JP2004048634A - 書画カメラ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像や音声等のデータを速やかに、かつ確実に出力させることができる書画カメラ装置を提供する。
【解決手段】所定のデータ、およびこのデータに関連付けられたデータ固有情報をバーコードBとしてパソコン15の制御部15aに登録しておき、バーコードシート40に付加させたバーコードBをカメラ13に読み取らせることにより、そのバーコードBに応じた画像や音声等のデータを出力させる。
【選択図】 図1
【解決手段】所定のデータ、およびこのデータに関連付けられたデータ固有情報をバーコードBとしてパソコン15の制御部15aに登録しておき、バーコードシート40に付加させたバーコードBをカメラ13に読み取らせることにより、そのバーコードBに応じた画像や音声等のデータを出力させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿台上に置かれた書画や物品等の資料を撮影し、撮影した資料画像を投影手段によりスクリーン等のスクリーン手段に投影するプレゼンテーションシステムの書画カメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクリーンに映した映像に対して、プレゼンターが指示棒あるいはレーザポインタ等によりポイントを指示しながら説明や講演等を行うプレゼンテーションにおいて、画像をスクリーンに映す手段の一つとして、書画カメラ装置が用いられている。書画カメラ装置は、原稿台上に置かれた書画や物品等の資料をビデオカメラ等の動画用のカメラで撮影する構成であり、カメラによって撮影された資料画像は、液晶プロジェクタ等の投影装置でスクリーンに投影されるように構成されている。ところで、近年では、パソコンで生成される画像をスクリーンに反映させてプレゼンテーションを行う機会が増えており、書画カメラ装置の中にも、パソコン等の外部映像機器の画像を出力可能なものがあることが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、書画カメラ装置のカメラで撮影して表示する資料には、1枚の原稿に例えば文章と画像とを混在させたものを用いる場合が多く、そのような資料は予め文章と画像をパソコンの画像編集ソフト等を用いて編集し、カラープリンタ等で印刷することにより作成している。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−341588号公報 (第9頁:段落「0017」、
図1、図7)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
パソコンを用いたプレゼンテーションでは、スクリーンに映す画像に応じた画像データを検索するために、パソコンの操作、すなわちマウスやキーボードを操作しなければならず、その操作が煩わしかった。また、予め発表順に揃えて作成した画像データを、連続投影用ソフト等を用いて順番にスクリーンに映していくことができる方法もあるが、その場合、例えば講演終了後に聴衆から質問を受けて質問内容に該当するページまで戻す操作が、やはり煩わしく、時間がかかるものであった。さらに、パソコンのオペレータをプレゼンターとは別に配備した場合には、発表内容とスクリーンの表示内容が食い違うことが起こりやすかった。
【0006】
また、上記のように文章と画像を混在させた資料を作成する場合には、パソコンでの編集とカラープリンタによる印刷といった過程を要することから準備に時間がかかるという不満が生じ、このような問題は、資料を作成し直す場合や画像を複数ページで使用する場合の資料作成時に顕著となる。また、プリンタが白黒タイプしかない場合にはカラーの資料を作成することができないことになる。プリンタによる資料作成においては、プリンタの性能が画質に影響したり、印刷後の画質が劣化するといった根本的な問題を抱えており、常に高品質の資料画像を表示することができないものであった。
【0007】
よって本発明は、データを速やかに、かつ確実に出力させることができるとともに、例えば文章と画像とを混在させた資料を作成する際の準備を簡略化することができ、常に高品質の資料画像を表示させることができる書画カメラ装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、原稿台上に置かれた書画や物品等の資料を撮影するカメラを備え、該カメラで撮影された資料画像を投影手段によってスクリーン手段に投影するプレゼンテーションシステムの書画カメラ装置において、所定のデータ、およびこのデータに関連付けられたデータ固有情報が登録される制御手段と、この制御手段に登録されたデータを出力するデータ出力手段と、データ固有情報を読み取る読取手段とを備え、制御手段が、読取手段が読み取ったデータ固有情報に応じたプレゼンテーション用データをデータ出力手段に供給することを特徴としている。
【0009】
本発明によれば、データ固有情報を読取手段に読み取らせると、制御手段がデータ固有情報に応じたデータをデータ出力手段に供給し、データ出力手段からそのデータが出力される。すなわち、所望のデータを出力させる際には、単にデータ固有情報を読取手段に読み取らせるだけで、その所望のデータが自動的に出力される。したがって、データを速やかに、かつ確実に出力させることができる。
【0010】
本発明におけるデータは、画像や音声が挙げられる。データが画像の場合、データ出力手段は上記投影手段を用いることができる。そして、データが画像である場合には、データ固有情報が画像データのページ情報であることを含む。また、データとしては音声も含まれ、データが音声の場合、出力手段はスピーカ等の音声発生手段となる。
【0011】
本発明のデータ固有情報としては、無線周波識別子(RFID:Radio Frequency Identifier)等の電波信号を用いることができる。また、簡便なデータ固有情報として、バーコード、二次元バーコード、文字、記号等の視覚的に認識可能な情報形態を用いることができる。このような情報形態をデータ固有情報とした場合の読取手段は、バーコードの場合であればバーコードリーダーであり、他には、撮像手段が挙げられ、その撮像手段としては上記カメラを用いることができる。
【0012】
また、本発明では、情報形態の位置を発光手段によって指示し、この発光手段で指示された情報形態を、撮像手段がデータ固有情報として認識するよう構成することができる。この構成は、データ固有情報を複数含む場合に1つのデータ固有情報を特定する手段として有効である。さらに、その発光手段が発光する光を赤外光等の特定波長光を含む光とし、撮像手段にはその特定波長光のみを撮像可能とする光学フィルタを撮像光路中に挿脱自在に具備した構成とすることができる。この構成では、該フィルタを光路内に挿入した状態で発光手段により情報形態の位置を指示すると、情報形態の位置をより確実に認識することができる。
【0013】
上記のように発光手段によって指示した情報形態をデータ固有情報として認識させる場合、次の応用が可能である。すなわち、出力させるデータが資料に関連する関連画像であり、この関連画像に関連付けられた情報形態を資料に付加し、この資料をカメラで撮影した状態で情報形態の位置を発光手段で指示する。これによって制御手段は情報形態を認識し、その情報形態に応じた関連画像を資料画像の特定箇所に合成する。スクリーン手段には資料画像の特定箇所に関連画像がはめ込まれた画像が表示される。
【0014】
この場合の具体例としては、資料には文章が印字されており、この文章に関連する関連画像として図面や写真等が挙げられ、この関連画像に関連付けられた情報形態を、文章が印字されている資料の所定箇所に付加して資料を作成する。この資料をカメラで撮影して情報形態の位置を発光手段で指示すると、文章が印字された資料の特定箇所に関連画像が合成され、文章と関連画像が混在した資料画像がスクリーン手段に表示される。
【0015】
この形態によれば、文章と画像とが混在するような資料を、従来のようにパソコンの画像編集ソフト等を用いて編集してカラープリンタ等で印刷するといった方法を採ることなく作成することができ、資料を作成し直す場合には、例えば情報形態を交換するだけで可能である。したがって、資料作成のための準備に要する時間が大幅に短縮する。また、資料を直接撮影し、関連画像も画像処理によって表示されるので、常に高品質の画像を表示させることができる。
【0016】
上記形態では、資料画像にはめ込む関連画像の表示範囲(表示サイズおよび表示位置)を任意に設定することができる。そのためには、資料に関連画像の表示範囲を特定する枠線を表示しておき、この枠線を制御手段が認識して枠線内に関連画像を合成したり、資料に付加する情報形態の近傍に関連画像の表示範囲に関する付加情報を付加し、制御手段が付加情報にしたがって関連画像を合成したりする手段が挙げられる。
【0017】
また、上記形態においては、資料に付加した情報形態の近傍に関連画像に関連する音声データに関連付けられた別の情報形態が付加され、制御手段はこの別の情報形態を認識して関連画像の表示とともに音声データに基づく音声を出力させることもできる。
【0018】
また、本発明では、情報形態を付加した原稿を、読取手段が情報形態を読み取り可能とする定位置にセットするための位置決め手段を備えている形態を含む。さらに本発明では、制御手段が、カメラにより撮像した画像およびこの画像に応じて設定したデータ固有情報を関連付けて自身に登録する機能を有している形態を含む。
【0019】
【発明の実施の形態】
(1)第1実施形態
以下、図1〜図9を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、第1実施形態の書画カメラ装置が適用されたシステムの全体を概略的に示すブロック図、図2はその具体的イメージを示している。これら図で符号10が書画カメラ装置、20は図示せぬスクリーン等に液晶画像を投影する液晶プロジェクタ(投影手段)である。
【0020】
書画カメラ装置10は、図2に示すように、原稿台11と、この原稿台11にアーム12を介して支持されたカメラ13とを備えている。カメラ13は図示せぬズームレンズを備えるもので、原稿台11にセットされた原稿や資料等の被写体を撮影し、撮影された資料画像の画像データは原稿台11に内蔵された画像切換部14に供給される(図1参照)。カメラ13には、赤外光のみを撮像可能とする光学フィルタ13a(以下、単にフィルタと略称する)が設けられている。このフィルタ13aは、カメラ13の撮像光路中に挿脱自在に設けられており、撮像光路中に挿入した状態と外した状態のいずれかに、手動あるいは自動制御により切り換えられるようになっている。
【0021】
また、本実施形態の書画カメラ装置10は、外部に制御手段であるパソコン15を備えている。このパソコン15は、図1に示すように、制御部15aおよび記憶部15bを有しており、記憶部15bには、各種画像データおよび各種音声データが登録される。そして、記憶部15bに登録されている画像データは制御部15aによって抽出され、画像切換部14に供給される。書画カメラ装置10側の画像とパソコン15側の画像データとは、画像切換部14で適宜に切り換えられ、選択されたいずれか一方の画像が、液晶プロジェクタ20からスクリーン等に投影される。また、音声データはマイク17からパソコン15の制御部15aに入力され、ここでデータ処理されて記憶部15bに登録される。記憶部15bに登録された音声データは制御部15aによって抽出され、スピーカ16に供給される。スピーカ16およびマイク17は、例えば原稿台11に内蔵され、また、パソコン15は書画カメラ装置10の内部に収容されていてもよい。
【0022】
さて、本システムでは、バーコードをカメラ13が読み取ってデータ固有情報を取得し、そのデータ固有情報に応じたデータ(画像もしくは音声)を出力する。画像の出力は液晶プロジェクタ20からの画像の投影であり、音声の出力はスピーカ16からの音声の再生である。以下に、本システムによってプレゼンテーションを行うための操作手順を、データ登録と実際のプレゼンテーションに分けて説明する。
【0023】
A.データ登録
使用するデータ(画像や音声等)を用意し、これらデータとバーコードとを関連付けてパソコン15の記憶部15bに登録する。図3は登録用のバーコードシート40を示しており、このバーコードシート40には、異なる種類の複数のバーコードB1,B2,B3…が設けられている。これらバーコードは、バーコードシート40に直接印字したり、バーコードが印字されたシールを貼るなどの方法で、バーコードシート40に設けられる。
【0024】
図5を参照して、バーコードシート40を利用してデータを登録する手順を、データが画像の場合を例にして説明する。まず、バーコードシート40を原稿台11にセットしてこれをカメラ13で撮影し(ステップS101)、その画像を保存する(ステップS102)。次に、カメラ13のレンズにフィルタ13aをかけ(ステップS103)、図3に示すように、データと対応させるべき一つのバーコード(ここではバーコードB1としている)の位置をペンライト30で発光指示する(ステップS104)。ペンライト30は、先端を押圧することによってスイッチがONとなって先端が発光するもので、発する光はこの場合赤外光である。
【0025】
次に、カメラ13がペンライト30で指示した発光点を撮影し(ステップS105)、保存したバーコードシート40の画像と照らし合わせて、図3に示すようにペンライト30の光の位置(X,Y)を計算する(ステップS106)。次いで、図4に示すように(X,Y)を中心として指示したバーコードB1の領域[X0,Y0]の画像データからバーコードB1をトリミングし(ステップS107)、X方向のコントラストからバーコードB1を英数字にコード変換する(ステップS108)。続いて、パソコン15の制御部15aがバーコードB1に基づくデータ固有情報を認識する(ステップS109)。
【0026】
次に、フィルタ13aを外し(ステップS110)、バーコードB1と関連付けするべき画像が印字された資料を原稿台11にセットする(ステップS111)。そして、資料をカメラ13で撮影し(ステップS112)、認識したバーコードB1のデータ固有情報と関連付けて資料の画像を記憶部15bに登録する(ステップS113)。その際、バーコードの近傍に、プレゼンテーションで投影する順番と、データの内容をイメージさせる簡単なタイトルとを記しておくと、プレゼンテーション用の指示書として有効である。データが記憶部15bに保管されたデジタルデータの場合は、カメラ13で撮影せずに、認識したバーコードBと関連付けるだけでよい。記憶部15bにないデジタルデータの場合は、関連付けに先立って記憶部15bに転送し、ここに保持させておいてから上記手順で関連付けする。
【0027】
引き続き、上記ステップS104〜ステップS113を、バーコードシート40に設けたバーコードに対して関連付けさせたいデータの数だけ繰り返し行う。なお、音声データを登録する場合には、図5のステップS109の後、音声データをマイク17によって記憶部15bに登録し、その音声データを認識させたバーコードと関連付けする。なお、バーコードシート40にバーコードが1つだけ設けられている場合には、ペンライト30でバーコードを指定する必要がないので、図5のステップS103〜ステップS108を省略することができる。
【0028】
B.プレゼンテーション
次に、本システムによるプレゼンテーションの具体的動作を、図6を参照して説明する。原稿台11に上記バーコードシート40をセットし、バーコードシート40をカメラ13で撮影し(ステップS201)、その画像をパソコン15の制御部15aに保存する(ステップS202)。次に、カメラ13のレンズにフィルタ13aをかけ(ステップS203)、最初に出力するデータに対応するバーコード(ここではバーコードB1とする)をペンライト30で発光指示する(ステップS204)。カメラ13がペンライト30で指示された発光点を撮影し(ステップS205)、保存したデータと照らし合わせて図3に示すようにペンライト30の光の位置(X,Y)を計算する(ステップS206)。図4に示すように(X,Y)を中心としてバーコードB1が設けられた領域[X0,Y0]の画像データからバーコードB1をトリミングし(ステップS207)、次いでX方向のコントラストからバーコードB1を英数字にコード変換し(ステップS208)、パソコン15の制御部15aがバーコードB1に基づくデータ固有情報を認識する(ステップS209)。ここまでは、データ登録時の図5で示したステップS101〜ステップS109と同じ動作である。
【0029】
続いて、パソコン15の制御部15aがバーコードB1のデータ固有情報に関連付けられたデータを記憶部15bから検索して抽出する(ステップS210)。そして、そのデータが画像である場合には画像切換部14に供給されて液晶プロジェクタ20から画像が投影され、データが音声データの場合は、その音声データがスピーカ16に供給されて音声が再生される(ステップS211)。以上の動作を、出力すべきデータに応じたバーコードに対して実行することにより、それらバーコードに関連付けされたデータが順次出力される。
【0030】
以上のように、上記実施形態では、バーコードシート40に設けられたバーコードをカメラ13に読み取らせるだけで、画像あるいは音声等の所望のデータを速やかに出力させることができ、したがって、パソコン15のマウスやキーボードを操作して、それらデータを検索する必要がない。すなわち、煩わしいパソコンの操作をすることなく、所望のデータを速やかに、かつ確実に出力させることができる。
【0031】
上記実施形態では、ペンライト30で指定したバーコードに応じたデータを出力させるものであり、したがって、バーコードシート40に設けるバーコードの位置には制限がない。一方、このようにペンライト30でバーコードを指定することなく、バーコード40の特定位置に1つのバーコードを設け、このバーコードを、カメラ13で読み取るか、あるいは、図2に示すバーコードリーダー50で読み取るようにしてもよい。その場合、図7に示すように、バーコードシート40の一角を突き当てて位置決めをなすガイド60を原稿台11に設け、このガイド60にバーコードシート40を突き当てることにより、同図のBで示すバーコードを読み取り可能な特定位置に配置するようにするとよい。なお、この場合の構成は、図8に示すように、ペンライト30は除かれる。
【0032】
次に、図9は、外部パソコン25が連続投影用ソフト25cを備えている場合を示している。この場合は、書画カメラ装置10内のパソコン15内のページ情報コード発生部15cから連続投影用ソフト25cに対して指示し得る有効なコマンドはページの送り/戻しだけ等のように制約される場合が多い。このため、本実施形態では、ページ情報コード発生部15cは外部パソコン25内の連続投影用ソフト25cが有効に受信可能なページ送り指示を、送るページ数の分だけ繰り返して供給したり、ページ戻し指示を戻すページ数に対応する回数だけ繰り返して供給する機能を有する。
【0033】
この構成では、例えば図7に示したように、バーコードBを特定位置に配する方法によって、ページの送り/戻しを行うことができる。その動作例を図10を参照して説明すると、まず、ステップS301で、ガイド60に突き当てたバーコードシート40に設けられたバーコードをカメラ13で撮影する。次のステップS302でバーコードBが設けられた領域にある画像データからバーコードBを認識し、ステップS303でX方向のコントラストからバーコードBを読み取る。次に、ステップS304でバーコードBに基づくデータ固有情報を認識し、ステップS305でバーコードBに応じたページ情報コードを連続投影用ソフト15cに供給する。これによって、そのコードに応じた画像が液晶プロジェクタ20から投影される。
【0034】
以上の第1実施形態においては、例えば、データ固有情報を二次元バーコードから認識するようにし、一連の処理を定義した情報等からなるプログラム(例えば複数の画像を任意の順で出力するなどのプログラム)を実行するようにすることもできる。
【0035】
また、データ固有情報はバーコード以外の情報からも取得することができ、例えばバーコードの代わりに文字や記号等でもよい。また、このようなデータ固有情報は、カード等に設けてもよい。さらに、データ固有情報としては、バーコード等のように視覚的に認識されるものではなく、RFID等の電波信号を用いることができ、その場合には、原稿台に電波信号のセンサが設けられる。
【0036】
(2)第2実施形態
次に、図11〜21を参照して本発明の第2実施形態を説明する。図11は第2実施形態の書画カメラ装置が適用されたシステムの全体を概略的に示すブロック図、図12はその具体的イメージを示している。これら図で上記第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してあり、それらの説明は省略する。
【0037】
図11に示すように、第2実施形態でも制御部15aおよび記憶部15bを備えており、これらは、例えば原稿台11内に搭載される。カメラ13による撮影画像は制御部15aに取り込まれ、画像合成部71、画像出力部72を経て液晶プロジェクタ20に入力される。記憶部15bに登録される画像データや音声データは制御部15aによって抽出される。制御部15aによって記憶部15bから画像データが抽出された場合、その画像データは画像合成部71に入力されてカメラ13による撮影画像と合成され、合成画像が画像出力部72を経て液晶プロジェクタ20に入力される。
【0038】
音声データは、上記第1実施形態と同様に、マイク17から制御部15aに入力され、ここでデータ処理されて記憶部15bに登録される。制御部15aによって記憶部15bから音声データが抽出された場合、その音声データはスピーカ16に供給され、スピーカから音声データに基づく音声が出力される。
【0039】
第2実施形態では、文章が印字された資料にバーコードを付加し、この資料をカメラが撮影すると制御部15aがバーコードを認識してデータ固有情報を取得し、そのデータ固有情報に応じた画像を資料画像の特定箇所に合成する。その合成画像は文章と画像とが混在したものとなり、画像出力部72を経て液晶プロジェクタ20に入力され、液晶プロジェクタ20からスクリーン等に投影される。この場合、資料に合成される画像は例えば資料に印字された文章に関連する関連画像とされ、この関連画像は記憶部15bに登録される。また、音声データも同様に関連するものとされ、バーコードを認識させることにより出力される。以下に、第2実施形態によってプレゼンテーションを行うための操作手順を、データ登録、資料の作成、実際のプレゼンテーションに分けて説明する。
【0040】
A.データ登録
データ登録に関しては、図5で示した第1実施形態と同様の動作によって記憶部15bに画像データや音声データを登録する。
【0041】
B.資料の作成
図13(a)はカメラ13に撮影させる資料80を示している。この資料80の上部には文章81が印字されており、その下には矩形の枠線82が印字されている。この資料80を用いる場合には、枠線81の内部に、印字された文章81に関連する画像に関連付けて登録された関連画像用のバーコードB10を付加する。関連画像用のバーコードB10の付加の手段としては、該バーコードB10が印字されたシールを資料80に貼付するとよい。この関連画像用のバーコードB10の下にはアンダーライン83が表示されている。このアンダーライン83は、予め枠線82とともに印字するなどの方法で表示することができる。枠線82は関連画像の表示範囲すなわち表示サイズおよび表示位置を示しており、任意に設定される。アンダーライン83は、資料80に枠線82が存在することを制御部15aに告知する付加情報である。
【0042】
上記枠線82およびアンダーライン83は、関連画像の表示範囲を制御部15aが認識するための一手段であり、図13(b)はその認識方法の過程を示している。この場合、制御部15aはカメラ13が撮影した資料80の撮影画像から関連画像用のバーコードB10を認識してデータ固有情報を読み取り(ステップS401)、関連画像用のバーコードB10の近傍の画素データを調べ(ステップS402)、該バーコードB10の近傍にアンダーライン83が有るか否かを判別する(ステップS403)。アンダーライン83が有ると判別したら枠線82を認識し(ステップS404)、アンダーライン83がない場合は関連画像を全画面表示するよう制御する(ステップS405)。
【0043】
枠線82の認識方法としては、上記の他に、図14(a)に示すようにアンダーライン83の代わりとして関連画像用のバーコードB10の隣りに枠線82の存在を告知するための枠線用のバーコードB11をシールの貼付によって付加する方法がある。シールにはバーコードB11が枠線82の告知のためのものであることを識別させる長方形のマークが付加されている。この場合は、図14(b)に示すように、制御部15aがカメラ13による資料80の撮影画像から関連画像用のバーコードB10を認識してデータ固有情報を読み取り(ステップS501)、該バーコードB10の近傍の画素データを調べ(ステップS502)、付加情報である枠線用のバーコードB11が有るか否かを判別する(ステップS503)。枠線用のバーコードB11が有ると判別したら枠線82を認識し(ステップS504)、枠線用のバーコードB11がない場合は関連画像を全画面表示するよう制御する(ステップS505)。
【0044】
C.プレゼンテーション
次に、文章81、この文章81に関連する画像に関連付けられたバーコードB10、枠線82およびアンダーライン83が表示された上記資料80を用いてプレゼンテーションを行う動作を、図15を参照して説明する。原稿台11にセットした資料80をカメラ13で撮影し(ステップS601)、その画像を画像データとして制御部15aに保存する(ステップS602)。次に、カメラ13のレンズにフィルタ13aをかけ(ステップS603)、バーコードB10をペンライト30で発光指示する(ステップS604)。カメラ13がペンライト30で指示された発光点を撮影し(ステップS605)、保存した画像データと照らし合わせて図3に示すようにペンライト30の光の位置(X,Y)を計算する(ステップS606)。図4に示すように(X,Y)を中心としてバーコードB10が設けられた領域[X0,Y0]の画像データからバーコードB10をトリミングし(ステップS607)、次いでX方向のコントラストからバーコードB10を英数字にコード変換し(ステップS608)、制御部15aがバーコードB10に基づくデータ固有情報を認識する(ステップS609)。
【0045】
続いて制御部15aは保存した画像データからバーコードB10の近傍の付加情報(アンダーライン83あるいは枠線用のバーコードB11)を検索し(ステップS610)、関連画像の表示範囲を求める(ステップS611)。このステップS611では、図13(b)または図14(b)で示した過程が行われる。次いで、ステップS609で認識したデータ固有情報に関連付けられた関連画像を記憶部15bから検索して抽出し(ステップS612)、その関連画像をステップS611で求めた表示範囲に合成する(ステップS613)。合成画像は文章と関連画像が混在したものであり、この合成画像が画像出力部72に供給されて液晶プロジェクタ20からスクリーン等に投影される(ステップS614)。
【0046】
以上により、文章81と、この文章81に関連する関連画像が混在した画像をスクリーン等に投影させることができる。図16は資料および関連画像の具体例として携帯電話の製品紹介のプレゼンテーションに用いるものを示している。図16(a)に示す資料80には、携帯電話の製品説明の文章81が印字されているとともに、関連画像用のバーコードB10、枠線82およびアンダーライン83が付加されている。バーコードB10は、図16(b)に示す携帯電話の画像90に関連付けて登録されている。図16(a)は上記ステップS604の状態、すなわち資料80に付加されたバーコードB10にペンライト30で発光指示を行っている状態を示しており、この動作を行うことにより、図16(b)に示すように、関連画像である携帯電話の画像90が枠線82内にはめ込まれた合成画像がスクリーン等に表示されるのである。
【0047】
なお、表示された関連画像を消して元の画面に戻す場合には様々な方法が考えられるが、例えば、再度バーコードB10をペンライト30で発光指示することにより元の画面に戻すといった制御方法が挙げられる。
【0048】
図16はバーコードB10の下方に枠線82の存在を告知するアンダーライン83が付加された場合であり、アンダーライン83がない場合には、図13(b)のステップS405のように関連画像を全画面表示する。図17はその場合を示しており、図17(a)に示すようにバーコードB10をペンライト30で発光指示すると、図17(b)に示すように関連画像である携帯電話の画像90が全画面表示される。
【0049】
なお、資料に関連する音声を再生したい場合には、その音声データに関連付けられたバーコードを枠線82内に付加し、そのバーコードをペンライト30で発光指示すると音声がスピーカ16が再生される。例えば図16で示した携帯電話のプレゼンテーションでは、着信音等を紹介することができる。
【0050】
以上説明した第2実施形態によれば、従来のようにパソコンの画像編集ソフト等を用いて編集してカラープリンタ等で印刷するといった方法を採ることなく文章と画像とが混在するような資料を作成することができる。そして、資料を作成し直す場合には、例えばバーコードを新たなものに交換するだけで可能である。したがって、資料作成のための準備に要する時間が大幅に短縮する。また、資料を直接撮影し、関連画像も画像処理によって表示されるので、常に高品質の画像をスクリーン等に表示させることができる。
【0051】
なお、図13および図14で示した関連画像の表示範囲を認識する方法は一例であり、枠線82を用いない認識方法の他の例を、図18および図19を参照して説明する。
【0052】
図18(a)に示すように、資料80のほぼ中央に付加した関連画像用のバーコードB10の隣りに、該バーコードB10のシールの中心を中心とした幅寸法および縦寸法を指定する付加情報として、表示寸法用のバーコードB12,B13をシールの貼付により付加する。それぞれのシールには幅寸法および縦寸法(単位はmm)を示す数字が表示されており、図示例では幅寸法が100mm、縦寸法が150mmである。これら寸法は、関連画像用のバーコードB10のシールの中心を中心とした幅寸法および縦寸法であり、関連画像を表示する範囲を示す。
【0053】
表示範囲の認識の動作は、図18(b)に示すように、制御部15aがカメラ13による資料80の撮影画像から関連画像用のバーコードB10を認識してデータ固有情報を読み取り(ステップS701)、バーコードB10の近傍の画素データを調べ(ステップS702)、バーコードB10の近傍に付加情報すなわち寸法表示用のバーコードB12,B13が有るか否かを判別する(ステップS703)。バーコードB12,B13が有ると判別したらこれらバーコードB12,B13により指定される表示範囲を認識し(ステップS704)、バーコードB12,B13がない場合は関連画像を全画面表示するよう制御する(ステップS705)。
【0054】
図19(a)に示すように、資料80の上端部の左隅に関連画像用のバーコードB10を付加し、この右隣りに、表示範囲を示す寸法表示用の4種のバーコードB14〜B17を付加情報としてシールの貼付により付加する。4種のバーコードは左から順にB14:「表示範囲の幅寸法」、B15:「表示範囲の縦寸法」、B16:「表示範囲の資料左端から表示範囲中心までの寸法」、B17:「表示範囲の資料上端から表示範囲中心までの寸法」を指定する付加情報である。各シールにはこれら寸法(単位はmm)を示す数字が表示されており、図示例ではそれぞれ100mm、150mm、110mm、170mmである。
【0055】
表示範囲の認識の動作は、図18(b)に示すように、制御部15aがカメラ13による資料80の撮影画像から関連画像用のバーコードB10を認識してデータ固有情報を読み取り(ステップS801)、バーコードB10の近傍の画素データを調べ(ステップS802)、バーコードB10の近傍に付加情報すなわち寸法表示用のバーコードB14〜B17が有るか否かを判別する(ステップS803)。バーコードB14〜B17が有ると判別したらこれらバーコードB14〜B17により指定される表示範囲を認識し(ステップS804)、バーコードB14〜B17がない場合は関連画像を全画面表示するよう制御する(ステップS805)。
【0056】
なお、上記のように関連画像の表示範囲の寸法を指定する場合には、カメラ13のズーム倍率を考慮して表示画素寸法を適宜に決定することになる。
【0057】
図20および図21は、上記第2実施形態をさらに応用することにより可能な関連画像の表示制御の例を示している。図20では、(a)に示すように表示範囲に関連画像90が表示された状態で資料の枠線外の部分をペンライト30で発光指示すると、(b)に示すようにペンライト30の発光点を中心とする位置に関連画像90が移動する。また、図21では、(a)に示すように関連画像90ははじめから上記枠線82内に表示されており、ペンライト30で関連画像90を発光指示すると、(b)に示すように関連画像90が全画面に拡大表示される。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、データ固有情報を読取手段に読み取らせることにより所望のデータを出力させることができるので、所望のデータを速やかに、かつ確実に出力させることができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る書画カメラ装置が適用されたシステムの概略図である。
【図2】第1実施形態のシステムの概略を示す斜視図である。
【図3】バーコードをデータ固有情報として登録させるためにバーコードシートのバーコードをペンライトで指示している状態を示す図である。
【図4】バーコードシートのバーコードの読み取り方法を説明する図である。
【図5】第1実施形態のデータ登録動作の例を示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態のデータ出力動作の例を示すフローチャートである。
【図7】バーコードシートをガイドに突き当ててバーコードを特定位置に配した状態を示す図である。
【図8】バーコードを特定位置に配する場合のシステムの概略図である。
【図9】連続投影用ソフトおよびページ情報コード発生部を備えた場合のシステムの概略図である。
【図10】ページ送り/戻し動作の例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施形態に係る書画カメラ装置が適用されたシステムの概略図である。
【図12】第2実施形態のシステムの概略を示す斜視図である。
【図13】関連画像の表示範囲を枠線を利用して認識させる方法の一例を示す図であって、(a)資料の図、(b)動作のフローチャートである。
【図14】関連画像の表示範囲を枠線を利用して認識させる方法の他の例を示す図であって、(a)資料の図、(b)動作のフローチャートである。
【図15】第2実施形態のデータ出力動作の例を示すフローチャートである。
【図16】(a)は関連画像を資料画像に合成させる動作を資料に対して行っている状態を示す図、(b)はスクリーン等に表示された合成画像を示す図である。
【図17】(a)は関連画像を全画面表示させる場合の動作を資料に対して行っている状態を示す図、(b)は拡大表示された関連画像を示す図である。
【図18】関連画像の表示範囲を認識させる他の方法を示す図であって、(a)資料の図、(b)動作のフローチャートである。
【図19】関連画像の表示範囲を認識させるさらに他の方法を示す図であって、(a)資料の図、(b)動作のフローチャートである。
【図20】第2実施形態の応用例を示す図であって、(a)は資料画像と関連画像の合成画像ならびに資料に対してペンライトを指示している複合的な図、(b)は関連画像が移動した後の合成画像である。
【図21】第2実施形態の他の応用例を示す図であって、(a)は資料画像と関連画像の合成画像ならびに資料に対してペンライトを指示している複合的な図、(b)は拡大表示された関連画像を示す図である。
【符号の説明】
10…書画カメラ装置
13…カメラ(撮像手段)
15…パソコン(制御手段)
15a…制御部(制御手段)
16…スピーカ(データ出力手段)
20…液晶プロジェクタ(投影手段、データ出力手段)
80…資料
82…枠線
90…関連画像
B,B1,B2,B3,B10…バーコード(データ固有情報)
B11〜B17…バーコード(付加情報)
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿台上に置かれた書画や物品等の資料を撮影し、撮影した資料画像を投影手段によりスクリーン等のスクリーン手段に投影するプレゼンテーションシステムの書画カメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクリーンに映した映像に対して、プレゼンターが指示棒あるいはレーザポインタ等によりポイントを指示しながら説明や講演等を行うプレゼンテーションにおいて、画像をスクリーンに映す手段の一つとして、書画カメラ装置が用いられている。書画カメラ装置は、原稿台上に置かれた書画や物品等の資料をビデオカメラ等の動画用のカメラで撮影する構成であり、カメラによって撮影された資料画像は、液晶プロジェクタ等の投影装置でスクリーンに投影されるように構成されている。ところで、近年では、パソコンで生成される画像をスクリーンに反映させてプレゼンテーションを行う機会が増えており、書画カメラ装置の中にも、パソコン等の外部映像機器の画像を出力可能なものがあることが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、書画カメラ装置のカメラで撮影して表示する資料には、1枚の原稿に例えば文章と画像とを混在させたものを用いる場合が多く、そのような資料は予め文章と画像をパソコンの画像編集ソフト等を用いて編集し、カラープリンタ等で印刷することにより作成している。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−341588号公報 (第9頁:段落「0017」、
図1、図7)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
パソコンを用いたプレゼンテーションでは、スクリーンに映す画像に応じた画像データを検索するために、パソコンの操作、すなわちマウスやキーボードを操作しなければならず、その操作が煩わしかった。また、予め発表順に揃えて作成した画像データを、連続投影用ソフト等を用いて順番にスクリーンに映していくことができる方法もあるが、その場合、例えば講演終了後に聴衆から質問を受けて質問内容に該当するページまで戻す操作が、やはり煩わしく、時間がかかるものであった。さらに、パソコンのオペレータをプレゼンターとは別に配備した場合には、発表内容とスクリーンの表示内容が食い違うことが起こりやすかった。
【0006】
また、上記のように文章と画像を混在させた資料を作成する場合には、パソコンでの編集とカラープリンタによる印刷といった過程を要することから準備に時間がかかるという不満が生じ、このような問題は、資料を作成し直す場合や画像を複数ページで使用する場合の資料作成時に顕著となる。また、プリンタが白黒タイプしかない場合にはカラーの資料を作成することができないことになる。プリンタによる資料作成においては、プリンタの性能が画質に影響したり、印刷後の画質が劣化するといった根本的な問題を抱えており、常に高品質の資料画像を表示することができないものであった。
【0007】
よって本発明は、データを速やかに、かつ確実に出力させることができるとともに、例えば文章と画像とを混在させた資料を作成する際の準備を簡略化することができ、常に高品質の資料画像を表示させることができる書画カメラ装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、原稿台上に置かれた書画や物品等の資料を撮影するカメラを備え、該カメラで撮影された資料画像を投影手段によってスクリーン手段に投影するプレゼンテーションシステムの書画カメラ装置において、所定のデータ、およびこのデータに関連付けられたデータ固有情報が登録される制御手段と、この制御手段に登録されたデータを出力するデータ出力手段と、データ固有情報を読み取る読取手段とを備え、制御手段が、読取手段が読み取ったデータ固有情報に応じたプレゼンテーション用データをデータ出力手段に供給することを特徴としている。
【0009】
本発明によれば、データ固有情報を読取手段に読み取らせると、制御手段がデータ固有情報に応じたデータをデータ出力手段に供給し、データ出力手段からそのデータが出力される。すなわち、所望のデータを出力させる際には、単にデータ固有情報を読取手段に読み取らせるだけで、その所望のデータが自動的に出力される。したがって、データを速やかに、かつ確実に出力させることができる。
【0010】
本発明におけるデータは、画像や音声が挙げられる。データが画像の場合、データ出力手段は上記投影手段を用いることができる。そして、データが画像である場合には、データ固有情報が画像データのページ情報であることを含む。また、データとしては音声も含まれ、データが音声の場合、出力手段はスピーカ等の音声発生手段となる。
【0011】
本発明のデータ固有情報としては、無線周波識別子(RFID:Radio Frequency Identifier)等の電波信号を用いることができる。また、簡便なデータ固有情報として、バーコード、二次元バーコード、文字、記号等の視覚的に認識可能な情報形態を用いることができる。このような情報形態をデータ固有情報とした場合の読取手段は、バーコードの場合であればバーコードリーダーであり、他には、撮像手段が挙げられ、その撮像手段としては上記カメラを用いることができる。
【0012】
また、本発明では、情報形態の位置を発光手段によって指示し、この発光手段で指示された情報形態を、撮像手段がデータ固有情報として認識するよう構成することができる。この構成は、データ固有情報を複数含む場合に1つのデータ固有情報を特定する手段として有効である。さらに、その発光手段が発光する光を赤外光等の特定波長光を含む光とし、撮像手段にはその特定波長光のみを撮像可能とする光学フィルタを撮像光路中に挿脱自在に具備した構成とすることができる。この構成では、該フィルタを光路内に挿入した状態で発光手段により情報形態の位置を指示すると、情報形態の位置をより確実に認識することができる。
【0013】
上記のように発光手段によって指示した情報形態をデータ固有情報として認識させる場合、次の応用が可能である。すなわち、出力させるデータが資料に関連する関連画像であり、この関連画像に関連付けられた情報形態を資料に付加し、この資料をカメラで撮影した状態で情報形態の位置を発光手段で指示する。これによって制御手段は情報形態を認識し、その情報形態に応じた関連画像を資料画像の特定箇所に合成する。スクリーン手段には資料画像の特定箇所に関連画像がはめ込まれた画像が表示される。
【0014】
この場合の具体例としては、資料には文章が印字されており、この文章に関連する関連画像として図面や写真等が挙げられ、この関連画像に関連付けられた情報形態を、文章が印字されている資料の所定箇所に付加して資料を作成する。この資料をカメラで撮影して情報形態の位置を発光手段で指示すると、文章が印字された資料の特定箇所に関連画像が合成され、文章と関連画像が混在した資料画像がスクリーン手段に表示される。
【0015】
この形態によれば、文章と画像とが混在するような資料を、従来のようにパソコンの画像編集ソフト等を用いて編集してカラープリンタ等で印刷するといった方法を採ることなく作成することができ、資料を作成し直す場合には、例えば情報形態を交換するだけで可能である。したがって、資料作成のための準備に要する時間が大幅に短縮する。また、資料を直接撮影し、関連画像も画像処理によって表示されるので、常に高品質の画像を表示させることができる。
【0016】
上記形態では、資料画像にはめ込む関連画像の表示範囲(表示サイズおよび表示位置)を任意に設定することができる。そのためには、資料に関連画像の表示範囲を特定する枠線を表示しておき、この枠線を制御手段が認識して枠線内に関連画像を合成したり、資料に付加する情報形態の近傍に関連画像の表示範囲に関する付加情報を付加し、制御手段が付加情報にしたがって関連画像を合成したりする手段が挙げられる。
【0017】
また、上記形態においては、資料に付加した情報形態の近傍に関連画像に関連する音声データに関連付けられた別の情報形態が付加され、制御手段はこの別の情報形態を認識して関連画像の表示とともに音声データに基づく音声を出力させることもできる。
【0018】
また、本発明では、情報形態を付加した原稿を、読取手段が情報形態を読み取り可能とする定位置にセットするための位置決め手段を備えている形態を含む。さらに本発明では、制御手段が、カメラにより撮像した画像およびこの画像に応じて設定したデータ固有情報を関連付けて自身に登録する機能を有している形態を含む。
【0019】
【発明の実施の形態】
(1)第1実施形態
以下、図1〜図9を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、第1実施形態の書画カメラ装置が適用されたシステムの全体を概略的に示すブロック図、図2はその具体的イメージを示している。これら図で符号10が書画カメラ装置、20は図示せぬスクリーン等に液晶画像を投影する液晶プロジェクタ(投影手段)である。
【0020】
書画カメラ装置10は、図2に示すように、原稿台11と、この原稿台11にアーム12を介して支持されたカメラ13とを備えている。カメラ13は図示せぬズームレンズを備えるもので、原稿台11にセットされた原稿や資料等の被写体を撮影し、撮影された資料画像の画像データは原稿台11に内蔵された画像切換部14に供給される(図1参照)。カメラ13には、赤外光のみを撮像可能とする光学フィルタ13a(以下、単にフィルタと略称する)が設けられている。このフィルタ13aは、カメラ13の撮像光路中に挿脱自在に設けられており、撮像光路中に挿入した状態と外した状態のいずれかに、手動あるいは自動制御により切り換えられるようになっている。
【0021】
また、本実施形態の書画カメラ装置10は、外部に制御手段であるパソコン15を備えている。このパソコン15は、図1に示すように、制御部15aおよび記憶部15bを有しており、記憶部15bには、各種画像データおよび各種音声データが登録される。そして、記憶部15bに登録されている画像データは制御部15aによって抽出され、画像切換部14に供給される。書画カメラ装置10側の画像とパソコン15側の画像データとは、画像切換部14で適宜に切り換えられ、選択されたいずれか一方の画像が、液晶プロジェクタ20からスクリーン等に投影される。また、音声データはマイク17からパソコン15の制御部15aに入力され、ここでデータ処理されて記憶部15bに登録される。記憶部15bに登録された音声データは制御部15aによって抽出され、スピーカ16に供給される。スピーカ16およびマイク17は、例えば原稿台11に内蔵され、また、パソコン15は書画カメラ装置10の内部に収容されていてもよい。
【0022】
さて、本システムでは、バーコードをカメラ13が読み取ってデータ固有情報を取得し、そのデータ固有情報に応じたデータ(画像もしくは音声)を出力する。画像の出力は液晶プロジェクタ20からの画像の投影であり、音声の出力はスピーカ16からの音声の再生である。以下に、本システムによってプレゼンテーションを行うための操作手順を、データ登録と実際のプレゼンテーションに分けて説明する。
【0023】
A.データ登録
使用するデータ(画像や音声等)を用意し、これらデータとバーコードとを関連付けてパソコン15の記憶部15bに登録する。図3は登録用のバーコードシート40を示しており、このバーコードシート40には、異なる種類の複数のバーコードB1,B2,B3…が設けられている。これらバーコードは、バーコードシート40に直接印字したり、バーコードが印字されたシールを貼るなどの方法で、バーコードシート40に設けられる。
【0024】
図5を参照して、バーコードシート40を利用してデータを登録する手順を、データが画像の場合を例にして説明する。まず、バーコードシート40を原稿台11にセットしてこれをカメラ13で撮影し(ステップS101)、その画像を保存する(ステップS102)。次に、カメラ13のレンズにフィルタ13aをかけ(ステップS103)、図3に示すように、データと対応させるべき一つのバーコード(ここではバーコードB1としている)の位置をペンライト30で発光指示する(ステップS104)。ペンライト30は、先端を押圧することによってスイッチがONとなって先端が発光するもので、発する光はこの場合赤外光である。
【0025】
次に、カメラ13がペンライト30で指示した発光点を撮影し(ステップS105)、保存したバーコードシート40の画像と照らし合わせて、図3に示すようにペンライト30の光の位置(X,Y)を計算する(ステップS106)。次いで、図4に示すように(X,Y)を中心として指示したバーコードB1の領域[X0,Y0]の画像データからバーコードB1をトリミングし(ステップS107)、X方向のコントラストからバーコードB1を英数字にコード変換する(ステップS108)。続いて、パソコン15の制御部15aがバーコードB1に基づくデータ固有情報を認識する(ステップS109)。
【0026】
次に、フィルタ13aを外し(ステップS110)、バーコードB1と関連付けするべき画像が印字された資料を原稿台11にセットする(ステップS111)。そして、資料をカメラ13で撮影し(ステップS112)、認識したバーコードB1のデータ固有情報と関連付けて資料の画像を記憶部15bに登録する(ステップS113)。その際、バーコードの近傍に、プレゼンテーションで投影する順番と、データの内容をイメージさせる簡単なタイトルとを記しておくと、プレゼンテーション用の指示書として有効である。データが記憶部15bに保管されたデジタルデータの場合は、カメラ13で撮影せずに、認識したバーコードBと関連付けるだけでよい。記憶部15bにないデジタルデータの場合は、関連付けに先立って記憶部15bに転送し、ここに保持させておいてから上記手順で関連付けする。
【0027】
引き続き、上記ステップS104〜ステップS113を、バーコードシート40に設けたバーコードに対して関連付けさせたいデータの数だけ繰り返し行う。なお、音声データを登録する場合には、図5のステップS109の後、音声データをマイク17によって記憶部15bに登録し、その音声データを認識させたバーコードと関連付けする。なお、バーコードシート40にバーコードが1つだけ設けられている場合には、ペンライト30でバーコードを指定する必要がないので、図5のステップS103〜ステップS108を省略することができる。
【0028】
B.プレゼンテーション
次に、本システムによるプレゼンテーションの具体的動作を、図6を参照して説明する。原稿台11に上記バーコードシート40をセットし、バーコードシート40をカメラ13で撮影し(ステップS201)、その画像をパソコン15の制御部15aに保存する(ステップS202)。次に、カメラ13のレンズにフィルタ13aをかけ(ステップS203)、最初に出力するデータに対応するバーコード(ここではバーコードB1とする)をペンライト30で発光指示する(ステップS204)。カメラ13がペンライト30で指示された発光点を撮影し(ステップS205)、保存したデータと照らし合わせて図3に示すようにペンライト30の光の位置(X,Y)を計算する(ステップS206)。図4に示すように(X,Y)を中心としてバーコードB1が設けられた領域[X0,Y0]の画像データからバーコードB1をトリミングし(ステップS207)、次いでX方向のコントラストからバーコードB1を英数字にコード変換し(ステップS208)、パソコン15の制御部15aがバーコードB1に基づくデータ固有情報を認識する(ステップS209)。ここまでは、データ登録時の図5で示したステップS101〜ステップS109と同じ動作である。
【0029】
続いて、パソコン15の制御部15aがバーコードB1のデータ固有情報に関連付けられたデータを記憶部15bから検索して抽出する(ステップS210)。そして、そのデータが画像である場合には画像切換部14に供給されて液晶プロジェクタ20から画像が投影され、データが音声データの場合は、その音声データがスピーカ16に供給されて音声が再生される(ステップS211)。以上の動作を、出力すべきデータに応じたバーコードに対して実行することにより、それらバーコードに関連付けされたデータが順次出力される。
【0030】
以上のように、上記実施形態では、バーコードシート40に設けられたバーコードをカメラ13に読み取らせるだけで、画像あるいは音声等の所望のデータを速やかに出力させることができ、したがって、パソコン15のマウスやキーボードを操作して、それらデータを検索する必要がない。すなわち、煩わしいパソコンの操作をすることなく、所望のデータを速やかに、かつ確実に出力させることができる。
【0031】
上記実施形態では、ペンライト30で指定したバーコードに応じたデータを出力させるものであり、したがって、バーコードシート40に設けるバーコードの位置には制限がない。一方、このようにペンライト30でバーコードを指定することなく、バーコード40の特定位置に1つのバーコードを設け、このバーコードを、カメラ13で読み取るか、あるいは、図2に示すバーコードリーダー50で読み取るようにしてもよい。その場合、図7に示すように、バーコードシート40の一角を突き当てて位置決めをなすガイド60を原稿台11に設け、このガイド60にバーコードシート40を突き当てることにより、同図のBで示すバーコードを読み取り可能な特定位置に配置するようにするとよい。なお、この場合の構成は、図8に示すように、ペンライト30は除かれる。
【0032】
次に、図9は、外部パソコン25が連続投影用ソフト25cを備えている場合を示している。この場合は、書画カメラ装置10内のパソコン15内のページ情報コード発生部15cから連続投影用ソフト25cに対して指示し得る有効なコマンドはページの送り/戻しだけ等のように制約される場合が多い。このため、本実施形態では、ページ情報コード発生部15cは外部パソコン25内の連続投影用ソフト25cが有効に受信可能なページ送り指示を、送るページ数の分だけ繰り返して供給したり、ページ戻し指示を戻すページ数に対応する回数だけ繰り返して供給する機能を有する。
【0033】
この構成では、例えば図7に示したように、バーコードBを特定位置に配する方法によって、ページの送り/戻しを行うことができる。その動作例を図10を参照して説明すると、まず、ステップS301で、ガイド60に突き当てたバーコードシート40に設けられたバーコードをカメラ13で撮影する。次のステップS302でバーコードBが設けられた領域にある画像データからバーコードBを認識し、ステップS303でX方向のコントラストからバーコードBを読み取る。次に、ステップS304でバーコードBに基づくデータ固有情報を認識し、ステップS305でバーコードBに応じたページ情報コードを連続投影用ソフト15cに供給する。これによって、そのコードに応じた画像が液晶プロジェクタ20から投影される。
【0034】
以上の第1実施形態においては、例えば、データ固有情報を二次元バーコードから認識するようにし、一連の処理を定義した情報等からなるプログラム(例えば複数の画像を任意の順で出力するなどのプログラム)を実行するようにすることもできる。
【0035】
また、データ固有情報はバーコード以外の情報からも取得することができ、例えばバーコードの代わりに文字や記号等でもよい。また、このようなデータ固有情報は、カード等に設けてもよい。さらに、データ固有情報としては、バーコード等のように視覚的に認識されるものではなく、RFID等の電波信号を用いることができ、その場合には、原稿台に電波信号のセンサが設けられる。
【0036】
(2)第2実施形態
次に、図11〜21を参照して本発明の第2実施形態を説明する。図11は第2実施形態の書画カメラ装置が適用されたシステムの全体を概略的に示すブロック図、図12はその具体的イメージを示している。これら図で上記第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してあり、それらの説明は省略する。
【0037】
図11に示すように、第2実施形態でも制御部15aおよび記憶部15bを備えており、これらは、例えば原稿台11内に搭載される。カメラ13による撮影画像は制御部15aに取り込まれ、画像合成部71、画像出力部72を経て液晶プロジェクタ20に入力される。記憶部15bに登録される画像データや音声データは制御部15aによって抽出される。制御部15aによって記憶部15bから画像データが抽出された場合、その画像データは画像合成部71に入力されてカメラ13による撮影画像と合成され、合成画像が画像出力部72を経て液晶プロジェクタ20に入力される。
【0038】
音声データは、上記第1実施形態と同様に、マイク17から制御部15aに入力され、ここでデータ処理されて記憶部15bに登録される。制御部15aによって記憶部15bから音声データが抽出された場合、その音声データはスピーカ16に供給され、スピーカから音声データに基づく音声が出力される。
【0039】
第2実施形態では、文章が印字された資料にバーコードを付加し、この資料をカメラが撮影すると制御部15aがバーコードを認識してデータ固有情報を取得し、そのデータ固有情報に応じた画像を資料画像の特定箇所に合成する。その合成画像は文章と画像とが混在したものとなり、画像出力部72を経て液晶プロジェクタ20に入力され、液晶プロジェクタ20からスクリーン等に投影される。この場合、資料に合成される画像は例えば資料に印字された文章に関連する関連画像とされ、この関連画像は記憶部15bに登録される。また、音声データも同様に関連するものとされ、バーコードを認識させることにより出力される。以下に、第2実施形態によってプレゼンテーションを行うための操作手順を、データ登録、資料の作成、実際のプレゼンテーションに分けて説明する。
【0040】
A.データ登録
データ登録に関しては、図5で示した第1実施形態と同様の動作によって記憶部15bに画像データや音声データを登録する。
【0041】
B.資料の作成
図13(a)はカメラ13に撮影させる資料80を示している。この資料80の上部には文章81が印字されており、その下には矩形の枠線82が印字されている。この資料80を用いる場合には、枠線81の内部に、印字された文章81に関連する画像に関連付けて登録された関連画像用のバーコードB10を付加する。関連画像用のバーコードB10の付加の手段としては、該バーコードB10が印字されたシールを資料80に貼付するとよい。この関連画像用のバーコードB10の下にはアンダーライン83が表示されている。このアンダーライン83は、予め枠線82とともに印字するなどの方法で表示することができる。枠線82は関連画像の表示範囲すなわち表示サイズおよび表示位置を示しており、任意に設定される。アンダーライン83は、資料80に枠線82が存在することを制御部15aに告知する付加情報である。
【0042】
上記枠線82およびアンダーライン83は、関連画像の表示範囲を制御部15aが認識するための一手段であり、図13(b)はその認識方法の過程を示している。この場合、制御部15aはカメラ13が撮影した資料80の撮影画像から関連画像用のバーコードB10を認識してデータ固有情報を読み取り(ステップS401)、関連画像用のバーコードB10の近傍の画素データを調べ(ステップS402)、該バーコードB10の近傍にアンダーライン83が有るか否かを判別する(ステップS403)。アンダーライン83が有ると判別したら枠線82を認識し(ステップS404)、アンダーライン83がない場合は関連画像を全画面表示するよう制御する(ステップS405)。
【0043】
枠線82の認識方法としては、上記の他に、図14(a)に示すようにアンダーライン83の代わりとして関連画像用のバーコードB10の隣りに枠線82の存在を告知するための枠線用のバーコードB11をシールの貼付によって付加する方法がある。シールにはバーコードB11が枠線82の告知のためのものであることを識別させる長方形のマークが付加されている。この場合は、図14(b)に示すように、制御部15aがカメラ13による資料80の撮影画像から関連画像用のバーコードB10を認識してデータ固有情報を読み取り(ステップS501)、該バーコードB10の近傍の画素データを調べ(ステップS502)、付加情報である枠線用のバーコードB11が有るか否かを判別する(ステップS503)。枠線用のバーコードB11が有ると判別したら枠線82を認識し(ステップS504)、枠線用のバーコードB11がない場合は関連画像を全画面表示するよう制御する(ステップS505)。
【0044】
C.プレゼンテーション
次に、文章81、この文章81に関連する画像に関連付けられたバーコードB10、枠線82およびアンダーライン83が表示された上記資料80を用いてプレゼンテーションを行う動作を、図15を参照して説明する。原稿台11にセットした資料80をカメラ13で撮影し(ステップS601)、その画像を画像データとして制御部15aに保存する(ステップS602)。次に、カメラ13のレンズにフィルタ13aをかけ(ステップS603)、バーコードB10をペンライト30で発光指示する(ステップS604)。カメラ13がペンライト30で指示された発光点を撮影し(ステップS605)、保存した画像データと照らし合わせて図3に示すようにペンライト30の光の位置(X,Y)を計算する(ステップS606)。図4に示すように(X,Y)を中心としてバーコードB10が設けられた領域[X0,Y0]の画像データからバーコードB10をトリミングし(ステップS607)、次いでX方向のコントラストからバーコードB10を英数字にコード変換し(ステップS608)、制御部15aがバーコードB10に基づくデータ固有情報を認識する(ステップS609)。
【0045】
続いて制御部15aは保存した画像データからバーコードB10の近傍の付加情報(アンダーライン83あるいは枠線用のバーコードB11)を検索し(ステップS610)、関連画像の表示範囲を求める(ステップS611)。このステップS611では、図13(b)または図14(b)で示した過程が行われる。次いで、ステップS609で認識したデータ固有情報に関連付けられた関連画像を記憶部15bから検索して抽出し(ステップS612)、その関連画像をステップS611で求めた表示範囲に合成する(ステップS613)。合成画像は文章と関連画像が混在したものであり、この合成画像が画像出力部72に供給されて液晶プロジェクタ20からスクリーン等に投影される(ステップS614)。
【0046】
以上により、文章81と、この文章81に関連する関連画像が混在した画像をスクリーン等に投影させることができる。図16は資料および関連画像の具体例として携帯電話の製品紹介のプレゼンテーションに用いるものを示している。図16(a)に示す資料80には、携帯電話の製品説明の文章81が印字されているとともに、関連画像用のバーコードB10、枠線82およびアンダーライン83が付加されている。バーコードB10は、図16(b)に示す携帯電話の画像90に関連付けて登録されている。図16(a)は上記ステップS604の状態、すなわち資料80に付加されたバーコードB10にペンライト30で発光指示を行っている状態を示しており、この動作を行うことにより、図16(b)に示すように、関連画像である携帯電話の画像90が枠線82内にはめ込まれた合成画像がスクリーン等に表示されるのである。
【0047】
なお、表示された関連画像を消して元の画面に戻す場合には様々な方法が考えられるが、例えば、再度バーコードB10をペンライト30で発光指示することにより元の画面に戻すといった制御方法が挙げられる。
【0048】
図16はバーコードB10の下方に枠線82の存在を告知するアンダーライン83が付加された場合であり、アンダーライン83がない場合には、図13(b)のステップS405のように関連画像を全画面表示する。図17はその場合を示しており、図17(a)に示すようにバーコードB10をペンライト30で発光指示すると、図17(b)に示すように関連画像である携帯電話の画像90が全画面表示される。
【0049】
なお、資料に関連する音声を再生したい場合には、その音声データに関連付けられたバーコードを枠線82内に付加し、そのバーコードをペンライト30で発光指示すると音声がスピーカ16が再生される。例えば図16で示した携帯電話のプレゼンテーションでは、着信音等を紹介することができる。
【0050】
以上説明した第2実施形態によれば、従来のようにパソコンの画像編集ソフト等を用いて編集してカラープリンタ等で印刷するといった方法を採ることなく文章と画像とが混在するような資料を作成することができる。そして、資料を作成し直す場合には、例えばバーコードを新たなものに交換するだけで可能である。したがって、資料作成のための準備に要する時間が大幅に短縮する。また、資料を直接撮影し、関連画像も画像処理によって表示されるので、常に高品質の画像をスクリーン等に表示させることができる。
【0051】
なお、図13および図14で示した関連画像の表示範囲を認識する方法は一例であり、枠線82を用いない認識方法の他の例を、図18および図19を参照して説明する。
【0052】
図18(a)に示すように、資料80のほぼ中央に付加した関連画像用のバーコードB10の隣りに、該バーコードB10のシールの中心を中心とした幅寸法および縦寸法を指定する付加情報として、表示寸法用のバーコードB12,B13をシールの貼付により付加する。それぞれのシールには幅寸法および縦寸法(単位はmm)を示す数字が表示されており、図示例では幅寸法が100mm、縦寸法が150mmである。これら寸法は、関連画像用のバーコードB10のシールの中心を中心とした幅寸法および縦寸法であり、関連画像を表示する範囲を示す。
【0053】
表示範囲の認識の動作は、図18(b)に示すように、制御部15aがカメラ13による資料80の撮影画像から関連画像用のバーコードB10を認識してデータ固有情報を読み取り(ステップS701)、バーコードB10の近傍の画素データを調べ(ステップS702)、バーコードB10の近傍に付加情報すなわち寸法表示用のバーコードB12,B13が有るか否かを判別する(ステップS703)。バーコードB12,B13が有ると判別したらこれらバーコードB12,B13により指定される表示範囲を認識し(ステップS704)、バーコードB12,B13がない場合は関連画像を全画面表示するよう制御する(ステップS705)。
【0054】
図19(a)に示すように、資料80の上端部の左隅に関連画像用のバーコードB10を付加し、この右隣りに、表示範囲を示す寸法表示用の4種のバーコードB14〜B17を付加情報としてシールの貼付により付加する。4種のバーコードは左から順にB14:「表示範囲の幅寸法」、B15:「表示範囲の縦寸法」、B16:「表示範囲の資料左端から表示範囲中心までの寸法」、B17:「表示範囲の資料上端から表示範囲中心までの寸法」を指定する付加情報である。各シールにはこれら寸法(単位はmm)を示す数字が表示されており、図示例ではそれぞれ100mm、150mm、110mm、170mmである。
【0055】
表示範囲の認識の動作は、図18(b)に示すように、制御部15aがカメラ13による資料80の撮影画像から関連画像用のバーコードB10を認識してデータ固有情報を読み取り(ステップS801)、バーコードB10の近傍の画素データを調べ(ステップS802)、バーコードB10の近傍に付加情報すなわち寸法表示用のバーコードB14〜B17が有るか否かを判別する(ステップS803)。バーコードB14〜B17が有ると判別したらこれらバーコードB14〜B17により指定される表示範囲を認識し(ステップS804)、バーコードB14〜B17がない場合は関連画像を全画面表示するよう制御する(ステップS805)。
【0056】
なお、上記のように関連画像の表示範囲の寸法を指定する場合には、カメラ13のズーム倍率を考慮して表示画素寸法を適宜に決定することになる。
【0057】
図20および図21は、上記第2実施形態をさらに応用することにより可能な関連画像の表示制御の例を示している。図20では、(a)に示すように表示範囲に関連画像90が表示された状態で資料の枠線外の部分をペンライト30で発光指示すると、(b)に示すようにペンライト30の発光点を中心とする位置に関連画像90が移動する。また、図21では、(a)に示すように関連画像90ははじめから上記枠線82内に表示されており、ペンライト30で関連画像90を発光指示すると、(b)に示すように関連画像90が全画面に拡大表示される。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、データ固有情報を読取手段に読み取らせることにより所望のデータを出力させることができるので、所望のデータを速やかに、かつ確実に出力させることができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る書画カメラ装置が適用されたシステムの概略図である。
【図2】第1実施形態のシステムの概略を示す斜視図である。
【図3】バーコードをデータ固有情報として登録させるためにバーコードシートのバーコードをペンライトで指示している状態を示す図である。
【図4】バーコードシートのバーコードの読み取り方法を説明する図である。
【図5】第1実施形態のデータ登録動作の例を示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態のデータ出力動作の例を示すフローチャートである。
【図7】バーコードシートをガイドに突き当ててバーコードを特定位置に配した状態を示す図である。
【図8】バーコードを特定位置に配する場合のシステムの概略図である。
【図9】連続投影用ソフトおよびページ情報コード発生部を備えた場合のシステムの概略図である。
【図10】ページ送り/戻し動作の例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施形態に係る書画カメラ装置が適用されたシステムの概略図である。
【図12】第2実施形態のシステムの概略を示す斜視図である。
【図13】関連画像の表示範囲を枠線を利用して認識させる方法の一例を示す図であって、(a)資料の図、(b)動作のフローチャートである。
【図14】関連画像の表示範囲を枠線を利用して認識させる方法の他の例を示す図であって、(a)資料の図、(b)動作のフローチャートである。
【図15】第2実施形態のデータ出力動作の例を示すフローチャートである。
【図16】(a)は関連画像を資料画像に合成させる動作を資料に対して行っている状態を示す図、(b)はスクリーン等に表示された合成画像を示す図である。
【図17】(a)は関連画像を全画面表示させる場合の動作を資料に対して行っている状態を示す図、(b)は拡大表示された関連画像を示す図である。
【図18】関連画像の表示範囲を認識させる他の方法を示す図であって、(a)資料の図、(b)動作のフローチャートである。
【図19】関連画像の表示範囲を認識させるさらに他の方法を示す図であって、(a)資料の図、(b)動作のフローチャートである。
【図20】第2実施形態の応用例を示す図であって、(a)は資料画像と関連画像の合成画像ならびに資料に対してペンライトを指示している複合的な図、(b)は関連画像が移動した後の合成画像である。
【図21】第2実施形態の他の応用例を示す図であって、(a)は資料画像と関連画像の合成画像ならびに資料に対してペンライトを指示している複合的な図、(b)は拡大表示された関連画像を示す図である。
【符号の説明】
10…書画カメラ装置
13…カメラ(撮像手段)
15…パソコン(制御手段)
15a…制御部(制御手段)
16…スピーカ(データ出力手段)
20…液晶プロジェクタ(投影手段、データ出力手段)
80…資料
82…枠線
90…関連画像
B,B1,B2,B3,B10…バーコード(データ固有情報)
B11〜B17…バーコード(付加情報)
Claims (16)
- 原稿台上に置かれた書画や物品等の資料を撮影するカメラを備え、該カメラで撮影された資料画像を投影手段によってスクリーン手段に投影するプレゼンテーションシステムの書画カメラ装置において、
所定のデータ、およびこのデータに関連付けられたデータ固有情報が登録される制御手段と、
この制御手段に登録されたデータを出力するデータ出力手段と、
前記データ固有情報を読み取る読取手段とを備え、
前記制御手段は、前記読取手段が読み取った前記データ固有情報に応じたプレゼンテーション用データを前記データ出力手段に供給することを特徴とする書画カメラ装置。 - 前記データは画像であり、前記データ出力手段は前記投影手段であることを特徴とする請求項1に記載の書画カメラ装置。
- 前記データは音声であって、前記出力手段は音声発生手段であることを特徴とする請求項1に記載の書画カメラ装置。
- 音声である前記データを前記制御手段に入力する音声入力手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の書画カメラ装置。
- 前記データ固有情報が画像のページ情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の書画カメラ装置。
- 前記データ固有情報を、バーコード、二次元バーコード、文字、記号等の視覚的に認識可能な情報形態で保持し、該データ固有情報を前記読取手段で読み取ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の書画カメラ装置。
- 前記読取手段が前記カメラであることを特徴とする請求項6に記載の書画カメラ装置。
- 前記情報形態の位置を指示する発光手段を備え、この発光手段によって指示された情報形態から前記データ固有情報を認識することを特徴とする請求項6または7に記載の書画カメラ装置。
- 前記データは前記資料に関連する関連画像であって、この関連画像に関連付けられた前記情報形態を資料に付加し、この資料を前記カメラで撮影した状態で情報形態の位置を前記発光手段で指示することにより、前記制御手段が資料画像の特定箇所に関連画像を合成することを特徴とする請求項8に記載の書画カメラ装置。
- 前記資料には前記関連画像の表示範囲を特定する枠線が表示され、前記制御手段はこの枠線を認識し、認識した枠線内に関連画像を合成することを特徴とする請求項9に記載の書画カメラ装置。
- 前記資料に付加した前記情報形態の近傍に、前記関連画像の表示範囲に関する付加情報が付加され、前記制御手段は該付加情報にしたがって関連画像を合成することを特徴とする請求項9に記載の書画カメラ装置。
- 前記資料に付加した前記情報形態の近傍に、前記関連画像に関連する音声データに関連付けられた別の情報形態が付加され、制御手段はこの別の情報形態を認識して関連画像の表示とともに音声データに基づく音声を出力させることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の書画カメラ装置。
- 前記発光手段が発光する光は赤外光等の特定波長光を含む光であり、前記カメラにはその特定波長光のみを撮像可能とする光学フィルタが切換え可能に具備されていることを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の書画カメラ装置。
- 前記情報形態を付加した原稿を、前記読取手段が情報形態を読み取り可能とする定位置にセットするための位置決め手段を備えていることを特徴とする請求項6〜13のいずれかに記載の書画カメラ装置。
- 前記データ固有情報を無線周波識別子に保持し、このデータ固有情報を電波信号で通信する機能を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の書画カメラ装置。
- 前記制御手段は、前記カメラにより撮像した画像およびこの画像に応じて設定したデータ固有情報を関連付けて自身に登録する機能を有していることを特徴とする請求項6または15に記載の書画カメラ装置。
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