JP2004069768A - 魚眼レンズ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】物体側より複数の負レンズ成分L1、L2と二組の接合レンズ成分L3、L4を有し全体として負の屈折力の前群G1と、前記前群G1に対して軸上間隔をあけて配置され全体として正の屈折力の後群G2とから構成され、
前記前群G1の前記接合レンズ成分L3、L4の少なくとも一方は、物体側に負レンズ成分を配し、当該物体側に配置された負レンズ成分は所定の条件を満足すること。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型でありながらレンズ最終面から像面までの空気換算距離を充分に確保した一眼レフカメラ用、特にデジタル一眼レフカメラに最適な魚眼レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一眼レフカメラ用の魚眼レンズの殆どは、受光面の大きさ(イメージサイズ)が35mmフィルムサイズに対応したレンズである。それらの魚眼レンズをそのままデジタル一眼レフカメラに用いたとしても、受光面の大きさ(イメージサイズ)の違いによりレンズの焦点距離と画角の関係が従来の銀塩一眼レフカメラとは異なるため、180度の画角を保つことが出来ない。
【0003】
一般的にデジタル一眼レフカメラに用いられる撮像素子の受光面の大きさは、35mmフィルムのフルサイズよりも少し小さめのサイズである。その結果、一般的に「35mmフィルムイメージサイズの対角線」を「撮像素子のイメージサイズの対角線」で割った値をレンズの焦点距離に掛けた値がデジタル一眼レフカメラにおける焦点距離になってしまう。
【0004】
従って、銀塩一眼レフカメラで180度の画角を持っていた魚眼レンズをそのままデジタル一眼レフカメラに使用した場合は、単なる超広角レンズの効果しか得られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
撮影画面が35mmフィルムのフルサイズよりも少し小さいデジタル一眼レフカメラ用レンズの画角は上述した理由から必然的に狭くなる。従って、魚眼レンズのように広い範囲を写し込もうとすると焦点距離をより短く設定しなければならない。その結果、デジタル一眼レフカメラ用魚眼レンズのバックフォーカスは焦点距離の3倍以上必要になるため、光学系として物体側に極端に強い発散系を配置する必要が生じる。
【0006】
魚眼レンズにおいては、主点を後方へ出すレトロフォーカスタイプが用いられるが、上記理由から光学系として物体側に強い発散系を配置することにより、像面湾曲および非点収差による性能劣化を招きやすい。
【0007】
さらに、レトロフォーカスタイプは、前群の負レンズの外径が大きくなる傾向があり、魚眼レンズの大型化、重量化を伴うという問題点もある。
【0008】
本発明は、上述の事情に鑑みて行われたものであり、バックフォーカスを充分に確保し、像面湾曲が良好に補正され優れた光学性能を有する明るくコンパクトな、デジタルカメラに適した、魚眼レンズを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る魚眼レンズは、 物体側より複数の負レンズ成分と二組の接合レンズ成分を有し全体として負の屈折力の前群と、前記前群に対して軸上間隔をあけて配置され全体として正の屈折力の後群とから構成され、
前記前群の前記接合レンズ成分の少なくとも一方は、物体側に負レンズ成分を配し、当該物体側に配置された負レンズ成分は以下の条件を満足することを特徴とする魚眼レンズ。
(1)1.0<|R|/f<4.0
但し、
f:前記魚眼レンズ全系の焦点距離、
R:前記物体側に配置された負レンズ成分の物体側面の曲率半径である。
【0010】
また、本発明の魚眼レンズでは、前記前群は、物体側より順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ成分と、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第2レンズ成分と、負レンズ成分と正レンズ成分との接合からなる第3レンズ成分と、正レンズ成分と負レンズ成分との接合からなる第4レンズ成分とから構成され、前記複数の負レンズ成分は、前記第1レンズ成分と前記第2レンズ成分からなり、前記二組の接合レンズ成分は、前記第3レンズ成分と前記第4レンズ成分からなることが好ましい。
【0011】
また、本発明の魚眼レンズでは、前記前群は、物体側より順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ成分と、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第2レンズ成分と、負レンズ成分と正レンズ成分との接合からなる第3レンズ成分と、正レンズ成分からなる第4レンズ成分と、正レンズ成分と負レンズ成分との接合からなる第5レンズ成分とから構成され、前記複数の負レンズ成分は、前記第1レンズ成分と前記第2レンズ成分からなり、前記二組の接合レンズ成分は、前記第3レンズ成分と前記第5レンズ成分からなることが好ましい。
【0012】
また、本発明の魚眼レンズでは、前記前群は、物体側より順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ成分と、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第2レンズ成分と、正レンズ成分からなる第3レンズ成分と、負レンズ成分と正レンズ成分との接合からなる第4レンズ成分と、正レンズ成分と負レンズ成分との接合からなる第5レンズ成分とから構成され、前記複数の負レンズ成分は、前記第1レンズ成分と前記第2レンズ成分からなり、前記二組の接合レンズ成分は、前記第4レンズ成分と前記第5レンズ成分からなることが好ましい。
【0013】
上記構成において、本発明の魚眼レンズは、さらに以下の条件を満足する構成が好ましい。
(2)4.0≦Σd/f≦10.0
但し、
f :前記魚眼レンズ全系の焦点距離、
Σd:前記魚眼レンズの最も物体側面から最も像側面までの距離である。
【0014】
そして、本発明の魚眼レンズは、以下の条件を満足する構成が好ましい。
(3)1.5≦f2/f≦4.0
但し、
f2:前記後群の焦点距離である。
【0015】
また、本発明の魚眼レンズは、前記後群は物体側から順に正レンズ成分と、負レンズと正レンズとから成る接合レンズ成分と、正レンズ成分とを有する構成にすることが好ましい。
【0016】
さらに、本発明の魚眼レンズでは、次の条件を満足ことが好ましい。
(4)0.7<d1/f<2.0
但し、
d1:前記前群と前記後群との間隔である。
【0017】
また、本発明の魚眼レンズでは、前記後群中の接合レンズ成分は以下の条件の何れか一方又は両方を満足することが好ましい。
(5)30≦νR凸−νR凹≦60
(6)0.2≦nR凹−nR凸≦0.45
但し、
νR凸:前記後群中の前記正レンズのアッベ数の平均値、
νR凹:前記後群中の前記負レンズのアッベ数の平均値、
nR凹:前記後群中の前記負レンズのd線(λ=587.6nm)の屈折率の平均値、
nR凸:前記後群中の前記正レンズのd線(λ=587.6nm)の屈折率の平均値である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る魚眼レンズの実施の形態について説明する。
本発明に係る魚眼レンズは、物体側より複数の負レンズ成分と二組の接合レンズ成分を有し全体として負の屈折力の前群と、前記前群に対して軸上間隔をあけて配置され全体として正の屈折力の後群とから構成され、前記前群の前記接合レンズ成分の少なくとも一方は、物体側に負レンズ成分を配し、当該物体側に配置された負レンズ成分は条件式(1)を満足する構成である。
【0019】
前記前群は、180度という大きな角度から入射する光束を光軸と平行な方向へ大きく曲げる働きを行う強い発散作用の負レンズを有し、複数の負レンズ成分で構成することにより、負レンズ成分によって発生する収差を分散させることが可能になる。そして負レンズ成分によって発生した像面湾曲および非点収差及び倍率色収差を前群に接合レンズを2組設けることにより補正するものである。
【0020】
物体側に配置した第1の接合レンズは物体側から順に低分散の負レンズ成分と高分散の正レンズ成分から構成され倍率色収差を良好に補正し、2番目に配置された第2の接合レンズは物体側から順に低屈折力の正レンズ成分と高屈折力の負レンズ成分から構成され軸上色収差を良好に補正すると共にバックフォーカスを充分に確保しつつ像面湾曲及び非点収差の発生を抑えている。
【0021】
条件式(1)は、本発明に係る魚眼レンズにおいて、周辺光量及びバックフォーカスを十分に確保しつつ前群に設ける負レンズ成分の外径の大型化を抑えるための条件である。上限値及び下限値のどちらを超えてもバックフォーカスが短くなりすぎるため一眼レフカメラ用に使用できなくなるばかりか、180度の光束を通すためには最も物体側に配置されたレンズの径(前玉径)が極端に大形化してしまい全系の大型化、重量化を招いてしまう。より効果をあげるには上限値を3.5、下限値を1.5にするのが好ましい。
【0022】
条件式(2)は、本発明に係る魚眼レンズにおいて、バックフォーカスを十分に保ちながら軸外収差を補正しつつ全系の大型化、重量化を抑えるための条件である。上限値を超えるとバックフォーカスが短くなりすぎるため、一眼レフカメラ用に使用できない。さらに180度の光束を通すためには前玉径が極端に大形化してしまい全系の大型化、重量化を招いてしまう。より効果をあげるには上限値を8.0にするのが好ましい。下限値を超えるとバックフォーカスは十分に取ることは可能になるが、180度の画角を保つことが不可能になるため好ましくない。より効果をあげるには下限値を5.0にするのが好ましい。
【0023】
条件式(3)は、本発明に係る魚眼レンズにおいて、バックフォーカスを十分に保ちながら軸外収差を補正するために後群の焦点距離を規定した条件である。上限値を超えると非点収差及びコマ収差の補正が困難なるばかりか180度の画角を保つことも困難になり好ましくない。下限値を超えるとバックフォーカスが短くなりすぎるため、一眼レフカメラ用に使用できない。
【0024】
条件式(4)は、本発明に係る魚眼レンズにおいて、前群と後群との間隔を規定したものである。上限値を超えると倍率色収差が過大になりすぎて補正するのが難しくなる。またバックフォーカスが短くなりすぎるため一眼レフカメラ用に使用できない。下限値を超えると非点収差及びコマ収差の補正が困難なるばかりか180度の画角を保つことも困難になり好ましくない。
【0025】
上記構成において前群で補正しきれなかった倍率色収差を後群に1組の接合レンズを配することにより、倍率色収差の発生を緩和することが可能になる。そしてより好ましくは条件式(5)を満足するのが良い。
【0026】
条件式(5)は、本発明に係る魚眼レンズにおいて、前群で発生した倍率色収差及び軸上色収差を補正するため後群中の正レンズと負レンズのアッベ数の差を規定したものである。上限値を超えると軸上色収差の補正が困難になるばかりか実在する硝材でレンズ系を構成することが困難になる。下限値を超えると前群の負レンズによる倍率色収差を後群で補正しきれなくなりg線(λ=435.8nm)の倍率色収差がマイナス傾向になり好ましくない。
【0027】
条件式(6)は、本発明に係る魚眼レンズにおいて、像面湾曲及び非点収差を補正するための条件である。負レンズをできる限り高い屈折率、正レンズを低い屈折率とすることにより、全系のペッツバール和を小さくすることができ、像面湾曲及び非点収差を小さく抑えることが可能になる。上限値を超えると、負レンズと正レンズのアッベ数の差を大きく付けなければならなくなり、前群で発生する軸上の色収差の補正が困難になる。下限値を超えると全系のペッツバール和が大きくなり像面湾曲が大きく発生するため好ましくない。
【0028】
(実施例)
以下に、本発明に係る魚眼レンズの各実施例を示す。
図1、図3、図5、図7は、それぞれ本発明に係る魚眼レンズの第1実施例から第4実施例のレンズ断面図を示している。断面図中のSは絞り、平行平面板Pはフィルターを表している。フィルターは光学系中どこに挿入しても性能に影響はなく、また光学系中にフィルターの挿入がなくても基本的な性能に影響は及ばさない。
【0029】
図2、図4、図6、図8は、それぞれ本発明に係る第1実施例から第4実施例の諸収差図を示している。各収差図中のdはd線(λ=587.6nm)における収差、gはg線(λ=435.8nm)における収差、mはメリジオナル像面、sはサジタル像面を表している。FNOはFナンバー、2ωは画角(単位:度)を示している。歪曲収差は等立体角射影y=2fsin(ω/2)からのズレ量を示している。そして各収差図とも、収差が良好に補正されている。
なお、以下の各実施例の表中、諸元値において、fは全系の焦点距離(mm)、FNはFナンバー、2ωは画角(単位:度)、Bfはバックフォーカス(mm)、TLは全長(mm)をあらわしている。また、レンズデータにおいて、左端の数値は面番号、rは曲率半径(mm)、dは面間隔(mm)、ndはd線(λ=587.6nm)に対する屈折率、νdはアッベ数を示す。
【0030】
なお、以下の全ての実施例の表において、掲載されている焦点距離f、曲率半径r、面間隔dその他の長さは、特記の無い場合一般に「mm」が使われるが、光学系は比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、単位は「mm」に限定されること無く他の適当な単位を用いることもできる。
【0031】
(第1実施例)
図1に示す第1実施例に係る魚眼レンズは、物体側より順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ成分L1と、同じく物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第2レンズ成分L2と、負レンズと正レンズとの接合からなり全体として負屈折力を有する第3レンズ成分L3と、正レンズと負レンズとの接合からなり全体として正屈折力を有する第4レンズ成分L4とからなる全体として負屈折力を有する前群G1と、間隔をあけて配置され両凸形状の正屈折力の第5レンズ成分L5と、負レンズと正レンズとの接合からなり全体として負屈折力を有する第6レンズ成分L6と、両凸形状の正屈折力の第7レンズ成分L7とからなる全体として正屈折力を有する後群G2とから構成している。
【0032】
【表1】
【0033】
(第2実施例)
図3に示す第2実施例に係る魚眼レンズは、物体側より順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ成分L1と、同じく物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第2レンズ成分L2と、負レンズと正レンズとの接合からなり全体として負屈折力を有する第3レンズ成分L3と、正レンズと負レンズとの接合からなり全体として正屈折力を有する第4レンズ成分L4とからなる全体として負屈折力を有する前群G1と、間隔をあけて配置され像側により強い凸面を向けた正メニスカス形状の正屈折力の第5レンズ成分L5と、負レンズと正レンズとの接合からなり全体として正屈折力を有する第6レンズ成分L6と、両凸形状の第7レンズ成分L7とからなる全体として正屈折力を有する後群G2とから構成している。
【0034】
【表2】
【0035】
(第3実施例)
図5に示す第3実施例に係る魚眼レンズは、物体側より順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ成分L1と、同じく物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第2レンズ成分L2と、負レンズと正レンズとの接合からなり全体として負屈折力を有する第3レンズ成分L3と、両凸形状の正屈折力の第4レンズ成分L4と、正レンズと負レンズとの接合からなり全体として負屈折力を有する第5レンズ成分L5とからなる全体として負屈折力を有する前群G1と、間隔をあけて配置され像側により強い凸面を向けた正メニスカス形状の正屈折力の第6レンズ成分L6と、負レンズと正レンズとの接合からなり全体として正屈折力を有する第7レンズ成分L7と、両凸形状の正屈折力の第8レンズ成分L8とからなる全体として正屈折力を有する後群G2とから構成している。
【0036】
【表3】
【0037】
(第4実施例)
図7に示す第4実施例に係る魚眼レンズは、物体側より順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ成分L1と、同じく物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第2レンズ成分L2と、像側により強い凸面を向けた正メニスカス形状の正屈折力の第3レンズ成分L3と、負レンズと正レンズとの接合からなり全体として正屈折力を有する第4レンズ成分L4と、正レンズと負レンズとの接合からなり全体として負屈折力を有する第5レンズ成分L5とからなる全体として負屈折力を有する前群G1と、間隔をあけて配置され像側により強い凸面を向けた正メニスカス形状の正屈折力の第6レンズ成分L6と、負レンズと正レンズとの接合からなり全体として正屈折力を有する第7レンズ成分L7と、両凸形状の正屈折力の第8レンズ成分L8とからなる全体として正屈折力を有する後群G2とから構成している。
【0038】
【表4】
【0039】
本発明の第1実施例から第4実施例に係る魚眼レンズにおける条件対応数値を以下の表に掲げる。
【0040】
【表5】
【0041】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、充分なバックフォーカスを確保しながら画角が180°を有しつつFナンバー2.8と明るくコンパクトな、デジタルカメラに適した、魚眼レンズを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る魚眼レンズの断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る魚眼レンズの諸収差図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る魚眼レンズの断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る魚眼レンズの諸収差図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る魚眼レンズの断面図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る魚眼レンズの諸収差図である。
【図7】本発明の第4実施例に係る魚眼レンズの断面図である。
【図8】本発明の第4実施例に係る魚眼レンズの諸収差図である。
【符号の説明】
G1 前群
G2 後群
S 絞り
P 平行平板(フィルター)
Claims (10)
- 物体側より複数の負レンズ成分と二組の接合レンズ成分を有し全体として負の屈折力の前群と、前記前群に対して軸上間隔をあけて配置され全体として正の屈折力の後群とから構成され、
前記前群の前記接合レンズ成分の少なくとも一方は、物体側に負レンズ成分を配し、当該物体側に配置された負レンズ成分は以下の条件を満足することを特徴とする魚眼レンズ。
(1)1.0<|R|/f<4.0
但し、
f:前記魚眼レンズ全系の焦点距離、
R:前記物体側に配置された負レンズ成分の物体側面の曲率半径。 - 請求項1記載の魚眼レンズにおいて、
前記前群は、物体側より順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ成分と、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第2レンズ成分と、負レンズ成分と正レンズ成分との接合からなる第3レンズ成分と、正レンズ成分と負レンズ成分との接合からなる第4レンズ成分とから構成され、
前記複数の負レンズ成分は、前記第1レンズ成分と前記第2レンズ成分からなり、前記二組の接合レンズ成分は、前記第3レンズ成分と前記第4レンズ成分からなることを特徴とする魚眼レンズ。 - 請求項1記載の魚眼レンズにおいて、
前記前群は、物体側より順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ成分と、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第2レンズ成分と、負レンズ成分と正レンズ成分との接合からなる第3レンズ成分と、正レンズ成分からなる第4レンズ成分と、正レンズ成分と負レンズ成分との接合からなる第5レンズ成分とから構成され、
前記複数の負レンズ成分は、前記第1レンズ成分と前記第2レンズ成分からなり、前記二組の接合レンズ成分は、前記第3レンズ成分と前記第5レンズ成分からなることを特徴とする魚眼レンズ。 - 請求項1記載の魚眼レンズにおいて、
前記前群は、物体側より順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ成分と、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第2レンズ成分と、正レンズ成分からなる第3レンズ成分と、負レンズ成分と正レンズ成分との接合からなる第4レンズ成分と、正レンズ成分と負レンズ成分との接合からなる第5レンズ成分とから構成され、
前記複数の負レンズ成分は、前記第1レンズ成分と前記第2レンズ成分からなり、前記二組の接合レンズ成分は、前記第4レンズ成分と前記第5レンズ成分からなることを特徴とする魚眼レンズ。 - 請求項1記載の魚眼レンズにおいて、
以下の条件を満足することを特徴とする魚眼レンズ。
(2)4.0≦Σd/f≦10.0
但し、
f :前記魚眼レンズ全系の焦点距離、
Σd:前記魚眼レンズの最も物体側面から最も像側面までの距離。 - 請求項5記載の魚眼レンズにおいて、
以下の条件を満足することを特徴とする魚眼レンズ。
(3)1.5≦f2/f≦4.0
但し、
f2:前記後群の焦点距離。 - 請求項1記載の魚眼レンズにおいて、
前記後群は、物体側から順に、正レンズ成分と、負レンズ成分と正レンズ成分とから成る接合レンズ成分と、正レンズ成分とからなることを特徴とする魚眼レンズ。 - 請求項1記載の魚眼レンズにおいて、
以下の条件を満足することを特徴とする魚眼レンズ。
(4)0.7<d1/f<2.0
但し、
d1:前記前群と前記後群の間隔。 - 請求項7記載の魚眼レンズにおいて、
前記後群中の前記接合レンズ成分は、以下の条件を満足することを特徴とする魚眼レンズ。
(5)30≦νR凸−νR凹≦60
但し、
νR凸:前記後群中の前記正レンズのアッベ数の平均値、
νR凹:前記後群中の前記負レンズのアッベ数の平均値。 - 請求項7記載の魚眼レンズにおいて、
以下の条件を満足することを特徴とする魚眼レンズ。
(6)0.2≦nR凹−nR凸≦0.45
但し、
nR凹:前記後群中の前記負レンズのd線(λ=587.6nm)の屈折率の平均値、
nR凸:前記後群中の前記正レンズのd線(λ=587.6nm)の屈折率の平均値。
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