【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抗菌、消臭、さらには吸湿、放湿性能を有する多層構造布帛であって、衣料用や生活資材用に適した布帛に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
衣料用布帛としては、その用途に応じて様々な性能が要求されており、中でも皮膚の表面に接する度合いの高い用途に用いる場合、清潔感と快適性が求められる。
清潔感と快適性を満足する性能としては、抗菌性、消臭性に加えて、汗を吸い取り、かつ、むれることが少ない性能、すなわち、吸湿性、放湿性等の性能が求められる。
【0003】
特開2001−333973号公報には、繊維状活性炭を用いた抗菌性シートが提案されている。このシートは、繊維状活性炭とポリ乳酸繊維からなるものであり、ポリ乳酸繊維を用いることによって抗菌性と自然分解性を付与するものであり、活性炭繊維による消臭効果も優れているものである。しかしながら、この抗菌性シートは吸放湿性能を考慮したものではなく、快適性能が不十分なものであった。
【0004】
また、本発明の布帛は、汗が付着する度合いの高い衣類の内側や帽子の内側に使用することが適したものであるが、従来、帽子の内側の額上部に接する部分には汗取りといわれる布帛が設けられており、この汗取り用には羊毛フェルトを用いることが一般的であった。
しかしながら、羊毛フェルトは、吸湿性に優れるが、放湿性は不十分であり、また、抗菌や消臭機能は有していないものであった。
【0005】
特公平6−28692号公報には、繊維状活性炭、吸湿、吸水性繊維、バインダー繊維からなるシートが記載されている。このシートは、活性炭繊維に不足している吸湿及び吸水性能を付与するために、天然又は合成繊維に化学処理した繊維をシートの構成繊維として用い、一枚のシートにしたものである。
しかしながら、このシートは吸湿や吸水性能を有してはいるが、放湿性能は有しておらず、また、バインダー繊維による接着により一枚のシート状にしたものであるため、空気層の存在が少なく、特に吸湿や吸水性能が十分ではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題点を解決し、抗菌性、消臭性、吸放湿性の全てに優れており、特に皮膚の表面に接する度合いの高い用途に使用することが適している、清潔感と快適性に優れた布帛を提供することを技術的な課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討を行い、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、活性炭繊維からなる不織布層、抗菌性能と吸放湿性能を有する繊維からなる布帛層が積層された多層構造布帛であることを特徴とする快適性布帛を要旨とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の布帛は、活性炭繊維からなる不織布層(A層)と抗菌性能と吸放湿性能を有する繊維からなる布帛層(B層)が積層されたものであるが、これは、少なくともA層とB層が一層ずつ積層されたものであればよい。すなわち、A層とB層が一層ずつ積層されたもののみならず、どちらかを複数層積層したもの(A−B−A、B−A−B等)でもよく、他の布帛をさらに積層したものでもよい。ただし、A層とB層は積層されていることが必要であり、A層とB層の間に他の布帛を積層しないものとする。
【0009】
つまり、本発明においては、A層とB層を積層することによって、層間に空気層が存在することになり、通気性に優れるとともに吸水性と放湿性も向上し、A層の有する消臭性能とB層の有する抗菌性能及び吸放湿性能がお互いを阻害することなく、これらの性能が良好に発揮されるものとなる。
【0010】
活性炭繊維と抗菌性能と吸放湿性能を有する繊維を一緒に用いた不織布等の布帛とするものも従来提案されているが、このような一層の布帛にするよりも、本発明のように多層構造布帛とすることで、層間に空気層が存在することとなり、上記したように性能がより向上する。
【0011】
したがって、A層とB層を積層する手段としては、空気層が存在するように積層することが好ましく、両層の表面の大部分を樹脂からなる接着剤等で被覆して接着させるものは好ましくない。
そこで、接着剤等で接着させる場合は、両層の一部分にのみ接着剤を付与して積層させることが好ましい。また、他の態様としては、一方の層を芯地とし、他方の層で片面又は両面を被覆するように縫製したものが好ましい。
【0012】
次に、活性炭繊維からなる不織布層(A層)について説明する。
本発明における活性炭繊維としてはピッチ系、フェノール系、セルロース系活性炭繊維が使用できる。そして、ピッチ系の活性炭繊維は、例えば、石炭系ピッチを原料として溶融紡糸、不融化処理したピッチ繊維を水蒸気賦活することで得ることができる。この活性炭繊維は、ユニチカ株式会社からアドールという商標で上市されており、容易に入手可能である。優れた脱臭性能を保持するために、目付が40g/m2以上であることが好ましい。
【0013】
なお、A層の不織布中には、バインダー繊維が含まれているが、バインダー繊維としては、本発明の効果を阻害しないものであれば特に限定されるものではなく、本発明の効果を向上させるような抗菌性能や消臭性能、吸放湿性能を有するバインダー繊維を用いることが好ましい。
【0014】
次に、抗菌性能と吸放湿性能を有する繊維からなる布帛層(B層)について説明する。B層の布帛の形態としては、織物、編物、不織布のいずれの形態であってもよいが、上記したような、通気性がよく、空気層が介在しやすい形態とするために、織物や編物とすることが好ましい。
また、抗菌性能と吸放湿性能を有する繊維としては、抗菌性能を有する繊維(C繊維)と吸放湿性能を有する繊維(D繊維)の2種の繊維とし、紡績技術によるC繊維とD繊維の複合紡績糸、いずれか一方が長繊維である長短複合紡績糸、フィラメント加工技術による合撚糸や交絡混繊糸等の形態のものであってもよい。
【0015】
中でも、抗菌性能と吸放湿性能を有する繊維が芯鞘複合繊維(E繊維)であって、芯部ポリマーはポリアルキレンオキシドの変性物を含有しており、かつ繊維中に抗菌剤を0.1〜5.0質量%含有している複合繊維であることが好ましい。
【0016】
C繊維やE繊維において繊維中に含有させる抗菌剤としては、特に限定されるものではなく、ゼオライト銀系抗菌剤、リン酸ジルコニウム銀系抗菌剤等、公知の抗菌剤を使用することができるが、中でも繊維の変色防止効果があるため、粒子の表面をカップリング剤で被覆処理した酸化亜鉛微粒子を用いることが好ましい。
繊維中への抗菌剤の配合は、任意の方法で行うことができる。例えば、マスターチップ化しておいて紡糸してもよいし、ドライブレンドして紡糸してもよい。
【0017】
E繊維の場合は、抗菌剤は複合繊維の芯部のみ、鞘部のみ、又は両部のいずれに含有させてもよく、繊維中に0.1〜5.0質量%含有していることが好ましい。
また、C繊維の場合も、抗菌剤を含有させる部分は特に限定されるものではなく、含有量は繊維中に0.1〜5.0質量%含有していることが好ましい。
【0018】
繊維中の抗菌剤の含有量が0.1質量%未満であると、抗菌性能が不十分となりやすく、一方、含有量が5.0質量%を超えると、抗菌性能が飽和してコスト高となるばかりか強伸度等の糸質性能が低下しやすく、また、紡糸や延伸時に糸切れが発生したり、製織時にガイド、筬、綜絖等の摩耗による糸切れや毛羽等が多発し、操業性が悪化しやすい。
【0019】
次に、吸放湿性能を付与するために、D繊維やE繊維の芯部に含有させるポリアルキレンオキシドの変性物とは、ポリアルキレンオキシドとポリオール及び脂肪族イソシアネート化合物との反応によって得られたポリアルキレンオキシド変性物である。このようなポリアルキレンオキシド変性物を用いると、製糸性が向上し、得られる繊維は、強伸度等の糸質物性に優れ、染色性が良好で経時的黄変が少ない。このようなポリアルキレンオキシドの変性物としては、住友精化社から「アクアコーク」の商品名で市販されているものがある。
【0020】
ポリアルキレンオキサイド変性物は、D繊維やE繊維の場合ともに、繊維中に0.5〜60質量%含有していることが好ましい。ポリアルキレンオキサイド変性物の含有率が0.5質量%未満では、目的とする吸放湿性が得られない場合があり、含有率が60質量%を超えると、製糸性に問題が生じるおそれがあったり、得られる繊維の糸質性能が低下することがあり好ましくない。
【0021】
B層を構成する繊維、すなわち、C繊維、D繊維、E繊維を構成するポリマーは特に限定するものではないが、繊維形成性の良好なものとしては、ポリエステル及びポリアミドが好ましい。
【0022】
ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のホモポリマー及びこれらを主体とし、イソフタル酸、5ーナトリウムスルホイソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、セバチン酸、アジピン酸等のジカルボン酸成分や他種のグリコール成分との共重合体もしくはこれらの混合物が好ましく用いられる。
【0023】
また、ポリアミドとしては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン MXD6(ポリメタキシリレンアジパミド)等のホモポリマー及びこれらを主体とする共重合体もしくは混合物が好ましく用いられる。
なお、これらのポリマーには、必要に応じて、着色剤、酸化防止剤、艶消し剤、防炎剤等の各種添加剤等を含有させてもよい。
【0024】
また、E繊維の場合は、両ポリマーが剥離しないようにするため、両ポリマーを同種のものとしておくことが好ましい。芯成分と鞘成分の複合比は、使用するポリマーや要求される性能の度合いにより異なるが、質量比で40/60〜60/40の範囲が好ましい。これよりも芯成分の割合が少ないと吸放湿性が低下しやすく、逆に芯成分が多くなりすぎると繊維の強度が低下したり、製糸性に問題が生じたりする
【0025】
そして、C繊維、D繊維、E繊維の断面形状も特に限定されるものではなく、円形断面の他、三角断面、星型断面等の異型断面であってもよい。
【0026】
本発明の快適性布帛の製造方法について一例を用いて説明する。
まず、活性炭繊維からなる不織布層(A層)を製造する方法について説明する。製造方法としては、活性炭の形態により乾式方法と湿式方法のいずれかを選択する。それぞれの方法について一例を挙げて説明するが、乾式方法の場合、所定量の活性炭繊維とバインダー繊維を混綿した後、ランダムカード、パラレルカードなどのカード機を用い、不織ウエブを形成する。この際、目付に応じてクロスラッパー等により不織ウエブをクロスラップさせ、ニードルパンチ装置により機械的に繊維の三次元交絡を生じさせ、一体化して活性炭シートを得る。
【0027】
次に、湿式方法の場合、所定量の活性炭繊維を水中で混合した後、抄紙機を使用してシート化、乾燥することにより抗菌性活性炭シートを得る。
また、乾式、湿式方法で製造したシートの強度を向上させるため、圧力10kg/cm2 以下、130〜150℃の温度でプレスしてもよい。
【0028】
抗菌性能と吸放湿性能を有する繊維からなる布帛層(B層)がE繊維を編物とした場合について説明する。前記したような抗菌剤とポリアルキレンオキシドの変性物をポリマー中に添加させ、通常の複合紡糸装置を用いて複合紡糸することにより得ることができる。そして、通常、衣料用の編物を得ることができる編機により、用途に応じた編組織のものを得る。
【0029】
A層の不織布をB層の編物の芯地とし、B層の編物の裏面に縫製することにより積層構造とし、帽子等の汗取り部分の布帛として使用する。
【0030】
以上のように、本発明の布帛は、抗菌、消臭、吸湿、放湿性能に優れているので、特に皮膚の表面に接する度合いの高い用途に適しており、衣料用や生活資材用の布帛として、汗取り用パッドや汗取り下着、帽子の汗取りのみならず、帽子全体を形成してもよく、多種の用途に用いることが可能となる。
【0031】
【実施例】
次に、本発明を実施例により具体的に説明する。
なお、実施例中の各種物性値の測定及び評価は以下のように行ったものである。
(1)抗菌性
得られた布帛から18mm正方形の試験片を採取し、繊維製品新機能評価協議会(SEK)が定める繊維製品の定量的抗菌性試験方法(統一試験法)マニュアルに準じ、試験菌として黄色ブドウ状球菌(Staphylococcus aureus ATCC 6538P)を用いて静菌活性値を測定し、次式により抗菌性の評価を行った。
S=Mb−Mc
抗菌防臭効果基準 S≧2.2とした。
ここで、S:静菌活性値
Mb:標準布帛の18時間培養後の生菌数の常用対数値
Mc:実施例又は比較例試料布帛の18時間培養後の生菌数の常用対数値
なお、標準布帛は抗菌剤を含有していないナイロン6からなる織物である。
(2)吸放湿性
得られた布帛を温度105℃で2時間乾燥して質量W0 を測定し、その後、温度25℃、相対湿度60%の条件下で2時間調湿して質量W1 を測定し、下記の式で初期水分率M0 を求める。次にこのサンプルを温度34℃、相対湿度90%の条件下で24時間吸湿させた後、質量W2 を測定し、水分率M1 を下記の式で求める。その後、このサンプルを引き続き温度25℃、相対湿度60%の条件下でさらに24時間放置した後、質量W3 を測定し、放湿後の水分率M2 を下記の式で求める。
M0 (%)=〔(W1 −W0)/W0 〕×100
M1 (%)=〔(W2 −W0)/W0 〕×100
M2 (%)=〔(W3 −W0)/W0 〕×100
(3)防臭
得られた布帛を帽子内側に縫い付け汗取りとした。1ヶ月間連続して着帽した後、試験者に使用前と使用後の臭いを嗅いで、良好なものを○とし、3段階(○、△、×)の官能評価をさせた。
(4)総合評価(使用感)
得られた布帛を帽子内側に縫い付け汗取りとした。1ヶ月間連続して着帽した後、試験者に使用感について以下のように3段階(○、△、×)で評価させた。
○:使用中及び1ヶ月経過後ともに、清潔感及び快適性に優れていた。
△:使用中又は1ヶ月経過後において、清潔感又は快適性が少し劣っていた。
×:使用中又は1ヶ月経過後において、清潔感又は快適性が不十分であった。
【0032】
実施例1
活性炭繊維不織布(A層)として、次のものを作製した。活性炭繊維(ユニチカ アドール A10:比表面積1200m2/g、繊維径16.5μm、平均繊維長40cm)60質量%、ポリエステルバインダー繊維(ユニチカメルティー4080 カット長51mm、1.7dtex)40質量%を混綿した後、パラレルカード、クロスラッパー、ニードルパンチ装置、さらに135℃に調整した乾燥機内を通過させることにより目付50g/m2 、厚さ0.6mmの不織布を得た。この不織布の比表面積は720m2/gであった。
抗菌性能と吸放湿性能を有する繊維からなる布帛(B層)として、次のものを作製した。相対対粘度(96%硫酸を溶媒とし、濃度1g/dl、温度25℃で測定した。)が2.6のナイロン6を85重量部と、ポリエチレンオキサイド、1,4−ブタンジオール及びジシクロヘキシルメタン−4, 4’−ジイソシアネートとの反応物であるポリエチレンオキサイド変性物(吸水能35g/g,溶融粘度4000ポイズ)15重量部とをドライブレンドした混合物を芯成分、抗菌剤としてシランカップリング剤で粒子表面が被覆処理された酸化亜鉛微粒子(三井金属社製Z−NOUVE、直径0.5〜1.0μm)を繊維全体質量の1.0質量%含有する、相対粘度が2.6のナイロン6樹脂チップを鞘成分に配合し、芯鞘複合質量比が50/50の同心円状の芯鞘型複合繊維を製造した。このとき、紡糸温度260℃で溶融紡糸し、糸条を冷却した後、油剤を付与し、3600m/分の速度で巻き取り、160dTex/32fの複合繊維(E繊維)を得た。そして、この複合繊維を14ゲージ緯編機で編成し平編物とした。
A層を芯地とし、B層の裏面に積層(重ね合わせ)し、縫製にて2層構造の布帛を得た。
【0033】
実施例2
実施例1と同様にして得たE繊維を経糸及び緯糸に用いて、経糸密度102本/2.54cm、緯糸密度65本/2.54cmの平織物とし、実施例1と同様にして2層構造の布帛を得た。
【0034】
実施例3
実施例1と同様にして得たA層の不織布とB層の編物を用い、A層を芯地とし、B層でA層の両面を被覆して、縫製にて3層構造の布帛とした以外は実施例1と同様に行った。
【0035】
比較例1
A層の不織布のみの布帛とした以外は実施例1と同様に行った。
【0036】
比較例2
B層の編物のみの布帛とした以外は実施例1と同様に行った。
【0037】
比較例3
実施例1と同様の活性炭繊維を使用し、吸水性繊維として単糸繊度2デニール、糸長51mmのレーヨンスフを用い、バインダー繊維として、ユニチカ製ポリエステル繊維状バインダー『メルティ』(単糸繊度4デニール、糸長51mm、繊維強度3.2g/デニール、伸度45%、溶融温度110℃)を使用した。そして、これらの繊維を混合比(質量比:活性炭繊維/レーヨンスフ/バインダー繊維=40/40/20として、不織布用回転熱処理装置を使用し、ヒートセット温度110℃でシート化し、目付50g/m2、厚さ0.6mmの不織布を得た。
【0038】
実施例1〜3、比較例1〜3で得られた布帛の評価結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
表1から明らかなように、実施例1〜3で得られた多層構造布帛は、抗菌、防臭、吸放湿性能の全ての評価が高く、快適性と清潔感に優れた布帛であった。
一方、比較例1の布帛は活性炭繊維不織布のみであったため、防臭効果は高かったが、抗菌及び吸湿性能を有していないものであった。比較例2の布帛は、抗菌及び吸放湿性能は高かったが、防臭効果を有していないものであった。比較例3の布帛は、活性炭繊維とE繊維の両者を不織布としたものであったため、抗菌、防臭、吸放湿性能の全ての効果が十分に発揮されなかった。
【0041】
【発明の効果】
本発明の快適性布帛は、抗菌性、消臭性、吸放湿性に優れているので、特に皮膚の表面に接する度合いの高い用途に使用しても快適性と清潔感を有し、衣料用や生活資材用の布帛として多種の用途に用いることが可能となる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a multi-layered fabric having antibacterial, deodorizing, moisture absorbing and desorbing properties, which is suitable for clothing and living materials.
[0002]
[Prior art]
Various performances are required for clothing fabrics depending on the application. In particular, when used for applications having a high degree of contact with the skin surface, cleanliness and comfort are required.
The performance that satisfies cleanliness and comfort requires not only antibacterial properties and deodorant properties, but also performance that absorbs sweat and hardly peels, that is, performance such as moisture absorption and moisture release.
[0003]
JP 2001-333973 A proposes an antibacterial sheet using fibrous activated carbon. This sheet is made of fibrous activated carbon and polylactic acid fiber, and imparts antibacterial properties and natural degradability by using polylactic acid fiber, and also has an excellent deodorizing effect by activated carbon fiber. . However, this antibacterial sheet does not consider the moisture absorption / release performance, and has insufficient comfort performance.
[0004]
In addition, the fabric of the present invention is suitable for use on the inside of clothing or inside a hat to which a high degree of sweat adheres. Conventionally, the portion of the inside of the hat that contacts the top of the forehead is called sweat-absorbing. A fabric is provided, and wool felt is generally used for sweat removal.
However, wool felt is excellent in hygroscopicity but insufficient in moisture release, and has no antibacterial or deodorizing function.
[0005]
Japanese Patent Publication No. 6-28692 describes a sheet comprising fibrous activated carbon, moisture absorption, water absorption fibers, and binder fibers. This sheet is made of natural or synthetic fiber chemically treated fiber as a constituent fiber of the sheet in order to provide activated carbon fiber with insufficient moisture absorption and water absorption performance.
However, although this sheet has moisture absorption and water absorption performance, it does not have moisture release performance, and it is formed into a single sheet by bonding with binder fibers. And water absorption performance was not sufficient.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves the above problems, antibacterial, deodorant, excellent in all of the moisture absorption and desorption, is particularly suitable for use in applications with a high degree of contact with the skin surface, An object of the present invention is to provide a fabric excellent in cleanliness and comfort.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies in order to solve the above-mentioned problems, and have reached the present invention.
That is, the gist of the present invention is a comfort fabric characterized by being a multi-layer structure fabric in which a nonwoven fabric layer made of activated carbon fiber and a fabric layer made of a fiber having antibacterial performance and moisture absorption / desorption performance are laminated. is there.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The fabric of the present invention is obtained by laminating a nonwoven fabric layer (A layer) made of activated carbon fiber and a fabric layer (B layer) made of a fiber having antibacterial performance and moisture absorption / desorption performance. And the B layer may be laminated one by one. That is, not only one in which the A layer and the B layer are stacked one by one, but also one in which a plurality of layers are stacked (ABA, BAB, etc.), and another fabric is further stacked. It may be something. However, it is necessary that the A layer and the B layer are laminated, and no other fabric is laminated between the A layer and the B layer.
[0009]
In other words, in the present invention, by laminating the A layer and the B layer, an air layer is present between the layers, and the air permeability and the water absorption and moisture release are improved, and the deodorizing performance of the A layer is improved. The antibacterial performance and the moisture absorption / desorption performance of the B layer and the B layer do not hinder each other, and these performances are favorably exhibited.
[0010]
Fabrics such as non-woven fabrics using activated carbon fibers together with fibers having antibacterial performance and moisture absorption / desorption performance have also been proposed, but rather than such a single-layer fabric, a multilayer such as the present invention is used. By using a structural fabric, an air layer is present between the layers, and the performance is further improved as described above.
[0011]
Therefore, as a means for laminating the A layer and the B layer, it is preferable to laminate so that an air layer is present, and it is preferable to coat and bond most of the surfaces of both layers with an adhesive made of a resin. Absent.
Therefore, when bonding with an adhesive or the like, it is preferable to apply an adhesive to only a part of both layers and laminate them. In another aspect, it is preferable that one layer is interlining and the other layer is sewn so as to cover one or both surfaces.
[0012]
Next, the nonwoven fabric layer (A layer) made of activated carbon fiber will be described.
As the activated carbon fiber in the present invention, pitch-based, phenol-based, and cellulose-based activated carbon fibers can be used. The pitch-based activated carbon fibers can be obtained, for example, by steam-activating the pitch fibers that have been subjected to melt spinning and infusibilization using coal-based pitch as a raw material. This activated carbon fiber is marketed by Unitika Ltd. under the trademark Adol and is readily available. In order to maintain excellent deodorizing performance, the basis weight is preferably 40 g / m 2 or more.
[0013]
In addition, although the binder fiber is contained in the nonwoven fabric of the A layer, the binder fiber is not particularly limited as long as it does not inhibit the effect of the present invention, and improves the effect of the present invention. It is preferable to use a binder fiber having such antibacterial performance, deodorant performance, and moisture absorption / release performance.
[0014]
Next, the fabric layer (layer B) made of fibers having antibacterial performance and moisture absorption / release performance will be described. The form of the fabric of the layer B may be any form of a woven fabric, a knitted fabric, or a non-woven fabric. It is preferable that
The fibers having antibacterial performance and moisture absorption / desorption performance include two types of fibers having antibacterial performance (C fiber) and fibers having moisture absorption / desorption performance (D fiber). A composite spun yarn of a fiber, a long and short composite spun yarn in which either one is a long fiber, a conjugate twisted yarn or an interlaced mixed yarn by a filament processing technique may be used.
[0015]
Above all, the fiber having antibacterial performance and moisture absorption / desorption performance is a core-sheath composite fiber (E fiber), the core polymer contains a modified polyalkylene oxide, and the fiber contains 0.1% of an antibacterial agent. It is preferable that the composite fiber contains 1 to 5.0% by mass.
[0016]
The antibacterial agent contained in the fibers of the C fiber and the E fiber is not particularly limited, and known antibacterial agents such as a zeolite silver-based antibacterial agent and a silver zirconium phosphate-based antibacterial agent can be used. Among them, it is preferable to use zinc oxide fine particles whose surfaces are coated with a coupling agent, since they have an effect of preventing discoloration of the fiber.
The incorporation of the antibacterial agent into the fiber can be performed by any method. For example, a master chip may be formed and spun, or a dry blend may be spun.
[0017]
In the case of E fiber, the antimicrobial agent may be contained only in the core portion, only in the sheath portion, or in both portions of the composite fiber, and may be contained in the fiber at 0.1 to 5.0% by mass. preferable.
Also, in the case of C fibers, the portion where the antibacterial agent is contained is not particularly limited, and the content is preferably 0.1 to 5.0% by mass in the fibers.
[0018]
When the content of the antibacterial agent in the fiber is less than 0.1% by mass, the antibacterial performance tends to be insufficient. On the other hand, when the content exceeds 5.0% by mass, the antibacterial performance is saturated and cost increases. In addition, yarn quality such as high elongation tends to deteriorate, and yarn breakage occurs during spinning and drawing, and yarn breakage and fluff often occur during weaving due to wear of guides, reeds, healds, etc. Easy to deteriorate.
[0019]
Next, in order to impart moisture absorption / release performance, a modified product of polyalkylene oxide contained in the core of D fiber or E fiber was obtained by the reaction of polyalkylene oxide with polyol and aliphatic isocyanate compound. It is a modified polyalkylene oxide. When such a polyalkylene oxide-modified product is used, the fiber-forming properties are improved, and the resulting fiber has excellent fiber properties such as high elongation, good dyeing properties, and little yellowing over time. As such a modified polyalkylene oxide, there is one which is commercially available from Sumitomo Seika under the trade name "Aqua Coke".
[0020]
The modified polyalkylene oxide is preferably contained in the fiber in an amount of 0.5 to 60% by mass in both the D fiber and the E fiber. If the content of the modified polyalkylene oxide is less than 0.5% by mass, the desired moisture absorption / desorption property may not be obtained, and if the content exceeds 60% by mass, there is a possibility that a problem may occur in the spinnability. Or the quality of the resulting fiber may be unfavorably reduced.
[0021]
The fibers constituting the layer B, that is, the polymers constituting the C fibers, D fibers, and E fibers are not particularly limited, but polyesters and polyamides are preferable as those having good fiber-forming properties.
[0022]
Examples of the polyester include homopolymers such as polyethylene terephthalate, polypropylene terephthalate, and polybutylene terephthalate, and dicarboxylic acid components such as isophthalic acid, 5-sodium sulfoisophthalic acid, naphthalenedicarboxylic acid, sebacic acid, and adipic acid. A copolymer with a glycol component or a mixture thereof is preferably used.
[0023]
Further, as the polyamide, a homopolymer such as nylon 6, nylon 66, nylon 46, nylon 11, nylon 12, nylon MXD6 (polymethaxylylene adipamide), and a copolymer or a mixture mainly containing these are preferably used. .
These polymers may contain various additives such as a coloring agent, an antioxidant, a matting agent, and a flame retardant, if necessary.
[0024]
In the case of E fiber, it is preferable that both polymers be of the same type in order to prevent the two polymers from peeling off. The composite ratio of the core component and the sheath component varies depending on the polymer used and the degree of required performance, but is preferably in the range of 40/60 to 60/40 by mass ratio. If the ratio of the core component is lower than this, the moisture absorption / desorption properties are liable to decrease, while if the ratio of the core component is too large, the strength of the fiber decreases or a problem occurs in the spinning property.
The cross-sectional shapes of the C fiber, the D fiber, and the E fiber are not particularly limited, and may be a circular cross-section, a triangular cross-section, a star-shaped cross-section, or the like.
[0026]
The manufacturing method of the comfort fabric of the present invention will be described using an example.
First, a method for producing a nonwoven fabric layer (A layer) made of activated carbon fibers will be described. As a production method, either a dry method or a wet method is selected depending on the form of activated carbon. Each method will be described by way of an example. In the case of the dry method, after a predetermined amount of activated carbon fiber and binder fiber are mixed, a nonwoven web is formed using a card machine such as a random card or a parallel card. At this time, the nonwoven web is cross-wrapped by a cloth wrapper or the like according to the basis weight, and three-dimensionally entangled with the fibers is mechanically generated by a needle punch device, and integrated to obtain an activated carbon sheet.
[0027]
Next, in the case of the wet method, a predetermined amount of activated carbon fiber is mixed in water, then formed into a sheet using a paper machine, and dried to obtain an antibacterial activated carbon sheet.
Further, in order to improve the strength of a sheet manufactured by a dry or wet method, the sheet may be pressed at a pressure of 10 kg / cm 2 or less and a temperature of 130 to 150 ° C.
[0028]
The case where the fabric layer (B layer) made of the fiber having the antibacterial performance and the moisture absorption / desorption performance is a knitted fabric of the E fiber will be described. It can be obtained by adding the above-mentioned modified antibacterial agent and polyalkylene oxide to the polymer, and performing composite spinning using an ordinary composite spinning apparatus. Then, usually, a knitting machine having a knitting structure suitable for a use is obtained by a knitting machine capable of obtaining a knitted fabric for clothing.
[0029]
The non-woven fabric of the layer A is used as the interlining of the knitted fabric of the layer B, and is sewn on the back surface of the knitted fabric of the layer B to form a laminated structure, which is used as a fabric for a sweat absorbing portion such as a hat.
[0030]
As described above, the fabric of the present invention is excellent in antibacterial, deodorant, moisture absorption, and moisture release performance, and is particularly suitable for applications having a high degree of contact with the surface of the skin, and is used for clothing and living materials. As an example, not only a sweat-absorbing pad, sweat-absorbing underwear, and sweat-absorbing hat, but also the entire hat may be formed, which can be used for various purposes.
[0031]
【Example】
Next, the present invention will be specifically described with reference to examples.
In addition, the measurement and evaluation of various physical property values in the examples were performed as follows.
(1) Antibacterial property An 18 mm square test piece was collected from the obtained fabric, and tested in accordance with the Manual for Quantitative Antibacterial Test Method for Fiber Products (Unified Test Method) specified by the Textile Product New Function Evaluation Council (SEK). The bacteriostatic activity value was measured using Staphylococcus aureus ATCC 6538P as a bacterium, and the antibacterial activity was evaluated by the following formula.
S = Mb-Mc
Antibacterial and deodorant effect standard S ≧ 2.2.
Here, S: bacteriostatic activity value Mb: common logarithmic value of the viable cell count after 18 hours of cultivation of the standard cloth Mc: common logarithmic value of the viable cell count of the sample cloth of the example or comparative example after 18 hours of culture The standard fabric is a woven fabric of nylon 6 containing no antibacterial agent.
(2) Moisture absorption / release properties The obtained fabric was dried at 105 ° C for 2 hours to measure its mass W0, and then subjected to humidity control at 25 ° C and a relative humidity of 60% for 2 hours to measure its mass W1. Then, the initial moisture content M0 is determined by the following equation. Next, the sample is allowed to absorb moisture at a temperature of 34 ° C. and a relative humidity of 90% for 24 hours, then the mass W2 is measured, and the moisture content M1 is determined by the following equation. Thereafter, the sample is left to stand for further 24 hours under the condition of a temperature of 25 ° C. and a relative humidity of 60%, the mass W3 is measured, and the moisture content M2 after dehumidification is obtained by the following equation.
M0 (%) = [(W1−W0) / W0] × 100
M1 (%) = [(W2−W0) / W0] × 100
M2 (%) = [(W3−W0) / W0] × 100
(3) Deodorization The obtained fabric was sewn on the inside of the hat to remove sweat. After putting on the hat continuously for one month, the tester smelled the smell before and after use, rated good as ○, and performed a sensory evaluation in three stages (○, Δ, ×).
(4) Overall evaluation (feeling of use)
The obtained fabric was sewn on the inside of the hat to remove sweat. After wearing the hat continuously for one month, the tester was evaluated for the feeling of use in three stages ((, Δ, ×) as follows.
:: Excellent in cleanliness and comfort both during use and after one month.
Δ: Cleanness or comfort was slightly inferior during use or after one month.
×: Cleanliness or comfort was insufficient during use or after one month.
[0032]
Example 1
The following was produced as an activated carbon fiber nonwoven fabric (layer A). Activated carbon fiber (Unitika Adol A10: specific surface area 1200 m 2 / g, fiber diameter 16.5 μm, average fiber length 40 cm) 60% by mass, and polyester binder fiber (Unitika camelty 4080 cut length 51 mm, 1.7 dtex) 40% by mass were mixed. Thereafter, the mixture was passed through a parallel card, a cross wrapper, a needle punch device, and a dryer adjusted to 135 ° C. to obtain a nonwoven fabric having a basis weight of 50 g / m 2 and a thickness of 0.6 mm. The specific surface area of this nonwoven fabric was 720 m 2 / g.
The following was produced as a fabric (layer B) composed of fibers having antibacterial performance and moisture absorption / release performance. 85 parts by weight of nylon 6 having a relative viscosity (measured at a concentration of 1 g / dl and a temperature of 25 ° C. using 96% sulfuric acid as a solvent), 85 parts by weight of polyethylene oxide, 1,4-butanediol and dicyclohexylmethane- A mixture obtained by dry blending 15 parts by weight of a modified polyethylene oxide (water absorption capacity 35 g / g, melt viscosity 4000 poise) which is a reaction product with 4,4′-diisocyanate is used as a core component, and a silane coupling agent as an antibacterial agent is used as particles. Nylon 6 resin having a relative viscosity of 2.6 containing zinc oxide fine particles (Z-NOUV, manufactured by Mitsui Kinzoku Co., diameter: 0.5 to 1.0 μm) coated on the surface at 1.0% by mass of the total fiber mass. The chip was blended with the sheath component to produce a concentric core-sheath composite fiber having a core-sheath composite mass ratio of 50/50. At this time, melt spinning was performed at a spinning temperature of 260 ° C., and after cooling the yarn, an oil agent was applied and wound at a speed of 3600 m / min to obtain a 160 dTex / 32f composite fiber (E fiber). The composite fiber was knitted by a 14 gauge weft knitting machine to obtain a flat knit.
The layer A was used as an interlining, laminated (overlaid) on the back surface of the layer B, and sewn to obtain a fabric having a two-layer structure.
[0033]
Example 2
The E-fiber obtained in the same manner as in Example 1 was used for warp and weft to obtain a plain woven fabric having a warp density of 102 yarns / 2.54 cm and a weft density of 65 yarns / 2.54 cm, and two layers as in Example 1. A structured fabric was obtained.
[0034]
Example 3
Using the non-woven fabric of the A layer and the knitted material of the B layer obtained in the same manner as in Example 1, the A layer was used as an interlining, the B layer was coated on both sides of the A layer, and a three-layered fabric was formed by sewing. Other than that, it carried out similarly to Example 1.
[0035]
Comparative Example 1
The same procedure as in Example 1 was carried out except that the fabric was a nonwoven fabric of layer A only.
[0036]
Comparative Example 2
The same procedure was performed as in Example 1 except that the knitted fabric of layer B was used.
[0037]
Comparative Example 3
The same activated carbon fiber as in Example 1 was used, a single-filament fineness of 2 denier, a rayon swoof having a yarn length of 51 mm was used as the water-absorbing fiber, and Unitika polyester fibrous binder "Melty" (single-fiber fineness of 4 denier, A yarn length of 51 mm, a fiber strength of 3.2 g / denier, an elongation of 45%, and a melting temperature of 110 ° C. were used. Then, these fibers were mixed at a mixing ratio (mass ratio: activated carbon fiber / rayon soff / binder fiber = 40/40/20) using a rotary heat treatment apparatus for non-woven fabric, formed into a sheet at a heat setting temperature of 110 ° C., and a basis weight of 50 g / m 2. Thus, a nonwoven fabric having a thickness of 0.6 mm was obtained.
[0038]
Table 1 shows the evaluation results of the fabrics obtained in Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 3.
[0039]
[Table 1]
[0040]
As is clear from Table 1, the multilayered fabrics obtained in Examples 1 to 3 were all evaluated for antibacterial, deodorant, and moisture absorption / desorption properties, and were excellent in comfort and cleanliness.
On the other hand, since the fabric of Comparative Example 1 was only activated carbon fiber nonwoven fabric, the deodorizing effect was high, but it did not have antibacterial and moisture absorbing performance. The fabric of Comparative Example 2 had high antibacterial and moisture absorption / desorption performances, but had no deodorant effect. In the fabric of Comparative Example 3, since both the activated carbon fiber and the E fiber were nonwoven fabrics, all the effects of antibacterial, deodorant, and moisture absorption / release properties were not sufficiently exhibited.
[0041]
【The invention's effect】
Since the comfort fabric of the present invention is excellent in antibacterial properties, deodorant properties, and moisture absorption / desorption properties, it has comfort and cleanliness even when used particularly for applications having a high degree of contact with the skin surface, and is used for clothing. It can be used for various purposes as a fabric for living materials.