JP2004060134A - サポーター - Google Patents
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Abstract
【課題】1枚のよこメリヤス編地を使用して、肘又は膝の屈伸に対し全体に均一に密着できて着用したときの心地を良くし、必要に応じて手の方へずらせても着用でき、かつ薄くて軽くて携帯に便利な保温性のあるサポーターにすることである。
【解決手段】発熱繊維からなる1枚のよこメリヤス編地を用い、肘又は膝の関節部において屈曲する外側を、前記よこメリヤス編地の編目が横(コース方向)に並んで伸縮率の高い方の編地を横地即ち外側布2とし、屈曲する内側を同じよこメリヤス編地による編目が縦(ウエール方向)に並んで伸縮率の低い方の編地を縦地即ち内側布3とすると共に、その下部33の親指側位置に親指挿入用スリット7を設け、これら外側布2と内側布3とを長手方向に縫合5し筒状にしてサポーター1を構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】発熱繊維からなる1枚のよこメリヤス編地を用い、肘又は膝の関節部において屈曲する外側を、前記よこメリヤス編地の編目が横(コース方向)に並んで伸縮率の高い方の編地を横地即ち外側布2とし、屈曲する内側を同じよこメリヤス編地による編目が縦(ウエール方向)に並んで伸縮率の低い方の編地を縦地即ち内側布3とすると共に、その下部33の親指側位置に親指挿入用スリット7を設け、これら外側布2と内側布3とを長手方向に縫合5し筒状にしてサポーター1を構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、肘や膝を保温したり緊締する医療用又はスポーツ用のサポーターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来膝や肘部の関節を医療用またはスポーツ用に使用するサポーターは、よこ編メリヤスの平編地(以下、「よこメリヤス編地」という。)の経方向を長手方向(以下、「長手方向」という。)とする筒状体とし、その一部が経方向を上記筒状体の長手方向と直交させて筒状に形成したサポーター(例えば、実開平7−40722公報参照)、また、折り曲げ時に内側に皺が生じて着用感が悪く、また、靴下の踵部と同様に関節の折曲げ外側部に膨出部を形成したもの(例えば、実用新案登録第3055723号公報参照)、あるいは複数本の糸を揃えて編み、折曲げ内部を編む時だけ糸数を減らし、この部分を薄くし縮みやすく形成したもの(例えば、実公昭56−46778号公報参照)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記既に知られたサポーターにおいて、上記前者(実開平7−40722公報参照)のサポーターは、発熱繊維による保温性はは無いし、また、膝や肘にのみ着用するだけである。
【0004】
また、上記中者(実用新案登録第3055723号公報参照)の関節の折曲げ外側部に膨出部を形成したサポータでは、関節を真直ぐにしたとき、膨出部がそのまま膨出してしまい関節部の肘又は膝の頂頭部に密着しないので、着用感が悪くまた身体の整容上形が好ましくない。また、発熱繊維を用いておらず、膝や肘にのみ着用するだけである。
【0005】
また、上記後者(実公昭56−46778号公報参照)の複数本の糸を揃えて編み、折曲げ内部を編む時だけ糸数を減らし、この部分を薄くし縮みやすく形成したサポータでは、単に複数の糸の糸数を減らし薄くしただけでは、周囲の部分で糸が切れているためほつれやすい欠点がある。また、発熱繊維を用いておらず、膝や肘にのみ着用するだけである。
【0006】
本発明は、上記従来の技術のこのような課題に鑑みて改善したもので、発熱繊維を用いて編成した1枚のよこメリヤス編地を使用して、肘又は膝の屈伸に対し全体に均一に密着できて着用したときの心地を良くし、かつ、薄くて軽くて携帯に便利な保温サポーターにするとともに、必要に応じて手の方にも着用できるサポーターを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明におけるサポーターは、発熱繊維例えば「エクス」(東洋紡の登録商標、以下「発熱繊維」という。)等からなるよこメリヤス編地を用い、肘又は膝の関節部において屈曲する外側を前記よこメリヤス編地の伸縮率の高いコース方向の編地(以下、「横地」という。)を長手方向に用いて外側布とし、屈曲する内側を上記同じ編地による伸縮率の低いウエール方向の編地(以下、「縦地」という。)を長手方向に用いて内側布とし、両者を長手方向に逢合して筒状にし、その内側布の下部でかつ長手方向の縫合部近くの親指挿入位置に、親指挿入用スリットを設けたことを特徴とするものである。
【0008】
また、内側布が、その上部を下部よりやや広くした紡錘形であり、外側布が、上部を下部よりやや広くし、かつ上記内側布の紡錘形に対応して両側が湾曲したことを特徴とするものである。
【0009】
また、発熱繊維を用いて編成したよこメリヤス編地を使用することによって、保温性が高く、薄くて軽くて携帯に便利にしたことを特徴とするサポーターである。
【0010】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
図1ないし図5は、本発明の一実施例に係わるものであり、図1は本発明のサポーターの平面図、図2は図1における横地と縦地とレースとの縫合部分の拡大図、図3はサポーターにおける外側布である横地と、内側布である縦地の展開図、図4はサポーターの使用状態を示す説明概略図で、(A)は自然に置いた状態の図、(B)は着用し関節を伸ばした状態の図、(C)は関節を最も屈曲した状態の図、図5はサポーターを実際に肘に着用した場合の状態を示す説明図で、(イ)は肘に着用した状態の側面図、(ロ)は肘から手へずらして着用した状態の側面図、(ハ)は手に着用した状態の平面図である。
【0011】
本発明におけるサポーターは、身体から蒸発する水分及び熱等により発熱する発熱繊維を用いたよこメリヤス編地において、編目が横(コース方向)に並んで伸縮率の高い方の編地を上記横地として肘又は膝の屈曲する関節(以下、肘又は膝全体を含めて「関節」という。)の外側の外側布にし、編目が縦(ウエール方向)に並んで伸縮率の低い方の編地を上記縦地として同じく関節の内側の内側布にして、両者の編地の編目が直角に対向するように縫合して筒状にした肘用又は膝用サポータである。
【0012】
以下図1及び図2において、身体から蒸発する水分及び熱等により発熱する発熱繊維を用いた1枚のよこメリヤス編地を用いたもので、1はサポーター本体で、2は関節の外側布である横地(以下、「外側布2」という。)、3は関節の内側布である縦地(以下、「内側布3」という。)であり、4はレースで、これら外側布2と内側布3とを縫合して縫合部5とし、縫合され筒状になった両端にそれぞれレース4,4を縫着して縫着部6、6とし、さらに内側布3の下部33における縫合部5側近くの親指挿入位置に、親指挿入用のスリット7を設け、その周りをほつれ止めしたサポーター1である。
【0013】
図3において、サポーター1における外側布2と、内側布3の展開図で、外側布2は、肘又は膝上部22の横の幅Aが肘又は膝下部23の横の幅A−aより広く、また外側布2の縦の長さがBであり、かつその両側が内側布3の紡錘形に対応して肘又は膝部21にかけ湾曲している。他方内側布部3は、肘又は膝上部32の横の幅Cが肘又は膝下部33の横の幅C−cより広く、また内側布3の縦の長さが外側の縦の長さBよりB−b短く、かつその両側が徐々に膨出し紡錘形を成すもので、これら両者即ち外側布2と内側布3とを縦方向に縫合5することによって、肘部分又は膝部分の体形に対応した筒状のサポーター1を構成するものである。
【0014】
そして、上記のように構成されたサポーター1は、図4におけるサポーターの自然状態と着用状態とを示した概略図に示されるように、
(A)は自然に置いた状態の図で、外側布2の縦の長さBが内側布3の縦の長さB−bより長い為、縫合寸法の差により全体に少し湾曲している。
【0015】
(B)は着用し関節を伸ばした状態の図で、関節における外側布2は長手方向に編目が少々収縮し、他方内側布3は逆に長手方向に引っ張られて編目が伸びるので、全体としてのサポーター1はストレートに近い状態となる。
【0016】
(C)は関節を最も屈曲した状態の図で、関節における外側布2は伸縮率が高いので、肘又は膝の最大の引っ張力によりその上下部22,23方向からの引っ張り応力に応じて編目が最大に伸張し、他方の内側布3は逆に最大に圧縮され、その上下部32,33方向からの圧縮応力に応じて編目は短縮し、全体として最も屈曲したサポーター1となる。
【0017】
以上のような構成からなるさポーター1であるので、図4における(A)のような肘又は膝用サポーター1は、その上部22及び32で構成される挿入口から腕又は足を挿入し、所定の位置に着用するものである。(B)及び(C)は上記同様腕又は足の関節を伸ばしたり最大に屈曲するのに対応して、サポーター1を肘部又は膝部に密着できるようにしている。
【0018】
また、さらに必要に応じて、サポーター1を図5に示すように、(イ)における肘部のA−Aから(ロ)及び(ハ)における手の方へずらして、手袋又は手覆いとする場合、内側布3の肘下部33における縦縫合部5近くの親指挿入位置に、親指挿入用スリット7を設けてサポーター1を手の所定の位置に掛止できるように構成している。なお、親指挿入用スリット7は、スリット状で目立たないので、膝用サポーターにあっても差し支えない。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0020】
発熱繊維からなる1枚のよこメリヤス編地を用い、肘又は膝の屈曲する外側を、前記よこメリヤス編地の伸縮率の高い編目がコース方向に並んだ編地を外側布とし、屈曲する内側を同じよこメリヤス編地による伸縮率の低い編目がウエール方向に並んだ編地を内側布として、両者を長手方向に縫合して筒状にしたので、1枚のよこメリヤス編地だけでその編目の並び方向による伸縮率の違いを利用することによって、肘又は膝の屈伸の変化に充分対応でき、しかも薄くて軽くて携帯に便利で、発熱繊維の特性を生かし、身体の水分蒸発に伴う発熱と保温性のあるサポーターができる。
【0021】
また、内側布の下部でかつ長手方向の縫合部近くの親指挿入位置に、親指挿入用スリットを簡単に設けただけで、寒いときは手袋用として、また、日差しの強いときには手覆用として、図5に示すようにサポーターを手の甲の方にずらせて親指を親指挿入用スリット7に挿入するだけで、手袋用として、また手覆い用として、何れにも利用でき汎用性がある。また、親指挿入用スリット7の位置を特定することによって、手の動きが内側に殆ど多く屈曲することに伴い充分対応できるので、着用し易くすることができる。また、サポーターの上下両端にレースを縫着すれば、手袋又は手覆いとしてのファッション性があって体裁が良いので、利用者の着用心を高揚することもできる。
【0022】
内側布が、その上部を下部よりやや広くした紡錘形であり、外側布が、上部を下部よりやや広くし、かつ上記内側布の紡錘形に対応して両側が湾曲したので、肘又は膝における体形にマッチし、それらの屈伸運動に対応して関節部分に常時密着して皮膚や、筋肉を適度に緊迫して刺激し、医療用またスポーツ用として利用できるとともに、ずれ落ちることもなく着用心地が良い。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係るサポーターの平面図である。
【図2】図2は、図1における外側布2と内側布3とレース7との縫合部5,6部分の拡大図である。
【図3】図3は、サポーター1における外側布2と内側布3の展開図である。
【図4】図4は、サポーターを肘に用いた場合の使用状態を示す説明外略図で、(A)は自然に置いた状態の図、(B)は着用し関節を伸ばした状態の図、(C)は関節を最も屈曲した状態の図である。
【図5】図5は、サポーターを実際に着用した状態を示す説明図で、(イ)は肘に着用した状態の側面図、(ロ)は肘から手へずらして着用した状態の側面図、(ハ)は手に着用した状態の平面図である。
【符号の説明】
1 サポーター
2 外側布
3 内側布
4 レース
5 長手縫合部
6 横縫合部
7 親指挿入用スリット
21 外側布の肘又は膝頂頭部
22 外側布の肘又は膝上部
23 外側布の肘又は膝下部
31 内側布の肘又は膝頂頭部
32 内側布の肘又は膝上部
33 内側布の肘又は膝下部
A 外側布の肘又は膝上部の幅
A−a 外側布の肘又は膝下部の幅
B 外側布の長さ
B−b 内側布の長さ
C 内側布の肘又は膝上部の幅
C−c 内側布の肘又は膝下部の幅
【発明の属する技術分野】
本発明は、肘や膝を保温したり緊締する医療用又はスポーツ用のサポーターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来膝や肘部の関節を医療用またはスポーツ用に使用するサポーターは、よこ編メリヤスの平編地(以下、「よこメリヤス編地」という。)の経方向を長手方向(以下、「長手方向」という。)とする筒状体とし、その一部が経方向を上記筒状体の長手方向と直交させて筒状に形成したサポーター(例えば、実開平7−40722公報参照)、また、折り曲げ時に内側に皺が生じて着用感が悪く、また、靴下の踵部と同様に関節の折曲げ外側部に膨出部を形成したもの(例えば、実用新案登録第3055723号公報参照)、あるいは複数本の糸を揃えて編み、折曲げ内部を編む時だけ糸数を減らし、この部分を薄くし縮みやすく形成したもの(例えば、実公昭56−46778号公報参照)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記既に知られたサポーターにおいて、上記前者(実開平7−40722公報参照)のサポーターは、発熱繊維による保温性はは無いし、また、膝や肘にのみ着用するだけである。
【0004】
また、上記中者(実用新案登録第3055723号公報参照)の関節の折曲げ外側部に膨出部を形成したサポータでは、関節を真直ぐにしたとき、膨出部がそのまま膨出してしまい関節部の肘又は膝の頂頭部に密着しないので、着用感が悪くまた身体の整容上形が好ましくない。また、発熱繊維を用いておらず、膝や肘にのみ着用するだけである。
【0005】
また、上記後者(実公昭56−46778号公報参照)の複数本の糸を揃えて編み、折曲げ内部を編む時だけ糸数を減らし、この部分を薄くし縮みやすく形成したサポータでは、単に複数の糸の糸数を減らし薄くしただけでは、周囲の部分で糸が切れているためほつれやすい欠点がある。また、発熱繊維を用いておらず、膝や肘にのみ着用するだけである。
【0006】
本発明は、上記従来の技術のこのような課題に鑑みて改善したもので、発熱繊維を用いて編成した1枚のよこメリヤス編地を使用して、肘又は膝の屈伸に対し全体に均一に密着できて着用したときの心地を良くし、かつ、薄くて軽くて携帯に便利な保温サポーターにするとともに、必要に応じて手の方にも着用できるサポーターを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明におけるサポーターは、発熱繊維例えば「エクス」(東洋紡の登録商標、以下「発熱繊維」という。)等からなるよこメリヤス編地を用い、肘又は膝の関節部において屈曲する外側を前記よこメリヤス編地の伸縮率の高いコース方向の編地(以下、「横地」という。)を長手方向に用いて外側布とし、屈曲する内側を上記同じ編地による伸縮率の低いウエール方向の編地(以下、「縦地」という。)を長手方向に用いて内側布とし、両者を長手方向に逢合して筒状にし、その内側布の下部でかつ長手方向の縫合部近くの親指挿入位置に、親指挿入用スリットを設けたことを特徴とするものである。
【0008】
また、内側布が、その上部を下部よりやや広くした紡錘形であり、外側布が、上部を下部よりやや広くし、かつ上記内側布の紡錘形に対応して両側が湾曲したことを特徴とするものである。
【0009】
また、発熱繊維を用いて編成したよこメリヤス編地を使用することによって、保温性が高く、薄くて軽くて携帯に便利にしたことを特徴とするサポーターである。
【0010】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
図1ないし図5は、本発明の一実施例に係わるものであり、図1は本発明のサポーターの平面図、図2は図1における横地と縦地とレースとの縫合部分の拡大図、図3はサポーターにおける外側布である横地と、内側布である縦地の展開図、図4はサポーターの使用状態を示す説明概略図で、(A)は自然に置いた状態の図、(B)は着用し関節を伸ばした状態の図、(C)は関節を最も屈曲した状態の図、図5はサポーターを実際に肘に着用した場合の状態を示す説明図で、(イ)は肘に着用した状態の側面図、(ロ)は肘から手へずらして着用した状態の側面図、(ハ)は手に着用した状態の平面図である。
【0011】
本発明におけるサポーターは、身体から蒸発する水分及び熱等により発熱する発熱繊維を用いたよこメリヤス編地において、編目が横(コース方向)に並んで伸縮率の高い方の編地を上記横地として肘又は膝の屈曲する関節(以下、肘又は膝全体を含めて「関節」という。)の外側の外側布にし、編目が縦(ウエール方向)に並んで伸縮率の低い方の編地を上記縦地として同じく関節の内側の内側布にして、両者の編地の編目が直角に対向するように縫合して筒状にした肘用又は膝用サポータである。
【0012】
以下図1及び図2において、身体から蒸発する水分及び熱等により発熱する発熱繊維を用いた1枚のよこメリヤス編地を用いたもので、1はサポーター本体で、2は関節の外側布である横地(以下、「外側布2」という。)、3は関節の内側布である縦地(以下、「内側布3」という。)であり、4はレースで、これら外側布2と内側布3とを縫合して縫合部5とし、縫合され筒状になった両端にそれぞれレース4,4を縫着して縫着部6、6とし、さらに内側布3の下部33における縫合部5側近くの親指挿入位置に、親指挿入用のスリット7を設け、その周りをほつれ止めしたサポーター1である。
【0013】
図3において、サポーター1における外側布2と、内側布3の展開図で、外側布2は、肘又は膝上部22の横の幅Aが肘又は膝下部23の横の幅A−aより広く、また外側布2の縦の長さがBであり、かつその両側が内側布3の紡錘形に対応して肘又は膝部21にかけ湾曲している。他方内側布部3は、肘又は膝上部32の横の幅Cが肘又は膝下部33の横の幅C−cより広く、また内側布3の縦の長さが外側の縦の長さBよりB−b短く、かつその両側が徐々に膨出し紡錘形を成すもので、これら両者即ち外側布2と内側布3とを縦方向に縫合5することによって、肘部分又は膝部分の体形に対応した筒状のサポーター1を構成するものである。
【0014】
そして、上記のように構成されたサポーター1は、図4におけるサポーターの自然状態と着用状態とを示した概略図に示されるように、
(A)は自然に置いた状態の図で、外側布2の縦の長さBが内側布3の縦の長さB−bより長い為、縫合寸法の差により全体に少し湾曲している。
【0015】
(B)は着用し関節を伸ばした状態の図で、関節における外側布2は長手方向に編目が少々収縮し、他方内側布3は逆に長手方向に引っ張られて編目が伸びるので、全体としてのサポーター1はストレートに近い状態となる。
【0016】
(C)は関節を最も屈曲した状態の図で、関節における外側布2は伸縮率が高いので、肘又は膝の最大の引っ張力によりその上下部22,23方向からの引っ張り応力に応じて編目が最大に伸張し、他方の内側布3は逆に最大に圧縮され、その上下部32,33方向からの圧縮応力に応じて編目は短縮し、全体として最も屈曲したサポーター1となる。
【0017】
以上のような構成からなるさポーター1であるので、図4における(A)のような肘又は膝用サポーター1は、その上部22及び32で構成される挿入口から腕又は足を挿入し、所定の位置に着用するものである。(B)及び(C)は上記同様腕又は足の関節を伸ばしたり最大に屈曲するのに対応して、サポーター1を肘部又は膝部に密着できるようにしている。
【0018】
また、さらに必要に応じて、サポーター1を図5に示すように、(イ)における肘部のA−Aから(ロ)及び(ハ)における手の方へずらして、手袋又は手覆いとする場合、内側布3の肘下部33における縦縫合部5近くの親指挿入位置に、親指挿入用スリット7を設けてサポーター1を手の所定の位置に掛止できるように構成している。なお、親指挿入用スリット7は、スリット状で目立たないので、膝用サポーターにあっても差し支えない。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0020】
発熱繊維からなる1枚のよこメリヤス編地を用い、肘又は膝の屈曲する外側を、前記よこメリヤス編地の伸縮率の高い編目がコース方向に並んだ編地を外側布とし、屈曲する内側を同じよこメリヤス編地による伸縮率の低い編目がウエール方向に並んだ編地を内側布として、両者を長手方向に縫合して筒状にしたので、1枚のよこメリヤス編地だけでその編目の並び方向による伸縮率の違いを利用することによって、肘又は膝の屈伸の変化に充分対応でき、しかも薄くて軽くて携帯に便利で、発熱繊維の特性を生かし、身体の水分蒸発に伴う発熱と保温性のあるサポーターができる。
【0021】
また、内側布の下部でかつ長手方向の縫合部近くの親指挿入位置に、親指挿入用スリットを簡単に設けただけで、寒いときは手袋用として、また、日差しの強いときには手覆用として、図5に示すようにサポーターを手の甲の方にずらせて親指を親指挿入用スリット7に挿入するだけで、手袋用として、また手覆い用として、何れにも利用でき汎用性がある。また、親指挿入用スリット7の位置を特定することによって、手の動きが内側に殆ど多く屈曲することに伴い充分対応できるので、着用し易くすることができる。また、サポーターの上下両端にレースを縫着すれば、手袋又は手覆いとしてのファッション性があって体裁が良いので、利用者の着用心を高揚することもできる。
【0022】
内側布が、その上部を下部よりやや広くした紡錘形であり、外側布が、上部を下部よりやや広くし、かつ上記内側布の紡錘形に対応して両側が湾曲したので、肘又は膝における体形にマッチし、それらの屈伸運動に対応して関節部分に常時密着して皮膚や、筋肉を適度に緊迫して刺激し、医療用またスポーツ用として利用できるとともに、ずれ落ちることもなく着用心地が良い。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係るサポーターの平面図である。
【図2】図2は、図1における外側布2と内側布3とレース7との縫合部5,6部分の拡大図である。
【図3】図3は、サポーター1における外側布2と内側布3の展開図である。
【図4】図4は、サポーターを肘に用いた場合の使用状態を示す説明外略図で、(A)は自然に置いた状態の図、(B)は着用し関節を伸ばした状態の図、(C)は関節を最も屈曲した状態の図である。
【図5】図5は、サポーターを実際に着用した状態を示す説明図で、(イ)は肘に着用した状態の側面図、(ロ)は肘から手へずらして着用した状態の側面図、(ハ)は手に着用した状態の平面図である。
【符号の説明】
1 サポーター
2 外側布
3 内側布
4 レース
5 長手縫合部
6 横縫合部
7 親指挿入用スリット
21 外側布の肘又は膝頂頭部
22 外側布の肘又は膝上部
23 外側布の肘又は膝下部
31 内側布の肘又は膝頂頭部
32 内側布の肘又は膝上部
33 内側布の肘又は膝下部
A 外側布の肘又は膝上部の幅
A−a 外側布の肘又は膝下部の幅
B 外側布の長さ
B−b 内側布の長さ
C 内側布の肘又は膝上部の幅
C−c 内側布の肘又は膝下部の幅
Claims (2)
- 発熱繊維からなる1枚のよこ編メリヤスの平編地を用い、肘又は膝の屈曲する外側を、上記平編地における伸縮率の高いコース方向を長手方向に用いた編地を外側布とし、屈曲する内側を、上記同じ編地による伸縮率の低いウエール方向を長手方向に用いた編地を内側布として、両者を長手方向に逢合して筒状体にし、上記内側布の下部でかつ長手方向の縫合部近くの親指挿入位置に、親指挿入用スリットを設けたことを特徴とするサポーター。
- 内側布が、その上部を下部よりやや広くした紡錘形であり、外側布が、上部を下部よりやや広くし、かつ上記内側布の紡錘形に対応して両側が湾曲したことを特徴とする請求項1記載のサポーター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002257143A JP2004060134A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | サポーター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002257143A JP2004060134A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | サポーター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004060134A true JP2004060134A (ja) | 2004-02-26 |
Family
ID=31944381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002257143A Pending JP2004060134A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | サポーター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004060134A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100914838B1 (ko) * | 2009-03-10 | 2009-09-02 | 김경배 | 손토시의 편직방법 |
JP2016125175A (ja) * | 2015-01-07 | 2016-07-11 | 美津濃株式会社 | 袖の構造体 |
JP2016194167A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-17 | 株式会社島精機製作所 | サポーター、およびサポーターの編成方法 |
-
2002
- 2002-07-31 JP JP2002257143A patent/JP2004060134A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100914838B1 (ko) * | 2009-03-10 | 2009-09-02 | 김경배 | 손토시의 편직방법 |
JP2016125175A (ja) * | 2015-01-07 | 2016-07-11 | 美津濃株式会社 | 袖の構造体 |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041116 |