JP2004057073A - 開閉操作式作業具及び液体供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】相互に閉じる方向と開く方向とに操作されて相互間で対象物に対して所定の作用をする一対の開閉作動部材が、容易に且つ効果的に消毒又は洗浄等され得る、開閉操作式作業具を提供する。
【解決手段】一対の開閉作動部材3a,3bの開操作時に、該一対の開閉作動部材3a,3bへと液体Lが自動的に供給されるように作動する給液制御装置4を設けた。前記一対の開閉作動部材3a,3bを開操作すると、前記給液制御装置4が作動して、開いた状態又は開く途中の状態の前記一対の開閉作動部材3a,3bへと、液体Lが自動的に供給される。したがって、該液体として消毒液Lを用いれば、一連の作業中、自動的に、前記一対の開閉作動部材3a,3bが効果的に消毒される。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、相互に閉じる方向と開く方向とに操作されて相互間で対象物に対して所定の作用をする開閉操作式作業具に関するものであり、具体的には、例えば、剪定作業等に用いて好適な、はさみに関するものである。本発明はまた、前記の如き作業具の消毒や洗浄等に用いて好適な、作業具への液体供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
相互に閉じる方向と開く方向とに操作されて相互間で対象物に対して所定の作用をする作業具の一例として、農園芸作業に用いられる剪定ばさみがある。該剪定ばさみを用いて、野菜や果物の収穫作業や植物の剪定作業を行う場合、病気の枝葉と健全な枝葉とを同一のはさみで剪定すると、はさみの刃を介して、健全な植物へと病原菌が伝染してしまうことがある。
【0003】
このため、刃を消毒液に浸ける等の方法により、一回一回の剪定作業の前に、その都度はさみの刃を消毒するのが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、剪定作業中にはさみの刃を頻繁に消毒するのは、煩わしいだけでなく、剪定作業能率の低下にもつながるので、はさみの刃の適切な消毒はなかなか実行されにくいのが実情である。
【0005】
本発明は、前記の如き事情に鑑みてなされたもので、相互に閉じる方向と開く方向とに操作されて相互間で対象物に対して所定の作用をする一対の開閉作動部材が、容易に且つ効果的に消毒又は洗浄等され得る、開閉操作式作業具及びはさみを提供しようとするものである。
【0006】
本発明はまた、相互に閉じる方向と開く方向とに操作されて相互間で対象物に対して所定の作用をする一対の開閉作動部材を有する作業具に簡単に液体を供給することができる、作業具への液体供給装置を提供しようとするものである。
【0007】
さらに、本発明は、はさみの刃を容易に、且つ効果的に消毒することのできる、はさみ消毒装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る開閉操作式作業具は、相互に閉じる方向と開く方向とに操作されて相互間で対象物に対して所定の作用をする一対の開閉作動部材と、該一対の開閉作動部材の開操作時に該一対の開閉作動部材へと液体が自動的に供給されるように作動する給液制御装置と、を備えたことを特徴としている(請求項1)。
【0009】
本発明によれば、前記一対の開閉作動部材を開操作すると、前記給液制御装置が作動して、開いた状態又は開く途中の状態の前記一対の開閉作動部材へと、液体が自動的に供給される。したがって、前記一対の開閉作動部材を消毒したい場合には、前記液体として消毒液を用い、前記一対の開閉作動部材を洗浄したい場合には、前記液体として、水や洗浄液を用いれば、前記一対の開閉作動部材の消毒や洗浄が簡単に、且つ効果的に行える。但し、前記液体は、消毒液や洗浄液には限らず、前記一対の開閉作動部材への液体供給の目的に応じたものを用いることができる。
【0010】
また、本発明によれば、前記一対の開閉作動部材が開いた状態又は開く途中の状態にある時に、該一対の開閉作動部材に対して前記液体が供給されるので、前記一対の開閉作動部材の全体に前記液体が確実に行き渡る。
【0011】
好適な実施の一形態として、前記給液制御装置は、前記一対の開閉作動部材の開操作時にのみ該一対の開閉作動部材へと前記液体が自動的に供給されるように作動するものとしても良い(請求項2)。
【0012】
好適な実施の一形態として、前記給液制御装置が、前記一対の開閉作動部材の開操作に連動して該一対の開閉作動部材へと前記液体が供給されるように作動するものとしても良く(請求項3)、さらに、前記給液制御装置が、前記一対の開閉作動部材の開操作に連動して前記液体の流路を開く開閉弁を備えたものとしても良い(請求項4)。さらにまた、前記給液制御装置が、前記一対の開閉作動部材の開操作時に前記開閉弁の弁操作部と相互に接触して該弁操作部を駆動する駆動部を備えたものとしても良い(請求項5)。該駆動部は、前記一対の開閉作動部材の開操作時にも閉操作時にも前記弁操作部と相互に接触し、前記開閉弁は、前記一対の開閉作動部材の開操作時における前記駆動部と前記弁操作部との相互接触によってのみ開かれるものとすることもできる(請求項6)。
【0013】
好適な実施の一形態として、前記駆動部と前記弁操作部のそれぞれは、前記一対の開閉作動部材を開閉操作するための一対の開閉操作部のそれぞれに支持されたものとすることもできる(請求項7)。
【0014】
好適な実施の一形態として、前記一対の開閉部材に向けて固定された噴霧ノズルを備えたものとすることもできる(請求項8)。
【0015】
好適な実施の一形態として、前記給液制御装置に連結される液体圧送装置を備えたものとすることもできる(請求項9)。該液体圧送装置としては、蓄圧式タンクを用いることもできる(請求項10)。
【0016】
本発明に係るはさみは、開閉操作自在な一対の刃を有するはさみ本体と、該はさみ本体に支持されて前記一対の刃に液体を噴霧するための噴霧ノズルと、該噴霧ノズルへ前記液体を供給するための送液管路と、該送液管路に介装されるとともに前記はさみ本体の開操作に連動して開かれる開閉弁と、を備えたものである(請求項11)。
【0017】
本発明に係る前記はさみによれば、前記一対の刃の間に切断対象物を位置させて、前記一対の切断手段を相互に閉じるように操作することにより、それら同士の間で前記対象物が切断される。その後、前記一対の刃を開操作すると、その操作に連動して、それまで閉じていた前記開閉弁が開かれる。その結果、前記送液管路を介して前記噴霧ノズルへと液体が供給され、前記噴霧ノズルから、開いた状態又は開く途中の状態にある前記一対の刃に、前記液体が噴霧される。したがって、液体噴霧の目的が、前記一対の刃の消毒にある場合には、前記液体として消毒液を用い、前記一対の刃を洗浄するのが目的である場合には、前記液体として、水や洗浄液を用いれば、前記一対の刃の消毒や洗浄が簡単に、且つ効果的に行える。勿論、前記液体は、消毒液や洗浄液には限らず、前記一対の刃への噴霧の目的に応じたものを用いることができる。
【0018】
本発明に係る液体供給装置は、相互に閉じる方向と開く方向とに操作されて相互間で対象物に対して所定の作用をする一対の開閉作動部材を有する作業具に自動的に液体を供給する、作業具への液体供給装置であって、前記液体を液源から前記一対の開閉作動部材へと送るための送液管路と、該送液管路に介装されるとともに前記一対の開閉作動部材の開操作に連動して開かれる開閉弁と、を備えたものである(請求項12)。
【0019】
本発明に係る前記液体供給装置によれば、前記一対の開閉作動部材の開操作に連動して、前記開閉弁が開かれる。その結果、前記液源内の液体が、前記送液管路を介して、開いた状態又は開く途中の状態の前記一対の開閉作動部材に対して自動的に供給される。したがって、例えば、前記液体として消毒液を用いれば、前記一対の開閉作動部材が容易に、かつ効果的に消毒される。勿論、本発明においては、前記液体の具体的内容には限定はない。
【0020】
好適な実施の一形態として、前記開閉弁の弁操作部が、前記一対の開閉作動部材の開操作時に前記作業具と直接又は間接に接触して駆動されることとしても良い(請求項13)。ここで、「直接又は間接に接触」とは、前記作業具自体と相互接触する場合のほか、該作業具に取り付けられた他の部材を介して相互接触する場合も含む趣旨である。
【0021】
本発明に係るはさみ消毒装置は、はさみの一対の刃に向けて消毒液を噴霧するように前記はさみに取り付けられる噴霧ノズルと、該噴霧ノズルと前記消毒液の加圧液源とを連通連結する送液管路と、該送液管路に介装されるとともに前記はさみの一方の柄に支持される開閉弁と、を備え、該開閉弁が、前記一対の刃の開操作時における前記はさみの前記一方の柄と他方の柄の相対的な動きに起因して開かれることを特徴としている(請求項14)。
【0022】
好適な実施の一形態として、前記開閉弁の弁操作部が、前記一対の刃の開操作時に前記他方の柄と直接又は間接に接触して駆動されることとしても良い(請求項15)。ここで、「直接又は間接に接触」とは、前記他方の柄自体と相互接触する場合のほか、該他方の柄に取り付けられた他の部材を介して相互接触する場合も含む趣旨である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な一実施の形態について説明する。
【0024】
以下に説明する実施の形態は、本発明思想を、切断具としてのはさみについて具現化したものである。しかし、本発明の適用対象は、これに限定される理由はない。本発明は、相互に閉じる方向と開く方向とに操作されて相互間で対象物に対して所定の作用をする一対の開閉作動部材を有する作業具について、必要に応じて広く適用可能なものである。したがって、例えば、対象物をつかむための作業具についても適用できる。
【0025】
図1は、本発明の実施の一形態に係る開閉操作式作業具の一例としての、剪定作業に用いて特に好適なはさみの全体斜視図、図2は、図1のはさみを上から見た状態の一部切欠平面図、図3は、図1のはさみの動作を示す側面図、図4は、液源の好適例の全体斜視図である。
【0026】
図1に示したはさみ1は、自己消毒(滅菌)作用又は自己洗浄作用を有する作業具であるはさみ、すなわち、消毒または洗浄等の目的に応じた液体を供給する液体供給装置を備えたはさみである。
【0027】
図1において、前記はさみ1は、物の切断作業、特に、トマト等の植物の茎や枝等の切断作業又は剪定作業に適する、市販されている適宜の種類のはさみ本体2と、該はさみ本体2の開操作時に一対の開閉作動部材である剪断刃3a,3bへと液体Lが供給されるように作動する給液制御装置4と、を備えている。本実施の形態では、一例として、前記一対の剪断刃3a,3bへの液体供給の目的が、剪定作業時における前記剪断刃3a,3bの消毒にあるものとして説明する。したがって、前記液体としては、植物の生育を阻害する潰瘍病等の病原菌の殺菌作用を有する消毒液Lが用いられる。しかし、これには限定されず、用途に応じて、前記一対の剪断刃3a,3bへの供給目的に適合する様々な効能を有する液体を使用できることは言うまでもない。
【0028】
前記はさみ本体2は、剪定ばさみとしてそれ自体周知の構成を有するものであり、互いに協働して剪断作用を奏する一対のはさみ半体5a,5bと、該一対のはさみ半体5a,5bを交差状に開閉操作自在に枢止する枢止軸6と、を備えている。前記一対のはさみ半体5a,5bの一端側には、開閉作動部材としての前記剪断刃3a,3bが対をなして形成され、前記一対のはさみ半体5a,5bの他端側には、前記一対の剪断刃3a,3bを相互に開閉操作するための開閉操作部として、柄7a,7bが対をなして形成されている。
【0029】
前記一対の剪断刃3a,3bは、相互に閉じることにより、相互間で、対象物としての植物の枝や茎等を切断する。使用者が、前記一対の柄7a,7bを、片手で握りしめて相互に閉じることにより、前記一対の剪断刃3a,3bが相互に閉操作され、前記一対の柄7a,7bを相互に開くことにより、前記一対の剪断刃3a,3bが相互に開操作される。
【0030】
前記一対のはさみ半体5a,5bは、その開操作を容易にするために、相互間に介装された戻しばね8によって、前記一対の剪断刃3a,3bおよび前記一対の柄7a,7bが相互に開く方向へと常時付勢されている。図1には、前記はさみ1の不使用時に使用される着脱式ロック部材9によって、前記戻しばね8の付勢力に抗して、前記一対のはさみ半体5a,5bが閉状態に拘束された状態が示されている。
【0031】
前記はさみ本体2には、前記消毒液Lを前記一対の剪断刃3a,3bへ向けて噴霧するための噴霧ノズル10,10が取着されている。取着の方法は、溶接、ねじ止め、リベット止め等、適宜の方法を採用することができる。本実施の形態では、図1および図2に示すように、前記噴霧ノズル10,10は、前記一対の剪断刃3a,3bの表裏両面に同時に前記消毒液Lを噴霧することができるように、その液体噴出口10a,10aを、前記一対の剪断刃3a,3bの表裏両面へ向けて、対をなして配設されている。前記一対の噴霧ノズル10,10のそれぞれは、前記一方のはさみ半体5aの表面と裏面のそれぞれに、ブラケット11,11を介して支持されている。
【0032】
次に、図1および図3を参照して、前記給液制御装置4について説明する。該給液制御装置4は、前記一対の剪断刃3a,3bの開操作に連動して該一対の剪断刃3a,3bへと前記消毒液Lが供給されるように作動する。前記給液制御装置4は、前記消毒液Lを液源12から前記一対の噴霧ノズル10,10へと送るための流路を形成する送液管路としてのごく細いビニールチューブ13と、前記流路に介装されるとともに前記一対の剪断刃3a,3bの開操作に連動して開かれる開閉弁であるミニチュアバルブ14と、を備えている。
【0033】
前記チューブ13は、前記噴霧ノズル3a,3bの配設数に対応して、前記ミニチュアバルブ14の下流側で分配継手15により二股に分岐している。そして、前記チューブ13の二つの送液下流側端部16a,16bのそれぞれが、前記一対の噴霧ノズル10,10のそれぞれに対して接続されている。
【0034】
一方、前記チューブ13の送液上流側端部には、図1に示すように、前記液源12へ接続するための連結具17が取着されている。前記液源12としては、様々な形式のものを採用することができるが、携帯式の液体タンクを用いれば、使用者が携行して剪定作業を行うことができるので、好適である。特に、図4に示すように、それ自体周知の構成の手動蓄圧式タンク12を用いれば、軽量かつ安価でありながら、確実に前記消毒液Lを前記一対の噴霧ノズル10,10へ向けて圧送することができて、一層好適である。
【0035】
図4において、液体圧送装置又は加圧液源としての前記蓄圧式タンク12は、携帯に適する肩掛けベルト18を有するとともに、蓄圧操作部材として、蓄圧ピストン操作ロッド19を備えている。該蓄圧ピストン操作ロッド19を押し操作することにより、前記タンク12の本体20内が加圧される。前記タンク12の吐出口を形成するノズル部21には、前記チューブ13の前記連結具17が取り外し自在に接続される。前記タンク本体20内には、消毒液や洗浄液等、前記一対の剪断刃3a,3bへの液体供給の目的に応じた液体Lを、自在に補給することができる。
【0036】
図1および図3に示すように、前記ミニチュアバルブ14を内蔵する弁装置22は、下向きL形のブラケット23を介して前記はさみ本体2の前記一方の柄7aに支持され、前記弁装置22の弁操作部となる揺動自在なばね板24を駆動する駆動部であるローラー25が、横向きL形のブラケット26を介して前記他方の柄7bに支持されている。そして、使用者が、前記一対の剪断刃3a,3bを開くために、手を緩めて前記一対の柄7a,7bを相互に開操作した時に、前記ローラー25と前記ばね板24とが相互に接触して、常時は閉じている前記ミニチュアバルブ14が開かれるようになっている。
【0037】
図2に示すように、前記ローラー25と前記ばね板24との位置関係は、前記一対の柄7a,7bを相互に閉操作する時にも開操作する時にも、前記ローラー25と前記ばね板24の揺動先端部24bとが、相互に接触するような位置関係となっている。すなわち、前記ばね板24の前記揺動先端部24bは、前記はさみ本体2の開閉操作時における前記ローラー25の移動軌跡上に位置している。
【0038】
一方、図3に示すように、前記ばね板24は、その揺動基端部24aを前記弁装置22の弁ケース27に止着されて、常時は、図3に二点鎖線で示した非操作時姿勢NPを保持している。前記ばね板24の前記揺動先端部24bを前記非操作時姿勢NPから一方向(図3の下方)へ向けて前記ローラー25で押し下げ駆動すると、前記ばね板24によって前記ミニチュアバルブ14の弁軸28が押されて、前記ミニチュアバルブ14が開かれる。前記ローラー25が前記ばね板24を下方へ通過すると、該ばね板24が逆方向(図3の上方)へ弾撥復帰して、前記弁軸28から離れた前記非操作時姿勢NPとなるので、前記ミニチュアバルブ14は閉じられる。逆に、前記ばね板24の前記揺動先端部24bを前記非操作時姿勢NPから他方向(図3の上方)へ向けて前記ローラー25で押し上げ駆動すると、前記ばね板24は前記弁軸28から離れる方向へ撓むので、前記ミニチュアバルブ14が開かれることはない。前記ローラー25が前記ばね板24を上方へ通過すると、該ばね板24は逆方向(図3の下方)の前記非操作時姿勢NPへと弾撥復帰する。
【0039】
このように、前記ローラー25は、前記一対の柄7a,7bの開操作時にも閉操作時にも前記ばね板24と相互に接触するが、前記ミニチュアバルブ14は、前記一対の柄7a,7bの開操作時における前記ローラー25と前記ばね板24との相互接触によってのみ開かれる。したがって、前記一対の剪断刃3a,3bによる植物の切断時、すなわち、前記一対の剪断刃3a,3bおよび前記一対の柄7a,7bの閉操作時には、前記ローラー25が前記ばね板24に下側から接触しても、前記消毒液Lは噴霧されず、前記一対の柄7a,7bの開操作時にのみ、前記消毒液Lが噴霧される。
【0040】
次に、図3を参照して、本実施の形態に係る前記はさみ1の動作を説明する。使用者が、前記一対の柄7a,7bを手で握って互いに閉じて、枝や茎等の対象物Tの切断を行った後に、前記一対の柄7a,7bを握っている手の力を緩めると、前記戻しばね8の作用によって、前記一対の柄7a,7bおよび前記一対の剪断刃3a,3bが相互に開作動する。その途中で、前記ローラー25が前記ばね板24の前記揺動先端部24bに上側から接触し、前記ばね板24で前記弁軸28が押されて、前記ミニチュアバルブ14が開く。よって、開いた状態又は開く途中の状態の前記一対の剪断刃3a,3bへと、前記一対の噴霧ノズル10,10から、前記消毒液Lが勢いよく噴霧される。前記ローラー25が上側から前記ばね板24を撓ませて通過すると、該ばね板24は前記非操作姿勢NPへと自動的に復帰し、前記一対の噴霧ノズル10,10からの噴霧は停止する。使用者は、前記一対の柄7a,7bに加える握力を加減して、前記ローラー25と前記ばね板24とが相互に接触した状態を維持させれば、前記一対の噴霧ノズル10,10からの噴霧時間を延ばすこともできる。
【0041】
続いて、前記使用者が、次の対象物Tの切断を行うために前記一対の柄7a,7bを再び閉操作すると、その閉操作過程で、前記ローラー25が前記ばね板24の前記揺動先端部24bに下側から接触する。しかし、該ばね板24は、前記ローラー25の動きに追従して前記弁軸28から離れる方向へ撓むので、前記ミニチュアバルブ14は開かれず、前記消毒液Lが噴霧されることはない。前記一対の柄7a,7bが完全に閉じられた状態においては、前記ローラー25は、前記ばね板24を前記一方の柄7a側へと通過して、前記ばね板24より内側(上方)に入り込んでいる。
【0042】
前記はさみ1によれば、一回の切断操作に引き続いて必然的に行われる前記一対の柄7a,7bの開操作時に、自動的に前記一対の剪断刃3a,3bの表裏全体が消毒される。よって、病気の植物を切断したことで、たとえ前記一対の剪断刃3a,3bに病原菌が付着したとしても、次の切断操作を行う時には、既に滅菌処置されていることになる。このため、植物の個体間における病原菌の伝染を効果的に防止することができる。しかも、前記一対の剪断刃3a,3bの消毒に当たって、剪定作業を中断する必要がないので、剪定作業効率が低下することもない。
【0043】
また、前記消毒液Lは、前記一対の剪断刃3a,3bが開いた状態又は開く途中の状態にある時にのみ、該一対の剪断刃3a,3bに対して噴霧されるので、該剪断刃3a,3bの全体に前記消毒液Lが確実に行き渡る。よって、高い消毒効果が得られる利点もある。
【0044】
さらに、前記はさみ1によれば、対象物Tの切断時には前記消毒液Lが噴霧されないので、剪定植物を切断後、該植物から前記はさみ1を一旦離してから前記一対の剪断刃3a,3bを開操作することにより、例えば、前記液体Lとして、前記剪定植物に大量に降りかかっては望ましくない性質の消毒液を用いた場合等に、前記剪定植物が前記消毒液を余分に浴びることがなく、薬害も防止でき、薬液Lが無駄に散布されることもなく、好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る切断具としての、剪定作業に用いて特に好適なはさみの全体斜視図である。
【図2】図1のはさみを上から見た状態の一部切欠平面図である。
【図3】図1のはさみの動作を示す側面図である。
【図4】液源の好適例の全体斜視図である。
【符号の説明】
2  はさみ本体(はさみ、作業具)
3a,3b 一対の開閉作動部材(刃)
4  給液制御装置
7a,7b 一対の開閉操作部(柄)
10 噴霧ノズル
12 液体圧送装置(蓄圧式タンク、液源、加圧液源)
13 流路(送液管路、チューブ)
14 開閉弁(ミニチュアバルブ)
24 弁操作部(ばね板)
25 駆動部(ローラー)
L  液体(消毒液)
T  対象物

Claims (15)

  1. 相互に閉じる方向と開く方向とに操作されて相互間で対象物(T)に対して所定の作用をする一対の開閉作動部材(3a,3b)と、該一対の開閉作動部材(3a,3b)の開操作時に該一対の開閉作動部材(3a,3b)へと液体(L)が自動的に供給されるように作動する給液制御装置(4)と、を備えている、開閉操作式作業具。
  2. 前記給液制御装置(4)が、前記一対の開閉作動部材(3a,3b)の開操作時にのみ該一対の開閉作動部材(3a,3b)へと前記液体(L)が自動的に供給されるように作動するものである、請求項1に記載の開閉操作式作業具。
  3. 前記給液制御装置(4)が、前記一対の開閉作動部材(3a,3b)の開操作に連動して該一対の開閉作動部材(3a,3b)へと前記液体(L)が供給されるように作動する、請求項1または2に記載の開閉操作式作業具。
  4. 前記給液制御装置(4)が、前記一対の開閉作動部材(3a,3b)の開操作に連動して前記液体(L)の流路(13)を開く開閉弁(14)を備えている、請求項1,2または3に記載の開閉操作式作業具。
  5. 前記給液制御装置(4)が、前記一対の開閉作動部材(3a,3b)の開操作時に前記開閉弁(14)の弁操作部(24)と相互に接触して該弁操作部(24)を駆動する駆動部(25)を備えている、請求項4に記載の開閉操作式作業具。
  6. 前記駆動部(25)は、前記一対の開閉作動部材(3a,3b)の開操作時にも閉操作時にも前記弁操作部(24)と相互に接触し、前記開閉弁(14)は、前記一対の開閉作動部材(3a,3b)の開操作時における前記駆動部(25)と前記弁操作部(24)との相互接触によってのみ開かれるものである、請求項5に記載の開閉操作式作業具。
  7. 前記駆動部(25)と前記弁操作部(24)のそれぞれが、前記一対の開閉作動部材(3a,3b)を開閉操作するための一対の開閉操作部(7a,7b)のそれぞれに支持されている、請求項5または6に記載の開閉操作式作業具。
  8. 前記一対の開閉作動部材(3a,3b)に向けて固定された噴霧ノズル(10,10)を備えている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の開閉操作式作業具。
  9. 前記給液制御装置(4)に連結される液体圧送装置(12)を備えている、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の開閉操作式作業具。
  10. 前記液体圧送装置が、蓄圧式タンク(12)である、請求項9に記載の開閉操作式作業具。
  11. 開閉操作自在な一対の刃(3a,3b)を有するはさみ本体(2)と、該はさみ本体(2)に支持されて前記一対の刃(3a,3b)に液体(L)を噴霧するための噴霧ノズル(10,10)と、該噴霧ノズル(10,10)へ前記液体(L)を供給するための送液管路(13)と、該送液管路(13)に介装されるとともに前記はさみ本体(2)の開操作に連動して開かれる開閉弁(14)と、を備えている、はさみ。
  12. 相互に閉じる方向と開く方向とに操作されて相互間で対象物(T)に対して所定の作用をする一対の開閉作動部材(3a,3b)を有する作業具(2)に自動的に液体(L)を供給する、作業具への液体供給装置であって、前記液体(L)を液源(12)から前記一対の開閉作動部材(3a,3b)へと送るための送液管路(13)と、該送液管路(13)に介装されるとともに前記一対の開閉作動部材(3a,3b)の開操作に連動して開かれる開閉弁(14)と、を備えている、作業具への液体供給装置。
  13. 前記開閉弁(14)の弁操作部(24)が、前記一対の開閉作動部材(3a,3b)の開操作時に前記作業具(2)と直接又は間接に接触して駆動されることを特徴とする、請求項12に記載の作業具への液体供給装置。
  14. はさみ(2)の一対の刃(3a,3b)に向けて消毒液(L)を噴霧するように前記はさみ(2)に取り付けられる噴霧ノズル(10,10)と、該噴霧ノズル(10,10)と前記消毒液(L)の加圧液源(12)とを連通連結する送液管路(13)と、該送液管路(13)に介装されるとともに前記はさみ(2)の一方の柄(7a)に支持される開閉弁(14)と、を備え、該開閉弁(14)が、前記一対の刃(3a)の開操作時における前記はさみ(2)の前記一方の柄(7a)と他方の柄(7b)の相対的な動きに起因して開かれることを特徴とする、はさみ消毒装置。
  15. 前記開閉弁(14)の弁操作部(24)が、前記一対の刃(3a,3b)の開操作時に前記他方の柄(7b)と直接又は間接に接触して駆動されることを特徴とする、請求項14に記載のはさみ消毒装置。
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