JP2004063696A - フリップチップボンダー - Google Patents

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杉山 章雄
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Abstract

【課題】超音波振動を利用したフリップチップボンダーにおいて、超音波ヘッドのZ軸制御精度を向上させる共に、接合強度を低下させることなく加圧力をさらに減少させるフリップチップボンダーを提供する。
【解決手段】Zスライド11は、モータ16と、モータ軸16aに連結されたボールねじ軸18aと、このボールねじ軸18aに外嵌されたナット18bと、ナット18bを固着するZステージ19とを備えている。ボールねじ18によってモータ16の回転をZ方向の直線運動に変換し、Zステージ19は静圧軸受24を介して一対のガイドバー25に対して軸方向移動自在に支持されている。このZステージ19の下端部には超音波ヘッド12が装着されおり、Zステージ19を含め、超音波ヘッド12等は、一対のコイルばね32でもって吊下げられ、これらの自重はキャンセルされる。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集積回路のベアチップを直接プリント基板に超音波で接合するフリップチップボンダー、特にこのフリップチップボンダーにおける超音波ヘッドの支持機構を改良したフリップチップボンダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のコネクター端子は、樹脂製等の基板に接続されたリード線と半田接合やスポット溶接、あるいは超音波接合によって接合されていた。近年、接着剤等の別部材を必要とせず、また加工処理時間も0.5秒程度という極短時間で済む超音波振動を利用した接合方法が採用されている。
【0003】
従来のフリップチップボンダーでは、フリップチップコレットにより、電極形成面を上に向けたベアチップが多数収容されたトレーからベアチップを1つずつ取出してその上下を反転させ、反転後のベアチップをフリップチップコレットからピックアップコレットに持ち替え、このピックアップコレットでベアチップを横方向に搬送した後に、プリント基板の手前で中間ステージに降ろし、この中間ステージでプリント基板との位置合わせを行う。その後、ボンディングコレットによりベアチップを横方向および縦方向に移送して、プリント基板のベアチップ接合箇所に接合している。
【0004】
ここで、ボンディングコレットによりベアチップを横方向および縦方向に移送してプリント基板の接合箇所に接合するため、この横方向および縦方向の2方向への移動により、ベアチップのプリント基板に対する位置精度が狂い易いという不具合があった。特に、超音波振動を利用して接合する場合、超音波ヘッドを接合部に近接させ、所定の負荷圧力と所定の振動数を付与しながら押し当てて接合するため、前記したように、ベアチップを位置決めするボンディングコレットの横方向および縦方向(XY軸)の制御精度以上に、この超音波ヘッドのZ軸制御精度がベアチップの装着精度に大きく影響してくる。
【0005】
従来、こうした精密な位置決めを行うため、XY軸およびZ軸の制御システムとして、ACサーボモータとボールねじを使用し、モータの回転をボールねじで直線方向に変換すると共に、この動きを転がり軸受方式の直動案内機構で案内支持していた。近年、この超音波ヘッドのZ軸方向の位置決め精度をさらに向上させると共に、加圧力を小さくしてその精度を向上させ、接合強度を低下させることなくベアチップの装着精度を高める要求が厳しくなってきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、Z軸の制御システムとして、転がり軸受方式の直動案内機構では摩擦係数が大きく、特に起動、停止時の位置決め精度に限界があった。こうした位置決め精度を向上させ、また、加圧力をさらに減少させるには、軸受部をはじめ各部位の寸法精度と組立精度を向上させることで達成することも可能であるが、コスト高騰を招来し制約があった。一方、従来の位置決め精度や加圧力の精度では超音波接合がうまくできなく不良率を低レベルに抑えることは難しく、また、その接合強度を高くできないといった問題があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、超音波振動を利用したフリップチップボンダーにおいて、超音波ヘッドのZ軸制御精度を向上させる共に、接合強度を低下させることなく加圧力をさらに減少させるフリップチップボンダーを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、電極形成面を上方に向けてトレーに収容されたベアチップを取出して、前記電極形成面を下方に反転させてプリント基板に実装するフリップチップボンダーにおいて、
前記プリント基板を載置し位置決めする基板ステージを有する第1のXYスライドと、前記ベアチップとプリント基板の位置を検出するカメラと、このカメラを装着した第2のXYスライドと、前記トレーから前記ベアチップを取出し、このベアチップの表裏を反転させ、ベアチップ位置決めステージに載置する第1のコレットと、この位置決めステージ上の前記ベアチップの位置決めを行う第3のXYスライドと、前記第3のYスライドの先端部に装着され、前記ベアチップを保持して前記プリント基板上に載置する第2のコレットと、前記基板ステージの上方に配設され、前記ベアチップに所定の加圧力と超音波振動を付与する超音波ヘッドと、この超音波ヘッドを下端部に装着したZステージと、このZステージを進退自在に位置決めするZスライドと、前記カメラからの信号に基き、各部の動作を制御する制御コンピュータとを備え、前記Zスライドにモータを装着し、このモータの回転をボールねじ機構によって前記Zステージを直線運動に変換すると共に、前記Zステージを複数の静圧軸受を介して一対のガイドバーで案内支持した構成を採用した。
【0009】
このように、Zステージを複数の静圧軸受を介して一対のガイドバーで案内支持するようにしたため、摩擦係数が極めて小さく、スティックスリップを可及的に抑制することができる。したがって、超音波ヘッドのZ軸制御精度が格段に向上し、ベアチップの装着精度を向上させることができると共に、加圧力を小さくできその精度も向上させることができる。これにより、従来に比べ接合強度が向上し、接合における不良率を格段に抑制することができる。さらに、潤滑油が不要で使用環境をクリーンに維持できる。
【0010】
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記静圧軸受を多孔質燒結合金で構成すれば、他の静圧軸受の絞り形式に比べ軸受剛性を高めることができると共に、摩擦係数が極めて小さく、スティックスリップを可及的に抑制することができる。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、前記Zステージをばねで前記Zスライドに吊下げるようにしたので、超音波ヘッドを搭載したZステージの自重はキャンセルされる。したがって、ボールねじのナットには実質的にZステージ等の自重による軸方向荷重がかからず、ボールねじの直線運動をスムーズに行うことができ、位置決め精度を格段に向上させることができる。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、前記超音波ヘッドを軸受を介して前記Zステージに対して回転自在に支承したので、超音波ヘッドの角度を精度良く容易に矯正することができ、接合精度を向上させることができる。
【0013】
好ましくは、請求項5に記載の発明のように、前記一対のガイドバーの軸心を結ぶ線上に前記超音波ヘッドの加圧点を一致させれば、位置決め精度と加圧力の精度を向上させることができる。
【0014】
好ましくは、請求項6に記載の発明のように、前記超音波ヘッドの加圧力の精度を±0.5N以下に規制することにより、接合強度を低下させることなく安定した超音波接合を行うことができ、接合部の品質向上を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。図1は、本発明に係るフリップチップボンダーの実施形態を示す模式図である。このフリップチップボンダー1は、基台上に配設されたY1スライド2、このY1スライド2に載置されたX1スライド3、このX1スライド3に設けられた基板ステージ4、Y2スライド5とX2スライド6とで支持されたベアチップ用カメラ7、Y3スライド8で支持されたボンディングコレット9、X3スライド10、Zスライド11で支持された超音波ヘッド12、ベアチップ位置決めステージ13、および図示しないトレーステージと制御用コンピュータを備えている。トレーステージは上下動自在に配設され、ベアチップ14がその電極形成面を上に向けて多数収容されている。
【0016】
Y1スライド2、X1スライド3は、2つのACサーボモータの回転をボールねじ機構(図示せず)で直線方向に変換し、水平面内で直交する2方向に移動可能である。X1スライド3上には基板ステージ4が設けられ、図示しない移載手段によりプリント基板15が1枚ずつ移載される。移載されたプリント基板15は、基板ステージ4上で反りや歪みが矯正され、図示しないヒータにて予加熱される。
【0017】
ベアチップ用カメラ7は、例えばCCDカメラ等の上下2視野小型カメラからなり、基板ステージ4の上方で進退自在に配設されている。ベアチップ14をプリント基板15の手前でベアチップ位置決めステージ13に表裏を反転させて降ろし、Y3スライド8とX3スライド10で位置決めした後に、Y3スライド8に設けられたボンディングコレット9でベアチップ14を保持してプリント基板15上に載置する。このボンディングコレット9は、ベアチップ14をエアで吸着保持する吸着ノズル9aを有し、ベアチップ14の形状やサイズに応じて適宜交換自在となっている。Y2スライド5、X2スライド6、Y3スライド8、X3スライド10は、それぞれ2つのACサーボモータの回転をボールねじ機構(図示せず)で直線方向に変換し、水平面内で直交する2方向に移動可能である。
【0018】
基板ステージ4上に位置決めされたプリント基板15と、このプリント基板15に位置決めされたベアチップ14の上方に超音波ヘッド12がZスライド11に支持されて下降し、所定の位置で停止する。この超音波ヘッド12の先端部に、ヘッド回転中心と同軸芯になるようにバキューム孔(図示せず)を形成し、ベアチップ14を吸着保持する。バキューム孔はここで、キーボード、CRTを備えた制御用コンピュータは、このCRTの表示画面を見ながらキーボードから入力されるベアチップ14の種類等の情報パラメータと、その制御用コンピュータに内蔵されたプログラムにしたがって、フリップチップボンダー1の各部の動作を制御する。また、ベアチップ用カメラ7の撮影画像を画像処理し、その結果からボンディングコレット9で移送中のベアチップ14とプリント基板15との相対位置を確認する。
【0019】
図2は、本発明に係るフリップチップボンダーにおけるZスライドの実施形態を示す正面図、図3はその側面図、図4は図2の平面図である。このZスライド11は、ACサーボモータ16と、このモータ16のモータ軸16aにカップリング17を介して連結されたボールねじ軸18aと、このボールねじ軸18aに外嵌されたナット18bと、ナット18bを固着するZステージ19とを備えている。ここではこのZステージ19は想像線で示している。ボールねじ軸18aの外周面およびナット18bの内周面には螺旋状のねじ溝(図示せず)が形成され、これらねじ溝で形成されるボール転走路に多数のボール(図示せず)を転動自在に収容した、所謂ボールねじ18を構成している。このボールねじ18によってモータ16の回転をZ軸方向の直線運動に変換している。
【0020】
ボールねじ軸18aは、ハウジング20に対して転がり軸受21を介して回転自在に、かつ軸方向移動不可に支承されている。一方、ナット18bは、回転不可に、かつ軸方向移動自在にZステージ19に固着されている。なお、22、23は、ボールねじ18のストロークを規制するため、ボールねじ軸18aの端部に固着されたセットカラーである。
【0021】
Zステージ19は後述する静圧軸受24を介して一対のガイドバー25に対して軸方向移動自在に支持されている。このZステージ19の下端部には、調整ユニット26が配設されている。この調整ユニット26は、チップ向きを矯正するモータ27と、この向き矯正用のモータ27に、位置検出部(エンコーダ)28を介して連結された平行調整部29、およびこの平行調整部29に脱着可能に超音波ヘッド12が装着されている。平行調整部29は、Zステージ19に固着されたブラケット30に対して、転がり軸受31を介して回転自在に支承されている。
【0022】
また、このZステージ19を含め、調整ユニット26および超音波ヘッド12が、一対のコイルばね32でもって固定部に吊下げられている。したがって、これらの自重はキャンセルされ、前述したボールねじ18のナット18bには実質的にZステージ19等の自重による軸方向荷重がかからず、ボールねじ18の直線運動をスムーズに行うことができる。Zステージ19の上端部にはドグ33が突設され、このドグ33に対峙してロードセル34が配設されている。このロードセル34によって、超音波ヘッド12の加圧力を検出することができる。35は調整ねじで、一対のコイルばね32の一端を係止し、Zステージ19等の自重をキャンセルさせるための初期調整用、すなわち初期にロードセル34で検出される加圧力をゼロにするための高さ調整用として使用される。
【0023】
図5は静圧軸受24の実施形態を示す断面斜視図である。この静圧軸受24は、多孔質燒結合金からなる軸受部36と、この軸受部36に外嵌されたバックメタル37とから構成されている。このバックメタル37の内周面には、環状の吸気溝37aが形成され、この吸気溝37aを連通する吸気室37bを通して吸気口37cに開口している。吸気口37cは図示しない吸気管を介してエア供給源に連通している。
【0024】
軸受部36は、銅系の燒結金属と黒鉛等の固体潤滑材およびこれらを結合させるバインダーからなり、所定の圧力で金型内で成形し、その後熱処理されている。粉体の粒子サイズや成形圧力によって所望のサイズの気孔を形成することができ、さらに軸受面となる内周面を適宜目つぶし加工により所望の多孔質絞りを形成して高剛性な軸受を構成することができる。この多孔質燒結合金からなる軸受部36は、摩擦係数が極めて小さく、スティックスリップを可及的に抑制することができる。また、潤滑油が不要で、使用環境をクリーンに維持できると共に、メンテナンスフリーが実現できる特徴を有している。
【0025】
この多孔質燒結合金からなる静圧軸受24は、ハウジングに焼きばめで固着されている。ハウジングおよびガイドバー25はSUS304等の耐食性のある鋼からなり、ガイドバー25には必要に応じて硬質クロムメッキ等を施して表面の耐摩耗性を向上させるのが良い。また、供給エアはドライエアを使用し、1μm以下のフィルターを通して0.5MPa程度の静圧を維持している。
【0026】
静圧軸受24とガイドバー25とのラジアルすきまは、5〜15μmの範囲に規制し、流量を調整することにより、適宜所望の軸受剛性と負荷容量を設定することができる。通常軸受剛性は軸受のラジアルすきまに反比例するため、可能な限り小さく設定することで高精度なスライダーが得られるが、一対のガイドバー25の平行度や直角度および真円度を考慮し、本実施形態では7〜12μmに設定している。
【0027】
本実施形態では、静圧軸受の中で最も負荷容量を高くできる多孔質燒結合金からなる静圧軸受24を例示したが、これに限らず、オリフィス絞りや表面絞り、あるいは自成絞り形式の静圧軸受であっても良い。また、ここではガイドバー25は断面円形のバー材を使用したが、断面矩形の角材を使用しても良い。本出願人が実施した試験では、多孔質の燒結合金からなる静圧軸受24をZスライド11の案内機構として使用すると、超音波ヘッド12のZ軸制御精度が格段に向上し、1.0〜1.2μmの分解能が得られ、またベアチップ14の装着精度±5μm以下を達成することができた。また、加圧力を5〜100Nの範囲で、±0.5N以下の加圧精度を達成することができた。したがって、従来に比べ接合強度が向上し、シェア強度は単位バンプ当たり0.5N以上を達成することができ、接合における不良率を格段に抑制することができた。
【0028】
超音波ヘッド12は、調整ユニット26の下端部に取付けられる装着部38と、この装着部38に所定角度傾斜させて固定されているホーン軸39、およびホーン軸39の先端に配設された加圧ヘッド40とを備えている。前述した平行調整部29において、装着面に対してこの加圧ヘッド40の平行度を5μm以下に調整すると共に、最終的には基板ステージ4に対して平行度を2μm以下に調整する。また、図4に示すように、一対のガイドバー25の軸心を結んだ線上に、超音波ヘッド12における加圧ヘッド40の加圧点aが一致するように設定されている。これにより、Zステージ19の位置決め精度と、超音波ヘッド12の加圧力の精度を向上させることができる。
【0029】
この加圧ヘッド40には、加圧方向(Z軸方向)に対して縦振動成分によるベアチップ14へのダメージがない横方向成分のみの超音波振動(0〜10μm)が付与される。本出願人が実施した周波数とチップ追従性の試験(図6参照)では、振幅が3μm固定で、周波数40kHzで10000Gの最大加速度を得ることができ、略400ピンの接合を可能にした。
【0030】
次に、超音波接合のメカニズムを図7に示した模式図を用いて説明する。基板ステージ4上に載置されたプリント基板15にベアチップ14の電極面を形成した面を接触させ、これに加圧ヘッド40を所定の加圧力で押し当て、超音波振動を付与する訳であるが、加圧ヘッド40とベアチップ14間の摩擦係数をμ1、ベアチップ14とプリント基板15間の摩擦係数をμ2、そしてプリント基板15と基板ステージ4間の摩擦係数をμ3とした場合、μ1とμ3がμ2よりも大きくなるよう(μ1>>μ2、μ3>>μ2)、すなわち、ベアチップ14とプリント基板15間でのみ摺動が繰返されるように設定するのが好ましい。この状態で図8に示すように、加圧ヘッド40に横方向の超音波振動を付与すると、接触界面41近傍の原子が拡散し、両者を接合することができる。
【0031】
なお、前述した実施形態では、PET(ポリエチレンテレフタレート)製樹脂フィルムに金箔の端子、リード線を用いたが、それ以外にも有機系膜としてPI(ポリイミド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイト)等の樹脂基板、あるいはセラミックス基板を用いても良い。また、端子、リード線として金以外にも銅やアルミ箔を適用することもできる。
【0032】
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
【0033】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係るフリップチップボンダーは、電極形成面を上方に向けてトレーに収容されたベアチップを取出して、前記電極形成面を下方に反転させてプリント基板に実装するフリップチップボンダーにおいて、前記プリント基板を載置し位置決めする基板ステージを有する第1のXYスライドと、前記ベアチップとプリント基板の位置を検出するカメラと、このカメラを装着した第2のXYスライドと、前記トレーから前記ベアチップを取出し、このベアチップの表裏を反転させ、ベアチップ位置決めステージに載置する第1のコレットと、この位置決めステージ上の前記ベアチップの位置決めを行う第3のXYスライドと、前記第3のYスライドの先端部に装着され、前記ベアチップを保持して前記プリント基板上に載置する第2のコレットと、前記基板ステージの上方に配設され、前記ベアチップに所定の加圧力と超音波振動を付与する超音波ヘッドと、この超音波ヘッドを下端部に装着したZステージと、このZステージを進退自在に位置決めするZスライドと、前記カメラからの信号に基き、各部の動作を制御する制御コンピュータとを備え、前記Zスライドにモータを装着し、このモータの回転をボールねじ機構によって前記Zステージを直線運動に変換すると共に、前記Zステージを複数の静圧軸受を介して一対のガイドバーで案内支持するようにしたので、超音波ヘッドのZ軸制御精度が格段に向上し、ベアチップの装着精度±5μm以下を達成することができると共に、加圧力を5〜100Nの範囲で、±0.5Nの加圧精度を達成することができる。したがって、従来に比べ接合強度が向上し、接合における不良率を格段に抑制することができる。さらに、摩擦係数が極めて小さく、スティックスリップを可及的に抑制することができ、潤滑油が不要で使用環境をクリーンに維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフリップチップボンダーの実施形態を示す模式図である。
【図2】本発明に係るZスライドの実施形態を示す正面図である。
【図3】同上側面図である。
【図4】同上、図2の平面図である。
【図5】本発明に係る静圧軸受を示す断面斜視図である。
【図6】本発明に係る超音波ヘッドの周波数とチップ追従性との関係を示すグラフである。
【図7】本発明に係る超音波接合のメカニズムを示す模式図である。
【図8】同上
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・・・フリップチップボンダー
2・・・・・・・・・・・・・・・Y1スライド
3・・・・・・・・・・・・・・・X1スライド
4・・・・・・・・・・・・・・・基板ステージ
5・・・・・・・・・・・・・・・Y2スライド
6・・・・・・・・・・・・・・・X2スライド
7・・・・・・・・・・・・・・・カメラ
8・・・・・・・・・・・・・・・Y3スライド
9・・・・・・・・・・・・・・・ボンディングコレット
9a・・・・・・・・・・・・・・吸着ノズル
10・・・・・・・・・・・・・・X3スライド
11・・・・・・・・・・・・・・Zスライド
12・・・・・・・・・・・・・・超音波ヘッド
13・・・・・・・・・・・・・・ベアチップ位置決めステージ
14・・・・・・・・・・・・・・ベアチップ
15・・・・・・・・・・・・・・プリント基板
16、27・・・・・・・・・・・モータ
16a・・・・・・・・・・・・・モータ軸
17・・・・・・・・・・・・・・カップリング
18・・・・・・・・・・・・・・ボールねじ
18a・・・・・・・・・・・・・ボールねじ軸
18b・・・・・・・・・・・・・ナット
19・・・・・・・・・・・・・・Zステージ
20・・・・・・・・・・・・・・ハウジング
21、31・・・・・・・・・・・転がり軸受
22、23・・・・・・・・・・・セットカラー
24・・・・・・・・・・・・・・静圧軸受
25・・・・・・・・・・・・・・ガイドバー
26・・・・・・・・・・・・・・調整ユニット
28・・・・・・・・・・・・・・位置検出部
29・・・・・・・・・・・・・・平行調整部
30・・・・・・・・・・・・・・ブラケット
32・・・・・・・・・・・・・・コイルばね
33・・・・・・・・・・・・・・ドグ
34・・・・・・・・・・・・・・ロードセル
35・・・・・・・・・・・・・・調整ねじ
36・・・・・・・・・・・・・・軸受部
37・・・・・・・・・・・・・・バックアップメタル
37a・・・・・・・・・・・・・吸気溝
37b・・・・・・・・・・・・・吸気室
37c・・・・・・・・・・・・・吸気口
38・・・・・・・・・・・・・・装着部
39・・・・・・・・・・・・・・ホーン軸
40・・・・・・・・・・・・・・加圧ヘッド
41・・・・・・・・・・・・・・接触界面
a・・・・・・・・・・・・・・・加圧点
μ1、μ2、μ3・・・・・・・・摩擦係数

Claims (6)

  1. 電極形成面を上方に向けてトレーに収容されたベアチップを取出して、前記電極形成面を下方に反転させてプリント基板に実装するフリップチップボンダーにおいて、
    前記プリント基板を載置し位置決めする基板ステージを有する第1のXYスライドと、前記ベアチップとプリント基板の位置を検出するカメラと、このカメラを装着した第2のXYスライドと、前記トレーから前記ベアチップを取出し、このベアチップの表裏を反転させ、ベアチップ位置決めステージに載置する第1のコレットと、この位置決めステージ上の前記ベアチップの位置決めを行う第3のXYスライドと、前記第3のYスライドの先端部に装着され、前記ベアチップを保持して前記プリント基板上に載置する第2のコレットと、前記基板ステージの上方に配設され、前記ベアチップに所定の加圧力と超音波振動を付与する超音波ヘッドと、この超音波ヘッドを下端部に装着したZステージと、このZステージを進退自在に位置決めするZスライドと、前記カメラからの信号に基き、各部の動作を制御する制御コンピュータとを備え、前記Zスライドにモータを装着し、このモータの回転をボールねじ機構によって前記Zステージを直線運動に変換すると共に、前記Zステージを複数の静圧軸受を介して一対のガイドバーで案内支持したことを特徴とするフリップチップボンダー。
  2. 前記静圧軸受が多孔質燒結合金からなる請求項1に記載のフリップチップボンダー。
  3. 前記Zステージをばねで前記Zスライドに吊下げた請求項1または2に記載のフリップチップボンダー。
  4. 前記超音波ヘッドを軸受を介して前記Zステージに対して回転自在に支承した請求項1乃至3いずれかに記載のフリップチップボンダー。
  5. 前記一対のガイドバーの軸心を結ぶ線上に前記超音波ヘッドの加圧点を一致させた請求項1乃至4いずれかに記載のフリップチップボンダー。
  6. 前記超音波ヘッドの加圧力の精度を±0.5N以下に規制した請求項1乃至5いずれかに記載のフリップチップボンダー。
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KR101649073B1 (ko) * 2015-03-26 2016-08-18 (주) 예스티 반도체 패키지 제조를 위한 본딩 장치
CN106558524A (zh) * 2015-09-30 2017-04-05 捷进科技有限公司 芯片贴装机以及半导体器件的制造方法
TWI644750B (zh) * 2016-10-20 2018-12-21 科泰機械股份有限公司 倒裝晶片焊接裝置的加壓頭及包括其的加壓組件

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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