JP2004072729A - バースト無線信号を伝送する光伝送装置および光伝送方法 - Google Patents

バースト無線信号を伝送する光伝送装置および光伝送方法 Download PDF

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Tsutomu Shinpo
新保 努武
Hiroyuki Sasai
笹井 裕之
Koichi Masuda
増田 浩一
Kenji Miyanaga
宮長 健二
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】無線光ファイバ技術を用いた場合に、非送信状態における雑音低減と送信タイミング信号の伝送と自動電力制御とを簡単な構成で実現する。
【解決手段】発光部12は、送信タイミング信号81に応じた強度を有し、無線送信信号82に基づき変調された光信号を出力する。受光電流検出部22は、受光部21で受信した光信号の強度を検出する。検出された光強度に応じて、高周波増幅部23は受光部21の出力信号を増幅し、送信タイミング信号復元部24は送信タイミング信号を復元する。非送信状態では、発光部12は光信号を出力せず、高周波増幅部23は信号を出力しない構成とすれば、非送信状態におけるアンテナ側基地局20の雑音を低減できる。高周波増幅部23は、検出された光強度に応じて増幅率を制御することにより、常にほぼ一定の電力を有する信号を求める自動電力制御を行ってもよい。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバを用いて無線帯域の信号をバースト的に送受信する光伝送装置、および、これを用いた無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバが有する広帯域性を生かして、無線帯域の信号を光ファイバで伝送する無線光ファイバ(Radio On Fiber:以下、ROFという)技術が、従来から知られている(例えば、特許文献1)。ROF技術は、例えば、移動体通信システムにおけるセンタ局とアンテナ側基地局との間の通信などに使用されている。図27は、ROF技術を用いた移動体通信システムの構成を示すブロック図である。図27に示すシステムは、センタ局1、アンテナ側基地局2、光ファイバ3、および、携帯電話4を備え、携帯電話4間の双方向通信を可能とする。
【0003】
アンテナ側基地局2と携帯電話4との間では、無線通信が行われる。センタ局1とアンテナ側基地局2とは、光ファイバ3を用いて接続されており、両者の間では光通信が行われる。センタ局1は、他のセンタ局(図示せず)と接続されている。センタ局1は、携帯電話4間の双方向通信を可能とするために、携帯電話4から送信された信号を受信し、受信した信号をアンテナ側基地局2や他のセンタ局に送信する。
【0004】
センタ局1は、携帯電話4に向けて信号を送信するときには、送信信号を無線信号に変換し、求めた無線信号をさらに光信号に変換して、光ファイバ3に送出する。アンテナ側基地局2は、光ファイバ3によって伝送された光信号を電気信号に変換し、求めた電気信号に基づき電波を送信する。アンテナ側基地局2から送信された電波は、携帯電話4によって受信される。逆に、携帯電話4から送信された電波は、アンテナ側基地局2によって受信される。アンテナ側基地局2は、受信した電波に基づき無線帯域の受信信号を求め、求めた受信信号を光信号に変換して、光ファイバ3に送出する。センタ局1は、光ファイバ3によって伝送された光信号を電気信号に変換することにより無線帯域の受信信号を復元し、これを復調して受信信号を求める。
【0005】
図28は、従来の光伝送装置および無線通信システムの構成を示すブロック図である。ただし、無線通信システムのうち、センタ局100からアンテナ側基地局200へ向かう下り系システムのみが図示されている。図28において、無線送信信号182は、携帯電話4に送信すべき送信信号を、無線信号に変換したものである。送信タイミング信号181は、無線通信システムが送信状態であるか非送信状態であるかを示す信号、すなわち、無線送信信号182の発生の有無を示す信号である。送信タイミング信号181は、図29に示すように、無線送信信号182に周波数多重化された状態で、センタ局100からアンテナ側基地局200へ伝送される。
【0006】
変調部101は、ASK(Amplitude Shift Keying)やPSK(Phase Shift Keying)などの方式を用いて、送信タイミング信号181を変調する。多重化部102は、変調部101から出力された信号を、無線送信信号182に周波数多重化する。発光部104は、バイアス回路103から固定のバイアス電流の供給を受け、多重化部102から出力された信号に基づき強度変調された光信号を下り系光ファイバ3aに送出する。
【0007】
受光部201は、発光部104から出力され、下り系光ファイバ3aによって伝送された光信号を電気信号に変換する。分離部202は、ローパスフィルタ(LPF)251とバンドパスフィルタ(BPF)252とを含み、受光部201から出力された電気信号を、多重化部102で多重化される前の2つの信号に分離する。高周波増幅部204は、分離部202で分離された一方の信号を固定の増幅率で増幅し、アンテナスイッチ205に供給する。復調部203は、分離部202で分離された他方の信号を復調し、送信タイミング信号181と同じように変化する送信タイミング信号281を出力する。
【0008】
アンテナスイッチ205は、送信タイミング信号281に従い、アンテナ206の機能を切り替える。アンテナ206は、送信タイミング信号281に従い、高周波増幅部204で増幅された信号に基づき電波を送信する動作、または、電波を受信する動作のいずれかを行う。アンテナ206が電波を受信する動作を行うとき、アンテナスイッチ205は、アンテナ206で受信した無線帯域の受信信号を端子207に出力する。端子207には、アンテナ側基地局200からセンタ局100へ向かう上り系システム(図示せず)が接続されている。端子207から出力された信号は、この上り系システムによって、アンテナ側基地局200からセンタ局100へ伝送される。
【0009】
このようにROF技術を用いてセンタ局とアンテナ側基地局との間の通信を行う場合には、無線信号の変復調機能は、アンテナ側基地局ではなくセンタ局に設けられる。したがって、ROF技術を用いることにより、アンテナ側基地局を小型かつ低コストで実現することができる。
【0010】
ところで、移動体通信システムに代表される無線通信システムでは、複数の端末を1つのネットワークに収容するために、例えばTDMA(Time Division Multiple Access )方式が採用される場合がある。また、上り信号と下り信号とを1本の伝送路を用いて多重伝送するために、例えばTDD(Time Division Duplex)方式が採用される場合がある。TDMA方式やTDD方式を採用した無線通信システムでは、データは時分割で伝送されるので、無線信号はバースト的に送信されることになる。
【0011】
また、アンテナ側基地局については、アンテナから放射される電波の電力に関する許容偏差が規定されている。このため、アンテナ側基地局は、アンテナから放射される電波の電力を一定に制御する自動電力制御回路(Auto Power ControlCircuit;以下、APC回路という)を備える必要がある。したがって、TDMA方式やTDD方式を採用した移動体通信システムに含まれるアンテナ側基地局は、バースト的に送信される無線信号(以下、バースト無線信号という)に対応したAPC回路を備える必要がある。
【0012】
バースト無線信号に対応したAPC回路としては、従来から、特許文献2に記載されたAPC回路(図30)が知られている。図30において、可変利得回路301と電力増幅回路302とは、変調された送信信号を増幅する。スイッチ回路303は、送信制御信号に基づきオン状態とオフ状態とに切り替え制御され、増幅された送信信号を間欠的に出力する。スイッチ回路303から出力された送信信号は、アンテナ305から電波として送信される。方向性結合器304は、スイッチ回路303から出力された送信信号を分岐させる。検波回路306は、方向性結合器304で分岐した送信信号の電力レベルを測定する。検波保持回路307は、送信状態では検波回路306からの検波出力を出力し、非送信状態では送信状態における検波出力を保持して出力する。利得制御回路308は、検波保持回路307から出力された信号のレベルと予め設定した基準レベルとを比較し、その差を縮小するように可変利得回路301の利得を制御する。
【0013】
このような構成を有するAPC回路では、検波保持回路307は、送信状態であるか非送信状態であるかにかかわらず、上記基準レベルとほぼ等しいレベルの信号を利得制御回路308に対して出力する。このため、利得制御回路308からは、ほぼ一定レベルの利得制御信号が出力される。したがって、非送信状態から送信状態に切り替わったときに、増幅後の送信信号のレベル(アンテナ305から放射される電波の電力に対応する)を速やかに安定化させることができる。
【0014】
【特許文献1】
特開平5−136724号公報
【特許文献2】
特開2002−16506号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の光伝送装置や無線通信システムには、次のような問題点がある。まず、従来の光伝送装置では、発光部から発生する相対強度雑音(RIN:Relative Intensity Noise)や受光部で発生する熱雑音などが、アンテナ側基地局の高周波増幅部で増幅される。これに伴い、無線信号の非送信状態において、アンテナで不要輻射が生じたり、アンテナ側基地局で下り系システムの雑音が上り系システムに回り込んだりする。このため、無線信号の非送信状態における、上り系システムの受信感度が低下するという問題がある。また、従来の光伝送装置では、送信タイミング信号は、無線送信信号に周波数多重化して伝送される。このため、センタ局およびアンテナ側基地局の回路が複雑になり、装置のコストが高くなるという問題がある。さらに、一般に光伝送装置では、受光電力の変化に伴う信号電力の変化は、受光電力の2乗に比例して増減する。したがって、受光電力の変化に伴う信号電力の変化を吸収するためには、APC回路には受光電力の広い範囲に亘って利得を制御できることが必要とされる。このため、APC回路には、高性能の可変減衰回路または可変増幅回路が必要になるという問題がある。
【0016】
それ故に、本発明の目的は、無線信号の非送信状態におけるアンテナ側基地局の雑音を低減させ、簡単な構成で送信タイミング信号を伝送できる光伝送装置およびこれを用いた無線通信システムを提供することである。また、本発明のさらなる目的は、バースト無線信号に対応し、簡単な構成を有するAPC回路を備えた光伝送装置およびこれを用いた無線通信システムを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、光信号を伝送する光伝送装置であって、バースト的に発生する無線帯域の送信信号、および、送信信号の発生の有無を示す制御信号の供給を受け、制御信号に応じた強度を有し、かつ、送信信号で変調された光信号を出力する可変発光部と、可変発光部から出力された光信号を受信し、電気信号に変換する受光部と、受光部で受信した光信号の強度を検出する光強度検出部と、光強度検出部で検出した光強度に応じて、受光部から出力された電気信号を増幅する高周波増幅部とを備える。
このような第1の発明によれば、制御信号が所定の値となった場合の、制御信号を受信する装置における雑音を低減させ、簡単な構成で制御信号を伝送することができる。例えば、制御信号に基づき送信状態と非送信状態を切り替える場合には、無線信号の非送信状態において、制御信号を受信する装置に回り込む雑音を低減させることができる。
【0018】
第2の発明は、第1の発明において、可変発光部は、制御信号が送信信号が発生していない旨を示す値をとるときは、強度がほぼゼロに等しい光信号を出力することを特徴とする。
このような第2の発明によれば、制御信号が送信信号が発生していない旨を示す値をとるときには、光信号を出力しないことにより、受光部より出力される雑音を低減させることができる。
【0019】
第3の発明は、第1の発明において、可変発光部は、制御信号に応じてバイアス電流を発生させるバイアス供給部と、バイアス供給部からバイアス電流の供給を受け、送信信号に応じた強度で発光する発光部とを含む。
このような第3の発明によれば、光信号の直接変調方式を用いるので、可変発光部を簡単な構成で実現することができる。
【0020】
第4の発明は、第1の発明において、高周波増幅部は、光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには第1の増幅率で、光強度がしきい値以下であるときには、第1の増幅率よりも低い第2の増幅率で、受光部から出力された電気信号を増幅することを特徴とする。
このような第4の発明によれば、光強度が所定のしきい値以下である場合には、受光部から出力された電気信号に対する増幅率を低くすることにより、高周波増幅部の後段に接続された回路における雑音を低減させることができる。
【0021】
第5の発明は、第4の発明において、第2の増幅率は、ほぼゼロに等しいことを特徴とする。
このような第5の発明によれば、光強度が所定のしきい値以下である場合には、高周波増幅部から信号を出力しないことにより、高周波増幅部の後段に接続された回路における雑音を極めて小さなレベルまで低減させることができる。
【0022】
第6の発明は、第1の発明において、光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているか否かを示す信号を、制御信号を復元した信号として出力する制御信号復元部をさらに備える。
このような第6の発明によれば、光強度検出部で検出した光強度に基づき、簡単な構成で、送信された制御信号を受信側で復元することができる。
【0023】
第7の発明は、第1の発明において、高周波増幅部は、光強度検出部で検出した光強度に応じて増幅率を制御することにより、受光部から出力された電気信号を、常にほぼ一定の電力を有する信号に増幅することを特徴とする。
このような第7の発明によれば、光強度検出部で検出した光強度に応じて送信状態と非送信状態とが区別され、非送信状態において送信状態とほぼ同じ電力を有する信号を出力する自動電力制御が行われる。このように、受信側は、送信信号に多重化された制御信号を受信しなくても、光強度に基づき制御信号を復元して自動電力制御を行える。したがって、簡単な構成を有し、低コストで実現できることを特徴とする、バースト無線信号に対応した自動電力制御回路(APC回路)を備えた光伝送装置を提供することができる。
【0024】
第8の発明は、第7の発明において、高周波増幅部は、受光部で受信した光信号の強度が変化しても、増幅された信号の電力がほぼ一定となるように制御する第1の電力制御回路と、フィードバック制御を行うことにより、増幅された信号の電力を予め設定した値に近づけるように制御する第2の電力制御回路との少なくとも一方を含む。
このような第8の発明によれば、自動電力制御は、受光電力の変化に伴う無線送信信号の電力の変化を吸収することを目的とする第1段階と、受光電力の変化以外を原因とする無線送信信号の電力の変化を吸収することを目的とする第2段階とに分割される。これにより、第1段階の制御に続いて第2段階の制御を行う場合には、第2段階の制御における入力信号のダイナミックレンジを狭くすることができる。したがって、高性能の可変増幅回路や可変減衰回路を用いることなく、簡単な構成で自動電力制御を行うことができる。
【0025】
第9の発明は、第8の発明において、第1の電力制御回路は、与えられた制御電圧に応じて、受光部から出力された電気信号の電力を制御する可変電力制御回路と、送信信号の発生時に光強度検出部で検出される光強度に対応した電圧にほぼ等しい、所定の電圧を発生させる電圧発生回路と、光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、当該光強度に対応した電圧を、当該光強度がしきい値以下であるときには、電圧発生回路で発生させた電圧を選択するスイッチ回路と、スイッチ回路で選択された電圧に基づき制御電圧を求めて、可変電力制御回路に対して出力する第1の制御電圧出力回路とを有する。
【0026】
第10の発明は、第8の発明において、第1の電力制御回路は、与えられた制御電圧に応じて、受光部から出力された電気信号の電力を制御する可変電力制御回路と、光強度検出部で検出した光強度に対応した電圧に基づき、可変電力制御回路に選択的に与えられる電圧を求める第1の制御電圧出力回路と、送信信号の発生時に第1の制御電圧出力回路で求められる電圧にほぼ等しい、所定の電圧を発生させる電圧発生回路と、光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、第1の制御電圧出力回路で求めた電圧を、当該光強度がしきい値以下であるときには、電圧発生回路で発生させた電圧を選択し、制御電圧として可変電力制御回路に対して出力するスイッチ回路とを有する。
このような第9および第10の発明によれば、電圧発生回路およびスイッチ回路の作用により、非送信状態においても、送信状態とほぼ等しい制御電圧が、可変電力制御回路に供給される。したがって、バースト的に発生する送信信号に対して、連続的に発生する信号と同様の自動電力制御を行うことができる。
【0027】
第11の発明は、第8の発明において、第1の電力制御回路は、与えられた制御電圧に応じて、受光部から出力された電気信号の電力を制御する可変電力制御回路と、光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、当該光強度に対応した電圧を、当該光強度がしきい値以下であるときには、当該光強度がしきい値を越えている間に保持した、当該光強度に対応した電圧を出力するサンプルホールド回路と、サンプルホールド回路から出力された電圧に基づき制御電圧を求めて、可変電力制御回路に対して出力する第1の制御電圧出力回路とを有する。
【0028】
第12の発明は、第8の発明において、第1の電力制御回路は、与えられた制御電圧に応じて、受光部から出力された電気信号の電力を制御する可変電力制御回路と、光強度検出部で検出した光強度に対応した電圧に基づき、可変電力制御回路に選択的に与えられる電圧を求める第1の制御電圧出力回路と、光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、第1の制御電圧出力回路で求めた電圧を、当該光強度がしきい値以下であるときには、当該光強度がしきい値を越えている間に保持した、第1の制御電圧出力回路で求めた電圧を、制御電圧として可変電力制御回路に対して出力するサンプルホールド回路とを有する。
このような第11および第12の発明によれば、サンプルホールド回路の作用により、非送信状態においても、前回の送信状態と同じ制御電圧が、可変電力制御回路に供給される。したがって、バースト的に発生する送信信号に対して、連続的に発生する信号と同様の自動電力制御を行うことができる。
【0029】
第13の発明は、第9ないし第12のいずれかの発明において、第1の制御電圧出力回路は、入力信号の対数値を出力するログアンプを有する。
このような第13の発明によれば、対数変換した電圧を制御電圧として可変減衰回路に供給することにより、受光電力に比例して可変電力制御回路における増幅量または減衰量を制御できるので、高い精度で自動電力制御を行うことができる。
【0030】
第14の発明は、第8の発明において、第2の電力制御回路は、与えられた制御電圧に応じて、前段回路から出力された電気信号の電力を制御する可変電力制御回路と、可変電力制御回路から出力された信号に対して包絡線検波を行い、当該信号の電力を求める包絡線検波回路と、送信信号の発生時に包絡線検波回路で求められる電力に対応した電圧にほぼ等しい、所定の電圧を発生させる電圧発生回路と、光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、包絡線検波回路で求めた電力に対応した電圧を、当該光強度がしきい値以下であるときには、電圧発生回路で発生させた電圧を選択するスイッチ回路と、スイッチ回路で選択された電圧に基づき制御電圧を求めて、可変電力制御回路に対して出力する第2の制御電圧出力回路とを有する。
【0031】
第15の発明は、第8の発明において、第2の電力制御回路は、与えられた制御電圧に応じて、前段回路から出力された電気信号の電力を制御する可変電力制御回路と、可変電力制御回路から出力された信号に対して包絡線検波を行い、当該信号の電力を求める包絡線検波回路と、包絡線検波回路で求めた電力に対応した電圧に基づき、可変電力制御回路に選択的に与えられる電圧を求める第2の制御電圧出力回路と、送信信号の発生時に第2の制御電圧出力回路で求められる電圧にほぼ等しい、所定の電圧を発生させる電圧発生回路と、光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、第2の制御電圧出力回路で求めた電圧を、当該光強度がしきい値以下であるときには、電圧発生回路で発生させた電圧を選択し、制御電圧として可変電力制御回路に対して出力するスイッチ回路とを有する。
このような第14および第15の発明によれば、電圧発生回路およびスイッチ回路の作用により、非送信状態においても、送信状態とほぼ等しい制御電圧が、可変電力制御回路に供給される。したがって、バースト的に発生する送信信号に対して、連続的に発生する信号と同様の自動電力制御を行うことができる。
【0032】
第16の発明は、第8の発明において、第2の電力制御回路は、与えられた制御電圧に応じて、前段回路から出力された電気信号の電力を制御する可変電力制御回路と、可変電力制御回路から出力された信号に対して包絡線検波を行い、当該信号の電力を求める包絡線検波回路と、光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、包絡線検波回路で求めた電力に対応した電圧を、当該光強度がしきい値以下であるときには、当該光強度がしきい値を越えている間に保持した、包絡線検波回路で求めた電力に対応した電圧を出力するサンプルホールド回路と、サンプルホールド回路から出力された電圧に基づき制御電圧を求めて、可変電力制御回路に対して出力する第2の制御電圧出力回路とを有する。
【0033】
第17の発明は、第8の発明において、第2の電力制御回路は、与えられた制御電圧に応じて、前段回路から出力された電気信号の電力を制御する可変電力制御回路と、可変電力制御回路から出力された信号に対して包絡線検波を行い、当該信号の電力を求める包絡線検波回路と、包絡線検波回路で求めた電力に対応した電圧に基づき、可変電力制御回路に選択的に与えられる電圧を求める第2の制御電圧出力回路と、光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、第2の制御電圧出力回路で求めた電圧を、当該光強度が前記しきい値以下であるときには、当該光強度がしきい値を越えている間に保持した、第2の制御電圧出力回路で求めた電圧を、制御電圧として可変電力制御回路に対して出力するサンプルホールド回路とを有する。
このような第17および第18の発明によれば、サンプルホールド回路の作用により、非送信状態においても、前回の送信状態と同じ制御電圧が、可変電力制御回路に供給される。したがって、バースト的に発生する送信信号に対して、連続的に発生する信号と同様の自動電力制御を行うことができる。
【0034】
第18の発明は、第14ないし第17のいずれかの発明において、第2の制御電圧出力回路は、入力信号の平均値を出力する平均化回路を有する。
このような第18の発明によれば、包絡線検波で求めた電力の平均値に基づく制御電圧が、可変電力制御回路に供給される。したがって、ピークレベルが不確定であるために、ピーク値を基準とした自動電力制御を行えない信号(例えば、CDMA(Code Division Multiple Access )信号)に対しても自動電力制御を行うことができる。
【0035】
第19の発明は、第14ないし第17のいずれかの発明において、第2の制御電圧出力回路は、入力信号のピーク値を保持するピークホールド回路を有する。このような第19の発明によれば、包絡線検波で求めた電力のピーク値に基づく制御電圧が、可変電力制御回路に供給される。したがって、送信されるデータのビットパターンによってデューティー比が異なる信号(例えば、ASK信号)に対しても自動電力制御を行うことができる。
【0036】
第20の発明は、第19の発明において、第2の制御電圧出力回路は、入力信号の平均値を出力する平均化回路と、与えられた選択信号に従い、ピークホールド回路および平均化回路のいずれかを有効に機能させる選択回路とをさらに有する。
このような第20の発明によれば、与えられた選択信号に従い、信号の平均値に基づき自動電力制御を行うか、信号のピーク値に基づき自動電力制御を行うかを選択できる。したがって、多くの種類の送信信号に対して自動電力制御を行うことができる。
【0037】
第21の発明は、光信号を伝送する光伝送方法であって、バースト的に発生する無線帯域の送信信号、および、送信信号の発生の有無を示す制御信号の供給を受け、制御信号に応じた強度を有し、かつ、送信信号で変調された光信号を出力するステップと、光信号を受信し、電気信号に変換するステップと、受信した光信号の強度を検出するステップと、検出した光強度に応じて、電気信号を増幅するステップとを備える。
このような第21の発明によれば、制御信号が所定の値となった場合の、制御信号を受信する装置における雑音を低減させ、簡単な構成で制御信号を伝送することができる。例えば、制御信号に基づき送信状態と非送信状態を切り替える場合には、無線信号の非送信状態において、制御信号を受信する装置に回り込む雑音を低減させることができる。
【0038】
第22の発明は、第21の発明において、電気信号を増幅するステップは、検出した光強度に応じて増幅率を制御することにより、電気信号を常にほぼ一定の電力を有する信号に増幅することを特徴とする。
このような第22の発明によれば、検出された光強度に応じて送信状態と非送信状態とが区別され、非送信状態において送信状態とほぼ同じ電力を有する信号を出力する自動電力制御が行われる。このように、受信側は、送信信号に多重化された制御信号を受信しなくても、光強度に基づき制御信号を復元して自動電力制御を行える。したがって、簡単な構成を有し、低コストで実現できることを特徴とする、バースト無線信号に対応した自動電力制御を行う光伝送方法を提供することができる。
【0039】
第23の発明は、無線信号を送受信する無線通信システムであって、バースト的に発生する無線帯域の送信信号、および、送信信号の発生の有無を示す制御信号の供給を受け、制御信号に応じた強度を有し、かつ、送信信号で変調された光信号を出力する可変発光部と、可変発光部から出力された光信号を受信し、電気信号に変換する受光部と、受光部で受信した光信号の強度を検出する光強度検出部と、光強度検出部で検出した光強度に応じて、受光部から出力された電気信号を増幅する高周波増幅部と、高周波増幅部で増幅された電気信号に基づき電波を送信する機能と、電波を受信して無線帯域の受信信号を出力する機能とを有する電波送受信部と、受信信号を送信する送信部と、送信部から送信された受信信号を受信する受信部とを備える。
このような第23の発明によれば、制御信号が所定の値となった場合の、制御信号を受信する装置における雑音を低減させ、簡単な構成で制御信号を伝送することができる。例えば、制御信号に基づき送信状態と非送信状態を切り替える場合には、無線信号の非送信状態において、受光部から出力される雑音を低減させることができる。
【0040】
第24の発明は、第23の発明において、電波送受信部は、光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、電波を送信する動作を行い、当該光強度がしきい値以下であるときには、電波を受信する動作を行うことを特徴とする。
このような第24の発明によれば、伝送された制御信号を用いて、電波送受信部の動作を容易に切り替えることができる。
【0041】
第25の発明は、第23の発明において、送信部は、受信信号で変調された光信号を出力する上り系発光部を含み、受信部は、上り系発光部から出力された光信号を受信し、受信信号を電気信号として出力する上り系受光部を含む。
このような第25の発明によれば、下り系と同様に、上り系にも無線光ファイバ技術を用いた、無線通信システムを提供することができる。
【0042】
第26の発明は、第23の発明において、送信部は、受信信号を復調する無線復調部と、無線復調部から出力された信号で変調された光信号を出力する上り系発光部とを含み、受信部は、上り系発光部から出力された光信号を受信し、受信信号を電気信号として出力する上り系受光部を含む。
このような第26の発明によれば、下り系には無線光ファイバ技術を用い、上り系にはベースバンド光通信を用いた、無線通信システムを提供することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置および無線通信システムの構成を示すブロック図である。図1に示す無線通信システムは、バイアス回路11、発光部12、上り系受光部13、受光部21、受光電流検出部22、高周波増幅部23、送信タイミング信号復元部24、アンテナスイッチ25、アンテナ26、上り系発光部27、下り系光ファイバ3a、および、上り系光ファイバ3bを備えている。このうち、バイアス回路11、発光部12、および、上り系受光部13は、センタ局10内に設けられ、受光部21、受光電流検出部22、高周波増幅部23、送信タイミング信号復元部24、アンテナスイッチ25、アンテナ26、および、上り系発光部27は、アンテナ側基地局20内に設けられる。
【0044】
センタ局10とアンテナ側基地局20とは、下り系光ファイバ3aと上り系光ファイバ3bとを用いて、双方向通信可能に接続されている。なお、図1と図27との対応づけを示すと、図1のセンタ局10およびアンテナ側基地局20は、それぞれ、図27のセンタ局1およびアンテナ側基地局2に相当し、図1の下り系光ファイバ3aおよび上り系光ファイバ3bは、図27の光ファイバ3に相当する。
【0045】
図1において、バイアス回路11、発光部12、受光部21、受光電流検出部22、高周波増幅部23、送信タイミング信号復元部24、および、下り系光ファイバ3aは、光伝送装置5を構成する。そこで以下では、まず、図1を参照して、光伝送装置5の詳細を説明する。
【0046】
光伝送装置5には、送信タイミング信号81と無線送信信号82とが入力される。無線送信信号82は、携帯電話4に送信すべき信号を、ASKやPSKなどの方式を用いて変調した無線信号である。送信タイミング信号81は、無線通信システムが送信状態であるか非送信状態であるかを示す制御信号、すなわち、送信すべき無線送信信号82の有無を示す制御信号である。以下では、送信タイミング信号81は、無線通信システムが送信状態であるときに値1となり、無線通信システムが非送信状態であるときに値0となるものとする。無線送信信号82は、送信タイミング信号81に従ってバースト的に送信される。
【0047】
バイアス回路11と発光部12とは、以下に示すように、送信タイミング信号81に応じた強度を有し、かつ、無線送信信号82に基づき強度変調された光信号を出力する可変発光部を構成する。バイアス回路11には送信タイミング信号81が入力され、発光部12には無線送信信号82が入力される。バイアス回路11は、入力された送信タイミング信号81に応じて、発光部12に供給すべきバイアス電流を発生させる。より詳細には、バイアス回路11は、送信タイミング信号81が値1(送信状態)であるときには、第1のバイアス電流を、送信タイミング信号81が値0(非送信状態)であるときには、第1のバイアス電流より小さい第2のバイアス電流を発生させる。ここで、第1のバイアス電流は、発光部12から出力される光信号の強度が光伝送を行うために十分であるような値に設定され、第2のバイアス電流は、発光部12から出力される光信号の強度がほぼゼロに等しくなるような値に設定される。
【0048】
発光部12は、無線送信信号82に応じた強度で発光する。言い換えると、発光部12は、無線送信信号82により強度変調された光信号を出力する。また、発光部12は、バイアス回路11から、送信タイミング信号81に応じて変化するバイアス電流の供給を受ける。したがって、バイアス回路11と発光部12とによって構成される可変発光部は、送信タイミング信号81が値1(送信状態)であるときは、無線送信信号82に基づき変調された光信号を出力し、送信タイミング信号81が値0(非送信状態)であるときは、強度がほぼゼロに等しい光信号を出力する。後者の場合、可変発光部は、光信号を出力しないとも言える。発光部12から出力された光信号は、下り系光ファイバ3aを通過して、受光部21に到達する。
【0049】
受光部21は、発光部12から出力され、下り系光ファイバ3aによって伝送された光信号を受信し、受信した光信号を電気信号に変換する。このようにして求めた電気信号は、高周波増幅部23に出力される。一方、受光電流検出部22は、受光部21で受信した光信号の強度を検出する。より詳細には、受光電流検出部22は、受光部21が光信号を受信したときに受光部21の内部を流れる電流(受光電流)を検出することにより、光信号の強度を求める。受光電流検出部22で求めた光強度は、高周波増幅部23と送信タイミング信号復元部24とに出力される。
【0050】
高周波増幅部23には、受光部21から出力された電気信号と、受光電流検出部22で検出した光強度とが入力される。高周波増幅部23は、入力された光強度に応じて、受光部21から出力された電気信号を増幅する。より詳細には、高周波増幅部23は、光強度についてのしきい値T1を有しており、入力された光強度がしきい値T1を越えているときには、第1の増幅率で、光強度がしきい値T1以下であるときには、第1の増幅率より小さい第2の増幅率で電気信号を増幅する。この際、第2の増幅率には、ほぼゼロに等しい値が使用される。また、しきい値T1は、送信タイミング信号81が値1(送信状態)であるときと、送信タイミング信号81が値0(非送信状態)であるときとを区別できるような値に設定される。
【0051】
このため、高周波増幅部23は、送信タイミング信号81が値1(送信状態)であるときには、受光部21から出力された電気信号を第1の増幅率で増幅する一方で、送信タイミング信号81が値0(非送信状態)であるときには、信号を出力しない。よって、後者の場合、高周波増幅部23の後段に接続される回路は、信号の流れの点で言えば高周波増幅部23から切り離され、受光部21で受信した光信号の影響を受けなくなる。
【0052】
送信タイミング信号復元部24は、受光部21で受信した光信号の強度に基づき、送信タイミング信号81と同じように変化する送信タイミング信号91を復元する。より詳細には、送信タイミング信号復元部24は、高周波増幅部23と同様に、光強度についてのしきい値T2を有しており、入力された光強度がしきい値T2を越えているときには、送信状態を表す値1を出力し、光強度がしきい値T2以下であるときには、非送信状態を表す値0を出力する。なお、典型的なアンテナ側基地局では、高周波増幅部23におけるしきい値T1と、送信タイミング信号復元部24におけるしきい値T2とは一致するが、両者は必ずしも一致する必要はない。
【0053】
以上のことから、本実施形態に係る光伝送装置5によれば、無線通信システムが非送信状態であるときは、センタ局10からアンテナ側基地局20へ光信号が送信されず、高周波増幅部23から出力される信号のレベルは、ほぼゼロに等しくなる。したがって、非送信状態におけるアンテナ側基地局20の雑音レベルが低下する。また、この状態では受光部21は光信号を受信しないので、受光部21における相対強度雑音の影響が減少し、非送信状態におけるアンテナ側基地局20の雑音レベルが低下する。よって、アンテナ側基地局20の受信感度を高めることができる。また、従来の光伝送装置で必要とされていた変調部、多重化部、分離部および復調部の機能を、バイアス回路11と受光電流検出部22と送信タイミング信号復元部24とで代替することにより、従来よりも簡単な構成で、送信タイミング信号をアンテナ側基地局20で復元することができる。
【0054】
以下、光伝送装置5の各構成要素の具体例を説明する。図2は、発光部12の詳細な構成を示す回路図である。図2に示す発光部12は、キャパシタ121、インダクタ122、および、発光素子である半導体レーザ123を含んでいる。半導体レーザ123の一方の端子は、インダクタ122を介してバイアス回路11に接続され、他方の端子は接地されている。これにより、半導体レーザ123にはバイアス回路11からレーザバイアスが供給され、バイアス回路11から供給されるバイアス電流が所定値を越えると、半導体レーザ123は発光する。また、インダクタ122と半導体レーザ123との接続点Pには、キャパシタ121を介して無線送信信号82が印加される。このため、無線送信信号82が変化すると、これに応じて、接続点Pの電位は変化し、半導体レーザ123から出力される光信号の強度も変化する。
【0055】
図3は、受光部21および受光電流検出部22の詳細な構成を示す回路図である。図3に示すように、受光部21は、受光素子であるフォトダイオード211とキャパシタ212とを含み、受光電流検出部22は、抵抗221と差動増幅回路222とを含んでいる。フォトダイオード211と抵抗221とは、直列に接続される。この2つの素子を直列接続した回路の一方の端子には、所定のバイアス電圧V1が印加され、他方の端子は接地される。また、フォトダイオード211と抵抗221との接続点Qは、キャパシタ212を介して、高周波増幅部23の入力端子に接続される。差動増幅回路222の2つの入力端子は、抵抗221の両端にそれぞれ接続される。
【0056】
下り系光ファイバ3aから光信号が入力されると、フォトダイオード211には、光信号の強度に応じた電流が流れる。したがって、入力された光信号の強度が変化すると、これに応じて接続点Qの電位は変化し、高周波増幅部23には、無線送信信号82と同じように変化する電気信号が供給される。また、入力された光信号の強度が変化すると、これに応じて抵抗221を流れる電流も変化する。差動増幅回路222は、抵抗221の両端の電位を比較することにより、抵抗221を流れる電流を測定し、測定した電流を受信した光信号の強度として出力する。
【0057】
図4は、高周波増幅部23の詳細な構成を示す回路図である。図4に示す高周波増幅部23は、トランジスタ231と増幅回路232とを含んでいる。トランジスタ231は、バイアス電圧V2を増幅回路232に供給するか否かを切り替えるスイッチとして動作する。トランジスタ231の制御端子には、受光電流検出部22から、受光部21で受信した光信号の強度が入力される。入力された光信号の強度が所定のしきい値T1を越えているときには、トランジスタ231は導通状態となり、増幅回路232にはバイアス電圧V2が供給される。この場合、増幅回路232は、受光部21から出力された電気信号を所定の増幅率で増幅する。これに対して、入力された光信号の強度が所定のしきい値T1以下であるときには、トランジスタ231は非導通状態となり、増幅回路232にバイアス電圧V2は供給されない。この場合、増幅回路232は、信号レベルがほぼゼロに等しい信号を出力する。
【0058】
図5は、光伝送装置5を用いてASK変調波を伝送した場合の信号波形図である。図5では、送信すべきデータは「101」の3ビットであり、図面の理解を容易にするために、縦方向の縮尺は適宜調整されているとする。送信タイミング信号81(図5の2段目の信号)は、送信すべきデータがあるときには値1となり、送信すべきデータがないときには値0となる。この例では、送信タイミング信号81は、3ビットのデータ「101」を送信する時間帯だけ値1となる。無線送信信号82(図5の3段目の信号)は、所定の周波数を有する搬送波を、送信すべきデータ「101」でASK変調して得られた無線帯域の信号である。無線送信信号82は、送信タイミング信号81が値1(送信状態)である間だけ変化する。
【0059】
下り系光ファイバ3aを通過する光信号(図5の4段目の信号)の強度は、送信タイミング信号81が値1(送信状態)であるときには、所定のレベルLを中心として変化し、送信タイミング信号81が値0(非送信状態)であるときには、ほぼゼロに近い値となる。送信タイミング信号復元部24から出力される送信タイミング信号91(図5の5段目の信号)は、送信タイミング信号81と同じように変化する。また、高周波増幅部23から出力される無線送信信号92(図5の最下段の信号)は、無線送信信号82と同じように変化する。このように、光伝送装置5によれば、センタ局10で入力された送信タイミング信号とASK変調された無線送信信号とを、アンテナ側基地局20で正しく復元することができる。
【0060】
光伝送装置5は、無線送信信号82がどのような方式で変調されているかにかかわらず、上記の特徴を有する。例えば、図6は、光伝送装置5を用いてPSK変調波を伝送した場合の信号波形図である。図5と図6とを比較すると、両者は、無線送信信号82、92の波形だけが相違する。したがって、光伝送装置5によれば、ASK変調波を伝送する場合と同様に、センタ局10で入力された送信タイミング信号とPSK変調された無線送信信号とを、アンテナ側基地局20で正しく復元することができる。
【0061】
なお、図5および図6に示す信号波形図において、送信タイミング信号81が値0(非送信状態)から値1(送信状態)に変化するタイミングと、変調された無線送信信号82が現れるタイミングとは、完全に一致している必要はない。発光部12の過渡応答時間などを考慮して、送信タイミング信号81は、変調された無線送信信号82が現れるより所定の時間だけ早く、値0から値1に変化することとしてもよい。
【0062】
光伝送装置5の効果を定量的に説明する。例として、受光部より出力される雑音レベルが、発光部の相対強度雑音、受光部のショット雑音、および、熱雑音の影響により、−165dBm/Hzであり、高周波増幅部のゲイン値が60dBである場合を考える。この条件のもとで、従来のように、高周波増幅部が受光部から出力された電気信号を無条件に増幅すると、高周波増幅部の出力信号の雑音レベルは−105dBm/Hzとなる。これに対し、光伝送装置5によれば、無線信号の非送信状態では、高周波増幅部23は、信号レベルがほぼゼロに等しい信号を出力する。したがって、非送信状態における無線送信信号92の雑音レベルは、熱雑音と同レベル、すなわち−174dBm/Hz程度になる。このように、光伝送装置5によれば、従来と比べて、非送信状態における無線送信信号92の雑音レベルを大幅に引き下げることができる。
【0063】
以上に示すように、本実施形態に係る光伝送装置によれば、バイアス回路と発光部とによって構成される可変発光部が、送信タイミング信号に応じた強度を有し、かつ、無線帯域の無線送信信号に基づき変調された光信号を出力する。また、受光電流検出部は、受光部で受信した光信号の強度を検出し、これに応じて、高周波増幅部は受光部から出力された電気信号を増幅し、送信タイミング信号復元部は送信タイミング信号を復元する。これにより、無線信号の非送信状態におけるアンテナ側基地局の雑音を低減させ、簡単な構成で送信タイミング信号を伝送できる光伝送装置を提供することができる。
【0064】
次に、再び図1を参照して、光伝送装置5の特徴を生かして無線通信システムを制御する方法を説明する。高周波増幅部23から出力された無線送信信号92と、送信タイミング信号復元部24から出力された送信タイミング信号91とは、高周波増幅部23の後段に接続されたアンテナスイッチ25に入力される。アンテナスイッチ25は、送信タイミング信号91に基づき、アンテナ26の機能を切り替える。受光電流検出部22で検出した光強度が送信タイミング信号復元部24におけるしきい値T2より大きく、送信タイミング信号91が値1(送信状態)となるときには、アンテナ26は、無線送信信号92に基づき電波を送信する。これに対し、受光電流検出部22で検出した光強度がしきい値T2以下であり、送信タイミング信号91が値0(非送信状態)となるときには、アンテナ26は電波を受信する。まとめると、アンテナスイッチ25とアンテナ26とよって構成される電波送受信部は、受光電流検出部22で検出した光強度が所定のしきい値T2を越えているときには、電波を送信する動作を行い、光強度がしきい値T2以下であるときには、電波を受信する動作を行う。
【0065】
アンテナ26が電波を受信した場合、アンテナスイッチ25は、受信した無線帯域の信号を、無線受信信号93として上り系発光部27に出力する。上り系発光部27は、無線受信信号93に基づき変調された光信号を、上り系光ファイバ3bに送出する。上り系発光部27から出力された光信号は、上り系光ファイバ3bを通過し、上り系受光部13に到達する。上り系受光部13は、上り系発光部27から出力され、上り系光ファイバ3bによって伝送された光信号を受信し、受信した光信号を電気信号に変換して、無線受信信号83として出力する。
【0066】
以上に示すように、本実施形態に係る無線通信システムによれば、簡単な構成で、送信タイミング信号をアンテナ側基地局に伝送し、これを用いてアンテナスイッチとアンテナとによって構成される電波送受信部の機能を切り替えることができる。また、無線通信システムが非送信状態であるときには、センタ局からアンテナ側基地局へ光信号が送信されず、高周波増幅部から出力される信号のレベルは、ほぼゼロに等しくなる。よって、この状態では、アンテナスイッチは、信号の流れの点で言えば高周波増幅部から切り離され、受光部で受信した光信号の影響を受けなくなる。したがって、下り系システムの雑音が上り系システムに回り込み、上り系システムの受信感度が低下することを防止することができる。
【0067】
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態に係る光伝送装置および無線通信システムの構成を示すブロック図である。図7に示す無線通信システムは、第1の実施形態に係る無線通信システムに、無線復調部28を追加したものである。本実施形態の構成要素のうち、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の参照符号を付して、説明を省略する。
【0068】
本実施形態に係るアンテナ側基地局30では、アンテナスイッチ25から出力された無線受信信号93は、無線復調部28に入力される。無線復調部28は、入力された無線受信信号93を、ベースバンドの信号に復調する。上り系発光部27は、無線復調部28で復調された信号に基づき強度変調された光信号を上り系光ファイバ3bに送出する。上り系発光部27から出力された光信号は、上り系光ファイバ3bを通過し、上り系受光部13に到達する。上り系受光部13は、上り系発光部27から出力され、上り系光ファイバ3bによって伝送された光信号を受信し、受信した光信号を電気信号に変換して出力する。この場合、アンテナ26で受信した無線帯域の信号は、無線復調部28によってベースバンドの信号に復調されている。したがって、上り系受光部13からは、無線帯域の受信信号を復調して得られた受信信号84が出力される。
【0069】
以上に示すように、本実施形態に係る無線通信システムは、上り系システムに、ROF技術に代えて、ベースバンド光通信を用いることを特徴とする。このように、上り系システムにベースバンド光通信を用いた場合でも、光伝送装置5の特徴を生かすことにより、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0070】
なお、第1および第2の実施形態に係る光伝送装置および無線通信システムについては、以下のような変形例も構成できる。まず、上り系システムには、ROF技術やベースバンド光通信に限らず、任意の通信方式を用いてもよい。下り系システムに上述した光伝送装置5を用いれば、上り系システムの通信方式にかかわらず、上記各実施形態と同様の効果を奏することができる。また、無線通信システム以外の光伝送システム(例えば、光ファイバを多段に中継する光伝送ネットワークシステム)に光伝送装置5を用いてもよい。この場合も、上記各実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0071】
また、送信タイミング信号復元部は、アンテナスイッチなど、高周波増幅部の後段に接続される構成要素と一体に形成されてもよい。また、可変発光部は、無線送信信号に基づき変調された光信号を、送信タイミング信号によって制御される光スイッチ回路を通過させることにより、出力する光信号の強度を制御してもよい。また、発光部は、強度変調に限らず、周波数変調や位相変調を行ってもよい。発光部が周波数変調や位相変調を行う場合には、これらの変調を行う前または後で、送信タイミング信号に基づき光信号の強度を制御すれば、上記各実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0072】
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係る光伝送装置の構成を示すブロック図である。図8に示す光伝送装置は、第1の実施形態に係る光伝送装置と同様に、無線通信システムの下り系システムとして使用される。この光伝送装置は、バイアス回路11、発光部12、受光部21、受光電流検出部22、高周波増幅部29、および、下り系光ファイバ3aを備えている。このうち高周波増幅部29以外の構成要素は、第1の実施形態と同じであるので、同一の参照符号を付して説明を省略する。なお、光伝送装置は、受信した光信号の強度に基づき、送信タイミング信号を復元する送信タイミング信号復元部を備えていてもよい。
【0073】
高周波増幅部29は、受光電流検出部22から出力された受光電流検出信号70に応じて増幅率を制御することにより、受光部21から出力された無線送信信号71をほぼ一定の電力を有する信号に増幅する。高周波増幅部29は、増幅回路40、第1の電力制御回路50、および、第2の電力制御回路60を含んでいる。増幅回路40は、無線送信信号71を所定の増幅率で増幅し、増幅した信号を無線送信信号72として出力する。第1の電力制御回路50は、無線送信信号72に対して自動電力制御を行い、電力制御を施した信号を無線送信信号73として出力する。第2の電力制御回路60は、無線送信信号73に対してさらに自動電力制御を行い、さらなる電力制御を施した信号を無線送信信号94として出力する。無線送信信号94は、光伝送装置の後段に接続されるアンテナスイッチ(図示せず)に供給される。
【0074】
第1の電力制御回路50における自動電力制御は、受光電力の変化に伴う、無線送信信号94の電力の変化を吸収するために行われる。第2の電力制御回路60における自動電力制御は、受光電力の変化以外を原因とする、無線送信信号94の電力の変化を吸収するために行われる。より詳細には、第1の電力制御回路50は、受光電流検出信号70の電圧レベルが変化しても、無線送信信号94の電力がほぼ一定となるように、無線送信信号72を減衰させる。第2の電力制御回路60は、フィードバック制御を行うことにより、無線送信信号94の電力が予め設定した値となるように、無線送信信号73を減衰させる。なお、受光電力の変化以外に無線送信信号94の電力を変化させる原因としては、例えば、温度変化に伴う増幅回路40の増幅率の変化などが挙げられる。
【0075】
図9は、第1の電力制御回路50の詳細な構成を示すブロック図である。図9に示す第1の電力制御回路50aは、比較回路51、電圧発生回路52a、スイッチ回路53、制御電圧出力回路54、および、可変減衰回路55を含んでいる。比較回路51は、受光部21で受信した光信号の強度が所定値より大きいか否かを判定する。より詳細には、比較回路51は、光強度に関する所定のしきい値T3を有しており、受光電流検出信号70の電圧レベルがしきい値T3を越えているか否かを示す信号を、スイッチ回路53に対する制御信号として出力する。この制御信号は、受光電流検出信号70の電圧レベルがしきい値T3を越えているときには、送信状態を示す値1となり、受光電流検出信号70の電圧レベルがしきい値T3以下であるときには、非送信状態を示す値0となる。
【0076】
電圧発生回路52aは、送信状態において受光電流検出部22で検出される光強度(すなわち、送信状態における光強度の期待値)に対応した電圧にほぼ等しい、所定の電圧Vcを固定的に発生させる。より詳細には、電圧発生回路52aは、光伝送装置に無線送信信号82が入力されたときの、受光電流検出信号70の電圧レベルにほぼ等しい電圧Vcを発生させる。
【0077】
スイッチ回路53は、比較回路51の出力信号に基づき、受光電流検出信号70または電圧発生回路52aの出力信号のいずれかを選択して出力する。より詳細には、スイッチ回路53は、比較回路51の出力信号が値1(送信状態)をとるときには、受光電流検出信号70を、比較回路51の出力信号が値0(非送信状態)をとるときには、電圧発生回路52aの出力信号を選択する。
【0078】
制御電圧出力回路54は、スイッチ回路53の出力信号に基づき、可変減衰回路55に供給すべき制御電圧を求める。可変減衰回路55は、減衰率を制御できる減衰回路である。可変減衰回路55は、制御電圧出力回路54から出力された制御電圧に応じた減衰率で無線送信信号72を減衰させ、減衰させた信号を無線送信信号73として出力する。
【0079】
図10は、制御電圧出力回路54の詳細な構成を示すブロック図である。図10に示す制御電圧出力回路54は、平均化回路541、基準電圧発生回路542、差分検出回路543、および、ログアンプ544を有している。平均化回路541は、前段回路(図9ではスイッチ回路53)の出力信号の電圧レベルについて、その移動平均を求める。基準電圧発生回路542は、前段回路の出力信号の電圧レベルの基準となる基準電圧Vr1を固定的に発生させる。差分検出回路543は、平均化回路541で求めた電圧レベルの平均値と基準電圧Vr1との差を求める。ログアンプ544は、差分検出回路543で求めた電圧の差を対数変換し、制御電圧出力回路54の後段に接続される回路(図9では可変減衰回路55)に対数変換された電圧を出力する。このように電圧の差の対数値を制御電圧として可変減衰回路55に供給することにより、受光電力に比例して可変減衰回路55における減衰量を制御できるので、高い精度で自動電力制御を行うことができる。
【0080】
図11に示す信号波形図を参照して、第1の電力制御回路50aの動作を説明する。受光電流検出信号70(図11の最上段の信号)の電圧レベルは、無線送信信号82の送信状態では第1の電圧Vaであり、無線送信信号82の非送信状態では、ほぼゼロに等しい第2の電圧Vbであるとする。比較回路51におけるしきい値T3には、第1の電圧Vaより小さく、第2の電圧Vbより大きい値が使用される。このため、比較回路51の出力信号(図11の2段目の信号)は、送信状態では値1となり、非送信状態では値0となる。電圧発生回路52aの出力信号(図11の3段目の信号)の電圧レベルは、電圧Vcで一定である。
【0081】
スイッチ回路53の出力信号(図11の4段目の信号)の電圧レベルは、無線送信信号82の送信状態では電圧Vaとなり、無線送信信号82の非送信状態では電圧Vcとなる。制御電圧出力回路54の出力信号(図11の最下段の信号)は、スイッチ回路53の出力信号の変化に応じて変化する。ここで、電圧Vcは電圧Vaにほぼ等しくなるように決定されるので、制御電圧出力回路54の出力信号の電圧レベルは、ほぼ一定の電圧Vdとなる。また、制御電圧出力回路54では移動平均の算出と対数変換とが行われるので、スイッチ回路53の出力信号が電圧VaとVcとの間で瞬時に変化しても、制御電圧出力回路54の出力信号はある程度の時間をかけてなだらかに変化する。
【0082】
このように第1の電力制御回路50は、送信状態における受光電流検出信号70の電圧レベルにほぼ等しい電圧Vcを固定的に発生させるとともに、送信状態では受光電流検出信号70の電圧レベルに対応した減衰率で、非送信状態では電圧Vcに対応した減衰率で、無線送信信号72を減衰させる。したがって、第1の電力制御回路50を用いれば、送信状態では受光電力に伴う無線送信信号94の電力の変化を吸収し、非送信状態では無線送信信号94の電力を送信状態と同程度のレベルに制御することができる。
【0083】
図12は、第2の電力制御回路60の詳細な構成を示すブロック図である。図12に示す第2の電力制御回路60aは、比較回路61、電圧発生回路62a、スイッチ回路63、制御電圧出力回路64、可変減衰回路65、および、包絡線検波回路67を含んでいる。この回路は、第1の電力制御回路50aと比較して、包絡線検波回路67を含みフィードバック制御を行う点で相違するが、その動作原理は第1の電力制御回路50aとほぼ同じである。
【0084】
包絡線検波回路67は、可変減衰回路65から出力された無線送信信号94に対して包絡線検波を行い、無線送信信号94の電力に対応した電圧を有する信号を出力する。電圧発生回路62aは、送信状態において包絡線検波回路67で求められる電力(すなわち、送信状態における無線送信信号94の電力の期待値)に対応した電圧にほぼ等しい、所定の電圧Vfを固定的に発生させる。より詳細には、電圧発生回路62aは、光伝送装置に無線送信信号82が入力されたときの、包絡線検波回路67の出力信号の電圧レベルにほぼ等しい電圧Vfを発生させる。
【0085】
比較回路61、スイッチ回路63、制御電圧出力回路64、可変減衰回路65は、第1の電力制御回路50aに含まれる各回路と同様に動作する。すなわち、比較回路61は、受光電流検出信号70の電圧レベルがしきい値T4を越えている否かを示す信号を、スイッチ回路63に対する制御信号として出力する。スイッチ回路63は、比較回路61の出力信号が値1(送信状態)をとるときには、包絡線検波回路67の出力信号を、それ以外のときには、電圧発生回路62aの出力信号を選択する。制御電圧出力回路64は、スイッチ回路63の出力信号に基づき、可変減衰回路65に供給すべき制御信号を求める。可変減衰回路65は、制御電圧出力回路64から出力された制御電圧に応じた減衰率で無線送信信号73を減衰させ、減衰させた信号を無線送信信号94として出力する。なお、上記しきい値T4と比較回路51におけるしきい値T3とは典型的には一致するが、両者は必ずしも一致する必要はない。
【0086】
図13ないし図15は、制御電圧出力回路64の詳細な構成を示すブロック図である。図13に示す制御電圧出力回路64aは、平均化回路641、基準電圧発生回路642、および、差分検出回路643を有している。平均化回路641は、前段回路(図12ではスイッチ回路63)の出力信号の電圧レベルについて、その移動平均を求める。基準電圧発生回路642は、前段回路の出力信号の電圧レベルの基準となる基準電圧Vr2を固定的に発生させる。差分検出回路643は、平均化回路641で求めた電圧レベルの平均値と基準電圧Vr2との差を求め、制御電圧出力回路64の後段に接続される回路(図12では可変減衰回路65)に求めた電圧の差を出力する。このように制御電圧出力回路64aは、電圧の差の平均値を制御電圧として可変減衰回路65に供給する。したがって、制御電圧出力回路64aを用いれば、ピークレベルが不確定であるために、ピーク値を基準とした自動電力制御を行えない信号(例えば、CDMA信号)に対しても自動電力制御を行うことができる。
【0087】
図14に示す制御電圧出力回路64bは、図13に示す制御電圧出力回路64aの平均化回路641をピークホールド回路644に置換したものである。ピークホールド回路644は、前段回路(図12ではスイッチ回路63)の出力信号について、そのピーク値を保持する。このように制御電圧出力回路64bは、電圧の差のピーク値を制御電圧として可変減衰回路65に供給する。したがって、制御電圧出力回路64bを用いれば、送信されるデータのビットパターンによってデューティー比が異なる信号(例えば、ASK信号)に対しても自動電力制御を行うことができる。
【0088】
図15に示す制御電圧出力回路64cは、図14に示す制御電圧出力回路64bに、平均化回路641および出力先選択回路645を追加したものである。出力先選択回路645は、モード選択信号に応じて、前段回路(図12ではスイッチ回路63)の出力信号を、平均化回路641またはピークホールド回路644のいずれかに出力する。これにより、制御電圧出力回路64cは、モード選択信号に応じて、制御電圧出力回路64aまたは制御電圧出力回路64bのいずれかと同じ動作を行う。したがって、制御電圧出力回路64cを用いれば、モード選択信号に従い、前段回路の出力信号の平均値に基づき自動電力制御を行うか、当該信号のピーク値に基づき自動電力制御を行うかを選択できるので、多くの種類の無線送信信号に対して自動電力制御を行うことができる。
【0089】
なお、制御電圧出力回路64cは、モード選択信号に応じて前段回路の出力信号の出力先を切り替えることにより、平均化回路641およびピークホールド回路644のいずれかを有効に機能させることとしたが、モード選択信号に応じて、平均化回路641の出力信号またはピークホールド回路644の出力信号のいずれかを選択することにより、上記2つの回路のいずれかを有効に機能させることとしてもよい。
【0090】
図16に示す信号波形図を参照して、制御電圧出力回路64bを含んだ第2の電力制御回路60aの動作を説明する。受光電流検出信号70(図16の4段目の信号)の電圧レベルは、無線送信信号82の送信状態では第1の電圧Vaであり、無線送信信号82の非送信状態では、ほぼゼロに等しい第2の電圧Vbであるとする。また、包絡線検波回路67の出力信号(図16の2段目の信号)の電圧レベルのピーク値は、電圧Veであるとする。比較回路61におけるしきい値T4には、第1の電圧Vaより小さく、第2の電圧Vbより大きい値が使用される。このため、比較回路61の出力信号(図16の5段目の信号)は、無線送信信号82の送信状態では値1となり、非送信状態では値0となる。電圧発生回路62aの出力信号(図16の3段目の信号)の電圧レベルは、電圧Vfで一定である。
【0091】
スイッチ回路63の出力信号(図16の6段目の信号)の電圧レベルは、無線送信信号82の送信状態では最大で電圧Veとなり、無線送信信号82の非送信状態では電圧Vfとなる。制御電圧出力回路64の出力信号(図11の最下段の信号)は、スイッチ回路63の出力信号の変化に応じて変化する。ここで、制御電圧出力回路64bはピークホールド回路644を有するので、制御電圧出力回路64の出力信号の電圧レベルは、無線送信信号82の送信時には多くの時間帯で電圧Veとなる。また、電圧Vfは電圧Veにほぼ等しくなるように決定されるので、制御電圧出力回路64の出力信号の電圧レベルは、ほぼ一定の電圧Vgとなる。
【0092】
このように第2の電力制御回路60は、送信状態における包絡線検波回路67の出力信号の電圧レベルにほぼ等しい電圧Vfを固定的に発生させるとともに、送信状態では包絡線検波回路67の出力信号の電圧レベルに対応した減衰率で、非送信状態では電圧Vfに対応した減衰率で、無線送信信号73を減衰させる。したがって、第2の電力制御回路60を用いることにより、送信状態では無線送信信号94の電力を予め設定した値に近づけるように制御するとともに、非送信状態では無線送信信号94の電力を送信状態と同程度のレベルに制御することができる。よって、第2の電力制御回路60によれば、受光電力の変化以外を原因とする、無線送信信号94の電力の変化を吸収することができる。
【0093】
以上に示すように、本実施形態に係る光伝送装置によれば、センタ局は、送信タイミング信号に応じた強度を有し、かつ、無線帯域の無線送信信号に基づき変調された光信号を出力する。アンテナ側基地局は、受信した光信号の強度に基づき送信状態であるか非送信状態であるかを判定した上で、非送信状態において送信状態とほぼ同じ電力を有する信号を出力する自動電力制御を行う。このように、アンテナ側基地局は、送信タイミング信号を受信しなくても、光強度に基づき送信タイミングを求めて自動電力制御を行える。したがって、簡単な構成を有し、低コストで実現できることを特徴とする、バースト無線信号に対応した自動電力制御回路(APC回路)を備えた光伝送装置を提供することができる。また、自動電力制御を、受光電力の変化に伴う無線送信信号の電力の変化を吸収することを目的とする第1段階と、受光電力の変化以外を原因とする無線送信信号の電力の変化を吸収することを目的とする第2段階とに分割することにより、第2段階の自動電力制御における入力信号のダイナミックレンジを狭くすることができる。したがって、高性能の可変増幅回路や可変減衰回路を用いることなく、簡単な構成で自動電力制御を行うことができる。
【0094】
なお、第1の電力制御回路50および第2の電力制御回路60の構成は、上述したものに限定されない。例えば、第1の電力制御回路50は図17に示す構成を有していてもよく、第2の電力制御回路60は図18に示す構成を有していてもよい。図17に示す第1の電力制御回路50bは、上述した第1の電力制御回路50a(図9)と比較して、スイッチ回路53および制御電圧出力回路54の接続順序と、電圧発生回路52bで発生させる電圧のレベルとが相違する。電圧発生回路52bは、送信状態における制御電圧出力回路54の出力信号の電圧にほぼ等しい電圧を固定的に発生させる。図18に示す第2の電力制御回路60bは、上述した第2の電力制御回路60a(図12)と比較して、スイッチ回路63および制御電圧出力回路64の接続順序と、電圧発生回路62bで発生させる電圧のレベルとが相違する。電圧発生回路62bは、送信状態における制御電圧出力回路64の出力信号の電圧にほぼ等しい電圧を固定的に発生させる。このように構成された第1の電力制御回路50bおよび第2の電力制御回路60bの動作および機能は、これまでの説明から容易に導けるので、ここでは説明を省略する。
【0095】
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る光伝送装置は、第3の実施形態に係る光伝送装置と同じく、図8に示す構成を有する。本実施形態に係る光伝送装置と第3の実施形態に係る光伝送装置とは、第1の電力制御回路50および第2の電力制御回路60の詳細な構成のみが相違する。そこで以下では、第1の電力制御回路50および第2の電力制御回路60の詳細な構成のみを説明し、他の構成要素については、第3の実施形態と同一の参照符号を付して、説明を省略する。
【0096】
図19は、本実施形態に係る第1の電力制御回路50の詳細な構成を示すブロック図である。図19に示す第1の電力制御回路50cは、比較回路51、サンプルホールド回路56c、制御電圧出力回路54、および、可変減衰回路55を含んでいる。このうちサンプルホールド回路56c以外の構成要素は、第1の電力制御回路50a(図9)に含まれる各回路と同じ回路である。
【0097】
サンプルホールド回路56cは、比較回路51の出力信号に基づき、受光電流検出信号70をサンプリングして保持する。より詳細には、サンプルホールド回路56cは、比較回路51の出力信号が値1(送信状態)となっている間は、受光電流検出信号70の電圧(すなわち、送信状態における光強度の実測値に対応した電圧)をそのまま出力し、比較回路51の出力信号が値1(送信状態)から値0(非送信状態)に変化した時点で、受光電流検出信号70の電圧を取り込んで保持し、比較回路51の出力信号が値0(非送信状態)となっている間は、保持した電圧を出力する。
【0098】
上述したように、第3の実施形態に係る電圧発生回路52aは、送信状態における光強度の期待値に対応した電圧にほぼ等しい、所定の電圧Vcを固定的に発生させる。これに対して、本実施形態に係るサンプルホールド回路56cは、非送信状態では、前回の送信状態における光強度の実測値に対応した電圧を出力する。このように、サンプルホールド回路56cと電圧発生回路52aとは、非送信状態において、送信状態とほぼ同じレベルの電圧を出力する点で共通する。また、サンプルホールド回路56cは、第3の実施形態に係るスイッチ回路53と同様に、比較回路51の出力信号に基づき、受光電流検出信号70の電圧または保持した電圧のいずれかを選択して出力する。したがって、第1の電力制御回路50cは、第1の電力制御回路50aと同様に動作し、この回路と同じ効果を奏する。なお、図11と同様の信号波形図を第1の電力制御回路50cについて描くと、図20に示すようになる。
【0099】
図21は、本実施形態に係る第2の電力制御回路60の詳細な構成を示すブロック図である。図21に示す第2の電力制御回路60cは、比較回路61、サンプルホールド回路66c、制御電圧出力回路64、可変減衰回路65、および、包絡線検波回路67を備えている。このうちサンプルホールド回路66c以外の構成要素は、第2の電力制御回路60a(図12)に含まれる各回路と同じ回路である。
【0100】
サンプルホールド回路66cは、比較回路61の出力信号に基づき、包絡線検波回路67の出力信号をサンプリングして保持する。より詳細には、サンプルホールド回路66cは、比較回路61の出力信号が値1(送信状態)となっている間は、包絡線検波回路67の出力信号の電圧(すなわち、送信状態における無線送信信号94の電力の実測値に対応した電圧)をそのまま出力し、比較回路61の出力信号が値1(送信状態)から値0(非送信状態)に変化した時点で、包絡線検波回路67の出力信号の電圧を取り込んで保持し、比較回路61の出力信号が値0(送信状態)となっている間は、保持した電圧を出力する。
【0101】
上述したように、第3の実施形態に係る電圧発生回路62aは、送信状態における無線送信信号94の電力の期待値に対応した電圧にほぼ等しい、所定の電圧Vfを固定的に発生させる。これに対して、本実施形態に係るサンプルホールド回路66cは、非送信状態では、前回の送信状態における無線送信信号94の電力の実測値に対応した電圧を出力する。このように、サンプルホールド回路66cと電圧発生回路62aとは、非送信状態において、送信状態とほぼ同じレベルの電圧を出力する点で共通する。また、サンプルホールド回路66cは、第3の実施形態に係るスイッチ回路63と同様に、比較回路61の出力信号に基づき、包絡線検波回路67の出力信号の電圧または保持した電圧のいずれかを選択して出力する。したがって、第2の電力制御回路60cは、第2の電力制御回路60aと同様に動作し、この回路と同じ効果を奏する。なお、図16と同様の信号波形図を第2の電力制御回路60cについて描くと、図22に示すようになる。
【0102】
以上に示すように、本実施形態に係る光伝送装置は、電圧発生回路およびスイッチ回路に代えて、送信状態における所定の信号の電圧を保持するサンプルホールド回路を備えている。このような光伝送装置によれば、第3の実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0103】
なお、本実施形態についても、第1の電力制御回路50および第2の電力制御回路60の構成は、上述したものに限定されない。例えば、第1の電力制御回路50は図23に示す構成を有していてもよく、第2の電力制御回路60は図24に示す構成を有していてもよい。図23に示す第1の電力制御回路50dは、第1の電力制御回路50c(図19)と比較して、サンプルホールド回路56dおよび制御電圧出力回路54の接続順序と、サンプルホールド回路56dに保持される電圧とが相違する。サンプルホールド回路56dは、送信状態における制御電圧出力回路54の出力信号を保持する。図24に示す第2の電力制御回路60dは、第2の電力制御回路60d(図21)と比較して、サンプルホールド回路66dおよび制御電圧出力回路64の接続順序と、サンプルホールド回路66dに保持される電圧とが相違する。サンプルホールド回路66dは、送信状態における制御電圧出力回路64の出力信号を保持する。このように構成された第1の電力制御回路50dおよび第2の電力制御回路60dの動作および機能は、これまでの説明から容易に導けるので、ここでは説明を省略する。
【0104】
(第5および第6の実施形態)
図25は、本発明の第5の実施形態に係る光伝送装置の構成を示すブロック図である。この光伝送装置に含まれる高周波増幅部291は、増幅回路40および第1の電力制御回路50を含み、第2の電力制御回路を含まない。増幅回路40は、無線送信信号71を所定の増幅率で増幅する。第1の電力制御回路50は、増幅回路40の出力信号に対して自動電力制御を行い、電力制御を施した信号を無線送信信号95として出力する。第1の電力制御回路50における自動電力制御は、受光電力の変化に伴う、無線送信信号95の電力の変化を吸収するために行われる。第1の電力制御回路50は、第3および第4の実施形態で示した任意の構成を有する。
【0105】
図26は、本発明の第6の実施形態に係る光伝送装置の構成を示すブロック図である。この光伝送装置に含まれる高周波増幅部292は、増幅回路40および第2の電力制御回路60を含み、第1の電力制御回路を含まない。増幅回路40は、無線送信信号71を所定の増幅率で増幅する。第2の電力制御回路60は、増幅回路40の出力信号に対して自動電力制御を行い、電力制御を施した信号を無線送信信号96として出力する。第2の電力制御回路60における自動電力制御は、受光電力の変化以外を原因とする、無線送信信号96の電力の変化を吸収するために行われる。第2の電力制御回路60は、第3および第4の実施形態で示した任意の構成を有する。
【0106】
このような第5および第6の実施形態に係る光伝送装置によれば、第3および第4の実施形態と同様に、簡単な構成を有し、低コストで実現できること特徴とする、バースト無線信号に対応した自動電力制御回路(APC回路)を備えた光伝送装置を提供することができる。
【0107】
なお、第3ないし第6の実施形態に係る光伝送装置については、以下のような変形例も構成できる。まず、増幅回路40の位置は、受光部21の直後に限らず、受光部21より後段側の任意の位置でよい。また、第1の電力制御回路50および第2の電力制御回路60に含まれる可変減衰回路は、増幅率を制御できる可変増幅回路であってもよい。また、第1の電力制御回路50は、スイッチ回路53(またはサンプルホールド回路56)と可変減衰回路55との間の任意の位置に、スイッチ回路53(またはサンプルホールド回路56)で発生したスイッチング雑音を除去するフィルタ回路を含んでいてもよい。このフィルタ回路を挿入することにより、可変減衰回路55に供給される制御電圧に含まれる雑音を抑圧できるため、スイッチ回路53(またはサンプルホールド回路56)で発生したスイッチング雑音を原因とする、無線送信信号の伝送品質の劣化を防止することができる。第2の電力制御回路60も、同様のフィルタ回路を含んでいてもよい。また、第1の電力制御回路50a〜dのうちの1つと、第2の電力制御回路60a〜dのうちの1つとを任意に組み合わせてもよい。また、第1の電力制御回路50に含まれる比較回路51と、第2の電力制御回路60に含まれる比較回路61とを共通化してもよい。このような変形例に係る光伝送装置も、上記各実施形態と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置および無線通信システムの構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置の発光部の詳細な構成を示す回路図
【図3】本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置の受光部および受光電流検出部の詳細な構成を示す回路図
【図4】本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置の高周波増幅部の詳細な構成を示す回路図
【図5】本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置を用いてASK変調波を伝送した場合の信号波形図
【図6】本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置を用いてPSK変調波を伝送した場合の信号波形図
【図7】本発明の第2の実施形態に係る光伝送装置および無線通信システムの構成を示すブロック図
【図8】本発明の第3の実施形態に係る光伝送装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の第3の実施形態に係る光伝送装置に含まれる第1の電力制御回路の詳細な構成を示すブロック図
【図10】本発明の第3の実施形態に係る光伝送装置の第1の電力制御回路に含まれる制御電圧出力回路の詳細な構成を示すブロック図
【図11】本発明の第3の実施形態に係る光伝送装置に含まれる第1の電力制御回路の動作を説明するための信号波形図
【図12】本発明の第3の実施形態に係る光伝送装置に含まれる第2の電力制御回路の詳細な構成を示すブロック図
【図13】本発明の第3の実施形態に係る光伝送装置の第2の電力制御回路に含まれる制御電圧出力回路の詳細な構成を示すブロック図
【図14】本発明の第3の実施形態に係る光伝送装置の第2の電力制御回路に含まれる制御電圧出力回路の他の詳細な構成を示すブロック図
【図15】本発明の第3の実施形態に係る光伝送装置の第2の電力制御回路に含まれる制御電圧出力回路の他の詳細な構成を示すブロック図
【図16】本発明の第3の実施形態に係る光伝送装置に含まれる第2の電力制御回路の動作を説明するための信号波形図
【図17】本発明の第3の実施形態に係る光伝送装置に含まれる第1の電力制御回路の他の詳細な構成を示すブロック図
【図18】本発明の第3の実施形態に係る光伝送装置に含まれる第2の電力制御回路の他の詳細な構成を示すブロック図
【図19】本発明の第4の実施形態に係る光伝送装置に含まれる第1の電力制御回路の詳細な構成を示すブロック図
【図20】本発明の第4の実施形態に係る光伝送装置に含まれる第1の電力制御回路の動作を説明するための信号波形図
【図21】本発明の第4の実施形態に係る光伝送装置に含まれる第2の電力制御回路の詳細な構成を示すブロック図
【図22】本発明の第4の実施形態に係る光伝送装置に含まれる第2の電力制御回路の動作を説明するための信号波形図
【図23】本発明の第4の実施形態に係る光伝送装置に含まれる第1の電力制御回路の他の詳細な構成を示すブロック図
【図24】本発明の第4の実施形態に係る光伝送装置に含まれる第2の電力制御回路の他の詳細な構成を示すブロック図
【図25】本発明の第5の実施形態に係る光伝送装置の構成を示すブロック図
【図26】本発明の第6の実施形態に係る光伝送装置の構成を示すブロック図
【図27】ROF技術を用いた移動体通信システムの構成を示すブロック図
【図28】従来の光伝送装置および無線通信システムの構成を示すブロック図
【図29】従来の光伝送装置において、発光部に入力される無線信号のスペクトラムを示す図
【図30】従来の自動電力制御回路の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1、10…センタ局
2、20、30…アンテナ側基地局
3…光ファイバ
4…携帯電話
5…光伝送装置
11…バイアス回路
12…発光部
13…上り系受光部
21…受光部
22…受光電流検出部
23、29、291、292…高周波増幅部
24…送信タイミング信号復元部
25…アンテナスイッチ
26…アンテナ
27…上り系発光部
28…無線復調部
40…増幅回路
50…第1の電力制御回路
51、61…比較回路
52、62…電圧発生回路
53、63…スイッチ回路
54、64…制御電圧出力回路
55、65…可変減衰回路
56、66…サンプルホールド回路
60…第2の電力制御回路
67…包絡線検波回路
70…受光電流検出信号
71〜73、82、92、94〜96…無線送信信号
81、91…送信タイミング信号
83、93…無線受信信号
84…受信信号
121…キャパシタ
122…インダクタ
123…半導体レーザ
211…フォトダイオード
212…キャパシタ
221…抵抗
222…差動増幅回路
231…トランジスタ
232…増幅回路
541、641…平均化回路
542、642…基準電圧発生回路
543、643…差分検出回路
544…ログアンプ
644…ピークホールド回路
645…出力先選択回路

Claims (26)

  1. 光信号を伝送する光伝送装置であって、
    バースト的に発生する無線帯域の送信信号、および、前記送信信号の発生の有無を示す制御信号の供給を受け、前記制御信号に応じた強度を有し、かつ、前記送信信号で変調された光信号を出力する可変発光部と、
    前記可変発光部から出力された光信号を受信し、電気信号に変換する受光部と、
    前記受光部で受信した光信号の強度を検出する光強度検出部と、
    前記光強度検出部で検出した光強度に応じて、前記受光部から出力された電気信号を増幅する高周波増幅部とを備えた、光伝送装置。
  2. 前記可変発光部は、前記制御信号が前記送信信号が発生していない旨を示す値をとるときは、強度がほぼゼロに等しい光信号を出力することを特徴とする、請求項1に記載の光伝送装置。
  3. 前記可変発光部は、
    前記制御信号に応じてバイアス電流を発生させるバイアス供給部と、
    前記バイアス供給部からバイアス電流の供給を受け、前記送信信号に応じた強度で発光する発光部とを含む、請求項1に記載の光伝送装置。
  4. 前記高周波増幅部は、前記光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには第1の増幅率で、前記光強度が前記しきい値以下であるときには、前記第1の増幅率よりも低い第2の増幅率で、前記受光部から出力された電気信号を増幅することを特徴とする、請求項1に記載の光伝送装置。
  5. 前記第2の増幅率は、ほぼゼロに等しいことを特徴とする、請求項4に記載の光伝送装置。
  6. 前記光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているか否かを示す信号を、前記制御信号を復元した信号として出力する制御信号復元部をさらに備えた、請求項1に記載の光伝送装置。
  7. 前記高周波増幅部は、前記光強度検出部で検出した光強度に応じて増幅率を制御することにより、前記受光部から出力された電気信号を、常にほぼ一定の電力を有する信号に増幅することを特徴とする、請求項1に記載の光伝送装置。
  8. 前記高周波増幅部は、
    前記受光部で受信した光信号の強度が変化しても、増幅された信号の電力がほぼ一定となるように制御する第1の電力制御回路と、
    フィードバック制御を行うことにより、増幅された信号の電力を予め設定した値に近づけるように制御する第2の電力制御回路との少なくとも一方を含む、請求項7に記載の光伝送装置。
  9. 前記第1の電力制御回路は、
    与えられた制御電圧に応じて、前記受光部から出力された電気信号の電力を制御する可変電力制御回路と、
    前記送信信号の発生時に前記光強度検出部で検出される光強度に対応した電圧にほぼ等しい、所定の電圧を発生させる電圧発生回路と、
    前記光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、当該光強度に対応した電圧を、当該光強度が前記しきい値以下であるときには、前記電圧発生回路で発生させた電圧を選択するスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路で選択された電圧に基づき前記制御電圧を求めて、前記可変電力制御回路に対して出力する第1の制御電圧出力回路とを有する、請求項8に記載の光伝送装置。
  10. 前記第1の電力制御回路は、
    与えられた制御電圧に応じて、前記受光部から出力された電気信号の電力を制御する可変電力制御回路と、
    前記光強度検出部で検出した光強度に対応した電圧に基づき、前記可変電力制御回路に選択的に与えられる電圧を求める第1の制御電圧出力回路と、
    前記送信信号の発生時に前記第1の制御電圧出力回路で求められる電圧にほぼ等しい、所定の電圧を発生させる電圧発生回路と、
    前記光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、前記第1の制御電圧出力回路で求めた電圧を、当該光強度が前記しきい値以下であるときには、前記電圧発生回路で発生させた電圧を選択し、前記制御電圧として前記可変電力制御回路に対して出力するスイッチ回路とを有する、請求項8に記載の光伝送装置。
  11. 前記第1の電力制御回路は、
    与えられた制御電圧に応じて、前記受光部から出力された電気信号の電力を制御する可変電力制御回路と、
    前記光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、当該光強度に対応した電圧を、当該光強度が前記しきい値以下であるときには、当該光強度が前記しきい値を越えている間に保持した、当該光強度に対応した電圧を出力するサンプルホールド回路と、
    前記サンプルホールド回路から出力された電圧に基づき前記制御電圧を求めて、前記可変電力制御回路に対して出力する第1の制御電圧出力回路とを有する、請求項8に記載の光伝送装置。
  12. 前記第1の電力制御回路は、
    与えられた制御電圧に応じて、前記受光部から出力された電気信号の電力を制御する可変電力制御回路と、
    前記光強度検出部で検出した光強度に対応した電圧に基づき、前記可変電力制御回路に選択的に与えられる電圧を求める第1の制御電圧出力回路と、
    前記光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、前記第1の制御電圧出力回路で求めた電圧を、当該光強度が前記しきい値以下であるときには、当該光強度が前記しきい値を越えている間に保持した、前記第1の制御電圧出力回路で求めた電圧を、前記制御電圧として前記可変電力制御回路に対して出力するサンプルホールド回路とを有する、請求項8に記載の光伝送装置。
  13. 前記第1の制御電圧出力回路は、入力信号の対数値を出力するログアンプを有する、請求項9〜12のいずれかに記載の光伝送装置。
  14. 前記第2の電力制御回路は、
    与えられた制御電圧に応じて、前段回路から出力された電気信号の電力を制御する可変電力制御回路と、
    前記可変電力制御回路から出力された信号に対して包絡線検波を行い、当該信号の電力を求める包絡線検波回路と、
    前記送信信号の発生時に前記包絡線検波回路で求められる電力に対応した電圧にほぼ等しい、所定の電圧を発生させる電圧発生回路と、
    前記光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、前記包絡線検波回路で求めた電力に対応した電圧を、当該光強度が前記しきい値以下であるときには、前記電圧発生回路で発生させた電圧を選択するスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路で選択された電圧に基づき前記制御電圧を求めて、前記可変電力制御回路に対して出力する第2の制御電圧出力回路とを有する、請求項8に記載の光伝送装置。
  15. 前記第2の電力制御回路は、
    与えられた制御電圧に応じて、前段回路から出力された電気信号の電力を制御する可変電力制御回路と、
    前記可変電力制御回路から出力された信号に対して包絡線検波を行い、当該信号の電力を求める包絡線検波回路と、
    前記包絡線検波回路で求めた電力に対応した電圧に基づき、前記可変電力制御回路に選択的に与えられる電圧を求める第2の制御電圧出力回路と、
    前記送信信号の発生時に前記第2の制御電圧出力回路で求められる電圧にほぼ等しい、所定の電圧を発生させる電圧発生回路と、
    前記光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、前記第2の制御電圧出力回路で求めた電圧を、当該光強度が前記しきい値以下であるときには、前記電圧発生回路で発生させた電圧を選択し、前記制御電圧として前記可変電力制御回路に対して出力するスイッチ回路とを有する、請求項8に記載の光伝送装置。
  16. 前記第2の電力制御回路は、
    与えられた制御電圧に応じて、前段回路から出力された電気信号の電力を制御する可変電力制御回路と、
    前記可変電力制御回路から出力された信号に対して包絡線検波を行い、当該信号の電力を求める包絡線検波回路と、
    前記光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、前記包絡線検波回路で求めた電力に対応した電圧を、当該光強度が前記しきい値以下であるときには、当該光強度が前記しきい値を越えている間に保持した、前記包絡線検波回路で求めた電力に対応した電圧を出力するサンプルホールド回路と、
    前記サンプルホールド回路から出力された電圧に基づき前記制御電圧を求めて、前記可変電力制御回路に対して出力する第2の制御電圧出力回路とを有する、請求項8に記載の光伝送装置。
  17. 前記第2の電力制御回路は、
    与えられた制御電圧に応じて、前段回路から出力された電気信号の電力を制御する可変電力制御回路と、
    前記可変電力制御回路から出力された信号に対して包絡線検波を行い、当該信号の電力を求める包絡線検波回路と、
    前記包絡線検波回路で求めた電力に対応した電圧に基づき、前記可変電力制御回路に選択的に与えられる電圧を求める第2の制御電圧出力回路と、
    前記光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、前記第2の制御電圧出力回路で求めた電圧を、当該光強度が前記しきい値以下であるときには、当該光強度が前記しきい値を越えている間に保持した、前記第2の制御電圧出力回路で求めた電圧を、前記制御電圧として前記可変電力制御回路に対して出力するサンプルホールド回路とを有する、請求項8に記載の光伝送装置。
  18. 前記第2の制御電圧出力回路は、入力信号の平均値を出力する平均化回路を有する、請求項14〜17のいずれかに記載の光伝送装置。
  19. 前記第2の制御電圧出力回路は、入力信号のピーク値を保持するピークホールド回路を有する、請求項14〜17のいずれかに記載の光伝送装置。
  20. 前記第2の制御電圧出力回路は、
    入力信号の平均値を出力する平均化回路と、
    与えられた選択信号に従い、前記ピークホールド回路および前記平均化回路のいずれかを有効に機能させる選択回路とをさらに有する、請求項19に記載の光伝送装置。
  21. 光信号を伝送する光伝送方法であって、
    バースト的に発生する無線帯域の送信信号、および、前記送信信号の発生の有無を示す制御信号の供給を受け、前記制御信号に応じた強度を有し、かつ、前記送信信号で変調された光信号を出力するステップと、
    前記光信号を受信し、電気信号に変換するステップと、
    受信した光信号の強度を検出するステップと、
    検出した光強度に応じて、前記電気信号を増幅するステップとを備えた、光伝送方法。
  22. 前記電気信号を増幅するステップは、検出した光強度に応じて増幅率を制御することにより、前記電気信号を常にほぼ一定の電力を有する信号に増幅することを特徴とする、請求項21に記載の光伝送方法。
  23. 無線信号を送受信する無線通信システムであって、
    バースト的に発生する無線帯域の送信信号、および、前記送信信号の発生の有無を示す制御信号の供給を受け、前記制御信号に応じた強度を有し、かつ、前記送信信号で変調された光信号を出力する可変発光部と、
    前記可変発光部から出力された光信号を受信し、電気信号に変換する受光部と、
    前記受光部で受信した光信号の強度を検出する光強度検出部と、
    前記光強度検出部で検出した光強度に応じて、前記受光部から出力された電気信号を増幅する高周波増幅部と、
    前記高周波増幅部で増幅された電気信号に基づき電波を送信する機能と、電波を受信して無線帯域の受信信号を出力する機能とを有する電波送受信部と、
    前記受信信号を送信する送信部と、
    前記送信部から送信された受信信号を受信する受信部とを備えた、無線通信システム。
  24. 前記電波送受信部は、前記光強度検出部で検出した光強度が所定のしきい値を越えているときには、電波を送信する動作を行い、当該光強度が前記しきい値以下であるときには、電波を受信する動作を行うことを特徴とする、請求項23に記載の無線通信システム。
  25. 前記送信部は、前記受信信号で変調された光信号を出力する上り系発光部を含み、
    前記受信部は、前記上り系発光部から出力された光信号を受信し、前記受信信号を電気信号として出力する上り系受光部を含む、請求項23に記載の無線通信システム。
  26. 前記送信部は、前記受信信号を復調する無線復調部と、前記無線復調部から出力された信号で変調された光信号を出力する上り系発光部とを含み、
    前記受信部は、前記上り系発光部から出力された光信号を受信し、前記受信信号を電気信号として出力する上り系受光部を含む、請求項23に記載の無線通信システム。
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JP2016163196A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 古河電気工業株式会社 伝送システム

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