JP2004077336A - 電磁波放射パターン測定装置 - Google Patents

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天野 信之
Yusuke Kusama
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Abstract

【課題】測定時間を短縮できて、空間分解能の向上を図る。
【解決手段】被測定物2と間隔を介して配置されたアンテナ6でもって被測定物2から放射された電磁波を受信し、当該受信情報に基づいて被測定物2の電磁波放射パターンを検出する電磁波放射パターン測定装置1において、アンテナ6として、複数のアンテナ素子12が少なくともλ/2の間隔を介して配列されたアレーアンテナを用いる。これにより、測定時間が短縮する。アンテナ素子12の配列方向にアレーアンテナ6を移動させる移動手段7を設ける。アレーアンテナ移動制御部8の制御による移動手段7の駆動によってアレーアンテナ6をλ/2よりも短い長さ分ずつ間欠的に変位させ該変位毎にアレーアンテナ6により被測定物2の放射電磁波の測定を行う。隣り合うアンテナ素子12の限界最小間隔に起因した空間分解能よりも空間分解能を向上できる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被測定物の電磁波放射パターンを検出する電磁波放射パターン測定装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】
アンテナなどから放射された電磁波の放射パターンを測定する装置には様々なものが提案されている。例えば、その中の一つに、特開平8−122378号公報に記載されている装置がある。この装置では、図6に示されるように、複数のアンテナ素子40が配列形成されたアレーアンテナ41と間隔を介して1個の測定用のアンテナ素子42が配置される。そして、測定用のアンテナ素子42が基準線43に沿って移動しながら、当該アンテナ素子42がアレーアンテナ41から放射された電磁波を受信し、この受信情報に基づいてアレーアンテナ41の電磁波の放射パターンが算出される。
【0003】
また、特開2001−194401号公報に記載の装置は、特開平8−122378号公報に記載の装置と同様に、アレーアンテナの電磁波を1個の測定用のアンテナ素子が受信し当該受信情報に基づいてアレーアンテナの電磁波放射パターンを検出するものであるが、特開2001−194401号公報に記載の装置では、図7(a)に示すように、被測定物であるアレーアンテナ45と、1個の測定用のアンテナ素子46とを間隔を介して配置し、回転手段47によって、アレーアンテナ45の放射面に沿う中心軸Oを回転軸としてアレーアンテナ45を回転させながら、測定用のアンテナ素子46によりアレーアンテナ45の放射電磁波を測定する。また、この特開2001−194401号公報には、図7(b)に示すような、アレーアンテナ45を回転させるのではなく、測定用のアンテナ素子46をアレーアンテナ45を中心とした円周に沿う経路でもって移動させる装置も示されている。
【0004】
特開平8−122378号公報や、特開2001−194401号公報に記載の装置では、1個のアンテナ素子で被測定物の放射電磁波を測定しているので、多くの測定時間を要するものである。
【0005】
測定時間を短縮することができる装置として、例えば、図5に示すような放射パターン測定装置30がある(特開平5−142276号公報参照)。この放射パターン測定装置30は、電磁波放射パターンの測定対象の被測定物から放射された電磁波の放射パターンを被測定物の近傍のフレネル領域(放射パターンが距離によって変化する領域)で測定し、この測定結果に基づいてフレネル領域よりも遠い遠方界(放射パターンが距離によって変化しない領域)での放射パターンを算出するものである。
【0006】
すなわち、放射パターン測定装置30では、被測定物であるアンテナ31の近傍(フレネル領域)に配置された測定用のアレーアンテナ32を回転手段33により回転させながら、アンテナ31から放射された電磁波をアレーアンテナ32で受信する。アレーアンテナ32は、間隔を介して配列配置されている複数のアンテナ素子34と、これら複数のアンテナ素子34の受信信号を合成して出力する合成器35とを有して構成されている。受信機36は、回転手段33によるアレーアンテナ32の回転に起因した合成器35の出力信号(複数のアンテナ素子34の合成信号)の変化を測定する。演算回路37は、受信機36から出力された信号に基づいて、被測定物であるアンテナ31の遠方界での放射パターンを算出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
放射パターン測定装置30では、アレーアンテナ32を利用している。このアレーアンテナ32は複数のアンテナ素子34が同時にアンテナ31の放射電磁波を受信するので、アンテナ素子を1個だけ用いてアンテナ31の放射パターンを検出するよりも、アレーアンテナ32を用いることにより、測定時間を短縮することができる。しかしながら、アレーアンテナ32の隣接するアンテナ素子34間の間隔は、カップリング等の問題を抑制するためにλ/2以上の間隔が必要である。このアンテナ素子34間の限界最小間隔に起因して、放射パターン測定装置30の空間分解能は最良でλ/2であった。
【0008】
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、アレーアンテナを利用して被測定物の測定時間を短縮できて、λ/2よりも高い空間分解能を得ることができる電磁波放射パターン測定装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決するための手段としている。すなわち、この発明は、電磁波放射パターンの測定対象の被測定物と間隔を介して配置されたアンテナでもって被測定物の放射電磁波を受信し、当該受信情報に基づいて被測定物の電磁波放射パターンを検出する電磁波放射パターン測定装置において、アンテナは、複数のアンテナ素子が少なくともλ/2の間隔を介して配列されているアレーアンテナと成しており、このアレーアンテナをアンテナ素子の配列方向に移動させるための移動手段と、この移動手段を制御してアレーアンテナをλ/2よりも短い長さ分ずつ間欠的に変位させるアレーアンテナ移動制御部とが設けられており、アレーアンテナを間欠変位させる毎にアレーアンテナによる被測定物の放射電磁波の測定を行うことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。
【0011】
第1実施形態例の電磁波放射パターン測定装置が図1に模式的に示されている。この電磁波放射パターン測定装置1は、被測定物2を載置する被測定物用載置台3と、当該被測定物用載置台3を回転させる回転手段4と、回転手段4の回転動作を制御する回転制御部5と、アレーアンテナ6と、アレーアンテナ6を変位させるための移動手段7と、移動手段7を制御するアレーアンテナ移動制御部8と、受信機9と、演算回路10とを有して構成されている。
【0012】
回転手段4は、被測定物2が載置されている被測定物用載置台3の載置面3aに垂直な中心軸Oを回転軸として被測定物用載置台3を回転させるものであり、回転制御部5の制御動作に従って回転動作を行う。回転制御部5は、電磁波放射パターン測定装置1の全体の動作を制御する集中制御部(図示せず)の指令に従って、回転手段4の駆動開始と駆動停止を制御したり、回転駆動中の回転手段4の回転数制御等を行う。
【0013】
アレーアンテナ6は、複数のアンテナ素子12と、これら複数のアンテナ素子12が受信した信号を合成して出力する合成器13とを有して構成されている。複数のアンテナ素子12は、λ/2以上の予め定めた間隔を介し例えば等間隔で1列に配列配置されている。なお、λは被測定物2から放射される電磁波の1波長を表す。また、図1では、アンテナ素子12は6個だけ図示されているが、アンテナ素子12の数は6個に限定されるものではなく、2以上の適宜な数のアンテナ素子12を配列配置してアレーアンテナ6を構成してよいものである。
【0014】
移動手段7は、走査レール14による移動経路に従ってアレーアンテナ6を移動させる構成を有する。この第1実施形態例では、走査レール14は、被測定物用載置台3の被測定物の載置面3aに垂直な方向(ここでは、z方向とする)に延設されており、この走査レール14上に、アレーアンテナ6が、複数のアンテナ素子12の配列方向を走査レール14の延設方向(z方向)に一致させて、搭載されている。これにより、アレーアンテナ6は、移動手段7によって、走査レール14の延設方向(つまり、複数のアンテナ素子12の配列方向(z方向))に移動できる。
【0015】
アレーアンテナ移動制御部8は移動手段7の動作を制御するものであり、このアレーアンテナ移動制御部8は、前記集中制御部から移動指令を受け取ると、その度毎に、移動手段7を動作させて、アレーアンテナ6を、λ/2よりも短い予め定められた間隔ずつz方向に移動させる。
【0016】
受信機9は、合成器13から出力された信号に基づいて、被測定物2から放射された電磁波の電界と磁界の一方又は両方の振幅と位相を検出する。演算回路10は、受信機9から出力された電磁波の振幅および位相の情報を受け取り、また、アレーアンテナ移動制御部8からアレーアンテナ6の変位情報を、さらに、回転制御部5から被測定物2の回転情報をそれぞれ受け取ると、それら受け取った情報に基づいて、被測定物2の遠方界での電磁波放射パターンを算出する。なお、フレネル領域で測定された電磁波情報に基づいて遠方界での電磁波放射パターンを算出する手法には様々な手法が考えられ、ここでは、遠方界での電磁波放射パターンの算出手法は特に限定されるものではなく、適宜な手法を採用してよく、その説明は省略する。
【0017】
この第1実施形態例の電磁波放射パターン測定装置1では、回転制御部5の制御動作による回転手段4の回転動作によって被測定物2を回転させながら、アレーアンテナ移動制御部8の制御に基づいた移動手段7の動作によってアレーアンテナ6をλ/2よりも短い長さ分ずつ間欠的に変位させ、その変位毎にアレーアンテナ6により被測定物2の放射電磁波の測定を行う。この測定により受信機9から演算回路10に出力された被測定物2の放射電磁波の振幅および位相の情報と、アレーアンテナ移動制御部8と回転制御部5の各々の制御情報とに基づいて、演算回路10が被測定物2の遠方界での電磁波放射パターンを算出する。
【0018】
この第1実施形態例では、アレーアンテナ6を利用することにより、被測定物2の放射電磁波の測定時間の短縮を図ることができる。また、アレーアンテナ6をアンテナ素子12の配列方向にλ/2よりも短い長さ分ずつ間欠的に変位させ、その変位毎にアレーアンテナ6による被測定物2の放射電磁波の測定を行うので、複数のアンテナ素子12がλ/2よりも短い間隔でもって配列配置している状態と等価な測定結果をカップリング等の問題無く得ることができて、λ/2よりも高い空間分解能を得ることができる。さらに、回転手段4によって被測定物2を回転させながら被測定物2の放射電磁波の測定を行うので、アレーアンテナ6を前記回転軸Oを中心とした円周に沿う経路で移動させることなく、被測定物2の全周に渡る放射電磁波の情報を得ることができることとなり、これにより、被測定物2の立体的な電磁波放射パターンを得ることができる。
【0019】
以下に、第2実施形態例を説明する。なお、この第2実施形態例の説明において、第1実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0020】
この第2実施形態例では、アレーアンテナ6は、図2に示すように、複数のアンテナ素子12がマトリクス状に配列配置されて成る平面状のアレーアンテナと成している。このアレーアンテナ6は、アンテナ素子12の列Lがz方向(つまり、被測定物用載置台3の被測定物の載置面3aに垂直な方向)に、また、アンテナ素子12の複数の列Lの配列方向がx方向にそれぞれ沿うように配置されて、被測定物2と対向するように配設される。この第2実施形態例においても、平面状のアレーアンテナ6は、アレーアンテナ移動制御部8の制御動作による移動手段7によって、z方向にλ/2よりも短い長さ分ずつ間欠的に変位し、変位する毎に、アレーアンテナ6による被測定物2の放射電磁波の測定が行われる。
【0021】
この第2実施形態例では、上記したアレーアンテナ6に関する構成以外の構成は、第1実施形態例とほぼ同様である。なお、アレーアンテナ6を構成するアンテナ素子12の数は、図2の例に限定されるものではなく、アンテナ素子12の大きさや、アレーアンテナ6に対して要求されている大きさ等を考慮して、適宜設定してよいものである。
【0022】
この第2実施形態例では、アレーアンテナ6は、複数のアンテナ素子12がマトリクス状に配列配置されて成る平面状のアレーアンテナとしたので、被測定物2の放射電磁波の測定時間をより短縮させることができるし、また、電磁波放射パターン測定装置1の精密さを向上させることが可能である。
【0023】
以下に、第3実施形態例を説明する。なお、この第3実施形態例の説明において、第1や第2の各実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0024】
この第3実施形態例では、図3や図4に示すように、被測定物用載置台3上に載置された被測定物2を中心として被測定物2の上方側を通る円弧状の走査レール14が敷設されている。アレーアンテナ6は、アレーアンテナ移動制御部8の制御による移動手段7の動作によって、走査レール14により規制された移動経路に従って、λ/2よりも短い長さ分ずつ間欠的に変位する。
【0025】
アレーアンテナ6は、図3に示すように、複数のアンテナ素子12が、1列に、走査レール14による移動経路の円弧状に沿って配列配置されている構成を有する。あるいは、アレーアンテナ6は、図4に示すように、移動経路の円弧状に沿うアンテナ素子12の複数の列Lが間隔を介して並設された曲面状のアレーアンテナと成していてもよい。
【0026】
上記以外の構成は第1や第2の各実施形態例と同様であり、この第3実施形態例においても、回転制御部5の制御動作による回転手段4の回転駆動によって、被測定物2を回転させながら、アレーアンテナ移動制御部8の制御動作による移動手段7の動作によってアレーアンテナ6をλ/2よりも短い長さ分ずつ間欠的に変位させ、変位させる毎に、アレーアンテナ6による被測定物2の放射電磁波の測定を行う。この第3実施形態例においても、第1や第2の実施形態例と同様の優れた効果を得ることができる。
【0027】
なお、この発明は第1〜第3の各実施形態例の形態に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、第1〜第3の各実施形態例では、被測定物2は、放射電磁波の測定中には、回転手段4により回転していたが、例えば、被測定物2よりもアレーアンテナ6側の電磁波放射パターンのみを測定する構成とする場合には、被測定物2よりもアレーアンテナ6の反対側の電磁波放射パターンは測定しなくてよく、この場合には回転手段4による被測定物2の回転は不要である。このような場合には、回転手段4とアレーアンテナ移動制御部8を省略してもよい。
【0028】
【発明の効果】
この発明によれば、被測定物の放射電磁波を受信する測定用のアンテナとして、複数のアンテナ素子が配列形成されているアレーアンテナを用いたので、測定用のアンテナ素子が1個だけしか設けられていない場合に比べて、被測定物の放射電磁波の測定に要する時間の短縮を図ることができる。
【0029】
また、アレーアンテナの隣り合うアンテナ素子間の間隔は、カップリング等の問題を防止するために、λ/2以上の長さが必要であり、従来例の装置では、そのアンテナ素子間の限界最小間隔に起因して、空間分解能をλ/2よりも向上させることができなかった。これに対して、この発明では、アレーアンテナをアンテナ素子の配列方向にλ/2よりも短い長さ分ずつ間欠的に変位させ、変位させる度にアレーアンテナによる被測定物の放射電磁波の測定を行う構成とした。これにより、アンテナ素子がλ/2よりも短い間隔でもって配列されている状態と等価な測定結果をアンテナ素子間のカップリング等の問題無く得ることができる。このため、電磁波放射パターン測定装置の空間分解能をλ/2よりも向上させることができる。具体的には、例えば、アレーアンテナをアンテナ素子の配列方向にλ/4ずつ間欠的に変位させる構成とした場合には、電磁波放射パターン測定装置の空間分解能をλ/4に向上させることができて、非常に精度の良い装置を提供することができる。
【0030】
さらに、被測定物を載置する被測定物用載置台と、この被測定物用載置台を回転させる回転手段とが設けられ、回転手段により被測定物用載置台を回転させて被測定物を回転させながら、アレーアンテナによって被測定物の放射電磁波の測定を行う構成のものにあっては、アレーアンテナが被測定物の周囲を周回しなくとも、被測定物の全周に渡って当該被測定物から放射された電磁波を測定することができる。これにより、被測定物の立体的な電磁波放射パターンを容易に得ることができる。
【0031】
被測定物が載置されている載置面に垂直な方向にアレーアンテナを移動させる移動手段が設けられている場合には、アレーアンテナは、被測定物の載置面に垂直な方向に沿ってアンテナ素子が直線状に配列形成されている構成を有し、また、被測定物を中心として被測定物の上方側を通る円弧状の経路に沿わせてアレーアンテナを移動させる移動手段が設けられている場合には、アレーアンテナは、その円弧状の経路に沿ってアンテナ素子が配列形成されている構成とすることにより、各アンテナ素子から出力された被測定物の放射電磁波の受信情報の処理を簡易化することができる。
【0032】
さらに、アレーアンテナが平面状や曲面状のアレーアンテナと成しているものにあっては、被測定物の放射電磁波の測定時間をより一層短縮することができる。また、電磁波放射パターン測定装置の精密さを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例の電磁波放射パターン測定装置を説明するためのモデル図である。
【図2】第2実施形態例の電磁波放射パターン測定装置において特徴的なアレーアンテナの形態例を示すモデル図である。
【図3】第3実施形態例において特徴的な構成を備えた電磁波放射パターン測定装置の一例を説明するためのモデル図である。
【図4】第3実施形態例において特徴的な構成を備えた電磁波放射パターン測定装置の別の一例を説明するためのモデル図である。
【図5】特開平5−142276号公報に記載の電磁波放射パターン測定装置の一例を示すモデル図である。
【図6】特開平8−122378号公報に記載の電磁波放射パターン測定装置の一例を示すモデル図である。
【図7】特開2001−194401号公報に記載の電磁波放射パターン測定装置の一例を示すモデル図である。
【符号の説明】
1 電磁波放射パターン測定装置
2 被測定物
3 被測定物用載置台
4 回転手段
5 回転制御部
6 アレーアンテナ
7 移動手段
8 アレーアンテナ移動制御部
12 アンテナ素子

Claims (6)

  1. 電磁波放射パターンの測定対象の被測定物と間隔を介して配置されたアンテナでもって被測定物の放射電磁波を受信し、当該受信情報に基づいて被測定物の電磁波放射パターンを検出する電磁波放射パターン測定装置において、アンテナは、複数のアンテナ素子が少なくともλ/2の間隔を介して配列されているアレーアンテナと成しており、このアレーアンテナをアンテナ素子の配列方向に移動させるための移動手段と、この移動手段を制御してアレーアンテナをλ/2よりも短い長さ分ずつ間欠的に変位させるアレーアンテナ移動制御部とが設けられており、アレーアンテナを間欠変位させる毎にアレーアンテナによる被測定物の放射電磁波の測定を行うことを特徴とする電磁波放射パターン測定装置。
  2. 被測定物を載置する被測定物用載置台と、該被測定物用載置台の被測定物を載置する面に垂直な中心軸を回転軸として被測定物用載置台を回転させる回転手段とが設けられており、回転手段によって被測定物用載置台を回転させて被測定物を回転させながら、アレーアンテナにより被測定物の放射電磁波を測定する構成を備えていることを特徴とする請求項1記載の電磁波放射パターン測定装置。
  3. 移動手段は被測定物が載置されている載置面に垂直な方向にアレーアンテナを移動させる構成を有し、アレーアンテナは、複数のアンテナ素子が、被測定物の載置面に垂直な方向に沿って直線状に配列形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電磁波放射パターン測定装置。
  4. 移動手段は被測定物が載置されている載置面に垂直な方向にアレーアンテナを移動させる構成を有し、アレーアンテナは、複数のアンテナ素子が被測定物の載置面に垂直な方向に沿って直線状に配列形成され、さらに、そのアンテナ素子の複数の列が間隔を介し並設されて、被測定物に対向する平面状のアレーアンテナと成していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電磁波放射パターン測定装置。
  5. 移動手段は、被測定物を中心として被測定物の上方側を通る円弧状の経路に沿わせてアレーアンテナを移動させる構成を有し、アレーアンテナは、複数のアンテナ素子が、アレーアンテナの移動経路に沿う円弧状に配列形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電磁波放射パターン測定装置。
  6. 移動手段は、被測定物を中心として被測定物の上方側を通る円弧状の経路に沿わせてアレーアンテナを移動させる構成を有し、アレーアンテナは、複数のアンテナ素子が、アレーアンテナの移動経路に沿う円弧状に配列形成され、さらに、そのアンテナ素子の複数の列が間隔を介して並設されて、前記円弧状に沿う曲面状のアレーアンテナと成していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電磁波放射パターン測定装置。
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