JP2004065080A - 水槽用水改質材及び水槽の水改質方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な操作でありながら、長期に亘って水槽の水を取り替えることなく藻類の発生を効果的に抑制する。
【解決手段】水槽1内に投入可能又はそれに装備される水濾過機器2の水流部2Aに装着可能な透水性の受容体3内に炭化物4とトルマリン鉱石5とを収納してある。
【選択図】 図1
【解決手段】水槽1内に投入可能又はそれに装備される水濾過機器2の水流部2Aに装着可能な透水性の受容体3内に炭化物4とトルマリン鉱石5とを収納してある。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水槽の壁面に藻類が着生することを抑制することのできる水改質材及び水改質方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
水槽内の水の水質が低下したり、酸化されてくると、水槽の壁面には、ベタッとした赤色、緑色、緑褐色等の藍藻や苔( 珪藻) が着生し、それが増殖して水槽を次第に見難くする。
【0003】
そのため、藍藻や苔( 珪藻) が着生したとき、従来では、スポンジやゴムヘラ、ブラシ等の清掃用具を用いて擦り取る清掃方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
水槽の壁面に着生した藻類を清掃用具で擦り取る場合、その壁面を構成するガラス面又はアクリル面に傷が付かないように、かつ、水槽の水がこぼれない様に注意しながら力を掛ける必要があるため、その清掃に多くの手間と労力を要し、しかも、このような藻類除去作業を日々繰り返して行う必要がある。
【0005】
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、簡単な操作でありながら、長期に亘って水を取り替えることなく藻類の発生を効果的に抑制することができる水槽用水改質材を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1による水槽用水改質材の特徴構成は、水槽内に投入可能又はそれに装備される水濾過機器の水流部に装着可能な透水性の受容体内に、炭化物とトルマリン鉱石とを収納してある点にある。
【0007】
上記特徴構成によれば、炭化物とトルマリン鉱石とが収納された受容体を、水槽内に直接投入するか、若しくは、水槽に装備される水濾過機器の水流部に装着することにより、炭化物の抽出液及びトルマリン鉱石の抽出液が水槽内に拡散することに伴い、水槽の壁面に着生していた藻類が次第に自然消滅するとともに、その消滅状態が長期間にわたって維持される。
【0008】
これは、炭化物による吸着効果、殺菌効果と、トルマリン鉱石自体が放つマイナスイオン効果と遠赤外線効果との相乗作用により、藻類の発生要因となる過剰な有機栄養分、腐敗物、亜硝酸等を吸収、分解することができるとともに、藻類のうちでも最も良く発生する藍藻類は、細胞核が無い細菌に近い原始的な生き物であるから、殺菌効果によって自然消滅させ易い環境を現出することができることが大きな要因と考えられる。
【0009】
従って、炭化物とトルマリン鉱石とが収納された受容体を、水槽内に直接投入するか、若しくは、水槽に装備される水濾過機器の水流部に装着するといった簡単な操作でありながら、長期に亘って水を取り替えることなく藻類の発生を効果的に抑制することができる。
【0010】
本発明の請求項2による水槽用水改質材の特徴構成は、前記炭化物が、少なくとも備長炭、竹炭、 活性炭の一つから構成されている点にある。
【0011】
上記特徴構成によれば、炭化物の中でも、備長炭、竹炭、 活性炭は抽出溶液の濁りが少ないので、水改質媒体として良好に使用することができる。
【0012】
本発明の請求項3による水槽用水改質材の特徴構成は、前記受容体が不織布製の袋から構成されている点にある。
【0013】
上記特徴構成によれば、受容体が合成樹脂製のケースである場合に比して、製造コストの低廉化と軽量化とを図ることができるとともに、形状変化の柔軟性が高く、取り扱いの容易化も図ることができる。
【0014】
本発明の請求項4による水槽の水改質方法の特徴構成は、水槽内又は水濾過機器の水流部に、小片、粒状又は粉末状の何れかに属する炭化物と小片、粒状又は粉末状の何れかに属するトルマリン鉱石とを浸漬させた点にある。
【0015】
上記特徴構成によれば、炭化物とトルマリン鉱石とが水槽内の貯留水に接触して、炭化物の抽出液及びトルマリン鉱石の抽出液が水槽内に拡散することに伴い、水槽の壁面に着生していた藻類が次第に自然消滅するとともに、その消滅状態が長期間に亘って維持される。
【0016】
これは、炭化物による吸着効果、殺菌効果と、トルマリン鉱石自体が放つマイナスイオン効果と遠赤外線効果との相乗作用により、藻類の発生要因となる過剰な有機栄養分、腐敗物、亜硝酸等を吸収、分解することができるとともに、藻類のうちでも最も良く発生する藍藻類は、細胞核が無い細菌に近い原始的な生き物であるから、殺菌効果によって自然消滅させ易い環境を現出することができることが大きな要因と考えられる。
【0017】
しかも、炭化物及びトルマリン鉱石の各々が小片、粒状又は粉末状に構成されているため、水槽内の貯留水との接触面積が大きくなり、藻類の発生抑制効果が高くなる。
【0018】
従って、水槽内の貯留水に小片、粒状又は粉末状に構成された炭化物とトルマリン鉱石とを浸漬させるといった簡単な操作でありながら、長期に亘って水を取り替えることなく藻類の発生を効果的に抑制することができる。
【0019】
本発明の請求項5による水槽の水改質方法の特徴構成は、水槽内に装備される水濾過機器の水流部で、かつ、濾材の収納箇所よりも下流側に、小片、粒状又は粉末状の何れかに属する炭化物と小片、粒状又は粉末状の何れかに属するトルマリン鉱石とを透水性の受容体内に収納してなる水槽用水改質材を浸漬させた点にある。
【0020】
上記特徴構成によれば、透水性の受容体内に収納された炭化物及びトルマリン鉱石が水濾過機器内を強制流動される水流と接触して、水濾過機器から水槽に排出される炭化物の抽出液及びトルマリン鉱石の抽出液が水槽内に拡散することに伴い、水槽の壁面に着生していた藻類が次第に自然消滅するとともに、その消滅状態が長期間に亘って維持される。
【0021】
これは、炭化物による吸着効果、殺菌効果と、トルマリン鉱石自体が放つマイナスイオン効果と遠赤外線効果との相乗作用により、藻類の発生要因となる過剰な有機栄養分、腐敗物、亜硝酸等を吸収、分解することができるとともに、藻類のうちでも最も良く発生する藍藻類は、細胞核が無い細菌に近い原始的な生き物であるから、殺菌効果によって自然消滅させ易い環境を現出することができることが大きな要因と考えられる。
【0022】
しかも、炭化物及びトルマリン鉱石の各々が小片、粒状又は粉末状に構成されているため、水槽内の貯留水との接触面積が大きくなり、藻類の発生抑制効果が高くなるとともに、水槽用水改質材が濾材の収納箇所よりも下流側に配置してあるから、この水槽用水改質材を構成する受容体の目詰まりを抑制することができる。
【0023】
従って、水槽内の貯留水に小片、粒状又は粉末状に構成された炭化物とトルマリン鉱石とを浸漬させるといった簡単な操作でありながら、長期に亘って水を取り替えることなく藻類の発生を効果的に抑制することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1、図2は、水槽1の上部に脱着自在に装備される水濾過機器2の下流槽(水流部の一例)14内に取替え自在に装着される水槽用水改質材を示し、これは、下流槽14内に流入する濾過後の水に浸漬可能な透水性の受容体の一例である不織布製の包み袋3内に、小片、粒状又は粉末状の何れかに属する多数の炭化物の一例である備長炭4と、小片、粒状又は粉末状の何れかに属する多数のトルマリン鉱石5とを収容して構成されている。
【0025】
前記包み袋3は、合成樹脂を主成分とするものから形成された一対の不織布6A、6Bの周縁を熱融着して、棒状の袋体に形成されているとともに、小片、粒状又は粉末状の何れかに属する多数の備長炭4、トルマリン鉱石5が袋外に漏れ出ることがなく、かつ、備長炭4やトルマリン鉱石5の抽出液は袋外に染み出させることができる通過目を有する生地目のものが用いられている。
【0026】
具体的には、備長炭4及びトルマリン鉱石5を粒状化して、全体の表面積を増加して、水に対する抽出量を十分にする構成が採用されている。しかも、 水に浸けこまれた状態で、包み袋6外に備長炭4及びトルマリン鉱石5の抽出液のみが抽出する構成にするためには、不織布の網目の大きさが100♯(メッシュ)〜200♯の範囲がよく、好適には130♯〜160♯がよい。100♯より網目が大きければ、備長炭4及びトルマリン鉱石5の微細紛が水中に混入する可能性があり、200♯より網目が小さいと、抽出液の透過性が悪くなり、備長炭4及びトルマリン鉱石5の抽出効果が期待することができなくなるからである。
【0027】
前記濾過機器2は、水槽1の上部に脱着自在に嵌合状態で載置される合成樹脂製の濾過ケース10に、水槽1内の水を汲み上げるポンプPを取付けるとともに、ポンプPで汲み上げられた水を濾過するための濾材11を取替え自在に収納する濾過室12と、濾過後の水が所定水位に到達したとき、濾過後の水を水槽1内に排出するためのサイフォン式排出弁13を備えた下流槽14とが連通形成されている。
【0028】
前記ポンプPは、モータ20の下面に取付けられた軸パイプ21の下端に、モータ20の駆動軸に連動されたインペラを内装するインペラケース22を取付け、このインペラケース22に、水槽1内の水を吸い込むためのストレーナ23と、これからインペラケース22内を通して汲み上げられてきた水を吐出する吐出口部24とを設けるとともに、吐出口部24には、濾過室12の上部に架設されたシャワーパイプ25に水を汲み上げ供給する供給管26を接続して構成されている。
【0029】
また、濾過ケース10の底板部10Aと濾過室12の底板部12Aとの間には、濾過室12の底板部12Aに形成された貫通孔12aを通して流下してくる濾過後の水を下流槽14内に導く連通路15が形成されているとともに、下流槽14の排水口部14Aには、排水案内管16が接続されている。
【0030】
前記シャワーパイプ25から供給される水は、濾過室12内の濾材11を透過したのち、濾過室12の底板部12Aに形成された貫通孔12a及び連通路15を通して下流槽14内に流入し、濾過室12及び下流槽14内の水位が設定排出水位に達した時点で、サイフォン式排出弁13が開き作動して濾過された水が水槽1内に排出される。
【0031】
そして、前記濾過機器2の水流部で、かつ、濾材11を収納する濾過室12よりも下流側に位置する下流槽14が、小片、粒状又は粉末状の何れかに属する備長炭4と小片、粒状又は粉末状の何れかに属するトルマリン鉱石5とを不織布製の包み袋3内に収納してなる水槽用水改質材を、強制循環流動される水流に浸漬される状態で脱着自在に収納するための装着部に構成されている。
【0032】
そのため、前記下流槽14内に水槽用水改質材を装着(投入)することにより、包み袋3内に収納された備長炭4とトルマリン鉱石5とが濾過後の水と接触し、備長炭4の抽出液及びトルマリン鉱石5の抽出液が水槽1内に拡散することに伴い、水槽1の壁面に着生していた藻類が次第に自然消滅するとともに、その消滅状態が長期間にわたって維持される。
【0033】
これは、備長炭等の炭化物4による吸着効果、殺菌効果と、トルマリン鉱石5自体が放つマイナスイオン効果と遠赤外線効果との相乗作用により、藻類の発生要因となる過剰な有機栄養分、腐敗物、亜硝酸等を吸収、分解することができるとともに、藻類のうちでも最も良く発生する藍藻類は、細胞核が無い細菌に近い原始的な生き物であるから、殺菌効果によって自然消滅させ易い環境を現出することができることが大きな要因と考えられる。
【0034】
〔第2実施形態〕
上述の第1実施形態では、備長炭4とトルマリン鉱石5とを透水性の包み袋3内に収納してなる水槽用水改質材を、濾過機器2の水流部の一例である下流槽14内に脱着自在に装着したが、図3に示すように、水槽1の側壁上端に、濾過機器2の排水口近くにおいて水槽用水改質材を浸漬状態で載置支持可能な金網等の通水性の受け部17を脱着自在に掛止して、水槽の水に浸かった状態にある受け部17内に水槽用水改質材を投入して実施してもよい。
【0035】
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0036】
〔その他の実施形態〕
(1)上記実施形態では、炭化物として備長炭を用いた例を説明したが、炭化物として竹炭又は活性炭を用いてもよく、また、備長炭、竹炭、活性炭の中の少なくとも二つ以上を適宜組合わせて用いてもよい。
(2)上記実施形態では、受容体の一例である包み袋6を不織布から構成されたものについて説明したが、これに限らず、包み袋6を布や網目素材から構成されたものであってもよい。
更に、前記受容体を合成樹脂製のケースから構成してもよい。
(3)上記実施形態では、受容体の一例である包み袋6は棒状形態のものに限らず、球状形態、偏平形態等どのような形態であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態を示す水槽上部の断面図
【図2】水槽用水改質材の拡大断面図
【図3】本願発明の第2実施形態を示す水槽上部の断面図
【符号の説明】
1 水槽
2 水濾過機器(濾過機器)
3 受容体(包み袋)
4 炭化物( 備長炭)
5 トルマリン鉱石
6A 不織布
6B 不織布
11 濾材
14 水流部(下流槽)
【発明の属する技術分野】
本発明は、水槽の壁面に藻類が着生することを抑制することのできる水改質材及び水改質方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
水槽内の水の水質が低下したり、酸化されてくると、水槽の壁面には、ベタッとした赤色、緑色、緑褐色等の藍藻や苔( 珪藻) が着生し、それが増殖して水槽を次第に見難くする。
【0003】
そのため、藍藻や苔( 珪藻) が着生したとき、従来では、スポンジやゴムヘラ、ブラシ等の清掃用具を用いて擦り取る清掃方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
水槽の壁面に着生した藻類を清掃用具で擦り取る場合、その壁面を構成するガラス面又はアクリル面に傷が付かないように、かつ、水槽の水がこぼれない様に注意しながら力を掛ける必要があるため、その清掃に多くの手間と労力を要し、しかも、このような藻類除去作業を日々繰り返して行う必要がある。
【0005】
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、簡単な操作でありながら、長期に亘って水を取り替えることなく藻類の発生を効果的に抑制することができる水槽用水改質材を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1による水槽用水改質材の特徴構成は、水槽内に投入可能又はそれに装備される水濾過機器の水流部に装着可能な透水性の受容体内に、炭化物とトルマリン鉱石とを収納してある点にある。
【0007】
上記特徴構成によれば、炭化物とトルマリン鉱石とが収納された受容体を、水槽内に直接投入するか、若しくは、水槽に装備される水濾過機器の水流部に装着することにより、炭化物の抽出液及びトルマリン鉱石の抽出液が水槽内に拡散することに伴い、水槽の壁面に着生していた藻類が次第に自然消滅するとともに、その消滅状態が長期間にわたって維持される。
【0008】
これは、炭化物による吸着効果、殺菌効果と、トルマリン鉱石自体が放つマイナスイオン効果と遠赤外線効果との相乗作用により、藻類の発生要因となる過剰な有機栄養分、腐敗物、亜硝酸等を吸収、分解することができるとともに、藻類のうちでも最も良く発生する藍藻類は、細胞核が無い細菌に近い原始的な生き物であるから、殺菌効果によって自然消滅させ易い環境を現出することができることが大きな要因と考えられる。
【0009】
従って、炭化物とトルマリン鉱石とが収納された受容体を、水槽内に直接投入するか、若しくは、水槽に装備される水濾過機器の水流部に装着するといった簡単な操作でありながら、長期に亘って水を取り替えることなく藻類の発生を効果的に抑制することができる。
【0010】
本発明の請求項2による水槽用水改質材の特徴構成は、前記炭化物が、少なくとも備長炭、竹炭、 活性炭の一つから構成されている点にある。
【0011】
上記特徴構成によれば、炭化物の中でも、備長炭、竹炭、 活性炭は抽出溶液の濁りが少ないので、水改質媒体として良好に使用することができる。
【0012】
本発明の請求項3による水槽用水改質材の特徴構成は、前記受容体が不織布製の袋から構成されている点にある。
【0013】
上記特徴構成によれば、受容体が合成樹脂製のケースである場合に比して、製造コストの低廉化と軽量化とを図ることができるとともに、形状変化の柔軟性が高く、取り扱いの容易化も図ることができる。
【0014】
本発明の請求項4による水槽の水改質方法の特徴構成は、水槽内又は水濾過機器の水流部に、小片、粒状又は粉末状の何れかに属する炭化物と小片、粒状又は粉末状の何れかに属するトルマリン鉱石とを浸漬させた点にある。
【0015】
上記特徴構成によれば、炭化物とトルマリン鉱石とが水槽内の貯留水に接触して、炭化物の抽出液及びトルマリン鉱石の抽出液が水槽内に拡散することに伴い、水槽の壁面に着生していた藻類が次第に自然消滅するとともに、その消滅状態が長期間に亘って維持される。
【0016】
これは、炭化物による吸着効果、殺菌効果と、トルマリン鉱石自体が放つマイナスイオン効果と遠赤外線効果との相乗作用により、藻類の発生要因となる過剰な有機栄養分、腐敗物、亜硝酸等を吸収、分解することができるとともに、藻類のうちでも最も良く発生する藍藻類は、細胞核が無い細菌に近い原始的な生き物であるから、殺菌効果によって自然消滅させ易い環境を現出することができることが大きな要因と考えられる。
【0017】
しかも、炭化物及びトルマリン鉱石の各々が小片、粒状又は粉末状に構成されているため、水槽内の貯留水との接触面積が大きくなり、藻類の発生抑制効果が高くなる。
【0018】
従って、水槽内の貯留水に小片、粒状又は粉末状に構成された炭化物とトルマリン鉱石とを浸漬させるといった簡単な操作でありながら、長期に亘って水を取り替えることなく藻類の発生を効果的に抑制することができる。
【0019】
本発明の請求項5による水槽の水改質方法の特徴構成は、水槽内に装備される水濾過機器の水流部で、かつ、濾材の収納箇所よりも下流側に、小片、粒状又は粉末状の何れかに属する炭化物と小片、粒状又は粉末状の何れかに属するトルマリン鉱石とを透水性の受容体内に収納してなる水槽用水改質材を浸漬させた点にある。
【0020】
上記特徴構成によれば、透水性の受容体内に収納された炭化物及びトルマリン鉱石が水濾過機器内を強制流動される水流と接触して、水濾過機器から水槽に排出される炭化物の抽出液及びトルマリン鉱石の抽出液が水槽内に拡散することに伴い、水槽の壁面に着生していた藻類が次第に自然消滅するとともに、その消滅状態が長期間に亘って維持される。
【0021】
これは、炭化物による吸着効果、殺菌効果と、トルマリン鉱石自体が放つマイナスイオン効果と遠赤外線効果との相乗作用により、藻類の発生要因となる過剰な有機栄養分、腐敗物、亜硝酸等を吸収、分解することができるとともに、藻類のうちでも最も良く発生する藍藻類は、細胞核が無い細菌に近い原始的な生き物であるから、殺菌効果によって自然消滅させ易い環境を現出することができることが大きな要因と考えられる。
【0022】
しかも、炭化物及びトルマリン鉱石の各々が小片、粒状又は粉末状に構成されているため、水槽内の貯留水との接触面積が大きくなり、藻類の発生抑制効果が高くなるとともに、水槽用水改質材が濾材の収納箇所よりも下流側に配置してあるから、この水槽用水改質材を構成する受容体の目詰まりを抑制することができる。
【0023】
従って、水槽内の貯留水に小片、粒状又は粉末状に構成された炭化物とトルマリン鉱石とを浸漬させるといった簡単な操作でありながら、長期に亘って水を取り替えることなく藻類の発生を効果的に抑制することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1、図2は、水槽1の上部に脱着自在に装備される水濾過機器2の下流槽(水流部の一例)14内に取替え自在に装着される水槽用水改質材を示し、これは、下流槽14内に流入する濾過後の水に浸漬可能な透水性の受容体の一例である不織布製の包み袋3内に、小片、粒状又は粉末状の何れかに属する多数の炭化物の一例である備長炭4と、小片、粒状又は粉末状の何れかに属する多数のトルマリン鉱石5とを収容して構成されている。
【0025】
前記包み袋3は、合成樹脂を主成分とするものから形成された一対の不織布6A、6Bの周縁を熱融着して、棒状の袋体に形成されているとともに、小片、粒状又は粉末状の何れかに属する多数の備長炭4、トルマリン鉱石5が袋外に漏れ出ることがなく、かつ、備長炭4やトルマリン鉱石5の抽出液は袋外に染み出させることができる通過目を有する生地目のものが用いられている。
【0026】
具体的には、備長炭4及びトルマリン鉱石5を粒状化して、全体の表面積を増加して、水に対する抽出量を十分にする構成が採用されている。しかも、 水に浸けこまれた状態で、包み袋6外に備長炭4及びトルマリン鉱石5の抽出液のみが抽出する構成にするためには、不織布の網目の大きさが100♯(メッシュ)〜200♯の範囲がよく、好適には130♯〜160♯がよい。100♯より網目が大きければ、備長炭4及びトルマリン鉱石5の微細紛が水中に混入する可能性があり、200♯より網目が小さいと、抽出液の透過性が悪くなり、備長炭4及びトルマリン鉱石5の抽出効果が期待することができなくなるからである。
【0027】
前記濾過機器2は、水槽1の上部に脱着自在に嵌合状態で載置される合成樹脂製の濾過ケース10に、水槽1内の水を汲み上げるポンプPを取付けるとともに、ポンプPで汲み上げられた水を濾過するための濾材11を取替え自在に収納する濾過室12と、濾過後の水が所定水位に到達したとき、濾過後の水を水槽1内に排出するためのサイフォン式排出弁13を備えた下流槽14とが連通形成されている。
【0028】
前記ポンプPは、モータ20の下面に取付けられた軸パイプ21の下端に、モータ20の駆動軸に連動されたインペラを内装するインペラケース22を取付け、このインペラケース22に、水槽1内の水を吸い込むためのストレーナ23と、これからインペラケース22内を通して汲み上げられてきた水を吐出する吐出口部24とを設けるとともに、吐出口部24には、濾過室12の上部に架設されたシャワーパイプ25に水を汲み上げ供給する供給管26を接続して構成されている。
【0029】
また、濾過ケース10の底板部10Aと濾過室12の底板部12Aとの間には、濾過室12の底板部12Aに形成された貫通孔12aを通して流下してくる濾過後の水を下流槽14内に導く連通路15が形成されているとともに、下流槽14の排水口部14Aには、排水案内管16が接続されている。
【0030】
前記シャワーパイプ25から供給される水は、濾過室12内の濾材11を透過したのち、濾過室12の底板部12Aに形成された貫通孔12a及び連通路15を通して下流槽14内に流入し、濾過室12及び下流槽14内の水位が設定排出水位に達した時点で、サイフォン式排出弁13が開き作動して濾過された水が水槽1内に排出される。
【0031】
そして、前記濾過機器2の水流部で、かつ、濾材11を収納する濾過室12よりも下流側に位置する下流槽14が、小片、粒状又は粉末状の何れかに属する備長炭4と小片、粒状又は粉末状の何れかに属するトルマリン鉱石5とを不織布製の包み袋3内に収納してなる水槽用水改質材を、強制循環流動される水流に浸漬される状態で脱着自在に収納するための装着部に構成されている。
【0032】
そのため、前記下流槽14内に水槽用水改質材を装着(投入)することにより、包み袋3内に収納された備長炭4とトルマリン鉱石5とが濾過後の水と接触し、備長炭4の抽出液及びトルマリン鉱石5の抽出液が水槽1内に拡散することに伴い、水槽1の壁面に着生していた藻類が次第に自然消滅するとともに、その消滅状態が長期間にわたって維持される。
【0033】
これは、備長炭等の炭化物4による吸着効果、殺菌効果と、トルマリン鉱石5自体が放つマイナスイオン効果と遠赤外線効果との相乗作用により、藻類の発生要因となる過剰な有機栄養分、腐敗物、亜硝酸等を吸収、分解することができるとともに、藻類のうちでも最も良く発生する藍藻類は、細胞核が無い細菌に近い原始的な生き物であるから、殺菌効果によって自然消滅させ易い環境を現出することができることが大きな要因と考えられる。
【0034】
〔第2実施形態〕
上述の第1実施形態では、備長炭4とトルマリン鉱石5とを透水性の包み袋3内に収納してなる水槽用水改質材を、濾過機器2の水流部の一例である下流槽14内に脱着自在に装着したが、図3に示すように、水槽1の側壁上端に、濾過機器2の排水口近くにおいて水槽用水改質材を浸漬状態で載置支持可能な金網等の通水性の受け部17を脱着自在に掛止して、水槽の水に浸かった状態にある受け部17内に水槽用水改質材を投入して実施してもよい。
【0035】
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0036】
〔その他の実施形態〕
(1)上記実施形態では、炭化物として備長炭を用いた例を説明したが、炭化物として竹炭又は活性炭を用いてもよく、また、備長炭、竹炭、活性炭の中の少なくとも二つ以上を適宜組合わせて用いてもよい。
(2)上記実施形態では、受容体の一例である包み袋6を不織布から構成されたものについて説明したが、これに限らず、包み袋6を布や網目素材から構成されたものであってもよい。
更に、前記受容体を合成樹脂製のケースから構成してもよい。
(3)上記実施形態では、受容体の一例である包み袋6は棒状形態のものに限らず、球状形態、偏平形態等どのような形態であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態を示す水槽上部の断面図
【図2】水槽用水改質材の拡大断面図
【図3】本願発明の第2実施形態を示す水槽上部の断面図
【符号の説明】
1 水槽
2 水濾過機器(濾過機器)
3 受容体(包み袋)
4 炭化物( 備長炭)
5 トルマリン鉱石
6A 不織布
6B 不織布
11 濾材
14 水流部(下流槽)
Claims (5)
- 水槽内に投入可能又はそれに装備される水濾過機器の水流部に装着可能な透水性の受容体内に炭化物とトルマリン鉱石とを収納してある水槽用水改質材。
- 前記炭化物が、少なくとも備長炭、竹炭、 活性炭の一つから構成されている請求項1記載の水槽用水改質材。
- 前記受容体が不織布製の袋から構成されている請求項1又は請求項2記載の水槽用水改質材。
- 水槽内又はこれに装備される水濾過機器の水流部に、小片、粒状又は粉末状の何れかに属する炭化物と小片、粒状又は粉末状の何れかに属するトルマリン鉱石とを浸漬させてある水槽の水改質方法。
- 水槽内に装備される水濾過機器の水流部で、かつ、濾材の収納箇所よりも下流側に、小片、粒状又は粉末状の何れかに属する炭化物と小片、粒状又は粉末状の何れかに属するトルマリン鉱石とを透水性の受容体内に収納してなる水槽用水改質材を浸漬させてある水槽の水改質方法。
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---|---|---|---|
JP2002227642A JP2004065080A (ja) | 2002-08-05 | 2002-08-05 | 水槽用水改質材及び水槽の水改質方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7381686B2 (en) * | 2005-04-27 | 2008-06-03 | Taikong Corp. | Composite for inhibiting algae growth and use therof |
JP2009101259A (ja) * | 2007-10-21 | 2009-05-14 | Mk Kaihatsu Kk | 循環水及び循環水を使用する設備の防汚方法及び防汚装置 |
-
2002
- 2002-08-05 JP JP2002227642A patent/JP2004065080A/ja active Pending
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