JP2004074508A - 印刷装置及びその制御方法、情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

印刷装置及びその制御方法、情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】記録シートに予め設けられた矩形枠内に適切な印刷を行なう。
【解決手段】スキャナプリンタであって、矩形枠が設けられた記録シートを読み込むことによって当該矩形枠の位置情報を入手しておき、印刷を行なうに際しては、印刷対象の画像全体を表わす印刷データ中の当該矩形枠周辺領域の部分印刷データを検出し、当該矩形枠の位置情報と、その部分印刷データとを、共通の座標系において比較することによって、その部分印刷データの領域の当該矩形枠からのズレ量を求め、そのズレ量に基づいて算出した補正量(例えば補正ベクトルE1)分だけX方向及び/またはY方向に当該印刷データをずらした状態で印刷することにより、当該矩形枠内に納める。
【選択図】 図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録シートに印刷を行なう印刷装置及びその印刷装置を制御する情報処理装置等の技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パーソナル・コンピュータ等のユーザにおいては、インクジェット記録方式等の印刷装置を利用して、官製葉書等への印刷が広く行われており、官製葉書等のように特定の矩形形状の記入欄(例えば葉書の郵便番号記入欄)が予め設けられた原稿(記録シート)に文字等を印刷する場合、ユーザは、本印刷に際して原稿上の記入欄内に適切な印刷が行われるように、その原稿に対して試しに印刷(所謂試し刷り)を行なった後、記入欄への印刷結果のズレを定規等を利用して計測し、その計測結果を、印刷装置のドライバ、或いは、ホスト側コンピュータで実行されるアプリケーション・ソフトウエアに対して反映することにより、印刷位置を調整している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って、上記従来技術では、原稿(記録シート)上の矩形形状の記入欄内に適切な印刷がなされまでに(即ち、記入欄から文字等の印刷結果がはみ出さないように印刷できるまでに)、上記の如く試し刷りを行なう必要があるため、少なくとも1枚の原稿を無駄にしなければならないという問題があると共に、調整に際してのズレ量の測定やコンピュータや印刷装置に対する設定調整等、ユーザにとって煩わしい作業が必要であり、利便性に欠ける。
【0004】
そこで本発明は、記録シートに予め設けられた矩形枠内に適切な印刷を行なう印刷装置及びその制御方法、情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る印刷装置は、以下の構成を特徴とする。
【0006】
即ち、印刷バッファに展開した印刷データを基に印刷を行なう印刷装置であって、矩形枠が設けられた記録シートの画像データに基づいて、その矩形枠の所定の座標系における位置を特定する矩形枠特定手段と、前記矩形枠特定手段によって特定された前記矩形枠の位置情報と、印刷対象の画像を表わす印刷データとに基づいて、その印刷データに含まれる前記矩形枠周辺の領域部分を前記座標系において特定すると共に、特定された領域部分と、前記矩形枠とのズレ状態に関する情報を算出するズレ状態算出手段と、前記ズレ状態に関する情報と、前記矩形枠の位置情報とに基づいて、前記領域部分を前記矩形枠内に納めるための補正情報を、前記座標系をなすX方向及び/またはY方向への補正ベクトルとして算出すると共に、算出した補正情報に応じて、印刷位置が補正された印刷データを生成する印刷位置補正手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
好適な実施形態において、前記ズレ状態算出手段は、前記ズレ状態に関する情報として、前記部分領域における前記矩形枠から最も遠方の第1ポイントの位置情報と、前記矩形枠内で最も内側に存在する第2ポイントの位置情報とを算出することにより、前記部分領域の前記矩形枠に対するズレ量を特定すると良い。
【0008】
この場合、前記ズレ状態算出手段は、例えば、前記第1及び第2ポイントの位置情報を用いて算出したところの、前記第1及び第2ポイント間を結ぶ線分と、前記矩形枠の位置情報を用いて算出した前記矩形枠の重心位置との中点位置に基づいて、前記補正ベクトルを算出すると良い。
【0009】
上記何れの装置構成を有する印刷装置であっても、更に、前記矩形枠が設けられた記録シートを読み込むことによってその記録シートの前記画像データを入手する画像読み込み手段を更に備える画像読み取り・印刷装置(スキャナプリンタ)に適用可能である。
【0010】
或いは、同目的を達成するための、印刷装置を制御する情報処理装置であって、矩形枠が設けられた記録シートの画像データに対応するところの、所定の座標系に展開された印刷データに基づいて、該矩形枠の前記座標系における位置を特定する矩形枠特定手段と、前記矩形枠特定手段によって特定された前記矩形枠の位置情報と、印刷対象の画像を表わす印刷データとに基づいて、その印刷データに含まれる前記矩形枠周辺の領域部分を前記座標系において特定すると共に、特定された領域部分と、前記矩形枠とのズレ状態に関する情報を算出するズレ状態算出手段と、前記ズレ状態に関する情報と、前記矩形枠の位置情報とに基づいて、前記領域部分を前記矩形枠内に納めるための補正情報を、前記座標系をなすX方向及び/またはY方向への補正ベクトルとして算出し、算出した補正情報に応じて印刷位置を補正した画像データを生成すると共に、補正後の画像データを、前記印刷装置に送信する印刷位置補正手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
尚、同目的は、上記の各構成の印刷装置に対応する当該印刷装置の制御方法によっても達成される。
【0012】
また、同目的は、上記の各構成を備える印刷装置またはその制御方法を、コンピュータによって実現するプログラムコード、及びそのプログラムコードが格納されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によっても達成される。
【0013】
また、前記情報処理装置として、コンピュータを動作させる指示をなすプログラムコード、及びそのプログラムコードが格納されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によっても達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像読み取り印刷装置についての2つの実施形態、並びにそれら実施形態のより具体的な実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
はじめに、図1乃至図29を参照して、係る2つの実施形態について説明する。
【0016】
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る第1の実施形態における印刷システムと、その印刷システムを構成する画像読み取り印刷装置(スキャナ・プリンタ:以下、「印刷装置」と略称する)1002の機能構成を示すブロック図である。
【0017】
本実施形態における印刷システムは、同図に示すように、印刷装置1002と、その印刷装置に対して文書や画像の印刷を指示する一般的なホストコンピュータ1001とによって構成されている。
【0018】
印刷装置1002は、外部から画像を読み込むスキャナ機能を備えており、不図示のCPUがメモリに予め記憶されているソフトウエア・プログラムを実行することによって図1に示す各機能構成が実現される。以下、その具体的な動作について説明する。
【0019】
図2は、印刷装置1002の座標系における枠線の座標(座標値)を示す概念図である。
【0020】
印刷装置1002の座標系は、同図に示すように、原点Oを基準として、カラム方向にX軸、ラスタ方向にY軸を採り、同図に示す座標系に例示する矩形の枠線(太線で示す矩形枠)は、例えば、印刷用の原稿(記録シート)としての官製葉書に予め設けられている郵便番号欄等の記入欄に相当する。そして、印刷装置1002において、係る矩形枠は、前記の座標系において、その外側を構成する4点(An,Bn,Cn,Dn)の位置情報と、内側を構成する4点(An’,Bn’,Cn’,Dn’)の位置情報とによって特定される。
【0021】
図3は、第1の実施形態における印刷装置1002の動作制御処理の全体を概略的に示すフローチャートであり、CPU(不図示)が、図1に示す画像処理部103、印刷制御部105、画像入力制御部106、並びに表示処理部116の各機能単位を実行する際の手順を表わす。
【0022】
ステップS3101では、一般的なスキャナドライバ110を利用して、矩形枠線が設けられた未使用の原稿(記録シート)が、例えば、図1には不図示の2値のモノクロスキャナ(スキャナの構成例については図30乃至図35を参照して後述する)によって読み込まれた後、その原稿1枚分の画像を表わす2値の画像データが、例えばワークバッファ114内に生成され、生成された画像データは、ステップS3102において、カラム方向(X方向)及びラスタ方向(Y方向)からなる座標値(アドレス)によって特定可能な印刷データとして、印刷・スキャンバッファ104内に展開される。即ち、ラスタ形式のデータが、一般的な手順に基づく縦横変換によってカラム形式に変換される。
【0023】
ステップS3103では、印刷・スキャンバッファバッファ104に展開された印刷データに含まれる矩形の枠線(図2に例示する記入欄としての矩形枠に対応)を構成する各端点の検知が行われることにより、印刷データ座標データメモリ109には、図2に例示する矩形枠の外側を構成する4点(An,Bn,Cn,Dn)の位置情報と、内側を構成する4点(An’,Bn’,Cn’,Dn’)の位置情報とが記憶される(ラスタバッファ115に保持しても良い)。
【0024】
尚、ステップS3103の処理の詳細については、図4乃至図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0025】
ステップS3104では、矩形枠(図2)が設けられた原稿上にユーザが印刷しようとするところの、ホストコンピュータ1001から送信された画像データが、例えばUSB(Universal Serial Bus)等の一般的なインタフェース101を介して受信バッファ102に格納され、ステップS3105では、受信バッファ102に格納された画像データが、矩形枠(図2)と同様な座標系において特定可能な印刷データとして印刷・スキャンバッファ104に展開される。
【0026】
ステップS3106では、ステップS3103にて検出された矩形枠の位置情報を参照することにより、ステップS3105にて印刷・スキャンバッファ104に展開された印刷データの中に、当該矩形枠を構成する端点付近(所定距離範囲内)のものが存在するかがラスタ順に判断される。そして、この判断において端点付近の印刷データが存在すると判断された場合にはステップS3108に進み、存在しないと判断された場合には、その判断の対象となったデータをステップS3107にて廃棄する。
【0027】
一方、ステップS3108において当該矩形枠の端点付近の印刷データが検出された場合には、ステップS3108において、ステップS3103にて検出した矩形枠の位置情報を参照することにより、ステップS3105にて展開された印刷データ(ホストコンピュータ1001から入手した画像データに対応)中に、当該矩形枠を構成する枠線(図8乃至図11に例示する領域1乃至4)外側の所定距離範囲内の周辺領域に位置する印刷データ(図12乃至図19にハッチングで示す領域:以下、印刷対象の画像全体に対応する印刷データに対して、「部分印刷データ」と称する場合がある)が存在するかが、例えばラスタ順にサーチされ、ステップS3109では、そのサーチの結果、当該矩形枠を構成する線の付近に対応する印刷データが存在する場合にはステップS3110に進み、存在しない場合にはステップS3116にて所定のエラー処理を行なう。
【0028】
ステップS3110では、当該矩形枠の近傍に存在することが判明した部分印刷データの位置と、その矩形枠の領域との位置ズレの状態(ズレ量)が検出され、ステップS3111では、検出されたズレ量に基づく補正値(図12乃至図19に例示する各補正ベクトル)が算出される。
【0029】
尚、ステップS3110の処理の詳細については、図7に示すフローチャートを参照して、そしてステップS3111の処理の詳細については、図20乃至図27に示すフローチャートを参照して説明する。
【0030】
ステップS3112では、ホストコンピュータ1001に対して画像データの再送要求を行い、ステップS3113では、その再送要求に応じて、矩形枠(図2)が設けられた原稿上にユーザが印刷しようとするところの画像データを受信する。尚、ステップS3104にて先に受信した画像データを印刷装置1002内に保持しておける構成であれば、ステップS3112及びステップS3113では、保持されている画像データの読み出しを行なえば良い。また、ステップS3112において画像データの再送要求が行われる際には、その旨のメッセージが、印刷装置1002の表示部(不図示)に表示される。
【0031】
ステップS3114では、受信した画像データを、画像処理部103によって印刷データとして印刷バッファ104に展開するに際して、ステップS3110にて算出されたズレ値の分だけ、ステップS3114にてX方向及び/またはY方向にずらし(補正し)ながら展開し、ステップS3115では、LFモータドライバ111、キャリッジモータドライバ112、印刷ヘッドドライバ113を用いて、ステップS3114にて印刷・スキャンバッファ104に展開された印刷データに基づく印刷が、未使用の原稿(記録シート)に対して行われる(尚、印刷データに基づく記録シートへの印刷自体は一般的なものを採用できるので、本実施形態における詳細な説明は省略する)。
【0032】
<矩形枠の検出処理>
次に、上記のステップS3103にて行われる矩形枠の検出(矩形枠線の端点情報の検出)処理の詳細について説明する。
【0033】
図4乃至図6は、印刷データに含まれる矩形枠の検出処理を示すフローチャートであり、ステップS3103(図3)の詳細を示す。
【0034】
ステップS3201では、ラスタカウンタ107、カラムカウンタ108、印刷データ座標データメモリ109、ε、k、l、m等のパラメータ(処理変数)等の初期化が行われる。
【0035】
ステップS3202からステップS3204では、各ラスタに順次注目することにより、矩形枠の外側を構成する4つの端点のうち、始点An(Xn1,Yn1)及び終点Bn(Xn2,Yn1)の2点の位置情報(座標値)が検出される。
【0036】
即ち、印刷・スキャンバッファ104に展開された原稿1枚分の印刷データのうち、注目するラスタのデータがラスタバッファ114に展開され(ステップS3202)、同バッファ内に展開された注目ラスタ(同一ラスタ)に連続して印刷データ(以下、「連続データ」と称する場合がある)が有るか否かが、カラムカウンタ108をインクリメントしながら、当該注目ラスタにおいて隣接するドットに順次注目することによって判断される(ステップS3203)。
【0037】
より具体的に、ステップS3203において、注目ラスタにおける印刷データの有無の判断は、ラスタ方向(縦)及びカラム方向(横)の複数ドット分のデータからなる印刷データのうち、ある注目ラスタ(同一ラスタ)におけるカラム方向に隣接する複数ドットの印刷データが連続してヌル以外の値を採るかが判断され、複数ドットにわたってヌル以外の値である場合には連続して印刷データがある(連続データが有る)と判断し、ヌルの印刷データがある場合には連続していない(連続データが無い)と判断される(以下、他の始点及び終点を検出する場合においても同様である)。
【0038】
そして、係る一連の処理において、ある注目するラスタにおいて連続する印刷データがステップS3203において検出された場合に、ステップS3204では、その連続する印刷データの始点及び終点の座標値を、矩形枠の外側を構成する4つの端点のうち、始点An(Xn1,Yn1)及び終点Bn(Xn2,Yn1)の位置情報として、印刷データ座標データメモリ109に記憶する。
【0039】
次に、ステップS3205乃至ステップS3210では、上記の如く検出した始点An及び終点BnのY座標値(Yn1)を基準として、次ラスタ(Yn1+1)以降の各ラスタに順次注目することにより、矩形枠の内側を構成する4つの点のうち、始点An’(Xn3,Yn1+K+1)及び終点Bn’(Xn4,Yn1+K+1)の2点の位置情報(座標値)が検出される。
【0040】
即ち、ステップS3205では、処理変数kがインクリメントされ(k=1,2,3,…,K)、ステップS3206では、始点が(Xn1±ε,Yn1+k)、終点が(Xn2±ε,Yn1+k)(ただし、ε<<Xn2−Xn1)を満たす)となる連続したデータが存在するかが判断される。
【0041】
次に、ステップS3206においてこのような関係の印刷データが存在すると判断された場合には、ステップS3207において、その判断に際して注目していた注目ラスタ(Yn1+k)を基準として次のラスタ(Yn1+K+1)に、Xn1<Xn3<Xn4<Xn2なる関係を満たすところの、始点(Xn1±ε,Yn1+K+1)から終点(Xn3,Yn1+K+1)までの連続したデータが存在するか否かが判断される。そして、係る関係のデータが存在する場合には、ステップS3208において、始点(Xn4,Yn1+K+1)から終点(Xn2±ε,Yn1+K+1)までの連続したデータが存在するかが判断される。
【0042】
そして、上記ステップS3207及びステップS3208における関係を何れも満足する2点の位置情報が存在すると判断された場合に、その2点の位置情報は、図2に例示する矩形枠の内側の始点An’と終点Bn’であると判断できるので、ステップS3209では、印刷データ座標データメモリ109に、始点(Xn3,Yn1+K+1)を始点An’(Xn3,Yn3)をとして記憶すると共に、終点(Xn4,Yn1+K+1)を終点Bn’(Xn4,Yn3)として記憶する。
【0043】
一方、ラスタカウンタ107をインクリメントしながら、例えば当該カウンタのカウンタ値が所定値(例えば印刷データが採り得るY座標値の最大値)に達するまで、各ラスタを順次判断しても、上記ステップS3207及びステップS3208における関係を両立できるものが検出できない場合は、ステップS3210において所定のエラー処理が行われる。
【0044】
ここで、エラー処理としては、例えばホストコンピュータ1001にてエラーメッセージを報知するための情報の送出や、印刷装置1002におけるランプ(不図示)の点灯(点滅を含む)やブザー(不図示)の吹鳴等の一般的な処理を実行すれば良い。また、このような場合であっても、ユーザによる所定の操作が行われた場合には、強制的に記録動作ができるように構成すると良い。
【0045】
次に、ステップS3211乃至ステップS3214では、上記の如く検出した始点An’及び終点Bn’のY座標値(Yn1+K+1)を基準として、次ラスタ(Yn1+k+2)以降の各ラスタに順次注目することにより、矩形枠の内側を構成する4つの点のうち、始点Cn’(Xn3,Yn1+K+L)及び終点Dn’(Xn4,Yn1+K+L)の2点の位置情報(座標値)が検出される。
【0046】
即ち、ステップS3211では、処理変数lがインクリメントされ(l=2,3,4,…,L)、ステップS3212では、始点が(Xn1±ε,Yn1+K+l)、終点が(Xn3±ε,Yn1+K+l)となる連続したデータが存在するかが判断され、ステップS3213では、始点が(Xn4±ε,Yn1+K+l)、終点が(Xn2±ε,Yn1+K+l)となる連続したデータが存在するかが判断される。
【0047】
そして、上記ステップS3212及びステップS3213における関係を何れも満足する2点の位置情報が存在すると判断された場合に、その2点の位置情報は、図2に例示する矩形枠の内側の始点Cn’と終点Dn’であると判断できるので、ステップS3214では、印刷データ座標データメモリ109に、始点(Xn3,Yn1+K+L)をCn’(Xn3,Yn4)として記憶すると共に、終点(Xn4,Yn1+K+L)を終点Dn’(Xn4,Yn4)として記憶する。
【0048】
一方、ラスタカウンタ107をインクリメントしながら、例えば当該カウンタのカウンタ値が所定値(例えば印刷データが採り得るY座標値の最大値)に達するまで、各ラスタを順次判断しても、上記ステップS3212及びステップS3213における関係を両立できるものが検出できない場合は、ステップS3216において、例えばステップS3210と同様な所定のエラー処理が行われる。
【0049】
次に、ステップS3215乃至ステップS3219では、上記の如く検出した始点Cn’及び終点Cn’のY座標値(Yn1+K+L)を基準として、次ラスタ(Yn1+K+L+1)以降の各ラスタに順次注目することにより、矩形枠の外側を構成する4つの点のうち、始点Cn(Xn1,Yn2)及び終点Dn(Xn2,Yn2)の2点の位置情報(座標値)が検出される。
【0050】
即ち、ステップS3215では、始点が(Xn1±ε,Yn1+k+l+1)、終点が(Xn2±ε,Yn1+k+l+1)となる連続したデータが存在するかが判断され、そのような連続したデータが存在する場合にはステップS3217に進み、存在しない場合には、ステップS3216において、例えばステップS3210と同様な所定のエラー処理が行われる。
【0051】
次に、ステップS3217では、処理変数mがインクリメントされ(m=1,2,3,…,M)、ステップS3218では、始点が(Xn1±ε,Yn1+k+L+m)、終点が(Xn2±ε,Yn1+k+L+m)となる連続したデータが存在するかが判断される。
【0052】
そして、ステップS3218において連続したデータを検出できた場合には、ステップS3219では印刷データ座標データメモリ109に、始点(Xn1,Yn1+K+L+M)を始点Cn(Xn1,Yn2)、終点(Xn2,Yn1+K+L+M)を終点Dn(Xn2,Yn2)として記憶をする。一方、ステップS3218において連続したデータを検出できない場合には、ステップS3221において、例えばステップS3210と同様なエラー処理を行なう。
【0053】
ステップS3220では、図2に示す矩形枠の外側の幅ΔXnおよび高さΔYnを、
ΔXn=Xn2−Xn1,
ΔYn=Yn2−Yn1,
なる計算によって算出すると共に、更に当該矩形枠の内側の幅Δxnおよび高さΔynを、
Δxn=Xn4−Xn3,
Δyn=Yn4−Yn3,
なる計算によって算出し、算出した幅ΔXn、高さΔYn、幅Δxn、並びに高さΔynを、印刷データ座標データメモリ109に記憶する。
【0054】
以上のようにして、本実施形態では、図4乃至図6に示す矩形枠の検出処理によって、図2に示す矩形枠の外側の端点An,Bn,Cn,Dnおよびその内側の端点An’,Bn’,Cn’,Dn’の各座標情報、並びに幅ΔXn、高さΔYn、幅Δxn、並びに高さΔynを求めることができる。
【0055】
<印刷データと矩形枠とのズレ量の検出処理>
次に、上記のステップS3110にて行われるところの、当該矩形枠の近傍に存在することが判明した印刷データの位置と、その矩形枠の領域とのズレ量(位置ズレの状態)の検出処理の詳細について、図7乃至図11を参照して説明する。
【0056】
図8乃至図11は、矩形枠を構成する領域(1乃至4)と、その周辺に存在する印刷データとのズレ状態を例示する図であり、ステップS3110では、当該矩形枠を構成する4辺の個々の領域(1乃至4)に対して、以下に説明するズレ量検出処理と同様な手順の処理が行われる。ここでは、領域1に注目したズレ量検出処理について説明する。
【0057】
図7は、矩形枠を構成する領域1の近傍に存在することが判明した印刷データの位置と、その領域1とのズレ量検出処理を示すフローチャートである。
【0058】
同図において、ステップS3301からステップS3303では、ステップS3105にて印刷・スキャンバッファ104に展開された印刷データの中から、先に求めた矩形枠の端点Anのラスタより手前のラスタ(Yn1−C:ただし、Cはある自然数の定数)までの印刷データが廃棄される。ここで、Cは、例えば、ΔY/2の小数点以下切り捨ての値とする。
【0059】
ステップS3304からステップS3308では、ラスタYn1−CからYn1までの印刷データの座標値(X,Y)を記憶する処理が行われる。
【0060】
次に、ステップS3309では、Xn1≦X≦Xn2、且つYn1≦Y≦Yn3の領域(図8に示す「領域1」参照)内に印刷データが存在するかが判断(サーチ)され、この領域1内に印刷データが存在すると判断された場合には、ステップS3310に進み、そうでなければ、処理を終了する。
【0061】
ステップS3310では、上記のステップS3309にて検出された領域1内のサーチによって初めて検出された印刷データがラスタYn1であれば、その検出された印刷データの座標を(t1,Yn1)とした場合に、ラスタバッファ115に1つ前のラスタであるラスタ(Yn1−1)の印刷データが存在するかがサーチされ、ステップS3311では、そのような印刷データが存在する場合にはステップS3312に進み、存在しない場合にはステップS3313に進む。
【0062】
ステップS3310からステップS3312では、ラスタ(Yn1−1)のラスタバッファ115において、X=t1−1、X=t1、X=t1+1の少なくとも何れか1つに印刷データが存在すれば、その中でも最初に見つかった印刷データの座標を(t2,Yn1−1)とした場合に、ステップS3310と同様の処理をラスタバッファ115に印刷データが見つからなくなるまで、或いはラスタ(Yn−C)まで行う。ラスタ(Yn−C)まで上記の処理を繰り返し行なってもラスタバッファ115に印刷データが存在する場合には、ステップS3313に進む。
【0063】
以上と同様な処理をYn1−1のラスタバッファ115上のXn1≦X≦Xn2に存在するヌル以外のすべての印刷データに対して行う。
【0064】
ステップS3313では、上記の処理によって得られたYn1−1≦Y≦Yn1−Cの範囲のラスタバッファ115上に存在にする印刷データの中で、ラスタYn1から最遠(以下、注目する領域(辺)から最も遠い位置に存在する点を「最遠点」と称する)の印刷データの座標データP1i(p1i,q1i)を記憶する。
【0065】
そして、上述した領域1(Xn1≦X≦Xn2、且つYn1≦Y≦Yn3の領域:図8)に対する処理手順と同様な処理を、
・Xn1≦X≦Xn3、Yn3≦Y≦Yn4の領域2(図9)、
・Xn4≦X≦Xn2、Yn3≦Y≦Yn4の領域3(図10)、
・Xn1≦X≦Xn2、Yn4≦Y≦Yn2の領域4(図11)、
についても行なう(但し、参照される値は図示の如く領域毎に適当な値を設定するものとする)ことによって、当該領域1乃至4の外側に連続している印刷データが存在することが判明した場合には、当該各領域の最遠の座標値(最遠点)を、それそれ、P2i(p2i,q2i)、P3i(p3i,q3i)、P4i(p4i,q4i)とする。
【0066】
ところで、最遠点(PjI:j=1,2,3,4、Iは自然数)は、上記のような手順によって検出されるが、矩形枠に対する印刷データの配置(文字のズレ方)によって、何れか1つが検出される場合、或いは2つ検出される場合が想定され、何れの場合であっても、矩形記入欄の範囲に印刷データが収まる場合とそうでない場合とがある。
【0067】
即ち、P1I、P2I、P3I、P4Iが存在する場合で、印刷領域を補正すれば矩形記入欄に納まる組み合わせは、
・(ケース1):P1I、P2I、P3I、P4Iの何れか1点存在する場合、
・(ケース2):P1IとP2I、P1IとP3I、P2IとP4I、或いはP3IとP4Iの2点の組合わせで存在する場合、
の何れかであって、それ以外の場合は、矩形記入欄からはみだしてしまう。そこで、以下の説明では、この点に着目して、実際の印刷に際して補正すべき補正量を表わす補正ベクトルの算出処理について、図12乃至図27を参照して説明する。
【0068】
<補正ベクトルの算出処理>
(ケース1の場合)
はじめに、上記ケース1のうち、最遠点P1Iだけが存在する場合について、図12及び図20を参照して説明する。
【0069】
図12は、矩形枠に対して最遠点P1Iだけが存在する状態を説明する図である。また、図20は、最遠点P1Iだけが存在する場合における補正ベクトルE1の算出処理を示すフローチャートである。
【0070】
図20において、ステップS34101では、上述したステップS3110にて行われた位置ズレの検出処理にて最遠点P1Iが検出された場合にはステップS34102に進み、そうでなければ、それ以外の組み合わせ(即ち、後述するケース1の他の場合、並びにケース2の場合)における補正ベクトル算出処理(ステップS34113)に進む。
【0071】
ステップS34102では、Xn4−Xn3 ≧ |p1I−p11|なる不等式を満足するならば、以下のステップS34103に進み、係る不等式を満足しない場合にはステップS34114へ進む。この不等式を満足しない場合、印刷データは、少なくともに矩形記入欄におさまらないことを表わす。
【0072】
ステップS34103では、ラスタバッファ115において、ラスタ(q1I+Yn4−Yn3+1)に印刷データが有る(ヌル以外の印刷データである)場合には以下のステップS34104に進み、印刷データが無い(ヌルの印刷データである)場合にはステップS34114へ進む。
【0073】
図12に示すように、Y座標値(q1I+Yn4−Yn3)は、最遠点P1IのY座標値q1IからΔyの距離にあるので、(q1I+Yn4−Yn3+1)に印刷データがある場合には、印刷データを矩形記入欄に納まるように移動させても、印刷領域は矩形記入欄に納まらない。この場合にはステップS34114においてエラー処理として、例えば、位置ズレ判定エラーフラグを立てて、ホストコンピュータ1001への通知処理を行なう。
【0074】
ステップS34104から34108までの処理では、Yn1≦Y≦q1I+Yn4−Yn3までの中で最もY座標値(q1I+Yn4−Yn3)に近いラスタの印刷データの座標を求める処理を行ない、係る処理によって得られた印刷データの座標値に対して、ステップS34109にてX座標をr1とし、ステップS34110にてY座標値をs1としてそれぞれ保持することにより、当該矩形枠内で最も内側に存在する点(以下、「最内向点」と称する)R1(r1,s1)を得る。これにより、注目している部分印刷データの領域の範囲(P1Iのみが存在する場合はY軸方向の高さ)を、最遠点P1Iと最内向点R1とによって特定することができた。
【0075】
そして、記入欄の枠内に印刷データ収めるための補正ベクトルE1(E1x,E1y)は、矩形枠線の重心(線分An’−Dn’と、線分Bn’−Cn’との交点)と、線分P1I−R1との中点から求められ、ステップS34111およびステップS34112では、補正ベクトルE1として、
・X成分E1x={(Xn3−p1I)+(Xn4−r1)}/2,
・Y成分E1y={(Yn3−q1I)+(Yn4−s1)}/2,
を得る(但し、E1x,E1yの小数点以下は、切り捨て、または切り上げを行う)。
【0076】
そして、上述したP1Iの手順と同様な処理(但し、参照される値は図示の如く領域毎に適当な値を設定するものとする)を、P2I、P3I、P4Iの場合についても行なうことにより、補正ベクトルE2,E3,E4を算出する。
【0077】
即ち、補正ベクトルE2(E2x,E2y)は、最遠点P2Iの座標値と、最内向点R2の座標値とに基づいて、
・X成分E2x={(Xn3−p2I)+(Xn4−r2)}/2,
・Y成分E2y={(Yn3−q2I)+(Yn4−s2)}/2,
によって求めることができる(図13及び図21参照:但し、E2x,E2yの小数点以下は、切り捨て、または切り上げを行う)。
【0078】
また、補正ベクトルE3(E3x,E3y)は、最遠点P3Iの座標値と、最内向点R3の座標値とに基づいて、
・X成分E3x={(Xn3−p3I)+(Xn4−r3)}/2,
・Y成分E3y={(Yn3−q3I)+(Yn4−s3)}/2,
によって求めることができる(図14及び図22参照:但し、E3x,E3yの小数点以下は、切り捨て、または切り上げを行う)。
【0079】
そして、補正ベクトルE4(E4x,E4y)は、最遠点P4Iの座標値と、最内向点R4の座標値とに基づいて、
・X成分E4x={(Xn4−p4I)+(Xn3−r4)}/2,
・Y成分E4y={(Yn4−q1I)+(Yn3−s4)}/2,
によって求めることができる(図15及び図23参照:但し、E4x,E4yの小数点以下は、切り捨て、または切り上げを行う)。
【0080】
(ケース2の場合)
次に、上記ケース2のうち、P1IとP2Iとが組み(ペア)で存在する場合について、図16及び図24を参照して説明する。
【0081】
図16は、矩形枠に対して最遠点P1I及びP2Iが存在する状態を説明する図である。また、図24は、最遠点P1I及びP2Iが存在する場合における補正ベクトルE12の算出処理を示すフローチャートである。
【0082】
図24において、ステップS35101では、上述したステップS3110にて行われた位置ズレの検出処理にて最遠点P1Iが検出された場合には、ステップS35402に進み、そうでなければ、それ以外の組み合わせ(即ち、後述するケース2の他の場合)における補正ベクトル算出処理(ステップS35121)に進む。
【0083】
ステップS35102では、Xn4−Xn3 ≧ |p1I−p11|なる不等式を満足するならば、以下のステップS35103に進み、係る不等式を満足しない場合にはステップS35122へ進む。この不等式を満足しない場合、印刷データは、少なくともに矩形記入欄におさまらないことを表わす。
【0084】
ステップS35103では、ラスタバッファ115において、ラスタ(q1I+Yn4−Yn3+1)に印刷データが有る(ヌル以外の印刷データである)場合には以下のステップS35104に進み、印刷データが無い(ヌルの印刷データである)場合にはステップS35122(エラー処理)へ進む。
【0085】
図16に示すように、Y座標値(q1I+Yn4−Yn3)は、最遠点P1IのY座標q1IからΔyの距離にあるので、(q1I+Yn4−Yn3+1)に印刷データがあれば、印刷データを矩形記入欄におさまるように移動させても、印刷領域は矩形記入欄に納まらない。この場合にはステップS35122においてエラー処理として、例えば、位置ズレ判定エラーフラグを立てて、ホストコンピュータ1001への通知処理を行なう。
【0086】
ステップS35104から35108までの処理では、Yn1≦Y≦q1I+Yn4−Yn3までの中で最もY座標値(q1I+Yn4−Yn3)に近いラスタの印刷データの座標を求める処理を行ない、係る処理によって得られた印刷データの座標値に対して、ステップS35108にてX座標をr1とし、ステップS35109にてY座標値をs1としてそれぞれ保持することにより、R1(r1,s1)を得る。
【0087】
ステップS35110では、Yn4−Yn3≧|q2I−q21|なる不等式を満足するならば、以下のステップS35111に進み、係る不等式を満足しない場合には上述したステップS35122(エラー処理)へ進む。この不等式を満足しない場合、印刷データは、少なくともに矩形記入欄におさまらないことを表わす。
【0088】
ステップS35111では、ラスタバッファ115において、ラスタ(p2I+Xn4−Xn3+1)に印刷データが有る(ヌル以外の印刷データである)場合にはステップS35112に進み、印刷データが無い(ヌルの印刷データである)場合には上述したステップS35122(エラー処理)へ進む。
【0089】
図16に示すように、Y座標値(p2I+Xn4−Xn3)は、最遠点P2IのX座標p21IからΔxの距離にあるので、(p2I+Xn4−Xn3+1)に印刷データがある場合には、印刷データを矩形記入欄に納まるように移動させても、印刷領域は矩形記入欄に納まらない。
【0090】
ステップS35113から34116までの処理では、Xn1≦X≦p2I+Xn4−Xn3までの中で最も(p2I+Xn4−Xn3)に近いカラムの印刷データの座標を求める処理を行ない、係る処理によって得られた座標値に対して、ステップS35117にてX座標をr2とし、ステップS35118にてY座標値をs2としてそれぞれ保持することにより、R2(r2,s2)を得る。
【0091】
そして、記入欄の枠内に印刷データ収めるための補正ベクトルE12(E12x,E12y)は、矩形枠線の重心(線分An’−Dn’と、線分Bn’−Cn’との交点)と、線分P1I−R1との中点から求められる。即ち、ステップS34119およびステップS34120では、補正ベクトルE12として、最遠点P1I及びP2Iの座標値と、最内向点R1及びR2の座標値とに基づいて、
・X成分E12x=[{Xn3−(p11+p2I)/2}+{Xn4−(r1+r2)/2}]/2,
・Y成分E12y=[{Yn3−(q11+q2I)/2}+{Yn4−(s1+s2)/2}]/2,
を得る(但し、E12x,E12yの小数点以下は、切り捨て、または切り上げを行う)。
【0092】
そして、上述したP1I及びP2Iの場合の手順と同様な処理(但し、参照される値は図示の如く領域毎に適当な値を設定するものとする)を、P1I及びP3Iのペアの場合、P2I及びP4Iのペアの場合、並びにP3Ii及びP4Iのペアの場合についても行なうことにより、補正ベクトルE13,E24,E34を算出する。
【0093】
即ち、補正ベクトルE13(E13x,E13y)は、最遠点P1I及びP3Iの座標値と、最内向点R1及びR3の座標値とに基づいて、
・X成分E13x=[{Xn3−(p11+p3I)/2}+{Xn4−(r1+r3)/2}]/2,
・Y成分E13y=[{Yn3−(q11+q3I)/2}+{Yn4−(s1+s3)/2}]/2,
によって求めることができる(図17及び図25参照:但し、E13x,E13yの小数点以下は、切り捨て、または切り上げを行う)。
【0094】
また、補正ベクトルE24(E24x,E24y)は、最遠点P2I及びP4Iの座標値と、最内向点R2及びR4座標値とに基づいて、
・X成分E24x=[{Xn3−(p21+p4I)/2}+{Xn4−(r2+r4)/2}]/2,
・Y成分E24y=[{Yn3−(q21+q4I)/2}+{Yn4−(s2+s4)/2}]/2,
によって求めることができる(図18及び図26参照:但し、E24x,E24yの小数点以下は、切り捨て、または切り上げを行う)。
【0095】
そして、補正ベクトルE34(E34x,E34y)は、最遠点P3I及びP4Iの座標値と、最内向点R3及びR4の座標値とに基づいて、
・X成分E34x=[{Xn3−(p31+p4I)/2}+{Xn4−(r3+r4)/2}]/2,
・Y成分E34y=[{Yn3−(q31+q4I)/2}+{Yn4−(s3+s4)/2}]/2,
によって求めることができる(図19及び図27参照:但し、E34x,E34yの小数点以下は、切り捨て、または切り上げを行う)。
【0096】
従ってステップS3114(図3)では、ステップS3113にて受信した画像データを、上記の如く算出した補正量(補正ベクトル)に従って、X方向及び/またはY方向にずらし(補正し)ながら印刷バッファ104に展開し、ステップS3115では、ステップS3114にて展開された印刷データに基づく印刷を行なうことにより、矩形枠が設けられた原稿(記録シート)に対して、適切な印刷結果を得ることができる。
【0097】
このように、本実施形態では、矩形形状の記入欄が予め設けられた原稿(記録シート)を読み取ることによって得られた当該矩形枠の4辺をなす枠線の位置情報を記憶しておき、その原稿に印刷すべき画像データを印刷装置1002内のバッファに印刷データとして展開した際に、共通の座標系において、その印刷データ中の枠線近傍に位置する印刷データ(部分印刷データ)に、枠線の外側から内側にかけて重複する部分(覆う部分)があるかどうか、即ち、矩形枠とその枠線近傍の部分領域との位置ズレの状態(ズレ量)を調べる処理を行なった。
【0098】
そして、この処理の結果、重複していれば、記入欄の矩形のどの枠線にも重ならず、印刷に際して当該記入欄内に適切な印刷が行なえるようなラスタ方向(Y方向)及び/またはカラム方向(X方向)への補正値(補正ベクトル)を、矩形枠を構成する各辺(領域1乃至4)と、その近傍に存在する印刷データ(即ち、「最遠点PjI」と「最内向点Rj」とによって範囲が特定される部分印刷データ:j=1,2,3,4、Iは自然数)に基づいて算出し、実際に印刷すべき画像全体に対応する印刷データを、その補正値に従ってラスタ方向(Y方向)及び/またはカラム方向(X方向)に移動した。
【0099】
これにより、矩形の記入欄が設けられた原稿(記録シート)の試し刷りによって発生する従来の無駄を防止して、迅速且つ適切な印刷を実現することができる。
【0100】
尚、上述した本実施形態では、印刷対象の画像の印刷前に、その画像データをステップS3104及びステップS3113にて2回入手して、それぞれ印刷データとして展開する構成を例に説明したが、使用するメモリ(バッファ)容量に余裕があれば、1回目の印刷データを一時記憶しておき、その一時記憶してある印刷データを、補正量に基づいてずらしてから印刷する処理構成でも良い。
【0101】
また、上記の如く1回目の印刷データを一時記憶しておく場合には、一時記憶している印刷対象画像全体の印刷データのうち、補正量に基づいて部分領域(部分印刷データ)だけをずらしてから印刷する処理構成でも良い。
【0102】
[第2の実施形態]
次に、上述した第1の実施形態に係る印刷システムを基本とする第2の実施形態を説明する。以下の説明においては、第1の実施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0103】
上述した第1の実施形態に係る印刷システムの構成において、ホストコンピュータ1001は、印刷装置1002に対して、印刷すべき画像データを、ステップS3104及びステップS3113(図3)に対応して送信したものの、それ以外の処理は印刷装置1002にて行われた。
【0104】
そこで、本実施形態では、印刷装置1002側の処理負担を軽減して、ホストコンピュータ1001側にて主な処理を行なうシステム構成について説明する。
【0105】
また、図29は、第2の実施形態に係る印刷システムにおいて印刷装置1002が行なうの動作制御処理の全体を概略的に示すフローチャートであり、同印刷装置のCPU(不図示)が実行する処理手順を表わす。
【0106】
同図において、ステップS312101では、ステップS3101及びステップS3102(図3)と同様に、スキャナを利用して矩形枠記入欄が設けられた未使用の原稿を読み込み、ステップS31202では、読み込んだ画像データを、例えば、印刷・スキャンバッファ104に印刷データとして展開する。
【0107】
ステップS312103では、展開された印刷データを、ホストコンピュータ1001に送信し、ステップS31205及びステップS312106では、同コンピュータのプリンタドライバから画像データが送信されて来るまで待機状態に入る。そして、ステップS312107では、ステップS312106にて受信が検出された画像データを、矩形枠記入欄が設けられた原稿に印刷する処理を行なう。
【0108】
図28は、第2の実施形態に係る印刷システムにおいてホストコンピュータ1001が行なうの動作制御処理の全体を概略的に示すフローチャートであり、同コンピュータのCPU(不図示)が実行する処理手順を表わす。
【0109】
同図において、ステップS312201では、上述したステップS312103(図29)にて印刷装置1002より送出された印刷データ(矩形枠の設けられた原稿画像に相当)を受信する。
【0110】
ステップS312202では、ステップS312201にて受信した印刷データを参照することにより、第1の実施形態において上述したステップS3103と同様な端点の検出処理を行ない、ステップS312203乃至ステップS312210では、第1の実施形態において上述したステップS3105乃至ステップS3111と同様な一連の処理を、ホストコンピュータ1001内の適当なワークバッファ(メモリ領域)を利用して行なう。
【0111】
ステップS312211では、ユーザによって印刷を指示された画像データに対して、ステップS312210にて算出された補正ベクトル分だけ位置をシフトする処理を行ない、ステップS312212では、シフト後の画像データを生成した後、印刷装置1002に送信する(印刷データ自体を送信しても良い)。
【0112】
このようなシステム構成の本実施形態によっても、第1の実施形態と同様に、矩形の記入欄が設けられた原稿(記録シート)の試し刷りによって発生する従来の無駄を防止して、迅速且つ適切な印刷を実現することができる。特に本実施形態では、第1の実施形態と比較して、近年高速化が進むホストコンピュータ側の処理能力を有効に活用する一方で、印刷装置1002側の処理負担を軽減することができ、これにより、印刷装置のコスト低減も図ることができる。
【0113】
[実施例]
次に、上述した第1及び第2の実施形態に係る印刷装置1002を適用して好適なスキャナプリンタの実施例について説明する。
【0114】
<第1実施例>
図30は、第1及び第2の実施形態に係る印刷装置1002を適用して好適な、第1実施例に係るスキャナプリンタの概略構成を示す図である。このスキャナプリンタは、原稿を光学的に読み取る読取ユニットA、インクジェット方式の記録ユニットB、記録ユニットBに記録紙等のシートを供給する供給ユニットCを備える。
【0115】
まず、原稿Sの読み取り動作に関して説明する。なお、原稿の搬送経路は矢印Fで示されている。241は原稿トレイである。この原稿トレイ241には、画像面を下にして原稿Sを積載する。積載された原稿Sは、分離片245と分離ローラ246により、下側から1枚ずつ分離して読取センサ248による読取位置まで搬送される。
【0116】
読取センサ248は、光源と光電変換素子を主走査方向(原稿の送り方向と直交する方向)に配置したラインセンサであり、原稿Sの画像を電気信号に変換する。249は、白ローラであり、読取センサ248の方向に原稿Sを押圧すると共に原稿Sを副走査方向に搬送し排出する。排出された原稿Sは、原稿排紙トレイ151に順次積載される。なお、分離モータ246及び白ローラ249は、不図示のモータにより駆動される。
【0117】
次に、記録紙(シート)Pの流れに関して説明する。図中、矢印Gは記録紙Pの搬送経路である。給紙ユニットC内の給紙トレイ201に積載された記録紙Pは、給紙ローラ202及びリタードローラ203によってピックアップされ、給紙ローラ202によって記録ユニットBに送り込まれる。記録ユニットBでは、記録ヘッド205により記録紙Pに対して画像が記録され、排紙ローラ206によって排紙スタッカ251に排出され積載される。
【0118】
次に、記録ユニットBの構成に関して説明する。図31は、記録ユニットBの拡大図である。記録ヘッド205は、カートリッジ式であり、インクタンク(インク収容体)を内蔵し、該インクタンク内のインクが無くなった場合には、新品の記録ヘッド205と交換することができる。
【0119】
このスキャナプリンタでは、記録ヘッド205として、黒画像の記録用の記録ヘッド(カートリッジ)と、黒及び赤の2色の画像の記録用の記録ヘッド(カートリッジ)とを任意に選択して装着することができる。以下、前者をヘッドタイプAと記録ヘッド、後者をヘッドタイプBの記録ヘッドという。なお、本発明は、ヘッドタイプを上記の2種類に限定するものではなく、例えば、フルカラーの画像の記録用の記録ヘッドにも適用することができる。
【0120】
記録ヘッド205は、複数のノズルを有し、該ノズル内に設けられた電気/熱変換素子の発熱作用によりインク中に生じた膜沸騰の圧力によって、該ノズル先端の吐出口よりインクを吐出する。
【0121】
また、図31において、キャリッジ215は、記録ヘッド205を精度良く保持しながら、記録紙Pの搬送方向G(副走査方向)と直交する主走査方向Hに往復移動させるものであり、ガイド棒216と突き当て部215aにより摺動自在に支持されている。キャリッジ215の往復移動は、不図示のキャリッジモータによって駆動されるプーリ217及びタイミングベルト218によって行われ、この際に記録ヘッド205に供給する記録信号及び電力は、フレキシブルケーブル219を介して装置本体の制御部(不図示)から供給される。
【0122】
記録ヘッド205とフレキシブルケーブル219とは、互いに接点を圧接するようにして接続されている。前記制御部は、このフレキシブルケーブル219に含まれるカートリッジ識別用の信号線の論理状態(例えば、論理レベル)に基づいて、記録ヘッド205(カートリッジ)の種類(この実施例においては、ヘッドタイプA又はB)を識別することができる。
【0123】
インクを受けるためのキャップ220は、キャリッジ215が待機する位置(ホームポジション)に対応する位置に配置されている。このキャップ220は、昇降機能を有し、上昇時は、記録ヘッド205のノズル部を覆って、インクの蒸発や塵の付着を防止する。
【0124】
この実施例に係るスキャナプリンタでは、待機時において記録ヘッド205とキャップ220とを対向する位置に位置決めするために、装置本体に固定されたキャリッジホームセンサ221と、キャリッジ215に固定された遮光板215bとが用いられる。このキャリッジホームセンサ221としては、透過型のフォトインタラプタが用いられ、キャリッジ215が移動して待機位置(ホームポジション)まで達したときに、キャリッジホームセンサ221の発光部から照射された光が遮光板215bによって遮られることを利用して、記録ヘッド205とキャップ220とが対向していることを検知することができる。
【0125】
記録紙Pは、図31において下方から上方に向かって送られ、給紙ローラ202及び紙ガイド222に水平方向に曲げられて、矢印Gの方向(副走査方向)に送られる。給紙ローラ202及び搬送ローラ206は、夫々不図示のモータによって駆動され、キャリッジ215の往復移動と連動して高精度に記録紙Pを副走査方向に搬送する。拍車223は、撥水性の高い材料からなり、記録紙面に対して刃状の円周部のみで接触する。この拍車223は、排紙ローラ206に対向する位置に複数個配置されており、記録紙Pに記録された直後の未定着画像に接触しても当該画像に影響を与えずに該記録紙Pをガイドすることができる。
【0126】
<第2実施例>
図32は、第1及び第2の実施形態に係る印刷装置1002を適用して好適な、第2実施例に係るスキャナプリンタの構成を示す斜視図であり、図33は、その断面図である。
【0127】
先ず全体構成を説明すると、この装置は読取装置Rと記録装置Pからなる。読取装置Rの構成は、読取手段1が読取キャリッジ2に設けられ、このキャリッジ2が主走査方向(矢印a方向)へ往復移動可能に構成されている。また前記キャリッジ2は読取ユニット3に取り付けられ、該ユニット3が副走査方向(矢印b方向)へ往復移動可能に構成されている。
【0128】
従って、装置上面に取り付けられた原稿台ガラス4上に原稿面を下にして原稿5を載置すると共に、カバー6で固定してセットし、図示しない複写スイッチを押すと、キャリッジ2が主走査方向へ移動して一行分の原稿を読み取り、その情報を信号ケーブル7を介して図示しない制御系へ伝達する。前記の如くして一行分の読み取りを終了すると、キャリッジ2をホームポジションに戻すと共に、読取ユニット3が副走査方向へ一行分移動し、前記と同様にして次行以下の読み取りを行うものである。
【0129】
また記録装置Pの構成は、記録手段8が記録キャリッジ9に搭載され、該記録手段8の位置へシート搬送手段10によって記録シート11が搬送される如く構成されている。
【0130】
従って、前記読取装置Rからの読取信号が信号ケーブル7を介して伝達されると、記録シート11が搬送手段10で矢印c方向へ搬送され、該シート11が記録位置まで搬送されると、記録キャリッジ9が図32の矢印d方向へ往復移動すると共に、この移動に同期して記録手段8が画信号に応じて駆動し、記録シート11に画像を記録する。そして一行分の記録が終了すると、記録シート11を一行分矢印c方向へ搬送して同様に記録を行い、記録後のシート11を排出トレイ12へ排出するものである。
【0131】
ここで前記読取ユニット3の一部底部は記録装置Pの最高部よりも低くなるように突出構成され、該部分に信号ケーブル7の一端が接続固定されている。
【0132】
次に、前記実施例の各部の構成を順次具体的に説明する。
【0133】
(読取手段)
読取手段1は原稿5に記載された情報を光学的に読み取り、電気信号に変換するものであり、図33に示すように、光源1aから原稿面に光を照射し、その反射光をレンズ1bを介してCCD等の光電変換素子1cへ至らせ、該素子1cで電気信号に変換し、画信号として記録装置Pへ送出する如く構成している。
【0134】
尚、前記光電変換素子1cは基板1dに取り付けられ、この基板1dに信号ケーブル7の一端が接続されている。
【0135】
(読取キャリッジ)
読取キャリッジ2は、前記読取手段1を主走査方向へ移動させるものであり、読取手段1が取り付けられ、主走査レール2aに対してスライド可能に取り付けられている。そして前記レール2aの両端付近には駆動プーリ2bと従動プーリ2cが取り付けられており、両プーリ2b,2c間に張設されたタイミングベルト2dが前記読取キャリッジ2に接続されている。更に前記駆動プーリ2bには読取キャリッジモーター2eが連結している。
【0136】
従って、前記キャリッジモーター2eを正逆回転すると、キャリッジ2がレール2aにガイドされ、主走査方向へ往復移動する。
【0137】
(読取ユニット)
読取ユニット3は前記キャリッジ2を副走査方向へ移動させるものであり、前記主走査レール2a,プーリ2b,2c及びキャリッジモーター2eはこの読取ユニット3に取り付けられている。読取ユニット3は一方端が副走査レール3aにスライド可能に取り付けられ、他端にはガイドローラ3bが取り付けられ、このローラ3bは装置本体フレーム13に形成されたガイド部13aに沿って移動可能に構成されている。また前記副走査レール3aの両端付近には駆動プーリ3cと従動プーリ(図示せず)が取り付けられ、両プーリ間にタイミングベルト3dが張設されている。そして前記ベルト3dは読取ユニット3に接続され、駆動プーリ3cにはユニットモーター3eが連結している。
【0138】
従って、前記ユニットモーター3eが正逆回転すると、読取ユニット3は副走査レール3aに沿って副走査方向(キャリッジ2の移動方向である主走査方向と直交する方向)へ往復移動するものである。
【0139】
(記録手段)
記録手段は記録シート11にインク像を記録するものであり、本実施例ではインクジェット記録方式を用いている。
【0140】
インクジェット記録方式は記録用のインク液を飛翔液滴として吐出噴射させるための液体吐出口と、該吐出口に連通する液体流路、及びこの液体流路の一部に設けられ、流路内のインク液を飛翔させるための吐出エネルギーを与える吐出エネルギー発生手段とを備えている。そして画信号に応じて前記吐出エネルギー発生手段を駆動し、インク液滴を吐出して像を記録するものである。
【0141】
前記吐出エネルギー発生手段としては、例えばピエゾ素子等の電気機械変換体等の圧力エネルギー発生手段を用いる方法、レーザー等の電磁波をインク液に照射吸収させて飛翔液滴を発生させる電磁エネルギー発生手段を用いる方法、或いは電気熱変換体等の熱エネルギー発生手段を用いる方法等がある。この中で電気熱変換体等の熱エネルギー発生手段を用いる方式が吐出口を高密度に配列し得ると共に、記録ヘッドのコンパクト化も可能であるために好適である。
【0142】
インクカートリッジ8aの下端には記録ヘッド8bが取り付けられている。インクカートリッジ8a内に液体インクを収容して記録ヘッド8bを駆動すると、読取装置Rからの画信号に応じて電気熱変換体が発熱し、その発熱に対応して吐出口からインクが下方へ飛翔する。
【0143】
そして、前記記録ヘッド8bの駆動と同期して記録キャリッジ9を主走査方向(図32の矢印d方向)へスキャンすると、例えば1スキャンで記録シート11に対して8.128mm 幅の記録が行われるものである。
【0144】
(記録キャリッジ)
記録キャリッジ9は前記記録手段8を主走査方向へ往復移動させるためのものであり、これは図32に示すように主走査レール9aにスライド可能に取り付けられ、この記録キャリッジ9に前記記録手段8が搭載されている。
【0145】
前記主走査レール9aの両端付近には駆動プーリ9bと従動プーリ(図示せず)が取り付けられており、両プーリ間に張設されたタイミングベルト9cが前記記録キャリッジ9に接続されている。更に前記駆動プーリ9bには記録キャリッジモーター9dが連結している。
【0146】
従って、前記キャリッジモーター9dを正逆回転すると、記録キャリッジ9がレール9aにガイドされ、主走査方向へ往復移動するものである。尚、前記記録ヘッド8bへの電気信号は信号ケーブル14を介して伝達され、このケーブル14の一端は図32に示すように、記録キャリッジ9の一部であって、インクカートリッジ8aと略同一高さに形成されたアーム9eに接続され、他端は記録ユニット15に接続固定されている。
【0147】
(シート搬送手段)
シート搬送手段10は記録シート11を搬送するためのものである。その構成は図33に示すように、装置下部にカセット10aが着脱可能に取り付けられ、このカセット10a内に記録シート11が複数枚積層収納されている。そして、この記録シート11はピックアップローラ10b及びカセット10aの先端に設けられた分離爪10a1 によって矢印c方向へ一枚ずつ分離給送され、記録ヘッド8bに対してシート搬送方向上下流側に配設された搬送ローラ対10c,10dによって搬送される如く構成されている。
【0148】
この搬送動作は、前記記録手段8による記録が8.128mm 幅で行われることから、記録時には記録動作と同期して8.128mm ピッチで間欠的に搬送され、記録後のシート11が排出トレイ12へ排出されるものである。
【0149】
また、OHP等の手差し給紙を行なう場合は、排出トレイ12から図示しないガイドに沿って記録前のシート11を挿入し、このシート11を搬送ローラ対10c,10dが記録開始位置まで矢印cとは反対方向に給送する。その後は、矢印c方向に記録動作を同期して間欠搬送される。
【0150】
<第3実施例>
上述した第1及び第2の実施形態に係る印刷装置は、図30乃至図33を参照して説明した第1及び第2実施例に係る2つのタイプのスキャナプリンタに限られるものではなく、この他に、記録ヘッドをスキャナと交換することが可能なタイプであっても良い。この場合、スキャナの読取解像度は、例えば1200DPIであり、記録ヘッドは、例えば、読取解像度が600DPI、128ノズルで、4色(C,M,Y,K)、或いは、当該4色に加えて淡C、淡Mが加わった6色の形態であっても良い。
【0151】
尚、上述した各実施形態を例に説明した本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0152】
また、本発明は、前述した各実施形態において説明したフローチャートの機能を実現するソフトウェア・プログラムを、上述したホストコンピュータ1001及びスキャナプリンタ1002として動作するシステム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
【0153】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0154】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0155】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0156】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0157】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0158】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0159】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0160】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、記録シートに予め設けられた矩形枠内に適切な印刷を行なう印刷装置及びその制御方法、情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の提供が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態における印刷システムと、その印刷システムを構成する画像読み取り印刷装置1002の機能構成を示すブロック図である。
【図2】印刷装置1002の座標系における枠線の座標(座標値)を示す概念図である。
【図3】第1の実施形態における印刷装置1002の動作制御処理の全体を概略的に示すフローチャートである。
【図4】印刷データに含まれる矩形枠の検出処理を示すフローチャートである。
【図5】印刷データに含まれる矩形枠の検出処理を示すフローチャートである。
【図6】印刷データに含まれる矩形枠の検出処理を示すフローチャートである。
【図7】矩形枠を構成する領域1の近傍に存在することが判明した印刷データの位置と、その領域1とのズレ量検出処理を示すフローチャートである。
【図8】矩形枠を構成する領域1と、その周辺に存在する印刷データとのズレ状態を例示する図である。
【図9】矩形枠を構成する領域2と、その周辺に存在する印刷データとのズレ状態を例示する図である。
【図10】矩形枠を構成する領域3と、その周辺に存在する印刷データとのズレ状態を例示する図である。
【図11】矩形枠を構成する領域4と、その周辺に存在する印刷データとのズレ状態を例示する図である。
【図12】矩形枠に対して最遠点P1Iだけが存在する状態を説明する図である。
【図13】矩形枠に対して最遠点P2Iだけが存在する状態を説明する図である。
【図14】矩形枠に対して最遠点P3Iだけが存在する状態を説明する図である。
【図15】矩形枠に対して最遠点P4Iだけが存在する状態を説明する図である。
【図16】矩形枠に対して最遠点P1I及びP2Iが存在する状態を説明する図である。
【図17】矩形枠に対して最遠点P1I及びP3Iが存在する状態を説明する図である。
【図18】矩形枠に対して最遠点P2I及びP4Iが存在する状態を説明する図である。
【図19】矩形枠に対して最遠点P3I及びP4Iが存在する状態を説明する図である。
【図20】最遠点P1Iだけが存在する場合における補正ベクトルE1の算出処理を示すフローチャートである。
【図21】最遠点P2Iだけが存在する場合における補正ベクトルE2の算出処理を示すフローチャートである。
【図22】最遠点P3Iだけが存在する場合における補正ベクトルE3の算出処理を示すフローチャートである。
【図23】最遠点P4Iだけが存在する場合における補正ベクトルE4の算出処理を示すフローチャートである。
【図24】最遠点P1I及びP2Iが存在する場合における補正ベクトルE12の算出処理を示すフローチャートである。
【図25】最遠点P1I及びP3Iが存在する場合における補正ベクトルE13の算出処理を示すフローチャートである。
【図26】最遠点P2I及びP4Iが存在する場合における補正ベクトルE24の算出処理を示すフローチャートである。
【図27】最遠点P3I及びP4Iが存在する場合における補正ベクトルE34の算出処理を示すフローチャートである。
【図28】第2の実施形態に係る印刷システムにおいてホストコンピュータ1001が行なうの動作制御処理の全体を概略的に示すフローチャートである。
【図29】第2の実施形態に係る印刷システムにおいて印刷装置1002が行なうの動作制御処理の全体を概略的に示すフローチャートである。
【図30】第1及び第2の実施形態に係る印刷装置1002を適用して好適な、第1実施例に係るスキャナプリンタの概略構成を示す図である。
【図31】図30に示すスキャナプリンタにおける記録ユニットBの要部拡大図である。
【図32】第1及び第2の実施形態に係る印刷装置1002を適用して好適な、第2実施例に係るスキャナプリンタの構成を示す斜視図である。
【図33】図33に示すスキャナプリンタの断面図である。

Claims (12)

  1. 印刷バッファに展開した印刷データを基に印刷を行なう印刷装置であって、
    矩形枠が設けられた記録シートの画像データに基づいて、その矩形枠の所定の座標系における位置を特定する矩形枠特定手段と、
    前記矩形枠特定手段によって特定された前記矩形枠の位置情報と、印刷対象の画像を表わす印刷データとに基づいて、その印刷データに含まれる前記矩形枠周辺の領域部分を前記座標系において特定すると共に、特定された領域部分と、前記矩形枠とのズレ状態に関する情報を算出するズレ状態算出手段と、
    前記ズレ状態に関する情報と、前記矩形枠の位置情報とに基づいて、前記領域部分を前記矩形枠内に納めるための補正情報を、前記座標系をなすX方向及び/またはY方向への補正ベクトルとして算出すると共に、算出した補正情報に応じて、印刷位置が補正された印刷データを生成する印刷位置補正手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記印刷位置補正手段は、
    前記補正情報を算出した後で、その補正情報に応じて、前記画像を表わす印刷データの展開先を、前記印刷バッファ内にずらして展開することにより、前記印刷位置が補正された印刷データを生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記ズレ状態算出手段は、
    前記ズレ状態に関する情報を算出する際に用いた前記印刷データを一時記憶しており、
    前記印刷位置補正手段は、
    前記一時記憶された印刷データを、前記印刷バッファ内に前記補正情報に応じてずらして展開することにより、前記印刷位置が補正された印刷データを生成することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  4. 前記印刷位置補正手段は、
    前記印刷位置が補正された印刷データを生成するに際して、前記一時記憶された印刷データのうち、前記部分領域に対応する印刷データだけを、前記補正情報に応じてずらして展開する
    ことを特徴とする請求項3記載の印刷装置。
  5. 前記ズレ状態算出手段は、
    前記ズレ状態に関する情報として、前記部分領域における前記矩形枠から最も遠方の第1ポイントの位置情報と、前記矩形枠内で最も内側に存在する第2ポイントの位置情報とを算出することにより、前記部分領域の前記矩形枠に対するズレ量を特定する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の印刷装置。
  6. 前記ズレ状態算出手段は、
    前記第1及び第2ポイントの位置情報を用いて算出したところの、前記第1及び第2ポイント間を結ぶ線分と、前記矩形枠の位置情報を用いて算出した前記矩形枠の重心位置との中点位置に基づいて、前記補正ベクトルを算出する
    ことを特徴とする請求項5記載の印刷装置。
  7. 前記矩形枠が設けられた記録シートを読み込むことにより、その記録シートの前記画像データを入手する画像読み込み手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  8. 印刷装置を制御する情報処理装置であって、
    矩形枠が設けられた記録シートの画像データに対応するところの、所定の座標系に展開された印刷データに基づいて、該矩形枠の前記座標系における位置を特定する矩形枠特定手段と、
    前記矩形枠特定手段によって特定された前記矩形枠の位置情報と、印刷対象の画像を表わす印刷データとに基づいて、その印刷データに含まれる前記矩形枠周辺の領域部分を前記座標系において特定すると共に、特定された領域部分と、前記矩形枠とのズレ状態に関する情報を算出するズレ状態算出手段と、
    前記ズレ状態に関する情報と、前記矩形枠の位置情報とに基づいて、前記領域部分を前記矩形枠内に納めるための補正情報を、前記座標系をなすX方向及び/またはY方向への補正ベクトルとして算出し、算出した補正情報に応じて印刷位置を補正した画像データを生成すると共に、補正後の画像データを、前記印刷装置に送信する印刷位置補正手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  9. 印刷バッファに展開した印刷データを基に印刷を行なう印刷装置の制御方法であって、
    矩形枠が設けられた記録シートの画像データに基づいて、その矩形枠の所定の座標系における位置を特定する矩形枠特定工程と、
    前記矩形枠特定工程にて特定した前記矩形枠の位置情報と、印刷対象の画像を表わす印刷データとに基づいて、その印刷データに含まれる前記矩形枠周辺の領域部分を前記座標系において特定すると共に、特定された領域部分と、前記矩形枠とのズレ状態に関する情報を算出するズレ状態算出工程と、
    前記ズレ状態に関する情報と、前記矩形枠の位置情報とに基づいて、前記領域部分を前記矩形枠内に納めるための補正情報を、前記座標系をなすX方向及び/またはY方向への補正ベクトルとして算出すると共に、算出した補正情報に応じて印刷位置が補正された印刷データを生成する印刷位置補正工程と、
    を有することを特徴とする印刷装置の制御方法。
  10. 印刷バッファに展開した印刷データを基に印刷を行なう印刷装置を制御するためのソフトウエア・プログラムであって、
    矩形枠が設けられた記録シートの画像データに基づいて、その矩形枠の所定の座標系における位置を特定する矩形枠特定手段のためのプログラム・コードと、
    前記矩形枠特定手段によって特定された前記矩形枠の位置情報と、印刷対象の画像を表わす印刷データとに基づいて、その印刷データに含まれる前記矩形枠周辺の領域部分を前記座標系において特定すると共に、特定された領域部分と、前記矩形枠とのズレ状態に関する情報を算出するズレ状態算出手段のためのプログラム・コードと、
    前記ズレ状態に関する情報と、前記矩形枠の位置情報とに基づいて、前記領域部分を前記矩形枠内に納めるための補正情報を、前記座標系をなすX方向及び/またはY方向への補正ベクトルとして算出すると共に、算出した補正情報に応じて、印刷位置が補正された印刷データを生成する印刷位置補正手段のためのプログラム・コードと、
    を有することを特徴とするソフトウエア・プログラム。
  11. 印刷装置を制御する情報処理装置として、コンピュータを動作させる指示をなすソフトウエア・プログラムであって、
    矩形枠が設けられた記録シートの画像データに対応するところの、所定の座標系に展開された印刷データに基づいて、該矩形枠の前記座標系における位置を特定する矩形枠特定手段のためのプログラム・コードと、
    前記矩形枠特定手段によって特定された前記矩形枠の位置情報と、印刷対象の画像を表わす印刷データとに基づいて、その印刷データに含まれる前記矩形枠周辺の領域部分を前記座標系において特定すると共に、特定された領域部分と、前記矩形枠とのズレ状態に関する情報を算出するズレ状態算出手段のためのプログラム・コードと、
    前記ズレ状態に関する情報と、前記矩形枠の位置情報とに基づいて、前記領域部分を前記矩形枠内に納めるための補正情報を、前記座標系をなすX方向及び/またはY方向への補正ベクトルとして算出し、算出した補正情報に応じて印刷位置を補正した画像データを生成すると共に、補正後の画像データを、前記印刷装置に送信する印刷位置補正手段のためのプログラム・コードと、
    を有することを特徴とするソフトウエア・プログラム。
  12. 請求項10または請求項11記載のソフトウエア・プログラムが格納されている
    ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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