JP2004050968A

JP2004050968A - Vehicle seat

Info

Publication number: JP2004050968A
Application number: JP2002211477A
Authority: JP
Inventors: ▼土▲方　隆文; Takafumi Hijikata; Yasuo Suga; 須賀　泰男; Kenji Horiguchi; 堀口　賢治; Kenji Murabayashi; 村林　賢司
Original assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Current assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date: 2002-07-19
Filing date: 2002-07-19
Publication date: 2004-02-19
Anticipated expiration: 2022-07-19
Also published as: JP3757912B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a vehicle seat allowing a physically handicapped person and an old person to get on and off a vehicle easily. <P>SOLUTION: This vehicle seat is provided with a function for rotating a seat main body 10 and changing its direction, a function for moving it in the forward and backward directions of the vehicle, and a function for moving it between the inside and the outside of the vehicle through a door opening part K. When moving the seat main body 10 between the inside and the outside of the vehicle, it is rotated and moved while changing its direction. By moving the seat main body to the outside of a vehicle room while it is directed toward a door opening part side, a seated person can move easily between the seat main body 10 and a wheelchair in this vehicle seat. Consequently, it is possible to solve problems that large travel distance cannot be set in order to avoid the interference with a door in a conventional case where the seat main body 10 is moved straight when moving it to the outside of the vehicle room and, as a result, travel movement of the seated person becomes too tight between the seat main body 10 and the wheelchair. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば身体障害者や老人等（以下、単に乗員という）が車両への乗降を楽に行えるようにした車両用シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の車両用シートは、例えば特開平９−３９６２２号公報に開示されているようにシート本体を車両正面向きの位置とドア開口部側に向いた位置との間でほぼ９０゜回転させる回転機構と、シート本体を車両前後方向に移動させる前後移動機構と、シート本体をドア開口部側に向けた状態でこのシート本体をドア開口部を経て車室外側に移動させつつ路面に近い高さへ下降させる室外移動機構を備えたものが提供されている。室外移動機構は、リンクアームを上下に傾倒させることによりシート本体を室外側へ移動させつつ下降させる構成となっていた。
このような機能を備えた車両用シートを車両の助手席に適用した場合には、例えば図１３に示すようにシート本体Ｓをドア開口部Ｋ側へ回転させた後、上記室外移動機構により室外側（図示下方）へ移動させる段階で、シート本体Ｓあるいはこれに着座した着座者が開放したドアＤやピラーＰ等に干渉しないようにその室外側への移動範囲を設定する必要がある。この室外側への移動距離は極力大きく設定してシート本体を路面に近い高さまで下降させることが望ましく、これにより着座者の当該シート本体と車椅子等との間の乗り移り動作を一層楽に行うことができるようになる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来は、シート本体Ｓを室外側へ真っ直ぐに移動させる構成であったので、ドアＤとの干渉を避けるためには室外側への移動距離を小さく設定せざるを得なかった。その結果、着座者の車椅子等からシート本体Ｓへの乗り移り、あるいはその逆にシート本体Ｓから車椅子等への乗り移り動作をより一層楽に行えるようにすることが困難であった。
本願発明は、この問題に鑑みなされたもので、シート本体を従来よりも車室外へ大きく移動させて当該シート本体と車椅子等との間の着座者の乗り移り動作をより楽に行うことができる車両用シートを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
このため、本願発明は、前記各請求項に記載した構成の車両用シートとした。請求項１記載の車両用シートによれば、シート本体を車室外側へ移動させる段階で、シート本体は回転機構によりその向きを変化させながら室外側へ移動するので、ドア等との干渉を避けながらより大きく室外側へ移動させることができ、従って従来よりも室外側への移動距離を大きく設定して、シート本体と車椅子等と間における乗員の乗り移り動作を従来よりも楽に行うことができ、従ってその介護者の負担をも軽減することができる。
請求項２記載の車両用シートによれば、シート本体を車室外側へ移動させる段階で、シート本体は前後移動機構によりその車両前後方向の位置を変化させながら室外側へ移動するので、ドア等との干渉をさけながらより大きく車室外側へ移動させることができ、これによりシート本体を従来よりも一層大きく車室外側へ移動させてシート本体と車椅子等との間の乗り移り動作を楽に行うことができるようになり、また介護者の負担を軽減することができるようになる。
請求項３記載の車両用シートによれば、シート本体がドア開口部を通過する段階で着座者（乗員）がドア開口部の上縁部に干渉することを回避することができ、これによりシート本体の車室外側への移動についての自由度を一層高めることができる。
請求項３に記載した「通過するために適した角度」とは、シート本体がドア開口部を通過するときに、着座者の頭部等がドア開口部の上縁部等に干渉しないようにするために十分な、シートバックのシートクッションに対する角度をいう。
請求項４記載の車両用シートによれば、シート本体を車室外側へ移動させる段階で、開放した状態のドアに対するシート本体あるいは着座者の干渉を回避しつつ当該シート本体を車室外側へ大きく移動させることができるので、着座者の乗り移り動作を従来よりも楽に行うことができ、また介護者の負担を軽減することができるようになる。
請求項５記載の車両用シートによれば、シート本体はその向きをドアから遠ざかる方向（ドア開き方向とは反対方向）に回転され、かつその回転中心が車両前側へ変位するのでドアとの干渉を避け、かつドア開口部との干渉をも避けつつシート本体を車室外側へ移動させることができるので、シート本体をより一層大きく車室外側へ移動させることができるようになる。
【０００５】
【発明の実施形態】
次に、本願発明の実施形態を図１〜図１２に基づいて説明する。図１は、本実施形態の車両用シート１が助手席に適用された車両Ｍを示している。図１では、助手席のドアＤが開放されて、車両用シート１のシート本体１０がドア開口部Ｋを経て室外側へ移動された状態が示されている。
図２に示すように本例の車両用シート１は、シート本体１０を車両前後方向に移動可能であり、かつ車両正面向きの位置とドア開口部Ｋ側に向いた位置との間で回転させることができる。
図３に示すようにこの車両用シート１は、シート本体１０と、このシート本体１０を車両前後方向（図２の紙面に直交する方向）に移動させるための前後移動機構２０と、シート本体１０を車両正面向きの位置とドア開口部Ｋ側に向いた位置との間で回転させる回転機構３０と、ドア開口部Ｋに向いた状態のシート本体１０をドア開口部Ｋを経て車室外へ移動させる室外移動機構４０を備えている。なお、図３〜図５において符号Ｒは車両Ｍのルーフを示している。
シート本体１０は、シートクッション（座部）１１とシートバック１２を備えている。また、このシート本体１０は、図示省略したリクライニングモータを駆動源としてシートバック１２を上下に傾倒させることができる電動リクライニング機能を備えている。
【０００６】
次に、車両ＭのフロアＦには、固定ベース２１が取り付けられている。この固定ベース２１の上面には、車両前後方向に相互に平行に取り付けたガイドレール２２，２２を介して前後方向スライドベース２３が車両前後方向にスライド可能に設けられている。固定ベース２１と前後方向スライドベース２３との間には、前後スライドモータ２４ａとねじ軸２４ｂを有する前後方向スライド機構２４が取り付けられている。この前後方向スライド機構２４の前後スライドモータ２４ａを起動させることによりねじ軸２４ｂが回転し、これにより前後方向スライドベース２３が車両前方または後方（紙面に直交する方向）へ移動する。
回転機構３０は、相互に同軸で回転可能に組み合わされた外輪３０ａと内輪３０ｂを有している。外輪３０ａが前後方向スライドベース２３の上面に固定され、内輪３０ｂが室外移動機構４０の回転ベース４１の下面に固定されている。前後方向スライドベース２３の上面には回転駆動用の電動モータ（回転モータ３１）が取り付けられている。この回転モータ３１の回転出力は、図示省略した歯車伝達機構を介して内輪３０ｂに伝達され、これにより回転ベース４１ひいては室外移動機構４０およびシート本体１０が一体で回転する。
【０００７】
室外移動機構４０は、上記回転ベース４１とこの回転ベース４１に対して車幅方向（図３において左右方向）にスライドする車幅方向スライドベース４２を備えている。この車幅方向スライドベース４２は、回転ベース４１に相互に平行に取り付けたスライドレール４３ｃを介して車幅方向にスライド可能に支持されている。
また、車幅方向スライドベース４２と回転ベース４１との間には、車幅方向スライド用の電動モータ（図示省略）とねじ軸４３ａを有する車幅方向スライド機構４３が介装されている。車幅方向スライドベース４２側に電動モータが取り付けられるとともにねじ軸４３ａが回転可能に支持され、このねじ軸４３ａにかみ合うナット（図示省略）が回転ベース４１側に取り付けられている。このため、電動モータを正転または逆転させてねじ軸４３ａを回転させると、車幅方向スライドベース４２が車幅方向（室外側または室内側）へスライドする。
【０００８】
車幅方向スライドベース４２の左右両側部には左右一対の四節リンク機構４４，４４が取り付けられている。各四節リンク機構４４は、上リンクアーム４４ａと下リンクアーム４４ｂを備えている。両リンクアーム４４ａ，４４ｂは、それぞれ車幅方向スライドベース４２の側部に支軸４４ｃ、４４ｄを介して上下に回動可能に支持されている。また、左右の下リンクアーム４４ｂ，４４ｂは、回転ベース４１の先端側に取り付けたアーム受け部材４６，４６に乗せ掛けられており、車幅方向スライドベース４２の移動に伴って両下リンクアーム４４ｂ，４４ｂは常時アーム受け部材４６，４６によって受けられるようになっている。このため、車幅方向スライドベース４２の移動により両四節リンク機構４４，４４が車室外側へ移動すると、その車室外側への移動距離が大きくなるほど下リンクアーム４４ｂの支軸４４ｄとアーム受け部材４６との間隔が小さくなるので、上下リンクアーム４４ａ，４４ｂはそれぞれ支軸４４ｃ，４４ｄを中心にして下方（図３において反時計回り方向）へ傾倒する。両四節リンク機構４４，４４が下方へ傾倒すると、後述する補助ベース４５およびシート本体１０が下方へ変位する。
逆に、車幅方向スライドベース４２が車室内側への移動により両四節リンク機構４４，４４が車室内側へ移動すると、その車室内側への移動距離が大きくなるほど下リンクアーム４４ｂの支軸４４ｄとアーム受け部材４６との間隔が小さくなるので、上下リンクアーム４４ａ，４４ｂはそれぞれ支軸４４ｃ，４４ｄを中心にして上方（図３において時計回り方向）へ傾倒する。両四節リンク機構４４，４４が上方へ傾倒すると、補助ベース４５およびシート本体１０が上方へリフトされる。
なお、シート本体１０を昇降動させる段階でその着座姿勢が保持されるよう、各リンクアーム４４ａ，４４ｂの支点間距離等が適切に設定されている。
【０００９】
この左右一対の四節リンク機構４４，４４の先端部間に上記補助ベース４５が取り付けられている。この補助ベース４５の上面側にシート本体１０が車幅方向にスライド可能に設けられている。図４および図５において、シート本体１０の下面に左右一対のスライドレール４５ａ，４５ａが取り付けられている。また、シート本体１０の下面には、補助スライド用の電動モータ（補助スライドモータ４５ｂ）が取り付けられるとともに、ねじ軸４５ｃが回転可能に支持されている。ねじ軸４５ｃにかみ合うナット（図示省略）は、補助ベース４５側に取り付けられている。補助スライドモータ４５ｂを起動してねじ軸４５ｃを回転させることによりシート本体１０が補助ベース４５に対して車幅方向へスライドする（補助スライド機構）。このようにシート本体１０は、車幅方向スライド機構４３と補助スライド機構により２段階で車幅方向に移動する。
しかも、車幅方向スライド機構４３により両四節リンク機構４４，４４が車室外側へ移動すると、上下リンクアーム４４ａ，４４ｂがその先端側を下方へ変位させる方向に傾倒するので、補助ベース４５ひいてはシート本体１０が車室外側へ移動しつつ下方すなわち路面へ接近する方向へ変位する。
逆に、車幅方向スライドモータを逆転させると、車幅方向スライドベース４２が車室内側へ後退し、これにより両四節リンク機構４４，４４がその先端側を上方へ変位させる方向に傾倒する。このため、シート本体１０は、円弧状の軌跡を描きながら上方へ変位しつつ車室内側へ戻される。
前記車両前後方向スライド用の前後スライドモータ２４ａ、回転モータ３１、車幅方向スライドモータ（図示省略）、補助スライドモータ４５ｂおよびリクライニングモータは、制御装置により起動停止、回転方向、回転速度等が適切に制御され、これにより以下説明するように車両用シート１を作動させることができる。
【００１０】
以上のように構成した車両用シート１は、以下のようにして車室内から車室外へ移動し、これにより着座者が車室内から車室外へ降車することができる。
先ず、図２において二点鎖線で示すように着座者が車両正面向きに位置する着座位置において、回転モータ３１が起動して、シート本体１０がドア開口部Ｋ側へ向けて（図６において反時計回り方向に）回転し始める（以下、この回転方向を正転側ともいう）。シート本体１０が車両正面向き位置からドア開口部Ｋ側へ約４３゜回転した後、前後スライドモータ２４ａが起動して、シート本体１０は、ドア開口部Ｋ側へ回転しつつ車両前方へスライドする（回転動作と前後スライド動作の連動）。
シート本体１０が約９０°回転してドア開口部Ｋ側に向けられた状態が図６に示されている。図６において、符号Ｃ１は、シート本体１０が着座位置に位置する段階におけるその回転中心（回転機構３０の回転中心）の位置を示し、符号Ｃ２はシート本体１０が車両前方へ移動しつつ回転してドア開口部Ｋ側に向けられた段階の回転中心を示している。従って、図６では、シート本体１０が距離Ｌ１２だけ車両前方へ移動し、かつドア開口部Ｋ側へ約９０゜回転した状態が示されている。
また、図中符号Ｚ１は着座位置における座面中心（ＨＰ：ヒップポイント）を示し、符号Ｚ２はシート本体１０がドア開口部Ｋ側へ向けられた状態における座面中心を示している。
さらに、図中符号ＦＴは着座者の足を示し、符号ＣＮは運転席との間に設置されたセンターコンソールボックスを示している。
【００１１】
こうしてシート本体１０がドア開口部Ｋ側に向けられた状態において、補助スライドモータが起動してシート本体１０がドア開口部Ｋを経て車室外側にスライドされる。この段階の様子が図４および図７に示されている。この段階では、シート本体１０がスライド動作を開始すると、ほぼ同時に若しくは若干遅れてリクライニングモータが起動してシートバック１２が後方へ傾倒される。シートバック１２が傾倒された状態が図４において二点鎖線で示されている。
これにより、シート本体１０がドア開口部Ｋを通過する段階で、着座者が背をかがめたりすることなく楽な着座姿勢のままであっても着座者の頭部がドア開口部Ｋの上縁等に干渉することが回避される。補助スライドモータとリクライニングモータは制御装置により制御され、これによりシート本体１０の補助スライド動作とリクライニング動作が連動してなされる。
図７において、座面中心Ｚ２はＺ３まで移動している。なお、この段階では、前後移動機構２０および回転機構３０は作動していない。従って、回転機構３０の回転中心Ｃ２は図６に示す状態から変位していない。
【００１２】
こうしてシート本体１０が、補助スライド機構により車室外側にスライドされると、着座者の足ＦＴが、開放したドアＤに極めて近い位置まで移動し、これ以上シート本体１０が室外側に移動されると、着座者の足ＦＴがドアＤに当接する状態となる。このため、従来では、この段階でシート本体１０の移動が完了し、従ってこの位置で着座者は別途用意された車椅子等に乗り移ることとなっていた。しかしながら、本実施形態によれば、次に前後移動機構２０と回転機構３０によりシート本体１０がさらに車室外側へ移動される。
すなわち、図８に示すように前後移動機構２０が前進側に僅かな距離だけ作動しつつ、回転機構３０が正転側に僅かな角度だけ作動して、着座者の足ＦＴがドアＤから離される。図８では、着座者の足ＦＴが二点鎖線で示した位置から実線で示した位置に移動することが示されている。また、図８では、回転機構３０の回転中心Ｃ２がＣ３の位置まで移動し、座面中心Ｚ３がＺ４の位置まで移動していることが確認できる。この段階で、シート本体１０は着座位置に対して約９９゜回転した状態となっている。このため、シート本体１０は車両側方よりもわずかに後方（ドアＤの開き方向とは反対側）へ向けられた状態となっている。
【００１３】
こうしてシート本体１０の向きを再度変更した後、車幅方向スライド機構４３の電動モータが起動して車幅方向スライドベース４２が室外側へ移動し、これによりシート本体１０がさらに車室外側へ移動する。この段階の様子が、図５および図９に示されている。
車幅方向スライドベース４２が車室外側へ移動すると、これと一体で左右の四節リンク機構４４，４４が移動する。両四節リンク機構４４，４４の下リンクアーム４４ｂ，４４ｂはそれぞれアーム受け部材４６に乗せ掛けられた状態で移動する。このため、両四節リンク機構４４，４４が車室外側へ移動すると、その支軸４４ｃ，４４ｄとアーム受け部材４６との間隔が小さくなるため、上下のリンクアーム４４ａ，４４ｂはそれぞれ支軸４４ｃ，４４ｄを支点にして下方へ傾倒し、これによりシート本体１０が車室外側へ移動しながら下方すなわち路面に接近する方向へ下降する。
シート本体１０が車室外側へ移動しながら下降すると、当該シート本体１０がドア開口部Ｋを区画するセンターピラーＣＰに徐々に接近する。シート本体１０がセンターピラーＣＰに対して当接する直前において、車幅方向スライド機構４３が停止され、これによりシート本体１０が一旦停止される。
【００１４】
車幅方向の移動途中でシート本体１０を一旦停止させた後、再度前後スライドモータ２４ａおよび回転モータ３１が起動して、シート本体１０が図１０において反時計回り方向にさらに６．５°程度回転し、また車両前方へ約３０ｍｍ程度移動する。これにより、シート本体は、図１０に示すように図９に示した状態よりもさらに車両後方側（図示反時計回り方向）へ向きを変更してセンターピラーＣＰを迂回する状態となる。
然る後、車幅方向スライド機構４３の作動によりシート本体１０がさらに車幅方向へ移動しつつ下降する。この段階のシート本体１０が図１１に示されている。この段階でシート本体１０は、車室外側へ最も移動した状態であり、かつ路面に最も近い位置まで下降された状態となっている。
こうしてシート本体１０の移動が完了した後、リクライニングモータが逆転方向に起動してシートバック１２が起立方向に戻され、これにより当該シート本体１０が通常の着座状態に戻される。シートバック１２が戻された段階の状態が図１２に示されている。以上で、降車時における車両用シート１の一連の動作が完了する。この段階では、シート本体１０が車室外側へ十分な距離だけ移動し、かつ路面に近い高さまで下降されているので、着座者は例えばシート本体１０に横付けした車椅子へ楽に乗り移ることができる。
乗り移りが完了してシート本体１０に着座者がいなくなった後、上記とは逆の動作により当該シート本体１０が車室内に戻される。また、乗車時には、車室外に移動されたシート本体１０に着座者が乗り移って着座した後、リクライニングモータが起動してシートバック１２が倒され、以後上記とは逆の動作によりシート本体１０が車室内の着座位置に戻される。この間、着座者はシート本体１０に着座した状態のままでよいので、着座者および介護者の労力が大幅に低減される。
【００１５】
以上のように構成した本実施形態の車両用シート１によれば、シート本体１０を車両正面向きの着座位置からドア開口部Ｋに向いた位置に回転させた後、車室外へ向けて移動する過程において、前後移動機構２０および回転機構３０が作動し、これによりシート本体１０を車両前後方向へ移動させながら、かつシート本体１０を回転させながら車幅方向へ移動させる構成であるので、シート本体１０とドアＤあるいはセンターピラーＣＰ等の車両ボディとの干渉を回避しつつシート本体１０を従来よりも車室外へ大きく移動させることができ、これによればシート本体１０と車椅子等との間の乗り移り動作を従来より一層楽に行うことができる。
また、本実施形態の車両用シート１によれば、シート本体１０は車室外側へ移動しながら下降する構成であるので、車室外側への移動距離を大きく設定することができる結果、より路面に近い高さまでシート本体１０を下降することができ、この点でも着座者の当該シート本体１０と例えば車椅子との間の乗り移り動作をより楽に行うことができるようになる。
【００１６】
以上説明した実施形態には種々変更を加えて実施することができる。例えば、上記例示した実施形態では、回転駆動用の回転モータ３１、前後移動用の前後スライドモータ２４ａに対して車幅方向移動の電動モータを時間的にずらして（段階的に）起動させることにより、シート本体１０を回転させながらかつ車両前後方向に移動させながら車室外側および車室内側へ移動させる構成を例示したが、これらの各電動モータを同時に起動（同期制御）してシート本体１０を回転させながらまたは車両前後方向へ移動させながら車幅方向に移動させる構成としてもよい。
また、シート本体１０を車両前後方向へ移動させながら、かつシート本体１０を回転させながら車幅方向へ移動させる構成を例示したが、シート本体１０を回転させることなく車両前後方向へ移動させながら車幅方向へ移動させる構成、あるいはシート本体１０を車両前後方向へ移動させることなく回転させながら車幅方向へ移動させる構成としてもよい。
また、車両Ｍの助手席に適用した車両用シート１を例示したが、例えばワンボックスカーの第２列席等その他の部位の座席にも適用できる。従って、助手席ドアのようにヒンジを介して横方向に回動可能に支持された形態のドアＤに限らず、その面方向に平行移動させることにより開閉する形態のスライドドアに隣接する座席に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施形態の車両用シートを備えた車両の全体斜視図である。
【図２】本実施形態の車両用シートの動きを示す図であって、車両の平面図である。
【図３】車両用シートの後面図であって、図２の矢印（３）方向から見た示す図である。本図は、シート本体がドア開口部側に向けられた状態を示している。
【図４】車両用シートの後面図である。本図は、シート本体が補助スライド機構により車室外側へ移動した状態を示している。
【図５】車両用シートの後面図である。本図は、シート本体が車幅方向スライド機構により室外側に移動し、これとともに路面に近い高さまで下降した状態を示している。
【図６】車両用シートの動作を示す平面図である。本図は、シート本体が着座位置からドア開口部に向けられた状態を示している。
【図７】車両用シートの動作を示す平面図である。本図は、リクライニング機構によりシートバックが倒された状態でシート本体が室外側に移動を開始した状態を示している。
【図８】車両用シートの動作を示す平面図である。本図は、シート本体が一定距離室外側に移動した後、車両前方に移動するとともに回転した状態を示している。
【図９】車両用シートの動作を示す平面図である。本図は、シート本体が図８に示し位置からさらに室外側へ移動した状態を示している。
【図１０】車両用シートの動作を示す平面図である。本図は、シート本体が図９に示す位置からさらに車両前方へ移動しつつ回転した状態を示している。
【図１１】車両用シートの動作を示す平面図である。本図は、シート本体が図１０に示す位置からさらに車室外側へ移動した状態を示している。
【図１２】車両用シートの動作を示す平面図である。本図は、シートバックが起立方向に戻された状態を示している。
【図１３】従来の車両用シートの動作を示す平面図である。
【符号の説明】
１…車両用シート
１０…シート本体
２０…前後移動機構
２３…前後方向スライドベース
２４…前後方向スライド機構、２４ａ…前後スライドモータ（前後移動用）
３０…回転機構
３１…回転モータ（回転駆動用）
４０…室外移動機構
４１…回転ベース
４２…車幅方向スライドベース
４３…車幅方向スライド機構
４４…四節リンク機構
４５…補助ベース
Ｄ…ドア
Ｐ…ピラー
Ｋ…ドア開口部
Ｆ…フロア
Ｚ１〜Ｚ８…座面中心（ヒップポイント）
Ｃ１〜Ｃ４…シート本体の回転中心[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle seat that enables a physically handicapped person, an elderly person, and the like (hereinafter simply referred to as an occupant) to easily get on and off a vehicle.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a vehicle seat of this type is rotated by approximately 90 ° between a position facing the front of the vehicle and a position facing the door opening side, as disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-39622. A rotating mechanism for moving the seat body in the front-rear direction of the vehicle, and a front-rear movement mechanism for moving the seat body toward the door opening side while moving the seat body to the outside of the vehicle compartment through the door opening and near the road surface. An apparatus provided with an outdoor moving mechanism for lowering to the height is provided. The outdoor moving mechanism has a structure in which the link body is tilted up and down to move the seat body to the outside and lower it.
When a vehicle seat having such a function is applied to a passenger seat of a vehicle, for example, as shown in FIG. 13, after the seat body S is rotated to the door opening K side, the room is moved by the outdoor moving mechanism. At the stage of moving to the outside (downward in the figure), it is necessary to set the range of movement to the outside of the room so that the seat body S or a seated person sitting on the seat body S does not interfere with the opened door D, the pillar P and the like. It is desirable that the moving distance to the outdoor side is set as large as possible to lower the seat body to a height close to the road surface, thereby making it easier for the occupant to transfer between the seat body and the wheelchair or the like. become able to.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, conventionally, since the seat body S was moved straight to the outside of the room, in order to avoid interference with the door D, the moving distance to the outside of the room had to be set small. As a result, it has been difficult to make it easier for the occupant to transfer from the wheelchair or the like to the seat body S or vice versa.
The present invention has been made in view of this problem, and is intended for a vehicle in which a seat body can be moved farther out of a passenger compartment than in the related art so that a seated person can easily perform a transfer operation between the seat body and a wheelchair or the like. The purpose is to provide a sheet.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, the present invention provides a vehicle seat having the configuration described in each of the claims. According to the vehicle seat of the first aspect, at the stage of moving the seat body to the outside of the cabin, the seat body moves to the outside of the cabin while changing its direction by the rotation mechanism, thereby avoiding interference with a door or the like. It is possible to move the occupant between the seat body and the wheelchair etc. more easily than before by setting the distance to the outside to be larger than before, so that the occupant can be more easily moved outside. Therefore, the burden on the caregiver can be reduced.
According to the vehicle seat of the second aspect, at the stage of moving the seat body to the outside of the vehicle compartment, the seat body moves to the outside of the vehicle while changing its position in the vehicle front-rear direction by the front-rear movement mechanism, so that the door or the like can be used. It is possible to move the seat body to the outside of the cabin larger than before, thereby making it easier to transfer between the seat body and the wheelchair, etc. Can be reduced, and the burden on the caregiver can be reduced.
According to the vehicle seat of the third aspect, it is possible to prevent the occupant (occupant) from interfering with the upper edge of the door opening when the seat body passes through the door opening. It is possible to further increase the degree of freedom in moving the main body to the outside of the cabin.
The "angle suitable for passing" described in claim 3 means that when the seat body passes through the door opening, the head or the like of the occupant does not interfere with the upper edge or the like of the door opening. Angle of the seat back with respect to the seat cushion.
According to the vehicle seat of the fourth aspect, at the stage of moving the seat body to the outside of the vehicle compartment, the seat body is largely extended to the outside of the vehicle compartment while avoiding interference of the seat body or a seated person with the open door. Since it can be moved, the occupant's transfer operation can be performed more easily than before, and the burden on the caregiver can be reduced.
According to the vehicle seat of the fifth aspect, the seat body is rotated in the direction away from the door (the direction opposite to the door opening direction), and the center of rotation is displaced toward the front of the vehicle, so that interference with the door occurs. Therefore, the seat body can be moved to the outside of the vehicle compartment while avoiding interference with the door opening, so that the seat body can be moved further to the outside of the vehicle compartment.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 shows a vehicle M in which a vehicle seat 1 of the present embodiment is applied to a passenger seat. FIG. 1 shows a state in which the door D of the passenger seat is opened, and the seat body 10 of the vehicle seat 1 is moved to the outside through the door opening K.
As shown in FIG. 2, the vehicle seat 1 of the present embodiment is capable of moving the seat body 10 in the front-rear direction of the vehicle and rotating between a position facing the vehicle front and a position facing the door opening K side. be able to.
As shown in FIG. 3, the vehicle seat 1 includes a seat body 10, a front-back movement mechanism 20 for moving the seat body 10 in a vehicle front-rear direction (a direction orthogonal to the paper surface of FIG. 2), and a seat body 10. Mechanism 30 for rotating the vehicle between a position facing the front of the vehicle and a position facing the door opening K, and moving the seat body 10 facing the door opening K to the outside of the passenger compartment via the door opening K. An outdoor moving mechanism 40 is provided. In FIGS. 3 to 5, the symbol R indicates the roof of the vehicle M.
The seat body 10 includes a seat cushion (seat portion) 11 and a seat back 12. The seat body 10 also has an electric reclining function that can tilt the seat back 12 up and down using a reclining motor (not shown) as a drive source.
[0006]
Next, the fixed base 21 is attached to the floor F of the vehicle M. On the upper surface of the fixed base 21, a front-rear direction slide base 23 is provided slidably in the vehicle front-rear direction via guide rails 22, 22 attached in parallel to the vehicle front-rear direction. A longitudinal slide mechanism 24 having a longitudinal slide motor 24a and a screw shaft 24b is mounted between the fixed base 21 and the longitudinal slide base 23. Activating the front-rear slide motor 24a of the front-rear slide mechanism 24 rotates the screw shaft 24b, thereby moving the front-rear slide base 23 forward or rearward (in a direction perpendicular to the plane of the paper).
The rotation mechanism 30 has an outer ring 30a and an inner ring 30b that are coaxially and rotatably combined with each other. The outer ring 30a is fixed to the upper surface of the front-rear direction slide base 23, and the inner ring 30b is fixed to the lower surface of the rotary base 41 of the outdoor moving mechanism 40. An electric motor (rotary motor 31) for rotational drive is attached to the upper surface of the front-back slide base 23. The rotation output of the rotation motor 31 is transmitted to the inner race 30b via a gear transmission mechanism (not shown), whereby the rotation base 41, and thus the outdoor movement mechanism 40 and the seat body 10 rotate integrally.
[0007]
The outdoor moving mechanism 40 includes the rotation base 41 and a vehicle width direction slide base 42 that slides in the vehicle width direction (the left-right direction in FIG. 3) with respect to the rotation base 41. The vehicle width direction slide base 42 is slidably supported in the vehicle width direction via slide rails 43c attached to the rotation base 41 in parallel with each other.
An electric motor (not shown) for sliding in the vehicle width direction and a vehicle width direction sliding mechanism 43 having a screw shaft 43a are interposed between the vehicle width direction slide base 42 and the rotation base 41. An electric motor is mounted on the side of the slide base 42 in the vehicle width direction, and a screw shaft 43a is rotatably supported. A nut (not shown) engaging with the screw shaft 43a is mounted on the side of the rotation base 41. Therefore, when the electric motor is rotated forward or backward to rotate the screw shaft 43a, the vehicle width direction slide base 42 slides in the vehicle width direction (outside or indoor).
[0008]
A pair of left and right four-joint link mechanisms 44 are attached to both left and right sides of the vehicle width direction slide base 42. Each four-bar link mechanism 44 includes an upper link arm 44a and a lower link arm 44b. The link arms 44a and 44b are supported on the side of the slide base 42 in the vehicle width direction so as to be rotatable up and down via support shafts 44c and 44d, respectively. The left and right lower link arms 44b, 44b are mounted on arm receiving members 46, 46 attached to the distal end side of the rotary base 41, and both lower link arms 44b are moved with the movement of the slide base 42 in the vehicle width direction. , 44b are always received by the arm receiving members 46, 46. For this reason, when the two-bar joint mechanism 44, 44 moves to the outside of the cabin due to the movement of the slide base 42 in the vehicle width direction, as the moving distance to the outside of the cabin increases, the support shaft 44d of the lower link arm 44b and the arm support 44d increase. Since the distance from the member 46 is reduced, the upper and lower link arms 44a and 44b are tilted downward (counterclockwise in FIG. 3) about the support shafts 44c and 44d, respectively. When the two four-bar linkages 44 and 44 are tilted downward, the auxiliary base 45 and the seat body 10 described below are displaced downward.
Conversely, when the vehicle width direction slide base 42 moves toward the interior of the vehicle and the four-joint link mechanisms 44 move toward the interior of the vehicle, the lower the link travels toward the interior of the vehicle, the greater the support of the lower link arm 44b. Since the distance between the shaft 44d and the arm receiving member 46 is reduced, the upper and lower link arms 44a and 44b are tilted upward (clockwise in FIG. 3) about the support shafts 44c and 44d, respectively. When the two-bar link mechanism 44 is tilted upward, the auxiliary base 45 and the seat body 10 are lifted upward.
The distance between the fulcrums of the link arms 44a and 44b is appropriately set so that the seating posture is maintained when the seat body 10 is moved up and down.
[0009]
The auxiliary base 45 is mounted between the distal ends of the pair of left and right four-bar linkages 44, 44. The seat body 10 is provided on the upper surface side of the auxiliary base 45 so as to be slidable in the vehicle width direction. 4 and 5, a pair of left and right slide rails 45a, 45a are attached to the lower surface of the seat body 10. An electric motor for auxiliary slide (auxiliary slide motor 45b) is attached to the lower surface of the seat body 10, and a screw shaft 45c is rotatably supported. A nut (not shown) that engages with the screw shaft 45c is attached to the auxiliary base 45 side. By activating the auxiliary slide motor 45b and rotating the screw shaft 45c, the seat body 10 slides in the vehicle width direction with respect to the auxiliary base 45 (auxiliary slide mechanism). As described above, the seat body 10 is moved in the vehicle width direction in two stages by the vehicle width direction slide mechanism 43 and the auxiliary slide mechanism.
Moreover, when the two-bar link mechanism 44, 44 is moved to the outside of the cabin by the vehicle width direction slide mechanism 43, the upper and lower link arms 44a, 44b are tilted in a direction of displacing the distal end side downward, so that the auxiliary base 45 and eventually the auxiliary base 45 The seat body 10 is displaced downward, that is, in a direction approaching the road surface while moving to the outside of the vehicle compartment.
Conversely, when the vehicle width direction slide motor is rotated in the reverse direction, the vehicle width direction slide base 42 retreats to the vehicle interior side, whereby the two four-joint link mechanisms 44, 44 are tilted in the direction of displacing the tip end thereof upward. . For this reason, the seat body 10 is returned to the vehicle interior side while being displaced upward while drawing an arc-shaped trajectory.
The control unit controls the start / stop, rotation direction, rotation speed, etc. of the front / rear slide motor 24a, the rotation motor 31, the vehicle width direction slide motor (not shown), the auxiliary slide motor 45b, and the reclining motor for the vehicle front / back direction slide. Controlled so that the vehicle seat 1 can be operated as described below.
[0010]
The vehicle seat 1 configured as described above moves from the vehicle interior to the exterior of the vehicle as described below, whereby the occupant can get off the vehicle interior from the vehicle interior.
First, as shown by the two-dot chain line in FIG. 2, in a seating position where the seated person is located in front of the vehicle, the rotation motor 31 is activated, and the seat body 10 is directed toward the door opening K (in FIG. It starts to rotate (clockwise) (hereinafter, this rotation direction is also referred to as the normal rotation side). After the seat body 10 rotates about 43 ° from the position facing the front of the vehicle to the door opening K side, the front / rear slide motor 24a is activated, and the seat body 10 slides forward of the vehicle while rotating toward the door opening K side. (Linking of rotation and back-and-forth sliding).
FIG. 6 shows a state in which the seat body 10 is rotated by about 90 ° and turned to the door opening K side. 6, reference numeral C1 indicates the position of the rotation center (rotation center of the rotation mechanism 30) at the stage where the seat body 10 is located at the seating position, and reference numeral C2 indicates that the seat body 10 rotates while moving forward of the vehicle. Indicates the center of rotation of the stage directed to the door opening K side. Accordingly, FIG. 6 shows a state in which the seat body 10 has moved forward of the vehicle by the distance L12 and has been rotated by about 90 ° toward the door opening K side.
In the drawing, reference numeral Z1 indicates the center of the seat surface (HP: hip point) at the seating position, and reference numeral Z2 indicates the center of the seat surface in a state where the seat body 10 is directed to the door opening K side.
Further, in the figure, reference numeral FT indicates a foot of a seated person, and reference numeral CN indicates a center console box installed between the driver and the driver's seat.
[0011]
When the seat body 10 is directed toward the door opening K in this manner, the auxiliary slide motor is activated, and the seat body 10 is slid to the outside of the passenger compartment through the door opening K. The state at this stage is shown in FIG. 4 and FIG. At this stage, when the seat body 10 starts the sliding operation, the reclining motor is started almost simultaneously or slightly later, and the seat back 12 is tilted backward. The state in which the seat back 12 is tilted is shown by a two-dot chain line in FIG.
Thus, at the stage where the seat body 10 passes through the door opening K, the head of the seated person is held at the upper edge of the door opening K even if the seated person remains in a comfortable sitting posture without bending over. And so on. The auxiliary slide motor and the reclining motor are controlled by the control device, whereby the auxiliary sliding operation and the reclining operation of the seat body 10 are performed in conjunction with each other.
In FIG. 7, the seat surface center Z2 has moved to Z3. At this stage, the front-rear movement mechanism 20 and the rotation mechanism 30 are not operating. Therefore, the rotation center C2 of the rotation mechanism 30 is not displaced from the state shown in FIG.
[0012]
When the seat body 10 is slid to the outside of the passenger compartment by the auxiliary slide mechanism in this manner, the foot FT of the occupant moves to a position very close to the opened door D, and the seat body 10 is moved further outside. Then, the foot FT of the seated person comes into contact with the door D. For this reason, conventionally, the movement of the seat body 10 is completed at this stage, and accordingly, the occupant moves to a separately prepared wheelchair or the like at this position. However, according to the present embodiment, the seat body 10 is further moved to the outside of the passenger compartment by the forward and backward moving mechanism 20 and the rotating mechanism 30.
That is, as shown in FIG. 8, while the front-rear moving mechanism 20 operates only a short distance to the forward side, the rotating mechanism 30 operates only a small angle to the normal rotation side, and the foot FT of the seated person is separated from the door D. It is. FIG. 8 shows that the foot FT of the seated person moves from the position indicated by the two-dot chain line to the position indicated by the solid line. Further, in FIG. 8, it can be confirmed that the rotation center C2 of the rotation mechanism 30 has moved to the position of C3, and the seat surface center Z3 has moved to the position of Z4. At this stage, the seat body 10 has been rotated by about 99 ° with respect to the seating position. For this reason, the seat body 10 is slightly turned rearward (the side opposite to the opening direction of the door D) from the vehicle side.
[0013]
After the direction of the seat body 10 is changed again in this manner, the electric motor of the vehicle width direction slide mechanism 43 is activated to move the vehicle width direction slide base 42 to the outside of the vehicle, thereby moving the seat body 10 further to the outside of the vehicle. I do. The state at this stage is shown in FIGS.
When the vehicle width direction slide base 42 moves to the outside of the cabin, the left and right four-bar linkages 44 move integrally therewith. The lower link arms 44b, 44b of the two four-bar linkages 44, 44 move while being mounted on the arm receiving members 46, respectively. For this reason, when the two four-bar linkages 44, 44 move to the outside of the vehicle compartment, the distance between the support shafts 44c, 44d and the arm receiving member 46 becomes small, and the upper and lower link arms 44a, 44b are respectively connected to the support shaft 44c. , 44d as a fulcrum, whereby the seat body 10 descends downward, that is, in a direction approaching the road surface while moving to the outside of the cabin.
When the seat body 10 descends while moving to the outside of the cabin, the seat body 10 gradually approaches the center pillar CP that defines the door opening K. Immediately before the seat body 10 comes into contact with the center pillar CP, the vehicle width direction slide mechanism 43 is stopped, whereby the seat body 10 is temporarily stopped.
[0014]
After temporarily stopping the seat body 10 during the movement in the vehicle width direction, the front-rear slide motor 24a and the rotation motor 31 are started again, and the seat body 10 further rotates about 6.5 ° in the counterclockwise direction in FIG. Then, it moves about 30 mm forward of the vehicle. As a result, the seat body changes its direction further to the vehicle rear side (counterclockwise direction in the drawing) than the state shown in FIG. 9 as shown in FIG.
Thereafter, the seat body 10 is lowered while being further moved in the vehicle width direction by the operation of the vehicle width direction slide mechanism 43. The seat body 10 at this stage is shown in FIG. At this stage, the seat main body 10 is in a state of being moved most to the outside of the vehicle compartment and has been lowered to a position closest to the road surface.
After the movement of the seat body 10 is completed in this way, the reclining motor is started in the reverse rotation direction, and the seat back 12 is returned in the upright direction, whereby the seat body 10 is returned to the normal sitting state. FIG. 12 shows a state where the seat back 12 is returned. Thus, a series of operations of the vehicle seat 1 at the time of getting off is completed. At this stage, since the seat body 10 has moved a sufficient distance to the outside of the vehicle compartment and has been lowered to a height close to the road surface, the occupant can easily transfer to, for example, a wheelchair laid sideways on the seat body 10.
After the transfer has been completed and the seat body 10 is no longer occupied, the seat body 10 is returned to the passenger compartment by the reverse operation. Further, at the time of boarding, after the seated person has moved onto the seat body 10 moved out of the passenger compartment and seated, the reclining motor is activated and the seat back 12 is tilted, and thereafter the seat body 10 is moved in the reverse operation to the above. It is returned to the sitting position in the room. During this time, the occupant may remain seated on the seat body 10, so that the labor of the occupant and the caregiver is significantly reduced.
[0015]
According to the vehicle seat 1 of the present embodiment configured as described above, the seat body 10 is rotated from the seating position facing the front of the vehicle to the position facing the door opening K, and then moves toward the outside of the vehicle compartment. In the process, the front-rear movement mechanism 20 and the rotation mechanism 30 are operated, whereby the seat body 10 is moved in the vehicle width direction while rotating the seat body 10 while moving the seat body 10 in the vehicle front-rear direction. The seat body 10 can be largely moved out of the vehicle cabin while avoiding interference between the seat body 10 and the vehicle body such as the door D or the center pillar CP. The transfer operation can be performed more easily than before.
Further, according to the vehicle seat 1 of the present embodiment, since the seat body 10 is configured to descend while moving to the outside of the vehicle compartment, the moving distance to the outside of the vehicle compartment can be set to be large, so that the road surface can be further increased. The seat body 10 can be lowered to a height close to the height of the seat body. In this regard, the occupant can more easily perform the transfer operation between the seat body 10 and the wheelchair, for example.
[0016]
The embodiment described above can be implemented with various changes. For example, in the exemplary embodiment described above, the electric motor that moves in the vehicle width direction is started with a time lag (stepwise) with respect to the rotation motor 31 for rotational drive and the front-rear slide motor 24a for front-rear movement. Although the configuration in which the seat body 10 is moved to the outside and inside of the vehicle compartment while rotating and moving the seat body 10 in the front-rear direction of the vehicle has been exemplified, these electric motors are simultaneously activated (synchronous control) and the seat body 10 is moved. It may be configured to move in the vehicle width direction while rotating or moving in the vehicle front-rear direction.
Also, the configuration in which the seat body 10 is moved in the vehicle width direction while rotating the seat body 10 while moving the seat body 10 in the vehicle front-rear direction has been described. A configuration in which the seat body 10 is moved in the width direction or a configuration in which the seat body 10 is moved in the vehicle width direction while being rotated without being moved in the vehicle front-rear direction may be employed.
Further, although the vehicle seat 1 applied to the passenger seat of the vehicle M is illustrated, the present invention can be applied to seats in other parts such as a second row seat of a one-box car, for example. Therefore, the seat is not limited to the door D which is supported rotatably in the lateral direction via a hinge like a passenger seat door, and may be a seat adjacent to a slide door which is opened and closed by being moved in parallel in the plane direction. It can also be applied.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall perspective view of a vehicle including a vehicle seat according to an embodiment.
FIG. 2 is a plan view showing the movement of the vehicle seat according to the embodiment, and is a plan view of the vehicle.
FIG. 3 is a rear view of the vehicle seat, as viewed from the direction of arrow (3) in FIG. 2; This figure shows a state in which the seat body is turned to the door opening side.
FIG. 4 is a rear view of the vehicle seat. This figure shows a state in which the seat body has been moved to the outside of the passenger compartment by the auxiliary slide mechanism.
FIG. 5 is a rear view of the vehicle seat. This drawing shows a state in which the seat body is moved to the outside of the vehicle by the vehicle width direction sliding mechanism, and at the same time, is lowered to a height close to the road surface.
FIG. 6 is a plan view showing the operation of the vehicle seat. This figure shows a state where the seat body is turned from the seated position to the door opening.
FIG. 7 is a plan view showing the operation of the vehicle seat. This drawing shows a state in which the seat main body has started to move to the outdoor side in a state where the seat back has been tilted down by the reclining mechanism.
FIG. 8 is a plan view showing the operation of the vehicle seat. This drawing shows a state in which the seat body has moved to the outside of the vehicle by a certain distance, and then moved forward and rotated in the vehicle.
FIG. 9 is a plan view showing the operation of the vehicle seat. This figure shows a state where the seat body has moved further from the position shown in FIG. 8 to the outdoor side.
FIG. 10 is a plan view showing the operation of the vehicle seat. This figure shows a state in which the seat body is rotated while further moving forward from the position shown in FIG.
FIG. 11 is a plan view showing the operation of the vehicle seat. This figure shows a state in which the seat body has moved further outward from the position shown in FIG.
FIG. 12 is a plan view showing the operation of the vehicle seat. This figure shows a state in which the seat back is returned in the upright direction.
FIG. 13 is a plan view showing the operation of a conventional vehicle seat.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Vehicle seat 10 ... Seat main body 20 ... Front-back movement mechanism 23 ... Front-back slide base 24 ... Front-back slide mechanism, 24a ... Front-back slide motor (for front-back movement)
30 ... Rotation mechanism 31 ... Rotation motor (for rotation drive)
40 ... Outdoor moving mechanism 41 ... Rotating base 42 ... Vehicle width direction slide base 43 ... Vehicle width direction slide mechanism 44 ... Four-bar link mechanism 45 ... Auxiliary base D ... Door P ... Pillar K ... Door opening F ... Floor Z1-Z8 … Center of seat (hip point)
C1 to C4: Rotation center of the sheet body

Claims

A seat body, a rotation mechanism for rotating the seat body to change its orientation, and an outdoor movement mechanism for moving the seat body from the vehicle interior to the exterior through the door opening, and A vehicle seat configured to move a seat body in a state directed to the door opening side by a mechanism to the outside of the vehicle compartment by the outdoor movement mechanism,
A vehicle seat having a configuration in which the direction of the seat body is changed by the rotation mechanism in a process of moving the seat body out of the vehicle compartment.

2. The vehicle seat according to claim 1, further comprising a front-rear movement mechanism for moving the seat body in a vehicle front-rear direction. A vehicle seat configured to change a position of a seat body in a vehicle front-rear direction.

3. The vehicle seat according to claim 1, wherein the seat body includes a tilting mechanism for tilting a seat back of the vehicle, and the seat body is positioned before or before the seat body starts passing through the door opening. 4. A vehicle seat configured to tilt the seat back of the seat body at an angle suitable for the seat body to pass through the door opening by the tilting mechanism while passing through the door opening.

2. The vehicle seat according to claim 1, wherein the direction of the seat body is changed in a direction opposite to an opening direction of a door that opens and closes the door opening in a process of moving the seat body out of the vehicle compartment. 3. Vehicle seat.

The vehicle seat according to claim 4, further comprising a front-rear movement mechanism for moving the seat body in a vehicle front-rear direction, wherein in the process of moving the seat body out of the cabin, the front-rear movement mechanism is used. A vehicle seat configured to move the seat body forward of the vehicle.