JP2004055612A - 電磁波シールドボックス - Google Patents

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Abstract

【課題】同種の無線端末の位置の再現性を得るとともに、各種の無線端末に対応した位置決めを行う。
【解決手段】無線端末4を収納する収納部5の外底部分に無線端末4のアンテナ4aと空間的に結合される結合用アンテナを有したボックス本体2と、ボックス本体2の収納部5を閉塞して無線端末4を外部の電磁波からシールドする蓋体3とを備え、収納部5の内底面5bに立設された支柱11A と、支柱11A に挿通される挿通穴11Baを有するとともに無線端末4に接続されるケーブル接続端子12が固定された固定板11B とからなる支持手段11を備える。これによりケーブル接続端子12を接続した無線端末4を位置決め支持するので動作試験を行う際の同種の無線端末4の位置の再現性を得る。ケーブル接続端子12は、各種の無線端末4に接続される汎用性を有するので各種の無線端末4の位置決が行える。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機などの無線端末の動作試験をするために無線端末を収納する電磁波シールドボックスであって、特に、無線端末の収納位置の再現性を得る電磁波シールドボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機などの無線端末は、購入時あるいは購入後の使用における発振および受信状態が正常であるか否かを明確にする要求が生じている。このため、各販売営業所などには、窓口で容易に無線端末の動作試験が行える試験器が設置されている。
【0003】
この種の試験器で動作試験を行う際には、周囲の電磁波からシールドされた状態で無線端末を設置する空間を有する電磁波シールドボックスが用いられ、外部からの電磁波が試験対称となる無線端末のアンテナに入射して試験結果に悪影響を及ぼさないようにしている。
【0004】
電磁波シールドボックスは、図14に示すように、アルミなどの電磁波を反射し得る金属板を外筐とするボックス本体51と、蓋体52とで構成されている。ボックス本体51は、試験対象物である無線端末53を載置する収納部54を有している。収納部54は、蓋体52に対応する部分が開口した箱型形状をなしており、その開口縁には全周に渡って導電性のシールド部材55が埋設された凹溝56が形成されている。蓋体52の内壁面には、収納部54の凹溝56に嵌合される無端状の凸条57が設けられている。凸条57は、蓋体52をボックス本体51に取り付けた際に、凹溝56に嵌合されてシールド部材55に当接する。また、ボックス本体51において収納部54を形成する底側には、不図示の結合用アンテナが設けられている。
【0005】
上記電磁波シールドボックスを用いて無線端末53の動作試験を行うには、蓋体52を開けて試験対象物となる無線端末53を収納部54に収納した後、蓋体52を閉めて固定する。これにより、無線端末53は、周囲の電磁波からシールドされた状態でボックス本体51内に収納される。その後、無線端末53の動作試験が開始される。
【0006】
ところで、上記のように電磁波シールドボックスを用いて動作試験を行う際には、同種の無線端末53において、結合用アンテナに対する無線端末53のアンテナ53aの位置を常に同じ位置となるように再現性を得る必要がある。結合用アンテナに対する無線端末53のアンテナ53aの位置が変わると、電界分布が変化するため正確な測定が行えなくなる。したがって、同種の各無線端末53の各送受信性能を同一条件で常に正確な測定を行うために結合用アンテナに対する無線端末53のアンテナ53aの位置を常に同じくなるように位置決めしなければならない。
【0007】
この位置決めの構造には、以下の第一乃至第三の構造がある。
第一の位置決め構造は、無線端末53を置く収納部54の内底面54aに無線端末53を位置合せするための目盛が施されている。この目盛は、各種形状の異なる各種の無線端末53に対応してそれぞれ施されている。そして、各種に対応した目盛に無線端末53を合わせて置くことにより無線端末53の位置決めがなされ、同種の無線端末53の位置に再現性を得ようとしている。
【0008】
第二の位置決め構造は、特開2000−9779号公報に開示されており、無線端末53を置く収納部54の内底部において、二つの斜面を有したV型支持台に、前記二つの斜面に対して垂直な面をもつ衝立を設けてなる。そして、無線端末53の側面を斜面の一方に位置決めし、上面を衝立の面に位置決めすることにより位置決めがなされ、同種の無線端末53の位置に再現性を得ようとしている。
【0009】
第三の位置決め構造は、特開平11−177508号公報に開示されており、無線端末53を置く収納部54内に、無線端末53を挟持するホルダを設けている。そして、ホルダによって無線端末53を挟持することにより位置決めがなされ、同種の無線端末53の位置に再現性を得ようとしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の電磁波シールドボックスでは、第一の位置決め構造の場合、目盛を用いたとしても誰しもが同じ位置に置くことは難しく、また、特定の無線端末53を合わせるべき目盛以外の目盛に合わせてしまう置き間違いが生じるので、確実な再現性が得られないという問題があった。
【0011】
また、第二の位置決め構造の場合、無線端末53には様々な形状があるため、その側面と上面とを斜面や衝立の面に合わせることができない形状の機種が存在し得ることとなる。無線端末53である携帯電話機は頻繁に新機種が発売されるので、新機種を含む全ての機種に対応することができないという問題がある。
【0012】
また、第三の位置決め構造の場合、無線端末53の挟持する部位を特定する要素がないため、確実な再現性が得られないという問題があった。さらに、第三の位置決め構造では、上記第二の位置決め構造と同様に、無線端末53には様々な形状があるため、ホルダによって挟持できない形状の機種が存在し得るという問題もある。
【0013】
そこで本発明は、上記課題を解消するために、同種の無線端末の位置の再現性を容易に得るとともに、各種の無線端末に対応した位置決めを行うことができる電磁波シールドボックスを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明による請求項1記載の電磁波シールドボックスは、
無線端末4を収納する収納部5を有し、前記無線端末4のアンテナ4aと空間的に結合される結合用アンテナ14を前記収納部5の外底部分に有したボックス本体2と、該ボックス本体2に対して開閉可能とされて前記無線端末4を外部の電磁波からシールドする蓋体3とを備えた電磁波シールドボックスにおいて、
前記無線端末4に接続されるケーブル接続端子12を前記収納部5内に位置決め支持する支持手段11を備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項2記載の電磁波シールドボックスは、請求項1記載の電磁波シールドボックスにおいて、
前記支持手段11は、前記収納部5の内底面5bに立設された少なくとも二個の支柱11Aと、該各支柱11Aに挿通される挿通穴11Baを有するとともに前記ケーブル接続端子12が固定された固定板11Bとからなることを特徴とする。
【0016】
請求項3記載の電磁波シールドボックスは、請求項2記載の電磁波シールドボックスにおいて、
前記各支柱11Aに挿通される複数セットの挿通穴11Ba,11Ba’を有し、該挿通穴11Ba,11Ba’のセットの選択的な前記支柱11Aへの挿通により前記ケーブル接続端子12の向きを可変し得ることを特徴とする。
【0017】
請求項4記載の電磁波シールドボックスは、請求項2記載の電磁波シールドボックスにおいて、
前記挿通穴11Baが挿通される複数ユニットの支柱11A,11A’を有し、該支柱11A,11A’のユニットへの選択的な前記挿通穴11Baの挿通により前記ケーブル接続端子12の向きを可変し得ることを特徴とする。
【0018】
請求項5記載の電磁波シールドボックスは、請求項1〜請求項4記載の電磁波シールドボックスにおいて、
前記結合用アンテナ14が、自己補対アンテナまたはそれに準じたアンテナによって形成されていることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明による電磁波シールドボックスの一例を示す斜視図である。
【0020】
電磁波シールドボックスは、携帯電話機などの無線端末4の動作試験を行うために、無線端末4を周囲の電磁波からシールドするものであり、ボックス本体2と、蓋体3とを備えている。
【0021】
ボックス本体2は、アルミなどの電磁波を反射し得る金属板を外筐とし、その上面に試験対象物としての、例えば携帯電話機などの無線端末4が収納される収納部5が設けられている。
【0022】
収納部5は、その上面が矩形状に開口されており、開口した部分よりボックス本体2の内下方に進出した箱状の空間を有している。また、収納部5の開口縁5aには、全周に渡って凹溝6が形成されている。この凹溝6は、本実施の形態では、V溝をなし、その内部に導電性を有したシールドバネ7が凹溝6内に連通して埋設されている。
【0023】
蓋体3は、アルミなどの電磁波を反射し得る金属板により形成され、ボックス本体2の収納部5とは関与していない上面に蝶番8を介して回動自在に設けられている。蓋体3の蝶番8を有していない周縁には、蓋体3を回動させて閉めた際に、蓋体3の周面とボックス本体2の上面周側を閉塞する側板3aが一体に折曲形成されている。
【0024】
蓋体3の内壁面には、収納部5の開口縁5aに設けられた凹溝6と対応して嵌合される無端状の凸条9が設けられている。この凸条9は、蓋体3を閉めた際に凹溝6に嵌合され、その端縁がシールドバネ7に当接される。また、蓋体3を閉めた際には、例えば図1に示すキャッチクリップ10などの固定手段によりボックス本体2に固定される。なお、固定手段は上記キャッチクリップ10以外に、蓋体3をボックス本体2に適宜固定する構成であればよい。
【0025】
上記収納部5内には、無線端末4を位置決め支持するための支持手段11が設けられている。図2に示すように、支持手段11は、収納部5の内底面5bに立設された二個の支柱11Aと、支柱11Aに挿通される二個の挿通穴11Baを有した固定板11Bとからなる。各挿通穴11Baは、各支柱11Aに各々が挿通される。各挿通穴11Baが各支柱11Aに挿通されると固定板11Bが収納部5内にて位置決め支持される。固定板11Bには、ケーブル接続端子12が固定されている。ケーブル接続端子12は、収納部5内に引き込まれたケーブル12aの一端側に設けられ、無線端末4の動作試験に際して無線端末4に予め配されている制御コネクタに接続される。また、ケーブル12aの他端側は、ボックス本体2の外部に引き出されて不図示の試験装置に接続されている。
【0026】
すなわち、支持手段11は、支柱11Aへの挿通穴11Baの挿通により、挿通穴11Baを有した固定板11Bに固定されたケーブル接続端子12が位置決め支持される。なお、支柱11Aおよび挿通穴11Baは、支柱11Aへの挿通穴11Baの挿通により固定板11Bを位置決め支持するので、少なくとも二個あれば良いが、二個に限らず複数であってもよい。
【0027】
図1に示すように、ボックス本体2の内部であって、収納部5の外底部分には、基板13が設けられている。図3に示すように、基板13の収納部5側に向く上面には、無線端末4のアンテナ4aと空間的に結合される結合用アンテナ14が設けられている。この結合用アンテナ14は、本実施の形態では、自己補対アンテナまたはそれに準じたアンテナによって形成されている。
【0028】
図3に示すように、結合用アンテナ14は、一対のアンテナ素子15,16が基板13の上面にパターン形成されてなる。一方のアンテナ素子15は、幅の狭い複数の扇状金属板17を有し、この扇状金属板17が、その扇状と同一形状の隙間をあけて放射状に並べて形成されている。各扇状金属板17は、放射中心側の給電部18で先端同士が接続されている。また、他方のアンテナ素子16は、一方のアンテナ素子15と同様に幅の狭い複数の扇状金属板17を有し、この扇状金属板17が、その扇状と同一形状の隙間をあけて放射状に並べて形成されている。各扇状金属板17は、放射中心側の給電部19で先端同士が接続されている。これら、一方のアンテナ素子15と、他方のアンテナ素子16とは、対称に形成されている。
【0029】
ここで、自己補対アンテナとは、アンテナ素子が金属板状の平面構造とされたアンテナにおいて、アンテナ素子を共通の点を中心に所定角度回転させたり、所定の線に対して折り返した時に、金属部分と空間(非金属)部分とが入れ代わる形状を有するアンテナである。この自己補対アンテナは、無限大のアンテナ素子を用いたときアンテナのインピーダンスが、周波数によらず一定(60πΩ)となるが、アンテナ素子が有限の大きさの場合は、その大きさによって最低使用周波数が決まる。
【0030】
たとえば、図4に示す結合用アンテナ14は、一対のアンテナ素子アンテナ素子15’,16’の扇状金属板17が設けられている角度範囲が、それぞれ180度まで広がっている。そして、扇状金属板17の長さを略半径とする円内で、アンテナ素子15’,16’を合わせた金属部分を所定角度回転させたときに金属部分以外の部分と一致するように形成されていれば、自己補対アンテナと見なすことができる。ゆえに、アンテナ素子15’,16’の大きさ(半径)で決まる周波数以上の広い周波数範囲で前記60πΩに近い一定のインピーダンスとなる。
【0031】
すなわち、図3に示す結合用アンテナ14は、各アンテナ素子15,16において、扇状金属板17が設けられている角度範囲が180度より狭く形成されているため、完全な自己補対アンテナとは言えないが、その角度範囲が極端に狭くなければ、自己補対アンテナに準じたアンテナと見なすことができ、広帯域特性が得られることとなる。
【0032】
また、図5に示す結合用アンテナ14は、直角二等辺三角形のアンテナ素子20,21からなる自己補対アンテナであり、各アンテナ素子20,21は、頂角の位置に給電部18,19が設けられている。そして、図6に示す結合用アンテナ14は、図5に示すアンテナ素子20,21に対して給電部18,19が設けられた頂角の角度を90度より狭めたアンテナ素子20’,21’からなる自己補対アンテナに準じたアンテナである。
【0033】
これら図3乃至図6に示す各結合用アンテナ14は、直線偏波型であり、給電部18,19からみたインピーダンスは、800MHz〜2.5GHzの範囲で60πΩに近い値(たとえば200Ω)で略一定となっている。
【0034】
また、図7に示す結合用アンテナ14は、対数周期型の二つのアンテナ素子22,23からなる自己補対アンテナである。そして、図8に示す結合用アンテナ14は、対数スパイラル型の二つのアンテナ素子24,25からなる自己補対アンテナである。これら図7および図8に示す各結合用アンテナ14は、円偏波型の自己補対アンテナである。
【0035】
図9に示すように、給電部18,19は、スルーホールメッキ加工によって基板13の一面側(上面側)から他面側(底面側)に貫通するように形成され、接続ライン27a,27bを介して基板13の底面側に実装されたインピーダンス変換器28の一端側に接続されている。
【0036】
図10に示すように、インピーダンス変換器28は、コア28a,28bとコイル28c〜28fからなるインピーダンス比4対1のバラン(平衡不平衡変換器)によって構成されており、その他端側(不平衡側)からアンテナ素子15,16側を見たインピーダンスをおよそ50Ωに変換している。このインピーダンス変換器28は、コア28a,28bの材質とコイル28c〜28fの巻き数を選択することで、800MHz〜2.5GHzまでの広い範囲にわたってインピーダンスの変換と平衡不平衡の変換とを安定して行うことができる。
【0037】
インピーダンス変換器28の他端側には、特性インピーダンス50Ωの同軸ケーブル29の一端側が接続されている。同軸ケーブル29の他端側は、ボックス本体2の外部に引き出されて不図示の試験装置に接続されている。
【0038】
このように構成された電磁波シールドボックスを用いて無線端末4の動作試験を行う場合、蓋体3を開け、試験対象となる無線端末4の制御コネクタにケーブル接続端子12を接続する。そして、ケーブル接続端子12が固定された固定板11Bを支柱11Aを介して収納部5内にて支持する。これにより、ケーブル接続端子12に接続された無線端末4が支持手段11を介して収納部5の内底面5bに位置決め支持される。
【0039】
次いで、蓋体3を閉じてキャッチクリップ10で固定することにより、収納部5の内部が電磁波に対してシールドされる。その後、ケーブル12aを介して入力される不図示の試験装置からの制御信号によって無線端末4を制御し、結合用アンテナ14に空間的に結合された無線端末4に対する発呼、着信、感度などの動作試験を行う。
【0040】
したがって、上記構成の電磁波シールドボックスでは、支持手段11によってケーブル接続端子12を位置決め支持することにより、ケーブル接続端子12に接続された無線端末4の位置決めを行うことが可能である。すなわち、同種の無線端末4を同位置に位置決めする再現性を得ることとなる。また、制御コネクタは、各無線端末4に必ず設けられており汎用のものなので、形状、大きさ、アンテナの位置に関わらず各種の無線端末4の位置決めを行うことが可能である。また、固定板11Bに所定の厚さ(例えば、略5mmなど)を設けることにより、無線端末4に接続されたケーブル接続端子12と、無線端末4の底面との段差を吸収するので、厚みがある無線端末4や折り畳み形態の無線端末4を、収納部5の内底面5bに安定して置くことが可能となる。
【0041】
結合用アンテナ14は、自己補対アンテナまたはそれに準じた構成を有しているため、無線端末4のアンテナ4aの位置の変化に対してアンテナ4aとの結合度が大きく変化しないので、形状、大きさ、アンテナ位置が異なる各種の無線端末4のアンテナ4aとの良好な結合状態を得るので、上記ケーブル接続端子12にて位置決めされる各種の無線端末4それぞれの安定した動作試験を行うことが可能である。さらに、結合用アンテナ14は、自己補対アンテナまたはそれに準じた構成により、無線端末4のアンテナ4aの位置の変化に対してアンテナ4aとの結合度が大きく変化しないので、万一、支持手段11による無線端末4の位置決めが微小にズレたとしても、同種の無線端末4における動作試験の再現性を得ることが可能である。
【0042】
また、図3乃至図6に示す直線偏波型の結合用アンテナ14の場合、無線端末4を収納部5の内底面5bに置く際、図11(a)に示すように、アンテナ4aの長さ方向が、結合用アンテナ14のアンテナ素子15,16の並び方と一致するようにセットすることが好ましく、両アンテナ4a,14の結合を強くできる。そして、図11(b)に示すように、無線端末4のアンテナ4aの長さ方向が結合用アンテナ14のアンテナ素子15,16の並び方に対して傾いても、結合に寄与するアンテナ素子15、16が代わるだけで結合度は大きく変化することがないので同種あるいは各種の無線端末4における動作試験の再現性が図られる。
【0043】
また、上述した図7および図8に示す円偏波型の結合用アンテナ14の場合、無線端末4のアンテナ4aの向きに関わらず結合度が略一定となるので、同種あるいは各種の無線端末4における動作試験の再現性がより図られる。
【0044】
また、結合用アンテナ14は、自己補対アンテナまたはそれに準じた構成を有し、800MHz〜2.5GHzまでの広帯域特性を有しているので、周波帯が異なる無線端末4の試験を安定して行うことが可能である。また、インピーダンス交換器28によって同軸ケーブル29のインピーダンスに整合させることで、アンテナ全体として容易、且つ、安価に製造が可能である。
【0045】
なお、上述した実施の形態において、無線端末4の制御コネクタは、無線端末4の長手方向の端部に設けられた形態を一例として図示しているが、長手方向の側部に設けられた形態もある。このように、各種の無線端末4において制御コネクタの位置が上記の如く異なると、支持手段11によって収納部5内に位置決めされた各種の無線端末4の長手方向の向きが統一できなくなる。ゆえに、各種の無線端末4全てに対応するため、収納部5の大きさを大きくする必要があり、電磁波シールドボックス全体の大きさが大型化することとなる。
【0046】
そこで、図12(a)に示すように、固定板11Bにおいて、二個の支柱11Aに挿通される二個の挿通穴11Baとは別に、各挿通穴11Baを結ぶ基線Lに対して、一方の挿通穴11Baの位置で略90度で交わる基線L’上であって、各挿通穴11Ba間の間隔と同じ間隔の位置に挿通穴11Ba’を設ける。この挿通穴11Ba’は、図12(a)で示すように、制御コネクタが長手方向の端部にある無線端末4の位置決めには使用しない。そして、図12(b)に示すように、制御コネクタが長手方向の側部にある無線端末4の位置決めに際して、各支柱11Aに一方の挿通穴11Baと挿通穴11Ba’とを挿通する。このように、複数セットの挿通穴11Ba,11Ba’を有して、挿通穴11Ba,11Ba’の選択的な支柱11Aへの挿通によりケーブル接続端子12の向きを可変して、制御コネクタが長手方向の端部にある無線端末4と、長手方向の側部にある無線端末4とを、長手方向の向きを統一した状態で位置決めする。ゆえに、収納部5の大きさを長手方向の向きに合わせて形成できるので、電磁波シールドボックス全体の大きさの小型化が図られる。
【0047】
なお、図12(a)(b)では、各挿通穴11Baのセットに対し、一方の挿通穴11Baに挿通穴11Ba’を組み合わせた別のセットを有した例であるが、各挿通穴11Baのセットとは独立した別の挿通穴11Ba’のセットを有していてもよい。また、図12(a)(b)では、各セットの基線Lおよび基線L’が、略90度の位相を変えて設けられている例であるが、各種の無線端末4の長手方向の向きを統一し得る位相であればよい。
【0048】
また、図13(a)(b)に示すように、挿通穴11Baを挿通する各支柱11Aを一つのユニットとして考え、この支柱11Bのユニットとは別に、例えば、略90度位相を変えた別の支柱11A’のユニットを設けてもよい。このように、複数ユニットの支柱11A、11A’を有して、支柱11Aあるいは支柱11A’のユニットへの選択的な挿通穴11Baの挿通により、ケーブル接続端子12の向きを可変して、図13(a)で示す制御コネクタが長手方向の端部にある無線端末4と、図13(b)で示す長手方向の側部にある無線端末4とを、長手方向の向きを統一した状態で位置決めする。ゆえに、収納部5の大きさを長手方向の向きに合わせて形成できるので、電磁波シールドボックス全体の大きさの小型化が図られる。
【0049】
なお、上述した実施の形態において、支持手段11は、支柱11Aと、この支柱11Aに挿通される挿通穴11Baを有してケーブル接続端子12を固定する固定板11Bとからなるが、この構成に限らず、ケーブル接続端子12を収納部5内に固定する構成であればよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による電磁波シールドボックスは、無線端末に接続されるケーブル接続端子を収納部内に位置決め支持する支持手段を備えたことにより、ケーブル接続端子を接続した無線端末を収納部内で位置決め支持するので、動作試験を行う際の同種の無線端末の位置に再現性を得ることができる。また、ケーブル接続端子は、各種の無線端末に接続される汎用性を有しているので、形状、大きさ、アンテナの位置に関わらず各種の無線端末の位置決めとその再現を行うことができる。
【0051】
また、支持手段が、収納部の内底面に立設された支柱と、支柱に挿通される挿通穴を有してケーブル接続端子を固定する固定板とからなる構成とすれば、安価で容易に上記効果を奏する支持手段を得ることができる。
【0052】
また、支柱に挿通される複数セットの挿通穴を有して、挿通穴のセットの選択的な支柱への挿通によりケーブル接続端子の向きを可変すれば、ケーブル接続端子が接続される位置が異なる無線端末の向きを統一できる。したがって、収納部の大きさを無線端末の向きに合わせて形成できるので、電磁波シールドボックス全体の大きさの小型化を図ることができる。
【0053】
また、挿通穴が挿通される複数ユニットの支柱を有して、支柱のユニットへの選択的な前記挿通穴の挿通によりケーブル接続端子の向きを可変すれば、ケーブル接続端子が接続される位置が異なる無線端末の向きを統一できる。したがって、収納部の大きさを無線端末の向きに合わせて形成できるので、電磁波シールドボックス全体の大きさの小型化を図ることができる。
【0054】
また、結合用アンテナが、自己補対アンテナまたはそれに準じたアンテナによって形成されていることにより、無線端末のアンテナの位置の変化に対してアンテナとの結合度が大きく変化しないので、形状、大きさ、アンテナ位置が異なる各種の無線端末のアンテナとの良好な結合状態が得られるため、ケーブル接続端子にて位置決めされる各種の無線端末それぞれの安定した動作試験を行うことができる。さらに、自己補対アンテナまたはそれに準じた構成の結合用アンテナにより、無線端末のアンテナの位置の変化に対してアンテナとの結合度が大きく変化しないので、万一、支持手段による無線端末の位置決めが微小にズレたとしても、同種の無線端末における動作試験の再現性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電磁波シールドボックスの一例を示す斜視図。
【図2】前記支持手段を示す斜視図。
【図3】結合用アンテナのパターンを示す図。
【図4】他の結合用アンテナのパターンを示す図。
【図5】他の結合用アンテナのパターンを示す図。
【図6】他の結合用アンテナのパターンを示す図。
【図7】他の結合用アンテナのパターンを示す図。
【図8】他の結合用アンテナのパターンを示す図。
【図9】結合用アンテナの結線構成を示す図。
【図10】結合用アンテナのインピーダンス変換器の構成を示す図。
【図11】(a)(b)無線端末のアンテナとアンテナ素子との向きの関係を示す図。
【図12】(a)(b)支持手段の他の例を示す図。
【図13】(a)(b)支持手段の他の例を示す図。
【図14】従来の電磁波シールドボックスの一例を示す斜視図。
【符号の説明】
2…ボックス本体、3…蓋体、4…無線端末、4a…アンテナ、5…収納部、5a…内底面、11…支持手段、11A(11A’)…支柱、11B…固定板、11Ba(11Ba’)…挿通穴、12…ケーブル接続端子、14…結合用アンテナ。

Claims (5)

  1. 無線端末(4)を収納する収納部(5)を有し、前記無線端末のアンテナ(4a)と空間的に結合される結合用アンテナ(14)を前記収納部の外底部分に有したボックス本体(2)と、該ボックス本体に対して開閉可能とされて前記無線端末を外部の電磁波からシールドする蓋体(3)とを備えた電磁波シールドボックスにおいて、
    前記無線端末に接続されるケーブル接続端子(12)を前記収納部内に位置決め支持する支持手段(11)を備えたことを特徴とする電磁波シールドボックス。
  2. 前記支持手段(11)は、前記収納部(5)の内底面(5b)に立設された少なくとも二個の支柱(11A)と、該各支柱に挿通される挿通穴(11Ba)を有するとともに前記ケーブル接続端子(12)が固定された固定板(11B)とからなることを特徴とする請求項1記載の電磁波シールドボックス。
  3. 前記各支柱(11A)に挿通される複数セットの挿通穴(11Ba,11Ba’)を有し、該挿通穴のセットの選択的な前記支柱への挿通により前記ケーブル接続端子(12)の向きを可変し得ることを特徴とする請求項2記載の電磁波シールドボックス。
  4. 前記挿通穴11Baが挿通される複数ユニットの支柱(11A,11A’)を有し、該支柱のユニットへの選択的な前記挿通穴(11Ba)の挿通により前記ケーブル接続端子(12)の向きを可変し得ることを特徴とする請求項2記載の電磁波シールドボックス。
  5. 前記結合用アンテナ(14)が、自己補対アンテナまたはそれに準じたアンテナによって形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4記載の電磁波シールドボックス。
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