JP2004057694A - 化粧用具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筒状の把持体2と、把持体2の外方に設けられた化粧用チップ4とを有する化粧用ユニットAが、複数組設けられ、
1の化粧用ユニットAの化粧用チップ4が、隣り合う他の化粧用ユニット4の把持体2内に収納されるように、複数の化粧用ユニットAが順次連結自在とされている。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パウダー状のラメやアイシャドー等を塗布するために用いられる化粧用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
パウダー状のラメやアイシャドー等を塗布するために用いられる化粧用具には、図10に示すように、把持体81の一端部に取付基板82が設けられ、取付基板82に、化粧用チップ83を外嵌固着するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この種の従来の化粧用具では、使用する化粧品の種類や色等に応じて、化粧用具の化粧用チップを使い分けるようにした場合、化粧品の種類等に対応する複数の化粧用具を使用する必要があり、これらを携帯又は保管等する場合、複数の化粧用具が嵩張るため、携帯や保管等に非常に不便であった。また、従来の化粧用具は、化粧用チップ83を覆うキャップ等がないため、携帯や保管等する場合に、化粧用チップ4に付着した化粧品で周囲を汚すおそれがあった。また、各化粧用具に化粧用チップを覆うキャップを設ければ、複数の化粧用具の個数だけキャップが必要になり、製造費用も高騰するし、携帯や保管等の際に増加したキャップの個数分だけさらに大きく嵩張ることとなった。
【0004】
本発明は上記問題点に鑑み、使用する化粧品の種類や色等に応じて、化粧用具の化粧用チップを使い分けるようにした場合でも、コンパクトに収納できて、携帯又は保管等に便利であると共に、安価に製造することができるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、筒状の把持体2と、把持体2の外方に設けられた化粧用チップ4とを有する化粧用ユニットAが、複数組設けられ、
一の化粧用ユニットAの化粧用チップ4が、隣り合う他の化粧用ユニット4の把持体2内に収納されるように、複数の化粧用ユニットAが順次連結自在とされている点にある。
【0006】
また、本発明の他の技術的手段は、前記化粧用ユニットAの把持体2が、該把持体2内に収納した化粧チップ4を外部から視認できるように、透過性を有している点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記化粧用ユニットAの把持体2に取付基板3が外方突設され、この取付基板3に化粧用チップ4が外嵌装着されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、一対の取付基板3が互いに逆方向に外方突設され、これら取付基板3に化粧用チップ4がそれぞれ外嵌装着された第2の化粧用ユニットBが具備され、
前記化粧用ユニットAの把持体2内に、第2の化粧用ユニットBの一方の化粧用チップ4が収納されるように、第2の化粧用ユニットBの一端側が、化粧用ユニットAに連結自在とされ、他の化粧用ユニットAの把持体2内に第2の化粧用ユニットBの他方の化粧用チップ4が収納されるように、第2の化粧用ユニットBの他端側が、他の化粧用ユニットAに連結自在とされている点にある。
【0007】
また、本発明の他の技術的手段は、前記第2の化粧用ユニットBは一対の支持体27を有し、各支持体27の外端に、前記一対の取付基板3が互いに逆方向に外方突設され、支持体27が、化粧用ユニットAの把持体2に着脱自在に内嵌されて、前記第2の化粧用ユニットBの化粧用ユニットAへの連結がなされる点にある。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に従って説明する。
図1〜図8において、化粧用具1は、パウダー状のラメやアイシャドー等を塗布するために用いられるもので、化粧用ユニットAが複数組(図例では3組)設けられると共に、他の化粧用ユニットBが1組設けられている。その他に、長手方向両端部に一対のキャップ体Cが設けられている。
化粧用ユニットAは、筒状の把持体2と、把持体2の一端に外方突設した取付基板3と、取付基板3に外嵌装着した化粧用チップ4とを有している。取付基板3は弾力性を有するナイロン等により板状に形成されている。なお、把持体2は、例えば長手方向の長さが30mm程度に設定され、楕円の長軸の長さが13mm程度に設定されている。
【0009】
化粧用ユニットAの把持体2は、ABC樹脂又はポリプロピレン(PP)等により楕円の筒状に形成され、把持体2は透明、半透明又は着色透明であって透過性を有しており、把持体2内に収納した化粧チップ4の色等を外部から視認できるようになっている。なお、把持体2は、例えば長手方向の長さが30mm程度に設定され、楕円の長軸の長さが13mm程度に設定されている。
化粧用ユニットAの把持体2の一端側に、把持体2よりもやや細くなった基板取付部21が設けられ、基板取付部21に嵌合孔22が設けられ、嵌合孔22に取付基板3が外方突出状に嵌合固着され、これにより基板取付部21に取付基板3が外方突設されている。基板取付部21の外周面に、周方向の係合凸部23が周方向に一対設けられている。把持体2の他端側は開口されていて外嵌筒部24とされ、外嵌筒部24の内周面に、前記係合凸部23に対応する周方向の係止凹部25が周方向に一対設けられている。
【0010】
而して、把持体2の外嵌筒部24に、他の化粧用ユニットAの把持体2の基板取付部21が着脱自在に内嵌保持されるようになっており、このとき、基板取付部21と外嵌筒部24とが不測に外れないように、基板取付部21の係合凸部23と外嵌筒部24の係止凹部25とが互いに係合し、これにより、化粧用ユニットAの化粧用チップ4が、隣り合う他の化粧用ユニットAの把持体2内に収納されると共に、複数の化粧用ユニットAが順次着脱自在に連結されるように構成されている。
【0011】
化粧用ユニットAの化粧用チップ4は、ウレタン等により構成され、取付基板3に対応して扁平な楕円状に形成されている。また、化粧用チップ4は、取付基板3に外嵌されて、接着剤により接着固定されている。
第2の化粧用ユニットBは、鍔体26と該鍔体26を挟む一対の支持体27とを一体に有し、各支持体27に周方向の係止凸部23が周方向に一対ずつ突設されている。各支持体27に一対の取付基板3が互いに逆方向に外方突設され、これら取付基板3に化粧用チップ4がそれぞれ外嵌装着されている。鍔体26及び一対の支持体27はABC樹脂又はポリプロピレン(PP)等により構成され、一対の取付基板3は弾力性を有するナイロン等により構成されている。支持体27が、化粧用ユニットAの把持体2に着脱自在に内嵌されて、前記第2の化粧用ユニットBの一端側が化粧用ユニットAに着脱自在に連結され、これにより、他の化粧用ユニットAの把持体2内に第2の化粧用ユニットBの他方の化粧用チップ4が収納されている。
【0012】
第2の化粧用ユニットBの化粧用チップ4は、化粧用ユニットAの化粧用チップ4と同様の構成であって、ウレタン等により構成され、化粧用チップ4は、取付基板3に外嵌されて、接着剤により接着固定されている。
前記キャップ体Cは、化粧用ユニットAの把持体2と同一の構成であり、透明、半透明又は着色透明であって透過性を有し、キャップ体Cの一端側に、把持体2よりもやや細くなった基板取付部21が設けられ、基板取付部21に嵌合孔22が設けられ、キャップ体Cの他端側は開口されていて外嵌筒部24とされ、把持体2の外嵌筒部24に、他の化粧用ユニットAの把持体2の基板取付部21が着脱自在に内嵌保持され、これにより、キャップ体Cに、化粧用ユニットAの化粧用チップ4が収納されると共に、化粧用ユニットAが着脱自在に連結されている。
【0013】
上記実施の形態によれば、ある化粧用ユニットAの化粧用チップ4を使用する場合、当該化粧用ユニットAに連結された両隣の化粧用ユニットA、第2の化粧用ユニットB又はキャップ体Cを取り外して、化粧用ユニットAを他の化粧用ユニットA、第2の化粧用ユニットB及びキャップ体Cから分離し、又は、使用する化粧用ユニットAの化粧用チップ4を外嵌している他の化粧用ユニットAの把持体2又はキャップ体Cを、当該化粧用ユニットAから取り外し、この化粧用ユニットAの化粧用チップ4に、パウダー状のラメやアイシャドー等の化粧品を付着させ、この付着させた化粧品を顔等に塗布すればよい。
【0014】
また、第2の化粧用ユニットBの化粧用チップ4を使用する場合、使用する化粧用チップ4を外嵌している隣の化粧用ユニットAの把持体2を、第2の化粧用ユニットBから取り外して、化粧用チップ4を外部に露出し、この化粧用チップ4にパウダー状のラメやアイシャドー等の化粧品を付着させ、この付着させた化粧品を顔等に塗布すればよい。
従って、複数の化粧用ユニットA及び第2の化粧用ユニットBの複数(図例では5個)の化粧用チップ4を、使用する化粧品の種類や色等に対応して使い分けることができる。しかも、把持体2内に内嵌保持された、化粧用チップ4を外部から視認することができて、化粧用チップ4をどの化粧品に使用しているのかを簡単に認識することができて、便利に使用することができる。
【0015】
そして、化粧用具1を携帯又は保管等する場合には、複数の化粧用ユニットA、第2の化粧用ユニットB及びキャップ体Cを図4に示すように順次連結状態にして、化粧用具1をコンパクトで便利に携帯乃至保管することができ、非常に便利である。しかも、このとき、各化粧用チップ4を隣り合う化粧用ユニットAの把持体2又はキャップ体Cによって外嵌して、把持体2又はキャップCで化粧用チップ4を保護することができるし、化粧用チップ4に付着した化粧品で周囲を汚さないようにすることができる。
【0016】
なお、化粧用ユニットAや化粧用ユニットBの組み合わせは自由であり、前記実施の形態では、化粧用具1は、複数の化粧用ユニットAと第2の化粧用ユニットBとを具備しているが、これに代え、図9に示すように、化粧用具1を、第2の化粧用ユニットBを省略して、複数の化粧用ユニットAのみで構成してもよい。この場合、一端の化粧用ユニットAの把持体2に化粧用チップ4が収納されなくなり、また、化粧用具1の他端部に、該他端側の化粧用ユニットAの化粧用チップ4を外嵌するキャップ体Cが必要になる。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、使用する化粧品の種類や色等に応じて、化粧用具の化粧用チップを使い分けるようにした場合でも、コンパクトに収納できて化粧用具が嵩張ることがなく、便利に携帯又は保管等できる。また、把持体2内に内嵌保持された、化粧用チップ4を外部から視認することができて、化粧用チップ4をどの化粧品に使用しているのかを簡単に認識することができて、便利に使用することができる。把持体2を化粧用チップ4を保護するキャップに兼用できて、構成部材がすくなくなり、安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す化粧用具の正面図である。
【図2】同化粧用ユニット部分の正面断面図である。
【図3】同化粧用ユニット部分の側面断面図である。
【図4】同第2の化粧用ユニット部分の正面断面図である。
【図5】同第2の化粧用ユニット部分の側面断面図である。
【図6】同把持体の正面図である。
【図7】同図2のC−C線断面図である。
【図8】同図2のD−D線断面図である。
【図9】他の実施形態を示す正面図である。
【図10】従来例を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1 化粧用具
2 把持体
3 化粧用チップ
A 化粧用ユニット
B 第2の化粧用ユニット
Claims (6)
- 筒状の把持体(2)と、把持体(2)の外方に設けられた化粧用チップ(4)とを有する化粧用ユニット(A)が、複数組設けられ、
一の化粧用ユニット(A)の化粧用チップ(4)が、隣り合う他の化粧用ユニット(4)の把持体(2)内に収納されるように、複数の化粧用ユニット(A)が順次連結自在とされていることを特徴とする化粧用具。 - 前記化粧用ユニット(A)の把持体(2)が、該把持体(2)内に収納した化粧用チップ(4)を外部から視認できるように、透過性を有していることを特徴とする請求項1に記載の化粧用具。
- 前記化粧用ユニット(A)の把持体(2)に取付基板(3)が外方突設され、この取付基板(3)に化粧用チップ(4)が外嵌装着されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧用具。
- 前記化粧用ユニット(A)の把持体(2)の一端側に、取付基板(3)を外方突設した基板取付部(21)が設けられ、把持体(2)の他端側に外嵌筒部(24)が設けられ、
把持体(2)の基板取付部(21)が、隣り合う他の化粧用ユニット(A)の把持体(2)の外嵌筒部(24)に着脱自在に内嵌されて、前記複数の化粧用ユニット(A)の連結がなされていることを特徴とする請求項1に記載の化粧用具。 - 一対の取付基板(3)が互いに逆方向に外方突設され、これら取付基板(3)に化粧用チップ(4)がそれぞれ外嵌装着された第2の化粧用ユニット(B)が具備され、
前記化粧用ユニット(A)の把持体(2)内に、第2の化粧用ユニット(B)の一方の化粧用チップ(4)が収納されるように、第2の化粧用ユニット(B)の一端側が、化粧用ユニット(A)に連結自在とされ、他の化粧用ユニット(A)の把持体(2)内に第2の化粧用ユニット(B)の他方の化粧用チップ(4)が収納されるように、第2の化粧用ユニット(B)の他端側が、他の化粧用ユニット(A)に連結自在とされていることを特徴とする請求項1に記載の化粧用具。 - 前記第2の化粧用ユニット(B)は一対の支持体(27)を有し、各支持体(27)の外端に、前記一対の取付基板(3)が互いに逆方向に外方突設され、支持体(27)が、化粧用ユニット(A)の把持体(2)に着脱自在に内嵌されて、前記第2の化粧用ユニット(B)の化粧用ユニット(A)への連結がなされることを特徴とする請求項5に記載の化粧用具。
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