JP2004076489A - 給水栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】給水栓を設置する取付部に穿設され各機能ユニットが取り付けられる取付孔に、確実に取り付けることのできる給水栓を提供すること。
【解決手段】温度調節ユニット14と切換弁ユニット16とを備えた給水栓10において、各ユニットを連通接続する接続管30が各ユニットにスライド自在に挿嵌接続されるとともに、接続管30の挿嵌接続された部位の外周面と、接続管30が挿嵌接続された各ユニットの開口部26の内周面との間にOリング38を装着した。また、所定の間隔に形成された各ユニットを取り付ける2つの固定用孔48を設けたステー44を取り付けた。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給水栓に関し、特に、温度調節ユニットなどの第1機能ユニットと、この第1機能ユニットとは別体に設けられるとともに、第1機能ユニットとは異なった位置に配設される切換弁ユニットなどの第2機能ユニットを備え、これら第1機能ユニットと第2機能ユニットの各通水路を連通接続する接続管とを備えた給水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、温度調節ユニットなどの第1機能ユニットと、この第1機能ユニットとは別体に設けられるとともに、第1機能ユニットとは異なった位置に配設される切換弁ユニットなどの第2機能ユニットを備え、これら第1機能ユニットと第2機能ユニットの各通水路を連通接続する接続管とを備えた給水栓が知られている。このような給水栓は、例えば、温度調節ユニットによって湯水を所望の温度に混合調節するとともに、混合調節された湯水を接続管を通して切換弁ユニットに送り、切換弁ユニットによって、吐止水調節、及び吐水口またはシャワーヘッドからの吐水切換を行うものである。
【0003】
そして、このような給水栓は、例えば浴室内のカウンター内部に設置され、カウンターの天板などの取付部にそれぞれの機能ユニットごとに穿設された取付孔にその一部を挿通させて、この機能ユニットに取り付けられたハンドルやレバーなどにより取付部外側から操作可能に設けられている。そして、両機能ユニット間の接続は、その接続端面にシール部材を介在させてそれぞれの機能ユニットに螺着された接続管により行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の給水栓においては、接続管を機能ユニットに螺着固定することとしているため、そのねじ込み具合によっては、予め設定された間隔とは、機能ユニット間の間隔が微妙に異なってしまうことがあった。また、給水栓が設置される取付部に設けられた取付孔間の間隔が、予め想定した各機能ユニット間の間隔とは実際には異なっているということも起きる。このような場合、機能ユニットが取付孔に取り付けられないような不具合を生ずることがあった。
【0005】
本発明は上記した従来の給水栓の問題点を解消するものであり、温度調節ユニットなどの第1機能ユニットと、この第1機能ユニットとは別体に設けられるとともに、第1機能ユニットとは異なった位置に配設される切換弁ユニットなどの第2機能ユニットを備え、これら第1機能ユニットと第2機能ユニットの各通水路を連通接続する接続管とを備えた給水栓において、給水栓を設置する取付部に穿設され各機能ユニットが取り付けられる取付孔に、確実に取り付けることのできる給水栓を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、本発明の採った手段を以下に説明する。本発明の給水栓は、温度調節ユニットなどの第1機能ユニットと、第1機能ユニットとは別体に設けられるとともに、第1機能ユニットとは異なった位置に配設される切換弁ユニットなどの第2機能ユニットと、第1機能ユニットと第2機能ユニットの各通水路を連通接続する接続管とを備えた給水栓であって、第1機能ユニットと第2機能ユニットとの間隔を可変可能に設けたことを特徴とするものである(請求項1)。第1機能ユニットと第2機能ユニットとの間隔を可変可能に設けることにより、給水栓が取り付けられる取付孔の間隔に誤差などが生じていても、この誤差に対応して第1機能ユニットと第2機能ユニットとの間隔を取付孔の間隔に合わせ、適切な位置決めを行った上で取付孔に給水栓を確実に取り付けることができる。ここで、各機能ユニットは、上記した温度調節ユニットや切換弁ユニットなどの例示のものに限られず、例えば定流量弁ユニットなど、種々の機能ユニットを含む。
【0007】
また、このような給水栓として、接続管は、第1機能ユニット側及び第2機能ユニット側の少なくとも一方にスライド自在に挿嵌接続されるとともに、接続管の挿嵌接続された部位の外周面と、接続管が挿嵌接続された機能ユニット側の接続部位の内周面との間にシール部材が装着されたこととすることもできる(請求項2)。このように接続管を挿嵌接続することにより、簡便な構造で機能ユニット間の間隔を可変可能に接続することができる。具体的には、接続管の少なくともいずれか一方の端部外周面にOリングなどのシール部材を装着し、機能ユニット側の接続部内にシール部材により水密に挿嵌接続し、袋ナットにより固定する構成を例示できる。
【0008】
また、上記した請求項1または請求項2の給水栓に、第1機能ユニット及び第2機能ユニットのハンドル側の部位が取り付けられるように所定の間隔に形成された2つの固定用孔を設けたステーを備えることとすることもできる(請求項3)。上記したような機能ユニット間の間隔を可変可能な給水栓においては、機能ユニット間の間隔はあらかじめ取付孔の間隔に合わせて固定されている方が望ましい。特に、施工場所の取付部に設けられた取付孔の間隔に問題となるような誤差はないと思われる場合は、あらかじめ所定の間隔に固定されている方が良い。上記構成のように、あらかじめ所定の間隔に形成された固定用孔を備えたステーを機能ユニットに取り付けておくことにより、機能ユニット間の間隔を施工現場においてあらためて調整する必要がなく、取付部に給水栓をそのまま取り付けることができ、現場での取付作業を簡便化できる。
【0009】
また、請求項3の水栓において、ステーの2つの固定用孔の少なくとも一方が、2つの固定用孔の間隔方向において長く形成された長孔とすることもできる(請求項4)。固定用孔の少なくとも一方が長孔に設けられることにより、この長孔内で機能ユニットの配設位置を調節できるので機能ユニットの間隔を調節することができ、取付部の取付孔の間隔がまちまちであってもこれに容易に対応して給水栓を設置することができる。
【0010】
また、請求項4の給水栓において、ステーの長孔に形成された固定用孔の周辺部には、機能ユニットを固定するために設けられるとともに2つの固定用孔の間隔方向において長く形成された長孔状のビス用孔を形成するものとすることができる(請求項5)。このように構成することにより、長孔の固定用孔を設けて、機能ユニットの配設位置を固定用孔内で調節できるステーを用いる際に、機能ユニットの位置に応じてビス止め位置を適切に調節できるので、取付間隔を調節する必要がある給水栓であっても、ステーへの機能ユニットの固定を確実に行える。また、あらかじめステーに長孔状のビス用孔を設けておくだけの簡便な構造で、確実な固定を実現できる。
【0011】
また、請求項4の給水栓において、長孔に形成された固定用孔の周辺部に、ビスによってステーに取り付けられるとともに、ステーとの間に機能ユニットのフランジ部を狭持固定可能に設けられた支えステーを備えるものとすることもできる(請求項6)。かかる支えステーを用いて機能ユニットのフランジ部を狭持固定可能に設けることにより、ビス止めにより固定する場合のようにビスの位置を調節するなどの作業は必要が無く、単に、支えステーとステーとの間の適当な位置にフランジ部を挟み込めば機能ユニットの位置決めができるとともに機能ユニットの固定もできる。よって、機能ユニットの取付間隔を調節する必要がある給水栓において、簡便に位置決め固定を行うことができる。
【0012】
また、請求項6の給水栓において、ステーと支えステーとがばねにより付勢連結されたものとすることができる(請求項7)。あらかじめ、支えステーをステーに仮止めしておきこのステーを給水栓に固定しておくと、現場での給水栓の設置作業時にステーの組付作業などが不要となり、作業にスムーズに取りかかることができるほか、組付作業のミスを減らすこともできる。そこで、上記した支えステーをステーに取り付け、さらにステーを給水栓に取り付けた上で給水栓を施工現場に搬送することが望ましい。ここで、支えステーをステーにビス止めして給水栓のフランジ部を固定した上で搬送する場合、搬送時の振動などによりビスが緩むおそれがある。一方、このようにビスが緩まないようにビスをきつく締めておくと、施工現場で機能ユニットの間隔を調整しなければならない場合には、あらためてビスを緩めて間隔調整を行わなければならない。上記した構成を採用することにより、あらかじめ機能ユニットのフランジ部をばねによりステーに付勢して仮止めした上で給水栓を搬送することができ、さらに、施工現場で取付間隔の調整の必要が生じた場合にもばねで仮止めしてあるだけなので、容易に取付間隔の調整を行った上で給水栓の設置ができる。よって、給水栓の設置作業の作業性を向上させることができる。
【0013】
また、上記した請求項1から請求項7までのいずれかの給水栓を、第1機能ユニットの取り付け方向と、第2機能ユニットの取り付け方向とが異なる給水栓に適用することもできる(請求項8)。例えば、浴室のカウンターの前面に温度調節ハンドルが取り付けられるように温度調節ユニットを設置し、カウンターの上面に切換ハンドルが取り付けられるように切換弁ユニットを設置するなど、各機能ユニットの取り付け方向を異ならせる給水栓に上記各発明を適用することもできる。このように、取り付け方向が異なるために取付間隔に誤差が生じやすい給水栓であっても、適切な位置決めを行った上で、取付孔に挿通して取付部に確実に設置することができる。
【0014】
また、請求項1から請求項8までのいずれかの給水栓を、埋込水栓に適用することとしても良い(請求項9)。埋込水栓とは、カウンター等の取付部内にその本体の一部または全部が配設された水栓をいう。埋込水栓では、給水栓本体が取り付けられるカウンター等の取付部は、給水栓とは別にあらかじめ施工現場に設置されていることが多い。このため、機能ユニット間の間隔と取付部の取付孔の間隔とを前もって合わせておくことができず、現場で初めて間隔が異なっていることを知る場合も多い。よって、このような埋込水栓に上記各発明を適用すると、機能ユニットの間隔を取付孔の間隔に合わせて容易に調整できるので好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の給水栓の実施の形態を図を参考にして詳細に説明する。図1に示すように、この実施の形態に示す給水栓10は、浴室(図示省略)などに設置されるカウンターの天板などの取付部1上面に設けられた取付孔2から操作ハンドルを突出させる一方、その給水栓本体12はこの取付部1内に設置される埋込水栓の一種である。この給水栓10には、湯・水を所望の温度に混合調節する温度調節ユニット14(第1機能ユニットの一例)と、かかる温度調節ユニット14により混合調節された湯水の吐止水調節、及び吐水口またはシャワーヘッドからの吐水切換を行う切換弁ユニット16(第2機能ユニットの一例)が備えられている。
【0016】
温度調節ユニット14及び切換弁ユニット16は、それぞれ、全体が略円筒形状に形成されており、その先端側を取付孔2に挿通させて取付部1に取り付けられている。温度調節ユニット14には、給水管(図示省略)及び給湯管(図示省略)が接続されており、先端には、温度調節ハンドル18が取り付けられている。そして、温度調節ハンドル18を回動操作することにより、温度調節ユニット14本体内に設けられるサーモカートリッジ(図示省略)を駆動して、給水・給湯管から供給される水・湯を所望の温度に混合することができる。
【0017】
切換弁ユニット16は、温度調節ユニット14と、後述する接続管30によりその通水路28が連通接続されており、温度調節ユニット14において混合された湯水が、その通水路24を経て接続管30により切換弁ユニット16に導かれる。また、切換弁ユニット16には、シャワーヘッドに接続される導管17及び吐水口に接続される導管(図示省略)がそれぞれ接続されており、先端には、切換ハンドル20が取り付けられている。そして、切換ハンドル20を左右いずれかに回動操作すると、吐水口又はシャワーヘッドに接続された導管のいずれかに湯水が流入し、吐水口又はシャワーヘッドからの吐水を開始するととともに、切換ハンドル20の回動量に応じてその吐水量を調節することができる。また、切換ハンドル20は、その中立付近では、吐水口及びシャワーヘッドのいずれからの吐水も停止することができる。
【0018】
温度調節ユニット14及び切換弁ユニット16は、上述したように接続管30によって各通水路24,28が連通接続されており、温度調節ユニット14及び切換弁ユニット16の外側面に、接続管30が挿嵌接続される接続部22が各々設けられている。図2に示すように、温度調節ユニット14の外周面には略円筒形状に突設された接続部22が形成されており、温度調節ユニット14の二次側の通水路24に連通される開口部26がその内部に形成されている。また、接続部22の外周面には後述する固定ナット40が螺着される雄ねじが刻設されている。そして、この開口部26内に接続管30が挿嵌接続されている。
【0019】
接続管30は、その外径が、開口部26の内径よりも若干小さく形成されている。また、接続管30の端部には、開口部26内径よりも僅かに小さな外径のフランジ部32が形成されている。また、フランジ部32よりも中央寄りの外周面には、突条34が周設されている。そして、この突条34をまたぐようにして、内方に向けて開口部を有する断面コ字状の係止リング36が、その開口部を突条34に係止されて、接続管30外周面と開口部26内周面との間に装着されている。そしてまた、この係止リング36とフランジ部32との間にOリング38が装着されている。ここで、係止リング36が係止される突条34は、係止リング36とフランジ部32との間に装着されるOリング38が、適度なつぶしを得られ適切にシールを行えるように、フランジ部32から所定の間隔をおいて周設されている。よって、挿嵌接続された接続管30が開口部26内でスライドされても、適切なシールを常に行うことができる。
【0020】
そして、このように構成された接続管30が挿通された固定ナット40が接続部22に螺着されて、Oリング38等とともに、接続管30が接続部22にスライド自在かつ水密に連通接続されている。なお、切換弁ユニット16側の接続部22も上記と同様の構成により接続管30に接続され、接続管30と切換弁ユニット16の一次側の通水路28とが連通接続されている。
【0021】
また、温度調節ユニット14のハンドル側、及び切換弁ユニット16のハンドル側には、ビス用雌ねじ85が設けられたフランジ部42が形成されている。そして、このフランジ部42に、図8に示すように、温度調節ユニット14と切換弁ユニット16との間隔を定めるためのステー44が、ビス45により固定されている。図3に示すように、この細長の板状に形成されたステー44には、温度調節ユニット14及び切換弁ユニット16の本体よりも僅かに大径に形成された固定用孔48がそれぞれ穿設されている。また、固定用孔48の周辺にはビス用孔46が設けられている。これらの2つの固定用孔48の間隔は、あらかじめ取付孔2の間隔と同じく定められており、この固定用孔48に挿通固定される温度調節ユニット14と切換弁ユニット16が、取付孔2間の取付寸法に正確に合うように固定されるように設けられている。そして、取付孔2から取付部1表側に露呈された温度調節ユニット14と切換弁ユニット16とに、図示しない固定ナットが取付部1側から螺着されており、ステー44を介したフランジ部42と固定ナットとにより取付部1が狭持固定されて、温度調節ユニット14及び切換弁ユニット16、すなわち給水栓10が取付部1に固定されている。
【0022】
次いで、この給水栓10の取付部1への取付方法について説明する。給水栓10は、その温度調節ユニット14及び切換弁ユニット16に、上記したように接続管30が挿嵌接続されるとともに、ステー44がビスにより固定された状態で施工場所に運ばれる。そして、まず、取付部1の裏側に引き回された導管17等の配管を給水栓10に接続する。次いで、温度調節ユニット14及び切換弁ユニット16のハンドル側の固定ナットやハンドル18、20などを取り外した状態で、取付部1裏側から、ステー44と取付部1裏側との間に輪パッキン50を介在させて、温度調節ユニット14及び切換弁ユニット16の先端部を取付孔2にそれぞれ挿通する。この際には、あらかじめステー44の固定用孔48に挿通された温度調節ユニット14及び切換弁ユニット16の間隔は、取付孔2の間隔と同じく定められているので、接続管30が接続部22に対してスライド自在に挿嵌接続されていても、温度調節ユニット14及び切換弁ユニット16の間隔調整を行う必要がない。なお、かかる取付部1に設けられた取付孔2とは異なる間隔で設けられた別の取付孔を備えた取付部に取り付ける場合には、あらかじめ、そのような異なる間隔に固定用孔を設けた別のステーを給水栓10に取り付けておけば良い。次いで、取付部1表側に露呈された温度調節ユニット14及び切換弁ユニット16に、それぞれ、シートパッキン52を介在させて固定ナットを螺着し、固定カラー54及びハンドル18,20を取り付ける。以上により給水栓10が取付部1に取り付けられる。
【0023】
次いで、本発明の給水栓10に取り付けられる別のステーについて説明する。なお、以下、上記実施の形態と共通する構成については、上記実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。図4に示すように、このステー60は、一方の固定用孔48が、固定用孔48の間隔方向に長い長孔に形成されており、給水栓1が設置される取付部の取付孔の間隔が異なるような場合でも、固定用孔48内で所望の位置に一方の機能ユニット(本例では温度調節ユニット14)を位置決めすることができる。また、この長孔に形成された固定用孔48の周辺に設けられたビス用孔46は、この固定用孔48と同様に固定用孔48の間隔方向に長い長孔に形成されており、ビス止めの位置も温度調節ユニット14の位置に対応して適宜位置決めすることができる。このように固定用孔48を長孔に形成し、長孔に形成した固定用孔48周りのビス用孔46も同じく長孔に形成することにより、機能ユニットの間隔をきめ細かく定めることができると共に、機能ユニットのビス止め位置も適切な位置に定めることができるので、ステー60に各機能ユニットを確実に固定することができる。
【0024】
次いで、本発明の給水栓10に取り付けられるさらに別のステーについて説明する。図5及び図6に示すように、このステー62は、上記したステー60の長孔に形成された固定用孔48の周辺下部に、支えステー64が取り付けられたものである。支えステー64は細長の板状に形成されており、その両端付近にビス用の取付孔が設けられている。ステー62の長孔に形成された固定用孔48周辺には固定用孔48の間隔方向に沿って2つのビス用孔46が、固定用孔48の両側にそって2カ所、合計4つ設けられている。そして、このビス用孔46に取り付けられたビス66に、支えステー64の裏側から座金80を装入してナット70が螺着されて、2つの支えステー64が、それぞれ固定用孔48の間隔方向に沿って、ステー62にそれぞれ取り付けられている。また、図6に示すように、それぞれのビス66に挿通されて、座金80と支えステー64との間にコイルばね68が取り付けられ、ステー62本体と支えステー64とを接近方向に付勢している。
【0025】
このように設けられたステー62が取り付けられた給水栓10では、図6に示すように、ビス66をナット70に対して最後までねじ込まずに仮止めした状態で、図5に示すように、機能ユニット(本例では温度調節ユニット14)のフランジ部42を、ステー62本体と支えステー64の間に差し込んで施工現場に搬送する。この際には、支えステー64がコイルばね68により、ステー62本体に接近方向に付勢されることにより、ステー62本体、フランジ部42、支えステー64及び座金80とナット70が圧着されるので、搬送時の振動などによってもナット70に対してビス66が緩み難い。そして施工現場に搬送された給水栓10は、設置する取付部の取付孔の間隔に合わせて温度調節ユニット14の位置を調節したうえで、コイルばね68の付勢力に抗してビス66をそのままねじ込んで、各機能ユニットを取付部に固定すれば足りる。
【0026】
なお、本例では、コイルばね68にビス66を挿通させて、ステー62にコイルばね68を簡易に取り付けることとしたが、これに限られず、ビス66とは別の部位において、コイルばね68を別途にステー62に取り付けても良い。また、本例では、ステー62と支えステー64との間に機能ユニットのフランジ部42が仮止めされるように、フランジ部42とは反対側に装着された圧縮ばねにより支えステー64をステー62側に付勢する例を示したが、ステー62と支えステー64との間に引っ張りばねを取り付けて、支えステー64をステー62側に付勢することとしても良い。また、コイルばねに限らず、他の種々のばね、例えば板ばねなどを用いても良い。
【0027】
本発明は、上記した実施の形態に限られず、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記した給水栓10とは異なり、図7に示すように、第1、第2の機能ユニットの取付方向が異なる給水栓11に適用することもできる。図7に示す給水栓11では、温度調節ユニット14が取付部1前面に、切換弁ユニット16が取付部1上面に、それぞれ取付孔2から突出して露呈するように設置されている。このように、各機能ユニットの取付方向が異なる給水栓に本発明を適用することもできる。
【0028】
【発明の効果】
本発明に係る給水栓は、上記のように第1機能ユニットと第2機能ユニットとの間隔を可変可能に設けている(請求項1)ので、取付孔の間隔に合わせ、適切な位置決めを行った上で取付孔に給水栓を確実に取り付けることができる。
【0029】
また、接続管は、第1機能ユニット側及び第2機能ユニット側の少なくとも一方にスライド自在に挿嵌接続されるとともに、接続管の挿嵌接続された部位の外周面と、接続管が挿嵌接続された機能ユニット側の接続部位の内周面との間にシール部材が装着されたものとすること(請求項2)により、簡便な構造で機能ユニット間の間隔を可変可能に接続することもできる。
【0030】
また、第1機能ユニット及び第2機能ユニットのハンドル側の部位が取り付けられるように所定の間隔に形成された2つの固定用孔を設けたステーを備えること(請求項3)により、機能ユニット間の間隔を施工現場においてあらためて調整する必要がなく、取付部に給水栓をそのまま取り付けることができるので、現場での取付作業を簡便化することもできる。
【0031】
また、ステーの2つの固定用孔の少なくとも一方が、2つの固定用孔の間隔方向において長く形成された長孔とすること(請求項4)により、取付部の取付孔の間隔がまちまちであってもこれに容易に対応して給水栓を設置することもできる。
【0032】
ステーの長孔に形成された固定用孔の周辺部には、機能ユニットを固定するために設けられるとともに2つの固定用孔の間隔方向において長く形成された長孔状のビス用孔を形成するものとすること(請求項5)により、あらかじめステーに長孔状のビス用孔を設けておくだけの簡便な構造で、確実な固定を実現することもできる。
【0033】
また、長孔に形成された固定用孔の周辺部に、ビスによってステーに取り付けられるとともに、ステーとの間に機能ユニットのフランジ部を狭持固定可能に設けられた支えステーを備えるものとすること(請求項6)により、機能ユニットの取付間隔を調節する必要がある給水栓において、簡便に位置決め固定を行うことができる。
【0034】
また、ステーと支えステーとがばねにより付勢連結されたものとすること(請求項7)により、給水栓の設置作業の作業性を向上させることができる。
【0035】
また、第1機能ユニットの取り付け方向と、第2機能ユニットの取り付け方向とが異なる給水栓に上記各発明を適用すること(請求項8)により、取り付け方向が異なるために取付間隔に誤差が生じやすい給水栓であっても、適切な位置決めを行った上で、取付孔に挿通して取付部に確実に設置することができる。
【0036】
また、上記各発明を埋込水栓に適用すること(請求項9)により、現場における取付孔の間隔とに誤差を生じやすい埋込水栓において各機能ユニットの間隔を容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】給水栓の一部破断側面図である。
【図2】図1の給水栓の接続管周辺の拡大断面図である。
【図3】ステーの平面図である。
【図4】別のステーの平面図である。
【図5】さらに別のステーを示す給水栓の一部底面図である。
【図6】図5のステーのA−A線縦断面図である。
【図7】別の給水栓の一部破断側面図である。
【図8】図3のステーのB−B線要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1;取付部、2;取付孔、10,11;給水栓、12;給水栓本体、14;温度調節ユニット、16;切換弁ユニット、17;導管、18;温度調節ハンドル、20;切換ハンドル、22;接続部、24;通水路、26;開口部、28;通水路、30;接続管、32;フランジ部、34;突条、36;係止リング、38;Oリング、40;固定ナット、42;フランジ部、44;ステー、45;ビス、46;ビス用孔、48;固定用孔、50;輪パッキン、52;シートパッキン、54;固定カラー、60;ステー、62;ステー、64;支えステー、66;ビス、68;コイルばね、70;ナット、80;座金、85;ビス用雌ねじ。

Claims (9)

  1. 温度調節ユニットなどの第1機能ユニットと、該第1機能ユニットとは別体に設けられるとともに、該第1機能ユニットとは異なった位置に配設される切換弁ユニットなどの第2機能ユニットと、前記第1機能ユニットと前記第2機能ユニットの各通水路を連通接続する接続管とを備えた給水栓であって、
    前記第1機能ユニットと前記第2機能ユニットとの間隔を可変可能に設けたことを特徴とする給水栓。
  2. 前記接続管は、前記第1機能ユニット側及び前記第2機能ユニット側の少なくとも一方にスライド自在に挿嵌接続されるとともに、該接続管の挿嵌接続された部位の外周面と、接続管が挿嵌接続された機能ユニット側の接続部位の内周面との間にシール部材が装着されたことを特徴とする請求項1に記載の給水栓。
  3. 前記第1機能ユニット及び前記第2機能ユニットのハンドル側の部位が取り付けられるように所定の間隔に形成された2つの固定用孔を設けたステーを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給水栓。
  4. 前記ステーの2つの固定用孔の少なくとも一方が、前記2つの固定用孔の間隔方向において長く形成された長孔とすることを特徴とする請求項3に記載の給水栓。
  5. 前記ステーの長孔に形成された固定用孔の周辺部には、機能ユニットを固定するために設けられるとともに前記2つの固定用孔の間隔方向において長く形成された長孔状のビス用孔を形成することを特徴とする請求項4に記載の給水栓。
  6. 前記長孔に形成された固定用孔の周辺部に、ビスによって前記ステーに取り付けられるとともに、前記ステーとの間に前記機能ユニットのフランジ部を狭持固定可能に設けられた支えステーを備えることを特徴とする請求項4に記載の給水栓。
  7. 前記ステーと前記支えステーとがばねにより付勢連結されたことを特徴とする請求項6に記載の給水栓。
  8. 前記第1機能ユニットの取り付け方向と、前記第2機能ユニットの取り付け方向とが異なる給水栓であることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載の給水栓。
  9. 前記給水栓が埋込水栓であることを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれかに記載の給水栓。
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