JP2004073466A - 連続通電加熱ロッド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロッド本体の内面にシート状ヒーターを円筒形状に内包することを特徴とする連続通電加熱ロッド。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続通電加熱ロッドに関する。さらに詳細には本発明は、ロッド本体の内面にシート状ヒーターを円筒形状に内包する連続通電加熱ロッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
頭髪の癖つけ、癖直しは、美容上広く関心を集めている技術である。
例えば頭髪にパーマネントウェーブをかけるには、パーマ用ロッドに頭髪を巻き、チオグリコール酸やシステイン等の還元剤を含むパーマネントウェーブ用第一剤を頭髪に塗布し、5分から1時間程度放置後水洗し、ブロム酸塩又は過酸化水素を含むパーマネントウェーブ用第二剤で酸化し、ロッドをはずした後水洗しドライアーで乾燥仕上げしている。その際、頭髪から30cm程度離れた加温器で間接的に加温する場合もある。この方法によると美容上効果的なパーマネントウェーブがかかるが、それでもシャンプーやブラッシングにより、1箇月もするとウェーブが落ちてくる。
【0003】
また頭髪を癖つけ、癖直しするために、頭髪巻胴に電気発熱体を内包させ、通電した時に自己発熱するヘアーカール器もあり、さらに特開平10−33242号公報にみられるように、頭髪巻胴2と、頭髪巻胴2に内包された発熱体3と、発熱体3に電気を供給する電極4とを備え、該電極4を発熱体3の略全面にわたって配置し、頭髪巻胴2全体を均一に加熱することができるように改良したものも提案されている。
しかしこの場合、ヘアーカール器を別体の給電器に差し込んで加熱後取り外して頭髪に使用するため、取り扱い易さの点でも十分でない上に熱放散による温度低下が避けられず、シャンプーによりカールが落ちてしまいその効果は一時的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の課題は、取り扱いが簡単で頭髪に長持ちのするウェーブをつけることのできる装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ロッド本体の内面に連続通電用シート状ヒーターを円筒形状に内包させることによって、取り扱いが簡単で頭髪に長持ちのするウェーブをつけることのできる連続通電加熱ロッドが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【発明の実施の形態】
ロッド本体を構成する材料としては、合成樹脂材料、金属材料、木質材料、セラミック材料等が使用されるが、軽量でしかも耐久性がある合成樹脂が好ましい。合成樹脂材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリフェニレンエーテル、フッ素樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられるが、熱安定性、成形性、対薬品性、耐久性に優れ加熱時に遠赤外線が放射されるポリフェニレンエーテルを主体とするものが特に好ましい。
また、ロッド本体にポリフェニレンエーテルとともにセラミックを含有させることで、加熱時にロッド表面からの遠赤外線放射がより増強される。
【0007】
シート状ヒーターは、合成樹脂材料、繊維、紙材料等の中にステンレス箔、カーボンシート又はニクロム線等の通電体をラミネートしたもので構成するが、軽量で柔軟性に優れしかも耐久性がある合成樹脂が好ましい。合成樹脂材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、フッ素樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコンラバー、ポリイミド等が挙げられるが、熱安定性、柔軟性に優れたポリイミドを主体とするものが特に好ましい。ポリイミドのシートの厚さは10〜100μが望ましく、これに10〜100μの薄いステンレス箔、カーボンシート又はニクロム線等の通電体をラミネートする。通電シートの厚さは、全体で30〜300μがよく、厚すぎると通電シートの弾力性に欠け、薄過ぎると耐久性にかける。
【0008】
連続通電用シート状ヒーターは、ロッド本体の内面に円筒形状に内包させるが、円筒形状といっても真円筒形状のみに限定されずその他の形状であってもよくて、丸みを帯びているものから角筒形状に近いものまで包含するものである。
また、連続通電用シート状ヒーターをロッド本体と同心円状の螺旋形状に形成してもよい。このように連続通電用シート状ヒーターを螺旋形状に形成することで、使用する連続通電用シート状ヒーターの使用量が少なくなって材料コストを下げることができる。連続通電用シート状ヒーターを螺旋形状する手法として、例えば予め紐状に構成された連続通電用シート状ヒーターを手又は機械を用いて行なう方法が挙げられる。
【0009】
連続通電用シート状ヒーターは、ウェーブ作業中(20〜60分)、70〜140℃、好ましくは80〜130℃、さらに好ましくは90〜120℃の範囲内の温度に保持する。
これによって連続通電加熱ロッドの外側表面温度は、ウェーブ作業中60〜120℃、好ましくは70〜110℃、さらに好ましくは80〜100℃の範囲内の温度に保たれるようにすることができる。
【0010】
連続通電加熱ロッドの重量は、10〜40g、好ましくは13〜30g、さらに好ましくは15〜25gであって、ウェーブ作業が容易にできる。
図1に、本発明の連続通電加熱ロッドの断面図を示す。また、図2に、本発明の連続通電加熱ロッドを構成するシート状ヒーターの平面図を示す。
【0011】
【実施例】
以下に実施例を示すが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
【0012】
使用したパーマネントウェーブ用剤の処方
第一剤
チオグリコール酸アンモニウム液(50重量%) 13.0重量%
アンモニア水(28重量%) 2.0重量%
モノエタノールアミン 1.0重量%
精製水で調整 100.0重量%
第二剤
臭素酸ナトリウム 7.0重量%
リン酸でpH6.5に調整 適量
精製水で調整 100.0重量%
【0013】
実施例1
連続通電用シート状ヒーターとして、ポリイミド樹脂にステンレス箔を埋入した30Ωのポリイミドヒーターを、ポリフェニレンエーテルであるザイロン(商品名)からなるロッド本体の内面に円筒形状に内包させて、連続通電加熱ロッドを製造する。連続通電用シート状ヒーターに、電気コードにより12Vの直流を30分連続通電する。
長さ15cm、重量5gの人毛(頭髪から採ったもの、以下同様。)にパーマネントウェーブ用剤第一剤5gを塗布し20分放置し水洗する。その後タオル又はドライアーで軽く乾燥し、その毛髪を前記の連続通電加熱ロッドに巻き、12Vの直流を通電してロッド外面の温度を90℃に加熱し、20分放置後ロッドをはずす。次いで、パーマネントウェーブ用剤第二剤5gを塗布し15分放置し、水洗後乾燥仕上げして、試料1とする。
【0014】
実施例2
ロッド本体を重量比90:10のポリフェニレンエーテルであるノリル(商品名)及びセラミックの組成物とした以外は実施例1と同様にしたものを試料2とする。
【0015】
比較例1
市販のパーマ用ロッドに、長さ15cm、重量5gの人毛を巻き、パーマネントウェーブ用剤第一剤5gを塗布し20分放置後水洗する。次いでパーマネントウェーブ用剤第二剤5gを塗布し15分放置し、ロッドをはずす。水洗後乾燥仕上げして、試料3とする。
【0016】
試料1、試料2及び試料3につき、シャンプーをそれぞれ60回繰り返し、ウェーブの保持率を測定する。
【0017】
ウェーブ保持率の測定
処理された試料1、2、3に対して、24時間おきに一定の条件でシャンプーを60回繰り返し、次のようにしてウェーブ保持率を測定する。
つまり、試料を吊り下げた状態で毛束の全長を測定し、下式でウェーブ保持率を算出する。
ウェーブ保持率(%)=(1−(b−a)/(15−a))×100
図3は、ウェーブ保持率算出のための毛束長を示すイメージ図である。
ウェーブ保持率(%)の測定結果を、表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
表1の結果から、実施例1及び2の連続通電加熱ロッドを使用したパーマネントウェーブは従来のパーマネントウェーブと比較して大幅にウェーブのもちが改善されていることが実証された。
【0020】
実施例3
毛髪の長さ約30cmのカツラ一体に、パーマネントウェーブ用剤第一剤を塗布して20分放置し、その後水で洗い落としタオルドライする。実施例1の連続通電加熱ロッドを使用して、毛髪をワインディングする。このロッドに通電し、ロッド表面の温度を90℃とし、20分放置する。ロッドを除去した後水洗し、軽くタオルドライし、パーマネントウェーブ用剤第二剤を塗布して5分放置し、水洗後ドライアーで適宜乾燥する。
【0021】
比較例2
比較例1の通常ロッドを使用して、実施例3と同様のカツラ一体をワインディングする。パーマネントウェーブ用剤第一剤を塗布して20分放置し、水洗後パーマネントウェーブ用剤第二剤を塗布し、5分間放置してロッドを除去した後水洗し、ドライアーで適宜乾燥する。
【0022】
実施例1の連続通電加熱ロッドと市販の比較例1のロッドを使用し、同一人の頭髪を使用した人毛のカツラ2体を用いて、美容師3名がカツラのパーマの状態を評価する試験を行った。
評価は、パーマ直後とそれぞれのカツラを60回シャンプードライした後の2回、各々の項目につき5点法で行い、配点は次のとおりにした。
大変良い 5
良い 4
ふつう 3
やや悪い 2
悪い 1
点数結果は、3人の美容師の評価点の平均とした。
【0023】
【0024】
【0025】
また、どちらのパーマの仕上がりが好きかとの問いに対しては、3人とも実施例3のパーマを選んだ。
【0026】
以上の評価結果から、本発明の加熱ロッドを使用した実施例1のパーマは、通常ロッドを使用した比較例1のパーマよりも長持ちし、質感、ウェーブの状態、ダメージともに優れており、本発明の有用性が証明された。
【0027】
【発明の効果】
本発明の連続通電加熱ロッドは、取り扱いが簡単であるばかりでなく、頭髪に市販のものと比べて倍近く長持ちのするウェーブをつけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連続通電加熱ロッドの断面図を示す。
【図2】本発明の連続通電加熱ロッドを構成するシート状ヒーターの平面図を示す。
【図3】ウェーブ保持率算出のための毛束長を示すイメージ図である。
Claims (4)
- ロッド本体の内面にシート状ヒーターを円筒形状に内包することを特徴とする連続通電加熱ロッド。
- シート状ヒーターがポリイミドを主体とすることを特徴とする請求項1に記載の連続通電加熱ロッド。
- ロッド本体がポリフェニレンエーテルを主体とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の連続通電加熱ロッド。
- ロッド本体がセラミックを含有することを特徴とする請求項3に記載の連続通電加熱ロッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002237748A JP2004073466A (ja) | 2002-08-19 | 2002-08-19 | 連続通電加熱ロッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002237748A JP2004073466A (ja) | 2002-08-19 | 2002-08-19 | 連続通電加熱ロッド |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004073466A true JP2004073466A (ja) | 2004-03-11 |
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ID=32021359
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002237748A Pending JP2004073466A (ja) | 2002-08-19 | 2002-08-19 | 連続通電加熱ロッド |
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JP (1) | JP2004073466A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011515804A (ja) * | 2008-03-28 | 2011-05-19 | ブラウン ゲーエムベーハー | 温度センサを備える発熱体 |
-
2002
- 2002-08-19 JP JP2002237748A patent/JP2004073466A/ja active Pending
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