JP2004064731A - ローノイズブロックダウンコンバータ - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のマイクロコンピュータによる固有情報の共有を確実に行う。
【解決手段】レシーバ15をスレーブマイクロコンピュータ13に割り当てられた入出力ポート14cに接続しているものとすると、レシーバ15からのLNB11の固有情報の問い合わせをスレーブマイクロコンピュータ13で受けることになる。スレーブマイクロコンピュータ13は、この固有情報の問い合わせを受けると、固有情報をバス16を通じてマスターマイクロコンピュータ12へと要求する。マスターマイクロコンピュータ12は、固有情報の要求を受けると、該マスターマイクロコンピュータ12に予め記憶されている固有情報をバス16を通じてスレーブマイクロコンピュータ13に与える。スレーブマイクロコンピュータ13は、この固有情報を入出力ポート14cからレシーバ15へと送出する。
【選択図】図1
【解決手段】レシーバ15をスレーブマイクロコンピュータ13に割り当てられた入出力ポート14cに接続しているものとすると、レシーバ15からのLNB11の固有情報の問い合わせをスレーブマイクロコンピュータ13で受けることになる。スレーブマイクロコンピュータ13は、この固有情報の問い合わせを受けると、固有情報をバス16を通じてマスターマイクロコンピュータ12へと要求する。マスターマイクロコンピュータ12は、固有情報の要求を受けると、該マスターマイクロコンピュータ12に予め記憶されている固有情報をバス16を通じてスレーブマイクロコンピュータ13に与える。スレーブマイクロコンピュータ13は、この固有情報を入出力ポート14cからレシーバ15へと送出する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のローノイズブロックダウンコンバータ(以下LNBと称する)は、衛星放送受信用のパラボラアンテナのフィーダホーンに付設されており、パラボラアンテナにより集められて、フィーダホーンにより導かれて来た受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号を同軸ケーブルを通じてレシーバへと送出する。例えば、数GHzの受信信号を入力し、この受信信号を数MHzの信号に変換して、この周波数変換した信号を送出する。
【0003】
また、高機能型のLNBとして、マイクロコンピュータを搭載したものがある。図3に示すLNB101には、1個のマイクロコンピュータ104を搭載しており、マイクロコンピュータ104を各入出力ポート102を通じてそれぞれのレシーバ103に接続することができる。
【0004】
ここで、マイクロコンピュータ104により対応可能な入出力ポート102の最大個数は、例えば2個に予め決められている。従って、図4に示す様な1個の入出力ポート102を有するLNB111の場合は、1個のマイクロコンピュータ104を搭載する。また、図5に示す様な4個の入出力ポート102を有するLNB121の場合は、2個のマイクロコンピュータ104を搭載する必要がある。更に、入出力ポート102を増設するならば、マイクロコンピュータ104も増設する必要ある。
【0005】
この様なLNBのマイクロコンピュータは、例えばレシーバからの問い合わせに応答して、該LNBの固有情報を入出力ポートからレシーバへと返送する。LNBの固有情報としては、ユーザサポートに用いられる該LNBのシリアル番号がある。
【0006】
また、複数のマイクロコンピュータを同一のLNBに搭載する場合は、該LNBの固有情報を該各マイクロコンピュータで共有する必要がある。このため、従来は、同一内容の固有情報を該各マイクロコンピュータに記憶させた上で、これらのマイクロコンピュータを同一のLNBに搭載していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の様に同一内容の固有情報を記憶させた複数のマイクロコンピュータを同一のLNBに搭載するには、これらのマイクロコンピュータを1組のものとして管理する必要があり、これが部品管理の煩雑化を招いた。あるいは、異なる内容のそれぞれの固有情報を記憶させた複数のマイクロコンピュータを同一のLNBに誤って搭載してしまうことがあり、これがLNBの不良の原因となった。
【0008】
また、LNBの入出力ポートの様々な個数に応じて、それぞれに専用のマイクロコンピュータを開発すれば、LNBの入出力ポートの個数にかかわらず、1個のマイクロコンピュータをLNBに搭載するだけで済み、異なる内容の複数の固有情報を1個のLNBに与えることはない。しかしながら、この場合は、マイクロコンピュータの種類が増えることから、部品管理の煩雑化や、マイクロコンピュータのコストの上昇を招くことになる。
【0009】
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、複数のマイクロコンピュータによる固有情報の共有を確実に行うことが可能なローノイズブロックダウンコンバータを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、複数のマイクロコンピュータを備え、該各マイクロコンピュータを1つのマスターと少なくとも1つのスレーブに分け、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報をマスターのマイクロコンピュータに記憶しておき、該固有情報をマスターのマイクロコンピュータからスレーブのマイクロコンピュータへと授受している。
【0011】
この様な構成の本発明によれば、固有情報をマスターのマイクロコンピュータのみに記憶し、固有情報をマスターのマイクロコンピュータからスレーブのマイクロコンピュータへと授受しているため、固有情報を複数のマイクロコンピュータにより共有することができる。このため、一台のLNBが搭載する複数のマイコンが、誤って異なる内容の固有情報を記憶することがない。
【0012】
また、本発明においては、各マイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータである。
【0013】
フラッシュマイクロコンピュータとは、記憶しているデータやプログラムの書き換えが可能なマイクロコンピュータのことであり、固有情報の書込みや変更を容易に行い得る。このため、LNB上の各マイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータであれば、いずれをもマスターとして用いることができる。
また、ローノイズブロックダウンコンバータの仕様変更に伴って、プログラムを急に変更する必要が生じたときにも、柔軟に対応することが可能である。
【0014】
更に、本発明においては、マスターのマイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータであり、スレーブのマイクロコンピュータがマスクマイクロコンピュータである。
【0015】
マスクマイクロコンピュータとは、その製造過程でデータを記憶させてしまうマイクロコンピュータのことであり、その後でのデータの書き換えを行うことができない。このため、マスクマイクロコンピュータは、固有情報が書き込まれるマスターとしては不適確であり、スレーブとして適用するのが望ましい。ただし、マスクマイクロコンピュータのコストが低いことから、マスクマイクロコンピュータをスレーブとして適用すれば、コストの低減を図ることができる。
【0016】
また、本発明においては、スレーブのマイクロコンピュータは、レシーバからの固有情報の問い合わせに応答して固有情報をマスターのマイクロコンピュータから受け取り、この固有情報をレシーバへと返送している。
【0017】
この様にレシーバからの固有情報の問い合わせに応答して、固有情報をマスターからスレーブへと授受すれば、マスターとスレーブ間で固有情報を常に一致させることができる。
【0018】
更に、本発明においては、スレーブのマイクロコンピュータは、該ローノイズブロックダウンコンバータの電源オンに応答して固有情報をマスターのマイクロコンピュータから受け取って記憶している。
【0019】
この様にローノイズブロックダウンコンバータの電源オンに応答して、固有情報をマスターからスレーブへと与えておけば、スレーブのマイクロコンピュータは、レシーバからの固有情報の問い合わせに対する応答を直ちに行うことができる。
【0020】
次に、本発明は、パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、複数のマイクロコンピュータと、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報を記憶した固有情報記憶メモリとを備え、該固有情報を固有情報記憶メモリから該各マイクロコンピュータへと授受している。
【0021】
この様な構成の本発明によれば、固有情報を固有情報記憶メモリのみに記憶している。このため、LNBでは、異なる内容の複数の固有情報を記憶して保有することがない。また、固有情報を固有情報記憶メモリから該各マイクロコンピュータへと授受しているため、固有情報を複数のマイクロコンピュータにより共有することができる。
【0022】
また、本発明においては、各マイクロコンピュータがマスクマイクロコンピュータである。
【0023】
ここでは、固有情報を各マイクロコンピュータのいずれにも記憶させる必要がない。このため、各マイクロコンピュータとしてマスクマイクロコンピュータを適用して、コストの低減を図ることができる。
【0024】
更に、本発明においては、各マイクロコンピュータは、レシーバからの固有情報の問い合わせに応答して固有情報を固有情報記憶メモリから読み出し、この個有情報をレシーバへと返送している。
【0025】
この様にレシーバからの固有情報の問い合わせに応答して、固有情報を固有情報記憶メモリからマイクロコンピュータへと授受すれば、各マイクロコンピュータ間で固有情報を常に一致させることができる。
【0026】
また、本発明においては、各マイクロコンピュータは、該ローノイズブロックダウンコンバータの電源オンに応答して固有情報を固有情報記憶メモリから読み取って記憶している。
【0027】
この様にローノイズブロックダウンコンバータの電源オンに応答して、固有情報を固有情報記憶メモリからマイクロコンピュータへと与えておけば、マイクロコンピュータは、レシーバからの固有情報の問い合わせに対する応答を直ちに行うことができる。
【0028】
次に、本発明は、パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、それぞれのリセット端子を共通接続した複数のマイクロコンピュータを備え、該各マイクロコンピュータを1つのマスターと少なくとも1つのスレーブに分け、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報をマスターのマイクロコンピュータに記憶しておき、
各マイクロコンピュータのリセットに応答して、該固有情報をマスターのマイクロコンピュータからスレーブのマイクロコンピュータへと授受している。
【0029】
この様な構成の本発明によれば、各マイクロコンピュータのリセット端子を共通接続していることから、各マイクロコンピュータを同時にリセットすることができ、各マイクロコンピュータのリセットに応答して、マスターのマイクロコンピュータからスレーブのマイクロコンピュータへの固有情報の授受を速やかに開始することができる。このため、スレーブのマイクロコンピュータは、リセット直後に固有情報を得ることができ、レシーバからの固有情報の問い合わせがあったときには、これに対する応答を直ちに行うことができる。
【0030】
また、本発明においては、各マイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータである。
【0031】
この様にLNB上の各マイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータであれば、いずれのマイクロコンピュータにおいても固有情報の書込みや変更を容易に行い得るので、いずれをもマスターとして用いることができる。また、LNBの仕様変更に伴って、プログラムを急に変更する必要が生じたときにも、柔軟に対応することが可能である。
【0032】
更に、本発明においては、マスターのマイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータであり、スレーブのマイクロコンピュータがマスクマイクロコンピュータである。
【0033】
この様にスレーブのマイクロコンピュータとして、マスクマイクロコンピュータを適用すれば、コストの低減を図ることができる。
【0034】
更に、本発明においては、電源電圧を入力するCR時定数回路を備え、CR時定数回路の出力により各マイクロコンピュータをリセットしている。
【0035】
CR時定数回路を用いれば、コストの低減を果たすことができる。ただし、CR時定数回路の時定数が大きい程、Cの値及びRの値のバラツキがCR時定数回路の出力の立ち上がり時間のバラツキとして大きく反映される。このため、CR時定数回路の時定数を小さくするのが好ましい。
【0036】
更に、本発明においては、電源電圧を入力するリセットICを備え、リセットICの出力により各マイクロコンピュータをリセットしている。
【0037】
リセットICは、CR時定数回路と比較すると、マイクロコンピュータのリセットを確実にかけられるという利点を持つ。
【0038】
次に、本発明は、パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、複数のマイクロコンピュータと、該各マイクロコンピュータをリセットする複数のリセット手段を備え、該各マイクロコンピュータを1つのマスターと少なくとも1つのスレーブに分け、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報をマスターのマイクロコンピュータに記憶しておき、各リセット手段による各マイクロコンピュータのリセットに応答して、該固有情報をマスターのマイクロコンピュータからスレーブのマイクロコンピュータへと授受している。
【0039】
例えば、各マイクロコンピュータを搭載する基板上に、各マイクロコンピュータのリセット端子を共通接続するラインを設けることができない場合は、基板上に、複数のリセット手段を分散配置して、各リセット手段の出力を各マイクロコンピュータに振り分けて印加し、各マイクロコンピュータをリセットすれば良い。
【0040】
また、本発明においては、各リセット手段は、電源電圧を入力するそれぞれのCR時定数回路であり、各CR時定数回路の出力を各マイクロコンピュータに振り分けて印加することにより、該各マイクロコンピュータをリセットしている。
【0041】
各リセット手段として、各CR時定数回路を用いれば、コストの低減を果たすことができる。ただし、各CR時定数回路の時定数が大きい程、Cの値及びRの値のバラツキが各CR時定数回路の出力の立ち上がり時間のバラツキとして大きく反映される。このことは、各マイクロコンピュータのリセットタイミングのずれが大きくなることを示唆している。このため、各CR時定数回路の時定数を小さくして、各マイクロコンピュータのリセットタイミングのずれを小さくするのが好ましい。
【0042】
更に、本発明においては、各リセット手段は、電源電圧を入力するそれぞれのリセットICを備え、各リセットICの出力を各マイクロコンピュータに振り分けて印加することにより、該各マイクロコンピュータをリセットしている。
【0043】
リセットICは、CR時定数回路と比較すると、マイクロコンピュータのリセットを確実にかけられるという利点を持つ。
【0044】
次に、本発明は、パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、それぞれのリセット端子を共通接続した複数のマイクロコンピュータと、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報を記憶した固有情報記憶メモリとを備え、各マイクロコンピュータのリセットに応答して、該固有情報を固有情報記憶メモリから該各マイクロコンピュータへと授受している。
【0045】
また、本発明は、パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、複数のマイクロコンピュータと、該各マイクロコンピュータをリセットする複数のリセット手段と、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報を記憶した固有情報記憶メモリとを備え、各リセット手段による各マイクロコンピュータのリセットに応答して、該固有情報を固有情報記憶メモリから該各マイクロコンピュータへと授受している。
【0046】
この様に固有情報を固有情報記憶メモリのみに記憶しておき、各マイクロコンピュータのリセットに応答して、該固有情報を固有情報記憶メモリから該各マイクロコンピュータへと授受することも可能である。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0048】
図1は、本発明のローノイズブロックダウンコンバータの第1実施形態を示すブロック図である。本実施形態のローノイズブロックダウンコンバータ(以下LNBと称する)11は、マスターマイクロコンピュータ12、スレーブマイクロコンピュータ13、及び4個の入出力ポート14a,14b,14c,14dを備えている。
【0049】
このLNB11は、衛星放送受信用のパラボラアンテナのフィーダホーンに付設されるものであり、パラボラアンテナにより集められて、フィーダホーンにより導かれて来た受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号を各入出力ポート14a〜14dから各同軸ケーブル(図示せず)を通じてそれぞれのレシーバへと送出する。
【0050】
一方、マスターマイクロコンピュータ12及びスレーブマイクロコンピュータ13は、いずれもが2個の入出力ポートに対応可能であり、マスターマイクロコンピュータ12に各入出力ポート14a,14bを割り当て、またスレーブマイクロコンピュータ13に各入出力ポート14c,14dを割り当てている。
【0051】
マスターマイクロコンピュータ12は、フラッシュマイクロコンピュータである。フラッシュマイクロコンピュータとは、記憶しているデータの書き換えが可能なマイクロコンピュータのことである。このデータの書き換えが可能なマスターマイクロコンピュータ12にLNB11の固有情報を予め書き込んでいる。LNB11の固有情報としては、ユーザサポートに用いられる該LNB11のシリアル番号がある。
【0052】
スレーブマイクロコンピュータ13は、マスクマイクロコンピュータである。
マスクマイクロコンピュータとは、その製造過程でデータを記憶させてしまうマイクロコンピュータのことであり、その後でのデータの書き換えを行うことができない。このため、マスクマイクロコンピュータは、固有情報が書き込まれるマスターマイクロコンピュータ12としては不適確である。ただし、マスクマイクロコンピュータのコストが低いことから、マスクマイクロコンピュータをスレーブマイクロコンピュータ13として適用することにより、LNB11のコストの低減を図ることができる。
【0053】
この様な構成のLNB11において、例えばレシーバ15をスレーブマイクロコンピュータ13に割り当てられた入出力ポート14cに接続しているものとすると、レシーバ15からのLNB11の固有情報の問い合わせをスレーブマイクロコンピュータ13で受けることになる。スレーブマイクロコンピュータ13は、この固有情報の問い合わせを受けると、LNB11の固有情報を保有していないことを確認し、この固有情報をバス16を通じてマスターマイクロコンピュータ12へと要求する。マスターマイクロコンピュータ12は、固有情報の要求を受けると、該マスターマイクロコンピュータ12に予め記憶されている固有情報をバス16を通じてスレーブマイクロコンピュータ13に与える。スレーブマイクロコンピュータ13は、この固有情報を入出力ポート14cからレシーバ15へと送出する。
【0054】
同様に、レシーバを入出力ポート14dに接続しているときにも、レシーバからのLNB11の固有情報の問い合わせをスレーブマイクロコンピュータ13で受けることになり、スレーブマイクロコンピュータ13からマスターマイクロコンピュータ12へと固有情報を要求し、マスターマイクロコンピュータ12からスレーブマイクロコンピュータ13へと固有情報を授受し、この固有情報をスレーブマイクロコンピュータ13から入出力ポート14dを介してレシーバへと送出する。
【0055】
また、レシーバ15をマスターマイクロコンピュータ12に割り当てられた各入出力ポート14a,14bのいずれかに接続しているものとすると、レシーバ15からのLNB11の固有情報の問い合わせをマスターマイクロコンピュータ12で受けることになる。マスターマイクロコンピュータ12は、この固有情報の問い合わせを受けると、LNB11の固有情報を保有していることを確認し、この固有情報をレシーバ15へと直ちに送出する。
【0056】
この様に本実施形態のLNB11では、固有情報をマスターマイクロコンピュータ12のみに記憶しているため、異なる内容の複数の固有情報を記憶して保有することがない。また、固有情報をマスターマイクロコンピュータ12からスレーブマイクロコンピュータ13へと授受しているため、固有情報を該各マイクロコンピュータ12,13により共有することができる。
【0057】
尚、入出力ポートの増設に伴い、スレーブコンピュータを2つ以上に増設しても構わない。また、マスターマイクロコンピュータ12及びスレーブマイクロコンピュータ13のいずれにもフラッシュマイクロコンピュータを適用しても構わない。この場合は、各マイクロコンピュータのいずれをもマスターとして用いることができ、かつソフトウェアの変更に対して柔軟な対処が可能になる。更に、LNB11の電源オンのときに、固有情報をマスターマイクロコンピュータ12からスレーブマイクロコンピュータ13へと授受して、固有情報をスレーブマイクロコンピュータ13内のRAMに記憶しておいても構わない。これにより、スレーブマイクロコンピュータ13であっても、レシーバからの固有情報の問い合わせに対する応答を直ちに行うことが可能になる。
【0058】
図2は、本発明のLNBの第2実施形態を示すブロック図である。本実施形態のLNB21は、EPROM(Erasable and Programmable ROM)22、N個のマイクロコンピュータ23−1〜23−N、及び2N個の入出力ポート24−1〜24−2Nを備えている。
【0059】
このLNB11も、衛星放送受信用のパラボラアンテナのフィーダホーンに付設されるものであり、受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号を各入出力ポート24−1〜24−2Nから各同軸ケーブル(図示せず)を通じてそれぞれのレシーバへと送出する。
【0060】
EPROM22には、LNB21の固有情報を予め書き込んでいる。LNB21の固有情報としては、該LNB21のシリアル番号がある。
【0061】
また、各マイクロコンピュータ23−1〜23−Nのいずれにも、各入出力ポート24−1〜24−2Nが2個ずつ割り当てられている。これらのマイクロコンピュータ23−1〜23−Nは、マスクマイクロコンピュータである。このため、LNB21のコストの低減を図ることができる。
【0062】
この様な構成のLNB21において、例えばレシーバ25をマイクロコンピュータ23−1に割り当てられた入出力ポート24−1に接続しているものとすると、レシーバ25からのLNB21の固有情報の問い合わせをマイクロコンピュータ23−1で受けることになる。マイクロコンピュータ23−1は、この固有情報の問い合わせを受けると、EPROM22をバス26を通じてアクセスし、この固有情報をEPROM22から読み出して、この固有情報を入出力ポート24−1からレシーバ25へと送出する。
【0063】
同様に、レシーバを他の入出力ポートに接続している状態で、レシーバからのLNB21の固有情報の問い合わせを他のマイクロコンピュータで受けると、該他のマイクロコンピュータからEPROM22へとアクセスを行い、この固有情報をEPROM22から読み出して、この固有情報を該他のマイクロコンピュータから該他の入出力ポートを介してレシーバへと送出する。
【0064】
この様に本実施形態のLNB21では、固有情報をEPROM22のみに記憶しているため、異なる内容の複数の固有情報を記憶して保有することがない。また、固有情報をEPROM22から各マイクロコンピュータへと授受しているため、固有情報を該各マイクロコンピュータにより共有することができる。
【0065】
尚、フラッシュマイクロコンピュータを各マイクロコンピュータ23−1〜23−Nに適用しても構わない。この場合は、ソフトウェアの変更に対して柔軟な対処が可能になる。また、LNB21の電源オンのときに、固有情報をEPROM22から各マイクロコンピュータへと授受して、固有情報を各マイクロコンピュータ内のRAMに記憶しておいても構わない。これにより、各マイクロコンピュータのいずれであっても、レシーバからの固有情報の問い合わせに対する応答を直ちに行うことが可能になる。
【0066】
図6は、本発明のLNBの第3実施形態を示すブロック図である。本実施形態のLNB31は、電源32、電源スイッチ33、CR時定数回路34、N個のマイクロコンピュータ35−1〜35−N、2N個の入出力ポート36−1〜36−2N、及びバスBを備えている。
【0067】
このLNB31も、衛星放送受信用のパラボラアンテナのフィーダホーンに付設されるものであり、受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号を各入出力ポート36−1〜36−2Nから各同軸ケーブル(図示せず)を通じてそれぞれのレシーバ37へと送出する。
【0068】
各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのいずれにも、各入出力ポート36−1〜36−2Nが2個ずつ割り当てられている。マイクロコンピュータ35−1は、マスターのフラッシュマイクロコンピュータであり、LNB31のシリアル番号を固有情報として予め格納している。他の各マイクロコンピュータ35−2〜35−Nは、スレーブのマスクマイクロコンピュータである。このマスクマイクロコンピュータの適用により、LNB31のコストの低減を図っている。
【0069】
また、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nの電源端子Pと電源32間に電源スイッチ33を挿入している。電源スイッチ33をオンにすると、電源32の電源電圧Vが各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nの電源端子Pに供給され、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nが動作可能状態となる。
【0070】
CR時定数回路34は、コンデンサ34a及び抵抗34bからなる回路であり、電源スイッチ33と各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのリセット端子S間に挿入されている。
【0071】
図7(a)は、CR時定数回路34の出力特性を示すグラフである。図7(a)のグラフに示す様に時点t0で、電源スイッチ33をオンにすると、電源32の電源電圧Vが各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nの電源端子Pに供給される。また、電源32の電源電圧VがCR時定数回路34に加えられ、CR時定数回路34の出力電圧が特性曲線Aに示す様に速やかに上昇して行く。
【0072】
CR時定数回路34の出力電圧は、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのリセット端子Sに加えられ、リセット電圧まで上昇したときに、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nがリセットされて初期化され、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nが立ち上がる。
【0073】
この様な構成のLNB31では、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのリセットに引き続き、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのいずれでも図8のフローチャートの処理を行って、LNB31のシリアル番号を各マイクロコンピュータ35−1〜35−N間で授受する。次に、図8のフローチャートの処理を説明する。
【0074】
まず、マイクロコンピュータは、リセットを終了すると(ステップS101)、一定時間T1を待機し(ステップS102で「No」)、一定時間T1を経過すると(ステップS102で「Yes」)、LNB31のシリアル番号を当該マイクロコンピュータで記憶しているか否かを判定する(ステップS103)。
【0075】
例えば、マイクロコンピュータは、当該マイクロコンピュータがスレーブであって、LNB31のシリアル番号を記憶していなければ(ステップS103で「No」)、LNB31のシリアル番号をバスBを介してマスターのマイクロコンピュータに問い合わせる(ステップS104)。そして、スレーブのマイクロコンピュータは、LNB31のシリアル番号をバスBを介してマスターのマイクロコンピュータから取得し、このLNB31のシリアル番号を記憶する(ステップS105)。
【0076】
また、マイクロコンピュータは、当該マイクロコンピュータがマスターであれば、LNB31のシリアル番号を記憶していることから(ステップS103で「Yes」)、スレーブのマイクロコンピュータからのLNB31のシリアル番号の問い合わせをリセット終了時点より一定時間T2だけ待機する(各ステップS106,S107で「No」)。そして、マスターのマイクロコンピュータは、スレーブのマイクロコンピュータからの問い合わせがあれば(ステップS106で「Yes」)、LNB31のシリアル番号をバスBを介してスレーブのマイクロコンピュータに与える(ステップS108)。また、マスターマイクロコンピュータは、一定時間T2を経過すると(ステップS107で「Yes」)、LNB31のシリアル番号を授受するための処理を終了する。
【0077】
この様に本実施形態のLNB31では、LNB31のシリアル番号をマスターのマイクロコンピュータ35−1のみに記憶し、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのリセットに応答して、LNB31のシリアル番号をマスターのマイクロコンピュータ35−1からスレーブのマイクロコンピュータへと授受している。このため、スレーブの各マイクロコンピュータ35−2〜35−Nは、リセット直後にLNB31のシリアル番号を得ることができ、レシーバ37からのLNB31のシリアル番号の問い合わせがあったときには、これに対する応答を直ちに行うことができる。
【0078】
ところで、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのリセット電圧は、例えば図7(a)のグラフに示す様に電圧v1〜v2の範囲のバラツキを有する。このため、マイクロコンピュータ35−1のリセット電圧がv1ならば、時点t1で、CR時定数回路34の出力電圧がリセット電圧v1に達して、マイクロコンピュータ35−1がリセットされる。また、マイクロコンピュータ35−Nのリセット電圧がv2ならば、時点t2で、CR時定数回路34の出力電圧がリセット電圧v2に達して、マイクロコンピュータ35−2がリセットされる。従って、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのリセットタイミングがずれることになる。
【0079】
各マイクロコンピュータ35−1〜35−N間で、先に述べた図8のフローチャートの処理を速やかに進行させるには、最も遅いリセットタイミングを待機する必要があり、図8のフローチャートのステップS102の一定時間T1を長くしなければならない。しかしながら、図8のフローチャートの処理が遅れる程、電源スイッチ33のオンから各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nの動作開始までの時間が長くなってしまう。
【0080】
このため、CR時定数回路34の時定数を小さくして、CR時定数回路34の出力電圧の立ち上がりを速くし、マイクロコンピュータ35−1がリセットされる時点t1とマイクロコンピュータ35−Nがリセットされる時点t2との差を小さくし、つまり各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのリセットタイミングのずれを小さくし、かつ電源スイッチ33のオンから最も遅いリセットタイミングである時点t2までの時間を短くするのが好ましい。
【0081】
仮に、CR時定数回路34の時定数が大きくて、CR時定数回路34の出力電圧の立ち上がりが遅いと、図7(b)のグラフに示す様にマイクロコンピュータ35−1がリセットされる時点t1とマイクロコンピュータ35−Nがリセットされる時点t2との差が大きくなり、電源スイッチ33のオンから最も遅いリセットタイミングである時点t2までの時間が長くなり、電源スイッチ33のオンから各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nの動作開始までの時間が長くなってしまう。
【0082】
尚、また、フラッシュマイクロコンピュータを各マイクロコンピュータ35−2〜35−Nに適用しても構わない。この場合は、ソフトウェアの変更に対して柔軟な対処が可能になる。
【0083】
図9は、本発明のLNBの第4実施形態を示すブロック図である。本実施形態のLNB41は、電源42、電源スイッチ43、リセットIC44、N個のマイクロコンピュータ45−1〜45−N、2N個の入出力ポート46−1〜46−2N、及びバスBを備えている。
【0084】
このLNB41も、衛星放送受信用のパラボラアンテナのフィーダホーンに付設されるものであり、受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号を各入出力ポート46−1〜46−2Nからそれぞれのレシーバ47へと送出する。
【0085】
マイクロコンピュータ45−1は、マスターのフラッシュマイクロコンピュータであり、LNB41のシリアル番号を固有情報として予め格納している。他の各マイクロコンピュータ45−2〜45−Nは、スレーブのマスクマイクロコンピュータである。
【0086】
また、各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nの電源端子Pと電源42間に電源スイッチ43を挿入している。電源スイッチ43をオンにすると、電源42の電源電圧Vが各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nの電源端子Pに供給され、各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nが動作可能状態となる。
【0087】
リセットIC44は、電源スイッチ43と各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nのリセット端子S間に挿入されている。
【0088】
ここで、電源スイッチ43をオンにすると、電源42が各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nの電源端子P及びリセットIC44に接続され、電源42の電源電圧が速やかに立ち上がって行く。リセットIC44は、電源電圧が十分に立ち上がって閾値に達すると、リセット電圧を各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nのリセット端子Sに加える。これにより、各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nがリセットされて初期化され、各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nが立ち上がる。
【0089】
この様な構成のLNB41でも、LNB31と同様に、各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nのリセットに引き続き、図8のフローチャートの処理を行って、LNB41のシリアル番号をマスターのマイクロコンピュータ45−1からスレーブの他の各マイクロコンピュータ45−2〜45−Nへと授受する。
【0090】
ところで、マイクロコンピュータをリセットするには、電源電圧が十分に立ち上がってから一定時間を経過した後で、リセット電圧をマイクロコンピュータのリセット端子に加える必要がある。仮に、電源電圧が十分に立ち上がってから一定時間を経過する前に、リセット電圧をマイクロコンピュータのリセット端子に加えても、マイクロコンピュータをリセットすることができない。
【0091】
一般に、リセットIC44による電源42の電源電圧の検出精度が高く、電源電圧と比較される閾値の調節が可能である。また、リセットIC44から出力されるリセット電圧の精度も高く、リセット電圧の調節も可能である。このため、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nを確実にリセットすることができる。
【0092】
これに対してCR時定数回路を用いた場合は、マイクロコンピュータをリセットできないことがある。CR時定数回路は、その出力が電源32の電源電圧の立ち上がりに追従する。このため、図7(a)の電源電圧Vが速やかに立ち上がれば、電源電圧の立ち上がりからCR時定数回路の出力電圧がリセット電圧に達するまでの一定時間tを確保することができるものの、電源電圧Vの立ち上がりが遅いと、この電源電圧Vの立ち上がりにCR時定数回路の出力電圧が追従してしまい、一定時間tを確保することができず、マイクロコンピュータをリセットすることができなくなる。
【0093】
尚、フラッシュマイクロコンピュータを各マイクロコンピュータ45−2〜45−Nに適用しても構わない。この場合は、ソフトウェアの変更に対して柔軟な対処が可能になる。
【0094】
図10は、本発明のLNBの第5実施形態を示すブロック図である。本実施形態のLNB51は、電源52、電源スイッチ53、CR時定数回路又はリセットICからなる複数のリセット回路54a,54b、N個のマイクロコンピュータ55−1〜55−N、2N個の入出力ポート56−1〜56−2N、及びバスBを備えている。
【0095】
このLNB51も、衛星放送受信用のパラボラアンテナのフィーダホーンに付設されるものであり、受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号を各入出力ポート56−1〜56−2Nからそれぞれのレシーバ57へと送出する。
【0096】
マイクロコンピュータ55−1は、マスターのフラッシュマイクロコンピュータであり、LNB51のシリアル番号を固有情報として予め格納している。他の各マイクロコンピュータ55−2〜55−Nは、スレーブのマスクマイクロコンピュータである。
【0097】
リセット回路55aは、電源スイッチ53と各マイクロコンピュータ55−2〜55−Nのリセット端子S間に挿入されている。また、リセット回路55bは、電源スイッチ53とマイクロコンピュータ55−1のリセット端子S間に挿入されている。
【0098】
ここでは、LNB51の基板上に、マイクロコンピュータ55−1のリセット端子Sを他の各マイクロコンピュータ55−2〜55−Nのリセット端子Sに共通接続するラインを設けることができないことから、基板上に、2のリセット回路54a,54bを分散配置して、リセット回路54bの出力をマイクロコンピュータ55−1のリセット端子Sに印加すると共に、リセット回路54bの出力を他の各マイクロコンピュータ55−2〜55−Nのリセット端子Sに印加し、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nをリセットしている。
【0099】
電源スイッチ53をオンにすると、電源52の電源電圧Vが各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nの電源端子Pに供給され、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nが動作可能状態となり、また電源52が各リセット回路54a,54bに接続される。そして、各リセット回路54a,54bの出力により、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nがリセットされて初期化され、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nが立ち上がる。
【0100】
この様な構成のLNB51でも、LNB31と同様に、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nのリセットに引き続き、図8のフローチャートの処理を行って、LNB51のシリアル番号をマスターのマイクロコンピュータ55−1からスレーブの他の各マイクロコンピュータ55−2〜55−Nへと授受する。
【0101】
ところで、各リセット回路54a,54bとして、CR時定数回路を適用した場合は、CR時定数回路の時定数の調節により、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nのリセットタイミングを設定することができる。例えば、CR時定数回路の時定数を小さくすれば、図7(a)に示す様にCR時定数回路の出力電圧が速やかに上昇して行き、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nのリセットタイミングを早くすることができる。また、CR時定数回路の時定数を大きくすれば、図7(b)に示す様にCR時定数回路の出力電圧が緩やかに上昇して行き、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nのリセットタイミングを遅くすることができる。
【0102】
しかしながら、CR時定数回路の時定数が大きくなる程、Cの値及びRの値のバラツキがCR時定数回路の出力の立ち上がり時間のバラツキとして大きく反映される。これは、各リセット回路54a,54bによる各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nのリセットタイミングのずれが大きくなることを示唆している。
このため、CR時定数回路の時定数を小さくして、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nのリセットタイミングのずれを抑えることが好ましい。
【0103】
尚、フラッシュマイクロコンピュータを各マイクロコンピュータ55−2〜55−Nに適用しても構わない。この場合は、ソフトウェアの変更に対して柔軟な対処が可能になる。
【0104】
図11は、本発明のLNBの第6実施形態を示すブロック図である。本実施形態のLNB61は、電源62、電源スイッチ63、CR時定数回路又はリセットICからなる複数のリセット回路64a,64b、EPROM65、N個のマイクロコンピュータ66−1〜66−N、2N個の入出力ポート67−1〜67−2N、及びバスBを備えている。
【0105】
このLNB61も、衛星放送受信用のパラボラアンテナのフィーダホーンに付設されるものであり、受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号を各入出力ポート67−1〜67−2Nからそれぞれのレシーバ68へと送出する。
【0106】
EPROM65には、LNB61のシリアル番号を予め書き込んでいる。
【0107】
各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nは、スレーブのマスクマイクロコンピュータである。
【0108】
リセット回路64aは、電源スイッチ63と各マイクロコンピュータ66−2〜66−Nのリセット端子S間に挿入されている。また、リセット回路64bは、電源スイッチ63とマイクロコンピュータ65−1のリセット端子S間に挿入されている。
【0109】
電源スイッチ63をオンにすると、電源62の電源電圧Vが各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nの電源端子Pに供給され、各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nが動作可能状態となり、また電源62が各リセット回路64a,64bに接続される。そして、各リセット回路64a,64bの出力により、各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nがリセットされて初期化され、各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nが立ち上がる。
【0110】
各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nは、リセットにより立ち上がると、EPROM65をバスBを通じてアクセスし、このLNB61のシリアル番号をEPROM65から読み出して、この固有情報を記憶する。
【0111】
この様に本実施形態のLNB61では、LNB61のシリアル番号をEPROM65のみに記憶し、各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nのリセットに応答して、LNB61のシリアル番号をEPROM65から各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nへと授受している。このため、各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nは、リセット直後にLNB61のシリアル番号を得ることができ、レシーバ68からのLNB61のシリアル番号の問い合わせがあったときには、これに対する応答を直ちに行うことができる。
【0112】
尚、LNB61の基板上に、マイクロコンピュータ66−1のリセット端子Sと他の各マイクロコンピュータ66−2〜66−Nのリセット端子Sとを共通接続するラインを設けることができるならば、1つのリセット回路を設けるだけで済む。
【0113】
また、フラッシュマイクロコンピュータを各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nに適用しても構わない。この場合は、ソフトウェアの変更に対して柔軟な対処が可能になる。
【0114】
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、固有情報をマスターのマイクロコンピュータのみに記憶している。このため、LNBでは、異なる内容の複数の固有情報を記憶して保有することがない。また、固有情報をマスターのマイクロコンピュータからスレーブのマイクロコンピュータへと授受しているため、固有情報を複数のマイクロコンピュータにより共有することができる。
【0115】
また、LNB上の各マイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータであるため、いずれをもマスターとして用いることができる。
【0116】
更に、マスクマイクロコンピュータをスレーブとして適用しているので、コストの低減を図ることができる。
【0117】
また、レシーバからの固有情報の問い合わせに応答して、固有情報をスレーブからマスターへと授受しているので、マスターとスレーブ間で固有情報を常に一致させることができる。
【0118】
更に、LNBの電源オンに応答して、固有情報をマスターからスレーブへと与えているので、スレーブのマイクロコンピュータは、レシーバからの固有情報の問い合わせに対する応答を直ちに行うことができる。
【0119】
一方、本発明によれば、固有情報を固有情報記憶メモリのみに記憶している。
このため、LNBでは、異なる内容の複数の固有情報を記憶して保有することがない。また、固有情報を固有情報記憶メモリから該各マイクロコンピュータへと授受しているため、固有情報を複数のマイクロコンピュータにより共有することができる。
【0120】
また、固有情報を各マイクロコンピュータのいずれにも記憶させる必要がないことから、各マイクロコンピュータとしてマスクマイクロコンピュータを適用して、コストの低減を図ることができる。
【0121】
また、本発明によれば、固有情報をマスターのマイクロコンピュータのみに記憶し、各マイクロコンピュータのリセットに応答して、固有情報をマスターのマイクロコンピュータからスレーブのマイクロコンピュータへと授受している。あるいは、固有情報を固有情報記憶メモリのみに記憶しておき、各マイクロコンピュータのリセットに応答して、該固有情報を固有情報記憶メモリから該各マイクロコンピュータへと授受している。このため、スレーブのマイクロコンピュータは、リセット直後に固有情報を得ることができ、レシーバからの固有情報の問い合わせがあったときには、これに対する応答を直ちに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のLNBの第1実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明のLNBの第2実施形態を示すブロック図である。
【図3】従来のLNBの一例を示すブロック図である。
【図4】従来のLNBの他の例を示すブロック図である。
【図5】従来のLNBの別の例を示すブロック図である。
【図6】本発明のLNBの第3実施形態を示すブロック図である。
【図7】(a)は図6のLNBにおけるCR時定数回路の出力特性を示すグラフであり、(b)は時定数を大きくしたときのCR時定数回路の出力特性を示すグラフである。
【図8】図6のLNBにおける各マイクロコンピュータ間で固有情報を授受するための処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明のLNBの第4実施形態を示すブロック図である。
【図10】本発明のLNBの第5実施形態を示すブロック図である。
【図11】本発明のLNBの第6実施形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,21,31,41 ローノイズブロックダウンコンバータ(LNB)
12 マスターマイクロコンピュータ
13 スレーブマイクロコンピュータ
14a,14b,14c,14d,24−1〜24−2N 入出力ポート
15,25 レシーバ
16,26 バス
22 EPROM
23−1〜23−N マイクロコンピュータ
32,42 電源
33,43 電源スイッチ
34 CR時定数回路
44 リセットIC
【発明の属する技術分野】
本発明は、パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のローノイズブロックダウンコンバータ(以下LNBと称する)は、衛星放送受信用のパラボラアンテナのフィーダホーンに付設されており、パラボラアンテナにより集められて、フィーダホーンにより導かれて来た受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号を同軸ケーブルを通じてレシーバへと送出する。例えば、数GHzの受信信号を入力し、この受信信号を数MHzの信号に変換して、この周波数変換した信号を送出する。
【0003】
また、高機能型のLNBとして、マイクロコンピュータを搭載したものがある。図3に示すLNB101には、1個のマイクロコンピュータ104を搭載しており、マイクロコンピュータ104を各入出力ポート102を通じてそれぞれのレシーバ103に接続することができる。
【0004】
ここで、マイクロコンピュータ104により対応可能な入出力ポート102の最大個数は、例えば2個に予め決められている。従って、図4に示す様な1個の入出力ポート102を有するLNB111の場合は、1個のマイクロコンピュータ104を搭載する。また、図5に示す様な4個の入出力ポート102を有するLNB121の場合は、2個のマイクロコンピュータ104を搭載する必要がある。更に、入出力ポート102を増設するならば、マイクロコンピュータ104も増設する必要ある。
【0005】
この様なLNBのマイクロコンピュータは、例えばレシーバからの問い合わせに応答して、該LNBの固有情報を入出力ポートからレシーバへと返送する。LNBの固有情報としては、ユーザサポートに用いられる該LNBのシリアル番号がある。
【0006】
また、複数のマイクロコンピュータを同一のLNBに搭載する場合は、該LNBの固有情報を該各マイクロコンピュータで共有する必要がある。このため、従来は、同一内容の固有情報を該各マイクロコンピュータに記憶させた上で、これらのマイクロコンピュータを同一のLNBに搭載していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の様に同一内容の固有情報を記憶させた複数のマイクロコンピュータを同一のLNBに搭載するには、これらのマイクロコンピュータを1組のものとして管理する必要があり、これが部品管理の煩雑化を招いた。あるいは、異なる内容のそれぞれの固有情報を記憶させた複数のマイクロコンピュータを同一のLNBに誤って搭載してしまうことがあり、これがLNBの不良の原因となった。
【0008】
また、LNBの入出力ポートの様々な個数に応じて、それぞれに専用のマイクロコンピュータを開発すれば、LNBの入出力ポートの個数にかかわらず、1個のマイクロコンピュータをLNBに搭載するだけで済み、異なる内容の複数の固有情報を1個のLNBに与えることはない。しかしながら、この場合は、マイクロコンピュータの種類が増えることから、部品管理の煩雑化や、マイクロコンピュータのコストの上昇を招くことになる。
【0009】
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、複数のマイクロコンピュータによる固有情報の共有を確実に行うことが可能なローノイズブロックダウンコンバータを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、複数のマイクロコンピュータを備え、該各マイクロコンピュータを1つのマスターと少なくとも1つのスレーブに分け、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報をマスターのマイクロコンピュータに記憶しておき、該固有情報をマスターのマイクロコンピュータからスレーブのマイクロコンピュータへと授受している。
【0011】
この様な構成の本発明によれば、固有情報をマスターのマイクロコンピュータのみに記憶し、固有情報をマスターのマイクロコンピュータからスレーブのマイクロコンピュータへと授受しているため、固有情報を複数のマイクロコンピュータにより共有することができる。このため、一台のLNBが搭載する複数のマイコンが、誤って異なる内容の固有情報を記憶することがない。
【0012】
また、本発明においては、各マイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータである。
【0013】
フラッシュマイクロコンピュータとは、記憶しているデータやプログラムの書き換えが可能なマイクロコンピュータのことであり、固有情報の書込みや変更を容易に行い得る。このため、LNB上の各マイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータであれば、いずれをもマスターとして用いることができる。
また、ローノイズブロックダウンコンバータの仕様変更に伴って、プログラムを急に変更する必要が生じたときにも、柔軟に対応することが可能である。
【0014】
更に、本発明においては、マスターのマイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータであり、スレーブのマイクロコンピュータがマスクマイクロコンピュータである。
【0015】
マスクマイクロコンピュータとは、その製造過程でデータを記憶させてしまうマイクロコンピュータのことであり、その後でのデータの書き換えを行うことができない。このため、マスクマイクロコンピュータは、固有情報が書き込まれるマスターとしては不適確であり、スレーブとして適用するのが望ましい。ただし、マスクマイクロコンピュータのコストが低いことから、マスクマイクロコンピュータをスレーブとして適用すれば、コストの低減を図ることができる。
【0016】
また、本発明においては、スレーブのマイクロコンピュータは、レシーバからの固有情報の問い合わせに応答して固有情報をマスターのマイクロコンピュータから受け取り、この固有情報をレシーバへと返送している。
【0017】
この様にレシーバからの固有情報の問い合わせに応答して、固有情報をマスターからスレーブへと授受すれば、マスターとスレーブ間で固有情報を常に一致させることができる。
【0018】
更に、本発明においては、スレーブのマイクロコンピュータは、該ローノイズブロックダウンコンバータの電源オンに応答して固有情報をマスターのマイクロコンピュータから受け取って記憶している。
【0019】
この様にローノイズブロックダウンコンバータの電源オンに応答して、固有情報をマスターからスレーブへと与えておけば、スレーブのマイクロコンピュータは、レシーバからの固有情報の問い合わせに対する応答を直ちに行うことができる。
【0020】
次に、本発明は、パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、複数のマイクロコンピュータと、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報を記憶した固有情報記憶メモリとを備え、該固有情報を固有情報記憶メモリから該各マイクロコンピュータへと授受している。
【0021】
この様な構成の本発明によれば、固有情報を固有情報記憶メモリのみに記憶している。このため、LNBでは、異なる内容の複数の固有情報を記憶して保有することがない。また、固有情報を固有情報記憶メモリから該各マイクロコンピュータへと授受しているため、固有情報を複数のマイクロコンピュータにより共有することができる。
【0022】
また、本発明においては、各マイクロコンピュータがマスクマイクロコンピュータである。
【0023】
ここでは、固有情報を各マイクロコンピュータのいずれにも記憶させる必要がない。このため、各マイクロコンピュータとしてマスクマイクロコンピュータを適用して、コストの低減を図ることができる。
【0024】
更に、本発明においては、各マイクロコンピュータは、レシーバからの固有情報の問い合わせに応答して固有情報を固有情報記憶メモリから読み出し、この個有情報をレシーバへと返送している。
【0025】
この様にレシーバからの固有情報の問い合わせに応答して、固有情報を固有情報記憶メモリからマイクロコンピュータへと授受すれば、各マイクロコンピュータ間で固有情報を常に一致させることができる。
【0026】
また、本発明においては、各マイクロコンピュータは、該ローノイズブロックダウンコンバータの電源オンに応答して固有情報を固有情報記憶メモリから読み取って記憶している。
【0027】
この様にローノイズブロックダウンコンバータの電源オンに応答して、固有情報を固有情報記憶メモリからマイクロコンピュータへと与えておけば、マイクロコンピュータは、レシーバからの固有情報の問い合わせに対する応答を直ちに行うことができる。
【0028】
次に、本発明は、パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、それぞれのリセット端子を共通接続した複数のマイクロコンピュータを備え、該各マイクロコンピュータを1つのマスターと少なくとも1つのスレーブに分け、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報をマスターのマイクロコンピュータに記憶しておき、
各マイクロコンピュータのリセットに応答して、該固有情報をマスターのマイクロコンピュータからスレーブのマイクロコンピュータへと授受している。
【0029】
この様な構成の本発明によれば、各マイクロコンピュータのリセット端子を共通接続していることから、各マイクロコンピュータを同時にリセットすることができ、各マイクロコンピュータのリセットに応答して、マスターのマイクロコンピュータからスレーブのマイクロコンピュータへの固有情報の授受を速やかに開始することができる。このため、スレーブのマイクロコンピュータは、リセット直後に固有情報を得ることができ、レシーバからの固有情報の問い合わせがあったときには、これに対する応答を直ちに行うことができる。
【0030】
また、本発明においては、各マイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータである。
【0031】
この様にLNB上の各マイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータであれば、いずれのマイクロコンピュータにおいても固有情報の書込みや変更を容易に行い得るので、いずれをもマスターとして用いることができる。また、LNBの仕様変更に伴って、プログラムを急に変更する必要が生じたときにも、柔軟に対応することが可能である。
【0032】
更に、本発明においては、マスターのマイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータであり、スレーブのマイクロコンピュータがマスクマイクロコンピュータである。
【0033】
この様にスレーブのマイクロコンピュータとして、マスクマイクロコンピュータを適用すれば、コストの低減を図ることができる。
【0034】
更に、本発明においては、電源電圧を入力するCR時定数回路を備え、CR時定数回路の出力により各マイクロコンピュータをリセットしている。
【0035】
CR時定数回路を用いれば、コストの低減を果たすことができる。ただし、CR時定数回路の時定数が大きい程、Cの値及びRの値のバラツキがCR時定数回路の出力の立ち上がり時間のバラツキとして大きく反映される。このため、CR時定数回路の時定数を小さくするのが好ましい。
【0036】
更に、本発明においては、電源電圧を入力するリセットICを備え、リセットICの出力により各マイクロコンピュータをリセットしている。
【0037】
リセットICは、CR時定数回路と比較すると、マイクロコンピュータのリセットを確実にかけられるという利点を持つ。
【0038】
次に、本発明は、パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、複数のマイクロコンピュータと、該各マイクロコンピュータをリセットする複数のリセット手段を備え、該各マイクロコンピュータを1つのマスターと少なくとも1つのスレーブに分け、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報をマスターのマイクロコンピュータに記憶しておき、各リセット手段による各マイクロコンピュータのリセットに応答して、該固有情報をマスターのマイクロコンピュータからスレーブのマイクロコンピュータへと授受している。
【0039】
例えば、各マイクロコンピュータを搭載する基板上に、各マイクロコンピュータのリセット端子を共通接続するラインを設けることができない場合は、基板上に、複数のリセット手段を分散配置して、各リセット手段の出力を各マイクロコンピュータに振り分けて印加し、各マイクロコンピュータをリセットすれば良い。
【0040】
また、本発明においては、各リセット手段は、電源電圧を入力するそれぞれのCR時定数回路であり、各CR時定数回路の出力を各マイクロコンピュータに振り分けて印加することにより、該各マイクロコンピュータをリセットしている。
【0041】
各リセット手段として、各CR時定数回路を用いれば、コストの低減を果たすことができる。ただし、各CR時定数回路の時定数が大きい程、Cの値及びRの値のバラツキが各CR時定数回路の出力の立ち上がり時間のバラツキとして大きく反映される。このことは、各マイクロコンピュータのリセットタイミングのずれが大きくなることを示唆している。このため、各CR時定数回路の時定数を小さくして、各マイクロコンピュータのリセットタイミングのずれを小さくするのが好ましい。
【0042】
更に、本発明においては、各リセット手段は、電源電圧を入力するそれぞれのリセットICを備え、各リセットICの出力を各マイクロコンピュータに振り分けて印加することにより、該各マイクロコンピュータをリセットしている。
【0043】
リセットICは、CR時定数回路と比較すると、マイクロコンピュータのリセットを確実にかけられるという利点を持つ。
【0044】
次に、本発明は、パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、それぞれのリセット端子を共通接続した複数のマイクロコンピュータと、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報を記憶した固有情報記憶メモリとを備え、各マイクロコンピュータのリセットに応答して、該固有情報を固有情報記憶メモリから該各マイクロコンピュータへと授受している。
【0045】
また、本発明は、パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、複数のマイクロコンピュータと、該各マイクロコンピュータをリセットする複数のリセット手段と、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報を記憶した固有情報記憶メモリとを備え、各リセット手段による各マイクロコンピュータのリセットに応答して、該固有情報を固有情報記憶メモリから該各マイクロコンピュータへと授受している。
【0046】
この様に固有情報を固有情報記憶メモリのみに記憶しておき、各マイクロコンピュータのリセットに応答して、該固有情報を固有情報記憶メモリから該各マイクロコンピュータへと授受することも可能である。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0048】
図1は、本発明のローノイズブロックダウンコンバータの第1実施形態を示すブロック図である。本実施形態のローノイズブロックダウンコンバータ(以下LNBと称する)11は、マスターマイクロコンピュータ12、スレーブマイクロコンピュータ13、及び4個の入出力ポート14a,14b,14c,14dを備えている。
【0049】
このLNB11は、衛星放送受信用のパラボラアンテナのフィーダホーンに付設されるものであり、パラボラアンテナにより集められて、フィーダホーンにより導かれて来た受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号を各入出力ポート14a〜14dから各同軸ケーブル(図示せず)を通じてそれぞれのレシーバへと送出する。
【0050】
一方、マスターマイクロコンピュータ12及びスレーブマイクロコンピュータ13は、いずれもが2個の入出力ポートに対応可能であり、マスターマイクロコンピュータ12に各入出力ポート14a,14bを割り当て、またスレーブマイクロコンピュータ13に各入出力ポート14c,14dを割り当てている。
【0051】
マスターマイクロコンピュータ12は、フラッシュマイクロコンピュータである。フラッシュマイクロコンピュータとは、記憶しているデータの書き換えが可能なマイクロコンピュータのことである。このデータの書き換えが可能なマスターマイクロコンピュータ12にLNB11の固有情報を予め書き込んでいる。LNB11の固有情報としては、ユーザサポートに用いられる該LNB11のシリアル番号がある。
【0052】
スレーブマイクロコンピュータ13は、マスクマイクロコンピュータである。
マスクマイクロコンピュータとは、その製造過程でデータを記憶させてしまうマイクロコンピュータのことであり、その後でのデータの書き換えを行うことができない。このため、マスクマイクロコンピュータは、固有情報が書き込まれるマスターマイクロコンピュータ12としては不適確である。ただし、マスクマイクロコンピュータのコストが低いことから、マスクマイクロコンピュータをスレーブマイクロコンピュータ13として適用することにより、LNB11のコストの低減を図ることができる。
【0053】
この様な構成のLNB11において、例えばレシーバ15をスレーブマイクロコンピュータ13に割り当てられた入出力ポート14cに接続しているものとすると、レシーバ15からのLNB11の固有情報の問い合わせをスレーブマイクロコンピュータ13で受けることになる。スレーブマイクロコンピュータ13は、この固有情報の問い合わせを受けると、LNB11の固有情報を保有していないことを確認し、この固有情報をバス16を通じてマスターマイクロコンピュータ12へと要求する。マスターマイクロコンピュータ12は、固有情報の要求を受けると、該マスターマイクロコンピュータ12に予め記憶されている固有情報をバス16を通じてスレーブマイクロコンピュータ13に与える。スレーブマイクロコンピュータ13は、この固有情報を入出力ポート14cからレシーバ15へと送出する。
【0054】
同様に、レシーバを入出力ポート14dに接続しているときにも、レシーバからのLNB11の固有情報の問い合わせをスレーブマイクロコンピュータ13で受けることになり、スレーブマイクロコンピュータ13からマスターマイクロコンピュータ12へと固有情報を要求し、マスターマイクロコンピュータ12からスレーブマイクロコンピュータ13へと固有情報を授受し、この固有情報をスレーブマイクロコンピュータ13から入出力ポート14dを介してレシーバへと送出する。
【0055】
また、レシーバ15をマスターマイクロコンピュータ12に割り当てられた各入出力ポート14a,14bのいずれかに接続しているものとすると、レシーバ15からのLNB11の固有情報の問い合わせをマスターマイクロコンピュータ12で受けることになる。マスターマイクロコンピュータ12は、この固有情報の問い合わせを受けると、LNB11の固有情報を保有していることを確認し、この固有情報をレシーバ15へと直ちに送出する。
【0056】
この様に本実施形態のLNB11では、固有情報をマスターマイクロコンピュータ12のみに記憶しているため、異なる内容の複数の固有情報を記憶して保有することがない。また、固有情報をマスターマイクロコンピュータ12からスレーブマイクロコンピュータ13へと授受しているため、固有情報を該各マイクロコンピュータ12,13により共有することができる。
【0057】
尚、入出力ポートの増設に伴い、スレーブコンピュータを2つ以上に増設しても構わない。また、マスターマイクロコンピュータ12及びスレーブマイクロコンピュータ13のいずれにもフラッシュマイクロコンピュータを適用しても構わない。この場合は、各マイクロコンピュータのいずれをもマスターとして用いることができ、かつソフトウェアの変更に対して柔軟な対処が可能になる。更に、LNB11の電源オンのときに、固有情報をマスターマイクロコンピュータ12からスレーブマイクロコンピュータ13へと授受して、固有情報をスレーブマイクロコンピュータ13内のRAMに記憶しておいても構わない。これにより、スレーブマイクロコンピュータ13であっても、レシーバからの固有情報の問い合わせに対する応答を直ちに行うことが可能になる。
【0058】
図2は、本発明のLNBの第2実施形態を示すブロック図である。本実施形態のLNB21は、EPROM(Erasable and Programmable ROM)22、N個のマイクロコンピュータ23−1〜23−N、及び2N個の入出力ポート24−1〜24−2Nを備えている。
【0059】
このLNB11も、衛星放送受信用のパラボラアンテナのフィーダホーンに付設されるものであり、受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号を各入出力ポート24−1〜24−2Nから各同軸ケーブル(図示せず)を通じてそれぞれのレシーバへと送出する。
【0060】
EPROM22には、LNB21の固有情報を予め書き込んでいる。LNB21の固有情報としては、該LNB21のシリアル番号がある。
【0061】
また、各マイクロコンピュータ23−1〜23−Nのいずれにも、各入出力ポート24−1〜24−2Nが2個ずつ割り当てられている。これらのマイクロコンピュータ23−1〜23−Nは、マスクマイクロコンピュータである。このため、LNB21のコストの低減を図ることができる。
【0062】
この様な構成のLNB21において、例えばレシーバ25をマイクロコンピュータ23−1に割り当てられた入出力ポート24−1に接続しているものとすると、レシーバ25からのLNB21の固有情報の問い合わせをマイクロコンピュータ23−1で受けることになる。マイクロコンピュータ23−1は、この固有情報の問い合わせを受けると、EPROM22をバス26を通じてアクセスし、この固有情報をEPROM22から読み出して、この固有情報を入出力ポート24−1からレシーバ25へと送出する。
【0063】
同様に、レシーバを他の入出力ポートに接続している状態で、レシーバからのLNB21の固有情報の問い合わせを他のマイクロコンピュータで受けると、該他のマイクロコンピュータからEPROM22へとアクセスを行い、この固有情報をEPROM22から読み出して、この固有情報を該他のマイクロコンピュータから該他の入出力ポートを介してレシーバへと送出する。
【0064】
この様に本実施形態のLNB21では、固有情報をEPROM22のみに記憶しているため、異なる内容の複数の固有情報を記憶して保有することがない。また、固有情報をEPROM22から各マイクロコンピュータへと授受しているため、固有情報を該各マイクロコンピュータにより共有することができる。
【0065】
尚、フラッシュマイクロコンピュータを各マイクロコンピュータ23−1〜23−Nに適用しても構わない。この場合は、ソフトウェアの変更に対して柔軟な対処が可能になる。また、LNB21の電源オンのときに、固有情報をEPROM22から各マイクロコンピュータへと授受して、固有情報を各マイクロコンピュータ内のRAMに記憶しておいても構わない。これにより、各マイクロコンピュータのいずれであっても、レシーバからの固有情報の問い合わせに対する応答を直ちに行うことが可能になる。
【0066】
図6は、本発明のLNBの第3実施形態を示すブロック図である。本実施形態のLNB31は、電源32、電源スイッチ33、CR時定数回路34、N個のマイクロコンピュータ35−1〜35−N、2N個の入出力ポート36−1〜36−2N、及びバスBを備えている。
【0067】
このLNB31も、衛星放送受信用のパラボラアンテナのフィーダホーンに付設されるものであり、受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号を各入出力ポート36−1〜36−2Nから各同軸ケーブル(図示せず)を通じてそれぞれのレシーバ37へと送出する。
【0068】
各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのいずれにも、各入出力ポート36−1〜36−2Nが2個ずつ割り当てられている。マイクロコンピュータ35−1は、マスターのフラッシュマイクロコンピュータであり、LNB31のシリアル番号を固有情報として予め格納している。他の各マイクロコンピュータ35−2〜35−Nは、スレーブのマスクマイクロコンピュータである。このマスクマイクロコンピュータの適用により、LNB31のコストの低減を図っている。
【0069】
また、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nの電源端子Pと電源32間に電源スイッチ33を挿入している。電源スイッチ33をオンにすると、電源32の電源電圧Vが各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nの電源端子Pに供給され、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nが動作可能状態となる。
【0070】
CR時定数回路34は、コンデンサ34a及び抵抗34bからなる回路であり、電源スイッチ33と各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのリセット端子S間に挿入されている。
【0071】
図7(a)は、CR時定数回路34の出力特性を示すグラフである。図7(a)のグラフに示す様に時点t0で、電源スイッチ33をオンにすると、電源32の電源電圧Vが各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nの電源端子Pに供給される。また、電源32の電源電圧VがCR時定数回路34に加えられ、CR時定数回路34の出力電圧が特性曲線Aに示す様に速やかに上昇して行く。
【0072】
CR時定数回路34の出力電圧は、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのリセット端子Sに加えられ、リセット電圧まで上昇したときに、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nがリセットされて初期化され、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nが立ち上がる。
【0073】
この様な構成のLNB31では、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのリセットに引き続き、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのいずれでも図8のフローチャートの処理を行って、LNB31のシリアル番号を各マイクロコンピュータ35−1〜35−N間で授受する。次に、図8のフローチャートの処理を説明する。
【0074】
まず、マイクロコンピュータは、リセットを終了すると(ステップS101)、一定時間T1を待機し(ステップS102で「No」)、一定時間T1を経過すると(ステップS102で「Yes」)、LNB31のシリアル番号を当該マイクロコンピュータで記憶しているか否かを判定する(ステップS103)。
【0075】
例えば、マイクロコンピュータは、当該マイクロコンピュータがスレーブであって、LNB31のシリアル番号を記憶していなければ(ステップS103で「No」)、LNB31のシリアル番号をバスBを介してマスターのマイクロコンピュータに問い合わせる(ステップS104)。そして、スレーブのマイクロコンピュータは、LNB31のシリアル番号をバスBを介してマスターのマイクロコンピュータから取得し、このLNB31のシリアル番号を記憶する(ステップS105)。
【0076】
また、マイクロコンピュータは、当該マイクロコンピュータがマスターであれば、LNB31のシリアル番号を記憶していることから(ステップS103で「Yes」)、スレーブのマイクロコンピュータからのLNB31のシリアル番号の問い合わせをリセット終了時点より一定時間T2だけ待機する(各ステップS106,S107で「No」)。そして、マスターのマイクロコンピュータは、スレーブのマイクロコンピュータからの問い合わせがあれば(ステップS106で「Yes」)、LNB31のシリアル番号をバスBを介してスレーブのマイクロコンピュータに与える(ステップS108)。また、マスターマイクロコンピュータは、一定時間T2を経過すると(ステップS107で「Yes」)、LNB31のシリアル番号を授受するための処理を終了する。
【0077】
この様に本実施形態のLNB31では、LNB31のシリアル番号をマスターのマイクロコンピュータ35−1のみに記憶し、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのリセットに応答して、LNB31のシリアル番号をマスターのマイクロコンピュータ35−1からスレーブのマイクロコンピュータへと授受している。このため、スレーブの各マイクロコンピュータ35−2〜35−Nは、リセット直後にLNB31のシリアル番号を得ることができ、レシーバ37からのLNB31のシリアル番号の問い合わせがあったときには、これに対する応答を直ちに行うことができる。
【0078】
ところで、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのリセット電圧は、例えば図7(a)のグラフに示す様に電圧v1〜v2の範囲のバラツキを有する。このため、マイクロコンピュータ35−1のリセット電圧がv1ならば、時点t1で、CR時定数回路34の出力電圧がリセット電圧v1に達して、マイクロコンピュータ35−1がリセットされる。また、マイクロコンピュータ35−Nのリセット電圧がv2ならば、時点t2で、CR時定数回路34の出力電圧がリセット電圧v2に達して、マイクロコンピュータ35−2がリセットされる。従って、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのリセットタイミングがずれることになる。
【0079】
各マイクロコンピュータ35−1〜35−N間で、先に述べた図8のフローチャートの処理を速やかに進行させるには、最も遅いリセットタイミングを待機する必要があり、図8のフローチャートのステップS102の一定時間T1を長くしなければならない。しかしながら、図8のフローチャートの処理が遅れる程、電源スイッチ33のオンから各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nの動作開始までの時間が長くなってしまう。
【0080】
このため、CR時定数回路34の時定数を小さくして、CR時定数回路34の出力電圧の立ち上がりを速くし、マイクロコンピュータ35−1がリセットされる時点t1とマイクロコンピュータ35−Nがリセットされる時点t2との差を小さくし、つまり各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nのリセットタイミングのずれを小さくし、かつ電源スイッチ33のオンから最も遅いリセットタイミングである時点t2までの時間を短くするのが好ましい。
【0081】
仮に、CR時定数回路34の時定数が大きくて、CR時定数回路34の出力電圧の立ち上がりが遅いと、図7(b)のグラフに示す様にマイクロコンピュータ35−1がリセットされる時点t1とマイクロコンピュータ35−Nがリセットされる時点t2との差が大きくなり、電源スイッチ33のオンから最も遅いリセットタイミングである時点t2までの時間が長くなり、電源スイッチ33のオンから各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nの動作開始までの時間が長くなってしまう。
【0082】
尚、また、フラッシュマイクロコンピュータを各マイクロコンピュータ35−2〜35−Nに適用しても構わない。この場合は、ソフトウェアの変更に対して柔軟な対処が可能になる。
【0083】
図9は、本発明のLNBの第4実施形態を示すブロック図である。本実施形態のLNB41は、電源42、電源スイッチ43、リセットIC44、N個のマイクロコンピュータ45−1〜45−N、2N個の入出力ポート46−1〜46−2N、及びバスBを備えている。
【0084】
このLNB41も、衛星放送受信用のパラボラアンテナのフィーダホーンに付設されるものであり、受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号を各入出力ポート46−1〜46−2Nからそれぞれのレシーバ47へと送出する。
【0085】
マイクロコンピュータ45−1は、マスターのフラッシュマイクロコンピュータであり、LNB41のシリアル番号を固有情報として予め格納している。他の各マイクロコンピュータ45−2〜45−Nは、スレーブのマスクマイクロコンピュータである。
【0086】
また、各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nの電源端子Pと電源42間に電源スイッチ43を挿入している。電源スイッチ43をオンにすると、電源42の電源電圧Vが各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nの電源端子Pに供給され、各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nが動作可能状態となる。
【0087】
リセットIC44は、電源スイッチ43と各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nのリセット端子S間に挿入されている。
【0088】
ここで、電源スイッチ43をオンにすると、電源42が各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nの電源端子P及びリセットIC44に接続され、電源42の電源電圧が速やかに立ち上がって行く。リセットIC44は、電源電圧が十分に立ち上がって閾値に達すると、リセット電圧を各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nのリセット端子Sに加える。これにより、各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nがリセットされて初期化され、各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nが立ち上がる。
【0089】
この様な構成のLNB41でも、LNB31と同様に、各マイクロコンピュータ45−1〜45−Nのリセットに引き続き、図8のフローチャートの処理を行って、LNB41のシリアル番号をマスターのマイクロコンピュータ45−1からスレーブの他の各マイクロコンピュータ45−2〜45−Nへと授受する。
【0090】
ところで、マイクロコンピュータをリセットするには、電源電圧が十分に立ち上がってから一定時間を経過した後で、リセット電圧をマイクロコンピュータのリセット端子に加える必要がある。仮に、電源電圧が十分に立ち上がってから一定時間を経過する前に、リセット電圧をマイクロコンピュータのリセット端子に加えても、マイクロコンピュータをリセットすることができない。
【0091】
一般に、リセットIC44による電源42の電源電圧の検出精度が高く、電源電圧と比較される閾値の調節が可能である。また、リセットIC44から出力されるリセット電圧の精度も高く、リセット電圧の調節も可能である。このため、各マイクロコンピュータ35−1〜35−Nを確実にリセットすることができる。
【0092】
これに対してCR時定数回路を用いた場合は、マイクロコンピュータをリセットできないことがある。CR時定数回路は、その出力が電源32の電源電圧の立ち上がりに追従する。このため、図7(a)の電源電圧Vが速やかに立ち上がれば、電源電圧の立ち上がりからCR時定数回路の出力電圧がリセット電圧に達するまでの一定時間tを確保することができるものの、電源電圧Vの立ち上がりが遅いと、この電源電圧Vの立ち上がりにCR時定数回路の出力電圧が追従してしまい、一定時間tを確保することができず、マイクロコンピュータをリセットすることができなくなる。
【0093】
尚、フラッシュマイクロコンピュータを各マイクロコンピュータ45−2〜45−Nに適用しても構わない。この場合は、ソフトウェアの変更に対して柔軟な対処が可能になる。
【0094】
図10は、本発明のLNBの第5実施形態を示すブロック図である。本実施形態のLNB51は、電源52、電源スイッチ53、CR時定数回路又はリセットICからなる複数のリセット回路54a,54b、N個のマイクロコンピュータ55−1〜55−N、2N個の入出力ポート56−1〜56−2N、及びバスBを備えている。
【0095】
このLNB51も、衛星放送受信用のパラボラアンテナのフィーダホーンに付設されるものであり、受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号を各入出力ポート56−1〜56−2Nからそれぞれのレシーバ57へと送出する。
【0096】
マイクロコンピュータ55−1は、マスターのフラッシュマイクロコンピュータであり、LNB51のシリアル番号を固有情報として予め格納している。他の各マイクロコンピュータ55−2〜55−Nは、スレーブのマスクマイクロコンピュータである。
【0097】
リセット回路55aは、電源スイッチ53と各マイクロコンピュータ55−2〜55−Nのリセット端子S間に挿入されている。また、リセット回路55bは、電源スイッチ53とマイクロコンピュータ55−1のリセット端子S間に挿入されている。
【0098】
ここでは、LNB51の基板上に、マイクロコンピュータ55−1のリセット端子Sを他の各マイクロコンピュータ55−2〜55−Nのリセット端子Sに共通接続するラインを設けることができないことから、基板上に、2のリセット回路54a,54bを分散配置して、リセット回路54bの出力をマイクロコンピュータ55−1のリセット端子Sに印加すると共に、リセット回路54bの出力を他の各マイクロコンピュータ55−2〜55−Nのリセット端子Sに印加し、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nをリセットしている。
【0099】
電源スイッチ53をオンにすると、電源52の電源電圧Vが各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nの電源端子Pに供給され、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nが動作可能状態となり、また電源52が各リセット回路54a,54bに接続される。そして、各リセット回路54a,54bの出力により、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nがリセットされて初期化され、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nが立ち上がる。
【0100】
この様な構成のLNB51でも、LNB31と同様に、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nのリセットに引き続き、図8のフローチャートの処理を行って、LNB51のシリアル番号をマスターのマイクロコンピュータ55−1からスレーブの他の各マイクロコンピュータ55−2〜55−Nへと授受する。
【0101】
ところで、各リセット回路54a,54bとして、CR時定数回路を適用した場合は、CR時定数回路の時定数の調節により、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nのリセットタイミングを設定することができる。例えば、CR時定数回路の時定数を小さくすれば、図7(a)に示す様にCR時定数回路の出力電圧が速やかに上昇して行き、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nのリセットタイミングを早くすることができる。また、CR時定数回路の時定数を大きくすれば、図7(b)に示す様にCR時定数回路の出力電圧が緩やかに上昇して行き、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nのリセットタイミングを遅くすることができる。
【0102】
しかしながら、CR時定数回路の時定数が大きくなる程、Cの値及びRの値のバラツキがCR時定数回路の出力の立ち上がり時間のバラツキとして大きく反映される。これは、各リセット回路54a,54bによる各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nのリセットタイミングのずれが大きくなることを示唆している。
このため、CR時定数回路の時定数を小さくして、各マイクロコンピュータ55−1〜55−Nのリセットタイミングのずれを抑えることが好ましい。
【0103】
尚、フラッシュマイクロコンピュータを各マイクロコンピュータ55−2〜55−Nに適用しても構わない。この場合は、ソフトウェアの変更に対して柔軟な対処が可能になる。
【0104】
図11は、本発明のLNBの第6実施形態を示すブロック図である。本実施形態のLNB61は、電源62、電源スイッチ63、CR時定数回路又はリセットICからなる複数のリセット回路64a,64b、EPROM65、N個のマイクロコンピュータ66−1〜66−N、2N個の入出力ポート67−1〜67−2N、及びバスBを備えている。
【0105】
このLNB61も、衛星放送受信用のパラボラアンテナのフィーダホーンに付設されるものであり、受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号を各入出力ポート67−1〜67−2Nからそれぞれのレシーバ68へと送出する。
【0106】
EPROM65には、LNB61のシリアル番号を予め書き込んでいる。
【0107】
各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nは、スレーブのマスクマイクロコンピュータである。
【0108】
リセット回路64aは、電源スイッチ63と各マイクロコンピュータ66−2〜66−Nのリセット端子S間に挿入されている。また、リセット回路64bは、電源スイッチ63とマイクロコンピュータ65−1のリセット端子S間に挿入されている。
【0109】
電源スイッチ63をオンにすると、電源62の電源電圧Vが各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nの電源端子Pに供給され、各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nが動作可能状態となり、また電源62が各リセット回路64a,64bに接続される。そして、各リセット回路64a,64bの出力により、各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nがリセットされて初期化され、各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nが立ち上がる。
【0110】
各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nは、リセットにより立ち上がると、EPROM65をバスBを通じてアクセスし、このLNB61のシリアル番号をEPROM65から読み出して、この固有情報を記憶する。
【0111】
この様に本実施形態のLNB61では、LNB61のシリアル番号をEPROM65のみに記憶し、各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nのリセットに応答して、LNB61のシリアル番号をEPROM65から各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nへと授受している。このため、各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nは、リセット直後にLNB61のシリアル番号を得ることができ、レシーバ68からのLNB61のシリアル番号の問い合わせがあったときには、これに対する応答を直ちに行うことができる。
【0112】
尚、LNB61の基板上に、マイクロコンピュータ66−1のリセット端子Sと他の各マイクロコンピュータ66−2〜66−Nのリセット端子Sとを共通接続するラインを設けることができるならば、1つのリセット回路を設けるだけで済む。
【0113】
また、フラッシュマイクロコンピュータを各マイクロコンピュータ66−1〜66−Nに適用しても構わない。この場合は、ソフトウェアの変更に対して柔軟な対処が可能になる。
【0114】
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、固有情報をマスターのマイクロコンピュータのみに記憶している。このため、LNBでは、異なる内容の複数の固有情報を記憶して保有することがない。また、固有情報をマスターのマイクロコンピュータからスレーブのマイクロコンピュータへと授受しているため、固有情報を複数のマイクロコンピュータにより共有することができる。
【0115】
また、LNB上の各マイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータであるため、いずれをもマスターとして用いることができる。
【0116】
更に、マスクマイクロコンピュータをスレーブとして適用しているので、コストの低減を図ることができる。
【0117】
また、レシーバからの固有情報の問い合わせに応答して、固有情報をスレーブからマスターへと授受しているので、マスターとスレーブ間で固有情報を常に一致させることができる。
【0118】
更に、LNBの電源オンに応答して、固有情報をマスターからスレーブへと与えているので、スレーブのマイクロコンピュータは、レシーバからの固有情報の問い合わせに対する応答を直ちに行うことができる。
【0119】
一方、本発明によれば、固有情報を固有情報記憶メモリのみに記憶している。
このため、LNBでは、異なる内容の複数の固有情報を記憶して保有することがない。また、固有情報を固有情報記憶メモリから該各マイクロコンピュータへと授受しているため、固有情報を複数のマイクロコンピュータにより共有することができる。
【0120】
また、固有情報を各マイクロコンピュータのいずれにも記憶させる必要がないことから、各マイクロコンピュータとしてマスクマイクロコンピュータを適用して、コストの低減を図ることができる。
【0121】
また、本発明によれば、固有情報をマスターのマイクロコンピュータのみに記憶し、各マイクロコンピュータのリセットに応答して、固有情報をマスターのマイクロコンピュータからスレーブのマイクロコンピュータへと授受している。あるいは、固有情報を固有情報記憶メモリのみに記憶しておき、各マイクロコンピュータのリセットに応答して、該固有情報を固有情報記憶メモリから該各マイクロコンピュータへと授受している。このため、スレーブのマイクロコンピュータは、リセット直後に固有情報を得ることができ、レシーバからの固有情報の問い合わせがあったときには、これに対する応答を直ちに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のLNBの第1実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明のLNBの第2実施形態を示すブロック図である。
【図3】従来のLNBの一例を示すブロック図である。
【図4】従来のLNBの他の例を示すブロック図である。
【図5】従来のLNBの別の例を示すブロック図である。
【図6】本発明のLNBの第3実施形態を示すブロック図である。
【図7】(a)は図6のLNBにおけるCR時定数回路の出力特性を示すグラフであり、(b)は時定数を大きくしたときのCR時定数回路の出力特性を示すグラフである。
【図8】図6のLNBにおける各マイクロコンピュータ間で固有情報を授受するための処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明のLNBの第4実施形態を示すブロック図である。
【図10】本発明のLNBの第5実施形態を示すブロック図である。
【図11】本発明のLNBの第6実施形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,21,31,41 ローノイズブロックダウンコンバータ(LNB)
12 マスターマイクロコンピュータ
13 スレーブマイクロコンピュータ
14a,14b,14c,14d,24−1〜24−2N 入出力ポート
15,25 レシーバ
16,26 バス
22 EPROM
23−1〜23−N マイクロコンピュータ
32,42 電源
33,43 電源スイッチ
34 CR時定数回路
44 リセットIC
Claims (19)
- パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、
複数のマイクロコンピュータを備え、該各マイクロコンピュータを1つのマスターと少なくとも1つのスレーブに分け、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報をマスターのマイクロコンピュータに記憶しておき、該固有情報をマスターのマイクロコンピュータからスレーブのマイクロコンピュータへと授受することを特徴とするローノイズブロックダウンコンバータ。 - 各マイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータであることを特徴とする請求項1に記載のローノイズブロックダウンコンバータ。
- マスターのマイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータであり、スレーブのマイクロコンピュータがマスクマイクロコンピュータであることを特徴とする請求項1に記載のローノイズブロックダウンコンバータ。
- スレーブのマイクロコンピュータは、レシーバからの固有情報の問い合わせに応答して固有情報をマスターのマイクロコンピュータから受け取り、この個有情報をレシーバへと返送することを特徴とする請求項1に記載のローノイズブロックダウンコンバータ。
- スレーブのマイクロコンピュータは、該ローノイズブロックダウンコンバータの電源オンに応答して固有情報をマスターのマイクロコンピュータから受け取って記憶することを特徴とする請求項1に記載のローノイズブロックダウンコンバータ。
- パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、
複数のマイクロコンピュータと、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報を記憶した固有情報記憶メモリとを備え、該固有情報を固有情報記憶メモリから該各マイクロコンピュータへと授受することを特徴とするローノイズブロックダウンコンバータ。 - 各マイクロコンピュータがマスクマイクロコンピュータであることを特徴とする請求項6に記載のローノイズブロックダウンコンバータ。
- 各マイクロコンピュータは、レシーバからの固有情報の問い合わせに応答して固有情報を固有情報記憶メモリから読み出し、この個有情報をレシーバへと返送することを特徴とする請求項6に記載のローノイズブロックダウンコンバータ。
- 各マイクロコンピュータは、該ローノイズブロックダウンコンバータの電源オンに応答して固有情報を固有情報記憶メモリから読み取って記憶することを特徴とする請求項6に記載のローノイズブロックダウンコンバータ。
- パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、
それぞれのリセット端子を共通接続した複数のマイクロコンピュータを備え、該各マイクロコンピュータを1つのマスターと少なくとも1つのスレーブに分け、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報をマスターのマイクロコンピュータに記憶しておき、
各マイクロコンピュータのリセットに応答して、該固有情報をマスターのマイクロコンピュータからスレーブのマイクロコンピュータへと授受することを特徴とするローノイズブロックダウンコンバータ。 - 各マイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータであることを特徴とする請求項10に記載のローノイズブロックダウンコンバータ。
- マスターのマイクロコンピュータがフラッシュマイクロコンピュータであり、スレーブのマイクロコンピュータがマスクマイクロコンピュータであることを特徴とする請求項10に記載のローノイズブロックダウンコンバータ。
- 電源電圧を入力するCR時定数回路を備え、
CR時定数回路の出力を各マイクロコンピュータのリセット端子に加えて、各マイクロコンピュータをリセットすることを特徴とする請求項10に記載のローノイズブロックダウンコンバータ。 - 電源電圧を入力するリセットICを備え、
リセットICの出力を各マイクロコンピュータのリセット端子に加えて、各マイクロコンピュータをリセットすることを特徴とする請求項10に記載のローノイズブロックダウンコンバータ。 - パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、
複数のマイクロコンピュータと、該各マイクロコンピュータをリセットする複数のリセット手段を備え、該各マイクロコンピュータを1つのマスターと少なくとも1つのスレーブに分け、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報をマスターのマイクロコンピュータに記憶しておき、
各リセット手段による各マイクロコンピュータのリセットに応答して、該固有情報をマスターのマイクロコンピュータからスレーブのマイクロコンピュータへと授受することを特徴とするローノイズブロックダウンコンバータ。 - 各リセット手段は、電源電圧を入力するそれぞれのCR時定数回路であり、
各CR時定数回路の出力を各マイクロコンピュータに振り分けて印加することにより、該各マイクロコンピュータをリセットすることを特徴とする請求項15に記載のローノイズブロックダウンコンバータ。 - 各リセット手段は、電源電圧を入力するそれぞれのリセットICを備え、
各リセットICの出力を各マイクロコンピュータに振り分けて印加することにより、該各マイクロコンピュータをリセットすることを特徴とする請求項15に記載のローノイズブロックダウンコンバータ。 - パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、
それぞれのリセット端子を共通接続した複数のマイクロコンピュータと、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報を記憶した固有情報記憶メモリとを備え、
各マイクロコンピュータのリセットに応答して、該固有情報を固有情報記憶メモリから該各マイクロコンピュータへと授受することを特徴とするローノイズブロックダウンコンバータ。 - パラボラアンテナにより受信された受信信号を入力し、この受信信号の周波数変換を行って、この周波数変換した信号をレシーバへと送出するローノイズブロックダウンコンバータにおいて、
複数のマイクロコンピュータと、該各マイクロコンピュータをリセットする複数のリセット手段と、該各マイクロコンピュータにより共有される固有情報を記憶した固有情報記憶メモリとを備え、
各リセット手段による各マイクロコンピュータのリセットに応答して、該固有情報を固有情報記憶メモリから該各マイクロコンピュータへと授受することを特徴とするローノイズブロックダウンコンバータ。
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