JP2004049779A - 自走式掃除機 - Google Patents

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Masayo Haji
土師 雅代
Yoshifumi Takagi
高木 祥史
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】自走式掃除機において、複雑な制御を行うことなく効率よく清掃時間を決定すること。
【解決手段】本体1は左右の駆動モータ2、3および左右の走行輪4、5を独立に回転制御させることによって本体1を移動および操舵させる移動制御手段と、床面を清掃する清掃ノズル8とを備え、前記移動制御手段は障害物検知手段7が任意の角度だけ回転しながら所定の回数分だけ障害物を検出した時の移動時間の合計を基に終了までの移動時間を決定する構成とした。これにより、複雑な制御を行うことなく効率よく清掃時間を決定することが可能になる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、清掃機能と走行機能とを備え、自動的に清掃を行う自走式掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、掃除機に移動手段やセンサ類および移動制御手段を付加して、自動的に清掃領域を移動して清掃を行ういわゆる自立誘導型の自走式掃除機が開発されている。例えば、清掃機能として本体底部に吸込具や塵埃掻き上げ用の回転ブラシなどを備え、自在に移動するために走行機能としての駆動輪と移動方向を転換するための操舵手段と、移動時の障害物を検知する障害物検知手段とを備え、この障害物検知手段によって清掃領域の障害物を迂回しつつ、清掃領域全体を清掃するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の自走式掃除機では使用者が終了までの時間を設定していたために、未清掃領域が残っているにもかかわらず清掃作業が終わったり、反対に未清掃領域がなくなっているにもかかわらず作業が続けられていたりして、効率的に作業されているとは言い難かった。
【0004】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、複雑な制御を行うことなく効率よく作業を行う移動作業ロボットを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の自走式掃除機は、本体を移動させる走行手段および操舵手段と、壁などの障害物を検出する障害物検知手段と、床面のゴミを清掃する清掃手段と、前記走行手段および操舵手段を制御して本体の移動を制御する移動制御手段とを本体に具備し、前記移動制御手段は本体の移動中に障害物検知手段が障害物を検出したときに任意の角度だけ本体の移動方向を変える障害物回避制御機能とを有するものであり、障害物を所定の回数分だけ回避した時の移動時間の合計を基に終了までの移動時間を決定するようにしたものである。
【0006】
これによって、簡単な制御で効率よく作業を行う移動作業ロボットが実現できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載した発明は、本体を移動させる走行手段および操舵手段と、壁などの障害物を検出する障害物検知手段と、床面のゴミを清掃する清掃手段と、前記走行手段および操舵手段を制御して本体の移動を制御する移動制御手段とを本体に具備し、前記移動制御手段は本体の移動中に障害物検知手段が障害物を検出したときに任意の角度だけ本体の移動方向を変える障害物回避制御とを有するものであり、障害物を所定の回数分だけ回避した時の移動時間の合計を基に終了までの移動時間を決定させることにより、簡単な構成で効率よく清掃領域を清掃することが出来る。
【0008】
請求項2に記載の発明は、特に、請求項1記載の移動時間の合計を、障害物を検知した時の回避回転角度により得られる係数と、障害物を回避した後再び障害物を検知するまでの時間との積算合計とすることにより、清掃領域の大きさを反映させることが出来、効率よく清掃することが出来る。
【0009】
請求項3に記載の発明は、特に請求項1記載の移動制御手段に際移動制御機能を付加し、際移動制御時に得られた情報を基に移動時間を決定させることにより、清掃領域の大きさを反映させることが出来、効率よく清掃することが出来る。
【0010】
請求項4に記載の発明は、特に請求項3記載の際移動制御での情報に、時間を用いることにより、簡単な構成で清掃領域の大きさを計測することが出来る。
【0011】
請求項5に記載の発明は、特に請求項3記載の際移動制御での情報に、距離を用いることにより、簡単な構成で清掃領域の大きさを計測することが出来る。
【0012】
請求項6に記載の発明は、特に請求項3記載の際移動制御での情報に、清掃面積を用いることにより、より正確な移動時間を算出することが出来る。
【0013】
請求項7に記載の発明は、特に請求項1〜6のいずれか1項に記載の終了までの移動時間を、障害物を検知した時の回避回転角度により得られる係数と、障害物を回避した後再び障害物を検知するまでの時間との積算合計とすることにより、清掃領域の大きさを考慮することが出来、効率よく清掃することが出来る。
【0014】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施例における自走式掃除機の全体図を、図2は、同ブロック図を示すものである。図1、図2において、1は移動しながら清掃を行う自走式掃除機の本体で、清掃領域を移動する。2、3は左右の駆動モータで、それぞれの出力軸は左右の走行輪4、5を駆動する。この左駆動モータ2と右駆動モータ3を独立に回転制御することにより本体1を移動させるもので、移動方向転換手段を兼ねている。
【0016】
また、各種入力に応じて左右の駆動モータ2、3を制御し、本体1の移動制御を行い、マイクロコンピュータおよびその他の制御回路からなる移動制御手段6を備えている。7−1、7−2は障害物検知手段で、本体1の前方および側方の障害物までの距離を光センサ等によりそれぞれ検知するようになっている。8は床面を掃除する清掃ノズルで、ファンモータ9で発生させた真空圧によりゴミを吸引する。10は電池などからなる電源で、本体1内に電力を供給する。
【0017】
以下、図3を用いて前記移動制御手段6で行われている終了までの移動時間を決定するアルゴリズムの一例を示す。
【0018】
ステップ1において、総走行距離パラメータをリセットする。
【0019】
ステップ2において、走行距離パラメータをリセットする。
【0020】
ステップ3において、本体1を清掃ノズル8とファンモータ9を用いて清掃しながら前進させる。
【0021】
ステップ4において、走行距離パラメータをカウントアップさせる。
【0022】
ステップ5において、障害物検知手段7を用いて進行方向に障害物が存在するかどうかを判定する。障害物を検知すればステップ6に進み、障害物を検知しなければステップ3に戻る。
【0023】
ステップ6において、総走行距離パラメータを総走行距離パラメータと走行距離パラメータとの和に更新する。
【0024】
ステップ7において、障害物を検知した回数が判定値T以上かどうかを判定する。回数T以上検知していればステップ10へ進み、検知していなければステップ8へ進む。
【0025】
ステップ8において、走行距離パラメータをリセットする。
【0026】
ステップ9において、本体1を任意の角度θだけ回転させて障害物を回避し、ステップ3に戻る。
【0027】
ステップ10において、関数fを計算して移動時間を算出する。
【0028】
ただし、関数fは以下の式で表される総走行距離パラメータを用いた関数である。
【0029】
(移動時間)=f(総走行距離)              (式1)
また別のアルゴリズムの一例を図4、図5を用いて説明する。
【0030】
図4は回転角度θと走行距離との関係を図示するものである。θ1<θ2の関係が成立する場合、θ2まで回転すれば再び前進することが出来るが、θ1までしか回転しなかった場合には前進できずに再び障害物を検知してしまう可能性があり、この場合は清掃領域の大きさを反映されたものになっていない。そのため回転角度θに応じた係数を設定し、走行距離パラメータと積算することによってより清掃領域の大きさを反映した数値を得ることが出来る。
【0031】
この時のアルゴリズムの一例を、図5を用いて説明すると以下のようになる。
【0032】
ステップ11において、総走行距離パラメータをリセットする。
【0033】
ステップ12において、走行距離パラメータをリセットする。
【0034】
ステップ13において、本体1を清掃ノズル8とファンモータ9を用いて清掃しながら前進させる。
【0035】
ステップ14において、障害物検知手段7を用いて進行方向に障害物が存在するかどうかを判定する。障害物を検知すればステップ15に進み、障害物を検知しなければステップ13に戻る。
【0036】
ステップ15において、任意の回転角度θsを決定する。
【0037】
ステップ16において、前記回転角度θsを基に係数sを決定する。
【0038】
ステップ17において、本体1をθsだけ回転させて障害物を回避する。
【0039】
ステップ18において、本体1を清掃ノズル8とファンモータ9を用いて清掃しながら前進させる。
【0040】
ステップ19において、走行距離パラメータをカウントアップさせる。
【0041】
ステップ20において、障害物検知手段7を用いて進行方向に障害物が存在するかどうかを判定する。障害物を検知すればステップ21に進み、障害物を検知しなければステップ18に戻る。
【0042】
ステップ21において、総走行距離パラメータを以下の式を用いて更新する。
【0043】
(総走行距離)=(総走行距離)+(走行距離)*s     (式2)
ステップ22において、障害物を検知した回数が判定値T以上かどうかを判定する。回数T以上検知していればステップ27へ進み、検知していなければステップ23へ進む。
【0044】
ステップ23において、走行距離パラメータをリセットする。
【0045】
ステップ24において、任意の回転角度θsを決定する。
【0046】
ステップ25において、前記回転角度θsを基に係数sを決定する。
【0047】
ステップ26において、本体1をθsだけ回転させて障害物を回避し、ステップ18に戻る。
【0048】
ステップ27において、関数fを計算して移動時間を算出する。
【0049】
ただし、関数fは以下の式で表される総走行距離パラメータを用いた関数である。
【0050】
(移動時間)=f(総走行距離)              (式3)
なお判定値Tならびに係数sは、予め最適な値を実験的に決定するものである。
【0051】
また、以上の説明では障害物を検出したときの本体の回転角度が任意であるが、所定の角度でも90度以上で一定の角度でもその都度ランダムに決定される角度でもよい。
【0052】
また、以上の説明では障害物までの距離を検知するのに赤外線センサを用いているが、超音波センサまたは他の光学的センサ等のどのような形式のセンサを使用しても良い。
【0053】
(実施例2)
本発明の第2の実施例における自走式掃除機は、移動制御手段6に清掃領域の境界に沿って移動する際移動制御機能を付加する以外は、実施例1で示した図2のブロック図と同様の構成で表されるものである。前記移動制御手段6で行われる走行制御アルゴリズムの一例を図6を用いて説明する。
【0054】
ステップ30において、際移動時間パラメータをリセットする。
【0055】
ステップ31において、際移動制御を用いて清掃領域の境界に沿って移動する。
【0056】
ステップ32において、際移動時間パラメータをカウントアップさせる。
【0057】
ステップ33において、清掃領域の境界を一周していればステップ34に進み、一周していなければステップ31に戻る。
【0058】
ステップ34において、関数fを計算して移動時間を算出する。
【0059】
ただし、関数fは以下の式で表される際移動時間パラメータを用いた関数である。
【0060】
(移動時間)=f(際移動時間)              (式4)
なお、以上の説明では移動時間を算出するパラメータに際移動制御時の時間を用いたが、際移動制御時の移動距離でも、距離と回転角度から得られる清掃面積でも良い。
【0061】
(実施例3)
本発明の第3の実施例における自走式掃除機を図7を用いて説明する。終了までの移動時間は以下に示すようなアルゴリズムを用いて算出する。これは実施例1において図4を用いて説明した原理と同じものである。
【0062】
ステップ40において、総走行時間パラメータをリセットする。
【0063】
ステップ41において、走行時間パラメータをリセットする。
【0064】
ステップ42において、任意の回転角度θrを決定する。
【0065】
ステップ43において、前記回転角度θrを基に係数rを決定する。
【0066】
ステップ44において、本体1をθrだけ回転させて障害物を回避する。
【0067】
ステップ45において、本体1を清掃ノズル8とファンモータ9を用いて清掃しながら前進させる。
【0068】
ステップ46において、走行時間パラメータをカウントアップする。
【0069】
ステップ47において、障害物検知手段7を用いて進行方向に障害物が存在するかどうかを判定する。障害物を検知すればステップ48に進み、障害物を検知しなければステップ45に戻る。
【0070】
ステップ48について、総走行時間パラメータを以下の式を用いて更新する。
【0071】
(総走行時間)=(総走行時間)+(走行時間)*r     (式5)
ステップ49において、総走行時間パラメータが終了までの移動時間以上であれば終了し、終了までの移動時間未満であればステップ41に戻る。
【0072】
なお、係数rは、予め最適な値を実験的に決定するものである。
【0073】
また、以上の説明では障害物を検出したときの本体の回転角度が任意であるが、所定の角度でも90度以上で一定の角度でもその都度ランダムに決定される角度でもよい。
【0074】
また、以上の説明では障害物までの距離を検知するのに赤外線センサを用いているが、超音波センサまたは他の光学的センサ等のどのような形式のセンサを使用しても良い。
【0075】
【発明の効果】
以上のように、請求項1、2に記載の発明によれば、簡単な制御で効率よく終了までの時間を決定することが出来る。
【0076】
また請求項3に記載の発明によれば、簡単な制御で清掃領域の大きさを反映させることが出来、効率よく終了までの時間を決定することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における自走式掃除機の構造を示す斜視図
【図2】同、自走式掃除機の構成の一部を示すブロック図
【図3】同、自走式掃除機における移動制御手段での処理内容を示す流れ図
【図4】同、自走式掃除機回転時における回転角と進行方向との相関図
【図5】同、自走式掃除機における移動制御手段での処理内容を示す他の流れ図
【図6】本発明の実施例2における自走式掃除機の移動制御手段での処理内容を示す流れ図
【図7】本発明の実施例3における自走式掃除機の移動制御手段での処理内容を示す流れ図
【符号の説明】
1 本体
2、3 駆動モータ
4、5 走行輪
6 移動制御手段
7 障害物検知手段
8 清掃ノズル
9 ファンモータ
10 電源

Claims (7)

  1. 本体を移動させる走行手段および操舵手段と、壁などの障害物を検出する障害物検知手段と、床面のゴミを清掃する清掃手段と、前記走行手段および操舵手段を制御して本体の移動を制御する移動制御手段とを本体に具備し、前記移動制御手段は本体の移動中に障害物検知手段が障害物を検出したときに任意の角度だけ本体の移動方向を変える障害物回避制御機能を有するものであり、障害物を所定の回数分だけ回避した時の移動時間の合計を基に終了までの移動時間を決定する自走式掃除機。
  2. 障害物を所定の回数分だけ回避した時の移動時間の合計は、障害物を検知した時の回避回転角度により得られる係数と、障害物を回避した後再び障害物を検知するまでの時間との積算合計とする請求項1に記載の自走式掃除機。
  3. 請求項1に記載の移動制御手段に、清掃領域の境界に沿って移動する際移動制御機能を付加し、前記際移動制御機能を用いて清掃領域の境界を一周した後、請求項1に記載の障害物回避制御機能を用いて本体を移動させるよう移動制御を行なう時に、際移動制御で得られた情報を基に障害物回避制御機能を用いて移動時間を決定する自走式掃除機。
  4. 際移動制御で得られる情報は、時間を基にする請求項3に記載の自走式掃除機。
  5. 際移動制御で得られる情報は、距離を基にする請求項に3記載の自走式掃除機。
  6. 際移動制御で得られる情報は、清掃面積を基にする請求項3に記載の自走式掃除機。
  7. 終了までの移動時間は、障害物を検知した時の回避回転角度により得られる係数と、障害物を回避した後再び障害物を検知するまでの時間との積算合計とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の自走式掃除機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016047141A (ja) * 2014-08-27 2016-04-07 株式会社東芝 電気掃除機
CN113882308A (zh) * 2021-10-21 2022-01-04 长沙中联重科环境产业有限公司 防碰撞机构、覆铲装置和除雪车

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