JP2004086400A - デジタルコンテンツ管理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】デジタルコンテンツの著作権保護を守りつつ、デジタルコンテンツの移動を柔軟に行う。
【解決手段】PCからデジタルコンテンツのSDメモリカード5のUser領域62への転送時に、メモリカード5から他の媒体への第2の転送許可回数をデジタルコンテンツに許可されている第1の転送許可回数の範囲内で許可し、第2の転送許可回数をSDメモリカード5のユーザがアクセスできないProtected領域61に書き込み、SDメモリカード5のUser領域に記憶されているデジタルコンテンツをProtected領域に記憶されている第2の転送許可回数の範囲内で他の媒体へ転送する。
【選択図】 図1
【解決手段】PCからデジタルコンテンツのSDメモリカード5のUser領域62への転送時に、メモリカード5から他の媒体への第2の転送許可回数をデジタルコンテンツに許可されている第1の転送許可回数の範囲内で許可し、第2の転送許可回数をSDメモリカード5のユーザがアクセスできないProtected領域61に書き込み、SDメモリカード5のUser領域に記憶されているデジタルコンテンツをProtected領域に記憶されている第2の転送許可回数の範囲内で他の媒体へ転送する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記憶媒体に記憶できる音楽や映画などの複製コンテンツの数を規制する機能を備えたコンピュータにおけるデジタルコンテンツ管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、デジタルコンテンツに対する著作権保護は、重要な問題となっている。従来、記憶媒体に記憶できるコンテンツは、コピー管理を行なっており、コピー世代管理やコピーの数を管理することにより、著作権保護を実現している。最近では、コンテンツを管理しているコンピュータ側から記憶媒体へコピーを行う場合、「コンテンツのコピー」というより「コンテンツの移動」という概念に基づき、コンテンツを暗号化し、記憶媒体に転送すると同時に、ホスト側であらかじめ規定されている転送可能残回数を1減らすという処理を行うという仕組みがある。
【0003】
それを実現するために、コンピュータ側に存在するデジタルコンテンツを記憶媒体に移動(チェックアウト)する際に、転送可能残回数を設け、チェックアウトを実行するたびに1ずつ転送可能残回数をデクリメントし、また、記憶媒体からコンピュータ側へコンテンツを戻す(チェックイン)と転送可能残回数を1インクリメントするとともに、記憶媒体に保持されていたコンテンツデータを消去することがなされている。
【0004】
図6は記録媒体としてSDメモリカード(SDカードとも言う)5を使用した場合の従来のデジタルコンテンツ管理装置(コンピュータプログラム)のブロック図を示し、コンテンツデータ1を管理するコンテンツ管理部2と、コンテンツデータ1のセキュリティ転送を処理するセキュア転送処理部3と、SDカードドライバ4を含む。このシステムでは、コンテンツデータ1として、画像データ、音楽データなど、様々なデジタルコンテンツを扱うことができる。
【0005】
このデジタルコンテンツ管理装置によりコンテンツ保護を伴ってSDメモリカード5へコンテンツを書き込む場合には、コンテンツデータ1を記録するSDメモリカード5との認証により得られるメディア固有キーを用いて暗号化/復号化して行われる。したがって、そのSDメモリカード5を他の機器(PC)を使用して、再生することもできる。またそのSDメモリカード5に記録されているコンテンツを他の機器(PC)に移動することもできる。
【0006】
ここで、SDメモリカード5には、図7に示すように大きく分けて2つの領域61、62が存在する。Protected(プロテクテッド)領域61は、認証完了後にアクセスできるエリアであり、メデイア固有の識別情報であるメディア(Media)IDや、機器毎に割り当てられているデバイスキーが正当なものかどうか認証するために使用されるメディアキーブロックMKBや、SDメモリカード5ヘコンテンツを暗号復号化する際のキーであるタイトルキーKtなどが保持されている。User(ユーザ)領域62は、ユーザがアクセスすることができるエリアであり、暗号化されたコンテンツが保持される。
【0007】
次に、図8を参照してコンテンツデータ1をSDメモリカード5にチェックアウトする際の従来の概略手順を説明する。正当な著作権保護機能を有すると認められた機器(PC)にはデバイスキーKdが与えられており、機器の認証処理部はデバイスキーKdを用いて、メディアキーブロックMKBと認証を行い、この認証により正当なもの同士であると認識されると、メディアキーKmを得ることができる(プロセス1)。
【0008】
そして、メディアキーKmとSDメモリカード5固有の識別情報であるメディアIDを用いて、SDメモリカード5に固有の暗号化キーであるメディアユニークキーKmuを生成する(プロセス2)。次に、コンテンツデータ1をUser領域62に書き込む際、まず、乱数などでタイトルキーKtを生成し、メディアユニークキーKmuで暗号化されたタイトルキーKteをProtected領域61に書き 込む(プロセス3)。そして、タイトルキーKtで暗号化したコンテンツデータ1をUser領域62に書き込む(プロセス4)。
【0009】
逆に、SDメモリカード5に書き込まれているコンテンツデータ1をPCへチェックインする際の従来の概略手順を図9を参照して説明する。プロセス2まではチェックアウト時と同じであり、その後、暗号化されたタイトルキーKteをメディアユニークキーKmuで復号してタイトルキーKtを生成し(プロセス3)、暗号化されたコンテンツデータ1をタイトルキーKtで復号(プロセス4)することにより、コンテンツデータ1を読み出すことができる。
【0010】
上記のような手順で、PC側のデジタルコンテンツ管理アプリケーションは、デジタルコンテンツデータ1のチェックアウト・チェックインを行うと同時に、転送回数を管理し、チェックアウトが行われる毎に転送可能残回数を「−1」し、異なるSDメモリカード又は、同一のカードに転送可能残回数が「0」になるまでそのコンテンツをチェックアウトすることが可能であり、残回数が「0」になるとそれ以上のチェックアウトはできないように制御している。また、チェックインが行われる毎に残回数を「+1」することによりコンテンツを管理している。SDメモリ5側では、チェックインが行われると暗号化されたコンテンツは消去するようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、あるコンピュータ(PC)からSDメモリカード5にチェックアウトした1回分のデジタルコンテンツをそのPCへチェックインした(戻した)場合、SDメモリカード5内のデジタルコンテンツは消去されてしまうという問題点がある。また、同一コンテンツをコンピュータからSDメモリカード5に対して転送可能残回数内で複数チェックアウトすることはできるが、それだけSDメモリカード5内のメモリ容量を消費してしまうという問題点がある。
【0012】
本発明はこのような問題点に鑑み、なされたものであり、デジタルコンテンツの著作権保護を守りつつ、デジタルコンテンツの移動を柔軟に行うことができるデジタルコンテンツ管理装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、デジタルコンテンツのメモリカードへの転送時に、メモリカードから他の媒体への第2の転送許可回数を、デジタルコンテンツに許可されている第1の転送許可回数の範囲内で許可するようにしたものである。
すなわち本発明によれば、コンピュータに記憶されているデジタルコンテンツをメモリカードに転送する際に前記デジタルコンテンツに許可されている第1の転送許可回数に基づいて転送を管理するデジタルコンテンツ管理装置であって、前記デジタルコンテンツの前記メモリカードへの転送時に、前記メモリカードから他の媒体への第2の転送許可回数を、前記デジタルコンテンツに許可されている前記第1の転送許可回数の範囲内で許可して入力する転送回数入力手段と、前記デジタルコンテンツを前記メモリカードのユーザエリアに書き込むとともに、前記転送回数入力手段を介して入力された前記第2の転送許可回数を前記メモリカードのユーザがアクセスできない管理エリアに書き込み、さらに前記コンピュータに記憶されている第1の転送許可回数から第2の転送許可回数を差し引いて更新する転送制御手段と、
前記メモリカードのユーザエリアに記憶されているデジタルコンテンツを前記管理エリアに記憶されている前記第2の転送許可回数の範囲内で許可して他の媒体へ転送する手段とを、
有するデジタルコンテンツ管理装置が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本発明の概念図を図1に示す。本発明では、コンピュータ(PC1)からSDメモリカード5にコンテンツをチェックアウトする際に、SDメモリカード5から他の媒体ヘの転送許可回数(第2の転送許可回数)をPC1上の転送可能残回数(第1の転送許可回数)内で設定できるようにする。例えばコンテンツ管理アプリケーションでの最大転送可能回数が3回の場合において、SDメモリカード5から他の媒体への転送回数に2回を指定してチェックアウトすると、暗号化されたコンテンツがSDメモリカード5のUser領域62に書き込まれるとともに、2回という情報が暗号化されてSDメモリカード5のProtected領域61に書き込まれる。第2の転送回数が第1の転送回数の範囲外である場合、つまり、図3の転送回数制御部にて管理されている第1転送回数が第2の転送回数より小さい場合は、そこで判定されて転送を行わない。あるいは、第1転送回数分だけ転送する。なお、ユーザがPC1上でSDメモリカード5から他の媒体ヘの転送許可回数を入力する際には、PC1上の転送可能残回数を表示してこの範囲内で入力を許可するようにしてもよい。
【0015】
次に、SDメモリカード5から他のPC2へコンテンツを転送回数=1回として移動したい場合、暗号化されたコンテンツを復号してPC2へ送り、そして、Protected領域61の回数を1減らす。SDメモリカード5のコンテンツの転送 可能残回数が1残っているので、コンテンツは消去せずにそのままにしておく。コンテンツを取得したPC2側では、そのコンテンツ管理アプリケーションが管理しているコンテンツの転送可能残回数を1にする。
【0016】
例えば図2のようにPC1からコンテンツをSDメモリカード5とPC2の両方へ転送したい場合、従来は、
▲1▼PC1→SDメモリカード5にチェックアウトし、
▲2▼SDメモリカード5→PC2にチェックインする。
このとき、SDメモリカード5のコンテンツデータは消去されているので、
▲3▼再度PC1→SDメモリカード5にチェックアウトする
必要があるが、本発明のデジタルコンテンツ管理装置では、最後のチェックアウト▲3▼が必要なくなり、データのトラフィックの削減にもつながる。
【0017】
図3にデジタルコンテンツ管理装置のブロック図(コンピュータプログラムの機能ブロック図)を示し、従来例(図6)に対してチェックアウト回数入力部11と転送回数制御部12が追加されている。なお、認証処理部3aと暗号復号処理部3bは図6に示すセキュア転送処理部3を構成している。図4にコンテンツをSDメモリカード5にチェックアウトする際のフローチャートを示す。プロセス1〜3は従来例と同じであるが、プロセス4では、チェックアウト回数入力部11を介して入力された転送回数CをメディアユニークキーKmuで暗号化し、暗号化された転送回数CeをProtected領域61に書き込む。
【0018】
図5はコンテンツをSDメモリカード5からPCへチェックインする際の概略手順を示すフローチャートである。プロセス1〜3は従来例と同じであるが、プロセス4では、SDメモリカード5に記録されている暗号化された転送回数CeをメディアユニークキーKmuで復号し、転送回数Cを取得する。PC側へ移動させる入力転送回数をGetCとし、CからGetCを引いた回数が1以上あれば、CからGetCを引いた値を再度メディアユニークキーKmuで暗号化して、SDメモリカード5にCeとして書き込み、GetCの値を転送可能残回数としてPCのコンテンツ管理アプリケーションで管理しておく(プロセス5)。そして、暗号化されたコンテンツを取得し、タイトルキーKtで復号する。SDメモリカード5内の暗号化コンテンツは消去せずにそのままにしておく(プロセス6)。しかし、CからGetCを引いた回数が0以下の場合、Cの値を転送可能残回数としてPCのコンテンツ管理アプリケーションで管理しておき、SDメモリカード5内の暗号化コンテンツを消去する。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、デジタルコンテンツのメモリカードへの転送時に、デジタルコンテンツに許可されている第1の転送許可回数の範囲内でメモリカードから他の媒体への第2の転送許可回数をメモリカードのユーザがアクセスできない管理エリアに書き込み、第2の転送許可回数の範囲内で他の媒体へ転送するようにしたので、デジタルコンテンツの著作権保護を守りつつ、デジタルコンテンツの移動を柔軟に行うことができる。また、コンテンツをメモリカードを介在して他の媒体に転送する際にデータのトラフィックを削減することができるので、データ転送効率に優れたデジタルコンテンツ管理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念を示す説明図である。
【図2】コンテンツ転送における従来例と本発明との違いについて示す説明図である。
【図3】本発明のデジタルコンテンツ管理装置を示すブロック図である。
【図4】本発明においてコンテンツをSDメモリカードにチェックアウトする動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明のコンテンツをSDメモリカードからPCへチェックインする動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】記録媒体にSDメモリカードを使用した場合の一般的なデジタルコンテンツ管理システムを示すブロック図である。
【図7】従来のSDメモリカードのデータ構成を示す説明図である。
【図8】コンテンツをSDメモリカードにチェックアウトする従来の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】コンテンツをSDメモリカードからPCへチェックインする従来の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
5 SDメモリカード(SDカード)
11 チェックアウト回数入力部
12 転送回数制御部
61 Protected(プロテクテッド)領域
62 User(ユーザ)領域
【発明の属する技術分野】
本発明は、記憶媒体に記憶できる音楽や映画などの複製コンテンツの数を規制する機能を備えたコンピュータにおけるデジタルコンテンツ管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、デジタルコンテンツに対する著作権保護は、重要な問題となっている。従来、記憶媒体に記憶できるコンテンツは、コピー管理を行なっており、コピー世代管理やコピーの数を管理することにより、著作権保護を実現している。最近では、コンテンツを管理しているコンピュータ側から記憶媒体へコピーを行う場合、「コンテンツのコピー」というより「コンテンツの移動」という概念に基づき、コンテンツを暗号化し、記憶媒体に転送すると同時に、ホスト側であらかじめ規定されている転送可能残回数を1減らすという処理を行うという仕組みがある。
【0003】
それを実現するために、コンピュータ側に存在するデジタルコンテンツを記憶媒体に移動(チェックアウト)する際に、転送可能残回数を設け、チェックアウトを実行するたびに1ずつ転送可能残回数をデクリメントし、また、記憶媒体からコンピュータ側へコンテンツを戻す(チェックイン)と転送可能残回数を1インクリメントするとともに、記憶媒体に保持されていたコンテンツデータを消去することがなされている。
【0004】
図6は記録媒体としてSDメモリカード(SDカードとも言う)5を使用した場合の従来のデジタルコンテンツ管理装置(コンピュータプログラム)のブロック図を示し、コンテンツデータ1を管理するコンテンツ管理部2と、コンテンツデータ1のセキュリティ転送を処理するセキュア転送処理部3と、SDカードドライバ4を含む。このシステムでは、コンテンツデータ1として、画像データ、音楽データなど、様々なデジタルコンテンツを扱うことができる。
【0005】
このデジタルコンテンツ管理装置によりコンテンツ保護を伴ってSDメモリカード5へコンテンツを書き込む場合には、コンテンツデータ1を記録するSDメモリカード5との認証により得られるメディア固有キーを用いて暗号化/復号化して行われる。したがって、そのSDメモリカード5を他の機器(PC)を使用して、再生することもできる。またそのSDメモリカード5に記録されているコンテンツを他の機器(PC)に移動することもできる。
【0006】
ここで、SDメモリカード5には、図7に示すように大きく分けて2つの領域61、62が存在する。Protected(プロテクテッド)領域61は、認証完了後にアクセスできるエリアであり、メデイア固有の識別情報であるメディア(Media)IDや、機器毎に割り当てられているデバイスキーが正当なものかどうか認証するために使用されるメディアキーブロックMKBや、SDメモリカード5ヘコンテンツを暗号復号化する際のキーであるタイトルキーKtなどが保持されている。User(ユーザ)領域62は、ユーザがアクセスすることができるエリアであり、暗号化されたコンテンツが保持される。
【0007】
次に、図8を参照してコンテンツデータ1をSDメモリカード5にチェックアウトする際の従来の概略手順を説明する。正当な著作権保護機能を有すると認められた機器(PC)にはデバイスキーKdが与えられており、機器の認証処理部はデバイスキーKdを用いて、メディアキーブロックMKBと認証を行い、この認証により正当なもの同士であると認識されると、メディアキーKmを得ることができる(プロセス1)。
【0008】
そして、メディアキーKmとSDメモリカード5固有の識別情報であるメディアIDを用いて、SDメモリカード5に固有の暗号化キーであるメディアユニークキーKmuを生成する(プロセス2)。次に、コンテンツデータ1をUser領域62に書き込む際、まず、乱数などでタイトルキーKtを生成し、メディアユニークキーKmuで暗号化されたタイトルキーKteをProtected領域61に書き 込む(プロセス3)。そして、タイトルキーKtで暗号化したコンテンツデータ1をUser領域62に書き込む(プロセス4)。
【0009】
逆に、SDメモリカード5に書き込まれているコンテンツデータ1をPCへチェックインする際の従来の概略手順を図9を参照して説明する。プロセス2まではチェックアウト時と同じであり、その後、暗号化されたタイトルキーKteをメディアユニークキーKmuで復号してタイトルキーKtを生成し(プロセス3)、暗号化されたコンテンツデータ1をタイトルキーKtで復号(プロセス4)することにより、コンテンツデータ1を読み出すことができる。
【0010】
上記のような手順で、PC側のデジタルコンテンツ管理アプリケーションは、デジタルコンテンツデータ1のチェックアウト・チェックインを行うと同時に、転送回数を管理し、チェックアウトが行われる毎に転送可能残回数を「−1」し、異なるSDメモリカード又は、同一のカードに転送可能残回数が「0」になるまでそのコンテンツをチェックアウトすることが可能であり、残回数が「0」になるとそれ以上のチェックアウトはできないように制御している。また、チェックインが行われる毎に残回数を「+1」することによりコンテンツを管理している。SDメモリ5側では、チェックインが行われると暗号化されたコンテンツは消去するようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、あるコンピュータ(PC)からSDメモリカード5にチェックアウトした1回分のデジタルコンテンツをそのPCへチェックインした(戻した)場合、SDメモリカード5内のデジタルコンテンツは消去されてしまうという問題点がある。また、同一コンテンツをコンピュータからSDメモリカード5に対して転送可能残回数内で複数チェックアウトすることはできるが、それだけSDメモリカード5内のメモリ容量を消費してしまうという問題点がある。
【0012】
本発明はこのような問題点に鑑み、なされたものであり、デジタルコンテンツの著作権保護を守りつつ、デジタルコンテンツの移動を柔軟に行うことができるデジタルコンテンツ管理装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、デジタルコンテンツのメモリカードへの転送時に、メモリカードから他の媒体への第2の転送許可回数を、デジタルコンテンツに許可されている第1の転送許可回数の範囲内で許可するようにしたものである。
すなわち本発明によれば、コンピュータに記憶されているデジタルコンテンツをメモリカードに転送する際に前記デジタルコンテンツに許可されている第1の転送許可回数に基づいて転送を管理するデジタルコンテンツ管理装置であって、前記デジタルコンテンツの前記メモリカードへの転送時に、前記メモリカードから他の媒体への第2の転送許可回数を、前記デジタルコンテンツに許可されている前記第1の転送許可回数の範囲内で許可して入力する転送回数入力手段と、前記デジタルコンテンツを前記メモリカードのユーザエリアに書き込むとともに、前記転送回数入力手段を介して入力された前記第2の転送許可回数を前記メモリカードのユーザがアクセスできない管理エリアに書き込み、さらに前記コンピュータに記憶されている第1の転送許可回数から第2の転送許可回数を差し引いて更新する転送制御手段と、
前記メモリカードのユーザエリアに記憶されているデジタルコンテンツを前記管理エリアに記憶されている前記第2の転送許可回数の範囲内で許可して他の媒体へ転送する手段とを、
有するデジタルコンテンツ管理装置が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本発明の概念図を図1に示す。本発明では、コンピュータ(PC1)からSDメモリカード5にコンテンツをチェックアウトする際に、SDメモリカード5から他の媒体ヘの転送許可回数(第2の転送許可回数)をPC1上の転送可能残回数(第1の転送許可回数)内で設定できるようにする。例えばコンテンツ管理アプリケーションでの最大転送可能回数が3回の場合において、SDメモリカード5から他の媒体への転送回数に2回を指定してチェックアウトすると、暗号化されたコンテンツがSDメモリカード5のUser領域62に書き込まれるとともに、2回という情報が暗号化されてSDメモリカード5のProtected領域61に書き込まれる。第2の転送回数が第1の転送回数の範囲外である場合、つまり、図3の転送回数制御部にて管理されている第1転送回数が第2の転送回数より小さい場合は、そこで判定されて転送を行わない。あるいは、第1転送回数分だけ転送する。なお、ユーザがPC1上でSDメモリカード5から他の媒体ヘの転送許可回数を入力する際には、PC1上の転送可能残回数を表示してこの範囲内で入力を許可するようにしてもよい。
【0015】
次に、SDメモリカード5から他のPC2へコンテンツを転送回数=1回として移動したい場合、暗号化されたコンテンツを復号してPC2へ送り、そして、Protected領域61の回数を1減らす。SDメモリカード5のコンテンツの転送 可能残回数が1残っているので、コンテンツは消去せずにそのままにしておく。コンテンツを取得したPC2側では、そのコンテンツ管理アプリケーションが管理しているコンテンツの転送可能残回数を1にする。
【0016】
例えば図2のようにPC1からコンテンツをSDメモリカード5とPC2の両方へ転送したい場合、従来は、
▲1▼PC1→SDメモリカード5にチェックアウトし、
▲2▼SDメモリカード5→PC2にチェックインする。
このとき、SDメモリカード5のコンテンツデータは消去されているので、
▲3▼再度PC1→SDメモリカード5にチェックアウトする
必要があるが、本発明のデジタルコンテンツ管理装置では、最後のチェックアウト▲3▼が必要なくなり、データのトラフィックの削減にもつながる。
【0017】
図3にデジタルコンテンツ管理装置のブロック図(コンピュータプログラムの機能ブロック図)を示し、従来例(図6)に対してチェックアウト回数入力部11と転送回数制御部12が追加されている。なお、認証処理部3aと暗号復号処理部3bは図6に示すセキュア転送処理部3を構成している。図4にコンテンツをSDメモリカード5にチェックアウトする際のフローチャートを示す。プロセス1〜3は従来例と同じであるが、プロセス4では、チェックアウト回数入力部11を介して入力された転送回数CをメディアユニークキーKmuで暗号化し、暗号化された転送回数CeをProtected領域61に書き込む。
【0018】
図5はコンテンツをSDメモリカード5からPCへチェックインする際の概略手順を示すフローチャートである。プロセス1〜3は従来例と同じであるが、プロセス4では、SDメモリカード5に記録されている暗号化された転送回数CeをメディアユニークキーKmuで復号し、転送回数Cを取得する。PC側へ移動させる入力転送回数をGetCとし、CからGetCを引いた回数が1以上あれば、CからGetCを引いた値を再度メディアユニークキーKmuで暗号化して、SDメモリカード5にCeとして書き込み、GetCの値を転送可能残回数としてPCのコンテンツ管理アプリケーションで管理しておく(プロセス5)。そして、暗号化されたコンテンツを取得し、タイトルキーKtで復号する。SDメモリカード5内の暗号化コンテンツは消去せずにそのままにしておく(プロセス6)。しかし、CからGetCを引いた回数が0以下の場合、Cの値を転送可能残回数としてPCのコンテンツ管理アプリケーションで管理しておき、SDメモリカード5内の暗号化コンテンツを消去する。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、デジタルコンテンツのメモリカードへの転送時に、デジタルコンテンツに許可されている第1の転送許可回数の範囲内でメモリカードから他の媒体への第2の転送許可回数をメモリカードのユーザがアクセスできない管理エリアに書き込み、第2の転送許可回数の範囲内で他の媒体へ転送するようにしたので、デジタルコンテンツの著作権保護を守りつつ、デジタルコンテンツの移動を柔軟に行うことができる。また、コンテンツをメモリカードを介在して他の媒体に転送する際にデータのトラフィックを削減することができるので、データ転送効率に優れたデジタルコンテンツ管理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念を示す説明図である。
【図2】コンテンツ転送における従来例と本発明との違いについて示す説明図である。
【図3】本発明のデジタルコンテンツ管理装置を示すブロック図である。
【図4】本発明においてコンテンツをSDメモリカードにチェックアウトする動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明のコンテンツをSDメモリカードからPCへチェックインする動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】記録媒体にSDメモリカードを使用した場合の一般的なデジタルコンテンツ管理システムを示すブロック図である。
【図7】従来のSDメモリカードのデータ構成を示す説明図である。
【図8】コンテンツをSDメモリカードにチェックアウトする従来の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】コンテンツをSDメモリカードからPCへチェックインする従来の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
5 SDメモリカード(SDカード)
11 チェックアウト回数入力部
12 転送回数制御部
61 Protected(プロテクテッド)領域
62 User(ユーザ)領域
Claims (1)
- コンピュータに記憶されているデジタルコンテンツをメモリカードに転送する際に前記デジタルコンテンツに許可されている第1の転送許可回数に基づいて転送を管理するデジタルコンテンツ管理装置であって、
前記デジタルコンテンツの前記メモリカードへの転送時に、前記メモリカードから他の媒体への第2の転送許可回数を、前記デジタルコンテンツに許可されている前記第1の転送許可回数の範囲内で許可して入力する転送回数入力手段と、
前記デジタルコンテンツを前記メモリカードのユーザエリアに書き込むとともに、前記転送回数入力手段を介して入力された前記第2の転送許可回数を前記メモリカードのユーザがアクセスできない管理エリアに書き込み、さらに前記コンピュータに記憶されている第1の転送許可回数から第2の転送許可回数を差し引いて更新する転送制御手段と、
前記メモリカードのユーザエリアに記憶されているデジタルコンテンツを前記管理エリアに記憶されている前記第2の転送許可回数の範囲内で許可して他の媒体へ転送する手段とを、
有するデジタルコンテンツ管理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002244611A JP2004086400A (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | デジタルコンテンツ管理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002244611A JP2004086400A (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | デジタルコンテンツ管理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004086400A true JP2004086400A (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=32053032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002244611A Withdrawn JP2004086400A (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | デジタルコンテンツ管理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004086400A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006244075A (ja) * | 2005-03-02 | 2006-09-14 | Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc | コンテンツ複製管理システム、コンテンツ送信端末及びコンテンツ受信端末 |
JP2008033491A (ja) * | 2006-07-27 | 2008-02-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | コンテンツ移動管理システム |
JP2008047226A (ja) * | 2006-08-17 | 2008-02-28 | Sony Corp | コンテンツ記録装置、コンテンツ記録方法、記録媒体、およびプログラム |
-
2002
- 2002-08-26 JP JP2002244611A patent/JP2004086400A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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