JP2004053744A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置においてトナー濃度を安定して制御可能とする。
【解決手段】プロセス速度の変更に応じて現像剤撹拌装置4bや感光体1の駆動が連動して変更される画像形成装置100の制御装置24は、電源投入直後や所定印刷枚数毎に行うウォームアップ時、現像剤投入時及び温度・湿度等の環境変化時に、透磁率センサ4cに対する初期調整処理を行う。この初期調整処理において制御装置24は、最も遅いプロセス速度で透磁率センサ4cに対するセンサ調整値Vcを測定すると共に最も速いプロセス速度で当該センサ調整値Vcを測定し、これら二組のプロセス速度とセンサ調整値Vcとに基づいてプロセス速度とセンサ調整値Vcとの相関を表す関係式(1次式)を算出する。制御装置24は他のプロセス速度のセンサ調整値Vcを当該関係式に基づいて算出する。
【選択図】 図1
【解決手段】プロセス速度の変更に応じて現像剤撹拌装置4bや感光体1の駆動が連動して変更される画像形成装置100の制御装置24は、電源投入直後や所定印刷枚数毎に行うウォームアップ時、現像剤投入時及び温度・湿度等の環境変化時に、透磁率センサ4cに対する初期調整処理を行う。この初期調整処理において制御装置24は、最も遅いプロセス速度で透磁率センサ4cに対するセンサ調整値Vcを測定すると共に最も速いプロセス速度で当該センサ調整値Vcを測定し、これら二組のプロセス速度とセンサ調整値Vcとに基づいてプロセス速度とセンサ調整値Vcとの相関を表す関係式(1次式)を算出する。制御装置24は他のプロセス速度のセンサ調整値Vcを当該関係式に基づいて算出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データを転写材に転写する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真装置、或いは静電記録装置等の画像形成装置は、像担持体表面に静電潜像を直接形成し、この静電潜像をトナー像として現像し、この現像されたトナー像を中間転写体に中間転写した後に紙等の転写材に転写させ、更にこの転写材を加熱・加圧して当該トナー像を転写材表面に定着させる等して画像形成を行う。
【0003】
上記画像形成装置は、一定品質の画像を形成する為、トナー濃度を略一定に保つようトナー濃度制御を行う。
【0004】
トナー濃度は、トナーと磁性体粒のキャリアとを含む現像剤の透磁率に基づいて測定される。このキャリアは、トナーを吸着した状態で磁力に引かれて移動して上記像担持体表面に直接形成された静電潜像にトナーを付着させる。従って、特定の条件(一定の温度・湿度や現像剤の流速等の運動状態等)のもとでキャリア濃度に対応する透磁率の増減を測定することによってトナー濃度の増減が測定可能となる。
【0005】
また上記画像形成装置は、トナー像が付着した転写材に対する加熱・加圧時間を調整することによって画像の定着性・光沢性の調整を行う。このような加熱・加圧時間は転写材の搬送速度を増減させることによって調整される。この転写材の搬送速度は画像形成に係る処理速度を表すものであり、以下、プロセス速度という。
【0006】
また上記画像形成装置は画像の定着性・光沢性の調整を行うため、種々のプロセス速度に変更できるようになっている。この場合、転写材の搬送駆動は、現像剤を均質に保つよう撹拌するための撹拌スクリュー等の回転駆動と互いに連動している。このためプロセス速度が変更されると、当該現像剤の撹拌スクリュー等の回転速度も変更され、更には撹拌スクリューで撹拌される現像剤の流速等の運動状態が変化する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の画像形成装置には、以下のような問題点がある。
トナー濃度を表す現像剤の透磁率は、現像剤の流速等の運動状態や温度・湿度等の環境の変化に応じて異なった値をとる。このため、プロセス速度が変更されると現像剤を撹拌する撹拌スクリューの回転速度が変化して現像剤の運動状態が変化してしまうため、同一トナー濃度の現像剤であっても検出される透磁率は異なったものとなる。すなわちプロセス速度毎に検出される透磁率にバラツキが生じてしまう。
【0008】
例えば図4の図中符号C1に示すグラフは、標準のプロセス速度(このプロセス速度のもとで透磁率センサのセンサ出力値VLを略2.5Vに調整されている)に対する印刷枚数に応じた透磁率センサのセンサ出力値VL(透磁率を示す)の変動を示し、図中符号C2、C3に示すグラフは、他の二種類のプロセス速度に対する印刷枚数に応じたセンサ出力値VLの変動を示している。図4に示すように、標準のプロセス速度と異なるプロセス速度に変更された場合、略2.5Vと異なるセンサ出力値VLが得られ、各々異なった透磁率が検出される。すなわち、見かけ上、プロセス速度が変更されるとトナー濃度も異なったもとのとして検出される。この検出結果に基づいてトナー濃度の調整が行われると、トナー濃度にバラツキが生じることとなる。
【0009】
このため、同一トナー濃度の現像剤に対してはプロセス速度によらず同一の透磁率が検出されるような調整を行う必要がある。従来この調整は各プロセス速度毎に行われるのでプロセス速度の種類に応じてより多くの調整時間が必要となる。
【0010】
また、動作中に画像形成装置100内の温度・湿度等の環境が変化するため、同一トナー濃度の現像剤に対し同一プロセス速度で透磁率を検出しても検出結果にバラツキが生じてしまう。従って、安定したトナー濃度制御を実現するためには上記調整を比較的頻繁に行う必要があるが、この調整には多くの時間を要するので頻繁に行うのは困難である。
【0011】
すなわち、上記した従来の画像形成装置では現像剤の透磁率を正確に検出しトナー濃度を安定して制御することが困難となる。
【0012】
本発明の課題は、トナー濃度を安定して制御できる画像形成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
現像剤を用いて潜像を可視像化する現像処理を実行する現像手段と、
前記現像剤を撹拌しながら前記現像手段に現像剤を供給する撹拌手段と、
前記撹拌手段により撹拌される現像剤の透磁率を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された現像剤の透磁率に基づいて前記撹拌手段にトナーを補給して、現像剤のトナー濃度を調整するトナー補給手段と、
画像形成速度の設定に応じて前記現像手段の現像処理速度及び前記撹拌手段の撹拌速度を変更する制御手段と、を備えた画像形成装置において、
前記制御手段は、複数の異なる画像形成速度に応じた撹拌速度で前記撹拌手段により現像剤を撹拌させ、各撹拌速度において前記検出手段により検出される各検出レベルが同一レベルになるように前記トナー補給手段のトナー補給量を調整することを特徴とする。
【0014】
更に請求項2記載の発明のように、請求項1記載の発明において、
前記検出手段の検出レベルを調整する調整用電圧を該検出手段に印加する調整用電圧印加手段を備え、
前記制御手段は、複数の異なる画像形成速度に応じた撹拌速度で前記撹拌手段により同一の現像剤を撹拌させ、各撹拌速度において前記検出手段により検出される各検出レベルが同一の現像剤に対しては同一レベルになるように前記調整用電圧印加手段の調整用電圧を調整するのが好ましい。
【0015】
更に請求項3記載の発明のように、請求項2に記載の発明において、
前記制御手段は、前記調整用電圧の調整結果に基づき、前記複数の異なる画像形成速度以外の他の画像形成処理速度に応じた撹拌速度で前記撹拌手段により現像剤が撹拌された場合でも前記検出手段により検出される検出レベルが同一の現像剤に対しては同一レベルとなるように該検出レベルを調整するための前記調整用電圧を演算する演算式を算出し、指定された画像形成速度に応じた撹拌速度に対する調整用電圧を前記演算式を用いて演算し、当該演算結果に基づいて調整用電圧を調整するのが好ましい。
【0016】
更に請求項4記載の発明のように、請求項3に記載の発明において、
前記制御手段は、前記調整用電圧の調整結果のうち、二つの異なる画像形成速度に応じた撹拌速度で同一現像剤が撹拌された場合の調整用電圧を用いて、撹拌速度と調整用電圧との相関を表す1次式を算出し、当該演算結果に基づいて調整用電圧を調整するのが好ましい。
【0017】
更に請求項5記載の発明のように、請求項2〜4のうち何れか一項に記載の発明において、
画像形成が行われた転写材の数をカウントするカウント手段を備え、
前記制御手段は、前記カウント手段によりカウントされた転写材の所定数毎に前記調整用電圧を調整するのが好ましい。
【0018】
更に請求項6記載の発明のように、請求項2〜5のうち何れか一項に記載の発明において、
現像剤が格納された格納部周辺の環境の変化を検出する環境変化検出手段を備え、
前記制御手段は、前記環境変化検出手段により前記格納部周辺の環境変化が検出された場合に前記調整用電圧を調整するのが好ましい。
【0019】
ここで、複数の画像形成速度で画像形成可能な画像形成装置の場合、画像形成速度の変更に伴って撹拌速度も変更される。更に現像剤の透磁率を検出する検出手段は、撹拌速度が変更された場合、同一の現像剤であっても見かけ上異なった大きさの検出レベル(透磁率)となるが、制御手段によって得られる調整用電圧が検出手段に印加されると同一の現像剤に対しては略同じ大きさの検出レベルとなる(すなわち、略同じ透磁率を検出する)。また、現像剤のトナー濃度の調整は検出手段によって検出される現像剤の透磁率に基づいて行われる。
【0020】
従って、検出手段の検出レベル(すなわち、現像剤の透磁率)に基づいて現像剤のトナー濃度が調整されるので、安定したトナー濃度制御が可能となる。
また、透磁率を検出する検出手段による検出レベルを調整するための調整用電圧を画像形成速度の各々で実際に測定することなく、少なくとも二種類の画像形成速度に対して調整用電圧を測定するだけで他の全ての画像形成速度に対する調整用電圧が得られるので、同一現像剤に対しては略同じ大きさの検出レベルになるよう調整する調整時間を短縮化できる。このため、現像剤の透磁率に対する検出レベルの調整が比較的頻繁に行えるので、画像形成が行われる転写材の数や温度・湿度等の環境によらず常に安定してトナー濃度の調整が行える。特に撹拌速度の種類が多ければ多い程、大きな効果が得られる。
すなわち本発明によれば、トナー飛散や画像かぶり等が生じることなくトナー濃度を安定して制御可能な画像形成装置が提供できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を参照して本実施の形態における画像形成装置100について詳細に説明する。
まず、画像形成装置100の構成を説明する。図1は、画像形成装置100の内部構成を示すブロック図である。
【0022】
なお、本実施の形態において、後述する現像剤撹拌装置4bは、本発明の請求項で記載した現像剤を撹拌しながら前記現像手段に現像剤を供給する撹拌手段が有する機能を実現し、制御装置24は、画像形成速度の設定に応じて前記現像手段の現像処理速度及び前記撹拌手段の撹拌速度を変更する制御手段と、検出手段の検出レベルを調整する調整用電圧を該検出手段に印加する調整用電圧印加手段と、画像形成された転写材の枚数をカウントするカウント手段とが各々有する機能を実現し、透磁率センサ4cは、撹拌手段により撹拌される現像剤の透磁率を検出する検出手段が有する機能を実現し、環境変化検出センサ27は、環境変化検出手段が有する機能を実現する。
更に本発明の請求項で記載した検出手段の検出レベルを調整する調整用電圧は例えば以下で説明するセンサ調整値Vcに対応し、撹拌速度は例えば現像剤撹拌装置4bが有する撹拌スクリューの回転速度更にはプロセス速度に対応する。また、本発明の請求項で記載した二種類の撹拌速度及び当該撹拌速度に対する調整用電圧は、例えば、図2(b)の点B2及びB3に示すように、プロセス速度(撹拌速度)1/1速に対する略7.02Vのセンサ調整値Vc(制御パラメータ)と、プロセス速度(撹拌速度)1/3速に対する略6.59Vのセンサ調整値Vc(制御パラメータ)とに対応する。
【0023】
図1に示すように、画像形成装置100は、感光体1、帯電器2、露光装置3、現像器4、中間転写体5、転写ローラ6、分離器7、クリーニング器8、レジストローラ9、10、ガイド板11、12、定着器13、電源21、22、23、制御装置24、入力・表示装置25、駆動部26、環境変化検出センサ27及びトナー供給部28等を備える。
【0024】
感光体1は、その表面が、電源23によりバイアス電圧が印加された帯電器2の放電により帯電される。この帯電後の感光体1の表面には、入力・表示装置25の図示しないスキャナ等を介して読み取られた画像データに応じて露光装置3から出力されたレーザビームにより静電潜像が形成される。感光体1は、駆動部26によって回転駆動されるが、この回転中に上記露光装置3により形成された静電潜像が現像器4を通過すると、電源22により現像器4内で帯電されたトナーが上記静電潜像に付着し、感光体1の表面上にトナー像が形成される。このトナー像は感光体1と圧着する中間転写体5表面上に中間転写される。
【0025】
一方、転写材Pは、図示しない給紙トレイから1枚ずつレジストローラ9、10に搬送され、次いでレジストローラ9、10により中間転写体5表面の上記トナー像と画像位置が一致するタイミングで中間転写体5と転写ローラ6との間に形成されるニップ部Aに送出される。転写ローラ6は、転写材Pを中間転写体5へ押圧し、電源21により印加されるトナーと逆極性のバイアス電圧による静電気力の作用によって中間転写体5表面上のトナー像を転写材P側へ転写する。トナー像を担持した転写材Pは、除電針を有する分離器7により除電されて中間転写体5から分離された後、ガイド板12に案内されて加熱ローラ14、加圧ローラ15からなる定着器13へ搬入される。定着器13によりトナー像が定着された転写材Pは、図示しない排紙トレイに排出される。転写材Pがニップ部Aを通過した後、中間転写体5の表面に付着している残留トナーはクリーニング器8により除去される。
【0026】
また現像器4は、現像ローラ4a、現像剤撹拌装置4b、透磁率センサ4c等を備えて構成され、トナーと磁性体粒によって成るキャリアとを一定の混合比で混ぜ合わせた二成分現像剤を格納する。この現像剤が帯電した現像ローラ4aを介して感光体1の静電潜像に付着する。
【0027】
現像剤撹拌装置4bは、現像剤を撹拌するための図示しないスクリューを備え、当該スクリューが駆動部26により駆動されて現像剤が撹拌される。これにより現像剤は常に均質に保たれる。
【0028】
透磁率センサ4cは、現像剤撹拌装置4b近傍に設置され、現像剤撹拌装置4bにより撹拌された現像剤の透磁率を検出する。この透磁率は現像剤のトナー濃度Tcを測定する際の基準となるものである。この場合、現像剤は現像剤撹拌装置4bにより常時撹拌されているため、透磁率センサ4cは、同一トナー濃度の現像剤に対して透磁率を検出しても、撹拌速度(現像剤撹拌装置4bのスクリューの回転速度)の違いにより異なった値を検出する。また透磁率センサ4cは、同一トナー濃度の現像剤に対して同一の撹拌速度で透磁率を検出しても、環境変化検出センサ27により検出された画像形成装置100内の温度・湿度の変化に応じて異なった値を検出する。
【0029】
透磁率センサ4cは、デフォルト設定のプロセス速度(後に説明する1/1速)のもとで好適なトナー濃度Tc(略7.9%)を有する現像剤の透磁率を検出した場合には略2.5V(Volt)の電圧値の信号を出力するものとする(以下、透磁率センサ4cの出力信号の電圧値をセンサ出力値VLという)。なおセンサ出力値VLは略2.5Vに限らず他の値であっても良く、設定は自由である。
【0030】
また透磁率センサ4cは、制御装置24から入力されるセンサ制御信号の電圧値(以下、センサ調整値Vcという)に応じて上記センサ出力値VLを増減する。
【0031】
なお、透磁率センサ4cは、現像器4内に配設されるものとしたが、これに限らず、現像器4とは別体にして設けるようにしても良い。
【0032】
制御装置24は、電源が投入されるとメモリ24aに格納された制御プログラムに基づいて画像形成に係る各種処理(以下、画像形成処理という)を行う。また制御装置24は、印刷枚数をカウントするカウンタ機能を具備する。
【0033】
制御装置24は、電源投入直後や所定印刷枚数毎に行うウォームアップ時、現像剤投入時及び温度・湿度等の環境変化時等に、透磁率センサ4cに対する初期調整処理を行う(この初期調整処理については後に詳述する)。この透磁率センサ4cに対する初期調整処理の後、制御装置24は、透磁率センサ4cによる検出結果(すなわちセンサ出力値VL)に基づいて現像器4のトナー濃度を一定に維持するためのトナー濃度調整処理を行う。
【0034】
このプロセス速度とは転写材への印刷速度等の画像形成に係る処理速度であり、本実施の形態では具体的に転写材Pの搬送速度として説明する。画像形成装置100は、種々のプロセス速度(特にデフォルト設定のプロセス速度を1/1速といい、本実施の形態においては略220mm/sとする)で画像形成が可能となっている。例えば、デフォルト設定の1/1速の他に、その二分の一の速度(以下、1/2速といい略110mm/s)や三分の一の速度(以下、1/3速といい略73mm/s)等の種々のプロセス速度が実現可能である。このプロセス速度の違いによって定着性や光沢性が異なる。
【0035】
制御装置24は、プロセス速度を指定する指示が入力されると、当該指定されたプロセス速度を実現するよう駆動部26を制御し、駆動部26はこの制御装置24よる制御に基づいて感光体1や現像器4(上記現像剤撹拌装置4bのスクリュー等)を駆動する。この場合、感光体1及び現像器4(スクリュー等)の駆動は互いに連動して行われるものとする。すなわち、プロセス速度が変更され感光体1の回転速度が変更されると、当該変更に応じて現像器4の駆動(スクリューの回転速度等)も変更される。
【0036】
入力・表示装置25は、画像形成処理の実行を指示したり当該画像形成処理におけるプロセス速度を指示する(或いは他の表現を用いれば、光沢等の仕上がり状態を指示する)ための各種ボタン、画像データを取り込むためのスキャナ及びタッチパネル式表示装置等を備える(何れも図示略)。駆動部26は、制御装置24による制御に基づいて感光体1や現像器4を駆動する。
【0037】
環境変化検出センサ27は、画像形成装置100内の温度及び湿度或いはそのうち何れか一方を検出し、当該検出結果を制御装置24に送信する。
【0038】
トナー供給部28は、制御装置24による制御に基づいてトナーを現像器4に必要なだけ供給する。
【0039】
次に、上記した透磁率センサ4cに対する初期調整処理について詳細に説明する。ここで、現像器4の現像剤は好適なトナー濃度Tc(すなわち略7.9%)を有しているものとする。
【0040】
制御装置24は、まず最も遅いプロセス速度(本実施の形態では1/3速で略73mm/s)で透磁率センサ4cに対するセンサ調整値Vcを測定する。例えば図2(a)に示すように、プロセス速度が1/3速ではセンサ調整値Vcは略6.59Vであり、透磁率センサ4cはこのセンサ調整値Vcに応じて略2.51Vのセンサ出力値VLを出力する。
【0041】
制御装置24は、上記処理によって得られた最も遅いプロセス速度(1/3速)でのセンサ調整値Vc(略6.59V)をメモリ24aに記憶する。
【0042】
次に制御装置24は、最も速いプロセス速度(本実施の形態では1/1速で略220mm/s)で透磁率センサ4cに対するセンサ調整値Vcを測定する。例えば図2(a)に示すように、プロセス速度が1/1速ではセンサ調整値Vcは略7.02Vであり、透磁率センサ4cはこのセンサ調整値Vcに応じて略2.52Vのセンサ出力値VLを出力する。
【0043】
制御装置24は、上記処理によって得られた最も速いプロセス速度(1/1速)でのセンサ調整値Vc(略7.02V)をメモリ24aに記憶する。
【0044】
次いで制御装置24は、上記メモリ24aに記憶した二つのセンサ調整値Vcに基づいて、プロセス速度とセンサ調整値Vcとの相関式を算出する。すなわち制御装置24は、プロセス速度とセンサ調整値Vcとの相関式が1次式(線形)であるとして、当該相関を表す1次式を算出してメモリ24aに記憶する。
【0045】
この1次式は、図2(b)に示すように、横軸をプロセス速度、縦軸をセンサ調整値Vcとした座標上で、点B2及びB3を通る線分B1によって表すことができる。この場合、点B2はプロセス速度が1/3速(略73mm/s)の場合にセンサ調整値Vcが略6.59Vであることを示し、点B3はプロセス速度が1/1速(略220mm/s)の場合にセンサ調整値Vcが略7.02Vであることを示している。
この線分B1に示す1次式は具体的には次のようなものとなる。
【0046】
Vc=0.0029×(プロセス速度)+6.3765
【0047】
上記1次式によれば、図中符号B4に示す1/2速のプロセス速度(略110mm/s)に対するセンサ調整値Vcは略6.70Vと算出される。また、他の任意のプロセス速度であっても対応するセンサ調整値Vcが上記1次式により算出可能となる。
【0048】
なお、プロセス速度とセンサ調整値Vcとの関係式は、上記した方法以外の方法により求めても良い。例えば、最も速いプロセス速度と最も遅いプロセス速度におけるセンサ調整値Vc(それぞれV1、V2と表現する)に加え、当該二つのプロセス速度の中間のプロセス速度でセンサ調整値Vc(V3と表現する)を実際に測定し、最も速いプロセス速度及び当該中間のプロセス速度におけるセンサ調整値Vcに基づいて上記関係式を算出すると共に最も遅いプロセス速度及び当該中間のプロセス速度におけるセンサ調整値Vcに基づいて上記関係式を算出し、これら二つの関係式に基づいて他のプロセス速度におけるセンサ調整値Vcを算出するようにしても良い。
【0049】
以上説明したように、複数のプロセス速度で画像形成が可能であり、プロセス速度の変更に応じて現像剤撹拌装置4bや感光体1の駆動が連動して変更される画像形成装置100の制御装置24は、電源投入直後や所定印刷枚数毎に行うウォームアップ時、現像剤投入時及び温度・湿度等の環境変化時に、透磁率センサ4cに対する初期調整処理を行う。この初期調整処理において制御装置24は、最も遅いプロセス速度で透磁率センサ4cに対するセンサ調整値Vcを測定すると共に最も速いプロセス速度で当該センサ調整値Vcを測定し、これら二組のプロセス速度とセンサ調整値Vcとに基づいてプロセス速度とセンサ調整値Vcとの相関を表す関係式(1次式)B1を算出する。制御装置24は他のプロセス速度のセンサ調整値Vcを当該関係式に基づいて算出する。
【0050】
従って、実施可能な全てのプロセス速度でのセンサ調整値Vcを実際に測定することなく、少なくとも二種類のプロセス速度におけるセンサ調整値Vcを測定するだけで他の全てのプロセス速度でのセンサ調整値Vcが得られるので、透磁率センサ4cに対する初期調整処理に要する時間の短縮化が図られる。このため、当該初期調整処理が比較的頻繁に行えるので、印刷枚数や温度・湿度等の環境によらず常に安定したトナー濃度が実現できる。特にプロセス速度の種類が多ければ多い程、大きな効果が得られる。
すなわち、トナー飛散や画像かぶり等が生じることなくトナー濃度を安定して制御可能な画像形成装置が提供できる。
【0051】
ここで、画像形成装置100に対するトナー濃度の安定性のテスト結果の一例を図3に示す。当該テストの最中にプロセス速度は適宜変更されているものとする。
【0052】
図3のグラフD1は上記したように初期調整処理を頻繁に(例えば5000枚印刷毎に定期的に)行った際の印刷枚数に応じたトナー濃度Tcの変動の一例を示し、グラフD2は従来の画像形成装置のように初期調整処理を頻繁に行わなかった(例えば始めに一回のみ行われた)際の印刷枚数に応じたトナー濃度Tcの変動の一例を示す。ここで図3は横軸が印刷枚数(×1000)、縦軸がトナー濃度Tcとなっている。
【0053】
上記グラフD2は、略7.9%の好適値を中心にトナー濃度Tcが大きく乱高下して安定していないことを示している。これに対しグラフD1は、印刷枚数にかかわりなくトナー濃度Tcが略7.9%近傍内で推移していることを示している。すなわち、上記したように初期調整処理を比較的頻繁に(定期的に)行うことによって、印刷枚数やプロセス速度の変更にかかわりなく、常に安定したトナー濃度Tcが実現できる。
【0054】
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成装置の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における画像形成装置100の細部構成及び詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、検出手段の検出レベル(すなわち、現像剤の透磁率)に基づいて現像剤のトナー濃度が調整されるので、安定したトナー濃度制御が可能となる。
また、透磁率を検出する検出手段による検出レベルを調整するための調整用電圧を画像形成速度の各々で実際に測定することなく、少なくとも二種類の画像形成速度に対して調整用電圧を測定するだけで他の全ての画像形成速度に対する調整用電圧が得られるので、同一現像剤に対しては略同じ大きさの検出レベルになるよう調整する調整時間を短縮化できる。このため、現像剤の透磁率に対する検出レベルの調整が比較的頻繁に行えるので、画像形成が行われる転写材の数や温度・湿度等の環境によらず常に安定してトナー濃度の調整が行える。特に撹拌速度の種類が多ければ多い程、大きな効果が得られる。
すなわち、トナー飛散や画像かぶり等が生じることなくトナー濃度を安定して制御可能な画像形成装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は、本発明を適用した画像形成装置におけるプロセス速度、センサ調整値及びセンサ出力値の一例を示す表であり、(b)は、同図(a)に示す表に基づくプロセス速度とセンサ調整値Vcとの相関を表すグラフである。
【図3】本発明を適用した画像形成装置におけるトナー濃度の安定性のテスト結果の一例を示すグラフである。
【図4】従来の画像形成装置における印刷枚数に応じたプロセス速度毎のセンサ出力値の変動を示すグラフである。
【符号の説明】
100 画像形成装置
1 感光体
2 帯電器
3 露光装置
4 現像器
4a 現像ローラ
4b 現像剤撹拌装置
4c 透磁率センサ
5 中間転写体
6 転写ローラ
7 分離器
8 クリーニング器
9、10 レジストローラ
11、12 ガイド板
13 定着器
14 加熱ローラ
15 加圧ローラ
21〜23 電源
24 制御装置
24a メモリ
25 入力・表示装置
26 駆動部
27 環境変化検出センサ
28 トナー供給部
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データを転写材に転写する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真装置、或いは静電記録装置等の画像形成装置は、像担持体表面に静電潜像を直接形成し、この静電潜像をトナー像として現像し、この現像されたトナー像を中間転写体に中間転写した後に紙等の転写材に転写させ、更にこの転写材を加熱・加圧して当該トナー像を転写材表面に定着させる等して画像形成を行う。
【0003】
上記画像形成装置は、一定品質の画像を形成する為、トナー濃度を略一定に保つようトナー濃度制御を行う。
【0004】
トナー濃度は、トナーと磁性体粒のキャリアとを含む現像剤の透磁率に基づいて測定される。このキャリアは、トナーを吸着した状態で磁力に引かれて移動して上記像担持体表面に直接形成された静電潜像にトナーを付着させる。従って、特定の条件(一定の温度・湿度や現像剤の流速等の運動状態等)のもとでキャリア濃度に対応する透磁率の増減を測定することによってトナー濃度の増減が測定可能となる。
【0005】
また上記画像形成装置は、トナー像が付着した転写材に対する加熱・加圧時間を調整することによって画像の定着性・光沢性の調整を行う。このような加熱・加圧時間は転写材の搬送速度を増減させることによって調整される。この転写材の搬送速度は画像形成に係る処理速度を表すものであり、以下、プロセス速度という。
【0006】
また上記画像形成装置は画像の定着性・光沢性の調整を行うため、種々のプロセス速度に変更できるようになっている。この場合、転写材の搬送駆動は、現像剤を均質に保つよう撹拌するための撹拌スクリュー等の回転駆動と互いに連動している。このためプロセス速度が変更されると、当該現像剤の撹拌スクリュー等の回転速度も変更され、更には撹拌スクリューで撹拌される現像剤の流速等の運動状態が変化する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の画像形成装置には、以下のような問題点がある。
トナー濃度を表す現像剤の透磁率は、現像剤の流速等の運動状態や温度・湿度等の環境の変化に応じて異なった値をとる。このため、プロセス速度が変更されると現像剤を撹拌する撹拌スクリューの回転速度が変化して現像剤の運動状態が変化してしまうため、同一トナー濃度の現像剤であっても検出される透磁率は異なったものとなる。すなわちプロセス速度毎に検出される透磁率にバラツキが生じてしまう。
【0008】
例えば図4の図中符号C1に示すグラフは、標準のプロセス速度(このプロセス速度のもとで透磁率センサのセンサ出力値VLを略2.5Vに調整されている)に対する印刷枚数に応じた透磁率センサのセンサ出力値VL(透磁率を示す)の変動を示し、図中符号C2、C3に示すグラフは、他の二種類のプロセス速度に対する印刷枚数に応じたセンサ出力値VLの変動を示している。図4に示すように、標準のプロセス速度と異なるプロセス速度に変更された場合、略2.5Vと異なるセンサ出力値VLが得られ、各々異なった透磁率が検出される。すなわち、見かけ上、プロセス速度が変更されるとトナー濃度も異なったもとのとして検出される。この検出結果に基づいてトナー濃度の調整が行われると、トナー濃度にバラツキが生じることとなる。
【0009】
このため、同一トナー濃度の現像剤に対してはプロセス速度によらず同一の透磁率が検出されるような調整を行う必要がある。従来この調整は各プロセス速度毎に行われるのでプロセス速度の種類に応じてより多くの調整時間が必要となる。
【0010】
また、動作中に画像形成装置100内の温度・湿度等の環境が変化するため、同一トナー濃度の現像剤に対し同一プロセス速度で透磁率を検出しても検出結果にバラツキが生じてしまう。従って、安定したトナー濃度制御を実現するためには上記調整を比較的頻繁に行う必要があるが、この調整には多くの時間を要するので頻繁に行うのは困難である。
【0011】
すなわち、上記した従来の画像形成装置では現像剤の透磁率を正確に検出しトナー濃度を安定して制御することが困難となる。
【0012】
本発明の課題は、トナー濃度を安定して制御できる画像形成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
現像剤を用いて潜像を可視像化する現像処理を実行する現像手段と、
前記現像剤を撹拌しながら前記現像手段に現像剤を供給する撹拌手段と、
前記撹拌手段により撹拌される現像剤の透磁率を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された現像剤の透磁率に基づいて前記撹拌手段にトナーを補給して、現像剤のトナー濃度を調整するトナー補給手段と、
画像形成速度の設定に応じて前記現像手段の現像処理速度及び前記撹拌手段の撹拌速度を変更する制御手段と、を備えた画像形成装置において、
前記制御手段は、複数の異なる画像形成速度に応じた撹拌速度で前記撹拌手段により現像剤を撹拌させ、各撹拌速度において前記検出手段により検出される各検出レベルが同一レベルになるように前記トナー補給手段のトナー補給量を調整することを特徴とする。
【0014】
更に請求項2記載の発明のように、請求項1記載の発明において、
前記検出手段の検出レベルを調整する調整用電圧を該検出手段に印加する調整用電圧印加手段を備え、
前記制御手段は、複数の異なる画像形成速度に応じた撹拌速度で前記撹拌手段により同一の現像剤を撹拌させ、各撹拌速度において前記検出手段により検出される各検出レベルが同一の現像剤に対しては同一レベルになるように前記調整用電圧印加手段の調整用電圧を調整するのが好ましい。
【0015】
更に請求項3記載の発明のように、請求項2に記載の発明において、
前記制御手段は、前記調整用電圧の調整結果に基づき、前記複数の異なる画像形成速度以外の他の画像形成処理速度に応じた撹拌速度で前記撹拌手段により現像剤が撹拌された場合でも前記検出手段により検出される検出レベルが同一の現像剤に対しては同一レベルとなるように該検出レベルを調整するための前記調整用電圧を演算する演算式を算出し、指定された画像形成速度に応じた撹拌速度に対する調整用電圧を前記演算式を用いて演算し、当該演算結果に基づいて調整用電圧を調整するのが好ましい。
【0016】
更に請求項4記載の発明のように、請求項3に記載の発明において、
前記制御手段は、前記調整用電圧の調整結果のうち、二つの異なる画像形成速度に応じた撹拌速度で同一現像剤が撹拌された場合の調整用電圧を用いて、撹拌速度と調整用電圧との相関を表す1次式を算出し、当該演算結果に基づいて調整用電圧を調整するのが好ましい。
【0017】
更に請求項5記載の発明のように、請求項2〜4のうち何れか一項に記載の発明において、
画像形成が行われた転写材の数をカウントするカウント手段を備え、
前記制御手段は、前記カウント手段によりカウントされた転写材の所定数毎に前記調整用電圧を調整するのが好ましい。
【0018】
更に請求項6記載の発明のように、請求項2〜5のうち何れか一項に記載の発明において、
現像剤が格納された格納部周辺の環境の変化を検出する環境変化検出手段を備え、
前記制御手段は、前記環境変化検出手段により前記格納部周辺の環境変化が検出された場合に前記調整用電圧を調整するのが好ましい。
【0019】
ここで、複数の画像形成速度で画像形成可能な画像形成装置の場合、画像形成速度の変更に伴って撹拌速度も変更される。更に現像剤の透磁率を検出する検出手段は、撹拌速度が変更された場合、同一の現像剤であっても見かけ上異なった大きさの検出レベル(透磁率)となるが、制御手段によって得られる調整用電圧が検出手段に印加されると同一の現像剤に対しては略同じ大きさの検出レベルとなる(すなわち、略同じ透磁率を検出する)。また、現像剤のトナー濃度の調整は検出手段によって検出される現像剤の透磁率に基づいて行われる。
【0020】
従って、検出手段の検出レベル(すなわち、現像剤の透磁率)に基づいて現像剤のトナー濃度が調整されるので、安定したトナー濃度制御が可能となる。
また、透磁率を検出する検出手段による検出レベルを調整するための調整用電圧を画像形成速度の各々で実際に測定することなく、少なくとも二種類の画像形成速度に対して調整用電圧を測定するだけで他の全ての画像形成速度に対する調整用電圧が得られるので、同一現像剤に対しては略同じ大きさの検出レベルになるよう調整する調整時間を短縮化できる。このため、現像剤の透磁率に対する検出レベルの調整が比較的頻繁に行えるので、画像形成が行われる転写材の数や温度・湿度等の環境によらず常に安定してトナー濃度の調整が行える。特に撹拌速度の種類が多ければ多い程、大きな効果が得られる。
すなわち本発明によれば、トナー飛散や画像かぶり等が生じることなくトナー濃度を安定して制御可能な画像形成装置が提供できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を参照して本実施の形態における画像形成装置100について詳細に説明する。
まず、画像形成装置100の構成を説明する。図1は、画像形成装置100の内部構成を示すブロック図である。
【0022】
なお、本実施の形態において、後述する現像剤撹拌装置4bは、本発明の請求項で記載した現像剤を撹拌しながら前記現像手段に現像剤を供給する撹拌手段が有する機能を実現し、制御装置24は、画像形成速度の設定に応じて前記現像手段の現像処理速度及び前記撹拌手段の撹拌速度を変更する制御手段と、検出手段の検出レベルを調整する調整用電圧を該検出手段に印加する調整用電圧印加手段と、画像形成された転写材の枚数をカウントするカウント手段とが各々有する機能を実現し、透磁率センサ4cは、撹拌手段により撹拌される現像剤の透磁率を検出する検出手段が有する機能を実現し、環境変化検出センサ27は、環境変化検出手段が有する機能を実現する。
更に本発明の請求項で記載した検出手段の検出レベルを調整する調整用電圧は例えば以下で説明するセンサ調整値Vcに対応し、撹拌速度は例えば現像剤撹拌装置4bが有する撹拌スクリューの回転速度更にはプロセス速度に対応する。また、本発明の請求項で記載した二種類の撹拌速度及び当該撹拌速度に対する調整用電圧は、例えば、図2(b)の点B2及びB3に示すように、プロセス速度(撹拌速度)1/1速に対する略7.02Vのセンサ調整値Vc(制御パラメータ)と、プロセス速度(撹拌速度)1/3速に対する略6.59Vのセンサ調整値Vc(制御パラメータ)とに対応する。
【0023】
図1に示すように、画像形成装置100は、感光体1、帯電器2、露光装置3、現像器4、中間転写体5、転写ローラ6、分離器7、クリーニング器8、レジストローラ9、10、ガイド板11、12、定着器13、電源21、22、23、制御装置24、入力・表示装置25、駆動部26、環境変化検出センサ27及びトナー供給部28等を備える。
【0024】
感光体1は、その表面が、電源23によりバイアス電圧が印加された帯電器2の放電により帯電される。この帯電後の感光体1の表面には、入力・表示装置25の図示しないスキャナ等を介して読み取られた画像データに応じて露光装置3から出力されたレーザビームにより静電潜像が形成される。感光体1は、駆動部26によって回転駆動されるが、この回転中に上記露光装置3により形成された静電潜像が現像器4を通過すると、電源22により現像器4内で帯電されたトナーが上記静電潜像に付着し、感光体1の表面上にトナー像が形成される。このトナー像は感光体1と圧着する中間転写体5表面上に中間転写される。
【0025】
一方、転写材Pは、図示しない給紙トレイから1枚ずつレジストローラ9、10に搬送され、次いでレジストローラ9、10により中間転写体5表面の上記トナー像と画像位置が一致するタイミングで中間転写体5と転写ローラ6との間に形成されるニップ部Aに送出される。転写ローラ6は、転写材Pを中間転写体5へ押圧し、電源21により印加されるトナーと逆極性のバイアス電圧による静電気力の作用によって中間転写体5表面上のトナー像を転写材P側へ転写する。トナー像を担持した転写材Pは、除電針を有する分離器7により除電されて中間転写体5から分離された後、ガイド板12に案内されて加熱ローラ14、加圧ローラ15からなる定着器13へ搬入される。定着器13によりトナー像が定着された転写材Pは、図示しない排紙トレイに排出される。転写材Pがニップ部Aを通過した後、中間転写体5の表面に付着している残留トナーはクリーニング器8により除去される。
【0026】
また現像器4は、現像ローラ4a、現像剤撹拌装置4b、透磁率センサ4c等を備えて構成され、トナーと磁性体粒によって成るキャリアとを一定の混合比で混ぜ合わせた二成分現像剤を格納する。この現像剤が帯電した現像ローラ4aを介して感光体1の静電潜像に付着する。
【0027】
現像剤撹拌装置4bは、現像剤を撹拌するための図示しないスクリューを備え、当該スクリューが駆動部26により駆動されて現像剤が撹拌される。これにより現像剤は常に均質に保たれる。
【0028】
透磁率センサ4cは、現像剤撹拌装置4b近傍に設置され、現像剤撹拌装置4bにより撹拌された現像剤の透磁率を検出する。この透磁率は現像剤のトナー濃度Tcを測定する際の基準となるものである。この場合、現像剤は現像剤撹拌装置4bにより常時撹拌されているため、透磁率センサ4cは、同一トナー濃度の現像剤に対して透磁率を検出しても、撹拌速度(現像剤撹拌装置4bのスクリューの回転速度)の違いにより異なった値を検出する。また透磁率センサ4cは、同一トナー濃度の現像剤に対して同一の撹拌速度で透磁率を検出しても、環境変化検出センサ27により検出された画像形成装置100内の温度・湿度の変化に応じて異なった値を検出する。
【0029】
透磁率センサ4cは、デフォルト設定のプロセス速度(後に説明する1/1速)のもとで好適なトナー濃度Tc(略7.9%)を有する現像剤の透磁率を検出した場合には略2.5V(Volt)の電圧値の信号を出力するものとする(以下、透磁率センサ4cの出力信号の電圧値をセンサ出力値VLという)。なおセンサ出力値VLは略2.5Vに限らず他の値であっても良く、設定は自由である。
【0030】
また透磁率センサ4cは、制御装置24から入力されるセンサ制御信号の電圧値(以下、センサ調整値Vcという)に応じて上記センサ出力値VLを増減する。
【0031】
なお、透磁率センサ4cは、現像器4内に配設されるものとしたが、これに限らず、現像器4とは別体にして設けるようにしても良い。
【0032】
制御装置24は、電源が投入されるとメモリ24aに格納された制御プログラムに基づいて画像形成に係る各種処理(以下、画像形成処理という)を行う。また制御装置24は、印刷枚数をカウントするカウンタ機能を具備する。
【0033】
制御装置24は、電源投入直後や所定印刷枚数毎に行うウォームアップ時、現像剤投入時及び温度・湿度等の環境変化時等に、透磁率センサ4cに対する初期調整処理を行う(この初期調整処理については後に詳述する)。この透磁率センサ4cに対する初期調整処理の後、制御装置24は、透磁率センサ4cによる検出結果(すなわちセンサ出力値VL)に基づいて現像器4のトナー濃度を一定に維持するためのトナー濃度調整処理を行う。
【0034】
このプロセス速度とは転写材への印刷速度等の画像形成に係る処理速度であり、本実施の形態では具体的に転写材Pの搬送速度として説明する。画像形成装置100は、種々のプロセス速度(特にデフォルト設定のプロセス速度を1/1速といい、本実施の形態においては略220mm/sとする)で画像形成が可能となっている。例えば、デフォルト設定の1/1速の他に、その二分の一の速度(以下、1/2速といい略110mm/s)や三分の一の速度(以下、1/3速といい略73mm/s)等の種々のプロセス速度が実現可能である。このプロセス速度の違いによって定着性や光沢性が異なる。
【0035】
制御装置24は、プロセス速度を指定する指示が入力されると、当該指定されたプロセス速度を実現するよう駆動部26を制御し、駆動部26はこの制御装置24よる制御に基づいて感光体1や現像器4(上記現像剤撹拌装置4bのスクリュー等)を駆動する。この場合、感光体1及び現像器4(スクリュー等)の駆動は互いに連動して行われるものとする。すなわち、プロセス速度が変更され感光体1の回転速度が変更されると、当該変更に応じて現像器4の駆動(スクリューの回転速度等)も変更される。
【0036】
入力・表示装置25は、画像形成処理の実行を指示したり当該画像形成処理におけるプロセス速度を指示する(或いは他の表現を用いれば、光沢等の仕上がり状態を指示する)ための各種ボタン、画像データを取り込むためのスキャナ及びタッチパネル式表示装置等を備える(何れも図示略)。駆動部26は、制御装置24による制御に基づいて感光体1や現像器4を駆動する。
【0037】
環境変化検出センサ27は、画像形成装置100内の温度及び湿度或いはそのうち何れか一方を検出し、当該検出結果を制御装置24に送信する。
【0038】
トナー供給部28は、制御装置24による制御に基づいてトナーを現像器4に必要なだけ供給する。
【0039】
次に、上記した透磁率センサ4cに対する初期調整処理について詳細に説明する。ここで、現像器4の現像剤は好適なトナー濃度Tc(すなわち略7.9%)を有しているものとする。
【0040】
制御装置24は、まず最も遅いプロセス速度(本実施の形態では1/3速で略73mm/s)で透磁率センサ4cに対するセンサ調整値Vcを測定する。例えば図2(a)に示すように、プロセス速度が1/3速ではセンサ調整値Vcは略6.59Vであり、透磁率センサ4cはこのセンサ調整値Vcに応じて略2.51Vのセンサ出力値VLを出力する。
【0041】
制御装置24は、上記処理によって得られた最も遅いプロセス速度(1/3速)でのセンサ調整値Vc(略6.59V)をメモリ24aに記憶する。
【0042】
次に制御装置24は、最も速いプロセス速度(本実施の形態では1/1速で略220mm/s)で透磁率センサ4cに対するセンサ調整値Vcを測定する。例えば図2(a)に示すように、プロセス速度が1/1速ではセンサ調整値Vcは略7.02Vであり、透磁率センサ4cはこのセンサ調整値Vcに応じて略2.52Vのセンサ出力値VLを出力する。
【0043】
制御装置24は、上記処理によって得られた最も速いプロセス速度(1/1速)でのセンサ調整値Vc(略7.02V)をメモリ24aに記憶する。
【0044】
次いで制御装置24は、上記メモリ24aに記憶した二つのセンサ調整値Vcに基づいて、プロセス速度とセンサ調整値Vcとの相関式を算出する。すなわち制御装置24は、プロセス速度とセンサ調整値Vcとの相関式が1次式(線形)であるとして、当該相関を表す1次式を算出してメモリ24aに記憶する。
【0045】
この1次式は、図2(b)に示すように、横軸をプロセス速度、縦軸をセンサ調整値Vcとした座標上で、点B2及びB3を通る線分B1によって表すことができる。この場合、点B2はプロセス速度が1/3速(略73mm/s)の場合にセンサ調整値Vcが略6.59Vであることを示し、点B3はプロセス速度が1/1速(略220mm/s)の場合にセンサ調整値Vcが略7.02Vであることを示している。
この線分B1に示す1次式は具体的には次のようなものとなる。
【0046】
Vc=0.0029×(プロセス速度)+6.3765
【0047】
上記1次式によれば、図中符号B4に示す1/2速のプロセス速度(略110mm/s)に対するセンサ調整値Vcは略6.70Vと算出される。また、他の任意のプロセス速度であっても対応するセンサ調整値Vcが上記1次式により算出可能となる。
【0048】
なお、プロセス速度とセンサ調整値Vcとの関係式は、上記した方法以外の方法により求めても良い。例えば、最も速いプロセス速度と最も遅いプロセス速度におけるセンサ調整値Vc(それぞれV1、V2と表現する)に加え、当該二つのプロセス速度の中間のプロセス速度でセンサ調整値Vc(V3と表現する)を実際に測定し、最も速いプロセス速度及び当該中間のプロセス速度におけるセンサ調整値Vcに基づいて上記関係式を算出すると共に最も遅いプロセス速度及び当該中間のプロセス速度におけるセンサ調整値Vcに基づいて上記関係式を算出し、これら二つの関係式に基づいて他のプロセス速度におけるセンサ調整値Vcを算出するようにしても良い。
【0049】
以上説明したように、複数のプロセス速度で画像形成が可能であり、プロセス速度の変更に応じて現像剤撹拌装置4bや感光体1の駆動が連動して変更される画像形成装置100の制御装置24は、電源投入直後や所定印刷枚数毎に行うウォームアップ時、現像剤投入時及び温度・湿度等の環境変化時に、透磁率センサ4cに対する初期調整処理を行う。この初期調整処理において制御装置24は、最も遅いプロセス速度で透磁率センサ4cに対するセンサ調整値Vcを測定すると共に最も速いプロセス速度で当該センサ調整値Vcを測定し、これら二組のプロセス速度とセンサ調整値Vcとに基づいてプロセス速度とセンサ調整値Vcとの相関を表す関係式(1次式)B1を算出する。制御装置24は他のプロセス速度のセンサ調整値Vcを当該関係式に基づいて算出する。
【0050】
従って、実施可能な全てのプロセス速度でのセンサ調整値Vcを実際に測定することなく、少なくとも二種類のプロセス速度におけるセンサ調整値Vcを測定するだけで他の全てのプロセス速度でのセンサ調整値Vcが得られるので、透磁率センサ4cに対する初期調整処理に要する時間の短縮化が図られる。このため、当該初期調整処理が比較的頻繁に行えるので、印刷枚数や温度・湿度等の環境によらず常に安定したトナー濃度が実現できる。特にプロセス速度の種類が多ければ多い程、大きな効果が得られる。
すなわち、トナー飛散や画像かぶり等が生じることなくトナー濃度を安定して制御可能な画像形成装置が提供できる。
【0051】
ここで、画像形成装置100に対するトナー濃度の安定性のテスト結果の一例を図3に示す。当該テストの最中にプロセス速度は適宜変更されているものとする。
【0052】
図3のグラフD1は上記したように初期調整処理を頻繁に(例えば5000枚印刷毎に定期的に)行った際の印刷枚数に応じたトナー濃度Tcの変動の一例を示し、グラフD2は従来の画像形成装置のように初期調整処理を頻繁に行わなかった(例えば始めに一回のみ行われた)際の印刷枚数に応じたトナー濃度Tcの変動の一例を示す。ここで図3は横軸が印刷枚数(×1000)、縦軸がトナー濃度Tcとなっている。
【0053】
上記グラフD2は、略7.9%の好適値を中心にトナー濃度Tcが大きく乱高下して安定していないことを示している。これに対しグラフD1は、印刷枚数にかかわりなくトナー濃度Tcが略7.9%近傍内で推移していることを示している。すなわち、上記したように初期調整処理を比較的頻繁に(定期的に)行うことによって、印刷枚数やプロセス速度の変更にかかわりなく、常に安定したトナー濃度Tcが実現できる。
【0054】
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成装置の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における画像形成装置100の細部構成及び詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、検出手段の検出レベル(すなわち、現像剤の透磁率)に基づいて現像剤のトナー濃度が調整されるので、安定したトナー濃度制御が可能となる。
また、透磁率を検出する検出手段による検出レベルを調整するための調整用電圧を画像形成速度の各々で実際に測定することなく、少なくとも二種類の画像形成速度に対して調整用電圧を測定するだけで他の全ての画像形成速度に対する調整用電圧が得られるので、同一現像剤に対しては略同じ大きさの検出レベルになるよう調整する調整時間を短縮化できる。このため、現像剤の透磁率に対する検出レベルの調整が比較的頻繁に行えるので、画像形成が行われる転写材の数や温度・湿度等の環境によらず常に安定してトナー濃度の調整が行える。特に撹拌速度の種類が多ければ多い程、大きな効果が得られる。
すなわち、トナー飛散や画像かぶり等が生じることなくトナー濃度を安定して制御可能な画像形成装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は、本発明を適用した画像形成装置におけるプロセス速度、センサ調整値及びセンサ出力値の一例を示す表であり、(b)は、同図(a)に示す表に基づくプロセス速度とセンサ調整値Vcとの相関を表すグラフである。
【図3】本発明を適用した画像形成装置におけるトナー濃度の安定性のテスト結果の一例を示すグラフである。
【図4】従来の画像形成装置における印刷枚数に応じたプロセス速度毎のセンサ出力値の変動を示すグラフである。
【符号の説明】
100 画像形成装置
1 感光体
2 帯電器
3 露光装置
4 現像器
4a 現像ローラ
4b 現像剤撹拌装置
4c 透磁率センサ
5 中間転写体
6 転写ローラ
7 分離器
8 クリーニング器
9、10 レジストローラ
11、12 ガイド板
13 定着器
14 加熱ローラ
15 加圧ローラ
21〜23 電源
24 制御装置
24a メモリ
25 入力・表示装置
26 駆動部
27 環境変化検出センサ
28 トナー供給部
Claims (6)
- 現像剤を用いて潜像を可視像化する現像処理を実行する現像手段と、
前記現像剤を撹拌しながら前記現像手段に現像剤を供給する撹拌手段と、
前記撹拌手段により撹拌される現像剤の透磁率を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された現像剤の透磁率に基づいて前記撹拌手段にトナーを補給して、現像剤のトナー濃度を調整するトナー補給手段と、
画像形成速度の設定に応じて前記現像手段の現像処理速度及び前記撹拌手段の撹拌速度を変更する制御手段と、を備えた画像形成装置において、
前記制御手段は、複数の異なる画像形成速度に応じた撹拌速度で前記撹拌手段により現像剤を撹拌させ、各撹拌速度において前記検出手段により検出される各検出レベルが同一レベルになるように前記トナー補給手段のトナー補給量を調整することを特徴とする画像形成装置。 - 前記検出手段の検出レベルを調整する調整用電圧を該検出手段に印加する調整用電圧印加手段を備え、
前記制御手段は、複数の異なる画像形成速度に応じた撹拌速度で前記撹拌手段により同一の現像剤を撹拌させ、各撹拌速度において前記検出手段により検出される各検出レベルが同一の現像剤に対しては同一レベルになるように前記調整用電圧印加手段の調整用電圧を調整することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記調整用電圧の調整結果に基づき、前記複数の異なる画像形成速度以外の他の画像形成処理速度に応じた撹拌速度で前記撹拌手段により現像剤が撹拌された場合でも前記検出手段により検出される検出レベルが同一の現像剤に対しては同一レベルとなるように該検出レベルを調整するための前記調整用電圧を演算する演算式を算出し、指定された画像形成速度に応じた撹拌速度に対する調整用電圧を前記演算式を用いて演算し、当該演算結果に基づいて調整用電圧を調整することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記調整用電圧の調整結果のうち、二つの異なる画像形成速度に応じた撹拌速度で同一現像剤が撹拌された場合の調整用電圧を用いて、撹拌速度と調整用電圧との相関を表す1次式を算出し、当該演算結果に基づいて調整用電圧を調整することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
- 画像形成が行われた転写材の数をカウントするカウント手段を備え、
前記制御手段は、前記カウント手段によりカウントされた転写材の所定数毎に前記調整用電圧を調整することを特徴とする請求項2〜4のうち何れか一項に記載の画像形成装置。 - 現像剤が格納された格納部周辺の環境の変化を検出する環境変化検出手段を備え、
前記制御手段は、前記環境変化検出手段により前記格納部周辺の環境変化が検出された場合に前記調整用電圧を調整することを特徴とする請求項2〜5のうち何れか一項に記載の画像形成装置。
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