JP2004064877A - 圧電アクチュエータ、圧電アクチュエータを用いたディスク装置、および圧電アクチュエータの製造方法 - Google Patents

圧電アクチュエータ、圧電アクチュエータを用いたディスク装置、および圧電アクチュエータの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004064877A
JP2004064877A JP2002219346A JP2002219346A JP2004064877A JP 2004064877 A JP2004064877 A JP 2004064877A JP 2002219346 A JP2002219346 A JP 2002219346A JP 2002219346 A JP2002219346 A JP 2002219346A JP 2004064877 A JP2004064877 A JP 2004064877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
element unit
piezoelectric element
piezoelectric actuator
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002219346A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kuwajima
桑島 秀樹
Kaoru Matsuoka
松岡 薫
Hiroichi Uchiyama
内山 博一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002219346A priority Critical patent/JP2004064877A/ja
Priority to CNA031475264A priority patent/CN1472728A/zh
Priority to KR20030047297A priority patent/KR100959966B1/ko
Priority to US10/628,558 priority patent/US7046485B2/en
Publication of JP2004064877A publication Critical patent/JP2004064877A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B21/00Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
    • G11B21/16Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads
    • G11B21/20Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is in operative position but stationary or permitting minor movements to follow irregularities in surface of record carrier
    • G11B21/21Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is in operative position but stationary or permitting minor movements to follow irregularities in surface of record carrier with provision for maintaining desired spacing of head from record carrier, e.g. fluid-dynamic spacing, slider
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks
    • G11B5/5552Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks using fine positioning means for track acquisition separate from the coarse (e.g. track changing) positioning means

Abstract

【課題】組立性に優れ、破損を回避できて、かつ効率的なヘッドの微小変位が可能な圧電アクチュエータとその製造方法およびこれを用いたヘッド支持機構を提供する。
【解決手段】第1の圧電体素子ユニット10aと、第1の圧電体素子ユニット10aと略並行に位置する第2の圧電体素子ユニット10bと、第1の圧電体素子ユニット10aと第2の圧電体素子ユニット10bとを連結する第1の連結部14a,第2の連結部14bとを設け、製造工程で第1の圧電体素子ユニット10aおよび第2の圧電体素子ユニット10bが破損しないように、かつそれぞれの圧電体素子ユニットの変位を妨げないようにすることにより、ヘッド位置決め精度の高いヘッド位置決め機構を構成する圧電アクチュエータが得られる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電圧を印加すると伸縮する特性を備えた圧電材料により形成したアクチュエータ素子に関し、特にディスク装置におけるヘッド位置決め機構に用いられるアクチュータ素子、圧電アクチュエータを用いたディスク装置、および圧電アクチュエータの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク装置は、近年、ヘッド素子の改善によりトラックに沿った線記録密度が向上している。これに伴いトラックに垂直方向の記録密度の向上が重要になり、より微細なトラックピッチを実現することが求められてきている。幅の狭いトラックに正確にヘッドを追従させるためには、ヘッドを微小に移動させる機構が必要であると考えられている。
【0003】
以下、ディスク装置のなかでも記録密度が向上するとともに容量が増大し、パーソナルコンピュータ(PC)以外の分野にも用途が拡大してきている磁気ディスク装置について説明する。図21は、一般的な構成の磁気ディスク装置において通常よく用いられるヘッド支持機構200の構成の一例を示す平面図である。図21において、回転駆動される磁気ディスク150に対するデータの記録/再生を行うヘッドを搭載したスライダ102は、支持アーム(サスペンションアームとも記す)104の一端に支持されている。支持アーム104の他方の端部は、キャリッジ106の突起108を中心に微小角範囲内で回動可能に支持されている。キャリッジ106は、磁気ディスク装置のハウジング(図示せず)に固定された軸部材110に、回動可能に支持されている。
【0004】
磁気回路112の一部である駆動コイル114がハウジング側に固定されて設けられており、この駆動コイル114に励磁電流を流すことによって、キャリッジ106に取り付けられた永久磁石(図示せず)との間に作用する磁力によってキャリッジ106が回動する。駆動コイル114に供給する励磁電流を制御することによってキャリッジ106がそれに応じた角度だけ回動し、ヘッドを搭載したスライダ102を磁気ディスク150の実質的な半径方向へ希望する位置まで移動する。
【0005】
キャリッジ106と支持アーム104との間には、一対の圧電素子116が設けられている。各圧電素子116は、図21に示すようにキャリッジ106の長手方向に対して、それぞれの長手方向が若干の角度をもって対象的な位置関係となるように取り付けられている。そして、各圧電素子116をそれぞれ図21に矢印A14で示す方向に伸縮させることによって、支持アーム104の先端部に取り付けられたスライダ102を、磁気ディスク150の表面に沿って、微小な範囲で変位させ、磁気ディスク150上の希望するところに高い精度で位置決めすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のヘッド支持機構200では、各圧電素子116が、支持アーム104およびキャリッジ106にそれぞれ設けられた部材の間にそれぞれ挟まれた状態に保持されているので、各圧電素子116の側部が、支持アーム104とキャリッジ106の各部材に当接している。そして、各圧電素子116の伸縮によって、支持アーム104を回動させてヘッド102を微小に変位させるようになっている。
【0007】
しかしながら、図21に示すような一般的なヘッド支持機構では、各圧電素子を別々にキャリッジに取り付ける構成となっており、アクチュエータの組立工数がかかるとともに、アクチュエータ取り付けの際、圧電アクチュエータを破損するおそれがあった。
【0008】
本発明は上記のような、アクチュエータ取り付け時の破損のおそれを解消し、組立性に優れ、かつ効率的にヘッドを微小変位させることが可能な圧電アクチュエータと、その製造方法およびこれを用いたヘッド支持機構を備えるディスク装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の圧電アクチュエータは、具体的には、ディスク装置におけるヘッド位置決め機構に用いる圧電アクチュエータが、第1の圧電体素子ユニットと、第1の圧電体素子ユニットと略平行に配置された第2の圧電体素子ユニットと、第1の圧電体素子ユニットと第2の体素子ユニットとを連結する連結部とを有する構成を備えている。さらに、本発明の圧電アクチュエータは、連結部にスリットが形成されている構成、連結部が第1の圧電体素子ユニットと第2の圧電体素子ユニットそれぞれの少なくとも先端付近と、スリットを挟んで先端付近の反対側部分とで連結されている構成、連結部が第1の圧電体素子ユニットおよび第2の圧電体素子ユニットを被覆保護する保護膜で形成されている構成、保護膜が樹脂で形成されている構成、第1の圧電体素子ユニットおよび第2の圧電体素子ユニットが薄膜で形成されている構成、さらには第1の圧電体素子ユニットおよび第2の圧電体素子ユニットが薄膜圧電体の上下の表面に金属膜を成膜して被覆形成した薄膜圧電体形成体を2個用い、2個の薄膜圧電体形成体を接着剤からなる接着層を挟んで積層形成した構成をも備えている。これらの構成により、各圧電アクチュエータを一体でサスペンションに取り付けることができ、互いに一体となりつつも各圧電アクチュエータの変位を阻害しにくく、各圧電アクチュエータを最小限の連結部で確実に一体化することが可能で、圧電材料とは異なる柔らかい材料で各圧電アクチュエータを一体化し、より変位特性を阻害しにくくすることができるものである。
【0010】
また、本発明のディスク装置は、ヘッド位置決め機構に用いる圧電アクチュエータを備えるディスク装置において、第1の圧電体素子ユニットと、第1の圧電体素子ユニットと略並行に位置する第2の圧電体素子ユニットと、第1の圧電体素子ユニットと第2の体素子ユニットとを連結する連結部とを有する圧電アクチュエータを備える構成を有している。さらに、本発明のディスク装置は、連結部にスリットが形成され、連結部は第1の圧電体素子ユニットと第2の圧電体素子ユニットそれぞれの少なくとも先端付近とスリットを挟んで先端付近の反対部分とで連結されている圧電アクチュエータを備える構成をも有している。これらの構成により、各圧電体素子ユニットを最小限の連結部で確実に一体化してサスペンションに取り付けることができ、互いに一体となりつつも各圧電体素子ユニットの変位特性を阻害しにくくした圧電アクチュエータを備える優れたディスク装置を実現できる。
【0011】
また、本発明の圧電アクチュエータの製造方法は、第1基板上に第1電極金属膜、第1薄膜圧電体および第2電極金属膜を順次成膜する工程と、第2基板上に第3電極金属膜、第2薄膜圧電体および第4電極金属膜を順次成膜する工程と、第2電極金属膜と第3電極金属膜とを接着する工程と、第1基板を除去する工程と、2層構造の第1薄膜圧電および第2薄膜圧電体をドライエッチングして所定の形状に成形加工する工程と、ドライエッチング加工した第1薄膜圧電体および第2薄膜圧電体をコーティング樹脂で覆う工程と、覆ったコーティング樹脂に所定の形状のスリット部をパターンニングする工程と第2基板を除去する工程とを備えた構成と、第1基板および第2基板が単結晶で形成されている構成を有している。さらに、本発明の圧電アクチュエータの製造方法は、コーティング樹脂をパターンニングする工程が、スリット部と、第1薄膜圧電体と第2薄膜圧電体それぞれの少なくとも先端付近とスリットを挟んで先端付近の反対側部分とにおいて連結されている連結部とを形成する工程を含む構成をも有している。これらの構成により、各圧電体素子ユニットを最小限の連結部で確実に一体化してサスペンションに取り付けるとともに、互いに一体となりつつも各圧電体素子ユニットの変位特性を阻害しにくくした圧電アクチュエータを形成できるので、組立性に優れ、不良品の発生が少ない製造方法を提供することができるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における圧電アクチュエータおよびこれを備えるヘッド支持機構の構成、また、圧電アクチュエータの製造、加工方法、そして製造、加工冶具について図面を参照しながら詳しく説明する。
【0013】
図1は本発明の実施の形態における圧電アクチュエータを備えたヘッド支持機構の斜視図であり、図2はそのヘッド支持機構を分解して示す斜視図である。また、図3はそのヘッド支持機構におけるスライダの斜視図である。
【0014】
図1から図3において、ヘッド支持機構100は、ヘッド素子としての例えば磁気ヘッド1が取り付けられたスライダ2を先端部に支持するロードビーム4を有している。ロードビーム4は、ヘッドアクチュエータアーム(図示せず)に取り付けられる正方形状をした基端部4aを有し、基端部4aは、ビーム溶接等によってベースプレート5に固定されている。ベースプレート5は、上記ヘッドアクチュエータアームに取り付けられている。ロードビーム4には、基端部4aから先細状に続くネック部4bに延出し、さらにそれに連続して、ビーム部4cが直線状に延出するように設けられている。ネック部4bの中央部は、開口部4dが設けられて、板バネ部4eを構成している。ビーム部4cの先端部における各側縁部には、スライダ保持基板3aの回動を若干の隙間をもって規制する規制部4fがそれぞれ設けられている。
【0015】
なお各規制部4fは、ビーム部4cの先端から基端部4a側に向かって直線状に延出している。ビーム部4c上には、ヘッド配線パターン6を有するフレクシャ7が設けられている。フレクシャ7は、ステンレススチール材をベースとしている。フレクシャ7の一端に設けられたスライダ取付部7x上には、磁気ヘッド1が搭載されたスライダ2が配置されている。
【0016】
スライダ2の磁気ヘッド1が設けられた端面の下部には、4つの端子2a〜2dが並設されている(図3参照)。さらに、スライダ2の上面には、回転駆動される磁気ディスク(図示せず)によって生じる空気流が、スライダ2のピッチ方向(磁気ディスクの接線方向)に沿って通流させて、磁気ディスクとの間にエア潤滑膜を形成するエアベアリング面2eが設けられている。エアベアリング面2eの中心位置は、ロードビーム4のディンプル4gに一致している。
【0017】
図4はヘッド支持機構100におけるフレクシャ7の先端部分の構成を示す分解状態の斜視図である。図4において、フレクシャ7は、フレクシャ7の本体を構成するフレクシャ基板3と、フレクシャ7の一端に設けられたスライダ保持基板3aとを有している。フレクシャ基板3とスライダ保持基板3aとは、例えば、ステンレス等からなっており、フレクシャ基板3の一端(フレクシャ7の一端)にスライダ保持基板3aは同一平面に配置されている。フレクシャ基板3とスライダ保持基板3aとの間には、両者の表面に、例えばポリイミド樹脂等からなるフレキシブル基板Fが設けられており、このフレキシブル基板Fによりフレクシャ基板3とスライダ保持基板3aとは機械的に連結されている。さらには、フレキシブル基板Fには局部的に狭い幅で形成された弾性ヒンジ部となる繋ぎ部19a,19bが設けられている。繋ぎ部19a,19bは、フレクシャ基板3とスライダ保持基板3aとの間の境目に設けられており、両基板は、繋ぎ部19a,19bにより互いに可動自在に連結されている。フレキシブル基板Fの上面には配線6a,6b,6c,6dが設けられている。また、フレキシブル基板Fの上面には、薄膜保持部8a,8bが互いに並列した状態で設けられている。薄膜保持部8a,8bは、フレクシャ基板3の一端側に設けられている。薄膜保持部8a,8bは、後述する圧電アクチュエータ素子10を載置可能な面状に形成されている。なお、スライダ保持基板3aの外形形状は、フレクシャ基板3と同時にエッチング加工により形成される。
【0018】
スライダ保持基板3aには突起部3bが形成され、この突起部3bはロードビーム4の先端付近に形成されたディンプル4gに当接している。この突起部3bがディンプル4gによって押圧されることにより、ディンプル4gを中心として全方位にわたってスライダ保持基板3aは回動可能に保持されている。
【0019】
フレクシャ7の他方の端部には、外部接続端子保持部7yが設けられている。外部接続端子保持部7yは、ロードビーム4の基端部4aにおける一方の側縁部に配置されている。
【0020】
次に、本発明の実施の形態における薄膜で形成した圧電アクチュエータ素子10について説明する。図5はヘッド支持機構100におけるロードビーム4のスライダ2を配置するもう一方の先端側にある薄膜保持部8a,8bに載置される圧電アクチュエータ素子10を平面図で示している。薄膜製の圧電アクチュエータ素子10は、ともに薄膜圧電体で形成された第1の圧電体素子ユニット10aと第2の圧電体素子ユニット10bとからなり、圧電アクチュエータ素子10の全体は、柔軟性のあるコーティング樹脂14でカバーされている。これら薄膜圧電体で形成された第1の圧電体素子ユニット10aと第2の圧電体素子ユニット10bとはコーティング樹脂14の一部である第1の連結部14aと先端付近の第2の連結部14bの2箇所で繋がっており、第1の圧電体素子ユニット10aおよび第2の圧電体素子ユニット10bの間にスリット10cが形成されている。図6は図5中のZ−Z’線における断面図である。図5および図6において、圧電アクチュエータ素子10は、フレクシャ7の薄膜保持部8a,8b(図4参照)に接着して取り付けられる。スリット10cは第1の圧電体素子ユニット10aおよび第2の圧電体素子ユニット10bの間に形成されている。なお、薄膜保持部8a,8bにおいては、圧電アクチュエータ素子10を接着する面に、接着性を向上させるため、例えばクローム等の材料によりサブミクロンオーダーの薄膜がコーティングされている。
【0021】
また、図6の断面図が示すように、圧電アクチュエータ素子10は、左右それぞれ別々の第1の圧電体素子ユニット10aおよび第2の圧電体素子ユニット10bが一対となって構成されている。第1の圧電体素子ユニット10aおよび第2の圧電体素子ユニット10bは、第1の薄膜圧電体11aおよび第2の薄膜圧電体11bとが積層配置された2層構造を有している。図から見て上部に位置する第1の薄膜圧電体11aの上側および下側には、第1の電極金属膜12aと第2の電極金属膜12bが形成されている。同様に第2の薄膜圧電体11bは、第1の薄膜圧電体11aの下部に配置され、その両面には第3の電極金属膜12cと第4の電極金属膜12dとが設けられている。第2の電極金属膜12bと第3の電極金属膜12cとは接着剤13で接着されている。
【0022】
図7は本発明の実施の形態における圧電アクチュエータ素子10を備えるヘッド支持機構100のフレクシャ7周辺を平面図で示している。即ち、この図7は圧電アクチュエータ素子10を貼り付けたフレクシャ7をスライダ2を貼り付ける側から見た平面図で示している(スライダ2は図示せず)。図8は図7に示すX−X’線による断面図(圧電アクチュエータ素子10を貼りつけた状態)である。図9は図7に示すY−Y’線による断面図ある。図7から図9に示すように、圧電アクチュエータ素子10の周囲には配線6a,6b,6c,6dおよびスライダ2(図示せず)のグランド配線9dが圧電アクチュエータ素子10と同一平面上に配置されている。
【0023】
次に本発明の実施の形態における圧電アクチュエータ素子10の配線について説明する。図9において、圧電アクチュエータ素子10の第1の電極金属膜12a,第4の電極金属膜12dにはプラス電圧が加えられ、第2の電極金属膜12b,第3の電極金属膜12cはグランド電位に落とされている。第1の電極金属膜12a,第4の電極金属膜12dは、フレクシャ7の中程に配置された薄膜圧電体素子駆動配線9a,9bに対してワイヤボンド線16で接続されている。第2の電極金属膜12bと第3の電極金属膜12cとは、グランド金属膜17を介して薄膜圧電体素子駆動配線9cに接続されている。スライダ2のグランド配線9dは、スライダ2のアース端子であり、薄膜圧電体素子駆動配線9cに短絡されている。これら薄膜圧電体素子駆動配線9a,9b,9cは外部接続端子保持部7yに一方の端部が設けられており、外部の駆動回路(図示せず)に接続されている。
【0024】
続いて圧電アクチュエータ素子10を形成する手順を簡単に説明する。図10に圧電アクチュエータ素子10およびその第1の電極金属膜12a〜第4の電極金属膜12dを単結晶MgO基板18上で成膜する手順を圧電アクチュエータ素子10の拡大断面図で示す。まず、図10(a)に示すように単結晶MgO基板18上に第1の電極金属膜12a(第4の電極金属膜12d)を成膜する。次に、図10(b)に示すように第1の電極金属膜12a(第4の電極金属膜12d)の上にPZT(ジルコン酸チタン酸鉛、Pb(ZrTi1−x)O)等の第1の薄膜圧電体11a(第2の薄膜圧電体11b)をスパッタ蒸着法やMBE法等で単結晶成長させる。さらに、図10(c)に示すように第1の薄膜圧電体11a(第2の薄膜圧電体11b)の上面に第2の電極金属膜12b(第3の電極金属膜12c)を成膜する。第1の薄膜圧電体11a(第2の薄膜圧電体11b)の分極方向は成膜時点で、図10(c)中に矢印Pで示したように、分極方向は結晶のc軸方向に向いている。
【0025】
図11は単結晶MgO基板18上に成膜した第1の薄膜圧電体11a(第2の薄膜圧電体11b)を2層講造化する手順を示した図であり、図12は第1の薄膜圧電体11a(第2の薄膜圧電体11b)の製造方法を工程の各ステップごとに示すフローチャートである。図11および図12の各ステップを参照して第1の薄膜圧電体11a(第2の薄膜圧電体11b)を2層構成にする工程の手順を説明する。
【0026】
図11(a)に示すように第1の単結晶MgO基板18a上に第1の電極金属膜12a、第1の薄膜圧電体11aおよび第2の電極金属膜12bを形成する(図12のステップS1201)。図11(a)は、図10と異なり、単結晶MgO基板18を上方に配置して示している。次に、図11(b)に示すように第2の単結晶MgO基板18b上に第3の電極金属膜12c、第2の薄膜圧電体11bおよび第4の電極金属膜12dを形成する(図12のステップS1202)。
【0027】
その後、図11(c)に示すように、第2の電極金属膜12bと第3の電極金属膜12cを接着剤13で接着する(図12のステップS1203)。
【0028】
次に、図11(d)に示すように、単結晶MgO基板18のうちの一方である第1の単結晶MgO基板18aをエッチングで除去する(図12のステップS1204)。その後、図11(e)に示すように、2層構造の第1の薄膜圧電体11a,第2の薄膜圧電体11bを圧電アクチュエータ素子10の形状になるようにドライエッチングで成形加工する(図12のステップS1205)。
【0029】
次に、図11(f)に示すように、圧電アクチュエータ素子10の腐食を回避するために、第2の単結晶MgO基板18b上において、圧電アクチュエータ素子10が形成された表面をコーティング樹脂14で覆う(図12のステップS1206、図5も参照)。このとき、コーティングはスピンコートで行った後パターンニング加工を行い第1の連結部14a,第2の連結部14bを形成する(図5参照)。その後、図11(g)に示すように、最後に残っていた第2の単結晶MgO基板18bをエッチング除去することにより圧電アクチュエータ素子10を得る(図12のステップS1207、図5も参照)。
【0030】
なお、第1の電極金属膜12aと第4の電極金属膜12dとの接着は樹脂製接着剤を用いずに金属電極同士を溶着して接合してもよい。
【0031】
引き続き、第2の単結晶MgO基板18b上に形成した圧電アクチュエータ素子10を薄膜として取り出す方法について説明する。図13は第2の単結晶MgO基板18bを除去する手順を工程的に示した図である。圧電アクチュエータ素子10は、図13(a)に示すように1枚の第2の単結晶MgO基板18b上に複数形成されているので、図13(b)に示すように、第2の単結晶MgO基板18bを網籠202に載せて、第2の単結晶MgO基板18bを溶解して除去することができる溶液を満たした溶解槽201に浸される。これによって圧電アクチュエータ素子10は、膜の状態で取り出される。この溶解槽201の溶解液は強制的に循環されており第2の単結晶MgO基板18bは、完全に溶解される(図12のステップS1207)。そして完全に溶解が完了した時点で溶解槽201上部に設けられた開閉扉203が開放される。これにより圧電アクチュエータ素子10は溶解液を洗浄する流路204に沿って移送される。このとき第1の圧電体素子ユニット10aと第2の圧電体素子ユニット10bは、第1の連結部14aと先端付近の第2の連結部14bの2箇所で結合されているので(図5参照)、圧電アクチュエータ素子10の破損を回避している。
【0032】
この流路204には、図13(c)に示すように圧電アクチュエータ素子10を攪拌する超音波振動器205が備えられており、圧電アクチュエータ素子10は超音波振動を加えられながら流路204に沿って搬送される。流路204の下流にはベルトコンベア206が設けられ、圧電アクチュエータ素子10を流路204から取り出し乾燥される。乾燥した圧電アクチュエータ素子10は、エアピンセット(図示せず)で吸引し搬送され、図13(d)に示すようにトレイ207に並べられる(図12のステップS1208)。
【0033】
圧電アクチュエータ素子10を、薄膜保持部8a,8bに高精度に貼り付ける方法について図12、および図14から図17を参照して説明する。図14は圧電アクチュエータ素子10を第1の位置決めベース209上に位置決めする工程の手順を説明するための図であり、図15は第1の位置決めベース209の斜視図である。図16は第2の位置決めベース211の斜視図であり、図17は第2の位置決めベース211を第1の位置決めベース209に重ね合わせる工程の手順を説明するための図である。本発明の実施の形態における圧電アクチュエータはこのような工程を経て形成される。
【0034】
まず、トレイ207上の圧電アクチュエータ素子10をエアピンセット208で取り出し、第1の位置決めベース209上に移送する(図12のステップS1209)。
【0035】
第1の位置決めベース209には、圧電アクチュエータ素子10の外形形状と同一形状となった凸状の薄膜載置部209aが設けられている。
【0036】
薄膜載置部209aの上面は平面であり、かつ圧電アクチュエータ素子10を受ける面は、その外周は一回り小さい形状、好ましくは、圧電アクチュエータ素子10と相似形となっている(図15参照)。これにより、接着剤13が第1の位置決めベース209に洩れるのを防止することができる。
【0037】
薄膜載置部209aの上面に移送された圧電アクチュエータ素子10は、図14(b)に示すように精度よく位置決めされた状態にあるとは限らない。そこで、圧電アクチュエータ素子10の位置ずれを補正するために、図14(c)に示すように4方向から位置決めブロック210a,210b,210c,210dを、圧電アクチュエータ素子10の外周部を押し付ける。これらの位置決めブロック210a,210b,210c,210dの動作方向および位置は、圧電アクチュエータ素子10とほぼ同一形状の外形部を有する薄膜載置部209aの側面部209bで規制される。
【0038】
各位置決めブロック210a,210b,210c,210dが薄膜載置部209aの側面部209bに当接することにより圧電アクチュエータ素子10は、第1の位置決めべース209上の所定の位置に位置決めされる(図12のステップS1210)。
【0039】
薄膜載置部209aの上面には、図14(c)の右側にU−U部の断面図を示したように、エアを吸引あるいは噴出する微細な空気孔209cが複数個設けられている。薄膜載置部209aの上面に位置決めされた圧電アクチュエータ素子10は、微細な空気孔209cを通してエアポンプ212で吸引され固定される(図12のステップS1211)。
【0040】
一方、フレクシャ7は、図16に示すように第2の位置決めベース211上に固定されている(図12のステップS1212)。この状態でフレクシャ7の薄膜保持部8a,8bには接着剤13が塗布される(図12のステップS1213)。
【0041】
その後、図17に示すように圧電アクチュエータ素子10を吸引した状態の第1の位置決めベース209は、フレクシャ7を固定した第2の位置決めベース211に嵌め合われる。嵌め合いは、第2の位置決めベース211に設けたガイド軸211aを、第1の位置決めベース209に設けたガイド穴209dに係合させることにより行い、これにより、第1の位置決めベース209,第2の位置決めベース211は互いに正確に位置決めされて重ねられる(図12のステップS1214)。
【0042】
このときフレクシャ7と圧電アクチュエータ素子10との間には数μmの隙間Mが生じるように第1の位置決めベース209と第2の位置決めベース211とは構成されている。これにより圧電アクチュエータ素子10を薄膜載置部209aに押し付けて破損させないように配慮している。
【0043】
そして、図17(b)に示すように第1の位置決めベース209と第2の位置決めベース211とが重ね合わされて圧電アクチュエータ素子10とフレクシャ7が対向した状態となったところで、薄膜載置部209aの空気孔209cから逆にエアを噴出させる(図12のステップS1215)。これにより、圧電アクチュエータ素子10は、フレクシャ7の薄膜保持部8a,8bに確実に接着される。接着剤13の硬化のために加熱を行うが、その間も薄膜載置部209aの空気穴209cからエアを噴出し続ける(図12のステップS1216)。
【0044】
続いて、上述の製造工程を経て形成した圧電アクチュエータ素子を備えるディスク装置におけるヘッド支持機構100の動作について、図18〜図20を参照して説明する。図18はヘッド支持機構100の側面図であり、図19はヘッド支持機構100の動作を説明するための圧電アクチュエータ素子10の断面および電圧印加仕様を説明するための図である。図20はヘッド支持機構100の動作を説明するための概略構成平面図である。
【0045】
圧電アクチュエータ素子10の薄膜圧電体素子駆動配線9cは図19(a)に示すようにグランドレベルに設定されている。薄膜圧電体素子駆動配線9a,9bには図19(b),(c)に示すようにそれぞれ第1の薄膜圧電体11a,第2の薄膜圧電体11bをそれぞれ駆動する駆動電圧が印加される。この駆動電圧は、バイアス電圧Vを中心としてお互いに逆位相となっている。駆動電圧が印加されると、図19(a)に示すように第1の薄膜圧電体11a,第2の薄膜圧電体11bは矢印B方向に収縮する。第1の薄膜圧電体11a,第2の薄膜圧電体11bには図10(c)に矢印で示す分極方向Pの方向に電圧が印加されるため、第1の薄膜圧電体11a,第2の薄膜圧電体11bの分極が反転しその特性を損なうことはない。また、印加電圧が分極を反転させない程度に小さい場合、特性を損なうおそれがないので、薄膜圧電体素子駆動配線9a,9bにはプラス・マイナスいずれの電圧を印加しても構わない。
【0046】
図20は第2の圧電体素子ユニット10bが伸び、第1の圧電体素子ユニット10aが収縮したときのスライダ2の回転動作について描いた図であり、第2の圧電体素子ユニット10bが矢印E方向に伸び、第1の圧電体素子ユニット10aが矢印D方向に収縮すると、スライダ2およびスライダ保持基板3aは突起部3bに当接するディンプル4gを中心に矢印C方向に回動する。したがって、スライダ2上に設けられた磁気ヘッド1は、磁気ディスクに同心状態で設けられた各トラックの幅方向に移動することになる。これによりトラックから位置ずれを起こした磁気ヘッド1を所定のトラックに追従させることができ、磁気ヘッド1のオントラック性を高精度で実現することができる。また、第1の圧電体素子ユニット10aと第2の圧電体素子ユニット10bとを連結している第2の連結部14bは柔らかいコーティング樹脂14で形成されており圧電アクチュエータ素子10の変形を阻害しない。さらに、第1の連結部14aと第2の連結部14bの間にスリット10cが形成されているため連結部の柔軟性を増している。
【0047】
繋ぎ部19a,19bの幅寸法は、図4に示すように、配線6a,6b,6c,6dが、それぞれ配置される必要最小限の幅寸法にそれぞれなっているために、スライダ保持基板3aの回動時における繋ぎ部19a,19bの弾性変形による負荷が低減されて、スライダ保持基板3aが確実に回動される。
【0048】
なお、スライダ2には、図2に示すロードビーム4の板バネ部4eにより20mN〜30mNの大きさのロード荷重が加えられており、スライダ保持基板3aが回動される場合には、このロード荷重が、ディンプル4gとスライダ保持基板3aとに作用する。したがって、スライダ保持基板3aには、スライダ保持基板3aとディンプル4gとの摩擦係数にて決定される摩擦力が作用する。この摩擦力によりスライダ保持基板3aの突起部3bとディンプル4gとの間に位置ずれが生じない。
【0049】
図20(b)は、図20(a)の構成の模式図を示したものである。なお、連結部14bは、基本動作に影響しないので、図20(b)には記載していない。薄膜保持部8aと第1の圧電体素子ユニット10aとからなる第1のビーム161と薄膜保持部8bおよび第2の圧電体素子ユニット10bとからなる第2のビーム162とは、ディンプル4gで回動自在に拘束されたスライダ保持基板3aに回動自在に連結されている。磁気ヘッド1はディンプル4gから距離dを置いてスライダ保持基板3a上に設けられている。繋ぎ部19a,19bは、スライダ2のロール方向およびピッチ方向に柔軟な構成となっているため、スライダ2がディスク上に浮上特性に対して良好な特性を与える。第1のビーム161と第2のビーム162とがそれぞれD方向,E方向に伸縮するとスライダ保持基板3aが回動し、磁気ヘッド1はトラックに対して垂直方向に移動する。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の実施の形態における圧電アクチュエータは、第1の圧電体素子ユニットと第2の圧電体素子ユニットとが、フレクシャ側の基部の連結部と、その反対側にある第1および第2の圧電体素子ユニットそれぞれの先端付近の連結部の2箇所で樹脂等により結合されているので薄膜を高精度に、かつ破損させずにフレクシャに貼り付けることができる。また、これにより圧電素子駆動用の昇圧電源回路などを必要とするようなことがなく、ヘッド素子は磁気ディスク上に沿って、微小な範囲で変位可能となり、したがって、ヘッド素子を磁気ディスク上の任意の位置にて高精度で位置決めすることができるヘッド支持機構が得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構の斜視図
【図2】本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構を分解して示す斜視図
【図3】本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構に使用されるスライダの斜視図
【図4】本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構に使用されるフレクシャの構成を示す分解斜視図
【図5】本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構が備える圧電アクチュエータ素子の平面図
【図6】本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構備える圧電アクチュエータ素子の断面図
【図7】本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構に使用されるフレクシャの平面図
【図8】本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構に使用されるフレクシャのX−X’線部断面図
【図9】本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構に使用されるフレクシャのY−Y’線部断面図
【図10】(a)〜(c)は本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構が備える圧電アクチュエータ素子およびその電極を成膜する手順を示す拡大断面図
【図11】(a)〜(g)は本発明の実施の形態において単結晶MgO基板上に成膜した薄膜圧電体を2層構造化する手順を示す拡大断面図
【図12】本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構が備える圧電アクチュエータ素子の製造方法を示すフローチャート
【図13】(a)〜(d)は本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構が備える圧電アクチュエータ素子の第2の単結晶MgO基板の除去工程を説明する図
【図14】(a)〜(c)は本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構が備える圧電アクチュエータ素子を第1の位置決めベース上に位置決めする工程を説明する図
【図15】本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構が備える圧電アクチュエータ素子を位置決めするための第1の位置決めベースの斜視図
【図16】本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構が備える圧電アクチュエータ素子を位置決めするための第2の位置決めベースの斜視図
【図17】(a),(b)は本発明の実施の形態において圧電アクチュエータ素子を位置決めするとき、第2の位置決めベースを第1の位置決めベース上に重ねる工程を説明する図
【図18】本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構の部分側面図
【図19】(a)〜(c)は本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構の動作を説明するための圧電アクチュエータ素子の断面図および電圧印加仕様を説明する図
【図20】(a)は本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構の動作を説明するための概略構成平面図
(b)は本発明の実施の形態におけるヘッド支持機構の動作を説明するための模式図
【図21】一般的なディスク装置に備えられるヘッド支持機構の構成の一例を示す平面図
【符号の説明】
1 磁気ヘッド(ヘッド素子)
2 スライダ
3a スライダ保持基板
4 ロードビーム
7 フレクシャ
8a,8b 薄膜保持部
10 圧電アクチュエータ素子
10a 第1の圧電体素子ユニット
10b 第2の圧電体素子ユニット
10c スリット
11a 第1の薄膜圧電体
11b 第2の薄膜圧電体
14 コーティング樹脂
14a 第1の連結部
14b 第2の連結部
209 第1の位置決めベース
209a 薄膜載置部
209b 側面部
209c 空気孔
209d ガイド穴
211 第2の位置決めベース
211a ガイド軸

Claims (12)

  1. ディスク装置におけるヘッド位置決め機構に用いる圧電アクチュエータが、
    第1の圧電体素子ユニットと、
    前記第1の圧電体素子ユニットと略平行に配置された第2の圧電体素子ユニットと、
    前記第1の圧電体素子ユニットと前記第2の圧電体素子ユニットとを連結する連結部とを有することを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 前記連結部は、前記第1の圧電体素子ユニットおよび前記第2の圧電体素子ユニットを被覆保護する保護膜で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  3. 前記保護膜が樹脂で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の圧電アクチュエータ。
  4. 前記連結部にスリットが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  5. 前記連結部は、前記第1の圧電体素子ユニットと前記第2の圧電体素子ユニットそれぞれの少なくとも先端付近と、前記スリットを挟んで前記先端付近の反対側部分とで連結されていることを特徴とする請求項4に記載の圧電アクチュエータ。
  6. 前記第1の圧電体素子ユニットおよび前記第2の圧電体素子ユニットが薄膜で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の圧電アクチュエータ。
  7. 前記第1の圧電体素子ユニットおよび前記第2の圧電体素子ユニットは、薄膜圧電体の上下の表面に金属膜を成膜して被覆形成した薄膜圧電体形成体を2個用い、2個の前記薄膜圧電体形成体を接着剤からなる接着層を挟んで積層形成したことを特徴とする請求項6に記載の圧電アクチュエータ。
  8. ヘッド位置決め機構に用いる圧電アクチュエータを備えるディスク装置において、
    第1の圧電体素子ユニットと、
    前記第1の圧電体素子ユニットと略並行に位置する第2の圧電体素子ユニットと、
    前記第1の圧電体素子ユニットと前記第2の圧電体素子ユニットとを連結する連結部とを有する圧電アクチュエータを備えることを特徴とするディスク装置。
  9. 前記連結部にスリットが形成され、
    前記連結部が、前記第1の圧電体素子ユニットと前記第2の圧電体素子ユニットそれぞれの少なくとも先端付近と、前記スリットを挟んで前記先端付近の反対側部分とで連結されている圧電アクチュエータを備えることを特徴とする請求項8に記載のディスク装置。
  10. 第1基板上に第1電極金属膜、第1薄膜圧電体および第2電極金属膜を順次成膜する工程と、
    第2基板上に第3電極金属膜、第2薄膜圧電体および第4電極金属膜を順次成膜する工程と、
    前記第2電極金属膜と前記第3電極金属膜とを接着する工程と、
    前記第1基板を除去する工程と、
    2層構造の前記第1薄膜圧電体および前記第2薄膜圧電体をドライエッチングして所定の形状に成形加工する工程と、
    ドライエッチング加工した前記第1薄膜圧電体および前記第2薄膜圧電体をコーティング樹脂で覆う工程と、
    覆った前記コーティング樹脂に所定の形状のスリット部をパターンニングする工程と、
    前記第2基板を除去する工程とを有することを特徴とする圧電アクチュエータの製造方法。
  11. 前記第1基板および前記第2基板が単結晶で形成されていることを特徴とする請求項10記載の圧電アクチュエータの製造方法。
  12. 前記コーティング樹脂をパターンニングする工程は、
    前記スリット部と、
    前記第1薄膜圧電体と前記第2薄膜圧電体それぞれの少なくとも先端付近と前記スリットを挟んで前記先端付近の反対側部分とにおいて連結されている連結部とを形成する工程を含むことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の圧電アクチュエータの製造方法。
JP2002219346A 2002-07-29 2002-07-29 圧電アクチュエータ、圧電アクチュエータを用いたディスク装置、および圧電アクチュエータの製造方法 Pending JP2004064877A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002219346A JP2004064877A (ja) 2002-07-29 2002-07-29 圧電アクチュエータ、圧電アクチュエータを用いたディスク装置、および圧電アクチュエータの製造方法
CNA031475264A CN1472728A (zh) 2002-07-29 2003-07-09 压电驱动器及其制造方法和磁盘装置
KR20030047297A KR100959966B1 (ko) 2002-07-29 2003-07-11 압전 액츄에이터, 압전 액츄에이터를 이용한 디스크 장치,및 압전 액츄에이터의 제조 방법
US10/628,558 US7046485B2 (en) 2002-07-29 2003-07-29 Piezoelectric actuator, disk drive using the same and manufacturing method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002219346A JP2004064877A (ja) 2002-07-29 2002-07-29 圧電アクチュエータ、圧電アクチュエータを用いたディスク装置、および圧電アクチュエータの製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007171463A Division JP4618276B2 (ja) 2007-06-29 2007-06-29 圧電アクチュエータの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004064877A true JP2004064877A (ja) 2004-02-26

Family

ID=30437665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002219346A Pending JP2004064877A (ja) 2002-07-29 2002-07-29 圧電アクチュエータ、圧電アクチュエータを用いたディスク装置、および圧電アクチュエータの製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7046485B2 (ja)
JP (1) JP2004064877A (ja)
KR (1) KR100959966B1 (ja)
CN (1) CN1472728A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019129324A (ja) * 2018-01-25 2019-08-01 マグネコンプ コーポレーションMagnecompcorporation ハードディスクドライブサスペンション用多層マイクロアクチュエータ

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4321034B2 (ja) * 2002-10-16 2009-08-26 パナソニック株式会社 圧電アクチュエータおよびディスク装置
US7595965B1 (en) 2005-11-18 2009-09-29 Magnecomp Corporation Single PZT actuator for effecting rotation of head suspension loads
US8085508B2 (en) 2008-03-28 2011-12-27 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. System, method and apparatus for flexure-integrated microactuator
US8149545B1 (en) 2008-10-23 2012-04-03 Magnecomp Corporation Low profile load beam with etched cavity for PZT microactuator
US8947831B1 (en) 2011-11-30 2015-02-03 Magnecomp Corporation GSA suspension with microactuators extending to gimbal through flexible connectors
US8879210B1 (en) 2011-11-30 2014-11-04 Magnecomp Corporation DSA suspension with microactuators extending to gimbal through flexible connectors
US9190086B1 (en) 2011-11-30 2015-11-17 Magnecomp Corporation GSA suspension having slider clearance for shock performance

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10136665A (ja) 1996-10-31 1998-05-22 Tdk Corp 圧電アクチュエータ
US6501625B1 (en) 1999-06-29 2002-12-31 Hutchinson Technology Incorporated Disk drive suspension with multi-layered piezoelectric actuator controlled gram load
JP3441429B2 (ja) * 2000-10-20 2003-09-02 松下電器産業株式会社 圧電体アクチュエータ、その製造方法、および圧電体アクチュエータの駆動方法
SG147277A1 (en) * 2000-02-01 2008-11-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd Head support mechanism and thin film piezoelectric actuator
JP3611198B2 (ja) * 2000-02-16 2005-01-19 松下電器産業株式会社 アクチュエータとこれを用いた情報記録再生装置
JP2001332041A (ja) 2000-05-18 2001-11-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd ディスク装置用薄膜圧電体アクチュエーターおよびその製造方法
JP4101492B2 (ja) * 2000-10-23 2008-06-18 松下電器産業株式会社 ヘッド支持機構
JP4237394B2 (ja) 2000-12-27 2009-03-11 日本発條株式会社 ディスク装置用サスペンション

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019129324A (ja) * 2018-01-25 2019-08-01 マグネコンプ コーポレーションMagnecompcorporation ハードディスクドライブサスペンション用多層マイクロアクチュエータ
JP7145771B2 (ja) 2018-01-25 2022-10-03 マグネコンプ コーポレーション ハードディスクドライブサスペンション用多層マイクロアクチュエータ

Also Published As

Publication number Publication date
US20040114279A1 (en) 2004-06-17
KR20040011356A (ko) 2004-02-05
KR100959966B1 (ko) 2010-05-27
US7046485B2 (en) 2006-05-16
CN1472728A (zh) 2004-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3501758B2 (ja) 記録/再生ヘッド支持機構および記録/再生装置
US7420785B2 (en) Suspension assembly, hard disk drive, and method of manufacturing suspension assembly
US6661618B2 (en) Suspension for disc drive with insulating cover film on piezoelectric element
US10373636B2 (en) Suspension having a stacked D33 mode PZT actuator with constraint layer
EP1427031B1 (en) Manufacturing method of a thin film piezoelectric element
US8289654B2 (en) Head assembly, magnetic disk drive apparatus and rotation mechanism
JP2003228930A (ja) ヘッド素子の微小位置決め用アクチュエータを備えたヘッドジンバルアセンブリ、該ヘッドジンバルアセンブリを備えたディスク装置及び該ヘッドジンバルアセンブリの製造方法
JP2002074871A (ja) 微小位置決め用アクチュエータを備えたヘッドジンバルアセンブリ、該ヘッドジンバルアセンブリを備えたディスク装置及び該ヘッドジンバルアセンブリの製造方法
JP2003272324A (ja) 薄膜圧電体素子およびその製造方法並びにアクチュエータ
JP3441429B2 (ja) 圧電体アクチュエータ、その製造方法、および圧電体アクチュエータの駆動方法
JP4321034B2 (ja) 圧電アクチュエータおよびディスク装置
US8120881B2 (en) Head gimbal assembly and manufacturing method thereof, and disk drive device with the same
JP2004064877A (ja) 圧電アクチュエータ、圧電アクチュエータを用いたディスク装置、および圧電アクチュエータの製造方法
US7630175B2 (en) Flexible, suspension, and head gimbal assembly with piezoelectric layer units addressable by a voltage
JP2001332041A (ja) ディスク装置用薄膜圧電体アクチュエーターおよびその製造方法
US6552878B2 (en) Magnetic disk apparatus
JP4618276B2 (ja) 圧電アクチュエータの製造方法
JP3564419B2 (ja) ヘッド支持機構における薄膜接着方法および薄膜接着冶具
JP4360053B2 (ja) 微小位置決め用アクチュエータに接着されるヘッドスライダ、該ヘッドスライダを備えたヘッドジンバルアセンブリ、該ヘッドスライダとアクチュエータとの接着方法及びヘッドジンバルアセンブリの製造方法
US20040061969A1 (en) Method and structure for operating high density hard disk drive head using piezo electric drive
CN110931630A (zh) 薄膜压电材料元件及其制造方法、磁头折片组件、硬盘驱动器
CN110931049A (zh) 薄膜压电材料元件及其制造方法、磁头折片组件、硬盘驱动器
JP3663122B2 (ja) 磁気ヘッド装置
JP3608964B2 (ja) 磁気ディスク装置
JP2004047077A (ja) 記録/再生ヘッド支持機構および記録/再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050310

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070629

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070821