JP2004061828A - 照明装置 - Google Patents

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藤掛 英夫
Hiroto Sato
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Abstract

【課題】照明光の色温度を広範囲かつ連続的に制御することができる照明装置を提供することを目的とする。
【解決手段】光を放射する光源部と、光が透過するときに光の色温度を制御する光学フィルタ20とを有する照明装置であって、光学フィルタ20は、光の波長域及び分子配列に応じて吸収分光特性の異なる2色性色素23を含む液晶24と、液晶24を挟み込むように並置された透明電極25付きの透明基板26とを備えた少なくとも1つの液晶セル22a,22bを有し、透明電極25に印加する駆動電圧に応じて2色性色素23の分子配列を変化させて光学フィルタ20を透過する光の色温度を制御することにより上記課題を解決する。
【選択図】     図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明装置に係り、特に色温度を制御した光を出力する照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、照明装置は高機能化が求められるようになった。特に照明装置は、個人の嗜好,環境又は時間などに応じて照明光の色温度を自在に変えることが望まれている。色温度とは、物体の可視域での放射が黒体放射であると仮定して、その放射の色から推定される温度をいう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、照明光の色温度を変える為には、照明光の短波長域と長波長域との光強度バランスを広範囲かつ連続的に制御する必要がある。しかしながら、照明光の短波長域と長波長域との光強度バランスを制御して照明光の色温度を広範囲かつ連続的に制御できる照明装置は実現されていない。
【0004】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、照明光の色温度を広範囲かつ連続的に制御することができる照明装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決するため、本発明は、光を放射する光源部と、前記光が透過するときに前記光の色温度を制御する光学フィルタとを有する照明装置であって、前記光学フィルタは、前記光の波長域及び分子配列に応じて吸収分光特性の異なる2色性色素を含む液晶と、前記液晶を挟み込むように並置された透明電極付きの透明基板とを備えた少なくとも1つの液晶セルを有し、前記透明電極に印加する駆動電圧に応じて前記2色性色素の分子配列を変化させて前記光学フィルタを透過する前記光の色温度を制御することを特徴とする。
【0006】
このような照明装置では、光の波長域及び分子配列に応じて吸収分光特性の異なる2色性色素を液晶に含ませ、透明電極に印加する駆動電圧を変化させることにより、2色性色素の分子配列を変化させる。
【0007】
したがって、駆動電圧を連続的に変化させることにより2色性色素の吸収分光特性を連続的に変化させることができるので、入射される光の光強度バランスを制御して光の色温度を広範囲かつ連続的に制御することが可能である。
【0008】
また、本発明は、前記液晶セルは、前記液晶に短波長域の透過率が長波長域の透過率より大きい吸収分光特性の2色性色素を含むことを特徴とする。
【0009】
このような照明装置では、液晶セルが短波長域よりも長波長域の光を強く吸収する。したがって、長波長域と短波長域との光強度のバランスを制御することができる。
【0010】
また、本発明は、前記液晶セルは、前記液晶に長波長域の透過率が短波長域の透過率より大きい吸収分光特性の2色性色素を含むことを特徴とする。
【0011】
このような照明装置では、液晶セルが長波長域よりも短波長域の光を強く吸収する。したがって、長波長域と短波長域との光強度のバランスを制御することができる。
【0012】
また、本発明は、前記光学フィルタは、前記液晶に短波長域の透過率が長波長域の透過率より大きい吸収分光特性の2色性色素を含む少なくとも1つの液晶セルと、前記液晶に長波長域の透過率が短波長域の透過率より大きい吸収分光特性の2色性色素を含む少なくとも1つの液晶セルとを有することを特徴とする。
【0013】
このような照明装置では、液晶に長波長域の透過率が短波長域の透過率より大きい吸収分光特性の2色性色素を含む液晶セルと、液晶に短波長域の透過率が長波長域の透過率より大きい吸収分光特性の2色性色素を含む液晶セルとを用いることで、長波長域と短波長域との光強度のバランスを制御することができる。
【0014】
また、本発明は、前記吸収分光特性は、前記光学フィルタを透過する前の光の色温度と前記光学フィルタを透過した後の光の色温度とにおける黒体放射スペクトルの強度比から算出されることを特徴とする。
【0015】
このような照明装置では、光学フィルタを透過する前の光の色温度と透過した後の光の色温度とにおける黒体放射スペクトルの強度比から吸収分光特性を算出することができる。
【0016】
また、本発明は、前記光源部は、白色光源であることを特徴とする。
【0017】
このような照明装置では、放射分光特性がほぼ平坦な白色光源を光源部として用いることができる。したがって、光源部から放射される光の可視光領域における放射分光特性をほぼ平坦とすることができる。
【0018】
また、本発明は、前記光源部は、キセノン放電ランプ又はメタルハライド放電ランプであることを特徴とする。
【0019】
このような照明装置では、放射分光特性がほぼ平坦なキセノン放電ランプ又はメタルハライド放電ランプを光源部として用いることができる。したがって、光源部から放射される光の可視光領域における放射分光特性をほぼ平坦とすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0021】
図1は、本発明の照明装置の一実施例の構成図を示す。照明装置1は、光源10,光学フィルタ20,駆動電源30を備えるように構成される。
【0022】
光源10は光40を放出し、その光40を光学フィルタ20に入射する。駆動電源30は、光学フィルタ20に駆動電圧を印加する。光学フィルタ20は光源10から入射された光を透過させるときに、駆動電源30から印加された駆動電圧に応じて光の色温度を制御する。光学フィルタ20に入射された光40は、照明光50として光学フィルタ20から出力される。
【0023】
色温度を変換する光学フィルタ20の透過分光特性は、プランクの黒体放射理論に基づき求められる。即ち、光源10から入射される光40の黒体放射スペクトルと、変換したい色温度の照明光50の黒体放射スペクトルとを算出し、そのその黒体放射スペクトルの強度比を求めることにより、光学フィルタ20の透過分光特性を得ることができる。
【0024】
図2は、本発明による光学フィルタの入射光の波長と透過率との関係を説明する一例の図を示す。図2では、光源10から入射される色温度5600Kの光40を、色温度3000K,4000K,7000K又は10000Kの照明光50に変換するための透過分光特性を示している。
【0025】
例えばグラフ101は、5600Kの白色光(例えば、直射日光)を3000Kの照明光50(例えば、白熱ランプ光など)に変換するための透過分光特性を示している。グラフ102は、5600Kの白色光を4000Kの照明光50に変換するための透過分光特性を示している。
【0026】
グラフ103は、5600Kの白色光を7000Kの照明光50に変換するための透過分光特性を示している。また、グラフ104は、5600Kの白色光を10000Kの照明光50(例えば、青空光など)に変換するための透過分光特性を示している。
【0027】
したがって、光学フィルタ20に入射される光40の色温度を大きく変換するためには、色温度の変化がない平坦な透過分光特性から、両方向に傾斜した透過分光特性に変換できる光学フィルタ20を実現する必要がある。
【0028】
次に、光学フィルタ20の詳細に説明する。図3は、光学フィルタの一実施例の構成図を示す。光学フィルタ20は、1枚の偏光板21,2枚の液晶セル22a,22bを備えるように構成される。なお、図3の光学フィルタ20は一例として2枚の液晶セル22a,22bを備えているが、2枚の液晶セル22a,22bを備える構成に限るものでなく、少なくとも1枚の液晶セルを備える構成であればよい。
【0029】
偏光板21は、光源10から入射される光40の振動方向を一方向に揃えて液晶セル22aに出力する。液晶セル22a,22bは、分子配列によって光吸収率が異なる2色性色素23を含む液晶24と、その液晶24を挟み込む2枚のガラス基板26とを備える。なお、液晶セル22a,22bは透過分光特性の傾斜方向が例えば図2のグラフ102とグラフ103とのように異なっており、光吸収の波長依存性が逆転している。
【0030】
また、ガラス基板26は、液晶24側に透明電極25を備える。透明電極25は、リード線を介して駆動電源30に接続されており、交流又は直流の駆動電圧が印加される。
【0031】
液晶セル22a,22bの透明電極25に駆動電圧が印加されていない又は印加されている駆動電圧が小さい場合、細長い分子構造の液晶24及び2色性色素23はガラス基板26に対して平行に配向(ホモジニアス配向)しており、2色性色素23の長軸方向に振動する偏光を強く吸収(ハイルマイヤー型ゲストホスト動作)する。
【0032】
液晶セル22a,22bには異なる吸収分光特性の2色性色素23が用いられており、可視光域の短波長成分及び長波長成分を強く吸収する。したがって、液晶セル22a,22bは、それぞれ個別に照明光50の色温度を低下及び増加させる。
【0033】
液晶セル22a,22bの透明電極25に十分な駆動電圧が印加されると、細長い分子構造の液晶24及び2色性色素23は電界方向に再配向し、ガラス基板26に対して垂直に立ち上がる。つまり、2色性色素23による短波長成分及び長波長成分の吸収が減少するため、液晶セル22a,22bの透過分光特性は平坦になる。したがって、液晶セル22a,22bを透過した照明光50の色温度は変化しない。
【0034】
液晶セル22a,22bの何れか一方の透明電極25に十分な駆動電圧が印加されると、十分な駆動電圧が印加された液晶セル22a又は22bの液晶24及び2色性色素23が電界方向に再配向し、ガラス基板26に対して垂直に立ち上がる。つまり、十分な駆動電圧が印加された液晶セル22a又は22bの2色性色素23による短波長成分又は長波長成分の吸収が減少するため、液晶セル22a及び22bを透過した照明光50の色温度は低下又は増加する。
【0035】
例えば、液晶セル22aの2色性色素23が可視光域の短波長成分を強く吸収する吸収分光特性を有し、液晶セル22bの2色性色素23が可視光域の長波長成分を強く吸収する吸収分光特性を有する場合、液晶セル22aの透明電極25に十分な駆動電圧が印加されると照明光50の色温度は増加する。一方、液晶セル22bの透明電極25に十分な駆動電圧が印加されると照明光50の色温度は低下する。
【0036】
2色性色素23の配向は透明電極25に印加される駆動電圧の強度に応じて連続的に変化するため、その駆動電圧を調整することにより、液晶セル22a,22bの透過分光特性を連続的に変化させることができる。
【0037】
したがって、照明装置1は液晶セル22a,22bの透明電極25に印加する駆動電圧を変化させることで、液晶24及び2色性色素23の配列方向を連続的に変化させ、光学フィルタ20の透過分光特性をアナログ的に制御することができる。したがって、本発明の照明装置1は、照明光50の色温度を広範囲かつ連続的に制御することが可能である。
【0038】
図3の光学フィルタ20は2枚の液晶セル22a及び22bを備える構成について説明したが、何れか一方の液晶セル22a又は22bで光学フィルタ20を構成した場合であっても照明光50の色温度を連続的に低下又は増加させることができる。なお、1枚の液晶セル22a又は22bで光学フィルタ20を構成した場合、色温度の制御範囲は狭まる。一方、3枚以上の液晶セルを組み合わせれば、さらに色温度の制御範囲を拡げることも可能となる。
【0039】
また、図3の光学フィルタ20では、光利用率を低減させる偏光板21を用いているが、光吸収の偏光依存性を解消すれば偏光板21を用いなくてもよい。例えば2色性色素23が光40の分子長軸方向の振動成分(偏光)を強く吸収するため、透過分光特性の同じ液晶セル22a,22bを液晶24及び2色性色素23の分子配向が直交するように積層することにより、光吸収の偏光依存性を解消できる。
【0040】
そして、液晶セル22a,22bの透明電極25に等しい駆動電圧を印加するようにすれば、光源10から入射される光40の全ての偏光成分に対して吸収および透過が起こる。
【0041】
また、液晶24の配列をねじり、ねじれ軸をガラス基板26に対して水平または垂直方向にしたホワイトテーラー型液晶セルを構成することにより、偏光板21を配置することなく1枚のホワイトテーラー型液晶セルだけで光学フィルタ20を構成できる。したがって、1枚のホワイトテーラー型液晶セルだけで光学フィルタ20を構成する場合、光40の利用効率を高めることができる。
【0042】
また、図3では、液晶セル22a,22bがホモジニアス配向のため、誘電率異方性が正の液晶24を用いるが、駆動電圧が印加されていない状態でガラス基板26に対して垂直に立ったホメオトロピック配向も応用可能である。ホメオトロピック配向を応用する場合、誘電率異方性が負の液晶24を利用する。
【0043】
さらに、液晶24は、ネマティック液晶,コレステリック液晶,スメクティック液晶を液晶材料として用いることができるが、高速応答を得るためにネマティック液晶が有用である。なお、スメクティック液晶の一種である強誘電性液晶を用いることもできる。
【0044】
図2のグラフ101〜104の透過分光特性のように、長波長域から短波長域にかけて吸収が連続的に増加又は短波長域から長波長域にかけて吸収が連続的に増加する液晶セル22a,22bを2色性色素23の調合により設計すれば、照明光50の色温度を広範囲かつ連続的に制御することができる。
【0045】
なお、2色性色素23は固有の分子構造に起因する吸収ピークを持つため、長波長域から短波長域にかけて吸収が連続的に増加又は短波長域から長波長域にかけて吸収が連続的に増加する液晶セル22a,22bは、少なくとも1種類の2色性色素23を調合することで得られる。例えば吸収率が高いアゾ系色素、アントラキノン系色素などが2色性色素23として有用である。
【0046】
図1の光源10は、白熱ランプ,蛍光ランプなどの従来の光源を用いることもできるが、連続スペクトルの放射分光特性が可視光域でほぼ平坦なキセノン放電ランプやメタルハライド放電ランプなどが有用である。光源10にキセノン放電ランプやメタルハライド放電ランプなどを用いた場合、照明光50の色温度を広範囲に増減できる。また、光源10にキセノン放電ランプやメタルハライド放電ランプなどを用いた場合、連続スペクトルを有することにより優れた演色性を実現できる。
【0047】
また、図1の駆動電源30は液晶セル22a,22bの透明電極25に印加する交流又は直流の駆動電圧を発生するだけの簡易な電子回路構成である。したがって、照明装置1は光学フィルタ20,駆動電源30を一体化して構成することにより、小型化が可能である。
【0048】
以下、光学フィルタ20の作成手順の一例として、図3の構成の光学フィルタ20の作成手順について説明していく。
【0049】
まず、照明光50の色温度を減少又は増加させる液晶セル22a,22bとして、それぞれ異なる2色性色素23を添加したマネティック液晶を透明電極25付きガラス基板26で挟んでセル化する。そのとき、液晶分子を一様に配向させるため、予めラビング処理を施したポリイミド配向膜(例えば、厚さ0.05μmのポリイミド樹脂など)を透明電極25上に設ける。
【0050】
光学フィルタ20は、例えば上記のように作成した2枚の液晶セル22a,22b及び偏光板21を積層することで作成できる。作成した光学フィルタ20の透過分光特性を図4に表す。
【0051】
図4は、本発明による光学フィルタの透過分光特性と駆動電圧との関係を説明する一例の図を示す。図4中、グラフ111は液晶セル22a及び22bの透明電極25に駆動電圧(例えば、10V)を印加する場合の透過分光特性を表している。
【0052】
グラフ112は、液晶セル22aの透明電極25に駆動電圧を印加し、液晶セル22bの透明電極25に駆動電圧を印加しない場合の透過分光特性を表している。また、グラフ113は、液晶セル22aの透明電極25に駆動電圧を印加せず、液晶セル22bの透明電極25に駆動電圧を印加する場合の透過分光特性を表している。
【0053】
グラフ111は、ほぼ平坦な透過分光特性を表している。グラフ112は、短波長域から長波長域にかけて吸収が増加する透過分光特性を表している。また、グラフ113は、長波長域から短波長域にかけて吸収が増加する透過分光特性を表している。
【0054】
したがって、光学フィルタ20は液晶セル22a又は22bの透明電極25に印加する駆動電圧の組合せを制御することで、ほぼ平坦な吸収分光特性,両方向に傾斜した吸収分光特性を実現することが可能である。
【0055】
さらに、図3の構成の光学フィルタ20と、キセノンランプ(色温度5600K)で構成された光源10とを組み合わせた照明装置1について、液晶セル22a又は22bの透明電極25に印加する駆動電圧と照明光50の色温度との関係を図5を参照しつつ説明する。
【0056】
図5は、本発明による光学フィルタの駆動電圧と色温度との関係を説明する図を示す。図5では、液晶セル22aの透明電極25に駆動電圧を印加せず、液晶セル22bの透明電極25に駆動電圧を印加する場合に、色温度が5600Kの光40が3800Kの照明光50に変換されることを表している。
【0057】
液晶セル22a及び22bの透明電極25に駆動電圧を印加する場合に、色温度が5600Kの光40が5300Kの照明光50に変換されることを表している。また、液晶セル22aの透明電極25に駆動電圧を印加し、液晶セル22bの透明電極25に駆動電圧を印加しない場合に、色温度が5600Kの光40が8200Kの照明光50に変換されることを表している。
【0058】
したがって、光学フィルタ20は液晶セル22a又は22bの透明電極25に印加する駆動電圧の組合せを制御することで、照明光50の色温度を3800Kから8200Kまで広範囲に制御できる。なお、駆動電圧の変化に対する光学フィルタ20の応答速度は、高速(例えば、30ms秒以下)である。
【0059】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、光の波長域及び分子配列に応じて吸収分光特性の異なる2色性色素を液晶に含ませ、透明電極に印加する駆動電圧を変化させることにより、2色性色素の吸収分光特性を連続的に変化させ、入射される光の光強度バランスを制御して光の色温度を広範囲かつ連続的に制御することが可能である。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明装置の一実施例の構成図である。
【図2】本発明による光学フィルタの入射光の波長と透過率との関係を説明する一例の図である。
【図3】光学フィルタの一実施例の構成図である。
【図4】本発明による光学フィルタの透過分光特性と駆動電圧との関係を説明する一例の図である。
【図5】本発明による光学フィルタの駆動電圧と色温度との関係を説明する図である。
【符号の説明】
1  照明装置
10  光源
20  光学フィルタ
21  偏光板
22a,22b  液晶セル
23  2色性色素
24  液晶
25  透明電極
26  ガラス基板
30  駆動電源
40  光
50  照明光

Claims (7)

  1. 光を放射する光源部と、前記光が透過するときに前記光の色温度を制御する光学フィルタとを有する照明装置であって、
    前記光学フィルタは、前記光の波長域及び分子配列に応じて吸収分光特性の異なる2色性色素を含む液晶と、
    前記液晶を挟み込むように並置された透明電極付きの透明基板とを備えた少なくとも1つの液晶セルを有し、
    前記透明電極に印加する駆動電圧に応じて前記2色性色素の分子配列を変化させて前記光学フィルタを透過する前記光の色温度を制御することを特徴とする照明装置。
  2. 前記液晶セルは、前記液晶に短波長域の透過率が長波長域の透過率より大きい吸収分光特性の2色性色素を含むことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 前記液晶セルは、前記液晶に長波長域の透過率が短波長域の透過率より大きい吸収分光特性の2色性色素を含むことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  4. 前記光学フィルタは、前記液晶に短波長域の透過率が長波長域の透過率より大きい吸収分光特性の2色性色素を含む少なくとも1つの液晶セルと、
    前記液晶に長波長域の透過率が短波長域の透過率より大きい吸収分光特性の2色性色素を含む少なくとも1つの液晶セルと
    を有することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  5. 前記吸収分光特性は、前記光学フィルタを透過する前の光の色温度と前記光学フィルタを透過した後の光の色温度とにおける黒体放射スペクトルの強度比から算出されることを特徴とする請求項1乃至4何れか一項記載の照明装置。
  6. 前記光源部は、白色光源であることを特徴とする請求項1乃至5何れか一項記載の照明装置。
  7. 前記光源部は、キセノン放電ランプ又はメタルハライド放電ランプであることを特徴とする請求項1乃至5何れか一項記載の照明装置。
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