JP2003319493A - 電磁超音波トランスデューサ - Google Patents

電磁超音波トランスデューサ

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JP2003319493A JP2002126935A JP2002126935A JP2003319493A JP 2003319493 A JP2003319493 A JP 2003319493A JP 2002126935 A JP2002126935 A JP 2002126935A JP 2002126935 A JP2002126935 A JP 2002126935A JP 2003319493 A JP2003319493 A JP 2003319493A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波数の表面SH波が送受信可能なEMA
Tを提供する。 【解決手段】 静磁場発生用の磁石アレイ11として、
永久磁石13を、異極性の磁極面同士を対向させて並べ
たものを用いる。隣り合う永久磁石13の間隔を適切に
設定することで、対象物30の表面近傍に、その表面に
垂直な方向の磁場成分が永久磁石13の幅D程度のピッ
チで反転する磁界Bを形成することができる。この磁界
Bと、渦巻きコイル17に流れる高周波電流I(ω)に
より対象物30表面近傍に誘起される渦電流J(ω)と
の相互作用により、磁界B及び渦電流J(ω)の双方に
垂直な、上記ピッチで向きの反転するローレンツ力Fが
発生する。このローレンツ力により対象物30表面近傍
に表面SH波が発生する。この構成では、磁界Bの反転
のピッチを従来のPPM型EMATの半分程度にするこ
とができるので高周波数の送受信が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁超音波トラン
スデューサに関し、特に複数の短冊状磁石を配列したア
レイを用いる電磁超音波トランスデューサに関する。
【0002】
【従来の技術】電磁超音波トランスデューサ(略称EM
AT:Electromagnetic Acoustic Transducer)は,電
磁気的作用によって金属内に非接触で超音波を送信・受
信するためのデバイスである。大まかに言えば、EMA
Tは磁石とコイルとから構成されており、これを金属に
近づけコイルに対して高周波電流を流すと、金属表面に
渦電流を励起され、この渦電流と磁石による静磁場との
相互作用により金属内に誘起されるローレンツ力によ
り、金属表面近傍が機械的振動することで、超音波が発
生する。また、この逆過程で、金属内を伝搬する機械的
振動を電気信号に変換して検出することができる。EM
ATは、例えば超音波探傷などに用いられる。
【0003】EMATの一種に、PPM(Periodic Per
manent Magnet)型EMATがある。PPM型EMAT
では、図18に示すように、静磁場源として、上下の面
がN,Sの磁極面となっている短冊状の永久磁石110
を、極性を交互に上下反転しつつ横方向に重ね合わせた
アレイ100を用いる。そして、2つのアレイ100
を、それぞれ渦巻きコイル120の各直線部分の上に並
列に配置している。このPPM型EMATは、特開平11
-125622号公報の「従来の技術」の欄にも示されるよう
に、板材に表面SH(Shear Horizontal)波を送受信する
手段として用いられる。
【0004】図18に例示したPPM型EMATにおけ
る表面SH波の発生メカニズムを図19を用いて説明す
る。図19は、図18に示したPPM型EMATを横方
向(図18の矢印Aで示す方向)に見た図であり、図中
の左右方向をx方向、上下方向をy方向、紙面に垂直な
方向をz方向とした3次元座標系を設定している。
【0005】図19に示すように、PPM型EMAT
は、導電性の板材である対象物130の表面に渦巻きコ
イル120が当接するように設置する。アレイ100の
各永久磁石110により、対象物130の表面に垂直
で、各永久磁石110の磁極の向きに対応して交互に逆
方向に働く磁界Bが形成される。一方、渦巻きコイル1
20に高周波電流I(ω)(ωは角周波数)を流すと、
対象物130の表面にI(ω)の向きに平行な渦電流J
(ω)が誘起される。これら磁界Bと渦電流J(ω)の
相互作用により、対象物130の表面に平行で、磁界B
及び渦電流J(ω)の双方に対して垂直な向きのローレ
ンツ力Fが発生する。なお、ローレンツ力Fを示すマー
クについて説明すると、丸印の中央に黒点を示したマー
クは図の紙面に垂直に奥から手前側に向く力を示し、丸
印内に×印を示したマークは図の紙面に垂直に手前側か
ら奥に向かう力を示す。また丸印の大きさが力の大きさ
を示す。
【0006】それらのローレンツ力Fの向きは、永久磁
石130のx方向の幅のピッチで反転する。なお図19
では、図の繁雑さを避けるため磁界B、渦電流J、ロー
レンツ力Fを別の段に分けて示したが、実際にはこれら
は対象物130内の同じ位置に対するものである。
【0007】このようなメカニズムにより、表面SH波
の波長とローレンツ力Fの周期が一致するような高周波
電流のバースト波を渦巻きコイル120に入力すること
で、強度の高い表面SH波を送受信できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のPPM型E
MATでは、その構造上高い周波数の表面SH波を送受
信するためには、短冊状の永久磁石110を薄く(すな
わちx方向の幅を小さく)する必要がある。しかしなが
ら、永久磁石を薄く加工することは困難であり、またあ
まり薄くすると磁力も弱くなるので、実用に供し得る薄
さには限界がある。このため、従来は周波数1.5MH
z以上の表面SH波を送受信できるPPM型EMATを
実現することが極めて困難であった。
【0009】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
のであり、従来より高い周波数の表面SH波を送受信可
能な電磁超音波トランスデューサを提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の作用面
を対象物に近接させた状態で、電磁気的作用により対象
物に対する超音波の送信及び受信の少なくとも一方を行
う電磁超音波トランスデューサであって、前記作用面に
平行な配列方向に沿って複数の短冊状磁石を配列して構
成した磁石アレイであって、隣り合う短冊状磁石同士が
異極性の磁極面を対向させて配列される磁石アレイと、
前記磁石アレイと前記作用面との間に、その作用面と平
行に配設された扁平なコイルと、を含む電磁超音波トラ
ンスデューサを提供するものである。
【0011】本発明の好適な態様では、前記コイルは渦
巻きコイルであり、前記配列方向がその渦巻きコイルの
導線が延びる方向と一致するよう、前記磁石アレイが前
記渦巻きコイルに対して位置決めされている、ことを特
徴とする。
【0012】また本発明の別の好適な態様では、前記コ
イルは渦巻きコイルであり、前記配列方向がその渦巻き
コイルの導線が延びる方向に対して直交する方向に一致
するよう、前記磁石アレイが前記渦巻きコイルに対して
位置決めされていることを特徴とする。
【0013】また本発明の別の好適な態様では、前記磁
石アレイは、前記対象物内の表面近傍部分に形成する磁
界の該表面に垂直な成分が、前記配列方向に沿って所定
間隔ごとに反転するよう隣り合う前記短冊状磁石同士の
間隔が設定されており、前記コイルは、前記所定間隔の
2倍を周期として蛇行するメアンダーラインコイルであ
り、前記磁石アレイは、前記配列方向が前記メアンダー
ラインコイルの直線方向に対して垂直な方向となるよう
に配設される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0015】図1は、本発明に係る電磁超音波トランス
デューサ(EMAT)の要部構成を模式的に示した図で
ある。
【0016】この図に示すように、本実施形態のEMA
Tは、磁場形成用の手段として短冊状(薄い直方体状)
の永久磁石を重ね合わせて配列したものを用いる点では
図18及び図19に示した従来のPPM型EMATと同
じである。本実施形態が上記従来構成と異なる点は、両
側面、すなわち磁石アレイ11の配列方向(すなわちx
方向)側の面、が磁極面となった永久磁石13を、極性
の異なる磁極面同士が対向するように配列した点であ
る。すなわち、アレイ11は、隣り合う永久磁石13の
N極の面とS極の面とが向かい合うように配列形成され
る。隣り合う永久磁石13同士の間には非磁性体のスペ
ーサ15を配設することで、対向する両磁極面同士の間
隔を設定している。
【0017】本実施形態のEMATでは、図2に示すよ
うに、このような磁石アレイ11が、渦巻きコイル17
の直線部分17aの上に、永久磁石13の配列方向がそ
の直線部分17aの導線の方向と一致するように、配設
される。なお、図2では繁雑さを避けるためスペーサ1
5の図示は省略している。また、図2では、渦巻きコイ
ル17に2つある直線部分17aのうち、片方にしか磁
石アレイ11を配設していないが、図18に示した従来
構成と同様、両方に磁石アレイ11を配設するようにす
ることももちろん可能である。この場合、それら2つの
磁石アレイ11の向きを配列方向について逆向きにす
る。
【0018】図1及び図2ではEMATの主要部分のみ
を示したが、実際のプローブではこの主要部分が必要な
回路構成と共にケースに収容されることになる。
【0019】このEMATを用いて対象物に対して超音
波の送受信を行う場合には、渦巻きコイル17の下面
(すなわち磁石アレイ11が配設される面とは反対の
面)側を対象物に近接させる。すなわち、その下面側
が、EMATによる超音波の送信及び/又は受信作用の
作用面(プローブ面)となる。
【0020】図3は、このEMATを用いた検査システ
ムの構成例を示す図である。このシステムにおいて、E
MATプローブ10は、図1及び図2に示した構成のE
MATを内蔵したプローブである。送信回路22は、送
信制御を行うコントローラ20からの指令に基づき、高
周波パルスのバースト信号を生成し、EMATプローブ
10内の渦巻きコイル17に供給する。この高周波パル
スの入力により、検査の対象物に対してEMATから超
音波が送信される。この送信超音波が対象物内で反射さ
れ、EMATのところまで戻ってくると、送信時との逆
過程で渦巻きコイル17に電流が誘起される。この電流
はプリアンプ24で増幅され、受信回路26により増
幅、フィルタリング等の作用を受けた後、信号処理装置
28に入力される。信号処理装置28は、受信回路26
から入力される受信信号に基づき、検査のための所定の
信号処理や演算処理を実行する。
【0021】このEMAT構造では、永久磁石13同士
の間隔(すなわちスペーサ15の幅d)を適切に設定す
ることで、表面SH波を送受信することができる。この
表面SH波の送受信のメカニズムを図4及び図5を参照
して説明する。図4は、異極性の磁極面同士を対向配置
した構造における磁力線の様子を矢印付きの線により模
式的に示した図であり、図5は、図1に示したEMAT
の構成を正面方向(z方向)から見た状態を示す図であ
る。なお、図5では、磁石アレイ11による磁界B、コ
イル17内の高周波電流I(ω)により誘起される渦電
流J(ω)、及びローレンツ力Fを別の段に分けて示し
たが、前述の図19と同様、これは図示の便宜のためで
あり、実際にはこれらは対象物30内の同じ位置に対す
るものである。
【0022】図4に示すように、大部分の磁力線はある
永久磁石13のN極面、その向かいの永久磁石13のS
極面へとほぼ真っ直ぐに向かうが、永久磁石13のN極
面の周縁近傍から出る磁力線は、磁石アレイ11の外側
にふくらんだ経路で向かいのS極面に入る。また、同じ
永久磁石13のN極近傍からS極近傍へと回り込む磁力
線も存在する。
【0023】これからすれば、隣り合う永久磁石13同
士の間隔(すなわちスペーサ15の幅)を調整すること
で、図5に示すように、超音波送受信の対象物30の表
面近傍の部分で、磁石アレイ11の配列方向(x方向)
に沿ってほぼ等間隔のピッチで、磁界のy方向成分の向
きが交互に反転するような磁界Bを形成することができ
ることがわかる。このように等間隔で向きが反転する磁
界Bを形成するのに好適なスペーサ幅dは、永久磁石1
3の磁束密度や寸法、スペーサ15の材質等によって変
わってくるが、実験などで予め求めることができる。大
まかに言えば、好適なスペーサ幅dは、永久磁石13の
x方向の幅Dと同等以下の長さである。したがって、磁
界Bのy方向成分の反転のピッチは永久磁石13の幅D
以下となる。このことから、図5に例示した磁界Bのy
方向成分の変化は、パターンとしては図19に示した従
来のEMATを用いたときの対象物表面近傍で磁界の変
化と類似しているが、永久磁石13の薄さ(幅D)が同
じならばその変化のピッチはその従来EMATの半分程
度以下となることがわかる。
【0024】このように永久磁石13を配列して構成し
た磁石アレイ11を用いたEMATで、コイル17に高
周波電流I(ω)を通流すれば、対象物30内に渦電流
J(ω)が誘起される。そして、この渦電流J(ω)と
磁石アレイ11による磁界Bとの相互作用により、従来
EMATと同様のメカニズムで、対象物130の表面に
平行で、磁界B及び渦電流Iの双方に対して垂直な向き
のローレンツ力Fが発生する。このローレンツ力Fのx
方向についての変化のピッチは、磁界Bの変化のピッチ
と同等であり、このピッチでローレンツ力Fは交互に向
きが反転している。このローレンツ力Fにより、対象物
30の表面近傍が振動して表面SH波が発生する。これ
が表面SH波の送信メカニズムである。受信はこの逆の
過程で行うことができる。
【0025】この構成では、図19に示した従来のPP
M型EMATと比べた場合、永久磁石13のx方向の幅
Dが同じであれば、対象物30の表面近傍の磁界Bの変
化のピッチ(x方向についての反転周期)を半分程度に
することができる。これにより従来構成のPPM型EM
ATにおいて永久磁石の幅Dを半分程度にしたのに近い
効果が期待できる。すなわち、同じ幅Dの永久磁石13
を用いた場合、従来構成より2倍程度の周波数の表面S
H波を送受信できる。したがって、本実施形態の構成に
よれば、従来構成より高い周波数の表面SH波の送受信
が可能となる。
【0026】次に、以上に示した構造を採用したEMA
Tの実験例を説明する。この実験例では、永久磁石13
として、ネオジウム系の商品名NEOMAX(住友特殊
金属(株)製:磁束密度1.143T)からなる、幅D
(x方向の長さ)が0.9mm、高さ(y方向の長さ)
が15mm、奥行き(z方向の長さ)が10mmの寸法
のものを用いた。また、スペーサ15の幅dは0.6m
mとしている(図1参照)。幅D=0.9mmという寸
法は、現状この材質で加工可能な薄さの限界に近い値で
ある。またこの実験例では、この永久磁石13を5個用
いた磁石アレイ11を用いている。また、渦巻きコイル
17は、直径0.1mmのエナメル線を用いて作成し
た。また、超音波送受の対象とする対象物30として
は、厚さ8mmのアルミニウム合金(Al2017-T3)の板
を用いた。
【0027】図6は、この構成のEMATの作用面を導
電性材料の対象物30に近接させたときの、対象物30
の表面近傍での磁界の実測結果のグラフを示す。実線の
グラフは磁界のx方向成分Hxの値のx方向についての
変化を示し、破線のグラフは磁界のy方向成分Hyの値
のx方向についての変化を示す。この図から分かるよう
に、表面SH波の発生に寄与する磁界のy方向成分Hy
は、永久磁石のx方向の幅に近いピッチで交互に向きが
反転している。したがって、上述のメカニズムで表面S
H波を送受信可能であることが分かる。この実験例で
は、渦巻きコイル17に周波数2MHzの信号を入力す
ることで、約2MHzの表面SH波を励起することがで
きた。
【0028】また、このグラフに示される磁界の強さの
ピーク値は、同じ磁束密度、同じ寸法の永久磁石を用い
た従来構造(図19参照)の磁石アレイと比べて、2倍
程度の値となっている。このように本実施形態の磁石ア
レイ構造によれば、従来より強い磁界を形成することが
できるので、超音波送信の面では従来より送信出力を高
めることができ、超音波受信の面では従来より受信感度
を高めることができる。実験では、従来構造の場合より
4〜5倍程度の音圧の超音波を出力することができた。
【0029】図7は、この実験例のEMATに周波数2
MHzの5波の正弦波からなるバースト信号を入力して
対象物30に表面SH波を発生させ、それを70mm離
れた場所で同構造のEMATで受信した受信波形を示す
図である。ここでは、EMATの送信回路としてRITEC
社製RAM10000を用いた。また、受信系ではプリアンプと
してRITEC PAT-0.1-20を、受信回路としてRITEC BR640
を用い、この受信回路の出力信号の波形をデジタルオシ
ロスコープIWATSU-LeCoy LT342で求めた。この実験例で
はサンプリング周波数500MHzで受信信号をサンプ
リングし、250回分のサンプリング結果の波形を加算
平均した波形を受信波系として求めた。この図におい
て、横軸は時間、縦軸は受信信号の振幅を示す。
【0030】このグラフでは、20〜30μsの間に表
面SH波の比較的大きな波形が現れている。同磁束密
度、同寸法の永久磁石を用いた従来構成のPPM型EM
ATを用いた場合は、このような大きい波形は検出でき
ない。
【0031】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、従来のPPM型EMATよりも高い周波数の表面S
H波を送信及び/又は受信できる。また従来よりも高送
信出力、高受信感度を実現することができる。
【0032】以上、本実施形態のEMATにおいて、磁
石アレイ11のスペーサ15の幅等を適切に設定するこ
とで表面SH波の送受信が可能なことを示した。
【0033】次に、本実施形態において、スペーサ15
の幅を調整することで、対象物30に対して体積波の横
波を送受信できるEMATを構成することができること
を、図8を参照して説明する。図8の構成は、スペーサ
間隔d以外は図5に例示した構成と同一である。
【0034】この例では、図5に示した表面SH波を送
受信する構成に比べて、隣接する永久磁石13同士の間
隔(すなわちスペーサ幅d)を小さくする。これによ
り、対象物30の表面近傍に形成される磁界の分布が変
化する。大まかに言えば、上述の図5の例では、同じ強
さの磁界がほぼ等間隔で交互に反転する変化パターンで
合ったのに対し、スペーサ幅dを小さくすることで変化
の周期(間隔)がそれより大きくなっていく。
【0035】図8の例は、対象物30の表面近傍での磁
界のy方向成分の変化の周期が磁石アレイ11のアレイ
長(この例でも永久磁石5個でアレイ11を構成した)
の2倍程度となるようにスペーサ幅dを設定した場合で
ある。この場合、対象物30の表面近傍での磁界のy方
向成分の大きさは磁石アレイ11のx方向(磁石の配列
方向)の両端部で最大となる。このような磁界Bと、コ
イル17に印加した高周波電流により誘起される渦電流
J(ω)との相互作用により、x方向に沿ってアレイ長
の約2倍の周期で変動するローレンツ力Fが励起され
る。このようなパターンのローレンツ力Fにより、対象
物30内に体積波としての横波が誘起される。
【0036】図8の構成の実験例を図9及び図10を参
照して説明する。この実験例は、EMATのスペーサ幅
dを0.1mmとした点を除き、前述の表面SH波の実
験例と同じ構成のEMATを用い、実験システムの構成
も前述の実験例と基本的に同じである。
【0037】図9は、この構成のEMATの作用面を導
電性材料の対象物30に近接させたときの、対象物30
の表面近傍での磁界の実測結果のグラフを示す。この図
から磁界のy方向成分Hyが図8に示したパターンをな
していることが分かる。
【0038】図10は、この構成のEMATにより対象
物30に超音波(横波)を送信し、その超音波の対象物
30内での多重反射を同じEMATで受信したときの受
信波形である。このグラフから、約5μs間隔ごとに多
重反射の反射波が検出されていることが分かる。この横
波の音速は約3140m/sであった。
【0039】このように、本実施形態のEMAT構成で
は、スペーサ幅dを小さくすることで体積波の横波を送
信及び/又は受信できる。
【0040】なお、スペーサ幅dを図5の例と図8の例
の中間の大きさにした場合、磁界のy方向成分のx方向
に沿った変化の周期が、図5の例と図8の例の中間の長
さとなる。この場合、EMATにより対象物30内に誘
起できる超音波は、表面SH波の成分と体積波の横波の
成分の両方を含んだ中間的な波となる。全体的な傾向と
しては、スペーサ幅dを小さくするほど体積波の横波の
成分が相対的に強くなり、逆にスペーサ幅dを大きくす
るほど表面SH波の成分が相対的に強くなる。ただし、
スペーサ幅dを永久磁石13の幅Dよりも大きくする
と、隣り合う永久磁石13同士の間の磁界が弱くなり、
対象物30内に十分な大きさのy方向磁界を形成できな
いので、スペーサ幅dは永久磁石13の幅D以下とする
ことが好適である。
【0041】次に、本実施形態の変形例について説明す
る。図11は、この変形例のEMATの構成を模式的に
示した図である。この変形例のEMATは、図1及び図
2に示したEMAT構成から、磁石アレイ11の配置を
渦巻きコイル17の面内で90度回転させた構成に変更
したものである。この変形例のEMATでは、スペーサ
15の幅dを適宜調整することで、SV(Shear Vertica
l)波や体積波の縦波を送受信することができる。
【0042】図12は、この変形例のEMATによるS
V波の送信メカニズムを説明するための図である。この
図は、渦巻きコイル17の直線部分17aの部分での、
導線に対して垂直な面での断面図を示す。スペーサ15
の幅dを適正値に設定することで、図12に示すよう
に、対象物30の表面近傍において、磁界のx方向(永
久磁石13の配列方向)の成分が永久磁石13の配列ピ
ッチのほぼ半分のピッチで交互に反転する磁界Bを形成
することができる。例えば前述の表面SH波の実験例で
挙げた磁石アレイ11(スペーサ幅d=0.6mm)で
は、磁界のx方向成分Hxが図6に実線で示したパター
ンとなっており、これは図12に示したパターンに近い
ものである。
【0043】このような構成のEMATにおいて、渦巻
きコイル17に高周波電流I(ω)を流すと、図示のご
とく、対象物30の表面近傍にはz方向の渦電流J
(ω)が誘起される。この渦電流J(ω)と磁界Bとの
相互作用により、図示のごとく、対象物30の表面に垂
直な向きで、磁界Bの反転ピッチと同じピッチで反転す
るローレンツ力Fが発生する。このローレンツ力により
対象物30内にSV波が誘起される。また、この逆過程
でSV波を受信することができる。
【0044】以上、SV波の送受信メカニズムを説明し
た。これに対し、スペーサ幅dを小さくすることで体積
波の縦波を送受信することもできる。この縦波送受信の
メカニズムを図13を参照して説明する。この図に示す
ように、スペーサ幅dを図12の例より小さい適切な値
とすることで、対象物30の表面近傍に、図13に示す
ように、磁界のx方向成分が同一方向でかつその強弱が
周期的に変わる磁界Bを形成することができる。例えば
前述の体積波の横波の実験例で挙げた磁石アレイ11
(スペーサ幅d=0.1mm)では、磁界のx方向成分
Hxが図9に実線で示したパターンとなっており、これ
は図13に示した磁界Bのパターンに近いものである。
【0045】このような構成のEMATにおいて、渦巻
きコイル17に高周波電流I(ω)を流すと、図示のご
とく、対象物30の表面近傍にはz方向の渦電流J
(ω)が誘起される。この渦電流J(ω)と磁界Bとの
相互作用により、図示のごとく、対象物30の表面に垂
直な向きの、強弱がx方向について周期的に変わるロー
レンツ力Fが発生する。このローレンツ力Fにより対象
物30の表面近傍にx方向について周期的な粗密のパタ
ーンが生まれ、これにより縦波が発生する。また、この
逆過程で縦波を受信することができる。図14は、この
EMATにより対象物30に縦波の超音波を送信し、こ
れが対象物30内で多重反射する様子を同じEMATで
受信したときの受信波形である。このグラフから、約3
μs間隔ごとに多重反射の反射波が検出されていること
が分かる。この横波の音速は約6360m/sであっ
た。
【0046】また、図11に示した構成のEMATによ
れば、レイリー波やラム波の送受信を行うことが可能で
ある。
【0047】まずレイリー波の送受信メカニズムについ
て図15を参照して説明する。図15は、図12の一部
を拡大して示したものである。ただし、図12では磁界
Bのx方向成分のみを示したのに対し、図15ではy方
向成分も考慮したxy平面内のベクトルとして磁界Bを
示している。
【0048】図11に例示したEMATにおいて磁界B
をこのようなパターンとできることは、図6に示したH
x,Hyの分布の例からわかる。このような磁界Bと渦電
流J(ω)によって励起されるローレンツ力Fは図示の
ような変化パターンを示す。このローレンツ力Fの変化
パターンはレイリー波の振幅分布に類似している。した
がって、図11に示した構成のEMATにおいて、スペ
ーサ幅d及び渦巻きコイル17への入力信号の周波数を
適切に設定することで、対象物30内に励起される振動
のうちレイリー波の成分を強め合わせることができる。
この場合の入力信号は、レイリー波の波長がローレンツ
力Fの変化パターンの周期と同じになるように設定した
バースト波でよい。適切なスペーサ幅dや入力信号の周
波数は、永久磁石13の磁束密度や寸法、スペーサ15
の材質、対象物30の材質など様々なパラメータに依存
するが、実験等により特定することは可能である。な
お、レイリー波の受信はこの逆過程で可能である。
【0049】また、図11に示した構成のEMATを用
いた場合において、対象物30を非常に薄い板(例えば
板厚が、励起する音波の1波長以下)とした場合には、
対象物30内にラム波を発生させることができる。受信
はこの逆過程で可能である。この場合、ラム波を効率よ
く送信できるようにするには、スペーサ幅dや渦巻きコ
イル17への入力信号の周波数を適切に設定する必要が
あるが、これは実験等で求めることができる。
【0050】また、図1等に示した磁石アレイ11を利
用した別の変形例として、図16に示すようにメアンダ
ーラインコイル(蛇行コイル)18と組み合わせる構成
も可能である。この構成では、メアンダーラインコイル
18を構成する導線の直線部分18aの方向が磁石アレ
イ11の永久磁石13の配列方向と垂直になるように両
者の位置関係を設定する。ここで、スペーサ幅dを適切
に設定すると、対象物30の表面近傍に、図17に示す
ようなx方向の磁界成分が一定周期で交互に反転する磁
界Bを形成することができる。例えば表面SH波の実験
例で挙げた磁石アレイでは、図6及び図12に示したよ
うに、その条件を満足する比較的強い磁界Bを形成する
ことができる。そして、図17に示すように、メアンダ
ーラインコイル18の蛇行のパターンをこの磁界Bの反
転パターンに一致したものとすることで、誘起されるロ
ーレンツ力Fの方向と大きさを磁石アレイ11の配列方
向のほぼ全域にわたってほぼ均一に揃えることができ
る。そして、配列方向各部で発生するローレンツ力Fの
大きさは、コイル18に入力する高周波電流の変化に応
じてほぼ一斉に揃って変化するので、全体として強い縦
波を発生させることができる。受信はこの逆過程で実現
できる。
【0051】以上説明したように、本実施形態のEMA
Tでは、各種の超音波の送受信が可能である。
【0052】なお、以上の例では、ローレンツ力Fによ
り対象物30内に超音波を励起する場合を説明した。対
象物30が実験例として例示したアルミニウムなどの非
磁性体である場合は、ローレンツ力Fしか発生しないた
めその説明でよい。これに対し、対象物30が鉄等の強
磁性体の場合は、対象部30の表面近傍にはローレンツ
力Fの他に磁歪力も発生する。しかし、この磁歪力は、
永久磁石13の配列方向について、ローレンツ力Fと同
様の変化を示すため、超音波の発生源となる。したがっ
て、対象物30が強磁性体の場合は、ローレンツ力Fと
磁歪力の和が超音波源となる。特に、ローレンツ力Fの
方向と磁歪力の方向とが一致する場合は、強い超音波を
送信できる。実験では、強磁性体に対しても、従来構造
のPPM型EMATより4〜5倍程度の強さの超音波が
送信できた。ただし、図13に示した体積波の縦波を送
受信するための構成では、ローレンツ力Fと磁歪力の向
きが正反対になるので、超音波送信の効率はよくない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の電磁超音波トランスデ
ューサ(EMAT)の要部構成を示す斜視図である。
【図2】 実施の形態のEMATにおける磁石アレイと
渦巻きコイルとの位置関係を示す図である。
【図3】 実施の形態のEMATを用いた検査システム
の一例を示す図である。
【図4】 実施の形態のEMATの磁石アレイによる形
成される磁場を説明するための図である。
【図5】 実施の形態のEMATによる表面SH波の送
受信のメカニズムを説明するための図である。
【図6】 永久磁石同士の間隔を表面SH波用に設定し
た磁石アレイにより形成される磁場の実測データを示し
た図である。
【図7】 実施の形態のEMATにより送信した表面S
H波を、同型のEMATで受信した受信波形の一例を示
す図である。
【図8】 実施の形態のEMATによる体積波の横波の
送受信のメカニズムを説明するための図である。
【図9】 永久磁石同士の間隔を横波用に設定した磁石
アレイにより形成される磁場の実測データを示した図で
ある。
【図10】 実施の形態のEMATにより送受信した横
波の受信波形の一例を示す図である。
【図11】 変形例のEMATにおける磁石アレイと渦
巻きコイルとの位置関係を示す図である。
【図12】 変形例のEMATによるSV波の送受信の
メカニズムを説明するための図である。
【図13】 変形例のEMATによる体積波の縦波の送
受信のメカニズムを説明するための図である。
【図14】 変形例のEMATにより送受信した縦波の
受信波形の一例を示す図である。
【図15】 レイリー波の送受信メカニズムを説明する
ための図である。
【図16】 磁石アレイをメアンダーラインコイルと組
み合わせる更に別の変形例を説明するための図である。
【図17】 メアンダーラインコイルを用いた変形例で
強力な縦波を発生可能なことを説明するための図であ
る。
【図18】 従来のPPM型EMATの要部構成を示す
図である。
【図19】 従来のPPM型EMATにおける表面SH
波の送受信メカニズムを説明するための図である。
【符号の説明】
11 磁石アレイ、13 永久磁石、15 スペーサ、
17 渦巻きコイル、19 作用面、30 対象物。
フロントページの続き (72)発明者 安井 一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 川嶋 紘一郎 三重県桑名市大字本願寺45 (72)発明者 山本 龍司 石川県金沢市石引4丁目1番11号 Fターム(参考) 2G047 AA07 BC07 CA02 CB01 GB02 GC01 GC02 GC04 5D019 AA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の作用面を対象物に近接させた状態
    で、電磁気的作用により対象物に対する超音波の送信及
    び受信の少なくとも一方を行う電磁超音波トランスデュ
    ーサであって、 前記作用面に平行な配列方向に沿って複数の短冊状磁石
    を配列して構成した磁石アレイであって、隣り合う短冊
    状磁石同士が異極性の磁極面を対向させて配列される磁
    石アレイと、 前記磁石アレイと前記作用面との間に、その作用面と平
    行に配設された扁平なコイルと、 を含む電磁超音波トランスデューサ。
  2. 【請求項2】 前記コイルは渦巻きコイルであり、 前記配列方向がその渦巻きコイルの導線が延びる方向と
    一致するよう、前記磁石アレイが前記渦巻きコイルに対
    して位置決めされている、 ことを特徴とする請求項1記載の電磁超音波トランスデ
    ューサ。
  3. 【請求項3】 前記コイルは渦巻きコイルであり、 前記配列方向がその渦巻きコイルの導線が延びる方向に
    対して直交する方向に一致するよう、前記磁石アレイが
    前記渦巻きコイルに対して位置決めされている、 ことを特徴とする請求項1記載の電磁超音波トランスデ
    ューサ。
  4. 【請求項4】 前記磁石アレイは、前記対象物内の表面
    近傍部分に形成する磁界の該表面に垂直な成分が、前記
    配列方向に沿って所定間隔ごとに反転するよう隣り合う
    前記短冊状磁石同士の間隔が設定されており、 前記コイルは、前記所定間隔の2倍を周期として蛇行す
    るメアンダーラインコイルであり、 前記磁石アレイは、前記配列方向が前記メアンダーライ
    ンコイルの直線方向に対して垂直な方向となるように配
    設される、 ことを特徴とする請求項1記載の電磁超音波トランスデ
    ューサ。
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