JP3755519B2

JP3755519B2 - Vehicle seat

Info

Publication number: JP3755519B2
Application number: JP2003110385A
Authority: JP
Inventors: 正光岩谷; 仁永奥; 賢治堀口
Original assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Current assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date: 2002-09-04
Filing date: 2003-04-15
Publication date: 2006-03-15
Anticipated expiration: 2023-04-15
Also published as: JP2004148093A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば身体障害者や老人等（以下、単に着座者という）が車両への乗降を楽に行えるようにした車両用シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種のシートとしては、例えば特許第３１２７９０１号公報等に開示されたものが提供されていた。この従来の車両用シートは、シート本体と前後の車輪を備え、車椅子として単独で使用することができるシート装置と、このシート装置を連結して車室内と車室外との間で移動させるためのシート移動装置を備えたもので、着座者はシート本体に着座したままの状態で車両への乗降を行うことができるとともに、シート装置をシート移動装置から分離すればそのまま車椅子として転用することができたので、車両への乗降だけでなく車室外における移動をも楽に行うことができた。
【０００３】
【特許文献１】
特許第３１２７９０１号公報
【特許文献２】
特開平６−１４４０９１号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車両用シートにも以下のような改善すべき問題があった。すなわち、上記従来のシート装置は、前後の車輪の支持構造について、座面の前側に前輪ステーを回動可能に支持し、座面の後ろ側に後輪ステーを回動可能に支持して、前輪ステーを後方へ回動して前輪を格納し、後輪ステーを前方へ回動して後輪を格納する構成となっていた。このため、通常大径の後輪が座面の前側へ格納されることになるため、格納した後輪が着座者の邪魔にならないよう後輪は座面よりもやや下側となる位置に格納せざるを得ず、その結果、座面下側の車輪格納スペースが大きくなり、ひいては車室内におけるシート本体の高さ（着座高さ）が他の一般的なシートよりも高くなって、着座者が孤立感を感じてしまう問題があった。
そこで、本発明は、この種のシート装置における車輪の格納構造を改善することにより、車室内におけるシート本体の高さを低くすることができる車両用シートを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は、前記各請求項に記載した構成の車両用シートとした。
請求項１記載の車両用シートによれば、シート移動装置によりシート装置を車室内に移動すればこのシート装置は、車室内のシートして使用される。一方、シート移動装置によりシート装置を車室外へ移動させることによりこのシート装置は、シート移動装置から切り離されて車椅子として使用される。
シート装置を車室外において車椅子として使用する場合には前輪ステーおよび後輪ステーが下方へ回動されて前後の車輪が座面の下方へ取り出される。一方、シート移動装置によりシート装置を車室内へ移動させるために前後の車輪を格納する場合には、後輪が後輪ステーの回動支軸よりも後ろ側へ格納される。このため、後輪は座面の後ろ側、例えばシートクッションとシートバックの連結部付近（リクライニング機構部の横付近）へ格納することができる。
【０００６】
このように、前輪よりも通常大径の後輪が座面の後ろ側であって、着座者にとって比較的邪魔にならない位置に格納されるので、後輪を座面に対して従来よりも高い位置に格納することができ、これにより座面下側の車輪格納スペースを従来よりも小さくすることができる。これによれば、当該シート装置の車室内における着座高さを低くすることができ、ひいては当該シート装置の座面高さを他の一般的な座席と同等に設定することにより着座者に孤立感を抱かせることがなくなる。
また、後輪ステーは、シート本体に対する回動支軸を座面の前側へ移動させつつ上方へ回動されて後輪を座面の後ろ側へ格納する構成であるので、特開平６−１４４０９１号公報に開示されているような伸縮式ステーを折り畳んで格納する構成とは異なって１つの後輪について１本の後輪ステーを設定すれば足り、これにより後輪ステーの座面下側の格納スペースをコンパクトに設定することができるので、この点でも車室内における座面の高さを低く設定することができる。
【０００７】
請求項２記載の車両用シートによれば、回動支軸移動装置により後輪側回動支軸が前側へ移動することにより後輪ステーが上方へ回動し、これにより後輪が格納される。このことから、後輪の格納操作は回動支軸移動装置により自動で行われるので、手動により行う構成に比して後輪の取り出し格納操作を楽に行うことができる。
請求項３記載の車両用シートまたは請求項４記載の車両用シートによれば、簡単な構成で、後輪ステーを後ろ側へ回動させることができるので、大きなコストアップまたは構造の複雑化を招くことなく上記作用効果を得ることができる。
請求項５記載の車両用シートによれば、前後輪の取り出し格納操作を簡単に行うことができる。
請求項６記載の車両用シートによれば、前輪の左右間隔（トレッド）を後輪の左右間隔と同等に設定することができるので、シート装置を車室外において車椅子として用いる際における当該シート装置の走行安定性を高めることができる。これに対して、シート本体の側方から見て（側面視）前輪と後輪が相互に重なり合う位置に格納される場合には、前輪の左右間隔を小さくして左右の後輪間に格納する構成とすることが考えられる。この場合には、前輪の左右間隔は、後輪の左右間隔よりも小さくなるので、シート装置を車椅子として用いる際の走行安定性は、前後輪の左右間隔を同等に設定した場合よりも低下する。
一方、前後輪の格納構造において、従来のように前輪ステーを後ろ側へ回動させることにより前輪を前輪ステーの回動支軸に対して後ろ側へ格納し、後輪ステーを前側へ回動させることにより後輪を後輪ステーの回動支軸に対して前側に格納する構成とした場合には、当該シート装置の前後寸法あるいは前後輪のステーの長さ等の関係より格納状態において前後の車輪が側面視相互に重なり合う構成となる場合が多い。この点、請求項６記載の構成によれば、前輪は前輪ステーを後ろ側へ回動させて前輪ステーの回動支軸に対して後ろ側へ格納され、後輪は後輪ステーを後ろ側へ回動させて後輪ステーの回動支軸に対して後ろ側へ格納されるので、格納状態において前後輪を側面視相互に重なり合わない位置に格納する構成を採用しやすくなる。
請求項７記載の車両用シートによれば、スライダを後方へ移動させると作動リンクを介して後輪ステーの下端側が後方へ変位しつつ上方へ回動し、これにより後輪がシートクッションとシートバックの連結部付近に格納されるので、前記請求項１記載の構成による場合と同等の作用効果を得ることができる。この構成の場合、後輪ステーはその回動中心を移動させることなく上下に回動する点で請求項１記載の構成とは異なっている。
請求項８記載の車両用シートによれば、前輪と後輪が連動して格納され、また取り出されるので、前輪と後輪を迅速に格納、取り出しすることができる。
請求項９記載の車両用シートによれば、補助輪によってシート装置の後方への転倒が防止されるとともに、この補助輪が後輪とともに格納、取り出しされるので、当該補助輪の格納し忘れを防止してその破損等を未然に回避することができるとともに、当該補助輪の取り出し忘れを防止して当該補助輪を確実に機能させることができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図１〜図１０に基づいて説明する。図１は、本実施形態の車両用シート１を備えた車両Ｍを示している。本実施形態では、図示するように当該車両用シート１を助手席に適用した場合を例示する。
この車両用シート１は、車輪を備えて車室外では車椅子として使用可能であり、車室内では乗員が着座するための座席として使用されるシート装置１０と、このシート装置１０を車室内から車室外へあるいはその逆に車室外から車室内へ移動させるシート移動装置１００を備えている。シート装置１０は、シート移動装置１００に連結された状態で車室内に設置される。本例の車両用シート１は、シート装置１０の車輪の格納構造に特徴を有している。シート装置１０については後述し、先ずシート移動装置１００について説明する。
図２〜図４にはシート移動装置１００の詳細が示されている。このシート移動装置１００は、シート装置１０を車両前後方向へ移動させる前後方向移動機構１１０と、シート装置１０を着座者から見て車両正面向きの位置とドア開口部側へ向いた位置との間でほぼ９０゜回転させる回転機構１２０と、この回転機構１２０によりドア開口部Ｋ側に向いたシート装置１０を車室外側へ移動させる車幅方向移動機構１３０を備えている。
【０００９】
以下、このシート移動装置１００の各機構１１０，１２０，１３０について説明する。車両ＭのフロアＦには、固定ベース１１１が取り付けられている。この固定ベース１１１の上面には、車両前後方向に相互に平行に取り付けたガイドレール１１２，１１２を介して前後方向スライドベース１１３が車両前後方向にスライド可能に設けられている。固定ベース１１１と前後方向スライドベース１１３との間には、前後スライドモータ１１４ａとねじ軸１１４ｂおよびこれに噛み合うナット１１４ｃが介装されている。前後スライドモータ１１４ａおよびねじ軸１１４ｂが固定ベース１１１に取り付けられ、ナット１１４ｃが前後方向スライドベース１１３に取り付けられている。このため、前後スライドモータ１１４ａが起動するとねじ軸１１４ｂが回転し、これにより前後方向スライドベース１１３が車両前方または後方（紙面に直交する方向）へ移動する。
回転機構１２０は、相互に同軸で回転自在に組み合わされた外輪１２１と内輪１２２を有している。外輪１２１が前後方向スライドベース１１３の上面に固定され、内輪１２２が車幅方向移動機構１３０の回転ベース１３１の下面に固定されている。前後方向スライドベース１１３の上面には回転駆動用の電動モータ（回転モータ１２３）が取り付けられている。この回転モータ１２３の回転出力は、図示省略した歯車伝達機構を介して内輪１２２に伝達され、これにより回転ベース１３１ひいては車幅方向移動機構１３０およびシート装置１０が一体で回転する。
【００１０】
次に、車幅方向移動機構１３０および補助移動機構１４０の詳細が図５に示されている。車幅方向移動機構１３０は、上記回転ベース１３１とこの回転ベース１３１に対してスライドする車幅方向スライドベース１３２を備えている。この車幅方向スライドベース１３２は、回転ベース１３１に相互に平行に取り付けたスライドレール１３２ａ，１３２ａを介してスライド可能に支持されている。スライドレール１３２ａ，１３２ａは、シート装置１０が車両正面向きの状態では車両前後方向に沿って相互に平行に位置され、シート装置１０がドア開口部側に向けられた状態では車幅方向に沿って相互にほぼ平行に位置する状態となる。
また、車幅方向スライドベース１３２と回転ベース１３１との間には、車幅方向スライド用の電動モータ１３４ｂとねじ軸１３４ａを有する車幅方向駆動装置１３４が介装されている。回転ベース１３１側に電動モータ１３４ｂが取り付けられるとともにねじ軸１３４ａが回転可能に支持され、このねじ軸１３４ａにかみ合うナット１３４ｃが車幅方向スライドベース１３２側に取り付けられている。このため、シート装置１０がドア開口部側へ向けられた状態で電動モータ１３４ｂを正転または逆転させてねじ軸１３４ａを回転させると、車幅方向スライドベース１３２が車幅方向（室外側または室内側、図２〜図４において左右方向）へスライドする。
【００１１】
車幅方向スライドベース１３２の左右両側部には左右一対の四節リンク機構１３３，１３３が取り付けられている。両四節リンク機構１３３，１３３は、それぞれ上リンクアーム１３３ａと下リンクアーム１３３ｂを備えている。両リンクアーム１３３ａ，１３３ｂは、それぞれ車幅方向スライドベース１３２の側部に支軸１３３ｃ，１３３ｄを介して上下に回動可能に支持されている。また、左右の下リンクアーム１３３ｂ，１３３ｂは、回転ベース１３１の先端側に取り付けたアーム受け部材１３９，１３９に乗せ掛けられており、車幅方向スライドベース１３２の移動に伴って両下リンクアーム１３３ｂ，１３３ｂは常時アーム受け部材１３９，１３９によって受けられるようになっている。このため、車幅方向スライドベース１３２の移動により両四節リンク機構１３３，１３３が車室外側へ移動すると、その車室外側への移動距離が大きくなるほど下リンクアーム１３３ｂの支軸１３３ｄとアーム受け部材１３９との間隔が小さくなるので、上下リンクアーム１３３ａ，１３３ｂはそれぞれ支軸１３３ｃ，１３３ｄを中心にして下方（図２〜図４において反時計回り方向）へ回動する。両四節リンク機構１３３，１３３が下方へ回動すると、後述する補助移動機構１４０およびシート装置１０が下方へ変位する。図４および図５は、この状態を示している。
逆に、車幅方向スライドベース１３２が車室内側への移動により両四節リンク機構１３３，１３３が車室内側へ移動すると、その車室内側への移動距離が大きくなるほど下リンクアーム１３３ｂの支軸１３３ｄとアーム受け部材１３９との間隔が大きくなるので、上下のリンクアーム１３３ａ，１３３ｂはそれぞれ支軸１３３ｃ，１３３ｄを中心にして上方（図２〜図４において時計回り方向）へ回動する。両四節リンク機構１３３，１３３が上方へ回動すると、補助移動機構１４０およびシート装置１０が上方へリフトされる。図２および図３はこの状態を示している。
なお、シート装置１０を昇降動させる段階でその着座姿勢が保持されるよう、各リンクアーム１３３ａ，１３３ｂの支点間距離等が適切に設定されている。
【００１２】
この左右一対の四節リンク機構１３３，１３３の先端部間に上記補助移動機構１４０が設けられている。この補助移動機構１４０は、補助ベース１３５を備えている。この補助ベース１３５の側部に、両四節リンク機構１３３，１３３の上下のリンクアーム１３３ａ，１３３ｂの先端部が、それぞれ支軸１３３ｅ，１３３ｆを介して回転可能に支持されている。
この補助ベース１３５の上面側には、矩形に枠組みしたシート連結フレーム１５０がスライド可能に設けられている。シート連結フレーム１５０の下面に左右一対のスライドレール１３６，１３６が取り付けられている。スライドレール１３６，１３６は、シート装置１０が車両正面向きの状態では車両前後方向に沿って相互に平行に位置され、シート装置１０がドア開口部側に向けられた状態では車幅方向に沿って相互に平行に位置する状態となる。また、補助ベース１３５の上面には、補助移動用の電動モータ（補助移動モータ１３７）が取り付けられるとともに、ねじ軸１３８が回転可能に支持されている。ねじ軸１３８にかみ合うナット１４１は、シート連結フレーム１５０の後端部に取り付けられている。このため、シート装置１０がドア開口部側へ向けられた状態で補助移動モータ１３７を起動してねじ軸１３８を回転させると、シート連結フレーム１５０が補助ベース１３５に対して車幅方向（図２〜図４において左右方向）へスライドする。このシート連結フレーム１５０にシート装置１０が載置される。従って、シート装置１０は、車幅方向移動機構１３０と補助移動機構１４０により２段階で車幅方向に移動する。
しかも、前記したように車幅方向移動機構１３０により両四節リンク機構１３３，１３３が車室外側へ移動すると、上下リンクアーム１３３ａ，１３３ｂがその先端側を下方へ変位させる方向に回動するので、補助移動機構１４０ひいてはシート装置１０が車室外側へ移動しつつ下方すなわち路面へ接近する方向へ変位する。
逆に、車幅方向スライド用の電動モータ１３４ｂを逆転させると、車幅方向スライドベース１３２が車室内側へ後退し、これにより両四節リンク機構１３３，１３３がその先端側を上方へ変位させる方向に回動する。このため、シート装置１０は、円弧状の軌跡を描きながら上方へ変位しつつ車室内側へ戻される。
【００１３】
シート装置１０はシート連結フレーム１５０から分離可能に連結される。図６には、シート装置１０が単独で（車椅子として使用する状態で）示されている。但し、図６では、シート本体１１が二点鎖線で示されている。シート装置１０は、シートクッション１１ａとシートバック１１ｂとこれらを支持するシートフレーム２０を有するシート本体１１と、シートフレーム２０に設けた左右一対の前輪３０，３０と左右一対の後輪４０，４０を備えている。
シートフレーム２０は、シート受け部２１と左右一対のハンドル部２２，２２を備えている。ハンドル部２２，２２はそれぞれシート受け部２１の後端角部から上方へ延びている。両ハンドル部２２，２２の上端には、介護者等が当該シート装置１０を移動させる際に把持するためのグリップ部２２ａ，２２ａが設けられている。
次に、前後の車輪３０，３０、４０，４０について説明する。前輪３０，３０および後輪４０，４０は、それぞれ左右対称に設けられている。図７には、着座者から見て左側の前後輪３０，４０の支持構造が示されている。先ず、シートフレーム２０のシート受け部２１の前側角部に、回動支軸３１を介して前輪ステー３２が上下に回動可能に支持されている。この前輪ステー３２の下端部に首振り自在な前輪ホルダー３３が取り付けられている。この前輪ホルダー３３に前輪３０が回転自在に支持されている。左右の前輪ステー３２，３２は連結バー３４により連結されており、従って両前輪ステー３２，３２ひいては両前輪３０，３０は一体で取り出し、格納される。
一方、シートフレーム２０のシート受け部２１の側部には、回動支軸４１を介して後輪ステー４２が上下に回動可能に支持されている。この後輪ステー４２の下端部に後輪４０が回転自在に支持されている。両後輪ステー４２，４２は連結バー４４により連結されている。従って、両後輪ステー４２，４２ひいては両後輪４０，４０は一体で取り出し、格納される。後輪ステー４２の回動支軸４１は、シートフレーム２０のシート受け部２１の側部に沿って移動可能に支持されている。これについては後述する。
後輪ステー４２の長手方向ほぼ中間位置と前輪ステー３２の上端部は連結リンク３５により連結されている。連結リンク３５の一端側は支軸３５ａを介して前輪ステー３２の上端部に回転可能に連結され、他端側は支軸３５ｂを介して後輪ステー４２の長手方向ほぼ中間位置に回転可能に連結されている。
また、後輪ステー４２には、上記支軸３５ｂを介して固定リンク４３の一端が回転可能に連結されている。この固定リンク４３の他端側は、支軸４３ａを介してシートフレーム２０のシート受け部２１の後部に回転可能に連結されている。
【００１４】
次に、後輪ステー４２を回動支持する回動支軸４１は、回動支軸移動装置５０によりシートフレーム２０のシート受け部２１の側部に沿って移動可能に設けられている。回動支軸移動装置５０の詳細が図８に示されている。シート受け部２１の前部には駆動モータ５１が取り付けられている。この駆動モータ５１の前部および後部の双方から出力軸５１ａ，５１ｂが突き出されている。両出力軸５１ａ，５１ｂは一体で正転または逆転する。両出力軸５１ａ，５１ｂの出力する回転動力は、シート受け部２１の前角部に取り付けた中間伝達ブロック５２，５２を経てそれぞれねじ軸５３に伝達される。両ねじ軸５３，５３の先端側は、シート受け部２１の左右側部に固定した支持ブロック５４，５４にそれぞれ回転自在に支持されている。また、両ねじ軸５３，５３にはそれぞれナットブロック５５が噛み合い状態で装着されている。このナットブロック５５に上記回動支軸４１が固定されている。このため、駆動モータ５１が起動すると、出力軸５１ａ，５１ｂおよびねじ軸５３，５３の回転により左右のナットブロック５５，５５が同じ方向へ同じ速度で同期して移動し、これにより両回動支軸４１，４１がシート受け部２１の側部に沿って移動する。
【００１５】
後輪ステー４２，４２の回動支軸４１，４１がシート受け部２１の側部に沿って前側（図７において左側）へ同期して移動すると、両後輪ステー４２，４２の長手方向ほぼ中途位置にそれぞれ固定リンク４３が連結されているため、両後輪ステー４２，４２は、図７中二点鎖線で示すようにそれぞれ当該回動支軸４１に対して上方（図において反時計回り方向）に回動し、これにより後輪４０，４０が上方へ変位する。なお、この時、固定リンク４３は、支軸４３ａを中心にして図示時計回り方向に回動する。回動支軸移動装置５０により回動支軸４１，４１が前進端まで移動すると、後輪４０，４０はシートフレーム２０の後端部付近（シートクッション１１ａの座面の後ろ側）に格納される。
一方、後輪ステー４２，４２が上方へ回動すると、連結リンク３５が、支軸３５ａを中心にして図示反時計回り方向へ若干回転しながら前方へ変位する。このため、前輪ステー３２，３２がそれぞれ回動支軸３１を中心にして図示反時計回り方向に回動し、これにより前輪３０，３０が上方へ変位する。後輪ステー４２，４２の回動支軸４１，４１が前進端まで移動すると、連結リンク３５，３５が図中二点鎖線で示す位置まで変位し、これにより前輪３０，３０が図中二点鎖線で示す位置に格納される。
【００１６】
このように、前輪３０，３０のみならず、後輪４０，４０が後輪ステー４２，４２の回動支軸４１，４１に対して後ろ側へ格納されるので、前輪３０，３０および後輪４０，４０をそれぞれシートフレーム２０の前後方向中程から後ろ側に至る範囲に格納することができる。これによれば、着座者から見て比較的邪魔にならない部位に前輪３０，３０および後輪４０，４０を格納することができるので、これらを従来よりも高い位置まで変位させて格納することができ、これにより格納状態において、シートフレーム２０の下方に必要な前後輪３０，３０、４０，４０の格納スペースを従来よりも小さくすることができる。従来、後輪はシートフレームの後部に回動可能に支持した後輪ステーを前方（図７において時計回り方向）に回動させて格納する構成であったので、後輪は後輪ステーの回動支軸に対して前側すなわちシートフレームの前側へ格納される構成となっていた。このため、着座者の着座時および乗り移り時の邪魔にならないようにする必要から、後輪をシートフレームに対してあまり高い位置に格納することができず、従ってシートフレームの下方へ大きく張り出した位置に留めて格納する必要があり、その結果シートフレームの下側に大きな格納スペースを必要としていた。また、通常は前輪よりも大径に設定される後輪が着座者から見て前側に格納される構成であったので、この点でもシートフレームの下側に大きな格納スペースを必要としていた。
【００１７】
以上のようにして前後連動して格納された前輪３０，３０および後輪４０，４０は、回動支軸移動装置５０の駆動モータ５１を逆転方向に起動することにより、下方へ取り出すことができる。駆動モータ５１が逆転すると、両ナットブロック５５，５５が後ろ側へ移動し、これにより後輪ステー４２，４２の回動支軸４１，４１がシート受け部２１の側部に沿って前側から後ろ側へ変位する。両後輪ステー４２，４２の長手方向ほぼ中間位置には固定リンク４３，４３が連結されているので、回動支軸４１，４１が後ろ側へ移動すると、両後輪ステー４２，４２は、回動支軸４１に対して時計回り方向へ回動し、これにより両後輪４０，４０が下方へ取り出される。また、回動支軸４１，４１が後ろ側へ移動しながら両後輪ステー４２，４２が時計回り方向に回動すると、連結リンク３５，３５がそれぞれ支軸３５ａを中心にして若干時計回り方向に回転しながら後ろ側へ変位する。このため、前輪ステー３２，３２がそれぞれ回動支軸３１を中心にして時計回り方向に回動し、これにより両前輪３０，３０が下方へ取り出される。
【００１８】
以上のように構成されたシート装置１０のシート受け部２１の下面に、前記したシート移動装置１００のシート連結フレーム１５０が連結されて、当該シート装置１０がシート移動装置１００に連結される。図９に示すようにシート受け部２１の後部には、連結プレート６０が下方へ張り出すように設けられている。この連結プレート６０には２つの逆Ｖ字形の連結凹部６１，６１が下方に開口する向きで形成されている。両連結凹部６１，６１の間隔は、シート連結フレーム１５０の左右幅に一致している。両連結凹部６１，６１の口元には、下側ほど間口が大きくなる向きに傾斜する案内傾斜部６１ａが設けられている。
シート連結フレーム１５０がシート受け部２１の下方に入り込むように当該シート装置１０を後退させ、然る後シート移動装置１００を上昇側に作動させると、シート連結フレーム１５０が両連結凹部６１，６１内に入り込むとともにシート受け部２１の下面側に当接され、これによりシート装置１０がシート連結フレーム１５０ひいてはシート移動装置１００に対して位置決めされた状態で連結される。シート移動装置１００の上昇側への作動は、車幅方向スライド用の電動モータ１３４ｂを逆転させて四節リンク機構１３３，１３３を上方へ回動させることによりなされる。
【００１９】
その後、シート移動装置１００がさらに上昇側に作動することにより、シート装置１０の前後輪３０，３０、４０，４０が路面から浮き上がり、然る後、前後の車輪３０，３０、４０，４０が前記したように回動支軸移動装置５０の作動により格納される。
前後の車輪３０，３０、４０，４０を格納した後、車幅方向スライド用の電動モータ１３４ｂが再度逆転して両四節リンク機構１３３，１３３が車室内側へ後退しつつ上昇し、これによりシート装置１０が上昇しつつ室内側へ戻される。この状態が図４→図３に示されている。
次に、補助移動モータ１３７が逆転してシート連結フレーム１５０およびシート装置１０が室内側へスライドされ、これにより補助移動機構１４０が原位置に戻される。この状態が図３→図２に示されている。こうしてシート装置１０が車室内に戻された後、回転機構１２０および前後方向移動機構１１０によりシート装置１０が車両後方へ移動しながらドア開口部Ｋに向いた位置から車両正面向きの位置まで回転する。以上で、シート装置１０は車椅子として使用する車室外から車室内の所定位置まで移動され、これにより車室内の乗員用座席として使用される。この間、着座者はシート装置１０に着座した状態のままでよいので、車両への乗降を極めて楽に行うことができる。逆に、シート装置１０を車室内から車室外へ移動させる際には上記と逆の手順により行われる。
【００２０】
以上説明した本実施形態の車両用シート１によれば、シート装置１０において、後輪格納時には、後輪ステー４２，４２の回動支軸４１，４１がシートフレーム２０の前側へ移動して、後輪４０，４０が後輪ステー４２，４２の回動支軸４１，４１に対して後ろ側（着座者にとって比較的邪魔にならない位置）に格納されるので、後輪４０，４０を従来よりも高い位置にまで上昇させて格納することができ、従って従来のようにシート本体１１の下側に大きな格納スペースを確保する必要がない。このため、当該シート装置１０を車室内へ移動させた状態における着座高さ（いわゆるヒップポイントＨＰ）を従来よりも低く設定して他のシートと同等の高さに格納することができ、これにより着座者の孤立感をなくすことができる。
また、前輪ステー３２を後ろ側へ回動させて前輪３０を前輪ステー３２の回動支軸３１に対して後ろ側へ格納するとともに、後輪ステー４２も後ろ側へ回動させて後輪４０を後輪ステー４２の回動支軸４１に対して後ろ側へ格納する構成であり、これにより図７に示すように前輪３０と後輪４０が側面から見て相互に重なり合わない位置に格納する構成となっている。このため、前輪３０，３０の左右間隔を後輪４０，４０の左右間隔と同じ若しくは同等の寸法に設定することができ、これにより前輪の左右間隔を従来よりも大きくして当該シート装置１０を車室外において車椅子として用いる際の当該シート装置１０の走行安定性を高めることができる。
【００２１】
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、シート移動装置１００において、車幅方向移動機構１３０および補助移動機構１４０は省略することができる。また、左右一対の四節リンク機構１３３，１３３をその支点１３３ｃ，１３３ｄを移動させることにより上下に傾動させる構成としたが、この種のリンク機構に代えて水平方向移動機構と昇降機構を組み合わせることによりシート装置１０に対して車幅方向の移動および上下動を与える構成としてもよい。
また、前後輪３０，３０、４０，４０の取り出し格納を回動支軸移動装置５０により行う電動式で説明したが、手動により回動支軸４１，４１をシートフレーム２０の前側へ移動させながら後輪ステー４２，４２を上方へ回動させる手動式としてもよい。この場合は、当該シート装置１０のコストを大幅に低減することができる。
【００２２】
さらに、前後輪３０，３０、４０，４０の格納構造についても、前記説明した第１実施形態に代えて例えば図１０に示すような構成（第２実施形態）とすることができる。前輪３０，３０の支持構造については第１実施形態と同様であるので、同位の符号を用いてその説明を省略する。後輪４０，４０はそれぞれ後輪ステー７０の下端側に回転可能に支持されている。この後輪ステー７０は図示するように上端側がＬ字形に湾曲している。この後輪ステー７０の上端部と下端部は補助ステー７２により連結されている。この補助ステー７２によって後輪ステー７０の強度（曲げ剛性）が確保されている。この補助ステー７２は、図示するようにほぼ直線形状を有している。
この後輪ステー７０，７０は、シートフレーム２０の側部に一定の間隔をおいて回転可能に設けたガイドローラー７１，７１に挟まれている。また、後輪ステー７０，７０の上端は、それぞれ回動支軸７３を介してシートフレーム２０に対して回転可能に支持されている。この両回動支軸７３，７３は、前記した回動支軸移動装置５０によりシートフレーム２０の前後方向に移動可能に設けられている。
上記補助ステー７２の長手方向ほぼ中央と前輪ステー３２の上端が連結リンク３５を介して連結されている。連結リンク３５の一端側は支軸３５ａを介して前輪ステー３２の上端に回転可能に連結されている。連結リンク３５の他端側は支軸３５ｂを介して補助ステー７２の長手方向ほぼ中央に回転可能に連結されている。
【００２３】
以上説明した第２実施形態の構成によれば、回動支軸移動装置５０により回動支軸７３，７３がシートフレーム２０の側部に沿って前側へ移動すると、後輪ステー７０，７０がその湾曲部７０ａ，７０ａのガイドローラー７１，７１による挟み込み作用により回動支軸７３を中心にして上方へ回動しながら前方へ移動する。回動支軸７３が前端位置まで移動した状態が図７において二点鎖線で示されている。回動支軸７３，７３が前端位置まで移動すると、後輪４０，４０は第１実施形態と同様シートフレーム２０の後ろ側であって、比較的着座者に邪魔にならない部位（シートクッション１１ａとシートバック１１ｂの連結部付近、またはリクライニング機構部付近）に格納される。
また、後輪ステー７０，７０の前方への移動により連結リンク３５が前方へ移動することにより前輪ステー３２が回動支軸３１を中心にして上方へ回動し、これにより前輪３０が第１実施形態と同様シートフレーム２０の前後方向中程から後部に至る範囲に格納される。
このように第２実施形態の車輪格納構造によっても、後輪４０，４０がシートフレーム２０の後ろ側であって着座者にとって比較的邪魔にならない位置に格納されるので、従来よりも高い位置まで上昇させて格納することができ、これによりシート本体１１の下側に必要な格納スペースを従来よりも小さくすることができる。このことから、第２実施形態の格納構造によってもシート装置１０の車室内における設置高さを従来よりも低くして着座者を他の座席の着座者と同等の高さに着座させることでき、これによりシート装置１０の着座者が孤立感を抱くことをなくすことができる。
【００２４】
次に、前後輪３０，３０、４０，４０の格納構造についてはさらに変更を加えることができる。図１１〜図１３には第３実施形態の格納構造が示されている。前後輪３０，３０、４０，４０の格納構造以外の構成については前記第１、第２実施形態と同様で足りるので、同位の符号を用いてその説明を省略する。図１２は、前後輪３０，３０、４０，４０が取り出された状態を示し、図１３は、前後輪３０，３０、４０，４０が格納された状態を示している。
図１２に示すようにシートフレーム２０のシート受け部２００の両側部には、それぞれ前輪ステー２０１と後輪ステー２０２が取り付けられている。図示するように前輪ステー２０１は概ねＬ字型に屈曲した形状を有しており、そのほぼ中央部が支軸２０３によりシート受け部２００の前部に上下に回動可能に支持されている。一方、後輪ステー２０２は概ね「く」字形に屈曲しており、そのほぼ中央部が支軸２０４によりシート受け部２００の後部に上下に回動可能に支持されている。
前輪ステー２０１の下端部には、首振り自在な前輪ホルダー２０５を介して前輪３０が回転可能に取り付けられている。後輪ステー２０２の下端部にはホイールブラケット２０６を介して後輪４０が回転自在に支持されている。このホイールブラケット２０６は後輪支持部からさらに後方へ延びており、この後方へ延びた部分２０６ａの先端下面側には補助輪２０８がブラケット２０７を介して回転自在に支持されている。図示するように後輪４０の取り出し状態（接地状態）において、この補助輪２０８は路面からわずかに浮いた位置に位置するようその取り付け位置および径（ホイール径）が設定されている。この補助輪２０８は、当該シート装置１０が後方へ傾いた時に接地し、これにより当該シート装置１０が後方へ転倒することが防止される。従って、この補助輪２０８は、当該シート装置１０の後方転倒防止機能を備えている。
【００２５】
後輪ステー２０２の上端部には引っ張りばね２０９の一端２０９ａが引掛けられている。この引っ張りばね２０９の他端２０９ｂは、シート受け部２００の下面から下方へ突き出す状態に取り付けられたブラケット２１０の先端に引き掛けられている。この引っ張りばね２０９によって、後輪ステー２０２は常時格納方向（図１２において反時計回り方向）に付勢されている。
後輪ステー２０２の上端部には、支軸２１１を介して連結リンク２１２の後端が相互に回転自在に連結されている。この連結リンク２１２の前端は、支軸２１３を介して前輪ステー２０１の上端部に相互に回転自在に連結されている。
後輪ステー２０２の下部には支軸２１４を介して作動リンク２１５の一端が相互に回転自在に連結されている。この作動リンク２１５の他端は、支軸２１６を介してブラケット２１７に回転自在に連結されている。
図１１に示すようにこのブラケット２１７は、シート受け部２００の側部に沿って移動可能に設けたスライダ２１８の下面に取り付けられている。スライダ２１８は、シート受け部２００の左右側部を構成する断面矩形の側枠部２００Ｒ，２００Ｌの内部に前後方向へ移動可能に収容されている。このスライダ２１８の下面と側枠部２００Ｒ（２００Ｌ）の下面との間、およびスライダ２１８の上面と側枠部２００Ｒ（２００Ｌ）の上面との間には、それぞれ摺動性の高いライナ２１８ａ〜２１８ａが介装されている。このライナ２１８ａ〜２１８ａにより、両スライダ２１８，２１８が側枠部２００Ｒ，２００Ｌ内においてガタツキなくスムーズに移動するようになっている。
両側枠部２００Ｒ，２００Ｌの下面には、それぞれ窓部２００ａが設けられており、この窓部２００ａからブラケット２１７が下方へ突き出されている。
【００２６】
スライダ２１８の内部にはナット２１９が固定されている。このナット２１９には、ねじ軸２２０がねじ込まれている。このねじ軸２２０は、前記した回動支軸移動装置５０におけるねじ軸５３と同様の機構により回転する（図８参照）。すなわち、シート受け部２００の前部に取り付けた駆動モータ５１により出力軸５１ａ，５１ｂが回転し、この回転出力が中間伝達ブロック５２，５２を経てそれぞれねじ軸２２０，２２０が正転および逆転方向に回転する。図１１では、中間伝達ブロック５２のみが示されている。
両ねじ軸２２０，２２０が同期して回転することにより、左右一対のスライダ２１８，２１８が前後方向に移動し、これによりブラケット２１７，２１７がそれぞれ窓部２００ａの範囲において前後に移動する。
以上のように構成した第３実施形態の格納構造によれば、図１２に示すように前後輪３０，３０、４０，４０を取り出して接地させた状態において、当該シート装置１０をシート移動装置１００に連結し、然る後シート移動装置１００の上昇側への作動により当該シート装置１０を上昇させる。シート装置１０の上昇過程において、駆動モータ５１を逆転側（格納側）へ起動させることにより前後輪３０，３０、４０，４０が格納される。
駆動モータ５１が格納側に起動すると、左右のねじ軸２２０，２２０の回転により左右それぞれにおいてスライダ２１８が後ろ側（図１１において右側）へ後退する。スライダ２１８の後退によりブラケット２１７が後退し、これにより作動リンク２１５が支軸２１６を中心にして上方（図１２において反時計回り方向）へ回動しつつ後方へ移動する。作動リンク２１５が上方へ回動することにより支軸２１４が上方へ変位し、これにより後輪ステー２０２が支軸２０４を中心にして上方へ回動する。後輪ステー２０２が上方へ回動することにより後輪４０が上方へ格納される。
【００２７】
ここで、前記したように後輪ステー２０２は、引っ張りばね２０９によって常時格納方向（上方）に付勢されている。このため、後輪ステー２０２の上方への回動動作は、駆動モータ５１の出力による作動リンク２１５の移動動作に加えて引っ張りばね２０９の付勢力が作用することによりなされ、これにより後輪格納時における駆動モータ５１の負荷が低減される。
一方、後輪ステー２０２が上方へ回動して、その上端部（支軸２１１）が前側へ変位し始めると、連結リンク２１２が前側へ変位し始め、これにより支軸２１３を介して前輪ステー２０１が支軸２０３を中心にして上方（図１２において反時計回り方向）へ回動し始める。前輪ステー２０１が上方へ回動することにより前輪３０が上方へ格納される。
【００２８】
スライダ２１８が移動範囲の後端位置まで移動すると、前輪３０，３０および後輪４０，４０が格納位置に格納された状態となる。この状態が図１３に示されている。この格納状態では、前輪３０，３０がそれぞれシートクッション１１ａの左右側方に格納され、後輪４０，４０がそれぞれシートクッション１１ａの後部側方に格納される。
逆に、この格納状態から駆動モータ５１を取り出し側に逆転させると、左右それぞれにおいてスライダ２１８が前側へ移動し、これにより作動リンク２１５が支軸２１６を中心にして下方へ回動しつつ前側に移動する。作動リンク２５１が下方へ回動しつつ前側へ移動すると、後輪ステー２０２が支軸２０４を中心にして下方（図１３において時計回り方向）へ回動し、これにより後輪４０が取り出される。また、後輪ステー２０２が下方へ回動するとその上端部（支軸２１１）が後ろ側へ変位し、これにより連結リンク２１２が後ろ側へ変位する。連結リンク２１２が後ろ側へ変位すると、前輪ステー２０１が支軸２０３を中心にして下方に回動し、これにより前輪３０が取り出される。
【００２９】
以上のように構成した第３実施形態の格納構造によっても、後輪４０，４０がシート本体１１の後ろ側であって着座者にとって比較的邪魔にならない位置に格納されるので、この後輪４０，４０を従来よりも高い位置まで上昇させて格納することができ、これによりシート本体１１の下側に必要な格納スペースを従来よりも小さくすることができる。このことから、シート装置１０の車室内における着座高さ（いわゆるヒップポイントＨＰ）を従来よりも低くして着座者を他の座席の着座者と同等の高さに着座させることでき、これによりシート装置１０の着座者が車室内において特別扱いを受けているという孤立感を抱くことをなくすことができる。
また、第３実施形態の格納構造によっても、前輪３０，３０および後輪４０，４０がそれぞれシートクッション１１ａの側方に格納される構成であるので、前輪３０，３０のトレッドを後輪４０，４０とほぼ同等に設定することができ、これにより車椅子として単独で使用する際における当該シート装置１０の走行安定性を高めることができる。
さらに、後方転倒防止用の補助輪２０８，２０８が、後輪４０，４０を支持するホイールブラケット２０６に支持されている。このため、この補助輪２０８，２０８は、後輪４０，４０と一体で格納、取り出しされる。この構成によれば、当該補助輪２０８，２０８の格納し忘れを確実に防止することができるので、当該シート装置１０の車室内への移動の際に補助輪２０８，２０８が車両ボディ等に干渉することを防止することができる。また、補助輪２０８，２０８は、後輪４０，４０とともに一体で取り出されるので、当該補助輪２０８，２０８を格納したままシート装置１０を接地させることがなく、これにより当該補助輪２０８，２０８を確実に機能させることができる。
また、連結リンク２１２を介して前後輪３０，３０、４０，４０が連動して格納され、かつ取り出されるので単一の駆動源（駆動モータ５１）により当該前後輪３０，３０、４０，４０の格納、取り出しを迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】車両用シートを助手席に備えた車両の平面図である。
【図２】図１において矢印（２）方向から見た車両用シートの後面図である。本図は、シート本体がドア開口部側に向けられた状態を示している。
【図３】同じく車両用シートの後面図である。本図は、シート装置が補助移動機構により車室外側へ移動した状態を示している。
【図４】同じく車両用シートの後面図である。本図は、シート装置が車幅方向移動機構により車室外側へ移動し、かつ路面に近い位置に下降した状態を示している。
【図５】車幅方向移動機構および補助移動機構の斜視図である。
【図６】シート装置を単独で示す斜視図である。本図では、シート本体が二点鎖線で示されている。
【図７】シート装置の側面図であって、第１実施形態の前後輪の格納構造を示す図である。
【図８】シートフレームの平面図であって、回動支軸移動装置の平面図である。
【図９】シート装置の後面図である。
【図１０】シート装置の側面図であって、第２実施形態の前後輪の格納構造を示す図である。
【図１１】第３実施形態の車輪格納構造を示す図であって、シート受け部の側枠内部を示す断面図である。
【図１２】第３実施形態の車輪格納構造を示す図であって、シート装置の側面図である。本図は、前後輪が取り出された状態を示している。
【図１３】第３実施形態の車輪格納構造を示す図であって、シート装置の側面図である。本図は、前後輪が格納された状態を示している。
【符号の説明】
Ｍ…車両、Ｆ…フロア
１…車両用シート
１０…シート装置
１１…シート本体
２０…シートフレーム
２１…シート受け部
３０…前輪
４０…後輪
４１…回動支軸、４２…後輪ステー
４３…固定リンク
５０…回動支軸移動装置
７０…後輪ステー（第２実施形態）、７０ａ…湾曲部
７１…ガイドローラー
１００…シート移動装置
１１０…前後方向移動機構
１２０…回転機構
１３０…車幅方向移動機構
１３３…四節リンク機構
１４０…補助移動機構
１５０…シート連結フレーム
２００…シート受け部、２００Ｒ…右側の側枠部、２００Ｌ…左側の側枠部
２００ａ…側枠部の窓部
２０１…前輪ステー
２０２…後輪ステー（第３実施形態）
２０３…前輪ステーの支軸
２０４…後輪ステーの支軸
２０６…ホイールブラケット
２０８…補助輪
２０９…引っ張りばね
２１２…連結リンク
２１５…作動リンク
２１８…スライダ
２１９…ナット
２２０…ねじ軸[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle seat in which a disabled person or an elderly person (hereinafter simply referred to as a seated person) can easily get on and off the vehicle.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of sheet, for example, a sheet disclosed in Japanese Patent No. 3127901 has been provided. This conventional vehicle seat includes a seat body and front and rear wheels, and a seat device that can be used alone as a wheelchair, and for connecting the seat device to move between the vehicle interior and the exterior of the vehicle interior. It is equipped with a seat moving device, and a seated person can get on and off the vehicle while seated on the seat body, and can be diverted as a wheelchair if it is separated from the seat moving device. As a result, not only getting on and off the vehicle but also moving outside the passenger compartment was easy.
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 3127901
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 6-144091
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional vehicle seat has the following problems to be improved. That is, in the conventional seat device, the front and rear wheel support structure supports the front wheel stay pivotably on the front side of the seat surface, and the rear wheel stay pivotally supports on the rear side of the seat surface, The front wheel stay is rotated backward to store the front wheel, and the rear wheel stay is rotated forward to store the rear wheel. For this reason, the large rear wheel is normally stored in front of the seating surface. Therefore, the rear wheel is stored in a position slightly below the seating surface so that the stored rear wheel does not interfere with the seated person. As a result, the wheel storage space under the seat becomes larger, and the seat body height (sitting height) in the passenger compartment becomes higher than other general seats. Had the problem of feeling isolated.
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a vehicle seat that can reduce the height of a seat body in a passenger compartment by improving the storage structure of a wheel in this type of seat device.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
For this reason, the present invention provides a vehicle seat having the structure described in the above claims.
According to the vehicle seat of the first aspect, when the seat device is moved into the vehicle interior by the seat moving device, the seat device is used as a seat in the vehicle interior. On the other hand, by moving the seat device out of the passenger compartment by the seat moving device, the seat device is separated from the seat moving device and used as a wheelchair.
When the seat device is used as a wheelchair outside the passenger compartment, the front wheel stay and the rear wheel stay are rotated downward, and the front and rear wheels are taken out below the seat surface. On the other hand, when the front and rear wheels are stored in order to move the seat device into the passenger compartment by the seat moving device, the rear wheel is stored behind the pivot of the rear wheel stay. For this reason, the rear wheel can be stored behind the seat surface, for example, in the vicinity of the connecting portion of the seat cushion and the seat back (near the side of the reclining mechanism portion).
[0006]
In this way, the rear wheel, which is usually larger in diameter than the front wheel, is stored at a position behind the seat surface and relatively unobtrusive to the seated person, so the rear wheel is higher than the conventional wheel with respect to the seat surface. The wheel can be stored in the position, and thus the wheel storage space below the seating surface can be made smaller than in the prior art. According to this, the seating height of the seat device in the passenger compartment can be lowered, and by extension, the seating surface height of the seat device is set to be equal to that of other general seats, so that the seated person can feel isolated. Will not be held.
Further, since the rear wheel stay is configured to be pivoted upward while moving the pivot shaft with respect to the seat body to the front side of the seat surface, the rear wheel is stored behind the seat surface. Unlike the configuration in which the telescopic stay is folded and stored as disclosed in the Japanese Patent Publication, it is only necessary to set one rear wheel stay for one rear wheel. Since the storage space can be set compactly, the height of the seating surface in the passenger compartment can be set low also in this respect.
[0007]
According to the second aspect of the vehicle seat, the rear wheel stay pivots upward as the rear wheel side pivot shaft is moved forward by the pivot shaft moving device, whereby the rear wheel is stored. The Therefore, the rear wheel retracting operation is automatically performed by the rotation support shaft moving device, so that the rear wheel taking out and retracting operation can be easily performed as compared with the manual configuration.
According to the vehicle seat according to claim 3 or the vehicle seat according to claim 4, the rear wheel stay can be rotated to the rear side with a simple configuration, which greatly increases the cost or complicates the structure. The above-described effects can be obtained without incurring.
According to the vehicle seat of the fifth aspect, the front and rear wheels can be easily taken out and stored.
According to the vehicle seat of the sixth aspect, since the left-right distance (tread) of the front wheels can be set to be equal to the left-right distance of the rear wheels, the seat device when the seat device is used as a wheelchair outside the passenger compartment. Travel stability can be improved. On the other hand, when the front wheel and the rear wheel are stored in a position where they overlap each other when viewed from the side of the seat body (side view), the left and right intervals between the front wheels are reduced and stored between the left and right rear wheels. It is conceivable to have a configuration. In this case, since the left-right distance between the front wheels is smaller than the left-right distance between the rear wheels, the running stability when using the seat device as a wheelchair is lower than when the left-right distance between the front and rear wheels is set equal. .
On the other hand, in the front and rear wheel storage structure, the front wheel stay is rotated backward as in the conventional case, so that the front wheel is stored rearward with respect to the rotation support shaft of the front wheel stay and the rear wheel stay is rotated forward. When the rear wheel is configured to be stored in the front side with respect to the rotation support shaft of the rear wheel stay, the front and rear in the retracted state are related to the front and rear dimensions of the seat device or the length of the stay of the front and rear wheels. In many cases, these wheels overlap each other in side view. In this regard, according to the configuration of the sixth aspect, the front wheel rotates the front wheel stay rearward and is stored rearward with respect to the rotation support shaft of the front wheel stay, and the rear wheel moves the rear wheel stay rearward. Therefore, it is easy to adopt a configuration in which the front and rear wheels are stored in positions that do not overlap with each other when viewed from the side in the stored state.
According to the vehicle seat of claim 7, when the slider is moved rearward, the lower end side of the rear wheel stay is displaced rearward via the operation link while rotating rearward, whereby the rear wheel is moved to the seat cushion and the seat. Since it is stored in the vicinity of the connecting portion of the back, the same effect as the case of the configuration according to claim 1 can be obtained. In this configuration, the rear wheel stay is different from the configuration according to claim 1 in that the rear wheel stay rotates up and down without moving its center of rotation.
According to the vehicle seat of the eighth aspect, since the front wheel and the rear wheel are stored and taken out in conjunction with each other, the front wheel and the rear wheel can be quickly stored and taken out.
According to the vehicle seat of the ninth aspect, the auxiliary wheel prevents the seat device from falling backward, and the auxiliary wheel is stored and taken out together with the rear wheel. It is possible to prevent the damage and the like from being prevented, and to prevent the auxiliary wheel from being forgotten to be taken out and to make the auxiliary wheel function reliably.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 shows a vehicle M provided with a vehicle seat 1 of the present embodiment. In the present embodiment, as illustrated, a case where the vehicle seat 1 is applied to a passenger seat is illustrated.
The vehicle seat 1 is provided with wheels and can be used as a wheelchair outside the passenger compartment. The seat device 10 is used as a seat for a passenger to sit in the passenger compartment, and the seat device 10 is disposed outside the passenger compartment from the passenger compartment. A seat moving device 100 for moving the vehicle from the outside of the vehicle compartment to the inside of the vehicle compartment is provided. The seat device 10 is installed in the vehicle interior in a state of being connected to the seat moving device 100. The vehicle seat 1 of this example is characterized by the wheel storage structure of the seat device 10. The sheet apparatus 10 will be described later. First, the sheet moving apparatus 100 will be described.
2 to 4 show details of the sheet moving apparatus 100. The seat moving device 100 includes a front-rear direction moving mechanism 110 that moves the seat device 10 in the vehicle front-rear direction, and a position facing the front of the vehicle and a position facing the door opening as viewed from the seated person. , And a vehicle width direction moving mechanism 130 that moves the seat device 10 facing the door opening K side to the outside of the passenger compartment.
[0009]
Hereinafter, the mechanisms 110, 120, and 130 of the sheet moving apparatus 100 will be described. A fixed base 111 is attached to the floor F of the vehicle M. On the upper surface of the fixed base 111, a longitudinal slide base 113 is provided so as to be slidable in the longitudinal direction of the vehicle via guide rails 112, 112 attached in parallel to the longitudinal direction of the vehicle. Between the fixed base 111 and the front / rear direction slide base 113, a front / rear slide motor 114a, a screw shaft 114b, and a nut 114c engaged therewith are interposed. The front / rear slide motor 114 a and the screw shaft 114 b are attached to the fixed base 111, and the nut 114 c is attached to the front / rear direction slide base 113. For this reason, when the front / rear slide motor 114a is activated, the screw shaft 114b rotates, whereby the front / rear direction slide base 113 moves forward or backward (in a direction perpendicular to the plane of the paper).
The rotation mechanism 120 has an outer ring 121 and an inner ring 122 that are coaxially and rotatably combined with each other. The outer ring 121 is fixed to the upper surface of the longitudinal slide base 113, and the inner ring 122 is fixed to the lower surface of the rotation base 131 of the vehicle width direction moving mechanism 130. An electric motor for rotation driving (rotary motor 123) is attached to the upper surface of the front-rear direction slide base 113. The rotation output of the rotary motor 123 is transmitted to the inner ring 122 via a gear transmission mechanism (not shown), whereby the rotation base 131 and thus the vehicle width direction moving mechanism 130 and the seat device 10 rotate as a unit.
[0010]
Next, details of the vehicle width direction moving mechanism 130 and the auxiliary moving mechanism 140 are shown in FIG. The vehicle width direction moving mechanism 130 includes the rotation base 131 and a vehicle width direction slide base 132 that slides relative to the rotation base 131. The vehicle width direction slide base 132 is slidably supported via slide rails 132a and 132a attached to the rotary base 131 in parallel with each other. The slide rails 132a and 132a are positioned parallel to each other along the vehicle front-rear direction when the seat device 10 is facing the front of the vehicle, and along the vehicle width direction when the seat device 10 is directed toward the door opening. It will be in the state located mutually substantially parallel.
A vehicle width direction drive device 134 having an electric motor 134b for sliding in the vehicle width direction and a screw shaft 134a is interposed between the vehicle width direction slide base 132 and the rotation base 131. An electric motor 134b is attached to the rotation base 131 side, and a screw shaft 134a is rotatably supported. A nut 134c that engages with the screw shaft 134a is attached to the vehicle width direction slide base 132 side. For this reason, when the electric motor 134b is rotated forward or reversely and the screw shaft 134a is rotated with the seat device 10 directed toward the door opening, the vehicle width direction slide base 132 is moved in the vehicle width direction (outdoor or room). Slide inward, left and right in FIGS.
[0011]
A pair of left and right four-bar linkage mechanisms 133 and 133 are attached to the left and right sides of the vehicle width direction slide base 132. Both the four-bar linkage mechanisms 133, 133 are provided with an upper link arm 133a and a lower link arm 133b, respectively. Both link arms 133a and 133b are supported on the side portions of the vehicle width direction slide base 132 so as to be pivotable up and down via support shafts 133c and 133d, respectively. The left and right lower link arms 133b and 133b are placed on arm receiving members 139 and 139 attached to the distal end side of the rotation base 131, and the lower link arms 133b are moved along with the movement of the vehicle width direction slide base 132. 133b are always received by the arm receiving members 139, 139. For this reason, when both the four-bar linkage mechanisms 133, 133 move to the outside of the passenger compartment due to the movement of the vehicle width direction slide base 132, the support shaft 133d of the lower link arm 133b and the arm receiver are received as the moving distance to the outside of the passenger compartment increases. Since the distance from the member 139 is reduced, the upper and lower link arms 133a and 133b rotate downward (counterclockwise in FIGS. 2 to 4) about the support shafts 133c and 133d, respectively. When both the four-bar linkage mechanisms 133 and 133 are rotated downward, an auxiliary movement mechanism 140 and a seat device 10 described later are displaced downward. 4 and 5 show this state.
On the contrary, when both the four-bar linkage mechanisms 133 and 133 move to the vehicle interior side by moving the vehicle width direction slide base 132 toward the vehicle interior side, the support distance of the lower link arm 133b increases as the movement distance to the vehicle interior side increases. Since the distance between the shaft 133d and the arm receiving member 139 is increased, the upper and lower link arms 133a and 133b rotate upward (clockwise in FIGS. 2 to 4) about the support shafts 133c and 133d, respectively. When both the four-bar linkage mechanisms 133 and 133 are rotated upward, the auxiliary movement mechanism 140 and the seat apparatus 10 are lifted upward. 2 and 3 show this state.
In addition, the distance between the fulcrums of each link arm 133a, 133b is appropriately set so that the seating posture is maintained when the seat apparatus 10 is moved up and down.
[0012]
The auxiliary movement mechanism 140 is provided between the distal ends of the pair of left and right four-bar linkage mechanisms 133 and 133. The auxiliary moving mechanism 140 includes an auxiliary base 135. On the side portion of the auxiliary base 135, the tip ends of the upper and lower link arms 133a and 133b of the four-joint link mechanisms 133 and 133 are rotatably supported via support shafts 133e and 133f, respectively.
On the upper surface side of the auxiliary base 135, a rectangular sheet connecting frame 150 is slidably provided. A pair of left and right slide rails 136 and 136 are attached to the lower surface of the seat coupling frame 150. The slide rails 136, 136 are positioned parallel to each other along the vehicle front-rear direction when the seat device 10 is facing the front of the vehicle, and along the vehicle width direction when the seat device 10 is directed toward the door opening. It will be in the state located mutually in parallel. An auxiliary movement electric motor (auxiliary movement motor 137) is attached to the upper surface of the auxiliary base 135, and a screw shaft 138 is rotatably supported. A nut 141 that engages with the screw shaft 138 is attached to the rear end portion of the seat coupling frame 150. Therefore, when the auxiliary movement motor 137 is activated and the screw shaft 138 is rotated in a state where the seat device 10 is directed to the door opening side, the seat coupling frame 150 is moved in the vehicle width direction with respect to the auxiliary base 135 (FIG. 2). Slide in the left-right direction in FIG. The seat device 10 is placed on the seat connection frame 150. Accordingly, the seat device 10 moves in the vehicle width direction in two stages by the vehicle width direction moving mechanism 130 and the auxiliary moving mechanism 140.
In addition, as described above, when both the four-bar linkage mechanisms 133, 133 are moved to the outside of the passenger compartment by the vehicle width direction moving mechanism 130, the upper and lower link arms 133a, 133b rotate in a direction to displace the tip side downward. Then, the auxiliary movement mechanism 140 and, in turn, the seat device 10 moves downward, that is, in a direction approaching the road surface while moving to the outside of the passenger compartment.
On the contrary, when the electric motor 134b for sliding in the vehicle width direction is reversed, the slide base 132 in the vehicle width direction moves backward to the vehicle interior side, thereby causing the four-bar linkage mechanisms 133, 133 to displace the tip side upward. Rotate in the direction. For this reason, the seat apparatus 10 is returned to the vehicle interior side while being displaced upward while drawing an arcuate locus.
[0013]
The sheet device 10 is detachably coupled from the sheet coupling frame 150. FIG. 6 shows the seat device 10 alone (in a state where it is used as a wheelchair). However, in FIG. 6, the sheet body 11 is indicated by a two-dot chain line. The seat device 10 includes a seat body 11 having a seat cushion 11a, a seat back 11b, and a seat frame 20 that supports them, a pair of left and right front wheels 30, 30 and a pair of left and right rear wheels 40, 40 provided on the seat frame 20. I have.
The seat frame 20 includes a seat receiving portion 21 and a pair of left and right handle portions 22 and 22. The handle portions 22 and 22 respectively extend upward from the rear end corner portion of the sheet receiving portion 21. Grip portions 22 a and 22 a are provided at the upper ends of the handle portions 22 and 22 for gripping when a caregiver or the like moves the seat device 10.
Next, the front and rear wheels 30, 30, 40, 40 will be described. The front wheels 30, 30 and the rear wheels 40, 40 are provided symmetrically. FIG. 7 shows a support structure for the left and right front and rear wheels 30 and 40 as viewed from the seated person. First, a front wheel stay 32 is supported by a front corner of the seat receiving portion 21 of the seat frame 20 via a pivot support shaft 31 so as to be pivotable up and down. A front wheel holder 33 that can swing freely is attached to the lower end of the front wheel stay 32. The front wheel 30 is rotatably supported by the front wheel holder 33. The left and right front wheel stays 32, 32 are connected by a connecting bar 34. Therefore, both the front wheel stays 32, 32 and, therefore, both the front wheels 30, 30 are taken out and stored together.
On the other hand, a rear wheel stay 42 is supported on a side portion of the seat receiving portion 21 of the seat frame 20 via a pivot support shaft 41 so as to be pivotable up and down. The rear wheel 40 is rotatably supported on the lower end portion of the rear wheel stay 42. Both rear wheel stays 42 are connected by a connecting bar 44. Accordingly, both rear wheel stays 42 and 42 and thus both rear wheels 40 and 40 are taken out and stored together. The rotation support shaft 41 of the rear wheel stay 42 is supported so as to be movable along the side portion of the seat receiving portion 21 of the seat frame 20. This will be described later.
A substantially intermediate position in the longitudinal direction of the rear wheel stay 42 and the upper end portion of the front wheel stay 32 are connected by a connection link 35. One end side of the connecting link 35 is rotatably connected to the upper end portion of the front wheel stay 32 via a support shaft 35a, and the other end side is rotatable to a substantially intermediate position in the longitudinal direction of the rear wheel stay 42 via a support shaft 35b. It is connected.
In addition, one end of a fixed link 43 is rotatably connected to the rear wheel stay 42 via the support shaft 35b. The other end side of the fixed link 43 is rotatably connected to the rear portion of the seat receiving portion 21 of the seat frame 20 via a support shaft 43a.
[0014]
Next, the rotation support shaft 41 that rotatably supports the rear wheel stay 42 is provided so as to be movable along the side portion of the seat receiving portion 21 of the seat frame 20 by the rotation support shaft moving device 50. The details of the rotation spindle moving device 50 are shown in FIG. A drive motor 51 is attached to the front portion of the sheet receiving portion 21. Output shafts 51 a and 51 b protrude from both the front and rear portions of the drive motor 51. Both output shafts 51a and 51b are rotated in the normal direction or in the reverse direction. Rotational power output from both output shafts 51 a and 51 b is transmitted to the screw shaft 53 through intermediate transmission blocks 52 and 52 attached to the front corner portion of the sheet receiving portion 21. The front end sides of both screw shafts 53 and 53 are rotatably supported by support blocks 54 and 54 fixed to the left and right side portions of the sheet receiving portion 21, respectively. Further, a nut block 55 is fitted to each of the screw shafts 53 and 53 in an engaged state. The rotation support shaft 41 is fixed to the nut block 55. For this reason, when the drive motor 51 is started, the left and right nut blocks 55, 55 are moved in the same direction at the same speed by the rotation of the output shafts 51a, 51b and the screw shafts 53, 53. The shafts 41 and 41 move along the side portion of the sheet receiving portion 21.
[0015]
When the pivot support shafts 41, 41 of the rear wheel stays 42, 42 move in synchronization with the front side (left side in FIG. 7) along the side portions of the seat receiving portion 21, the longitudinal directions of both rear wheel stays 42, 42 are substantially the same. Since the fixed link 43 is connected to each other in the middle position, the rear wheel stays 42 and 42 are respectively located above the rotation support shaft 41 (counterclockwise in the figure) as shown by a two-dot chain line in FIG. The rear wheels 40 and 40 are displaced upward. At this time, the fixed link 43 rotates around the support shaft 43a in the clockwise direction in the drawing. When the pivot support shafts 41 and 41 are moved to the forward end by the pivot support shaft moving device 50, the rear wheels 40 and 40 are stored near the rear end portion of the seat frame 20 (the rear side of the seat cushion 11a). The
On the other hand, when the rear wheel stays 42 and 42 are rotated upward, the connecting link 35 is displaced forward while slightly rotating in the counterclockwise direction shown in the figure around the support shaft 35a. For this reason, the front wheel stays 32 and 32 rotate about the rotation support shaft 31 in the counterclockwise direction as shown in the drawing, whereby the front wheels 30 and 30 are displaced upward. When the rotational support shafts 41, 41 of the rear wheel stays 42, 42 move to the forward end, the connecting links 35, 35 are displaced to the positions indicated by the two-dot chain line in the figure, and thereby the front wheels 30, 30 are two points in the figure. Stored at the position indicated by the chain line.
[0016]
Thus, since not only the front wheels 30 and 30 but also the rear wheels 40 and 40 are stored rearward with respect to the rotation support shafts 41 and 41 of the rear wheel stays 42 and 42, the front wheels 30 and 30 and the rear wheels are stored. 40 and 40 can be stored in a range from the middle in the front-rear direction of the seat frame 20 to the rear side. According to this, since the front wheels 30 and 30 and the rear wheels 40 and 40 can be stored in a portion that is relatively unobtrusive when viewed from the seated person, it is possible to store these by displacing them to a higher position than before. Thus, the storage space for the front and rear wheels 30, 30, 40, 40 required below the seat frame 20 in the stored state can be made smaller than in the conventional case. Conventionally, the rear wheel has a structure in which a rear wheel stay supported rotatably at the rear portion of the seat frame is rotated forward (in the clockwise direction in FIG. 7) and stored. It is configured to be stored on the front side of the moving support shaft, that is, on the front side of the seat frame. For this reason, the rear wheel cannot be stored at a very high position with respect to the seat frame, so that it does not interfere with the seating and transfer of the seated person. Therefore, a large storage space is required under the seat frame. In addition, since the rear wheel, which is usually set to have a larger diameter than the front wheel, is stored on the front side when viewed from the seated person, a large storage space is also required on the lower side of the seat frame.
[0017]
The front wheels 30 and 30 and the rear wheels 40 and 40 that are stored in the interlocked manner as described above can be taken out downward by starting the drive motor 51 of the rotation support shaft moving device 50 in the reverse direction. . When the drive motor 51 rotates in the reverse direction, the nut blocks 55 and 55 move to the rear side, so that the rotation support shafts 41 and 41 of the rear wheel stays 42 and 42 are rearward from the front side along the side portion of the seat receiving portion 21. Displace to the side. Since the fixed links 43, 43 are coupled to the middle positions in the longitudinal direction of the rear wheel stays 42, 42, when the pivot support shafts 41, 41 move rearward, the rear wheel stays 42, 42 are It rotates clockwise with respect to the rotation support shaft 41, whereby both rear wheels 40, 40 are taken out downward. Further, when both the rear wheel stays 42 and 42 are rotated in the clockwise direction while the rotation support shafts 41 and 41 are moved rearward, the connecting links 35 and 35 are slightly rotated in the clockwise direction around the support shaft 35a. Displaces backward while rotating to the back. For this reason, the front wheel stays 32, 32 rotate clockwise about the rotation support shaft 31, respectively, whereby both front wheels 30, 30 are taken out downward.
[0018]
The sheet connecting frame 150 of the sheet moving apparatus 100 is connected to the lower surface of the sheet receiving portion 21 of the sheet apparatus 10 configured as described above, and the sheet apparatus 10 is connected to the sheet moving apparatus 100. As shown in FIG. 9, a connecting plate 60 is provided at the rear of the sheet receiving portion 21 so as to protrude downward. In this connection plate 60, two inverted V-shaped connection recesses 61, 61 are formed so as to open downward. The interval between both connecting recesses 61, 61 matches the left-right width of the seat connecting frame 150. A guide inclined portion 61a is provided at the mouth of both the connecting recesses 61 and 61. The guide inclined portion 61a is inclined in a direction in which the front opening increases toward the lower side.
When the sheet apparatus 10 is moved backward so that the sheet connecting frame 150 enters the lower part of the sheet receiving portion 21 and then the sheet moving apparatus 100 is operated to the ascending side, the sheet connecting frame 150 is moved into both the connecting recesses 61 and 61. The sheet apparatus 10 enters and contacts the lower surface side of the sheet receiving portion 21, whereby the sheet apparatus 10 is connected in a state of being positioned with respect to the sheet connection frame 150 and the sheet moving apparatus 100. The upward movement of the seat moving device 100 is performed by rotating the four-link mechanisms 133 and 133 upward by reversing the electric motor 134b for sliding in the vehicle width direction.
[0019]
Thereafter, when the seat moving device 100 is further moved upward, the front and rear wheels 30, 30, 40, 40 of the seat device 10 are lifted off the road surface, and then the front and rear wheels 30, 30, 40, 40 are Thus, it is stored by the operation of the rotation support shaft moving device 50.
After storing the front and rear wheels 30, 30, 40, 40, the electric motor 134 b for sliding in the vehicle width direction is reversely rotated again, and both the four-bar linkage mechanisms 133, 133 are raised while retracting toward the vehicle interior side. The seat device 10 is returned to the indoor side while moving up. This state is shown in FIGS.
Next, the auxiliary movement motor 137 rotates reversely and the seat coupling frame 150 and the seat apparatus 10 are slid to the indoor side, whereby the auxiliary movement mechanism 140 is returned to the original position. This state is shown in FIGS. After the seat device 10 is returned to the vehicle interior in this way, the seat device 10 rotates from the position facing the door opening K to the position facing the front of the vehicle while being moved rearward by the rotation mechanism 120 and the longitudinal movement mechanism 110. . As described above, the seat device 10 is moved from the outside of the passenger compartment used as a wheelchair to a predetermined position in the passenger compartment, thereby being used as a passenger seat in the passenger compartment. During this time, the seated person can remain seated on the seat device 10, so that getting on and off the vehicle can be performed very easily. Conversely, when the seat device 10 is moved from the passenger compartment to the exterior of the passenger compartment, the procedure is reversed.
[0020]
According to the vehicle seat 1 of the present embodiment described above, in the seat device 10, when the rear wheels are stored, the rotational support shafts 41, 41 of the rear wheel stays 42, 42 move to the front side of the seat frame 20, Since the rear wheels 40, 40 are stored behind the rotation support shafts 41, 41 of the rear wheel stays 42, 42 (positions that are relatively unobtrusive for the seated person), the rear wheels 40, 40 are more than conventional. Therefore, it is not necessary to secure a large storage space below the seat body 11 as in the prior art. For this reason, the seating height (so-called hip point HP) when the seat device 10 is moved into the vehicle interior can be set lower than before and stored at the same height as other seats. The sense of isolation of the seated person can be eliminated.
Further, the front wheel stay 32 is rotated rearward to store the front wheel 30 rearward with respect to the rotation support shaft 31 of the front wheel stay 32, and the rear wheel stay 42 is also rotated rearward to rear wheel 40. Is stored rearward with respect to the rotation support shaft 41 of the rear wheel stay 42, and as a result, the front wheel 30 and the rear wheel 40 are stored in positions that do not overlap each other as viewed from the side. It is the composition to do. For this reason, the left-right distance between the front wheels 30, 30 can be set to the same or equivalent dimension as the left-right distance between the rear wheels 40, 40. The traveling stability of the seat device 10 when used as a wheelchair outside the passenger compartment can be enhanced.
[0021]
Various modifications can be made to the embodiment described above. For example, in the seat moving apparatus 100, the vehicle width direction moving mechanism 130 and the auxiliary moving mechanism 140 can be omitted. Further, the pair of left and right four-joint link mechanisms 133, 133 are configured to tilt up and down by moving their fulcrums 133c, 133d, but instead of this type of link mechanism, a horizontal movement mechanism and a lifting mechanism are combined. Thus, the seat device 10 may be configured to move and move up and down in the vehicle width direction.
Further, although the description has been given of the electric type in which the front and rear wheels 30, 30, 40, 40 are taken out and stored by the rotation support shaft moving device 50, the rotation support shafts 41, 41 are manually moved to the front side of the seat frame 20. The rear wheel stays 42 and 42 may be manually operated to rotate upward. In this case, the cost of the sheet device 10 can be significantly reduced.
[0022]
Furthermore, the storage structure of the front and rear wheels 30, 30, 40, 40 can be configured as shown in FIG. 10 (second embodiment) instead of the first embodiment described above, for example. Since the support structure of the front wheels 30 is the same as that of the first embodiment, the description thereof is omitted using the same reference numerals. The rear wheels 40, 40 are rotatably supported on the lower end side of the rear wheel stay 70, respectively. The rear wheel stay 70 is curved in an L shape on the upper end side as shown. The upper and lower ends of the rear wheel stay 70 are connected by an auxiliary stay 72. The auxiliary stay 72 ensures the strength (bending rigidity) of the rear wheel stay 70. The auxiliary stay 72 has a substantially linear shape as shown in the figure.
The rear wheel stays 70, 70 are sandwiched between guide rollers 71, 71 that are rotatably provided at regular intervals on the side of the seat frame 20. Further, the upper ends of the rear wheel stays 70 and 70 are rotatably supported with respect to the seat frame 20 via the rotation support shafts 73, respectively. Both the rotation support shafts 73 are provided so as to be movable in the front-rear direction of the seat frame 20 by the rotation support shaft moving device 50 described above.
A substantially longitudinal center of the auxiliary stay 72 and the upper end of the front wheel stay 32 are connected via a connecting link 35. One end side of the connection link 35 is rotatably connected to the upper end of the front wheel stay 32 via a support shaft 35a. The other end side of the connection link 35 is rotatably connected to the substantially longitudinal center of the auxiliary stay 72 via a support shaft 35b.
[0023]
According to the configuration of the second embodiment described above, when the rotation support shafts 73 and 73 are moved forward along the side portions of the seat frame 20 by the rotation support shaft moving device 50, the rear wheel stays 70 and 70 are moved. The curved portions 70a, 70a are moved forward while rotating upward about the rotation support shaft 73 by the sandwiching action of the guide rollers 71, 71. A state in which the rotation support shaft 73 has moved to the front end position is indicated by a two-dot chain line in FIG. When the pivotal support shafts 73 and 73 move to the front end position, the rear wheels 40 and 40 are on the rear side of the seat frame 20 as in the first embodiment and are relatively unobtrusive to the seated person (the seat cushion 11a and In the vicinity of the connecting portion of the seat back 11b or in the vicinity of the reclining mechanism portion).
Further, when the connecting link 35 moves forward due to the forward movement of the rear wheel stays 70, 70, the front wheel stay 32 rotates upward about the rotational support shaft 31, thereby causing the front wheel 30 to move to the first position. As in the embodiment, the seat frame 20 is stored in a range from the middle in the front-rear direction to the rear.
As described above, even with the wheel storage structure of the second embodiment, the rear wheels 40 and 40 are stored at a position behind the seat frame 20 and relatively unobtrusive to the seated person. The storage space can be raised and the storage space required below the seat body 11 can be made smaller than before. From this, even with the storage structure of the second embodiment, the installation height of the seat device 10 in the passenger compartment can be made lower than before, and the seated person can be seated at the same height as the seated person of other seats, As a result, the seated person of the seat device 10 can be prevented from feeling isolated.
[0024]
Next, the storage structure of the front and rear wheels 30, 30, 40, 40 can be further changed. 11 to 13 show the storage structure of the third embodiment. Since the configuration other than the storage structure of the front and rear wheels 30, 30, 40, 40 suffices as in the first and second embodiments, description thereof will be omitted using the same reference numerals. FIG. 12 shows a state where the front and rear wheels 30, 30, 40, 40 are taken out, and FIG. 13 shows a state where the front and rear wheels 30, 30, 40, 40 are stored.
As shown in FIG. 12, a front wheel stay 201 and a rear wheel stay 202 are attached to both side portions of the seat receiving portion 200 of the seat frame 20, respectively. As shown in the figure, the front wheel stay 201 has a shape that is bent in an approximately L shape, and a substantially central portion thereof is supported on the front portion of the sheet receiving portion 200 by a support shaft 203 so as to be vertically rotatable. On the other hand, the rear wheel stay 202 is bent in a generally “<” shape, and a substantially central portion thereof is supported on the rear portion of the sheet receiving portion 200 by a support shaft 204 so as to be vertically rotatable.
A front wheel 30 is rotatably attached to a lower end portion of the front wheel stay 201 via a front wheel holder 205 that can swing. The rear wheel 40 is rotatably supported by a lower end portion of the rear wheel stay 202 via a wheel bracket 206. The wheel bracket 206 extends further rearward from the rear wheel support portion, and an auxiliary wheel 208 is rotatably supported via the bracket 207 on the lower surface side of the tip of the rearward extending portion 206a. As shown in the drawing, in the state in which the rear wheel 40 is taken out (grounding state), the auxiliary wheel 208 is set in its mounting position and diameter (wheel diameter) so as to be positioned slightly lifted from the road surface. The auxiliary wheel 208 is grounded when the seat device 10 is tilted backward, thereby preventing the seat device 10 from falling backward. Therefore, the auxiliary wheel 208 has a function of preventing the seat device 10 from falling backward.
[0025]
One end 209 a of a tension spring 209 is hooked on the upper end portion of the rear wheel stay 202. The other end 209 b of the tension spring 209 is hooked on the tip of a bracket 210 attached so as to protrude downward from the lower surface of the sheet receiving portion 200. By this tension spring 209, the rear wheel stay 202 is always urged in the retracted direction (counterclockwise direction in FIG. 12).
The rear end of the connecting link 212 is rotatably connected to the upper end of the rear wheel stay 202 via a support shaft 211. The front end of the connection link 212 is connected to the upper end portion of the front wheel stay 201 through a support shaft 213 so as to be freely rotatable.
One end of an operating link 215 is rotatably connected to the lower portion of the rear wheel stay 202 via a support shaft 214. The other end of the operation link 215 is rotatably connected to the bracket 217 via a support shaft 216.
As shown in FIG. 11, the bracket 217 is attached to the lower surface of a slider 218 provided so as to be movable along the side portion of the sheet receiving portion 200. The slider 218 is accommodated inside the side frame portions 200R and 200L having a rectangular cross section constituting the left and right side portions of the sheet receiving portion 200 so as to be movable in the front-rear direction. Liners 218a to 218a having high slidability are provided between the lower surface of the slider 218 and the lower surface of the side frame portion 200R (200L) and between the upper surface of the slider 218 and the upper surface of the side frame portion 200R (200L), respectively. Is intervening. The liners 218a to 218a allow the sliders 218 and 218 to move smoothly without backlash in the side frame portions 200R and 200L.
Window portions 200a are provided on the lower surfaces of the side frame portions 200R and 200L, and brackets 217 protrude downward from the window portions 200a.
[0026]
A nut 219 is fixed inside the slider 218. A screw shaft 220 is screwed into the nut 219. The screw shaft 220 is rotated by a mechanism similar to that of the screw shaft 53 in the rotary support shaft moving device 50 (see FIG. 8). That is, the output shafts 51a and 51b are rotated by the drive motor 51 attached to the front portion of the sheet receiving portion 200, and the rotation output passes through the intermediate transmission blocks 52 and 52 so that the screw shafts 220 and 220 are rotated in the forward and reverse directions, respectively. Rotate. In FIG. 11, only the intermediate transmission block 52 is shown.
As the screw shafts 220 and 220 rotate in synchronization, the pair of left and right sliders 218 and 218 move in the front-rear direction, and thereby the brackets 217 and 217 move back and forth in the range of the window portion 200a.
According to the storage structure of the third embodiment configured as described above, when the front and rear wheels 30, 30, 40, 40 are taken out and grounded as shown in FIG. Then, the sheet apparatus 10 is raised by the operation of the sheet moving apparatus 100 to the ascending side. In the ascending process of the seat device 10, the front and rear wheels 30, 30, 40, 40 are stored by starting the drive motor 51 to the reverse rotation side (storage side).
When the drive motor 51 is activated to the storage side, the slider 218 moves backward to the rear side (right side in FIG. 11) on the left and right sides due to the rotation of the left and right screw shafts 220 and 220. As the slider 218 moves backward, the bracket 217 moves backward, whereby the operating link 215 moves rearward while rotating upward (counterclockwise in FIG. 12) about the support shaft 216. When the operation link 215 is rotated upward, the support shaft 214 is displaced upward, whereby the rear wheel stay 202 is rotated upward about the support shaft 204. As the rear wheel stay 202 rotates upward, the rear wheel 40 is stored upward.
[0027]
Here, as described above, the rear wheel stay 202 is always urged in the retracted direction (upward) by the tension spring 209. Therefore, the upward rotation operation of the rear wheel stay 202 is performed by the urging force of the tension spring 209 acting in addition to the movement operation of the operation link 215 by the output of the drive motor 51, and thereby when the rear wheel is retracted. The load on the drive motor 51 is reduced.
On the other hand, when the rear wheel stay 202 is rotated upward and the upper end portion (support shaft 211) starts to be displaced forward, the connecting link 212 starts to be displaced forward, thereby causing the front wheel stay to be displaced via the support shaft 213. 201 starts to rotate upward (counterclockwise in FIG. 12) about the support shaft 203. As the front wheel stay 201 rotates upward, the front wheel 30 is stored upward.
[0028]
When the slider 218 moves to the rear end position of the movement range, the front wheels 30, 30 and the rear wheels 40, 40 are stored in the storage position. This state is shown in FIG. In this retracted state, the front wheels 30, 30 are respectively stored on the left and right sides of the seat cushion 11a, and the rear wheels 40, 40 are respectively stored on the rear side of the seat cushion 11a.
Conversely, when the drive motor 51 is reversed from the retracted state to the take-out side, the slider 218 moves to the front side on each of the left and right sides, so that the operating link 215 rotates downward about the support shaft 216 to the front side. Moving. When the operation link 251 moves to the front side while rotating downward, the rear wheel stay 202 rotates downward (clockwise in FIG. 13) about the support shaft 204, and thereby the rear wheel 40 is taken out. Further, when the rear wheel stay 202 is rotated downward, the upper end portion (support shaft 211) is displaced rearward, whereby the connecting link 212 is displaced rearward. When the connecting link 212 is displaced to the rear side, the front wheel stay 201 rotates downward about the support shaft 203, whereby the front wheel 30 is taken out.
[0029]
Also with the storage structure of the third embodiment configured as described above, the rear wheels 40, 40 are stored at a position behind the seat body 11 and relatively unobtrusive to the seated person. , 40 can be raised to a higher position than before, and the storage space required below the seat body 11 can be made smaller than before. From this, the seating height (so-called hip point HP) of the seat device 10 in the passenger compartment can be made lower than before and the seated person can be seated at the same height as the seated person of other seats. It is possible to eliminate the feeling of isolation that the seated person of the device 10 is specially treated in the passenger compartment.
Moreover, since the front wheels 30 and 30 and the rear wheels 40 and 40 are stored on the sides of the seat cushion 11a also by the storage structure of the third embodiment, the tread of the front wheels 30 and 30 is used as the rear wheels 40 and 40. 40 can be set substantially equal to 40, so that the running stability of the seat device 10 when used alone as a wheelchair can be enhanced.
Further, auxiliary wheels 208 and 208 for preventing the vehicle from falling backward are supported by a wheel bracket 206 that supports the rear wheels 40 and 40. Therefore, the auxiliary wheels 208 and 208 are stored and taken out integrally with the rear wheels 40 and 40. According to this configuration, forgetting to store the auxiliary wheels 208 and 208 can be reliably prevented, so that the auxiliary wheels 208 and 208 interfere with the vehicle body or the like when the seat device 10 is moved into the vehicle interior. Can be prevented. Further, since the auxiliary wheels 208 and 208 are taken out together with the rear wheels 40 and 40, the seat device 10 is not grounded while the auxiliary wheels 208 and 208 are stored, and thus the auxiliary wheels 208 and 208 are It can function reliably.
Further, since the front and rear wheels 30, 30, 40, 40 are interlocked and stored and taken out via the connecting link 212, the front and rear wheels 30, 30, 40, 40 are connected by a single drive source (drive motor 51). Storage and retrieval can be performed quickly.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a vehicle provided with a vehicle seat in a passenger seat.
FIG. 2 is a rear view of the vehicle seat as viewed from the direction of arrow (2) in FIG. This figure shows a state in which the seat body is directed to the door opening side.
FIG. 3 is a rear view of the vehicle seat. This figure has shown the state which the seat apparatus moved to the vehicle compartment outer side by the auxiliary movement mechanism.
FIG. 4 is a rear view of the vehicle seat. This figure shows a state in which the seat device is moved to the outside of the passenger compartment by the vehicle width direction moving mechanism and lowered to a position close to the road surface.
FIG. 5 is a perspective view of a vehicle width direction moving mechanism and an auxiliary moving mechanism.
FIG. 6 is a perspective view showing the sheet device alone. In this figure, the sheet body is indicated by a two-dot chain line.
FIG. 7 is a side view of the seat device, showing the storage structure for the front and rear wheels of the first embodiment.
FIG. 8 is a plan view of a seat frame, and is a plan view of a rotation support shaft moving device.
FIG. 9 is a rear view of the sheet apparatus.
FIG. 10 is a side view of the seat device, showing the storage structure for the front and rear wheels of the second embodiment.
FIG. 11 is a diagram showing a wheel storage structure according to a third embodiment, and is a cross-sectional view showing the inside of a side frame of a sheet receiving portion.
FIG. 12 is a diagram showing a wheel storage structure according to a third embodiment, and is a side view of a seat device. This figure shows a state in which the front and rear wheels are taken out.
FIG. 13 is a view showing a wheel storage structure according to a third embodiment and is a side view of a seat device. This figure shows a state in which the front and rear wheels are stored.
[Explanation of symbols]
M ... vehicle, F ... floor
1 ... Vehicle seat
10 ... Seat device
11 ... Seat body
20 ... seat frame
21 ... Sheet receiving part
30 ... Front wheels
40 ... Rear wheel
41 ... rotating support shaft, 42 ... rear wheel stay
43 ... fixed link
50. Rotating spindle moving device
70 ... rear wheel stay (second embodiment), 70a ... curved portion
71 ... Guide roller
100 ... Sheet moving device
110: Front-rear direction moving mechanism
120 ... Rotation mechanism
130 ... Vehicle width direction moving mechanism
133 ... Four-bar linkage mechanism
140 ... Auxiliary movement mechanism
150 ... Seat connection frame
200 ... sheet receiving part, 200R ... right side frame part, 200L ... left side frame part
200a ... Window of side frame
201 ... Front wheel stay
202 ... rear wheel stay (third embodiment)
203 ... Spindle of front wheel stay
204: Rear wheel stay spindle
206: Wheel bracket
208 ... Auxiliary wheel
209 ... Tension spring
212 ... Link
215 ... Operating link
218 ... Slider
219 ... Nut
220 ... Screw shaft

Claims

A vehicle seat equipped with a seat device that can be used as a wheelchair outside the passenger compartment and used as a seat on which a passenger sits in the passenger compartment, and a seat moving device that moves the seat device between the passenger compartment and the exterior of the passenger compartment Because
The seat device includes a seat body and front and rear wheels provided so as to be able to be taken out and stored via a stay supported so as to be pivotable up and down with respect to the seat body,
The rear wheel rotates the rear wheel stay upward while moving the rotation support shaft of the rear wheel stay with respect to the seat body to the front side of the seat surface, and the rear wheel stays with respect to the rotation support shaft of the rear wheel stay. The vehicle seat is designed to be stored rearward.

The vehicle seat according to claim 1, further comprising: a rotation support shaft moving device for moving a rotation support shaft for rotating and supporting the rear wheel stay with respect to the seat body in the front-rear direction.

The vehicle seat according to claim 1 or 2, wherein a portion of the rear wheel stay that is closer to the leading end of the pivoting support shaft than the pivoting support shaft and a portion of the seat body that is located behind the pivoting support shaft. A vehicle seat having a structure in which the rear wheel stay is rotated rearward in accordance with the movement of the rotating support shaft to the front side of the seat surface with a fixed link interposed therebetween.

3. The vehicle seat according to claim 1, wherein a curved portion is provided on a rear wheel stay, and the curved portion is sandwiched between a plurality of guide rollers provided on the seat body, and the seat surface front side of the pivot shaft is provided. A vehicle seat having a configuration in which the rear wheel stay is rotated rearward along with the movement to the rear.

The vehicle seat according to any one of claims 1 to 4, wherein the rear wheel stay and the front wheel stay are connected via a connecting link, and the front wheel is taken out and stored in conjunction with the rear wheel. Vehicle seat.

The vehicle seat according to any one of claims 1 to 5, wherein the vehicle seat is configured to be stored in a position where the front wheel and the rear wheel do not overlap each other when viewed from the side of the seat body. .

A vehicle seat equipped with a seat device that can be used as a wheelchair outside the passenger compartment and used as a seat on which a passenger sits in the passenger compartment, and a seat moving device that moves the seat device between the passenger compartment and the exterior of the passenger compartment Because
The seat device includes a seat body, and front and rear wheels provided so as to be able to be taken out and stored via a stay that is pivotally supported on a side portion of a seat frame that supports the seat body.
One end side of the operating link is rotatably connected to a portion on the axle side with respect to the rotation center of the rear wheel stay, and the other end side of the operating link is moved back and forth along the side portion of the seat frame. The slider is provided so as to be rotatable with respect to the slider, and the rear link stay is moved rearward by the rearward movement of the operating link by the rearward movement of the slider. A vehicle seat configured to store the rear wheel by rotating upward while being displaced.

8. The vehicle seat according to claim 7, wherein one end side of the connection link is rotatably connected to a portion of the rear wheel stay opposite to the wheel with respect to the rotation center thereof, and the other end side of the connection link. Is connected to a portion of the front wheel stay that is opposite the wheel with respect to the center of rotation, and the front wheel stay is rotated up and down in conjunction with the rotation of the rear wheel stay to take out the front wheel. A vehicle seat configured to be stored.

The vehicle seat according to claim 7 or 8, wherein an auxiliary wheel is supported by a wheel bracket attached to a rear wheel stay, and the auxiliary wheel is located behind the rear wheel in a state where the auxiliary wheel is taken out. A vehicle seat configured to restrict rearward inclination and to be taken out and stored together with the rear wheel.