JP2004066242A - Composite roll made of sintered hard alloy - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄鋼など金属製の棒材、線材、平材等の圧延に用いられ、鋼系または鉄系材料からなる内層の外周に超硬合金からなる外層が金属接合してなる複合ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄鋼など金属製の棒材、線材、平材等の圧延において、中間スタンドから仕上スタンドでは、ロール胴部の軸方向に圧延製品を成形するための孔型(カリバー)を数個から十数個設けた耐摩耗性、耐肌あれ性に優れた超硬ロールが広く使用されている。
【0003】
例えば、特公昭58−39906号には、WC−Co−Ni−CrのWC系超硬合金で構成した線材圧延用ロールが記載されている。この線材圧延用ロールは、超硬合金単体を焼結した小型のスリーブロールであり、靭性に優れた鋼製のロール軸材に0.1/1000程度の焼嵌め率で嵌合し、そのスリーブロールの側面を固定リング、スペーサーリングなどにより押圧固定して機械的に組立てたものである。この種の超硬合金製スリーブロールの寸法は、外径が100〜500mm、回転軸方向の長さが10〜300mm程度の比較的短尺なものである。
【0004】
このように超硬合金製スリーブをロール軸材に嵌合したロールの場合、固定リング、スぺーサーリング、皿バネ、ナットなど多くの部材が必要で組立て構造が複雑であり、かつ高い組立て精度を要求されるので組立てに係わる工数や費用がかかるという問題がある。また、ロール胴部の長さに対して、超硬合金の占める部分つまり圧延に使用できる部分が半分以下であり効率的でない問題がある。
【0005】
さらに、超硬合金は熱伝導率が高いため、圧延使用時に超硬合金の温度が上昇しやすく、その熱が鋼製のロール軸材に伝わりやすく、ロール軸材が大きく膨張する。そこで、超硬合金の熱膨張係数は鋼より小さいので、超硬合金製スリーブには半径方向および軸方向に引張り応力が付与される。焼嵌め時の締め代が大きい場合、半径方向の引張り応力が高くなり過ぎると、超硬合金製スリーブの内面から割れを引き起こすおそれがある。また、逆にこのような割れを懸念するあまり焼嵌め時の締め代が小さい場合、圧延中に超硬合金製スリーブが滑るおそれがある。
【0006】
また、超硬合金単体では、焼結時に自重の影響により成形体に大きな変形が生じやすいため大型長尺のスリーブロールが製造できない問題がある。
【0007】
このような組立式超硬ロールの欠点を克服するため、例えば特開平10−8212号には超硬合金と鋼材を金属的に接合した複合ロールが提案されている。これは鋼材からなる内層を形成するスリーブの外周に、周期律表のIVa〜VIa族元素の炭化物、窒化物および炭窒化物の硬質粒子の少なくとも1種または2種以上を60〜90重量%と、残部実質的にFe、Ni、Co、Cr、Mo及びWの少なくとも1種または2種以上の金属粉末とからなる混合粉末を焼結すると同時に拡散接合させた超硬合金製の外層を有し、外層表面に100MPa以上の円周方向の圧縮残留応力を付与した複合スリーブを、ロール軸材に嵌合固定したものである。また、特開平10−8213号には超硬合金と鋼製の中実軸材を金属的に接合した中実構造の複合ロールも提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
この種の超硬合金製複合ロールは、従来の組立式超硬ロールにおける固定リング、皿バネ、ナットなどが不要であり、ロール胴部長さの全表面を外層で構成するため圧延に使用できる部分を拡大できる。このため、従来に比べロール胴部表面にカリバーを数多く、しかも配置場所の制限がなく設けることができる。
【0009】
そこで、圧延量や操業条件に応じて、様々な種類のカリバーを同一のロール胴部表面に設けることができるが、実際上、カリバーの種類によって圧延温度、圧延速度などの負荷条件が異なるので、これに対応した最適なロール材質も異なってくる。しかしながら、従来の超硬合金製複合ロールでは、圧延に使用される外層を形成する超硬合金部全体が1種類の材質であるので、カリバー毎に最適な材質とすることができないため、各種のカリバーを配置した用途には適さないという問題点がある。
【0010】
したがって、本発明の目的は、圧延に使用される外層を超硬合金で形成するとともに、圧延使用条件の異なる複数種のカリバーを配置する場合でも、各々のカリバーの使用条件に応じた性能を十分発揮し得る超硬合金製複合ロールを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の超硬合金製複合ロールは、鋼系または鉄系材料からなる内層の外周に超硬合金からなる外層が金属接合してなり、外層がロール軸方向で少なくとも2種類以上の異なる材質からなることを特徴とする。また、本発明の複合ロールは、外層の表面にカリバーを設けてなることを特徴とする。
【0012】
【作用】
本発明は、鋼系または鉄系材料からなる内層の外周に超硬合金からなる外層を金属接合することにより、ロール胴部すなわち外層全体が圧延に使用でき、カリバーを設ける場合、カリバー数を多くとれるばかりでなく、配置位置に制約がなく任意の位置に設けることができる。
【0013】
また、ロールの外層を形成する超硬合金が、ロール軸方向で少なくとも2種類以上異なるように構成するため、カリバーを設ける場合、カリバーを圧延使用条件毎に最適な材質で形成できる。つまり、ロール軸方向に異なるスタンド用のカリバーを設け、複数スタンド兼用ロールとして使用することができる。したがって、本発明によれば、ロール1本当たりの可能圧延量を増加でき、またロール保有本数を軽減でき資産の圧縮やロール置き場の減少を図れる。
【0014】
本発明において、超硬合金からなる外層と、鋼系または鉄系材料からなる内層との金属接合にあたっては、両者の接合強度を確保するため、外層と内層との間に、超硬合金または金属からなる中間層を少なくとも1層以上介在させて接合してもよい。
【0015】
外層となる超硬合金をロール軸方向に異なる材質で製造する方法は、鋼で構成されるHIP缶の中に鋼系または鉄系材料からなる内層を設置し、両者の間に各目標組成の超硬粉末を、焼結後所定の位置になるように順次充填し、HIP缶を溶接封入後、HIP処理により焼結一体化させればよい。また別の方法として、予め各目標組成の超硬合金の中空成形体を所定の長さで複数個作製しておき、これらを鋼系または鉄系材料からなる内層の周囲に嵌める形で積み重ねた後、焼結一体化するか、あるいは全体をHIP缶に封入しHIP処理により一体化してもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
外径300mm、内径180mm、長さ700mmの中空円筒状の鍛鋼製の内層の周りに、外径380mm、長さ600mmの鋼で構成されるHIP缶を設置し、内層の外面とHIP缶の内面との間に形成された空隙に、まず第1の外層用の超硬合金粉末として、重量比で平均粒径5μmのWC粉末85%、平均粒径2μmのCo粉末15%の混合粉末を150Kg充填した。次に、充填した第1の外層用の超硬合金粉末の上方から、第2の外層用の超硬合金粉末として、重量比で平均粒径7μmのWC粉末75%、平均粒径2μmのCo粉末25%の混合粉末を150Kg充填した。すなわち、ロール軸方向において、第1の外層用の超硬合金粉末および第2の外層用の超硬合金粉末は隣接した状態である。
【0017】
充填後、HIP缶を鋼の蓋で溶接密封した後、700℃にて真空ポンプで脱気処理を行なった。HIP缶にリークが生じていないことを確認した後、1300℃、1000気圧にてHIP処理を行なった。冷却後、HIP缶を加工除去し、超音波探傷検査にて、第1の外層および第2の外層で構成される外層と、内層の接合が健全であることを確認した。また、ロール外層の組織を調査し、第1の外層と第2の外層がロール軸方向に健全に接合していることを確認した。
【0018】
このようにして得られた本発明のスリーブロールを図1に示す。図1において、1は第1の外層、2は第2の外層、3は内層である。ロール軸方向において、第1の外層1と第2の外層2は接合されている。なお、便宜上、第1の外層1と第2の外層2との間の接合境界を線描したが、実際のロールでは明瞭な線は現れない。
【0019】
次いで、本発明のスリーブロールの内径を加工し、クロムモリブデン鋼の軸材に焼嵌め、第1の外層には仕上前スタンド用のオーバルカリバー、第2の外層には中間スタンド用のオーバルカリバーをそれぞれ複数個加工して設け、本発明の超硬合金製複合ロールを完成させた。
【0020】
(実施例2)
まず、第1の外層用として、組成がWC85重量%、Co15重量%である超硬合金の焼結体からなる外径358mm、内径256mm、長さ350mmの中空スリーブを、また第2の外層用として、組成がWC75重量%、Co25重量%である超硬合金の焼結体からなる外径358mm、内径256mm、長さ350mmの中空スリーブを作製した。
【0021】
次いで、外径250mm、内径150mm、長さ730mmの中空円筒状の鍛鋼製の内層の周りに、外径360mm、長さ700mmの鋼で構成されるHIP缶を設置し、内層の外面とHIP缶の内面との間に形成された空隙に、第1の外層用の中空スリーブを挿入し、さらにその直上に第2の外層用の中空スリーブを積み重ねて挿入した。
【0022】
その後、HIP缶を鋼の蓋で溶接密封した後、700℃にて真空ポンプで脱気処理を行なった。HIP缶にリークが生じていないことを確認した後、1300℃、1000気圧にてHIP処理を行なった。冷却後、HIP缶を加工除去し、超音波探傷検査にて、第1の外層および第2の外層で構成される外層と、内層の接合が健全であることを確認した。また、ロール外層の組織を調査し、第1の外層と第2の外層がロール軸方向に健全に接合していることを確認した。
【0023】
このようにして得られた本発明のスリーブロールの内径を加工し、クロムモリブデン鋼の軸材に焼嵌め、第1の外層には仕上前スタンド用のオーバルカリバー、第2の外層には中間スタンド用のオーバルカリバーをそれぞれ複数個加工して設け、本発明の超硬合金製複合ロールを完成させた。
【0024】
(実施例3)
まず、第1の外層用として、組成がWC85重量%、Co15重量%である超硬合金の仮焼結体(900℃で仮焼結した)からなる外径380mm、内径300mm、長さ270mmの中空スリーブを、また第2の外層用として、組成がWC75重量%、Co25重量%である超硬合金の仮焼結体(900℃で仮焼結した)からなる外径380mm、内径300mm、長さ270mmの中空スリーブを、さらに第3の外層用として、組成がWC70重量%、Co30重量%である超硬合金の仮焼結体(900℃で仮焼結した)からなる外径380mm、内径300mm、長さ270mmの中空スリーブを作製した。
【0025】
外径250mm、内径150mm、長さ730mmの中空円筒状の内層となる鍛鋼の外周に、第1の外層用の中空スリーブを嵌めて挿入し、ついで第1の外層用の中空スリーブの直上に第2の外層用の中空スリーブを挿入して積み重ね、さらに第2の外層用の中空スリーブの直上に第3の外層用の中空スリーブを挿入して積み重ねた後、真空焼結炉中1320℃で焼結した。
【0026】
冷却後、超音波探傷検査にて、第1の外層、第2の外層および第3の外層で構成される外層と、内層の接合が健全であることを確認した。また、ロールの外層の組織を調査し、第1の外層、第2の外層および第3の外層がロール軸方向に健全に接合していることを確認した。
【0027】
このようにして得られた本発明のスリーブロールの内径を加工し、クロムモリブデン鋼の軸材に焼嵌め、第1の外層には仕上前スタンド用のオーバルカリバー、第2の外層には中間スタンド用のオーバルカリバー、第3の外層には中間スタンド用のオーバルカリバーをそれぞれ複数個加工して設け、本発明の超硬合金製複合ロールを完成させた。
【0028】
【発明の効果】
ロール外層を形成する超硬合金が、ロール軸方向で少なくとも2種類以上異なるように構成するため、カリバーを設ける場合、カリバーを圧延使用条件毎に最適な材質で形成できる。したがって、ロール1本当たりの可能圧延量を増加でき、またロール保有本数を軽減でき資産の圧縮やロール置き場の減少を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスリーブロールの概略断面図である。
【符号の説明】
1 第1の外層、 2 第2の外層、 3 内層[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a composite roll used for rolling bars, wires, flat materials, and the like made of metal such as iron and steel, in which an outer layer made of a cemented carbide is metal-bonded to the outer periphery of an inner layer made of a steel or iron material. .
[0002]
[Prior art]
In the rolling of bars, wires, flats, etc. made of metal such as iron and steel, several to more than a dozen cavities are used to form rolled products in the axial direction of the roll body from the intermediate stand to the finishing stand. Carbide rolls provided with excellent abrasion resistance and skin abrasion resistance are widely used.
[0003]
For example, Japanese Patent Publication No. 58-39906 describes a roll for rolling a wire made of a WC cemented carbide of WC-Co-Ni-Cr. This roll for wire rod rolling is a small-sized sleeve roll obtained by sintering a cemented carbide alone, and is fitted to a steel roll shaft having excellent toughness at a shrink fitting ratio of about 0.1 / 1000. The rolls are mechanically assembled by pressing and fixing the side surfaces of the rolls with a fixing ring, a spacer ring, or the like. The dimensions of this type of cemented carbide sleeve roll are relatively short with an outer diameter of 100 to 500 mm and a length in the direction of the rotation axis of about 10 to 300 mm.
[0004]
In the case of a roll in which a cemented carbide sleeve is fitted to a roll shaft in this way, a large number of members such as fixing rings, spacer rings, disc springs, and nuts are required, the assembly structure is complicated, and high assembly accuracy is required. Since it is required, there is a problem that man-hours and costs related to assembly are required. In addition, there is a problem that the portion occupied by the cemented carbide, that is, the portion that can be used for rolling is less than half the length of the roll body, which is not efficient.
[0005]
Furthermore, since the cemented carbide has a high thermal conductivity, the temperature of the cemented carbide tends to increase during rolling use, the heat is easily transmitted to the steel roll shaft, and the roll shaft expands significantly. Therefore, since the thermal expansion coefficient of the cemented carbide is smaller than that of steel, a tensile stress is applied to the cemented carbide sleeve in the radial direction and the axial direction. In the case where the interference at the time of shrink fitting is large, if the tensile stress in the radial direction becomes too high, there is a possibility that a crack may be caused from the inner surface of the cemented carbide sleeve. On the other hand, when the interference at the time of shrink fitting is so small that there is a concern about such cracking, the cemented carbide sleeve may slip during rolling.
[0006]
In addition, the cemented carbide alone has a problem that a large and long sleeve roll cannot be manufactured because the compact is easily deformed by the influence of its own weight during sintering.
[0007]
In order to overcome the drawbacks of the assembling type super hard roll, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-8212 proposes a composite roll in which a super hard alloy and a steel material are metallically joined. This means that at least one or two or more of hard particles of carbides, nitrides and carbonitrides of elements IVa to VIa of the periodic table are added to the outer periphery of the sleeve forming the inner layer made of steel at 60 to 90% by weight. And a cemented carbide outer layer formed by sintering a mixed powder consisting essentially of at least one or two or more metal powders of Fe, Ni, Co, Cr, Mo and W and simultaneously diffusion-bonding the mixed powder. A composite sleeve in which a circumferential compressive residual stress of 100 MPa or more is applied to the outer layer surface is fitted and fixed to a roll shaft. JP-A-10-8213 also proposes a composite roll having a solid structure in which a cemented carbide and a solid shaft made of steel are metallically joined.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
This type of cemented carbide composite roll eliminates the need for fixing rings, disc springs, nuts, etc. in conventional assembling cemented carbide rolls, and can be used for rolling because the entire surface of the roll body length is composed of an outer layer. Can be expanded. For this reason, a larger number of calipers can be provided on the surface of the roll body than in the conventional case, and there is no restriction on the location.
[0009]
Therefore, various types of calipers can be provided on the same roll body surface in accordance with the rolling amount and operating conditions, but in practice, the load conditions such as rolling temperature and rolling speed differ depending on the type of calipers, The optimum roll material corresponding to this also differs. However, in the conventional cemented carbide composite roll, since the entire cemented carbide part forming the outer layer used for rolling is made of one type of material, it is not possible to use an optimum material for each caliber. There is a problem that it is not suitable for use in which a caliber is arranged.
[0010]
Therefore, an object of the present invention is to form the outer layer used for rolling with a cemented carbide, and even when arranging a plurality of types of calipers having different rolling use conditions, sufficient performance according to the use conditions of each caliber. An object of the present invention is to provide a composite roll made of a cemented carbide which can be used.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The cemented carbide composite roll of the present invention has an outer layer made of a cemented carbide metal-bonded to the outer periphery of an inner layer made of a steel or iron material, and the outer layer is made of at least two or more different materials in the roll axis direction. It is characterized by becoming. The composite roll of the present invention is characterized in that a caliber is provided on the surface of the outer layer.
[0012]
[Action]
According to the present invention, the outer layer made of a cemented carbide is metal-bonded to the outer periphery of the inner layer made of a steel or iron-based material, so that the roll body, that is, the entire outer layer can be used for rolling. Not only can it be removed, but it can be provided at any position with no restriction on the arrangement position.
[0013]
In addition, since the cemented carbide forming the outer layer of the roll is configured to differ by at least two types in the roll axis direction, when the caliber is provided, the caliber can be formed of an optimum material for each rolling use condition. In other words, different stand calipers are provided in the roll axis direction, and can be used as a roll for multiple stands. Therefore, according to the present invention, the possible rolling amount per roll can be increased, the number of rolls held can be reduced, and assets can be compressed and the roll storage space can be reduced.
[0014]
In the present invention, when metal bonding between the outer layer made of a cemented carbide and the inner layer made of a steel or iron-based material, in order to secure the bonding strength between the two, a cemented carbide or metal is placed between the outer layer and the inner layer. May be joined by interposing at least one or more intermediate layers made of.
[0015]
The method of manufacturing the cemented carbide as the outer layer with a different material in the roll axis direction is to install an inner layer made of a steel or iron-based material in a HIP can made of steel, and have a target composition of each target between the two. After the sintering, the cemented carbide powder is sequentially filled so as to be at a predetermined position, the HIP can is sealed by welding, and then sintered and integrated by HIP processing. Further, as another method, a plurality of hollow compacts of a cemented carbide having respective target compositions are prepared in advance with a predetermined length, and these are stacked so as to be fitted around an inner layer made of a steel or iron material. After that, it may be sintered and integrated, or the whole may be sealed in a HIP can and integrated by HIP processing.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(Example 1)
A HIP can composed of steel having an outer diameter of 380 mm and a length of 600 mm is set around a hollow cylindrical forged steel inner layer having an outer diameter of 300 mm, an inner diameter of 180 mm and a length of 700 mm, and the outer surface of the inner layer and the inner surface of the HIP can First, 150 kg of a mixed powder of 85% of WC powder having an average particle size of 5 μm and 15% of Co powder having an average particle size of 2 μm as a cemented carbide powder for the first outer layer in a void formed between Filled. Next, from above the filled hard metal powder for the first outer layer, 75% of WC powder having an average particle diameter of 7 μm and Co having an average particle diameter of 2 μm 150 kg of a mixed powder of 25% of the powder was filled. In other words, the first outer layer cemented carbide powder and the second outer layer cemented carbide powder are adjacent to each other in the roll axis direction.
[0017]
After filling, the HIP can was welded and sealed with a steel lid, and then deaerated with a vacuum pump at 700 ° C. After confirming that no leak occurred in the HIP can, HIP treatment was performed at 1300 ° C. and 1000 atm. After cooling, the HIP can was processed and removed, and ultrasonic inspection was performed to confirm that the bonding between the outer layer composed of the first outer layer and the second outer layer and the inner layer was sound. The structure of the outer layer of the roll was examined, and it was confirmed that the first outer layer and the second outer layer were soundly joined in the roll axis direction.
[0018]
FIG. 1 shows the sleeve roll of the present invention thus obtained. In FIG. 1, 1 is a first outer layer, 2 is a second outer layer, and 3 is an inner layer. In the roll axis direction, the first
[0019]
Then, the inner diameter of the sleeve roll of the present invention is processed and shrink-fitted to a chromium molybdenum steel shaft. The first outer layer is an oval caliber for a stand before finishing, and the second outer layer is an oval caliber for an intermediate stand. A plurality of each were machined and provided to complete the cemented carbide composite roll of the present invention.
[0020]
(Example 2)
First, a hollow sleeve having an outer diameter of 358 mm, an inner diameter of 256 mm, and a length of 350 mm made of a sintered body of a cemented carbide having a composition of 85% by weight of WC and 15% by weight of Co was used for the first outer layer. As a result, a hollow sleeve having an outer diameter of 358 mm, an inner diameter of 256 mm, and a length of 350 mm made of a sintered body of a cemented carbide having a composition of WC 75% by weight and Co 25% by weight was produced.
[0021]
Next, a HIP can composed of steel having an outer diameter of 360 mm and a length of 700 mm is placed around a hollow cylindrical forged steel inner layer having an outer diameter of 250 mm, an inner diameter of 150 mm, and a length of 730 mm. The hollow sleeve for the first outer layer was inserted into the space formed between the inner sleeve and the inner surface of the first outer layer, and the hollow sleeve for the second outer layer was stacked and inserted immediately above the first outer sleeve.
[0022]
Thereafter, the HIP can was welded and sealed with a steel lid, and then deaerated by a vacuum pump at 700 ° C. After confirming that no leak occurred in the HIP can, HIP treatment was performed at 1300 ° C. and 1000 atm. After cooling, the HIP can was processed and removed, and ultrasonic inspection was performed to confirm that the bonding between the outer layer composed of the first outer layer and the second outer layer and the inner layer was sound. The structure of the outer layer of the roll was examined, and it was confirmed that the first outer layer and the second outer layer were soundly joined in the roll axis direction.
[0023]
The inner diameter of the sleeve roll of the present invention thus obtained is processed and shrink-fitted to a chromium molybdenum steel shaft. The first outer layer is an oval caliber for a stand before finishing, and the second outer layer is an intermediate stand. A plurality of oval calipers were provided and machined, respectively, to complete a cemented carbide alloy roll of the present invention.
[0024]
(Example 3)
First, for the first outer layer, a 380 mm in outer diameter, 300 mm in inner diameter, and 270 mm in length made of a pre-sintered body of a cemented carbide having a composition of 85% by weight of WC and 15% by weight of Co (pre-sintered at 900 ° C.). The hollow sleeve is used for the second outer layer, and has an outer diameter of 380 mm, an inner diameter of 300 mm, and a length of a pre-sintered body of a cemented carbide having a composition of 75 wt% WC and 25 wt% Co (pre-sintered at 900 ° C.). A hollow sleeve having a length of 270 mm is further used as a third outer layer, and has an outer diameter of 380 mm and an inner diameter of a cemented carbide pre-sintered body (temporarily sintered at 900 ° C.) having a composition of WC 70 wt% and Co 30 wt%. A hollow sleeve having a length of 300 mm and a length of 270 mm was produced.
[0025]
A hollow sleeve for a first outer layer is fitted and inserted into the outer periphery of a hollow cylindrical inner layer of forged steel having an outer diameter of 250 mm, an inner diameter of 150 mm, and a length of 730 mm. The second outer layer hollow sleeve is inserted and stacked, and the third outer layer hollow sleeve is inserted immediately above the second outer layer hollow sleeve and stacked, and then fired at 1320 ° C. in a vacuum sintering furnace. Tied.
[0026]
After cooling, it was confirmed by ultrasonic inspection that the bonding between the outer layer composed of the first outer layer, the second outer layer, and the third outer layer, and the inner layer was sound. Further, the structure of the outer layer of the roll was examined, and it was confirmed that the first outer layer, the second outer layer, and the third outer layer were soundly joined in the roll axis direction.
[0027]
The inner diameter of the sleeve roll of the present invention thus obtained is worked and shrink-fitted to a chromium molybdenum steel shaft. The first outer layer is an oval caliber for a stand before finishing, and the second outer layer is an intermediate stand. A plurality of oval calipers for the intermediate stand are provided on the third outer layer, and a composite roll made of a cemented carbide of the present invention is completed.
[0028]
【The invention's effect】
Since the cemented carbide forming the outer layer of the roll is configured to differ by at least two types in the roll axis direction, when the caliber is provided, the caliber can be formed of an optimum material for each rolling use condition. Therefore, the possible rolling amount per roll can be increased, the number of rolls held can be reduced, and the assets can be compressed and the roll storage space can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic sectional view of a sleeve roll of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 first outer layer, 2 second outer layer, 3 inner layer
Claims (2)
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CN100382907C (en) * | 2006-04-30 | 2008-04-23 | 宣化盛龙冶金设备制造厂 | Hard alloy composite roll collar for high-speed wire production line and method for manufacturing the same |
CN103386417A (en) * | 2013-07-30 | 2013-11-13 | 株洲硬质合金集团有限公司 | Method for producing hard alloy product by metallurgical bonding |
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2002
- 2002-08-01 JP JP2002224309A patent/JP2004066242A/en active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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