JP2004051314A - 給紙装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト且つ簡単な構成でストッパ及び給紙ローラを駆動させ、またそれらを制御できる給紙装置を提供すること。
【解決手段】載置板12に積層載置されたシートPを送り出す給紙ローラ21とシートPの先端を規制する移動可能なストッパを有す給紙装置10において、駆動モータ60の駆動力は駆動力伝達手段により、給紙ローラ21の駆動力とストッパ42の移動のための駆動力に切り替えられて伝達される。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリなど画像形成装置が有する、積層されたシートを分離して給送する給紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、レーザプリンタ、カラーインクジェットプリンタ、ファクシミリ装置、コピー装置等の画像形成装置には、その画像形成部にカットされたシートを1枚ずつ給送するための給紙装置を備えている。この給紙装置には、複数枚のシートを積層させて載置する載置板と、積層されたシート束の最上位置のものを押圧して給紙させる給紙ローラと、給紙されたシートを画像形成部に搬送する搬送部が設けられている。また、特開平10−194501号公報等に開示されているように、載置板に積層された複数のシートが搬送部になだれ込まないように用紙先端を規制するストッパが設けられているものもある。
【0003】
この給紙装置において、シートを給紙する際には、ストッパが退避してシート束の規制を解除して後、給紙ローラにより前記シートの最上位置のものが給紙される。従って、給紙を行う際にはストッパを退避させてから給紙ローラを駆動させるといった駆動制御が必要であり、従来技術ではストッパの動作と給紙ローラの駆動を連動させるためにコンピュータによる制御を必要とする。前記公開特許公報に記載されている技術では、ストッパの動作はシート搬送部の搬送ローラと機械的に連動しているが、給紙ローラはストッパの動作制御とは別にソレノイドを用いて制御を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の装置等では、ストッパの動作若しくは給紙ローラの駆動制御をソレノイド等のアクチュエータを用いているため、更には前記アクチュエータを制御するための制御部も必要となるため、装置の構成が複雑化し、コスト高になる等の問題があった。
【0005】
本発明は、この従来の問題点を解決すべくなされたものであり、低コスト且つ簡単な構成でストッパ及び給紙ローラを駆動させ、またそれらを制御できる給紙装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明の給紙装置は、積層されたシートを載置可能な載置部と、前記シートを前記載置部から送り出す給紙ローラと、前記積層載置されたシートの給送方向における先端と当接して該シートのシート給送方向への移動を規制する規制位置及び前記シートから離隔して前記規制を解除する解除位置に移動可能なストッパと、前記給紙ローラ及び前記ストッパを動作させるための駆動力を発生する駆動モータと、前記駆動モータからの駆動力を前記給紙ローラまたは前記ストッパに伝達する駆動力伝達手段とを備え、前記駆動力伝達手段は、前記駆動モータが一の方向に回転した場合は前記ストッパを前記解除位置に移動させるよう駆動力を伝達し、且つそのストッパが前記解除位置に到達した際には、前記ストッパ移動のための駆動力伝達を遮断し、前記駆動モータが他方向に回転した場合は前記ストッパを前記規制位置に移動させるよう駆動力を伝達し、且つ規制位置に到達した際には、前記ストッパ移動のための駆動力伝達を遮断するストッパ駆動切替手段と、前記給紙ローラに回転駆動力を伝達するための給紙駆動伝達部と、その給紙駆動伝達部に連結または離隔する移動可能な移動伝達部とを有し、給紙開始時に前記駆動モータが前記一の方向に回転した場合には、前記ストッパ駆動切替手段により前記ストッパが前記規制位置から前記解除位置に移動した後に前記移動伝達部が前記給紙駆動伝達部に連結されて前記給紙ローラに駆動力を伝達し、前記駆動モータが前記他方向に回転した場合は前記移動伝達部が前記給紙駆動部から離隔されて前記給紙ローラへの駆動力伝達を遮断する給紙駆動切替手段とを備えることを特徴とするものである。
【0007】
そして、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の給紙装置において、前記ストッパ駆動切替手段は、切欠きギヤにより構成され、前記ストッパを連動させたストッパ駆動ギヤと、太陽ギヤとその太陽ギヤに噛合する2つの遊星ギヤとそれらの遊星ギヤを保持し前記駆動モータの回転方向に応じて前記太陽ギヤの中心軸を中心に回動可能なアームとを有する遊星ギヤ部とからなり、前記切欠きギヤは、前記駆動モータの回転方向に応じていずれか一方の遊星ギヤと噛合するように配置されていることを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の給紙装置において、前記ストッパ駆動切替手段は、前記切欠きギヤと前記遊星ギヤの噛合が解除された場合に、前記切欠きギヤの姿勢を保持する姿勢保持手段を有することを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載の発明の給紙装置は、積層されたシートを載置可能な載置部と、前記シートを前記載置部から送り出す給紙ローラと、前記積層載置されたシートの給送方向における先端と当接して該シートのシート給送方向への移動を規制する規制位置及び前記シートから離隔して前記規制を解除する解除位置に移動可能なストッパと、前記給紙ローラ及び前記ストッパを動作させるための駆動力を発生する駆動モータと、前記駆動モータからの駆動力を前記給紙ローラまたは前記ストッパに伝達する駆動力伝達手段とを備え、前記駆動力伝達手段は、前記駆動モータが一の方向に回転した場合は前記給紙ローラに駆動力を伝達し、前記駆動モータが他方向に回転した場合は前記給紙ローラへの駆動力伝達を遮断する給紙駆動切替手段と、前記駆動モータが前記一の方向に回転した場合は前記ストッパ移動のための駆動力を遮断し、前記駆動モータが前記他方向に回転した場合は前記ストッパを前記規制位置または前記解除位置に移動させるように前記駆動モータの駆動力を伝達するストッパ駆動切替手段を有することを特徴とするものである。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の給紙装置において、前記ストッパが規制位置と解除位置のいずれの位置にあるかを検出する位置検出手段と、その位置検出手段による検出情報に基づいて前記駆動モータの回転を制御する回転制御手段を有することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の給紙装置の好ましい実施の形態について、本発明の給紙装置を有す画像形成装置を例に挙げて、図面を参照しつつ説明する。
【0012】
まず、本発明の給紙装置の第1の実施形態について図1〜図14を用いて説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施形態である給紙装置を搭載した多機能型の画像形成装置の斜視図、図2は給紙装置の斜視図、図3は給紙装置の要部正面図、図4は図3のV−V線矢視断面図、図5は積層したシートを給紙装置にセットしたときの状態を示す説明図、図6は給紙開始時の状態を示す説明図、図7はストッパが上昇したときの状態を示す説明図、図8はストッパの形状を示す概略斜視図、図9はストッパ移動機構の回動軸の形状を示す概略斜視図、図10はストッパ駆動切替手段の説明図、図11はストッパ駆動切替手段の遊星ギヤ機構の概略図、図12は切り欠きギヤ部の概略図、図13は画像形成装置の制御系のブロック図、図14は第1の実施形態の駆動モータ、給紙ローラ、ストッパの動作状態を示す説明図である。
【0014】
図1に示す多機能型の画像形成装置1は、ファクシミリ機能、プリンタ機能、複写機能、スキャナ機能等を備えている。多機能型の画像形成装置1は、略箱状の本体2を有し、この本体2の上面には操作パネル3が配置されている。操作パネル3には「0」〜「9」の数字ボタンやスタートボタン、機能操作ボタン等の各種のボタンが設けられており、これらのボタンを押下することにより、各種の操作が行われる。操作パネル3の後部には液晶ディスプレイ(LCD)4が設けられ、画像形成装置1の設定状態や各種の操作メッセージ等が必要に応じて表示される。
【0015】
液晶ディスプレイ4の後部には、ファクシミリ機能時に相手ファクシミリ装置に送信されるファクシミリ原稿や、複写機能時に複写すべき原稿を積載載置する原稿載置部5が設けられている。この原稿載置部5に載置された原稿は、本体2内に設けられたスキャナ装置212(図13)によって原稿表面の画像が読み取られる。読み取り完了した原稿は、本体2の前部(操作パネル3の下部)に設けられた排紙部7に排出される。
【0016】
前記原稿載置部5の後部には、複数枚のシート(記録紙)Pを積層状態で載置する給紙装置10が設けられている。この給紙装置10に載置されたシートPは本体2内のカラーインクジェット式等の画像形成部211(図13)に搬送され、画像形成部211によって所定の画像が印刷された後、排紙部6に排紙される。
【0017】
次に、本実施形態の給紙装置10について説明する。
【0018】
図2、図3に示すように、給紙装置10は、台枠フレーム11と、収納手段としての載置板12と、前記載置板12の左右両側に連設された一対の側壁板14a、14bと、前記一対の側壁板14a、14bよりも内側に配置されて載置板12に対して左右方向に移動可能な一対の案内板13a、13bとを備えている。
【0019】
載置板12と側壁板14a、14bとは合成樹脂材にて一体的に形成されており、載置板12は記録紙である複数枚のシートPを積層して載置できる。一対の案内版13a、13bは、その間に積層されたシートPの幅方向の寸法に応じて前記シートPの左右両側縁を案内するように遠近移動すると共に、シートPを載置板12の幅方向(左右方向)の中央部にセットできるものである。
【0020】
台枠フレーム11の下端には、分離傾斜面40aが形成された分離板40と、分離傾斜面40aの略中央に分離パッド43配置されており、また、移動可能な一対のストッパ42が分離傾斜面40aに設けられた開口部41から突出可能に配置されている。
【0021】
前記分離パッド43は、積層されたシートの下端縁と当接してシートを裁く作用がある。また、ストッパ42は、図8に示すような形状をしており、ストッパ42の上面42aは積層されたシートPを確実に保持するため、ウレタンラバー、コルクラバーなどの高摩擦を有する部材で形成されている。
【0022】
前記ストッパ42は、分離傾斜面40aの上方と下方に水平に昇降可能であり、前記ストッパ42の上面42aは、その昇降動作においてシートPの先端と当接する規制位置では分離傾斜面40aより突出し、シートPの移動規制を解除する解除位置では前記上面42aは分離傾斜面40aより突出しないように水平に移動する。
【0023】
図5に示すように、載置板12に複数枚のシートPを積層状態でセットしたときは、ストッパ42は規制位置にある状態で、ストッパ42の上面42aとシートPの下端縁が当接しており、ストッパ上面42aは高摩擦を有するので確実にシートPを保持し、シートPが前記矢印A方向に流れ込むのを阻止する。
【0024】
一方、図6に示すように、ストッパ42が解除位置にある状態では、ストッパ42の上面42aはシートPの下端縁と離隔しているので、シートPは分離パッド43により分離作用を受け、シートの重送を効果的に防止しつつ給紙をスムーズに行うことができる。
【0025】
次に、前記ストッパ42が昇降動作するストッパ移動機構112について図5〜図7、図9を用いて説明する。
【0026】
図4に示すように、前記分離板40の下部後方には、回動軸50がシートPの幅方向(左右方向)と平行に配設され、その両端部を左右側壁板14a、14bに貫通させることで回動可能に軸支されている。図9に示すように、回動軸50は、その回動中心を中心軸とする円柱状の基軸50aと、ストッパ42が配置されている個所に基軸50aに挟まれるように固着されたカム50bからなる。
【0027】
図5に示すように、ストッパ42の下方には、逆U字状に形成されたU字状部44aと、そのU字状部44aおける一方の腕部の略中央位置より前記矢印A方向に延出され、その中途部と先端が上方に屈曲した凸状部を形成しているアーム部44bからなるリンク44がストッパ42の下面に接するように配置されている。
【0028】
また、リンク44は、そのU字状部44aにおいて前記カム50bに係止されており、リンク44は回動軸50の回動に対応して前記矢印A方向に前後動する。ストッパ42の下面42bは、その略中央部と前方で凹状を有す形状をしており、その下面42bの凹状部とリンク44のアーム44bの凸状部が篏合している状態で解除位置であり(図6)、リンク44のアーム44bの凸状部がストッパ42の下面42bの凹状部から完全に外れた状態が規制位置となる(図5)。よって、リンク44が前記矢印A方向に移動した際は、ストッパ42の下面42bの凹状部とリンク44のアーム部44bが篏合して、ストッパ42は下降し、リンク44が前記矢印A方向と反対に移動した際は、前記凹状部とアーム部44bの屈曲部分の篏合が解除され、ストッパ42はアーム部44bの凸状部に押し上げられて規制位置まで上昇する。
【0029】
次に、駆動モータ60の駆動力を給紙ローラ21及びストッパ42に伝達する駆動力伝達手段について説明する。
【0030】
駆動力伝達手段は、ストッパ駆動切替手段120と、給紙駆動切替手段130と、給紙駆動切替手段130に駆動モータ60からの駆動力を伝達する伝動軸20と、ストッパ駆動切替手段120からの駆動力を伝達し、ストッパ42を昇降動作させるストッパ移動機構112からなる。
【0031】
給紙駆動切替手段130が配設されている給紙ローラユニット22について図3及び図4を用いて説明する。
【0032】
前記左右両側壁板14a、14bの間には、前記分離板40の上面から上方に適宜距離を隔てて回動自在に伝動軸20が軸支されており、前記伝動軸20の中途部、つまりシートPの幅方向(左右方向)の中央部には、給紙手段としての給紙ローラ21を有する給紙ローラユニット22のケース24が、伝動軸20の軸回りの回転のみ自在に装着されている。
【0033】
給紙ローラユニット22のケース24内には、前記伝動軸20と一体的に回転する駆動ギヤ25と、伝動軸20に回転自在に被篏したアーム26の先端に枢支され、且つ前記駆動ギヤ25と噛合う移動伝達部である遊星ギヤ27と、給紙駆動伝達部である中間ギヤ28と、前記中間ギヤ28に噛合い、給紙ローラ21と一体的に回転するギヤ29とを備える。
【0034】
アーム26はその回動範囲を規制する規制部26aを有し、遊星ギヤ27がケース24に接触しないよう規制している。また、ケース24は、伝動軸20に被嵌した捩じりバネ30により、給紙ローラ21が前記積層されたシートPの最上面に押圧されるように弾力付勢されている。
【0035】
次に、ストッパ移動機構112に駆動モータ60からの駆動力を伝達するストッパ駆動切替手段120について、図10〜図12を用いて説明する。
【0036】
ストッパ駆動切替手段120は、図10(a)に示すように、切欠きギヤ部108と、回動軸50の側端に固着されているストッパ駆動ギヤ105と、駆動モータ60に固着されている駆動ギヤ61に噛合している太陽ギヤ124と、その太陽ギヤ124に噛合する2つの遊星ギヤ125a、125bと、それらの遊星ギヤを保持し、太陽ギヤ124に回動可能に被嵌されたアーム126aと、前記太陽ギヤ124に噛合するギヤ106と、そのギヤ106と噛合し、伝動軸20に固着されているギヤ107を有している。
【0037】
図11(a)は、太陽ギヤ124と遊星ギヤ125a、125bの正面図である。また、図11(b)は、図11(a)における矢印B方向から見た側面図である。遊星ギヤ125a、125bは、それぞれアーム126aの両腕部に段違いに軸支されており、太陽ギヤ124と噛合して遊星運動を行う。
【0038】
切欠きギヤ部108は、図12(a)及び図12(b)に示すように、一部に切欠きを有す切欠きギヤ108a、108bを互いの切り欠きを所定の角度ずらすように重ねて一体に形成されている。切欠きギヤ108aの側面には当接部材108dが着設されており、切欠きギヤ108bの側面には姿勢保持バネ129を係止する係止棒108cが突設されている。
【0039】
図12(c)に示すように、側壁板14dには姿勢保持バネ129を係止するための係止棒122が突設されており、また、当接部材108dと当接して、切欠きギヤ部108の回動範囲を規制する規制部材123a及び123bが突設されている。係止棒108cと係止棒122は、姿勢保持バネ129が係止されており、互いに近づく方向に弾性力を与えられている。
【0040】
切欠きギヤ部108は、遊星ギヤ125aまたは125bと噛合した場合に、駆動モータ60からの駆動力を伝達されるが、切欠きギヤ部108が一定量回動すると、その切欠き部により噛合が解除される。
【0041】
このとき、切欠きギヤ部108は姿勢保持バネ129の弾性力によりさらに回転しようとするが、当接部材108dが規制部材123a又は123bと当接することによりその回転を止められ、姿勢保持バネ129の弾性力によって押し付けられる形になる。
【0042】
従って、駆動モータ60が時計回りに回転すると、図10(a)に示す状態では遊星ギヤ125aと切欠きギヤ108aの切欠き部が対向しない状態なので、遊星ギヤ125aから切欠きギヤ108a、ストッパ駆動ギヤ105へと動力が伝達され、ストッパ42を駆動する。そして、図10(b)に示す状態になり、遊星ギヤ125aと切欠きギヤ108aの噛合が解除されてストッパ42及びストッパ駆動ギヤ105への動力伝達が解除される。
【0043】
同様に、駆動モータ60が反時計回りに回転すると、図10(c)に示す状態では遊星ギヤ125bと切欠きギヤ108bの切欠き部が対向しない状態なので、遊星ギヤ125bから切欠きギヤ108b、ストッパ駆動ギヤ105へと動力が伝達され、ストッパ42を駆動する。そして、図10(d)に示す状態まで切欠きギヤ108bが回転すると、遊星ギヤ125bとの噛合が解除されて、ストッパ駆動ギヤ105への動力伝達が解除される。
【0044】
以上のような構成を有する本実施形態の給紙装置10におけるシートPの紙送り動作について説明する。
【0045】
本実施形態における画像形成装置1の制御系について説明する。図13は、本実施形態における画像形成装置1の制御系のブロック図である。
【0046】
本実施形態の画像形成装置1の制御部は、CPU201、ROM202、RAM203、入出力インターフェース204から成る。CPU201は各種制御・演算を実行し、ROM202は各種制御動作を指示する制御プログラムを記憶している。また、RAM203は一部が受信バッファメモリとして用いられる一時記憶メモリである。
【0047】
また、画像形成装置1に備えられた操作パネル3、液晶ディスプレイ4、モデム210、画像形成部211、スキャナ装置212、シート搬送部213、給紙装置10は入出力インターフェース204に接続されており、この入出力インターフェース204を介してCPU201に制御される。
【0048】
給紙装置10には、駆動モータ60の駆動を制御するモータドライバ220が配設されており、CPU201からの信号により駆動モータを正逆両方向に回転させる。また、ストッパ42が規制位置及び解除位置の何れにあるか検出する検出センサ128を有する給紙装置の場合には、検出センサ128の検出信号CSをCPU201に出力することが可能である。
【0049】
次に、給紙時のストッパ駆動切替手段120の動作について説明する。
【0050】
載置板12に載置されたシートPの紙送りを行わない給紙待機時おいては、ストッパ42は積層されたシートPを規制する規制位置にある(図5)。
【0051】
給紙開始時は、まずCPU201からの信号によりモータドライバ220は駆動モータ60を正転(図10(a)において時計回りに回転)させ、それによりストッパ駆動切替手段120の太陽ギヤ124にその駆動力が伝達され、太陽ギヤ124は反時計回りに回転する。これにより、太陽ギヤ124に噛合している遊星ギヤ125aが切欠きギヤ108aと噛合して切欠きギヤ部108は反時計回りに回転し、ストッパ駆動ギヤ105は時計回りに回転する。
【0052】
そして、ストッパ駆動ギヤ105が時計回りに回転すると、ストッパ駆動ギヤ105と連動しているストッパ移動機構112が動作し、ストッパ42は規制位置からシートPの先端から離隔する解除位置に移動する。
【0053】
ストッパ42が解除位置に到達するタイミングで、切欠きギヤ108aの切欠き部が遊星ギヤ125aとの噛合いの位置まで回転し、ここで両ギヤの噛合いが解除され(図10(b))、駆動モータ60の駆動力がストッパ移動機構112に伝達されなくなるので、ストッパ42は解除位置で停止する。
【0054】
ここで、姿勢保持バネ129と当接部材108d、規制部材123aにより、切欠きギヤ部108はその姿勢を保持され、振動などによって切欠きギヤ108aが所定タイミング以外で遊星ギヤ125aと噛合することを防止できる。
【0055】
次に、給紙開始時における給紙駆動切替手段130の動作について説明する。
【0056】
給紙待機時は、図5に示すように給紙駆動切替手段130の遊星ギヤ27は、中間ギヤ28から離隔した位置で保持されている。給紙開始時に駆動モータ60が正転(時計回りに回転)し、太陽ギヤ124、ギヤ106、107、伝動軸20を介して太陽ギヤ25が反時計回りに回転する。太陽ギヤ25が反時計回りに回転すると、遊星ギヤ27が中間ギヤ28側に回動して、遊星ギヤ27と中間ギヤ28が噛合する。
【0057】
このとき、ストッパ42が解除位置に到達した後に遊星ギヤ27と中間ギヤ28が噛合するように、遊星ギヤ27の回動距離が調節されている。
【0058】
図6のように、中間ギヤ28に伝達された駆動モータ60の駆動力は給紙ローラ21に伝達され、給紙ローラ21が時計回りに回転することにより載置板12に積層されたシートPの最上位置のものが送り出される。
【0059】
次に、載置板12から送り出されたシートPが画像形成装置本体側のシート搬送部213に到達した時(給紙終了時)におけるストッパ駆動切替手段120の動作について説明する。
【0060】
給紙終了時においては、CPU201からの信号によりモータドライバが駆動モータ60を逆転(図10(c)において反時計回りに回転)させ、それにより太陽ギヤ124は時計回りに回転する。これにより、太陽ギヤ124に噛合している遊星ギヤ125aが切欠きギヤ108aから離隔し、一方、遊星ギヤ125bが切欠きギヤ108bと噛合する。
【0061】
よって、駆動モータ60の駆動力は遊星ギヤ125b、切欠きギヤ108bを介してストッパ駆動ギヤ105に伝達され、ストッパ駆動ギヤ105は反時計回りに回転する。
【0062】
そして、ストッパ駆動ギヤ105が反時計回りに回転すると、ストッパ駆動ギヤ105と固着している回動軸50を介して、ストッパ移動機構112によりストッパ42は解除位置から、シートPの先端を規制する規制位置に移動する(図7)。
【0063】
ストッパ42が規制位置に到達するタイミングで、切欠きギヤ108bの切欠き部が遊星ギヤ125bとの噛合いの位置まで回転し、ここで両ギヤの噛合いが解除され(図10(d))、駆動モータ60の駆動力がストッパ移動機構112に伝達されなくなるので、ストッパ42は規制位置で停止する。
【0064】
ここで、姿勢保持バネ129と当接部材108d、規制部材123bにより、切欠きギヤ部108はその姿勢を保持され、振動などによって切欠きギヤ108bが所定タイミング以外で遊星ギヤ125bと噛合することを防止できる。
【0065】
次に、給紙終了時における給紙駆動切替手段130の動作について説明する。
【0066】
図7に示すように、給紙終了時においては、CPU201からの信号によりモータドライバ220が駆動モータ60を逆転(反時計回りに回転)させ、その駆動力は太陽ギヤ124、ギヤ106、107、伝動軸20を介して給紙駆動切替手段130の太陽ギヤ25を時計回りに回転させるように伝達される。太陽ギヤ25が時計回りに回転すると、遊星ギヤ27が中間ギヤ28から離隔して、給紙ローラは回転が自由の状態になる。
【0067】
よって、給紙終了時は、駆動モータ60が給紙時の方向と反対方向に回転し、駆動力伝達手段の作用により、給紙ローラ21には駆動力は伝達されず、ストッパ42は規制位置に移動してシートPの先端を規制するので、シートPが画像形成装置本体側になだれ込むことを効果的に防止することが可能である。
【0068】
以上、本実施形態の給紙装置の動作を説明したが、駆動モータ60と給紙ローラ21、ストッパ42の動作を図14を用いて説明する。図14は、駆動モータ60、給紙ローラ21、ストッパ42の動作状態を示す図である。
【0069】
給紙待機状態では、ストッパ42は規制位置にある(▲1▼)。給紙開始時において駆動モータ60が正転すると、ストッパ42は下降して解除位置で停止する(▲2▼)。その直後、給紙ローラ21が駆動して積層載置されたシートPの最上位置のものを送りだす(▲3▼)。シートPが画像形成装置本体側のシート搬送部に到達すると、CPU201により駆動モータ60は停止し、給紙ローラ21も停止する(▲4▼)。その後、駆動モータが逆転して、これに伴いストッパ42は解除位置から規制位置へと上昇する(▲5▼)。
【0070】
以上説明したように、本実施形態の給紙装置においては、駆動力伝達手段により、一つの駆動モータで給紙ローラ21とストッパ42を駆動させることができる。また、このような構成とすることで、駆動モータ60の回転量を制御することなく、回転方向だけの制御だけでストッパ42の動作を制御することができる。
【0071】
本実施の形態において、切欠きギヤ部108は一部に切欠きを有す切欠きギヤを2枚重ねて一体形成したものであるが、この切欠きギヤ部108を一部に切欠きを有す切欠きギヤ一枚で構成してもよい。
【0072】
次に、本発明における給紙装置の第2の実施形態について、図15を参照しつつ説明する。図15は、第2の実施形態におけるストッパ駆動切替手段120を説明するための概略図である。第2の実施形態の給紙装置10は、前記第1の実施形態のストッパ駆動切替手段120の構成を変えたものであり、第1の実施形態の構成と重複する事項についての説明は省略する。
【0073】
ストッパ駆動切替手段120は、図15(a)に示すように、ストッパ移動機構112と連動している回動軸50に固着されたストッパ駆動ギヤ105と、そのストッパ駆動ギヤ105に固着されたセンサカム105aと、駆動モータ60に固着されている駆動ギヤ61に噛合している太陽ギヤ124と、その太陽ギヤ124に噛合する遊星ギヤ125cと、その遊星ギヤ125cを保持し、太陽ギヤ124に回動可能に被嵌されたアーム126bと、前記太陽ギヤ124に噛合するギヤ106と、そのギヤ106と噛合し、伝動軸20に固着されているギヤ107を有している。
【0074】
また、遊星ギヤ125cが太陽ギヤ124の回動軸を中心として回動した際、アーム126cと当接して遊星ギヤ125cの回動範囲を規制する規制部材127が配設されている。
【0075】
さらに、ストッパ42が規制位置であるか、解除位置であるかを検出するための検出手段として、ストッパ駆動ギヤ105に固着されたセンサカム105aの回転位置を検出するための検出センサ128が配設されており、検出センサ128はセンサプルーブ128aを有している。検出センサ128は、ストッパ42が規制位置にあるときには、センサプルーブ128aがセンサカム105aに押されていない状態(OFF)である。一方、ストッパ42が解除位置にあるときには、センサプルーブ128aがセンサカム105aに押された状態(ON)である。検出センサ128は、「ON」「OFF」いずれの状態であるかを、その状態が切り替わった時に検出信号CSとしてCPU201に出力する。
【0076】
以上のような構成を有す第2の実施形態の給紙装置10において、載置板12に載置されたシートPの紙送りを行う給紙開始時におけるストッパ駆動切替手段120の動作について説明する。
【0077】
載置板12に載置されたシートPの紙送りを行わない給紙待機時おいては、ストッパ42は積層されたシートPを規制する規制位置にあり、検出センサ128は「OFF」状態にある。また、遊星ギヤ125cはストッパ駆動ギヤ105と噛合する位置にある。給紙開始時は、駆動モータ60が図15(a)において逆転(反時計回りに回転)し、ストッパ駆動切替手段120の太陽ギヤ124にその駆動力が伝達され、遊星ギヤ125cを介してストッパ駆動ギヤ105は時計回りに回転する。
【0078】
そして、ストッパ駆動ギヤ105が時計回りに回転すると、ストッパ駆動ギヤ105と連動しているストッパ移動機構112が動作してストッパ42は規制位置から、シートPの先端から離隔する解除位置に移動する。ストッパ42が解除位置に到達するタイミングで、センサプルーブ128aがセンサカム105aに押されて、検出センサ128は「ON」という検出信号CSをCPU201に出力する。
【0079】
CPU201は検出信号CSを受信すると、駆動モータ60を正転(時計回りに回転)させる信号をモータドライバ220に出力する。これにより、駆動モータ60は正転し、第1の実施形態と同様、給紙ローラ21が駆動し、載置板12に載置されたシートPの最上位置のものが送り出される。一方、図15(b)に示すようにストッパ駆動切替手段120の遊星ギヤ125cはストッパ駆動ギヤ105から離隔して、駆動モータ60の駆動力はストッパ移動機構112に伝達されなくなるためストッパ42は解除位置で停止する。
【0080】
次に、載置板12から送り出されたシートPが画像形成装置本体側のシート搬送部213に到達した時(給紙終了時)におけるストッパ駆動切替手段120の動作について説明する。
【0081】
給紙終了時においては、CPU201からの信号によりモータドライバ220が駆動モータ60を再度逆転(反時計回りに回転)させ、離隔していた遊星ギヤ125cがストッパ駆動ギヤ105に噛合する。よって、ストッパ駆動ギヤ105が回転し、ストッパ移動機構112によってストッパ42は解除位置から規制位置まで移動する。
【0082】
ここで、ストッパ42が規制位置に到達するタイミングで、検出センサ128はONからOFFに切り替わり、「OFF」という検出信号CSをCPU201に出力する。CPU201はこの検出信号CSを受信すると、駆動モータ60を停止させる信号を出力し、駆動モータ60は停止し、ストッパ42は解除位置で停止する。
【0083】
図16は、第2の実施形態のストッパ駆動切替手段の変形例を示す概略図である。第2の実施形態において、ストッパ駆動切替手段120を図16のように、ギヤ106と、規制部材127を除いた構成にしてもよい。この例においては、給紙駆動切替手段130において、遊星ギヤ機構を用いなくとも給紙ローラ21への駆動力伝達を切り替えることが可能であり、また、実施形態2の構成に比べ部品点数を減らすことが可能となり、非常に簡単な構成で駆動力伝達手段を構成できる。
【0084】
以上、第2の実施形態の給紙装置10の動作を説明したが、駆動モータ60と給紙ローラ21、検出センサ128、ストッパ42の動作を図17を用いて説明する。図17は、第2の実施形態における駆動モータ60、給紙ローラ21、検出センサ128、ストッパ42の動作状態を示す説明図である。
【0085】
給紙待機状態では、ストッパ42は規制位置にあり、検出センサ128は「OFF」状態になっている(▲1▼)。給紙開始時において駆動モータ60が逆転すると、ストッパ42は下降して解除位置で停止する(▲2▼)。このとき、検出センサ128は「ON」状態に切り替わる(▲3▼)。その後、駆動モータ60が正転して、これに伴い給紙ローラ21が駆動して積層載置されたシートPの最上位置のものを送りだす(▲4▼)。シートPが画像形成装置本体側のシート搬送部に到達すると、CPU201により駆動モータ60は停止し、給紙ローラ21も停止する(▲5▼)。その後、駆動モータが再度逆転して、これに伴いストッパ42が上昇して規制位置で停止する(▲6▼)。このとき、検出センサ128は「OFF」状態に切り替わる(▲7▼)。
【0086】
以上より、第2の実施形態の給紙装置10においては、駆動モータ60の正逆転を切り替えることで、給紙ローラ21の駆動とストッパ42の移動を分離して行うことができる。これによって、給紙途中または搬送途中でもストッパ42を上下動でき、用紙の重送を防止することができると共に、連続給紙時の時間短縮も可能となる。また、ストッパ移動のために、駆動モータ60が逆転しているときは、給紙駆動切替手段130により駆動モータ60の駆動力は給紙ローラ21に伝達されないので、ストッパ42を動かすスピードも任意にコントロールでき、用紙送りに最適な制御が選択できる。
【0087】
以上、本発明の給紙装置について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において、既存の技術や当業者に自明の技術に基づいて種々の変更を加えることができる。
【0088】
例えば、本実施例では、ストッパ42を昇降させるために、回動軸50とリンク44を用いているが、必ずしもこのような構成でなくともストッパ42を昇降させることができる機構、例えばストッパ42の直下に突起部を有するカムを設け、このカムを回動させることでストッパ42を上下させるような機構であってもよい。
【0089】
また、第1の実施形態では、切欠きギヤ部108の姿勢を保持する姿勢保持手段にバネを用いているが、同様の効果を持つ弾性部材であればそれを代わりに用いてもよい。また、この姿勢保持手段を、例えば切欠きギヤ108bの当接部材108dを給紙装置10の側壁板14b近傍まで突起状に形成する。そして、切欠きギヤ部108と遊星ギヤ125a、125bの噛合が解除される位置に、側壁板14bに当接部材108dと篏合する窪みを形成することで、噛合解除状態で当接部材108dと窪みが篏合し、切欠きギヤ部108の姿勢を保持することが可能である。このとき、当接部材108dと窪みの篏合の強さは、振動では外れることがなく、且つ切欠きギヤ部108に駆動モータ60の駆動力が伝達されると当接部材108dが窪みから簡単に外れるくらいの強さであることが望ましい。
【0090】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1に記載の発明の給紙装置は、積層載置したシートの給送方向側先端に当接して、シートが給送方向になだれ込むのを規制する移動可能なストッパを有しており、給紙開始時にはストッパによるシートの規制を解除し、給紙ローラを駆動させ、給紙終了時には再度ストッパによりシートを規制するという給紙ローラとストッパの一連の動作を一つの駆動モータの正逆転の制御のみで行うことが可能であり、ストッパを移動させるための別の駆動モータやソレノイドなどのコストの高い部品を減らすことができ、また装置組立時の工程の簡略化による生産性の向上、装置サイズの小型化が可能という効果を奏する。
【0091】
そして、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の給紙装置において、駆動モータの駆動力をストッパに伝達する機構において、遊星ギヤと切欠きギヤを用いた簡単な構成で、ストッパの規制位置及び解除位置を検出するセンサ等を用いることなくストッパの移動を制御できるので、コストダウン及び装置組立時の工程の簡略化による生産性が向上するという効果を奏する。
【0092】
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の給紙装置において、切欠きギヤのその姿勢を保持する姿勢保持手段を設けたことにより、切欠き部により切欠きギヤと遊星ギヤの噛合が解除された場合に、装置の振動や積層載置されたシートがストッパを押下する力によって、噛合解除された切欠きギヤと遊星ギヤが再度噛合することによりストッパが所定のタイミング以外で移動することを防止できるという効果を奏する。
【0093】
また、請求項4に記載の発明の給紙装置は、駆動モータの正逆転を切り替えることで、給紙ローラの駆動とストッパの移動を分離して行うことができるので、給紙途中、搬送途中でもストッパを移動でき、用紙の重送防止ができると共に、連続給紙時の時間短縮も可能となる。また、ストッパ移動のために、駆動モータが逆転しているときは、給紙駆動切替手段により駆動モータの駆動力は給紙ローラに伝達されないので、ストッパを動かすスピードもコントロールでき、用紙送りに最適な制御が選択できるという効果を奏する。
【0094】
そして、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の給紙装置において、ストッパの位置を検出する位置検出手段と、その位置検出手段の情報に基づいて駆動モータの回転を制御する手段を設けたことで、ストッパを適切な位置で停止させることが可能となり、載置部に積層載置された用紙のなだれ込みを防止できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の斜視図である。
【図2】給紙装置の斜視図である。
【図3】給紙装置の要部正面図である。
【図4】図3のV−V線矢視断面図である。
【図5】積層したシートPを給紙装置にセットしたときの状態を示す説明図である。
【図6】給紙開始時の状態を示す説明図である。
【図7】ストッパが上昇したときの状態を示す説明図である。
【図8】ストッパの形状を示す概略斜視図である。
【図9】ストッパ移動機構の回動軸の形状を示す概略斜視図である。
【図10】第1の実施形態のストッパ駆動切替手段の概略図である。
【図11】ストッパ駆動切替手段の遊星ギヤ機構の概略図である。
【図12】切欠きギヤ部の概略図である。
【図13】画像形成装置の制御系のブロック図である。
【図14】第1の実施形態の駆動モータ、給紙ローラ、ストッパの動作を示す説明図である。
【図15】第2の実施形態のストッパ駆動切替手段の概略図である。
【図16】第2の実施形態のストッパ駆動切替手段の変形例の概略図である。
【図17】第2の実施形態の駆動モータ、給紙ローラ、検出センサ、ストッパの動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
10 給紙装置
12 載置板
21 給紙ローラ
42 ストッパ
60 駆動モータ
108 切欠きギヤ部
120 ストッパ駆動切替手段
128 検出センサ
129 姿勢保持バネ
130 給紙駆動切替手段

Claims (5)

  1. 積層されたシートを載置可能な載置部と、前記シートを前記載置部から送り出す給紙ローラと、前記積層載置されたシートの給送方向における先端と当接して該シートのシート給送方向への移動を規制する規制位置及び前記シートから離隔して前記規制を解除する解除位置に移動可能なストッパと、前記給紙ローラ及び前記ストッパを動作させるための駆動力を発生する駆動モータと、前記駆動モータからの駆動力を前記給紙ローラまたは前記ストッパに伝達する駆動力伝達手段とを備え、
    前記駆動力伝達手段は、
    前記駆動モータが一の方向に回転した場合は前記ストッパを前記解除位置に移動させるよう駆動力を伝達し、且つそのストッパが前記解除位置に到達した際には、前記ストッパ移動のための駆動力伝達を遮断し、前記駆動モータが他方向に回転した場合は前記ストッパを前記規制位置に移動させるよう駆動力を伝達し、且つそのストッパが規制位置に到達した際には、前記ストッパ移動のための駆動力伝達を遮断するストッパ駆動切替手段と、
    前記給紙ローラに回転駆動力を伝達するための給紙駆動伝達部と、その給紙駆動伝達部に連結または離隔する移動可能な移動伝達部とを有し、給紙開始時に前記駆動モータが前記一の方向に回転した場合には、前記ストッパ駆動切替手段により前記ストッパが前記規制位置から前記解除位置に移動した後に前記移動伝達部が前記給紙駆動伝達部に連結されて前記給紙ローラに駆動力を伝達し、前記駆動モータが前記他方向に回転した場合は前記移動伝達部が前記給紙駆動部から離隔されて前記給紙ローラへの駆動力伝達を遮断する給紙駆動切替手段とを備えることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記ストッパ駆動切替手段は、切欠きギヤにより構成され、前記ストッパと連動するストッパ駆動ギヤと、太陽ギヤとその太陽ギヤに噛合する2つの遊星ギヤと、それらの遊星ギヤを保持し前記駆動モータの回転方向に応じて前記太陽ギヤの中心軸を中心に回動可能なアームとを有する遊星ギヤ部とからなり、前記切欠きギヤは、前記駆動モータの回転方向に応じていずれか一方の遊星ギヤと噛合するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記ストッパ駆動切替手段は、前記切欠きギヤと前記遊星ギヤの噛合が解除された場合に、前記切欠きギヤの姿勢を保持する姿勢保持手段を有することを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
  4. 積層されたシートを載置可能な載置部と、前記シートを前記載置部から送り出す給紙ローラと、前記積層載置されたシートの給送方向における先端と当接して該シートのシート給送方向への移動を規制する規制位置及び前記シートから離隔して前記規制を解除する解除位置に移動可能なストッパと、前記給紙ローラ及び前記ストッパを動作させるための駆動力を発生する駆動モータと、前記駆動モータからの駆動力を前記給紙ローラまたは前記ストッパに伝達する駆動力伝達手段とを備え、
    前記駆動力伝達手段は、
    前記駆動モータが一の方向に回転した場合は前記給紙ローラに駆動力を伝達し、前記駆動モータが他方向に回転した場合は前記給紙ローラへの駆動力伝達を遮断する給紙駆動切替手段と、
    前記駆動モータが前記一の方向に回転した場合は前記ストッパ移動のための駆動力を遮断し、前記駆動モータが前記他方向に回転した場合は前記ストッパを前記規制位置または前記解除位置に移動させるように前記駆動モータの駆動力を伝達するストッパ駆動切替手段を有することを特徴とする給紙装置。
  5. 前記ストッパが規制位置と解除位置のいずれの位置にあるかを検出する位置検出手段と、その位置検出手段による検出情報に基づいて前記駆動モータの回転を制御する回転制御手段を有することを特徴とする請求項4に記載の給紙装置。
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