JP2004072523A - 複数セクタ同時通信スケジューリング方法及び無線通信システム - Google Patents

複数セクタ同時通信スケジューリング方法及び無線通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】スケジューリングの際に用いる判断テーブルのサイズの増大を無くすとともに、テーブル検索に要する時間を所定時間内に抑えることを可能とする複数セクタ同時通信スケジューリング方法を提供する。
【解決手段】基地局が、1つのキャリア周波数において複数のセクタアンテナを時間的に切り替えるセクタスイッチと、セクタスイッチに接続され、同時に複数のセクタを用いて通信を行う送受信機と、各セクタのカバーエリアに所属する加入者局の情報を記録した所属セクタ情報テーブルと、セクタ毎に同時使用可能なセクタの情報を記録したセクタ同時使用判断テーブルと、所属セクタ情報テーブルとセクタ同時使用判断テーブルとに基づいて同時に複数のセクタを用いて通信を行うことが可能か否かを判断し、送受信機が同時にどのセクタを用いて通信を行うかをスケジューリングするスケジューラとを備える。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、無線通信システムに関する。特に、複数のセクタを同時に使用する一基地局対多加入者局の無線通信システム。
【0002】
【従来の技術】
基地局と複数の加入者局との間で通信を行うP−MP(Point to Multi−Point)方式の無線通信において、基地局にセクタアンテナを備えた構成は、アンテナ利得の向上によるシステムゲインの向上、狭ビーム化による干渉の軽減、マルチパスの軽減などの様々なメリットを併せ持っている。さらに、これらのメリットを保持したまま伝送速度を向上させるための手段も提案されている。例えば、IEEE Journal on Selected Areas in Communications,VOL.16,N0.6 ”Antenna−Sector Time−Division Multiple Access for Broadband Indoor Wireless Systems”(Macedo A S,Sousa ES 著)にあるように、無線LAN環境下において、複数のセクタアンテナを同時に用いてシステム全体の伝送速度を向上する方法が示されている。また、FWA(Fixed Wireless Access )環境下への応用も示唆されている。
【0003】
図1は、従来技術による通信方式の概略を示す構成図である。図1に示す方式は、8セクタアンテナを具備し、そのうち2セクタを同時に用いて通信を行うこととしており、基地局100と複数の加入者局110,120,130,・・・,140の間でP−MP通信が行われている構成としている。図1の例では、基地局100は、セクタ切替アンテナ10を具備しており、8セクタ構成となっている。そして、これらのセクタはそれぞれセクタアンテナ11〜18を具備し、さらに2つのセクタを同時に使えるようにPort1・51とPort2・52の2つのポートを備えている。Port1・51とPort2・52は、セクタスイッチ50によって各々セクタアンテナ11〜18のいずれかと接続される。また、Port1・51とPort2・52は、それぞれ、TDMA(Time−Division Multiple Access,タイムディビジョンマルチプルアクセス)送受信機21と22に接続されている。TDMA送受信機21および22は同時に使用できる加入者局を判断し、その結果をもとにデータの割当を行うスケジューラ30の指示に従いTDMA通信を行う。スケジューラ30は、外部ネットワークとのインタフェース機能を備えるI/F(インタフェース)部40と繋がっており、I/F部40は外部ネットワークとの接続を行う。
【0004】
基地局100と加入者局110〜140は1つのキャリア周波数を用いてセクタを時間的に切り替えて通信を行っている。図2は、2セクタを同時に用いて通信を行う方式で使用されるTDMAフレームのフォーマットを示す概略図である。Port1のTDMAフレームとPort2のTDMAフレームは時間軸上で並列に処理される。例えば、Slot(スロット)#1においては、Port1ではSS#1(SS:Subscriber Station,加入者局)と基地局の間の通信がセクタ#2を介して行われると同時に、Port2ではSS#3と基地局の間の通信がセクタ#5を介して行われている。
【0005】
このとき、基地局とSS#1の通信と、基地局とSS#3の通信とが、互いに干渉してしまうと、Port1、Port2の両方とも通信が出来なくなってしまう。そこで、このような干渉となる状況を起こさないようにするためにスケジューリングをする必要がある。Port1に割り当てたSSとの通信に干渉とならないようにスケジューラは、下記の条件Aおよび条件Bを満たすように割当を行う必要がある。
条件A:Port1とPort2は、互いにUp−Link (アップリンク)である、又は、互いにDown−Link (ダウンリンク)である。
条件B:Port2に割り当てたSSからのUp−Link 信号が、Port1に対して干渉として入ってこない、又は、Port2からのDown−Link 信号が、Port1に割り当てたSSに対して干渉とならない。
【0006】
条件Aは、周辺の伝搬環境などには関係しないので、基地局で簡単にスケジューリング可能であるが、条件Bを満足するかどうかは、各々のSSの信号が各セクタにどの程度のレベルで到達するか、又は、各セクタからの信号がSSにどの程度のレベルで到達するかを知らなければならない。上記の情報を得るために、事前にそれぞれの受信電力の測定を行う。
【0007】
図3は、事前に測定した受信レベルの関係の一例を示す表図である。ここでは、各行がSSを表し、各列がセクタを表す。例えば、SS$1とセクタ#1とは−50dBmの受信レベルとなることを示している。なお、ここでは受信レベルの相対関係が分かれば良く、受信レベルの絶対値で表現する必要はない。次に、図3に示した事前測定値を元にして、同時使用可能かどうかを決定していく。その決定のためにはC/I(Carrier−to−interference )比の値を用いるが、ここでは、所要C/I=20dBを想定して説明する。例えば、SS#1に着目すると、SS#1は最もレベルの高い(−5dBm)セクタ2を使用して通信を行えばよいことが分かる。このとき、SS#2を同時に使用しようと想定した場合、SS#2の信号は、セクタ2に対して−10dBmのレベルとなる。つまり、SS#1との通信時のC/Iは5dBとなり、上記の所要C/Iを満足しない。一方、SS#3との間では、C/Iは45dBとなり、上記所要C/Iを満足するので、同時使用が可能だと判断される。
【0008】
図4は、上記の方法で全てのSSの組み合わせに対して、使用可能かどうかを判断し、その判断結果をまとめた複数セクタ使用可能判断テーブルを示す概略図である。この複数セクタ使用可能判断テーブルによって、先に述べた同時使用のための条件Bを判定することが可能となり、スケジューリングを行うことが可能となる。
図4を元にしてスケジューリングを行う場合、全ての組み合わせに関しての最適解(全体の割当量が最大になる)を求めることが出来ればベストであるが、この最適解を求める問題は、有限時間内での計算が不可能であるため、Port1に対して割当を行った後、Port2に対して割当可能かどうかを判断しながら、割当を行っていくアルゴリズムが考えられている。
【0009】
図5は、スケジューリングの手順を示すフローチャートである。まず、Port1割当で、Port1に対してスケジューリングを行う(ステップS501)。スケジューリングアルゴリズムは任意である。次に、Port2の割当をSlot#1から開始する(ステップS502およびS503でそれぞれ変数jとiを初期化)。Port2は、これまでに説明してきたように、同時に使用可能であるかを判断した上で、割当を進める必要がある。そこで、Port1のSlot#1に割り当てたSSに対して、同時使用可能なSSを図4の複数セクタ使用可能判定テーブルから検索する(ステップS504)。このとき、割当可能なSSが見つかれば割当を実施した後に次のスロットの割当を開始し、見つからない場合は割当を行わず次のスロットの割当を開始する(ステップS505〜S508)。これを、スロットの最後まで繰り返し、全てのPortに対して繰り返す(ステップS509およびS510による反復)。以上の流れにより、複数セクタを用いた同時通信が実現される。
【0010】
これまでに、8セクタアンテナを具備し、そのうち2セクタを同時に用いて通信を行う方式の従来技術を説明してきたが、アンテナのセクタ数、および、同時使用セクタ数は、その他の数であっでも同様に実施される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来技術では、事前に全てのSSとセクタ間の受信レベルの関係を測定する必要があった。そのため、新たにSSが登録された場合、他の全ての通信を停止し、測定を再度行う必要があった。また、SSの数が増加していくと、複数セクタ使用可能判断テーブル(図4)のサイズが、SSの数の2乗に比例して大きくなっていき、多くのメモリを必要としてしまう。さらに、複数セクタ使用可能判断テーブル(図4)のサイズの増大は、テーブルの検索時間(図5におけるステップS504の処理)を大きくしてしまう。TDMA通信のスケジューラは、TDMAフレーム繰り返し時間以内にスケジューリングを行うことが出来ないと、TDMA通信が成立しなくなってしまうため、計算時間の増大は深刻な問題となる。
【0012】
本発明は、上記のような事情を考慮してなされたものであり、スケジューリングの際に用いる判断テーブルのサイズの増大を無くすとともに、テーブル検索に要する時間を所定時間内に抑えることを可能とする複数セクタ同時通信スケジューリング方法、及びそのスケジューリング方法を用いた無線通信システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、基地局と複数の加入者局で一対多通信を行う無線システムであって、前記基地局が、複数のセクタアンテナと、1つのキャリア周波数において前記複数のセクタアンテナを時間的に切り替えるセクタスイッチと、前記セクタスイッチに接続され、同時に複数のセクタを用いて通信を行う送受信機と、各セクタのカバーエリアに所属する加入者局の情報を記録した所属セクタ情報テーブルと、セクタ毎に同時使用可能なセクタの情報を記録したセクタ同時使用判断テーブルと、前記所属セクタ情報テーブルと前記セクタ同時使用判断テーブルとに基づいて同時に複数のセクタを用いて通信を行うことが可能か否かを判断し、前記送受信機が同時にどのセクタを用いて通信を行うかをスケジューリングするスケジューラと、を備えることを特徴とする無線通信システムを要旨とする。
【0014】
また、本発明の無線通信システムでは、前記基地局が、前記セクタアンテナの放射パターンから導出される各セクタのカバーエリア方向のアンテナ利得の差に基づいて、前記セクタ同時使用判断テーブルを作成するテーブル作成手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の無線通信システムでは、前記スケジューラは、まず、第1のポートに対して割当を行う第1の過程と、前記セクタ同時使用判断テーブルを参照することによって、既に第jのポート(2≦j≦(ポート数))に対して第iのスロット(1≦i≦(スロット数))に、既に割り当てられているポートの当該スロットのセクタと同時使用可能なセクタを検索する第2の過程と、前記第2の過程で同時使用可能なセクタが発見された場合には、前記所属セクタ情報テーブルを参照することによって当該セクタに属する加入者局を検索して、当該ポートの当該スロットを該当する加入者局に割り当て、前記第2の過程で同時使用可能なセクタが発見されない場合には割当を行わない第3の過程と、を実行し、順次iおよびjを増分していくことにより、各ポートの各スロットの割当を行うことを特徴とする。
また、本発明の無線通信システムでは、前記送受信機は、タイムディビジョンマルチプルアクセス送受信機であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、複数のセクタアンテナを備える基地局と複数の加入者局で一対多通信を行う無線システムにおいて、各セクタのカバーエリアに所属する加入者局の情報を記録した所属セクタ情報テーブルと、セクタ毎に同時使用可能なセクタの情報を記録したセクタ同時使用判断テーブルと、を用いて複数ポートがそれぞれ異なるセクタを同時使用するようにスケジューリングする方法であって、まず、第1のポートに対して割当を行う第1の過程と、前記セクタ同時使用判断テーブルを参照することによって、既に第jのポート(2≦j≦(ポート数))に対して第iのスロット(1≦i≦(スロット数))に、既に割り当てられているポートの当該スロットのセクタと同時使用可能なセクタを検索する第2の過程と、前記第2の過程で同時使用可能なセクタが発見された場合には、前記所属セクタ情報テーブルを参照することによって当該セクタに属する加入者局を検索して、当該ポートの当該スロットを該当する加入者局に割り当て、前記第2の過程で同時使用可能なセクタが発見されない場合には割当を行わない第3の過程と、を有し、順次iおよびjを増分していくことにより、各ポートの各スロットの割当を行うことを特徴とする複数セクタ同時通信スケジューリング方法である。
また、本発明は、上記の複数セクタ同時通信スケジューリング方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムである。
また、本発明は、上記の複数セクタ同時通信スケジューリング方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0016】
本発明では、準ミリ、ミリ波帯FWA(Fixed Wireless Access )のように、加入者局に指向性の高いアンテナを具備する見通し内屋外通信時において、事前の受信レベル測定を不要とし、新たにSSが登録された場合、他の全ての通信を停止することのない通信を可能とする。さらに、加入者局数の増加に伴う割当判断用テーブルサイズの増大を無くすことで、テーブルの検索時間を短い時間で終了させ、TDMAフレーム繰り返し時間以内にスケジューリングを完了することが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し本発明の一実施形態について説明する。
この実施形態は、前記従来技術を準ミリ、ミリ波帯FWA(Fixed Wireless Access )環境下に適用した場合に関する。従来技術は主な適用領域を無線LAN環境下と想定しており、複数セクタを同時に使用する場合は、反射波の影響が支配的であった。一方、FWA環境の特徴は、屋外で電波を放出するため無線LAN環境と比較して反射物の数が少なく、見通しがない場合は電波が遮断され無線通信を行えない。さらに、固定的利用であるため加入者局のアンテナは常に基地局の方向に向いており、かつ指向性の優れたアンテナが利用されている。上述の理由からFWA環境下では、どのセクタに加入者局が属するのかは加入者局設置時に明らかになっており、また、基地局−加入者局の間で反射が影響することは稀である。
【0018】
以下、送信電力制御を具備している準ミリ、ミリ波帯FWAシステムに関して図1の構成と同様の場合を説明する。準ミリ、ミリ波帯FWA環境下であるため、反射波の影響はほとんどない。図1の構成では8セクタアンテナを用いているので、1つのセクタアンテナのビーム幅は45°(度)である。SS#1・110はセクタ#2・12のカバーエリアに属しており、SS#2・120はセクタ#4・14のカバーエリアに属していることは設置時に明らかになるので、これを基に所属セクタ情報テーブルを作成しておくことが可能となる。
【0019】
図6は、この所属セクタ情報テーブルの一例を示す概略図である。このとき、セクタ#2とセクタ#4のアンテナのサイドバック比がSS#1・110とSS#2・120の受信レベルの差となる。この結果は、すべてのSS同士の組み合わせ毎の結果ではなく、セクタ単位で決定される。
図7は、上述のように決定された複数セクタ同時使用判断テーブル作成のための推定結果を示す。
図8は、図7に示した推定結果に基づいて、所要C/I=20dBを想定した場合に作成される複数セクタ同時使用判断テーブルを示す概略図である。
なお、基地局には、上記方法により、セクタ同時使用判断テーブルを作成するテーブル作成手段を備えるようにする。
【0020】
ここまでに述べてきたように、本発明の実施例では、アンテナの放射パターンからセクタ同時使用判断テーブルが決定されており、従来技術のように事前測定を行う必要はない。また、同時使用判断テーブルは、セクタ間同士の行列となるので、従来技術のように加入者局の増加に伴いテーブルサイズが大きくなることはない。
【0021】
次に、本実施形態で作成したテーブルを用いてスケジューリングを行う時の手順について、図9のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、Port1割当で、Port1に対してスケジューリングを行う(ステップS1)。スケジューリングアルゴリズムは任意である。次に、Port2の割当をSlot#1から開始する(ステップS2およびS3でそれぞれ変数jとiを初期化)。Port2はこれまでに説明してきたように、同時に使用可能であるかを判断した上で、割当を進める必要がある。そこで、Port1のSlot#1に割り当てたセクタに対して、同時使用可能なセクタを図8に示した同時使用判断テーブルから検索する(ステップS4)。このとき、割当可能なセクタが見つかれば、図6に示した所属セクタ情報テーブルを検索して割当可能なSSを割り当てた後に次のスロットの割当を開始し、見つからない場合は割当を行わず次のスロットの割当を開始する(ステップS5〜S8)。
これを、スロットの最後まで繰り返し、全てのPortに対して繰り返す(ステップS9およびS10による反復)。以上の流れにより、複数セクタを用いた同時通信が実現される。
【0022】
つまり、言い換えると、本実施形態によるスケジューリング方法は、各セクタのカバーエリアに所属する加入者局の情報を記録した所属セクタ情報テーブルと、セクタ毎に同時使用可能なセクタの情報を記録したセクタ同時使用判断テーブルと、を用いて複数ポートがそれぞれ異なるセクタを同時使用するようにスケジューリングする方法であって、まず、第1のポートに対して割当を行う第1の過程と、前記セクタ同時使用判断テーブルを参照することによって、既に第jのポート(2≦j≦(ポート数))に対して第iのスロット(1≦i≦(スロット数))に、既に割り当てられているポートの当該スロットのセクタと同時使用可能なセクタを検索する第2の過程と、前記第2の過程で同時使用可能なセクタが発見された場合には、前記所属セクタ情報テーブルを参照することによって当該セクタに属する加入者局を検索して、当該ポートの当該スロットを該当する加入者局に割り当て、前記第2の過程で同時使用可能なセクタが発見されない場合には割当を行わない第3の過程と、を有し、順次iおよびjを増分していくことにより、各ポートの各スロットの割当を行うものである。
【0023】
以上で説明したように本実施形態では、事前の受信レベル測定が不要となり、新たにSSが登録された場合に他の全ての通信を停止する必要のない通信を可能とする。さらに、同時使用判断テーブルのサイズはセクタ数によって決まるため、加入者局数の増加に伴う判断用テーブルサイズの増大を無くすことで、メモリ使用量を抑制するとともに、テーブルの検索時間を短い時間で終了させ、TDMAフレーム繰り返し時間以内にスケジューリングを完了することが可能となる。
【0024】
基地局に設けられているスケジューラは、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述したスケジューリングの過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
なお、図9に示した手順において、変数i,jなどは、コンピュータのメモリ(半導体リードライトメモリなど)の一部を割り当てることによって実現する。
【0025】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、上記実施形態では、8セクタアンテナを具備し、そのうち2セクタを同時に用いて通信を行う方式の本発明の実施例を説明してきたが、アンテナのセクタ数、および、同時使用セクタ数は、その他の数であっても同様に実施される。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、本発明では、準ミリ、ミリ波帯FWA(Fixed Wireless Access )のように、加入者局に指向性の高いアンテナを具備する見通し内屋外通信時において、事前の受信レベル測定を不要とし、新たにSSが登録された場合、他の全ての通信を停止することのない通信を可能とする。さらに、加入者局数の増加に伴う割当判断用テーブルサイズの増大を無くすことで、テーブルの検索時間を短い時間で終了させ、TDMAフレーム繰り返し時間以内にスケジューリングを完了することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の前提となる複数セクタ同時通信の概要を示す図である。
【図2】この発明の前提となる複数セクタ同時通信におけるフレーム構成を示す図である。
【図3】従来技術における複数セクタ同時使用判断テーブル作成のための観測結果例を示す図である。
【図4】従来技術における複数セクタ同時使用判断テーブルの一例を示す図である。
【図5】従来技術におけるスケジューリングの処理手順を示すフローチャートである。
【図6】この発明の一実施形態による所属セクタ情報テーブルの一例を示す図である。
【図7】同実施形態において、FWA環境下における複数セクタ同時使用判断テーブル作成のための推定結果を示す図である。
【図8】同実施形態における複数セクタ同時使用判断テーブルの一例を示す図である。
【図9】同実施形態におけるスケジューリングの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 セクタ切替アンテナ
11,12,13,14,15,16,17,18 セクタアンテナ
21,22 TDMA送受信機
30 スケジューラ
40 I/F(インタフェース)部
50 セクタスイッチ
51,52 Port
100 基地局
110,120,130,140 加入者局

Claims (7)

  1. 基地局と複数の加入者局で一対多通信を行う無線システムであって、
    前記基地局が、
    複数のセクタアンテナと、
    1つのキャリア周波数において前記複数のセクタアンテナを時間的に切り替えるセクタスイッチと、
    前記セクタスイッチに接続され、同時に複数のセクタを用いて通信を行う送受信機と、
    各セクタのカバーエリアに所属する加入者局の情報を記録した所属セクタ情報テーブルと、
    セクタ毎に同時使用可能なセクタの情報を記録したセクタ同時使用判断テーブルと、
    前記所属セクタ情報テーブルと前記セクタ同時使用判断テーブルとに基づいて同時に複数のセクタを用いて通信を行うことが可能か否かを判断し、前記送受信機が同時にどのセクタを用いて通信を行うかをスケジューリングするスケジューラと、
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記基地局が、前記セクタアンテナの放射パターンから導出される各セクタのカバーエリア方向のアンテナ利得の差に基づいて、前記セクタ同時使用判断テーブルを作成するテーブル作成手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記スケジューラは、
    まず、第1のポートに対して割当を行う第1の過程と、
    前記セクタ同時使用判断テーブルを参照することによって、既に第jのポート(2≦j≦(ポート数))に対して第iのスロット(1≦i≦(スロット数))に、既に割り当てられているポートの当該スロットのセクタと同時使用可能なセクタを検索する第2の過程と、
    前記第2の過程で同時使用可能なセクタが発見された場合には、前記所属セクタ情報テーブルを参照することによって当該セクタに属する加入者局を検索して、当該ポートの当該スロットを該当する加入者局に割り当て、前記第2の過程で同時使用可能なセクタが発見されない場合には割当を行わない第3の過程と、
    を実行し、順次iおよびjを増分していくことにより、各ポートの各スロットの割当を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記送受信機は、タイムディビジョンマルチプルアクセス送受信機であることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の無線通信システム。
  5. 複数のセクタアンテナを備える基地局と複数の加入者局で一対多通信を行う無線システムにおいて、
    各セクタのカバーエリアに所属する加入者局の情報を記録した所属セクタ情報テーブルと、セクタ毎に同時使用可能なセクタの情報を記録したセクタ同時使用判断テーブルと、を用いて複数ポートがそれぞれ異なるセクタを同時使用するようにスケジューリングする方法であって、
    まず、第1のポートに対して割当を行う第1の過程と、
    前記セクタ同時使用判断テーブルを参照することによって、既に第jのポート(2≦j≦(ポート数))に対して第iのスロット(1≦i≦(スロット数))に、既に割り当てられているポートの当該スロットのセクタと同時使用可能なセクタを検索する第2の過程と、
    前記第2の過程で同時使用可能なセクタが発見された場合には、前記所属セクタ情報テーブルを参照することによって当該セクタに属する加入者局を検索して、当該ポートの当該スロットを該当する加入者局に割り当て、前記第2の過程で同時使用可能なセクタが発見されない場合には割当を行わない第3の過程と、
    を有し、順次iおよびjを増分していくことにより、各ポートの各スロットの割当を行うことを特徴とする複数セクタ同時通信スケジューリング方法。
  6. 請求項5に記載の複数セクタ同時通信スケジューリング方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
  7. 請求項5に記載の複数セクタ同時通信スケジューリング方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2012222379A (ja) * 2011-04-04 2012-11-12 Hitachi Ltd 送信電力制御を行う無線通信装置、無線通信方法

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