JP2004060510A - ボルト締付装置 - Google Patents

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JP2004060510A JP2002219168A JP2002219168A JP2004060510A JP 2004060510 A JP2004060510 A JP 2004060510A JP 2002219168 A JP2002219168 A JP 2002219168A JP 2002219168 A JP2002219168 A JP 2002219168A JP 2004060510 A JP2004060510 A JP 2004060510A
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Hisao Tanaka
田中 久雄
Shunji Sukai
須貝 俊二
Shuji Yanagi
柳 修二
Masayuki Suganuma
菅沼 雅之
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Abstract

【課題】ボルト締付時の爪付キーワッシャの反ボルト締め込み方向への押付作業を手離れ化できるようにする。
【解決手段】回転テーブル18を所要ピッチで回転できるインデックステーブル装置17の一側に、近接、離反方向にスライド可能にキャリッジ27を設け、その上にナットランナ21を設置する。キャリッジ27先端部に、ナットランナ21のソケット20先端面に沿ってワッシャ押付片32を昇降作動できるようにしたワッシャ押付装置23を設ける。回転テーブル18上に可変静翼1を仮組みしたVSVケース5を載置し、その可変静翼取付用ボルト14にナットランナ21のソケット20を嵌合させた後、ワッシャ押付片32を上昇させることにより、首下部に嵌合している爪付キーワッシャ11に押し付けて、ボルト弛み方向の押付力を作用させ、この状態でナットランナ21により可変静翼取付用ボルト14を締め付けさせる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガスタービンエンジンの圧縮機の前段に設けられるVSV機構における可変静翼取付用ボルトの締め付け作業に用いるボルト締付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
航空機用エンジン等として用いられているガスタービンエンジンでは、圧縮機の不安定作動(サージ)を防止して安定した起動を行わせるために、圧縮機の前段に、VSV(Variable Stator Vane:可変静翼)機構を設けるようにしている。
【0003】
かかるVSV機構は、図5及び図6に示す如く、可変静翼1のスピンドル(支持軸)2の頂部外周部の対向位置に平行2面取り部3を形成すると共に、頂部中心位置にねじ孔4を形成しておき、後工程で圧縮機ケーシングの前端部に一体に取り付けられるようにしてある短い円筒状のVSVケース5の周方向所要間隔の多数個所(たとえば、4段圧縮機用のものでは62個所、5段圧縮機用のものでは64個所)にて外周面部側に立ち上げるようにして設けてある支持筒6内に、上記スピンドル2を、ブッシュ7を介して挿通させて回転自在に支持させ、且つ上記支持筒6から突出するスピンドル2の頂部の平行2面取り部3の位置に、先端部を同期リング8に連結したレバーアーム9の基端部を嵌合させ、更に、該レバーアーム9に設けてあるスロット10に嵌合する爪12を有し且つボルトロック用のタブ13を備えた爪付キーワッシャ11を挟んで、可変静翼取付用ボルト14を上記スピンドル2の頂部のねじ孔4に螺合させて締め付け、上記爪付キーワッシャ11のタブ13を、図6の右側の可変静翼取付用ボルト14に嵌めた爪付キーワッシャ11の如き状態から図6の中央及び左側の可変静翼取付用ボルト14に嵌めた爪付キーワッシャ11の如く可変静翼取付用ボルト14のボルトヘッド15に沿わせ折り曲げて、該可変静翼取付用ボルト14の弛み止めを行うようにしてなる構成として、同期リング8を周方向に回動変位させることにより、レバーアーム9、スピンドル2を介してすべての可変静翼1を同期して角度調整できるようにしてある。
【0004】
ところで、上記可変静翼取付用ボルト14を締め付けたときにレバーアーム9のスロット10内にて爪付キーワッシャ11の爪12の弛み側に隙間ができると、その後、該爪12がスロット10内にて弛み側に動くことで、爪付キーワッシャ11とともに可変静翼取付用ボルト14が弛み側へ動いてしまう虞が生じるため、可変静翼取付用ボルト14の締め付け作業においては、爪付キーワッシャ11の爪12の弛み側に隙間が残らないように該爪付キーワッシャ11を可変静翼取付用ボルト14の弛み方向に押し付けながら行う必要がある。
【0005】
そのため、従来は、図6に二点鎖線で示す如く、作業者が、手作業によりドライバー16等を用いて爪付キーワッシャ11の爪12をレバーアーム9のスロット10内にてボルトの弛み方向へ押し付けながら、可変静翼取付用ボルト14の締め付け作業を行うようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したように、従来の可変静翼取付用ボルト14の締め付け作業では、各可変静翼取付用ボルト14ごとに、爪付キーワッシャ11をボルト弛み方向へ押し付けるという手作業を行わなければならず、しかも、作業者が一人で作業する場合には、一方の手で爪付キーワッシャ11の押し付けを行いながら、他方の手で図示しないレンチ等を操作して規定トルクとなるように可変静翼取付用ボルト14の締め付けを行わなければならず、手間や労力、時間が嵩むという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、可変静翼取付用ボルトの締め付け作業時に要していた手作業による爪付キーワッシャの押し付け作業を不要にでき、更には、上記可変静翼取付用ボルトの締め付け作業を自動化できるボルト締付装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、多数の可変静翼を周方向に並べて配置して該各可変静翼に同期リング側のレバーアームを爪付キーワッシャを介在して可変静翼取付用ボルトで固定するようにしてあるVSVケースを、回転できるように備え、上記回転するVSVケースの各可変静翼ごとに可変静翼取付用ボルトに締付力を与えるナットランナと、該ボルトの締付時に上記爪付キーワッシャをボルトの緩み方向に押し付けておくようにするワッシャ押付装置とを同時にVSVケースに法線方向から近接、離反できるように備えてなる構成とする。
【0009】
VSVケースの支持筒に可変静翼のスピンドルを回転自在に支持させると共に、該スピンドルの先端部に、同期リングに取り付けたレバーアームの基端部を、爪付キーワッシャを介在させて上記スピンドルのねじ孔に軽く締めこんだ可変静翼取付用ボルトにより組みつけた仮組み状態のVSVケースを、可変静翼の周方向配置に応じた所要の角度ピッチで回転させ、各可変静翼取付用ボルトのボルトヘッドを順次ナットランナに正対させた状態にて、ナットランナを、上記VSVケースに近接させて、該ナットランナのソケットを正対する可変静翼取付用ボルトのボルトヘッドに嵌合させると、上記ナットランナの移動に伴って、ワッシャ押付装置も移動させられ、これにより、該ワッシャ押付装置は、上記ソケットにボルトヘッドを嵌合させた可変静翼取付用ボルトの首下部に配される爪付キーワッシャの近傍に配置させられるため、該ワッシャ押付装置により爪付キーワッシャのボルト弛み方向への押し付けを行いながら、ナットランナによる上記可変静翼取付用ボルトの締付作業を行うことが可能になる。
【0010】
又、VSVケースの回転を、可変静翼の枚数に対応した所要の角度ピッチで断続的に回転させるようにしてあるインデックステーブル装置により行わせるようにした構成とすることにより、VSVケースを、自動的に可変静翼の周方向配置に応じた所要の角度ピッチで断続的に回転させることができる。
【0011】
更に、ワッシャ押付装置を、上下方向にスライドできるようにしたワッシャ押付片と、該ワッシャ押付片を昇降させるための昇降用アクチュエータとを備えてなる構成として、該昇降用アクチュエータにより上記ワッシャ押付片を上昇させることにより、該ワッシャ押付片を可変静翼取付用ボルトの首下部に配される爪付キーワッシャのタブに押し付けて該爪付キーワッシャをボルト緩み方向に押し付けることができるようにした構成とすることにより、爪付キーワッシャをボルト弛み方向へ押し付けるためのワッシャ押付装置を容易に構成することができる。
【0012】
更に又、ナットランナ移動用のアクチュエータと、昇降用アクチュエータと、インデックステーブル装置における回転駆動機構を制御するための制御装置を備えた構成とすることにより、爪付キーワッシャのボルト弛み方向への押し付けを行いながらの可変静翼取付用ボルトの締付作業を全自動化することが可能になる。
【0013】
更に又、ナットランナによる可変静翼取付用ボルトの締付作業時に作用させる締付トルクを記録するための記録装置を備えた構成とすることにより、締付作業後に、各可変静翼取付用ボルトが規定トルクで締め付けられたか否かの確認が容易にできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1乃至図4は本発明のボルト締付装置の実施の一形態を示すもので、支持架台24上に、回転駆動機構19を介して回転テーブル18を載置して、該回転テーブル18と回転駆動機構19とからインデックステーブル装置17を構成し、該インデックステーブル装置17の回転テーブル18上面に、図5及び図6に示したVSV機構におけるVSVケース5を同軸心上に載置し、回転駆動機構19により、上記VSVケース5に取り付ける可変静翼1の周方向配置に応じた所要のピッチで断続的に回転させるようにする。
【0016】
詳述すると、VSVケース5への可変静翼1の取り付けは、可変静翼取付用ボルト14を仮締めした仮組み状態、すなわち、図5及び図6に示すVSVケース5と同様に、VSVケース5の各支持筒6にそれぞれ可変静翼1のスピンドル2をブッシュ7を介して支持させ、且つ該各スピンドル2の先端部に、先端側が同期リング8に連結してあるレバーアーム9の基端部を、爪付キーワッシャ11を介在させて嵌合させた後、その外側に可変静翼取付用ボルト14を手で軽く締めて取り付けた状態の仮組み状態としてあるVSVケース5を、回転テーブル18上に同軸心上となるように配置して、図示しない取付治具により固定できるようにしてあり、更に、回転駆動機構19は、上記回転テーブル18上に載置した可変静翼1が仮組みされているVSVケース5を、1つの可変静翼1の取付位置を基準(ゼロ点)として、VSV仮組みケース5に取り付けてある可変静翼1の枚数が、たとえば、62枚の場合には360/62度ずつ、又、64枚の場合には360/64度ずつとなるように、回転テーブル18を断続的に回転させるときの送りピッチを切替えることができるようにしてある。
【0017】
上記支持架台24上におけるインデックステーブル装置17の一側には、水平な支持台25を設置して、該支持台25上における左右位置に、上記回転テーブル18の回転中心方向にナットランナ21が進退移動できるように一対のガイドレール26を平行に配置し、該ガイドレール26上に、キャリッジ27をスライド自在に取り付けて、該キャリッジ27上に、上記可変静翼取付用ボルト14のボルトヘッド15を嵌合させるソケット20を先端に有するナットランナ21を支持部材28を介して水平状態に支持させ、且つ上記支持台25上における反インデックステーブル装置17側端部に、アクチュエータ22をインデックステーブル装置17方向に向けて取付部材29を介し取り付けて、該アクチュエータ22の作動ロッド22aの先端部を、上記キャリッジ27の反インデックステーブル装置17側端部に連結し、上記アクチュエータ22の伸縮作動により、上記キャリッジ27と一体にナットランナ21を、インデックステーブル装置17に対して近接、離反する方向へ移動させることができるようにする。
【0018】
又、上記ナットランナ21のソケット20の先端面よりもわずかに先端側位置にて、上記ソケット20を可変静翼取付用ボルト14のボルトヘッド15に嵌合させたときに、該可変静翼取付用ボルト14の首下部に配する爪付キーワッシャ11をボルト弛み方向に押すことができるようにしてあるワッシャ押付装置23を、上記ナットランナ21と一体にVSVケース5に対して近接、離反できるよう備えた構成とする。すなわち、ワッシャ押付装置23は、上記キャリッジ27のインデックステーブル装置17側端部におけるナットランナ21の下方位置にあって、先端がナットランナ21のソケット20の先端部位置まで水平に突出するT字型のアーム部材30の基端部を、上下方向に伸縮可能なガイド機構31を介して上下方向にスライドできるようにしてあり、上記アーム部材30の先端には、可変静翼取付用ボルト14の首下部に嵌合させる爪付キーワッシャ11の厚さとほぼ同等か、あるいはわずかに薄い平板状のワッシャ押付片32を、上記ナットランナ21のソケット20の先端面位置に沿うよう上方に突出させて取り付けてある。上記ガイド機構31は、キャリッジ27の上面の左右両側位置に設置した上下方向に伸縮作動できる昇降用アクチュエータ33からなり、該昇降用アクチュエータ33の作動ロッド33a先端部に、上記アーム部材30の基端部の下面を取り付けて、該各昇降用アクチュエータ33の同期した伸縮作動により、アーム部材30と一体にワッシャ押付片32をナットランナ21のソケット20の先端面に沿わせて昇降作動できるようにしてあり、キャリッジ27を移動させてインデックステーブル装置17の回転テーブル18上に載置するVSVケース5に上記ナットランナ21とワッシャ押付装置23を近接させ、組み付けてある可変静翼1の取付用ボルト14のボルトヘッド15にナットランナ21のソケット20を嵌合させた後、上記昇降用アクチュエータ33を伸長させてアーム部材30を介しワッシャ押付片32を上昇させることにより、図4に一点鎖線で示す如く、該ワッシャ押付片32を、上記可変静翼取付用ボルト14の首下部に嵌合させてある爪付キーワッシャ11の爪12よりもボルト締め込み方向下流側に位置するタブ13に、下方より押し当てて、該爪付キーワッシャ11に、ボルト締め込み方向とは逆方向の押し付け力を作用させることができるようにする。
【0019】
更に、インデックステーブル装置17の回転テーブル18上に可変静翼1が仮組みされて載置されているVSVケース5にナットランナ21をアクチュエータ22の伸長作動により近接させたときに、該ナットランナ21のソケット20が上記VSVケース5仮組みにおける可変静翼取付用ボルト14のボルトヘッド15に嵌合する位置で上記キャリッジ27のインデックステーブル装置17側への移動を停止させることができるようにするために、キャリッジ27の反インデックステーブル装置17側端部におけるアクチュエータ22と干渉しない位置に、下端部が支持台25近傍まで下方に突出するようにした突出部材34を取り付けると共に、支持台25上における上記突出部材34の移動軌跡と対応する所要位置にストッパ35を設けて、該ストッパ35に上記突出部材34を衝合させることによりキャリッジ27のインデックステーブル装置17側への移動を止めることができるようにする。上記ストッパ35は、組み付けるべき可変静翼1の枚数が異なるとVSVを取り付けるケース5の径が相違することがあることから、上記突出部材34の移動軌跡に沿わせて該突出部材34と対向するように配置したアクチュエータ36の基端部を、取付部材37を介して支持台25の上面に取り付けると共に、アクチュエータ36の作動ロッド36aの先端部に、上記突出部材34に衝合させるための衝合部材38を取り付けてなる構成として、上記アクチュエータ36を伸縮させて衝合部材38の位置を変えることにより、上記突出部材34が衝合部材38に当る位置を変化させて、キャリッジ27と一体に移動するナットランナ21のソケット20の回転テーブル18近接側へのストロークエンドを、VSVケース5の径に対応させて調節できるようにしてある。
【0020】
又、VSVケース5は高さ寸法が相異する場合もある。このため、最も高い寸法を備えたVSVケース5をインデックステーブル装置17の回転テーブル18上に載置したときに、組み付けられている可変静翼取付用ボルト14の高さ位置と、ナットランナ21のソケット20の高さ位置が一致するように設定しておき、高さ寸法が低いVSVケース5を用いた場合には、回転テーブル18上に、所要の厚みを備えた図示しないスペーサーを載置すると共に、該スペーサー上に高さの低いVSVケース5を載置することにより、VSVケース5の高さ寸法が相違しても支障なく対応できるようにしてある。
【0021】
更に又、上記インデックステーブル装置17における回転駆動機構19と、ナットランナ21と、アクチュエータ22を連係して制御するための制御装置39を備える。該制御装置39は、インデックステーブル装置17の回転テーブル18上に、VSVが仮組みされたケース5を載置し固定した状態にて、VSVケース5に取り付けられている可変静翼1の枚数、及び、上記VSVケース5の径の寸法を入力すると、先ず、一つの可変静翼1の取付位置にてインデックステーブル装置17の回転駆動機構19に対してゼロ点合わせと、可変静翼1の取付枚数に応じた送りピッチの設定を行わせると共に、上記VSVケース5の寸法に対応した位置で、ナットランナ20のVSVケース5側への移動を止めることができるように、ストッパ35のアクチュエータ36の伸縮量を調整させ、次に、アクチュエータ22に伸長指令を与えてキャリッジ27と一体にナットランナ21をVSVケース5に近接させて、ゼロ点位置にある可変静翼取付用ボルト14のボルトヘッド15にソケット20を嵌合させ、次いで、昇降用アクチュエータ33に伸長指令を与えて、アーム部材30とともにワッシャ押付片32を上昇させ、上記可変静翼取付用ボルト14の首下部に配してある爪付キーワッシャ11に対してボルト弛み方向の押付力を作用させてから、ナットランナ21にソケット20の回転指令を与えて、該ナットランナ21に嵌合している可変静翼取付用ボルト14の締め付けを行わせるようにしてある。又、その後、ナットランナ21よりボルト締付力が規定トルクに達したという信号が発せられて制御装置39に入力されると、該制御装置39は、ナットランナ21によるソケット20の回転停止を行わせた後、昇降用アクチュエータ33に収縮指令を与えてアーム部材30と一体にワッシャ押付片32を下降させて退避させ、次いで、アクチュエータ22に収縮指令を与えて作動ロッド22aを収縮側のストロークエンドまで収縮させることによりキャリッジ27と一体にナットランナ21を後退させて該ナットランナ21のソケット20を、締め付けの終了した可変静翼取付用ボルト14から取り外し、しかる後、回転駆動機構19に回転指令を与え、上記VSVケース5に取り付けられている可変静翼1の枚数に応じた所要の送りピッチで回転テーブル18を回転させて、新たな可変静翼取付用ボルト14をナットランナ21のソケット20に正対させた後、上記と同様の手順で各操作を行わせるべく、アクチュエータ22、昇降用アクチュエータ33、ナットランナ21にそれぞれ所要の指令を所要順序で与えるようにしてあり、このような指令を最初に設定した可変静翼1の枚数に対応した回数だけ順次繰り返して発することができるようにしてある。
【0022】
更に又、上記制御装置39には、プリンター等の記録装置40を接続して設けて、VSVケース5の各可変静翼ボルト14に対してナットランナ21による締付作業を行ったときに、該ナットランナ21から制御装置39へ出力される各可変静翼取付用ボルト14に作用させた締付トルクの実測値を、上記記録装置40によりプリントアウト等の所要の記録方法で記録させるようにする。
【0023】
なお、41は支持架台24の移動を容易にするための車輪、42は車輪を利用して支持架台24を移動させた後、脚部材43を設置させることで上記支持架台24の姿勢を安定させるスタビライザ機構である。
【0024】
上記本発明のボルト締付装置を用いて可変静翼取付用ボルト14の締め付け作業を行うときは、インデックステーブル装置17の回転テーブル18上にVSVが仮組みされたVSVケース5を載置して固定した後、制御装置39に上記VSVケース5における可変静翼1の枚数と、使用しているVSVケース5の径の寸法のデータを入力すると、制御装置39により、上述した如きアクチュエータ22と昇降用アクチュエータ33とナットランナ21の制御が行われるため、上記VSVケース5は所要の送りピッチで順次回転させられながら、各可変静翼取付用ボルト14に対するナットランナ21による締め付け作業が行われ、この際、個々の可変静翼取付用ボルト14は、ワッシャ押付片32による爪付キーワッシャ11のボルト弛み方向への押し付けが行われて、該爪付キーワッシャ11の爪12がレバーアーム9のスロット10内にて弛み側へ押し付けられた状態の下で締め付け作業が行われるようになるため、締付作業後に、上記スロット10内にて爪付キーワッシャ11の爪12の弛み側に隙間が生じることはない。
【0025】
このように、本発明のボルト締付装置によれば、VSVケース5の各可変静翼取付用ボルト14の締め付け作業を行うときに、該ボルト14の首下部に嵌合させてある爪付キーワッシャ11を、人手を要することなくボルト弛み方向へ押し付けることができることから、可変静翼取付用ボルト14の締め付け作業時に従来要していた如き手作業による爪付キーワッシャ11の押し付け作業を不要にできて、可変静翼取付用ボルト14の締付作業に要する手間及び時間を削減することができる。
【0026】
又、アクチュエータ22の伸縮作動による可変静翼取付用ボルト14のボルトヘッド15に対するナットランナ21のソケット20の嵌合と取り外し、昇降用アクチュエータ33の伸縮作動によるワッシャ押付片32の爪付キーワッシャ11に対する押し付けと退避、及び、回転駆動機構17による回転テーブル18と一体のVSVケース5に対する可変静翼1取付枚数に応じた所要送りピッチでの断続的な回転を制御するための制御装置39を設けてあることから、上記可変静翼取付用ボルト14の締め付け作業を完全に自動化することができる。更に、ナットランナ21による可変静翼取付用ボルト14の締付作業時に作用させた締付トルクを記録装置40にて記録させるようにしていることから、締付作業終了後に作業者が上記締付トルクの記録を確認することで、各可変静翼取付用ボルト14の締付作業が規定トルクによって実施されたか否かを容易に判定することが可能になる。
【0027】
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、ナットランナ21のソケット20を、締付対象となる可変静翼取付用ボルト14のボルトヘッド15に嵌合させた時点、すなわち、突出部材34がストッパ35に衝合した時点で、アクチュエータ22の伸長作動を止めることができるようにするために、アクチュエータ22に抵抗の増加を検知して伸長作動を止める機構を設けたり、該アクチュエータ22やストッパ35のアクチュエータ36に生じる抵抗の増加を検知して検出信号を制御装置39に発するセンサを備えたりしてもよいこと、ワッシャ押付片32が爪付キーワッシャ11に対して正常に押し付けられているか否かを、昇降用アクチュエータ33に作用する荷重の増加があるか否かに基づいて判定させると共に、正常に押し付けられていない場合に警報を発する警報装置を設けてもよいこと、ナットランナ21のソケット20が可変静翼取付用ボルト14のボルトヘッド15に正常に嵌合したか否かを、ソケット20回転時のから回りから判断して、正常に嵌合していない場合には警報を発する警報装置を備えてもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0028】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明のボルト締付装置によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1)多数の可変静翼を周方向に並べて配置して該各可変静翼に同期リング側のレバーアームを爪付キーワッシャを介在して可変静翼取付用ボルトで固定するようにしてあるVSVケースを、回転できるように備え、上記回転するVSVケースの各可変静翼ごとに可変静翼取付用ボルトに締付力を与えるナットランナと、該ボルトの締付時に上記爪付キーワッシャをボルトの緩み方向に押し付けておくようにするワッシャ押付装置とを同時にVSVケースに法線方向から近接、離反できるように備えてなる構成としてあるので、支持筒に可変静翼のスピンドルを回転自在に支持させると共に、該スピンドルの先端部に、同期リングに取り付けたレバーアームの基端部を、爪付キーワッシャを介在させて上記スピンドルのねじ孔に軽く締めこんだ可変静翼取付用ボルトにより組み付けた仮組み状態のVSVケースにおける上記各可変静翼取付用ボルトを締め付ける際に、該ボルトの首下部に嵌合させてある爪付キーワッシャを、人手を要することなくボルト弛み方向へ押し付けることができることから、可変静翼取付用ボルトの締め付け作業時に従来要していた如き手作業による爪付キーワッシャの押し付け作業を不要にできて、可変静翼取付用ボルトの締付作業に要する手間及び時間を削減することができる。
(2)VSVケースの回転を、可変静翼の枚数に対応した所要の角度ピッチで断続的に回転させるようにしてあるインデックステーブル装置により行わせるようにした構成とすることにより、VSVケースを、自動的に可変静翼の周方向配置に応じた所要の角度ピッチで断続的に回転させることができる。
(3)ワッシャ押付装置を、上下方向にスライドできるようにしたワッシャ押付片と、該ワッシャ押付片を昇降させるための昇降用アクチュエータとを備えてなる構成として、該昇降用アクチュエータにより上記ワッシャ押付片を上昇させることにより、該ワッシャ押付片を可変静翼取付用ボルトの首下部に配される爪付キーワッシャのタブに押し付けて該爪付キーワッシャをボルト緩み方向に押し付けることができるようにした構成とすることにより、爪付キーワッシャをボルト弛み方向へ押し付けるためのワッシャ押付装置を容易に構成することができる。
(4)ナットランナ移動用のアクチュエータと、昇降用アクチュエータと、インデックステーブル装置における回転駆動機構を制御するための制御装置を備えた構成とすることにより、爪付キーワッシャのボルト弛み方向への押し付けを行いながらの可変静翼取付用ボルトの締付作業を全自動化することが可能になる。
(5)ナットランナによる可変静翼取付用ボルトの締付作業時に作用させる締付トルクを記録するための記録装置を備えた構成とすることにより、締付作業後に、各可変静翼取付用ボルトが規定トルクで締め付けられたか否かの確認が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボルト締付装置の実施の一形態を示す概略側面図である。
【図2】図1の装置の概略平面図である。
【図3】図1の装置における可変静翼取付用ボルトのボルトヘッドにナットランナのソケットを嵌合させた状態の要部を示す一部切断拡大側面図である。
【図4】図3におけるA−A方向矢視図である。
【図5】VSV機構の一例を示す切断概略側面図である。
【図6】図5におけるB−B方向矢視図である。
【符号の説明】
1 可変静翼
5 VSVケース
11 爪付キーワッシャ
13 タブ
14 可変静翼取付用ボルト
15 ボルトヘッド
17 インデックステーブル装置
19 回転駆動機構
20 ソケット
21 ナットランナ
22 アクチュエータ
23 ワッシャ押付装置
32 ワッシャ押付片
33 昇降用アクチュエータ
39 制御装置
40 記録装置

Claims (5)

  1. 多数の可変静翼を周方向に並べて配置して該各可変静翼に同期リング側のレバーアームを爪付キーワッシャを介在して可変静翼取付用ボルトで固定するようにしてあるVSVケースを、回転できるように備え、上記回転するVSVケースの各可変静翼ごとに可変静翼取付用ボルトに締付力を与えるナットランナと、該ボルトの締付時に上記爪付キーワッシャをボルトの緩み方向に押し付けておくようにするワッシャ押付装置とを同時にVSVケースに法線方向から近接、離反できるように備えてなる構成を有することを特徴とするボルト締付装置。
  2. VSVケースの回転を、可変静翼の枚数に対応した所要の角度ピッチで断続的に回転させるようにしてあるインデックステーブル装置により行わせるようにした請求項1記載のボルト締付装置。
  3. ワッシャ押付装置を、上下方向にスライドできるようにしたワッシャ押付片と、該ワッシャ押付片を昇降させるための昇降用アクチュエータとを備えてなる構成として、該昇降用アクチュエータにより上記ワッシャ押付片を上昇させることにより、該ワッシャ押付片を可変静翼取付用ボルトの首下部に配される爪付キーワッシャのタブに押し付けて該爪付キーワッシャをボルト緩み方向に押し付けることができるようにした請求項1又は2記載のボルト締付装置。
  4. ナットランナ移動用のアクチュエータと、昇降用アクチュエータと、インデックステーブル装置における回転駆動機構を制御するための制御装置を備えた請求項3記載のボルト締付装置。
  5. ナットランナによる可変静翼取付用ボルトの締付作業時に作用させる締付トルクを記録するための記録装置を備えた請求項1、2、3又は4記載のボルト締付装置。
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