JP2004086081A - カラー表示装置およびカラー表示装置の白色バランス調整方法 - Google Patents

カラー表示装置およびカラー表示装置の白色バランス調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数個の発光素子を用いたフィールドシーケンシャルカラー表示装置に於いて、各発光素子の白色バランス調整は作業者が輝度計を確認しながら可変抵抗等で各発光素子の駆動電流を調整する方法で行われていたが、調整作業に多くの時間と熟練が必要であった。
【解決手段】複数個の発光ダイオードの発光時間を記憶する時間メモリ回路と、該時間メモリ回路の記憶情報に基づいて前記発光素子の発光時間を可変する制御部と、外部とのインターフェース回路を有するカラー表示装置の構成とし、外部に前記カラー表示装置の出力光を測定する輝度計と、該輝度計の検出情報に基づいて前記時間メモリ回路の記憶情報を書き換える外部制御部としてのコンピュータを有する構成とした。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数個の異なる波長の光を発光する発光素子を順次切り替えて発光させ、人間の目が有する時間軸合成作用を利用してカラー表示を得るフィールドシーケンシャルカラー表示装置の改良に係わり、特に発光する光の白色バランス調整手段を有するカラー表示装置とその調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶パネル等の電子光学的シャッターを用いたカラー表示装置には幾つかの方式があり、最も一般的なカラー表示装置は液晶パネルの三つの画素にそれぞれ赤緑青のカラーフィルタを構成し、この三つの画素を一つのカラー画素としてON/OFF制御しフルカラー表示を実現していた。この方式は、液晶パネルのバックライトに蛍光管などの白色光を用いれば、比較的簡単にカラー表示を実現できるので多くのカラー表示装置に採用されているが、三つの画素で一つのカラー画素を構成するため実質的に液晶パネルの画素数が3倍必要となり、コストアップの大きな要因となっていた。
【0003】
また、液晶パネルの各画素に形成するカラーフィルタは人間の目のカラー分布特性に適合するフィルタ特性を得ることが製造上難しいためにカラー表示の色再現性にかなり問題があった。また、近年の発光素子の進歩に伴って赤、緑、青のそれぞれの波長で発光する発光素子が開発され、これらの発光素子を一定周期で順次切り替えて発光させる光源部と、該光源部に同期して発光素子の光をON/OFF制御する液晶パネルとを用いてカラー表示を実現するフィールドシーケンシャルカラー表示装置が製品化されており、その一例として本出願人は、特開平10−49074号でフィールドシーケンシャルカラー表示装置の改良を提案している。
【0004】
ここで図面に基づいて従来のフィールドシーケンシャルカラー表示装置について説明する。図8(a)は、従来の拡散板方式のフィールドシーケンシャルカラー表示装置の構成を示す分解斜視図であり、1は光源部であってその内側部分は光が反射する反射材で覆われており、1a、1b、1cはそれぞれ赤、緑、青の光の波長を発光する発光ダイオードであって前記光源部1の内部に配設される。3は拡散板であって前記光源部1の発光ダイオード1a〜1cが発光する光を均等に拡散する機能を持ち、4は複数個の光シャッター画素よって構成される液晶パネルであって、前記拡散板3によって拡散された光を透過遮断制御して文字や画像を表示し、5は表示制御部であって前記光源部1に配設される発光ダイオード1a〜1cを一定周期で順次切り替えて駆動する複数の光源駆動電流6a、6b、6cを出力し、また、前記液晶パネル4に対して前記光源駆動電流6a〜6cと同期する表示駆動信号7を出力する。
【0005】
次に図8(b)は、従来の導光板を用いたサイド光源方式のフィールドシーケンシャルカラー表示装置の構成を示す分解斜視図であり、基本的な構成は図8(a)と同等であるので重複する部分の説明は省略する。2は導光板であり、該導光板2の横方向に前記発光ダイオード1a、1b、1cが並べて配設される。ここで該発光ダイオード1a,1b、1cが発光する赤、緑、青のそれぞれの光は、前記導光板2の横面2aから導光板2の内部に入り、該導光板2の内部で拡散されて導光板2の上面2bから拡散光として前記液晶パネル4に照射され、液晶パネル4は拡散光を透過遮断制御して文字や画像を表示する。
【0006】
図9は、図8(a)(b)で示した従来のフィールドシーケンシャルカラー表示装置のブロック図であり、図8(a)(b)と重複する部分は省略し特に前記表示制御部5の内部構成について説明する。図9に於いて、破線で囲んだ部分が前記表示制御部5であり、8は前記光源駆動電流6a〜6cを出力する光源駆動回路であり、9は前期光源駆動電流6a〜6cと同期した前記表示駆動信号7を出力する液晶駆動回路であり、10は全体制御回路であって前記光源駆動回路8に光源タイミング信号LED−R、LED−G、LED−Bをそれぞれ出力し、また、前記液晶駆動回路9に前記光源タイミング信号LED−R、LED−G、LED−Bと同期した表示データDTを出力する。
【0007】
次に前記発光ダイオード1a〜1cを駆動する前記光源駆動回路8の構成を詳説する。図10は光源駆動回路8の回路図であり、図10に於いて、光源駆動回路8は前記発光ダイオード1a〜1cに対応して同一構成の三つの光源駆動回路8a、8b、8cに分かれており、ここでは前記発光ダイオード1aを駆動する光源駆動回路8aについてのみ回路構成を説明し、光源駆動回路8b、8cについては省略する。光源駆動回路8aのSWは半導体スイッチであり、VRは可変抵抗であり、該半導体スイッチSWの入力端子INは電源VCCに接続し、出力端子OUTは前記可変抵抗VRの端子VR1に接続し、コントロール端子CNTは前記全体制御回路10の出力である光源タイミング信号LED−Rを入力し、前記可変抵抗VRの他方の端子VR3はグランドGNDに接続している。
【0008】
OPは差動入力を有する差動増幅器であり、そのプラス入力端子は前記可変抵抗VRの中点端子VR2に接続し、該差動増幅器OPの出力は抵抗R1を介してトランジスタTrのベース端子Bに入力し、該トランジスタTrのエミッタ端子Eは抵抗R2を介してグランドGNDに接続し、更に該エミッタ端子Eは前記差動増幅器OPのマイナス入力端子に接続し、トランジスタTrのコレクタ端子Cは前記発光ダイオード1aのカソード端子に接続し、該発光ダイオード1aのアノード端子は電源VCCに接続している。
【0009】
次にこの従来例のカラー表示装置の動作を図9と図10及びタイミングチャートである図11に基づいて説明する。図9に於いて、表示制御部5の全体制御回路10はその内部にクロック発生回路(図示せず)を有し、図11のタイミングチャートで示すように光源タイミング信号LED−R、LED−G、LED−Bを一定周期で順次出力している。すなわち、光源タイミング信号LED−Rが一定期間論理“1”になった後、次に光源タイミング信号LED−Gが一定期間論理“1”となり、更にその後光源タイミング信号LED−Bが一定期間論理“1”となって、この動作を順次繰り返し継続している。
【0010】
ここで図10に示す光源駆動回路8aの半導体スイッチSWのコントロール端子CNTに入力する該光源タイミング信号LED−Rが論理“1”になると、半導体スイッチSWはONして入力端子INと出力端子OUTがシュートするので可変抵抗VRの端子VR1には電源VCCが印加され、該端子VR1と前記中点端子VR2間の分割抵抗値をr12とし、該中点端子VR2と前記端子VR3間の分割抵抗値をr23とすると、中間端子VR2に印加される中点端子電圧V2は、VCC×r23/(r12+r23)となるので、中間端子電圧V2は可変抵抗VRの分割抵抗値r12とr23の比率に比例した電圧となる。ここで、該中点端子電圧V2は前記差動増幅器OPのプラス入力端子に入力しているので、差動増幅器OPの出力電圧VOは電位が上昇して抵抗R1を介してトランジスタTrのベース端子Bに電流が流れ、この結果、トランジスタTrがONして電源VCCから発光ダイオード1aを介してトランジスタTrのコレクタ端子Cに光源駆動電流6aが流れ込み、発光ダイオード1aは点灯する。
【0011】
ここで、該光源駆動電流6aはトランジスタTrのエミッタ端子Eからエミッタ電流として抵抗R2を介してグランドGNDに流れ込むが、抵抗R2の両端にはエミッタ電流×抵抗R2相当の電圧降下が生じるのでエミッタ端子Eはその電圧降下によってエミッタ電圧VEが発生し、該エミッタ電圧VEが差動増幅器OPのマイナス端子に入力するので、差動増幅器OPに対してエミッタ電流による電流帰還がかかり、よって、差動増幅器OPは前記中点端子電圧V2=エミッタ電圧VEとなるように出力電圧VOを制御し、発光ダイオード1aに流れる光源駆動電流6aはVE/R2となって安定する。この結果、可変抵抗VRを調整して中点端子電圧V2を変化させるとエミッタ電圧VEも等しく変化し、これに伴い前記発光ダイオード1aを駆動する光源駆動電流6aも変化するので発光ダイオード1aの発光量を可変することが出来る。よって、発光ダイオード1aには、光源タイミング信号LED−Rが論理“1”になる度に光源駆動回路8aの可変抵抗VRで設定された光源駆動電流6aが流れ発光ダイオード1aは発光動作を繰り返す。
【0012】
同様に、発光ダイオード1b、1cにおいても、それぞれが接続している光源駆動回路8b、8cの可変抵抗(図示せず)によって個々に流す電流を設定できるので、発光ダイオード1a〜1cのそれぞれの光量を調整することが出来る。
また、図9の全体制御回路10は各色毎の表示データDTを出力するが、その出力タイミングは図11に示す如く、前記光源タイミング信号LED−Rが論理“1”の期間に赤表示データRを出力し、前記光源タイミング信号LED−Gが論理“1”の期間に緑表示データGを出力し、前記光源タイミング信号LED−Bが論理“1”の期間に青表示データBを出力する。
【0013】
この結果、各色に対応する表示データDTを入力する前記液晶駆動回路9は、光源タイミング信号LED−R、LED−G、LED−Bに同期した表示駆動信号7を順次前記液晶パネル4に出力するので、光源部1からの出力光が順次液晶パネル4を透過すると、それぞれの出力光に対応する文字情報や画像情報を表示することが出来、図11に示す光源タイミング信号LED−R、LED−G、LED−Bの1周期Tが人間の目の残像時間より短くなるように設定すれば、人間の目には液晶パネル4からの光が混色して見えるようになりフルカラー表示の実現が可能となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のフィールドシーケンシャル型のカラー表示装置は、簡単な構造でありながらフルカラー表示が実現できるという利点があり、また、各色の発光ダイオードは近年の技術開発の進歩によって任意な波長の光を発光することができるようになったため、色再現性に優れたカラー表示が可能となった。しかし、その反面、各色の発光ダイオードは、発光効率が著しく異なり、例えば、赤の波長を発光する発光ダイオードは、比較的少ない電流で大きな輝度を得られるが、緑や青の発光ダイオードは、同じ輝度を得るためには何倍もの電流が必要な場合が多い。また、これらの発光ダイオードは個体間バラツキも大きく、同じ電流を流しても得られる輝度は大きく異なることが頻繁に発生している。
【0015】
これらのことから、通常フィールドシーケンシャルカラー表示装置は、各色の発光ダイオードに流れる電流を前述した如く個々に設定して白色バランス調整をすることが不可欠であり、具体的には工場出荷段階で出力光を輝度計等で測定しながら前記光源駆動回路8a、8b、8cにあるそれぞれの可変抵抗VRを調整して各発光ダイオードに流れる電流を個々に設定し、混合した光が白色光になるように調整していた。しかし、上記の調整手段は、作業者が輝度計の測定値を見ながら個々の可変抵抗を小型ドライバー等で微妙に回転して調整しなければならず、調整作業に多くの時間と熟練が要求される。また、可変抵抗は各発光ダイオードにそれぞれ必要であり形状も比較的大きいので、カラー表示装置の小型化やコストダウンに大きな妨げとなっていた。
【0016】
本発明は上記問題に鑑み成されたもので、カラー表示装置の出力光が白色光になるように調整する白色バランス調整工程に於いて、人手に寄らずに自動的に且つ高精度に調整できるカラー表示装置とカラー表示装置の調整方法の提供を目的としている。更には、部品点数を削減し装置の小型化やコストダウンを実現するカラー表示装置の提供をも目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため本発明は、複数個のそれぞれ異なる波長の光を発光する発光素子を有する光源部と、該光源部の複数個の発光素子を順次切り替えて発光させる光源駆動回路と、複数個の画素で構成され前記光源部の発光素子が発光する光の透過遮断を制御する光シャッターと、該光シャッターに前記光源部の複数個の発光素子の発光に同期した表示信号を供給するシャッター駆動回路とを有する表示装置において、前記光源部の複数個の発光素子のそれぞれの発光時間情報を記憶するメモリ回路と、該メモリ回路の記憶情報に基づいて前記光源部の複数個の発光素子のそれぞれの発光時間を可変する制御部を設ける構成とした。
【0018】
また、前記光源部の複数個の発光素子のそれぞれの発光時間情報を記憶するメモリ回路は、電圧印加を無くしても記憶情報を失わない不揮発性メモリとした。
【0019】
また、前記メモリ回路の記憶情報を外部から書き換えるために、外部との電気的接続手段を有する構成とした。
【0020】
また、前記光源部の複数個の発光素子は、赤色、緑色、青色によってなる発光ダイオードであり、前記光シャッターは複数の画素によってなる液晶パネルで構成した。
【0021】
更に、前記カラー表示装置からの出力光を測定する光検出手段と、該光検出手段の検出信号を入力して前記カラー表示装置の複数個の発光素子の発光時間情報を作成する外部制御部とを有し、該外部制御部が前記光検出手段の検出信号に応じて前記カラー表示装置の電気的接続手段を介して前記メモリ回路に発光時間情報を書き込み、カラー表示装置の白色バランスを調整するようにした。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態であるカラー表示装置のブロック図であり、従来例である図9と同等な構成部分の説明は一部省略するが、20は本発明のカラー表示装置であり、1は光源部であって赤、緑、青の光を発光する発光ダイオード1a、1b、1cを内部に配設して光を出力し、4は液晶パネルであり前記光源部1が発光する出力光(矢印A)を入力して透過遮断制御を行い、透過光(矢印B)を出力して画像や文字を表示する。21は光源駆動回路でありその基本構成は図10の前記光源駆動回路8と類似しているが図10で示した可変抵抗VRは無く固定抵抗によって構成され、光源駆動電流6a〜6cをそれぞれ出力して前記光源部1に配設される発光ダイオード1a〜1cを駆動し、22は液晶駆動回路であって表示駆動信号7を前記液晶パネル4に出力して液晶パネル4を駆動する。
【0023】
23は制御部であり、その内部には同期制御回路25と表示メモリ回路26を有し、24はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリによってなる時間メモリ回路であって記憶情報である時間記憶データ24aを前記制御部23に出力し、27は外部との電気的接続手段であるインターフィース回路であって、外部情報を入力して前記時間メモリ回路24に出力する。ここで前記時間メモリ回路24は前記インターフェース回路27からの外部情報を入力して前記発光ダイオード1a〜1cの発光時間情報として記憶し、記憶した該発光時間情報を時間記憶データ24aとして前記同期制御回路25に出力する。
【0024】
該同期制御回路25は前記時間記憶データ24aを入力して前記光源部1の各発光ダイオード1a〜1cのそれぞれの点灯タイミングを決定する光源タイミング信号LED−R、LED−G、LED−Bを前記光源駆動回路21に出力する。また、該同期制御回路25は前記光源タイミング信号LED−R、LED−G、LED−Bと同期した色選択信号SL−R、SL−G、SL−Bを前記表示メモリ回路26に出力し、該表示メモリ回路26は前記色選択信号SL−R、SL−G、SL−Bによって内部に記憶している表示情報を表示データDTとして順次前記液晶駆動回路22に出力する。
【0025】
28は電源部であり前記光源駆動回路21、前記液晶駆動回路22、前記制御部23等にそれぞれ必要な電源を供給する。30はカラー表示装置20の外部にあって発光時間情報を作成する外部制御部としてのコンピュータであり、時間制御データ30eを前記インターフェース回路27に出力し、31は色彩輝度計であり、前記液晶パネル4からの透過光(矢印B)を測定して色度データ31aを前記コンピュータ30に出力する。
【0026】
次に図2は前記制御部23の主要な回路である同期制御回路25の回路図であり、該同期制御回路25の回路構成を詳細に説明する。図2に於いて、25aは赤調整回路であり前記時間メモリ回路24の出力である時間記憶データ24aを入力して前記光源タイミング信号LED−Rを出力し、25bは緑調整回路であり前記時間記憶データ24aを入力して前記光源タイミング信号LED−Gを出力し、25cは青調整回路であり前記時間記憶データ24aを入力して前記光源タイミング信号LED−Bを出力する。25dは色選択回路であり同期制御回路25の内部で生成されるスタート信号STとクロック信号CL−Aを入力して前記色選択信号SL−R、SL−G、SL−Bをそれぞれ出力する。
【0027】
ここで、赤、緑、青の各調整回路25a〜25cの回路構成は同等であるので代表して赤調整回路25aについて詳説する。25eはダウンカウンタでありデータ入力端子INは前記時間記憶データ24aを入力し、プリセット端子Pは前記色選択信号SL−Rと内部で生成するクロック信号CL−BをAND回路25fで論理積したプリセット信号PRを入力し、クロック端子CLは前記光源タイミング信号LED−Rと内部で生成するクロック信号CL−CをAND回路25hで論理積したカウント信号CTを入力し、出力端子Zはダウンカウンタ25eの値がゼロになったときに論理‘0’となりゼロ以外のときには論理‘1’となる光源タイミング信号LED−Rを出力する。
【0028】
次に色選択回路25dの回路構成を詳説する。25jはD型フリップフロップ(以下D−FFと略す)であり、その入力端子D1は前記スタート信号STと前記色選択信号SL−BをOR回路25kで論理和した選択開始信号25mを入力し、クロック端子T1は内部で生成されるクロック信号CL−Aを入力し、出力端子Q1は色選択信号SL−Rを出力する。25nはD−FFであり入力端子D2は前記D−FF25jの出力である色選択信号SL−Rを入力し、クロック端子T2は前記クロック信号CL−Aを入力し、出力端子Q2は前記色選択信号SL−Gを出力する。25oはD−FFであり入力端子D3は前記D−FF25nの出力である色選択信号SL−Gを入力し、クロック端子T3は前記クロック信号CL−Aを入力し、出力端子Q3は前記色選択信号SL−Bを出力する。
【0029】
次に図1と図2、及びタイミングチャートである図3によってカラー表示装置20の基本動作を説明する。図1に於いて、電源部28がONすると前記光源駆動回路21、前記液晶駆動回路22、前記制御部23等にそれぞれ必要な電源が供給され、制御部23の内部では各クロック信号CL−A、CL−B、CL−Cが図3で示すタイミングで生成され、続いてスタート信号STがクロック信号CL−Aに同期して論理‘1’となる。
【0030】
ここで該スタート信号STは図2の色選択回路25dのOR回路25kを通過して選択開始信号25mとなって前記D−FF25jの入力端子D1に入力するので、該D−FF25jの出力端子Q1より出力する色選択信号SL−Rは図3で示すようにクロック信号CL−Aの立下りに同期して該クロック信号CL−Aの1周期分だけ論理‘1’となり、該色選択信号SL−Rは図2で示すように次段のD−FF25nの入力端子D2に入力しているのでD−FF25nの出力端子Q2より出力する色選択信号SL−Gは図3で示すようにクロック信号CL−Aの次の1周期分だけ論理‘1’となる。
【0031】
更に該色選択信号SL−Gは図2で示すように次段のD−FF25oの入力端子D3に入力しているので該D−FF25oの出力端子Q3より出力する色選択信号SL−Bは図3で示すようにクロック信号CL−Aの次の1周期分だけ論理‘1’となり、更には該色選択信号SL−Bは図2で示すように前記OR回路25kを介して前記D−FF25jの入力端子D1に入力しているので出力端子Q1より出力する色選択信号SL−Rは図3で示すようにクロック信号CL−Aの次の1周期分だけ再び論理‘1’となり、以下この動作が継続して色選択信号SL−R,SL−G,SL−Bはクロック信号CL−Aの1周期分ずつ順次論理‘1’が繰り返される。
【0032】
次に該色選択信号SL−Rを入力して前記光源タイミング信号LED−Rを生成する赤調整回路25aの動作を説明する。まず図1で示す前記時間メモリ回路24は初期値として前記発光ダイオード1a〜1cに対応する特定の発光時間情報を予め記憶しており、例えば初期値として赤の値は十進数で100、緑の値は十進数で200、青の値は十進数で150を記憶していると仮定し、また、図2に示すダウンカウンタ25eの初期値はゼロであり出力端子Zより出力する光源タイミング信号LED−Rは初期値として論理‘0’を保持しているとして以下説明を行う。
【0033】
図2の赤調整回路25aのダウンカウンタ25eの入力端子INは、前記時間記憶データ24aの赤の発光時間情報(すなわち初期値として100)を選択入力し、プリセット端子Pは図3で示す論理積されたプリセット信号PRを入力しているので、ダウンカウンタ25eは該プリセット信号PRの立下りに同期して十進数100にプリセットされ、この結果、出力端子Zより出力する光源タイミング信号LED−Rは論理‘1’となる。
【0034】
ここで、該光源タイミング信号LED−Rが論理‘1’となると、図2で示すAND回路25hはゲートを開きクロック信号CL−Cを通過させてカウント信号CTを出力するので、該ダウンカウンタ25eはプリセット値としての100からクロック信号CL−Cの1クロック毎に99,98,97とカウントダウン動作を開始してやがてゼロに達し、該ダウンカウンタ25eがゼロになるとその出力端子Zの出力である光源タイミング信号LED−Rは論理‘0’となるので、アンド回路25hは再びゲートを閉じてカウント信号CTは論理‘0’となる。
【0035】
この結果、ダウンカウンタ25eはゼロの状態でカウントダウンを停止し出力端子Zの出力である光源タイミング信号LED−Rも論理‘0’を保持する。ここで前述した如く前記色選択信号SL−Rは一定周期で順次論理‘1’を繰り返すので、図3で示す如く色選択信号SL−Rが次に論理’1’となるタイミングで前記プリセット信号PRが再び発生し、この結果、ダウンカウンタ25eは再度プリセットされ、光源タイミング信号LED−Rは論理‘1’に戻ってカウントダウン動作が再開され以下同じ動作が繰り返される。
【0036】
この結果、赤調整回路25aは図3で示すように前記色選択信号SL−Rに同期して光源タイミング信号LED−Rを出力し、且つ、前記時間メモリ回路24に記憶される時間記憶データ24aに応じて論理‘1’となる時間が決定される。同様に、緑調整回路25bと青調整回路25cも図示していないが内部にそれぞれダウンカウンタを有し、該ダウンカウンタは前記時間記憶データ24aの値にそれぞれプリセットされてクロック信号CL−Cによってカウントダウンを行うので、その出力である光源タイミング信号LED−G、LED−Bは前記時間記憶データ24aに応じて論理‘1’となる時間が決定される。ここで図3に示す光源タイミング信号LED−R、LED−G、LED−Bのそれぞれの波形は、前記時間メモリ回路24が記憶する時間記憶データ24aに基づいて論理’1’となる時間が決定されていることを示している。
【0037】
次に光源駆動回路21の動作を説明する。図1で示す光源駆動回路21は、図10の従来例で説明した光源駆動回路8の可変抵抗VRが固定抵抗(図示せず)に置き換わったものであるので詳細な説明は省略するが、入力信号である前記光源タイミング信号LED−R、LED−G、LED−Bが論理’0’のときは図10で示すトランジスタTrはOFFであるので発光ダイオード1a〜1cには光源駆動電流6a〜6cは流れず該発光ダイオード1a〜1cは消灯し、光源タイミング信号LED−R、LED−G,LED−Bが論理’1’の期間は図10で示すトランジスタTrがONするので発光ダイオード1a〜1cには光源駆動電流6a〜6cが流れて各発光ダイオード1a〜1cは点灯し、この結果、光源タイミング信号LED−R、LED−G,LED−Bのそれどれが論理‘1’となる時間が発光ダイオード1a〜1cの点灯時間に等しい。
【0038】
ここで、各発光ダイオード1a〜1cの発光量はその点灯時間に比例するので、例えば赤の発光ダイオード1aの点灯時間が他の点灯時間より長ければ人間の目に見える混合色は赤味を帯びた色相となり、また、緑の発光ダイオード1bの点灯時間が他の点灯時間より長ければその混合色は緑の強い色相となり、また、青の発光ダイオード1cの点灯時間が他の点灯時間より長ければその混合色は青味の強い色相となるので、それぞれの発光ダイオード1a〜1cの点灯時間を調整することによって合成された光の白色バランスを調整することが出来る。
【0039】
尚、液晶パネル4と液晶駆動回路22の基本動作は、前記従来例と同様であるので詳細な説明は省略するが、図3のタイミングチャートで示すように、前記表示メモリ回路26の出力である表示データDTは前記色選択信号SL−R、SL−G、SL−Bに同期して赤に対応する表示情報R、緑に対応する表示情報G、青に対応する表示情報Bをそれぞれ出力し、該表示データDTを入力する前記液晶駆動回路は前記液晶パネルを駆動して文字や画像を表示する。
【0040】
よって本発明によれば、光源タイミング信号LED−R、LED−G、LED−Bの1周期Tが人間の目の残像時間より短くなるように設定し、且つ、該光源タイミング信号LED−R、LED−G、LED−Bが論理‘1’となる時間を前記時間記憶データ24aによって調整することにより、光源部1の出力光(図1の矢印A)は白色バランスが調整された光となって液晶パネル4に照射され、該液晶パネル4は前記発光ダイオード1a〜1cの発光タイミングに同期して画像表示を行うのでフルカラー表示を実現することが出来る。
【0041】
次に図4と図5によって前記カラー表示装置の白色バランス調整方法について説明する。図4は通常、前記カラー表示装置20を組み立て後、工場出荷段階において白色バランス調整を行うための調整方法を示す概略斜視図であり、図5は調整手順を示すフローチャートである。図4に於いて、前記カラー表示装置20は上部に前記液晶パネル4を配置してその下部に前記光源部1を有し、該光源部1の下部には前記光源駆動回路21を有し、更に該光源駆動回路21に接して前記制御部23を配設し、該制御部23の側面には外部との電気的接続手段であるインターフェース回路27を有し、また、前記液晶駆動回路22は前記液晶パネル4の側面に配設し該液晶パネル4を駆動する。
【0042】
前記コンピュータ30は、入出力等の操作を行う操作部30aと、演算結果等の表示を行う表示部30bと外部との入出力を行うインターフェース部30c、30dを有している。前記色彩輝度計31は、前記液晶パネル4からの透過光(矢印B)の輝度や色度を測定して色度データ31aを出力し、該色度データ31aは前記インターフェース部30cを介してコンピュータ30の内部に取り込まれ、時間制御データ30eは前記コンピュータ30のインターフェース部30dより出力されて前記カラー表示装置のインターフェース回路27に入力される。
【0043】
次に図4と図5を基にカラー表示装置の白色バランス調整方法の調整手順を説明する。図5のフローチャートに於いてフローAのスタートでは、カラー表示装置20の電源ON、色彩輝度計31の電源ON、コンピュータ30の立ち上げ等を実施し各機器の初期化を行う。次にフローBでは前記コンピュータ30がその内部に記憶している時間情報の初期値を前記時間制御データ30eとしてカラー表示装置20に転送し、その内部にある前記時間メモリ回路24に初期値として書き込む。
【0044】
次にフローCでは前記時間メモリ回路24に書き込まれた時間記憶データ24aを読み出し該時間記憶データ24aに基づいて前記発光ダイオード1a〜1cを順次点灯し、次にフローDでは前記色彩輝度計31によって前記液晶パネル4からの透過光の色度測定を実施して色度データ31aをコンピュータ30に転送し、次にフローEではコンピュータ30が前記色度データ31aを入力して色度値が予め定められている規格値に合格するかをテストする。
【0045】
ここで色度データ31aが規格値に対して合格であれば、フローFに移行して白色バランス調整作業は終了し、色度データ31aが規格値外であればフローGに進んで前記コンピュータ30が色度データ31aと規格値データを参照して前記発光ダイオード1a〜1cの発光時間の修正値を算出し、次にフローHでコンピュータ30は算出した修正値を新しい時間制御データ30eとしてインターフェース部30dを介して前記カラー表示装置20に転送し、該カラー表示装置20は時間メモリ回路24に新しい時間記憶データ24aとして書き込む。
【0046】
次にフローCに戻って、カラー表示装置20は新たに書き込まれた時間記憶データ24aに基づいて前記発光ダイオード1a〜1cを順次点灯し、以降、フローC、D、E、G、Hを繰り返して白色バランス調整作業を自動的に且つ短時間で実施し、フローEで色度データ31aが規格値に合格した時点でフローFに移行して調整作業を終了する。次に前述した本発明のカラー表示装置に光検出素子を追加して出力光の白色バランスを常に最適化するカラー表示装置の他の実施の形態について説明を行う。
【0047】
図6は他の実施の形態を示すカラー表示装置のブロック図であり、基本構成は図1と同等であるので重複する部分の説明は省略する。図6に於いて、40a、40b、40cは前記光源部1の内部に配設され前記発光ダイオード1a、1b、1cの出力光の光量を個別に検出する光検出素子であり、40dは該光検出素子40a〜40cが出力する光検出信号であり、41は前記制御部23内部にある光量制御部であって前記光検出信号40dと前記時間メモリ回路24の出力である時間記憶データ24aを入力して該光検出信号40dに応じて該時間記憶データ24aを補正した補正時間記憶データ41aを前記同期制御回路25に出力する。
【0048】
図7は前記光量制御部41の内部を示すブロック図であり、図7に於いて、41bはアナログ量である前記光検出信号40dを入力してデジタル量である光検出データ41cを出力するアナログデジタル変換機能を有するAD変換器であり、41dは前記光検出データ41cを入力して記憶する光検出メモリであり、41eは演算回路であって前記光検出メモリ41dの記憶情報である光記憶データ41fと前記光検出データ41cを入力し、該光記憶データ41fと光検出データ41cの差分に応じて前記時間記憶データ24aを演算し補正時間記憶データ41aを前記同期制御回路25に出力する。
【0049】
次にこの実施の形態についてその動作を説明する。まず、先に説明した図5のフローチャートの手順に従って工場出荷段階で白色バランスの最適化が行われ、図6の前記時間メモリ回路24にはそれぞれ最適化された時間記憶データ24aが記憶されているとする。ここで、カラー表示装置20が表示動作を開始すると、前記光量制御部41のAD変換器41bは前記光検出素子40a〜40cの出力である光検出信号40dを入力してデジタル量である光検出データ41cに変換して前記光検出メモリ41dに出力し、該光検出メモリ41dはその値を初期値として記憶する。
【0050】
次に前記演算回路41eは、初期値として記憶された前記光検出メモリ41dの出力である光記憶データ41fとリアルタイムで更新される前記光検出データ41cを随時比較し、この二つのデータに差が無ければ該演算回路41eは時間記憶データ24aをそのままの値で補正時間記憶データ41aとして出力し、前記二つのデータに差があれば前記時間記憶データ24aを補正して補正時間記憶データ41aとして出力する。
【0051】
例えば、初期値として前記光検出メモリ41dに記憶されている光記憶データ41fより前記発光ダイオード1aの出力光を検出する光検出素子40aの出力である前記光検出データ41cが大きい場合は、何らかの原因で前記発光ダイオード1aの出力光が増加した訳であり、演算回路41eは前記時間記憶データ24aを減算修正して該時間記憶データ24aより小さい値の補正時間記憶データ41aを出力し、この結果、前記同期制御回路25は前記光源タイミング信号LED−Rの論理“1”になる時間を短くするので前記発光ダイオード1aの発光時間が減少し該発光ダイオード1aの出力光は減少して初期値の出力に戻ることが出来る。
【0052】
同様に、初期値として前記光検出メモリ41dに記憶されている光記憶データ41fより前記発光ダイオード1aの出力光を検出する光検出素子40aの出力である前記光検出データ41cが小さい場合は、何らかの原因で前記発光ダイオード1aの出力光が減少した訳であり、演算回路41eは前記時間記憶データ24aを加算修正して該時間記憶データ24aより大きい値の補正時間記憶データ41aを出力し、この結果、前記同期制御回路25は前記光源タイミング信号LED−Rの論理“1”になる時間を長くするので前記発光ダイオード1aの発光時間が増加し該発光ダイオード1aの出力光は増加して初期値の出力に戻ることが出来る。
【0053】
以上のように、光検出素子40a〜40cと光量制御部41を追加した他の実施の形態によれば、発光ダイオード1a〜1cが経時変化や温度変化等によってその光量が変化し白色バランスが崩れたとしても、発光ダイオード1a〜1cのそれぞれの初期値の光量に戻るように動作するので、常に安定した白色バランスを得ることが出来る。
【0054】
尚、実施の形態に於いて、発光ダイオード1a〜1cは赤、緑、青の三種類としたが、表示装置の仕様によっては波長の異なる発光ダイオードは2種類でも4種類でも更に多数でもよい。また、発光ダイオード1a〜1cの光を液晶パネル4に照射する方式は、従来例で示した図8(a)の拡散板方式であっても、図8(b)で示した導光板の横方向に発光ダイオードを配設するサイド光源方式のどちらでもよい。また、時間メモリ回路24は実施の形態に於いて制御部23の外部に構成されているが、該時間メモリ回路24を制御部23の内部に置き、ワンチップの制御ICとして構成することも出来る。
【0055】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のカラー表示装置は発光時間情報を記憶するメモリ回路を有し、且つ、外部制御部を用いて該メモリ回路の記憶情報を書き換えることによって自動的に白色バランス調整が出来るので、従来のような可変抵抗等を用いた白色バランス調整が不要となり、白色バランス調整工程に於いて作業性が著しく向上し、コストダウンや信頼性の向上を実現できる。
【0056】
また、カラー表示装置本体に於いても、比較的外形形状が大きく、且つ信頼性に問題のある可変抵抗が不要となり、また、メモリ回路等のデジタル処理技術によって制御部を集積化し易いので、装置の小型化、コストダウン、信頼性の向上に大いに効果がある。更には、光検出素子とデジタル処理回路の追加により、工場出荷段階で調整した白色バランスや光量を常に一定の状態に保つことが出来るので、製品の一層の信頼性向上に大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるカラー表示装置のブロック図である。
【図2】図1で示す制御部の一部を構成する同期制御回路の回路図である。
【図3】本発明の実施の形態であるカラー表示装置のタイミングチャートである。
【図4】本発明の実施の形態であるカラー表示装置の白色バランス調整方法を示す概略斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態であるカラー表示装置の白色バランス調整手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施の形態であるカラー表示装置のブロック図である。
【図7】図6で示す光量制御部のブロック図である。
【図8】(a)は従来の拡散板方式のフィールドシーケンシャルカラー表示装置の分解斜視図である。
(b)は従来の導光板によるサイド光源方式のフィールドシーケンシャルカラー表示装置の分解斜視図である。
【図9】図8(a)(b)で示す従来のフィールドシーケンシャルカラー表示装置のブロック図である。
【図10】図9で示す光源駆動回路8の回路図である。
【図11】
図8(a)(b)と図9で示す従来のフィールドシーケンシャルカラー表示装置の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 光源部
1a〜1c 発光ダイオード
2 導光板
3 拡散板
4 液晶パネル
5 表示制御部
20 カラー表示装置
21 光源駆動回路
22 液晶駆動回路
23 制御部
24 時間メモリ回路
27 インターフェース回路
30 コンピュータ
31 色彩輝度計
40a〜40c 光検出素子
41 光量制御部

Claims (6)

  1. 複数個のそれぞれ異なる波長の光を発光する発光素子を有する光源部と、該光源部の複数個の発光素子を順次切り替えて発光させる光源駆動回路と、複数個の画素で構成され前記光源部の発光素子が発光する光の透過遮断を制御する光シャッターと、該光シャッターに前記光源部の複数個の発光素子の発光に同期した表示信号を供給する液晶駆動回路とを備える表示装置において、前記光源部の複数個の発光素子のそれぞれの発光時間情報を記憶するメモリ回路と、該メモリ回路の記憶情報に基づいて前記光源部の複数個の発光素子のそれぞれの発光時間を可変する制御部を設け、前記複数個の発光素子が発光して得られる光の白色バランスを前記メモリ回路の記憶情報を書き換えることによって調整することを特徴とするカラー表示装置。
  2. 前記光源部の複数個の発光素子のそれぞれの発光時間情報を記憶するメモリ回路は、電圧印加を無くしても記憶情報を失わない不揮発性メモリであることを特徴とする請求項1記載のカラー表示装置。
  3. 前記メモリ回路の記憶情報を外部から書き換えるために、外部との電気的接続手段を有することを特徴とする請求項1記載のカラー表示装置。
  4. 前記光源部の複数個の発光素子は赤色、緑色、青色によってなる発光ダイオードであり、前記光シャッターは複数個の画素によってなる液晶パネルであることを特徴とする請求項1〜3記載のカラー表示装置。
  5. 前記光源部は前記発光素子の発光量を検出する光検出素子を備え、該光検出素子の検出信号に応じて前記発光素子の発光量を制御する光量制御部を有することを特徴とする請求項1記載のカラー表示装置。
  6. 前記カラー表示装置からの出力光を測定する光検出手段と、該光検出手段の検出信号を入力して前記カラー表示装置の複数個の発光素子の発光時間情報を作成する外部制御部とを有し、該外部制御部が前記光検出手段の検出信号に応じて前記カラー表示装置の電気的接続手段を介して前記メモリ回路に発光時間情報を書き込み、前記カラー表示装置の出力光の白色バランスを調整することを特徴とするカラー表示装置の白色バランス調整方法。
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