JP2004070510A - 情報選択提示装置,情報選択提示方法,情報選択提示プログラム及び該情報選択提示プログラムの記録媒体 - Google Patents

情報選択提示装置,情報選択提示方法,情報選択提示プログラム及び該情報選択提示プログラムの記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の心的状況に対応する嗜好が時間の経過と共に変化した場合でも、該変化に追従して、利用者の嗜好に合致する情報コンテンツを提供することを可能とする。
【解決手段】心的状況入力部13aより入力された利用者の現在の気分を示す指定心的状況に基づいて、属性DB14bを検索して、該指定心的状況に対応する嗜好度を含む属性情報を、属性提示部15bを介して提示し、利用者が情報選択部13bにより選択した属性情報に対応する情報コンテンツをコンテンツDB14aから読み出して、コンテンツ出力部15aから出力すると共に、入力された心的状況に対応させて、選択された情報コンテンツに関する嗜好度などの属性情報が、属性更新部11aにより更新されて属性DB14bに蓄積される。更に、前記指定心的状況以外の心的状況における嗜好度が嗜好度生成部11bにより補間して生成され、更新された属性情報として属性DB14bに蓄積される。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報選択提示装置,情報選択提示方法,情報選択提示プログラム及び該情報選択提示プログラムの記録媒体に関し、特に、利用者の心的状況に応じた情報コンテンツを提供可能とするように、情報コンテンツを再分類して管理する情報選択提示装置,情報選択提示方法,情報選択提示プログラム及び該情報選択提示プログラムの記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、利用者の嗜好に適合した情報コンテンツを提供するために種々の方法が採用されてきた。
特開2000−268047号公報「情報提供システム、クライアント、情報提供サーバ及び情報提供方法」においては、利用者に提供する楽曲に関する提供用情報として、例えば悲しい曲、楽しい曲などの属性情報(感性情報)を予め記録しておき、利用者の発話音声や生体情報に基づいて、利用者が例えば悲しい曲を聞きたい気分にあると判断したら、判断された該気分に適した悲しい楽曲を示す属性情報(感性情報)を前記予め用意されていた前記提供用情報の中から抽出して提供する情報提供システムが提案されている。
【0003】
特開平10−228429号公報「情報伝送システムおよびデータ受信端末装置」においては、送信するデータのヘッダ部に、該データを受信して欲しい利用者の気分やその度合い等を示す属性情報(感性情報)を予め記述しておき、利用者が入力する感性情報と合致する属性情報(感性情報)が記述されているデータのみを、当該利用者に対して受信させるようにする情報伝送システムが提案されている。
【0004】
特開平10−42239号公報「受信端末装置」においては、番組名と共に属性情報(感性分類情報)を予め記録しておき、利用者が例えば気合を入れたいなど、希望する気分を示す感性情報を入力すると、前記属性情報(感性分類情報)を基に、入力された該感性情報に適合する番組を提供できるようにする受信端末装置が提案されている。
【0005】
特開平11−85762号公報「検索情報処理方法および検索情報処理装置並びに検索情報処理プログラムを記憶した記憶媒体」においては、検索された情報を表示する際に、利用者の忙しさの状況や心境に応じて情報の要求度を判断し、該要求度に応じて、情報の全体を表示するあるいは要約だけを表示するなどと表示の仕方や情報量を変更する検索情報処理方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の各種の情報管理装置は、いずれにおいても、情報提供者側において、提供する情報に対して予め定義された属性情報即ち気分等の感性分類情報や情報要求度を記述しておくものであり、利用者の嗜好の変化に基づいて、予め定義された属性情報を更新することができなく、利用者の嗜好を真に反映するものとはなっていない。例えば、利用者が同一の心的状況(気分や感情、あるいは、場合によっては、アルファ波値の脳波などに代表される生体情報)にあったとしても、年齢の変化など時間の経過に伴って、嗜好が変化していった場合に、かかる嗜好の変化に伴って、提供する情報コンテンツを変更していくことができないという問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、利用者により選択される対象となる各情報コンテンツ毎に、情報コンテンツに関する属性情報(嗜好度を含む)を備え、更に、利用者が選択した情報コンテンツに関する属性情報を、選択時における利用者の心的状況に対応させて更新する属性更新手段を備えることにより、利用者が同じ心的状況にあったとしても、時間の経過に伴って、利用者の嗜好が変化することに追従して、選択される情報コンテンツに基づいて、各情報コンテンツに対する属性情報を更新し、現時点で利用者が真に提示を希望する情報コンテンツを迅速に提供することを可能とするように、自動的に、情報コンテンツを再分類して管理せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の技術手段は、利用者の現在の心的状況を指定心的状況として入力する心的状況入力手段と、該心的状況入力手段より入力された前記指定心的状況に基づいて、情報コンテンツに関する属性情報を格納している属性データベースを検索して、前記指定心的状況に対応した情報コンテンツに関する属性情報を提示する属性提示手段と、該属性提示手段により提示される情報コンテンツに関する属性情報に基づいて、情報コンテンツを選択する情報選択手段とを備えた情報選択提示装置において、前記情報選択手段によって選択された情報コンテンツに関する属性情報を、前記心的状況入力手段より入力された前記指定心的状況に対応させて更新する属性更新手段を備えている情報選択提示装置とすることを特徴とするものである。
【0008】
第2の技術手段は、前記第1の技術手段に記載の情報選択提示装置において、前記指定心的状況を入力する前記心的状況入力手段が、利用者の現在の心的状況を当該利用者が手動入力する入力手段、及び/又は、利用者の心拍数,脈拍,血圧,脳波のいずれかからなる生体情報を自動的に測定して継続して自動入力する入力手段から構成されている情報選択提示装置とすることを特徴とするものである。
【0009】
第3の技術手段は、前記第1又は第2の技術手段に記載の情報選択提示装置において、前記属性提示手段によって情報コンテンツに関する属性情報を提示する際に、前記心的状況入力手段より入力された前記指定心的状況のみに対応する当該情報コンテンツに関する属性情報を提示する指定提示モードと、入力された前記指定心的状況のみならず利用者の心的状況全体に対応する情報コンテンツに関する属性情報を提示する全体提示モードとを切り替えることができるモード切替手段を備えている情報選択提示装置とすることを特徴とするものである。
【0010】
第4の技術手段は、前記第3の技術手段に記載の情報選択提示装置において、前記属性提示手段によって提示される情報コンテンツに関する属性情報として、情報コンテンツが属するジャンル(分野)を示すID情報を備え、前記モード切替手段により前記指定提示モードに切り替えられている場合、前記属性提示手段が、前記属性情報に備えられている前記ID情報を参照して、該ID情報が属するジャンル毎に異なる提示領域に、それぞれのジャンルに属する情報コンテンツに関する属性情報を提示させることにより、複数のジャンルの情報コンテンツに関する属性情報を同時に提示させることができる情報選択提示装置とすることを特徴とするものである。
【0011】
第5の技術手段は、前記第1乃至第4の技術手段のいずれかに記載の情報選択提示装置において、前記属性更新手段によって利用者の前記心的状況に対応させて更新される情報コンテンツに関する前記属性情報として、前記心的状況入力手段より入力された前記指定心的状況における当該情報コンテンツに対する嗜好の度合いを示す嗜好度が含まれている情報選択提示装置とすることを特徴とするものである。
【0012】
第6の技術手段は、前記第5の技術手段に記載の情報選択提示装置において、前記属性更新手段により更新される前記情報コンテンツに対する前記嗜好度が、当該情報コンテンツに対するアクセス回数、及び/又は、当該情報コンテンツへのアクセス時間、及び/又は、当該情報コンテンツにアクセスした際の利用者の心拍数,脈拍,血圧,脳波のいずれかからなる生体情報に基づいて算出される情報選択提示装置とすることを特徴とするものである。
【0013】
第7の技術手段は、前記第5又は第6の技術手段に記載の情報選択提示装置において、前記属性更新手段により、前記心的状況入力手段より入力された前記指定心的状況における情報コンテンツに対する前記嗜好度が更新された際に、入力された前記指定心的状況以外の当該利用者の各心的状況における情報コンテンツに対する嗜好度を、入力された前記指定心的状況において更新された前記嗜好度を補間することにより生成することができる嗜好度生成手段を備えている情報選択提示装置とすることを特徴とするものである。
【0014】
第8の技術手段は、前記第7の技術手段に記載の情報選択提示装置において、前記嗜好度生成手段として、前記指定心的状況以外の当該利用者の各心的状況における情報コンテンツに対する嗜好度を補間して生成する際に、前記指定心的状況における前記嗜好度の間を、直線を用いて、あるいは、ベジェ曲線を用いて補間して生成する情報選択提示装置とすることを特徴とするものである。
【0015】
第9の技術手段は、前記第7又は第8の技術手段に記載の情報選択提示装置において、入力された前記指定心的状況に対応させて情報コンテンツに関する属性情報を前記属性更新手段により更新する場合、前回までに入力された前記指定心的状況に対応させて前記属性更新手段により更新されている嗜好度、あるいは、前記嗜好度生成手段により補正されて生成されている嗜好度に基づいて、前記属性更新手段が、入力された前記指定心的状況に対応させて、情報コンテンツに対する嗜好度を更新する情報選択提示装置とすることを特徴とするものである。
【0016】
第10の技術手段は、前記第5乃至第9の技術手段のいずれかに記載の情報選択提示装置において、前記情報選択手段によって選択された情報コンテンツに利用者がアクセス中においても、前記心的状況入力手段より当該利用者の心的状況を入力させることにより、選択された前記情報コンテンツにアクセス中において、当該利用者の心的状況に変化が検知された際、変化が検知された該心的状況に対応させて、前記属性更新手段によって前記情報コンテンツに対する嗜好度を更新させる情報選択提示装置とすることを特徴とするものである。
【0017】
第11の技術手段は、前記第5乃至第10の技術手段のいずれかに記載の情報選択提示装置において、情報コンテンツに対する嗜好度の程度に応じて分類された複数の領域を予め設定すると共に、情報コンテンツに対する嗜好度が複数の前記領域間を移動する移動履歴に基づいて、当該情報コンテンツに関する属性情報の提示領域を決定する移動ルールを予め設定し、前記属性提示手段が、情報コンテンツに関する属性情報を提示する際に、当該情報コンテンツに対する嗜好度の前記移動履歴に基づいて、前記移動ルールを参照することにより、当該情報コンテンツに関する属性情報の提示領域を決定する情報選択提示装置とすることを特徴とするものである。
【0018】
第12の技術手段は、前記第11の技術手段に記載の情報選択提示装置において、分類された複数の前記領域として、情報コンテンツに対して利用者が頻繁にアクセスし、利用者自身が好きであると自認する情報コンテンツであることを示すこだわり領域と、利用者の関心が全くないかあるいは極めて関心度が低い情報コンテンツであることを示す無関心領域と、前記こだわり領域と無関心領域とのいずれかあるいは双方との間を利用者の関心が揺らいでいる情報コンテンツであることを示すゆらぎ領域とを、有している情報選択提示装置とすることを特徴とするものである。
【0019】
第13の技術手段は、前記第12の技術手段に記載の情報選択提示装置において、前記移動ルールとして、過去において、利用者の嗜好度が前記こだわり領域にまで到達した情報コンテンツのうち、時間の経過と共に、該利用者の関心度が低下して、前記ゆらぎ領域にまで嗜好度が低下した情報コンテンツに対して、しかる後においても殆どアクセスしない状態に至ったとしても、当該情報コンテンツの嗜好度を、前記無関心領域に移動させずに、過去の嗜好履歴情報を保存する潜在領域に移動させるルールとすることにより、該潜在領域に移動された嗜好度を有する情報コンテンツを、該利用者の嗜好傾向を分析することができる情報として利用可能とする情報選択提示装置とすることを特徴とするものである。
【0020】
第14の技術手段は、前記第1乃至第13の技術手段のいずれかに記載の情報選択提示装置において、他の情報選択提示装置とのネットワーク接続を行なうことを可能とするネットワーク接続手段を備えている情報選択提示装置とすることを特徴とするものである。
【0021】
第15の技術手段は、利用者の現在の心的状況を指定心的状況として入力する心的状況入力ステップと、該心的状況入力ステップより入力された前記指定心的状況に基づいて、情報コンテンツに関する属性情報を格納している属性データベースを検索して、前記指定心的状況に対応した情報コンテンツに関する属性情報を提示する属性提示ステップと、該属性提示ステップにより提示される情報コンテンツに関する属性情報に基づいて、情報コンテンツを選択する情報選択ステップとを備えた情報選択提示方法において、前記情報選択ステップによって選択された情報コンテンツに関する属性情報を、前記心的状況入力ステップより入力された前記指定心的状況に対応させて更新する属性更新ステップを備えている情報選択提示方法とすることを特徴とするものである。
【0022】
第16の技術手段は、前記第15の技術手段に記載の情報選択提示方法において、前記指定心的状況を入力する前記心的状況入力ステップが、利用者の心的状況を利用者が手動入力するステップ、及び/又は、利用者の心拍数,脈拍,血圧,脳波のいずれかからなる生体情報を自動的に測定して継続して自動入力するステップから構成されている情報選択提示方法とすることを特徴とするものである。
【0023】
第17の技術手段は、前記第15又は第16の技術手段に記載の情報選択提示方法において、前記属性更新ステップによって利用者の前記心的状況に対応させて更新される情報コンテンツに関する前記属性情報として、前記心的状況入力ステップより入力された前記指定心的状況における当該情報コンテンツに対する嗜好の度合いを示す嗜好度が含まれている情報選択提示方法とすることを特徴とするものである。
【0024】
第18の技術手段は、前記第17の技術手段に記載の情報選択提示方法において、前記属性更新ステップにより、前記心的状況入力ステップより入力された前記指定心的状況における情報コンテンツに対する前記嗜好度が更新された際に、入力された前記指定心的状況以外の当該利用者の各心的状況における情報コンテンツに対する嗜好度を、入力された前記指定心的状況において更新された前記嗜好度を補間することにより生成することができる嗜好度生成ステップを備えている情報選択提示方法とすることを特徴とするものである。
【0025】
第19の技術手段は、前記第18の技術手段に記載の情報選択提示方法において、入力された前記指定心的状況に対応させて情報コンテンツに関する属性情報を前記属性更新ステップにより更新する場合、前回までに入力された前記指定心的状況に対応させて前記属性更新ステップにより更新されている嗜好度、あるいは、前記嗜好度生成ステップにより補正されて生成されている嗜好度に基づいて、前記属性更新ステップが、入力された前記指定心的状況に対応させて、情報コンテンツに対する嗜好度を更新する情報選択提示方法とすることを特徴とするものである。
【0026】
第20の技術手段は、前記第17乃至第19のいずれかの技術手段に記載の情報選択提示方法において、前記情報選択ステップによって選択された情報コンテンツに利用者がアクセス中においても、前記心的状況入力ステップより当該利用者の心的状況を入力させることにより、選択された前記情報コンテンツにアクセス中において、当該利用者の心的状況に変化が検知された際、変化が検知された該心的状況に対応させて、前記属性更新ステップによって前記情報コンテンツに対する嗜好度を更新させる情報選択提示方法とすることを特徴とするものである。
【0027】
第21の技術手段は、前記第17乃至第20の技術手段のいずれかに記載の情報選択提示方法において、情報コンテンツに対する嗜好度の程度に応じて分類された複数の領域を予め設定すると共に、情報コンテンツに対する嗜好度が複数の前記領域間を移動する移動履歴に基づいて、当該情報コンテンツに関する属性情報の提示領域を決定する移動ルールを予め設定し、前記属性提示ステップが、情報コンテンツに関する属性情報を提示する際に、当該情報コンテンツに対する嗜好度の前記移動履歴に基づいて、前記移動ルールを参照することにより、当該情報コンテンツに関する属性情報の提示領域を決定する情報選択提示方法とすることを特徴とするものである。
【0028】
第22の技術手段は、前記第15乃至第21の技術手段のいずれかに記載の情報選択提示方法を、コンピュータにより実行することが可能なプログラムコードとして実現している情報選択提示プログラムとすることを特徴とするものである。
【0029】
第23の技術手段は、前記第22の技術手段に記載の情報選択提示プログラムを、コンピュータ読み取りが可能な記録媒体に記録させているプログラム記録媒体とすることを特徴とするものである。
【0030】
而して、情報コンテンツの属性情報を提示し、利用者が提示された属性情報を選択して希望する情報コンテンツを選択提示することができる情報選択提示装置において、
(1)情報コンテンツを選択する際に、利用者の現在の感情や気分などを示す心的状況を指定心的状況として入力することにより、入力された該指定心的状況に対応して、選択された当該情報コンテンツに関する嗜好度などの属性情報を更新し、同一の心的状況にあったとしても、嗜好傾向が変化した利用者に対して、以降、利用者が真に希望する情報コンテンツを迅速に提供することができる。
【0031】
(2)情報コンテンツを選択した際における利用者の現在の心的状況である指定心的状況に対応して更新された嗜好度などの属性情報に基づいて、該指定心的状況以外の当該利用者の心的状況における当該情報コンテンツに関する嗜好度などの属性情報を補間して生成することにより、該指定心的状況に近接した心的状況における嗜好の度合いを正確に把握し、利用者に有効な情報コンテンツを迅速に提供することができる。
【0032】
(3)情報コンテンツにアクセス中に利用者の心的状況が変化した場合、かかる心的状況の変化に応じて、当該情報コンテンツに対する嗜好度などの属性情報を更新することにより、実際に情報コンテンツにアクセスすることにより得られた利用者の心的状況の変化に対応する嗜好度を補正して求めることができ、利用者にとってより有効な情報コンテンツの提供が可能となる。
【0033】
(4)情報コンテンツに対する嗜好の度合いに複数の領域(階層)を設け、かつ、情報コンテンツに対する嗜好の度合いが、時間の経過に伴って、設定された複数の領域(階層)間を移動する場合の移動ルールを予め設定し、該移動ルールの一つとして、例えば、利用者の好みの“ゆらぎ”に対応して、情報を提示・選択することができるようにすることにより、利用者の選択の幅を拡大した状態で、情報コンテンツを提供することができる。
【0034】
(5)情報コンテンツに対する嗜好の度合いが、前記領域(階層)間を移動する前記移動ルールに基づいて、予め定められた領域(階層)例えばこだわり領域内に移動した情報コンテンツを、過去の経験情報として、潜在領域に保存し、保存された該過去の経験情報を利用して、利用者の嗜好を推測し、利用者に情報コンテンツを推薦することが可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に、前述したような各技術手段を備えた本発明に係る情報選択提示装置,情報選択提示方法,情報選択提示プログラム及び該情報選択提示プログラムの記録媒体に関して、その実施形態の一例について、図面を参照しながら説明する。
【0036】
(情報選択提示装置の基本構成)
まず、本発明に係る情報選択提示装置の基本構成に関する実施形態について、その一例を図1を参照しながら説明する。
ここに、図1は、本発明に係る情報選択提示装置の実施形態を説明するためのブロック構成図であり、本発明に係る情報選択提示装置の基本構成例を示すブロック構成図である。
【0037】
図1において、情報選択提示装置10は、制御部11と、入力部13と、DB(データベース)14と、表示部15とから構成されている。入力部13は、利用者が自らの現在の気分や感情あるいはアルファ波などの生体情報からなる心的状況を指定心的状況として入力する心的状況入力部13aと、利用者が情報コンテンツの属性情報を参照して情報コンテンツを選択する情報選択部13bとを備えている。DB14は、情報コンテンツ(内容)を蓄積するコンテンツDB14aと、各情報コンテンツに対する嗜好度などの属性情報を蓄積する属性DB14bとを備えている。また、表示部15は、情報コンテンツを出力するコンテンツ出力部15aと、情報コンテンツの属性情報を利用者に提示する属性提示部15bとを備えている。
【0038】
制御部11は、入力部13を制御して、心的状況入力部13aから入力された利用者の現在の心的状況即ち指定心的状況に基づいて、DB14の属性DB14bにある情報コンテンツに関する属性情報(利用者の心的状況における嗜好度を含む属性情報)を検索して、表示部15の属性提示部15bを介して利用者に前記指定心的状況に対応する各種情報コンテンツに関する属性情報を提示し、利用者が、提示された属性情報を参照して、入力部13の情報選択部13bにより情報コンテンツを選択した場合、制御部11に備えられている属性更新部11aにより、選択された情報コンテンツに関する属性情報(利用者の心的状況における嗜好度を含む属性情報)を前記指定心的状況に対応させて更新して、DB14の属性DB14bに蓄積すると共に、DB14のコンテンツDB14aから提示すべき情報コンテンツを読み出して、表示部15を制御して、コンテンツ出力部15aから出力させるように制御する。
【0039】
更には、制御部11は、利用者が、入力部13の心的状況入力部13aを介して入力した前記指定心的状況において、利用者が選択した情報コンテンツに関し、属性情報(利用者の心的状況における嗜好度を含む属性情報)を更新する際に、利用者が入力した前記指定心的状況以外の心的状況における当該情報コンテンツに対する嗜好度を類推して(補間して)生成する嗜好度生成部11bを備えており、該嗜好度生成部11bにより補間して生成された嗜好度に基づいて、属性更新部11aにより当該情報コンテンツの属性情報を更新して、DB14の属性DB14bに蓄積するように制御する。
【0040】
更には、制御部11の属性更新部11aは、選択された情報コンテンツにアクセス中に利用者の心的状況に変化が生じた場合、変化した心的状況に対応させて当該情報コンテンツの属性情報(利用者の心的状況における嗜好度を含む属性情報)を更新することも制御することができる。
【0041】
また、制御部11は、属性提示部15bにより情報コンテンツに関する属性情報を提示する際に、入力された指定心的状況のみに対応する情報コンテンツに関する属性情報を提示する指定提示モードと、前記指定心的状況のみならず、当該利用者の心的状況全体に対応する情報コンテンツに関する属性情報を提示する全体提示モードとを切り替えることができるモード切替部11cを備えており、いずれのモードでも、属性情報を利用者に提示することができる。
【0042】
また、制御部11は、情報コンテンツに対する嗜好の度合いを階層化(例えば、未知領域,無関心領域,ゆらぎ領域,こだわり領域の4領域に階層化)し、情報コンテンツに関する属性情報の中に、領域(階層)のいずれに属しているかを示す履歴を嗜好履歴情報として蓄積することにより、蓄積されている該嗜好履歴情報に基づいて、属性提示部15bにより提示させる情報コンテンツの属性情報を制御することも可能である。
【0043】
また、該嗜好履歴情報として、領域(階層)間を嗜好度が移動する移動ルールを予め定めて、該移動ルールに基づいて、属性提示部15bにより提示させる情報コンテンツの属性情報を制御することも可能である。
例えば、前記移動ルールとして、利用者の嗜好に最も合致しているこだわり領域に属する情報コンテンツとして過去に分類されたことがある情報コンテンツであった場合には、現在、たとえ、殆どアクセスされることがなくなったとしても、当該情報コンテンツを無関心領域に属する情報コンテンツとして属性情報を更新せずに、過去の嗜好履歴情報を保存する潜在領域に登録させるようにすることも可能であり、かかる潜在領域に属している情報コンテンツを用いて、利用者の嗜好傾向をより正確に判断することとしても良い。
【0044】
(情報選択提示装置ハードウェア構成の具体例)
図1の情報選択提示装置10の基本構成例において説明したごとき各種機能を実現するための実現手段としては、ハードウェアのみにより実現することとしても良いし、あるいは、コンピュータにより実行されるプログラムコードにより実現することとしても良い。図2には、本発明に係る情報選択提示方法を、プログラムコードとして記述した情報選択提示プログラムにより実現する場合における具体的なハードウェア構成の一例を示している。即ち、図2は、図1に示した本発明に係る情報選択提示装置10の基本構成例に関する具体的なハードウェア構成の一例を示すブロック構成図である。
図2において、情報選択提示装置10は、CPU1とワークメモリ2と入力部3とデータベースメモリ4と表示部5と外部記憶ドライバ6とネットワーク接続部9とからなり、該情報選択提示装置10は、外部記憶装置7と接続可能であり、外部記憶ドライバ6を介して情報の送受信が可能であると共に、ネットワーク接続部9を介して、他の情報選択提示装置とネットワークを介して相互接続することも可能である。
【0045】
CPU1は、内蔵のシステムプログラムに従ってシステム制御を行なう他、ワークメモリ2内に設けられているプログラムメモリ2a領域に格納された情報選択提示プログラム8aを実行して、ワークメモリ2上に処理結果を作成する。
入力部3から入力されてくる心的状況信号及び情報選択信号は、前記図1の入力部13に示したように、利用者が選択した情報コンテンツに対して、当該利用者の気分や感情などの心的状況を設定することを要求している信号及び利用者が出力すべき情報コンテンツを指定している信号であり、CPU1の制御により、ワークメモリ2のプログラムメモリ2a領域に格納されている情報選択提示処理プログラム8aの動作により心的状況信号は処理されてデータベースメモリ4に格納される。
【0046】
表示部5は、前記図1の表示部15に示したように、データベースメモリ4に格納された情報(即ち、情報コンテンツや情報コンテンツに関する属性情報)あるいはワークメモリ2上に作成されたCPU1の処理結果などを表示する。
外部記憶ドライバ6は、情報選択提示プログラム8などを記憶した外部記憶装置7の読み取り装置であり、読み取られた情報選択提示プログラム8は、ワークメモリ2内にあるプログラムメモリ2a領域に情報選択提示プログラム8aとして格納される。
【0047】
なお、CPU1は、情報選択提示装置10全体の制御を行なう制御部であり、内蔵のシステムプログラムに従い、ワークメモリ2に記憶されている演算用のデータを使用して、ワークメモリ2のプログラムメモリ2a領域に格納された情報選択提示プログラム8a(プログラムメモリ2a領域に格納されていない情報選択提示プログラム8のモジュールがあれば、外部記憶ドライバ6を制御して、外部記憶装置7から当該情報選択提示プログラム8のモジュールを読み出してプログラムメモリ2a内に格納する)を実行させて、ワークメモリ2上に処理結果を作成する。
【0048】
ワークメモリ2は、表示部5への文字表示用のデータや演算に使用する演算用データ及び演算結果等を一時的に記憶するいわゆるワーキングメモリであると共に、CPU1により実行されるプログラム処理用のプログラム(例えば、情報選択提示プログラム8a)等を格納する。なお、情報選択提示プログラム8a等のプログラムは、システムプログラムと共に、ワークメモリ2の代わりに、図示していないROMに格納されるようにしても良い。
【0049】
また、ワークメモリ2として用いられるRAMの一部の記憶領域(プログラムメモリ2a領域を含む)は、電源バックアップするか、あるいは、EEPROM(Electrically Erasable ProgrammableROM)やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリにより構成されており、電源OFF後であっても、該記憶領域に記憶されている記憶内容はそのまま保持される。ここで、該記憶領域には、情報選択提示装置10の動作を規定する各種設定データや処理データ等、あるいは、情報選択提示プログラム8a等が格納される。
【0050】
入力部3は、前述のごとく、利用者の現在の心的状況を指定心的状況として入力するための心的状況入力部3aと情報コンテンツを選択するための情報選択部3bとからなり、前者の心的状況入力部3aは、後述する気分スライダ(利用者の現在の気分をマーカをスライド操作して手動入力するスライダ)等の装置、あるいは、血圧,心拍数,脳波,脈拍等の生体情報を測定して自動的に入力する装置等からなり、後者の情報選択部3bは、後述する操作用ジョグダイヤルや、操作用キー,ボタン等からなる。
【0051】
表示部5は、ドットマトリックス構成の液晶表示装置(LCD)やスピーカ等からなり、データベースメモリ4に格納されている情報(情報コンテンツや情報コンテンツに関する属性情報など)や、ワークメモリ2上のCPU1の処理結果や各種設定データ等を表示する。
【0052】
外部記憶ドライバ6は、前述のように、情報選択提示プログラム8を記憶している外部記憶装置7の読み取り装置であり、メモリカード,FD(フレキシブルディスク),CD−ROM等の着脱自在(リムーバブル)の記録媒体を装着して、当該記録媒体に記録されている情報を読み取ることができる。また、外部記憶装置7は、本発明に係る情報選択提示機能を実現するための情報選択提示プログラム8を、当該記録媒体から読み出して、情報選択提示装置10の外部記憶ドライバ6の動作により、情報選択提示装置10のワークメモリ2内のプログラムメモリ2a領域に情報選択提示プログラム8aとして転送させることができる。
【0053】
(実施例1)
以下に、図1,図2のごとく構成された情報選択提示装置10の動作の一例を示す実施例1について更に詳細に説明する。まず、図1に示した本発明に係る情報選択提示装置10の基本構成を示す各ブロックの動作について更に説明する。
【0054】
最初に、DB(データベース)14の構成について説明する。
各情報コンテンツ(内容)は、コンテンツDB(データベース)14aに蓄積されている。また、各情報コンテンツに関する属性情報は、属性DB(データベース)14bに蓄積されている。
【0055】
ここで、情報コンテンツに関する属性情報としては、例えば、情報コンテンツが音楽情報であれば、図3に一例を示すように、曲名,歌手名,ジャンル(ジャズ,ポップス,フォークなど),嗜好の度合い,心的状況などから構成される。ここに、図3は、属性DB(データベース)14bの構成例として音楽情報の一例を示すメモリ構成図であり、曲名,歌手名,音楽ジャンルのごとき音楽情報特有の項目と、あるゆる分野(ジャンル)の情報コンテンツに共通の項目である心的状況(利用者が入力した指定心的状況を含む)と、該心的状況における嗜好の度合い(利用者の当該情報コンテンツへのアクセスに応じて属性更新部11aにより更新される嗜好度と、嗜好度生成部11bにより補間されて生成される嗜好度とを含む)と、各情報コンテンツを分類整理するための情報ID(利用者が所望する分野(ジャンル)を選択する大分類情報(ID情報)も備えており、例えば、音楽情報の場合、分野(ジャンル)を示す情報として、「M」を先頭に付与して例示している)とからなっている。
【0056】
なお、嗜好度は、各情報コンテンツに関して利用者の心的状況に対応した嗜好の程度を示すものであり、例えば、数値情報として0乃至1までの範囲で付与し、数値が大きいほど、利用者の嗜好に合致する程度が高いことを示している。図3においては、理解を容易にするために、例えば、情報IDがM010の情報コンテンツの場合は、嗜好度「0.3」、心的状況「良好」と記載しているが(即ち、心的状況が「良好」のときの嗜好の程度が「0.3」であることを意味しているが)、嗜好度は、後述するように、利用者の当該情報コンテンツへのアクセスに応じて、属性更新部11aにより更新される嗜好度と、嗜好度生成部11bにより補間されて生成される嗜好度とに基づいて決定されるものである。
【0057】
次に、入力部13の構成について説明する。
DB(データベース)14のコンテンツDB(データベース)14aに蓄積される情報コンテンツ(内容)を選択するために用いられる属性情報を、利用者の現在の心的状況に基づいて、DB(データベース)14の属性DB(データベース)14bを検索することにより抽出して、属性提示部15bを介して提示させるために、まず、心的状況入力部13aから、利用者の気分や感情などからなる現在の心的状況を指定心的状況として入力することができる。
ここで、該指定心的状況として利用者の気分や感情を入力する方法としては、後述するように、利用者がスライド操作を行なうことが可能な気分スライダを設けて、利用者自身の現在の気分を、該気分スライダをスライド操作して手動入力する方法や、利用者自身の現在の心拍数,脈拍,血圧,脳波などの生体情報を自動的に測定して自動入力する方法などを用いることができる。
【0058】
また、入力された該指定心的状況に基づいて、属性DB(データベース)14bに登録されている属性情報を検索して、該当する情報コンテンツの属性情報を属性提示部15bを介して提示して、提示された情報コンテンツの属性情報の中から、コンテンツ出力部15aから出力することを所望する情報コンテンツを選択する選択情報を情報選択部13bから入力することができる。
【0059】
次に、表示部15の構成について説明する。
情報選択部13bを介して利用者により選択された情報コンテンツ(音楽や映像や小説などの各種分野に属する情報コンテンツ)は、コンテンツ出力部15aからディスプレイ装置やスピーカを用いて出力される。
また、利用者の現在の心的状況が心的状況入力部13aを介して指定心的状況として入力された際に、入力された該指定心的状況に合致する情報コンテンツに関する属性情報(情報コンテンツの分野(音楽,映像などの分野を示す大分類のジャンル)や情報コンテンツの項目,作者,演者,ジャンル(分野内を再分割した小分類のジャンル)、更には、入力された指定心的状況に対応する嗜好度などの情報)は、属性提示部15bに表示される。
【0060】
以下に、情報コンテンツとして、図3に示すごとき音楽情報の選択提示を行なう場合を例に採って、また、指定心的状況の入力を行なうための心的状況入力部13aとして、利用者の現在の気分をスライド操作により手動入力する気分スライダを用いて、気分を入力する場合を例に採って説明する。
【0061】
まず、図1に示す入力部13と出力部15との双方を備えた本発明に係る入出力ツールの一構成例を示す模式図を、図4に示す。
図4に示すように、本発明に係る入出力ツール20は、属性提示部15bとして、情報コンテンツに対する嗜好度などを示す属性情報を提示し、利用者が情報コンテンツを選択できるようにする選択属性提示部15bを、また、心的状況入力部13aとして、利用者の現在の気分を入力するための気分スライダ13a、該気分スライダ13aを操作するための操作用キー13aを、また、情報選択部13bとして、情報コンテンツを選択するための情報選択カーソル13b、該情報選択カーソル13bを操作するための操作用ジョグダイヤル13bを、更に、コンテンツ出力部15aとして、選択された情報コンテンツ(内容)である音楽情報(楽曲)を出力するスピーカ15aを備えている。
【0062】
勿論、図4に例示する入出力ツール20は、本発明に係る入力部13や表示部15の一例を示すものに過ぎず、気分スライダ13a,操作用キー13aや情報選択カーソル13b,操作用ジョグダイヤル13bやスピーカ15aあるいは選択属性提示部15b等は、上述した形式に限られるものではない。
選択属性提示部15bは、未知領域、無関心領域、好み領域の3つの領域に分割されて構成されている。縦軸は、情報コンテンツに対する利用者の嗜好の度合い(嗜好度)を示し、横軸は、利用者の気分を示す。
【0063】
情報選択カーソル13bにより選択されて表示された一つの情報コンテンツ「We will rock you/Keiko  Lee/ジャズ」に対する利用者の嗜好度は、図4のαやβにより示される嗜好度曲線に示すように、曲線または直線により表示される。
ここで、αやβにより示される嗜好度曲線は、利用者が過去にアクセスしたことがない情報コンテンツであった場合には、選択属性提示部15bの未知領域の位置に提示される。
利用者が過去にアクセスしたことがあり、しかも、嗜好度の高い情報コンテンツの場合には、選択属性提示部15bの好み領域の位置に提示される。
一方、利用者が過去にアクセスしたことがあるが、嗜好度が低い情報コンテンツの場合には、選択属性提示部15bの無関心領域の位置に提示される。
【0064】
図4に示す例において、嗜好度曲線αの場合、情報選択カーソル13bにより選択されて表示された情報コンテンツ「We will rock you/Keiko  Lee/ジャズ」は、過去にアクセスしたことがある情報コンテンツであり、利用者の気分が良好のときは、該情報コンテンツへの嗜好度が高い(即ち、気に入っている)が、気分が憂鬱のときは、該情報コンテンツに対して無関心であることを示している。
一方、嗜好度曲線βの場合は、嗜好度曲線αの場合とは逆に、気分が良好のときは、該情報コンテンツに対して無関心であるが、気分が憂鬱なときは、該情報コンテンツへの嗜好度が高い(気に入っている)ことを示している。
【0065】
利用者は、図4において、まず、気分スライダ13aの操作用キー13aを操作して、気分スライダ13aのマーカをスライドさせて、利用者の現在の状態に合致する気分を気分スライダ13a上の最大気分良好度「気分良好」と最大憂鬱度「憂鬱」との間で選択して入力する。
【0066】
次に、利用者は、情報選択カーソル13bを操作するための操作用ジョグダイヤル13bを操作して、情報選択カーソル13bを動かして、情報コンテンツの属性情報を順次検索していく。情報選択カーソル13bは、選択属性提示部15bの未知領域,無関心領域,好み領域のいずれの領域にも任意に移動することが可能である。
【0067】
選択属性提示部15bの未知領域,無関心領域,好み領域のいずれかの領域において、情報選択カーソル13bを情報コンテンツに当てると、情報選択カーソル13bが当てられた当該情報コンテンツに関する属性情報(図4のごとき音楽情報の場合、音楽情報コンテンツの属性情報、例えば、「We will rockyou/Keiko  Lee/ジャズ」のような曲名/歌手名/ジャンル)と該属性情報の一つである嗜好度を示す嗜好度曲線とが表示される。なお、属性情報として、曲名/歌手名/ジャンルなどのテキスト情報だけでなく、情報コンテンツそのものの一部を持たせておいてもよい。例えば、音楽情報コンテンツであれば、ある一定時間のイントロ部分を持たせておき、曲名/歌手名/ジャンルなどのテキスト情報と共に、あるいは、テキスト情報なしで、該イントロ部分を流すようにしても良い。映画情報コンテンツであれば、映画名/主演者名/ジャンルなどのテキスト情報と共に、あるいは、テキスト情報なしで、動画の一部分を流しても良い。また、ここでは、情報コンテンツの大分類を示す分野ジャンルの選択を行なう画面を示していないが、かかる分野ジャンルの選択も情報選択カーソル13bを用いてなされる。図4は、分野ジャンルの選択がなされて、音楽情報の分野に属する情報コンテンツに関する属性情報を提示する場合について説明している。
【0068】
利用者は、操作用ジョグダイヤル13bを操作して、情報選択カーソル13bを動かして、選択属性提示部15bに表示される情報コンテンツに関する属性情報を参照しながら、所望の情報コンテンツを検索し、操作用ジョグダイヤル13bを操作して出力すべき情報コンテンツを決定する。決定された情報コンテンツ(音楽情報の場合、楽曲)は、スピーカ15aから出力される。
【0069】
なお、図4においては、選択された情報コンテンツに対する嗜好度が、利用者の気分毎に対応させて、嗜好度曲線α又はβとして提示されているが、利用者が、指定心的状況として現在の気分を選択入力すると、図5や図6に示すように、選択入力された気分即ち指定心的状況に該当する範囲のみが嗜好度として直線表示されるようにしても良いし(図5の場合)、又は、同心円表示されるようにしても良い(図6の場合)。即ち、操作用ジョグダイヤル13bにより、情報コンテンツに関する属性情報を提示する際に、利用者が入力した指定心的状況のみに対応する情報コンテンツに関する属性情報(利用者の嗜好度を含む情報)を提示する指定提示モードと、利用者が入力した指定心的状況のみならず心的状況全体に対応する情報コンテンツに関する属性情報(利用者の嗜好度を含む情報)を提示する全体提示モードとを切り替えるモード切替部11c(モード切替手段)が備えられており、利用者はいずれのモードにも切り替えて属性情報を表示させることができる。
【0070】
ここに、図5は、図4に示す入出力ツール20において、利用者が指定した気分に該当する当該範囲のみを拡大表示した例を示す模式図である。また、図6は、利用者が指定した気分に該当する当該範囲における嗜好度の高い好み領域を中心に配置して表示した例を示す模式図であり、図6においては、情報コンテンツの属性情報を表示する際に、利用者が指定した気分における当該情報コンテンツに関する嗜好度を同心円により表示することを可能としている。
【0071】
図6において、4つの象限に分割したA,B,C,Dの各領域には、例えば、情報コンテンツが音楽情報の場合であれば、それぞれ、ロック,ポップス,クラシック,ジャズなどに分類した音楽ジャンルに対応させた音楽情報に関する属性情報を配置し、各音楽ジャンル毎に、情報コンテンツ(内容)に基づいて、相関の高い即ち嗜好度の高いものは、中心近くに配置して、それぞれ1/4円表示するようにしても良い。あるいは、音楽など一つのジャンルに拘ることなく、A,B,C,Dの各領域を、例えば、小説,音楽,映画,ゲームなどの複数分野(ジャンル)にそれぞれ対応させることにし、気分の良いときには、小説を好むが、気分が落ち込んでいるときには、音楽を好むなどと、複数の分野に亘る利用者の嗜好に対して同時に対応することができるようにしても良い。
【0072】
また、情報コンテンツに関する嗜好度を示す同心円を分割する分割数を4つに限ることなく、同時に提示させることを所望する分野数(ジャンル数)に応じて、任意の数に分割することとしても良い。また、ここでは、二次元的な図にしているが、ピラミッド型(三次元)に表示して、頂点部分に好み領域が配置されるようにしても良い。
【0073】
而して、前記指定提示モードにおいて、複数ジャンルにおける情報コンテンツの属性情報を同時に提示することを可能としている。
即ち、各情報コンテンツが属する分野(ジャンル)を示すID情報が、前述のごとく、属性情報として備えられており、属性提示部15bは、該ID情報を参照することにより、分類された分野(ジャンル)に属する情報コンテンツに関する属性情報を、分野(ジャンル)毎に対応する領域に表示させ、同時に、複数の分野(ジャンル)の属する情報コンテンツに関する属性情報を提示させることが可能である。
【0074】
次に、図1に示す制御部11の構成について更に詳細に説明する。
制御部11においては、情報コンテンツを選択する際の利用者の心的状況例えば気分に基づいて、前述のごとく、情報コンテンツに対する嗜好の度合い即ち嗜好度曲線γを更新する制御を行なうことができる。即ち、制御部11は、選択された情報コンテンツに関する属性情報(嗜好の度合いを含む)を、入力される心的状況に対応させて更新することができる属性更新部11aを備えている。
【0075】
例えば、利用者にとって未知領域にある情報コンテンツC1を選択した場合を例に採って、当該情報コンテンツC1に対する嗜好度曲線γを更新する場合を例に採って説明する。
まず、図7に示すように、情報コンテンツC1が利用者にとって過去にアクセスしたことがない未知領域にある場合、当該情報コンテンツC1に対する嗜好度曲線γは、利用者が如何なる気分にあったとしても、利用者の気分に関係することがなく、選択属性提示部15bの未知領域における直線として表される。ここで、図7は、利用者が過去に選択したことがない未知の情報コンテンツに対する嗜好度曲線γが選択属性提示部の未知領域に属していることを例示する模式図である。
【0076】
ここで、利用者が、例えば、指定心的状況として気分p1にある場合において、未知領域に属する当該情報コンテンツC1を選択した場合、図8に示すように、当該情報コンテンツC1に対する嗜好度yp1,N(気分p1にある際に、N回の情報コンテンツ全体へのアクセスがなされている条件下での当該情報コンテンツC1に対する嗜好度)は、遷移T1に示すごとく、選択属性提示部15bの未知領域の点c−2から無関心領域の“0”レベルの点c−1に移動し、当該情報コンテンツC1に対する各気分における嗜好度を示す嗜好度曲線γも未知領域から無関心領域の“0”レベルの位置の直線として移動する。かくのごとく、未知領域に属していた情報コンテンツC1に対する嗜好度yp1,N及び嗜好度曲線γは、利用者により操作用ジョグダイヤル13bで初めて選択された時点で、選択属性提示部15bの未知領域から無関心領域に移動する。
【0077】
利用者の現在の心的状況即ち指定心的状況として気分p1にある状態において、初めて選択されて選択属性提示部15bの未知領域から無関心領域に移動した当該情報コンテンツC1に対する嗜好度yp1,N
Figure 2004070510
と表現することとする。ここで、Nは、情報コンテンツ全体に対する全アクセス回数を示し、nは、N回のアクセスのうち、情報コンテンツC1へのアクセス回数を示す。
即ち、図8に示すように、当該情報コンテンツC1に対する気分p1における嗜好度yp1,Nは、y=0の位置c−1に移動し、当該情報コンテンツC1に対する嗜好度曲線γも、“0”レベルにある無関心領域の直線y=0として更新され、利用者が如何なる気分にある場合であっても、当該情報コンテンツC1に対する関心度即ち嗜好度が“0”レベルにあるように設定される。
【0078】
なお、図8は、ある気分p1の状態における利用者の初めての選択により、未知の情報コンテンツに対する嗜好度曲線が選択属性提示部15bの未知領域から無関心領域に遷移した例を示す模式図であり、利用者の如何なる心的状況にある場合でも、無関心領域のレベル“0”に嗜好度曲線γを移動させる例を示している。ここで、嗜好度yp1,Nや嗜好度曲線γのレベルとしては、無関心領域のレベル“0”と選択属性提示部15bの好み領域において最も関心が高いレベルを示すレベル“1”との間のいずれかの値が設定される(0≦yp1,N≦1,0≦γ≦1)。
【0079】
以下の説明においては、情報コンテンツC1に対する関心度即ち嗜好度の程度を測定する実施例として、情報コンテンツC1へのアクセス回数nを用いる場合を例に採って説明することとするが、かかるアクセス回数nの代わりに、情報コンテンツC1へのアクセス時間(即ち、情報コンテンツC1の視聴継続時間),アクセスした際の利用者の心拍数,脈拍,血圧,脳波など生体情報の測定値を用いることとしても良い。
【0080】
利用者の指定心的状況として気分p1にある場合に、利用者により操作用ジョグダイヤル13bが操作されて、再度(即ち、アクセス回数n=2)、情報コンテンツC1が選択された場合、情報コンテンツC1に対する嗜好度yp1,Nは、図9の遷移T2に示すように、選択属性提示部15bの無関心領域内を、気分p1の位置において、レベル“0”の位置の点c−1から点cへと上昇する。図9は、ある気分p1の状態において、情報コンテンツの選択の都度、該情報コンテンツに関する嗜好度が上昇していき、選択属性提示部15bの無関心領域から好み領域にまで更新されて遷移していく例を示す模式図である。
【0081】
かくのごとく、利用者が気分p1にある場合に、利用者により操作用ジョグダイヤル13bが操作されて、情報コンテンツC1が選択される都度、気分p1における情報コンテンツC1に対する嗜好度yp1,Nは上昇していく。
一般に、アクセス回数n≧2のとき、利用者のある気分pにおける情報コンテンツC1に対する嗜好度yp,Nは、例えば、次の式(2)により求めることができる。
Figure 2004070510
【0082】
ここで、Nは、前述のごとく、情報コンテンツ全体に対する全アクセス回数を示し、yp,N−1は、気分pの場合に前回即ち(N−1)回目の全アクセス回数の際における情報コンテンツC1に対する関心度即ち嗜好度を示す。また、関数f(n,N)は、全アクセス回数Nに対する情報コンテンツC1へのアクセス回数nの比率(即ち(n/N))が大きくなるほど、正の大きい値を出力し、逆に、小さくなるほど、負の大きい値を出力する関数を示す。ここに、−1≦f(n,N)≦1の関係にある。
【0083】
即ち、例えば、情報コンテンツC1に対する気分p1における嗜好度yp1,Nは、気分p1における1回前のアクセス時の嗜好度yp1,N−1に対して、今回のアクセス時の嗜好度f(n,N)を加算したものとして与えられる。
ここで、気分p1における全アクセス回数Nに対する情報コンテンツC1へのアクセス回数nの比(即ち(n/N))が増加していくと、全体のアクセス中における情報コンテンツC1へのアクセス回数が増えていくことを意味し、気分p1における嗜好度yp1,N(0≦yp1,N≦1)は、それに応じて大きくなり、選択属性提示部15bの無関心領域内で、図9の遷移T2に示すごとく、“0”レベルから好み領域に向かって順次上昇していくことになる。
【0084】
嗜好度yp1,Nのかくのごとき増加傾向を経て、嗜好度yp1,Nの値が無関心領域と好み領域との閾値(例えば、“0.2”)を超える状態にまで移動すると、図9の遷移T3に示すごとく、気分p1における嗜好度yp1,Nが無関心領域の点cから好み領域の点c+1に遷移するようになる。
【0085】
一方、例えば、利用者の心的状況としての気分p1において、選択属性提示部15bの好み領域内に嗜好度yp1,Nが存在している情報コンテンツC1であっても、利用者が当該情報コンテンツC1に飽きて、別の情報コンテンツにアクセスするようになり、情報コンテンツC1にアクセスしなくなると、(n/N)の比率に応じて増減する関数f(n,N)において、情報コンテンツC1に対するアクセス回数nは増加しないが、全体のアクセス回数Nは増加しているので、関数f(n,N)は減少して、負の値となり、情報コンテンツC1に関する嗜好度yp1,Nは小さくなり、気分p1における嗜好度yp1,Nが選択属性提示部15bの好み領域内で下降してくる。
そして、情報コンテンツC1に関する嗜好度yp1,Nの値が無関心領域と好み領域との閾値(例えば、“0.2”)よりも小さくなれば、気分p1における嗜好度yp1,Nが選択属性提示部15bの好み領域から無関心領域に移動する。
【0086】
なお、関数f(n,N)としては、前述のごとく、(n/N)の変化に応じて、該変化量に比例して増減させるように設定しても良いが、かかる場合のみに限らず、例えば、一旦、気分p1における情報コンテンツC1に関する嗜好度yp1,Nの値が無関心領域と好み領域との閾値(例えば、“0.2”)よりも大きくなり、嗜好度yp1,Nが選択属性提示部15bの好み領域に移動した後においては、無関心領域には下がりにくくなるように設定することとしても良い。更に、嗜好度が好み領域から無関心領域に移動することになった場合、当該情報コンテンツC1の属性情報として、かかる嗜好度に関する嗜好履歴情報を記憶させることにより、嗜好度が好み領域に一度も属したことがない無関心領域の情報コンテンツと識別可能とするように設定させることとしても良い。
【0087】
次に、利用者が情報コンテンツC1にアクセスした際の気分p1(即ち指定心的状況)における当該情報コンテンツC1に対する嗜好度に基づいて、該気分p1以外の気分p(p≠p1)における当該情報コンテンツC1に対する嗜好度(属性情報)を補間して生成する嗜好度生成手段(即ち嗜好度生成部11b)の動作の一例について説明する。
一般に、情報コンテンツC1に対して、利用者が気分p1の状態にある場合においてのみアクセスが行なわれている場合は、前述の式(2)に示すごとく、利用者の気分p1における嗜好度yp1,Nは、アクセス回数n(n≧2)に応じて、アクセス回数n=1における無関心領域の“0”レベルの位置c−1よりも上昇した位置cに位置する状態となる。
【0088】
ここで、気分p1以外の気分p(p≠p1)における情報コンテンツC1に対する嗜好度yp,Nについては、気分の両端即ち最大憂鬱度,最大気分良好度における嗜好度ypmin,N,ypmax,N(ypmin,N:最大憂鬱度における嗜好度、ypmax,N:最大気分良好度における嗜好度)は、それぞれ、図10に示すように、無関心領域の“0”レベルの位置a,bに固定されたままの状態とする。
【0089】
また、利用者の心的状況即ち気分p1以外の気分p(p≠p1)のうち、気分の両端ypmin,N,ypmax,N以外の各気分pにおける情報コンテンツC1に対する関心度即ち嗜好度を示す嗜好度曲線γとしては、図10の点a,c,b間を相互に接続する曲線に示すように、無関心領域の“0”レベルに固定されている両端ypmin,N,ypmax,Nの点a,bと、気分p1における嗜好度yp1,Nの点cとの間を滑らかな曲線を形成するように補間した曲線によって示される。
ここに、図10は、ある気分p1の状態にある場合においてのみアクセスが行なわれている場合に、気分p1以外の気分における嗜好度を示す嗜好度曲線の生成例を示す模式図である。
【0090】
なお、利用者の気分p1以外の気分p(p≠p1)における情報コンテンツC1に対する嗜好度yp,Nを示す嗜好度曲線γを得るための前述のごとき補間に関しては、場合によっては、図11の点a,c,b間を接続する折れ線γ′に示すように、無関心領域の“0”レベルに固定されている両端の気分における嗜好度ypmin,N,ypmax,Nと、気分p1における嗜好度yp1,Nとの間を直線により補間させることとしても良い。図11は、ある気分p1の状態にある場合においてのみアクセスが行なわれている場合に、気分p1以外の気分における嗜好度を示す嗜好度曲線の他の生成例を示す模式図である。
【0091】
即ち、気分p1において情報コンテンツC1に対するアクセス回数が1回(n=1)の場合には、両端の気分における嗜好度ypmin,N,ypmax,Nとの間を結ぶ直線y=0(気分p1における嗜好度yp1,Nの位置c−1を含む直線)として提示されていた情報コンテンツC1に対する嗜好度曲線γが、アクセス回数が2回以上(n≧2)となった場合(即ち、気分p1における嗜好度yp1,Nが点c−1の位置から点cに移動した場合)においては、利用者の気分p1以外の気分p(p≠p1)における情報コンテンツC1に対する嗜好度yp,Nは、3つの点a,c,b即ちypmin,N,yp1,N,ypmax,Nとの間を補間した曲線(図10に示す点a,c,b間の曲線γの場合)として、あるいは、補間した折れ線の直線(図11に示す点a,c,b間の折れ線γ′の場合)として生成されることになる。
【0092】
かくのごとき補間方法で、利用者が指定していない気分における嗜好度を生成する嗜好度生成方法を用いることにより、利用者が指定した気分p1近傍にある気分p(p≠p1)における情報コンテンツC1に対する嗜好度yp,Nについても、気分p1における嗜好度yp1,Nと近似するように提示することが可能であり、利用者は、自分の嗜好に、より合致した情報コンテンツを選択することができるようになる。
【0093】
更に、利用者の心的状況が、気分p1とは異なる気分p2(p2≠p1)にある状態において、情報コンテンツC1の選択がなされた場合、図12に示すように、気分p2の位置における情報コンテンツC1に対する嗜好度yp2,Nは、補間された嗜好度曲線γから算出されていた気分p2における嗜好度が式(2)により更に更新されることにより、図10に示す気分p1におけるアクセスに基づいて補間された嗜好度曲線γ上に存在していた気分p2における嗜好度yp2,Nを示す点d−1から、図12の遷移T4に示すように、点dへと更に上昇する。
【0094】
而して、気分p2(p2≠p1)の状態において、情報コンテンツC1が選択された場合、気分p(p≠p1,p2)における嗜好度を生成するための情報コンテンツC1に対する嗜好度曲線γは、図12に示す点a,c,d−1,b間を滑らかに接続した嗜好度曲線γからa,c,d,b間を滑らかに接続するように補間されて生成された曲線に更新される。図12は、ある気分p1の状態にある場合のみでアクセスされていた情報コンテンツを、気分p1以外の気分p2においてアクセスした場合における嗜好度曲線の更新例を示す模式図である。
【0095】
ここで、例えば、図12に示すごとく複数の点の間を補間して滑らかに接続する曲線、即ち、各気分pにおける嗜好度yp,Nを示す嗜好度曲線γとして描かれる曲線は、例えば、ベジェ曲線のように、点と点の間を曲線的に滑らかに結ぶ関数により計算することができる。
【0096】
同様に、更に気分p1及びp2とは異なる気分p3(p3≠p1,p2)の状態において、情報コンテンツC1に対するアクセスが行なわれると、図13に示すように、気分p3の位置における情報コンテンツC1に対する嗜好度yp3,Nが、図12において補間されて生成された嗜好度曲線γの線上における点e−1から、図13に示す遷移T5に示すように、点eの位置まで上昇し、図12に示す点a,c,d,e−1,b間を滑らかに接続した嗜好度曲線γからa,c,d,e,b間を滑らかに接続するように補間されて生成された嗜好度曲線γに更新される。ここに、図13は、ある気分p1,p2の状態にある場合にアクセスされていた情報コンテンツを、気分p1,p2以外の気分p3においてアクセスした場合における嗜好度曲線の更新例を示す模式図である。
【0097】
一方、過去において図13に示すごとく情報コンテンツC1へアクセスしていた気分p1,p2,p3のそれぞれの気分において、情報コンテンツC1へのアクセス回数が減少してきた場合、図13に示す嗜好度曲線γのように生成されていた線上の気分p1,p2,p3に対応する各点c,d,eから、図14の遷移T6,T7,T8それぞれに示すごとく、それぞれ、点c′,d′,e′へと下降方向に更新される。即ち、情報コンテンツC1を選択していた各気分p1,p2,p3における嗜好度yp1,N,yp2,N,yp3,Nが下降することに伴い、各嗜好度yp1,N,yp2,N,yp3,Nを補間することにより生成される嗜好度曲線も、嗜好度曲線γから嗜好度曲線γのように下降することとなり、各気分p1,p2,p3以外における気分p(p≠p1,p2,p3)における情報コンテンツC1に対する嗜好度yp,Nも下降することになる。
【0098】
ここに、図14は、ある気分p1,p2,p3の状態にある場合にアクセスされていた情報コンテンツが、利用者によりアクセスされなくなった場合における嗜好度曲線の更新例を示す模式図である。
【0099】
なお、各気分pにおける情報コンテンツC1に対する嗜好度yp,Nを滑らかに結ぶ嗜好度曲線γを作成する場合に、結ぶべき点が3点以上(例えば、図15に示すように、気分p1,p2,p3それぞれにおける嗜好度yp1,N,yp2,N,yp3,Nを示す点c,d,eの3点)存在している場合には、各点間の位置関係により、図15の嗜好度曲線γに示すように、最大憂鬱度,最大気分良好度を示す気分の両端における嗜好度ypmin,N,ypmax,Nの位置a,bを無関心領域の“0”レベルに固定せずに(点a′,b′)、3点以上の前記各点を滑らかに接続する曲線により、補間することとしても良い。
ここに、図15は、気分p毎の嗜好度曲線γとして結ぶべき嗜好度yp,Nが3点以上ある場合、最大憂鬱度,最大気分良好度を示す気分の両端における嗜好度ypmin,N,ypmax,Nを固定せずに3点以上の嗜好度により補間して得られるようにした場合の嗜好度曲線γの作成例を示す模式図である。
【0100】
また、情報コンテンツC1にアクセスした際の各気分pから得られる嗜好度yp,Nをそれぞれ直接接続するようにして嗜好度曲線γを生成する代わりに、図16に示すごとく、得られた各嗜好度yp,Nを直接接続せずに、得られた各嗜好度yp,Nとの間の誤差が最小になるように、n次の曲線によって嗜好度曲線γを近似することにより、各嗜好度を示す点と点との間の補間を行なうこととしても良い。ここに、図16は、情報コンテンツC1にアクセスした際の各気分pから得られる各嗜好度yp,Nとの間の誤差が最小になるように、n次の曲線により近似して生成される嗜好度曲線γの作成例を示す模式図である。
【0101】
次に、図1に示す本発明に係る情報選択提示装置10の制御部11における前述のごとき動作を、図17に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
まず、制御部11においては、入力部13の心的状況入力部13aを介して利用者が現在の気分を示す指定心的状況を入力するのを待ち合わせ(ステップS1)、指定心的状況が入力されると(ステップS1のNO)、当該指定心的状況に適合する情報コンテンツに関する属性情報(嗜好度を含む)を、DB14の属性DB14bから抽出して、表示部15の属性提示部15bに提示し(ステップS2)、利用者は、提示されている情報コンテンツに関する属性情報を参照して、入力部13の情報選択部13bを用いて、情報コンテンツ(内容)を選択する(ステップS3)。
【0102】
選択された情報コンテンツ(内容)は、DB14のコンテンツDB14aより読み出されて、表示部15のコンテンツ出力部15aを介して出力される(ステップS4)。
ここで、利用者が選択した情報コンテンツが過去にアクセスしたことがない新しい情報コンテンツであれば(ステップS5のYES)、式(2)に示す関数f(n,N)を初期設定し(ステップS7)、当該情報コンテンツに対する関数f(n,N)を制御部11に入力する。一方、利用者が選択した情報が過去にアクセスしたことがある情報コンテンツであれば(ステップS5のNO)、式(2)に示す当該情報コンテンツに対する関数f(n,N)を呼び出して(ステップS6)、当該情報コンテンツに対する関数f(n,N)を制御部11に入力する。
【0103】
制御部11は、入力された関数f(n,N)を用いて、当該指定心的状況における情報コンテンツの嗜好度(属性情報)を更新し(ステップS8)、更に、当該指定心的状況以外の心的状況におけるコンテンツの嗜好度(属性情報)を、生成された嗜好度曲線を用いて補間することにより更新し(ステップS9)、更新された当該情報コンテンツの属性情報を、表示部15の属性提示部15bを用いて提示する(ステップS10)。
なお、利用者が、先に入力した指定心的状況において、更に、他に情報コンテンツを出力したい場合においては、ステップS10において提示された属性情報の中から情報コンテンツを選択するステップS3の動作に復帰させることもできる。
【0104】
(実施例2)
次に、図1,図2のごとく構成された情報選択提示装置10の動作の実施例2について説明する。前述の実施例1においては、図1に示す入力部13の心的状況入力部13aとして、即ち、利用者の現在の気分や感情などを示す指定心的状況を入力する手段として、図4に示すような気分スライダ13aを設けて、自分の気分を気分スライダ13aのマーカをスライド操作して手動入力する方法を例に採って説明してきた。しかしながら、本発明に係る情報選択提示装置における心的状況入力手段は、かかる場合に限るものではない。
【0105】
即ち、前述したように、利用者の指定心的状況を入力する方法としては、利用者の心拍数や脈拍,血圧,脳波などの生体情報を自動的に測定して入力する方法も可能である。
かかる心的状況入力方法を用いる場合、情報コンテンツC1を選択した際の利用者の心的状況即ち指定心的状況のみに限らず、利用者が選択した情報コンテンツC1にアクセスしている状態においても、該利用者の生体情報を自動的に継続して抽出させるようにすることも可能である。かかる場合においては、情報コンテンツC1を選択した際の利用者の指定心的状況(生体情報)が、選択された情報コンテンツC1にアクセスしている間に変化してくることもあり得る。本実施例2においては、情報コンテンツにアクセス中における利用者の心的状況(生体情報)の変化に対応して、当該情報コンテンツの嗜好度を更新する実施例を説明することとする。
【0106】
換言すれば、図1における情報選択部13bによって選択された情報コンテンツをコンテンツ出力部15aから出力させて、利用者が該情報コンテンツにアクセス中の状態にある場合においても、心的状況入力部13aより当該利用者の心的状況を継続して入力させることにより、選択された前記情報コンテンツにアクセス中において、当該利用者の心的状況に変化が検知された際、変化が検知された該心的状況に対応させて、前記属性更新部11aによって前記情報コンテンツに関する嗜好度を更新させて、属性DB14bに格納させる実施例について説明する。
【0107】
以下においては、情報選択部13bにより選択された情報コンテンツにアクセス中においても、利用者の心的状況(気分)を自動的に継続して入力する心的状況入力部13aとして、利用者のアルファ波(脳波)を自動的に継続して測定する測定器を用いる場合を例に採って、情報コンテンツの嗜好度を更新する実施例を説明する。
図18において、情報コンテンツC1に対する嗜好度をyとして縦軸に示し、自動的に継続して測定される利用者のアルファ波の値(アルファ波値)をqとして横軸に示している。前述の実施例1における嗜好度yp,Nの場合と同様に、嗜好度yの値が大きいほど、情報コンテンツC1に対する利用者の関心度即ち嗜好度が高く、また、アルファ波値qは、例えば、値が大きいほど、利用者の気分が高揚していて、値が小さいほど、利用者の気分が落ち着いている場合を示している。ここに、図18は、情報コンテンツC1に対してアクセス中における利用者のアルファ波値の変化に基づいて、嗜好度を更新する嗜好度曲線の更新例を示す模式図である。
【0108】
図18において、情報コンテンツC1を選択した時点における利用者のアルファ波の値(アルファ波値)をq1とする。また、アルファ波値q1における情報コンテンツC1に対する利用者の嗜好度をyq1とした場合、アルファ波値の最小値qmin,最大値qmaxのそれぞれにおける利用者の嗜好度yqmin,yqmaxを示す点をそれぞれ点i,jとし、アルファ波値q1における嗜好度yq1を示す点を点kとして、任意のアルファ値qにおける情報コンテンツC1に対する嗜好度yは、点i,k,jを滑らかな曲線で接続した嗜好度曲線δによって補間して与えることができる。
【0109】
ところで、利用者が情報コンテンツC1にアクセス中においても、自動的に継続して当該利用者のアルファ波値が測定されている状態にある。ここで、情報コンテンツC1にアクセス中において当該利用者のアルファ波値がq1からq2に変化し、利用者の気分が高揚してきたことが検知された場合、嗜好度yは、アルファ波値q1における情報コンテンツC1に対する嗜好度yq1から、図18の遷移T9に示すごとく、嗜好度曲線δによって補間されていた線上のアルファ波値q2における点l−1から点lに示す嗜好度yq2に変化することになる。即ち、点lにおける嗜好度yq2は、生成されている嗜好度曲線δにより補間されて求められる点l−1を基準として、当該情報コンテンツC1が選択されたものとして改めて算出された嗜好度として与えられる。
【0110】
この結果として、任意のアルファ波値q(q≠q1,q2)における情報コンテンツC1に対する嗜好度yは、点i,k,l,jを結ぶ曲線が示す嗜好度曲線δにより更新される。
【0111】
一方、利用者が情報コンテンツC1にアクセス中に、当該利用者のアルファ波値がq1からq3に変化した(即ち、気分が落ち着いてきた)ことが検知された場合は、嗜好度曲線δによって補間されていた線上のアルファ波値q3における点m−1から点mに示す嗜好度yq3に、図18の遷移T10のごとく変化することになる。而して、任意のアルファ波値q(q≠q1,q3)における情報コンテンツC1に対する嗜好度yは、点i,m,k,jを結ぶ曲線が示す嗜好度曲線δにより更新される。
【0112】
かくのごとく、情報コンテンツC1にアクセス中に変化するアルファ波値q即ち気分に追従して、情報コンテンツC1にアクセスした結果を反映するように、利用者の嗜好度yを更新することにより、利用者の現在の嗜好に、より適した情報コンテンツの属性情報が提示され、利用者が所望する情報コンテンツを、より的確に選択して提供できるようになる。更に、情報コンテンツC1にアクセス中に変化するアルファ波値qを用いる方法は、利用者の気分を変えさせるような情報コンテンツを推薦する際の判断にも利用できる。例えば、利用者の気分が落ち込んでいるので、気分を高揚させたいという場合に、情報コンテンツC1にアクセス中に変化するアルファ波値をモニタリングすることにより、変化したアルファ波値に対応して最も適した情報コンテンツを改めて選択させるようにすることができるようになる。
【0113】
(実施例3)
次に、図1,図2のごとく構成された情報選択提示装置10の動作の実施例3について説明する。前述の実施例1においては、図1の表示部15の属性提示部15bは、図4の選択属性提示部15bに示すごとく、未知領域,無関心領域,好み領域の3つの領域に階層化されて分割構成されていた。
また、実施例1においては、利用者の気分pをパラメータとして、利用者が、過去にアクセスしたことがないすべての情報コンテンツは未知領域に、利用者が過去にアクセスし、しかも、嗜好度の高い情報コンテンツは好み領域に、利用者がアクセスしたことがあるが、無関心あるいは関心度即ち嗜好度が余り高くない情報コンテンツは無関心領域に、それぞれの情報コンテンツに対する嗜好度yp,Nが属するようにして属性提示部15bにて提示されていた。
【0114】
本実施例3においては、好み領域を、更に嗜好の度合いに応じて、利用者の嗜好が最も高いものとして示される「こだわり領域」と、利用者の嗜好がこだわりの領域と無関心の領域との間で揺らいでいる状態にある「ゆらぎ領域」との2つの領域に分割し、未知領域,無関心領域,ゆらぎ領域,こだわり領域の4つの領域に階層化することとし、4つの領域(階層)間を、情報コンテンツの嗜好度が移動する際の移動ルールを予め設定し、該移動ルールに基づいて、利用者に提示する情報コンテンツの属性情報を決定することとしている。
【0115】
換言すれば、本実施例3においては、情報コンテンツに対する嗜好度の程度に応じて分類された複数の領域(未知領域,無関心領域,ゆらぎ領域,こだわり領域)を予め設定すると共に、情報コンテンツに対する嗜好度が複数の各領域間を移動する移動履歴に基づいて、情報コンテンツに関する属性情報の提示領域を決定する移動ルールを予め設定し、図1に示す属性提示部15bが、情報コンテンツに関する属性情報を提示する際に、当該情報コンテンツに対する嗜好度の前記移動履歴に基づいて、前記移動ルールを参照することにより、当該情報コンテンツに関する属性情報の提示領域を決定するようにしている。
【0116】
利用者がアクセスした情報コンテンツC1に対する嗜好度は、実施例1あるいは実施例2において記載しているような方法に基づいて、図19に示すように、「未知領域」から「無関心領域」,「ゆらぎ領域」,「こだわり領域」へと利用者の嗜好の度合い(即ち、情報コンテンツに対する関心度)に応じて移動する。ここで、各領域間の前記移動ルールは、例えば、以下の3通りとし、それぞれに対して、情報コンテンツの提示方法を利用者が任意に予め設定することができる。
【0117】
(1)第1の移動ルール(図19に示すr1):情報コンテンツに対する嗜好度が、「未知領域」から「無関心領域」に移動したまま留まる情報コンテンツC1。
(2)第2の移動ルール(図19に示すr2):情報コンテンツに対する嗜好度が、「未知領域」から「無関心領域」を経由して「ゆらぎ領域」まで領域間を移動して、その後「無関心領域」に戻る情報コンテンツC2。
(3)第3の移動ルール(図19に示すr3):情報コンテンツに対する嗜好度が、「未知領域」から「無関心領域」及び「ゆらぎ領域」を経由して、「こだわり領域」へと領域間を移動した後、「ゆらぎ領域」に戻る情報コンテンツC3。
【0118】
ここに、図19は、情報コンテンツに対する嗜好度が各領域間を移動する場合の移動ルールの一例を示す模式図である。なお、かかる3つの移動ルール以外に、「未知領域」から「無関心領域」を経て「ゆらぎ領域」に留まる場合や、更に、「こだわり領域」まで移動して、「こだわり領域」に留まる場合などの移動ルールを規定することとしても良い。
【0119】
かくのごとく4つの領域を設定することにより、「未知領域」には、利用者が過去にアクセスしたことがない情報コンテンツが、「無関心領域」には、過去にアクセスしたことがあるが、興味がない情報コンテンツが、「こだわり領域」には、頻繁にアクセスし、利用者自身が好きであると自認するこだわりの情報コンテンツが、それぞれ提示されることになる。更に、「ゆらぎ領域」には、利用者自身が好きであると自認するような明確なこだわりはないが、時々アクセスする情報コンテンツ、「こだわり領域」へ上昇する可能性を有している情報コンテンツ、あるいは、以前こだわりを持っていたが、興味が低下して頻繁にはアクセスしなくなった情報コンテンツが提示されることになる。
【0120】
ここで、図1に示す表示部15の属性提示部15bにおいて、「こだわり領域」内に属する情報コンテンツに関する属性情報のみを提示するようにしてしまうと、利用者は、常に、こだわりの情報コンテンツに直ちにアクセスすることはできるが、毎回、同じ情報コンテンツのみが提示されてきて、提示される情報コンテンツに飽きてしまう可能性がある。また、利用者の好みが変化したとしても直ちには対応することができない。しかしながら、本実施例3における場合のごとく、「ゆらぎ領域」の階層を設け、かつ、移動ルールを適切に設定することにより、利用者が、自己の好みのゆらぎに対応した情報コンテンツを随時選択することができるようになり、情報コンテンツに対する利用者の選択の幅を広げることができることになる。即ち、嗜好度の移動履歴に基づいて適用される前記移動ルールを適切に設定しておくことにより、該移動ルールを参照して、利用者の好みの変化に応じて、的確な情報コンテンツを提示することが可能となる。
【0121】
(実施例4)
ところで、心理学の分野においては、人間がある行動をしたり、ある判断をしたりする場合に、その行動や判断の裏には、本人は意識していなくても、多くの過去の経験の記憶(即ち、“潜在記憶”)が存在していると考えられている(例えば、有斐閣「心理学辞典」(1999年発行))。而して、利用者の情報コンテンツに対する好き嫌い即ち嗜好度は、利用者が過去にどんな情報コンテンツに接していたかという履歴情報(経験情報)により決定される傾向が高いと考えられる。従って、利用者の嗜好度として「こだわり領域」内に存在している情報コンテンツについては過去の履歴情報(経験情報)として保存しておき、しかる後にあっては、保存している該履歴情報に基づいて、該利用者の嗜好度を推測し、利用者に対して、的確な情報コンテンツを推薦する際に利用できるようにすることも重要である。
【0122】
そこで、図1,図2のごとく構成された情報選択提示装置10の実施例4としては、前記実施例3の4つの領域に対して、更に「潜在領域」を設けて、前記(3)に示す第3の移動ルール(図19におけるr3)として、嗜好度が一旦「こだわり領域」にまで達した情報コンテンツのうち、時間の経過と共に、興味が低下して「ゆらぎ領域」にまで嗜好度が低下した情報コンテンツC3に関しては、その後、アクセス回数が更に低下し、殆どアクセスしない状態になったとしても、「無関心領域」には移動させずに、図20に示すごとく、情報コンテンツC3′として「潜在領域」に移動させ、「潜在領域」に保存させるように設定する。ここに、図20は、情報コンテンツに対する嗜好度が潜在領域を備えた各領域(階層)間を移動する場合の移動ルールの一例を示す模式図である。
【0123】
即ち、「潜在領域」には、以前「こだわり領域」の嗜好度であった情報コンテンツが、時間の経過と共に、興味が低下したためにアクセス回数が減少してしまい、嗜好度が「ゆらぎ領域」に下降し、遂には、アクセスされなくなった履歴を有する情報コンテンツC3′が含まれることになる。従って、「潜在領域」に含まれている情報コンテンツC3′を過去の嗜好履歴情報(経験情報)として分析することにより、より正確に利用者の嗜好傾向を推定することができると考えることができ、かかる分析結果を基に、利用者に推薦するための、より有効な情報コンテンツを決定することができるようになる。
【0124】
図20に示すような「潜在領域」に含まれている情報コンテンツC3′を扱うための前記移動ルールとしては、利用者の好みに応じて、昔好きだった情報コンテンツとして、図1に示す表示部15の属性提示部15bに提示し、利用者が「潜在領域」内の情報コンテンツC3′を選択できるように設定しても良いし、選択できないように設定しても、あるいは、情報コンテンツC3′を提示しないように設定しても、いずれにも任意に設定することができる。なお、以前「こだわり領域」の嗜好度であった情報コンテンツが、時間の経過と共に、興味が低下したためにアクセス回数が減少してしまった場合、該情報コンテンツを「ゆらぎ領域」に移動させずに「潜在領域」に移動させ、「潜在領域」に保存させるようにしても良い。
【0125】
最後に、本情報選択提示装置10には、図2に示すように、他の情報選択提示装置と相互接続することができるネットワーク接続部9を備えており、互いにネットワーク接続することにより、例えば、知人や友人同士で、ネットワークを介して、それぞれの領域毎の情報コンテンツを推薦し合うことを可能とするように構成することにしても良い。あるいは、知人や友人同士で、それぞれの領域毎の情報コンテンツを比較し合い、類似の嗜好特性を有する人物を仲間として検知する手段として使用することもできる。
【0126】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る情報選択提示装置,情報選択提示方法,情報選択提示プログラム及び該情報選択提示プログラムの記録媒体によれば、選択された情報コンテンツに対する関心度即ち嗜好度などの属性情報を、利用者の心的状況(即ち、気分や感情、あるいは、アルファ波値などに代表される脳波や心拍数や脈拍,血圧などの生体情報)に対応させて更新する属性更新手段を備えることにより、時間の経過と共に、変化する利用者の心的状況における嗜好の変化に追従して、利用者の嗜好に合致する情報コンテンツを自動的に再分類して管理し、利用者に提供することができ、利用者は現在の心的状況に対応する最適な情報コンテンツをいつでも迅速に取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報選択提示装置の基本構成例を示すブロック構成図である。
【図2】本発明に係る情報選択提示装置の具体的なハードウェア構成の一例を示すブロック構成図である。
【図3】属性DB(データベース)の構成例として音楽情報の一例を示すメモリ構成図である。
【図4】入力部と出力部との双方を備えた本発明に係る入出力ツールの一構成例を示す模式図である。
【図5】図4に示す入出力ツールにおいて、利用者が指定した気分に該当する当該範囲のみを拡大表示した例を示す模式図である。
【図6】本情報選択提示装置の入出力ツールにおいて、利用者が指定した気分に該当する当該範囲における嗜好度の高い好み領域を中心に配置して表示した例を示す模式図である。
【図7】利用者が過去に選択したことがない未知の情報コンテンツに対する嗜好度曲線が選択属性提示部の未知領域に属していることを例示する模式図である。
【図8】ある気分の状態における初めての選択により、未知の情報コンテンツに対する嗜好度曲線が選択属性提示部の未知領域から無関心領域に遷移した例を示す模式図である。
【図9】ある気分の状態において、情報コンテンツの選択の都度、該情報コンテンツに関する嗜好度が上昇していき、選択属性提示部の無関心領域から好み領域にまで更新されて遷移していく例を示す模式図である。
【図10】ある気分p1の状態にある場合においてのみアクセスが行なわれている場合に、気分p1以外の気分における嗜好度を示す嗜好度曲線の生成例を示す模式図である。
【図11】ある気分p1の状態にある場合においてのみアクセスが行なわれている場合に、気分p1以外の気分における嗜好度を示す嗜好度曲線の他の生成例を示す模式図である。
【図12】ある気分p1の状態にある場合のみでアクセスされていた情報コンテンツを、気分p1以外の気分p2においてアクセスした場合における嗜好度曲線の更新例を示す模式図である。
【図13】ある気分p1,p2の状態にある場合にアクセスされていた情報コンテンツを、気分p1,p2以外の気分p3においてアクセスした場合における嗜好度曲線の更新例を示す模式図である。
【図14】ある気分p1,p2,p3の状態にある場合にアクセスされていた情報コンテンツが、利用者によりアクセスされなくなった場合における嗜好度曲線の更新例を示す模式図である。
【図15】気分毎の嗜好度曲線として結ぶべき嗜好度が3点以上ある場合、最大憂鬱度,最大気分良好度を示す気分の両端における嗜好度を固定せずに3点以上の嗜好度により補間して得られるようにした場合の嗜好度曲線の作成例を示す模式図である。
【図16】情報コンテンツにアクセスした際の各気分から得られる各嗜好度との間の誤差が最小になるように、n次の曲線により近似して生成される嗜好度曲線の作成例を示す模式図である。
【図17】本発明に係る情報選択提示装置の制御部の動作を詳細に説明するフローチャートである。
【図18】情報コンテンツに対してアクセス中における利用者のアルファ波値の変化に基づいて、嗜好度を更新する嗜好度曲線の更新例を示す模式図である。
【図19】情報コンテンツに対する嗜好度が各領域間を移動する場合の移動ルールの一例を示す模式図である。
【図20】情報コンテンツに対する嗜好度が潜在領域を備えた各領域間を移動する場合の移動ルールの一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1…CPU、2…ワークメモリ、2a…プログラムメモリ、3…入力部、3a…心的状況入力部、3b…情報選択部、4…データベースメモリ、5…表示部、6…外部記憶ドライバ、7…外部記憶装置、8,8a…情報選択提示プログラム、9…ネットワーク接続部、10…情報選択提示装置、11…制御部、11a…属性更新部、11b…嗜好度生成部、11c…モード切替部、13…入力部、13a…心的状況入力部、13a…気分スライダ、13a…操作用キー、13b…情報選択部、13b…情報選択カーソル、13b…操作用ジョグダイヤル、14…DB(データベース)、14a…コンテンツDB(データベース)、14b…属性DB(データベース)、15…表示部、15a…コンテンツ出力部、15a…スピーカ、15b…属性提示部、15b…選択属性提示部、20…入出力ツール。

Claims (23)

  1. 利用者の現在の心的状況を指定心的状況として入力する心的状況入力手段と、該心的状況入力手段より入力された前記指定心的状況に基づいて、情報コンテンツに関する属性情報を格納している属性データベースを検索して、前記指定心的状況に対応した情報コンテンツに関する属性情報を提示する属性提示手段と、該属性提示手段により提示される情報コンテンツに関する属性情報に基づいて、情報コンテンツを選択する情報選択手段とを備えた情報選択提示装置において、前記情報選択手段によって選択された情報コンテンツに関する属性情報を、前記心的状況入力手段より入力された前記指定心的状況に対応させて更新する属性更新手段を備えていることを特徴とする情報選択提示装置。
  2. 請求項1に記載の情報選択提示装置において、前記指定心的状況を入力する前記心的状況入力手段が、利用者の現在の心的状況を当該利用者が手動入力する入力手段、及び/又は、利用者の心拍数,脈拍,血圧,脳波のいずれかからなる生体情報を自動的に測定して継続して自動入力する入力手段から構成されていることを特徴とする情報選択提示装置。
  3. 請求項1又は2に記載の情報選択提示装置において、前記属性提示手段によって情報コンテンツに関する属性情報を提示する際に、前記心的状況入力手段より入力された前記指定心的状況のみに対応する当該情報コンテンツに関する属性情報を提示する指定提示モードと、入力された前記指定心的状況のみならず利用者の心的状況全体に対応する情報コンテンツに関する属性情報を提示する全体提示モードとを切り替えることができるモード切替手段を備えていることを特徴とする情報選択提示装置。
  4. 請求項3に記載の情報選択提示装置において、前記属性提示手段によって提示される情報コンテンツに関する属性情報として、情報コンテンツが属するジャンル(分野)を示すID情報を備え、前記モード切替手段により前記指定提示モードに切り替えられている場合、前記属性提示手段が、前記属性情報に備えられている前記ID情報を参照して、該ID情報が属するジャンル毎に異なる提示領域に、それぞれのジャンルに属する情報コンテンツに関する属性情報を提示させることにより、複数のジャンルの情報コンテンツに関する属性情報を同時に提示させることができることを特徴とする情報選択提示装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の情報選択提示装置において、前記属性更新手段によって利用者の前記心的状況に対応させて更新される情報コンテンツに関する前記属性情報として、前記心的状況入力手段より入力された前記指定心的状況における当該情報コンテンツに対する嗜好の度合いを示す嗜好度が含まれていることを特徴とする情報選択提示装置。
  6. 請求項5に記載の情報選択提示装置において、前記属性更新手段により更新される前記情報コンテンツに対する前記嗜好度が、当該情報コンテンツに対するアクセス回数、及び/又は、当該情報コンテンツへのアクセス時間、及び/又は、当該情報コンテンツにアクセスした際の利用者の心拍数,脈拍,血圧,脳波のいずれかからなる生体情報に基づいて算出されることを特徴とする情報選択提示装置。
  7. 請求項5又は6に記載の情報選択提示装置において、前記属性更新手段により、前記心的状況入力手段より入力された前記指定心的状況における情報コンテンツに対する前記嗜好度が更新された際に、入力された前記指定心的状況以外の当該利用者の各心的状況における情報コンテンツに対する嗜好度を、入力された前記指定心的状況において更新された前記嗜好度を補間することにより生成することができる嗜好度生成手段を備えていることを特徴とする情報選択提示装置。
  8. 請求項7に記載の情報選択提示装置において、前記嗜好度生成手段として、前記指定心的状況以外の当該利用者の各心的状況における情報コンテンツに対する嗜好度を補間して生成する際に、前記指定心的状況における前記嗜好度の間を、直線を用いて、あるいは、ベジェ曲線を用いて補間して生成することを特徴とする情報選択提示装置。
  9. 請求項7又は8に記載の情報選択提示装置において、入力された前記指定心的状況に対応させて情報コンテンツに関する属性情報を前記属性更新手段により更新する場合、前回までに入力された前記指定心的状況に対応させて前記属性更新手段により更新されている嗜好度、あるいは、前記嗜好度生成手段により補正されて生成されている嗜好度に基づいて、前記属性更新手段が、入力された前記指定心的状況に対応させて、情報コンテンツに対する嗜好度を更新することを特徴とする情報選択提示装置。
  10. 請求項5乃至9のいずれかに記載の情報選択提示装置において、前記情報選択手段によって選択された情報コンテンツに利用者がアクセス中においても、前記心的状況入力手段より当該利用者の心的状況を入力させることにより、選択された前記情報コンテンツにアクセス中において、当該利用者の心的状況に変化が検知された際、変化が検知された該心的状況に対応させて、前記属性更新手段によって前記情報コンテンツに対する嗜好度を更新させることを特徴とする情報選択提示装置。
  11. 請求項5乃至10のいずれかに記載の情報選択提示装置において、情報コンテンツに対する嗜好度の程度に応じて分類された複数の領域を予め設定すると共に、情報コンテンツに対する嗜好度が複数の前記領域間を移動する移動履歴に基づいて、当該情報コンテンツに関する属性情報の提示領域を決定する移動ルールを予め設定し、前記属性提示手段が、情報コンテンツに関する属性情報を提示する際に、当該情報コンテンツに対する嗜好度の前記移動履歴に基づいて、前記移動ルールを参照することにより、当該情報コンテンツに関する属性情報の提示領域を決定することを特徴とする情報選択提示装置。
  12. 請求項11に記載の情報選択提示装置において、分類された複数の前記領域として、情報コンテンツに対して利用者が頻繁にアクセスし、利用者自身が好きであると自認する情報コンテンツであることを示すこだわり領域と、利用者の関心が全くないかあるいは極めて関心度が低い情報コンテンツであることを示す無関心領域と、前記こだわり領域と無関心領域とのいずれかあるいは双方との間を利用者の関心が揺らいでいる情報コンテンツであることを示すゆらぎ領域とを、有していることを特徴とする情報選択提示装置。
  13. 請求項12に記載の情報選択提示装置において、前記移動ルールとして、過去において、利用者の嗜好度が前記こだわり領域にまで到達した情報コンテンツのうち、時間の経過と共に、該利用者の関心度が低下して、前記ゆらぎ領域にまで嗜好度が低下した情報コンテンツに対して、しかる後においても殆どアクセスしない状態に至ったとしても、当該情報コンテンツの嗜好度を、前記無関心領域に移動させずに、過去の嗜好履歴情報を保存する潜在領域に移動させるルールとすることにより、該潜在領域に移動された嗜好度を有する情報コンテンツを、該利用者の嗜好傾向を分析することができる情報として利用可能とすることを特徴とする情報選択提示装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれかに記載の情報選択提示装置において、他の情報選択提示装置とのネットワーク接続を行なうことを可能とするネットワーク接続手段を備えていることを特徴とする情報選択提示装置。
  15. 利用者の現在の心的状況を指定心的状況として入力する心的状況入力ステップと、該心的状況入力ステップより入力された前記指定心的状況に基づいて、情報コンテンツに関する属性情報を格納している属性データベースを検索して、前記指定心的状況に対応した情報コンテンツに関する属性情報を提示する属性提示ステップと、該属性提示ステップにより提示される情報コンテンツに関する属性情報に基づいて、情報コンテンツを選択する情報選択ステップとを備えた情報選択提示方法において、前記情報選択ステップによって選択された情報コンテンツに関する属性情報を、前記心的状況入力ステップより入力された前記指定心的状況に対応させて更新する属性更新ステップを備えていることを特徴とする情報選択提示方法。
  16. 請求項15に記載の情報選択提示方法において、前記指定心的状況を入力する前記心的状況入力ステップが、利用者の心的状況を利用者が手動入力するステップ、及び/又は、利用者の心拍数,脈拍,血圧,脳波のいずれかからなる生体情報を自動的に測定して継続して自動入力するステップから構成されていることを特徴とする情報選択提示方法。
  17. 請求項15又は16に記載の情報選択提示方法において、前記属性更新ステップによって利用者の前記心的状況に対応させて更新される情報コンテンツに関する前記属性情報として、前記心的状況入力ステップより入力された前記指定心的状況における当該情報コンテンツに対する嗜好の度合いを示す嗜好度が含まれていることを特徴とする情報選択提示方法。
  18. 請求項17に記載の情報選択提示方法において、前記属性更新ステップにより、前記心的状況入力ステップより入力された前記指定心的状況における情報コンテンツに対する前記嗜好度が更新された際に、入力された前記指定心的状況以外の当該利用者の各心的状況における情報コンテンツに対する嗜好度を、入力された前記指定心的状況において更新された前記嗜好度を補間することにより生成することができる嗜好度生成ステップを備えていることを特徴とする情報選択提示方法。
  19. 請求項18に記載の情報選択提示方法において、入力された前記指定心的状況に対応させて情報コンテンツに関する属性情報を前記属性更新ステップにより更新する場合、前回までに入力された前記指定心的状況に対応させて前記属性更新ステップにより更新されている嗜好度、あるいは、前記嗜好度生成ステップにより補正されて生成されている嗜好度に基づいて、前記属性更新ステップが、入力された前記指定心的状況に対応させて、情報コンテンツに対する嗜好度を更新することを特徴とする情報選択提示方法。
  20. 請求項17乃至19のいずれかに記載の情報選択提示方法において、前記情報選択ステップによって選択された情報コンテンツに利用者がアクセス中においても、前記心的状況入力ステップより当該利用者の心的状況を入力させることにより、選択された前記情報コンテンツにアクセス中において、当該利用者の心的状況に変化が検知された際、変化が検知された該心的状況に対応させて、前記属性更新ステップによって前記情報コンテンツに対する嗜好度を更新させることを特徴とする情報選択提示方法。
  21. 請求項17乃至20のいずれかに記載の情報選択提示方法において、情報コンテンツに対する嗜好度の程度に応じて分類された複数の領域を予め設定すると共に、情報コンテンツに対する嗜好度が複数の前記領域間を移動する移動履歴に基づいて、当該情報コンテンツに関する属性情報の提示領域を決定する移動ルールを予め設定し、前記属性提示ステップが、情報コンテンツに関する属性情報を提示する際に、当該情報コンテンツに対する嗜好度の前記移動履歴に基づいて、前記移動ルールを参照することにより、当該情報コンテンツに関する属性情報の提示領域を決定することを特徴とする情報選択提示方法。
  22. 請求項15乃至21のいずれかに記載の情報選択提示方法を、コンピュータにより実行することが可能なプログラムコードとして実現していることを特徴とする情報選択提示プログラム。
  23. 請求項22に記載の情報選択提示プログラムを、コンピュータ読み取りが可能な記録媒体に記録させていることを特徴とするプログラム記録媒体。
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