JP2004069593A - 平均流量測定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】配管12内を流れる流体流量の直流成分にその数倍以上の大きさの振動振幅が重畳した脈動流体の平均流量を測定する平均流量測定方法であって、所定のサンプリング周波数で脈動流体の流量Qを流量計2で計測すると共に、配管12内の脈動流体の圧力Pを同時に圧力計6で計測し、処理部10において、流量Qから振動振幅の推定値Aを求め、圧力Pから圧力Pの直流成分の推定値b及び振動振幅の推定値Bを求め、式:a=Q±A(1−((P−b)/B)2)1/2 に流量Q、圧力P、推定値A、b、及びBを代入して、流体の流量Qの直流成分aを求めて脈動流体の平均流量を測定する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、脈動を含むガス流の平均流量を測定する平均流量測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
脈動は、管内を流れる流体の流量や圧力等、あるいは電源から供給される電流や印加電圧等に現れる。例えば、配管内を流れるガスや液体等の流体は、外部から配管系に伝達される振動により脈動を含んでいる。外部振動源から配管経路へ伝達される振動としては、例えば、ガスエンジンヒートポンプ(以下、GHPという)で発生した振動がある。GHPは、ガスを燃焼させて燃焼室内のピストンを往復運動させ、それを回転運動に変換するガスエンジンを有している。
【0003】
このようなGHP等から発生する振動は、ピストンの往復運動や回転系の回転運動に基づく基本周波数を有している。この基本周波数の振動が配管系に伝達されると、管内を流れる流体は基本周波数の振動波形を持つ脈流となる。
【0004】
脈流となって管内を流れる流体の平均流量値は、例えば、超音波式流量計やサーマルフローセンサ式流量計などを用いて測定される。これら流量計からは管内を流れる流体の流量がアナログ信号として出力される。このアナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換し、得られたデジタル信号レベルを時間平均することにより平均流量が得られる。
【0005】
ガス供給量を計測するガスメータに搭載される平均流量測定装置には、各住戸の屋外に長期間設置しても故障しないこと、小型で大量生産が可能であること、及び低コストで製造できること等が要求される。平均流量測定装置は、低消費電力化のために測定データの収集は間欠的に行う必要があり、また、正確に平均流量の変化を得るため及び保安性能を担保する観点からできるだけ短時間で平均流量値を測定する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図7及び図8を用いて、従来の平均流量測定方法について説明する。図7は、脈動成分が重畳したガス流の流量計測データを示している。横軸は時間t(秒)を表しており、測定データのサンプリング時刻50(秒)からサンプリング時刻550(秒)までを示している。縦軸は、配管内の所定の計測位置でのガス流量(l(リットル)/hr(時間))を表している。縦軸の正方向は配管内を順方向にガスが流れることを示し、負方向は逆方向にガスが流れることを示している。ガス流量を計測するサンプリング周波数fsは1Hzである。
【0007】
また、図7において、脈動成分がない場合のガス流量(図7中、■印で示す。以下、直流成分aという)は、サンプリング時刻100までの直流成分a1=100(l/hr)、サンプリング時刻100〜130の直流成分a2=200(l/hr)、サンプリング時刻130〜200の直流成分a3=100(l/hr)、サンプリング時刻200〜250の直流成分a4=0(l/hr)、サンプリング時刻250〜550の直流成分a5=100(l/hr)である。
【0008】
一方、脈動成分を含んだガス流量のサンプリング時刻毎の測定データは図7において●印で示してある。サンプリング時刻400までの脈動成分の振動振幅(最大/最小振幅の1/2)A1は1000(l/hr)であり、サンプリング時刻400〜550での振動振幅A2は1100(l/hr)である。
【0009】
このように、直流成分aに比較してそれより数倍〜10倍の振動振幅Aが重畳された図7に示すようなガス流の平均流量を求めるには、データのばらつきを考慮してサンプリングデータ数を極めて多くする必要がある。しかしながらサンプリング数をnとした場合、平均化によるばらつきの低減は(1/n)1/2にしかならない。例えば、100個のサンプリングデータを集めて平均化処理を施してもばらつきは1/10にしかならない。
【0010】
これではデータサンプリング期間が長くなってしまうだけでなく、短時間毎の平均流量値を測定することができず、したがって、間欠的な流量の変化が平均化で埋もれてしまい、間欠的な流量変化を正確に検出できないという問題が生じる。
【0011】
図8は、上記問題を改善するための移動平均法を用いた平均流量計測方法を示している。図8の横軸及び縦軸は図7のそれらと同様であるが、縦軸はスケールが調整されている。直流成分aは図7と同様に■印で示してある。図8中の各◆印は、移動平均法により求めた平均流量データであって、各サンプリング時刻でのサンプリングしたデータとそれ以前の29個の一連のサンプリングデータを合計した30データをデータ数30で除して平均流量データを求めている。このような移動平均法を用いたデータ処理をすることにより、図7に示した状態よりばらつきを低減させて短時間毎(この場合は30秒間毎)の平均流量を求めることができる。しかしながら図8から明らかなように、直流成分aに対して、最大/最小振幅で100(l/hr)程度のばらつきが生じており、この方法で短時間毎の平均流量を正確に求めるのは困難である。
【0012】
本発明の目的は、脈動を含むガス流の平均流量を少ないサンプリング点数で短時間毎に正確に測定できる平均流量測定方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、配管内を流れる流体流量の直流成分にその数倍以上の大きさの振動振幅が重畳した脈動流体の平均流量を測定する平均流量測定方法であって、所定のサンプリング周波数で前記脈動流体の流量Qを計測すると共に、前記配管内の前記脈動流体の圧力Pをほぼ同時に計測し、前記流量Qから前記振動振幅の推定値Aを求め、前記圧力Pから前記圧力Pの直流成分の推定値b及び振動振幅の推定値Bを求め、式: a=Q±A(1−((P−b)/B)2)1/2 に前記流量Q、圧力P、推定値A、b、及びBを代入して、前記流体の流量Qの直流成分aを求めることを特徴とする脈動流体の平均流量を測定する平均流量測定方法によって達成される。
【0014】
上記本発明の平均流量測定方法において、B/b<1であることを特徴とする。
【0015】
上記本発明の平均流量測定方法において、第1のサンプリング時刻に求めた前記推定値A、b、及びBと、それ以前の直近の一連の複数のサンプリング時刻に求めた複数の前記推定値A、b、及びBとを用いて当該サンプリング時刻の移動平均による推定値A、b、及びBを求めることを特徴とする。
【0016】
上記本発明の平均流量測定方法において、第2のサンプリング時刻に求めた前記直流成分aと、それ以前の直近の一連の複数のサンプリング時刻に求めた複数の前記直流成分aとを用いて当該サンプリング時刻の移動平均による直流成分aを求めることを特徴とする。
【0017】
上記本発明の平均流量測定方法において、前記直流成分aの値は前記式の±A(1−((P−b)/B)2)1/2の正負の符号により取り得る2値のうち、直前のサンプリング時刻の直流成分aに近い値を採用することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態による平均流量測定方法について図1乃至図6を用いて説明する。図1は本実施の形態による平均流量測定方法で用いられる装置例を示している。配管12中を脈動を含んで流れるガスGの流量を測定するためにガス流量計2が配管12内壁に取り付けられている。本実施の形態による平均流量測定方法は、配管12内を流れるガス流の流量(あるいは流速)を計測するだけでなく、配管12内を流れるガス流のガス圧力をほぼ同時に計測して、脈動を含むガス流の比較的短時間毎の平均流量を測定する点に特徴を有している。そのため、図1に示すように、配管12内壁のほぼ同じ位置にガス流量計2とガス圧力計6とを設置する。ガス流量計2からのアナログ測定信号はA/D変換器4に入力してデジタルデータに変換されて処理部10に出力され、ガス圧力計6からのアナログ測定信号はA/D変換器8に入力してデジタルデータに変換されて処理部10に出力される。
【0019】
ガス流量計2では、下記式1に示すガス流量Qが計測される。
ガス流量Q=a±Acos(2πfpt) ・・・式1
ここで、aはガス流量Qの直流成分、Aはガス流量Qの振動振幅(最大/最小振幅の1/2)、周波数fpは配管12内のガス流量Qの脈動で生じる定在波の周波数である。
【0020】
ガス圧力計6では、下記式2に示すガス圧力Pが計測される。
ガス圧力P=b±Bsin(2πfpt) ・・・式2
ここで、bはガス圧力Pの直流成分、Bはガス圧力Pの振動振幅(最大/最小振幅の1/2)、周波数fpは配管12内のガス圧力Pの脈動で生じる定在波の周波数であってガス流量Qの定在波の周波数と同一である。
【0021】
脈動によるガス流量変動に対してガス圧力変動は時間軸でみて90°位相がずれるため、式1のcos関数に対して式2はsin関数となる。また、脈動によるガス流量変動に対してガス圧力変動は空間軸でみても90°位相がずれるため、配管12内のガス圧力Pの振動振幅Bが最大となる位置でガス流量Qの振動振幅Aは最小になり、ガス圧力Pの振動振幅Bが最小となる位置でガス流量Qの振動振幅Aは最大になる。したがって、本実施の形態による平均流量測定方法の精度を向上させるには、これらの位置からずれた位置に流量計2及び圧力計6を設置するのが好ましい。
【0022】
ここで、配管12内のガス流量Qの脈動成分の振動振幅Aに対する直流成分aの割合(A/a)は十分大きく例えばA/a≫2であって、配管12内のガス圧力Pの脈動成分の振動振幅Bに対する直流成分(ゲージ圧)bの割合(B/b)はB/b<1である。
【0023】
式1及び2を変形すると、
cos(2πfpt)=(Q−a)/±A
sin(2πfpt)=(P−b)/±B
であり、
cos2(2πfpt)+sin2(2πfpt)=1
であるから、
((Q−a)/A)2+((P−b)/B)2=1
((Q−a)/A)2=1−((P−b)/B)2
((Q−a)/A)=(1−((P−b)/B)2)1/2
(Q−a)=±A(1−((P−b)/B)2)1/2
これより、
a=Q±A(1−((P−b)/B)2)1/2 ・・・式3
となる。
【0024】
ここで、
(1)ガス流量Qは配管12内に設けた流量計2等により高精度で計測可能である。
(2)流量変動がサインカーブを描くので、脈動波形の振幅データは、累積すれば最大値/最小値付近に多く存在する。したがって、ガス流量Qの最大値及び最小値を少ないサンプリング数でサンプリングしても、ガス流量Qの脈動成分の振動振幅Aを高い精度で推定できる。
(3)ガス圧力Pは配管12内に設けた圧力計6等により高精度で計測可能である。
(4)ガス圧力Pの変動波形では、脈動成分の振動振幅Bより直流成分bの方が大きくなる(B/b<1)。このため、比較的少ない平均化回数でガス圧力Pの直流成分bを高精度で計測できる。
(5)圧力変動がサインカーブを描くので、脈動波形の振幅データは、累積すれば最大値/最小値付近に多く存在する。したがって、ガス圧力Pの最大値及び最小値を少ないサンプリング数でサンプリングしても、ガス圧力Pの脈動成分の振動振幅Bを高い精度で推定できる。
【0025】
つまり、処理部10において、式3のガス流量Q及び、ガス流量Qの脈動成分の振動振幅A、ガス圧力P、ガス圧力Pの直流成分b、ガス圧力Pの脈動成分の振動振幅Bは比較的高精度に測定又は推定することができる。したがって、処理部10において、計測/推定した各データ(ガス流量Q、振動振幅A、ガス圧力P、直流成分b、振動振幅B)を式3に代入して各サンプリング時刻でのガス流量Qの直流成分aを逐次求めて移動平均することにより、ガス流量Q、ガス圧力Pを少ないサンプリング点数で計測しても直流成分aのばらつきを大幅に低減させることができる。このため、少ないサンプリング点数で、脈動を含むガス流の平均流量を短時間毎に正確に測定できる。なお式3から明らかなように、脈動の周波数がほぼ一定であれば周波数の高低に依存せずまた周波数が未知でも本実施の形態による平均流量測定方法を適用することができる。
【0026】
以下、本実施の形態による平均流量測定方法についてより具体的に実施例を用いて説明する。
(実施例1)
図2を用いて本実施例の平均流量測定方法について説明する。本実施例においても、従来技術で図7を用いて説明した脈動成分が重畳したガス流の流量計測データが得られるものとする。すなわち、脈動成分がない場合のガス流量(図7中、■印で示す直流成分a)は、サンプリング時刻100までの直流成分a1=100(l/hr)、サンプリング時刻100〜130の直流成分a2=200(l/hr)、サンプリング時刻130〜200の直流成分a3=100(l/hr)、サンプリング時刻200〜250の直流成分a4=0(l/hr)、サンプリング時刻250〜550の直流成分a5=100(l/hr)である。一方、脈動成分を含んだガス流量は図7において●印で示してある。脈動成分のサンプリング時刻400までの振動振幅A1は1000(l/hr)であり、サンプリング時刻400〜550での振動振幅A2は1100(l/hr)である。また、ガス圧力Pの直流成分bは、サンプリング時刻50〜550の全範囲で200(kPa)である。脈動成分の振動振幅Bは、サンプリング時刻50〜400の範囲で20(kPa)であり、サンプリング時刻400〜550の範囲で13(kPa)である。
【0027】
したがって、本実施例では、配管12内のガス流量Qの脈動成分の振動振幅Aに対する直流成分aの割合(A/a)は、サンプリング時刻50〜400の範囲で、A1/a1=1000/100=10、A1/a2=1000/200=5、A1/a3=1000/100=10、A1/a4=1000/0=∞、A1/a5=1000/100=10となり、サンプリング時刻400〜550の範囲でA2/a5=1100/100=11となり、全サンプリング時刻範囲でA/aが十分大きい。なお、単なる移動平均法に対する優位差は少なくなるものの、A/a≦2でも本実施の形態による流量測定方法は正常に機能する。
【0028】
一方、配管12内のガス圧力Pの脈動成分の振動振幅Bに対する直流成分bの割合(B/b)は、サンプリング時刻50〜400の範囲でB1/b1=20/200=0.1、サンプリング時刻400〜550の範囲でB2/b1=13/200=0.07となり、全サンプリング時刻範囲でB/b<1である。
【0029】
このように、直流成分aに比較してそれより数倍〜10倍の振動振幅Aが重畳された図7に示すようなガス流の平均流量を本実施の形態による平均流量測定方法を用いて求める。
【0030】
まず、配管12内のほぼ同じ位置に設置したガス流量計2とガス圧力計6とにより、配管12内を流れるガス流の流量Qと共に配管12内のガス圧力Pをほぼ同時に計測する。ガス流量Q及びガス圧力Pのデータサンプリング周波数fm=1Hzである。配管12内での脈動によるガス流の定在波の周波数fは、例えば50Hz〜300Hzである。
【0031】
図2は、処理部10において本実施例による平均流量計測方法を用いて得られた平均流量データを示している。図2の横軸及び縦軸は図7のそれらと同様であるが、縦軸はスケールが調整されている。直流成分aは■印で示してある。図2中の各◆印は、本実施例による平均流量計測方法により求めた各サンプリング時刻Tnでの直流成分aの移動平均a(Tn)aveである。
【0032】
ここで、本実施例の平均流量計測方法における移動平均の計算の仕方について説明する。本実施例では前処理移動平均と後処理移動平均とを組み合わせて平均流量を算出している。前処理移動平均では、前処理平均回数をpre−nとしてガス流量Qの振動振幅Aの推定値Asup(pre−n)、ガス圧力Pの振動振幅Bの推定値Bsup(pre−n)、及びガス圧力Pの直流成分bの移動平均bave(pre−n)を求める。
【0033】
例えば前処理平均回数pre−n=15とすると、各データサンプリング時刻T(m+1)〜T(m+15)で計測されたガス流量Q(m+1)〜Q(m+15)を用いて、サンプリング時刻T(m+15)でのガス流量Qの振動振幅Aの推定値Asup(m+15)は、Asup(m+15)=(Max(Q(m+1),Q(m+2),・・・,Q(m+14),Q(m+15))−Min(Q(m+1),Q(m+2),・・・,Q(m+14),Q(m+15)))/2として求められる。
【0034】
同様に、各データサンプリング時刻T(m+1)〜T(m+15)で計測されたガス圧力P(m+1)〜P(m+15)を用いて、サンプリング時刻T(m+15)でのガス圧力Pの振動振幅Bの推定値Bsup(m+15)は、Bsup(m+15)=(Max(P(m+1),P(m+2),・・・,P(m+14),P(m+15))−Min(P(m+1),P(m+2),・・・,P(m+14),P(m+15)))/2として求められる。また、ガス圧力Pの直流成分bの移動平均bave(m+15)は、bave(m+15)=(P(m+1)+P(m+2)+・・・+P(m+14)+P(m+15))/15として求められる。
【0035】
このようにして得られたAsup(m+15)、Bsup(m+15)、bave(m+15)、及びサンプリング時刻T(m+15)でのガス流量Q(m+15)とガス圧力P(m+15)を式3に代入して、サンプリング時刻T(m+15)でのガス流量Q(m+15)の直流成分a(m+15)が求められる。同様にして、サンプリング時刻T(m+16)以降のガス流量Qの直流成分aを逐次求めることができる。
【0036】
次に、後処理移動平均処理に移る。例えば後処理移動平均回数post−n=15とすると、サンプリング時刻T(m+30)での後処理移動平均されたガス流量Qの直流成分aの移動平均a(m+30)aveは、a(m+30)ave=(a(m+16)+a(m+17)+・・・+a(m+29)+a(m+30))/15として求められる。
【0037】
なお、直流成分a(n)aveの値は式3の±A(1−((P−b)/B)2)1/2の正負の符号により2値を取り得るが、直前の直流成分a(n−1)aveに近い値を採用する。
【0038】
以上説明した平均化処理により、図2の◆印に示すように各サンプリング時刻Tnでのガス流量Qの移動平均処理された直流成分a(Tn)aveが求まる。図2に示す例ではサンプリング時刻Tnでの直流成分a(Tn)aveは、前処理移動平均回数pri−n=15、後処理移動平均回数post−n=15である。
【0039】
このような移動平均法を用いたデータ処理をすることにより、図7に示した状態よりばらつきを少なくさせて短時間毎の平均流量を求めることができる。図2から明らかなように、直流成分aに対して、移動平均処理された直流成分a(Tn)aveの幅(ばらつき)を抑えることができ、短時間毎の平均流量を正確に求めることができる。
【0040】
このように本実施の形態による平均流量測定方法によれば、少ないサンプリング点数で脈動を含むガス流の平均流量を短時間毎に正確に測定できる。したがって、間欠的な流量の変化に追従して間欠的な流量変化を正確に検出できるようになる。
【0041】
(実施例2)
図3を用いて本実施例の平均流量測定方法について説明する。図3は、本実施例による平均流量計測方法を用いて得られた平均流量データを示している。図3の横軸及び縦軸は図2のそれらと同様であるが、縦軸はスケールが調整されている。直流成分aは■印で示してある。図3中の各◆印は、本実施例による平均流量計測方法により求めた各サンプリング時刻Tnでの直流成分aの移動平均a(Tn)aveである。
【0042】
本実施例は、実施例1と同様に図7に示す脈動成分が重畳したガス流の場合であって、前処理移動平均のみを用いてガス流量Qの直流成分a(Tn)aveを求めている点に特徴を有している。本実施例では、前処理平均回数pre−n=10にしている。したがって、各データサンプリング時刻T(m+1)〜T(m+10)で計測されたガス流量Q(m+1)〜Q(m+10)を用いて、サンプリング時刻T(m+10)でのガス流量Qの振動振幅Aの推定値Asup(m+10)は、Asup(m+10)=(Max(Q(m+1),Q(m+2),・・・,Q(m+9),Q(m+10))−Min(Q(m+1),Q(m+2),・・・,Q(m+9),Q(m+10)))/2として求められる。
【0043】
同様に、各データサンプリング時刻T(m+1)〜T(m+10)で計測されたガス圧力P(m+1)〜P(m+10)を用いて、サンプリング時刻T(m+10)でのガス圧力Pの振動振幅Bの推定値Bsup(m+10)は、Bsup(m+10)=(Max(P(m+1),P(m+2),・・・,P(m+9),P(m+10))−Min(P(m+1),P(m+2),・・・,P(m+9),P(m+10)))/2として求められる。また、ガス圧力Pの直流成分bの移動平均bave(m+10)は、bave(m+10)=(P(m+1)+P(m+2)+・・・+P(m+9)+P(m+10))/10として求められる。
【0044】
このようにして得られたAsup(m+10)、Bsup(m+10)、bave(m+10)、及びサンプリング時刻T(m+10)でのガス流量Q(m+10)とガス圧力P(m+10)を式3に代入して、サンプリング時刻T(m+10)でのガス流量Q(m+10)の直流成分a(m+10)が求められる。
【0045】
以上説明した平均化処理により、図3の◆印に示すように各サンプリング時刻Tnでのガス流量Qの移動平均処理された直流成分a(Tn)aveが求まる。本実施例のような移動平均法を用いたデータ処理をすることにより、図7に示した状態よりばらつきを少なくさせて短時間毎の平均流量を求めることができる。図3から明らかなように、直流成分aに対して、移動平均処理された直流成分a(Tn)aveの幅(ばらつき)を抑えることができ、短時間毎の平均流量を正確に求めることができる。
【0046】
但し、実施例1の図2と比較すると、サンプリング時刻400近傍でのデータのばらつきが本実施例の方で大きくなっている。サンプリング時刻400を境にガス流量Qの振動振幅Aが1000から1100に増加すると共に、ガス圧力Pの振動振幅Bが20から13に減少している。前処理移動平均のみを用いると、これらガス流量Qの振動振幅A及びガス圧力Pの振動振幅Bが変動すると一時的に不正確なデータが生成されてしまう。しかしながら、図8に示す従来例に比べれば良好な計測結果が得られている。
【0047】
(実施例3)
図4を用いて本実施例の平均流量測定方法について説明する。図4は、本実施例による平均流量計測方法を用いて得られた平均流量データを示している。図4の横軸及び縦軸は図3のそれらと同様である。直流成分aは■印で示してある。図4中の各◆印は、本実施例による平均流量計測方法により求めた各サンプリング時刻Tnでの直流成分aの移動平均a(Tn)aveである。
【0048】
本実施例は、実施例2と同様に図7に示す脈動成分が重畳したガス流の場合であって、前処理移動平均のみを用いてガス流量Qの直流成分a(Tn)aveを求めている。本実施例では、前処理平均回数pre−n=20にしている。
【0049】
得られたAsup(m+20)、Bsup(m+20)、bave(m+20)、及びサンプリング時刻T(m+20)でのガス流量Q(m+20)とガス圧力P(m+20)を式3に代入して、サンプリング時刻T(m+20)でのガス流量Q(m+20)の直流成分a(m+20)が求められる。
【0050】
実施例1の図2と比較すると、本実施例ではサンプリング時刻400近傍でのデータのばらつきが大きくなっており、前処理平均回数pre−nが半分の実施例2と殆ど変わらない結果となっている。
【0051】
(実施例4)
図5を用いて本実施例の平均流量測定方法について説明する。図5は、本実施例による平均流量計測方法を用いて得られた平均流量データを示している。図5の横軸及び縦軸は図2のそれらと同様である。直流成分aは■印で示してある。図5中の各◆印は、本実施例による平均流量計測方法により求めた各サンプリング時刻Tnでの直流成分aの移動平均a(Tn)aveである。
【0052】
本実施例は、実施例1と同様に図7に示す脈動成分が重畳したガス流の場合であって、前処理移動平均と後処理移動平均とを組み合わせて平均流量を算出している。本実施例では、前処理平均回数pre−n=10、後処理移動平均回数post−n=20にしている。
【0053】
平均化処理方法は、実施例1と同様なのでその説明は省略する。本実施例の移動平均法を用いたデータ処理をすることにより、図7に示した状態よりばらつきを少なくさせて短時間毎の平均流量を求めることができる。図5から明らかなように、直流成分aに対して、移動平均処理された直流成分a(Tn)aveの幅(ばらつき)を抑えることができ、短時間毎の平均流量を正確に求めることができる。
【0054】
また、後処理移動平均処理を付加しているため、実施例2及び3の図3及び図4と比較すると、サンプリング時刻400近傍でのデータのばらつきを低減させることができている。
【0055】
このように本実施の形態による平均流量測定方法によれば、少ないサンプリング点数で脈動を含むガス流の平均流量を短時間毎に正確に測定できる。したがって、間欠的な流量の変化に追従して間欠的な流量変化を正確に検出できるようになる。
【0056】
(実施例5)
図6を用いて本実施例の平均流量測定方法について説明する。図6は、本実施例による平均流量計測方法を用いて得られた平均流量データを示している。図6の横軸及び縦軸は図2及び図5と同様である。直流成分aは■印で示してある。図6中の各◆印は、本実施例による平均流量計測方法により求めた各サンプリング時刻Tnでの直流成分aの移動平均a(Tn)aveである。
【0057】
本実施例は、実施例1と同様に図7に示す脈動成分が重畳したガス流の場合であって、前処理移動平均と後処理移動平均とを組み合わせて平均流量を算出している。本実施例では、前処理平均回数pre−n=20、後処理移動平均回数post−n=10にしている。
【0058】
平均化処理方法は、実施例1と同様なのでその説明は省略する。本実施例の移動平均法を用いたデータ処理をすることにより、図7に示した状態よりばらつきを少なくさせて短時間毎の平均流量を求めることができる。図6から明らかなように、直流成分aに対して、移動平均処理された直流成分a(Tn)aveの幅(ばらつき)を抑えることができ、短時間毎の平均流量を正確に求めることができる。
【0059】
また、後処理移動平均処理を付加しているため、実施例2及び3の図3及び図4と比較すると、サンプリング時刻400近傍でのデータのばらつきを低減させることができている。さらに、実施例4と比較しても本実施例の結果の方が全体としてばらつきが少なくなっている。
【0060】
このように本実施の形態による平均流量測定方法によれば、少ないサンプリング点数で脈動を含むガス流の平均流量を短時間毎に正確に測定できる。したがって、間欠的な流量の変化に追従して間欠的な流量変化を正確に検出できるようになる。
【0061】
本発明は上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば上記実施の形態では、配管12中で脈動が重畳したガス流を例にとり、その流速と圧力とをほぼ同時に計測し、これらの脈動成分が直交していることからノイズ成分の二乗和の周期成分が1になることを利用して平均流量を測定している。本発明はこれに限らず、例えば振動成分が直交している電界と磁界とをほぼ同時に計測して電界の平均強度等を計測するのに適用することが可能である。
【0062】
また、流量計、圧力計の周波数応答感度が周波数により異なっても、本発明の動作によれば影響を受けない。また、流量計、圧力計の応答遅延がある場合には、応答遅延が同じになるように別途遅延回路を用いて遅延を調整した後に演算すれば、本発明を利用できる。また、上記実施の形態では流量計及び圧力計による計測を「ほぼ同時」にしているが、上記遅延を考慮して意図的に両者の計測時期を変えるようにしても、結果として「ほぼ同時」の計測をなすものであり本発明の適用範囲に含まれる。
【0063】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、脈動を含むガス流の平均流量を少ないサンプリング点数で短時間毎に正確に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による平均流量計測方法で用いる装置例を説明する図である。
【図2】本発明の一実施の形態による平均流量計測方法の実施例1を説明する図である。
【図3】本発明の一実施の形態による平均流量計測方法の実施例2を説明する図である。
【図4】本発明の一実施の形態による平均流量計測方法の実施例3を説明する図である。
【図5】本発明の一実施の形態による平均流量計測方法の実施例4を説明する図である。
【図6】本発明の一実施の形態による平均流量計測方法の実施例5を説明する図である。
【図7】従来の平均流量計測方法を説明する図である。
【図8】従来の移動平均法を用いた平均流量計測方法を説明する図である。
【符号の説明】
2 流量計
4、8 A/D変換器
6 圧力計
10 処理部
12 配管
A1、A2 ガス流量Qの振動振幅
a1〜a5 ガス流量Qの直流成分
B1、B2 ガス圧力Pの振動振幅
b ガス圧力Pの直流成分
P ガス圧力
Q ガス流量
Claims (5)
- 配管内を流れる流体流量の直流成分にその数倍以上の大きさの振動振幅が重畳した脈動流体の平均流量を測定する平均流量測定方法であって、
所定のサンプリング周波数で前記脈動流体の流量Qを計測すると共に、ほぼ同一地点で前記配管内の前記脈動流体の圧力Pをほぼ同時に計測し、
前記流量Qから前記振動振幅の推定値Aを求め、
前記圧力Pから前記圧力Pの直流成分の推定値b及び振動振幅の推定値Bを求め、
式: a=Q±A(1−((P−b)/B)2)1/2
に前記流量Q、圧力P、推定値A、b、及びBを代入して、前記流体の流量Qの直流成分aを求めること
を特徴とする脈動流体の平均流量を測定する平均流量測定方法。 - 請求項1記載の平均流量測定方法において、
B/b<1
であることを特徴とする平均流量測定方法。 - 請求項1又は2に記載の平均流量測定方法において、
第1のサンプリング時刻に求めた前記推定値A、b、及びBと、それ以前の直近の一連の複数のサンプリング時刻に求めた複数の前記推定値A、b、及びBとを用いて当該サンプリング時刻の移動平均による推定値A、b、及びBを求めること
を特徴とする平均流量測定方法。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の平均流量測定方法において、
第2のサンプリング時刻に求めた前記直流成分aと、それ以前の直近の一連の複数のサンプリング時刻に求めた複数の前記直流成分aとを用いて当該サンプリング時刻の移動平均による直流成分aを求めること
を特徴とする平均流量測定方法。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の平均流量測定方法において、
前記直流成分aの値は前記式の±A(1−((P−b)/B)2)1/2の正負の符号により取り得る2値のうち、直前のサンプリング時刻の直流成分aに近い値を採用すること
を特徴とする平均流量測定方法。
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