JP2004072612A - 磁界型ループアンテナ - Google Patents

磁界型ループアンテナ Download PDF

Info

Publication number
JP2004072612A
JP2004072612A JP2002231752A JP2002231752A JP2004072612A JP 2004072612 A JP2004072612 A JP 2004072612A JP 2002231752 A JP2002231752 A JP 2002231752A JP 2002231752 A JP2002231752 A JP 2002231752A JP 2004072612 A JP2004072612 A JP 2004072612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
loop antenna
field type
capacitor
terminals
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002231752A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Yasuma
安間 宏見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2002231752A priority Critical patent/JP2004072612A/ja
Publication of JP2004072612A publication Critical patent/JP2004072612A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Support Of Aerials (AREA)

Abstract

【課題】直接給電が可能で、且つ高いQが得られる磁界型ループアンテナの提供。
【解決手段】マグネチックループアンテナAは、正方形状に二ターンループさせ、中間部分をヘアピン状のスタブ13にしてループ内方へ延出させたエレメントと、エレメントを固定するためのフレーム2と、不平衡・平衡変換用のバラン3と、複数のキャパシタをプラグイン方式で切り替えるキャパシタ集合体4とを備える。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁界型ループアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
主ループの一端− 他端間にキャパシタを接続し、給電線を接続するための小ループを主ループ内に配した磁界型ループアンテナが従来より知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の磁界型ループアンテナは、以下に示す課題がある。
磁界型ループアンテナは、ダイポール系のアンテナに比べれてコンパクトでああるが、エレメント長が波長の1割程度は必要である。例えば、3.5MHz帯では約6mのエレメント長となり、円形の場合、直径が2m弱であり嵩張る。
【0004】
数十Wの運用でもキャパシタに高電圧(数kV)がかかり、熱くなる。また、希望する容量のキャパシタを入手することは困難である。
マルチバンドで運用する場合には、可動調整機構によりキャパシタの容量を周波数に応じて増減させる必要があり、構造が複雑になり、コストがかかる。
【0005】
各ループを電磁結合させているので、Qの低下を招き易いとともに、結合ロスが大きい。
【0006】
本発明の第1の目的は、直接給電が可能で、且つ、高いQが得られる磁界型ループアンテナの提供にある。
本発明の第2の目的は、エレメントのループが小さく、且つ、放射効率が高い磁界型ループアンテナの提供にある。
本発明の第3の目的は、簡単な構造で、マルチバンド運用が可能な磁界型ループアンテナの提供にある。
本発明の第4の目的は、高出力での長時間の運用が可能な磁界型ループアンテナの提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
[請求項1について]
第1、第2の端子が近接して配され、この第1、第2の端子にキャパシタが電気接続される。
ループ状のエレメントは、一端を第1の端子に接続し、他端を第2の端子に接続し、中間部分をヘアピン状のスタブにしてループ内方へ延出させている。
なお、エレメントのループは、一ターンに限定されず、二ターン以上であっても良い。
スタブの基部部位の各エレメントに第3、第4の端子を接続している。
不平衡・平衡変換用のバランの平衡側の巻線を第3、第4の端子に電気接続し、不平衡側の巻線に同軸メスコネクタを電気接続している。
【0008】
エレメントの中間部分をヘアピン状のスタブにしてループ内方へ延出させている。このため、スタブの基部部位の各エレメント間(第3の端子− 第4の端子間)は、低いインピーダンスになる。
よって、不平衡・平衡変換用のバランを介して、低インピーダンスで不平衡の同軸ケーブルを第3、第4の端子に電気接続することができ、直接給電を行うことができる。
磁界型ループアンテナは、直接給電であるので高いQが得られ、放射効率が良い。また、周りの設置環境の影響を受け難い。
【0009】
[請求項2について]
アンテナ設置場所に載置させるための基部と、この基部に連結されるループ状の枠部とを有する電気絶縁性のフレームを追加している。
キャパシタをフレームの基部に固定し、エレメントを電気絶縁性の被覆材で被覆してフレームの枠部に固定している。
【0010】
フレームの枠部にエレメントが固定されているので、風等の外力を受けても、エレメントが傾いたり変形したりしない。
エレメントを電気絶縁性の被覆材で被覆しているので、送信中に触れても感電しない。
【0011】
フレームの基部により、エレメントのループを垂直にした状態で、アンテナ設置場所に磁界型ループアンテナを容易に設置することができる。なお、キャパシタをフレームの基部に固定しているので、キャパシタのメンテナンスを容易にでき、エレメントの変形を防止でき、載置時の安定性を高める(重心が低くなるため)ことができる。
【0012】
[請求項3について]
磁界型ループアンテナは、エレメントのループ形状が、正方形を含む長方形、多角形、または円形である。
エレメントのループ形状が、正方形を含む長方形の場合には、製造が容易であるとともに、車のトランクや荷物室に入れて、山等の運用地点に楽に運搬することができる。
【0013】
[請求項4、5について]
エレメントの外周面の表面積を大きくする程、Qを高くすることができる。
このため、エレメントに、パイプまたは平板状のものを使用する。
【0014】
また、エレメントを銅製にして、表面に耐蝕処理を施すと、更にQを高くすることができる。
【0015】
[請求項6について]
エレメントのループは、二ターンである。
これにより、エレメントのループを小さくでき、且つ、高い放射効率が得られる。
【0016】
なお、エレメントのループが二ターンの場合には、キャパシタを電気接続する第1、第2の端子と、バランの平衡側の巻線を電気接続する第3、第4の端子とが同じ側になる。
【0017】
[請求項7について]
キャパシタは、放熱フィンを有する一組のヒートシンクの平坦面側を、所定距離を隔てて対向させたものである。
【0018】
ヒートシンクの平坦面と他方のヒートシンクの平坦面との間に高電圧(数kV)がかかるが、放熱フィンから放熱するので、キャパシタ(一組のヒートシンク)が熱くならず、高出力での長時間の運用が可能である。
また、平坦面側の面積の大小や所定距離を選ぶことにより、キャパシタを希望する容量に設定することができる。
【0019】
[請求項8について]
磁界型ループアンテナをシングルバンドで使用する場合や、キャパシタにバリコンを使う場合には、第1、第2の端子を省き、エレメントの一端および他端にキャパシタを直接、電気接続する構成であっても良い。
【0020】
[請求項9について]
容量の異なる複数のキャパシタを第1、第2の端子に選択的に電気接続するプラグイン方式としている。
一端側を無線機に接続した同軸ケーブルの他端側に同軸オスコネクタを接続し、この同軸オスコネクタを同軸メスコネクタに螺合させている。
同軸ケーブルの適所にアンテナカプラを介設している。
【0021】
運用する周波数帯を変更する場合には、その周波数帯に適した容量のキャパシタを第1、第2の端子に電気接続する。
これにより、エレメントがその周波数帯に共振する。
【0022】
通常、使用頻度が高い何れかの周波数帯で、最適な、スタブの長さとエレメントの長さとを決めている。
しかし、周波数帯毎に、スタブの長さおよびエレメントの長さの最適な組み合わせは異なるので、キャパシタの容量を変えただけでは、整合は不十分である。
【0023】
このため、同軸ケーブルの適所に介設したアンテナカプラを調整して、無線機側から見た定在波比を1に近づける。
なお、アンテナカプラを無線機に近い側に介設すれば、手元で容易にインピーダンス・マッチングを取ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例(請求項1、2、3、4、6、7、9に対応)を、図1〜図5に基づいて説明する。
図に示す如く、マグネチックループアンテナAは、ループ状のエレメント1と、エレメント1を固定するためのフレーム2と、バラン3と、キャパシタ集合体4とを備える。
【0025】
エレメント1は、銅パイプ製(外径が6mm)であり、一辺が75cmの正方形状に二ターンループさせている(図1の分解図参照)。
このエレメント1の一端11はバナナ端子51に接続され、他端12はバナナ端子54に接続され、中間部分はヘアピン状のスタブ13(長さ65cm)にしてループ内方へ延出させている。
【0026】
このエレメント1は、各端子との接続部分およびスタブ13の主要部分を除いて、電気絶縁性の被覆材10(凍結防止用の断熱材)で被覆されている。
そして、この被覆されたエレメント1が、ビニールテープ20でフレーム2の枠部21に固定されている。
【0027】
バナナ端子51〜56は、絶縁板5(ベークライト製)に取り付けられ、フレーム2の枠部21の下辺に固定されている。
なお、バナナ端子51〜53、およびバナナ端子54〜56は、絶縁板5の裏側でそれぞれリード線で接続されている。
【0028】
フレーム2は、アンテナ設置場所に安定良く載置させるための基部22と、基部21に連結される正方形の枠部21とを有する。
枠部21や基部22は、複数の塩化ビニール製のパイプ(VP13;水道用)を、チーズやエルボで繋ぎ合わせ、接着剤で接着して作られている。
【0029】
バラン3は、二本のウレタン銅線(直径1mm)をツイストさせて、リング状のコア30(フェライト製)に数回巻き付けたものである。
このバラン3は、不平衡・平衡変換用の1:1のものであり、平衡側の巻線31をバナナ端子14、15に電気接続し、不平衡側の巻線32に同軸メスコネクタ50を電気接続している。
なお、バナナ端子14、15は、スタブ13の基部に位置するエレメント1、1に半田付けした銅製の端子板16、17に取り付けられている。
【0030】
キャパシタ集合体4は、約60pFのキャパシタを3個並列接続した合計静電容量が約180pFのキャパシタと、静電容量が約60pFのキャパシタと、静電容量が約40pFのキャパシタと、静電容量が約30pFのキャパシタとで構成され、絶縁板40を左右からネジ止めして一つに纏められている。
【0031】
合計静電容量が約180pFのキャパシタは、放熱フィンを有する二枚のヒートシンク41、41の平坦面間にスペーサ42を挟んで対向(所定距離=3mm)させたものである。
なお、このキャパシタのヒートシンク41、41には、一端側に赤色のバナナプラグ43、43を付けた被覆線の他端側がネジ44を介して電気接続される。
【0032】
静電容量が約60pFのキャパシタは、放熱フィンを有する二枚のヒートシンク(図示せず)の平坦面間にスペーサを挟んで対向(所定距離=10mm)させたものである。
なお、このキャパシタの各ヒートシンクには、一端側に緑色のバナナプラグ45、45を付けた被覆線の他端側がネジを介して電気接続される。
【0033】
静電容量が約40pFのキャパシタは、放熱フィンを有する二枚のヒートシンク(図示せず)の平坦面間にスペーサを挟んで対向(所定距離=15mm)させたものである。なお、このキャパシタの各ヒートシンクには、一端側に白色のバナナプラグ46、46を付けた被覆線の他端側がネジを介して電気接続される。
【0034】
静電容量が約30pFのキャパシタは、放熱フィンを有する二枚のヒートシンク47、47の平坦面間にスペーサ48を挟んで対向(所定距離=18mm)させたものである。
なお、このキャパシタのヒートシンク47、47には、一端側に青色のバナナプラグ49、49を付けた被覆線の他端側がネジ44を介して電気接続される。
【0035】
3.5MHz帯を運用する場合には、合計静電容量が約180pFのキャパシタと、静電容量が約40pFのキャパシタと並列に接続して静電容量を約220pFにする。
具体的には、絶縁板5のバナナ端子53、56− バナナ端子52、55に赤色のバナナプラグ43、43と白色のバナナプラグ46、46とを差し込む。
【0036】
3.8MHz帯を運用する場合には、合計静電容量が約180pFのキャパシタと、静電容量が約30pFのキャパシタと並列に接続して静電容量を約210pFにする。
具体的には、絶縁板5のバナナ端子53、56− バナナ端子52、55に赤色のバナナプラグ43、43と青色のバナナプラグ49、49とを差し込む。
【0037】
7MHz帯を運用する場合には、静電容量が約60PFのキャパシタを使用する。具体的には、絶縁板5のバナナ端子53、56− バナナ端子52、55に緑色のバナナプラグ45、45を差し込む。
【0038】
10MHz帯を運用する場合には、静電容量が約30pFのキャパシタを使用する。具体的には、絶縁板5のバナナ端子53、56− バナナ端子52、55に青色のバナナプラグ49、49を差し込む。
【0039】
地上高、約10mの木製のベランダにマグネチックループアンテナAを設置(図4参照)し、100W機を用い、100W出力SWR特性を測定した結果を以下に示す。なお、60は同軸オスコネクタである。
7MHz帯…
バンドの略中央で1.5前後(アンテナカプラ61を介設しない状態)。
無線機62に近い側にアンテナカプラ61を介設し、アンテナカプラ61を調整するとバンド内の何処でもSWRが1.1以下に落ちる。
【0040】
3.5MHz帯、3.8MHz帯、10MHz帯、…
バンドの何処でもSWR3以上(アンテナカプラ61を介設しない状態)。
無線機62に近い側にアンテナカプラ61を介設し、アンテナカプラ61を調整すると各バンドにおいて、バンド内の何処でもSWRが1.5以下に落ちる。
【0041】
本実施例のマグネチックループアンテナAは、以下に示す利点を有する。
〔ア〕エレメント1の中間部分をヘアピン状のスタブ13にしてループ内方へ延出させている。このため、スタブ13の基部部位の各エレメント間(端子板16− 端子板17間)は、低いインピーダンスになる。
【0042】
よって、不平衡・平衡変換用のバラン3を介して、低インピーダンスで不平衡の同軸ケーブル63を接続することができ、エレメント1に直接給電を行うことができる。
マグネチックループアンテナAは、直接給電であるので高いQが得られ、放射効率が良い。また、周りの設置環境の影響を受け難い。
【0043】
〔イ〕マグネチックループアンテナAは、エレメント1を正方形とし、そのループを二ターンにしている。
このため、エレメント1を、一辺75cmの正方形と小さくでき、且つ、高い放射効率が得られる。
【0044】
エレメント1のループ形状が、一辺75cmの正方形であるので製造が容易であるとともに、車のトランクや荷物室に入れて、山等の運用地点に楽にマグネチックループアンテナAを運搬することができる。
なお、エレメント1のループが二ターンであるので、キャパシタ集合体4を電気接続する端子(各バナナ端子)と、バラン3の平衡側の巻線を電気接続するバナナ端子14、15とを同じ側にすることができ、使い勝手が良い。
【0045】
〔ウ〕フレームの基部22により、エレメント1のループを垂直にした状態で、アンテナ設置場所にマグネチックループアンテナAを容易に設置することができる。
アンテナ設置場所は、ベランダ(図4参照)や、移動運用先での乗用車の屋根(図5参照)等が考えられる。
なお、キャパシタ集合体4をフレーム2の基部22に固定しているので、キャパシタのメンテナンスを容易にでき、エレメント1の変形を防止でき、載置時の安定性を高める(重心が低くなるため)ことができる。
【0046】
なお、フレーム2の枠部21にエレメント1が固定されているので、風等の外力を受けても、エレメント1が傾いたり変形したりしない。
また、エレメント1を電気絶縁性の被覆材で被覆しているので、送信中に触れても感電しない。
【0047】
〔エ〕エレメント1に、外径が6mmの銅パイプを使用している。
このため、エレメント1の外周面の表面積を大きくすることができ、Qを高くすることができる。
【0048】
〔オ〕放熱フィンを有する一組のヒートシンクの平坦面側を、所定距離を隔てて対向させ、平坦面側の面積の大小や所定距離を変えた複数のキャパシタを採用し、プラグイン方式で切り替えている。
【0049】
このため、マグネチックループアンテナAは、アンテナカプラ61を併用してマルチバンドで運用が可能である。なお、アンテナカプラを無線機に近い側に介設すれば、手元で容易にインピーダンス・マッチングを取ることができる。
更に、ヒートシンクの平坦面と他方のヒートシンクの平坦面との間に高電圧(数kV)がかかるが、放熱フィンから放熱するので、キャパシタ(ヒートシンク)が熱くならず、数100W以上の高出力での長時間の運用が可能である。
【0050】
つぎに、本発明の第2実施例(請求項1〜6に対応)を図6に基づいて説明する。
マグネチックループアンテナBは、以下の構成がマグネチックループアンテナAと異なる。
【0051】
フレームの枠部(いずれも図示せず)は、円形である。
エレメント1は、耐蝕処理として亜鉛メッキを施した銅パイプ(外径が6mm)であり、直径が90cmの円形状に二ターンループさせている。
【0052】
スタブ13はスライド式であり、44cm〜85cmの間で長さを変えることができる。
キャパシタは、耐圧が4kV、最大容量240pFのタイトバリコン71である。
アンテナカプラ61を用いず、SWR計64を介装している。
【0053】
3.5MHz帯を運用する場合には、スタブ13を85cm位にし、タイトバリコン71の静電容量を約220pFにして微調整する。なお、スタブ位置やロータ回転位置をマーキングしておくと良い。
【0054】
3.8MHz帯を運用する場合には、スタブ13を83cm位にし、タイトバリコン71の静電容量を約210pFにして微調整する。なお、スタブ位置やロータ回転位置をマーキングしておくと良い。
【0055】
7MHz帯を運用する場合には、スタブ13を65cm位にし、タイトバリコン71の静電容量を約60pFにして微調整する。なお、スタブ位置やロータ回転位置をマーキングしておくと良い。
【0056】
10MHz帯を運用する場合には、スタブ13を44cm位にし、タイトバリコン71の静電容量を約30pFにして微調整する。なお、スタブ位置やロータ回転位置をマーキングしておくと良い。
【0057】
地上高、約10mの木製のベランダ(図4と同様)にマグネチックループアンテナBを設置し、100W機を用い、100W出力SWR特性を測定した結果を以下に示す。
7MHz帯…
スタブ13とタイトバリコン71の調整で、バンド内の何処でもSWRが1.3以下に落ちる。
【0058】
3.5MHz帯、3.8MHz帯…
スタブ13とタイトバリコン71の調整で、バンド内の何処でもSWRが1.8以下に落ちる。
【0059】
10MHz帯…
スタブ13とタイトバリコン71の調整で、バンド内の何処でもSWRが1.5以下に落ちる。
【0060】
本実施例のマグネチックループアンテナBは、以下に示す利点を有する。
〔カ〕エレメント1の中間部分を、スライド式のスタブ13にしてループ内方へ延出させている。
このため、スタブ13の長さを44cm〜85cmの間で変えることにより、端子板16− 端子板17間は、各バンドで低いインピーダンスになる。
【0061】
よって、不平衡・平衡変換用のバラン3を介して、低インピーダンスで不平衡の同軸ケーブル63を接続することができ、エレメント1に直接給電を行うことができる。
マグネチックループアンテナBは、直接給電であるので高いQが得られ、放射効率が良い。また、周りの設置環境の影響を受け難い。
【0062】
〔キ〕マグネチックループアンテナBは、エレメント1を円形とし、そのループを二ターンにしている。
このため、エレメント1を、直径90cmと小さくでき、且つ、高い放射効率が得られる。
【0063】
エレメント1のループ形状が、直径90cmの円形であるので製造が容易であるとともに、車のトランクや荷物室に入れて、山等の運用地点に楽にマグネチックループアンテナBを運搬することができる。
なお、エレメント1のループが二ターンであるので、キャパシタ集合体4を電気接続する端子(各バナナ端子)と、バラン3の平衡側の巻線を電気接続するバナナ端子14、15とを同じ側にすることができ、使い勝手が良い。
【0064】
〔ク〕フレームの基部により、エレメント1のループを垂直にした状態で、アンテナ設置場所にマグネチックループアンテナBを容易に設置することができる。アンテナ設置場所は、ベランダや、移動運用先での乗用車の屋根等が考えられる。
なお、キャパシタ集合体をフレームの基部に固定しているので、キャパシタのメンテナンスを容易にでき、エレメント1の変形を防止でき、載置時の安定性を高める(重心が低くなるため)ことができる。
【0065】
なお、フレーム2の枠部にエレメント1が固定されているので、風等の外力を受けても、エレメント1が傾いたり変形したりしない。
また、エレメント1を電気絶縁性の被覆材で被覆しているので、送信中に触れても感電しない。
【0066】
〔ケ〕エレメント1に、外径が6mmの銅パイプを使用している。
このため、エレメント1の外周面の表面積を大きくすることができ、Qを高くすることができる。
【0067】
〔コ〕マグネチックループアンテナBは、SWR計64を併用してマルチバンドで運用が可能である。
【0068】
本発明の磁界型ループアンテナは、上記の各実施例以外に、以下の実施態様を含む。
a.エレメントの向きは水平であっても良い。
b.ループの大きさやキャパシタの容量を変更して、他のバンド(14MHz、18MHz、21MHz、28MHz)で使用できる様にしても良い。
また、業務用無線のアンテナに設計変更しても良い。
【0069】
c.磁界型ループアンテナが回転する様にしても良い(請求項1に対応)。
d.ループは、3ターン以上であっても良い(請求項1〜5に対応)。
e.シングルバンド専用の場合には、第1、第2の端子を省き、キャパシタをエレメントに直付けしても良い(請求項8に対応)。
f.エレメントの表面に施す耐蝕処理は、他のメッキ(金メッキや銀メッキ等)や、樹脂皮膜等のコーティング処理等であっても良い(請求項5に対応)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るマグネチックループアンテナの分解斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るマグネチックループアンテナの全体を示す斜視図(a)、および要部を拡大した斜視図(b)である。
【図3】そのマグネチックループアンテナに用いるキャパシタ集合体周りの斜視図(a)、および要部を拡大した斜視図(b)である。
【図4】そのマグネチックループアンテナをベランダに設置したところを示す説明図である。
【図5】そのマグネチックループアンテナを自動車の屋根に設置したところを示す斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るマグネチックループアンテナの全体(一部省略)を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 エレメント
2 フレーム
3 バラン
10 被覆材
11 一端
12 他端
13 スタブ
14 バナナ端子(第3の端子)
15 バナナ端子(第4の端子)
21 枠部
22 基部
31 平衡側の巻線
32 不平衡側の巻線
41、47 ヒートシンク
50 同軸メスコネクタ
51、52、53 バナナ端子(第1の端子)
54、55、56 バナナ端子(第2の端子)
60 同軸オスコネクタ
61 アンテナカプラ
62 無線機
63 同軸ケーブル
A、B マグネチックループアンテナ(磁界型ループアンテナ)

Claims (9)

  1. 近接して配される第1、第2の端子と、
    一端を前記第1の端子に接続し、他端を前記第2の端子に接続し、中間部分をヘアピン状のスタブにしてループ内方へ延出させたループ状のエレメントと、
    前記スタブの基部部位の各エレメントに接続した第3、第4の端子と、
    前記第3、第4の端子に平衡側の巻線を電気接続し、同軸メスコネクタを不平衡側の巻線に電気接続した不平衡・平衡変換用のバランと、
    前記第1、第2の端子に電気接続されるキャパシタとを備える磁界型ループアンテナ。
  2. アンテナ設置場所に載置させるための基部と、該基部に連結されるループ状の枠部とを有する電気絶縁性のフレームを追加し、
    前記キャパシタを前記フレームの基部に固定し、
    前記エレメントを電気絶縁性の被覆材で被覆して前記フレームの枠部に固定したことを特徴とする請求項1に記載の磁界型ループアンテナ。
  3. 前記エレメントのループ形状は、正方形を含む長方形、多角形、または円形であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁界型ループアンテナ。
  4. 前記エレメントは、パイプまたは平板状であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の磁界型ループアンテナ。
  5. 前記エレメントは、銅製であり、表面に耐蝕処理が施されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の磁界型ループアンテナ。
  6. 前記エレメントのループは、二ターンであることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の磁界型ループアンテナ。
  7. 前記キャパシタは、放熱フィンを有する一組のヒートシンクの平坦面側を、所定距離を隔てて対向させたものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の磁界型ループアンテナ。
  8. 前記第1、第2の端子を省き、
    前記エレメントの一端および他端にキャパシタを電気接続したことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の磁界型ループアンテナ。
  9. 容量の異なる複数のキャパシタを前記第1、第2の端子に選択的に電気接続するプラグイン方式とし、
    一端側を無線機に接続した同軸ケーブルの他端側に同軸オスコネクタを接続し、この同軸オスコネクタを前記同軸メスコネクタに螺合させ、
    前記同軸ケーブルの適所にアンテナカプラを介設したことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の磁界型ループアンテナ。
JP2002231752A 2002-08-08 2002-08-08 磁界型ループアンテナ Pending JP2004072612A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002231752A JP2004072612A (ja) 2002-08-08 2002-08-08 磁界型ループアンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002231752A JP2004072612A (ja) 2002-08-08 2002-08-08 磁界型ループアンテナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004072612A true JP2004072612A (ja) 2004-03-04

Family

ID=32017429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002231752A Pending JP2004072612A (ja) 2002-08-08 2002-08-08 磁界型ループアンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004072612A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120095581A1 (en) * 2010-10-14 2012-04-19 Honda Motor Co., Ltd. Computerized system and method for managing supply chain orders

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120095581A1 (en) * 2010-10-14 2012-04-19 Honda Motor Co., Ltd. Computerized system and method for managing supply chain orders
US8644974B2 (en) * 2010-10-14 2014-02-04 Honda Motor Co., Ltd. Computerized system and method for managing supply chain orders

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1108643C (zh) 用于便携无线电设备的小型天线
KR100954379B1 (ko) 루프 안테나
JP4926702B2 (ja) 分布負荷型モノポールアンテナを提供するためのシステムおよび方法
TW200400665A (en) Single piece twin folded dipole antenna
Lin et al. Electrically small Huygens CP rectenna with a driven loop element maximizes its wireless power transfer efficiency
JP4171008B2 (ja) アンテナ装置および携帯無線機
TW201203692A (en) Ground radiation antenna
JP2005312062A (ja) 小型アンテナ
JP2004146978A (ja) 不平衡型アンテナ
JP4586028B2 (ja) 無給電素子を用いる多帯域アンテナ
US6771227B2 (en) Collinear antenna structure
WO2015165007A1 (zh) 一种天线装置和终端
JP3323442B2 (ja) アンテナ
JP4719404B2 (ja) 短縮ダイポール及びモノポール・ループ
JP2006527509A (ja) 中央給電構造を有する移動通信端末機内蔵型アンテナ
JP4814271B2 (ja) キャビティースロットアンテナ装置
US7126555B2 (en) Dipole antenna
JP2004072612A (ja) 磁界型ループアンテナ
TW201131897A (en) Multi-band antenna
JP2009273084A (ja) デュアルバンドアンテナ装置
US7692597B2 (en) Multi-feed dipole antenna and method
TWI327791B (en) A mobile phone antenna
US8451185B2 (en) Multi-feed dipole antenna and method
CN209641831U (zh) 一种多频段天线及网关路由器
JP3018108U (ja) 小型アンテナ