JP2004064638A - 携帯電話装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯電話装置において、ダイヤルキーによる文字入力時の操作性を向上させる。
【解決手段】ダイヤルキー11の各キーに文字群を割り当てる。ダイヤルキー11の所定短時間(例えば0.1秒)のキーオン毎に文字群の文字を1つずつ進めて入力文字とする。ダイヤルキー11の所定中時間(例えば0.4秒)のキーオン毎に文字群の文字を所定数(例えば4)ずつ進めて入力文字とする。所定数を漢字モード/カナモードと英字モードとで選択する。所定数をキーに応じて選択する。
【選択図】 図1
【解決手段】ダイヤルキー11の各キーに文字群を割り当てる。ダイヤルキー11の所定短時間(例えば0.1秒)のキーオン毎に文字群の文字を1つずつ進めて入力文字とする。ダイヤルキー11の所定中時間(例えば0.4秒)のキーオン毎に文字群の文字を所定数(例えば4)ずつ進めて入力文字とする。所定数を漢字モード/カナモードと英字モードとで選択する。所定数をキーに応じて選択する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイヤルキー(テンキー)のキーを所定短時間だけ1回押下する毎に該キーに割り当てられた文字群の入力文字が巡回的に1つずつ進むように構成された携帯電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の携帯電話装置として携帯電話機やPHS(personal handyphone system)などがある。これらの装置では、電話帳登録や電子メール作成などを行うために、ダイヤルキーと、その他少数のキーに複数の機能を割り当て、それらを使い分けることによって、文字、数字、記号等の入力が可能になっている。なお、以下の説明で、ダイヤルキーにおいて各数字0〜9を入力するための各キーを区別するとき、数字iに対応するキーを“「i」キー”または“ダイヤルキー「i」”ともいう。
【0003】
従来の文字入力の方法として次のような方法がある。例えば、仮名文字の「あ、い、う、え、お、ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ」の10文字の文字群がダイヤルキーの「1」キーに割り当てられており、ひらがな文字の入力モード(漢字入力モード)のとき、「1」キーを1回押下する毎に表示部の表示が「あ」→「い」→「う」→…と巡回的に1つずつ進んで変化し、表示されている文字がその時点での入力候補となる。
【0004】
そして、別のキーや移動キー(連続して同じキーで別の文字を入力する場合)等を操作すると、その操作直前の入力候補が入力文字となる。これは1文字入力の場合の操作であるが、他のキーも同様に操作して文字列を入力することができる。また、カタカナ文字や英字も入力モードを切り換えて同様の操作を行うことで入力できる。なお、ひらがな文字で所定の文字を入力して変換キー等を操作すると漢字候補が表示されて、漢字を入力できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような入力方法では、ダイヤルキーの一つのキーに割り当てられた文字群の中で最後の方にある文字を入力する場合は押下回数が増えるので入力操作に手間が掛かるという問題がある。また、押下回数が増えると操作速度が早くなりがちで、表示部の表示スキャン速度に対してキー入力の方が早くなり、「行き過ぎ打鍵」が生じる。この場合にはさらに多数の押下を繰り返す必要があり、使い勝手が著しく悪いという問題がある。
【0006】
例えば、「お」を入力する場合「1」キーを5回押下するのであるが、気がつくと行き過ぎて「ぁ」になっていることがある。この場合、さらに9回の押下を繰り返さないと所望の「お」を入力できない。なお、この現象は、実際に5回押下した時点で表示が「え」のままであり、6回目を押下してしまった場合と考えられる。そこで、表示が確定するまで入力を禁止することも考えられるが、実際に早い打鍵が必要なときに応答性の点で問題がある。
【0007】
本発明は、携帯電話装置において、ダイヤルキーによる文字入力時の操作性を向上させることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の携帯電話装置は、ダイヤルキーのキーを所定短時間だけ1回押下する毎に該キーに割り当てられた文字群の入力文字が巡回的に1つずつ進むように構成された携帯電話装置において、前記キーが前記所定短時間よりも長い所定中時間以上継続して押下された場合に、前記文字群の文字を所定数だけ進んだ入力文字とし、該入力文字を表示部に表示させる機能を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項1の携帯電話装置によれば、ダイヤルキーのキーを所定短時間(例えば0.1秒)だけ1回押下する毎に該キーに割り当てられた文字群の入力文字が巡回的に1つずつ進んだ入力文字となる。一方、ダイヤルキーのキーを所定中時間(例えば0.4秒)以上継続して押下した場合、前記文字群から所定数だけ進んだ文字が入力文字となる。それぞれの、入力文字は表示部に表示される。したがって、文字群のうち所定数よりも前の文字を入力するときは所定短時間の一回押下を繰り返し、所定数だけ進んだ文字を入力する場合は所定中時間以上継続し、その所定数以降にある文字を入力する場合は、所定中時間以上継続して押下し、その後、一回押下を必要な回数繰り返せばよい。すなわち、所定短時間の1回押下と所定中時間の継続押下との組み合わせにより、所定短時間の1回押下だけによる入力操作よりも少ない押下回数で文字入力が可能となり、文字入力時の操作性が向上する。
【0010】
本発明の請求項2の携帯電話装置は、請求項1の構成を備え、前記キーが継続して押下されている間、前記1回押下に対応する処理を所定回数実行することにより、該1回押下の所定回数実行に対応する文字を入力文字とすることを特徴とする。
【0011】
請求項2の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な作用効果が得られるとともに、キーが継続して押下されている間、繰り返し回数を計数しながら1回押しに対応する処理を繰り返すだけでよいので、処置が容易になる。
【0012】
本発明の請求項3の携帯電話装置は、請求項1の構成を備え、前記ダイヤルキーのキーに割り当てられた文字群が英字であって、前記所定数が4であることを特徴とする。
【0013】
請求項3の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な作用効果が得られるとともに、所定短時間よりも長い所定中時間だけ継続して押下した場合に、文字群の文字が4つだけ進んだ入力文字となるので、英字の入力時の操作性が向上する。英字の入力時には入力文字は小文字が圧倒的に多い。しががって、例えば「2」キーに「a、b、c、A、B、C、2」の文字群を割り当てる場合がある。この場合、所定中時間の継続押下を一回操作すれば、大文字の「A」が入力文字となり、大文字の入力が容易になる。なお、小文字は所定短時間の1回押下で入力すればよい。
【0014】
本発明の請求項4の携帯電話装置は、請求項1の構成を備え、前記ダイヤルキーのキーに割り当てられた文字群が仮名文字であって、前記所定数が3であることを特徴とする。
【0015】
請求項4の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な作用効果が得られるとともに、所定短時間よりも長い所定中時間だけ継続して押下した場合に、文字群の文字が3つだけ進んだ入力文字となるので、仮名文字の入力時の操作性が向上する。仮名文字は50音の行毎の文字群が例えば携帯電話機のダイヤルキーに割り当てられる。例えば「1」キーに「あ、い、う、え、お、ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ」の文字群が割り当てられる。この場合、所定中時間の継続押下を一回操作すれば、大文字の「う」が入力文字となり、所定短時間の1回押下を3回繰り返すよりも入力が容易になる。
【0016】
本発明の請求項5の携帯電話装置は、請求項1の構成を備えるとともに、前記ダイヤルキーのキーに割り当てる文字群を英字と仮名文字から選択できる文字入力モード選択機能を備え、前記文字入力モード選択機能で選択された文字群に対応して前記所定数を選択決定することを特徴とする。
【0017】
請求項5の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な作用効果が得られるとともに、英字と仮名文字の入力時の操作性がいずれも向上する。
【0018】
本発明の請求項6の携帯電話装置は、請求項1の構成を備えるとともに、前記ダイヤルキーのキーに割り当てる文字群を英字と仮名文字から選択できる文字入力モード選択機能を備え、前記文字入力モード選択機能で選択された文字群と前記ダイヤルキーの個別のキーとに対応して前記所定数を選択決定することを特徴とする。
【0019】
請求項6の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な作用効果が得られるとともに、例えば携帯電話機のダイヤルキーに割り当てる文字群の文字数が異なっていても各文字群における文字の入力が容易になる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明を適用した携帯電話装置としての携帯電話機1の外観斜視図である。操作部には、電話番号入力と文字入力用のダイヤルキー11、入力文字の消去等(キャンセル)を行うときに操作するクリアキー12、オンフックするとき操作する開始キー13、オフフックや保留するときあるいは電源をオン/オフするときに操作する電源キー14、選択モードに応じた各種メニューを表示するとき操作するメニューキー15及びカーソル移動キー16が配設されている。また、操作部の下部には送話用マイク17が配設されるとともに、操作部の下端に外部接続端子18が配設されている。また、ヘッド部には受話用のスピーカ19、各種表示を行うための液晶表示部21が配設され、さらにヘッド部の上端にはアンテナ22が配設されている。
【0021】
図2は上記携帯電話機の要部ブロック図である。制御部10はCPU101、、タイマ102、ROM103、RAM104等を備えたマイコンにより構成されており、この制御部10はCPU101がROM103に格納された制御プログラムを実行し、RAM104のワーキングエリアを使用して携帯電話機の全体の制御を行う。また、CPU101は、タイマ102をキーを押下している時間を計時するために使用したり、0.1秒を計時する0.1秒キータイマとしても用いる。
【0022】
制御部10には、前記のダイヤルキー11、クリアキー12,開始キー13、電源キー14、メニューキー15、カーソル移動キー16、液晶表示部21が接続されている。また、制御部10には、送受信を行う送受信部31、日時を管理する時計部32、停電時に設定情報等を待避する外部RAM33、パーソナルコンピュータ等の外部機器とデータの授受を行うための外部インタフェース34が接続されている。なお、制御部10、時計部32、外部RAM33には電源電池35から電力が供給される。また、時計部32と外部RAM33には電源オフ時にバックアップ電池36から電力が供給される。
【0023】
以上の構成により、CPU101は後述の各フローチャートに示した処理を行い、通常の携帯電話機の各種の機能が得られるとともに、本発明の実施形態の特徴であるキー(文字)入力処理等が行われる。キー(文字)入力処理では、漢字モード/カナモードのとき所定値を“3”、英字モードのとき所定値を“4”とする。そして、漢字モード/カナモードで「i」キーが0.3秒以上連続して押下されたとき(1回押下の処理を3回繰り返したのと同じ作用)、「i」キーに対応する文字群を3つ目に進めて入力文字とする。また、英字モードで「i」キーが0.4秒以上連続して押下されたとき(1回押下の処理を4回繰り返したのと同じ作用)、「i」キーに対応する文字群を4つ目に進めて入力文字とする。1回押下を0.1秒以上0.2秒未満としたときは、1回押下の処理を1回だけ行って入力文字とする。
【0024】
次表2は実施形態における各「i」キーに割り当てられた文字群の例を示す図であり、前記コラム[0003]、[0013]、[0015]で説明した文字群と同様に、従来の割り当て例である。
【0025】
【表1】
【0026】
図3〜図5は実施形態における制御プログラムのフローチャートである。図3はメインルーチンのフローチャート、図4は電話機能処理のサブルーチンのフローチャート、図5はキー(文字)入力処理のサブルーチンのフローチャートであり、同図に基づいて実施形態の動作を説明する。なお、図5のフローチャート及び対応する説明において、制御に用いられるレジスタを下記のラベルで表記し、各レジスタとそれらの記憶内容は特に断らない限り同一のラベルで表す。
【0027】
tset :所定数を格納するレジスタ
tc:1回押下の処理の回数を格納するカウンタレジスタ
「i」j:「i」キーの文字群における処理中の文字の先頭からの順番を格納するレジスタ(なお、「i」jは「i」キーの種類(iの値)によって異なる。)
【0028】
図3のメインルーチンは、該携帯電話機1をユーザに販売するときや、ユーザが充電したときなど、電源電池35の電源電圧が所定電圧になると起動される。まず、ステップS10でCPU101自身の初期化を行い、ステップS20で制御部10を始動し、ステップS30で携帯電話機1の装置初期化を行う。なお、このステップS30の装置初期化は、停電処理により設定情報が外部RAM23に記憶されているときはその設定情報を用い、記憶されていないときは出荷時のデフォルト情報が用いられる。
【0029】
次に、ステップS40で「電源キー14が1秒以上押されたか」を判定し、判定がnoであれば、キー入力があるまでステップS40の処理を繰り返す。判定がyesであれば、ステップS50で表示画面点灯処理を行うとともにステップS60で待受状態としてステップS70に進む。これにより、携帯電話機1の電源が入れられ、液晶表示部21に待受画面が表示されるとともに携帯電話機1が待受状態となる。
【0030】
ステップS70では、「電話機能処理」(図4)のサブルーチンを実行する。次に、ステップS80で「電源電圧は所定値以上か」を判定する。判定がnoであればステップS90に進み、制御部10は各種設定値の待避などの停電処理を行って処理を終了する。ステップS80の判定がyesであれば、ステップS100に進み、「電源キー14が1.5秒以上押されたか」を判定する。判定がnoであればステップS50に戻り、判定がyesであれば、ステップS110で携帯電話機1を停止状態としてステップS120に進む。ステップS120では、「電源の強さ/アンテナ」の表示を消灯し、ステップS130に進む。
【0031】
ステップS130では、「電源キー14が3秒以上押されたか」を判定し、判定がnoであればステップS150に進み、判定がyesであればステップS140で表示画面消灯処理を行ってステップS40に戻る。ステップS150では、時計機能処理を行って液晶表示部21に時刻を表示し、ステップS160に進む。ステップS160では「電源キー14が1秒以上押されたか」を判定し、判定がnoであればステップS150に戻り、判定がyesであればステップS50に戻る。
【0032】
前記ステップS70で、図4の電話機能処理を開始すると、まず、ステップS210で「信号入力が発生したか」を判定する。判定がnoであればステップS220に進み、制御部10は液晶表示部21にパーシャル表示(省電力用の表示)を継続し、元のルーチンに復帰する。判定がyesであればステップS230に進み待受画面を表示する。次にステップS240に進み「信号入力はメニューキーか」を判定する。判定がnoであればステップS250で「信号入力に対応するモードの処理を実行し、元のルーチンに復帰する。すなわち、メニューキー15のメニューキー以外の入力であればステップS250で実行処理する。本発明は、後述するステップS320の「キー(文字)入力処理」に関わり、前記以外の他の処理はステップS250で代表的に処理することとする。ステップS240の判定がyesであればステップS260に進む。
【0033】
ステップS260ではメニュー画面を表示する。次に、ステップS270では「(メニューから)メールが選択されたか」を判定し、判定がnoであればステップS280に進み、ステップS280で、選択されたメニューの処理を実行し、元のルーチンに復帰する。すなわち、メール以外のメニューの処理を実行する。ステップS270の判定がyesであればステップS290に進む。ステップS290では例えば図6(A) に示したメールメニュー画面を表示する。なお、図面やフローを省略するが、メニューキー15のメールキーを押下してダイレクトにメールメニュー画面を表示することも可能である。
【0034】
次に、ステップS300ではメールメニューの中から「メール作成(編集)が選択されたか」を判定する。判定がnoであればステップS310で、選択されたメールメニューの処理を実行して元のルーチンに復帰する。すなわちメール作成やメール編集以外のメニューの処理を実行する。ステップS300の判定においてyesであればステップS320に進み、表示は図6(B) の入力待機状態となる。ステップS320では、本発明の特徴であるダイヤルキー11の入力操作、すなわち「キー(文字)入力処理」のサブルーチン(図5)を実行する。次に、ステップS330ではサブメニューから所定の処理を選択実行し、元のルーチンに復帰する。
【0035】
ステップS320で図5のキー(文字)入力処理を開始すると、まず、ステップS410で文字入力モードを選択決定し、漢字モード/カナモードの時tset =3、英字モードの時tset =4と設定する。次に、ステップS420では、キー入力(キーオン)があったか、すなわち「ダイヤルキー11の「i」キーが押下されたか」を判定する。ステップS420の判定がnoであれば、キー入力があるまでステップS420の処理を繰り返す。判定がyesであればステップS430に進み「0.1秒キータイマ」を始動してダイヤルキー11の「i」キーの押下時間の計時を開始し、ステップS440に進む。ステップS440では、「0.1秒キータイマ」のカウンタtc の値を0(クリア)にする。これにより、従来のいわゆる「チョイ押し」、すなわち短時間押下も支障なく処理できる。
【0036】
ステップS450では「前回の押下とは異なるダイヤルキーか」を判定し、判定がnoならステップS470に進む。判定がyesならステップS460に進み「今回のダイヤルキー11の「i」キーの回数値「i」(j)を0(クリア)にする。これにより、ダイヤルキーが変わった時の入力は1回目から始まり、従来通り支障なく処理できる。そして、ステップS470に進む。
【0037】
ステップS470では「0.1秒キータイマは計時終了か」を判定する。判定がnoであればステップS530に進み、判定がyesであればステップS480に進む。ステップS480では「0.1秒キータイマ」を再び起動して、ステップS490で0.1秒キータイマのカウンタをインクリメントするとともに、「i」キーの回数値「i」(j)をインクリメントする。すなわち「tc ←tc +1」と「「i」(j)←「i」(j)+1」を実行する。なお、「i」(j)の値は「i」キーの文字群の文字数を超えた場合は1とする。
【0038】
そして、ステップS500で、新たな「i」jに対応する文字を表示する。次に、ステップS510で「tc =tset であるか」を判定する。すなわち、ステップS410の処理で設定した条件が満たされたか否か(「3つ進む/4つ進む」が満足されたか否か)を判定する。判定がnoであればステップS530に進み、判定がyesであればステップS520に進み、ダイヤルキー11の「i」キーの状態をキーオフとみなして、ステップS540に進む。
【0039】
ステップS530では、ダイヤルキー11の「i」キーの押下が中止されたかを判定する。判定がnoであればステップS470に戻って「0.1秒キータイマ」の計時を継続する。判定がyesであれば、キーオフであるから、ステップS540で「0.1秒キータイマ」を停止し、クリアする。そして、ステップS550に進む。ステップS550では「キー(文字)入力を継続するか」すなわち変換キーにより文字変換や確定が指定されたかを判定し、判定がnoであればステップS580に進み、判定がyesであればステップS560で「文字入力モードを変更するか」を判定する。判定がnoであればステップS420に戻り、判定がyesであればステップS570で今回のダイヤルキー11の「i」キーの回数値「i」(j)を0(クリア)にする。これにより、文字入力モードが変わった時の入力は1回目から始まり、従来通り支障無く処理できる。そして、ステップS410に戻る。ステップS580では「文字変換処理、文字確定処理」を実行し、元のルーチンに復帰する。
【0040】
以上のように、カウンタtcの値が所定数tset に達するまで1回押下の処理(0.1秒の処理)が所定回だけ繰り返され、この所定数tset で設定される所定中時間(この例では、漢字モード/カナモードのとき0.3秒、英字モードのとき0.4秒)以上連続して押下されたとき、「i」キーに対応する文字群が所定数だけ進められて表示され、その文字が入力文字となる。
【0041】
図7は、文字入力時の液晶表示部21における表示例を示す図であり、漢字モード/カナモードで“あす”と入力する例を示す。図6(B) の状態で「1」キーを1回押下すると“あ”が反転表示される(図7(A) )。次に、「3」キーを所定中時間(0.3秒)以上押下すると“す”(「3」キーの文字群の3番目の文字)が2桁目に反転表示されるとともに、前桁の“あ”が通常表示となる(図7(B) )。なお、こで変換キーを押すと、漢字に変換することもできる。このように、液晶表示部21には順次入力文字が表示される。
【0042】
以上の実施形態では、1回押下の処理(ステップS470〜S500)を所定数繰り返すことで所定中時間の連続押下に対応する処理を行うようにしているが、所定中時間を計時するタイマを用い、「i」キーが連続して押下されている間は、所定中時間経過の判定を1回押下の処理に優先し、連続して押下されている時間が所定中時間に達したら文字を所定数進めて文字を表示するとともに入力文字として設定するものでもよい。
【0043】
以上の実施形態では、所定回(所定数)を漢字モード/カナモードと英字モードとのそれぞれにおいて「i」キーに関係なく一定の値としているが、「i」キーによっては文字群の各が異なるので、次表2のように、「i」キー毎に所定回を設定するようにしてもよい。例えば、所定中時間を0.3秒、所定数を4と設定してもよい。これにより、処理も操作も簡単になる。
【0044】
【表2】
【0045】
このように、「i」キー毎に所定回を設定すると、全てのキーの文字群に対応して所定文字進んで入力できるので、さらに使い勝手が良くなる。
【0046】
【発明の効果】
請求項1の携帯電話装置によれば、所定短時間の1回押下だけによる入力操作よりも少ない押下回数で文字入力が可能となり、文字入力時の操作性が向上する。
【0047】
請求項2の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、キーが継続して押下されている間、繰り返し回数を計数しながら1回押しに対応する処理を繰り返すだけでよいので、処置が容易になる。
【0048】
請求項3の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、所定短時間よりも長い所定中時間だけ継続して押下した場合に、文字群の文字が4つだけ進んだ入力文字となるので、英字の入力時の操作性が向上する。
【0049】
請求項4の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、所定短時間よりも長い所定中時間だけ継続して押下した場合に、文字群の文字が3つだけ進んだ入力文字となるので、仮名文字の入力時の操作性が向上する。もちろん、英字も仮名文字も4とすることができる。これにより、グローバルスタンダードを提案できる。
【0050】
請求項5の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、英字と仮名文字の入力時の操作性がいずれも向上する。
【0051】
請求項6の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、例えば携帯電話機のダイヤルキーに割り当てる文字群の文字数が異なっていても各文字群における文字の入力が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した携帯電話装置としての携帯電話機の外観斜視図である。
【図2】実施形態の携帯電話機の要部ブロック図である。
【図3】実施形態におけるメインルーチンのフローチャートである。
【図4】実施形態における電話機能処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図5】実施形態におけるキー(文字)入力処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図6】実施形態におけるメールメニュー画面と文字入力画面の例を示す図である。
【図7】実施形態における入力文字の表示例を示す図である。
【符号の説明】
11 ダイヤルキー
21 液晶表示部
101 CPU
102 タイマ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイヤルキー(テンキー)のキーを所定短時間だけ1回押下する毎に該キーに割り当てられた文字群の入力文字が巡回的に1つずつ進むように構成された携帯電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の携帯電話装置として携帯電話機やPHS(personal handyphone system)などがある。これらの装置では、電話帳登録や電子メール作成などを行うために、ダイヤルキーと、その他少数のキーに複数の機能を割り当て、それらを使い分けることによって、文字、数字、記号等の入力が可能になっている。なお、以下の説明で、ダイヤルキーにおいて各数字0〜9を入力するための各キーを区別するとき、数字iに対応するキーを“「i」キー”または“ダイヤルキー「i」”ともいう。
【0003】
従来の文字入力の方法として次のような方法がある。例えば、仮名文字の「あ、い、う、え、お、ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ」の10文字の文字群がダイヤルキーの「1」キーに割り当てられており、ひらがな文字の入力モード(漢字入力モード)のとき、「1」キーを1回押下する毎に表示部の表示が「あ」→「い」→「う」→…と巡回的に1つずつ進んで変化し、表示されている文字がその時点での入力候補となる。
【0004】
そして、別のキーや移動キー(連続して同じキーで別の文字を入力する場合)等を操作すると、その操作直前の入力候補が入力文字となる。これは1文字入力の場合の操作であるが、他のキーも同様に操作して文字列を入力することができる。また、カタカナ文字や英字も入力モードを切り換えて同様の操作を行うことで入力できる。なお、ひらがな文字で所定の文字を入力して変換キー等を操作すると漢字候補が表示されて、漢字を入力できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような入力方法では、ダイヤルキーの一つのキーに割り当てられた文字群の中で最後の方にある文字を入力する場合は押下回数が増えるので入力操作に手間が掛かるという問題がある。また、押下回数が増えると操作速度が早くなりがちで、表示部の表示スキャン速度に対してキー入力の方が早くなり、「行き過ぎ打鍵」が生じる。この場合にはさらに多数の押下を繰り返す必要があり、使い勝手が著しく悪いという問題がある。
【0006】
例えば、「お」を入力する場合「1」キーを5回押下するのであるが、気がつくと行き過ぎて「ぁ」になっていることがある。この場合、さらに9回の押下を繰り返さないと所望の「お」を入力できない。なお、この現象は、実際に5回押下した時点で表示が「え」のままであり、6回目を押下してしまった場合と考えられる。そこで、表示が確定するまで入力を禁止することも考えられるが、実際に早い打鍵が必要なときに応答性の点で問題がある。
【0007】
本発明は、携帯電話装置において、ダイヤルキーによる文字入力時の操作性を向上させることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の携帯電話装置は、ダイヤルキーのキーを所定短時間だけ1回押下する毎に該キーに割り当てられた文字群の入力文字が巡回的に1つずつ進むように構成された携帯電話装置において、前記キーが前記所定短時間よりも長い所定中時間以上継続して押下された場合に、前記文字群の文字を所定数だけ進んだ入力文字とし、該入力文字を表示部に表示させる機能を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項1の携帯電話装置によれば、ダイヤルキーのキーを所定短時間(例えば0.1秒)だけ1回押下する毎に該キーに割り当てられた文字群の入力文字が巡回的に1つずつ進んだ入力文字となる。一方、ダイヤルキーのキーを所定中時間(例えば0.4秒)以上継続して押下した場合、前記文字群から所定数だけ進んだ文字が入力文字となる。それぞれの、入力文字は表示部に表示される。したがって、文字群のうち所定数よりも前の文字を入力するときは所定短時間の一回押下を繰り返し、所定数だけ進んだ文字を入力する場合は所定中時間以上継続し、その所定数以降にある文字を入力する場合は、所定中時間以上継続して押下し、その後、一回押下を必要な回数繰り返せばよい。すなわち、所定短時間の1回押下と所定中時間の継続押下との組み合わせにより、所定短時間の1回押下だけによる入力操作よりも少ない押下回数で文字入力が可能となり、文字入力時の操作性が向上する。
【0010】
本発明の請求項2の携帯電話装置は、請求項1の構成を備え、前記キーが継続して押下されている間、前記1回押下に対応する処理を所定回数実行することにより、該1回押下の所定回数実行に対応する文字を入力文字とすることを特徴とする。
【0011】
請求項2の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な作用効果が得られるとともに、キーが継続して押下されている間、繰り返し回数を計数しながら1回押しに対応する処理を繰り返すだけでよいので、処置が容易になる。
【0012】
本発明の請求項3の携帯電話装置は、請求項1の構成を備え、前記ダイヤルキーのキーに割り当てられた文字群が英字であって、前記所定数が4であることを特徴とする。
【0013】
請求項3の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な作用効果が得られるとともに、所定短時間よりも長い所定中時間だけ継続して押下した場合に、文字群の文字が4つだけ進んだ入力文字となるので、英字の入力時の操作性が向上する。英字の入力時には入力文字は小文字が圧倒的に多い。しががって、例えば「2」キーに「a、b、c、A、B、C、2」の文字群を割り当てる場合がある。この場合、所定中時間の継続押下を一回操作すれば、大文字の「A」が入力文字となり、大文字の入力が容易になる。なお、小文字は所定短時間の1回押下で入力すればよい。
【0014】
本発明の請求項4の携帯電話装置は、請求項1の構成を備え、前記ダイヤルキーのキーに割り当てられた文字群が仮名文字であって、前記所定数が3であることを特徴とする。
【0015】
請求項4の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な作用効果が得られるとともに、所定短時間よりも長い所定中時間だけ継続して押下した場合に、文字群の文字が3つだけ進んだ入力文字となるので、仮名文字の入力時の操作性が向上する。仮名文字は50音の行毎の文字群が例えば携帯電話機のダイヤルキーに割り当てられる。例えば「1」キーに「あ、い、う、え、お、ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ」の文字群が割り当てられる。この場合、所定中時間の継続押下を一回操作すれば、大文字の「う」が入力文字となり、所定短時間の1回押下を3回繰り返すよりも入力が容易になる。
【0016】
本発明の請求項5の携帯電話装置は、請求項1の構成を備えるとともに、前記ダイヤルキーのキーに割り当てる文字群を英字と仮名文字から選択できる文字入力モード選択機能を備え、前記文字入力モード選択機能で選択された文字群に対応して前記所定数を選択決定することを特徴とする。
【0017】
請求項5の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な作用効果が得られるとともに、英字と仮名文字の入力時の操作性がいずれも向上する。
【0018】
本発明の請求項6の携帯電話装置は、請求項1の構成を備えるとともに、前記ダイヤルキーのキーに割り当てる文字群を英字と仮名文字から選択できる文字入力モード選択機能を備え、前記文字入力モード選択機能で選択された文字群と前記ダイヤルキーの個別のキーとに対応して前記所定数を選択決定することを特徴とする。
【0019】
請求項6の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な作用効果が得られるとともに、例えば携帯電話機のダイヤルキーに割り当てる文字群の文字数が異なっていても各文字群における文字の入力が容易になる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明を適用した携帯電話装置としての携帯電話機1の外観斜視図である。操作部には、電話番号入力と文字入力用のダイヤルキー11、入力文字の消去等(キャンセル)を行うときに操作するクリアキー12、オンフックするとき操作する開始キー13、オフフックや保留するときあるいは電源をオン/オフするときに操作する電源キー14、選択モードに応じた各種メニューを表示するとき操作するメニューキー15及びカーソル移動キー16が配設されている。また、操作部の下部には送話用マイク17が配設されるとともに、操作部の下端に外部接続端子18が配設されている。また、ヘッド部には受話用のスピーカ19、各種表示を行うための液晶表示部21が配設され、さらにヘッド部の上端にはアンテナ22が配設されている。
【0021】
図2は上記携帯電話機の要部ブロック図である。制御部10はCPU101、、タイマ102、ROM103、RAM104等を備えたマイコンにより構成されており、この制御部10はCPU101がROM103に格納された制御プログラムを実行し、RAM104のワーキングエリアを使用して携帯電話機の全体の制御を行う。また、CPU101は、タイマ102をキーを押下している時間を計時するために使用したり、0.1秒を計時する0.1秒キータイマとしても用いる。
【0022】
制御部10には、前記のダイヤルキー11、クリアキー12,開始キー13、電源キー14、メニューキー15、カーソル移動キー16、液晶表示部21が接続されている。また、制御部10には、送受信を行う送受信部31、日時を管理する時計部32、停電時に設定情報等を待避する外部RAM33、パーソナルコンピュータ等の外部機器とデータの授受を行うための外部インタフェース34が接続されている。なお、制御部10、時計部32、外部RAM33には電源電池35から電力が供給される。また、時計部32と外部RAM33には電源オフ時にバックアップ電池36から電力が供給される。
【0023】
以上の構成により、CPU101は後述の各フローチャートに示した処理を行い、通常の携帯電話機の各種の機能が得られるとともに、本発明の実施形態の特徴であるキー(文字)入力処理等が行われる。キー(文字)入力処理では、漢字モード/カナモードのとき所定値を“3”、英字モードのとき所定値を“4”とする。そして、漢字モード/カナモードで「i」キーが0.3秒以上連続して押下されたとき(1回押下の処理を3回繰り返したのと同じ作用)、「i」キーに対応する文字群を3つ目に進めて入力文字とする。また、英字モードで「i」キーが0.4秒以上連続して押下されたとき(1回押下の処理を4回繰り返したのと同じ作用)、「i」キーに対応する文字群を4つ目に進めて入力文字とする。1回押下を0.1秒以上0.2秒未満としたときは、1回押下の処理を1回だけ行って入力文字とする。
【0024】
次表2は実施形態における各「i」キーに割り当てられた文字群の例を示す図であり、前記コラム[0003]、[0013]、[0015]で説明した文字群と同様に、従来の割り当て例である。
【0025】
【表1】
【0026】
図3〜図5は実施形態における制御プログラムのフローチャートである。図3はメインルーチンのフローチャート、図4は電話機能処理のサブルーチンのフローチャート、図5はキー(文字)入力処理のサブルーチンのフローチャートであり、同図に基づいて実施形態の動作を説明する。なお、図5のフローチャート及び対応する説明において、制御に用いられるレジスタを下記のラベルで表記し、各レジスタとそれらの記憶内容は特に断らない限り同一のラベルで表す。
【0027】
tset :所定数を格納するレジスタ
tc:1回押下の処理の回数を格納するカウンタレジスタ
「i」j:「i」キーの文字群における処理中の文字の先頭からの順番を格納するレジスタ(なお、「i」jは「i」キーの種類(iの値)によって異なる。)
【0028】
図3のメインルーチンは、該携帯電話機1をユーザに販売するときや、ユーザが充電したときなど、電源電池35の電源電圧が所定電圧になると起動される。まず、ステップS10でCPU101自身の初期化を行い、ステップS20で制御部10を始動し、ステップS30で携帯電話機1の装置初期化を行う。なお、このステップS30の装置初期化は、停電処理により設定情報が外部RAM23に記憶されているときはその設定情報を用い、記憶されていないときは出荷時のデフォルト情報が用いられる。
【0029】
次に、ステップS40で「電源キー14が1秒以上押されたか」を判定し、判定がnoであれば、キー入力があるまでステップS40の処理を繰り返す。判定がyesであれば、ステップS50で表示画面点灯処理を行うとともにステップS60で待受状態としてステップS70に進む。これにより、携帯電話機1の電源が入れられ、液晶表示部21に待受画面が表示されるとともに携帯電話機1が待受状態となる。
【0030】
ステップS70では、「電話機能処理」(図4)のサブルーチンを実行する。次に、ステップS80で「電源電圧は所定値以上か」を判定する。判定がnoであればステップS90に進み、制御部10は各種設定値の待避などの停電処理を行って処理を終了する。ステップS80の判定がyesであれば、ステップS100に進み、「電源キー14が1.5秒以上押されたか」を判定する。判定がnoであればステップS50に戻り、判定がyesであれば、ステップS110で携帯電話機1を停止状態としてステップS120に進む。ステップS120では、「電源の強さ/アンテナ」の表示を消灯し、ステップS130に進む。
【0031】
ステップS130では、「電源キー14が3秒以上押されたか」を判定し、判定がnoであればステップS150に進み、判定がyesであればステップS140で表示画面消灯処理を行ってステップS40に戻る。ステップS150では、時計機能処理を行って液晶表示部21に時刻を表示し、ステップS160に進む。ステップS160では「電源キー14が1秒以上押されたか」を判定し、判定がnoであればステップS150に戻り、判定がyesであればステップS50に戻る。
【0032】
前記ステップS70で、図4の電話機能処理を開始すると、まず、ステップS210で「信号入力が発生したか」を判定する。判定がnoであればステップS220に進み、制御部10は液晶表示部21にパーシャル表示(省電力用の表示)を継続し、元のルーチンに復帰する。判定がyesであればステップS230に進み待受画面を表示する。次にステップS240に進み「信号入力はメニューキーか」を判定する。判定がnoであればステップS250で「信号入力に対応するモードの処理を実行し、元のルーチンに復帰する。すなわち、メニューキー15のメニューキー以外の入力であればステップS250で実行処理する。本発明は、後述するステップS320の「キー(文字)入力処理」に関わり、前記以外の他の処理はステップS250で代表的に処理することとする。ステップS240の判定がyesであればステップS260に進む。
【0033】
ステップS260ではメニュー画面を表示する。次に、ステップS270では「(メニューから)メールが選択されたか」を判定し、判定がnoであればステップS280に進み、ステップS280で、選択されたメニューの処理を実行し、元のルーチンに復帰する。すなわち、メール以外のメニューの処理を実行する。ステップS270の判定がyesであればステップS290に進む。ステップS290では例えば図6(A) に示したメールメニュー画面を表示する。なお、図面やフローを省略するが、メニューキー15のメールキーを押下してダイレクトにメールメニュー画面を表示することも可能である。
【0034】
次に、ステップS300ではメールメニューの中から「メール作成(編集)が選択されたか」を判定する。判定がnoであればステップS310で、選択されたメールメニューの処理を実行して元のルーチンに復帰する。すなわちメール作成やメール編集以外のメニューの処理を実行する。ステップS300の判定においてyesであればステップS320に進み、表示は図6(B) の入力待機状態となる。ステップS320では、本発明の特徴であるダイヤルキー11の入力操作、すなわち「キー(文字)入力処理」のサブルーチン(図5)を実行する。次に、ステップS330ではサブメニューから所定の処理を選択実行し、元のルーチンに復帰する。
【0035】
ステップS320で図5のキー(文字)入力処理を開始すると、まず、ステップS410で文字入力モードを選択決定し、漢字モード/カナモードの時tset =3、英字モードの時tset =4と設定する。次に、ステップS420では、キー入力(キーオン)があったか、すなわち「ダイヤルキー11の「i」キーが押下されたか」を判定する。ステップS420の判定がnoであれば、キー入力があるまでステップS420の処理を繰り返す。判定がyesであればステップS430に進み「0.1秒キータイマ」を始動してダイヤルキー11の「i」キーの押下時間の計時を開始し、ステップS440に進む。ステップS440では、「0.1秒キータイマ」のカウンタtc の値を0(クリア)にする。これにより、従来のいわゆる「チョイ押し」、すなわち短時間押下も支障なく処理できる。
【0036】
ステップS450では「前回の押下とは異なるダイヤルキーか」を判定し、判定がnoならステップS470に進む。判定がyesならステップS460に進み「今回のダイヤルキー11の「i」キーの回数値「i」(j)を0(クリア)にする。これにより、ダイヤルキーが変わった時の入力は1回目から始まり、従来通り支障なく処理できる。そして、ステップS470に進む。
【0037】
ステップS470では「0.1秒キータイマは計時終了か」を判定する。判定がnoであればステップS530に進み、判定がyesであればステップS480に進む。ステップS480では「0.1秒キータイマ」を再び起動して、ステップS490で0.1秒キータイマのカウンタをインクリメントするとともに、「i」キーの回数値「i」(j)をインクリメントする。すなわち「tc ←tc +1」と「「i」(j)←「i」(j)+1」を実行する。なお、「i」(j)の値は「i」キーの文字群の文字数を超えた場合は1とする。
【0038】
そして、ステップS500で、新たな「i」jに対応する文字を表示する。次に、ステップS510で「tc =tset であるか」を判定する。すなわち、ステップS410の処理で設定した条件が満たされたか否か(「3つ進む/4つ進む」が満足されたか否か)を判定する。判定がnoであればステップS530に進み、判定がyesであればステップS520に進み、ダイヤルキー11の「i」キーの状態をキーオフとみなして、ステップS540に進む。
【0039】
ステップS530では、ダイヤルキー11の「i」キーの押下が中止されたかを判定する。判定がnoであればステップS470に戻って「0.1秒キータイマ」の計時を継続する。判定がyesであれば、キーオフであるから、ステップS540で「0.1秒キータイマ」を停止し、クリアする。そして、ステップS550に進む。ステップS550では「キー(文字)入力を継続するか」すなわち変換キーにより文字変換や確定が指定されたかを判定し、判定がnoであればステップS580に進み、判定がyesであればステップS560で「文字入力モードを変更するか」を判定する。判定がnoであればステップS420に戻り、判定がyesであればステップS570で今回のダイヤルキー11の「i」キーの回数値「i」(j)を0(クリア)にする。これにより、文字入力モードが変わった時の入力は1回目から始まり、従来通り支障無く処理できる。そして、ステップS410に戻る。ステップS580では「文字変換処理、文字確定処理」を実行し、元のルーチンに復帰する。
【0040】
以上のように、カウンタtcの値が所定数tset に達するまで1回押下の処理(0.1秒の処理)が所定回だけ繰り返され、この所定数tset で設定される所定中時間(この例では、漢字モード/カナモードのとき0.3秒、英字モードのとき0.4秒)以上連続して押下されたとき、「i」キーに対応する文字群が所定数だけ進められて表示され、その文字が入力文字となる。
【0041】
図7は、文字入力時の液晶表示部21における表示例を示す図であり、漢字モード/カナモードで“あす”と入力する例を示す。図6(B) の状態で「1」キーを1回押下すると“あ”が反転表示される(図7(A) )。次に、「3」キーを所定中時間(0.3秒)以上押下すると“す”(「3」キーの文字群の3番目の文字)が2桁目に反転表示されるとともに、前桁の“あ”が通常表示となる(図7(B) )。なお、こで変換キーを押すと、漢字に変換することもできる。このように、液晶表示部21には順次入力文字が表示される。
【0042】
以上の実施形態では、1回押下の処理(ステップS470〜S500)を所定数繰り返すことで所定中時間の連続押下に対応する処理を行うようにしているが、所定中時間を計時するタイマを用い、「i」キーが連続して押下されている間は、所定中時間経過の判定を1回押下の処理に優先し、連続して押下されている時間が所定中時間に達したら文字を所定数進めて文字を表示するとともに入力文字として設定するものでもよい。
【0043】
以上の実施形態では、所定回(所定数)を漢字モード/カナモードと英字モードとのそれぞれにおいて「i」キーに関係なく一定の値としているが、「i」キーによっては文字群の各が異なるので、次表2のように、「i」キー毎に所定回を設定するようにしてもよい。例えば、所定中時間を0.3秒、所定数を4と設定してもよい。これにより、処理も操作も簡単になる。
【0044】
【表2】
【0045】
このように、「i」キー毎に所定回を設定すると、全てのキーの文字群に対応して所定文字進んで入力できるので、さらに使い勝手が良くなる。
【0046】
【発明の効果】
請求項1の携帯電話装置によれば、所定短時間の1回押下だけによる入力操作よりも少ない押下回数で文字入力が可能となり、文字入力時の操作性が向上する。
【0047】
請求項2の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、キーが継続して押下されている間、繰り返し回数を計数しながら1回押しに対応する処理を繰り返すだけでよいので、処置が容易になる。
【0048】
請求項3の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、所定短時間よりも長い所定中時間だけ継続して押下した場合に、文字群の文字が4つだけ進んだ入力文字となるので、英字の入力時の操作性が向上する。
【0049】
請求項4の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、所定短時間よりも長い所定中時間だけ継続して押下した場合に、文字群の文字が3つだけ進んだ入力文字となるので、仮名文字の入力時の操作性が向上する。もちろん、英字も仮名文字も4とすることができる。これにより、グローバルスタンダードを提案できる。
【0050】
請求項5の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、英字と仮名文字の入力時の操作性がいずれも向上する。
【0051】
請求項6の携帯電話装置によれば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、例えば携帯電話機のダイヤルキーに割り当てる文字群の文字数が異なっていても各文字群における文字の入力が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した携帯電話装置としての携帯電話機の外観斜視図である。
【図2】実施形態の携帯電話機の要部ブロック図である。
【図3】実施形態におけるメインルーチンのフローチャートである。
【図4】実施形態における電話機能処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図5】実施形態におけるキー(文字)入力処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図6】実施形態におけるメールメニュー画面と文字入力画面の例を示す図である。
【図7】実施形態における入力文字の表示例を示す図である。
【符号の説明】
11 ダイヤルキー
21 液晶表示部
101 CPU
102 タイマ
Claims (6)
- ダイヤルキーのキーを所定短時間だけ1回押下する毎に該キーに割り当てられた文字群の入力文字が巡回的に1つずつ進むように構成された携帯電話装置において、
前記キーが前記所定短時間よりも長い所定中時間以上継続して押下された場合に、前記文字群の文字を所定数だけ進んだ入力文字とし、該入力文字を表示部に表示させる機能を備えたことを特徴とする携帯電話装置。 - 前記キーが継続して押下されている間、前記1回押下に対応する処理を所定回数実行することにより、該1回押下の所定回数実行に対応する文字を入力文字とすることを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。
- 前記ダイヤルキーのキーに割り当てられた文字群が英字であって、
前記所定数が4であることを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。 - 前記ダイヤルキーのキーに割り当てられた文字群が仮名文字であって、
前記所定数が3であることを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。 - 前記ダイヤルキーのキーに割り当てる文字群を英字と仮名文字から選択できる文字入力モード選択機能を備え、
前記文字入力モード選択機能で選択された文字群に対応して前記所定数を選択決定することを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。 - 前記ダイヤルキーのキーに割り当てる文字群を英字と仮名文字から選択できる文字入力モード選択機能を備え、
前記文字入力モード選択機能で選択された文字群と前記ダイヤルキーの個別のキーとに対応して前記所定数を選択決定することを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。
Priority Applications (1)
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JP2002223277A JP2004064638A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 携帯電話装置 |
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Publications (1)
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JP (1) | JP2004064638A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100474864C (zh) * | 2004-08-10 | 2009-04-01 | 杨铜弟 | 在移动电话机上实现末键拨号的方法 |
-
2002
- 2002-07-31 JP JP2002223277A patent/JP2004064638A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100474864C (zh) * | 2004-08-10 | 2009-04-01 | 杨铜弟 | 在移动电话机上实现末键拨号的方法 |
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