JP2004073664A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】各基板間の配線を短くし、配線の束線を容易にすると共に材料費を抑えることが可能で、主基板による副基板の制御処理を減らし、余った処理能力で遊技機能の充実を図ることが可能な遊技機を提供することにある。
【解決手段】遊技機の全体の制御を行う主基板と、図柄表示、ランプ表示又は音声出力等の制御を行う複数の副基板とを備えた遊技機において、主基板に副基板をバス接続するための複数のデータ線及び副基板のいずれか1つを指定するために副基板ごとに設けられたストローブ線を有するバスラインを備え、バスラインを介して主基板が副基板を制御することを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】遊技機の全体の制御を行う主基板と、図柄表示、ランプ表示又は音声出力等の制御を行う複数の副基板とを備えた遊技機において、主基板に副基板をバス接続するための複数のデータ線及び副基板のいずれか1つを指定するために副基板ごとに設けられたストローブ線を有するバスラインを備え、バスラインを介して主基板が副基板を制御することを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機における各種基板の接続に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遊技機の一種であるパチンコ機では、遊技機の全体の制御を行う主基板を設け、該主基板によって、遊技機の図柄表示を制御する図柄制御基板、ランプの点灯を制御するランプ制御基板、音声出力を制御する音声制御基板等の副基板の制御を行っている。この従来の遊技機の構成の例として図5に示すものがある。
【0003】
図5に示す従来の遊技機では、主基板25がCPU251を備え、このCPU251がインターフェース256(図面ではI/Oと記載)を介して副基板に接続されている。この副基板である払出制御基板24,図柄制御基板29、ランプ制御基板28及び音声制御基板27は、それぞれにCPU241,291,281,271及び主基板25と接続するためのインターフェース246,296,286,276を備えている。また、主基板25と各副基板との接続は、複数の信号線から構成される信号ライン258,259,279,289で接続されている。具体的には、主基板25のインターフェース256から払出制御基板24のインターフェース246に信号ライン259が接続され、図柄制御基板29のインターフェース296に信号ライン258が接続され、インターフェース256からランプ制御基板28のインターフェース286に信号ライン289が接続され、インターフェース256から音声制御基板27のインターフェース276に信号ライン279が接続されている。このように、主基板25から各副基板に対して、信号ライン258,259,279、289によってスター接続され、主基板25が直接各副基板の制御を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の遊技機では、主基板から各副基板に対してスター接続されていることから、それぞれの配線が長く、束線作業が煩雑であると共に材料費を抑えることが困難であった。
【0005】
また、主基板が直接すべての副基板の制御を行っていることから、主基板の処理負担が重く、遊技機本来の遊技機能の充実を図ることが困難であった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、各基板間の配線を短くし、配線の束線を容易にすると共に材料費を抑えることが可能で、主基板による副基板の制御処理を減らし、余った処理能力で遊技機能の充実を図ることが可能な遊技機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の遊技機は、主基板に副基板をバス接続するための複数のデータ線及び副基板のいずれか1つを指定するために副基板ごとに設けられたストローブ線を有するバスラインを備え、バスラインを介して主基板が副基板を制御することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の遊技機は、主基板に副基板をバス接続するための複数のデータ線を有する主バスラインと、主基板にバス接続された副基板を他の副基板にバス接続するための複数のデータ線及び他の副基板のいずれか1つを指定するために他の副基板ごとに設けられたストローブ線を有する副バスラインとを備え、副バスラインを介して主基板にバス接続された副基板が他の副基板を制御することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の遊技機は、主基板にバス接続される副基板が、副基板のうち図柄表示を制御する図柄制御基板であると共に、図柄制御基板に副バスラインを介してバス接続される副基板が、ランプ表示を制御するランプ制御基板及び音声出力を制御する音声制御基板であることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発明に係る遊技機の一例を示す背面図である。図2は同構成図、図3は同配線図である。図4は、同副データバスの信号の様子を示すタイミング図である。
【0011】
図1〜図4において、遊技機1は、パチンコ遊技機やスロットマシン等であり、図1は一例としてパチンコ遊技機の背面図を示している。遊技機1は、パチンコ遊技機としての動作に必要な電気基板として、フィルタ基板2、電源基板3、払出制御基板4、主基板5,音声制御基板7,ランプ制御基板8,図柄制御基板9等を備えている。フィルタ基板2は、パチンコ遊技場の電源設備から供給された24ボルト交流電源を遊技機1に最初に取り入れる基板であり、AC24V電源ケーブル10によって、パチンコ遊技場の電源設備と接続されている。このパチンコ遊技場の電源設備では、商用100ボルト交流電源をトランスによって24ボルトに降圧して24ボルト交流電源を作り出している。
【0012】
フィルタ基板2は、24ボルト交流電源のオンオフを行う電源スイッチ、電源ノイズの除去を行うフィルタ回路、24ボルト交流電源が異常な場合に遮断する遮断回路等からなる。電源基板2は、フィルタ基板2から供給される24ボルト交流電源を、各基板のための直流の電源に変換するための基板である。具体的には、AC24Vから直流(DC)5V、DC12V、DC24V、DC32V等を作り出している。
【0013】
主基板5は、後述する払出制御基板4、音声制御基板7、ランプ制御基板8、図柄制御基板9等を制御することにより、遊技機1全体の動作を司る基板である。すなわち、主基板5に対し、払出制御基板4、音声制御基板7、ランプ制御基板8、図柄制御基板9等の基板は、主基板5に制御される副基板である(以降、「副基板」とは、主基板5以外の払出制御基板4、音声制御基板7、ランプ制御基板8、図柄制御基板9等の基板を示す。)。主基板5は、中央演算装置であるCPU51と、CPU51が動作するためのプログラムが記憶されているメモリであるROM52と、CPU51が演算途中等でデータの書き込み等を行う揮発性メモリであるRAM53を備えている。また、主基板5は、CPU51の指示等により遊技機1に設けられた電装部品の制御や状態検出を行うためのインターフェース55を備えている。主基板5のインターフェース55に接続されている電装部品としては、例えば、始動スイッチ(SW)、始動口ソレノイド、始動ゲートセンサ、大入賞口スイッチ(SW)、継続スイッチ(SW)、大入賞口ソレノイド、普通賞口スイッチ1(SW1)、普通賞口スイッチ2(SW2)等がある。また、主基板5は、副基板と接続し通信を行うためのインターフェース56を備えている。
【0014】
払出制御基板4は、貸球及び賞球を払い出す球払出装置15を制御するための基板である。払出制御基板4は、中央演算装置であるCPU41と、CPU41が動作するためのプログラムが記憶されているメモリであるROM42と、CPU41が演算途中等でデータの書き込み等を行う揮発性メモリであるRAM43を備えている。また、払出制御基板4は、CPU41の指示等により遊技機1に設けられた電装部品の制御や状態検出を行うためのインターフェース45を備えている。払出制御基板4のインターフェース45に接続されている電装部品としては、例えば、払出起動モータ、原点検出スイッチ(SW)、払出球検出スイッチ(SW)、球有り検出スイッチ(SW)、満タン検出スイッチ(SW)等がある。また、払出制御基板4は、主基板5と接続し通信を行うためのインターフェース46を備えている。
【0015】
基板ユニット6は、音声制御基板7とランプ制御基板8とを収納するケースであり、音声制御基板7とランプ制御基板8とは基板連結用のコネクタで接続されている。音声制御基板7は、遊技機1の遊技内容に応じた効果音を出力制御する基板である。音声制御基板7は、中央演算装置であるCPU71と、CPU71が動作するためのプログラムが記憶されているメモリであるROM72と、CPU71が演算途中等でデータの書き込み等を行う揮発性メモリであるRAM73を備えている。また、音声制御基板7は、CPU71の指示等により遊技機1に設けられた電装部品の制御や状態検出を行うためのインターフェース75を備えている。音声制御基板7のインターフェース75に接続されている電装部品としては、例えば、振動手段、スピーカ等がある。また、音声制御基板7は、図柄制御基板9と接続し通信を行うためのインターフェース76を備えている。
【0016】
ランプ制御基板8は、遊技板上に設けられたランプの点灯及び消灯を遊技機1の遊技内容に応じて制御する基板である。ランプ制御基板8は、中央演算装置であるCPU81と、CPU81が動作するためのプログラムが記憶されているメモリであるROM82と、CPU81が演算途中等でデータの書き込み等を行う揮発性メモリであるRAM83を備えている。また、ランプ制御基板8は、CPU81の指示等により遊技機1に設けられた電装部品の制御や状態検出を行うためのインターフェース85を備えている。ランプ制御基板8のインターフェース85に接続されている電装部品としては、例えば、装飾LED、ガラス枠ランプ、サイドランプ等がある。また、ランプ制御基板8は、主基板5と接続し通信を行うためのインターフェース86を備えている。
【0017】
図柄制御基板9は、遊技板上に設けられた液晶等の表示器(特別図柄表示装置、普通図柄表示装置等)の図柄を遊技機1の遊技内容に応じて制御する基板である。図柄制御基板9は、中央演算装置であるCPU91と、CPU91が動作するためのプログラムが記憶されているメモリであるROM92と、CPU91が演算途中等でデータの書き込み等を行う揮発性メモリであるRAM93を備えている。また、図柄制御基板9は、CPU91の指示等により遊技機1に設けられた電装部品の制御や状態検出を行うためのインターフェース95を備えている。
図柄制御基板9のインターフェース95に接続されている電装部品としては、例えば、特別図柄表示装置(液晶等)、普通図柄表示装置(7セグメント表示器)等がある。また、図柄制御基板9は、主基板5と接続し通信を行うためのインターフェース96を備えている。さらに、図柄制御基板9は、音声制御基板7やランプ制御基板8と接続し通信を行うためのインターフェース97を備えている。
【0018】
各基板の遊技機1における配置は、図1に示すように、フィルタ基板2が遊技機1の背面上部である。図柄制御基板9は、遊技板のほぼ中央に位置する表示器(図示せず)の背面側に設けられている。主基板5は、各基板に対して結線を行う必要があることから、遊技機1の背面の図柄制御基板9と電源基板3との間で、遊技機1の背面ほぼ中央に設けられている。また、払出制御基板4、音声制御基板7、ランプ制御基板8は、主基板5を取り囲むように、遊技機1の背面に設けられている。
【0019】
次に、遊技機1内の各基板の配線の流れを説明する。まず、図2及び図3に示すように、主基板5のインターフェース56から図柄制御基板9のインターフェース96に、主バスライン58が接続されている。主バスライン58は、図3に示すように、複数のデータ線であるVD0〜VD7と主基板5が図柄制御基板9を指定するためのストローブ線であるVSTBから構成されている。すなわち、主基板5と図柄制御基板9とは、主バスライン58を介してバス接続されている。
【0020】
また、図柄制御基板9のインターフェース97からランプ制御基板8のインターフェース86及び音声制御基板7のインターフェース76に、副バスライン98が接続されている。尚、ランプ制御基板8は、音声制御基板7に対し副バスライン98を中継している。副バスライン98は、図3に示すように、複数のデータ線であるLD0〜VD7と図柄制御基板9がランプ制御基板8又は音声制御基板7を指定するためのストローブ線であるLSTB、PSTBから構成されている。すなわち、ランプ制御基板8と音声制御基板7とは、副バスライン98を介して図柄制御基板9とバス接続されている。
【0021】
さらに、主基板5のインターフェース56から払出制御基板4のインターフェース46に、バス59が接続されている。バス59は、図3に示すように、複数のデータ線であるHD0〜HD7と主基板5が払出制御基板4を指定するためのストローブ線であるHSTBから構成されている。すなわち、主基板5と払出制御基板4とは、バス59を介してバス接続されている。
【0022】
次に、遊技機1の動作を説明する。まず、主基板5及び副基板に電源基板3から直流電源が供給されると、各基板のCPU51〜91が各プログラムによる動作を開始する。そして、主基板5のCPU51が遊技機1全体の動作を制御しつつ、遊技機1がパチンコ遊技ができる状態となる。具体的な、主基板5による各副基板への制御は、例えば、主基板5のCPU51が図柄制御基板9に対し所定の図柄を表示器等に表示するように指示することにより行う。このとき、制御用のコマンドが、主バスライン58のデータ線(VD0〜VD7)に対してパラレル信号として送り出される。また、インターフェース56が、I/OマップドI/O方式又はメモリマップドI/O方式等により、コマンドが図柄制御基板9に対するものであることを認識すると、ストローブ信号線であるVSTBをアクティブにする。図柄制御基板9では、VSTBのアクティブな区間のデータ線(VD0〜VD7)のコマンドが、有効なコマンドであると認識し、このコマンドの指示による処理を行う。すなわち、図柄制御基板9では、主基板5から指示された図柄を表示器等に表示させる。尚、主バスライン58は、主基板5から図柄制御基板9にしか接続されていないため、データ線(VD0〜VD7)だけでコマンドの授受を行うことも可能である。
【0023】
図柄制御基板9では、表示する図柄にあわせて音声やランプ制御を音声制御基板7やランプ制御基板8に行わせる必要がある。このため、図柄制御基板9は、副バスライン98を介して、音声制御基板7やランプ制御基板8にコマンドを送る。すなわち、図柄制御基板9のCPU91の制御により、制御用のコマンドが、副バスライン98のデータ線(LD0〜LD7)に対してパラレル信号として送り出される。また、インターフェース97が、I/OマップドI/O方式又はメモリマップドI/O方式等により、コマンドがランプ制御基板8に対するものであることを認識すると、ストローブ信号線であるLSTBをアクティブにする。ランプ制御基板8では、LSTBのアクティブな区間(図4のT1)のデータ線(LD0〜LD7)のコマンドが、有効なコマンドであると認識し、このコマンドの指示による処理を行う。すなわち、ランプ制御基板8では、図柄制御基板9から指示されたランプやLEDの点灯・消灯を行う。
【0024】
また、インターフェース97が、I/OマップドI/O方式又はメモリマップドI/O方式等により、コマンドが音声制御基板7に対するものであることを認識すると、ストローブ信号線であるPSTBをアクティブにする。音声制御基板7では、PSTBのアクティブな区間(図4のT2)のデータ線(LD0〜LD7)のコマンドが、有効なコマンドであると認識し、このコマンドの指示による処理を行う。すなわち、音声制御基板7では、図柄制御基板9から指示された音声をスピーカから出力させたり、振動手段を振動させたりする。
以上のように、副基板のうちの1つである図柄制御基板9は、副バスライン98を介して、他の副基板である音声制御基板7及びランプ制御基板8の制御を行っている。
【0025】
また、音声制御基板7とランプ制御基板8とを、同じコマンドで同時に制御したい場合には、データ線(LD0〜LD7)にこのコマンドを送ると共に、LSTBとPSTBを同時にアクティブにする(図4のT3)。このように、共通するコマンドが使用できることにより、プログラムの簡略化が可能である。
【0026】
また、遊技球の払い出しを行う場合には、主基板5のCPU51が払出制御基板4に対し所定の数量の遊技球を払い出すように指示することにより行う。このとき、制御用のコマンドが、バスライン59のデータ線(HD0〜HD7)に対してパラレル信号として送り出される。また、インターフェース56が、I/OマップドI/O方式又はメモリマップドI/O方式等により、コマンドが払出制御基板4に対するものであることを認識すると、ストローブ信号線であるHSTBをアクティブにする。払出制御基板4では、HSTBのアクティブな区間のデータ線(HD0〜HD7)のコマンドが、有効なコマンドであると認識し、このコマンドの指示による処理を行う。すなわち、払出制御基板4では、主基板5から指示された数量の遊技球を払い出す。尚、バスライン59は、主基板5から払出制御基板4にしか接続されていないため、データ線(HD0〜HD7)だけでコマンドの授受を行うことも可能である。
【0027】
以上のように、本実施の形態における遊技機1によれば、主基板5と副基板との間及び副基板と副基板との間を、主バスライン58及び副バスライン98でバス接続することにより、主基板5から各副基板に個々にスター接続する場合に比べ主基板5から各副基板までの配線が短くなり、束線が容易となると共に材料費を抑えることが可能である。
【0028】
また、副バスライン98を介して主基板5にバス接続された副基板である図柄制御基板9が、他の副基板である音声制御基板7及びランプ制御基板8を制御することにより、主基板5による音声制御基板7及びランプ制御基板8の制御処理を減らし、余った処理能力で遊技機1の機能の充実を図ることが可能となる。尚、図柄を表示させるための処理が非常に多いことから、主基板5のCPU51よりも処理能力の高いCPUが図柄制御基板9に用いられている場合が多く、高性能な図柄制御基板9で複数の他の副基板の制御を行わせることで、より一層主基板5の副基板制御の負担の軽減が可能となり、遊技機1の遊技機能の充実を図ることが可能となる。
【0029】
また、ランプ制御基板8及び音声制御基板7が、副バスライン98でバス接続された図柄制御基板9により制御されることから、図柄の表示に正確に同期してランプを点灯させたり音声を出力させたりでき、図柄表示、ランプ点灯、音声出力等を緻密に行うことが可能となる。
【0030】
尚、本実施例では、主バスライン58により主基板5に接続され、音声制御基板7及びランプ制御基板8を制御する副基板が図柄制御基板9であるが、それに限られるものではなく、図柄制御基板9以外の副基板(払出制御基板4,音声制御基板7、ランプ制御基板8等)を主バスライン58を介して主基板5に接続される基板としてもよい。そして、図柄制御基板9以外の副基板(払出制御基板4,音声制御基板7、ランプ制御基板8等)により、主基板5に接続された以外の副基板の制御を行ってもよい。
【0031】
また、本実施例では、主基板5にバス接続された副基板である図柄制御基板9により、他の副基板である音声制御基板7及びランプ制御基板8を制御している。しかしながら、これにくわえ、主基板5にバス接続された副基板以外の他の副基板にさらに別の副バスラインを接続し、主基板5にバス接続された副基板以外の他の副基板により、さらに他の副基板を制御させるようにしてもよい。具体的には、例えば、図柄制御基板9とランプ制御基板8との間は、本実施例のまま副バスライン98で接続し、音声制御基板7とランプ制御基板8との間を新たな副バスラインで接続し、ランプ制御基板8を音声制御基板7で制御するような構成がある(ランプ制御基板8と音声制御基板7との関係を逆にしてもよい。)。このように、副基板により別の副基板を制御し、該別の副基板でさらに別の副基板を制御することにより、各副基板に対する制御処理の分散化が図られ、より一緒、遊技機1の遊技機能の充実を図ることが可能となる。尚、本実施例では、払出制御基板4を、主バスライン58及び副バスライン98によるバス接続の範囲外に配置したが、払出制御基板4を他の副基板と同様にバス接続することは可能である。
【0032】
また、本実施例では、主バスライン58、副バスライン89等の複数のバスラインを使用したが、これらのバスラインを1つのバスラインで構成させることも可能である。すなわち、主基板5に副基板をバス接続するための複数のデータ線と、主基板5が副基板のいずれか1つを指定するための副基板毎に設けられた複数のストローブ線を有するバスラインを設け、このバスラインを介して主基板5が副基板を制御するようにしてもよい。
【0033】
このように、主基板5に副基板をバス接続することで、主基板5から各副基板に個々にスター接続する場合に比べ主基板5から各副基板までの配線が短くなり、束線が容易となると共に材料費を抑えることが可能である。また、主基板5からの配線が減り、主基板5の大きさを抑え、遊技機1内のスペースの有効利用が可能となる。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、主基板に副基板をバス接続することで、主基板から各副基板に個々にスター接続する場合に比べ主基板から各副基板までの配線が短くなり、束線が容易となると共に材料費を抑えることが可能である。
また、主基板からの配線が減り、主基板の大きさを抑え、遊技機内のスペースの有効利用が可能となる。
【0035】
請求項2の発明によれば、主基板と副基板との間及び副基板と副基板との間をバス接続することにより、主基板から各副基板に個々にスター接続する場合に比べ各基板間の配線が短くなり、束線が容易となると共に材料費を抑えることが可能である。
また、副バスラインを介して主基板にバス接続された副基板が他の副基板を制御することにより、主基板による副基板の制御処理を減らし、余った処理能力で遊技機の遊技機能の充実を図ることが可能となる。
【0036】
請求項3の発明によれば、主基板にバス接続される副基板が図柄制御基板であり、ランプ制御基板及び音声制御基板がバス接続された図柄制御基板により制御されることから、図柄の表示に正確に同期してランプを点灯させたり音声を出力させたりでき、図柄表示、ランプ点灯、音声出力等を緻密に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の一例を示す背面図である。
【図2】同構成図である。
【図3】同配線図である。
【図4】同副データバスの信号の様子を示すタイミング図である。
【図5】従来の遊技機の構成図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・遊技機
3・・・・・・・・・・・・・電源基板
5・・・・・・・・・・・・・主基板
6・・・・・・・・・・・・・基板ユニット
7・・・・・・・・・・・・・音声制御基板
8・・・・・・・・・・・・・ランプ制御基板
9・・・・・・・・・・・・・図柄制御基板
51,71,81,91・・・CPU
52,72,82,92・・・ROM
53,73,83,93・・・RAM
55,75,85,95・・・インターフェース
56,76,86,96・・・インターフェース
58・・・・・・・・・・・・主バスライン
97・・・・・・・・・・・・インターフェース
98・・・・・・・・・・・・副バスライン
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機における各種基板の接続に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遊技機の一種であるパチンコ機では、遊技機の全体の制御を行う主基板を設け、該主基板によって、遊技機の図柄表示を制御する図柄制御基板、ランプの点灯を制御するランプ制御基板、音声出力を制御する音声制御基板等の副基板の制御を行っている。この従来の遊技機の構成の例として図5に示すものがある。
【0003】
図5に示す従来の遊技機では、主基板25がCPU251を備え、このCPU251がインターフェース256(図面ではI/Oと記載)を介して副基板に接続されている。この副基板である払出制御基板24,図柄制御基板29、ランプ制御基板28及び音声制御基板27は、それぞれにCPU241,291,281,271及び主基板25と接続するためのインターフェース246,296,286,276を備えている。また、主基板25と各副基板との接続は、複数の信号線から構成される信号ライン258,259,279,289で接続されている。具体的には、主基板25のインターフェース256から払出制御基板24のインターフェース246に信号ライン259が接続され、図柄制御基板29のインターフェース296に信号ライン258が接続され、インターフェース256からランプ制御基板28のインターフェース286に信号ライン289が接続され、インターフェース256から音声制御基板27のインターフェース276に信号ライン279が接続されている。このように、主基板25から各副基板に対して、信号ライン258,259,279、289によってスター接続され、主基板25が直接各副基板の制御を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の遊技機では、主基板から各副基板に対してスター接続されていることから、それぞれの配線が長く、束線作業が煩雑であると共に材料費を抑えることが困難であった。
【0005】
また、主基板が直接すべての副基板の制御を行っていることから、主基板の処理負担が重く、遊技機本来の遊技機能の充実を図ることが困難であった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、各基板間の配線を短くし、配線の束線を容易にすると共に材料費を抑えることが可能で、主基板による副基板の制御処理を減らし、余った処理能力で遊技機能の充実を図ることが可能な遊技機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の遊技機は、主基板に副基板をバス接続するための複数のデータ線及び副基板のいずれか1つを指定するために副基板ごとに設けられたストローブ線を有するバスラインを備え、バスラインを介して主基板が副基板を制御することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の遊技機は、主基板に副基板をバス接続するための複数のデータ線を有する主バスラインと、主基板にバス接続された副基板を他の副基板にバス接続するための複数のデータ線及び他の副基板のいずれか1つを指定するために他の副基板ごとに設けられたストローブ線を有する副バスラインとを備え、副バスラインを介して主基板にバス接続された副基板が他の副基板を制御することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の遊技機は、主基板にバス接続される副基板が、副基板のうち図柄表示を制御する図柄制御基板であると共に、図柄制御基板に副バスラインを介してバス接続される副基板が、ランプ表示を制御するランプ制御基板及び音声出力を制御する音声制御基板であることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発明に係る遊技機の一例を示す背面図である。図2は同構成図、図3は同配線図である。図4は、同副データバスの信号の様子を示すタイミング図である。
【0011】
図1〜図4において、遊技機1は、パチンコ遊技機やスロットマシン等であり、図1は一例としてパチンコ遊技機の背面図を示している。遊技機1は、パチンコ遊技機としての動作に必要な電気基板として、フィルタ基板2、電源基板3、払出制御基板4、主基板5,音声制御基板7,ランプ制御基板8,図柄制御基板9等を備えている。フィルタ基板2は、パチンコ遊技場の電源設備から供給された24ボルト交流電源を遊技機1に最初に取り入れる基板であり、AC24V電源ケーブル10によって、パチンコ遊技場の電源設備と接続されている。このパチンコ遊技場の電源設備では、商用100ボルト交流電源をトランスによって24ボルトに降圧して24ボルト交流電源を作り出している。
【0012】
フィルタ基板2は、24ボルト交流電源のオンオフを行う電源スイッチ、電源ノイズの除去を行うフィルタ回路、24ボルト交流電源が異常な場合に遮断する遮断回路等からなる。電源基板2は、フィルタ基板2から供給される24ボルト交流電源を、各基板のための直流の電源に変換するための基板である。具体的には、AC24Vから直流(DC)5V、DC12V、DC24V、DC32V等を作り出している。
【0013】
主基板5は、後述する払出制御基板4、音声制御基板7、ランプ制御基板8、図柄制御基板9等を制御することにより、遊技機1全体の動作を司る基板である。すなわち、主基板5に対し、払出制御基板4、音声制御基板7、ランプ制御基板8、図柄制御基板9等の基板は、主基板5に制御される副基板である(以降、「副基板」とは、主基板5以外の払出制御基板4、音声制御基板7、ランプ制御基板8、図柄制御基板9等の基板を示す。)。主基板5は、中央演算装置であるCPU51と、CPU51が動作するためのプログラムが記憶されているメモリであるROM52と、CPU51が演算途中等でデータの書き込み等を行う揮発性メモリであるRAM53を備えている。また、主基板5は、CPU51の指示等により遊技機1に設けられた電装部品の制御や状態検出を行うためのインターフェース55を備えている。主基板5のインターフェース55に接続されている電装部品としては、例えば、始動スイッチ(SW)、始動口ソレノイド、始動ゲートセンサ、大入賞口スイッチ(SW)、継続スイッチ(SW)、大入賞口ソレノイド、普通賞口スイッチ1(SW1)、普通賞口スイッチ2(SW2)等がある。また、主基板5は、副基板と接続し通信を行うためのインターフェース56を備えている。
【0014】
払出制御基板4は、貸球及び賞球を払い出す球払出装置15を制御するための基板である。払出制御基板4は、中央演算装置であるCPU41と、CPU41が動作するためのプログラムが記憶されているメモリであるROM42と、CPU41が演算途中等でデータの書き込み等を行う揮発性メモリであるRAM43を備えている。また、払出制御基板4は、CPU41の指示等により遊技機1に設けられた電装部品の制御や状態検出を行うためのインターフェース45を備えている。払出制御基板4のインターフェース45に接続されている電装部品としては、例えば、払出起動モータ、原点検出スイッチ(SW)、払出球検出スイッチ(SW)、球有り検出スイッチ(SW)、満タン検出スイッチ(SW)等がある。また、払出制御基板4は、主基板5と接続し通信を行うためのインターフェース46を備えている。
【0015】
基板ユニット6は、音声制御基板7とランプ制御基板8とを収納するケースであり、音声制御基板7とランプ制御基板8とは基板連結用のコネクタで接続されている。音声制御基板7は、遊技機1の遊技内容に応じた効果音を出力制御する基板である。音声制御基板7は、中央演算装置であるCPU71と、CPU71が動作するためのプログラムが記憶されているメモリであるROM72と、CPU71が演算途中等でデータの書き込み等を行う揮発性メモリであるRAM73を備えている。また、音声制御基板7は、CPU71の指示等により遊技機1に設けられた電装部品の制御や状態検出を行うためのインターフェース75を備えている。音声制御基板7のインターフェース75に接続されている電装部品としては、例えば、振動手段、スピーカ等がある。また、音声制御基板7は、図柄制御基板9と接続し通信を行うためのインターフェース76を備えている。
【0016】
ランプ制御基板8は、遊技板上に設けられたランプの点灯及び消灯を遊技機1の遊技内容に応じて制御する基板である。ランプ制御基板8は、中央演算装置であるCPU81と、CPU81が動作するためのプログラムが記憶されているメモリであるROM82と、CPU81が演算途中等でデータの書き込み等を行う揮発性メモリであるRAM83を備えている。また、ランプ制御基板8は、CPU81の指示等により遊技機1に設けられた電装部品の制御や状態検出を行うためのインターフェース85を備えている。ランプ制御基板8のインターフェース85に接続されている電装部品としては、例えば、装飾LED、ガラス枠ランプ、サイドランプ等がある。また、ランプ制御基板8は、主基板5と接続し通信を行うためのインターフェース86を備えている。
【0017】
図柄制御基板9は、遊技板上に設けられた液晶等の表示器(特別図柄表示装置、普通図柄表示装置等)の図柄を遊技機1の遊技内容に応じて制御する基板である。図柄制御基板9は、中央演算装置であるCPU91と、CPU91が動作するためのプログラムが記憶されているメモリであるROM92と、CPU91が演算途中等でデータの書き込み等を行う揮発性メモリであるRAM93を備えている。また、図柄制御基板9は、CPU91の指示等により遊技機1に設けられた電装部品の制御や状態検出を行うためのインターフェース95を備えている。
図柄制御基板9のインターフェース95に接続されている電装部品としては、例えば、特別図柄表示装置(液晶等)、普通図柄表示装置(7セグメント表示器)等がある。また、図柄制御基板9は、主基板5と接続し通信を行うためのインターフェース96を備えている。さらに、図柄制御基板9は、音声制御基板7やランプ制御基板8と接続し通信を行うためのインターフェース97を備えている。
【0018】
各基板の遊技機1における配置は、図1に示すように、フィルタ基板2が遊技機1の背面上部である。図柄制御基板9は、遊技板のほぼ中央に位置する表示器(図示せず)の背面側に設けられている。主基板5は、各基板に対して結線を行う必要があることから、遊技機1の背面の図柄制御基板9と電源基板3との間で、遊技機1の背面ほぼ中央に設けられている。また、払出制御基板4、音声制御基板7、ランプ制御基板8は、主基板5を取り囲むように、遊技機1の背面に設けられている。
【0019】
次に、遊技機1内の各基板の配線の流れを説明する。まず、図2及び図3に示すように、主基板5のインターフェース56から図柄制御基板9のインターフェース96に、主バスライン58が接続されている。主バスライン58は、図3に示すように、複数のデータ線であるVD0〜VD7と主基板5が図柄制御基板9を指定するためのストローブ線であるVSTBから構成されている。すなわち、主基板5と図柄制御基板9とは、主バスライン58を介してバス接続されている。
【0020】
また、図柄制御基板9のインターフェース97からランプ制御基板8のインターフェース86及び音声制御基板7のインターフェース76に、副バスライン98が接続されている。尚、ランプ制御基板8は、音声制御基板7に対し副バスライン98を中継している。副バスライン98は、図3に示すように、複数のデータ線であるLD0〜VD7と図柄制御基板9がランプ制御基板8又は音声制御基板7を指定するためのストローブ線であるLSTB、PSTBから構成されている。すなわち、ランプ制御基板8と音声制御基板7とは、副バスライン98を介して図柄制御基板9とバス接続されている。
【0021】
さらに、主基板5のインターフェース56から払出制御基板4のインターフェース46に、バス59が接続されている。バス59は、図3に示すように、複数のデータ線であるHD0〜HD7と主基板5が払出制御基板4を指定するためのストローブ線であるHSTBから構成されている。すなわち、主基板5と払出制御基板4とは、バス59を介してバス接続されている。
【0022】
次に、遊技機1の動作を説明する。まず、主基板5及び副基板に電源基板3から直流電源が供給されると、各基板のCPU51〜91が各プログラムによる動作を開始する。そして、主基板5のCPU51が遊技機1全体の動作を制御しつつ、遊技機1がパチンコ遊技ができる状態となる。具体的な、主基板5による各副基板への制御は、例えば、主基板5のCPU51が図柄制御基板9に対し所定の図柄を表示器等に表示するように指示することにより行う。このとき、制御用のコマンドが、主バスライン58のデータ線(VD0〜VD7)に対してパラレル信号として送り出される。また、インターフェース56が、I/OマップドI/O方式又はメモリマップドI/O方式等により、コマンドが図柄制御基板9に対するものであることを認識すると、ストローブ信号線であるVSTBをアクティブにする。図柄制御基板9では、VSTBのアクティブな区間のデータ線(VD0〜VD7)のコマンドが、有効なコマンドであると認識し、このコマンドの指示による処理を行う。すなわち、図柄制御基板9では、主基板5から指示された図柄を表示器等に表示させる。尚、主バスライン58は、主基板5から図柄制御基板9にしか接続されていないため、データ線(VD0〜VD7)だけでコマンドの授受を行うことも可能である。
【0023】
図柄制御基板9では、表示する図柄にあわせて音声やランプ制御を音声制御基板7やランプ制御基板8に行わせる必要がある。このため、図柄制御基板9は、副バスライン98を介して、音声制御基板7やランプ制御基板8にコマンドを送る。すなわち、図柄制御基板9のCPU91の制御により、制御用のコマンドが、副バスライン98のデータ線(LD0〜LD7)に対してパラレル信号として送り出される。また、インターフェース97が、I/OマップドI/O方式又はメモリマップドI/O方式等により、コマンドがランプ制御基板8に対するものであることを認識すると、ストローブ信号線であるLSTBをアクティブにする。ランプ制御基板8では、LSTBのアクティブな区間(図4のT1)のデータ線(LD0〜LD7)のコマンドが、有効なコマンドであると認識し、このコマンドの指示による処理を行う。すなわち、ランプ制御基板8では、図柄制御基板9から指示されたランプやLEDの点灯・消灯を行う。
【0024】
また、インターフェース97が、I/OマップドI/O方式又はメモリマップドI/O方式等により、コマンドが音声制御基板7に対するものであることを認識すると、ストローブ信号線であるPSTBをアクティブにする。音声制御基板7では、PSTBのアクティブな区間(図4のT2)のデータ線(LD0〜LD7)のコマンドが、有効なコマンドであると認識し、このコマンドの指示による処理を行う。すなわち、音声制御基板7では、図柄制御基板9から指示された音声をスピーカから出力させたり、振動手段を振動させたりする。
以上のように、副基板のうちの1つである図柄制御基板9は、副バスライン98を介して、他の副基板である音声制御基板7及びランプ制御基板8の制御を行っている。
【0025】
また、音声制御基板7とランプ制御基板8とを、同じコマンドで同時に制御したい場合には、データ線(LD0〜LD7)にこのコマンドを送ると共に、LSTBとPSTBを同時にアクティブにする(図4のT3)。このように、共通するコマンドが使用できることにより、プログラムの簡略化が可能である。
【0026】
また、遊技球の払い出しを行う場合には、主基板5のCPU51が払出制御基板4に対し所定の数量の遊技球を払い出すように指示することにより行う。このとき、制御用のコマンドが、バスライン59のデータ線(HD0〜HD7)に対してパラレル信号として送り出される。また、インターフェース56が、I/OマップドI/O方式又はメモリマップドI/O方式等により、コマンドが払出制御基板4に対するものであることを認識すると、ストローブ信号線であるHSTBをアクティブにする。払出制御基板4では、HSTBのアクティブな区間のデータ線(HD0〜HD7)のコマンドが、有効なコマンドであると認識し、このコマンドの指示による処理を行う。すなわち、払出制御基板4では、主基板5から指示された数量の遊技球を払い出す。尚、バスライン59は、主基板5から払出制御基板4にしか接続されていないため、データ線(HD0〜HD7)だけでコマンドの授受を行うことも可能である。
【0027】
以上のように、本実施の形態における遊技機1によれば、主基板5と副基板との間及び副基板と副基板との間を、主バスライン58及び副バスライン98でバス接続することにより、主基板5から各副基板に個々にスター接続する場合に比べ主基板5から各副基板までの配線が短くなり、束線が容易となると共に材料費を抑えることが可能である。
【0028】
また、副バスライン98を介して主基板5にバス接続された副基板である図柄制御基板9が、他の副基板である音声制御基板7及びランプ制御基板8を制御することにより、主基板5による音声制御基板7及びランプ制御基板8の制御処理を減らし、余った処理能力で遊技機1の機能の充実を図ることが可能となる。尚、図柄を表示させるための処理が非常に多いことから、主基板5のCPU51よりも処理能力の高いCPUが図柄制御基板9に用いられている場合が多く、高性能な図柄制御基板9で複数の他の副基板の制御を行わせることで、より一層主基板5の副基板制御の負担の軽減が可能となり、遊技機1の遊技機能の充実を図ることが可能となる。
【0029】
また、ランプ制御基板8及び音声制御基板7が、副バスライン98でバス接続された図柄制御基板9により制御されることから、図柄の表示に正確に同期してランプを点灯させたり音声を出力させたりでき、図柄表示、ランプ点灯、音声出力等を緻密に行うことが可能となる。
【0030】
尚、本実施例では、主バスライン58により主基板5に接続され、音声制御基板7及びランプ制御基板8を制御する副基板が図柄制御基板9であるが、それに限られるものではなく、図柄制御基板9以外の副基板(払出制御基板4,音声制御基板7、ランプ制御基板8等)を主バスライン58を介して主基板5に接続される基板としてもよい。そして、図柄制御基板9以外の副基板(払出制御基板4,音声制御基板7、ランプ制御基板8等)により、主基板5に接続された以外の副基板の制御を行ってもよい。
【0031】
また、本実施例では、主基板5にバス接続された副基板である図柄制御基板9により、他の副基板である音声制御基板7及びランプ制御基板8を制御している。しかしながら、これにくわえ、主基板5にバス接続された副基板以外の他の副基板にさらに別の副バスラインを接続し、主基板5にバス接続された副基板以外の他の副基板により、さらに他の副基板を制御させるようにしてもよい。具体的には、例えば、図柄制御基板9とランプ制御基板8との間は、本実施例のまま副バスライン98で接続し、音声制御基板7とランプ制御基板8との間を新たな副バスラインで接続し、ランプ制御基板8を音声制御基板7で制御するような構成がある(ランプ制御基板8と音声制御基板7との関係を逆にしてもよい。)。このように、副基板により別の副基板を制御し、該別の副基板でさらに別の副基板を制御することにより、各副基板に対する制御処理の分散化が図られ、より一緒、遊技機1の遊技機能の充実を図ることが可能となる。尚、本実施例では、払出制御基板4を、主バスライン58及び副バスライン98によるバス接続の範囲外に配置したが、払出制御基板4を他の副基板と同様にバス接続することは可能である。
【0032】
また、本実施例では、主バスライン58、副バスライン89等の複数のバスラインを使用したが、これらのバスラインを1つのバスラインで構成させることも可能である。すなわち、主基板5に副基板をバス接続するための複数のデータ線と、主基板5が副基板のいずれか1つを指定するための副基板毎に設けられた複数のストローブ線を有するバスラインを設け、このバスラインを介して主基板5が副基板を制御するようにしてもよい。
【0033】
このように、主基板5に副基板をバス接続することで、主基板5から各副基板に個々にスター接続する場合に比べ主基板5から各副基板までの配線が短くなり、束線が容易となると共に材料費を抑えることが可能である。また、主基板5からの配線が減り、主基板5の大きさを抑え、遊技機1内のスペースの有効利用が可能となる。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、主基板に副基板をバス接続することで、主基板から各副基板に個々にスター接続する場合に比べ主基板から各副基板までの配線が短くなり、束線が容易となると共に材料費を抑えることが可能である。
また、主基板からの配線が減り、主基板の大きさを抑え、遊技機内のスペースの有効利用が可能となる。
【0035】
請求項2の発明によれば、主基板と副基板との間及び副基板と副基板との間をバス接続することにより、主基板から各副基板に個々にスター接続する場合に比べ各基板間の配線が短くなり、束線が容易となると共に材料費を抑えることが可能である。
また、副バスラインを介して主基板にバス接続された副基板が他の副基板を制御することにより、主基板による副基板の制御処理を減らし、余った処理能力で遊技機の遊技機能の充実を図ることが可能となる。
【0036】
請求項3の発明によれば、主基板にバス接続される副基板が図柄制御基板であり、ランプ制御基板及び音声制御基板がバス接続された図柄制御基板により制御されることから、図柄の表示に正確に同期してランプを点灯させたり音声を出力させたりでき、図柄表示、ランプ点灯、音声出力等を緻密に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の一例を示す背面図である。
【図2】同構成図である。
【図3】同配線図である。
【図4】同副データバスの信号の様子を示すタイミング図である。
【図5】従来の遊技機の構成図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・遊技機
3・・・・・・・・・・・・・電源基板
5・・・・・・・・・・・・・主基板
6・・・・・・・・・・・・・基板ユニット
7・・・・・・・・・・・・・音声制御基板
8・・・・・・・・・・・・・ランプ制御基板
9・・・・・・・・・・・・・図柄制御基板
51,71,81,91・・・CPU
52,72,82,92・・・ROM
53,73,83,93・・・RAM
55,75,85,95・・・インターフェース
56,76,86,96・・・インターフェース
58・・・・・・・・・・・・主バスライン
97・・・・・・・・・・・・インターフェース
98・・・・・・・・・・・・副バスライン
Claims (3)
- 遊技機の全体の制御を行う主基板と、図柄表示、ランプ表示又は音声出力等の制御を行う複数の副基板とを備えた遊技機において、
該主基板に該副基板をバス接続するための複数のデータ線及び該副基板のいずれか1つを指定するために該副基板ごとに設けられたストローブ線を有するバスラインを備え、
該バスラインを介して該主基板が該副基板を制御することを特徴とする遊技機。 - 遊技機の全体の制御を行う主基板と、図柄表示、ランプ表示又は音声出力等の制御を行う複数の副基板とを備えた遊技機において、
該主基板に該副基板をバス接続するための複数のデータ線を有する主バスラインと、
該主基板にバス接続された副基板を他の該副基板にバス接続するための複数のデータ線及び該他の副基板のいずれか1つを指定するために該他の副基板ごとに設けられたストローブ線を有する副バスラインとを備え、
該副バスラインを介して該主基板にバス接続された副基板が該他の副基板を制御することを特徴とする遊技機。 - 前記主基板にバス接続される前記副基板が、前記副基板のうち図柄表示を制御する図柄制御基板であると共に、
該図柄制御基板に前記副バスラインを介してバス接続される前記副基板が、ランプ表示を制御するランプ制御基板及び音声出力を制御する音声制御基板であることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
Priority Applications (1)
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JP2002240799A JP2004073664A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 遊技機 |
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JP2002240799A JP2004073664A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 遊技機 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008188347A (ja) * | 2007-02-07 | 2008-08-21 | Heiwa Corp | 遊技機 |
JP2020192146A (ja) * | 2019-05-29 | 2020-12-03 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
-
2002
- 2002-08-21 JP JP2002240799A patent/JP2004073664A/ja active Pending
Cited By (2)
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