JP2004080349A - テレビ会議システムのデータ送受信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はテレビ会議室システムのデータ送受信方法に関し、第1に通信プロトコルを変更することなくMCUの負荷を減らすことができ、第2に各テレビ会議端末間でデータの送受信を行なうことができるテレビ会議室システムのデータ送受信方法を提供することを目的としている。
【解決手段】多地点テレビ会議システムにおいて、各テレビ会議端末が変調された信号をテレビ会議制御装置に送信するに際し、ペイロードの先頭にデータ識別情報を埋め込んで送信し(ステップ1)、前記テレビ会議制御装置は、送られてきた信号を前記ペイロードのデータ識別情報に従い、各テレビ会議端末に送信する(ステップ2)ように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】多地点テレビ会議システムにおいて、各テレビ会議端末が変調された信号をテレビ会議制御装置に送信するに際し、ペイロードの先頭にデータ識別情報を埋め込んで送信し(ステップ1)、前記テレビ会議制御装置は、送られてきた信号を前記ペイロードのデータ識別情報に従い、各テレビ会議端末に送信する(ステップ2)ように構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多地点でテレビ会議を行なう場合のテレビ会議システムのデータ送受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図18は従来のテレビ会議システムの構成図である。この構成では、テレビ(TV)会議端末は1〜3の3台設けられている。1をTV会議端末A、2をTV会議端末B、3をTV会議端末Cとする。TV会議端末Aで得られた画像データ(この画像データには音声データも含むものとする。以下同様)をA1、TV会議端末Bで得られた画像データをB1、TV会議端末Cで得られた画像データをC1とする。
【0003】
これら各TV会議端末A〜Cで得られた画像データA〜Cは、各TV会議端末A〜Cでエンコード(encode:変調)されて、それぞれ画像データA1〜C1に変わる。これら各TV端末A〜Cの出力画像データA1〜C1はTV会議制御装置4(以下MCUと略す)に入り、該MCUで復号化/合成され、画像データM1となる。この画像データM1は、MCUから図に示すように各TV会議端末A〜Cに入力される。各TV会議端末A〜Cでは、合成された画像データA1〜C1が画面に表示される。MCUは、各TV会議端末A〜CのIPアドレスを予め記憶している。
【0004】
図19はTV会議端末Aの動作を示すフローチャートである。先ず、自画像Aを撮影し、自画像Aを符号化してA1とする(S1)。次に、データ送信先としてMCUのIPアドレスを設定し(S2)、該MCUにデータA1を転送する(S3)。図20はTV会議端末Bの動作を示すフローチャートである。動作は、TV会議端末Aの動作と同じである。即ち、先ず、自画像Bを撮影し、自画像Bを符号化してB1とし(S1)、次に、データ送信先としてMCUのIPアドレスを設定し(S2)、該MCUにデータB1を転送する(S3)。図21はTV会議端末Cの処理を示すフローチャートである。動作は、他のTV会議端末A,Bの動作と同じである。即ち、先ず、自画像Cを撮影し、自画像Cを符号化してC1とし(S1)、次に、データ送信先としてMCUのIPアドレスを設定し(S2)、該MCUにデータC1を転送する(S3)。
【0005】
図22はMCUの処理を示すフローチャートである。先ず、TV会議端末A〜Cからの画像データA1/B1/C1を受信する(S1)。次に、受信した画像データA1/B1/C1を復号化し、次に復号化した画像データを合成する(S2)。次に、A1/B1/C1の合成データを符号化してM1とする(S3)。次に、データ転送先としてTV会議端末A/B/CのIPアドレスを設定する(S4)。MCUは、予めTV会議端末A〜CのIPアドレスを保持しているので、IPアドレスの設定は速やかに行なわれる。次に、IPアドレスを基にTV会議端末A/B/Cにそれぞれ画像データM1を送信する。
【0006】
図23はTV会議端末Aの処理を示すフローチャートである。先ず、MCUから受信した画像データM1を受信すると(S1)、画像データM1を復号化する(S2)。そして、復号化した画像データを画面上に表示する(S3)。図24はTV会議端末Bの処理を示すフローチャートである。動作は、TV会議端末Aの動作と同じである。即ち、MCUから受信した画像データM1を受信すると(S1)、画像データM1を復号化する(S2)。そして、復号化した画像データを画面上に表示する(S3)。図25はTV会議端末Bの処理を示すフローチャートである。動作は他のTV会議端末A、Bの動作と同じである。即ち、MCUから受信した画像データM1を受信すると(S1)、画像データM1を復号化する(S2)。そして、復号化した画像データを画面上に表示する(S3)。
【0007】
図26はメッシュ方式でのデータ送信の説明図である。図に示すシステムでは、MCUは具備しておらず、TV会議端末A〜Cが互いに接続されている。例えば、TV会議端末Bの場合を例にとると、TV会議端末Bは、TV会議端末AにTV会議端末Bの変調された画像データB1を送信すると共に、TV会議端末CにTV会議端末Bの変調された画像データB1を送信する。
【0008】
一方、該TV会議端末Bは、他のTV会議端末AからTV会議端末Aの変調された画像データA1を受信し、他のTV会議端末CからTV会議端末Cの変調された画像データC1を受信する。このような画像データの相互データ転送を可能とするために、各TV会議端末では、TV会議端末情報(IPアドレス)を予め記憶しておく必要がある。
【0009】
この場合において、TV会議端末Bは、自己の画像データBについては変調して画像データB1を作成して転送し、他のTV会議端末A、Cからの変調画像データA1、C1を復調して画像データA、Cとする。その結果、TV会議端末間Bの画面5には、画像データA1、B1、C1が表示される。以上の動作は、他のTV会議端末でも同様である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のテレビ会議システムでは、MCUで復号化された画像データに対する合成処理を行なっているため、複数のテレビ会議システムを制御している場合、MCUに対する負荷が非常に高くなり、データの遅延が発生し、画像伝送の遅れ、画像データの欠落、画像データと音声データとの同期がとれない等の問題が発生する。
【0011】
一方、図26に示すメッシュ方式の場合、全てのテレビ会議参加端末に対してデータを送信することになり、テレビ会議端末数の増加に伴う必要帯域の増大や、テレビ会議参加端末の管理の複雑化により、テレビ会議端末の処理能力不足の問題が発生する可能性がある。
【0012】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、第1に通信プロトコルを変更することなくMCUの負荷を減らすことができ、第2に各テレビ会議端末間でデータの送受信を行なうことができるテレビ会議システムのデータ送受信方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1)図1は本発明の原理を示すフローチャートである。本発明は、多地点テレビ会議システムにおいて、各テレビ会議端末が変調された信号をテレビ会議制御装置に送信するに際し、ペイロードの先頭にデータ識別情報を埋め込んで送信し(ステップ1)、
前記テレビ会議制御装置は、送られてきた信号を前記ペイロードのデータ識別情報に従い、各テレビ会議端末に送信する(ステップ2)ようにしたことを特徴とする。
【0014】
本発明では、MCU(テレビ会議制御装置)は、データの解析/編集を行なわず、各TV会議端末への画像データの分配だけを行なうようにする。テレビ会議端末では、送信元で設定された独自のデータ識別ヘッダを元に、送信元のテレビ会議端末及び何番目の画像かを認識し、同一のテレビ会議端末のデータをシーケンス番号の順番に画像を復号化する。これにより、受信側のテレビ会議端末で画像を表示することが可能となる。
【0015】
このように構成すれば、テレビ会議制御装置(MCU)で、画像データのデコードを行なう必要がなくなるので、テレビ会議制御装置の負荷を減らすことができる。
(2)請求項2記載の発明は、前記テレビ会議端末は、ゲートキーパにアクセス情報を送信し、該ゲートキーパは、アクセス情報を受けて前記テレビ会議制御装置にセッション確立要求を送信し、この送信を受けて、前記テレビ会議端末と前記テレビ会議制御装置との間のセッションを確立することを特徴とする。
【0016】
このように構成すれば、各テレビ会議端末がテレビ会議制御装置を介して他のテレビ会議端末と画像データの送受信を行なうことが可能となる。
(3)請求項3記載の発明は、前記多地点テレビ会議システムにおいて、ヘッダ上の端末情報を用いて接続している拠点情報を認識することを特徴とする。
【0017】
このように構成すれば、ヘッダ上の端末情報を用いて、テレビ会議端末の画面上にその設置場所(例えば大阪)を表示することにより、TV会議を行なっている人に、当該表示を行なっている場所がどの場所(例えば大阪)であるかを認識させることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
MCUの負荷分散の問題を解決するために、MCUは各TV会議端末へのデータ分配だけを行わせ、各TV会議端末側で画像の復号化を行わせるようにした。従来の技術では、MCUからデータを受信したTV会議端末では、データ送信元がMCUのIPアドレスであるため、どのTV会議端末から送信されてきた情報かが分からない。
【0019】
そこで、TV会議端末側(送信側)で、送信元の識別ヘッダをペイロード部に埋め込み、MCUにデータ送信する。この時、送受信を行なっているTV会議端末に関する情報(端末の名前/設置場所等)を同時に埋め込むようにした。そして、MCUでは、予め保持しているTV会議端末リストを参照し、データ送信元のTV会議端末が参加している会議への参加端末全てに対して、データを編集することなく、データを送信するようにしたものである。
【0020】
図2は本発明で使用する送信データの構成の一例を示す図である。A1はTV会議端末AからMCUへの送信データ、B−A1はMCUからTV会議端末Bへの送信データ(TV会議端末Aの画像データ)、C−A1はMCUからTV会議端末Cへの送信データ(TV会議端末Aの画像データ)を示している。
【0021】
データA1において、10はRTP(Realtime TransportProtocol)ヘッダ、20はペイロード(paylord)である。RTPヘッダ10において、11はMCUの宛先(ディスティネーション:DSTMCU)を示している。ペイロード20において、21は本発明で用いられるデータ識別情報が記憶される識別ヘッダである。本発明では、連続番号(SQ:シーケンス番号)21a、TV会議端末AのIDである21b、端末名称21c及び設置場所21dから構成されている。22はエンコード(encode:変調)された画像データである。TV会議端末で撮影された画像データは、一旦変調されて送信される。データA1は、MCUに送られる。
【0022】
データB−A1は、MCUで受信され、TV会議端末Bに送信される画像データである。このデータB−A1において、12はMCUで設定された宛先データである。DST Client Bとは、宛先がTV会議端末Bであることを示している。21は、データA1と同じデータ識別ヘッダである。MCUは、TV会議端末情報と受信データA1のペイロード上のデータ識別ヘッダ21を元に宛先の設定を行ない、このデータをTV会議端末Bへ送信するだけである。この場合において、MCUは受信した画像データの復調/変調処理は行なっていない。
【0023】
TV会議端末Bでは、送信元で設定された独自のデータ識別ヘッダを元に、送信元のTV会議端末A及び何番目の画像かを認識し、同一のTV会議端末の画像データをシーケンス番号の順番に画像の復号化を行なうことにより、受信側のTV会議端末B側で表示画面に画像を表示することが可能となる。
【0024】
データC−A1は、MCUで受信され、TV会議端末Cに送信される画像データである。画像データB−A1の場合と同様の動作により、TV会議端末Cへ送信され、テレビ会議端末Cの表示画面に画像を表示することが可能となる。
【0025】
図3は画像データの転送の説明図である。図18と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、1はTV会議端末A、2はTV会議端末B、3はTV会議端末Cである。4は各TV会議端末A〜Cの画像データを受けて、データ識別情報に従って各TV会議端末A〜Cに分配するTV会議制御装置である。各TV会議端末A〜Cでは、画像データをデコード(復調)し、合成して表示画面5A〜5Cに表示する。
【0026】
TV会議端末Aでは、撮影した画像データAを変調して画像データA1にする。TV会議端末Bでは、撮影した画像データBを変調して画像データB1にする。TV会議端末Cでは、撮影した画像データCを変調して画像データC1にする。
【0027】
これら画像データA1〜C1はMCU4に入力される。ここで、MCU4はTV会議端末情報を記憶している。各TV会議端末情報は、各TV会議端末がTV会議参加用のダイヤルをすることにより、MCU4に登録保存される。MCU4は画像データの変復調は行なわず、TV会議端末情報と送信データ上のIDより画像データA1はTV会議端末B、Cに、画像データB1はTV会議端末C,Aに、画像データC1はTV会議端末A,Bにそれぞれ送出する。
【0028】
TV会議端末Bでは、MCU4から送られてきた画像データB−A1(TV会議端末Aからの画像データ),B−C1(TV会議端末Cからの画像データ)をデコード(復調)して元の画像データA、Cに戻し、表示画面5Bに表示する。なお、画像データBは自端末のデータなので、予めTV会議端末Bに保持している。このようにして、表示画面5Bには画像データA〜Cが表示される。画像データの表示の形態は、図に示す例に限るものではなく、画面を3分割して、それぞれの分割画面に画像データA〜Cを表示するようにしてもよい。
【0029】
以上、TV会議端末Bへの画像データの表示について説明したが、残りのTV会議端末A、Cについても同様である。TV会議端末Cでは、他のTV会議端末A、Bからの画像データがデコードされて、表示画面5Cに画像A〜Cが表示される。TV会議端末Aでは、他のTV会議端末B、Cからの画像データがデコードされて、表示画面5Aに画像A〜Cが表示される。
【0030】
このように、本発明によれば、テレビ会議制御装置(MCU)で、画像データのデコードを行なう必要がなくなるので、テレビ会議制御装置の負荷を減らすことができる。
【0031】
図4はTV会議端末とMCUのセッション確立の説明図である。図3と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、30はTVカメラ、1は該TVカメラ30が接続されるTV会議端末A、31はTV会議端末Aと接続されるWebサーバ、32はWebサーバ31と接続されるデータベースである。33はTV会議端末Aと接続され、セッション確立を行なうためのゲートキーパ(Gate Keeper:GK)である。4は該GK33と接続されるMCUである。
【0032】
TV会議端末AからはWebサーバ31に参加要求が送出され、Webサーバ31からはTV会議端末Aに対してアクセス情報が送出される。また、Webサーバ31は、データベース32に対してアクセス情報要求を行ない、データベース32からはWebサーバ31に対してアクセス情報が送出される。また、TV会議端末Aからは、GK33に対してアクセス情報が送出され、GK33からはMCU4に対してセッション確立要求が送出される。
【0033】
このように構成されたシステムの動作を図5〜図8のフローチャートを用いて説明する。図5はTV会議端末Aの処理を示すフローチャートである。先ず、TV会議端末Aは、Webサーバ31にTV会議への参加要求を行なう(S1)。次に、TV会議端末Aは、Webサーバ31からGK33へのアクセス情報を受信する(S2)。次に、このアクセス情報をGK33へ送信する(S3)。次に、MCU4とのRTPセッションの確立を行なう(S4)。他のTV会議端末との間においても、MCU4との間にセッションが確立すれば、各TV会議端末同士間で情報(画像と音声)のやりとりを行なうことができ、TV会議システムが実現される。
【0034】
図6はWebサーバの処理を示すフローチャートである。先ず、TV会議端末AからのTV会議への参加要求を受け付けると(S1)、データベース32にアクセスし、GK33へのアクセス情報を取得する(S2)。そして、Webサーバ31は、TV会議端末AへGK33へのアクセス情報を送信する(S3)。
【0035】
図7はGKの処理を示すフローチャートである。先ず、TV会議端末Aからアセス情報を受信すると(S1)、MCU4に対してTV会議端末Aとのセッション確立要求を行なう(S2)。
【0036】
図8はMCUの処理を示すフローチャートである。先ず、GK33からセッション確立要求を受信すると(S1)、TV会議端末AのIPアドレスや、IDをTV会議端末情報に登録する(S2)。そして、TV会議端末Aとのセッション確立を行なう(S3)。
【0037】
このように、本発明によれば、各TV会議端末がTV会議制御装置(MCU)を介して他のTV会議端末と画像データの送受信を行なうことが可能となる。
図9はTV会議システム上のデータ送信の構成図である。図では、clientA(TV会議端末A)、clientB(TV会議端末B)、clientC(TV会議端末C)と、TV会議制御装置(MCU)間のデータ送信を示している。図中に示されている記号の意味は、以下の通りである。
【0038】
TV会議端末A,B,C:それぞれ異なる点にあるTV会議端末(以下端末)
MCU:多地点TV会議制御装置
A1:TV会議端末Aから送信された1番目のデータ
B1:TV会議端末Bから送信された1番目のデータ
C1:TV会議端末Cから送信された1番目のデータ
A−B1:MCUにより振り分けられた端末Aへのデータ(B1)
B−A1:MCUにより振り分けられた端末Bへのデータ(A1)
C−A1:MCUにより振り分けられた端末Cへのデータ(A1)
A−C1:MCUにより振り分けられた端末Aへのデータ(C1)
B−C1:MCUにより振り分けられた端末Bへのデータ(C1)
C−B1:MCUにより振り分けられた端末Cへのデータ(B1)
図9において、画像データA1は端末AからMCUに送信され、MCUは受信した画像データA1を端末Bと端末Cへ送信する。画像データB1は端末BからMCUに送信され、MCUは受信した画像データB1を端末Aと端末Cに送信する。画像データC1は端末CからMCUに送信され、MCUは受信した画像データC1を端末Aと端末Bへ送信する。
【0039】
以下に、図3に示すシステムの詳細な動作を説明する。
1)TV会議端末A〜Cは、それぞれネットワーク上のWebサーバにHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用いてTV会議参加要求を行なう。Webサーバでは、TV会議の呼制御を行なうGK(Gate Keeper)へのアクセス情報を返送する。TV会議端末A〜Cは、受信したアクセス情報を元にGKにアクセスし、GK経由でMCUとRTPセッションを確立する。MCUでは、GKが受信した受け取ったTV会議端末情報に端末A〜CそれぞれのユニークなID、及びシーケンス番号を設定する。
2)TV会議端末Aでは、自画像を撮影し、符号化し、何番目の画像データかを示すシーケンス番号、TV会議端末を特定するIDをペイロードの独自のデータ識別ヘッダに埋め込み、データ送信先をMCUとして、MCUにデータA1を送信する。
3)TV会議端末Aの1番目の画像データA1がMCUに対して送信される。
4)MCUでは、画像データA1のヘッダ情報(ペイロード部のシーケンス番号(SQ)=1、ID=A)より、端末Aから送信された1番目の情報ということが分かるので、TV会議端末情報を参照し、端末A以外のTV会議参加端末(この場合には端末BとC)に対して、画像データA1の転送処理を行なう。
5)MCUがデータ転送処理を行なうことにより、TV会議端末Bには端末Bに対するA1のデータB−A1、TV会議端末Cには端末Cに対するA1のデータC−A1が送信される。
6)端末Bでは、B−A1のヘッダ情報(ペイロード部のSQ=1、ID=A)により、端末Bに送られてきた端末Aの1番目のデータであることを認識し、画像データの復号化を行ない、画面上に表示させる。
7)同様に、端末Cでも画像データの復号化を行ない、画面上に表示させる。
8)端末Bの1番目の画像データが、2)と同様の処理を行なった後、MCUに対して送信される。
9)MCUでは、3)と同様、端末Bから送信されてきた情報と認識し、端末A及びCに対して画像データ転送処理を行なう。
10)MCUが画像データ転送処理を行なうことにより、TV会議端末Aには端末Aに対するB1のデータA−B1、TV会議端末Cには端末Cに対するB1のデータC−B1が送信者される。
11)端末Aでは、A−B1のヘッダ情報(ペイロード部のSQ=1、ID=B)より、端末Aに送られてきた端末Bの1番目のデータであることを認識し、画像データの復号化を行ない、画面上に表示させる。
12)同様に、端末Cでも画像データの復号を行ない、画面上に表示させる。
13)端末Cの1番目の画像データC1が、2)と同様の処理を行なった後、MCUに対して送信される。
14)MCUでは、3)同様、端末Cから送信されてきた情報と認識し、端末A及びBに対してデータ転送処理を行なう。
15)MCUがデータ転送処理を行なうことにより、TV会議端末Aには、端末Aに対するC1のデータA−C1、TV会議端末Bには端末Bに対するC1のデータB−C1が送信される。
16)端末Aでは、画像データA−C1のヘッダ情報(ペイロード部のSQ=1、ID=C)により、端末Aに送られてきた端末Cの1番目のデータであることを認識し、画像データの復号化を行ない、画面上に表示させる。
17)同様に、端末Bでも画像データの復号化を行ない、画面上に表示させる。
【0040】
上述の実施の形態例において、ヘッダ上の端末情報を用いて接続している拠点情報を認識することができる。そして、TV会議端末の画面上にその設置場所(例えば大阪)を表示することにより、TV会議を行なっている人に、当該表示を行なっている場所がどの場所(例えば大阪)であるかを認識させることが可能となる。
【0041】
図10はTV会議端末情報登録における端末Aの処理を示すフローチャートである。端末Aでは、先ずTV会議参加要求用番号をダイヤルし(S1)、端末AのTV会議参加要求信号をMCUに送信する(S2)。
【0042】
図11はTV会議端末情報登録における端末Bの処理を示すフローチャート、図12はTV会議端末情報登録における端末Cの処理を示すフローチャートである。これら処理は、図10に示す端末Aの処理と同じであり、端末からTV会議参加要求用番号をダイヤルし(S1)、端末B(C)のTV会議参加要求信号をMCUに送信する(S2)。
【0043】
図13はTV会議端末情報登録におけるMCUの処理を示すフローチャートである。先ずTV会議端末A/B/CからのTV会議参加要求信号を受信すると、TV会議端末A/B/Cの端末情報をTV会議端末情報として設定する(S2)。これにより、MCUには、テレビ会議端末情報が記憶されることになり、それぞれのTV会議端末から画像データが送られてくると、前記テレビ会議端末情報を参照して、それぞれのTV会議端末に画像データを配信する。
【0044】
図14はデータ送信処理における端末Aの処理を示すフローチャートである。先ず、自画像を符号化し画像データA1とする(S1)。次に、ペイロード部に送信するデータのSQ(シリアル)番号を設定し(S2)、ペイロード部に送信するデータの送信元情報(ID)を設定する(S3)。そして、送信データに相手先アドレスとしてMCUを設定する(S4)。その後、MCUに画像データA1を送信する(S5)。
【0045】
図15は、データ送信処理におけるMCUの処理を示すフローチャートである。先ず、端末Aから画像データA1を受信すると(S1)、前述したTV会議端末情報を参照し、端末A以外の端末へのデータ送信処理を準備する(S2)。そして、端末Bに対して画像データA1の送信データであるB−A1を送信し(S3)、端末Cに対して画像データA1の送信データであるC−A1を送信する(S4)。
【0046】
図16はデータ送信処理における端末Bの処理を示すフローチャートで、端末Aからの画像データを受ける処理を示している。画像データB−A1を受信すると(S1)、ペイロード部を参照し、端末Aの1番目のデータであると認識する(S2)。次に、端末Aの画像として、復号化/編集処理を実施し、画像を画面に表示する(S3)。次に、ペイロード部に設定してある送信元(端末A)情報を画面上に表示する(S4)。これにより、会議の参加者は、どの場所の画像であるかを認識することができる。
【0047】
図17はデータ送信処理における端末Cの処理を示すフローチャートである。その動作は、端末Bの処理と同じである。即ち、画像データC−A1を受信すると(S1)、ペイロード部を参照し、端末Aの1番目のデータであると認識する(S2)。次に、端末Aの画像として、復号化/編集処理を実施し、画像を画面に表示する(S3)。次に、ペイロード部に設定してある送信元(端末A)情報を画面上に表示する(S4)。
【0048】
以上、端末Aからの画像データを端末B、Cに表示する場合について説明したが、端末Bからの画像データを端末C、Aに表示する場合、端末Cからの画像データを端末A、Bに表示する場合についても同様である。
【0049】
前述したように、各端末へのデータ分配だけを行ない、データの解析/編集を行わなくなるため、MCUに対する負荷を低下させることが可能となり、データ遅延を防ぐことができる。また、MCUからデータを受信したTV会議端末では、送信元で設定された独自のデータ識別ヘッダを元に、送信元のTV会議端末及び何番目の画像であるかを認識し、同一のTV会議端末のデータをシーケンス番号の順番に画像の復号化/編集をすることにより、受信側のTV会議端末側で画像を表示させるため、画像の表示箇所を自由に変更したり、不要な画像の削除等、独自の編集をすることも可能となる。
【0050】
また、メッシュ方式と比較した場合、自端末からの上り情報がTV会議参加端末数の増加に関わらず一定であるため、帯域不足による処理遅延を招く可能性が低くなる。なお、上記のように構成した本発明は、ペイロード部に設定する情報をTV会議端末の操作により設定することにより、受信側のTV会議端末で送信元の各種情報の表示が可能となる。
【0051】
上述の実施の形態例では、TV会議端末が、A〜Cの3台の場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限るものではなく、任意の数のTV会議端末であっても、本発明を適用することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下の効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明によれば、テレビ会議制御装置(MCU)で、画像データのデコードを行なう必要がなくなるので、テレビ会議制御装置の負荷を減らすことができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、各テレビ会議端末がテレビ会議制御装置を介して他のテレビ会議端末と画像データの送受信を行なうことが可能となる。
(3)請求項3記載の発明によれば、ヘッダ上の端末情報を用いて、テレビ会議端末の画面上にその設置場所(例えば大阪)を表示することにより、TV会議を行なっている人に、当該表示を行なっている場所がどの場所(例えば大阪)であるかを認識させることが可能となる。
【0053】
このように、本発明によれば、第1に通信プロトコルを変更することなくMCUの負荷を減らすことができ、第2に各テレビ会議端末間でデータの送受信を行なうことができるテレビ会議システムのデータ送受信方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示すフローチャートである。
【図2】本発明で使用する送信データの構成の一例を示す図である。
【図3】画像データ転送の説明図である。
【図4】TV会議端末とMCUのセッション確立の説明図である。
【図5】TV会議端末Aの処理を示すフローチャートである。
【図6】Webサーバの処理を示すフローチャートである。
【図7】GKの処理を示すフローチャートである。
【図8】MCUの処理を示すフローチャートである。
【図9】TV会議システム上のデータ送信の構成図である。
【図10】TV会議端末情報登録における端末Aの処理を示すフローチャートである。
【図11】TV会議端末情報登録における端末Bの処理を示すフローチャートである。
【図12】TV会議端末情報登録における端末Cの処理を示すフローチャートである。
【図13】TV会議端末情報登録におけるMCUの処理を示すフローチャートである。
【図14】データ送信処理における端末Aの処理を示すフローチャートである。
【図15】データ送信処理におけるMCUの処理を示すフローチャートである。
【図16】データ送信処理における端末Bの処理を示すフローチャートである。
【図17】データ送信処理における端末Cの処理を示すフローチャートである。
【図18】従来のテレビ会議システムの構成図である。
【図19】TV会議端末Aの処理を示すフローチャートである。
【図20】TV会議端末Bの処理を示すフローチャートである。
【図21】TV会議端末Cの処理を示すフローチャートである。
【図22】MCUの処理を示すフローチャートである。
【図23】TV会議端末Aの処理を示すフローチャートである。
【図24】TV会議端末Bの処理を示すフローチャートである。
【図25】TV会議端末Cの動作を示すフローチャートである。
【図26】メッシュ方式でのデータ送信の説明図である。
【符号の説明】
1 TV会議端末A
2 TV会議端末B
3 TV会議端末C
4 MCU
5A〜5C 表示画面
【発明の属する技術分野】
本発明は、多地点でテレビ会議を行なう場合のテレビ会議システムのデータ送受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図18は従来のテレビ会議システムの構成図である。この構成では、テレビ(TV)会議端末は1〜3の3台設けられている。1をTV会議端末A、2をTV会議端末B、3をTV会議端末Cとする。TV会議端末Aで得られた画像データ(この画像データには音声データも含むものとする。以下同様)をA1、TV会議端末Bで得られた画像データをB1、TV会議端末Cで得られた画像データをC1とする。
【0003】
これら各TV会議端末A〜Cで得られた画像データA〜Cは、各TV会議端末A〜Cでエンコード(encode:変調)されて、それぞれ画像データA1〜C1に変わる。これら各TV端末A〜Cの出力画像データA1〜C1はTV会議制御装置4(以下MCUと略す)に入り、該MCUで復号化/合成され、画像データM1となる。この画像データM1は、MCUから図に示すように各TV会議端末A〜Cに入力される。各TV会議端末A〜Cでは、合成された画像データA1〜C1が画面に表示される。MCUは、各TV会議端末A〜CのIPアドレスを予め記憶している。
【0004】
図19はTV会議端末Aの動作を示すフローチャートである。先ず、自画像Aを撮影し、自画像Aを符号化してA1とする(S1)。次に、データ送信先としてMCUのIPアドレスを設定し(S2)、該MCUにデータA1を転送する(S3)。図20はTV会議端末Bの動作を示すフローチャートである。動作は、TV会議端末Aの動作と同じである。即ち、先ず、自画像Bを撮影し、自画像Bを符号化してB1とし(S1)、次に、データ送信先としてMCUのIPアドレスを設定し(S2)、該MCUにデータB1を転送する(S3)。図21はTV会議端末Cの処理を示すフローチャートである。動作は、他のTV会議端末A,Bの動作と同じである。即ち、先ず、自画像Cを撮影し、自画像Cを符号化してC1とし(S1)、次に、データ送信先としてMCUのIPアドレスを設定し(S2)、該MCUにデータC1を転送する(S3)。
【0005】
図22はMCUの処理を示すフローチャートである。先ず、TV会議端末A〜Cからの画像データA1/B1/C1を受信する(S1)。次に、受信した画像データA1/B1/C1を復号化し、次に復号化した画像データを合成する(S2)。次に、A1/B1/C1の合成データを符号化してM1とする(S3)。次に、データ転送先としてTV会議端末A/B/CのIPアドレスを設定する(S4)。MCUは、予めTV会議端末A〜CのIPアドレスを保持しているので、IPアドレスの設定は速やかに行なわれる。次に、IPアドレスを基にTV会議端末A/B/Cにそれぞれ画像データM1を送信する。
【0006】
図23はTV会議端末Aの処理を示すフローチャートである。先ず、MCUから受信した画像データM1を受信すると(S1)、画像データM1を復号化する(S2)。そして、復号化した画像データを画面上に表示する(S3)。図24はTV会議端末Bの処理を示すフローチャートである。動作は、TV会議端末Aの動作と同じである。即ち、MCUから受信した画像データM1を受信すると(S1)、画像データM1を復号化する(S2)。そして、復号化した画像データを画面上に表示する(S3)。図25はTV会議端末Bの処理を示すフローチャートである。動作は他のTV会議端末A、Bの動作と同じである。即ち、MCUから受信した画像データM1を受信すると(S1)、画像データM1を復号化する(S2)。そして、復号化した画像データを画面上に表示する(S3)。
【0007】
図26はメッシュ方式でのデータ送信の説明図である。図に示すシステムでは、MCUは具備しておらず、TV会議端末A〜Cが互いに接続されている。例えば、TV会議端末Bの場合を例にとると、TV会議端末Bは、TV会議端末AにTV会議端末Bの変調された画像データB1を送信すると共に、TV会議端末CにTV会議端末Bの変調された画像データB1を送信する。
【0008】
一方、該TV会議端末Bは、他のTV会議端末AからTV会議端末Aの変調された画像データA1を受信し、他のTV会議端末CからTV会議端末Cの変調された画像データC1を受信する。このような画像データの相互データ転送を可能とするために、各TV会議端末では、TV会議端末情報(IPアドレス)を予め記憶しておく必要がある。
【0009】
この場合において、TV会議端末Bは、自己の画像データBについては変調して画像データB1を作成して転送し、他のTV会議端末A、Cからの変調画像データA1、C1を復調して画像データA、Cとする。その結果、TV会議端末間Bの画面5には、画像データA1、B1、C1が表示される。以上の動作は、他のTV会議端末でも同様である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のテレビ会議システムでは、MCUで復号化された画像データに対する合成処理を行なっているため、複数のテレビ会議システムを制御している場合、MCUに対する負荷が非常に高くなり、データの遅延が発生し、画像伝送の遅れ、画像データの欠落、画像データと音声データとの同期がとれない等の問題が発生する。
【0011】
一方、図26に示すメッシュ方式の場合、全てのテレビ会議参加端末に対してデータを送信することになり、テレビ会議端末数の増加に伴う必要帯域の増大や、テレビ会議参加端末の管理の複雑化により、テレビ会議端末の処理能力不足の問題が発生する可能性がある。
【0012】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、第1に通信プロトコルを変更することなくMCUの負荷を減らすことができ、第2に各テレビ会議端末間でデータの送受信を行なうことができるテレビ会議システムのデータ送受信方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1)図1は本発明の原理を示すフローチャートである。本発明は、多地点テレビ会議システムにおいて、各テレビ会議端末が変調された信号をテレビ会議制御装置に送信するに際し、ペイロードの先頭にデータ識別情報を埋め込んで送信し(ステップ1)、
前記テレビ会議制御装置は、送られてきた信号を前記ペイロードのデータ識別情報に従い、各テレビ会議端末に送信する(ステップ2)ようにしたことを特徴とする。
【0014】
本発明では、MCU(テレビ会議制御装置)は、データの解析/編集を行なわず、各TV会議端末への画像データの分配だけを行なうようにする。テレビ会議端末では、送信元で設定された独自のデータ識別ヘッダを元に、送信元のテレビ会議端末及び何番目の画像かを認識し、同一のテレビ会議端末のデータをシーケンス番号の順番に画像を復号化する。これにより、受信側のテレビ会議端末で画像を表示することが可能となる。
【0015】
このように構成すれば、テレビ会議制御装置(MCU)で、画像データのデコードを行なう必要がなくなるので、テレビ会議制御装置の負荷を減らすことができる。
(2)請求項2記載の発明は、前記テレビ会議端末は、ゲートキーパにアクセス情報を送信し、該ゲートキーパは、アクセス情報を受けて前記テレビ会議制御装置にセッション確立要求を送信し、この送信を受けて、前記テレビ会議端末と前記テレビ会議制御装置との間のセッションを確立することを特徴とする。
【0016】
このように構成すれば、各テレビ会議端末がテレビ会議制御装置を介して他のテレビ会議端末と画像データの送受信を行なうことが可能となる。
(3)請求項3記載の発明は、前記多地点テレビ会議システムにおいて、ヘッダ上の端末情報を用いて接続している拠点情報を認識することを特徴とする。
【0017】
このように構成すれば、ヘッダ上の端末情報を用いて、テレビ会議端末の画面上にその設置場所(例えば大阪)を表示することにより、TV会議を行なっている人に、当該表示を行なっている場所がどの場所(例えば大阪)であるかを認識させることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
MCUの負荷分散の問題を解決するために、MCUは各TV会議端末へのデータ分配だけを行わせ、各TV会議端末側で画像の復号化を行わせるようにした。従来の技術では、MCUからデータを受信したTV会議端末では、データ送信元がMCUのIPアドレスであるため、どのTV会議端末から送信されてきた情報かが分からない。
【0019】
そこで、TV会議端末側(送信側)で、送信元の識別ヘッダをペイロード部に埋め込み、MCUにデータ送信する。この時、送受信を行なっているTV会議端末に関する情報(端末の名前/設置場所等)を同時に埋め込むようにした。そして、MCUでは、予め保持しているTV会議端末リストを参照し、データ送信元のTV会議端末が参加している会議への参加端末全てに対して、データを編集することなく、データを送信するようにしたものである。
【0020】
図2は本発明で使用する送信データの構成の一例を示す図である。A1はTV会議端末AからMCUへの送信データ、B−A1はMCUからTV会議端末Bへの送信データ(TV会議端末Aの画像データ)、C−A1はMCUからTV会議端末Cへの送信データ(TV会議端末Aの画像データ)を示している。
【0021】
データA1において、10はRTP(Realtime TransportProtocol)ヘッダ、20はペイロード(paylord)である。RTPヘッダ10において、11はMCUの宛先(ディスティネーション:DSTMCU)を示している。ペイロード20において、21は本発明で用いられるデータ識別情報が記憶される識別ヘッダである。本発明では、連続番号(SQ:シーケンス番号)21a、TV会議端末AのIDである21b、端末名称21c及び設置場所21dから構成されている。22はエンコード(encode:変調)された画像データである。TV会議端末で撮影された画像データは、一旦変調されて送信される。データA1は、MCUに送られる。
【0022】
データB−A1は、MCUで受信され、TV会議端末Bに送信される画像データである。このデータB−A1において、12はMCUで設定された宛先データである。DST Client Bとは、宛先がTV会議端末Bであることを示している。21は、データA1と同じデータ識別ヘッダである。MCUは、TV会議端末情報と受信データA1のペイロード上のデータ識別ヘッダ21を元に宛先の設定を行ない、このデータをTV会議端末Bへ送信するだけである。この場合において、MCUは受信した画像データの復調/変調処理は行なっていない。
【0023】
TV会議端末Bでは、送信元で設定された独自のデータ識別ヘッダを元に、送信元のTV会議端末A及び何番目の画像かを認識し、同一のTV会議端末の画像データをシーケンス番号の順番に画像の復号化を行なうことにより、受信側のTV会議端末B側で表示画面に画像を表示することが可能となる。
【0024】
データC−A1は、MCUで受信され、TV会議端末Cに送信される画像データである。画像データB−A1の場合と同様の動作により、TV会議端末Cへ送信され、テレビ会議端末Cの表示画面に画像を表示することが可能となる。
【0025】
図3は画像データの転送の説明図である。図18と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、1はTV会議端末A、2はTV会議端末B、3はTV会議端末Cである。4は各TV会議端末A〜Cの画像データを受けて、データ識別情報に従って各TV会議端末A〜Cに分配するTV会議制御装置である。各TV会議端末A〜Cでは、画像データをデコード(復調)し、合成して表示画面5A〜5Cに表示する。
【0026】
TV会議端末Aでは、撮影した画像データAを変調して画像データA1にする。TV会議端末Bでは、撮影した画像データBを変調して画像データB1にする。TV会議端末Cでは、撮影した画像データCを変調して画像データC1にする。
【0027】
これら画像データA1〜C1はMCU4に入力される。ここで、MCU4はTV会議端末情報を記憶している。各TV会議端末情報は、各TV会議端末がTV会議参加用のダイヤルをすることにより、MCU4に登録保存される。MCU4は画像データの変復調は行なわず、TV会議端末情報と送信データ上のIDより画像データA1はTV会議端末B、Cに、画像データB1はTV会議端末C,Aに、画像データC1はTV会議端末A,Bにそれぞれ送出する。
【0028】
TV会議端末Bでは、MCU4から送られてきた画像データB−A1(TV会議端末Aからの画像データ),B−C1(TV会議端末Cからの画像データ)をデコード(復調)して元の画像データA、Cに戻し、表示画面5Bに表示する。なお、画像データBは自端末のデータなので、予めTV会議端末Bに保持している。このようにして、表示画面5Bには画像データA〜Cが表示される。画像データの表示の形態は、図に示す例に限るものではなく、画面を3分割して、それぞれの分割画面に画像データA〜Cを表示するようにしてもよい。
【0029】
以上、TV会議端末Bへの画像データの表示について説明したが、残りのTV会議端末A、Cについても同様である。TV会議端末Cでは、他のTV会議端末A、Bからの画像データがデコードされて、表示画面5Cに画像A〜Cが表示される。TV会議端末Aでは、他のTV会議端末B、Cからの画像データがデコードされて、表示画面5Aに画像A〜Cが表示される。
【0030】
このように、本発明によれば、テレビ会議制御装置(MCU)で、画像データのデコードを行なう必要がなくなるので、テレビ会議制御装置の負荷を減らすことができる。
【0031】
図4はTV会議端末とMCUのセッション確立の説明図である。図3と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、30はTVカメラ、1は該TVカメラ30が接続されるTV会議端末A、31はTV会議端末Aと接続されるWebサーバ、32はWebサーバ31と接続されるデータベースである。33はTV会議端末Aと接続され、セッション確立を行なうためのゲートキーパ(Gate Keeper:GK)である。4は該GK33と接続されるMCUである。
【0032】
TV会議端末AからはWebサーバ31に参加要求が送出され、Webサーバ31からはTV会議端末Aに対してアクセス情報が送出される。また、Webサーバ31は、データベース32に対してアクセス情報要求を行ない、データベース32からはWebサーバ31に対してアクセス情報が送出される。また、TV会議端末Aからは、GK33に対してアクセス情報が送出され、GK33からはMCU4に対してセッション確立要求が送出される。
【0033】
このように構成されたシステムの動作を図5〜図8のフローチャートを用いて説明する。図5はTV会議端末Aの処理を示すフローチャートである。先ず、TV会議端末Aは、Webサーバ31にTV会議への参加要求を行なう(S1)。次に、TV会議端末Aは、Webサーバ31からGK33へのアクセス情報を受信する(S2)。次に、このアクセス情報をGK33へ送信する(S3)。次に、MCU4とのRTPセッションの確立を行なう(S4)。他のTV会議端末との間においても、MCU4との間にセッションが確立すれば、各TV会議端末同士間で情報(画像と音声)のやりとりを行なうことができ、TV会議システムが実現される。
【0034】
図6はWebサーバの処理を示すフローチャートである。先ず、TV会議端末AからのTV会議への参加要求を受け付けると(S1)、データベース32にアクセスし、GK33へのアクセス情報を取得する(S2)。そして、Webサーバ31は、TV会議端末AへGK33へのアクセス情報を送信する(S3)。
【0035】
図7はGKの処理を示すフローチャートである。先ず、TV会議端末Aからアセス情報を受信すると(S1)、MCU4に対してTV会議端末Aとのセッション確立要求を行なう(S2)。
【0036】
図8はMCUの処理を示すフローチャートである。先ず、GK33からセッション確立要求を受信すると(S1)、TV会議端末AのIPアドレスや、IDをTV会議端末情報に登録する(S2)。そして、TV会議端末Aとのセッション確立を行なう(S3)。
【0037】
このように、本発明によれば、各TV会議端末がTV会議制御装置(MCU)を介して他のTV会議端末と画像データの送受信を行なうことが可能となる。
図9はTV会議システム上のデータ送信の構成図である。図では、clientA(TV会議端末A)、clientB(TV会議端末B)、clientC(TV会議端末C)と、TV会議制御装置(MCU)間のデータ送信を示している。図中に示されている記号の意味は、以下の通りである。
【0038】
TV会議端末A,B,C:それぞれ異なる点にあるTV会議端末(以下端末)
MCU:多地点TV会議制御装置
A1:TV会議端末Aから送信された1番目のデータ
B1:TV会議端末Bから送信された1番目のデータ
C1:TV会議端末Cから送信された1番目のデータ
A−B1:MCUにより振り分けられた端末Aへのデータ(B1)
B−A1:MCUにより振り分けられた端末Bへのデータ(A1)
C−A1:MCUにより振り分けられた端末Cへのデータ(A1)
A−C1:MCUにより振り分けられた端末Aへのデータ(C1)
B−C1:MCUにより振り分けられた端末Bへのデータ(C1)
C−B1:MCUにより振り分けられた端末Cへのデータ(B1)
図9において、画像データA1は端末AからMCUに送信され、MCUは受信した画像データA1を端末Bと端末Cへ送信する。画像データB1は端末BからMCUに送信され、MCUは受信した画像データB1を端末Aと端末Cに送信する。画像データC1は端末CからMCUに送信され、MCUは受信した画像データC1を端末Aと端末Bへ送信する。
【0039】
以下に、図3に示すシステムの詳細な動作を説明する。
1)TV会議端末A〜Cは、それぞれネットワーク上のWebサーバにHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用いてTV会議参加要求を行なう。Webサーバでは、TV会議の呼制御を行なうGK(Gate Keeper)へのアクセス情報を返送する。TV会議端末A〜Cは、受信したアクセス情報を元にGKにアクセスし、GK経由でMCUとRTPセッションを確立する。MCUでは、GKが受信した受け取ったTV会議端末情報に端末A〜CそれぞれのユニークなID、及びシーケンス番号を設定する。
2)TV会議端末Aでは、自画像を撮影し、符号化し、何番目の画像データかを示すシーケンス番号、TV会議端末を特定するIDをペイロードの独自のデータ識別ヘッダに埋め込み、データ送信先をMCUとして、MCUにデータA1を送信する。
3)TV会議端末Aの1番目の画像データA1がMCUに対して送信される。
4)MCUでは、画像データA1のヘッダ情報(ペイロード部のシーケンス番号(SQ)=1、ID=A)より、端末Aから送信された1番目の情報ということが分かるので、TV会議端末情報を参照し、端末A以外のTV会議参加端末(この場合には端末BとC)に対して、画像データA1の転送処理を行なう。
5)MCUがデータ転送処理を行なうことにより、TV会議端末Bには端末Bに対するA1のデータB−A1、TV会議端末Cには端末Cに対するA1のデータC−A1が送信される。
6)端末Bでは、B−A1のヘッダ情報(ペイロード部のSQ=1、ID=A)により、端末Bに送られてきた端末Aの1番目のデータであることを認識し、画像データの復号化を行ない、画面上に表示させる。
7)同様に、端末Cでも画像データの復号化を行ない、画面上に表示させる。
8)端末Bの1番目の画像データが、2)と同様の処理を行なった後、MCUに対して送信される。
9)MCUでは、3)と同様、端末Bから送信されてきた情報と認識し、端末A及びCに対して画像データ転送処理を行なう。
10)MCUが画像データ転送処理を行なうことにより、TV会議端末Aには端末Aに対するB1のデータA−B1、TV会議端末Cには端末Cに対するB1のデータC−B1が送信者される。
11)端末Aでは、A−B1のヘッダ情報(ペイロード部のSQ=1、ID=B)より、端末Aに送られてきた端末Bの1番目のデータであることを認識し、画像データの復号化を行ない、画面上に表示させる。
12)同様に、端末Cでも画像データの復号を行ない、画面上に表示させる。
13)端末Cの1番目の画像データC1が、2)と同様の処理を行なった後、MCUに対して送信される。
14)MCUでは、3)同様、端末Cから送信されてきた情報と認識し、端末A及びBに対してデータ転送処理を行なう。
15)MCUがデータ転送処理を行なうことにより、TV会議端末Aには、端末Aに対するC1のデータA−C1、TV会議端末Bには端末Bに対するC1のデータB−C1が送信される。
16)端末Aでは、画像データA−C1のヘッダ情報(ペイロード部のSQ=1、ID=C)により、端末Aに送られてきた端末Cの1番目のデータであることを認識し、画像データの復号化を行ない、画面上に表示させる。
17)同様に、端末Bでも画像データの復号化を行ない、画面上に表示させる。
【0040】
上述の実施の形態例において、ヘッダ上の端末情報を用いて接続している拠点情報を認識することができる。そして、TV会議端末の画面上にその設置場所(例えば大阪)を表示することにより、TV会議を行なっている人に、当該表示を行なっている場所がどの場所(例えば大阪)であるかを認識させることが可能となる。
【0041】
図10はTV会議端末情報登録における端末Aの処理を示すフローチャートである。端末Aでは、先ずTV会議参加要求用番号をダイヤルし(S1)、端末AのTV会議参加要求信号をMCUに送信する(S2)。
【0042】
図11はTV会議端末情報登録における端末Bの処理を示すフローチャート、図12はTV会議端末情報登録における端末Cの処理を示すフローチャートである。これら処理は、図10に示す端末Aの処理と同じであり、端末からTV会議参加要求用番号をダイヤルし(S1)、端末B(C)のTV会議参加要求信号をMCUに送信する(S2)。
【0043】
図13はTV会議端末情報登録におけるMCUの処理を示すフローチャートである。先ずTV会議端末A/B/CからのTV会議参加要求信号を受信すると、TV会議端末A/B/Cの端末情報をTV会議端末情報として設定する(S2)。これにより、MCUには、テレビ会議端末情報が記憶されることになり、それぞれのTV会議端末から画像データが送られてくると、前記テレビ会議端末情報を参照して、それぞれのTV会議端末に画像データを配信する。
【0044】
図14はデータ送信処理における端末Aの処理を示すフローチャートである。先ず、自画像を符号化し画像データA1とする(S1)。次に、ペイロード部に送信するデータのSQ(シリアル)番号を設定し(S2)、ペイロード部に送信するデータの送信元情報(ID)を設定する(S3)。そして、送信データに相手先アドレスとしてMCUを設定する(S4)。その後、MCUに画像データA1を送信する(S5)。
【0045】
図15は、データ送信処理におけるMCUの処理を示すフローチャートである。先ず、端末Aから画像データA1を受信すると(S1)、前述したTV会議端末情報を参照し、端末A以外の端末へのデータ送信処理を準備する(S2)。そして、端末Bに対して画像データA1の送信データであるB−A1を送信し(S3)、端末Cに対して画像データA1の送信データであるC−A1を送信する(S4)。
【0046】
図16はデータ送信処理における端末Bの処理を示すフローチャートで、端末Aからの画像データを受ける処理を示している。画像データB−A1を受信すると(S1)、ペイロード部を参照し、端末Aの1番目のデータであると認識する(S2)。次に、端末Aの画像として、復号化/編集処理を実施し、画像を画面に表示する(S3)。次に、ペイロード部に設定してある送信元(端末A)情報を画面上に表示する(S4)。これにより、会議の参加者は、どの場所の画像であるかを認識することができる。
【0047】
図17はデータ送信処理における端末Cの処理を示すフローチャートである。その動作は、端末Bの処理と同じである。即ち、画像データC−A1を受信すると(S1)、ペイロード部を参照し、端末Aの1番目のデータであると認識する(S2)。次に、端末Aの画像として、復号化/編集処理を実施し、画像を画面に表示する(S3)。次に、ペイロード部に設定してある送信元(端末A)情報を画面上に表示する(S4)。
【0048】
以上、端末Aからの画像データを端末B、Cに表示する場合について説明したが、端末Bからの画像データを端末C、Aに表示する場合、端末Cからの画像データを端末A、Bに表示する場合についても同様である。
【0049】
前述したように、各端末へのデータ分配だけを行ない、データの解析/編集を行わなくなるため、MCUに対する負荷を低下させることが可能となり、データ遅延を防ぐことができる。また、MCUからデータを受信したTV会議端末では、送信元で設定された独自のデータ識別ヘッダを元に、送信元のTV会議端末及び何番目の画像であるかを認識し、同一のTV会議端末のデータをシーケンス番号の順番に画像の復号化/編集をすることにより、受信側のTV会議端末側で画像を表示させるため、画像の表示箇所を自由に変更したり、不要な画像の削除等、独自の編集をすることも可能となる。
【0050】
また、メッシュ方式と比較した場合、自端末からの上り情報がTV会議参加端末数の増加に関わらず一定であるため、帯域不足による処理遅延を招く可能性が低くなる。なお、上記のように構成した本発明は、ペイロード部に設定する情報をTV会議端末の操作により設定することにより、受信側のTV会議端末で送信元の各種情報の表示が可能となる。
【0051】
上述の実施の形態例では、TV会議端末が、A〜Cの3台の場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限るものではなく、任意の数のTV会議端末であっても、本発明を適用することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下の効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明によれば、テレビ会議制御装置(MCU)で、画像データのデコードを行なう必要がなくなるので、テレビ会議制御装置の負荷を減らすことができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、各テレビ会議端末がテレビ会議制御装置を介して他のテレビ会議端末と画像データの送受信を行なうことが可能となる。
(3)請求項3記載の発明によれば、ヘッダ上の端末情報を用いて、テレビ会議端末の画面上にその設置場所(例えば大阪)を表示することにより、TV会議を行なっている人に、当該表示を行なっている場所がどの場所(例えば大阪)であるかを認識させることが可能となる。
【0053】
このように、本発明によれば、第1に通信プロトコルを変更することなくMCUの負荷を減らすことができ、第2に各テレビ会議端末間でデータの送受信を行なうことができるテレビ会議システムのデータ送受信方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示すフローチャートである。
【図2】本発明で使用する送信データの構成の一例を示す図である。
【図3】画像データ転送の説明図である。
【図4】TV会議端末とMCUのセッション確立の説明図である。
【図5】TV会議端末Aの処理を示すフローチャートである。
【図6】Webサーバの処理を示すフローチャートである。
【図7】GKの処理を示すフローチャートである。
【図8】MCUの処理を示すフローチャートである。
【図9】TV会議システム上のデータ送信の構成図である。
【図10】TV会議端末情報登録における端末Aの処理を示すフローチャートである。
【図11】TV会議端末情報登録における端末Bの処理を示すフローチャートである。
【図12】TV会議端末情報登録における端末Cの処理を示すフローチャートである。
【図13】TV会議端末情報登録におけるMCUの処理を示すフローチャートである。
【図14】データ送信処理における端末Aの処理を示すフローチャートである。
【図15】データ送信処理におけるMCUの処理を示すフローチャートである。
【図16】データ送信処理における端末Bの処理を示すフローチャートである。
【図17】データ送信処理における端末Cの処理を示すフローチャートである。
【図18】従来のテレビ会議システムの構成図である。
【図19】TV会議端末Aの処理を示すフローチャートである。
【図20】TV会議端末Bの処理を示すフローチャートである。
【図21】TV会議端末Cの処理を示すフローチャートである。
【図22】MCUの処理を示すフローチャートである。
【図23】TV会議端末Aの処理を示すフローチャートである。
【図24】TV会議端末Bの処理を示すフローチャートである。
【図25】TV会議端末Cの動作を示すフローチャートである。
【図26】メッシュ方式でのデータ送信の説明図である。
【符号の説明】
1 TV会議端末A
2 TV会議端末B
3 TV会議端末C
4 MCU
5A〜5C 表示画面
Claims (3)
- 多地点テレビ会議システムにおいて、各テレビ会議端末が変調された信号をテレビ会議制御装置に送信するに際し、ペイロードの先頭にデータ識別情報を埋め込んで送信し(ステップ1)、
前記テレビ会議制御装置は、送られてきた信号を前記ペイロードのデータ識別情報に従い、各テレビ会議端末に送信する(ステップ2)
ようにしたことを特徴とするテレビ会議システムのデータ送受信方法。 - 前記テレビ会議端末は、ゲートキーパにアクセス情報を送信し、該ゲートキーパは、アクセス情報を受けて前記テレビ会議制御装置にセッション確立要求を送信し、この送信を受けて、前記テレビ会議端末と前記テレビ会議制御装置との間のセッションを確立することを特徴とする請求項1記載のテレビ会議システムのデータ送受信方法。
- 前記多地点テレビ会議システムにおいて、ヘッダ上の端末情報を用いて接続している拠点情報を認識することを特徴とする請求項1記載のテレビ会議システムのデータ送受信方法。
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