JP2004064587A - 無線器 - Google Patents
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Abstract
【課題】情報パケット先頭に付加してあるプリアンブル信号を用いた伝送路歪補償を行う無線器を提供する。
【解決手段】プリアンブル信号区間を複数の所要のOFDMシンボル区間に分離し、各区間におけるサブキャリア毎の伝送路歪量を算出し、かつパイロットサブキャリアと同じ配置のプリアンブル信号のサブキャリアより平均伝送路歪量を算出して記憶部に保管する。受信したOFDMシンボル毎のパイロットサブキャリアにおける伝送路歪量の平均値と、保管した複数のプリアンブル信号の平均伝送路歪量とを比較し、近似したプリアンブル信号区間に対応するサブキャリアの歪量を基に伝送路歪補償を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】プリアンブル信号区間を複数の所要のOFDMシンボル区間に分離し、各区間におけるサブキャリア毎の伝送路歪量を算出し、かつパイロットサブキャリアと同じ配置のプリアンブル信号のサブキャリアより平均伝送路歪量を算出して記憶部に保管する。受信したOFDMシンボル毎のパイロットサブキャリアにおける伝送路歪量の平均値と、保管した複数のプリアンブル信号の平均伝送路歪量とを比較し、近似したプリアンブル信号区間に対応するサブキャリアの歪量を基に伝送路歪補償を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直交周波数分割多重方式(以下、OFDM方式)を用いて、送信器と受信器の間で、複数のシンボル(以下、OFDMシンボル)で構成された情報パケットを転送する無線システムに係り、特に詳しくは、受信器の伝送路歪補償に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の受信器において、プリアンブル信号長が、2OFDMシンボルである場合における伝送路歪補償方式の一例を図6に示す。図6において、アンテナ端601より入力した信号は、高周波部602、アナログ−デジタル変換部603を介して記憶部604に入力される。記憶部604の出力信号は、直交復調部605において直交成分(I成分)と水平成分(Q成分)に分離され出力される。直交復調部605を出力したI成分、Q成分は、ガードインターバル(以下、G.I)除去部606を介し、高速フーリエ変換部(以下、FFT部)607に入力される。また、FFT部607を出力した各信号は、プリアンブル信号抽出部608と歪補償部610に入力される。更に、プリアンブル信号抽出部608から出力された各信号は、各サブキャリア歪算出部609を介して歪補償部610に入力される。歪補償部610を出力した各信号は、復号部611、誤り訂正部612を介して、出力端613より出力される。
【0003】
図7に、OFDM変調処理が施されているプリアンブル信号の構成例を示す。図中、701は、ガードインターバル(G.I)区間、702は同じ周波数成分で構成された1OFDMシンボル長の区間、703は702内に存在するガードインターバル(G.I)区間701と同じ信号列区間である。
【0004】
以下に従来例の動作原理を示す。図6中、アンテナ端601より入力した受信信号は、高周波部602においてダウンコンバートされベースバンド帯に変換される。ベースバンド帯に変換された受信信号は、アナログ−デジタル変換部603においてデジタル変換され、記憶部604に保管される。記憶部604より出力された受信信号は、直交復調部605においてI成分とQ成分に変換される。各成分は、1OFDMシンボル毎に付加されているガードインターバル区間をG.I除去部605で除去し、FFT部607に入力する。FFT部607において各成分は、周波数成分に変換される。
【0005】
プリアンブル信号は、FFT部607出力時に、プリアンブル信号抽出部608において抽出され、各サブキャリア歪量算出部609に入力される。入力したプリアンブル信号に応じて、2OFDMシンボル分存在するプリアンブル信号702のどちらかを選択し、各サブキャリアの歪量を算出する。算出方法は、伝送路歪を受けていないプリアンブル信号と受信したプリアンブル信号を比較することで、位相歪と振幅歪を算出する。
【0006】
算出した結果は、歪補償部610に入力し、プリアンブル信号以降に受信した受信信号の補償に用いる。歪補償部610は、プリアンブル信号より算出した各サブキャリアの歪量を基に、受信した各OFDMシンボルのサブキャリア毎に補償を行う。補償された受信信号は、復号部611において復号され、誤り訂正部612において誤り訂正処理後に出力端613より出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来例では、伝送路歪の推定をプリアンブル信号の一部を用いて行っているため、図8に示すような伝送路変化801が生じた時に、プリアンブル信号702の前半を用いて歪量を算出した場合は、伝送路変化の影響が少ないOFDMシンボルに対して、過補償になる。またプリアンブル信号702の後半を用いて歪量を算出した場合は、伝送路変化の影響が多いOFDMシンボルに対して、補償不足の状態になるといった問題がある。
【0008】
本発明の目的は、プリアンブル信号のみを使用した場合においても、伝送路歪の変化に追従可能な無線器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、プリアンブル信号区間を複数の所定のOFDMシンボル区間に分離し、各区間におけるサブキャリア毎の伝送路歪量を算出し、かつパイロットサブキャリアと同じ配置のプリアンブル信号のサブキャリアより平均伝送路歪量を算出して記憶部に保管するようにしたものである。さらに、受信したOFDMシンボル毎のパイロットサブキャリアにおける伝送路歪量の平均値と、保管した複数のプリアンブル信号の平均伝送路歪量とを比較し、近似したプリアンブル信号区間に対応するサブキャリアの歪量を基に伝送路歪補償を行う。
【0010】
その結果、複数の伝送路変化を推定することが可能になるため、従来例と比較して伝送路歪変化への追従性が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明を使用した実施例の受信器構成例を図1に示す。図1において、アンテナ端601より入力した信号は、高周波部602、アナログ−デジタル変換部603を介して記憶部604に入力される。記憶部604を出力した信号は、直交復調部605において直交成分(I成分)と水平成分(Q成分)に分離され出力される。各信号成分は、プリアンブル信号抽出部608と、G.I除去部606に入力される。G.I除去部606を出力した各成分は、FFT部697を介してパイロットサブキャリア抽出部107と歪補償部610に入力される。パイロットサブキャリア抽出部107から出力された各信号成分は、パイロットサブキャリア平均歪量算出部110を介して、歪量比較部108に入力される。
【0012】
一方、プリアンブル信号抽出部608から出力された各信号成分は、シンボル範囲選択部(1〜M)101に入力される。シンボル範囲選択部(1〜M)101を出力した各成分は、プリアンブル用FFT部(1〜M)102と各サブキャリア歪量算出部(1〜M)103を介して、歪量記憶部106と任意サブキャリア抽出部(1〜M)104に入力される。
【0013】
任意サブキャリア抽出部(1〜M)104を出力した各成分は、平均歪量算出部(1〜M)を介して歪量記憶部106に入力される。また、歪量記憶部106を出力した各成分は歪量比較部108に入力される。さらに、歪量比較部108を出力した各成分は、歪量判定部を介して歪補償部610に入力される。歪補償部610を出力した各成分は、復号部611と誤り訂正部612を介して、出力端613より出力される。
【0014】
以下、本発明の動作原理について、図1〜図5を参照して説明する。図1において、アンテナ端601より入力した受信信号は、高周波部602においてダウンコンバートされベースバンド帯に変換される。ベースバンド帯に変換された受信信号は、アナログ−デジタル変換部603においてデジタル変換され、記憶部604に保管される。記憶部604より出力した受信信号は、直交復調部605においてI成分とQ成分に変換される。このI成分とQ成分は、プリアンブル信号抽出部608でプリアンブル信号が抽出される。抽出したプリアンブル信号は、各シンボル範囲選択部101において、所要のOFDMシンボル範囲を選択し取り出される。
【0015】
OFDMシンボル範囲における選択方法の一例を図2に示す。区間T201は、OFDMシンボル長である。この2T(T+T)区間内において、複数のOFDMシンボル長区間202を選択する。図2においては、4OFDMシンボル区間を選択している。選択内容は、t1,t2,t3,(t4)/2+(t4/2)/2の4区間である。各区間は、プリアンブル信号の特性上、同一の周波数成分で構成されている。
【0016】
各選択されたプリアンブル区間は、各プリアンブル信号用FFT部102において周波数変換され、それぞれの各サブキャリア歪量算出部103でサブキャリア毎の歪量が算出される。算出方法は、従来例と同じである。
【0017】
算出した各サブキャリアの歪量に基づき、任意サブキャリア抽出部104において、図3に示す、OFDMシンボルの周波数配置におけるパイロットサブキャリア(P)301と同じ周波数配置のサブキャリア(S1〜S4)401を用いて、平均歪量算出部105で、各サブキャリアの平均伝送路歪量を算出する。算出した平均伝送路歪量と、各サブキャリア歪量算出部103より算出した各サブキャリアの歪量を組にし、歪量記憶部106に保管する。
【0018】
各歪量の保管構成例を図5に示す。図中、組番号505毎に、任意サブキャリアの平均伝送路歪量(I成分)501、任意サブキャリアの平均伝送路歪量(Q成分)502、プリアンブル信号の任意区間における各サブキャリアの歪量(I成分)503、プリアンブル信号の任意区間における各サブキャリアの歪量(Q成分)504を組み合わせとして保管する。
【0019】
受信した情報パケット内のOFDMシンボルは、直交復調部605において復調されI成分とQ成分に分離し出力される。出力した各成分は、G.I除去部606においてガードインターバル区間を除去し、FFT部607に入力される。FFT部607から出力された各成分より、パイロットサブキャリア抽出部170において、図3のパイロットサブキャリア301に対応するサブキャリアを抽出する。抽出したサブキャリアは、パイロットサブキャリア平均歪量算出部110において、各パイロットサブキャリアの平均伝送路歪量が算出され、算出結果は歪量比較部108に入力される。
【0020】
この歪量比較部108において、パイロットサブキャリア平均歪量算出部110の算出結果と、歪量記憶部106内における各々の任意サブキャリアの平均伝送路歪量(I成分)501,任意サブキャリアの平均伝送路歪量(Q成分)502とを比較し、近似な組を検索する。検索結果を基に、歪量判定部109において最適な歪量記憶部106内の組を判定し、その組のプリアンブル信号の任意区間における各サブキャリアの歪量(I成分)503と、プリアンブル信号の任意区間における各サブキャリアの歪量(Q成分)504を歪補償部610に入力する。また、歪補償部610において、入力されたプリアンブル信号の任意区間における各サブキャリアの歪量(I成分)503と、プリアンブル信号の任意区間における各サブキャリアの歪量(Q成分)504を基に、FFT部607からのOFDMシンボルの伝送路歪補償を行う。歪補償方法は、従来例と同じである。さらに、歪補償部610を出力した各成分は、復号部611により復号され、誤り訂正部612にて、誤り訂正処理が施された後、出力端613より出力される。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数の伝送路変化を推定することが可能となり、適切な伝送路歪補償が行えるため、従来の無線器と比較して、伝送路歪変化への追従性が向上する効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】プリアンブル信号の分離方法の一例を示す図。
【図3】OFDMシンボルの周波数配置の一例を示す図。
【図4】プリアンブル信号の周波数配置の一例を示す図。
【図5】記憶部の構成例を示す図。
【図6】従来例の構成を示すブロック図。
【図7】プリアンブル信号の構成を示す図。
【図8】プリアンブル信号と伝送路歪との関係を示す図。
【符号の説明】
101:シンボル範囲選択部(1〜M)、
102:プリアンブル信号用FFT部(1〜M)、
103:各サブキャリア歪量算出部(1〜M)、
104:任意サブキャリア抽出部(1〜M)、
105:平均歪量算出部(1〜M)、106:歪量記憶部、
107:パイロットサブキャリア抽出部、108:歪量比較部、
109:歪量判定部、110:パイロットサブキャリア平均歪量算出部、
201:OFDMシンボル長、202:OFDMシンボル長区間、
301:パイロットサブキャリア、
401:パイロットサブキャリアと同周波数配置のサブキャリア、
501:任意サブキャリアの平均伝送路歪量(I成分)、
502:任意サブキャリアの平均伝送路歪量(Q成分)、
503:プリアンブル信号の任意区間における各サブキャリアの歪量I成分 、504:プリアンブル信号の任意区間における各サブキャリアの歪量Q成 分、505:組番号、
601:アンテナ端、602:高周波部、603:アナログ−デジタル変換 部、604:記憶部、605:直交復調部、606:G.I除去部、
607:高速フーリエ変換部(FFT部)、
608:プリアンブル信号抽出部、609:各サブキャリア歪量算出部、
610:歪補償部、611:復号部、612:誤り訂正部、613:出力端 、701:G.I、702:プリアンブル信号、703:G.I同成分、
801:伝送路変化。
【発明の属する技術分野】
本発明は、直交周波数分割多重方式(以下、OFDM方式)を用いて、送信器と受信器の間で、複数のシンボル(以下、OFDMシンボル)で構成された情報パケットを転送する無線システムに係り、特に詳しくは、受信器の伝送路歪補償に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の受信器において、プリアンブル信号長が、2OFDMシンボルである場合における伝送路歪補償方式の一例を図6に示す。図6において、アンテナ端601より入力した信号は、高周波部602、アナログ−デジタル変換部603を介して記憶部604に入力される。記憶部604の出力信号は、直交復調部605において直交成分(I成分)と水平成分(Q成分)に分離され出力される。直交復調部605を出力したI成分、Q成分は、ガードインターバル(以下、G.I)除去部606を介し、高速フーリエ変換部(以下、FFT部)607に入力される。また、FFT部607を出力した各信号は、プリアンブル信号抽出部608と歪補償部610に入力される。更に、プリアンブル信号抽出部608から出力された各信号は、各サブキャリア歪算出部609を介して歪補償部610に入力される。歪補償部610を出力した各信号は、復号部611、誤り訂正部612を介して、出力端613より出力される。
【0003】
図7に、OFDM変調処理が施されているプリアンブル信号の構成例を示す。図中、701は、ガードインターバル(G.I)区間、702は同じ周波数成分で構成された1OFDMシンボル長の区間、703は702内に存在するガードインターバル(G.I)区間701と同じ信号列区間である。
【0004】
以下に従来例の動作原理を示す。図6中、アンテナ端601より入力した受信信号は、高周波部602においてダウンコンバートされベースバンド帯に変換される。ベースバンド帯に変換された受信信号は、アナログ−デジタル変換部603においてデジタル変換され、記憶部604に保管される。記憶部604より出力された受信信号は、直交復調部605においてI成分とQ成分に変換される。各成分は、1OFDMシンボル毎に付加されているガードインターバル区間をG.I除去部605で除去し、FFT部607に入力する。FFT部607において各成分は、周波数成分に変換される。
【0005】
プリアンブル信号は、FFT部607出力時に、プリアンブル信号抽出部608において抽出され、各サブキャリア歪量算出部609に入力される。入力したプリアンブル信号に応じて、2OFDMシンボル分存在するプリアンブル信号702のどちらかを選択し、各サブキャリアの歪量を算出する。算出方法は、伝送路歪を受けていないプリアンブル信号と受信したプリアンブル信号を比較することで、位相歪と振幅歪を算出する。
【0006】
算出した結果は、歪補償部610に入力し、プリアンブル信号以降に受信した受信信号の補償に用いる。歪補償部610は、プリアンブル信号より算出した各サブキャリアの歪量を基に、受信した各OFDMシンボルのサブキャリア毎に補償を行う。補償された受信信号は、復号部611において復号され、誤り訂正部612において誤り訂正処理後に出力端613より出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来例では、伝送路歪の推定をプリアンブル信号の一部を用いて行っているため、図8に示すような伝送路変化801が生じた時に、プリアンブル信号702の前半を用いて歪量を算出した場合は、伝送路変化の影響が少ないOFDMシンボルに対して、過補償になる。またプリアンブル信号702の後半を用いて歪量を算出した場合は、伝送路変化の影響が多いOFDMシンボルに対して、補償不足の状態になるといった問題がある。
【0008】
本発明の目的は、プリアンブル信号のみを使用した場合においても、伝送路歪の変化に追従可能な無線器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、プリアンブル信号区間を複数の所定のOFDMシンボル区間に分離し、各区間におけるサブキャリア毎の伝送路歪量を算出し、かつパイロットサブキャリアと同じ配置のプリアンブル信号のサブキャリアより平均伝送路歪量を算出して記憶部に保管するようにしたものである。さらに、受信したOFDMシンボル毎のパイロットサブキャリアにおける伝送路歪量の平均値と、保管した複数のプリアンブル信号の平均伝送路歪量とを比較し、近似したプリアンブル信号区間に対応するサブキャリアの歪量を基に伝送路歪補償を行う。
【0010】
その結果、複数の伝送路変化を推定することが可能になるため、従来例と比較して伝送路歪変化への追従性が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明を使用した実施例の受信器構成例を図1に示す。図1において、アンテナ端601より入力した信号は、高周波部602、アナログ−デジタル変換部603を介して記憶部604に入力される。記憶部604を出力した信号は、直交復調部605において直交成分(I成分)と水平成分(Q成分)に分離され出力される。各信号成分は、プリアンブル信号抽出部608と、G.I除去部606に入力される。G.I除去部606を出力した各成分は、FFT部697を介してパイロットサブキャリア抽出部107と歪補償部610に入力される。パイロットサブキャリア抽出部107から出力された各信号成分は、パイロットサブキャリア平均歪量算出部110を介して、歪量比較部108に入力される。
【0012】
一方、プリアンブル信号抽出部608から出力された各信号成分は、シンボル範囲選択部(1〜M)101に入力される。シンボル範囲選択部(1〜M)101を出力した各成分は、プリアンブル用FFT部(1〜M)102と各サブキャリア歪量算出部(1〜M)103を介して、歪量記憶部106と任意サブキャリア抽出部(1〜M)104に入力される。
【0013】
任意サブキャリア抽出部(1〜M)104を出力した各成分は、平均歪量算出部(1〜M)を介して歪量記憶部106に入力される。また、歪量記憶部106を出力した各成分は歪量比較部108に入力される。さらに、歪量比較部108を出力した各成分は、歪量判定部を介して歪補償部610に入力される。歪補償部610を出力した各成分は、復号部611と誤り訂正部612を介して、出力端613より出力される。
【0014】
以下、本発明の動作原理について、図1〜図5を参照して説明する。図1において、アンテナ端601より入力した受信信号は、高周波部602においてダウンコンバートされベースバンド帯に変換される。ベースバンド帯に変換された受信信号は、アナログ−デジタル変換部603においてデジタル変換され、記憶部604に保管される。記憶部604より出力した受信信号は、直交復調部605においてI成分とQ成分に変換される。このI成分とQ成分は、プリアンブル信号抽出部608でプリアンブル信号が抽出される。抽出したプリアンブル信号は、各シンボル範囲選択部101において、所要のOFDMシンボル範囲を選択し取り出される。
【0015】
OFDMシンボル範囲における選択方法の一例を図2に示す。区間T201は、OFDMシンボル長である。この2T(T+T)区間内において、複数のOFDMシンボル長区間202を選択する。図2においては、4OFDMシンボル区間を選択している。選択内容は、t1,t2,t3,(t4)/2+(t4/2)/2の4区間である。各区間は、プリアンブル信号の特性上、同一の周波数成分で構成されている。
【0016】
各選択されたプリアンブル区間は、各プリアンブル信号用FFT部102において周波数変換され、それぞれの各サブキャリア歪量算出部103でサブキャリア毎の歪量が算出される。算出方法は、従来例と同じである。
【0017】
算出した各サブキャリアの歪量に基づき、任意サブキャリア抽出部104において、図3に示す、OFDMシンボルの周波数配置におけるパイロットサブキャリア(P)301と同じ周波数配置のサブキャリア(S1〜S4)401を用いて、平均歪量算出部105で、各サブキャリアの平均伝送路歪量を算出する。算出した平均伝送路歪量と、各サブキャリア歪量算出部103より算出した各サブキャリアの歪量を組にし、歪量記憶部106に保管する。
【0018】
各歪量の保管構成例を図5に示す。図中、組番号505毎に、任意サブキャリアの平均伝送路歪量(I成分)501、任意サブキャリアの平均伝送路歪量(Q成分)502、プリアンブル信号の任意区間における各サブキャリアの歪量(I成分)503、プリアンブル信号の任意区間における各サブキャリアの歪量(Q成分)504を組み合わせとして保管する。
【0019】
受信した情報パケット内のOFDMシンボルは、直交復調部605において復調されI成分とQ成分に分離し出力される。出力した各成分は、G.I除去部606においてガードインターバル区間を除去し、FFT部607に入力される。FFT部607から出力された各成分より、パイロットサブキャリア抽出部170において、図3のパイロットサブキャリア301に対応するサブキャリアを抽出する。抽出したサブキャリアは、パイロットサブキャリア平均歪量算出部110において、各パイロットサブキャリアの平均伝送路歪量が算出され、算出結果は歪量比較部108に入力される。
【0020】
この歪量比較部108において、パイロットサブキャリア平均歪量算出部110の算出結果と、歪量記憶部106内における各々の任意サブキャリアの平均伝送路歪量(I成分)501,任意サブキャリアの平均伝送路歪量(Q成分)502とを比較し、近似な組を検索する。検索結果を基に、歪量判定部109において最適な歪量記憶部106内の組を判定し、その組のプリアンブル信号の任意区間における各サブキャリアの歪量(I成分)503と、プリアンブル信号の任意区間における各サブキャリアの歪量(Q成分)504を歪補償部610に入力する。また、歪補償部610において、入力されたプリアンブル信号の任意区間における各サブキャリアの歪量(I成分)503と、プリアンブル信号の任意区間における各サブキャリアの歪量(Q成分)504を基に、FFT部607からのOFDMシンボルの伝送路歪補償を行う。歪補償方法は、従来例と同じである。さらに、歪補償部610を出力した各成分は、復号部611により復号され、誤り訂正部612にて、誤り訂正処理が施された後、出力端613より出力される。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数の伝送路変化を推定することが可能となり、適切な伝送路歪補償が行えるため、従来の無線器と比較して、伝送路歪変化への追従性が向上する効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】プリアンブル信号の分離方法の一例を示す図。
【図3】OFDMシンボルの周波数配置の一例を示す図。
【図4】プリアンブル信号の周波数配置の一例を示す図。
【図5】記憶部の構成例を示す図。
【図6】従来例の構成を示すブロック図。
【図7】プリアンブル信号の構成を示す図。
【図8】プリアンブル信号と伝送路歪との関係を示す図。
【符号の説明】
101:シンボル範囲選択部(1〜M)、
102:プリアンブル信号用FFT部(1〜M)、
103:各サブキャリア歪量算出部(1〜M)、
104:任意サブキャリア抽出部(1〜M)、
105:平均歪量算出部(1〜M)、106:歪量記憶部、
107:パイロットサブキャリア抽出部、108:歪量比較部、
109:歪量判定部、110:パイロットサブキャリア平均歪量算出部、
201:OFDMシンボル長、202:OFDMシンボル長区間、
301:パイロットサブキャリア、
401:パイロットサブキャリアと同周波数配置のサブキャリア、
501:任意サブキャリアの平均伝送路歪量(I成分)、
502:任意サブキャリアの平均伝送路歪量(Q成分)、
503:プリアンブル信号の任意区間における各サブキャリアの歪量I成分 、504:プリアンブル信号の任意区間における各サブキャリアの歪量Q成 分、505:組番号、
601:アンテナ端、602:高周波部、603:アナログ−デジタル変換 部、604:記憶部、605:直交復調部、606:G.I除去部、
607:高速フーリエ変換部(FFT部)、
608:プリアンブル信号抽出部、609:各サブキャリア歪量算出部、
610:歪補償部、611:復号部、612:誤り訂正部、613:出力端 、701:G.I、702:プリアンブル信号、703:G.I同成分、
801:伝送路変化。
Claims (6)
- 直交周波数分割多重方式を用いて、送信器と受信器間で複数のシンボルで構成された情報パケットを転送するように構成したことを特徴とした無線器。
- 請求項1記載の無線器において、
前記送信器は、情報パケット先頭に、1OFDMシンボル長より長く、OFDMシンボルと同じサブキャリア配置を有したプリアンブル信号を付加して送信するとともに、前記OFDMシンボルは、複数のパイロットサブキャリアとガードインターバル区間を具備することを特徴とした無線器。 - 請求項1記載の無線器において、
前記受信器は、プリアンブル信号を用いてOFDMシンボルの各サブキャリアの伝送路に対する歪量を推定し、推定した結果を基に、プリアンブル信号に続く情報パケット内の各OFDMシンボルの伝送路変動に対する補償を行うように構成したことを特徴とした無線器。 - 請求項1記載の無線器において、
前記受信器は、プリアンブル信号を複数の所要のOFDMシンボル長区間に分離し、区間毎の伝送路歪量を算出するように構成したことを特徴とした無線器。 - 請求項1記載の無線器において、
前記受信器は、区間毎に対応するプリアンブル信号の歪量を算出し、各パイロットサブキャリアと同じ周波数位置に配置されたプリアンブル信号のサブキャリアを用いて平均伝送路歪量を算出し、平均伝送路歪量の算出結果とプリアンブル信号のサブキャリア毎の歪量を組にして、記憶するように構成したことを特徴とした無線器。 - 請求項1記載の無線器において、
前記受信器は、各OFDMシンボルにおけるパイロットサブキャリアの平均伝送路歪量を算出し、算出結果と記憶してある区間毎に対応するプリアンブル信号の平均伝送路歪量を比較し、近時した区間毎に対応するプリアンブル信号の歪量を基に伝送路歪補償を行うように構成したことを特徴とした無線器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002222466A JP2004064587A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 無線器 |
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JP2002222466A JP2004064587A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 無線器 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7801252B2 (en) | 2006-02-24 | 2010-09-21 | Samsung Electronics Co., Ltd | Apparatus and method for channel estimation for data demodulation in broadband wireless access system |
US9022849B2 (en) | 2010-07-01 | 2015-05-05 | Aristocrat Technologies Australia Pty Limited | Method of gaming, a gaming system, and a game controller |
-
2002
- 2002-07-31 JP JP2002222466A patent/JP2004064587A/ja active Pending
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