JP2004065144A - 家禽用肉質改善剤 - Google Patents

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浅野 雅也
Toru Okada
岡田 徹
Makoto Hasegawa
長谷川 信
Hiroshi Kamisoyama
上曽山 博
Kazuhisa Honda
本田 和久
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Abstract

【課題】家禽用肉質改善剤、該肉質改善剤を用いる家禽の肉質改善方法を提供すること。
【解決手段】二ギ酸カリウムを有効成分として含有する家禽用肉質改善剤および該家禽用肉質改善剤を投与することを特徴とする家禽の肉質改善方法に関する。
二ギ酸カリウムとして家禽1羽当たり1日に0.001g〜10gの投与量となるように、家禽に、二ギ酸カリウムもしくは本発明の家禽用肉質改善剤を投与するか、または二ギ酸カリウムもしくは本発明の家禽用肉質改善剤を添加してなる飼料を給餌することにより、家禽の肉質を改善することができる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家禽用肉質改善剤および家禽の肉質改善方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
養鶏場等で家禽を大量に飼育する場合、飼育の効率化の為、家禽の飼育スペースは非常に小さい。したがって、家禽は運動不足になりやすく、飼育された家禽の肉は脂質が多い。
近年、鶏肉は、脂肪の少ないものが好まれる傾向にある。このため、飼育密度を下げる等の飼育設備の改善により肉質を改善する試みがなされている。しかし、飼育密度を下げると、飼育できる家禽の数が減り、家禽類を効率的に飼育することができない。したがって、家禽の肉質が改善されたとしても、家禽の肉の価格が高くなるという問題があった。
【0003】
したがって、現在の家禽の飼育方法では、脂肪の少ない家禽の肉を安価に得る事は困難である。
一方、二ギ酸塩を豚に投与するとブタの成長が促進されること〔J. Anim. Sci, 78, 1875−1884 (2000)〕、二ギ酸塩溶液をブタ等の家畜に投与すると体重が増加し、肉質が改善されること(特表平11−504818号)が報告されているが、二ギ酸カリウムを家禽に投与することにより、家禽の肉質が改善されたとの具体例は示されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、家禽用肉質改善剤および家禽の肉質改善方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の(1)〜(3)に関する。
(1) 二ギ酸カリウムを有効成分として含有する家禽用肉質改善剤。
(2) 二ギ酸カリウムを投与することを特徴とする家禽の肉質改善方法。(3) 上記(1)の家禽用肉質改善剤を投与することを特徴とする家禽の肉質改善方法。
【0006】
【発明の実施の形態】
二ギ酸カリウムは、そのまま家禽に投与してもよいし、家禽類に使用可能な一種もしくはそれ以上の担体と一緒に混合し、製剤学の技術分野においてよく知られている任意の方法により製造された本発明の家禽用肉質改善剤を製造し、家禽に投与してもよい。
二ギ酸カリウムまたは本発明の家禽用肉質改善剤を家禽に投与する方法としては、家禽に投与することができる方法であれば、いかなる投与方法でもよく、例えば、経口投与、静脈内投与などの非経口投与によって投与することができる。投与形態としては、例えば、錠剤、カプセル剤、注射剤、シロップ剤等があげられる。
【0007】
経口投与に適当な、例えば シロップ剤のような液体調製物は、水、蔗糖、ソルビット、果糖などの糖類、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコール類、ごま油、オリーブ油、大豆油などの油類、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類などの防腐剤などを使用して製造できる。また、錠剤、散剤および顆粒剤などは、乳糖、ブドウ糖、蔗糖、マンニットなどの賦形剤、澱粉、アルギン酸ナトリウムなどの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タルクなどの滑沢剤、ポリビニールアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチンなどの結合剤、脂肪酸エステルなどの界面活性剤、グリセリンなどの可塑剤などを用いて製造できる。
【0008】
非経口投与に適当な製剤は、好ましくは家禽の血液と等張である二ギ酸カリウムを含む滅菌水性剤からなる。例えば、注射剤の場合は、塩溶液、ブドウ糖溶液または塩溶液とブドウ糖溶液との混合溶液からなる担体などを用いて注射用の溶液を調製する。
また、これら非経口剤においても、経口剤で例示した希釈剤、防腐剤、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、界面活性剤、可塑剤などから選択される1種もしくはそれ以上の補助成分を添加することもできる。
【0009】
本発明の家禽用肉質改善剤中に有効成分として含有される二ギ酸カリウムは、1〜99%(w/w)が好ましく、10〜90%(w/w)がさらに好ましい。
二ギ酸カリウムまたは本発明の家禽用肉質改善剤は、家禽用飼料に添加、混合して、該家禽用飼料を家禽に給餌することによって投与してもよい。
飼料としては、穀物類、そうこう類、植物性油かす類、動物性飼料、その他の飼料、精製品、またはこれらの混合物等があげられる。
【0010】
穀物類としては、例えばマイロ、小麦、大麦、えん麦、らい麦、玄米、そば、あわ、きび、ひえ、とうもろこし、大豆等があげられる。
そうこう類としては、例えば米ぬか、脱脂米ぬか、ふすま、末粉、小麦、胚芽、麦ぬか、トウモロコシぬか、トウモロコシ胚芽等があげられる。
植物性油かす類としては、例えば大豆油かす、きな粉、亜麻仁油かす、綿実油かす、落花生油かす、サフラワー油かす、やし油かす、パーム油かす、胡麻油かす、ひまわり油かす、菜種油かす、カポック油かす、芥子油かす等があげられる。
【0011】
動物性飼料としては、例えば北洋ミール、輸入ミール、ホールミール、沿岸ミール等の魚粉、フィッシュソルブル、肉粉、肉骨粉、血粉、分解毛、骨粉、家畜用処理副産物、フェザーミール、蚕よう、脱脂粉乳、カゼイン、乾燥ホエー等があげられる。
その他の飼料としては、アルファルファ、ヘイキューブ、アルファルファリーフミール、ニセアカシア粉末等の植物茎葉類、大豆タンパク等の大豆加工品、コーングルテンミール、コーングルテンフィード、コーンステープリカー等のトウモロコシ加工工業副産物、デンプン等のデンプン加工品、酵母、ビールかす、麦芽根、アルコールかす、しょう油かす等の発酵工業産物、柑橘加工かす、豆腐かす、コーヒーかす、ココアかす等の農産製造副産物、キャッサバ、そら豆、グアミール、海藻、オキアミ、スピルリナ、クロレラ、鉱物等があげられる。
【0012】
精製品としては、カゼイン、アルブミン等のタンパク質、アミノ酸、スターチ、セルロース、蔗糖、グルコース等の糖質、ミネラル、ビタミン等があげられる。
二ギ酸カリウムまたは本発明の家禽用肉質改善剤を添加してなる飼料は、例えば流動層造粒、攪拌造粒、押し出し造粒、転動造粒、気流造粒、圧縮成形造粒、解砕造粒、噴霧造粒、噴射造粒等の造粒方法、パンコーティング、流動層コーティング、ドライコーティング等のコーティング方法、パフドライ、過剰水蒸気法、フォームマット方法、マイクロ波加熱方法等の膨化方法、押出造粒機やエキストルーダー等の押出方法等を用いて製造することができる。
【0013】
家禽の肉質を改善するためには、二ギ酸カリウムとして家禽1羽当たり1日に0.001g〜10g、好ましくは0.01g〜5g、より好ましくは0.05g〜2gの投与量となるように、家禽に、二ギ酸カリウムもしくは本発明の家禽用肉質改善剤を投与するか、または二ギ酸カリウムもしくは本発明の家禽用肉質改善剤を添加してなる飼料を給餌する。
【0014】
本発明の肉質改善方法としては、家禽に、二ギ酸カリウムもしくは本発明の家禽用肉質改善剤を投与するか、または二ギ酸カリウムもしくは該家禽用肉質改善剤を添加してなる飼料を給餌する以外は通常の家禽の飼育方法を用いる。
家禽の体重、筋重率〔体重100gあたりの可食部分の重量(g)〕、および脂肪重率〔体重100gあたりの腹腔内脂肪の重量(g)〕を常法に従って測定し、体重の増加、筋重率の増加または脂肪重率の低下が認められるかを調べることにより、家禽の肉質改善効果を調べることができる。
以下に、本発明の実施例を示す。
【0015】
【実施例】
実施例1
市販のブロイラー用飼料(日本配合飼料社製)100重量部に二ギ酸カリウム(ヒドロフォルメイツ社製)を1重量部添加し、混合して二ギ酸カリウムを含有するブロイラー用飼料を得た。この飼料をブロイラー3羽(平均体重60g)に、1日2回ずつ、17日間給餌して飼育した(試験群)。一方、ブロイラー3羽(平均体重60g)に二ギ酸カリウムを添加しないブロイラー用飼料を給餌し、同一の条件で飼育した(対照群)。
【0016】
17日間飼育後のブロイラーの生残率は試験群および対照群のいずれにおいても100%であった。
17日間飼育後のブロイラーの体重を測定し、試験群と対照群のそれぞれの平均体重を求めた。ブロイラーを解体し、可食部分の重量を測定し、筋重率を求めた。また、腹腔内脂肪の重量を測定し、脂肪重率を求めた。結果を第1表に示す。
【0017】
【表1】
Figure 2004065144
【0018】
*:Students t−test(P<0.05)の結果、対照群に対して有意差が認められたもの第1表から明らかなとおり、試験群の平均体重は対照群の平均体重より明らかに大きく、筋重率は有意に高かった。
また、試験群の脂肪重率は、対照群の脂肪重率よりも低かったことから、試験群の肉質は対照群の肉質よりも食用として好ましい状態にあり、肉質が改善されたことが示された。
【0019】
実施例2
実施例1とは平均体重が異なるブロイラー(平均体重80g)を試験群および対照群それぞれ5羽ずつ用いる以外は同様の試験を行った。
結果を第2表に示す。
【0020】
【表2】
Figure 2004065144
【0021】
*:Students t−test(P<0.05)の結果、対照群に対して有意差が認められたもの第2表から明らかなとおり、試験群の平均体重は対照群の平均体重より明らかに大きく、筋重率は有意に高かった。
また、試験群の脂肪重率は、対照群の脂肪重率よりも低かったことから、試験群の肉質は対照群の肉質よりも食用として好ましい状態にあり、肉質が改善されたことが示された。
【0022】
実施例3
第3〜5表に示す成分を混合し、家禽用飼料を得た。第4表に、第3表中のビタミンミックスの組成を示し、第5表に、第3表中のミネラルミックスの組成を示す。なお、第4表および第5表の各組成の含有量は該飼料1kgに添加される量を示す。該家禽用飼料を常法に従って分析したところ、代謝エネルギー(ME)は該家禽用飼料100gあたり、285.0kcalで、粗蛋白質量(CP)は、18.0%で、家禽を成長させるための栄養素、微量栄養素およびエネルギーの要s件を満たしていた。
【0023】
【表3】
Figure 2004065144
【0024】
【表4】
Figure 2004065144
【0025】
【表5】
Figure 2004065144
【0026】
該家禽用飼料を採卵鶏(白色レグホーン)の雛6羽にそれぞれ、一日2回ずつ20日間給餌して飼育した(試験群)。
一方、採卵鶏の雛6羽に、同一の飼育条件で二ギ酸カリウムを添加しない飼料を与える以外は試験群と同様に飼育し、対照群とした。
20日間飼育後のブロイラーの体重を測定し、試験群と対照群のそれぞれの平均体重を求めた。ブロイラーを解体し、実施例1および2と同様の方法で、筋重率および脂肪重率を求めた。
【0027】
【表6】
Figure 2004065144
【0028】
第6表から明らかなとおり、試験群の脂肪重率は、対照群の脂肪重率よりも低かったことから、試験群の肉質は対照群の肉質よりも食用として好ましい状態にあり、肉質が改善されたことが示された。
【0029】
【発明の効果】
本発明により、家禽の肉質改善剤および家禽の肉質改善方法が提供される。

Claims (3)

  1. 二ギ酸カリウムを有効成分として含有する家禽用肉質改善剤。
  2. 二ギ酸カリウムを投与することを特徴とする家禽の肉質改善方法。
  3. 請求項1記載の家禽用肉質改善剤を投与することを特徴とする家禽の肉質改善方法。
JP2002230968A 2002-08-08 2002-08-08 家禽用肉質改善剤 Withdrawn JP2004065144A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013198478A (ja) * 2012-02-23 2013-10-03 National Agriculture & Food Research Organization 家禽類の肉質軟化用飼料および肉質が軟化した家禽肉の製造方法

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