JP2004048302A - 動画撮影装置及び記録媒体及び動画再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、高画素の固体撮像素子によって動画撮影が可能な動画撮影装置を提供することを目的とする。
【解決手段】光学系1によって分岐された光束がCCD3a,3bに入射される。そして、CCD3a,3bが交互に撮像動作を行うことによって、1フレーム毎のデジタル映像信号がメモリ7a,7bに格納される。このように撮像された各フレームのデジタル映像信号がメモリ9で一次格納された後、各フレーム毎に、記録媒体17a,17bに交互に格納される。
【選択図】 図1
【解決手段】光学系1によって分岐された光束がCCD3a,3bに入射される。そして、CCD3a,3bが交互に撮像動作を行うことによって、1フレーム毎のデジタル映像信号がメモリ7a,7bに格納される。このように撮像された各フレームのデジタル映像信号がメモリ9で一次格納された後、各フレーム毎に、記録媒体17a,17bに交互に格納される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル映像信号を出力する固体撮像素子を備えた動画撮影装置及び当該動画撮影装置で撮影された映像信号を記録する記録媒体及び再生する動画再生装置に関するもので、特に、高画素の固体撮像素子を備えた動画撮影装置及び当該動画撮影装置で撮影された映像信号を記録する記録媒体及び再生する動画再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラやデジタルビデオなど、CCD(Charge Coupled Device)などの固体撮像素子を備えて、デジタル画像を撮影する動画撮影装置が広く普及されている。このようなデジタル画像を撮影する動画撮影装置において、静止画像を撮影するデジタルカメラでは、より高精細な画像を撮影するために、内部に備えられた固体撮像素子の高画素化が進められている。このような高画素の固体撮像素子を備えたデジタルカメラにおいて、撮影対象を表示するためのディスプレイが設けられて、このディスプレイに撮影対象が動画として表示される。
【0003】
このように、高画素の固体撮像素子を備えたデジタルカメラのディスプレイに動画表示させる場合、固体撮像素子内の全画素が1フレーム毎に撮像動作を行うのではなく、例えば、所定の画素を間引いて読み出す撮像動作を行う。よって、デジタルカメラのディスプレイに動画表示される画像は、通常の静止画像撮像時のように高精細なものではない。又、このように撮像された画像を高精細な画像とするために、空間補間や時間補間を行うための画像処理装置が備えられている場合もある。
【0004】
又、高画素の固体撮像素子を備えるとともに動画撮影及び静止画撮影を行うことができる動画撮影装置が、特開平11−298783号公報において提案されている。特開平11−298783号公報における動画撮影装置は、固体撮像素子の駆動用クロックを切り換えることによって、固体撮像素子の駆動速度を切り換えて、動画撮影及び静止画撮影が行えるようにしている。更に、近年、デジタル技術の発展により、DVDなどの容量の大きい記録媒体への記録が可能となり、デジタル映像信号などのデータ量の大きいデジタルデータを記録することが可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平11−298783号公報で提案されている動画撮影装置のように、動画撮影時に固体撮像素子を高速で動作させるよう、高速の駆動パルスを与えた場合、その電力消費が大きくなるため、対角9mm以下となる1/2型のものよりも面積の小さいCCDのように、高画素で高密度の固体撮像素子を駆動させる場合、その発熱量が大きくなる。よって、その発熱量により固体撮像素子を損傷させる恐れがある。又、駆動パルスを高速にした場合、十分に固体撮像素子の各画素に電荷を蓄積させることができないことや、十分なリセット動作を行えないことが原因となり、残像が残った映像や全体的に階調の低いぼやけた映像が撮影されてしまう。
【0006】
又、DVDなどの光磁気ディスクのような記録媒体においては、高速な記録動作に対応していないため、高画素の固体撮像素子より出力される大容量データを高速に記録することが不可能である。よって、このような記録媒体を通常の動作で記録させるだけでは、動画撮影されて得られたデジタル映像信号を記録することは不可能である。
【0007】
このような問題を鑑みて、本発明は、高画素の固体撮像素子によって動画撮影が可能な動画撮影装置を提供することを目的とする。又、高画素の固体撮像素子によって動画撮影されたデジタル映像データを記録することが可能な動画撮影装置及び記録媒体を提供することを目的とする。更に、高画素の固体撮像素子によって動画撮影されたデジタル映像データが記録された記録媒体を再生することが可能な動画再生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の動画撮影装置は、動画撮影を行って得た映像信号をデジタル映像信号として記録する動画撮影装置において、100万画素以上の画素数を備えるn個の固体撮像素子と、該固体撮像素子それぞれに同じ被写体像を分割して結像させる光学系と、を備え、前記固体撮像素子において、同一の個体撮像素子が時間T毎に周期的に撮像動作を開始するとき、前記固体撮像素子が時間T/n毎に巡回して撮像動作を開始するとともに、前記固体撮像素子それぞれにおいて、撮像動作にかかる時間tが、T/n<t<Tとなることを特徴とする。尚、ここでいう撮像動作とは、固体撮像素子がCCDである場合には、光電変換されて得られた電荷をフィールドシフトして転送路へ送ってから、その電荷のCCD外への出力が完了するまでの動作をいう。又、固体撮像素子がC−MOSセンサなどの場合は、電荷読み出しが開始されてから終了するまでの期間を指す。
【0009】
このとき、光学系としてプリズムやハーフミラーを利用して、複数の光束に分岐し、複数の固体撮像素子に同一の被写体像が結像されるようにする。そして、n個の固体撮像素子C1〜Cnが備えられるとき、固体撮像素子C1,C2,…,Cnが時間T1/n毎に順に撮像動作を開始する。そして、固体撮像素子Cnが撮像動作を開始して時間T1/nが経過すると、固体撮像素子C1が撮像動作を開始し、再び、時間T1/n毎に、C1,C2,…,Cnの順に撮像動作が行われる。
【0010】
このとき、1つの固体撮像素子が撮像動作にかかる時間tが、T/n<t<Tである。よって、固体撮像素子それぞれを駆動させるための駆動パルスの周波数を高くする必要がない。又、この動画撮影装置に備えられた複数の固体撮像素子は、対角9mm以下となる大きさの固体撮像素子である。
【0011】
又、請求項2に記載の動画撮影装置は、動画撮影を行う際に所定時間毎に行う1画面分毎の撮像動作により得られる映像信号をデジタル映像信号として記録する動画撮影装置において、前記1画面分のデジタル映像信号が、100万画素以上のデータで形成され、前記動画撮影時に得られた前記デジタル映像信号を1画面分毎に、m個の着脱自在な記録媒体を巡回させて記録することを特徴とする。
【0012】
この構成によると、高画素の固体撮像素子によって動画撮影されて得られたデジタル映像信号を光磁気ディスク等の記録媒体に記録する際に、m個の記録媒体D1〜Dmに対して、1画面分毎のデジタル映像信号を、D1,D2,…,Dmの順に記録を開始する。そして、記録媒体Dmへのデジタル映像信号の記録を行うと、次に、記録媒体D1への記録を開始し、再び、D1,D2,…,Dmの順に記録する。
【0013】
このとき、同一の記録媒体に対する1画面分のデジタル映像信号の記録を、時間T2毎に周期的に開始するとき、m個の記録媒体を時間T2/m毎に巡回させて、1画面分のデジタル映像信号を記録させる。このm個の記録媒体それぞれに対する1画面分のデジタル映像信号の記録動作にかかる時間tが、T2/m<t<T2となる。
【0014】
又、請求項3に記載の動画撮影装置は、動画撮影を行って得た映像信号をデジタル映像信号として記録する動画撮影装置において、100万画素以上の画素数を備えるn個の固体撮像素子と、該固体撮像素子それぞれに同じ被写体像を分割して結像させる光学系と、前記n個の固体撮像素子それぞれが撮像して得られた前記デジタル映像信号をm個の着脱自在な記録媒体に記録する記録制御部と、を備え、前記固体撮像素子において、同一の個体撮像素子が時間T1毎に周期的に撮像動作を開始するとき、前記n個の固体撮像素子が時間T1/n毎に巡回して撮像動作を開始して、1画面分のデジタル映像信号を出力するとともに、前記記録制御部が、同一の前記記録媒体に対する1画面分のデジタル映像信号の記録を、時間T2毎に周期的に開始するとき、前記m個の記録媒体を時間T2/m毎に巡回させて、1画面分のデジタル映像信号を記録させることを特徴とする。
【0015】
又、本発明の動画撮影装置において、ハードディスクなどのように備え付けの記録媒体を1つ備え、この備え付けの記録媒体と光磁気ディスクように着脱自在な記録媒体とに交互に、1画面分のデジタル映像信号を記録させ、動画撮影終了後、備え付けの記録媒体に記録されたデジタル映像信号を着脱自在な記録媒体に記録させて、1つの動画ファイルとして着脱自在な記録媒体に記録するようにしても構わない。
【0016】
又、請求項4に記載の記録媒体は、動画撮影を行う際に所定時間毎に行う1画面分毎の撮像動作により得られる映像信号をデジタル映像信号として記録する着脱自在な記録媒体において、100万画素以上のデータで形成された1画面分のデジタル映像信号がm画面周期で記録され、m個の記録媒体に記録されたデジタル映像信号を組み合わせることによって1つの動画ファイルを形成することを特徴とする。
【0017】
このような構成の記録媒体において、1つの動画ファイルを形成するデジタル映像信号を記録したm個の記録媒体を関連づけるための情報を記録した情報付加領域を備えるようにしても構わない。更に、この情報付加領域において、記録したデジタル映像信号の画面位置に関する情報が記録されるようにしても構わない。
【0018】
又、請求項5に記載の動画再生装置は、m個の記録媒体それぞれにm画面分周期で記録された100万画素以上のデータで形成された1画面分のデジタル映像信号をm個の記録媒体を巡回して再生することによって、前記m個の記録媒体に記録されて1つの動画ファイルを成すデジタル映像信号を撮影された順に再生することを特徴とする。
【0019】
この構成による動画再生装置により、請求項4に記載のm個の記録媒体に記録されたデジタル映像信号が読み出されて、1つの動画ファイルが撮影された画面順に再生される。
【0020】
又、このような動画再生装置おいて、前記m個の記録媒体のうち、x(1≦m<m)個の記録媒体のみが設置されて動画再生する際、残りのm−x個の記録媒体に記録されて不足する画面のデジタル映像信号を、その前後の画面に相当するデジタル映像信号により時間補間することで生成し、動画再生するようにしても構わない。
【0021】
又、本発明の動画編集装置は、m個の記録媒体それぞれにm画面分周期で記録された100万画素以上のデータで形成された1画面分のデジタル映像信号をm個の記録媒体を巡回して、各記録媒体に記録された各画面のデジタル映像信号を撮影された順番に読み出した後、新たな1個の着脱自在な記録媒体に全画面のデジタル映像信号を撮影された順番に記録することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
<動画撮影装置>
まず、動画撮影装置の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、動画撮影装置の内部構成を示すブロック図である。
【0023】
図1の動画撮影装置の撮影機構は、入射光を結像させるとともに2方向の光束に分割する光学系1と、焦点調節を行うために光学系1の駆動制御を行う光学系駆動部2と、光学系1によって分割された光束が入射される固体撮像素子(以下、「CCD」とする)3a,3bと、CCD3a,3bに駆動パルスを与えるタイミングジェネレータ(以下、「TG」とする)4a,4bと、CCD3a,3bから出力される映像信号よりノイズ成分を除去する相関二重サンプリング回路(以下、「CDS」とする)5a,5bと、CDS5a,5bでノイズ除去された映像信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路(以下、「A/D」とする)6a,6bと、A/D6a,6bからのデジタル映像信号が一時的に格納されるメモリ7a,7bと、メモリ7a,7bに格納されたデジタル映像信号を読み出してホワイトバランス処理やカラーバランス処理などの各種画像処理を施す画像処理部8と、画像処理部8に対してデジタル映像信号の入出力を行うメモリ9と、を備える。
【0024】
又、図1の動画撮影装置の記録再生機構は、画像処理部8で画像処理されたデジタル映像信号を圧縮するとともに光磁気ディスクのような記録媒体17a,17bより読み出されたデジタル映像信号を伸長する圧縮/伸長部10と、記録媒体17a,17bへのデジタル映像信号の記録及び再生を行う書込/読出部11と、記録媒体17a,17bにおける所望のアドレス位置に対するデータの書き込み及び読み出しを行うために不図示の記録/再生用ヘッド及び記録媒体17a,17bそれぞれを駆動させる記録媒体駆動部12a,12bと、を備える。
【0025】
更に、この動画撮影装置が、画像処理部8で画像処理されたデジタル映像信号に基づいて映像の再生表示を行うディスプレイ13と、TG4a,4b及びCDS5a,5b及びA/D6a,6b及び光学系駆動部2及び記録媒体駆動部12及びディスプレイ13を制御する制御部14と、ユーザーによって各種操作が成される操作部15と、画像処理部8で画像処理が施されたデジタル映像信号を外部に出力する出力部16とを、備える。
【0026】
このように構成される動画撮影装置において、光学系1によって2方向に分割された光束がそれぞれCCD3a,3bに入射されると、TG4a,4bからの駆動パルスによってCCD3a,3bが1フレーム毎に交互に映像信号を出力する。そして、CCD3a,3bそれぞれから出力された映像信号は、CDS5a,5bでノイズ除去された後、A/D6a,6bでデジタル映像信号に変換され、メモリ7a,7bに格納される。即ち、1/60秒に1フレームが撮影されるとき、CCD3a,3bを1フレーム毎に交互に駆動させることで、CCD3a,3bはそれぞれ1/30秒毎に映像信号の出力を行う。又、各CCD毎に、その前にメカニカルなシャッタ或いは液晶シャッタなどを設け、読み出し中にCCDを遮光するようにしても良い。これにより、スミアの少ない良質な画像信号を得ることができる。
【0027】
このようにして、メモリ6a,6bにCCD3a,3bからのデジタル映像信号が格納されると、画像処理部8によってメモリ7a,7bより1フレーム分のデジタル映像信号が交互に読み出され、各フレームのデジタル映像信号に対してそれぞれ撮影された順に各種画像処理が施される。そして、画像処理されたデジタル映像信号は、撮影された順に、画像処理部8から出力されて、メモリ9又はディスプレイ13又は出力部16に与えられる。このとき、ディスプレイ13において映像が再生表示され、又、出力部16より出力されたデジタル映像信号は、例えば、外部のモニタやディスプレイに入力されて映像が再生表示される。
【0028】
又、圧縮伸長部10において、メモリ9に格納されたデジタル映像信号が読み出されて、JPEG画像圧縮やMPEG画像圧縮などのデータ圧縮が施された後、書込/読出部11によって不図示の記録/再生用ヘッドを動作させて、記録媒体17a,17bに記録される。このとき、圧縮伸長部10で圧縮された各フレーム毎のデジタル映像信号は、撮影されたフレームの順に交互に、記録媒体17a、17bに記録されるように、書込/読出部11によって、記録媒体17a,17bに対する記録/再生用ヘッドが動作制御される。
【0029】
又、記録媒体17aに対する記録/再生用ヘッドの位置及び記録媒体17aが記録媒体駆動部12aによって、記録媒体17bに対する記録/再生用ヘッドの位置及び記録媒体17bが記録媒体駆動部12bによって、それぞれ、駆動制御されることで、各フレームのデジタル映像信号が記録される記録媒体17a,17bのアドレス位置に、記録媒体17a,17bそれぞれに対する記録/再生用ヘッドが位置するように制御される。よって、例えば、各フレームが1/60秒毎に撮影される際、1/30秒ごとに記録媒体17a,17bにデジタル映像信号が記録される。
【0030】
(CCDの映像信号出力)
以下に、このようにして撮影動作及び記録動作が行われるときのCCD3a,3bの映像信号出力動作を、図2を参照して説明する。図2は、CCD3a,3bの動作タイミングを示すタイミングチャートである。今、図2のように、例えば、1/60秒毎に、映像P1,P2,P3,P4,P5,…の順に、各フレームが撮影されるものとする。
【0031】
このとき、まず、映像P1が撮影されるタイミングにおいて、CCD3aの全画素が露光を開始して所定時間露光を行った後、CCD3aの各画素の映像信号が出力される。このように、CCD3aにおける露光動作が開始してから1/60秒経過すると、映像P2が撮影されるように、CCD3bの全画素が露光を開始して所定時間露光を行った後、CCD3bの各画素の映像信号が出力される。そして、CCD3aの映像P1に対する露光動作が開始してから1/30秒経過後、即ち、CCD3bの映像P2に対する露光動作が開始してから1/60秒経過後、CCD3aの映像P3に対する露光動作が開始する。尚、被写体の輝度変化やCCD毎の感度のバラツキ、その他の理由により露光時間が異なる場合は、読み出し開始タイミングが1/60秒毎になるように露光動作の開始タイミングを調節する。
【0032】
よって、CCD3aは、1/30秒毎に、映像P1,P3,P5,…に対する露光読み出し動作を開始することで、1/30秒間隔に、映像P1,P3,P5,…の映像信号p1,p3,p5,…を出力する。又、CCD3bは、1/30秒毎に、映像P2,P4,P6,…に対する露光読み出し動作を開始することで、1/30秒間隔に、映像P2,P4,P6…の映像信号p2,p4,p6,…を出力する。このとき、各フレーム毎の映像信号p1,p2,p3,p4,…は、1/30秒でCCD3a,3bそれぞれからの出力が完了される。
【0033】
そして、CCD3aから出力される映像信号p1,p3,p5,…がデジタル映像信号としてメモリ7aに格納されるとともに、CCD3bから出力される映像信号p2,p4,p6,…がデジタル映像信号としてメモリ7bに格納される。このメモリ7a,7bに格納されたデジタル映像信号が、画像処理部8によって、p1,p2,p3,p4,…の順に、メモリ7a,7bより交互に読み出されることによって、映像P1,P2,P3,P4,…の順に対応させて、画像処理が施される。このように画像処理が施されたデジタル映像信号が、ディスプレイ13に与えられると、映像P1,P2,P3,P4,…の順に、動画再生される。
【0034】
(記録媒体への映像信号記録)
次に、上述の記録媒体17a,17bへの記録動作を、図3を参照して説明する。図3は、記録媒体17a,17bへの記録タイミングを示すタイミングチャートである。今、例えば、上述のようにして、画像処理部8よりメモリ9に、1/60秒毎に、p1,p2,p3,p4,p5,…の順に、各フレームのデジタル映像信号が格納されるものとする。
【0035】
メモリ9に格納されたデジタル映像信号が、p1,p2,p3,p4,p5,…の順に、読み出されて、圧縮/伸長部10で順次データ圧縮されると、圧縮されたデジタル映像信号p1が記録媒体17aに記録されるように、まず、記録媒体17aにおけるデジタル映像信号p1が記録されるアドレス位置に不図示の記録/再生用ヘッドが位置するように、記録媒体駆動部12aが記録/再生用ヘッド及び記録媒体17aの駆動制御を行う。そして、書込/読出部11によって記録媒体17aに対して不図示の記録/再生用ヘッドが記録動作を行うように制御する。
【0036】
このように、記録媒体17aへのデジタル映像信号p1の記録動作が開始されてから1/60秒が経過すると、次に、圧縮されたデジタル映像信号p2が記録媒体17bに記録されるように、まず、記録媒体17bにおけるデジタル映像信号p2が記録されるアドレス位置に不図示の記録/再生用ヘッドが位置するように、記録媒体駆動部12bが記録/再生用ヘッド及び記録媒体17bの駆動制御を行う。そして、書込/読出部11によって記録媒体17bに対して不図示の記録/再生用ヘッドが記録動作を行うように制御する。
【0037】
そして、圧縮されたデジタル映像信号p1の記録媒体17aへの記録が開始されてから1/30秒経過後、即ち、圧縮されたデジタル映像信号p2の記録媒体17bへの記録が開始されてから1/60秒経過後、圧縮されたデジタル映像信号p3の記録媒体17aへの記録が開始される。よって、記録媒体17aに対して、1/30秒間隔で、圧縮されたデジタル映像信号p1,p3,p5,…が記録され、又、記録媒体17bに対して、1/30秒間隔で、圧縮されたデジタル映像信号p2,p4,p6,…が記録される。
【0038】
以上より、各フレーム毎のデジタル映像信号p1,p2,p3,p4,…は、1/30秒で記録媒体17a,17bそれぞれへの記録が完了される。又、記録/再生部11は、記録媒体17a,17bへの記録動作が重なるとき、記録媒体17a,17bそれぞれに対する記録/再生用ヘッド両方に対して、異なるデジタル信号に基づく制御を同時に行う。
【0039】
このとき、記録媒体17a,17bそれぞれには、UTOC(User Table Of Contents)領域のようなデータのアドレス位置情報などの書き込み可能な情報付加領域に、記録されたデジタル映像信号のアドレス位置及びそれぞれに記録されたデジタル映像信号を関連づけるためのファイル名が格納される。即ち、デジタル映像信号p1,p2,p3,p4,…による動画ファイルが記録媒体17a,17bに記録されるとき、記録媒体17a,17bそれぞれにおける情報付加領域に、この動画ファイルのファイル名f1及び録画時刻が、2つの記録媒体に記録されていることを示す情報と共に記録される。そして、記録媒体17aの情報付加領域においては、デジタル映像信号p1,p3,…が記録されたアドレス位置が、又、記録媒体17bの情報付加領域においては、デジタル映像信号p2,p4,…が記録されたアドレス位置が、それぞれ記録される。
【0040】
(記録媒体からの映像信号再生)
このように動作する動画撮影装置において、記録媒体17a,17bを再生して、図4のように動画撮影装置の出力部16とケーブル50を介して接続された外部のディスプレイ51に映像を再生表示するときの動作について、以下に説明する。図5及び図6は、記録媒体17a,17bからの再生タイミングを示すタイミングチャートである。
【0041】
1.2つの記録媒体による映像信号再生
今、図5のように、例えば、上述のようにして、デジタル映像信号p1,p3,…が記録された記録媒体17aとデジタル映像信号p2,p4,…が記録された記録媒体17bの2つの記録媒体からデジタル映像信号が読み出されるものとする。まず、記録媒体17a,17bの情報付加領域が不図示の記録/再生用ヘッドによって読み出され、2つの記録媒体に記録されていることを示す情報が確認されると、それぞれに記録された動画ファイルのファイル名及び録画時刻が一致するか否かが確認される。このとき、記録媒体17a,17bそれぞれに格納された動画ファイルのファイル名f1及び録画時刻が一致することが確認されると、再生動作が開始される。
【0042】
そして、記録媒体17aにおける情報付加領域より確認されたデジタル映像信号p1が記録されるアドレス位置に不図示の記録/再生用ヘッドが位置するように、記録媒体駆動部12aが記録/再生用ヘッド及び記録媒体17aの駆動制御を行う。そして、記録/再生用ヘッドによって記録媒体17aに記録されたデジタル映像信号p1が読み出されて書込/読出部11に与えられると、圧縮/伸長部10に送出されてデータ伸長された後、メモリ9に格納される。
【0043】
このように、記録媒体17aからのデジタル映像信号p1の読み出し動作が行われると、次に、記録媒体17bにおける情報付加領域より確認されたデジタル映像信号p2が記録されるアドレス位置に不図示の記録/再生用ヘッドが位置するように、記録媒体駆動部12bが記録/再生用ヘッド及び記録媒体17bの駆動制御を行う。そして、記録/再生用ヘッドによって記録媒体17bに記録されたデジタル映像信号p2が読み出されて書込/読出部11に与えられると、圧縮/伸長部10に送出されてデータ伸長された後、メモリ9に格納される。
【0044】
その後、記録媒体17a,17bが交互に読み出されることで、デジタル映像信号p3,p4,p5,…が順番に書込/読出部11によって読み出されて、圧縮/伸長部10でデータ伸長された後、メモリ9に格納される。このようにして、メモリ9に格納されたデジタル映像信号p1,p2,p3,p4,…は、1/60秒毎のタイミングで順番に画像処理部8によって読み出された後、出力部16より出力されて、ケーブル50を介してディスプレイ51に与えられる。よって、ディスプレイ51には、映像P1,P2,P3,P4,…が順番に再生表示される。
【0045】
2.1つの記録媒体による映像信号再生
今、図6のように、例えば、上述のようにして、デジタル映像信号p1,p3,…が記録された記録媒体17aのみからデジタル映像信号が読み出されるものとする。まず、記録媒体17aの情報付加領域が不図示の記録/再生用ヘッドによって読み出され、2つの記録媒体に記録されていることを示す情報が確認される。このとき、記録媒体17aのみセットされた状態であるため、1つの記録媒体による再生動作を開始する。
【0046】
そして、2つの記録媒体からデジタル映像信号が読み出されたときと同様、記録媒体17aにおける情報付加領域より確認されたデジタル映像信号p1が記録されるアドレス位置に不図示の記録/再生用ヘッドが位置するように、記録媒体駆動部12aが記録/再生用ヘッド及び記録媒体17aの駆動制御を行う。そして、記録/再生用ヘッドによって記録媒体17aに記録されたデジタル映像信号p1が読み出されて書込/読出部11に与えられると、圧縮/伸長部10に送出されてデータ伸長された後、メモリ9に格納される。
【0047】
その後、同様にして、記録媒体17aが読み出されることで、デジタル映像信号p3,p5,p7,…が順番に書込/読出部11によって読み出されて、圧縮/伸長部10でデータ伸長された後、メモリ9に格納される。このようにして、メモリ9に格納されたデジタル映像信号p1,p3,p5,p7,…は、1/30秒毎のタイミングで順番に画像処理部8によって読み出される。
【0048】
そして、画像処理部8では、本来、映像信号p2を出力するタイミングにおいて、デジタル映像信号p1,p3による時間補間処理を行うことで生成したデジタル映像信号p2xを出力する。即ち、出力部16からデジタル映像信号p1の出力を開始した後1/60秒経過したときに、出力部16よりデジタル映像信号p2xを出力する。このデジタル映像信号p2xの出力開始後1/60秒が経過したとき、即ち、デジタル映像信号p1の出力開始後1/30秒が経過したとき、出力部16よりデジタル映像信号p3を出力するとともに、画像処理部8でデジタル映像信号p3,p5により時間補間を行い、デジタル映像信号p4xを生成する。
【0049】
このようにして、画像処理部8において、デジタル映像信号p2,p4,p6,…に相当するデジタル映像信号p2x,p4x,p6x,…を、それぞれに対して時間的に隣接した2つのデジタル映像信号によって時間補間処理することで、生成する。そして、デジタル映像信号p1,p2x,p3,p4x,…が出力部16より出力されて、ケーブル50を介してディスプレイ51に与えられる。よって、ディスプレイ51には、映像P1,P2x,P3,P4x,…が順番に再生表示される。尚、映像P2x,P4x,…は、デジタル映像信号p2x,p4x,…によって再生表示される映像である。
【0050】
(光学系の構成例)
上述のように各動作が行われるような動画撮影装置において、光学系1におけるCCD3a,3bへの光束分岐部分の構成例について、以下に説明する。図7又は図8は、光学系1におけるCCD3a,3bへの光束分岐部分の構成を示す図である。
【0051】
図7に示す1つ目の構成例は、ハーフミラー61によって構成されるものである。このとき、方向aより入射された光が、方向bに向かってハーフミラー61を反射する光と、方向cに向かってハーフミラー61を透過する光とに分岐される。そして、方向bに反射された光がCCD3aに入射され、又、方向cに透過された光がCCD3bに入射される。ミラーを使用することにより、軽量に構成することができる。
【0052】
又、図8に示す2つ目の構成例は、プリズム62によって構成されるものである。このとき、方向aより入射された光が、方向bに向かってプリズム62内で反射して透過する光と、方向cに向かってプリズム62を透過する光とに分岐される。そして、方向bに反射された光がCCD3aに入射され、又、方向cに透過された光がCCD3bに入射される。プリズムを使用すれば、ミラーのように表面反射光と屈折透過光の相違を考慮する必要がなく、より高精度に構成することができる。
【0053】
尚、本実施形態における動画撮影装置は、2つの固体撮像素子を用いて交互に撮像動作を行うことで、動画撮影を行うものとしたが、3つもしくはそれ以上の固体撮像素子を備えるとともに、これらの固体動画撮影装置をサイクル状に撮像動作を行わせることで動画撮影を行うようにしても構わない。3つの固体撮像素子を使用する場合は、光学系1の光束分岐部分に対して図9のようなプリズム63を設置して、CCD3x,3y,3zに入射される3つの光束に分岐する。
【0054】
そして、図10のタイミングチャートのように、1/60秒毎に撮影が行われるとき、CCD3xが露光動作を開始して1/60秒経過すると、CCD3yが露光動作を開始し、CCD3yが露光動作を開始して1/60秒経過すると、CCD3zが露光動作を開始し、CCD3zが露光動作を開始して1/60秒経過すると、CCD3xが露光動作を開始する。このような動作がCCD3x,3y,3z間で繰り返されるため、CCD3x,3y,3zはそれぞれ1/20秒周期で撮像動作を開始する。
【0055】
又、本実施形態における動画撮影装置は、2つの記録媒体に交互に記録することによって、動画撮影を行うものとしたが、3つもしくはそれ以上の記録媒体に記録するものとしても構わない。3つの記録媒体を使用する場合、図11のタイミングチャートのように、1/60秒毎に撮影されたデジタル映像信号が記録されるとき、記録媒体17xの記録動作を開始して1/60秒経過すると、記録媒体17yの記録動作を開始し、記録媒体17yの記録動作を開始して1/60秒経過すると、記録媒体17zの記録動作を開始し、記録媒体17zの記録動作を開始して1/60秒経過すると、記録媒体17xの記録動作を開始する。このような動作が記録媒体17x,17y,17z間で繰り返されるため、記録媒体17x,17y,17zに対してそれぞれ1/20秒周期で記録動作を開始する。
【0056】
更に、複数の記録媒体のうち1つ以上をハードディスクのように動画撮影装置内蔵の記録媒体で構成し、光磁気ディスクなどによる着脱可能な1つ以上の記録媒体とともにデジタル映像信号が記録されるようにしても構わない。各々1つの記録媒体を使用する場合、図1において、記録媒体17aを光磁気ディスクとし、17bをハードディスクとしたとき、まず、メモリ9より読み出されたデジタル映像信号が圧縮伸長部10によって圧縮されると、図3と同様のタイミングで記録媒体17a,17bそれぞれにデジタル映像信号が記録される。即ち、書込/読出部11によって、記録媒体17a,17bへ交互に記録動作を行って、デジタル映像信号が記録される。
【0057】
その後、ハードディスクである記録媒体17bに格納されたデジタル映像信号が書込/読出部11によって読み出されて、光磁気ディスクである記録媒体17aに順番に記録される。即ち、図3のように、記録媒体17aにデジタル映像信号p1,p3,p5,…が記録され、記録媒体17bにデジタル映像信号p2,p4,p6,…が記録されているとき、記録媒体17bからデジタル映像信号p2,p4,p6,…が読み出されて、記録媒体17aに記録される。よって、記録媒体17aには、全てのデジタル映像信号p1,p2,p3,p4,…が記録されることとなる。そして、記録媒体17aに全てのデジタル映像信号が記録されると、記録媒体17bに記録されたデジタル映像信号が廃棄される。
【0058】
<動画再生装置>
動画再生装置の実施形態について、図面を参照して説明する。図12は、本発明の動画再生装置の内部構成を示すブロック図である。尚、図12の動画再生装置は、図1の動画撮影装置における記録再生機構とほぼ同一の構成となるため、図1と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0059】
図12の動画再生装置は、画像処理部8と、メモリ9と、記録媒体駆動部12a,12bと、操作部15と、出力部16と、記録媒体17a,17bから不図示の再生用ヘッドを通じてデジタル映像信号を読み出す読出部21と、読出部21によって読み出されたデジタル映像信号をデータ伸長する伸長部22と、記録媒体駆動部12a,12b及び読出部21の駆動制御を行う制御部23と、を備える。
【0060】
このような構成の動画再生装置において、2つの記録媒体が設置されたときの再生動作及び1つの記録媒体が設置されたときの再生動作それぞれが、上述の撮像動作における再生動作と同様となる。即ち、まず、記録媒体17a,17bそれぞれが設置されたとき、それぞれの情報付加領域が読出部21によって読み出されて、2つの記録媒体に記録されたデジタル映像信号より1つの動画ファイルが記録されていることが確認される。
【0061】
そして、2つの記録媒体17a,17bが設置された場合、2つの記録媒体17a,17bに同一動画ファイルのデジタル映像信号が記録されていることが確認された後、図5のタイミングチャートに従った再生動作を行い、又、1つの記録媒体17aが設置された場合、図6のタイミングチャートに従った再生動作を行う。このとき、読出部21が、書込/読出部11と同様の動作を行うことによって、記録媒体17a,17bからのデジタル映像信号の読み出しが行われる。
【0062】
このようにして、読出部21によって、記録媒体17a,17bから、又は、記録媒体17aから、デジタル映像信号が読み出されると、伸長部22によってデータ伸長がなされてメモリ9に格納される。そして、メモリ9に格納されたデジタル映像信号は、画像処理部8によって画像処理が施されて出力部16より外部のディスプレイ51に出力される。尚、1つの記録媒体17aよりデジタル映像信号が読み出される場合は、画像処理部8によって時間補間された画像が生成される。
【0063】
<動画編集装置>
動画編集装置の実施形態について、図面を参照して説明する。図13は、動画編集装置の内部構成を示すブロック図である。尚、図13の動画編集装置は、図12の動画再生装置とほぼ同一の構成となるため、図12と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0064】
図13の動画編集装置は、画像処理部8と、記録媒体駆動部12a,12bと、操作部15と、読出部21と、読出部21によって記録媒体17a,17bから読み出されたデジタル映像信号を一時的に保持するメモリ31と、メモリ31に保持されたデジタル映像信号を記録媒体33に不図示の記録用ヘッドを通じて書き込む書込部32と、記録媒体33における所望のアドレス位置に対するデータの書き込みを行うために不図示の記録用ヘッド及び記録媒体33を駆動させる記録媒体駆動部34と、記録媒体駆動部12a,12b,34及び読出部21及び書込部32の駆動制御を行う制御部35と、を備える。
【0065】
このような構成の動画編集装置に、記録媒体17a,17bが設置されると、それぞれの情報付加領域が読出部21によって読み出され、2つの記録媒体に記録されたデジタル映像信号より1つの動画ファイルが記録されていることが確認される。更に、このとき、記録媒体17a,17bに記録されたデジタル映像信号が、同一の動画ファイルを形成するためのデジタル映像信号であることが確認される。
【0066】
ここで、上述したように、記録媒体17aにファイル名f1となる動画ファイルのデジタル映像信号p1,p3,…が記録されるとともに、記録媒体17bにファイル名f1となる動画ファイルのデジタル映像信号p2,p4,…が記録される。又、図14に、記録媒体17a,17bに記録されたデジタル映像信号を編集して1つの動画ファイルとして記録媒体33に記録する際のタイミングチャートを示し、以下に、この図14を参照して、図13の動画編集装置の動作について説明する。
【0067】
まず、記録媒体17aにおけるデジタル映像信号p1が記録されるアドレス位置に不図示の再生用ヘッドが位置するように、記録媒体駆動部12aが再生用ヘッド及び記録媒体17aの駆動制御を行う。そして、再生用ヘッドによってデジタル映像信号p1が読み出されて読出部21に与えられると、メモリ31に格納される。次に、記録媒体17bにおけるデジタル映像信号p2が記録されるアドレス位置に不図示の再生用ヘッドが位置するように、記録媒体駆動部12bが再生用ヘッド及び記録媒体17bの駆動制御を行う。そして、再生用ヘッドによってデジタル映像信号p2が読み出されて読出部21に与えられると、メモリ31に格納される。
【0068】
同様にして、記録媒体17a,17bが交互に読み出されることで、デジタル映像信号p3,p4,p5,…が順番に読出部21によって読み出されて、メモリ31に順に格納される。このような記録媒体17a,17bからのデジタル映像信号p1,p2,p3,…の読み出し動作が行われているとき、同時に、記録媒体33への書き込み動作が行われる。尚、記録媒体33への書き込み動作が、記録媒体17a,17bからの読み出し動作より遅い場合、記録媒体17a,17bからの読み出し速度は、記録媒体33への書き込み速度に応じた速度とされる。
【0069】
記録媒体33への書き込みを行うために、まず、メモリ31に格納されたデジタル映像信号p1が書込部32に与えられ、記録媒体33におけるデジタル映像信号p1が記録されるアドレス位置に不図示の記録用ヘッドが位置するように、記録媒体駆動部34が記録ヘッド及び記録媒体33の駆動制御を行う。そして、書込部32によって記録媒体33に対して不図示の記録用ヘッドが記録動作を行うように制御する。
【0070】
このようなデジタル映像信号p1の記録動作が終了すると、次に、メモリ31に格納されたデジタル映像信号p2が書込部32に与えられ、書込部32及び記録媒体駆動部34が駆動することで、記録媒体33にデジタル映像信号p2が記録される。その後、デジタル映像信号p3,p4,p5,…が順に、メモリ31より書込部32に与えられると、記録媒体33に順に記録される。このように各部が動作することで、デジタル映像信号p1,p2,p3,…が、1つの動画ファイルとして、記録媒体33に記録される。
【0071】
尚、このように動作する動画編集装置において、メモリ31に格納されるデジタル映像信号のデータ量が所定値d1より大きくなったとき、記録媒体17a,17bからの読み出し動作を一時的に停止させ、メモリ31に格納されるデジタル映像信号のデータ量が所定値d2(d2<d1)より小さくなったときに、記録媒体17a,17bからの読み出し動作を開始させるようにしても構わない。
【0072】
【発明の効果】
本発明によると、動画撮影時に複数の固体撮像素子を巡回させて撮像動作を行うため、各固体撮像素子の撮像動作時間を重ねることができるため、各固体撮像素子を高速な駆動パルスによって動作させる必要がない。よって、駆動パルスによる消費電力を抑制することができるとともに、この駆動パルスによる発熱量を抑制することができる。よって、対角略9mmとなる1/2型の固体撮像素子よりも面積が小さく高画素で高密度となる固体撮像素子を用いることができる。
【0073】
又、複数の記録媒体を1画面毎に巡回させてデジタル映像信号を記録させるので、高画素の固体撮像素子で記録されたデータ量の大きいデジタル映像信号を光磁気ディスクのように書込時間がかかる記録媒体に書き込むことができる。よって、動画撮影と同時に、着脱自在な記録媒体への記録動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示し、動画撮影装置の内部構成を示すブロック図。
【図2】2つのCCDの撮像動作を示すタイミングチャート。
【図3】2つの記録媒体への記録動作を示すタイミングチャート。
【図4】図1の動画撮影装置を再生装置として利用したときの関係を示すブロック図。
【図5】2つの記録媒体による再生動作を示すタイミングチャート。
【図6】1つの記録媒体による再生動作を示すタイミングチャート。
【図7】光学系の光束分岐部分の構成例。
【図8】光学系の光束分岐部分の構成例。
【図9】光学系の光束分岐部分の構成例。
【図10】3つのCCDの撮像動作を示すタイミングチャート。
【図11】3つの記録媒体への記録動作を示すタイミングチャート。
【図12】本発明の他の実施形態を示し、動画再生装置の内部構成を示すブロック図。
【図13】本発明の更に他の実施形態を示し、動画編集装置の内部構成を示すブロック図。
【図14】図13の動画編集装置の編集動作を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1 光学系
2 光学系駆動部
3a,3b CCD
4a,4b TG
5a,5b CDS
6a,6b A/D
7a,7b,9 メモリ
8 画像処理部
10 圧縮/伸長部
11 書込/読出部
12a,12b A/D
13 ディスプレイ
14 制御部
15 操作部
16 出力部
17a,17b 記録媒体駆動部
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル映像信号を出力する固体撮像素子を備えた動画撮影装置及び当該動画撮影装置で撮影された映像信号を記録する記録媒体及び再生する動画再生装置に関するもので、特に、高画素の固体撮像素子を備えた動画撮影装置及び当該動画撮影装置で撮影された映像信号を記録する記録媒体及び再生する動画再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラやデジタルビデオなど、CCD(Charge Coupled Device)などの固体撮像素子を備えて、デジタル画像を撮影する動画撮影装置が広く普及されている。このようなデジタル画像を撮影する動画撮影装置において、静止画像を撮影するデジタルカメラでは、より高精細な画像を撮影するために、内部に備えられた固体撮像素子の高画素化が進められている。このような高画素の固体撮像素子を備えたデジタルカメラにおいて、撮影対象を表示するためのディスプレイが設けられて、このディスプレイに撮影対象が動画として表示される。
【0003】
このように、高画素の固体撮像素子を備えたデジタルカメラのディスプレイに動画表示させる場合、固体撮像素子内の全画素が1フレーム毎に撮像動作を行うのではなく、例えば、所定の画素を間引いて読み出す撮像動作を行う。よって、デジタルカメラのディスプレイに動画表示される画像は、通常の静止画像撮像時のように高精細なものではない。又、このように撮像された画像を高精細な画像とするために、空間補間や時間補間を行うための画像処理装置が備えられている場合もある。
【0004】
又、高画素の固体撮像素子を備えるとともに動画撮影及び静止画撮影を行うことができる動画撮影装置が、特開平11−298783号公報において提案されている。特開平11−298783号公報における動画撮影装置は、固体撮像素子の駆動用クロックを切り換えることによって、固体撮像素子の駆動速度を切り換えて、動画撮影及び静止画撮影が行えるようにしている。更に、近年、デジタル技術の発展により、DVDなどの容量の大きい記録媒体への記録が可能となり、デジタル映像信号などのデータ量の大きいデジタルデータを記録することが可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平11−298783号公報で提案されている動画撮影装置のように、動画撮影時に固体撮像素子を高速で動作させるよう、高速の駆動パルスを与えた場合、その電力消費が大きくなるため、対角9mm以下となる1/2型のものよりも面積の小さいCCDのように、高画素で高密度の固体撮像素子を駆動させる場合、その発熱量が大きくなる。よって、その発熱量により固体撮像素子を損傷させる恐れがある。又、駆動パルスを高速にした場合、十分に固体撮像素子の各画素に電荷を蓄積させることができないことや、十分なリセット動作を行えないことが原因となり、残像が残った映像や全体的に階調の低いぼやけた映像が撮影されてしまう。
【0006】
又、DVDなどの光磁気ディスクのような記録媒体においては、高速な記録動作に対応していないため、高画素の固体撮像素子より出力される大容量データを高速に記録することが不可能である。よって、このような記録媒体を通常の動作で記録させるだけでは、動画撮影されて得られたデジタル映像信号を記録することは不可能である。
【0007】
このような問題を鑑みて、本発明は、高画素の固体撮像素子によって動画撮影が可能な動画撮影装置を提供することを目的とする。又、高画素の固体撮像素子によって動画撮影されたデジタル映像データを記録することが可能な動画撮影装置及び記録媒体を提供することを目的とする。更に、高画素の固体撮像素子によって動画撮影されたデジタル映像データが記録された記録媒体を再生することが可能な動画再生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の動画撮影装置は、動画撮影を行って得た映像信号をデジタル映像信号として記録する動画撮影装置において、100万画素以上の画素数を備えるn個の固体撮像素子と、該固体撮像素子それぞれに同じ被写体像を分割して結像させる光学系と、を備え、前記固体撮像素子において、同一の個体撮像素子が時間T毎に周期的に撮像動作を開始するとき、前記固体撮像素子が時間T/n毎に巡回して撮像動作を開始するとともに、前記固体撮像素子それぞれにおいて、撮像動作にかかる時間tが、T/n<t<Tとなることを特徴とする。尚、ここでいう撮像動作とは、固体撮像素子がCCDである場合には、光電変換されて得られた電荷をフィールドシフトして転送路へ送ってから、その電荷のCCD外への出力が完了するまでの動作をいう。又、固体撮像素子がC−MOSセンサなどの場合は、電荷読み出しが開始されてから終了するまでの期間を指す。
【0009】
このとき、光学系としてプリズムやハーフミラーを利用して、複数の光束に分岐し、複数の固体撮像素子に同一の被写体像が結像されるようにする。そして、n個の固体撮像素子C1〜Cnが備えられるとき、固体撮像素子C1,C2,…,Cnが時間T1/n毎に順に撮像動作を開始する。そして、固体撮像素子Cnが撮像動作を開始して時間T1/nが経過すると、固体撮像素子C1が撮像動作を開始し、再び、時間T1/n毎に、C1,C2,…,Cnの順に撮像動作が行われる。
【0010】
このとき、1つの固体撮像素子が撮像動作にかかる時間tが、T/n<t<Tである。よって、固体撮像素子それぞれを駆動させるための駆動パルスの周波数を高くする必要がない。又、この動画撮影装置に備えられた複数の固体撮像素子は、対角9mm以下となる大きさの固体撮像素子である。
【0011】
又、請求項2に記載の動画撮影装置は、動画撮影を行う際に所定時間毎に行う1画面分毎の撮像動作により得られる映像信号をデジタル映像信号として記録する動画撮影装置において、前記1画面分のデジタル映像信号が、100万画素以上のデータで形成され、前記動画撮影時に得られた前記デジタル映像信号を1画面分毎に、m個の着脱自在な記録媒体を巡回させて記録することを特徴とする。
【0012】
この構成によると、高画素の固体撮像素子によって動画撮影されて得られたデジタル映像信号を光磁気ディスク等の記録媒体に記録する際に、m個の記録媒体D1〜Dmに対して、1画面分毎のデジタル映像信号を、D1,D2,…,Dmの順に記録を開始する。そして、記録媒体Dmへのデジタル映像信号の記録を行うと、次に、記録媒体D1への記録を開始し、再び、D1,D2,…,Dmの順に記録する。
【0013】
このとき、同一の記録媒体に対する1画面分のデジタル映像信号の記録を、時間T2毎に周期的に開始するとき、m個の記録媒体を時間T2/m毎に巡回させて、1画面分のデジタル映像信号を記録させる。このm個の記録媒体それぞれに対する1画面分のデジタル映像信号の記録動作にかかる時間tが、T2/m<t<T2となる。
【0014】
又、請求項3に記載の動画撮影装置は、動画撮影を行って得た映像信号をデジタル映像信号として記録する動画撮影装置において、100万画素以上の画素数を備えるn個の固体撮像素子と、該固体撮像素子それぞれに同じ被写体像を分割して結像させる光学系と、前記n個の固体撮像素子それぞれが撮像して得られた前記デジタル映像信号をm個の着脱自在な記録媒体に記録する記録制御部と、を備え、前記固体撮像素子において、同一の個体撮像素子が時間T1毎に周期的に撮像動作を開始するとき、前記n個の固体撮像素子が時間T1/n毎に巡回して撮像動作を開始して、1画面分のデジタル映像信号を出力するとともに、前記記録制御部が、同一の前記記録媒体に対する1画面分のデジタル映像信号の記録を、時間T2毎に周期的に開始するとき、前記m個の記録媒体を時間T2/m毎に巡回させて、1画面分のデジタル映像信号を記録させることを特徴とする。
【0015】
又、本発明の動画撮影装置において、ハードディスクなどのように備え付けの記録媒体を1つ備え、この備え付けの記録媒体と光磁気ディスクように着脱自在な記録媒体とに交互に、1画面分のデジタル映像信号を記録させ、動画撮影終了後、備え付けの記録媒体に記録されたデジタル映像信号を着脱自在な記録媒体に記録させて、1つの動画ファイルとして着脱自在な記録媒体に記録するようにしても構わない。
【0016】
又、請求項4に記載の記録媒体は、動画撮影を行う際に所定時間毎に行う1画面分毎の撮像動作により得られる映像信号をデジタル映像信号として記録する着脱自在な記録媒体において、100万画素以上のデータで形成された1画面分のデジタル映像信号がm画面周期で記録され、m個の記録媒体に記録されたデジタル映像信号を組み合わせることによって1つの動画ファイルを形成することを特徴とする。
【0017】
このような構成の記録媒体において、1つの動画ファイルを形成するデジタル映像信号を記録したm個の記録媒体を関連づけるための情報を記録した情報付加領域を備えるようにしても構わない。更に、この情報付加領域において、記録したデジタル映像信号の画面位置に関する情報が記録されるようにしても構わない。
【0018】
又、請求項5に記載の動画再生装置は、m個の記録媒体それぞれにm画面分周期で記録された100万画素以上のデータで形成された1画面分のデジタル映像信号をm個の記録媒体を巡回して再生することによって、前記m個の記録媒体に記録されて1つの動画ファイルを成すデジタル映像信号を撮影された順に再生することを特徴とする。
【0019】
この構成による動画再生装置により、請求項4に記載のm個の記録媒体に記録されたデジタル映像信号が読み出されて、1つの動画ファイルが撮影された画面順に再生される。
【0020】
又、このような動画再生装置おいて、前記m個の記録媒体のうち、x(1≦m<m)個の記録媒体のみが設置されて動画再生する際、残りのm−x個の記録媒体に記録されて不足する画面のデジタル映像信号を、その前後の画面に相当するデジタル映像信号により時間補間することで生成し、動画再生するようにしても構わない。
【0021】
又、本発明の動画編集装置は、m個の記録媒体それぞれにm画面分周期で記録された100万画素以上のデータで形成された1画面分のデジタル映像信号をm個の記録媒体を巡回して、各記録媒体に記録された各画面のデジタル映像信号を撮影された順番に読み出した後、新たな1個の着脱自在な記録媒体に全画面のデジタル映像信号を撮影された順番に記録することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
<動画撮影装置>
まず、動画撮影装置の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、動画撮影装置の内部構成を示すブロック図である。
【0023】
図1の動画撮影装置の撮影機構は、入射光を結像させるとともに2方向の光束に分割する光学系1と、焦点調節を行うために光学系1の駆動制御を行う光学系駆動部2と、光学系1によって分割された光束が入射される固体撮像素子(以下、「CCD」とする)3a,3bと、CCD3a,3bに駆動パルスを与えるタイミングジェネレータ(以下、「TG」とする)4a,4bと、CCD3a,3bから出力される映像信号よりノイズ成分を除去する相関二重サンプリング回路(以下、「CDS」とする)5a,5bと、CDS5a,5bでノイズ除去された映像信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路(以下、「A/D」とする)6a,6bと、A/D6a,6bからのデジタル映像信号が一時的に格納されるメモリ7a,7bと、メモリ7a,7bに格納されたデジタル映像信号を読み出してホワイトバランス処理やカラーバランス処理などの各種画像処理を施す画像処理部8と、画像処理部8に対してデジタル映像信号の入出力を行うメモリ9と、を備える。
【0024】
又、図1の動画撮影装置の記録再生機構は、画像処理部8で画像処理されたデジタル映像信号を圧縮するとともに光磁気ディスクのような記録媒体17a,17bより読み出されたデジタル映像信号を伸長する圧縮/伸長部10と、記録媒体17a,17bへのデジタル映像信号の記録及び再生を行う書込/読出部11と、記録媒体17a,17bにおける所望のアドレス位置に対するデータの書き込み及び読み出しを行うために不図示の記録/再生用ヘッド及び記録媒体17a,17bそれぞれを駆動させる記録媒体駆動部12a,12bと、を備える。
【0025】
更に、この動画撮影装置が、画像処理部8で画像処理されたデジタル映像信号に基づいて映像の再生表示を行うディスプレイ13と、TG4a,4b及びCDS5a,5b及びA/D6a,6b及び光学系駆動部2及び記録媒体駆動部12及びディスプレイ13を制御する制御部14と、ユーザーによって各種操作が成される操作部15と、画像処理部8で画像処理が施されたデジタル映像信号を外部に出力する出力部16とを、備える。
【0026】
このように構成される動画撮影装置において、光学系1によって2方向に分割された光束がそれぞれCCD3a,3bに入射されると、TG4a,4bからの駆動パルスによってCCD3a,3bが1フレーム毎に交互に映像信号を出力する。そして、CCD3a,3bそれぞれから出力された映像信号は、CDS5a,5bでノイズ除去された後、A/D6a,6bでデジタル映像信号に変換され、メモリ7a,7bに格納される。即ち、1/60秒に1フレームが撮影されるとき、CCD3a,3bを1フレーム毎に交互に駆動させることで、CCD3a,3bはそれぞれ1/30秒毎に映像信号の出力を行う。又、各CCD毎に、その前にメカニカルなシャッタ或いは液晶シャッタなどを設け、読み出し中にCCDを遮光するようにしても良い。これにより、スミアの少ない良質な画像信号を得ることができる。
【0027】
このようにして、メモリ6a,6bにCCD3a,3bからのデジタル映像信号が格納されると、画像処理部8によってメモリ7a,7bより1フレーム分のデジタル映像信号が交互に読み出され、各フレームのデジタル映像信号に対してそれぞれ撮影された順に各種画像処理が施される。そして、画像処理されたデジタル映像信号は、撮影された順に、画像処理部8から出力されて、メモリ9又はディスプレイ13又は出力部16に与えられる。このとき、ディスプレイ13において映像が再生表示され、又、出力部16より出力されたデジタル映像信号は、例えば、外部のモニタやディスプレイに入力されて映像が再生表示される。
【0028】
又、圧縮伸長部10において、メモリ9に格納されたデジタル映像信号が読み出されて、JPEG画像圧縮やMPEG画像圧縮などのデータ圧縮が施された後、書込/読出部11によって不図示の記録/再生用ヘッドを動作させて、記録媒体17a,17bに記録される。このとき、圧縮伸長部10で圧縮された各フレーム毎のデジタル映像信号は、撮影されたフレームの順に交互に、記録媒体17a、17bに記録されるように、書込/読出部11によって、記録媒体17a,17bに対する記録/再生用ヘッドが動作制御される。
【0029】
又、記録媒体17aに対する記録/再生用ヘッドの位置及び記録媒体17aが記録媒体駆動部12aによって、記録媒体17bに対する記録/再生用ヘッドの位置及び記録媒体17bが記録媒体駆動部12bによって、それぞれ、駆動制御されることで、各フレームのデジタル映像信号が記録される記録媒体17a,17bのアドレス位置に、記録媒体17a,17bそれぞれに対する記録/再生用ヘッドが位置するように制御される。よって、例えば、各フレームが1/60秒毎に撮影される際、1/30秒ごとに記録媒体17a,17bにデジタル映像信号が記録される。
【0030】
(CCDの映像信号出力)
以下に、このようにして撮影動作及び記録動作が行われるときのCCD3a,3bの映像信号出力動作を、図2を参照して説明する。図2は、CCD3a,3bの動作タイミングを示すタイミングチャートである。今、図2のように、例えば、1/60秒毎に、映像P1,P2,P3,P4,P5,…の順に、各フレームが撮影されるものとする。
【0031】
このとき、まず、映像P1が撮影されるタイミングにおいて、CCD3aの全画素が露光を開始して所定時間露光を行った後、CCD3aの各画素の映像信号が出力される。このように、CCD3aにおける露光動作が開始してから1/60秒経過すると、映像P2が撮影されるように、CCD3bの全画素が露光を開始して所定時間露光を行った後、CCD3bの各画素の映像信号が出力される。そして、CCD3aの映像P1に対する露光動作が開始してから1/30秒経過後、即ち、CCD3bの映像P2に対する露光動作が開始してから1/60秒経過後、CCD3aの映像P3に対する露光動作が開始する。尚、被写体の輝度変化やCCD毎の感度のバラツキ、その他の理由により露光時間が異なる場合は、読み出し開始タイミングが1/60秒毎になるように露光動作の開始タイミングを調節する。
【0032】
よって、CCD3aは、1/30秒毎に、映像P1,P3,P5,…に対する露光読み出し動作を開始することで、1/30秒間隔に、映像P1,P3,P5,…の映像信号p1,p3,p5,…を出力する。又、CCD3bは、1/30秒毎に、映像P2,P4,P6,…に対する露光読み出し動作を開始することで、1/30秒間隔に、映像P2,P4,P6…の映像信号p2,p4,p6,…を出力する。このとき、各フレーム毎の映像信号p1,p2,p3,p4,…は、1/30秒でCCD3a,3bそれぞれからの出力が完了される。
【0033】
そして、CCD3aから出力される映像信号p1,p3,p5,…がデジタル映像信号としてメモリ7aに格納されるとともに、CCD3bから出力される映像信号p2,p4,p6,…がデジタル映像信号としてメモリ7bに格納される。このメモリ7a,7bに格納されたデジタル映像信号が、画像処理部8によって、p1,p2,p3,p4,…の順に、メモリ7a,7bより交互に読み出されることによって、映像P1,P2,P3,P4,…の順に対応させて、画像処理が施される。このように画像処理が施されたデジタル映像信号が、ディスプレイ13に与えられると、映像P1,P2,P3,P4,…の順に、動画再生される。
【0034】
(記録媒体への映像信号記録)
次に、上述の記録媒体17a,17bへの記録動作を、図3を参照して説明する。図3は、記録媒体17a,17bへの記録タイミングを示すタイミングチャートである。今、例えば、上述のようにして、画像処理部8よりメモリ9に、1/60秒毎に、p1,p2,p3,p4,p5,…の順に、各フレームのデジタル映像信号が格納されるものとする。
【0035】
メモリ9に格納されたデジタル映像信号が、p1,p2,p3,p4,p5,…の順に、読み出されて、圧縮/伸長部10で順次データ圧縮されると、圧縮されたデジタル映像信号p1が記録媒体17aに記録されるように、まず、記録媒体17aにおけるデジタル映像信号p1が記録されるアドレス位置に不図示の記録/再生用ヘッドが位置するように、記録媒体駆動部12aが記録/再生用ヘッド及び記録媒体17aの駆動制御を行う。そして、書込/読出部11によって記録媒体17aに対して不図示の記録/再生用ヘッドが記録動作を行うように制御する。
【0036】
このように、記録媒体17aへのデジタル映像信号p1の記録動作が開始されてから1/60秒が経過すると、次に、圧縮されたデジタル映像信号p2が記録媒体17bに記録されるように、まず、記録媒体17bにおけるデジタル映像信号p2が記録されるアドレス位置に不図示の記録/再生用ヘッドが位置するように、記録媒体駆動部12bが記録/再生用ヘッド及び記録媒体17bの駆動制御を行う。そして、書込/読出部11によって記録媒体17bに対して不図示の記録/再生用ヘッドが記録動作を行うように制御する。
【0037】
そして、圧縮されたデジタル映像信号p1の記録媒体17aへの記録が開始されてから1/30秒経過後、即ち、圧縮されたデジタル映像信号p2の記録媒体17bへの記録が開始されてから1/60秒経過後、圧縮されたデジタル映像信号p3の記録媒体17aへの記録が開始される。よって、記録媒体17aに対して、1/30秒間隔で、圧縮されたデジタル映像信号p1,p3,p5,…が記録され、又、記録媒体17bに対して、1/30秒間隔で、圧縮されたデジタル映像信号p2,p4,p6,…が記録される。
【0038】
以上より、各フレーム毎のデジタル映像信号p1,p2,p3,p4,…は、1/30秒で記録媒体17a,17bそれぞれへの記録が完了される。又、記録/再生部11は、記録媒体17a,17bへの記録動作が重なるとき、記録媒体17a,17bそれぞれに対する記録/再生用ヘッド両方に対して、異なるデジタル信号に基づく制御を同時に行う。
【0039】
このとき、記録媒体17a,17bそれぞれには、UTOC(User Table Of Contents)領域のようなデータのアドレス位置情報などの書き込み可能な情報付加領域に、記録されたデジタル映像信号のアドレス位置及びそれぞれに記録されたデジタル映像信号を関連づけるためのファイル名が格納される。即ち、デジタル映像信号p1,p2,p3,p4,…による動画ファイルが記録媒体17a,17bに記録されるとき、記録媒体17a,17bそれぞれにおける情報付加領域に、この動画ファイルのファイル名f1及び録画時刻が、2つの記録媒体に記録されていることを示す情報と共に記録される。そして、記録媒体17aの情報付加領域においては、デジタル映像信号p1,p3,…が記録されたアドレス位置が、又、記録媒体17bの情報付加領域においては、デジタル映像信号p2,p4,…が記録されたアドレス位置が、それぞれ記録される。
【0040】
(記録媒体からの映像信号再生)
このように動作する動画撮影装置において、記録媒体17a,17bを再生して、図4のように動画撮影装置の出力部16とケーブル50を介して接続された外部のディスプレイ51に映像を再生表示するときの動作について、以下に説明する。図5及び図6は、記録媒体17a,17bからの再生タイミングを示すタイミングチャートである。
【0041】
1.2つの記録媒体による映像信号再生
今、図5のように、例えば、上述のようにして、デジタル映像信号p1,p3,…が記録された記録媒体17aとデジタル映像信号p2,p4,…が記録された記録媒体17bの2つの記録媒体からデジタル映像信号が読み出されるものとする。まず、記録媒体17a,17bの情報付加領域が不図示の記録/再生用ヘッドによって読み出され、2つの記録媒体に記録されていることを示す情報が確認されると、それぞれに記録された動画ファイルのファイル名及び録画時刻が一致するか否かが確認される。このとき、記録媒体17a,17bそれぞれに格納された動画ファイルのファイル名f1及び録画時刻が一致することが確認されると、再生動作が開始される。
【0042】
そして、記録媒体17aにおける情報付加領域より確認されたデジタル映像信号p1が記録されるアドレス位置に不図示の記録/再生用ヘッドが位置するように、記録媒体駆動部12aが記録/再生用ヘッド及び記録媒体17aの駆動制御を行う。そして、記録/再生用ヘッドによって記録媒体17aに記録されたデジタル映像信号p1が読み出されて書込/読出部11に与えられると、圧縮/伸長部10に送出されてデータ伸長された後、メモリ9に格納される。
【0043】
このように、記録媒体17aからのデジタル映像信号p1の読み出し動作が行われると、次に、記録媒体17bにおける情報付加領域より確認されたデジタル映像信号p2が記録されるアドレス位置に不図示の記録/再生用ヘッドが位置するように、記録媒体駆動部12bが記録/再生用ヘッド及び記録媒体17bの駆動制御を行う。そして、記録/再生用ヘッドによって記録媒体17bに記録されたデジタル映像信号p2が読み出されて書込/読出部11に与えられると、圧縮/伸長部10に送出されてデータ伸長された後、メモリ9に格納される。
【0044】
その後、記録媒体17a,17bが交互に読み出されることで、デジタル映像信号p3,p4,p5,…が順番に書込/読出部11によって読み出されて、圧縮/伸長部10でデータ伸長された後、メモリ9に格納される。このようにして、メモリ9に格納されたデジタル映像信号p1,p2,p3,p4,…は、1/60秒毎のタイミングで順番に画像処理部8によって読み出された後、出力部16より出力されて、ケーブル50を介してディスプレイ51に与えられる。よって、ディスプレイ51には、映像P1,P2,P3,P4,…が順番に再生表示される。
【0045】
2.1つの記録媒体による映像信号再生
今、図6のように、例えば、上述のようにして、デジタル映像信号p1,p3,…が記録された記録媒体17aのみからデジタル映像信号が読み出されるものとする。まず、記録媒体17aの情報付加領域が不図示の記録/再生用ヘッドによって読み出され、2つの記録媒体に記録されていることを示す情報が確認される。このとき、記録媒体17aのみセットされた状態であるため、1つの記録媒体による再生動作を開始する。
【0046】
そして、2つの記録媒体からデジタル映像信号が読み出されたときと同様、記録媒体17aにおける情報付加領域より確認されたデジタル映像信号p1が記録されるアドレス位置に不図示の記録/再生用ヘッドが位置するように、記録媒体駆動部12aが記録/再生用ヘッド及び記録媒体17aの駆動制御を行う。そして、記録/再生用ヘッドによって記録媒体17aに記録されたデジタル映像信号p1が読み出されて書込/読出部11に与えられると、圧縮/伸長部10に送出されてデータ伸長された後、メモリ9に格納される。
【0047】
その後、同様にして、記録媒体17aが読み出されることで、デジタル映像信号p3,p5,p7,…が順番に書込/読出部11によって読み出されて、圧縮/伸長部10でデータ伸長された後、メモリ9に格納される。このようにして、メモリ9に格納されたデジタル映像信号p1,p3,p5,p7,…は、1/30秒毎のタイミングで順番に画像処理部8によって読み出される。
【0048】
そして、画像処理部8では、本来、映像信号p2を出力するタイミングにおいて、デジタル映像信号p1,p3による時間補間処理を行うことで生成したデジタル映像信号p2xを出力する。即ち、出力部16からデジタル映像信号p1の出力を開始した後1/60秒経過したときに、出力部16よりデジタル映像信号p2xを出力する。このデジタル映像信号p2xの出力開始後1/60秒が経過したとき、即ち、デジタル映像信号p1の出力開始後1/30秒が経過したとき、出力部16よりデジタル映像信号p3を出力するとともに、画像処理部8でデジタル映像信号p3,p5により時間補間を行い、デジタル映像信号p4xを生成する。
【0049】
このようにして、画像処理部8において、デジタル映像信号p2,p4,p6,…に相当するデジタル映像信号p2x,p4x,p6x,…を、それぞれに対して時間的に隣接した2つのデジタル映像信号によって時間補間処理することで、生成する。そして、デジタル映像信号p1,p2x,p3,p4x,…が出力部16より出力されて、ケーブル50を介してディスプレイ51に与えられる。よって、ディスプレイ51には、映像P1,P2x,P3,P4x,…が順番に再生表示される。尚、映像P2x,P4x,…は、デジタル映像信号p2x,p4x,…によって再生表示される映像である。
【0050】
(光学系の構成例)
上述のように各動作が行われるような動画撮影装置において、光学系1におけるCCD3a,3bへの光束分岐部分の構成例について、以下に説明する。図7又は図8は、光学系1におけるCCD3a,3bへの光束分岐部分の構成を示す図である。
【0051】
図7に示す1つ目の構成例は、ハーフミラー61によって構成されるものである。このとき、方向aより入射された光が、方向bに向かってハーフミラー61を反射する光と、方向cに向かってハーフミラー61を透過する光とに分岐される。そして、方向bに反射された光がCCD3aに入射され、又、方向cに透過された光がCCD3bに入射される。ミラーを使用することにより、軽量に構成することができる。
【0052】
又、図8に示す2つ目の構成例は、プリズム62によって構成されるものである。このとき、方向aより入射された光が、方向bに向かってプリズム62内で反射して透過する光と、方向cに向かってプリズム62を透過する光とに分岐される。そして、方向bに反射された光がCCD3aに入射され、又、方向cに透過された光がCCD3bに入射される。プリズムを使用すれば、ミラーのように表面反射光と屈折透過光の相違を考慮する必要がなく、より高精度に構成することができる。
【0053】
尚、本実施形態における動画撮影装置は、2つの固体撮像素子を用いて交互に撮像動作を行うことで、動画撮影を行うものとしたが、3つもしくはそれ以上の固体撮像素子を備えるとともに、これらの固体動画撮影装置をサイクル状に撮像動作を行わせることで動画撮影を行うようにしても構わない。3つの固体撮像素子を使用する場合は、光学系1の光束分岐部分に対して図9のようなプリズム63を設置して、CCD3x,3y,3zに入射される3つの光束に分岐する。
【0054】
そして、図10のタイミングチャートのように、1/60秒毎に撮影が行われるとき、CCD3xが露光動作を開始して1/60秒経過すると、CCD3yが露光動作を開始し、CCD3yが露光動作を開始して1/60秒経過すると、CCD3zが露光動作を開始し、CCD3zが露光動作を開始して1/60秒経過すると、CCD3xが露光動作を開始する。このような動作がCCD3x,3y,3z間で繰り返されるため、CCD3x,3y,3zはそれぞれ1/20秒周期で撮像動作を開始する。
【0055】
又、本実施形態における動画撮影装置は、2つの記録媒体に交互に記録することによって、動画撮影を行うものとしたが、3つもしくはそれ以上の記録媒体に記録するものとしても構わない。3つの記録媒体を使用する場合、図11のタイミングチャートのように、1/60秒毎に撮影されたデジタル映像信号が記録されるとき、記録媒体17xの記録動作を開始して1/60秒経過すると、記録媒体17yの記録動作を開始し、記録媒体17yの記録動作を開始して1/60秒経過すると、記録媒体17zの記録動作を開始し、記録媒体17zの記録動作を開始して1/60秒経過すると、記録媒体17xの記録動作を開始する。このような動作が記録媒体17x,17y,17z間で繰り返されるため、記録媒体17x,17y,17zに対してそれぞれ1/20秒周期で記録動作を開始する。
【0056】
更に、複数の記録媒体のうち1つ以上をハードディスクのように動画撮影装置内蔵の記録媒体で構成し、光磁気ディスクなどによる着脱可能な1つ以上の記録媒体とともにデジタル映像信号が記録されるようにしても構わない。各々1つの記録媒体を使用する場合、図1において、記録媒体17aを光磁気ディスクとし、17bをハードディスクとしたとき、まず、メモリ9より読み出されたデジタル映像信号が圧縮伸長部10によって圧縮されると、図3と同様のタイミングで記録媒体17a,17bそれぞれにデジタル映像信号が記録される。即ち、書込/読出部11によって、記録媒体17a,17bへ交互に記録動作を行って、デジタル映像信号が記録される。
【0057】
その後、ハードディスクである記録媒体17bに格納されたデジタル映像信号が書込/読出部11によって読み出されて、光磁気ディスクである記録媒体17aに順番に記録される。即ち、図3のように、記録媒体17aにデジタル映像信号p1,p3,p5,…が記録され、記録媒体17bにデジタル映像信号p2,p4,p6,…が記録されているとき、記録媒体17bからデジタル映像信号p2,p4,p6,…が読み出されて、記録媒体17aに記録される。よって、記録媒体17aには、全てのデジタル映像信号p1,p2,p3,p4,…が記録されることとなる。そして、記録媒体17aに全てのデジタル映像信号が記録されると、記録媒体17bに記録されたデジタル映像信号が廃棄される。
【0058】
<動画再生装置>
動画再生装置の実施形態について、図面を参照して説明する。図12は、本発明の動画再生装置の内部構成を示すブロック図である。尚、図12の動画再生装置は、図1の動画撮影装置における記録再生機構とほぼ同一の構成となるため、図1と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0059】
図12の動画再生装置は、画像処理部8と、メモリ9と、記録媒体駆動部12a,12bと、操作部15と、出力部16と、記録媒体17a,17bから不図示の再生用ヘッドを通じてデジタル映像信号を読み出す読出部21と、読出部21によって読み出されたデジタル映像信号をデータ伸長する伸長部22と、記録媒体駆動部12a,12b及び読出部21の駆動制御を行う制御部23と、を備える。
【0060】
このような構成の動画再生装置において、2つの記録媒体が設置されたときの再生動作及び1つの記録媒体が設置されたときの再生動作それぞれが、上述の撮像動作における再生動作と同様となる。即ち、まず、記録媒体17a,17bそれぞれが設置されたとき、それぞれの情報付加領域が読出部21によって読み出されて、2つの記録媒体に記録されたデジタル映像信号より1つの動画ファイルが記録されていることが確認される。
【0061】
そして、2つの記録媒体17a,17bが設置された場合、2つの記録媒体17a,17bに同一動画ファイルのデジタル映像信号が記録されていることが確認された後、図5のタイミングチャートに従った再生動作を行い、又、1つの記録媒体17aが設置された場合、図6のタイミングチャートに従った再生動作を行う。このとき、読出部21が、書込/読出部11と同様の動作を行うことによって、記録媒体17a,17bからのデジタル映像信号の読み出しが行われる。
【0062】
このようにして、読出部21によって、記録媒体17a,17bから、又は、記録媒体17aから、デジタル映像信号が読み出されると、伸長部22によってデータ伸長がなされてメモリ9に格納される。そして、メモリ9に格納されたデジタル映像信号は、画像処理部8によって画像処理が施されて出力部16より外部のディスプレイ51に出力される。尚、1つの記録媒体17aよりデジタル映像信号が読み出される場合は、画像処理部8によって時間補間された画像が生成される。
【0063】
<動画編集装置>
動画編集装置の実施形態について、図面を参照して説明する。図13は、動画編集装置の内部構成を示すブロック図である。尚、図13の動画編集装置は、図12の動画再生装置とほぼ同一の構成となるため、図12と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0064】
図13の動画編集装置は、画像処理部8と、記録媒体駆動部12a,12bと、操作部15と、読出部21と、読出部21によって記録媒体17a,17bから読み出されたデジタル映像信号を一時的に保持するメモリ31と、メモリ31に保持されたデジタル映像信号を記録媒体33に不図示の記録用ヘッドを通じて書き込む書込部32と、記録媒体33における所望のアドレス位置に対するデータの書き込みを行うために不図示の記録用ヘッド及び記録媒体33を駆動させる記録媒体駆動部34と、記録媒体駆動部12a,12b,34及び読出部21及び書込部32の駆動制御を行う制御部35と、を備える。
【0065】
このような構成の動画編集装置に、記録媒体17a,17bが設置されると、それぞれの情報付加領域が読出部21によって読み出され、2つの記録媒体に記録されたデジタル映像信号より1つの動画ファイルが記録されていることが確認される。更に、このとき、記録媒体17a,17bに記録されたデジタル映像信号が、同一の動画ファイルを形成するためのデジタル映像信号であることが確認される。
【0066】
ここで、上述したように、記録媒体17aにファイル名f1となる動画ファイルのデジタル映像信号p1,p3,…が記録されるとともに、記録媒体17bにファイル名f1となる動画ファイルのデジタル映像信号p2,p4,…が記録される。又、図14に、記録媒体17a,17bに記録されたデジタル映像信号を編集して1つの動画ファイルとして記録媒体33に記録する際のタイミングチャートを示し、以下に、この図14を参照して、図13の動画編集装置の動作について説明する。
【0067】
まず、記録媒体17aにおけるデジタル映像信号p1が記録されるアドレス位置に不図示の再生用ヘッドが位置するように、記録媒体駆動部12aが再生用ヘッド及び記録媒体17aの駆動制御を行う。そして、再生用ヘッドによってデジタル映像信号p1が読み出されて読出部21に与えられると、メモリ31に格納される。次に、記録媒体17bにおけるデジタル映像信号p2が記録されるアドレス位置に不図示の再生用ヘッドが位置するように、記録媒体駆動部12bが再生用ヘッド及び記録媒体17bの駆動制御を行う。そして、再生用ヘッドによってデジタル映像信号p2が読み出されて読出部21に与えられると、メモリ31に格納される。
【0068】
同様にして、記録媒体17a,17bが交互に読み出されることで、デジタル映像信号p3,p4,p5,…が順番に読出部21によって読み出されて、メモリ31に順に格納される。このような記録媒体17a,17bからのデジタル映像信号p1,p2,p3,…の読み出し動作が行われているとき、同時に、記録媒体33への書き込み動作が行われる。尚、記録媒体33への書き込み動作が、記録媒体17a,17bからの読み出し動作より遅い場合、記録媒体17a,17bからの読み出し速度は、記録媒体33への書き込み速度に応じた速度とされる。
【0069】
記録媒体33への書き込みを行うために、まず、メモリ31に格納されたデジタル映像信号p1が書込部32に与えられ、記録媒体33におけるデジタル映像信号p1が記録されるアドレス位置に不図示の記録用ヘッドが位置するように、記録媒体駆動部34が記録ヘッド及び記録媒体33の駆動制御を行う。そして、書込部32によって記録媒体33に対して不図示の記録用ヘッドが記録動作を行うように制御する。
【0070】
このようなデジタル映像信号p1の記録動作が終了すると、次に、メモリ31に格納されたデジタル映像信号p2が書込部32に与えられ、書込部32及び記録媒体駆動部34が駆動することで、記録媒体33にデジタル映像信号p2が記録される。その後、デジタル映像信号p3,p4,p5,…が順に、メモリ31より書込部32に与えられると、記録媒体33に順に記録される。このように各部が動作することで、デジタル映像信号p1,p2,p3,…が、1つの動画ファイルとして、記録媒体33に記録される。
【0071】
尚、このように動作する動画編集装置において、メモリ31に格納されるデジタル映像信号のデータ量が所定値d1より大きくなったとき、記録媒体17a,17bからの読み出し動作を一時的に停止させ、メモリ31に格納されるデジタル映像信号のデータ量が所定値d2(d2<d1)より小さくなったときに、記録媒体17a,17bからの読み出し動作を開始させるようにしても構わない。
【0072】
【発明の効果】
本発明によると、動画撮影時に複数の固体撮像素子を巡回させて撮像動作を行うため、各固体撮像素子の撮像動作時間を重ねることができるため、各固体撮像素子を高速な駆動パルスによって動作させる必要がない。よって、駆動パルスによる消費電力を抑制することができるとともに、この駆動パルスによる発熱量を抑制することができる。よって、対角略9mmとなる1/2型の固体撮像素子よりも面積が小さく高画素で高密度となる固体撮像素子を用いることができる。
【0073】
又、複数の記録媒体を1画面毎に巡回させてデジタル映像信号を記録させるので、高画素の固体撮像素子で記録されたデータ量の大きいデジタル映像信号を光磁気ディスクのように書込時間がかかる記録媒体に書き込むことができる。よって、動画撮影と同時に、着脱自在な記録媒体への記録動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示し、動画撮影装置の内部構成を示すブロック図。
【図2】2つのCCDの撮像動作を示すタイミングチャート。
【図3】2つの記録媒体への記録動作を示すタイミングチャート。
【図4】図1の動画撮影装置を再生装置として利用したときの関係を示すブロック図。
【図5】2つの記録媒体による再生動作を示すタイミングチャート。
【図6】1つの記録媒体による再生動作を示すタイミングチャート。
【図7】光学系の光束分岐部分の構成例。
【図8】光学系の光束分岐部分の構成例。
【図9】光学系の光束分岐部分の構成例。
【図10】3つのCCDの撮像動作を示すタイミングチャート。
【図11】3つの記録媒体への記録動作を示すタイミングチャート。
【図12】本発明の他の実施形態を示し、動画再生装置の内部構成を示すブロック図。
【図13】本発明の更に他の実施形態を示し、動画編集装置の内部構成を示すブロック図。
【図14】図13の動画編集装置の編集動作を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1 光学系
2 光学系駆動部
3a,3b CCD
4a,4b TG
5a,5b CDS
6a,6b A/D
7a,7b,9 メモリ
8 画像処理部
10 圧縮/伸長部
11 書込/読出部
12a,12b A/D
13 ディスプレイ
14 制御部
15 操作部
16 出力部
17a,17b 記録媒体駆動部
Claims (5)
- 動画撮影を行って得た映像信号をデジタル映像信号として記録する動画撮影装置において、
100万画素以上の画素数を備えるn個の固体撮像素子と、
該固体撮像素子それぞれに同じ被写体像を分割して結像させる光学系と、
を備え、
前記固体撮像素子において、同一の個体撮像素子が時間T毎に周期的に撮像動作を開始するとき、
前記固体撮像素子が時間T/n毎に巡回して撮像動作を開始することを特徴とする動画撮影装置。 - 動画撮影を行う際に所定時間毎に行う1画面分毎の撮像動作により得られる映像信号をデジタル映像信号として記録する動画撮影装置において、
前記1画面分のデジタル映像信号が、100万画素以上のデータで形成され、
前記動画撮影時に得られた前記デジタル映像信号を1画面分毎に、m個の着脱自在な記録媒体を巡回させて記録することを特徴とする動画撮影装置。 - 動画撮影を行って得た映像信号をデジタル映像信号として記録する動画撮影装置において、
100万画素以上の画素数を備えるn個の固体撮像素子と、
該固体撮像素子それぞれに同じ被写体像を分割して結像させる光学系と、
前記n個の固体撮像素子それぞれが撮像して得られた前記デジタル映像信号をm個の着脱自在な記録媒体に記録する記録制御部と、
を備え、
前記固体撮像素子において、同一の個体撮像素子が時間T1毎に周期的に撮像動作を開始するとき、
前記n個の固体撮像素子が時間T1/n毎に巡回して撮像動作を開始して、1画面分のデジタル映像信号を出力するとともに、
前記記録制御部が、同一の前記記録媒体に対する1画面分のデジタル映像信号の記録を、時間T2毎に周期的に開始するとき、
前記m個の記録媒体を時間T2/m毎に巡回させて、1画面分のデジタル映像信号を記録させることを特徴とする動画撮影装置。 - 動画撮影を行う際に所定時間毎に行う1画面分毎の撮像動作により得られる映像信号をデジタル映像信号として記録する着脱自在な記録媒体において、
100万画素以上のデータで形成された1画面分のデジタル映像信号がm画面周期で記録され、m個の記録媒体に記録されたデジタル映像信号を組み合わせることによって1つの動画ファイルを形成することを特徴とする記録媒体。 - m個の記録媒体それぞれにm画面周期で記録された100万画素以上のデータで形成された1画面分のデジタル映像信号をm個の記録媒体を巡回して再生することによって、前記m個の記録媒体に記録されて1つの動画ファイルを成すデジタル映像信号を撮影された順に再生することを特徴とする動画再生装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023130706A1 (zh) * | 2022-01-04 | 2023-07-13 | 北京石头创新科技有限公司 | 多摄像头的帧同步控制方法及自行走设备 |
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2002
- 2002-07-11 JP JP2002202028A patent/JP2004048302A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023130706A1 (zh) * | 2022-01-04 | 2023-07-13 | 北京石头创新科技有限公司 | 多摄像头的帧同步控制方法及自行走设备 |
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