JP2004053062A - ループヒートパイプ用蒸発器及びその熱交換方法 - Google Patents

ループヒートパイプ用蒸発器及びその熱交換方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004053062A
JP2004053062A JP2002208234A JP2002208234A JP2004053062A JP 2004053062 A JP2004053062 A JP 2004053062A JP 2002208234 A JP2002208234 A JP 2002208234A JP 2002208234 A JP2002208234 A JP 2002208234A JP 2004053062 A JP2004053062 A JP 2004053062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wick
space
tubular body
heat exchange
separation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002208234A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Tanaka
田中 清志
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Space Technologies Ltd
Original Assignee
NEC Space Technologies Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Space Technologies Ltd filed Critical NEC Space Technologies Ltd
Priority to JP2002208234A priority Critical patent/JP2004053062A/ja
Publication of JP2004053062A publication Critical patent/JP2004053062A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ループヒートパイプ用蒸発器において、面状の発熱体に効率よく取り付け、熱交換効率を向上する。
【解決手段】扁平な円筒状の管状体1の扁平円筒状の内部空間周囲に上部ウィック2a、上部円周ウィック2b、下部ウィック2c、下部円周ウィック2d、分離ウィック2eを各ウィックが接するように施す。分離ウィック2eにより上部空間1e、下部空間1fを形成する。外部から液注入管3を介して上部空間1eに供給される液状の熱交換媒体は、上部ウィック2a、上部円周ウィック2b、分離ウィック2e、下部円周ウィック2d、下部ウィック2cに順次浸透吸収される。外部熱源により下部平面1gがC方向から加熱されると、下部ウィック2c内に吸収された熱交換媒体は下部空間1f内で蒸発し、その蒸気は蒸気流路4から外部に排出される。平面状の加熱・蒸発により熱交換効率がよい。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はループヒートパイプ用蒸発器に関し、特に人工衛星やフリーフライヤ、及び宇宙ステーション等に使用されるループヒートパイプ用蒸発器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の蒸発器の一例を図3及び図4に示す。図3は従来の蒸発器の一例を示す側断面図、図4は図3のB−B線における縦断面図である。従来、この種の蒸発器は、図3及び図4に示すように、円筒形の管状体11と、ウィック12と、液注入管13と、蒸気流路14とを有してなり、管状体11にはその外壁内周面に一定ピッチで刻設されて長手軸方向に延びるグルーブ15を有する。ウィック12は毛細管力を有するリング状の物質で、管状体11内に積層されている。
【0003】
液注入管13から熱交換媒体(液体)が供給されると、この熱交換媒体が液注入管13から管状体11内に積層されたウィック12内に毛細管力により浸透する。この状態で、管状体11が外部から図3及び図4中の矢印Dで示すように加熱されると、ウィック12内に浸透した熱交換媒体が蒸発する。この蒸発した熱交換媒体は管状体11の外壁内周面上のグルーブ15に導入され、グルーブ15に導かれてその蒸気は蒸気流路14から管状体11外に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のループヒートパイプ用蒸発器では、円筒形の管状体11内にてすべて構成され、軸方向に直線的に長く製作されているため、面状の吸熱体への取付けが効率良く行なわれないという欠点がある。
【0005】
また、その形状が円筒形を主体にしていること、管状体11の外壁にグルーブ15が存在してウィック12と管状体11の外壁との接触面積が少ないこと、及び吸熱部への取付けに関してはフィン状のつばを介して行なうことなどのため、吸熱体の熱を効率良くウィック構造に伝えられないという欠点がある。
【0006】
したがって、本発明の目的は上記欠点を除去し、面状の吸熱体にコンパクトに設置でき、熱交換効率を向上させることができるループヒートパイプ用蒸発器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のループヒートパイプ用蒸発器は、扁平な円筒状で相対する二平面が密閉された形状の管状体と、前記管状体の内部空間の内周全面に施されたウィック体と、前記ウィック体が作る扁平円筒状の空間を相対する二平面の中央で二分する形で第1及び第2の空間部を形成する分離ウィックと、前記第1の空間部に熱交換媒体を供給する液注入手段と、前記ウィック体及び前記分離ウィックに毛細管作用によって吸収された前記熱交換媒体が前記第2の空間部に対応する前記管状体の外部平面から加熱されたとき、前記第2の空間部内で蒸発した前記熱交換媒体を外部に排出する排出手段とを備えている。
【0008】
また本発明のループヒートパイプ用蒸発器における熱交換方法は、扁平な円筒状で相対する二平面が密閉された形状の管状体と、前記管状体の内部空間の内周全面に施されたウィック体と、前記ウィック体が作る扁平円筒状の空間を相対する二平面の中央で二分する形で第1及び第2の空間部を形成する分離ウィックと、前記第1の空間部に熱交換媒体を供給する液注入手段とから構成されるループヒートパイプ用蒸発器において、前記液注入手段から前記第1の空間部に供給された前記熱交換媒体が前記ウィック体及び前記分離ウィックに毛細管作用によって吸収され、前記第2の空間部に対応する前記管状体の外部平面から加熱されて前記第2の空間部内で蒸発し、その蒸気が排出手段により外部に排出されるようになっている。
【0009】
これらのループヒートパイプ用蒸発器及びその熱交換方法において、前記第1の空間部が液体空間、前記第2の空間部が蒸気空間を形成するものとする。
【0010】
また本発明のループヒートパイプ用蒸発器の具体的な態様として、扁平な円筒状で相対する二平面が密閉された形状の管状体と、前記管状体の扁平円筒状の内部空間の上部平面及び下部平面にそれぞれ施された上部ウィック及び下部ウィックと、前記管状体の内部空間の内周面に施されてそれぞれ前記上部ウィックに接する上部円周ウィック及び前記下部ウィックに接する下部円周ウィックと、前記管状体の内部空間を前記上部平面と前記下部平面との中央にて上下に二分して第1及び第2の空間部を形成する形で前記上部円周ウィック及び前記下部円周ウィックに接する分離ウィックと、前記分離ウィックの上方の前記第1の空間部に熱交換媒体を供給する液注入手段と、前記分離ウィックを含む前記各ウィックに毛細管作用によって吸収された前記熱交換媒体が前記分離ウィックの下方の前記第2の空間部に対応する前記管状体の下部平面から加熱されたとき、前記第2の空間部内で蒸発した前記熱交換媒体を外部に排出する排出手段とを備えているのが好ましい。
【0011】
また本発明のループヒートパイプ用蒸発器における熱交換方法の具体的な態様として、扁平な円筒状で相対する二平面が密閉された形状の管状体と、前記管状体の扁平円筒状の内部空間の上部平面及び下部平面にそれぞれ施された上部ウィック及び下部ウィックと、前記管状体の内部空間の内周面に施されてそれぞれ前記上部ウィックに接する上部円周ウィック及び前記下部ウィックに接する下部円周ウィックと、前記管状体の内部空間を前記上部平面と前記下部平面との中央にて上下に二分して第1及び第2の空間部を形成する形で前記上部円周ウィック及び前記下部円周ウィックに接する分離ウィックと、前記分離ウィックの上方の前記第1の空間部に熱交換媒体を供給する液注入手段とから構成されるループヒートパイプ用蒸発器において、前記液注入手段から前記第1の空間部に供給された前記熱交換媒体が前記分離ウィックを含む前記各ウィックに毛細管作用によって吸収され、前記分離ウィックの下方の前記第2の空間部に対応する前記管状体の下部平面から加熱されて前記第2の空間部内で蒸発し、その蒸気が排出手段により外部に排出されるようになっているのが好ましい。
【0012】
またこれらのループヒートパイプ用蒸発器及びその熱交換方法において、前記分離ウィックの上方の前記第1の空間部が液体空間、前記分離ウィックの下方の前記第2の空間部が蒸気空間を形成することが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のループヒートパイプ用蒸発器について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は本発明の実施の形態の構成を示す平面図、図2は図1のA−A線における断面図である。この実施の形態においては、本発明のループヒートパイプ用蒸発器の代表的な具体例として、扁平な円筒形状を呈する蒸発器の二平面が上下方向に設置される形態について説明するものとする。
【0015】
この実施の形態のループヒートパイプ用蒸発器は、外部熱源より熱エネルギーを受ける扁平円筒状の管状体1と、この管状体1の内面部に施されたウィック2aないし2d及び分離ウィック2eと、これら各ウィック間に液状の熱交換媒体を供給する液注入手段としての液注入管3と、ウィック間で蒸発した熱交換媒体の蒸気を外部に排出する排出手段としての蒸気流路4とを有して構成される。
【0016】
図1及び図2に示すように、管状体1は上方から平面的に見ると円筒形であり、また中心線における断面形状で見ると長方形を呈する扁平円筒状のものであって、上下の二平面が蓋状に密閉された形である。図2を参照すると、円形凹部を有する下方のベース体1aに対し、上方から蓋をかぶせるような形で蓋体1bを嵌め合せ、両者の接合部1dをビーム溶接などで接合することにより、上下の二平面が密閉された扁平円筒状の管状体1が構成される。同時に管状体1の内部には、扁平円筒状の内部空間が形成される。ベース体1a及び蓋体1bの外部の上下面は平面状であり、またベース体1aの円筒部周囲には方形となる如きフランジ部1cが延出し、外部熱源などの取り付け装着に供される。なお、ベース体1aの外部の下面を下部平面1gとする。
【0017】
管状体1の扁平円筒状の内部空間には次のようにウィックが施される。内部空間の上部平面には上部ウィック2aが施され、内部空間の円周内面の上方には上部円周ウィック2bが施され、上部ウィック2aと上部円周ウィック2bは互いに接する。また内部空間の下部平面には下部ウィック2cが施され、内部空間の円周内面の下方には下部円周ウィック2dが施され、下部ウィック2cと下部円周ウィック2dは互いに接する。内部空間の中央には内部空間を上下に二分する形で分離ウィック2eが施される。分離ウィック2eはその端部で上部円周ウィック2b及び下部円周ウィック2dと接する。これにより上下に二分された内部空間は、分離ウィック2eの上方に上部空間1eが、また分離ウィック2eの下方に下部空間1fが形成される。
【0018】
ウィック2aないし2d及び分離ウィック2eは毛細管力を発生する。即ち、これらのウィックは毛細管力により液状の熱交換媒体を内部に浸透吸収できる機能を有するものであって、例えば、多孔質性の焼結金属体、金属繊維、ガラス繊維などが使用できる。
【0019】
液注入手段としての液注入管3は、管状体1の円筒外周部を介して外部に接続され、管状体1内の上部空間1eに液状の熱交換媒体を供給する。また排出手段としての蒸気流路4は、管状体1の円筒外周部を介して外部に接続され、管状体1内の下部空間1fから熱交換媒体の蒸気を排出する。
【0020】
このようにして、管状体1の外部から供給される液状の熱交換媒体は、毛細管力によって上部ウィック2a、上部円周ウィック2b、分離ウィック2e、下部円周ウィック2d、下部ウィック2cへと順次浸透して流れて行く。
【0021】
次に、上述したような構成の実施の形態の動作について説明する。
【0022】
液状の熱交換媒体が外部から液注入管3を介して管状体1内の上部空間1eに導かれると、上部空間1eの上方にある上部ウィック2aはその熱交換媒体を毛細管力により吸収する。次に、上部ウィック2aに接続している上部円周ウィック2bは熱交換媒体を毛細管力により吸収する。次に、上部円周ウィック2bに接続している分離ウィック2eは熱交換媒体を毛細管力により吸収する。次に、分離ウィック2eに接続して下部空間1f内にある下部円周ウィック2dは熱交換媒体を毛細管力により吸収する。次に、下部円周ウィック2dに接続している下部ウィック2cは熱交換媒体を毛細管力により吸収する。このようにして、外部から管状体1内に供給された液状の熱交換媒体は、毛細管力によって上部ウィック2aから下部ウィック2cへと順次浸透して行く。
【0023】
この状態において、管状体1の外部の下面である下部平面1gが加熱されるものとする。下部平面1gにはフランジ部1cを利用して外部熱源などの発熱体が取り付け装着され、図2中の矢印Cで示すように下部平面1gが加熱される。
【0024】
このように、管状体1が外部熱源などにより下部平面1gにて加熱されると、その熱はベース体1aを介し、下部空間1fの下部全面に施されている下部ウィック2cに伝導される。これによって、下部ウィック2c内に浸透吸収されている熱交換媒体が加熱されて蒸発する。下部空間1f内で蒸発した熱交換媒体の蒸気は、蒸気流路4によって管状体1外に排出される。
【0025】
上述したように、管状体1の内部空間の円周全面に施されたウィック2aないし2d及び分離ウィック2eが連続的に接していることにより、熱交換媒体を下部ウィック2cに均等にかつすばやく流入させることができ、また下部ウィック2cが管状体1の下部内面全体に設置されていると共に、管状体1の下部平面において加熱されることにより、熱交換媒体を管状体1の下面全体で蒸発させることができるので、熱交換効率を向上させることができる。
【0026】
また、蓋をかぶせるような形で扁平円筒状を呈する管状体1の内部空間にウィック2aないし2d及び分離ウィック2eを設置するだけなので、ループヒートパイプ用蒸発器の製造工程を一層簡素化することができる。
【0027】
また、本発明による他の実施の形態のループヒートパイプ用蒸発器における熱交換方法としては、上述した構成から明らかなように、扁平な円筒状で相対する二平面が密閉された形状の管状体1と、管状体1の扁平円筒状の内部空間の上部平面及び下部平面にそれぞれ施された上部ウィック2a及び下部ウィック2cと、管状体1の内部空間の内周面に施されてそれぞれ上部ウィック2aに接する上部円周ウィック2b及び下部ウィック2cに接する下部円周ウィック2dと、管状体1の内部空間を上部平面と下部平面との中央にて上下に二分して上部空間1e及び下部空間1fを形成する形で上部円周ウィック2b及び下部円周ウィック2dに接する分離ウィック2eと、分離ウィック2eの上方の上部空間1eに熱交換媒体を供給する液注入管3とから構成されるループヒートパイプ用蒸発器において、液注入管3から上部空間1eに供給された熱交換媒体が毛細管作用によって上部ウィック2a、上部円周ウィック2b、分離ウィック2e、下部円周ウィック2d、下部ウィック2cへと順次吸収され、分離ウィック2eの下方の下部空間1fに対応する管状体1の下部平面1gから加熱されたとき熱交換媒体が下部空間1f内で蒸発し、その蒸気が蒸気流路4により外部に排出されるようにしたループヒートパイプ用蒸発器における熱交換方法である。
【0028】
なお、以上説明した実施の形態においては、扁平円筒状の管状体1の二平面が上下方向に設置される場合を例示したが、これに限定することなく、方向性にとらわれずに任意の方向に設置される形態においても本発明は適用できる。例えば、図2に示した加熱面である下部平面1gを90度起こして垂直面となるような設置状態においても適用できるものである。特に、宇宙空間などにおける無重力状態においては、内部に供給された液状の熱交換媒体が任意位置をとり、また外部熱源も任意の方向性をとることから、方向性にとらわれない設置形態に適用できることは有効である。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、ループヒートパイプ用蒸発器において、扁平円筒状の管状体の内部空間の内周全面にウィック及び分離ウィックを設置する構成とすることにより、次のような効果が得られる。
【0030】
(1)扁平円筒状の管状体の外部の一平面に外部熱源などの発熱体を容易にかつ多くの接触面積をもって取り付け装着することができ、面状の発熱体への取り付け効率がよい。
【0031】
(2)内部に設置した各ウィックが連続的に接していて熱交換媒体を蒸発側ウィックに均等にすばやく流入でき、蒸発側内面全体に設置されているウィックを介し熱交換媒体を面全体で蒸発させることができるので、熱交換効率を向上させることができる。
【0032】
(3)管状体の内部空間に各ウィックを設置するだけなので、ループヒートパイプ用蒸発器の製造工程を一層簡素化することができる。
【0033】
(4)蒸発器(管状体)の設置形態が方向性にとらわれることなく、任意の方向に設置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のループヒートパイプ用蒸発器の構成を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】従来の蒸発器の一例の構成を示す側断面図である。
【図4】図3のB−B線における縦断面図である。
【符号の説明】
1、11  管状体
1a  ベース体
1b  蓋体
1c  フランジ部
1d  接合部
1e  上部空間
1f  下部空間
1g  下部平面
2a  上部ウィック
2b  上部円周ウィック
2c  下部ウィック
2d  下部円周ウィック
2e  分離ウィック
3、13  液注入管
4、14  蒸気流路
12  ウィック
15  グルーブ

Claims (7)

  1. 扁平な円筒状で相対する二平面が密閉された形状の管状体と、前記管状体の内部空間の内周全面に施されたウィック体と、前記ウィック体が作る扁平円筒状の空間を相対する二平面の中央で二分する形で第1及び第2の空間部を形成する分離ウィックと、前記第1の空間部に熱交換媒体を供給する液注入手段と、前記ウィック体及び前記分離ウィックに毛細管作用によって吸収された前記熱交換媒体が前記第2の空間部に対応する前記管状体の外部平面から加熱されたとき、前記第2の空間部内で蒸発した前記熱交換媒体を外部に排出する排出手段とを備えることを特徴とするループヒートパイプ用蒸発器。
  2. 扁平な円筒状で相対する二平面が密閉された形状の管状体と、前記管状体の内部空間の内周全面に施されたウィック体と、前記ウィック体が作る扁平円筒状の空間を相対する二平面の中央で二分する形で第1及び第2の空間部を形成する分離ウィックと、前記第1の空間部に熱交換媒体を供給する液注入手段とから構成されるループヒートパイプ用蒸発器において、前記液注入手段から前記第1の空間部に供給された前記熱交換媒体が前記ウィック体及び前記分離ウィックに毛細管作用によって吸収され、前記第2の空間部に対応する前記管状体の外部平面から加熱されて前記第2の空間部内で蒸発し、その蒸気が排出手段により外部に排出されることを特徴とするループヒートパイプ用蒸発器における熱交換方法。
  3. 前記第1の空間部が液体空間、前記第2の空間部が蒸気空間を形成することを特徴とする請求項1または2に記載のループヒートパイプ用蒸発器及びその熱交換方法。
  4. 扁平な円筒状で相対する二平面が密閉された形状の管状体と、前記管状体の扁平円筒状の内部空間の上部平面及び下部平面にそれぞれ施された上部ウィック及び下部ウィックと、前記管状体の内部空間の内周面に施されてそれぞれ前記上部ウィックに接する上部円周ウィック及び前記下部ウィックに接する下部円周ウィックと、前記管状体の内部空間を前記上部平面と前記下部平面との中央にて上下に二分して第1及び第2の空間部を形成する形で前記上部円周ウィック及び前記下部円周ウィックに接する分離ウィックと、前記分離ウィックの上方の前記第1の空間部に熱交換媒体を供給する液注入手段と、前記分離ウィックを含む前記各ウィックに毛細管作用によって吸収された前記熱交換媒体が前記分離ウィックの下方の前記第2の空間部に対応する前記管状体の下部平面から加熱されたとき、前記第2の空間部内で蒸発した前記熱交換媒体を外部に排出する排出手段とを備えることを特徴とするループヒートパイプ用蒸発器。
  5. 扁平な円筒状で相対する二平面が密閉された形状の管状体と、前記管状体の扁平円筒状の内部空間の上部平面及び下部平面にそれぞれ施された上部ウィック及び下部ウィックと、前記管状体の内部空間の内周面に施されてそれぞれ前記上部ウィックに接する上部円周ウィック及び前記下部ウィックに接する下部円周ウィックと、前記管状体の内部空間を前記上部平面と前記下部平面との中央にて上下に二分して第1及び第2の空間部を形成する形で前記上部円周ウィック及び前記下部円周ウィックに接する分離ウィックと、前記分離ウィックの上方の前記第1の空間部に熱交換媒体を供給する液注入手段とから構成されるループヒートパイプ用蒸発器において、前記液注入手段から前記第1の空間部に供給された前記熱交換媒体が前記分離ウィックを含む前記各ウィックに毛細管作用によって吸収され、前記分離ウィックの下方の前記第2の空間部に対応する前記管状体の下部平面から加熱されて前記第2の空間部内で蒸発し、その蒸気が排出手段により外部に排出されることを特徴とするループヒートパイプ用蒸発器における熱交換方法。
  6. 前記分離ウィックの上方の前記第1の空間部が液体空間、前記分離ウィックの下方の前記第2の空間部が蒸気空間を形成することを特徴とする請求項4または5に記載のループヒートパイプ用蒸発器及びその熱交換方法。
  7. 宇宙空間用の部材あるいは宇宙空間設備に使用される熱交換器に適用されるものであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のループヒートパイプ用蒸発器及びその熱交換方法。
JP2002208234A 2002-07-17 2002-07-17 ループヒートパイプ用蒸発器及びその熱交換方法 Pending JP2004053062A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002208234A JP2004053062A (ja) 2002-07-17 2002-07-17 ループヒートパイプ用蒸発器及びその熱交換方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002208234A JP2004053062A (ja) 2002-07-17 2002-07-17 ループヒートパイプ用蒸発器及びその熱交換方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004053062A true JP2004053062A (ja) 2004-02-19

Family

ID=31932438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002208234A Pending JP2004053062A (ja) 2002-07-17 2002-07-17 ループヒートパイプ用蒸発器及びその熱交換方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004053062A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100334930C (zh) * 2005-07-18 2007-08-29 华中科技大学 一种用于cpl的平面式毛细芯蒸发器
CN100334931C (zh) * 2005-07-18 2007-08-29 华中科技大学 用于cpl的带散热片的平面式毛细芯蒸发器
TWI427255B (zh) * 2009-01-16 2014-02-21 Foxconn Tech Co Ltd 蒸發器及應用該蒸發器之回路式熱管
CN112414189A (zh) * 2020-11-02 2021-02-26 华中科技大学 一种适用于浇筑式毛细芯的平板式蒸发器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100334930C (zh) * 2005-07-18 2007-08-29 华中科技大学 一种用于cpl的平面式毛细芯蒸发器
CN100334931C (zh) * 2005-07-18 2007-08-29 华中科技大学 用于cpl的带散热片的平面式毛细芯蒸发器
TWI427255B (zh) * 2009-01-16 2014-02-21 Foxconn Tech Co Ltd 蒸發器及應用該蒸發器之回路式熱管
CN112414189A (zh) * 2020-11-02 2021-02-26 华中科技大学 一种适用于浇筑式毛细芯的平板式蒸发器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4934160A (en) Evaporator, especially for discharging waste heat
US6397936B1 (en) Freeze-tolerant condenser for a closed-loop heat-transfer system
US4108239A (en) Heat pipe
US6330907B1 (en) Evaporator and loop-type heat pipe using the same
CN101762194B (zh) 蒸发器及应用该蒸发器的回路式热管
KR900702307A (ko) 삼투성 열 기관
US6820440B2 (en) Absorption-type air conditioner core structure
US10488094B2 (en) Sorption module
US3603382A (en) Radial heat flux transformer
JP2005106313A (ja) ループヒートパイプ用蒸発器
US4440151A (en) Solar heat collector
JP2004053062A (ja) ループヒートパイプ用蒸発器及びその熱交換方法
JP4434773B2 (ja) ミニループヒートパイプ用蒸発器
EP1751477B1 (fr) Dispositif d'echange et de transfert thermique, notamment pour vehicule automobile
JP2904199B2 (ja) キャピラリポンプループ用蒸発器及びその熱交換方法
JPH0755289A (ja) 吸収式冷凍装置用の吸収装置
JPH0631701B2 (ja) 熱循環装置
JP2006010141A (ja) 二重管式ヒートパイプ
JP4132655B2 (ja) 吸収式冷凍装置
JPH0755374A (ja) キャピラリポンプループ用蒸発器
JP2005114179A (ja) ヒートパイプ
JPH04126995A (ja) キャピラリポンプループ用蒸発器
JPH0424371Y2 (ja)
KR0115181Y1 (ko) 열파이프를 갖춘 흡수식 냉난방기
JPH03117891A (ja) ヒートパイプ

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050317

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050616

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20070126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080617

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20080617

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081021