JP2004079258A - 開閉装置 - Google Patents

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JP2004079258A
JP2004079258A JP2002235382A JP2002235382A JP2004079258A JP 2004079258 A JP2004079258 A JP 2004079258A JP 2002235382 A JP2002235382 A JP 2002235382A JP 2002235382 A JP2002235382 A JP 2002235382A JP 2004079258 A JP2004079258 A JP 2004079258A
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Kiyohito Katsumata
勝又 清仁
Hiromi Ichikawa
市川 裕己
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】可動リードと摺動するリングコンタクトのグリースレス化を実現するとともに、リングコンタクト及び可動リードの摩耗や接触抵抗の増加を防止する。
【解決手段】可動リード11と導電性のハウジング12との間に、可動リード11と摺動自在に接触するとともにハウジング12とも接触する導電性のリングコンタクト13を設け、このリングコンタクト13の高さを可動リード11の入切の摺動距離より十分大きくする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、開閉装置に関し、特にその遮断器の可動リード部の通電摺動部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の開閉装置の縦断正面図を示し、1は開閉装置のケース、2はケース1内に設けられた真空遮断器(VI)、3は真空遮断器2の導電性の固定リード、4は棒状で軸方向に移動し、固定リードと接離することにより電流を投入遮断する導電性の可動リード、5は固定リード3に取り付けられた一次断路部、6は可動リード4にリングコンタクト7、あるいはマルチコンタクト、あるいはチューリップコンタクトを介して接続された一次断路部であり、可動リード4はリングコンタクト7等と摺動自在に接触する。8は可動リード4に接続部9を介して接続された操作部であり、10はその操作板である。そして、リングコンタクト7等には、発錆の防止及びかじり、摩耗の防止のために、グリースが塗布されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の開閉装置において、リングコンタクト7等は通電部に使用されているので、使用時に温度が上昇し、リングコンタクト7等に塗布したグリースは蒸発、固化しやすい。グリースが固化すると、可動リード4の移動速度が遅くなり、真空遮断器2の入、切の開閉特性が悪くなる。このため、定期的に注油を行い、グリースの固化を防止して、開閉装置の遮断器の開閉特性の安定を図っている。しかしながら、注油は、遮断器を切った状態にして行うため、通常使用している系統から外す必要があり、手間が掛かった。又、リングコンタクト7等は機器の構造上注油が困難な部所にあり、注油が困難であった。
【0004】
一方、リングコンタクト7等にグリースを塗布しないと、金属表面は酸化しやすくなるが、この表面に同種金属等をある力で押し付けると空気が遮断されて酸化し難くなり、接触抵抗の増加を防止できる。なお、異種金属を接触させると、電食により発錆する。又、リングコンタクト7等にグリースを塗布しないと、摺動による摩耗は激しくなるが、摺動部の接触面を大きく取ると単位当たりの面圧が下がり、摩耗を防止することができる。従って、接触面を大きくとることにより、グリースを塗布しなくてもよいリングコンタクト7等が得られる。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するために成されたものであり、可動リードと摺動するリングコンタクトのグリースレス化を実現するとともに、リングコンタクトや可動リードの摩耗を防止し、かつリングコンタクトや可動リードの接触抵抗の増加を防止することができる開閉装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る開閉装置は、固定リードと接離自在に対向し、棒状で軸方向に移動する導電性の可動リードと、可動リードの周囲に設けられた導電性のハウジングと、可動リードとハウジングとの間に設けられ、可動リードと摺動自在に接触するとともにハウジングとも接触する導電性のリングコンタクトとを備え、リングコンタクトの高さを可動リードの摺動距離より十分大きくしたものである。
【0007】
請求項2に係る開閉装置は、リングコンタクトの軸方向両側において可動リードとハウジングとの間に設けられ、ばねにより可動リード方向に押圧される複数の非金属の接触片を備えたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施形態1
以下、この発明の実施の形態を図面とともに説明する。図1(a),(b)はこの発明の実施形態1による開閉装置の入状態及び切状態の要部断面図、図2(a),(b)はリングコンタクトの平面図及び半縦断面図であり、真空遮断器2の可動リード11は棒状の銅材に銀メッキが施され、軸方向に移動して固定リード3との間で電流を接続、遮断している。12は可動リード11の周囲に設けられたハウジングであり、銅材に銀メッキが施されて形成され、一次断路部6と一体的に設けられている。13は可動リード11とハウジング12との間に設けられたリングコンタクトであり、銅材に銀メッキを施されて形成された多数の接触片13a間に圧縮ばね13bを設けて構成されている。リングコンタクト13は可動リード11と摺動自在に接触するとともに、ハウジング12とも接触している。可動リード11の斜線部分11aは可動リード11の入状態のときのリングコンタクト13との接触部分である。
【0009】
リングコンタクト13のサイズ及び圧縮ばね13bの強さは、通常、温度上昇及び異常電流を切る能力を考慮して設計されており、リングコンタクト13の接触片13aの高さはそれほど大きくはない。しかし、実施形態1では、リングコンタクト13(の接触片13a)の高さLを可動リード10の入位置と切位置との摺動距離Nより十分大きくしている。開閉装置は入位置で使用するので(通電するので)、使用時は斜線部分11aがリングコンタクト12との接触面となり、この部分はグリースを塗布しなくても酸化し難い。開閉装置を入位置から切位置まで操作すると、可動リード11は距離Nだけ摺動するので、可動リード11においてリングコンタクト12と常時接触している部分の長さはL−N=Mとなり、このM部分は特に酸化し難い。寸法Lを長くすれば、寸法Mも長くなり、このM部分はグリースを塗布しなくても酸化が防止される。又、リングコンタクト13の接触片13aの高さLは十分に高いので、可動リード11との接触面積が大きくなって接触面圧が下がり、摺動による銀メッキ等の摩耗を防止することができる。
【0010】
実施形態1においては、リングコンタクト13の高さLを可動リード11の摺動距離Nより十分大きくしており、可動リード11とリングコンタクト13との常時接触部分が長くなり、この部分は酸化せず、発錆しない。従って、グリースを用いなくても、接触抵抗の増大を防止することができる。又、リングコンタクト13の高さを十分高くしたので、可動リード11とリングコンタクト13との接触面積が増大して接触面圧が下がり、摩耗が減少する。
【0011】
実施形態2
図3(a),(b)はこの発明の実施形態2による開閉装置の要部横断面図(図3(b)のX−X線又はY−Y線横断面図)及び要部縦断面図を示し、可動リード11とハウジング12との間においてリングコンタクト13の軸方向両側に複数の非金属の接触片14を設ける。接触片14の形状は円筒形を径方向に複数に分割した扇形状とする。そして、各接触片14の外周側から径方向に穴14aを設け、この穴14aとハウジング12との間に圧縮ばね15を収納し、接触片15を可動リード11に押圧する。その他の構成は実施形態1と同様である。
【0012】
実施形態1においては、リングコンタクト13の高さLを高くして、可動リード11とリングコンタクト13との常時接触部分を長くし、酸化部分が極力出ないようにしたが、可動リード11の入から切への動作により可動リード11におけるリングコンタクト13の軸方向上側部分にリングコンタクト13との新たな接触面が生じ、軸方向下側部分にはリングコンタクト13と接触しなくなる部分が生じる。この新たな接触面及び非接触面は酸化し易く、発錆して接触抵抗を増大させる。そこで、実施形態2においては、可動リード11の新たな接触面となる部分及び新たな非接触面となる部分に接触片14を押し当てて空気を遮断し、酸化を防止するようにした。このことは、可動リード11を切位置から入位置へ動作させた際にも同様である。接触片14を非金属としたのは、金属製にすると、異種金属の接触による電食によって発錆するからである。その他の効果は実施形態1と同様である。
【0013】
実施形態3
図4はこの発明の実施形態3による開閉装置の接触片の斜視図を示し、可動リード11とハウジング12との間においてリングコンタクト13の軸方向両側に複数の非金属の扇形状の接触片16を設ける。各接触片16の外周には周方向の溝16aを設け、各溝16aに巻ばね17を共通して設けており、これによって各接触片16をリングコンタクト13に押圧するものであり、効果は実施形態2と同様である。
【0014】
なお、上記各実施形態においては、開閉装置の真空遮断器2の可動リードの通電摺動部について述べたが、断路器等の他の通電摺動部に適用してもよい。
【0015】
【発明の効果】
以上のようにこの発明の請求項1によれば、リングコンタクトの高さを可動リードの入切の摺動距離より十分大きくしており、可動リードとリングコンタクトとの常時接触部分が長くなり、この部分は酸化し難いので、グリースを用いなくても、接触抵抗の増大を防止することができる。又、リングコンタクトの高さを高くしたので、可動リードとリングコンタクトとの接触面積が増大して接触面圧が下がり、グリースを用いなくとも可動リードやリングコンタクトの摩耗を防止することができる。
【0016】
又、請求項2によれば、可動リードとハウジングとの間におけるリングコンタクトの軸方向両側に、ばねにより可動リード方向に押圧された複数の非金属の接触片を設けており、可動リードの入位置から切位置、あるいは切位置から入位置への動作によりリングコンタクトとの新たな接触面、非接触面となる部分に接触片を押圧することにより空気を遮断し、この部分の酸化による発錆も防止して、常時接触部分も含めて酸化による発錆を防止し、接触抵抗の増大を一段と防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1による開閉装置の入状態及び切状態の要部断面図である。
【図2】実施形態1による開閉装置のリングコンタクトの平面図及び半縦断正面図である。
【図3】実施形態2による開閉装置の要部横断面図及び要部縦断面図である。
【図4】実施形態3による開閉装置の接触片の斜視図である。
【図5】従来の開閉装置の縦断面図である。
【符号の説明】
3…固定リード
12…ハウジング
13…リングコンタクト
13a,14,16…接触片
15…圧縮ばね
17…巻ばね

Claims (2)

  1. 固定リードと接離自在に対向し、棒状で軸方向に移動する導電性の可動リードと、可動リードの周囲に設けられた導電性のハウジングと、可動リードとハウジングとの間に設けられ、可動リードと摺動自在に接触するとともにハウジングとも接触する導電性のリングコンタクトとを備え、リングコンタクトの高さを可動リードの摺動距離より十分大きくしたことを特徴とする開閉装置。
  2. リングコンタクトの軸方向両側において可動リードとハウジングとの間に設けられ、ばねにより可動リード方向に押圧される複数の非金属の接触片を備えたことを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
JP2002235382A 2002-08-13 2002-08-13 開閉装置 Pending JP2004079258A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012032902A1 (ja) * 2010-09-06 2012-03-15 有限会社Tc-Tanic 多点接触真空開閉器
JP2012088588A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Seiko Epson Corp 導光板及びこれを備える虚像表示装置
JP2012238584A (ja) * 2011-04-27 2012-12-06 Hitachi Ltd 電気接点用グリース及び摺動通電構造、電力用開閉機器、真空遮断器、真空絶縁スイッチギヤ、並びに真空絶縁スイッチギヤの組立方法

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