JP2004049637A - 吸引具 - Google Patents

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Shuichi Nakamura
中村 秀一
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Senko Medical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Senko Medical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】先端部方向および角度を任意に変更でき、一本で種々の吸引用途に対応できる吸引具の提供。
【解決手段】可撓性チューブからなる導通管部2と、該導通管部2に挿通され、その挿通時に該導通管部2の角度を任意に変更しかつ変更した角度を維持し得るガイドワイヤー3とを有する吸引具1。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手術等において体内に溜まった血液等の排出液を体外に吸引排除するのに用いられる吸引具に関し、特に先端部の方向および角度を自在に変更可能な構造を有する吸引具に関する。
【0002】
【従来の技術】
手術時、緊急処置時あるいは診察時、人体の消化管路または呼吸管路内に流入または滲出した血液等の排出液を体外に排出するため、ローラーポンプ等の吸引手段の吸引側に吸引具(サクションワンド等とも称される)を接続し、医師や看護婦が吸引具を持って患者の体内から排出液を吸引除去する処置が日常的に行われている。この吸引具は、袋詰めした滅菌済みのディスポーサブルタイプのものが主に提供されており、病院等の医療施設等に常備されている。
【0003】
従来、上述した用途に使用されるディスポーサブルタイプの吸引具としては、導通管部分がステンレス鋼からなり(ポリエチレンテレフタレートやポリカーボネートなどの透明硬質合成樹脂製チューブも一部で使用されている)、先端側が所定角度曲げられた剛性(フレキシブルでない)の導通管部と、該導通管部の中央または後端部側に設けられたグリップとを備えた構造のものが提供されている。その使用時には、グリップ後方の接続部を吸引手段のチューブに挿入接続し、必要に応じて導通幹部の先端に吸引用キャップを取り付け、グリップを手で持ち、先端から患者の血液等の排出液を吸引する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の吸引具は、先端部が予め所定角度(例えば90°〜150°)をもって曲げられた、剛性のチューブ(導通管部)を備え、また先端からグリップ間での長さが規定された構造なので、体内の種々の患部において適切に血液等の排出液を除去するためには、1種類の吸引具では不充分であり、先端部の曲げ角度や先端からグリップ間での長さの異なる複数種類の吸引具を用意しなければならない。
一方、可撓性のチューブを用いて吸引具を構成すると、先端の方向が定められないため、目的位置の排出液を除去するのが困難である。また先端部に力が伝わらないため、隙間部分に溜まった排出液を吸引するのが困難である。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、先端部方向および角度を任意に変更でき、一本で種々の吸引用途に対応できる吸引具の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、可撓性チューブからなる導通管部と、該導通管部に挿通され、その挿通時に該導通管部の方向および角度を任意に変更しかつ変更した方向および角度を維持し得るガイドワイヤーとを有する吸引具を提供する。
本発明の吸引具において、前記導通管部に変位可能に取り付けられるグリップをさらに有する構成としてよい。
また前記導通管部は、液を導通する主流路と、該主流路と区画されたガイドワイヤー挿通孔または挿通用管路とを有し、かつ該導通管部の後端より先端側に該ガイドワイヤー挿通孔または挿通用管路の入口を設けた構成としてよい。
さらに前記ガイドワイヤーの後端部に係合部が設けられ、かつ前記導通管部の後端部に前記係合部を着脱可能に固定する係止部が設けられた構成としてよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を参照して説明する。
図1は本発明の吸入具の一実施形態を示す図であり、図中符号1は吸引具である。この吸引具1は、可撓性チューブからなる長尺の導通管部2と、該導通管部2に挿通され、その挿通時に該導通管部2の方向および角度を任意に変更しかつ変更した角度を維持し得るガイドワイヤー3とからなっている。
【0008】
上記導通管部2は透明な軟質合成樹脂、例えば軟質塩化ビニル系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、フッ素樹脂などで作製される。この導通管部2の中央には、操作ボタン9の押圧動作で該導通管部2に沿って移動可能となり、操作ボタン9の押圧解除により導通管部2のその位置に固定されるグリップ4が着脱可能に取り付けられている。このグリップ4には、使用者が手で持って操作し易いような握り部や凹凸が設けられている。この操作ボタン9の押圧/解除によるグリップ4移動可能/固定の切替構造は、従来公知の各種取り付け構造を採用し得る。例えば、グリップ4の中心に導通管部2の外径よりやや大きな孔径の挿入孔を穿設し、かつ操作ボタン9の解除(押圧なし)状態では導通管部2に接するかまたは挟持し、操作ボタン9の押圧時には導通管部2から離れるような係止片やリング部材を該挿入孔に設けた構造などを採用してよい。
【0009】
該導通管部2の先端には、先細りの管状をなす先端チップ5が着脱可能に取り付けられている。或いは該先端チップ5は接着剤や溶着により導通管部2の先端に固定されている。該先端チップ5は先細り形状を有することで、先端部の吸入速度を向上させることができ、各種口径の先端チップ5を取り替えて使用することで種々の排出液吸引条件に適合させることができる。なお、導通管部2の先端を、排出液吸引に利便的な形状に成形して使用する場合には、この先端チップ5は不要である。
【0010】
該導通管部2の後端(末端)には、ローラーポンプなどの図示しない吸引手段の吸引側に接続されたチューブの先端を嵌着するためのチューブ取付部6が設けられている。このチューブ取付部6の形状は、吸引手段側のチューブの先端構造に応じて適宜選択され、この吸引手段側のチューブが単なる可撓性チューブの先端である場合には、そのチューブ先端を強制嵌合するための環状突起や環状段部が設けられる。または吸引手段側のチューブ先端とチューブ取付部6とを着脱自在なコネクタ等で気密に接続する構成としてもよい。
【0011】
上記チューブ取付部6よりも先端側の導通管部2には、ガイドワイヤー2を先端に向けて挿入させるガイドワイヤー挿通用管路8Aの入口Xが設けられている。本例示において導通管部2は、先端から吸引した排出液を末端から図示しない吸引手段に流すための主流路7と、該主流路7内にその長手方向に沿って設けられたガイドワイヤー挿通用管路8Aとを有している。図3は、本発明において好適なガイドワイヤー2の挿通構造を例示するものであり、これらの挿通構造のいずれも好適に使用し得る。図3(a)の構造は、導通管部2内に、それより細い別個の可撓性チューブからなるガイドワイヤー挿通用管路8Aを長手方向に沿って敷設し、導通管部2内の該ガイドワイヤー挿通用管路8A以外の部分を主流路7としている。また(b)の構造は、挿通管部2に、その長手方向に沿ってガイドワイヤー3を挿通可能なガイドワイヤー挿通孔8Bを穿設している。
【0012】
チューブ取付部9とガイドワイヤー挿通用管路8Aの入口Xとの間には、ガイドワイヤー固定部10が、導通管部2に固定した状態で嵌着されている。このガイドワイヤー固定部10は、図2に示すように、導通管部2の外径と実質的に等しい孔径を持った導通管挿入孔12を有する合成樹脂製の筒状体であり、その外周には位置決め用の2枚のフィン13が延出されている。またガイドワイヤー固定部10外周の上記フィン13間には、ガイドワイヤー2側の固定片14を着脱可能に固定する係合凹部11(係合部)が設けられている。
【0013】
上記ガイドワイヤー3は、導通管部2に挿通され、その挿通時に該導通管部2の角度を任意に変更しかつ変更した角度を維持し得る、長尺の金属線ワイヤ、金属線を合成樹脂で被覆した線状体などが用いられる。ガイドワイヤー3の剛性は適宜選択可能であり、適当な剛性の1種類を使用するのが好ましいが、剛性の異なる複数本のガイドワイヤーを準備しておき、適用患部や使用者の好みにより選択使用してもよい。
【0014】
ガイドワイヤー3の後端には、図2に示すように、導通管部2側のガイドワイヤー固定部10外周の平面部分に当接する平面部分と、係合凹部11に着脱可能に嵌合される突起15(係止部)と、位置決め用の2枚のフィン16とを有する固定片14が固着されている。この固定片14は、ガイドワイヤー3を導通管部2内に挿入し、該固定片14をガイドワイヤー固定部10に近付け、それぞれのフィン13,16を使って位置合わせを行い、該固定片14をガイドワイヤー固定部10に押し付けることで、係合凹部11に突起15が嵌合し、ガイドワイヤー3が導通管部2から抜け出すことなく保持できるようになっている。
【0015】
本実施形態の吸引具1は、可撓性チューブからなる導通管部2に、挿通時に該導通管部2の角度を任意に変更しかつ変更した角度を維持し得るガイドワイヤー3を挿通したものなので、導通管部2を任意の方向及び角度に曲げることができ、一本で種々の吸引用途に対応できる。
また、操作ボタン9の押圧/解除によって導通管部2に変位可能に固定されるグリップ4を設けたので、操作ボタン9の押圧/解除の簡単な操作によってグリップ4と導通管部2との相対位置を調整可能となり、開創部等の患部の深度に応じてグリップ4から先端までの長さを調整でき、特に深い部分ではグリップ4から先端までを長く調整することで自分の拳等で視野を妨げることがない。
さらに、その時の使用状態により、導通管部2からグリップ4とガイドワイヤー3とを抜去することで、導通管部2がフレキシブル吸引管として機能し、例えば体内に挿入して継続的に排出液の除去を行うために使用可能となる。
本実施形態の吸引具1は上記調整が可能であるため、導通管部の角度や長さの異なる多種類のラインナップを必要とせず、一種類で多目的の吸引操作に適用でき、経済的である。
また、導通管部2が可撓性であるため、人工心肺回路組込時に梱包が容易である。
【0016】
【発明の効果】
本発明の吸引具は可撓性チューブからなる導通管部と、該導通管部に挿通され、その挿通時に該導通管部の方向および角度を任意に変更しかつ変更した方向および角度を維持し得るガイドワイヤーとを有する構成としたので、先端部方向および角度を任意に変更でき、一本で種々の吸引用途に対応できる吸引具を提供できる。
また前記導通管部に変位可能に取り付けられるグリップを設けたことにより、グリップから導通管部間での長さを調整できるので、患部の深さに応じてその長さを調整できる。さらに導通管部からガイドワイヤーとグリップを抜去し、導通管部をフレキシブル吸引管として利用できるなど応用範囲は広い。
さらに、前記導通管部が、液を導通する主流路と、該主流路と区画されたガイドワイヤー挿通孔または挿通用管路とを有する構造としたので、ガイドワイヤーが患部に触れることがなく、吸引操作の安全性、清浄性を損なうことがない。
さらにまた、ガイドワイヤーの後端部に係合部を設け、かつ導通管部の後端部に前記係合部を着脱可能に固定する係止部を設けたことで、ガイドワイヤー挿通時にガイドワイヤー後端部を導通管部に固定でき、該ワイヤーがずれたり抜け出すことがなく、取り扱い操作性がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸引具の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】同じ吸引具の要部断面図である。
【図3】本発明の吸引具に適用されるワイヤ挿通構造を例示する断面図である。
【符号の説明】
1  吸引具
2  導通管部
3  ガイドワイヤー
4  グリップ
7  主流路
8A ガイドワイヤー挿通用管路
8B ガイドワイヤー挿通孔
11 係合凹部(係合部)
15 突起(係止部)
X  入口

Claims (4)

  1. 可撓性チューブからなる導通管部と、該導通管部に挿通され、その挿通時に該導通管部の方向および角度を任意に変更しかつ変更した方向および角度を維持し得るガイドワイヤーとを有する吸引具。
  2. 前記導通管部に変位可能に取り付けられるグリップをさらに有する請求項1記載の吸引具。
  3. 前記導通管部が、液を導通する主流路と、該主流路と区画されたガイドワイヤー挿通孔または挿通用管路とを有し、かつ該導通管部の後端より先端側に該ガイドワイヤー挿通孔または挿通用管路の入口を設けた請求項1または2記載の吸引具。
  4. 前記ガイドワイヤーの後端部に係合部が設けられ、かつ前記導通管部の後端部に前記係合部を着脱可能に固定する係止部が設けられた請求項1〜3のいずれかに記載の吸引具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017164423A (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 テルモ株式会社 カテーテル組立体

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