JP2004052718A - 潤滑油用フィルタカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】フィルタ内での放電現象を抑制して、潤滑油への着火による火災等の発生を防止する潤滑油フィルタを提供すること。
【解決手段】本発明は、熱機関サイクルの軸受給油系統に対して脱着可能に設けられた潤滑油用フィルタカートリッジ100であり、保持体110を備えている。保持体110には、導電性を有する濾材119が保持されている。濾材119は、例えば、紙或いは化学繊維を基材119bとして、カーボン繊維115を略均一に含ませて構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は、熱機関サイクルの軸受給油系統に対して脱着可能に設けられた潤滑油用フィルタカートリッジ100であり、保持体110を備えている。保持体110には、導電性を有する濾材119が保持されている。濾材119は、例えば、紙或いは化学繊維を基材119bとして、カーボン繊維115を略均一に含ませて構成される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインドサイクルやガスタービンシンプルサイクル等の熱機関サイクルにおいて、回転主軸等のための軸受給油系統のために使用される潤滑油用フィルタカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
発電装置として利用される熱機関サイクルでは、ガスタービンの駆動力が発電機を回転させることにより発電を行う。
【0003】
近年、このようなシンプルサイクル発電プラントに加えて、熱エネルギーの有効活用の観点から、ガスタービンで仕事をした高温度の排気ガスを再利用して、廃熱回収ボイラで蒸気を発生させ、この蒸気を蒸気タービンにおいて発電に利用するコンバインドサイクルが、省エネルギーの観点から注目されている。
【0004】
以下、熱機関サイクルの軸受給油系統に対する従来の潤滑油フィルタについて、コンバインドサイクルに使用された例を用いて説明する。図7は、コンバインドサイクル発電プラント用の潤滑給油系統の一例を示しており、図8は従来の潤滑油フィルタの構造を示しており、図9は従来の潤滑油用フィルタカートリッジの構造を示している。
【0005】
図7に示すように、コンバインドサイクル発電プラントは、一本の主軸1と、主軸1に設けられた複数の軸受2a,2b,3a,3b,3c及び3dとを備えている。主軸1は、これらの軸受2a,2b,3a,3b,3c及び3dによって回転自在である。
【0006】
主軸1の軸受2aと軸受2bとの間には、空気圧縮機4及びガスタービン5が設けられている。この空気圧縮機4及びガスタービン5には、燃焼器6が連管を通して接続されている。また、この燃焼器6には、ガス燃料弁7aを有する燃料管7が接続されている。
【0007】
他方、主軸1の軸受3aと軸受3bとの間及び軸受3cと軸受3dとの間には、それぞれ蒸気タービン9及び発電機8が設けられている。また、蒸気タービン9の入口側とガスタービン5の出口側とは、廃熱回収ボイラー10を介して接続されている。
【0008】
さらに、蒸気タービン9の出口側と廃熱回収ボイラー10とは、復水器11及び給水ポンプ12を介して連結されている。蒸気タービン9で仕事を終えた蒸気は、復水器11で水に復水され、しかる後に給水ポンプ12により廃熱回収ボイラー10へ還流するようになっている。
【0009】
このコンバインドサイクル発電プラントは、以下のように作用する。まず空気圧縮機4によって圧縮された空気が燃焼器6へ供給され、ここでガス燃料弁7aを有する燃焼管7からの燃料ガスと混合されて燃焼、加熱される。加熱、生成された高温ガスは、ガスタービン5を回転する。しかして、このガスタービン5と共軸一体の主軸1が発電機8を駆動する。
【0010】
また、ガスタービン5から排出された高温の排気ガスは、廃熱回収ボイラー10へ供給され、前述した復水器11で復水され給水ポンプ12により廃熱回収ボイラ10に還流された水を熱交換、加熱して、蒸気を生成する。この蒸気は蒸気タービン9へ供給され、蒸気タービン9を回転する。しかして、この蒸気夕一ビン9と共軸一体の主軸1が発電機8を駆動する。
【0011】
さて、このようなコンバインドサイクル発電プラントの潤滑油系統は、通常図7に示すように、主給油ポンプ13と、補助給油ポンプ17と、非常給油ポンプ18とを備えており、これらの各ポンプは給油タンク14に逆止弁13v、17v、18vを介してそれぞれ接続されている。また、各軸受2a,2b,3a,3b,3c,3dは、給油タンク14と給油管20で接続されている。
【0012】
非常給油ポンプ18は、DC電源で駆動されるようになっており、主給油ポンプ13だけでは充分な油圧や油量が確保できないとき、ガスタービン5や蒸気タービン9の起動、停止時及び主給油ポンプ13の故障等によるバックアップ用としてAC電源がOFFしたとき、あるいは補助給油ポンプ17が異常を生じたとき等のために設けられている。
【0013】
給油管20には、各軸受のために管が分岐する前(管が分岐する上流側)に、油冷却器21、フィルタ22、油圧調整弁23が順に配設されている。
【0014】
各給油ポンプ13、17及び18から吐出された潤滑油は、各逆止弁13v、17v及び18vと給油タンク14とを通って油冷却器21で冷却され、フィルタ22で濾過され、油圧調整弁23を介して各軸受2a,2b,3a,3b,3c及び3dへ給油される。フィルタ22は、全ての軸受給油に必要な全油流量の濾過を担っている。一方、各軸受2a,2b,3a,3b,3c及び3dへ給油された潤滑油は、図示されない戻り管を通して給油タンク14に還流される。
【0015】
フィルタ22は、近年の熱機関サイクルの出力の大容量化に伴い、必要とされる軸受給油量も多くなっているため、従来に比べて大容量化している。また、フィルタ22には、コンバインドサイクル発電プラントの停止中〜起動〜回転数上昇〜負荷上昇〜定格負荷運転の全運転モードにおいて要求される全軸受油量が流れるが、軸受給油量は停止中〜定格負荷運転迄の各運転状態においてかなり変動する。従って、かなりの潤滑油が通過量を変動させながらフィルタ22を流れる。
【0016】
ここで従来のフィルタ22の構造を、図8及び図9を用いて説明する。図8はフィルタ22の構造を示しており、図9はフィルタ22にかなりの流量の潤滑油が流れた状態のフィルタカートリッジを示している。
【0017】
図8に示すように、フィルタ22は、筒状のフィルタケーシング201と、フィルタケーシング201内に設けられた筒状のフィルタカートリッジ200とを有している。
【0018】
フィルタケーシング201は、中央よりやや下方に仕切板202が設けられており、フィルタケーシング201の仕切板202下方側に出口管206が設けられ、フィルタケーシング201の仕切板202上方側に入口管203が設けられている。また仕切板202には、これを貫通して上方側に延びる案内筒205が固定されている。案内筒205には、仕切板202から所定の位置に、フィルタ支持板207bが固定されている。
【0019】
フィルタカートリッジ200は、その内面側に案内筒205を収容するようにしてフィルタケーシング201内に収納されている。これにより、フィルタカートリッジ200の内面側が、仕切板202の下方側と連通している。
【0020】
フィルタカートリッジ200は、図9に示すように、筒状の濾材219と、濾材219内面側に設けられた筒状の孔付きのセンタチューブ209とを有している。濾材219の上下端には、それぞれエンドキャップ210が嵌合され、中央部にはバンド211が嵌合されている。各エンドキャップ210にはそれぞれガスケット208が固着され、上方のガスケット208は、フィルタ押さ板207aを介して上面側を密封されるとともにフィルタケーシング201に固定され、下方のガスケット208は、フィルタ支持板207bによって支持されている。
【0021】
コンバインドサイクル発電プラントの軸受潤滑に用いられる潤滑油は、通常はタービン油であり、これは一般にかなり絶縁性が高い。図9に示すように、潤滑油は、濾材219の数ミクロン〜数十ミクロンの間隙を経て濾材219の内面側に浸透、流出するが、濾材219の通過時の摩擦抵抗によって帯電し、負電荷212を発生する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
フィルタカートリッジ200での静電気の発生量が少なく、かつ案内筒205での潤滑油の流速が小さい場合には、潤滑油中に発生した負電荷212は、案内筒205を通過する間に案内筒205を通って逃げる。従って、放電現象等を発生する事はない。
【0023】
しかしながら、フィルタカートリッジ200での静電気の発生量が多く、案内筒205での潤滑油の流速が大きい場合には、潤滑油中に発生した負電荷212は、案内筒205を通過する間に逃げ切れず、フィルタ22の2次室側へ流出し、放電現象を起こしてしまう。
【0024】
この放電現象が頻発して発生した場合、非常に高電圧のスパークとなり、潤滑油への着火による火災、フィルタカートリッジ200自体の損傷、フィルタケーシング201の構成部品の損傷及び潤滑油自体の劣化等の不具合を引き起こす。このため、潤滑油系統のみならず、発電プラント全体の長期停止等を引き起こす可能性もあり、その影響は甚大である。
【0025】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、フィルタ内での放電現象を抑制して、潤滑油への着火による火災等の発生を防止する潤滑油用フィルタカートリッジを提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明は、熱機関サイクルの潤滑油系統に対して脱着可能に設けられた潤滑油用フィルタカートリッジにおいて、保持体と、保持体に保持され、導電性を有する濾材と、を備えたことを特徴とする潤滑油用フィルタカートリッジである。
【0027】
本発明によれば、潤滑油が濾材通過時の摩擦抵抗で帯電したとしても、濾村が導電性を有することによって帯電電荷を逃がすことができるため、濾材の濾過精度と同等範囲の油滴中心まで静電気の放出を促進できるようになる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図3は、本発明による潤滑油用フィルタカートリッジの第1の実施の形態を示す図である。図1は、本実施の形態の潤滑油用フィルタカートリッジの構成を示す概略図であり、図2は、図1の濾材の一部の拡大概略図であり、図3は、図1の潤滑油用フィルタカートリッジをフィルタケーシングに収納したフィルタの構成を示す概略図である。
【0029】
図1に示すように、本実施の形態の潤滑油用フィルタカートリッジ100は、上下の保持体110と、上下の保持体(以下エンドキャップと記す)110に挟まれ、導電性を有する筒状の濾材119とを備えている。
【0030】
濾材119は、図2に示すように、基材としての紙或いは化学繊維119bの中に、導電性物質であるカーボン繊維115を略均一かつ密に混入させて構成されている。このため濾材119は、カーボン繊維115によって、濾材119の長手方向にも厚さ方向にも導電体のように振舞うことが可能となっている。
【0031】
また、図1に示すように、濾材119の内面側には、筒状の孔付きのセンタチューブ109が設けられている。さらに、濾材119の中央部にはバンド111が嵌合され、濾材119の形状を補助的に保持している。また、上下のエンドキャップ110のそれぞれにガスケット108が固着されている。
【0032】
なお、本実施の形態では、上下のエンドキャップ110及びガスケット108も導電性を有するように構成されている。そして、濾材119とエンドキャップ110は、導電性を有する接着剤118によって固着され、エンドキャップ110とガスケット108も、導電性を有する接着剤118によって固着されている。
【0033】
ガスケット108に導電性を持たせるためには、例えば濾材119と同様、カーボン繊維を混入させれば良い。接着剤118についても、カーボン繊維を入れることで導電性を付与することができる。
【0034】
図1の潤滑油用フィルタカートリッジ100は、図3に示すように、筒状の導電性を有するフィルタケーシング101内に収納されてフィルタを構成する。フィルタケーシング101は、中央よりやや下方に仕切板102が設けられており、フィルタケーシング101の仕切板102下方側に出口管106が設けられ、フィルタケーシング101の仕切板102上方側に入口管105が設けられている。また仕切板102には、これを貫通して上方側に延びる案内筒105が固定されている。案内筒105には、仕切板102から所定の位置に、フィルタ支持板107bが固定されている。
【0035】
フィルタカートリッジ100は、その内面側に案内筒105を収容するようにしてフィルタケーシング101内に着脱可能に収納される。これにより、フィルタカートリッジ100の内面側が、仕切板102の下方側と連通する。また、上方のガスケット108は、フィルタ押え板107aを介して上面側を密封されるとともにフィルタケーシング101に固定され、下方のガスケット108は、フィルタ支持板107bによって支持される。
【0036】
次に、以上のような構成よりなる潤滑油用フィルタカートリッジ100の作用について説明する。潤滑油が、紙或いは化学繊維119bの隙間を通過するときに帯電したとしても、図2に示すように、静電気による帯電電荷113は、カーボン繊維115によって濾材119中の長手方向及び厚さ方向等何れの方向へも移動可能であるため、フィルターカードリッジ100から逃げる。
【0037】
従って、フィルタの濾過精度と同等の油の内部まで静電気を逃がすことができ、フィルタにかなりの流量の潤滑油が流れたとしても静電気の発生を抑制できる。すなわち、フィルタカードリッジにおける静電気の発生を、従来のカートリッジに比して格段に低減できる。
【0038】
以上のように本実施の形態によれば、潤滑油が濾材119通過時の摩擦抵抗で帯電したとしても、濾材119が導電性を有することによって帯電電荷を逃がすことができるため、濾材119の濾過精度と同等範囲の油滴中心まで静電気の放出を促進でき、フィルタ内での放電現象を抑制することができる。
【0039】
次に、図4を用いて、本発明による潤滑油用フィルタカートリッジの第2の実施の形態について説明する。図4に示すように、本実施の形態の潤滑油用フィルタカートリッジ100は、濾材119が2層構造となっており、外周側の層119oは紙或いは化学繊維119bのみで構成されて導電性が無く、内周側(濾過表面側)の層119iはカーボン繊維115を混入されて導電性を有している。
【0040】
その他の構成は図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同様である。第2の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0041】
本実施の形態の潤滑油用フィルタカートリッジ100は、カーボン繊維115を含む濾材の内周側の層119iによって電荷を逃がすことができ、フィルタ内での放電現象を抑制することができる。
【0042】
なお、濾材の内周側の層119iは、カーボン繊維115を混入させて構成する代わりに、カーボン繊維115を密着させて構成してもよい。さらに、濾過精度や強度が満たされるのであれば、カーボン繊維115自体を、或いは他の導電性繊維を濾材の一部として用いてもよい。
【0043】
次に、図5を用いて、本発明による潤滑油用フィルタカートリッジの第3の実施の形態について説明する。図5に示すように、本実施の形態の潤滑油用フィルタカートリッジ100は、濾材119の内周面(裏面)に導電金属網116が設けられている点が異なるのみであり、その他の構成は図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同様である。第2の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0044】
本実施の形態によれば、フィルターカートリッジ100の強度及び導電性が向上する。なお、導電金属網116は、濾材119の外周面(表面)に設けられてもよい。
【0045】
次に、図6を用いて、本発明による潤滑油用フィルタカートリッジの第4の実施の形態について説明する。図6に示すように、本実施の形態の潤滑油用フィルタカートリッジ100は、エンドキャップ110に複数の電導撓み板117が設けられている点が異なるのみであり、その他の構成は図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同様である。第2の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0046】
本実施の形態によれば、フィルターカートリッジ100をフィルタケーシング101に取付けた時に電導撓み板117が撓むことにより、ガスケット108とフィルタ支持板107aあるいはフィルタ押え板107bとの密封性を保ちつつ、フィルターケーシング101との導電性を向上することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、潤滑油系統のフィルタカートリッジを通過する際の静電気放出を促進し、潤滑油の帯電を抑制することにより、放電現象の発生が抑制されたフィルタを構成することができ、軸受給油等の潤滑油系統の健全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による潤滑油用フィルタカートリッジの第1の実施の形態の構成を示す概略図。
【図2】図1の濾材の一部を示す概略図。
【図3】図1の潤滑油用フィルタカートリッジを用いたフィルタの構成を示す概略図。
【図4】本発明による潤滑油用フィルタカートリッジの第2の実施の形態の濾材の一部を示す概略図。
【図5】本発明による潤滑油用フィルタカートリッジの第3の実施の形態の濾材の一部を示す概略図。
【図6】本発明による潤滑油用フィルタカートリッジの第4の実施の形態のエンドキャップ部分を示す概略図。
【図7】コンバインドサイクル発電プラント用の潤滑油系統の一例を示す概略図。
【図8】従来の潤滑油フィルタの構造を示す概略図。
【図9】従来の潤滑油用フィルタカートリッジの構造を示す概略図。
【符号の説明】
100 潤滑油用フィルタカートリッジ
101 フィルタケーシング
107a フィルタ押え板
107b フィルタ支持板
108 ガスケット
110 エンドキャップ
115 カーボン繊維
117 電導撓み板
118 接着剤
119 濾材
119b 基材
119i 内周側の濾材
119o 外周側の濾材
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインドサイクルやガスタービンシンプルサイクル等の熱機関サイクルにおいて、回転主軸等のための軸受給油系統のために使用される潤滑油用フィルタカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
発電装置として利用される熱機関サイクルでは、ガスタービンの駆動力が発電機を回転させることにより発電を行う。
【0003】
近年、このようなシンプルサイクル発電プラントに加えて、熱エネルギーの有効活用の観点から、ガスタービンで仕事をした高温度の排気ガスを再利用して、廃熱回収ボイラで蒸気を発生させ、この蒸気を蒸気タービンにおいて発電に利用するコンバインドサイクルが、省エネルギーの観点から注目されている。
【0004】
以下、熱機関サイクルの軸受給油系統に対する従来の潤滑油フィルタについて、コンバインドサイクルに使用された例を用いて説明する。図7は、コンバインドサイクル発電プラント用の潤滑給油系統の一例を示しており、図8は従来の潤滑油フィルタの構造を示しており、図9は従来の潤滑油用フィルタカートリッジの構造を示している。
【0005】
図7に示すように、コンバインドサイクル発電プラントは、一本の主軸1と、主軸1に設けられた複数の軸受2a,2b,3a,3b,3c及び3dとを備えている。主軸1は、これらの軸受2a,2b,3a,3b,3c及び3dによって回転自在である。
【0006】
主軸1の軸受2aと軸受2bとの間には、空気圧縮機4及びガスタービン5が設けられている。この空気圧縮機4及びガスタービン5には、燃焼器6が連管を通して接続されている。また、この燃焼器6には、ガス燃料弁7aを有する燃料管7が接続されている。
【0007】
他方、主軸1の軸受3aと軸受3bとの間及び軸受3cと軸受3dとの間には、それぞれ蒸気タービン9及び発電機8が設けられている。また、蒸気タービン9の入口側とガスタービン5の出口側とは、廃熱回収ボイラー10を介して接続されている。
【0008】
さらに、蒸気タービン9の出口側と廃熱回収ボイラー10とは、復水器11及び給水ポンプ12を介して連結されている。蒸気タービン9で仕事を終えた蒸気は、復水器11で水に復水され、しかる後に給水ポンプ12により廃熱回収ボイラー10へ還流するようになっている。
【0009】
このコンバインドサイクル発電プラントは、以下のように作用する。まず空気圧縮機4によって圧縮された空気が燃焼器6へ供給され、ここでガス燃料弁7aを有する燃焼管7からの燃料ガスと混合されて燃焼、加熱される。加熱、生成された高温ガスは、ガスタービン5を回転する。しかして、このガスタービン5と共軸一体の主軸1が発電機8を駆動する。
【0010】
また、ガスタービン5から排出された高温の排気ガスは、廃熱回収ボイラー10へ供給され、前述した復水器11で復水され給水ポンプ12により廃熱回収ボイラ10に還流された水を熱交換、加熱して、蒸気を生成する。この蒸気は蒸気タービン9へ供給され、蒸気タービン9を回転する。しかして、この蒸気夕一ビン9と共軸一体の主軸1が発電機8を駆動する。
【0011】
さて、このようなコンバインドサイクル発電プラントの潤滑油系統は、通常図7に示すように、主給油ポンプ13と、補助給油ポンプ17と、非常給油ポンプ18とを備えており、これらの各ポンプは給油タンク14に逆止弁13v、17v、18vを介してそれぞれ接続されている。また、各軸受2a,2b,3a,3b,3c,3dは、給油タンク14と給油管20で接続されている。
【0012】
非常給油ポンプ18は、DC電源で駆動されるようになっており、主給油ポンプ13だけでは充分な油圧や油量が確保できないとき、ガスタービン5や蒸気タービン9の起動、停止時及び主給油ポンプ13の故障等によるバックアップ用としてAC電源がOFFしたとき、あるいは補助給油ポンプ17が異常を生じたとき等のために設けられている。
【0013】
給油管20には、各軸受のために管が分岐する前(管が分岐する上流側)に、油冷却器21、フィルタ22、油圧調整弁23が順に配設されている。
【0014】
各給油ポンプ13、17及び18から吐出された潤滑油は、各逆止弁13v、17v及び18vと給油タンク14とを通って油冷却器21で冷却され、フィルタ22で濾過され、油圧調整弁23を介して各軸受2a,2b,3a,3b,3c及び3dへ給油される。フィルタ22は、全ての軸受給油に必要な全油流量の濾過を担っている。一方、各軸受2a,2b,3a,3b,3c及び3dへ給油された潤滑油は、図示されない戻り管を通して給油タンク14に還流される。
【0015】
フィルタ22は、近年の熱機関サイクルの出力の大容量化に伴い、必要とされる軸受給油量も多くなっているため、従来に比べて大容量化している。また、フィルタ22には、コンバインドサイクル発電プラントの停止中〜起動〜回転数上昇〜負荷上昇〜定格負荷運転の全運転モードにおいて要求される全軸受油量が流れるが、軸受給油量は停止中〜定格負荷運転迄の各運転状態においてかなり変動する。従って、かなりの潤滑油が通過量を変動させながらフィルタ22を流れる。
【0016】
ここで従来のフィルタ22の構造を、図8及び図9を用いて説明する。図8はフィルタ22の構造を示しており、図9はフィルタ22にかなりの流量の潤滑油が流れた状態のフィルタカートリッジを示している。
【0017】
図8に示すように、フィルタ22は、筒状のフィルタケーシング201と、フィルタケーシング201内に設けられた筒状のフィルタカートリッジ200とを有している。
【0018】
フィルタケーシング201は、中央よりやや下方に仕切板202が設けられており、フィルタケーシング201の仕切板202下方側に出口管206が設けられ、フィルタケーシング201の仕切板202上方側に入口管203が設けられている。また仕切板202には、これを貫通して上方側に延びる案内筒205が固定されている。案内筒205には、仕切板202から所定の位置に、フィルタ支持板207bが固定されている。
【0019】
フィルタカートリッジ200は、その内面側に案内筒205を収容するようにしてフィルタケーシング201内に収納されている。これにより、フィルタカートリッジ200の内面側が、仕切板202の下方側と連通している。
【0020】
フィルタカートリッジ200は、図9に示すように、筒状の濾材219と、濾材219内面側に設けられた筒状の孔付きのセンタチューブ209とを有している。濾材219の上下端には、それぞれエンドキャップ210が嵌合され、中央部にはバンド211が嵌合されている。各エンドキャップ210にはそれぞれガスケット208が固着され、上方のガスケット208は、フィルタ押さ板207aを介して上面側を密封されるとともにフィルタケーシング201に固定され、下方のガスケット208は、フィルタ支持板207bによって支持されている。
【0021】
コンバインドサイクル発電プラントの軸受潤滑に用いられる潤滑油は、通常はタービン油であり、これは一般にかなり絶縁性が高い。図9に示すように、潤滑油は、濾材219の数ミクロン〜数十ミクロンの間隙を経て濾材219の内面側に浸透、流出するが、濾材219の通過時の摩擦抵抗によって帯電し、負電荷212を発生する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
フィルタカートリッジ200での静電気の発生量が少なく、かつ案内筒205での潤滑油の流速が小さい場合には、潤滑油中に発生した負電荷212は、案内筒205を通過する間に案内筒205を通って逃げる。従って、放電現象等を発生する事はない。
【0023】
しかしながら、フィルタカートリッジ200での静電気の発生量が多く、案内筒205での潤滑油の流速が大きい場合には、潤滑油中に発生した負電荷212は、案内筒205を通過する間に逃げ切れず、フィルタ22の2次室側へ流出し、放電現象を起こしてしまう。
【0024】
この放電現象が頻発して発生した場合、非常に高電圧のスパークとなり、潤滑油への着火による火災、フィルタカートリッジ200自体の損傷、フィルタケーシング201の構成部品の損傷及び潤滑油自体の劣化等の不具合を引き起こす。このため、潤滑油系統のみならず、発電プラント全体の長期停止等を引き起こす可能性もあり、その影響は甚大である。
【0025】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、フィルタ内での放電現象を抑制して、潤滑油への着火による火災等の発生を防止する潤滑油用フィルタカートリッジを提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明は、熱機関サイクルの潤滑油系統に対して脱着可能に設けられた潤滑油用フィルタカートリッジにおいて、保持体と、保持体に保持され、導電性を有する濾材と、を備えたことを特徴とする潤滑油用フィルタカートリッジである。
【0027】
本発明によれば、潤滑油が濾材通過時の摩擦抵抗で帯電したとしても、濾村が導電性を有することによって帯電電荷を逃がすことができるため、濾材の濾過精度と同等範囲の油滴中心まで静電気の放出を促進できるようになる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図3は、本発明による潤滑油用フィルタカートリッジの第1の実施の形態を示す図である。図1は、本実施の形態の潤滑油用フィルタカートリッジの構成を示す概略図であり、図2は、図1の濾材の一部の拡大概略図であり、図3は、図1の潤滑油用フィルタカートリッジをフィルタケーシングに収納したフィルタの構成を示す概略図である。
【0029】
図1に示すように、本実施の形態の潤滑油用フィルタカートリッジ100は、上下の保持体110と、上下の保持体(以下エンドキャップと記す)110に挟まれ、導電性を有する筒状の濾材119とを備えている。
【0030】
濾材119は、図2に示すように、基材としての紙或いは化学繊維119bの中に、導電性物質であるカーボン繊維115を略均一かつ密に混入させて構成されている。このため濾材119は、カーボン繊維115によって、濾材119の長手方向にも厚さ方向にも導電体のように振舞うことが可能となっている。
【0031】
また、図1に示すように、濾材119の内面側には、筒状の孔付きのセンタチューブ109が設けられている。さらに、濾材119の中央部にはバンド111が嵌合され、濾材119の形状を補助的に保持している。また、上下のエンドキャップ110のそれぞれにガスケット108が固着されている。
【0032】
なお、本実施の形態では、上下のエンドキャップ110及びガスケット108も導電性を有するように構成されている。そして、濾材119とエンドキャップ110は、導電性を有する接着剤118によって固着され、エンドキャップ110とガスケット108も、導電性を有する接着剤118によって固着されている。
【0033】
ガスケット108に導電性を持たせるためには、例えば濾材119と同様、カーボン繊維を混入させれば良い。接着剤118についても、カーボン繊維を入れることで導電性を付与することができる。
【0034】
図1の潤滑油用フィルタカートリッジ100は、図3に示すように、筒状の導電性を有するフィルタケーシング101内に収納されてフィルタを構成する。フィルタケーシング101は、中央よりやや下方に仕切板102が設けられており、フィルタケーシング101の仕切板102下方側に出口管106が設けられ、フィルタケーシング101の仕切板102上方側に入口管105が設けられている。また仕切板102には、これを貫通して上方側に延びる案内筒105が固定されている。案内筒105には、仕切板102から所定の位置に、フィルタ支持板107bが固定されている。
【0035】
フィルタカートリッジ100は、その内面側に案内筒105を収容するようにしてフィルタケーシング101内に着脱可能に収納される。これにより、フィルタカートリッジ100の内面側が、仕切板102の下方側と連通する。また、上方のガスケット108は、フィルタ押え板107aを介して上面側を密封されるとともにフィルタケーシング101に固定され、下方のガスケット108は、フィルタ支持板107bによって支持される。
【0036】
次に、以上のような構成よりなる潤滑油用フィルタカートリッジ100の作用について説明する。潤滑油が、紙或いは化学繊維119bの隙間を通過するときに帯電したとしても、図2に示すように、静電気による帯電電荷113は、カーボン繊維115によって濾材119中の長手方向及び厚さ方向等何れの方向へも移動可能であるため、フィルターカードリッジ100から逃げる。
【0037】
従って、フィルタの濾過精度と同等の油の内部まで静電気を逃がすことができ、フィルタにかなりの流量の潤滑油が流れたとしても静電気の発生を抑制できる。すなわち、フィルタカードリッジにおける静電気の発生を、従来のカートリッジに比して格段に低減できる。
【0038】
以上のように本実施の形態によれば、潤滑油が濾材119通過時の摩擦抵抗で帯電したとしても、濾材119が導電性を有することによって帯電電荷を逃がすことができるため、濾材119の濾過精度と同等範囲の油滴中心まで静電気の放出を促進でき、フィルタ内での放電現象を抑制することができる。
【0039】
次に、図4を用いて、本発明による潤滑油用フィルタカートリッジの第2の実施の形態について説明する。図4に示すように、本実施の形態の潤滑油用フィルタカートリッジ100は、濾材119が2層構造となっており、外周側の層119oは紙或いは化学繊維119bのみで構成されて導電性が無く、内周側(濾過表面側)の層119iはカーボン繊維115を混入されて導電性を有している。
【0040】
その他の構成は図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同様である。第2の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0041】
本実施の形態の潤滑油用フィルタカートリッジ100は、カーボン繊維115を含む濾材の内周側の層119iによって電荷を逃がすことができ、フィルタ内での放電現象を抑制することができる。
【0042】
なお、濾材の内周側の層119iは、カーボン繊維115を混入させて構成する代わりに、カーボン繊維115を密着させて構成してもよい。さらに、濾過精度や強度が満たされるのであれば、カーボン繊維115自体を、或いは他の導電性繊維を濾材の一部として用いてもよい。
【0043】
次に、図5を用いて、本発明による潤滑油用フィルタカートリッジの第3の実施の形態について説明する。図5に示すように、本実施の形態の潤滑油用フィルタカートリッジ100は、濾材119の内周面(裏面)に導電金属網116が設けられている点が異なるのみであり、その他の構成は図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同様である。第2の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0044】
本実施の形態によれば、フィルターカートリッジ100の強度及び導電性が向上する。なお、導電金属網116は、濾材119の外周面(表面)に設けられてもよい。
【0045】
次に、図6を用いて、本発明による潤滑油用フィルタカートリッジの第4の実施の形態について説明する。図6に示すように、本実施の形態の潤滑油用フィルタカートリッジ100は、エンドキャップ110に複数の電導撓み板117が設けられている点が異なるのみであり、その他の構成は図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同様である。第2の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0046】
本実施の形態によれば、フィルターカートリッジ100をフィルタケーシング101に取付けた時に電導撓み板117が撓むことにより、ガスケット108とフィルタ支持板107aあるいはフィルタ押え板107bとの密封性を保ちつつ、フィルターケーシング101との導電性を向上することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、潤滑油系統のフィルタカートリッジを通過する際の静電気放出を促進し、潤滑油の帯電を抑制することにより、放電現象の発生が抑制されたフィルタを構成することができ、軸受給油等の潤滑油系統の健全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による潤滑油用フィルタカートリッジの第1の実施の形態の構成を示す概略図。
【図2】図1の濾材の一部を示す概略図。
【図3】図1の潤滑油用フィルタカートリッジを用いたフィルタの構成を示す概略図。
【図4】本発明による潤滑油用フィルタカートリッジの第2の実施の形態の濾材の一部を示す概略図。
【図5】本発明による潤滑油用フィルタカートリッジの第3の実施の形態の濾材の一部を示す概略図。
【図6】本発明による潤滑油用フィルタカートリッジの第4の実施の形態のエンドキャップ部分を示す概略図。
【図7】コンバインドサイクル発電プラント用の潤滑油系統の一例を示す概略図。
【図8】従来の潤滑油フィルタの構造を示す概略図。
【図9】従来の潤滑油用フィルタカートリッジの構造を示す概略図。
【符号の説明】
100 潤滑油用フィルタカートリッジ
101 フィルタケーシング
107a フィルタ押え板
107b フィルタ支持板
108 ガスケット
110 エンドキャップ
115 カーボン繊維
117 電導撓み板
118 接着剤
119 濾材
119b 基材
119i 内周側の濾材
119o 外周側の濾材
Claims (8)
- 熱機関サイクルの潤滑油系統に対して脱着可能に設けられた潤滑油用フィルタカートリッジにおいて、
保持体と、
保持体に保持され、導電性を有する濾材と、
を備えたことを特徴とする潤滑油用フィルタカートリッジ。 - 濾材は、紙或いは化学繊維を基材として、カーボン繊維を略均一に含ませて構成されたことを特徴とする請求項1に記載の潤滑油用フィルタカートリッジ。
- 濾材は、導電性を有しない非導電性部分と、非導電性部分に隣接して設けられ、導電性を有する導電性部分と、を有することを特徴とする請求項1に記載の潤滑油用フィルタカートリッジ。
- 濾材の表面または裏面に、導電金属網が設けられたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の潤滑油用フィルタカートリッジ。
- 濾材には、導電性を有する保持体が固着されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の潤滑油用フィルタカートリッジ。
- 濾材と保持体とは、導電性を有する接着剤によって固着されていることを特徴とする請求項5に記載の潤滑油用フィルタカートリッジ。
- 保持体には、導電性を有するガスケットが固着されたことを特徴とする請求項5または6に記載の潤滑油用フィルタカートリッジ。
- 保持体とガスケットとは、導電性を有する接着剤によって固着されていることを特徴とする請求項7に記載の潤滑油用フィルタカートリッジ。
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DE102010025215A1 (de) * | 2010-06-23 | 2011-12-29 | Hydac Filtertechnik Gmbh | Filtermaterial sowie dieses enthaltendes Filterelement |
CN104454044A (zh) * | 2014-12-16 | 2015-03-25 | 东方电气集团东方汽轮机有限公司 | 一种汽轮发电机组润滑油系统的回油过滤结构 |
JP2017205689A (ja) * | 2016-05-16 | 2017-11-24 | ヤマシンフィルタ株式会社 | フィルタエレメント |
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2002
- 2002-07-23 JP JP2002214227A patent/JP2004052718A/ja active Pending
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