JP2004073709A - 洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筐体24内に外槽3を配設し、筐体24の上部を上部枠体25により覆い、上部枠体25は筐体24に設けた筐体取り付け部28にねじ止めして筐体24に固定する。上部枠体25に板状金具26を制御装置用アース線27と一体に取り付け、板状金具26を筐体取り付け部28と上部枠体25の間に共締めする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外槽を配設した筐体の上部を上部枠体により覆うよう構成した洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の洗濯機は図7に示すような構成が一般的であった。以下その構成について説明する。
【0003】
図7に示すように、筐体1は、内部に複数のサスペンション2によって外槽3を揺動自在に吊り下げ、脱水時の振動をサスペンション2によって吸収する構成としている。外槽3の内部に、回転中心軸を略鉛直方向に有し、洗濯物を収容する内槽4を中空で2重構造とした洗濯・脱水軸5を中心に回転可能に配設し、内槽4の内底部に洗濯物を撹拌する回転翼6を回転自在に配設している。
【0004】
また、内槽4の内壁には小孔(図示せず)を多数設けるとともに、上方に流体バランサ7を設けている。モータ8は、外槽3の底部に取り付け、洗濯または脱水時に回転力の伝達を洗濯・脱水軸5に切り替えるクラッチ9と洗濯・脱水軸5を介して、内槽4または回転翼6に連結している。
【0005】
また、モータ用アース線10はモータ8を有する金属製の外槽3の底部から筐体1にねじ止めしている。洗濯機本体の機外アース線11は金属製の筐体1にアース用端子ねじ12にてねじ止めしている。
【0006】
筐体1の上部に上部枠体13を装着し、上部枠体13の略中央部に衣類投入口14を形成し、蓋15で覆っている。また、上部枠体13の後部に、内槽4内に給水する給水弁16、風呂水などを吸水し内槽4内に供給する吸水ポンプ17、給水弁16および吸水ポンプ17に連結した注水口部材18、制御装置19などをそれぞれ直接ねじや爪嵌合等で取り付け、後方パネル部材20で覆っている。
【0007】
また、上部枠体13の前部には、制御装置19に接続した操作表示部21を設けている。制御装置19は、モータ8、クラッチ9、給水弁16、排水弁22などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水の各行程を制御するようにしている。
【0008】
また、制御装置用アース線23は制御装置19の基板上に直接取り付け、反対側を筐体1にねじ止めしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
最近の洗濯機はインバーター制御の電装部品が増えてきており、ノイズが発生しやいため、インバーター回路を有する制御装置19からアースをとる必要のあるものが増えてきている。そして、制御装置19を上部枠体13に配置する場合、上部枠体13はプラスチック製であり、制御装置用アース線23は、金属製の筐体1に接続しなければならず、かつ、制御装置用アース線23はノイズが発生しないように他のリード線(図示せず)と分離し、距離をあける必要があり、部品構成が複雑で、部品コストもかかっていた。
【0010】
また、このような従来の構成では、上部枠体13に各部品を取り付けたユニットとして、筐体1に組み立てる場合、上部枠体13から制御装置用アース線23を筐体1にかみ込まないように引き回し、筐体1にビス止めしなければならないため、組立作業性、サービスメンテナンス性が悪かった。
【0011】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、上部枠体まわりの部品構成を簡素化して、かつ確実にアースがとれるようにするとともに、製造コストを低減することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、筐体内に外槽を配設し、筐体の上部を上部枠体により覆い、上部枠体は筐体に設けた筐体取り付け部にねじ止めして筐体に固定し、上部枠体に板状金具をアース線と一体に取り付け、板状金具を筐体取り付け部と上部枠体の間に共締めしたものである。
【0013】
これにより、上部枠体まわりの部品構成を簡素化して、かつ確実にアースをとることができるとともに、製造コストを低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、筐体内に配設した外槽と、前記筐体の上部を覆う上部枠体とを備え、前記上部枠体は前記筐体に設けた筐体取り付け部にねじ止めして筐体に固定し、前記上部枠体に板状金具をアース線と一体に取り付け、前記板状金具を前記筐体取り付け部と前記上部枠体の間に共締めしたものであり、上部枠体まわりの部品構成を簡素化して、かつ板状金具と筐体に設けた筐体取り付け部を介して確実にアースをとることができるとともに、製造コストを低減することができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、筐体の内部にサスペンションにより揺動自在に支持した外槽と、前記筐体の上端部に固着し前記サスペンションを支持する支持補強部材と、前記筐体の上部を覆う上部枠体とを備え、前記上部枠体は前記支持補強部材に設けた筐体取り付け部にねじ止めして筐体に固定し、前記上部枠体に板状金具をアース線と一体に取り付け、前記板状金具を前記支持補強部材の筐体取り付け部と前記上部枠体の間に共締めしたものであり、上部枠体まわりの部品構成を簡素化して、かつ板状金具と支持補強部材に設けた筐体取り付け部を介して確実にアースをとることができるとともに、既存の上部枠体と筐体固定部を活用できるため、さらに部品構成を簡素化できるため、製造コストを低減することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、上部枠体は筐体取り付け部に後方よりねじ止めして筐体に固定し、板状金具は、前記上部枠体の底面に下方よりアース線と一体に取り付け、前記板状金具の一端部を前記上部枠体の外枠下端部を略U字状にはさみ込むよう構成したものであり、板状金具の変形や上部枠体ユニットを筐体に組み立てる場合のかみ込み等を防止でき、組立作業性、サービスメンテナンス性を向上することができる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、上記請求項3に記載の発明において、上部枠体の外枠下端部は、板状金具の一端部を囲うように略U字状にリブを形成したものであり、板状金具の端面に手が直接触れない構造にすることができ、安全性を向上できるとともに、部品コストを削減することができる。
【0018】
【実施例】
以下、本実施例について、図面を参照にしながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0019】
(実施例1)
図1および図2に示すように、筐体24は、内部に複数のサスペンション2によって揺動自在に吊り下げた外槽3を配設し、脱水時の振動をサスペンション2によって吸収する構成としている。この筐体24の上部を上部枠体25で覆い、この上部枠体25に板状金具26を制御装置用アース線(アース線)27と一体に取り付けている。上部枠体25は筐体24に設けた筐体取り付け部28にねじ止めして、筐体24に固定するよう構成し、板状金具26は筐体24に設けた筐体取り付け部28と上部枠体26の間に共締めしている。
【0020】
板状金具26は、板厚0.5mm程度の金属材をプレス加工にて構成し、一端に制御装置用アース線27の端子と面にて接触するようにねじ止めし、反対側の端は、塗膜を剥がし導通するように加工された筐体取り付け部28にて、筐体24と上部枠体26の間に共締めしている。
【0021】
上記構成において作用を説明する。板状金具26の一端に制御装置用アース線27の端子と面にて接触するようにねじ止めし、反対側の端は筐体取り付け部28にて筐体24と上部枠体26の間に共締めするため、面にて接触するため、安価で、かつ確実に制御装置用アース線27を板状金具26と筐体取り付け部28を介して筐体24に接続でき、筐体24にアース用端子ねじ12にてねじ止めした機外アース線11を通してアースをとることができる。
【0022】
また、上部枠体26に部品をすべて取り付けたユニットの状態で、筐体24に組み立てることが可能で、しかも作業が完結するため、部品構成を簡素化できるとともに製造コストを低減することができる。
【0023】
(実施例2)
図3および図4に示すように、筐体29は、内部に複数のサスペンション2によって揺動自在に吊り下げた外槽3を配設し、脱水時の振動をサスペンション2によって吸収する構成としている。サスペンション2は筐体29上端部に固着した支持補強部材30により支持している。この筐体29の上部を上部枠体31で覆い、上部枠体31は支持補強部材30に設けた筐体取り付け部32にねじ止めして筐体29に固定している。
【0024】
上部枠体31に板状金具33を制御装置用アース線27と一体に取り付け、板状金具33は支持補強部材30の筐体取り付け部32と上部枠体31の間に共締めしている。他の構成は上記実施例1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0025】
上記構成において作用を説明する。上部枠体31に板状金具33を制御装置用アース線27と一体に取り付け、板状金具33は支持補強部材30の筐体取り付け部32と上部枠体31の間に共締めしているので、支持補強部材30を通して確実に制御装置用アース線27を筐体29に接続でき、筐体29にアース用端子ねじ12にてねじ止めした機外アース線11を通してアースをとることができる。
【0026】
したがって、新たにねじ締めを追加することなく、既存の上部枠体31と筐体取り付け部を活用できるため、さらに部品構成を簡素化できる。また、支持補強部材30は塗膜のない金属材のプレス加工品のため、板状金具33と支持補強部材30が面にて接触するため、制御装置用アース線27を機外アース線11を通して確実にアースをとることができ、かつ製造コストを低減することができる。
【0027】
(実施例3)
図5に示すように、上部枠体34は筐体取り付け部35に後方よりねじ止めして、筐体29に固定するよう構成し、板状金具36は、上部枠体34の底面に下方より制御装置用アース線27と一体に取り付け、板状金具36の一端部は、上部枠体34の外枠下端部を略U字状にはさみ込む構成としている。他の構成は上記実施例1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0028】
上記構成において作用を説明すると、板状金具36の変形や、上部枠体34に部品をすべて取り付けたユニットの状態で、筐体24に組み立てる場合に支持補強部材の内側にかみ込み、支持補強部材の筐体取り付け部35と前記上部枠体34の間に入らないことを防止でき、かつ組み立て後も板状金具36の一端部の略U字状部が視認できるため、組み立て不良を低減でき、組立作業性、サービスメンテナンス性を向上することができる。
【0029】
(実施例4)
図6に示すように、上部枠体37の外枠下端部38は、板状金具39の一端部を囲うように略U字状にリブ40を形成している。他の構成は上記実施例3と同じである。
【0030】
上記構成において作用を説明すると、上部枠体37の外枠下端部38に、板状金具39の一端部を囲うように略U字状にリブ40を形成しているので、板状金具39の端面に手が直接触れない構造にすることができ、安全性を向上することができる。また、板状金具39の端面のバリ処理等の後加工を省略することができるため、部品コストの削減することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に記載の発明によれば、上部枠体を筐体に設けた筐体取り付け部にねじ止めして筐体に固定し、上部枠体に板状金具をアース線と一体に取り付け、板状金具を筐体取り付け部と上部枠体の間に共締めしたことにより、上部枠体まわりの部品構成を簡素化して、かつ確実にアースをとることができるとともに、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機の断面図
【図2】同洗濯機の要部拡大断面図
【図3】本発明の第2の実施例の洗濯機の断面図
【図4】同洗濯機の要部拡大断面図
【図5】本発明の第3の実施例の洗濯機の要部断面図
【図6】本発明の第4の実施例の洗濯機の要部斜視図
【図7】従来の洗濯機の断面図
【符号の説明】
3 外槽
24 筐体
25 上部枠体
26 板状金具
27 制御装置用アース線(アース線)
28 筐体取り付け部
Claims (4)
- 筐体内に配設した外槽と、前記筐体の上部を覆う上部枠体とを備え、前記上部枠体は前記筐体に設けた筐体取り付け部にねじ止めして筐体に固定し、前記上部枠体に板状金具をアース線と一体に取り付け、前記板状金具を前記筐体取り付け部と前記上部枠体の間に共締めした洗濯機。
- 筐体の内部にサスペンションにより揺動自在に支持した外槽と、前記筐体の上端部に固着し前記サスペンションを支持する支持補強部材と、前記筐体の上部を覆う上部枠体とを備え、前記上部枠体は前記支持補強部材に設けた筐体取り付け部にねじ止めして筐体に固定し、前記上部枠体に板状金具をアース線と一体に取り付け、前記板状金具を前記支持補強部材の筐体取り付け部と前記上部枠体の間に共締めした洗濯機。
- 上部枠体は筐体取り付け部に後方よりねじ止めして筐体に固定し、板状金具は、前記上部枠体の底面に下方よりアース線と一体に取り付け、前記板状金具の一端部を前記上部枠体の外枠下端部を略U字状にはさみ込むよう構成した請求項1または2記載の洗濯機。
- 上部枠体の外枠下端部は、板状金具の一端部を囲うように略U字状にリブを形成した請求項3記載の洗濯機。
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- 2002-08-22 JP JP2002241431A patent/JP4103496B2/ja not_active Expired - Fee Related
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