JP2024043722A - 衣類処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドアの開閉時において、リード線に生じる応力を低減することができる衣類処理装置を提供する。【解決手段】本発明の一態様に係る衣類処理装置は、開口部が設けられた前面パネルを有する装置本体と、前記開口部を開閉可能に設けられ、電子部品を有するドアと、前記装置本体から外部に引き出され、前記電子部品に接続するためのリード線と、前記前面パネルの一側において前記ドアを回動軸周りに回動可能に支持するヒンジ部と、前記装置本体に設けられ、前記前面パネルの一側において前記装置本体から前記ドアにかけて前記リード線を保持するホルダ部と、を備え、前記ホルダ部は、前記ヒンジ部に対して前記回動軸の軸方向に間隔をあけて配置される。【選択図】図9
Description
本開示は、衣類処理装置に関する。
従来、衣類処理装置として、ドラム式洗濯乾燥機、ドラム式洗濯機、ドラム式乾燥機などが知られている。このような衣類処理装置では、コントロールパネルが設けられたドアフレームとドアフレームをキャビネットに回転可能に固定させるヒンジ部とを含むドアと、ドアに設けられたコントロールパネルをキャビネットの内部に設けられた電力供給装置や情報処理装置と電気的に接続させるコネクタとが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示の衣類処理装置では、ドアの開閉時に、ドアの重量がヒンジ部にかかることによってヒンジ部に変形が生じる場合があった。ヒンジ部に変形が生じた場合、ヒンジ部に固定されるコネクタや、コネクタに接続されるリード線に応力が生じることによって、リード線が破損する場合があった。
そこで、本開示の一態様は、ドアの開閉時において、リード線に生じる応力を低減することができる衣類処理装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る衣類処理装置は、開口部が設けられた前面パネルを有する装置本体と、前記開口部を開閉可能に設けられ、電子部品を有するドアと、前記装置本体から外部に引き出され、前記電子部品に接続するためのリード線と、前記前面パネルの一側において前記ドアを回動軸周りに回動可能に支持するヒンジ部と、前記装置本体に設けられ、前記前面パネルの一側において前記装置本体から前記ドアにかけて前記リード線を保持するホルダ部と、を備え、前記ホルダ部は、前記ヒンジ部に対して前記回動軸の軸方向に間隔をあけて配置される。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
<衣類処理装置>
図1から図4までを参照し、衣類処理装置1の全体構成を説明する。図1は、ドア5が閉じられた衣類処理装置1の斜視図である。図2は、ドア5が開かれた衣類処理装置1の前面図である。図3は、ドア5が開かれた衣類処理装置1の斜視図である。図4は、ドア5が閉じられた衣類処理装置1の右側面図である。以下の説明では、図1の左下側、右上側、左上側、右下側、上側、下側を、それぞれ、衣類処理装置1の前側、後側、左側、右側、上側、下側とする。
図1から図4までを参照し、衣類処理装置1の全体構成を説明する。図1は、ドア5が閉じられた衣類処理装置1の斜視図である。図2は、ドア5が開かれた衣類処理装置1の前面図である。図3は、ドア5が開かれた衣類処理装置1の斜視図である。図4は、ドア5が閉じられた衣類処理装置1の右側面図である。以下の説明では、図1の左下側、右上側、左上側、右下側、上側、下側を、それぞれ、衣類処理装置1の前側、後側、左側、右側、上側、下側とする。
本実施形態の衣類処理装置1は、洗濯及び乾燥を行うことができるドラム式洗濯乾燥機を例示する。なお、衣類処理装置1は、選択のみを行うドラム式洗濯機でもよいし、乾燥のみを行うドラム式乾燥機でもよい。衣類処理装置1は、装置本体100を備える。
装置本体100は、装置本体100の外郭を成す外箱1Aを備える。外箱1Aは、上面部101、前面部103、後面部104、一対の側面部105、底台106等によって構成されている。
外箱1Aの上面部101には、給水口10、洗剤ケース11、気流フィルタ装置14、電源ボタン15等が設けられる。給水口10は、上面部101の左側後方に設けられ、給水ホースを介して水道の蛇口に接続される。洗剤ケース11は、上面部101の左側前方に設けられ、例えば、洗剤、漂白剤及び柔軟剤を収容する。気流フィルタ装置14は、上面部101の右側後方に設けられ、循環風路内を流れる空気(即ち湿潤風)に含まれる糸くずや埃などの異物を収集する。電源ボタン15は、上面部101の右側前方に設けられた、押圧部を有する機械式スイッチである。電源ボタン15の操作に応じて、衣類処理装置1の電源がオン又はオフとなる。
外箱1Aにおける上面部101側の内部には、衣類処理装置1の動作を制御する制御装置200が配置されている。制御装置200は、例えばマイクロコンピュータであり、ドラムモータ4の回転を制御するとともに、水位センサによって検出された水槽2の水位に基づいて、給水弁及び排水弁の開閉を制御する。
外箱1Aの前面部103には、洗濯物の出し入れに使用される外箱開口部6が形成されている。外箱開口部6は、前面部103から奥側に突出するようにすり鉢状に形成された環状傾斜部17によって、前面部103から後方に位置するとともに、前面部103とは角度を有して形成されている。
衣類処理装置1は、前面部103の外箱開口部6を開閉可能に設けられたドア5を備える。ドア5は、前面部103の前側に設けられる。ドア5は、略垂直方向に延びる板状のドアである。ドア5は、上端部が後方に向けて湾曲している。ドア5は、装置本体100に回動可能に支持される。ドア5の支持構造については後述する。
ドア5の背面側中央には、後方に突出する突出閉止部56が設けられる。ドア5の背面における突出閉止部56の右側には、係合爪57が設けられる。外箱1Aの前面部103における外箱開口部6の右側には、爪受部66が設けられる。ドア5が閉じられると、前面視で四角形状のドア5が外箱開口部6を塞ぐと共に、係合爪57が爪受部66に係合する。これにより、ドア5が外箱開口部6を塞いだ状態でドア5が保持されるロック状態となる。
ドア5の右側面には、ユーザが操作可能なロック解除部53が設けられる。ユーザがロック状態にあるドア5のロック解除部53を操作すると、係合爪57と爪受部66との係合を解除できる。ユーザは、このようにロック状態が解除されたドア5を前面部103から前側に開くことで、外箱開口部6を開放できる。
ドア5の上縁部には、例えばタッチパネルディスプレイで構成された表示操作部9が設置されている。電源ボタン15がオンされると、表示操作部9は文字や図形などの各種情報をドア5の前面側に表示し、且つドア5の前面側からのタッチ操作を受け付け可能となる。制御装置200は、表示操作部9で受け付けられたタッチ操作に基づいて運転内容を決定し、決定した運転内容に従って洗濯運転や乾燥運転などを行う。
表示操作部9は、ドア5に設けられた電子部品の一例である。電子部品は、表示操作部9に限らず、制御装置200の基板と後述のリード線Lを介して接続され、電力供給や電気信号の伝達が行われるものであればよく、例えば、表示部であってもよいし、操作部であってもよい。
<外箱の内部構造>
図5を参照し、外箱1Aの内部構造を説明する。図5は、ドア5が閉じられた衣類処理装置1の縦断面図である。衣類処理装置1は、外箱1A内に配置された有底筒形状の水槽2と、水槽2内に回転可能に配置された有底筒形状の回転槽3と、水槽2の後部に取り付けられて回転槽3を回転駆動するドラムモータ4とを備える。水槽2の後部は、2本のダンパ12によって弾性的に支持されている。回転槽3は、洗濯物などの衣類を収容するためのドラムであり、水槽2よりも若干小径である。回転槽3の回転中心に延びる軸線Oが、前側が後側よりも高くなるように斜め上方を向き、水平方向に対して傾斜して延在している。
図5を参照し、外箱1Aの内部構造を説明する。図5は、ドア5が閉じられた衣類処理装置1の縦断面図である。衣類処理装置1は、外箱1A内に配置された有底筒形状の水槽2と、水槽2内に回転可能に配置された有底筒形状の回転槽3と、水槽2の後部に取り付けられて回転槽3を回転駆動するドラムモータ4とを備える。水槽2の後部は、2本のダンパ12によって弾性的に支持されている。回転槽3は、洗濯物などの衣類を収容するためのドラムであり、水槽2よりも若干小径である。回転槽3の回転中心に延びる軸線Oが、前側が後側よりも高くなるように斜め上方を向き、水平方向に対して傾斜して延在している。
回転槽3の前側には、略円形の回転槽開口部36が設けられる。回転槽開口部36は、水槽2に設けられた略円形の水槽開口部26と同軸をなし、水槽開口部26の内側と対向するように配置されている。また、回転槽開口部36の少なくとも一部が、外箱開口部6と対向するように配置されている。外箱開口部6の開口縁と水槽開口部26の開口縁とは、ベローズ状の弾性体から成る接続部材18によって接続されており、これにより外箱1Aと水槽2との間が封止されている。
接続部材18の前端部は、外箱開口部6の開口縁を囲むように設けられる。外箱1Aに対してドア5が閉じられると、ドア5の突出閉止部56が接続部材18の前端部に密着する。これにより、接続部材18の前端部は、水槽2内の液体が外部に漏れ出ることを防止するパッキンとして機能する。
回転槽3はドラムモータ4の回転軸40の出力端に連結されており、ドラムモータ4の駆動により、水槽2の内部で軸線Oを中心に回転する。回転槽3の回転槽開口部36の外周側には、回転槽3の回転に伴う振動を吸収する流体バランサ39が設けられる。回転槽3の内面には、軸線Oに沿って延びる複数のバッフル38が、周方向に等間隔で設けられる。
外箱1A内では、給水口10が給水弁を介して洗剤ケース11の注入口などに接続されている。これにより、水が給水ダクトと洗剤ケース11とを経由して、水槽2の上部から水槽2内に流入可能である。水槽2の内部に供給された水は、洗い用の洗濯水、又は、すすぎ用のすすぎ水として使用される。
なお、水槽2における最下位置となる底台106近傍の周面に、排水ダクトが接続されている。排水ダクトは、外箱1Aの内側における前下部に設けられた排水フィルタ装置に接続されている。排水弁が開放されると、水槽2内の洗濯水又はすすぎ水は、排水ダクトと排水フィルタ装置とを経た後、排水ホース19を経て水槽2外に排出される。このとき洗濯水又はすすぎ水に含まれる異物は、排水フィルタ装置内の糸屑フィルタによって捕集される。
本実施形態では、衣類処理装置1が乾燥機能を有するため、洗濯物を乾燥させるためのヒートポンプユニットが、水槽2の下方後面側に配置される。このヒートポンプユニットは、乾燥運転には、洗濯物の水分を含んだ空気を回転する回転槽3から導入して、この水分を含んだ空気の除湿及び加熱を行い、乾燥した温風を回転槽3へ導入する。
<ドアの支持構造>
次に、図3、図6、図7及び図8を用いて、ドア5の支持構造について説明する。図6は、上ヒンジ部7aの軸受部71を示す装置本体100の部分拡大斜視図である。図7は、上ヒンジ部7aの軸部72を示すドア5の部分拡大後面図である。図8は、上ヒンジ部7aの軸受部71の取付構造を示す装置本体100の部分拡大斜視図である。図8では、前面部103の図示について省略している。
次に、図3、図6、図7及び図8を用いて、ドア5の支持構造について説明する。図6は、上ヒンジ部7aの軸受部71を示す装置本体100の部分拡大斜視図である。図7は、上ヒンジ部7aの軸部72を示すドア5の部分拡大後面図である。図8は、上ヒンジ部7aの軸受部71の取付構造を示す装置本体100の部分拡大斜視図である。図8では、前面部103の図示について省略している。
図3に示すように、衣類処理装置1は、外箱1Aの前面部103の一側においてドア5を回動可能に支持する2つのヒンジ部を有する。本実施形態では、前面部103の一側とは、前面部103の左側、より具体的には、前面部103の外箱開口部6よりも左側を指す。以下では、上側のヒンジ部を上ヒンジ部7aと称し、下側のヒンジ部を下ヒンジ部7bと称する。上ヒンジ部7aと下ヒンジ部7bとは、外箱1Aの前面部103において上下方向に間隔をあけて配置される。
図6及び図7に示すように、上ヒンジ部7aは、装置本体100に設けられた軸受部71と、ドア5に設けられた軸部72と、を有する。
図6に示すように、軸受部71は、前面部103を貫通して設けられ、前面部103の前方に延びるように設けられる。前面部103には、貫通孔O1が設けられる。軸受部71は、貫通孔O1を介して前方に延びている。軸受部71は、金属製の板状部材である。軸受部71の先端部は、ドア5を開けた状態において、ドア5の側壁が接触しないように左側に屈曲した形状を有する。軸受部71の先端部には、ドア5に設けられた軸部72を回動可能に支持する孔部73が設けられる。孔部73は、軸受部71を上下方向に貫通する孔である。
図7に示すように、ドア5の後面における軸受部71と対向する位置には、軸受部71を収容可能な凹部51が設けられる。凹部51には、軸受部71の孔部73に回転可能に支持される軸部72が設けられる。軸部72は、上下方向を軸方向とする。具体的には、軸部72は、凹部51を規定する上壁から下方に向けて延びるように設けられる。
図8に示すように、装置本体100は、前面部103の内側において前面部103と対向する前板16を有する。前板16は、金属部材によって形成される。軸受部71は、前板16に沿って上方に延びた後、前方に向かって屈曲するように形成される。軸受部71は、前板16に沿って延びる部分が、複数のねじSによって前板16に締結されることで、前板16に固定される。軸受部71のうち、前方に延びる部分には、上方から補強部材75が係止される。補強部材75は、上面視において、軸受部71と同一の形状を有する板状の部材である。補強部材75は、樹脂部材によって形成される。補強部材75は、軸受部71の孔部73と上下に連通する連通孔を有している。軸受部71及び補強部材75は、貫通孔O1を介して前方に延びている。
下ヒンジ部7bは、上ヒンジ部7aと同様に、装置本体100に設けられた軸受部71と、ドア5に設けられた軸部72と、を有する構成であるため、説明は省略する。なお、下ヒンジ部7bの軸受部71には、補強部材75は設けられていない。また、上ヒンジ部7a及び下ヒンジ部7bの軸部72は、軸心が一致している。
以上の構成において、ドア5を装置本体100に取り付ける際に、まず、上下に位置する各軸受部71を対応する凹部51に挿入する。そして、ドア5を少し下方に移動させて、各孔部73に対応する軸部72をそれぞれ挿入することで、ドア5を装置本体100に軸部72周りに回動可能に支持することが可能となる。
なお、ドア5を回動可能に支持するヒンジ部について、上記に示した例に限らない。例えば、2つのヒンジ部を有しているが、これに限らず、1つまたは3つ以上のヒンジ部を備えていてもよい。また、ヒンジ部を構成する軸部は、ドア5に設けられているが、これに限らず、装置本体100に設けられてもよい。
<ホルダユニット>
次に、図9から図13までを用いて、ホルダユニット8について説明する。図9は、ホルダユニット8を示す衣類処理装置1の部分拡大斜視図である。図9では、ドア5が開かれた衣類処理装置1の部分拡大斜視図である。図10は、ホルダユニット8を示す衣類処理装置1の部分拡大前面図である。図10では、ドア5の図示を省略している。図11は、ホルダユニット8を前斜め上方からみた斜視図である。図12は、ホルダユニット8を後斜め上方からみた斜視図である。図13は、ホルダユニット8を前斜め下方から見た斜視図である。
次に、図9から図13までを用いて、ホルダユニット8について説明する。図9は、ホルダユニット8を示す衣類処理装置1の部分拡大斜視図である。図9では、ドア5が開かれた衣類処理装置1の部分拡大斜視図である。図10は、ホルダユニット8を示す衣類処理装置1の部分拡大前面図である。図10では、ドア5の図示を省略している。図11は、ホルダユニット8を前斜め上方からみた斜視図である。図12は、ホルダユニット8を後斜め上方からみた斜視図である。図13は、ホルダユニット8を前斜め下方から見た斜視図である。
図9に示すように、衣類処理装置1は、装置本体100から外部に引き出され、ドア5の表示操作部9に接続するためのリード線Lを有する。リード線Lは、制御装置200の基板と表示操作部9の基板とを電気的に接続し、電力供給や電気信号の伝達を行う。本実施形態ではでは、リード線Lは、装置本体100から引き出され、ドア5の内部に設けられたコネクタ(図示しない)に接続されることにより、表示操作部9に接続される。
図9及び図10に示すように、衣類処理装置1は、前面部103の一側において装置本体100からドア5にかけてリード線Lを保持するためのホルダユニット8を備える。ホルダユニット8は、樹脂部材によって形成される。前面部103の一側とは、前面部103においてヒンジ部が設けられる側である。本実施形態では、前面部103の一側とは、前面部103の左側、より具体的には、前面部103の外箱開口部6よりも左側を指す。
図11から図13までに示すように、ホルダユニット8は、リード線Lを保持するホルダ部81と、ホルダ部81を装置本体100に取り付けるための取付部82とを有する。
ホルダ部81は、前面部103の一側において装置本体100からドア5にかけてリード線Lを保持する。ホルダ部81は、取付部82を介して装置本体100(本実施形態では、前面部103)に取り付けられた状態において、装置本体100の内部において開口する第1開口部81aと、ドア5の内部において開口する第2開口部81bと、第1開口部81a及び第2開口部81bを連通し、かつリード線Lを収容する中空の本体部81cと、を有する。
本体部81cは、上下方向からみて、ヒンジ部(上ヒンジ部7a)と略同一の形状を有する。具体的には、ホルダ部81は、基部から先端部にかけて、前面部103から前方に延びた後、左側に屈曲した形状を有する。本体部81cの基部には、後方に向けて開口する第1開口部81aが設けられる。本体部81cの先端部には、下方に向けて開口する第2開口部81bが設けられる。リード線Lは、第1開口部81aから本体部81cの内部を経由して第2開口部81bから引き出される。本体部81cの上下方向の厚みは、ヒンジ部(上ヒンジ部7a)の上下方向の厚みよりも厚い。
図9及び図10に示すように、ホルダ部81は、ヒンジ部に対してヒンジ部の軸部の軸方向(本実施形態では、上下方向)に間隔をあけて配置される。本実施形態では、ホルダ部81は、上ヒンジ部7aに対して下方に間隔をあけて配置される。
本実施形態では、制御装置200が、装置本体100の内部において上側に配置されている(図2参照)。そのため、ホルダ部81は、リード線Lを引き回す距離が短くなるように、上ヒンジ部7aに対して上下方向に間隔をあけて配置されることが好ましい。
以上のように、ドア5を回動可能に支持する上ヒンジ部7aとは別に、リード線Lを保持するホルダユニット8が設けられる。さらに、ホルダユニット8のホルダ部81が上ヒンジ部7aと上下方向に間隔をあけて配置される。これにより、ドア5の開閉時において、ドア5の重量によって上ヒンジ部7aが仮に変形したとしても、上ヒンジ部7aの変形に伴ってホルダ部81に応力が生じることを低減できるため、リード線Lが破損することを抑制できる。
図9に示すように、凹部51は、上ヒンジ部7a及びホルダ部81を一体的に収容可能である。凹部51は、ドア5を閉じた状態において、ドア5の後面における上ヒンジ部7a及びホルダ部81と対向する位置に設けられる。これにより、ドア5の凹部51の大きさを、上ヒンジ部7aのみを収容する場合と比較して、大きくすることができるため、ドア5の装置本体100に対する着脱作業や、ホルダユニット8の装置本体100に対する着脱作業や、リード線Lの引き回し作業等を容易に行うことができる。したがって、ドア5の組付性を向上できる。
<ホルダユニットの取付構造>
図14を用いて、ホルダユニット8の取付構造について説明する。図14は、ホルダユニット8の前面部103への取付構造を示す分解斜視図である。図14では、前面部103及びホルダユニット8以外の部材について図示を省略している。
図14を用いて、ホルダユニット8の取付構造について説明する。図14は、ホルダユニット8の前面部103への取付構造を示す分解斜視図である。図14では、前面部103及びホルダユニット8以外の部材について図示を省略している。
図14に示すように、ホルダユニット8は、前面部103に固定される。前面部103には、取付部82を嵌め込むための開口部O2が設けられる。取付部82は、開口部O2に嵌め込まれることで、前面部103の外表面の一部をなす。開口部O2は、例えば、前面部103に形成された貫通孔O1と連続して形成される。なお、開口部O2は、貫通孔O1とは別に設けられてもよい。
図10及び図14に示すように、取付部82は、前後方向からみて、上ヒンジ部7a及びホルダ部81に重ならない位置に向けて延びる。本実施形態では、取付部82は、ホルダ部81から左方に延びた後、上方に屈曲するように形成される。取付部82の先端部(上端部)には、ねじSを締結するための孔部82aと、孔部82aを塞ぐキャップ82bとが設けられる。前面部103は、開口部O2のうち、孔部82aに対応する部分にねじ孔103bを有する取付面103cを有する。
取付部82の右側部には、側方に突出する突起部82cが設けられる。突起部82cは、開口部O2を規定する右側壁に形成された孔部(図示せず)に挿入可能である。また、取付部82の左側部には、爪部82dが設けられる(図11参照)。爪部82dは、開口部O2を規定する左側壁に形成された爪受部(図示せず)に係止可能である。
以下では、ホルダユニット8の取付手順について説明する。まず、装置本体100から引き出されるリード線Lを、ホルダ部81の第1開口部81aから本体部81cの内部を経由して第2開口部81bから引き出した状態とする。次に、取付部82の突起部82cを開口部O2の孔部(図示せず)に挿入し、かつ取付部82の爪部82dを開口部O2の爪受部(図示せず)に係止することで、取付部82は開口部O2に嵌め込んだ状態で係止される。そして、ねじSを孔部82aを介してねじ孔103bに締結することで、取付部82が前面部103(取付面103c)に固定される。最後に、第2開口部81bから引き出されたリード線Lを、ドア5の内部に設けられたコネクタ(図示せず)に接続する。
以上のように、ホルダユニット8は、前後方向からみてホルダ部81及びヒンジ部に重ならない位置で前面部103に締結具を用いて固定する構成であることから、ホルダユニット8の前面部103への着脱作業時に、上ヒンジ部7aやホルダ部81が妨げとならない。ゆえに、ホルダユニット8の着脱作業を容易に行うことができる。
以上の構成において、ホルダ部81は前面部103に固定され、上ヒンジ部7aは前板16に固定されている。すなわち、ホルダ部81が固定される第1部材(前面部103)と、上ヒンジ部7aが固定される第2部材(前板16)とが異なる部材である。ゆえに、ドア5の開閉時に、ドア5の重量によって上ヒンジ部7aが固定される前板16に負荷がかかったとしても、ホルダ部81は前板16と異なる部材に固定されているため、ドア5の重量による影響を受けづらく、リード線Lが破損することを効果的に抑制できる。
<ホルダユニットの分割構造>
図15を用いて、ホルダユニット8の分割構造について説明する。図15は、ホルダユニット8の分解斜視図である。図16は、第2ユニット84の上面図である。
図15を用いて、ホルダユニット8の分割構造について説明する。図15は、ホルダユニット8の分解斜視図である。図16は、第2ユニット84の上面図である。
図15に示すように、ホルダユニット8は、第1ユニット83と、第2ユニット84とに分割可能である。第1ユニット83は、ホルダ部81の上部と取付部82の前部とを含む。第2ユニット84は、ホルダ部81の下部と取付部82の後部とを含む。ホルダユニット8は、第1ユニット83と第2ユニット84とが接合されることで構成される。以下では、第1ユニット83のうち、ホルダ部81を構成する部分を上部カバー83aと称する。また、第2ユニット84のうち、ホルダ部81を構成する部分を下部カバー84aと称する。
上部カバー83aは、ホルダ部81の上壁と側壁の一部とを有し、下方に開口している。下部カバー84aは、ホルダ部81の下壁と側壁の一部とを有し、上方に開口している。上部カバー83aには、側壁の内側から下方に向けて延びる爪受部83bが設けられる。下部カバー84aには、側壁の内側に爪受部83bに係止可能な爪部84bが設けられる(図16参照)。
上部カバー83aの側壁の下端部には、側壁の外表面から内側に向かって段差状に形成された段差部83cが設けられる。下部カバー84aの側壁の上端部には、側壁の内表面から外側に向かって段差状に形成された段差部84cが設けられる。ホルダユニット8は、上部カバー83aの段差部83cと下部カバー84aの段差部84cとがかみ合うことで、上部カバー83aの側壁の外表面と下部カバー84aの側壁の外表面とが面一となる。上部カバー83aの段差部83cと下部カバー84aの段差部84cとがかみ合った状態において、爪受部83bに爪部84bを係止することによって、上部カバー83aと下部カバー84aとは固定される。
以上のように、第1ユニット83と第2ユニット84とが、段差部同士がかみ合った状態で固定されることで、ホルダ部81の本体部81cにより取り囲まれる空間は、第1開口部81aから第2開口部81bにかけてホルダ部81の外部から遮蔽される。したがって、ホルダ部81の本体部81cは、リード線Lの周囲を囲むように保持することができる。これにより、ホルダ部81の外部から水等が侵入することを抑制することができるため、リード線Lを保護することができる。
なお、ホルダユニット8(ホルダ部81)は、分割構造であるが、これに限らず、リード線Lの周囲を囲むように保持することができればよく、一体物として形成されてもよい。
図16に示すように、下部カバー84aには、リード線Lをガイドするための複数のガイドリブ85が設けられる。複数のガイドリブ85に沿ってリード線Lを這わせることで、リード線Lを第1開口部81aから第2開口部81bにかけてガイドすることができる。なお、上部カバー83aにも同様に、ガイドリブを設けてもよい。
<ホルダユニットの第1変形例>
図17を用いて、ホルダユニットの第1変形例について説明する。ホルダユニット8aは、ホルダユニットの第1変形例である。図17は、ホルダユニット8aを示す衣類処理装置1の部分拡大前面図である。図17では、ドア5の図示を省略している。ホルダユニット8aは、ホルダ部81が上ヒンジ部7aの上方に間隔をあけて配置される点が、上記の実施形態と大きく異なる。上記の実施形態と同一の構成について、説明は省略する。
図17を用いて、ホルダユニットの第1変形例について説明する。ホルダユニット8aは、ホルダユニットの第1変形例である。図17は、ホルダユニット8aを示す衣類処理装置1の部分拡大前面図である。図17では、ドア5の図示を省略している。ホルダユニット8aは、ホルダ部81が上ヒンジ部7aの上方に間隔をあけて配置される点が、上記の実施形態と大きく異なる。上記の実施形態と同一の構成について、説明は省略する。
図17に示すように、ホルダユニット8aは、ホルダ部81と、取付部82と、を有する。ホルダ部81は、上ヒンジ部7aに対して上方に間隔をあけて配置される。取付部82は、前後方向からみて、上ヒンジ部7a及びホルダ部81に重ならない位置に向けて延びる。本変形例では、取付部82は、ホルダ部81から右方に延びるように形成される。取付部82の先端部(右端部)には、孔部82aとキャップ82bとが設けられ、ねじSによって前面部103に締結される。
以上のように、ホルダ部81は、上ヒンジ部7aに対して上方に間隔をあけて配置されてもよい。この場合、上記の実施形態と比較して、上ヒンジ部7aの下方よりも上方の方が前面部103のスペースが広いため、取付部82の形状や配置の自由度が高まる。本変形例においても、上記の実施形態と同様の効果を奏する。
<ホルダユニットの第2変形例>
図18を用いて、ホルダユニットの第2変形例について説明する。ホルダユニット8bは、ホルダユニットの第2変形例である。図18は、ホルダユニット8bを示す衣類処理装置1の部分拡大前面図である。図18では、ドア5の図示を省略している。ホルダユニット8bは、ホルダ部81が上ヒンジ部7aの上方に間隔をあけて配置される点が、上記の実施形態と大きく異なる。上記の実施形態と同一の構成について、説明は省略する。
図18を用いて、ホルダユニットの第2変形例について説明する。ホルダユニット8bは、ホルダユニットの第2変形例である。図18は、ホルダユニット8bを示す衣類処理装置1の部分拡大前面図である。図18では、ドア5の図示を省略している。ホルダユニット8bは、ホルダ部81が上ヒンジ部7aの上方に間隔をあけて配置される点が、上記の実施形態と大きく異なる。上記の実施形態と同一の構成について、説明は省略する。
図18に示すように、ホルダユニット8bは、ホルダ部81と、取付部82と、を有する。ホルダ部81は、上ヒンジ部7aに対して上方に間隔をあけて配置される。取付部82は、前後方向からみて、上ヒンジ部7a及びホルダ部81に重ならない位置に向けて延びる。取付部82は、ホルダ部81から左方に延びた後、上側に屈曲するように設けられる。取付部82の先端部(上端部)には、孔部82aとキャップ82bとが設けられ、ねじSによって前面部103に締結される。
以上のように、ホルダ部81は、上ヒンジ部7aに対して上方に間隔をあけて配置されてもよい。この場合も、第1変形例と同様に、上ヒンジ部7aの下方よりも上方の方が前面部103のスペースが広いため、取付部82の形状や配置の自由度が高まる。本変形例においても、上記の実施形態と同様の効果を奏する。
<ホルダユニットの第3変形例>
図19を用いて、ホルダユニットの第3変形例について説明する。ホルダユニット8cは、ホルダユニットの第3変形例である。図19は、ホルダユニット8cを示す衣類処理装置1の部分拡大前面図である。図19では、ドア5の図示を省略している。ホルダユニット8cは、ホルダ部81が下ヒンジ部7bの下方に間隔をあけて配置される点が、上記の実施形態と大きく異なる。上記の実施形態と同一の構成について、説明は省略する。
図19を用いて、ホルダユニットの第3変形例について説明する。ホルダユニット8cは、ホルダユニットの第3変形例である。図19は、ホルダユニット8cを示す衣類処理装置1の部分拡大前面図である。図19では、ドア5の図示を省略している。ホルダユニット8cは、ホルダ部81が下ヒンジ部7bの下方に間隔をあけて配置される点が、上記の実施形態と大きく異なる。上記の実施形態と同一の構成について、説明は省略する。
図19に示すように、ホルダユニット8cは、ホルダ部81と、取付部82と、を有する。ホルダ部81は、下ヒンジ部7bに対して下方に間隔をあけて配置される。取付部82は、前後方向からみて、下ヒンジ部7b及びホルダ部81に重ならない位置に向けて延びる。本変形例では、取付部82は、ホルダ部81から左方に延びた後、下方に屈曲するように設けられる。取付部82の先端部(下端部)には、孔部82aとキャップ82bとが設けられ、ねじSによって前面部103に締結される。
以上のように、ホルダ部81は、下ヒンジ部7bに対して下方に間隔をあけて配置されてもよい。また、ホルダ部81は、下ヒンジ部7bに対して上方に間隔をあけて配置されてもよい。本変形例においても、上記の実施形態と同様の効果を奏する。
なお、ホルダ部81は、上下方向を軸方向とする回動軸周りに回動可能に支持されるドア5においてヒンジ部に対して軸方向(上下方向)に間隔をあけて配置されているが、これに限らない。例えば、ホルダ部81は、左右方向を軸方向とする回動軸周りに回動可能に支持されるドア5においてヒンジ部に対して軸方向(左右方向)に間隔をあけて配置されてもよい。
以上の構成において、衣類処理装置1は、開口部(外箱開口部6)が設けられた前面パネル(前面部103)を有する装置本体100と、開口部(外箱開口部6)を開閉可能に設けられ、電子部品(表示操作部9)を有するドア5と、装置本体100から外部に引き出され、電子部品(表示操作部9)に接続するためのリード線Lと、前面パネル(前面部103)の一側においてドア5を回動軸(軸部72)周りに回動可能に支持するヒンジ部(上ヒンジ部7a)と、装置本体100に設けられ、前面パネル(前面部103)の一側において装置本体100からドア5にかけてリード線Lを保持するホルダ部81と、を備える。ホルダ部81は、ヒンジ部(上ヒンジ部7a)に対して回動軸(軸部72)の軸方向に間隔をあけて配置される。
これにより、ドア5の開閉時において、ドア5の重量によって上ヒンジ部7aが仮に変形したとしても、上ヒンジ部7aの変形に伴ってホルダ部81に応力が生じることを低減することができるため、リード線Lが破損することを抑制できる。
また、装置本体100は、ホルダ部81が固定される第1部材(前面部103)と、ヒンジ部(上ヒンジ部7a)が固定される第2部材(前板16)とを含む。第1部材(前面部103)と、第2部材(前板16)とは、異なる部材である。これにより、ドア5の開閉時に、ドア5の重量によって上ヒンジ部7aが固定される第2部材(前板16)に負荷がかかったとしても、ホルダ部81は第2部材(前板16)と異なる部材である第1部材(前面部103)に固定されているため、ホルダ部81は、ドア5の重量による影響を受けづらく、リード線Lが破損することを効果的に抑制できる。
また、ドア5は、開口部(外箱開口部6)を閉じた状態において前面パネル(前面部103)と対向する面に、ヒンジ部(上ヒンジ部7a)及びホルダ部81を一体的に収容可能な凹部51を有する。これにより、ドア5の凹部51の大きさを、上ヒンジ部7aのみを収容する場合と比較して、大きくすることができるため、ドア5の装置本体100に対する着脱作業や、リード線Lの引き回し作業等を容易に行うことができる。したがって、ドア5の組付性を向上できる。
また、ホルダ部81は、リード線Lの周囲を囲むように保持する。これにより、ホルダ部81の外部から水等の侵入を抑制することができるため、リード線Lを保護することが可能である。
また、衣類処理装置1は、ホルダ部81に設けられ、かつホルダ部81を装置本体100に取り付けるための取付部82をさらに備える。取付部82は、前後方向から見てホルダ部81及びヒンジ部(上ヒンジ部7a)に重ならない位置において締結具によって装置本体100に固定される。これにより、ホルダユニット8の着脱作業を容易に行うことができる。
なお、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
1 衣類処理装置、5 ドア、6 外箱開口部(開口部)、7a 上ヒンジ部(ヒンジ部)、9 表示操作部(電子部品)、16 前板、51 凹部、100 装置本体、103 前面部(前面パネル)、72 軸部(回動軸)、81 ホルダ部、82 取付部、L リード線
Claims (6)
- 開口部が設けられた前面パネルを有する装置本体と、
前記開口部を開閉可能に設けられ、電子部品を有するドアと、
前記装置本体から外部に引き出され、前記電子部品に接続するためのリード線と、
前記前面パネルの一側において前記ドアを回動軸周りに回動可能に支持するヒンジ部と、
前記装置本体に設けられ、前記前面パネルの一側において前記装置本体から前記ドアにかけて前記リード線を保持するホルダ部と、を備え、
前記ホルダ部は、前記ヒンジ部に対して前記回動軸の軸方向に間隔をあけて配置される、衣類処理装置。 - 前記装置本体は、前記ホルダ部が固定される第1部材と、前記ヒンジ部が固定される第2部材とを含み、
前記第1部材と前記第2部材とは、異なる部材である、請求項1に記載の衣類処理装置。 - 前記装置本体は、前記前面パネルの内側において前記前面パネルと対向する金属製の前板をさらに備え、
前記第1部材は、前記前面パネルであり、
前記第2部材は、前記前板である、請求項2に記載の衣類処理装置。 - 前記ドアは、前記開口部を閉じた状態において前記前面パネルと対向する面に、前記ヒンジ部及び前記ホルダ部を一体的に収容可能な凹部を有する、請求項1または請求項2に記載の衣類処理装置。
- 前記ホルダ部は、前記リード線の周囲を囲むように保持する、請求項1または請求項2に記載の衣類処理装置。
- 前記ホルダ部に設けられ、かつ前記ホルダ部を前記装置本体に取り付けるための取付部をさらに備え、
前記取付部は、前後方向から見て前記ホルダ部及び前記ヒンジ部に重ならない位置において締結具によって前記装置本体に固定される、請求項1または請求項2に記載の衣類処理装置。
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- 2023-09-20 CN CN202311220259.2A patent/CN117737972A/zh active Pending
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