JP2004071369A - 車両用灯具および自動車用放電電球 - Google Patents

車両用灯具および自動車用放電電球 Download PDF

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和田 一貴
Ryujiro Ikuta
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Abstract

【課題】1個の灯具で、可視光による所定の配光パターンと、赤外線による所定の配光パターンとが得られることを目的とする。
【解決手段】自動車用放電電球Bは、可視光発光部の第1発光部71と、赤外線発光部の第2発光部72とを備える。リフレクタ9は、第1光発光部71からの可視光を反射させてすれ違い用の配光パターンLPで路面などに照射させ、また、第2発光部72からの赤外線を反射させて走行用の配光パターンHPで路面などに照射させる反射面90を有する。この結果、1個の灯具で、可視光によるすれ違い用の配光パターンLPと、赤外線による走行用の配光パターンHPとが得られる。これにより、可視光専用の灯具と赤外線専用の灯具とをそれぞれ必要とする従来の技術と比較して、部品点数を減らすことができ、その分、製造コストを安価にすることができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車用放電電球とリフレクタとを備える車両用灯具にかかるものである。また、この発明は、リフレクタと共に車両用灯具を構成する自動車用放電電球にかかるものである。特に、この発明は、1個の灯具で、可視光による所定の配光パターンと、赤外線およびまたは紫外線(赤外線、紫外線のうち少なくともいずれか一方)による所定の配光パターンとが得られる車両用灯具および自動車用放電電球に関するものである。
【0002】
なお、この明細書において、「路面など」とは、路面およびその路面上の人(歩行者など)や物(他の自動車や道路標識や建物など)などを言う。
【0003】
【従来の技術】
この種の車両用灯具としては、たとえば、特開2001−210272号公報に記載のものなどがある。以下、この車両用灯具について説明する。
【0004】
この車両用灯具は、可視光発光部に3本の電極(電極、サブ電極、メイン電極)が設けられている自動車用放電電球と、前記可視光発光部からの可視光を反射させるリフレクタとを備えるものである。前記電極と前記サブ電極とに電圧をかけると、この2つの電極の間においてサブ放電アークが発生して可視光発光部が発光する。この可視光発光部からの可視光がリフレクタで反射されて所定のすれ違い用の配光パターンで路面などに照射される。また、電極とメイン電極とに電圧をかけると、この2つの電極の間においてメイン放電アークが発生して可視光発光部が発光する。この可視光発光部からの可視光がリフレクタで反射されて所定の走行用の配光パターンで路面などに照射される。
【0005】
また、この種の自動車用放電電球としては、たとえば、実開平3−40756号公報に記載のものがある。以下、この自動車用放電電球について説明する。
【0006】
この自動車用放電電球は、2個の可視光発光部と、前記2個の可視光発光部にそれぞれ設けられた電極と、一方の可視光発光部に設けられたサブ電極と、他方の可視光発光部に設けられたメイン電極とを備えるものである。上記の構成からなる自動車用放電電球をリフレクタに取り付けることにより車両用灯具が構成される。前記電極と前記サブ電極とに電圧をかけると、この2つの電極の間においてサブ放電アークが発生して一方の可視光発光部が発光する。この一方の可視光発光部からの可視光がリフレクタで反射されて所定のすれ違い用の配光パターンで路面などに照射される。また、電極とメイン電極とに電圧をかけると、この2つの電極の間においてメイン放電アークが発生して他方の可視光発光部が発光する。この他方の可視光発光部からの可視光がリフレクタで反射されて所定の走行用の配光パターンで路面などに照射される。
【0007】
前記車両用灯具および前記自動車用放電電球は、可視光による配光パターンで路面などを照射することにより、ドライバーが路面などの状況を視認することができる。
【0008】
近年、車両においては、可視光により路面などを視認するシステムに、赤外線およびまたは紫外線により路面などの情報を把握するシステム、いわゆる、ナイトビジョンを併用する場合がある。
【0009】
前記のナイトビジョンは、赤外線専用の車両用灯具およびまたは紫外線専用の車両用灯具から赤外線およびまたは紫外線を路面などに発光(照射、放射)し、赤外線カメラおよびまたは紫外線カメラにより路面などを撮像し、この撮像された画像(情報)を処理してディスプレーに表示するものである。そして、ドライバーは、ディスプレーに表示された画像を観察することにより、可視光では得られない路面などの情報を把握することができる。
【0010】
前記のナイトビジョンを併用する例としては、たとえば、可視光によりすれ違い用の配光パターンを路面などに照射し、一方、赤外線により所定の配光パターン、たとえば、すれ違い用の配光パターンを含む広範囲の配光パターンであって、走行用の配光パターンを路面などに照射する。これにより、ドライバーは、可視光のすれ違い用の配光パターンで路面などの状況を視認することができ、かつ、赤外線の走行用の配光パターンで、可視光のすれ違い用の配光パターンでは得られない路面などの情報を画像処理を経て把握することができる。一方、走行用の配光パターンは、赤外線から形成されているので、対向車や歩行者などに対してグレアとなる虞がない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記の従来の車両用灯具および自動車用放電電球において、前記のナイトビジョンを併用する場合には、可視光による所定の配光パターンを照射する可視光専用の灯具と、赤外線およびまたは紫外線による所定の配光パターンを照射する赤外線専用の灯具およびまたは紫外線専用の灯具とが必要となる。
【0012】
この発明は、1個の灯具で、可視光による所定の配光パターンと、赤外線およびまたは紫外線による所定の配光パターンとが得られる車両用灯具および自動車用放電電球を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、自動車用放電電球には可視光発光部と赤外線発光部およびまたは紫外線発光部とが設けられており、一方、リフレクタには、前記可視光発光部からの可視光を反射させて所定の配光パターンで路面などに照射させ、前記赤外線発光部およびまたは紫外線発光部からの赤外線およびまたは紫外線を反射させて所定の配光パターンで路面などに照射させる反射面が設けられている、ことを特徴とする。
【0014】
この結果、請求項1にかかる発明は、自動車用放電電球の可視光発光部を発光させると、この可視光発光部からの可視光がリフレクタで反射されて所定の配光パターンで路面などに照射される。一方、自動車用放電電球の赤外線発光部およびまたは紫外線発光部を発光させると、この赤外線発光部およびまたは紫外線発光部からの赤外線およびまたは紫外線がリフレクタで反射されて所定の配光パターン、たとえば、前記配光パターンを含む広範囲の配光パターンで路面などに照射される。このように、請求項1にかかる発明は、1個の灯具で、可視光による所定の配光パターンと、赤外線およびまたは紫外線による所定の配光パターンとが得られる。
【0015】
また、請求項2にかかる発明は、可視光発光部と赤外線発光部およびまたは紫外線発光部とが同時に発光することを特徴とする。
【0016】
この結果、請求項2にかかる発明は、可視光による所定の配光パターンと赤外線およびまたは紫外線による所定の配光パターンとが同時に得られるので、切り替え操作や切り替えスイッチ等が不要となり、その分、操作が簡単であり、また、部品点数が少なくなって製造コストが安価となる。
【0017】
また、請求項3にかかる発明は、可視光発光部からの可視光により所定のすれ違い用の配光パターンが得られるシェードを備えることを特徴とする。
【0018】
この結果、請求項3にかかる発明は、シェードにより、可視光のすれ違い用の配光パターンが確実に得られると共に、赤外線およびまたは紫外線の所定の配光パターン、たとえば、すれ違い用の配光パターンを含む走行用の配光パターンが得られる。
【0019】
また、請求項4にかかる発明は、可視光を発光させてリフレクタで反射させて所定の配光パターンが得られる可視光発光部と、赤外線およびまたは紫外線を発光させてリフレクタで反射させて所定の配光パターンが得られる赤外線発光部およびまたは紫外線発光部とを備える、ことを特徴とする。
【0020】
この結果、請求項4にかかる発明は、リフレクタに取り付けて車両用灯具を構成すれば、前記の請求項1にかかる発明と同様に、可視光発光部を発光させると、この可視光発光部からの可視光がリフレクタで反射されて所定の配光パターンで路面などに照射される。一方、赤外線発光部およびまたは紫外線発光部を発光させると、この赤外線発光部およびまたは紫外線発光部からの赤外線およびまたは紫外線がリフレクタで反射されて所定の配光パターン、たとえば、前記配光パターンを含む広範囲の配光パターンで路面などに照射される。このように、請求項4にかかる発明は、前記の請求項1にかかる発明と同様に、1個の灯具で、可視光による所定の配光パターンと、赤外線およびまたは紫外線による所定の配光パターンとが得られる。
【0021】
また、請求項5にかかる発明は、可視光発光部と赤外線発光部およびまたは紫外線発光部とが同時に発光することを特徴とする。
【0022】
この結果、請求項5にかかる発明は、前記請求項2にかかる発明と同様に、可視光による所定の配光パターンと赤外線およびまたは紫外線による所定の配光パターンとが同時に得られるので、切り替え操作や切り替えスイッチ等が不要となり、その分、操作が簡単であり、また、部品点数が少なくなって製造コストが安価となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる車両用灯具および自動車用放電電球の実施の形態を添付図面を参照して説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図3において、符号「H−H」は、スクリーンの左右の水平線を示し、符号「V−V」は、同じく、スクリーンの上下の垂直線を示す。
【0024】
(実施の形態の構成の説明)
図において、Bは、この実施の形態にかかる自動車用放電電球である。この実施の形態にかかる自動車用放電電球Bは、ガラス管1と、4つの電極、すなわち、第1電極21、第2電極22、第3電極23、第4電極24と、3枚の金属箔、すなわち、第1金属箔51、第2金属箔52、第3金属箔53と、3本のリード線、すなわち、第1リード線61、第2リード線62、第3リード線63と、口金10を備える。
【0025】
前記ガラス管1は、回転楕円形状をなす2個の発光部、すなわち、第1発光部71および第2発光部72と、この第1発光部71、第2発光部72の端部および中間部に一体に設けられている3個のピンチシール部、すなわち、第1ピンチシール部81および第2ピンチシール部82および第3ピンチシール部83とを有する。
【0026】
前記第1発光部71および第2発光部72と前記第1ピンチシール部81および第2ピンチシール部82および第3ピンチシール部83とは、直列に配置されている。前記第1発光部71、第2発光部72中には、第1放電空間701、第2放電空間702がそれぞれ形成されている。
【0027】
前記ガラス管1は、前記第3ピンチシール部83側において、絶縁性の口金、たとえば、セラミック製の前記口金10に固定保持されている。なお、前記ガラス管1を内管とし、このガラス管1の外側に外ガラス管(図示せず)を設け、この外ガラス管により内管のガラス管1を保護する2重ガラス管構造となし、この2重ガラス管構造を絶縁性の口金10に固定しても良い。
【0028】
前記3枚の金属箔、すなわち、第1金属箔51、第2金属箔52、第3金属箔53は、たとえば、モリブデン箔からなる。この第1金属箔51、第2金属箔52、第3金属箔53は、前記第1ピンチシール部81、第2ピンチシール部82、第3ピンチシール部83中にそれぞれ埋設されている。
【0029】
前記4つの電極、すなわち、第1電極21、第2電極22、第3電極23、第4電極24は、たとえば、タングステン製の丸棒(線)からなる。前記第1電極21の一端部と第2電極22の一端部とは、前記第1放電空間701中にそれぞれ突出している。前記第1電極21の他端部は、前記第1ピンチシール部81中に埋設され、かつ、前記第1金属箔51に接続されている。一方、前記第2電極22の他端部は、前記第2ピンチシール部82中に埋設され、かつ、前記第2金属箔52に接続されている。
【0030】
また、前記第3電極23の一端部と第4電極24の一端部とは、前記第2放電空間702中にそれぞれ突出している。前記第3電極23の他端部は、前記第2ピンチシール部82中に埋設され、かつ、前記第2金属箔52に接続されている。一方、前記第4電極24の他端部は、前記第3ピンチシール部83中に埋設され、かつ、前記第3金属箔53に接続されている。
【0031】
前記3本のリード線、すなわち、第1リード線61、第2リード線62、第3リード線63は、たとえば、タングステン製またはモリブデン製の丸棒(線)からなる。この第1リード線61、第2リード線62、第3リード線63の一端部は、前記第1ピンチシール部81、第2ピンチシール部82、第3ピンチシール部83中にそれぞれ埋設され、かつ、前記第1金属箔51、第2金属箔52、第3金属箔53にそれぞれ接続されている。
【0032】
前記第1リード線61の他端部と前記第3リード線63の他端部とは、前記第1ピンチシール部81と第3ピンチシール部83から外側に突出して、相互に接続され、かつ、口金10のターミナル(図示せず)に接続されている。一方、前記第2リード線62の他端部は、前記第2ピンチシール部82から外側に突出して、口金10のターミナル(図示せず)に接続されている。これにより、第1発光部71と第2発光部72とは、同時に発光することとなる。なお、前記3本のリード線61、62、63に絶縁性の保護管、たとえば、セラミック製の保護管(図示せず)を被せても良い。
【0033】
前記第2発光部72および第2ピンチシール部82および第3ピンチシール部83の外面またはおよび内面には、光フィルタ3が設けられている。この光フィルタ3は、多層膜から形成されており、赤外線およびその近傍の光(以下、単に赤外線と称する)を透過し、その他の光を遮断するものである。この結果、前記第2発光部72から赤外線が発光することとなる。なお、前記第1発光部72からは、可視光が発光する。また、図2においては、理解しやすいように、光フィルタ3の肉厚を実際のものよりも厚く図示されている。
【0034】
図1において、4はシェードである。このシェード4は、前記第1発光部71からの可視光のうち、所定の範囲の可視光を遮断し、かつ、残りの範囲の可視光を透過させて、後記のリフレクタ9の反射面90で反射させることにより、図3(A)に示すような所定のすれ違い用の配光パターンLPを得るものである。
【0035】
また、図1において、9は、リフレクタである。このリフレクタ9の内面側には、反射面90が設けられている。この反射面90は、前記自動車用放電電球Bの第1発光部71からの可視光であって、前記シェード4を透過した可視光を反射させて、図3(A)に示すような所定のすれ違い用の配光パターンLPを路面などに照射し、また、前記自動車用放電電球Bの第2発光部72からの赤外線を反射させて、図3(B)に示すような所定の配光パターン、たとえば、前記すれ違い用の配光パターンLPを含む広範囲の配光パターンであって、走行用の配光パターンHPを路面などに照射するものである。
【0036】
前記リフレクタ9には、取付孔91が設けられている。この取付孔91の縁には、ホルダ92と前記シェード4とが固定されている。このホルダ92に前記口金10が着脱可能に取り付けられることにより、前記自動車用放電電球Bは、所定の位置に配置される。
【0037】
前記自動車用放電電球Bおよび前記リフレクタ9および前記シェード4をランプハウジング(図示せず)およびランプレンズもしくはアウターカバー(図示せず)により区画される灯室(図示せず)内に配置することにより、この実施の形態にかかる車両用灯具が構成される。この自動車用放電電球Bの口金10のターミナルにコネクタ(図示せず)を接続して、自動車用放電電球Bと電源(図示せず)とをバラスト(図示せず)を介して接続する。
【0038】
(実施の形態の作用効果の説明)
この実施の形態にかかる車両用灯具および自動車用放電電球Bは、以上のごとき構成からなり、以下、その作用効果について説明する。
【0039】
第1リード線61および第3リード線63と第2リード線62とに電圧をかける。すると、第1電極21と第2電極22とに電圧がかかり、この第1電極21の一端部と第2電極22の一端部との間において第1放電アーク(図示せず)が発生して第1発光部71が発光する。これと同時に、第3電極23と第4電極24とに電圧がかかり、この第3電極23の一端部と第4電極24の一端部との間において第2放電アーク(図示せず)が発生して第2発光部72が発光する。
【0040】
この結果、第1発光部71からの可視光でシェード4を透過した可視光は、リフレクタ9の反射面90で反射されて、図3(A)に示すようなすれ違い用の配光パターンLPで路面などに照射される。これと同時に、光フィルタ3を透過し第2発光部72からの赤外線は、リフレクタ9の反射面90で反射されて、図3(B)に示すような走行用の配光パターンHPで路面などに照射される。
【0041】
ドライバーは、可視光のすれ違い用の配光パターンLPで路面などの状況を視認することができ、かつ、赤外線の走行用の配光パターンHPで、可視光のすれ違い用の配光パターンLPでは得られない路面などの情報を画像処理を経て把握することができる。一方、走行用の配光パターンHPは、赤外線から形成されているので、対向車や歩行者などに対してグレアとなる虞がない。
【0042】
そして、この実施の形態にかかる車両用灯具および自動車用放電電球Bは、1個の灯具で、可視光によるすれ違い用の配光パターンLPと、赤外線による走行用の配光パターンHPとが得られる。これにより、この実施の形態にかかる車両用灯具および自動車用放電電球Bは、可視光専用の灯具と赤外線専用の灯具とをそれぞれ必要とする従来の技術と比較して、部品点数を減らすことができ、その分、製造コストを安価にすることができる。
【0043】
しかも、この実施の形態にかかる車両用灯具および自動車用放電電球Bは、第2発光部72に光フィルタ3を設けるだけで、1個の灯具(1個の自動車用放電電球)で、可視光と赤外線とが得られるので、製造工程や構造が簡単であり、その分、製造工ストを安価にすることができる。
【0044】
また、この実施の形態にかかる車両用灯具および自動車用放電電球Bは、可視光発光部の第1発光部71と赤外線発光部の第2発光部72とが同時に発光するので、可視光によるすれ違い用の配光パターンLPと赤外線による走行用の配光パターンHPとが同時に得られる。これにより、この実施の形態にかかる車両用灯具および自動車用放電電球Bは、切り替え操作や切り替えスイッチ等が不要となり、その分、操作が簡単であり、また、部品点数が少なくなって製造コストが安価となる。
【0045】
また、この実施の形態にかかる車両用灯具および自動車用放電電球Bは、可視光発光部の第1発光部71からの可視光により所定のすれ違い用の配光パターンLPが得られるシェード4を設けたので、可視光のすれ違い用の配光パターンLPが確実に得られると共に、赤外線の走行用の配光パターンHPが得られる。
【0046】
(実施の形態以外の例の説明)
なお、前記実施の形態においては、熱源などを情報としてキャッチする赤外線について説明したが、この発明は、紫外線およびその近傍の光でも良い。なお、紫外線の場合は、蛍光物質(蛍光体)などを情報としてキャッチするので、赤外線とは別個に路面などの情報を画像処理を経て得ることができる。
【0047】
また、前記実施の形態においては、第1発光部71と第2発光部72とが同時に発光するものであるが、この発明は、切り替えスイッチを設けて、第1発光部71と第2発光部72とを同時または別個に発光するようにしても良い。
【0048】
さらに、前記実施の形態においては、2個の発光部71、72を有するものであるが、この発明は、3個の発光部、もしくは、4個の発光部を有するものでも良い。たとえば、可視光のすれ違い用の発光部と、可視光の走行用の発光部と、赤外線の発光部とを有するもの。また、可視光のすれ違い用の発光部と、可視光の走行用の発光部と、紫外線の発光部とを有するもの。さらに、可視光のすれ違い用の発光部と、可視光の走行用の発光部と、赤外線の発光部と、紫外線の発光部とを有するものなどである。
【0049】
さらにまた、前記実施の形態においては、シェード4を設けているが、この発明においては、リフレクタ9の反射面90を自由曲面とし、シェード4を設けずに、第1発光部71からの可視光を自由曲面の反射面で反射させてすれ違い用の配光パターンLPが得られるようにしても良い。
【0050】
さらにまた、前記の実施の形態において、ガラス管1の第2発光部72に光フィルタ3を設けたものであるが、2重ガラス管構造の場合には、内ガラス管またはおよび外ガラス管(外面または及び内面)に光フィルタを設けても良い。
【0051】
さらにまた、前記の実施の形態において、各電極21、22、23、24の先端部にヒートシンク構造を設けても良い。この場合においては、ヒートシンクの作用効果により、放電作用で各電極21、22、23、24が加熱されても、その熱が各電極21、22、23、24から効率よく放散されるので、各電極21、22、23、24の溶融劣化が防止され、自動車用放電電球Bの各電極21、22、23、24の耐久性が向上される。
【0052】
なお、表面積が大きいヒートシンク構造とする例について以下説明する。たとえば、電極の一端部を、ほぼ球形状に膨張した形状、すなわち、表面積が大きいヒートシンク構造とする。また、電極の一端部を、表面積が大きい板構造のヒートシンク構造とする。さらに、電極の一端部に複数本の溝を軸方向に設けて、放射状の板構造のヒートシンク構造とする。さらにまた、電極の一端部に複数本の溝を周方向に設けて、フィン状の板構造のヒートシンク構造とする。さらにまた、電極の一端部に螺旋状の溝を設けて、螺旋状の板構造のヒートシンク構造とする。なお、このヒートシンク構造の先端を尖端構造としても良い。
【0053】
さらにまた、前記の実施の形態においては、各電極21、22、23、24の一端部の先端を尖端構造としても良い。この場合においては、各電極21、22、23、24の一端部の尖端から電子が飛び易く、放電効率が良くなるので、起動電圧を低くすることができ、その分、起動回路を始めとする電気回路への負荷を小さくすることができ、電気回路の耐久性が向上される。
【0054】
さらにまた、前記の実施の形態においては、各電極21、22、23、24がピンチシール部81、82、83において金属箔51、52、53を介してリード線61、62、63に接続されているものである。ところが、この発明は、金属箔を使用せずに電極とリード線とが一体構造のものを使用しても良い。
【0055】
【発明の効果】
以上から明らかなように、この発明にかかる車両用灯具および自動車用放電電球(請求項1、4)によれば、1個の灯具で、可視光による所定の配光パターンと、赤外線およびまたは紫外線による所定の配光パターンとが得られる。これにより、この発明にかかる車両用灯具および自動車用放電電球(請求項1、4)は、可視光専用の灯具と赤外線専用の灯具およびまたは紫外線専用の灯具とをそれぞれ必要とする従来の技術と比較して、部品点数を減らすことができ、その分、製造コストを安価にすることができる。
【0056】
また、この発明にかかる車両用灯具および自動車用放電電球(請求項2、5)によれば、可視光による所定の配光パターンと赤外線およびまたは紫外線による所定の配光パターンとが同時に得られるので、切り替え操作や切り替えスイッチ等が不要となり、その分、操作が簡単であり、また、部品点数が少なくなって製造コストが安価となる。
【0057】
また、この発明にかかる車両用灯具(請求項3)によれば、シェードにより、可視光のすれ違い用の配光パターンが確実に得られると共に、赤外線およびまたは紫外線の所定の配光パターン、たとえば、すれ違い用の配光パターンを含む走行用の配光パターンが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる車両用灯具および自動車用放電電球の実施の形態を示す断面図である。
【図2】自動車用放電電球を示す拡大断面図である。
【図3】(A)は、可視光によるすれ違い用の配光パターンを示す説明図、(B)は、赤外線による走行用の配光パターンを示す説明図である。
【符号の説明】
B 自動車用放電電球
1 ガラス管
21 第1電極
22 第2電極
23 第3電極
24 第4電極
3 光フィルタ
4 シェード
51 第1金属箔
52 第2金属箔
53 第3金属箔
61 第1リード線
62 第2リード線
63 第3リード線
71 第1発光部
72 第2発光部
701 第1放電空間
702 第2放電空間
81 第1ピンチシール部
82 第2ピンチシール部
83 第3ピンチシール部
9 リフレクタ
90 反射面
91 取付孔
92 ホルダ
10 口金
LP 可視光によるすれ違い用の配光パターン
HP 赤外線による走行用の配光パターン
H−H スクリーンの左右の水平線
V−V スクリーンの上下の垂直線

Claims (5)

  1. 自動車用放電電球とリフレクタとを備える車両用灯具において、
    前記自動車用放電電球は、可視光発光部と、赤外線発光部およびまたは紫外線発光部とを備え、
    前記リフレクタは、前記可視光発光部からの可視光を反射させて所定の配光パターンで路面などに照射させ、前記赤外線発光部およびまたは紫外線発光部からの赤外線およびまたは紫外線を反射させて所定の配光パターンで路面などに照射させる反射面を有する、
    ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記可視光発光部と前記赤外線発光部およびまたは紫外線発光部とは、同時に発光することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記可視光発光部からの可視光により所定のすれ違い用の配光パターンが得られるシェードを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。
  4. リフレクタと共に車両用灯具を構成する自動車用放電電球において、
    可視光を発光させて前記リフレクタで反射させて所定の配光パターンが得られる可視光発光部と、
    赤外線およびまたは紫外線を発光させて前記リフレクタで反射させて所定の配光パターンが得られる赤外線発光部およびまたは紫外線発光部とを備える、
    ことを特徴とする自動車用放電電球。
  5. 前記可視光発光部と前記赤外線発光部およびまたは紫外線発光部とは、同時に発光することを特徴とする請求項4に記載の自動車用放電電球。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102788301A (zh) * 2011-05-17 2012-11-21 F·波尔希名誉工学博士公司 机动车辆灯具

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