JP2004084660A - アキシャルピストンポンプ又はモータ - Google Patents

アキシャルピストンポンプ又はモータ Download PDF

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Abstract

【課題】アキシャルピストンポンプ又はモータにおいて水のように低粘度の液体を作動流体とする場合でもピストンとスリッパの円滑な動きを阻害することなく、ピストンとスリッパを連結することができるアキシャルピストンポンプ又はモータを提供すること。
【解決手段】アキシャルピストンポンプ又はモータにおいて、スリッパ10にはピストン2のピストンボール9に回動自在に支持されるボール受部を有し、該ボール受部はピストンボール9とスリッパ10の間に介在する球形状座を画定している樹脂層23と、該ピストンボール9とスリッパ10の間に介在し該スリッパ10の金属部分(円筒状突起部10a)をかしめて脱落しないようにした一部が切断されている樹脂製リング18を有する構成である。
【選択図】   図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアキシャルピストンポンプ又はモータに関し、水を含む、油(40℃で0.5P(0.05Pa−S)の粘度を有す)より低粘度の液体を作動流体とするのに好適で、且つピストン端部に形成されたピストンボールに回転自在に支持するスリッパのボール受部或いはスリッパ端部に形成されたスリッパボールに回転自在に支持するピストンのボール受部に特徴を有するアキシャルピストンポンプ又はモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は従来のこの種のアキシャルピストンポンプ又はモータの構成例を示す図である。同図において、1はケーシング、2はピストン、3はシリンダブロック、4は斜板、5はポートプレート、6は主軸である。主軸6は軸受7によりケーシング1に回転自在に支持され、該主軸6とシリンダブロック3はスプライン8により連結されている。また、シリンダブロック3にはその回転軸を中心に円周上にピストンボア3aが設けられ、該複数のピストンボア3aのそれぞれの内部にピストン2が摺動自在に挿入されている。更に、該ピストン2の一端にはピストンボール(球面部)9が設けられ、該ピストンボール9は、スリッパ10に回動自在に結合している。
【0003】
主軸6は、シリンダブロック3及びピストン2と共に回転し、該ピストン2の端部のピストンボール9と回動自在に結合されたスリッパ10はケーシング1に固定された斜板4の面を摺動しながら回転する。このスリッパ10は斜板4の高さに従って移動するためにピストン2はピストンボア3a内を往復動する。
【0004】
アキシャルピストンポンプとして動作する場合は下記のようになる。主軸6を回転させると、シリンダブロック3とスリッパ10が同時に回転し、スリッパ10が斜板4の上面をその下端から上端まで摺動する間にピストン2は図面右向きに移動し、作動流体はケーシング1の吸込口1a及びポートプレート5のポート5a(ポンプの場合は低圧ポート)を通り、ピストンボア3a内に吸い込まれる。そして、スリッパ10が斜板4の上面をその上端から下端まで摺動する間にピストン2は図面左向きに移動し、ピストンボア3a内の作動流体は昇圧し、該作動流体はポートプレート5のポート5b(ポンプの場合は高圧ポート)を通り、ケーシング1の吐出口1bから吐き出される。つまりアキシャルピストンポンプでは、ピストン2の往復運動による容積変化を利用して作動流体の吸い込みと吐き出しを行う。なお、11はシリンダブロックベアリング、12は軸シールである。
【0005】
また、アキシャルピストンモータとして動作する場合は下記のようになる。ケーシング1の吸込口1aから供給される高圧の作動流体がポートプレート5のポート5a(モータの場合は高圧ポート)を通り、シリンダブロック3のピストンボア3a内に流入し、ピストン2をその圧力により図面右向きに移動させる。そしてスリッパ10が斜板4の上面をその下端から上端まで摺動する。該スリッパ10の摺動によりシリンダブロック3が回転し、該シリンダブロック3にスプライン8により連結された主軸6が回転することになる。また、スリッパ10が斜板4の上面をその上端から下端まで摺動するとピストン2は図面左方向に移動し、作動流体はポートプレート5のポート5b(モータの場合は低圧ポート)を通り、ケーシング1の吐出口1bから吐き出される。
【0006】
図2は従来の水圧アキシャルピストンポンプ又はモータ用のピストンとスリッパ周辺の構成例を示す図であって特表平7−501118号に開示されている図に相当する図である。各々のピストン2はシリンダブロック3内のそれぞれのピストンボア3a内に挿入され、且つその一端にピストンボール9を有している。ピストンボール9はスリッパ10に設けた樹脂製の球面座21に当接している。各スリッパ10はシュー(保持キャップ)16により該ピストンボール9の上端で所定位置に保持されている。シュー16は各々ある一定の角度を付けられた斜板4と同じ角度をもつ複数の開口を有するリテーナリング15によりそれぞれのピストンボール9の一端で所定位置に保持されている。
【0007】
波板ばね13によって付勢された球面を有するリテーナリング押さえ14がリテーナリング15、シュー16、ピストン2を介してスリッパ10を斜板4に押し当てている。それと共にピストンが吸込行程(戻り行程、図面右向きに移動)に入る場合に、シュー16内にある切断部を一ヶ所もった樹脂製リング17がピストンボール9の背面部を押さえ込んで移動し、作動流体の吸い込みを行うようになっている。
【0008】
また、水圧アキシャルピストンポンプ及びモータ用のピストンとスリッパ周辺の他の構成例であって、製品化されている例を図3に示す。ここでは金属製の各スリッパ10に一体的にボール受部用の円筒状突起部10aを設け、該円筒状突起部10aとピストンボール9の間に球形状座を構成する樹脂層22の延長部を介在させ、金属製の円筒状突起部10aをかしめることによって、スリッパ10とピストンボール9を連結している。
【0009】
スリッパ10はある一定の角度を付けられた斜板4と同じ角度をもつ複数の開口部を有するリテーナリング15によりそれぞれのピストンボール9の上端で所定位置に保持されている。波板ばね13によって付勢されたリテーナリング押さえ14がリテーナリング15を介してスリッパ10を斜板4に押し当てている。また、樹脂層22が介在した状態でピストン2とスリッパ10が連結しているので、ピストン2は円滑に往復運動を行う。
【0010】
図2に示す従来のピストンとスリッパ周辺の構成例では、ピストン2とスリッパ10の間に、シュー16、樹脂製リング17、リテーナリング15が存在し、部品点数が多く、トラブルの原因になる可能性が高いという問題がある。
【0011】
また、図3に示す従来のピストンとスリッパ周辺の他の構成例では、スリッパ10の金属部分をかしめてピストンボール9と連結するのであるが、油圧ポンプ又はモータでは油潤滑であるから、金属どうしでも滑りはよいが、水圧ポンプ又はモータの場合には、スリッパ10とピストンボール9との間においても摩擦摩耗特性に優れた材料−樹脂を介在させる必要がある。その場合にスリッパ10の金属部分をかしめると、樹脂層22も一緒に変形する。ピストンボール9の径が大きかったり、かしめ量が大きくなると、樹脂層22が盛り上がったり、割れ等が発生したりして、ピストン2とスリッパ10が円滑に動くことを阻害する可能性がある。
【0012】
【特許文献1】
特表平7−501118号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、アキシャルピストンポンプ又はモータにおいて水を含む、油(40℃で0.5P(0.05Pa−S)の粘度を有す)より低粘度の液体を作動流体とする場合でもピストンとスリッパの間にあるボール部とボール受部の円滑な動きを阻害することなく、ピストンとスリッパを連結することができるアキシャルピストンポンプ又はモータを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、内端面に斜板が配置されたケーシング内に、シリンダブロック、ピストン、該ピストンの端部に設けられた球状のピストンボールに回動自在に支持されたスリッパを備え、ケーシングに回転自在に支持された主軸がシリンダブロックに連結され、該主軸はシリンダブロック及びピストンと共に回転し、スリッパは斜板の面上を回転し、ピストンはシリンダブロックのボア内を往復動するように構成されたアキシャルピストンポンプ又はモータにおいて、スリッパにはピストンのピストンボールに回動自在に支持されるボール受部を有し、該ボール受部はピストンボールとスリッパの間に介在する球形状座を画定している樹脂層と、該ピストンボールとスリッパの間に介在し該スリッパの金属部分をかしめて脱落しないようにした一部が切断されている樹脂製リングを有する構成であることを特徴とする。
【0015】
上記のようにスリッパのピストンボールを受けるボール受部をピストンボールとスリッパの間に介在し該スリッパの金属部分をかしめて脱落しないようにした一部が切断されている樹脂製リングを有する構成とすることにより、簡単な構成でピストンボールとスリッパのボール受部は円滑に回動できる。従って作動流体に水を含む、油(40℃で0.5P(0.05Pa−S)の粘度を有す)より低粘度の液体を用いるアキシャルピストンポンプ又はモータにおいても滑らかなピストンの往復運動が可能となり、信頼性及び耐久性が向上する。
【0016】
請求項2に記載の発明は、内端面に斜板が配置されたケーシング内に、シリンダブロック、ピストン、該ピストンの端部に設けられた球状のピストンボールに回動自在に支持されたスリッパを備え、ケーシングに回転自在に支持された主軸がシリンダブロックに連結され、該主軸はシリンダブロック及びピストンと共に回転し、スリッパは前記斜板の面上を回転し、ピストンは前記シリンダブロックのボア内を往復動するように構成されたアキシャルピストンポンプ又はモータにおいて、スリッパにはピストンのピストンボールに回動自在に支持されるボール受部を有し、該ボール受部は前記ピストンボールとスリッパの間に介在する球形状座を形成する樹脂層と、該樹脂層を延長した樹脂層延長部を有し、該スリッパの該樹脂層延長部の外周部に位置する金属部分をかしめてピストンとスリッパを結合し、該かしめた部分の樹脂層延長部の前記ピストンボールと当接する面に軸方向に溝を設けたことを特徴とする。
【0017】
上記のようにスリッパにはピストンのピストンボールに回動自在に支持されるボール受部を有し、該ボール受部はピストンボールとスリッパの間に介在する球形状座を形成する樹脂層と、該樹脂層を延長した樹脂層延長部を有し、該スリッパの該樹脂層延長部の外周部に位置する金属部分をかしめてピストンとスリッパを結合し、該かしめた部分の樹脂層延長部のピストンボールと当接する面に軸方向に溝を設けた構成とすることにより、簡単な構成でピストンボールとスリッパのボール受部は円滑に回動できる。従って作動流体に水を含む、油(40℃で0.5P(0.05Pa−S)の粘度を有す)より低粘度の液体を用いるアキシャルピストンポンプ又はモータにおいても滑らかなピストンの往復運動が可能となり、信頼性及び耐久性が向上する。
【0018】
請求項3に記載の発明は、内端面に斜板が配置されたケーシング内に、シリンダブロック、スリッパ、該スリッパの端部に設けられた球状のスリッパボールに回動自在に支持されたピストンを備え、ケーシングに回転自在に支持された主軸がシリンダブロックに連結され、該主軸はシリンダブロック及びピストンと共に回転し、スリッパは斜板の面上を回転し、ピストンはシリンダブロックのボア内を往復動するように構成されたアキシャルピストンポンプ又はモータにおいて、ピストンにはスリッパのスリッパボールに回動自在に支持されるボール受部を有し、該ボール受部はスリッパボールとピストンの間に介在する球形状座を画定している樹脂層と、該スリッパボールとピストンの間に介在し該ピストンの金属部分をかしめて脱落しないようにした一部が切断されている樹脂製リングを有する構成であることを特徴とする。
【0019】
上記のようにピストンのスリッパボールを受けるボール受部をスリッパボールとピストンの間に介在し該ピストンの金属部分をかしめて脱落しないようにした一部が切断されている樹脂製リングを有する構成とすることにより、簡単な構成でスリッパボールとピストンのボール受部は円滑に回動できる。従って作動流体に水を含む、油(40℃で0.5P(0.05Pa−S)の粘度を有す)より低粘度の液体を用いるアキシャルピストンポンプ又はモータにおいても滑らかなピストンの往復運動が可能となり、信頼性及び耐久性が向上する。
【0020】
請求項4に記載の発明は、内端面に斜板が配置されたケーシング内に、シリンダブロック、スリッパ、該スリッパの端部に設けられた球状のスリッパボールに回動自在に支持されたピストンを備え、ケーシングに回転自在に支持された主軸がシリンダブロックに連結され、該主軸はシリンダブロック及びピストンと共に回転し、スリッパは斜板の面上を回転し、ピストンは前記シリンダブロックのボア内を往復動するように構成されたアキシャルピストンポンプ又はモータにおいて、ピストンにはスリッパのスリッパボールに回動自在に支持されるボール受部を有し、該ボール受部はスリッパボールとピストンの間に介在する球形状座を形成する樹脂層と、該樹脂層を延長した樹脂層延長部を有し、該ピストンの該樹脂層延長部の外周部に位置する金属部分をかしめて前記ピストンとスリッパを結合し、該かしめた部分の樹脂層延長部のスリッパボールと当接する面に軸方向に溝を設けたことを特徴とする。
【0021】
上記のようにピストンにはスリッパのスリッパボールに回動自在に支持されるボール受部を有し、該ボール受部はピストンとスリッパボールの間に介在する球形状座を形成する樹脂層と、該樹脂層を延長した樹脂層延長部を有し、該ピストンの該樹脂層延長部の外周部に位置する金属部分をかしめてピストンとスリッパを結合し、該かしめた部分の樹脂層延長部のスリッパボールと当接する面に軸方向に溝を設けた構成とすることにより、簡単な構成でスリッパボールとピストンのボール受部は円滑に回動できる。従って作動流体に水を含む、油(40℃で0.5P(0.05Pa−S)の粘度を有す)より低粘度の液体を用いるアキシャルピストンポンプ又はモータにおいても滑らかなピストンの往復運動が可能となり、信頼性及び耐久性が向上する。
【0022】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアキシャルピストンポンプ又はモータにおいて、樹脂製リングの樹脂及びピストンボールとスリッパの間又はスリッパボールとピストンの間に介在する樹脂層の樹脂は、低摩擦、耐摩耗性の良好な樹脂、又は該樹脂に強化用繊維を含んだ樹脂、又は更に固体潤滑剤を含んだ樹脂であることを特徴とする。
【0023】
上記のように樹脂製リングの樹脂及びピストンボールとスリッパの間又はスリッパボールとピストンの間に介在する樹脂層の樹脂を低摩擦、耐摩耗性の良好な樹脂、又は該樹脂に強化用繊維を含んだ樹脂、又は更に固体潤滑剤を含んだ樹脂とすることにより、低摩擦、耐摩耗性、強度が更に改善される。
【0024】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のアキシャルピストンポンプ又はモータにおいて、樹脂製リングの樹脂及びピストンボールとスリッパの間又はスリッパボールとピストンの間に介在する樹脂層の樹脂は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリイミド(PI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フェノール樹脂(PF)のいずれかであり、強化用繊維はガラス繊維、カーボン繊維のいずれかであり、更に固体潤滑剤はグラファイト、ポリテトラフルオロエチレンのいずれかであることを特徴とする。
【0025】
上記のように樹脂製リングの樹脂及びピストンボールとスリッパの間又はスリッパボールとピストンの間に介在する樹脂層の樹脂は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリイミド(PI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フェノール樹脂(PF)のいずれかとすることにより、これらの樹脂は優れた低摩擦、耐摩耗性を有するから、樹脂製リングは良好な低摩擦、耐摩耗特性を有するものとなる。また、強化用繊維としてガラス繊維、カーボン繊維を含めた場合これらの繊維は優れた強化性を有するから樹脂製リングは高強度のものとなる。また、更に固体潤滑剤としてグラファイト、ポリテトラフルオロエチレンを含めた場合、更に低摩擦、耐摩耗性が改善される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図4は本発明(請求項1)に係るアキシャルピストンポンプ又はモータのピストンとスリッパ周辺の構成例を示す図である。金属製のスリッパ10にはピストン2の一端に設けられたピストンボール9に回動自在に支持されるボール受部用の円筒状突起部10aが一体に設けられている。該円筒状突起部10aの内部にはピストンボール9を受け入れる球形状座を形成する樹脂層23が設けられている。
【0027】
ピストン2のピストンボール9とスリッパ10の円筒状突起部10aの間に低摩擦、耐摩耗特性の優れた樹脂製リング18を介在させて金属製の円筒状突起部10aをかしめて該樹脂製リング18が脱落しないようにしている。
【0028】
図5はピストンとスリッパの組立体及び樹脂製リングの構成を示す図で、図5(a)は組立体の断面図、図5(b)は樹脂製リングの断面図、図5(c)は樹脂製リングの正面図である。樹脂製リング18は図示するように、一部を切断した切欠部18aを有している。これにより、樹脂製リング18をピストンボール9に挿入し易くし、且つスリッパ10の円筒状突起部10aをかしめた際に樹脂製リング18の径を小さくできるようになっている。また、樹脂製リング18の内面はピストンボール9の外表面と同じ曲率の球面となっている。
【0029】
このようにピストンボール9と円筒状突起部10aに樹脂製リング18を介在させ該円筒状突起部10aをかしめることにより、ピストンボール9と円筒状突起部10aが分離することなく連結し、且つ円滑に往復運動を行うことができる。
【0030】
なお、ピストン2は金属製コア部分2−1とその外周上に設けた樹脂層2−2からなり、スリッパ10の斜板4に対向する面には樹脂製リング19が該面から所定寸法突き出した状態に嵌め込まれている。この樹脂製リング19によりスリッパ10は斜板4の面上を円滑に摺動するようになっている。
【0031】
上記樹脂製リング18及び樹脂層23は水潤滑条件においても、良好な低摩擦、耐摩耗特性を有する樹脂材からなっている。例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フェノール樹脂(PF)等の樹脂で、場合によっては強化用ガラス繊維、カーボン繊維、或いはさらに固体潤滑剤としてのグラファイト、ポリテトラフルオロエチレン等を含むものを用いる。
【0032】
図6は本発明(請求項2)に係るアキシャルピストンポンプ又はモータのピストンとスリッパ周辺の構成例を示す図である。金属製のスリッパ10にはピストン2の一端に設けられたピストンボール9に回動自在に支持されるボール受部用の円筒状突起部10aが一体に設けられている。該円筒状突起部10aとピストンボール9の間には球形状座を形成する樹脂層22の延長部(樹脂層延長部)22bが介在している。そして延長部22bの外周部に位置する円筒状突起部10aをかしめている。
【0033】
そして円筒状突起部10aをかしめた部分の樹脂層22の延長部22bのピストンボール9が当接する表面に軸方向に溝22aを設けている。図7はピストンボールとスリッパの組立体の構成を示す図で、図7(a)は組立体の断面図(A−A断面)、図7(b)は組立側断面図である。ピストンボール9を受ける球形状座を形成する樹脂層22の延長部22bのピストンボール9が当接する表面に軸方向に溝22aが複数本(図では4本)形成されている。
【0034】
上記のように円筒状突起部10aとピストンボール9の間に樹脂層22の延長部22bを介在させ、円筒状突起部10aをかしめていることにより、ピストンボール9とスリッパ10は回動自在に連結される。また、樹脂層22の延長部22bのピストンボール9が当接する表面に軸方向に溝22aを設けることにより、ピストンボール9に当接する部分の樹脂層22の延長部22bのかしめによる膨らみを溝22aが吸収するので、結果的に延長部22bのピストンボール接触部に膨らみや亀裂が発生することはない。従って、ピストンボール9の滑り抵抗に影響を与えることがなく、ピストンが円滑に往復運動をおこなうことができる。
【0035】
なお、ピストン2は金属製コア部分2−1とその外周上に設けた樹脂層2−2からなり、スリッパ10の斜板4に対向する面には樹脂製リング19が該面から所定寸法突き出した状態に嵌め込まれている。この樹脂製リング19によりスリッパ10は斜板4の面上を円滑に摺動するようになっている(図5(a)、(b)参照)。
【0036】
上記樹脂層22は水潤滑条件においても、良好な低摩擦、耐摩耗特性を有する樹脂材からなっている。例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フェノール樹脂(PF)等の樹脂で、場合によっては強化用ガラス繊維、カーボン繊維、或いはさらに固体潤滑材としてのグラファイト、ポリテトラフルオロエチレン等を含むものを用いる。
【0037】
図8は本発明(請求項3)に係るアキシャルピストンポンプ又はモータのピストンとスリッパ周辺の構成例を示す図である。金属製のピストン2の端部にはスリッパ10の一端に設けられたスリッパボール24に回動自在に支持されるボール受部用の円筒状突起部2aが一体に設けられている。該円筒状突起部2aの内部にはスリッパボール24を受け入れる球形状座を形成する樹脂層25が設けられている。
【0038】
スリッパ10のスリッパボール24とピストン2の円筒状突起部2aの間に低摩擦、耐摩耗特性の優れた樹脂製リング20を介在させて金属製の円筒状突起部2aをかしめて該樹脂製リング20が脱落しないようにしている。
【0039】
図9はピストンとスリッパの組立体及び樹脂製リングの構成を示す図で、図9(a)は組立体の断面図、図9(b)は樹脂製リングの断面図、図9(c)は樹脂製リングの正面図である。樹脂製リング20は図示するように、一部を切断した切欠部20aを有している。これにより、樹脂製リング20をスリッパボール24に挿入し易くし、且つピストン2の円筒状突起部2aをかしめた際に樹脂製リング20の径を小さくできるようになっている。また、樹脂製リング20の内面はスリッパボール24の外表面と同じ曲率の球面となっている。
【0040】
このようにスリッパボール24と円筒状突起部2aに樹脂製リング20を介在させ該円筒状突起部2aをかしめることにより、スリッパボール24と円筒状突起部2aが分離することなく連結し、且つ円滑に往復運動を行うことができる。
【0041】
なお、ピストン2は金属製コア部分2−1とその外周上に設けた樹脂層2−2からなり、スリッパ10の斜板4に対向する面には樹脂製リング19が該面から所定寸法突き出した状態に嵌め込まれている。この樹脂製リング19によりスリッパ10は斜板4の面上を円滑に摺動するようになっている(斜板4については図8参照)。
【0042】
上記樹脂製リング20及び樹脂層25は水潤滑条件においても、良好な低摩擦、耐摩耗特性を有する樹脂材からなっている。例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フェノール樹脂(PF)等の樹脂で、場合によっては強化用ガラス繊維、カーボン繊維、或いはさらに固体潤滑剤としてのグラファイト、ポリテトラフルオロエチレン等を含むものを用いる。
【0043】
図10は本発明(請求項4)に係るアキシャルピストンポンプ又はモータのピストンとスリッパ周辺の構成例を示す図である。金属製のピストン2にはスリッパ10の一端に設けられたスリッパボール24に回動自在に支持されるボール受部用の円筒状突起部2aが一体に設けられている。該円筒状突起部2aとスリッパボール24の間には球形状座を形成する樹脂層26の延長部(樹脂層延長部)26bが介在している。そして延長部26bの外周部に位置する円筒状突起部2aをかしめている。
【0044】
そして円筒状突起部2aをかしめた部分の樹脂層26の延長部26bのスリッパボール24が当接する表面に軸方向に溝26aを設けている。図11はピストンとスリッパボールの組立体の構成を示す図で、図11(a)は組立体の断面図(A−A断面)、図11(b)は組立側断面図である。スリッパボール24を受ける球形状座を形成する樹脂層26の延長部26bのスリッパボール24が当接する表面に軸方向に溝26aが複数本(図では4本)形成されている。
【0045】
上記のように円筒状突起部2aとスリッパボール24の間に樹脂層26の延長部26bを介在させ、円筒状突起部2aをかしめていることにより、ピストン2とスリッパボール24は回動自在に連結される。また、樹脂層26の延長部26bのスリッパボール24が当接する表面に軸方向に溝26aを設けることにより、スリッパボール24に当接する部分の樹脂層26の延長部26bのかしめによる膨らみを溝26aが吸収するので、結果的に延長部26bのスリッパボール接触部に膨らみや亀裂が発生することはない。従って、スリッパボール24の滑り抵抗に影響を与えることがなく、ピストンが円滑に往復運動をおこなうことができる。
【0046】
なお、ピストン2は金属製コア部分2−1とその外周上に設けた樹脂層2−2からなり、スリッパ10の斜板4に対向する面には樹脂製リング19が該面から所定寸法突き出した状態に嵌め込まれている。この樹脂製リング19によりスリッパ10は斜板4の面上を円滑に摺動するようになっている(図9(a)、図10)参照)。
【0047】
上記樹脂層26は水潤滑条件においても、良好な低摩擦、耐摩耗特性を有する樹脂材からなっている。例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フェノール樹脂(PF)等の樹脂で、場合によっては強化用ガラス繊維、カーボン繊維、或いはさらに固体潤滑材としてのグラファイト、ポリテトラフルオロエチレン等を含むものを用いる。
【0048】
また、本発明に係るアキシャルピストンポンプ又はモータは、その作動流体が、例えば水を含む、油(40℃で0.5P(0.05Pa−S)の粘度を有す)より低粘度の液体である場合に有効である。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように各請求項に記載の発明によれば、下記のような優れた効果が得られる。
【0050】
請求項1に記載の発明によれば、スリッパのボール受部をピストンボールとスリッパの間に介在し該スリッパの金属部分をかしめて脱落しないようにした一部が切断されている樹脂製リングを有する構成とするので、簡単な構成でピストンボールとスリッパのボール受部の円滑な回動が得られ、作動流体に水を含む、油(40℃で0.5P(0.05Pa−S)の粘度を有す)より低粘度の液体を用いる場合でもピストンの滑らかな往復運動が可能で、信頼性及び耐久性の優れたアキシャルピストンポンプ又はモータを提供できる。
【0051】
請求項2に記載の発明によれば、スリッパのピストンボールを受けるボール受部を、球形状座を形成する樹脂層を延長した樹脂層延長部を有し、該スリッパの樹脂層延長部の外周部に位置する金属部分をかしめ、該かしめた部分の樹脂層延長部の表面に軸方向に溝を設けた構成とするので、簡単な構成でピストンボールとスリッパのボール受部の円滑な回動が得られ、作動流体に水を含む、油(40℃で0.5P(0.05Pa−S)の粘度を有す)より低粘度の液体を用いる場合でもピストンの滑らかな往復運動が可能で、信頼性及び耐久性の優れたアキシャルピストンポンプ又はモータを提供できる。
【0052】
請求項3に記載の発明によれば、ピストンのボール受部をスリッパボールとピストンの間に介在し該ピストンの金属部分をかしめて脱落しないようにした一部が切断されている樹脂製リングを有する構成とするので、簡単な構成でスリッパボールとピストンのボール受部の円滑な回動が得られ、作動流体に水を含む、油(40℃で0.5P(0.05Pa−S)の粘度を有す)より低粘度の液体を用いる場合でもピストンの滑らかな往復運動が可能で、信頼性及び耐久性の優れたアキシャルピストンポンプ又はモータを提供できる。
【0053】
請求項4に記載の発明によれば、ピストンのスリッパボールを受けるボール受部を、球形状座を形成する樹脂層を延長した樹脂層延長部を有し、該ピストンの樹脂層延長部の外周部に位置する金属部分をかしめ、該かしめた部分の樹脂層延長部の表面に軸方向に溝を設けた構成とするので、簡単な構成でピストンボールとスリッパのボール受部の円滑な回動が得られ、作動流体に水を含む、油(40℃で0.5P(0.05Pa−S)の粘度を有す)より低粘度の液体を用いる場合でもピストンの滑らかな往復運動が可能で、信頼性及び耐久性の優れたアキシャルピストンポンプ又はモータを提供できる。
【0054】
また、請求項5及び6に記載の発明によれば、樹脂製リングの樹脂及びピストンボールとスリッパの間又はスリッパボールとピストンの間に介在する樹脂層の樹脂は良好な低摩擦、耐摩耗特性、高強度のものとなるから、更に信頼性及び耐久性の優れたアキシャルピストンポンプ又はモータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のアキシャルピストンポンプ又はモータの構成例を示す図である。
【図2】従来の水圧アキシャルピストンポンプ又はモータ用のピストンとスリッパ周辺の構成例を示す図である。
【図3】従来の水圧アキシャルピストンポンプ又はモータ用のピストンとスリッパ周辺の他の構成例を示す図である。
【図4】本発明に係るアキシャルピストンポンプ又はモータのピストンとスリッパ周辺の構成例を示す図である。
【図5】本発明に係るアキシャルピストンポンプ又はモータのピストンとスリッパの組立体及び樹脂製リングの構成例を示す図である。
【図6】本発明に係るアキシャルピストンポンプ又はモータのピストンとスリッパ周辺の構成例を示す図である。
【図7】本発明に係るアキシャルピストンポンプ又はモータのピストンボールとスリッパの組立体の構成例を示す図である。
【図8】本発明に係るアキシャルピストンポンプ又はモータのピストンとスリッパ周辺の構成例を示す図である。
【図9】本発明に係るアキシャルピストンポンプ又はモータのピストンとスリッパの組立体及び樹脂製リングの構成例を示す図である。
【図10】本発明に係るアキシャルピストンポンプ又はモータのピストンとスリッパ周辺の構成例を示す図である。
【図11】本発明に係るアキシャルピストンポンプ又はモータのピストンとスリッパボールの組立体の構成を示す図である。
【符号の説明】
1      ケーシング
2      ピストン
2a     円筒状突起部
3      シリンダブロック
4      斜板
5      ポートプレート
6      主軸
7      軸受
8      スプライン
9      ピストンボール
10     スリッパ
10a    円筒状突起部
11     シリンダブロックベアリング
12     軸シール
13     波板ばね
14     リテーナリング押さえ
15     リテーナリング
16     シュー
17     樹脂製リング
18     樹脂製リング
19     樹脂製リング
20     樹脂製リング
20a    切欠部
21     球面座
22     樹脂層
22a    溝
22b    延長部
23     樹脂層
24     スリッパボール
25     樹脂層
26     樹脂層
26a    溝
26b    延長部

Claims (6)

  1. 内端面に斜板が配置されたケーシング内に、シリンダブロック、ピストン、該ピストンの端部に設けられた球状のピストンボールに回動自在に支持されたスリッパを備え、前記ケーシングに回転自在に支持された主軸が前記シリンダブロックに連結され、該主軸は前記シリンダブロック及びピストンと共に回転し、前記スリッパは前記斜板の面上を回転し、前記ピストンは前記シリンダブロックのボア内を往復動するように構成されたアキシャルピストンポンプ又はモータにおいて、
    前記スリッパには前記ピストンのピストンボールに回動自在に支持されるボール受部を有し、該ボール受部は前記ピストンボールと前記スリッパの間に介在する球形状座を画定している樹脂層と、該ピストンボールと前記スリッパの間に介在し該スリッパの金属部分をかしめて脱落しないようにした一部が切断されている樹脂製リングを有する構成であることを特徴とするアキシャルピストンポンプ又はモータ。
  2. 内端面に斜板が配置されたケーシング内に、シリンダブロック、ピストン、該ピストンの端部に設けられた球状のピストンボールに回動自在に支持されたスリッパを備え、前記ケーシングに回転自在に支持された主軸が前記シリンダブロックに連結され、該主軸は前記シリンダブロック及びピストンと共に回転し、前記スリッパは前記斜板の面上を回転し、前記ピストンは前記シリンダブロックのボア内を往復動するように構成されたアキシャルピストンポンプ又はモータにおいて、
    前記スリッパには前記ピストンのピストンボールに回動自在に支持されるボール受部を有し、該ボール受部は前記ピストンボールと前記スリッパの間に介在する球形状座を形成する樹脂層と、該樹脂層を延長した樹脂層延長部を有し、該スリッパの該樹脂層延長部の外周部に位置する金属部分をかしめて前記ピストンとスリッパを結合し、該かしめた部分の樹脂層延長部の前記ピストンボールと当接する面に軸方向に溝を設けたことを特徴とするアキシャルピストンポンプ又はモータ。
  3. 内端面に斜板が配置されたケーシング内に、シリンダブロック、スリッパ、該スリッパの端部に設けられた球状のスリッパボールに回動自在に支持されたピストンを備え、前記ケーシングに回転自在に支持された主軸が前記シリンダブロックに連結され、該主軸は前記シリンダブロック及びピストンと共に回転し、前記スリッパは前記斜板の面上を回転し、前記ピストンは前記シリンダブロックのボア内を往復動するように構成されたアキシャルピストンポンプ又はモータにおいて、
    前記ピストンには前記スリッパのスリッパボールに回動自在に支持されるボール受部を有し、該ボール受部は前記スリッパボールと前記ピストンの間に介在する球形状座を画定している樹脂層と、該スリッパボールと前記ピストンの間に介在し該ピストンの金属部分をかしめて脱落しないようにした一部が切断されている樹脂製リングを有する構成であることを特徴とするアキシャルピストンポンプ又はモータ。
  4. 内端面に斜板が配置されたケーシング内に、シリンダブロック、スリッパ、該スリッパの端部に設けられた球状のスリッパボールに回動自在に支持されたピストンを備え、前記ケーシングに回転自在に支持された主軸が前記シリンダブロックに連結され、該主軸は前記シリンダブロック及びピストンと共に回転し、前記スリッパは前記斜板の面上を回転し、前記ピストンは前記シリンダブロックのボア内を往復動するように構成されたアキシャルピストンポンプ又はモータにおいて、
    前記ピストンには前記スリッパのスリッパボールに回動自在に支持されるボール受部を有し、該ボール受部は前記スリッパボールと前記ピストンの間に介在する球形状座を形成する樹脂層と、該樹脂層を延長した樹脂層延長部を有し、該ピストンの該樹脂層延長部の外周部に位置する金属部分をかしめて前記ピストンとスリッパを結合し、該かしめた部分の樹脂層延長部の前記スリッパボールと当接する面に軸方向に溝を設けたことを特徴とするアキシャルピストンポンプ又はモータ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアキシャルピストンポンプ又はモータにおいて、
    前記樹脂製リングの樹脂及び前記ピストンボールと前記スリッパの間又は前記スリッパボールと前記ピストンの間に介在する樹脂層の樹脂は、低摩擦、耐摩耗性の良好な樹脂、又は該樹脂に強化用繊維を含んだ樹脂、又は更に固体潤滑剤を含んだ樹脂であることを特徴とするアキシャルピストンポンプ又はモータ。
  6. 請求項5に記載のアキシャルピストンポンプ又はモータにおいて、
    前記樹脂製リングの樹脂及び前記ピストンボールと前記スリッパの間又は前記スリッパボールと前記ピストンの間に介在する樹脂層の樹脂は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリイミド(PI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フェノール樹脂(PF)のいずれかであり、前記強化用繊維はガラス繊維、カーボン繊維のいずれかであり、更に前記固体潤滑剤はグラファイト、ポリテトラフルオロエチレンのいずれかであることを特徴とするアキシャルピストンポンプ又はモータ。
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