JP2004071137A - ヘッド支持機構、ヘッド駆動装置およびディスク装置 - Google Patents

ヘッド支持機構、ヘッド駆動装置およびディスク装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘッドに必要充分な付勢力を与えながら、高い柔軟性を有し衝撃性に優れ、かつ薄型のヘッド支持機構、ヘッド駆動装置およびこれを用いたディスク装置を提供する。
【解決手段】ディスクに対して記録再生を行うヘッド1011と、このヘッド1011およびヘッド1011が一方の端部に取り付けられた支持アーム2から構成されるヘッド支持部材と、ヘッド支持部材をディスク表面に対して垂直方向に回動可能に支持する回動支持部11が設けられたベースアーム12と、一方の端部が支持アーム2の他方の端部に接続され、他方の端部がベースアーム12に接続されてヘッド支持部材をディスク方向に付勢する付勢力を与える弾性部材4とを具備する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浮上型のヘッドを用いてディスクに記録再生を行うためのヘッド支持機構およびヘッド駆動装置ならびにこれを用いたディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
浮上型のヘッドを用いた従来のヘッド支持機構の例として、ハードディスク装置等の磁気ディスク装置について、図面を用いて説明する。
【0003】
図12は、従来の磁気ディスク装置のヘッド支持機構の構成、およびヘッド支持機構とディスクとの関係を示す平面図である。ヘッド支持機構108は、比較的剛性の低いサスペンション102、板バネ部103、比較的剛性の高いアーム104、サスペンション102の一方の端部であってディスク107に対向する面に設けられたスライダ101およびこのスライダ101に搭載されたヘッド(図示せず)から構成されている。サスペンション102は比較的剛性が低く設計されており、その他方の端部は折り曲げられて板バネ部103を構成し、この板バネ部103がアーム104に接続されている。さらに、アーム104は、軸受部105で回転自在に軸支され、アーム104に取り付けられた駆動手段106により、ヘッド支持機構108はディスク107面に平行な方向に所定の角度範囲で回動することができる。なお、ヘッド支持機構108、軸受部105および駆動手段106からヘッド駆動装置150が構成される。
【0004】
ディスク107は回転駆動手段109によって所定の回転速度で回転する。磁気ディスク装置の記録再生時には、ディスク107の回転に伴い生じる空気流による浮揚力と、スライダ101をディスク107面側へ付勢する付勢力との力の釣り合いにより、スライダ101は一定の浮上量で浮上し、ヘッドはこの一定の浮上状態で記録再生を行う。なお、ディスク107面側へスライダ101を付勢する力は、ヘッド支持機構108の板バネ部103により主として加えられる。
【0005】
すなわち、記録再生時には、ヘッド支持機構108は、アーム104に設けられた駆動手段106により、軸受部105を中心として回動する。そしてスライダ101に搭載されたヘッドがディスク107表面から所定の浮上量で浮上した状態で所定のトラックに位置決めされて、記録再生が行われる。
【0006】
なお、図12に示した磁気ディスク装置は一般にコンタクト・スタート・ストップ方式(以下、CSS方式と記す)と呼ばれる磁気ディスク装置である。ディスク107の回転が停止しているときには、スライダ101がディスク107表面に接触しており、記録再生時にはスライダ101がディスク107表面から浮上する方式である。このようなCSS方式においては、ディスク107の記録可能な領域は、図12のAで示す円環状の領域であり、中心側のBに示す円環状の領域はディスク107の回転停止時に、スライダ101を退避させておく領域である。ディスク107の回転が停止する際には、まずスライダ101を浮上させたままB領域に移動させる。そして、ディスク107の回転を低下させていくと、それによってディスク107とスライダ101との間の空気流が減少して浮揚力が低下し、最終的にはスライダ101がディスク107表面に接触した状態で停止する。
【0007】
このため、CSS方式においては、ディスク107のA領域の表面に比べてB領域の表面の粗さを大きくして、ディスク107の回転停止時にスライダ101がディスク107表面に吸着することを防止している。吸着が生じると、起動時にディスク107を機械的、磁気的に損傷してしまう場合があり、これを防ぐためである。
【0008】
このような吸着を防ぐ方法として、ディスクの回転停止時にスライダをディスク面上から退避させて、別の場所で保持する方式としてロード・アンロード方式(以下、L/UL方式と記す)がある。図13は、このL/UL方式の磁気ディスク装置の構成を示す概略斜視図である。なお、図12と同じ要素については同一符号を付している。ディスク112の回転停止時には、ヘッド支持機構108が軸受部105を中心にして回動し、ディスク112の外側に設けられているヘッド保持部110のテーパ部110a上に、サスペンション102が乗り上げる。これにより、ディスク112全面が平滑面であっても、スライダ101がディスクに吸着することがなくなる。
【0009】
これらのヘッド支持機構においては、スライダに対して所定の荷重をディスク方向へ付勢する付勢力を主として板バネ部で印加し、サスペンションは柔軟性を有する構成としてある。これは、ディスクへの記録再生時にディスクの上下動が生じても、スライダを安定に浮上させてヘッドがディスクの所定のトラック位置からずれる、いわゆるオフトラックを防止するとともに、ディスクの上下動に対しても充分に追従できるようにするためである。したがって、スライダをディスク面方向に付勢するために必要な付勢力を板バネ部により確実に確保することが要求される。また、スライダの浮上量には製造バラツキが生じるので、これによりスライダのディスク面方向への付勢力が変動することを防ぐことも必要とされる。このために、サスペンションに切り欠き部を設けたり薄板構造としたりすることで、剛性を下げるとともにバネ定数も小さくして、ヘッド支持機構にある程度の柔軟性を与えて付勢力の変動を吸収させている。
【0010】
また、ヘッドを駆動するためのアクチュエータ機構の重心位置をヘッドアームとロードビームとの境界近傍にして、衝撃印加による衝撃加速度の中心をスライダの回転中心にさせて、衝撃印加時に作用するスライダの回転モーメントを小さくして、スライダの跳躍を抑制して耐衝撃性を向上させる方法も示されている(例えば、特許文献1)。
【0011】
【特許文献1】
特開平9−82052号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、サスペンションを薄板構造にすると、主共振点の周波数、いわゆる共振周波数が低くなる。この結果、所定のトラックへ位置決めするためにヘッド支持機構が回動動作をする場合に、ねじれ等の振動モードが発生する。この振動モードをセトリング(整定)するためにはある程度の時間を要するため、結果としてアクセス時間を短くできなくなるという課題がある。
【0013】
さらに、従来のヘッド支持機構においては、その重心は板バネ部よりもヘッドが取り付けられている部位に近いところに位置している。このため、磁気ディスク装置に外部からの強い衝撃等が加わった場合、スライダ部分ではディスクの回転によって発生する空気流による浮揚力と、スライダをディスク側へ付勢する付勢力とのバランスが崩れ、スライダがディスク表面から跳躍するような現象が発生しやすい。このような跳躍が生じると、スライダがディスクに衝突して、ディスクが磁気的または機械的損傷を生じるという課題がある。このような跳躍を抑制することに対しては、ヘッドを駆動するためのアクチュエータ機構の重心位置をヘッドアームとロードビームとの境界近傍にすることが効果的であるが、この構成の場合にロードビームは薄板材からなるので共振周波数が大きくできず、高速アクセスは難しく、かつ、ヘッドを駆動するためのアクチュエータ機構としては従来よりやや厚くなる。
【0014】
一方、磁気ディスク装置の小型化、特に薄型化が要求されている。このため、ヘッド支持機構の薄型化が装置の薄型化を実現するために求められている。このような課題は、上述した磁気ディスク装置だけでなく、浮上型のヘッドを有するディスク装置、例えば光ディスク装置や光磁気ディスク装置等においても同様である。
【0015】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ヘッドに必要充分な付勢力を与えながら、高い柔軟性を有し衝撃性に優れ、かつ薄型のヘッド支持機構、ヘッド駆動装置およびこれを用いたディスク装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明のヘッド支持機構は、ディスクに対して記録と再生の少なくとも一方を行うヘッドと、このヘッドおよびこのヘッドが一方の端部に取り付けられた支持アームを含むヘッド支持部材と、ヘッド支持部材をディスク表面に対して垂直方向に回動可能に支持する回動支持部が設けられたベースアームと、一方の端部が支持アームの他方の端部に接続され、他方の端部がベースアームに接続されて、ヘッド支持部材をディスク方向に付勢する付勢力を与える弾性部材とを備えた構成を有する。
【0017】
この構成により、ヘッド支持部材が弾性部材を介してベースアームに取り付けられるため、剛体を有する部材と弾性を有する部材とをそれぞれ別個に最適設計することができる。したがって、支持アーム部分を高剛性部材で形成することも可能となり、外部から衝撃が作用してもスライダがディスクに衝突することを防止でき、かつその共振周波数を高く設定することもできる。また、弾性部材によるスライダへの付勢力を任意に設定することも容易となる。したがって、非常に耐衝撃性が高く、高応答特性と高速アクセスが可能なヘッド支持機構を実現できる。
【0018】
また、本発明のヘッド支持機構は、ヘッドがスライダに搭載され、スライダを介して支持アームの一方の端部に取り付けられ、スライダと支持アームとからヘッド支持部材が構成されていることを特徴とする。この構成により、浮上型のディスク装置において、ヘッドを所定の浮上量で浮上させて記録再生することができる。
【0019】
また、本発明のヘッド支持機構は、ヘッドがスライダに搭載され、このスライダを介して支持アームの一方の端部に取り付けられ、支持アームの他方の端部にはバランス部材が設けられ、スライダ、バランス部材および支持アームによりヘッド支持部材が構成されていることを特徴とする。この構成により、ヘッド支持機構に外部から衝撃が作用しても、スライダ、バランス部材および支持アームにより生じる回転モーメントを釣り合せることができるので、スライダがディスクに衝突することを防ぐことができる。
【0020】
また、本発明のヘッド支持機構は、バランス部材がヘッドの電気信号を増幅するアンプ回路からなることを特徴とする。この構成により、耐衝撃性を改善するためのバランス部材としてアンプ回路を用いるので、さらに薄型で高機能のヘッド支持機構を実現できる。
【0021】
また、本発明のヘッド支持機構は、ヘッド支持部材の重心の位置をベースアームの回動支持部の回動軸からディスク表面に垂直にひいた平面内に配置する構成からなる。この構成により、上記ヘッド支持機構を用いたディスク装置に外部からディスク表面に対して垂直な方向に衝撃が加わっても、ヘッド支持部材の重心が回動軸からディスク表面に垂直にひいた平面内に位置しているので、ヘッド支持部材が回転することがない。このために、スライダがディスクに衝突しにくく、耐衝撃性に優れたヘッド支持機構を実現できる。
【0022】
また、本発明のヘッド支持機構は、ヘッド支持部材の重心の位置がベースアームに設けられた回動支持部の回動軸上に位置する構成からなる。この構成により、上記ヘッド支持機構を用いたディスク装置に外部からディスク表面に垂直方向や水平方向の衝撃が加わっても、ヘッド支持部材の重心が回動軸上に位置しているので、ヘッド支持部材がどちらにも回転することがない。このために、スライダがディスクに衝突しにくく、耐衝撃性に優れたヘッド支持機構を実現できる。
【0023】
また、本発明のヘッド支持機構は、弾性部材が回動支持部と支持アームとの間に設けられた板バネ部からなる構成を有する。この構成により、非常に薄型構成としながら、かつスライダに対して必要な付勢力を比較的自由に設定することができるヘッド支持機構を実現できる。
【0024】
また、本発明のヘッド支持機構は、回動支持部が支持アームと接するベースアーム上に少なくとも一つの頂部を有するピボット部からなり、このピボット部の頂部と支持アームとが当接する点を支点として、ヘッド支持部材がディスク表面に対して垂直方向に回動可能な構成を有する。この構成により、回動中心を正確に定めることができ、ヘッドの位置決め制御をより正確に行うことが可能となる。さらに、ベースアームに設ける回動支持部の構造を容易に作製できるだけでなく、ヘッド支持機構も簡単な構成とすることができる。
【0025】
また、本発明のヘッド支持機構は、ピボット部が一対設けられ、一対のピボット部の頂部と支持アームとが当接する点を支点として、ヘッド支持部材がディスク表面に対して垂直方向に回動可能な構成を有する。この構成により、ヘッド支持部材は垂直方向のみに回動が規制されるので、所定のトラックへの位置決めのときにオフトラックが生じることが少なくなり、高精度の位置決めを実現できる。
【0026】
さらに、本発明のヘッド支持機構は、板バネ部と支持アームとが一体形成された構造からなる。これにより、板バネ部と支持アームとを同時に製造できるので、ヘッド支持機構の製造および組み立てが簡略化される。
【0027】
さらに、本発明のヘッド駆動装置は、ヘッド支持機構と、ヘッド支持機構をディスク面に平行な方向に回転自在に軸支する軸受部と、ヘッド支持機構をディスク面に回動させる駆動手段とを具備し、上述したヘッド支持機構を用いた構成を有する。この構成により、耐衝撃性が大きく、薄型で、高速アクセスが可能なヘッド駆動装置を実現できる。
【0028】
さらに、本発明のヘッド駆動装置は、軸受部が一つからなり、かつ複数のヘッド支持機構を軸支し、複数のヘッド支持機構はそれぞれの端部に取り付けられたヘッドがディスク面に対向する配置とされた構成を有する。これにより、複数のディスクを積層して使用するようなハードディスク装置等に使用しても耐衝撃性の良好なヘッド駆動装置を安価に実現できる。
【0029】
さらに、本発明のディスク装置は、ディスクと、このディスクを駆動する回転駆動手段と、ディスクの所定のトラック位置に書き込みまたは所定のトラック位置からの読み込みを行うヘッド駆動装置とを具備し、上述のヘッド駆動装置を用いた構成を有する。この構成により、耐衝撃性に優れ、高速アクセス可能な小型、薄型のディスク装置を実現できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態のヘッド支持機構、ヘッド駆動装置およびディスク装置について詳細に説明する。
【0031】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態のヘッド支持機構を用いたディスク装置の要部斜視図である。本実施の形態では、ディスク装置として磁気ディスク装置を例として説明する。なお、図12および図13と同じ要素については同一符号を付している。ヘッド支持機構120は、軸受部105を中心として回転自在に軸支されており、駆動手段122を駆動することにより、ディスク112の所定のトラック位置に位置決めできる。ヘッド支持機構120、軸受部105および駆動手段122からヘッド駆動装置124が構成されている。なお、駆動手段122としては、例えばボイスコイルモータを用いることができる。
【0032】
また、ディスク112は回転駆動手段109により所定の回転数で回転が可能である。この回転駆動手段109としては、例えばスピンドルモータを用いることができる。筐体126はこれらを所定の位置関係に保持するとともに、図示しない蓋体とにより密封して、外部の腐食性ガスやゴミによりディスク112やヘッド(図示せず)が劣化することを防止している。
【0033】
図2から図4は、ヘッド支持機構120の詳細な構造を説明するための図である。図2はディスク112面側から見た全体形状を示す斜視図で、図3はディスク112面側を上にした回動支持部近傍の側面図、および図4は同様にディスク112面側から見た分解斜視図である。以下、これらの図を用いて、本実施の形態におけるヘッド支持機構120を説明する。
【0034】
図4に示すように、弾性部材4、支持アーム2およびアームプレート14は1枚の板材を加工して形成されている。本実施の形態では、弾性部材4は図4に示すように板材を加工して形成された板バネ部で構成されている。以下、本実施の形態では、この弾性部材4については、板バネ部4として説明する。この板バネ部4は支持アーム2の両側に設けられており、これらは端部でアームプレート14の延長部14aと接続されている。また、板バネ部4は、支持アーム2のバランス部材16を取り付ける端部側とも接続されている。この板バネ部4とアームプレート14の延長部14aとは、ベースアーム12とそれぞれQおよびSで示す位置で、例えばレーザ溶接されて固着される。
【0035】
ベースアーム12は一対の頂部11a、11bからなるピボット部が設けられており、このピボット部により回動支持部11が構成されている。支持アーム2は回動支持部11であるピボット部に当接し、板バネ部4を介して弾性的に保持されており、ディスク112の表面に垂直方向のみ回動可能である。なお、回動支持部11であるピボット部の一対の頂部11a、11bは図4に示すように、支持アーム2のPa、Pbで示す2個所において当接している。したがって、板バネ部4の弾性力により、支持アーム2のスライダ1が固定された端部側がディスク112表面方向(図2に示すYの方向)へ付勢され、このとき当接点Pa、Pbには圧縮応力が発生する。この当接点PaとPbとを結ぶ線が回動軸となる。
【0036】
また、支持アーム2には、回動支持部11を基準として、スライダ1が固着された端部とは反対側の端部で、かつ反対側の面にバランス部材16が固着されている。なお、回動支持部11であるピボット部の頂部11a、11bは、図4に示すように支持アーム2の長手方向の中心線(X−X線)に対して直角な線上で、かつ、この中心線(X−X線)に対して対称な位置に配置されている。したがって、磁気ディスク装置の動作時、つまりディスク112に対してスライダ1が浮上している状態でのスライダ1への付勢力は、回動支持部11の各頂部11a、11bによる支持アーム2に対する圧縮応力によって生じる。このようにして図2および図3に示すようなヘッド支持機構120が形成される。
【0037】
図5は、上述したヘッド支持機構120を4個用いて、2枚のディスク112のそれぞれ両面に記録再生を行う磁気ディスク装置の要部断面図である。なお、図1から図4と同じ要素については同一符号を付している。図5からもわかるように、4個のヘッド支持機構120は一つの軸受部105に接続され、駆動手段122により同時に回動される。また、ヘッド支持機構120の端部に取り付けられたスライダ1は、ディスク112の両面でそれぞれの面に対向する配置とされている。なお、図5では、4個のヘッド支持機構120のうちの一つを用いて、ヘッド支持部材に作用する力を模式的に示している。本実施の形態においては、ヘッド支持部材はヘッド1011が搭載されたスライダ1、支持アーム2およびバランス部材16から構成されている。
【0038】
ヘッド支持部材には、板バネ部4により生じる回転モーメントM1、M2が図示するように作用し、回動支持部11の中心軸にはスライダ1、バランス部材16および支持アーム2からなるヘッド支持部材を押圧する力F3が作用する。これらの力により、スライダ1はディスク112から反力Fsを受ける。すなわち、この反力Fsに対向する力が付勢力となる。この付勢力は、板バネ部4の材質、厚み、回動支持部11の頂部11a、11bの高さ、または支持アーム2と板バネ部4との固着部の位置によって任意に設定することができる。例えば、板バネ部4を剛性の高い材料で、厚く形成することにより大きな付勢力を印加することができる。または、回動支持部11の頂部11a、11bを高くしても、大きな付勢力を印加することができる。
【0039】
次に、ヘッド支持部材の重心の位置の設定について、図6を用いて説明する。図6は本実施の形態のヘッド支持機構の作用を説明するための図であり、ヘッド支持機構120を2個とディスク1個のみを取り出した断面図である。回動支持部11の回動軸を基準として、スライダ1の重心までの距離をL1、バランス部材16の重心までの距離をL2とし、スライダ1の質量をMm1、バランス部材16の質量をMm2とする。支持アーム2の重心が回動支持部11上に位置しない場合には、支持アーム2の回動可能な部分の質量をMm8、回動支持部11から回動可能な部分の重心までの距離をL8とした場合、L1×Mm1=L2×Mm2+L8×Mm8となるように、バランス部材16の質量Mm2を設定すればよい。
【0040】
なお、支持アーム2の重心が回動支持部11の回動軸上に位置するように設定されている場合には、L1×Mm1=L2×Mm2となるようにバランス部材16の質量Mm2を設定する。
【0041】
このようにヘッド支持部材の重心を設定すると、衝撃力が作用してもスライダ1がディスク112に衝突することを防止できる。例えば、図6のQで示す方向に衝撃力が作用したとする。スライダ1には、質量Mm1に比例した衝撃力F1が作用する。バランス部材16には、質量Mm2に比例した衝撃力F2が作用する。また、支持アーム2の回動可能部分には、質量Mm8に比例した衝撃力F8が作用する。
【0042】
このとき、ヘッド支持部材はL1×Mm1=L2×Mm2+L8×Mm8となる関係を満足するように設定されているので、これらの衝撃力に対してもL1×F1=L8×F8+L2×F2の関係が成り立つ。この結果、ヘッド支持部材には、回動支持部11の回動軸周りに回転する力が生じない。したがって、スライダ1がディスク112表面に衝突して、ヘッド1011やディスク112に損傷が生じることを防止できる。すなわち、ヘッド支持部材の重心が、支持アーム2と回動支持部11の頂部11a、11bとが当接する点Pa、Pbを結ぶ線上の中点P(図4に示す)と実質的に同じ位置となるように設計すれば、外部からの衝撃等に対して、振動の少ない、安定したヘッド支持機構120を実現できる。このようにヘッド支持部材の重心位置が中点Pに一致する場合が最も耐衝撃性の大きいヘッド支持機構を実現できるが、PaとPbを結ぶ線上であれば、中点Pからずれても実用上充分な耐衝撃性を有するヘッド支持機構が実現できる。
【0043】
また、ヘッド支持部材と回動支持部11間に作用する力をF5とすると、F1+F8+F2>F5であれば、回動支持部11のピボット部とヘッド支持部材との間は離間する。しかし、F1+F8+F2≦F5であれば、ピボット部とヘッド支持部材とは離間することはない。このような条件を満足する力F5は、図5で説明したように板バネ部4により生じる回転モーメントM1、M2から発生する応力により生じるが、この力は上述のように任意に設定可能である。したがって、衝撃力を受けてもピボット部とヘッド支持部材とが離間しないようにすることも容易である。
【0044】
さらに、図6のRで示す方向、すなわちディスク112表面に平行な方向においても回動支持部11の回動軸とヘッド支持部材の重心とを一致させる構成とする。このようにすれば、Rで示す方向に衝撃力が作用しても、ヘッド支持部材には回転モーメントが発生しないのでスライダ1がディスク112方向に衝突することを抑制できる。
【0045】
以上のように、本発明のヘッド支持機構においては、スライダへの付勢力を大きくしながら、柔軟性を有し、かつ支持アームを含む全体の剛性を大きくすることが可能となる。また、これらはそれぞれ別々の構成要素の作用として独立に設定することができるので、ヘッド支持機構の設計が容易で、かつ設計の自由度も広げることができる。
【0046】
また、ヘッド支持機構120をこのような構成にすることにより、支持アーム2を剛性の高い材料で作製することができる。支持アーム2を高剛性な材料で作製すれば、支持アーム2の共振周波数を高くすることができるので、従来問題となっていた振動モードが発生しなくなる。したがって、セトリング動作が不要で、かつ高速で支持アーム2を回動させて位置決めすることが可能となり、磁気ディスク装置のアクセス速度を向上することが可能となる。
【0047】
さらにまた、本実施の形態のヘッド支持機構においては、従来のヘッド支持機構で必要とされた非常に精密な板バネ部のフォーミング加工(曲げ加工)が不要となり、簡単な工法でヘッド支持機構を製造することもできる。
【0048】
なお、本実施の形態においては、弾性部材4として板バネ部を用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、線状のバネ部材としてもよいし、この線状バネ部材を複数本用いた構成としてもよい。また、単層の板バネ部でなく、積層構成の板バネ部でもよく、この弾性部材はアームプレートとは別の材料で形成して、接合する構成としてもよい。
【0049】
(第2の実施の形態)
図7は、本発明の第2の実施の形態のヘッド支持機構のディスク面側から見た分解斜視図である。このヘッド支持機構130も図1に示すディスク装置に使用することができる。なお、図2から図4と同じ要素については同一符号を付している。
【0050】
本実施の形態のヘッド支持機構130は、アームプレート18の軸受部134近傍にアームプレート18とフレキシブル配線接続部18aとが一体的に形成されていること、およびバランス部材16がスライダ1と同一面側に取り付けられていることが、第1の実施の形態のヘッド支持機構120と異なる点である。このヘッド支持機構130と、ボイスコイル122aが固定された第2のベースアーム132とを、軸受部134に図示する順番に挿入してネジ136で固定する。そしてボイスコイル122aに対向する磁石(図示せず)を配置して、ヘッド駆動装置が構成される。なお、ヘッド1011からの信号はアームプレート18上に形成された配線(図示せず)を通り、フレキシブル配線接続部18aに接続されている。
【0051】
本実施の形態のヘッド支持機構130の場合も、ヘッド支持部材に作用する力については第1の実施の形態のヘッド支持機構120と同様である。なお、本実施の形態の場合についても、ヘッド支持部材はヘッド1011が搭載されたスライダ1、支持アーム2およびバランス部材16から構成されている。
【0052】
ヘッド支持部材の重心位置の設定について、図8を用いて説明する。図8は本実施の形態におけるヘッド支持機構の作用を説明するための図であり、第1の実施の形態と同様にヘッド支持機構130を2個とディスク1個のみを取り出した断面図である。回動支持部11の回動軸を基準として、スライダ1までの距離をL1、バランス部材16までの距離をL2とし、スライダ1の質量をMm1、バランス部材16の質量をMm2とする。支持アーム2の重心が回動支持部11上に位置しない場合には、支持アーム2の回動可能な部分の質量をMm8、回動支持部11から回動可能な部分の重心までの距離をL8とする。この場合、L1×Mm1=L2×Mm2+L8×Mm8となるように、バランス部材16の質量Mm2を設定すればよい。なお、支持アーム2の重心が回動支持部11の回動軸上に位置するように設定されている場合には、L1×Mm1=L2×Mm2となるようにバランス部材16の質量Mm2を設定する。
【0053】
しかしながら、本実施の形態のヘッド支持機構130では、ヘッド支持部材としての重心G130は図8に模式的に示すように、回動支持部11の回動軸の位置からずれて、回動軸からディスク112表面にひいた垂直な平面内にある。このような構成において、図8のQで示す方向に衝撃力が作用した場合には、第1の実施の形態のヘッド支持機構120と同様に、ヘッド支持部材には回動支持部11の回動軸周りに回転する力が生じない。したがって、スライダ1がディスク112表面に衝突して、ヘッド1011やディスク112に損傷が生じることを防止できる。ただし、水平方向に衝撃力が作用する場合には、回転モーメントが生じてヘッド1011がディスク112に衝突する方向の力が作用する。しかし、回動軸から重心G130までの距離が非常に小さいので、この回転モーメントから生じる力も小さく、ヘッド1011やディスク112を損傷することはない。
【0054】
ここで各部材について説明する。まずベースアーム12は金属、例えばステンレス鋼(SUS304)にて一体構造で、厚さ64μmに形成されている。ベースアーム12の形成には、エッチング法やプレス加工法を用いることもできる。
【0055】
なお、ベースアーム12の先端部領域に、ディスク112表面に垂直な方向に高さ0.2mm程度の折り曲げ部を設けて、長手方向の剛性を上げるようにしてもよい。このようなベースアーム12を用いれば、その共振周波数を、従来の2kHz前後から10kHz前後へと大幅に大きくできるので、さらにヘッド支持機構の回動速度およびアクセス速度を速くすることが可能となる。
【0056】
なお、バランス部材16として、アンプ回路を用いて構成してもよい。このとき、ヘッド1011とアンプ回路の配線は支持アーム2上に形成し、アンプ回路からの配線をフレキシブル配線接続部18aに接続すればよい。
【0057】
また、支持アーム2の長手方向の剛性を上げるために、支持アーム2にはディスク112表面に垂直な方向に折り曲げ部を設けてもよい。また、弾性部材である板バネ部4は金属、例えばステンレス鋼(SUS304)にて厚さ38μmに形成される。また、各部材間の接続は、スポット溶接法、超音波溶接法、レーザ溶接法等の公知の方法を用いて行うことができる。
【0058】
(第3の実施の形態)
図9は、本発明の第3の実施の形態のヘッド支持機構の分解斜視図を示す。ヘッド支持機構140は、配線一体型支持部材21、スライダ1、バランス部材16およびベースアーム32とから構成されている。配線一体型支持部材21は、弾性部材4、支持アーム2、フレキシブル配線接続部19が一体的に構成されている。この詳細な構成を図10に示す。本実施の形態においては、弾性部材4としては支持アーム2と一体構成からなる板バネ部を用いた。以下では、弾性部材を板バネ部4として説明する。支持アーム2にはスライダ1を固着する領域2aとバランス部材16を固着する領域2bとがあり、バランス部材16を固着する領域2bを挟むように弾性部材である板バネ部4が配置されている。両側に設けられた板バネ部4が一体的に接続されてフレキシブル配線接続部19まで延長されている。なお、スライダ1およびバランス部材16をそれぞれ固着する領域2a、2bからフレキシブル配線接続部19まで、図示しないが板バネ部4上を通る配線が形成されている。
【0059】
また、ベースアーム32は、回動支持部11となる一対の頂部11a、11bを有するピボット部が設けられた第3のベースアーム30と、軸受部134に挿入する穴が設けられた第4のベースアーム20とから構成されている。また、第3のベースアーム30と第4のベースアーム20とは、それぞれの穴部20a、30aで、例えば溶接され一体化されている。同様に、図10に示すように配線一体型支持部材21のK1からK4部分と、第3のベースアーム30のS1からS4部分とを、例えばレーザ溶接して両者が固着されている。
【0060】
支持アーム2には、ヘッド1011を搭載したスライダ1とバランス部材16とを接着する。このとき、ヘッド支持部材のディスク112に垂直な方向(図9のY方向)の重心が二つの頂部11a、11bを結ぶ線上に位置するよう構成する。なお、本実施の形態の場合についても、ヘッド支持部材はヘッド1011が搭載されたスライダ1、支持アーム2およびバランス部材16から構成されている。また、第3のベースアーム30には、頂部11a、11bが配設されて回動支持部11となるピボット部が形成されている。
【0061】
ヘッド支持機構140と、ボイスコイル122aが固定された第2のベースアーム132とを、軸受部134に図示する順番に挿入してネジ136で固定し、ボイスコイル122aに対向する磁石(図示せず)を配置して、ヘッド駆動装置が構成される。
【0062】
このようなヘッド支持機構についての重心の位置を、図11を用いて説明する。図11は本実施の形態におけるヘッド支持機構の作用を説明するための図であり、第1の実施の形態と同様にヘッド支持機構140を2個とディスク1個のみを取り出した断面図である。この構成の場合には、回転モーメントM1はヘッド支持部材を回動支持部11から離間させる方向に作用する。このため、回動支持部11においてヘッド支持部材を押圧する付勢力を増加させるために、回転モーメントM1を大きくするとスライダ1がディスク112から受ける反力Fsもそれにつれて大きくなる。したがって、回転モーメントM1が作用する点をスライダ1側に移動させれば、回動支持部11での付勢力F3を増加させ、かつ過度の力をスライダ1に作用させないようにすることが可能となる。また、このことから、ヘッド支持機構140とディスク112との相対高さ変動が生じてスライダ1に作用する付勢力の変動が発生することも抑制可能となる。
【0063】
なお、本発明は、第1の実施の形態〜第3の実施の形態で説明した各部材の製造方法または各部材間の接続方法に限定するものではない。支持アームの形成には、エッチング法またはプレス加工法を用いることもできる。ピボット部の形成には、フォーミング、プレス加工法、スパッタ蒸着等を用いることもできる。また、支持アーム上に電気的な配線を設けてもよい。この配線は、接着、エッチング等の工法を用いて形成することもできる。
【0064】
さらに、本発明の実施の形態においては、板バネ部、支持アームおよびアームプレートは1枚の板を加工して作成したが、本発明はこれに限定されるものではない。別々に作製して、例えばレーザ溶接して組み立ててもよい。このような方法の場合には、支持アームと板バネ部とはそれぞれ最適の材料、厚さを選択できる。また、バランス部材を設けずにヘッド支持部材の重心を回動軸に合わせることもできる。また、弾性部材として、アームプレートと一体構成からなる板バネ部を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、線状のバネ部材としてもよいし、この線状バネ部材を複数本用いた構成としてもよい。また、単層の板バネ部でなく、積層構成の板バネ部でもよい。
【0065】
さらに、本発明の実施の形態においては、磁気ヘッドを用いた磁気ディスク装置のヘッド支持機構について説明したが、本発明のヘッド支持機構は、非接触型のディスク記録再生装置、例えば光ディスク装置や光磁気ディスク装置等のヘッド支持機構として用いた場合も同様の効果を有する。
【0066】
また、本発明の実施の形態においては、回動支持部として一対の頂部からなるピボット部を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。頂部としては1個のみであってもよい。この場合には、ピボット部と弾性部材の両方の作用により規制すれば垂直方向のみに回動する構成を容易に実現できる。また、逆に2個よりさらに多くの頂部を設けて、実質的に楔形状の頂部としてもよい。
【0067】
また、本発明の実施の形態においては、回動軸であるピボット部の一対の頂部は支持アームの長手方向の中心線に対して直角な位置としたが、本発明はこれに限定されない。
【0068】
また、本発明の実施の形態においては、スライダにヘッドを搭載した構成で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、支持アームにヘッドが直接固着された構成であってもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のヘッド支持機構は、ヘッド支持部材を直接ベースアーム上に設けることができるので、剛体を有する部分と弾性を有する部分とをそれぞれ独立して設けることができる。これにより支持アーム部分を高剛性部材で形成することが可能となり、外部から衝撃が作用してもスライダがディスクに衝突することを防止できる。また、弾性部材によるスライダへの付勢力を任意に設定することも、その共振周波数を高く設定することもできる。したがって、非常に耐衝撃性が高く、高応答特性と高速アクセスが可能なヘッド支持機構、ヘッド駆動装置ならびにディスク装置を実現できるという大きな効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるヘッド支持機構を用いたディスク装置の要部斜視図
【図2】同実施の形態におけるヘッド支持機構のディスク面側から見た全体形状を示す斜視図
【図3】同実施の形態におけるヘッド支持機構のディスク面側を上にした回動支持部近傍の側面図
【図4】同実施の形態におけるヘッド支持機構のディスク面側から見た分解斜視図
【図5】同実施の形態における磁気ディスク装置の要部断面図
【図6】同実施の形態におけるヘッド支持機構の作用を説明するための図であり、ヘッド支持機構を2個とディスク1個のみを取り出した断面図
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるヘッド支持機構のディスク面側から見た分解斜視図
【図8】同実施の形態におけるヘッド支持機構の作用を説明するための図であり、ヘッド支持機構を2個とディスク1個のみを取り出した断面図
【図9】本発明の第3の実施の形態におけるヘッド支持機構のディスク面側から見た分解斜視図
【図10】同実施の形態における配線一体型支持部材の構成を示す斜視図
【図11】同実施の形態におけるヘッド支持機構の作用を説明するための図であり、ヘッド支持機構を2個とディスク1個のみを取り出した断面図
【図12】従来のCSS方式の磁気ディスク装置のヘッド支持機構の構成と、ヘッド支持機構とディスクとの関係を示す平面図
【図13】従来のL/UL方式の磁気ディスク装置の構成を示す概略斜視図
【符号の説明】
1,101 スライダ
2 支持アーム
2a,2b 領域
4 弾性部材(板バネ部)
11 回動支持部
11a,11b 頂部
12,32 ベースアーム
14,18 アームプレート
14a 延長部
16 バランス部材
18a,19 フレキシブル配線接続部
20 第4のベースアーム
20a,30a 穴部
21 配線一体型支持部材
30 第3のベースアーム
102 サスペンション
103 板バネ部
104 アーム
105,134 軸受部
106,122 駆動手段
107,112 ディスク
108,120,130,140 ヘッド支持機構
109 回転駆動手段
110 ヘッド保持部
110a テーパ部
122a ボイスコイル
124,150 ヘッド駆動装置
126 筐体
132 第2のベースアーム
136 ネジ
1011 ヘッド

Claims (13)

  1. ディスクに対して記録と再生の少なくとも一方を行うヘッドと、
    前記ヘッドおよび前記ヘッドが一方の端部に取り付けられた支持アームを含むヘッド支持部材と、
    前記ヘッド支持部材を前記ディスク表面に対して垂直方向に回動可能に支持する回動支持部が設けられたベースアームと、
    一方の端部が前記支持アームの他方の端部に接続され、他方の端部が前記ベースアームに接続されて、前記ヘッド支持部材を前記ディスク方向に付勢する付勢力を与える弾性部材とを備えたことを特徴とするヘッド支持機構。
  2. 前記ヘッドはスライダに搭載され、前記スライダを介して前記支持アームの一方の端部に取り付けられ、前記スライダと前記支持アームとからヘッド支持部材が構成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッド支持機構。
  3. 前記ヘッドはスライダに搭載され、前記スライダを介して前記支持アームの一方の端部に取り付けられ、前記支持アームの他方の端部にはバランス部材が設けられ、前記スライダ、前記バランス部材および前記支持アームによりヘッド支持部材が構成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッド支持機構。
  4. 前記バランス部材がヘッドの電気信号を増幅するアンプ回路からなることを特徴とする請求項3に記載のヘッド支持機構。
  5. 前記ヘッド支持部材の重心の位置が、前記ベースアームの前記回動支持部の回動軸から前記ディスク表面に垂直にひいた平面内に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のヘッド支持機構。
  6. 前記ヘッド支持部材の重心の位置が、前記ベースアームに設けられた前記回動支持部の回動軸上に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のヘッド支持機構。
  7. 前記弾性部材が、前記回動支持部と前記支持アームとの間に設けられた板バネ部からなることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のヘッド支持機構。
  8. 前記回動支持部は、前記支持アームと接する前記ベースアーム上に少なくとも一つの頂部を有するピボット部からなり、前記ピボット部の頂部と前記支持アームとが当接する点を支点として、前記ヘッド支持部材が前記ディスク表面に対して垂直方向に回動可能な構成としたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のヘッド支持機構。
  9. 前記ピボット部が一対設けられ、一対の前記ピボット部の頂部と前記支持アームとが当接する点を支点として、前記ヘッド支持部材がディスク表面に対して垂直方向に回動可能な構成であることを特徴とする請求項8に記載のヘッド支持機構。
  10. 前記板バネ部と前記支持アームとは一体形成された構造からなることを特徴とする請求項7に記載のヘッド支持機構。
  11. ヘッド支持機構と、
    前記ヘッド支持機構をディスク面に平行な方向に回転自在に軸支する軸受部と、
    前記ヘッド支持機構を前記ディスク面に回動させる駆動手段とを具備し、
    前記ヘッド支持機構が請求項1に記載のヘッド支持機構からなることを特徴とするヘッド駆動装置。
  12. 前記軸受部は一つからなり、かつ複数の前記ヘッド支持機構を軸支し、複数の前記ヘッド支持機構はそれぞれの端部に取り付けられたヘッドが前記ディスク面に対向する配置とされたことを特徴とする請求項11に記載のヘッド駆動装置。
  13. ディスクと、
    前記ディスクを駆動する回転駆動手段と、
    前記ディスクの所定のトラック位置に書き込みまたは所定のトラック位置からの読み込みを行うヘッド駆動装置とを具備し、
    前記ヘッド駆動装置が請求項11または請求項12に記載のヘッド駆動装置からなることを特徴とするディスク装置。
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