JP2004046506A - 地方税電子申告システム、地方税電子申告方法、地方税申告状況検索方法、および地方税電子申告プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】地方税申告のための申告書提出、審査のための負荷の軽減、ならびに経費削減をはかる。
【解決手段】地方税の申告を、従来の持参、あるいは郵送による提出の他に、インターネット5等の通信媒体を介して提出させる仕組みを構築し、このことにより、申告者に利便性を提供し、申告の手間の省略と申告書提出のための経費削減をはかる。また、付加される支援機能により、より正確な申告書を効率良く作成し、更に、受付、地方自治体への配信を可能とし、このことにより、申告書を受理する地方自治体の審査のための負荷軽減をはかる。
【選択図】 図1
【解決手段】地方税の申告を、従来の持参、あるいは郵送による提出の他に、インターネット5等の通信媒体を介して提出させる仕組みを構築し、このことにより、申告者に利便性を提供し、申告の手間の省略と申告書提出のための経費削減をはかる。また、付加される支援機能により、より正確な申告書を効率良く作成し、更に、受付、地方自治体への配信を可能とし、このことにより、申告書を受理する地方自治体の審査のための負荷軽減をはかる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地方税電子申告システム、地方税電子申告方法、地方税申告状況検索方法、および地方税電子申告プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来行われてきた地方税申告は、納税者が所属する地方自治体に書面により持参、あるいは郵送することによる提出が義務付けられている。
また、地方税申告を受理する地方自治体では、書面で申告された記載内容についての審査を行う必要があり、このための事務業務に多大な時間を費やすことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、税の知識を十分に有する納税者は少なく、ほとんどの申告者は、地方税と国税、都道府県税と市町村税の区別を明確に意識しておらず、従って、小規模法人や個人事業者を中心に税理士による代理申告が多いのが現状である。
また、大規模法人にあっては、工場ならびに支社支店が各地に分散されているため、それぞれが属する地方自治体毎に地方税申告を行う必要があり、それにかかる費用ならびに負担が大きかった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、地方税申告のための申告書提出、審査のための負荷の軽減、ならびに経費削減が可能な、地方税電子申告システム、地方税電子申告方法、地方税電子申告状況検索方法、および地方税電子申告プログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために本発明は、地方税の申告を、従来の持参、あるいは郵送による提出の他に、インターネット等の通信媒体を介して提出させる仕組みを構築することにより、申告者に利便性を提供し、申告の手間の省略と申告書提出のための経費削減をはかる。
また、付加される支援機能により、より正確な申告書を効率良く作成でき、また、受付、地方自治体への配信が可能となり、このことにより、申告書を受理する地方自治体の審査のための負荷軽減がはかれる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明における地方税電子申告方法を実現するビジネスモデルおよび利用主体の関係を説明するために引用した図である。
【0007】
図1において、1は、納税者個人や税理士等の地方税申告者、2は、法人等の地方税申告者であり、それぞれが流通している税務パッケージソフトウェア、あるいは専用のアプリケーションソフトウェアを実行可能な申告端末10(20)を有する。申告端末10(20)は、インターネット5経由で共同受付センタ3が持つ受付・配信サーバ30に接続される。
共同受付センタ3は、例えば、地方自治体を管轄する都道府県単位で設置されており、申告端末10(20)で作成された地方税申告書を受付け、申告書提出のための宛先となる地方自治体へ配信する。受付・配信サーバ30は、LG−WAN6(Local Government Wide Area Network)、あるいはインターネット5を介して地方自治体4が持つ審査サーバ40に接続され、ここで配信された申告書の審査が行われる。
【0008】
図2は、図1に示すビジネスモデルを実現するために必要なインフラを模式的に示した図である。
図2において、図1と同一番号が付されたブロックは図1に示すそれと同じため、重複を避ける意味でここではその説明を省略する。
共同受付センタ3にある受付・配信サーバ30は、窓口サーバ30’を介し、更に、中継のためのネットワーク機器であるルータ(RT)、あるいはアクセス制限のためのネットワーク機器であるファイアウォール(FW)経由でインターネット5に接続され、また、ルータ(RT)を介してLG−WAN6に接続される。受付・配信サーバ30は、地方税申告者1(2)から受付けた地方税申告書が格納される申告DB37と、地方自治体に配信した申告書が格納される配信DB38を内蔵する。
【0009】
地方自治体4が持つ審査サーバ40は、市町村単位で設置される形態の他に、近隣に位置する市町村がLAN(Local Area Network)を用いて共用し、あるいは市町村で持つ審査端末50がLG−WAN6に直結される形態も考えられ、既存税務システム60と連係されているものとする。
【0010】
図3は、図1、図2に示す受付・配信サーバの内部構成を機能展開して示したブロック図である。以下に示す各ブロックは、具体的には、CPUならびにメモリを含む周辺LSIで構成され、CPUがメモリに記録されたプログラムを読み出し、実行することにより、各ブロックが持つ機能を実現するものである。
受付・配信サーバ30は、通信インタフェース部31、申告書ファイル受付部32、申告書ファイル配信部33、認証制御部34、申告状況照会部35、配信状況管理部36、再送制御部39、そして、申告DB37、配信DB38で構成される。
【0011】
以下に各機能ブロックについて説明する。まず、通信インタフェース部31は、接続されるインターネット5、あるいはLG−WAN6とのインタフェースを司るもので、ここでは、TCP/IP(Transport Protocol/Internet Protocol)が実装されている。
申告書ファイル受付部32は、申告端末10(20)により作成された1以上の宛先を持つ納税者の電子署名入りの申告書ファイルをそれぞれ取り込む機能を持ち、申告書ファイル配信部33は、申告書ファイル受信部32によって取り込まれた申告書ファイルから宛先毎に分割したフレームを生成し、当該フレームに含まれる申告書ファイルを一括配信する機能を持つ。
なお、申告書ファイル配信部33は、パケットの再送制御部39を含み、この再送制御部39は、フレームの配信途中で配信エラーが発生したとき、当該エラーが発生した直前の申告ファイルを含むパケットから再送を行う機能を持つ。
【0012】
認証制御部34は、申告書ファイル配信部33が空ファイルから成るフレームを配信して正常動作が確認されたとき、申告端末10(20)が利用する税務ソフトウェア等申告書作成プログラムに対して認可のための改竄不能な識別子を発行し、以降、その識別子を受信することにより申告書ファイル受付部32による申告書ファイルの取り込み、また、申告書ファイル配信部33による申告書ファイルの配信を許可する機能を持つ。
ここで、認可のための改竄不能な識別子として、例えば、画像の中に共同受付センタ3、あるいは地方自治体4の署名に相当する情報をコード化して隠しておく電子透かしIDが考えられる。
【0013】
また、認証制御部34は、申告端末10(20)から申告書ファイルを取り込む際、申告端末10(20)によってアクセスされる窓口サーバ30’(ポータルサイト)が発行するトークンを受信して申告書ファイルの取り込みを許可する機能も合わせ持つ。
すなわち、図2に示す窓口サーバ30’からトークンとなるIDを受信した税務申告者1(2)のみ、受付・配信サーバ30による受付、配信の実行が許可される。ここでいうトークンは、ポータルサイトを介して本発明システムをログインした税務申告者1(2)であることを認識するために用いられ、直接本発明システムにログインする税務申告者1(2)を除外するセキュリティ上の措置である。
【0014】
また、申告状況照会部35は、申告端末10(20)からの要求に基づき、申告状況の一覧を申告時に付される整理番号毎にタイムスタンプ付きで照会する機能を持ち、更に、配信状況管理部36は、宛先からの要求に基づき、宛先となる地方自治体4毎の配信状況を配信区分に従って一覧表示する機能を持つ。ここで配信区分とは、未配信、配信済み、受領確認済み等の配信ステイタスを示す。
なお、申告状況照会部35は、照会の際、整理番号毎に申告書ファイルを閲覧可能なボタンを付して照会し、当該ボタンが選択指定されることにより、該当する申告書ファイルをダウンロードして照会する機能も合わせ持つ。
【0015】
図4は、図1、図2に示す審査サーバの内部構成を機能展開して示したブロック図であり、本発明と関係する部分のみ抽出して示してある。
以下に示す各ブロックは、図3同様、具体的には、CPUならびにメモリを含む周辺LSIで構成され、CPUがメモリに記録されたプログラムを読み出し、実行することにより、各ブロックが持つ機能を実現するものである。
審査サーバ40は、通信インタフェース部41と、審査部本体42と、重複審査部43と、差分保管部44と、審査(申告)DB45と、差分情報DB46で構成される。
【0016】
通信インタフェース部41は、接続されるLG−WAN6、あるいはインターネット5とのインタフェースを司るもので、ここでは、TCP/IP(Transport Protocol/Internet Protocol)が実装されるものとする。
審査部本体42は、共同受付センタ3を介して配信される税務申告書の本来の審査を行う部分であり、審査時、審査(申告)DB45に格納された申告書ファイルの中で重複受領が検出されたときに最新のタイムスタンプが付された申告書ファイルを有効として審査する重複審査部43と、審査時、申告書ファイルに付された納税者の電子署名と、申告書ファイルに前記納税者の了解のもとに修正が施され、当該修正者による電子署名をキーに、申告書ファイルの差分を抽出して差分情報DB46に保管し、要求があったときにその差分を照会する申告書ファイル差分保管部44で構成される。
なお、審査DB45には、共同受付センタ3にある配信DB38に蓄積された申告データのうち、地方自治体4が配信を受けた申告データの写しが格納され、差分情報DB46には、申告データの修正履歴が署名付きで抽出されて格納される。
【0017】
図5〜図7は、図1〜図4に示す本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートであり、申告端末10(20)、窓口サーバ30’ならびに受付・配信サーバ30、審査サーバ40におけるそれぞれの動作の流れを示す。具体的には、本発明における地方税務電子申告プログラムの処理手順を示す。
図8〜図12は、本発明実施形態の動作の理解を助けるために引用した図であり、ポータル画面(図8)、申告状況照会検索条件入力画面(図9)、申告状況照会画面(図10)、検索条件入力・一覧表示画面(図11)、申告データ形式と送信(配信)データ形式(図12)のそれぞれを示す。
以下、図5〜図12を参照しながら、図1〜図4に示す本発明実施形態の動作について詳細に説明する。
【0018】
まず、図5に示すフローチャートを参照しながら地方税申告者1(2)による申告端末10(20)を用いた申告書作成処理について説明する。
地方税申告者1(2)は、申告端末10(20)にインストールされた申告書作成プログラムが指示するメニューの中から申告データ作成を選択し、そのガイダンスに従い、税目、申告種別等を選択し、選択入力、あるいは自動計算等により申告データの入力を行う(ステップS501)。
そして、作成したデータのチェック、修正等を行い(ステップS502)、申告データに対してXML(eXtensible Markup Language)ファイル変換を施し、所属する地方自治体4の宛先設定等を行う(ステップS504)。更に、申告データに対して申告者、納税者の電子署名を施し(ステップS505)、作成した申告データファイルを宛先となる地方自治体4毎に保存する(ステップS506)。
【0019】
次に、通信ボタンをクリックすることによりブラウザを起動し、窓口サーバ30’(ポータルサイト)にログインする(ステップS508)。また、必要に応じて申告データを申告様式に従い印刷し保管しておく(ステップS509)。
次に、共同受付センタ3の受付・配信サーバ30による受付・配信処理について図6を参照しながら説明する。
共同受付センタ3では、まず、窓口サーバ30’を介して税務申告者1(2)によるログインを受付、ユーザID、パスワードに基づく利用者認証を行う(ステップS601)。ここで認証が得られた場合にポータルサイトへのアクセスが許可される。ここで、窓口サーバ30’は要求のあった申告端末10(20)に対してアプレットを送信し(ステップS602)、更なる認証操作(ステップS603)を得て本発明の地方税電子申告システムのシステムメニュー画面に移行する(ステップS604)。
【0020】
なお、アプレットには、利用者認証のためのトークンが含まれ、後述する申告端末10(20)から申告書ファイルを取り込む以前に、トークンを確認するステップを経て本発明の地方税電子申告システムの利用が許可されるものとする。このことにより、ポータルサイトを介さずに直接、本発明の地方税電子申告システムに対してログインしてきた利用者を除外し、セキュリティの強化がはかれる。また、ステップS603で示す認証操作に、以下に示す申告書作成プログラムの品質認証のための操作を加えても良い。これは、ステップS605で選択される“テスト”に相当する(ステップS618〜S620)。
【0021】
すなわち、申告書ファイル配信部33がテストのために空ファイルから成るフレームを配信(送信)して正常動作が確認されたとき(ステップS618,S619)、申告端末10(20)が利用する申告書作成ソフトウェアに対して認可のための改竄不能な識別子(認証ID)を発行し(ステップS620)、以降、当該識別子(認証ID)を受信することにより申告書ファイル受付部32による申告書ファイルの取り込みを許可することができる。
このことにより、共同受付センタ3あるいは地方自治体4の認可を受けた申告書作成プログラム以外の使用による地方税申告を受付けないシステムを構築でき、品質の高い地方税電子申告書の受付が可能になる。
【0022】
説明をステップS604のシステムメニュー表示に戻す。
ここでは、システムメニューとして、“送信”、“照会”、“テスト”の3つを用意してある(ステップS605)。
ここで、“送信”が選択された場合、申告端末10(20)によって作成された申告書ファイルのアップロードが行われ、通信インタフェース部31を介して一旦、申告書ファイル受付部32で取り込まれる。申告書ファイル受付部32で取り込んだ申告書ファイルは、申告DB37に蓄積される(ステップS606)。
【0023】
次に、申告書ファイル配信部33によりフレームデータの生成処理が実行される。ここでは、まず、申告DB37に蓄積された申告書ファイルを読み出して分割化可能か否かのチェックが行われる(ステップS607)。ステップS607の分割チェックを行わない(NOK)ならば、ステップS611に移行する。一方、ステップS607の分割チェックを行う(OK)ならば、整理番号が付された受信データを申告データ単位に分割し(ステップS608)、XMLフォーマットチェックが行われる(ステップS609)。XMLフォーマットチェックは、XMLパーサを使用して申告書データ(申告書単位)フォーマットが正しいか否かをチェックする。
そして、宛先となる地方自治体4毎に申告データを振り分け、生成されるフレームデータが図8に示されるような形態で画面表示される(ステップS610)。このとき、フレームを纏めるためのキーとしては、例えば、ユーザIDが考えられる。このことにより、全国各地に分散配置される支社あるいは事業所を持つ法人のIDを本社のIDと同一に扱うことで、支社、事業所に対応した自治体に納税申告する場合の手間を省くことができる。
なお、宛先が異なるが、関連したフレームを纏めて表示するタイミングは、利用者側でシステムメニュー画面から選択することにする。
【0024】
図8に示されるように、宛先となる地方自治体A、B、C毎に申告データファイル#1〜#nが表示され、それぞれに申告ボタンが割り付けられて表示される。地方税申告者1(2)は、画面スクロール操作を行うことによりチェックボックスを介して全ての宛先の申告データファイルを参照可能である。
地方税申告者1(2)は、申告ボタンをクリック(ON)することにより(ステップS611)、それぞれの宛先毎の一括配信が可能になる(ステップS612)。
このことにより、地域に分散して支社や事業所を持つ法人は、対応する複数の自治体に対する納税申告を一括して行うことが可能になり、そのための負担および費用が大幅に軽減される。
【0025】
なお、図12に、申告ファイルのデータ形式(申告データ形式)と配信ファイルのデータフォーマット形式(配信データ形式)が示されている。図12(a)から明らかなように、申告データファイルは、「整理番号」、「連番」、「団体コード(宛先コードの先頭の数ビット)」、「申告者ID」、「納税者ID」、「受付日時」、「税目区分」、「申告年度」、「申告期」、「申告区分」、「主様式」、「申告データエラー情報」、「既読区分」、「署名部」の各フイールドからなる。
また、図12(b)から明らかなように、配信データ形式は、「送信ファイル名」、「センタID」、「件数」、そして、「データ長」、「納税者ID」、「申告計算日」、「税目コード」、「主様式コード」、「申告コード」、「宛先ID」、「申告区分」、「再送回数」のそれぞれが件数分だけ繰り返えされる送信データヘッダ部と、件数分の申告データがそれぞれ任意長のXMLで表現された送信データ本体部、そして、署名データで構成される。
なお、申告ファイルは申告DB37に、配信データは配信DB38にそれぞれ蓄積される。
【0026】
次に、システムメニューの“照会”が選択された場合を説明する。
まず、税務申告者1(2)からの照会要求であるか、宛先である地方自治体4からの要求であるかがチェックされる(ステップS613)。ここで、申告者からの照会要求(申告状況照会)であった場合、申告状況照会部35は、図9に示す申告状況照会検索条件入力画面を出力して、申告者1(2)に対して絞り込みのために、「整理番号」、「税目名称」、「申告種別」、「受付年月日範囲指定」のための入力を促がす。
ここで、必要事項が入力され、検索ボタンがクリックされたとき、図10に示す申告状況照会画面がタイムスタンプ付きで表示される(ステップS614)。ここには、先の検索結果が表示される他に、整理番号毎ダウンロード要求可否を示すボタンが割り付けられて表示され、税務申告者1(2)がこのボタンをクリックすることにより該当する申告データファイルがダウンロードされて(DLL;ステップS615,S616)、表示される。また、必要に応じて印刷も可能である。
このことにより、申告者1(2)は、申告状況のステイタスチェックが可能となり、必要に応じて申告データを入手することができる。
【0027】
一方、ステップS605のシステムメニュー選択処理において、宛先である地方自治体4からの照会要求であった場合、配信状況管理部36は、図11(a)に示す検索条件入力画面を出力して、団体コードおよび配信区分等必要事項の入力を促がす。
ここで必要事項の入力が終了し、検索ボタンがクリックされると、図11(b)に示す配信状況一覧表示画面が表示される。ここに示される一覧表示画面には、団体コード毎の未配信件数、配信件数、受領件数が表示される。更に、画面端に割り付けられている「次を検索ボタン」をクリックすることにより異なる団体コードによる連続検索が可能である。
このことにより、宛先となる地方自治体4においても配信状況のステイタスチェックが可能となる。
【0028】
次に、システムメニューの“テスト”が選択された場合を説明する。
テストは、前記したように申告書作成プログラムの品質認証のための操作の意味合いを有する。同時に、地方税申告者1(2)に対する操作の練習を行えるメニュー(トレーニングメニュー)の意味合いを有する処理である。ステップS605で“テスト”が選択されると、既に説明したように、空ファイルの送信(S618)等の処理が実行され、操作のトレーニング(練習)ができる。
【0029】
最後に審査サーバ40による申告データの審査について、図4ならびに図7を参照しながら説明する。
審査部本体42は、通信インタフェース部41を介して受信し、審査(申告)DB45に蓄積された申告データの様式等につき形式チェックを行う(ステップS701)。次に、申告データを1件毎、または一覧形式で画面表示もしくは帳票印刷による内容チェックを行い(ステップS702)、必要に応じて申告の修正を行う(ステップS703)。勿論のこと修正は、地方税申告者1(2)あるいは納税者の了解のもとに行われる。
【0030】
修正処理にあたり(ステップS703)、申告書ファイルに付された納税者の電子署名と、申告書ファイルに納税者の了解のもとに修正が施され、当該修正者による電子署名とにより、申告書ファイルの差分を抽出し、その差分ファイルを差分情報DB46に保管する(ステップS704)。
差分の抽出ならびに差分ファイルの保管は差分保管部44が行う。後日、要求があったときにその差分情報DB46を検索することにより修正内容を照会することができ、訴訟対策として有効になる。
また、審査時、申告書ファイルの重複受領が検出されたときには、最新のタイムスタンプが付された申告書ファイルを有効として審査する。申告書ファイルの重複受領の検出および審査は重複審査部43が審査部本体42と協働して行う。
なお、申告書ファイルを帳票、あるいは電子媒体により既存税務システム60へ引き渡し、既存税務システム60との連係をはかることも行われる。
【0031】
以上説明のように本発明は、地方税の申告をインターネット等の通信媒体を介して提出させる仕組みを構築したものであり、付加される支援機能により、申告者に利便性を提供し、また、より正確な申告書を効率良く作成して申告書提出、および審査のための負荷および経費削減をはかるものである。
なお、本実施形態の地方税電子申告システムとは、図1、図2に示す受付・配信サーバ30および審査サーバ40をいう(審査サーバ40は、受付・配信サーバ30のバックヤードで動作するものとして説明したが、受付・配信サーバ30が、審査サーバ40が持つ機能を取り込んでもよい)。
また、図3に示す、通信インタフェース部31、申告書ファイル受付部32、申告書ファイル配信部33、認証制御部34、申告状況照会部35、配信状況管理部36、再送制御部39、ならびに図4に示す、通信インタフェース部41、審査部本体42、重複審査部43、差分保管部44のそれぞれで実行される手順をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明の地方税電子申告システムが実現されるものとする。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0032】
【発明の効果】
以上説明のように本発明によれば、地方税の申告をこれまでの持参、郵送による提出に加え、インターネットを介して提出可能とすることで、申告者に利便性を提供でき、また、申告書提出にかかる人件費、交通費、郵送費等経費の削減がはかれる。更に、審査支援機能により、より正確な申告書を効率良く作成することができ、申告行為が容易になる。
また、従来行われてきた受付、審査業務の人的負荷の軽減もはかれ、更に、電子化された申告書は、紙媒体とは異なり保管スペースを必要としないため、申告を受理する地方自治体側の省スペース化にも寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における地方税電子申告方法を実現するビジネスモデルおよび利用主体の関係を説明するために引用した図である。
【図2】図1に示すビジネスモデルを実現するために必要なインフラを模式的に示した図である。
【図3】図1、図2に示す受付・配信サーバの内部構成を機能展開して示したブロック図である。
【図4】図1、図2に示す審査サーバの内部構成を機能展開して示したブロック図である。
【図5】図1〜図4に示す本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図6】図1〜図4に示す本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図7】図1〜図4に示す本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図8】本発明実施形態で用いられる画面構成の一例を示す図である。
【図9】本発明実施形態で用いられる画面構成の一例を示す図である。
【図10】本発明実施形態で用いられる画面構成の一例を示す図である。
【図11】本発明実施形態で用いられる画面構成の一例を示す図である。
【図12】本発明実施形態で用いられる、申告データ形式と配信データ形式の一例を示す図である。
【符号の説明】
1(2)…地方税申告者、3…共同受付センタ、4…地方自治体、5…インターネット、6…LG−WAN、10(20)…申告端末、30…受付・配信サーバ、30’…窓口サーバ(ポータル)、40…審査サーバ、50…審査端末、60…既存システム、37…申告DB、38…配信DB
【発明の属する技術分野】
本発明は、地方税電子申告システム、地方税電子申告方法、地方税申告状況検索方法、および地方税電子申告プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来行われてきた地方税申告は、納税者が所属する地方自治体に書面により持参、あるいは郵送することによる提出が義務付けられている。
また、地方税申告を受理する地方自治体では、書面で申告された記載内容についての審査を行う必要があり、このための事務業務に多大な時間を費やすことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、税の知識を十分に有する納税者は少なく、ほとんどの申告者は、地方税と国税、都道府県税と市町村税の区別を明確に意識しておらず、従って、小規模法人や個人事業者を中心に税理士による代理申告が多いのが現状である。
また、大規模法人にあっては、工場ならびに支社支店が各地に分散されているため、それぞれが属する地方自治体毎に地方税申告を行う必要があり、それにかかる費用ならびに負担が大きかった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、地方税申告のための申告書提出、審査のための負荷の軽減、ならびに経費削減が可能な、地方税電子申告システム、地方税電子申告方法、地方税電子申告状況検索方法、および地方税電子申告プログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために本発明は、地方税の申告を、従来の持参、あるいは郵送による提出の他に、インターネット等の通信媒体を介して提出させる仕組みを構築することにより、申告者に利便性を提供し、申告の手間の省略と申告書提出のための経費削減をはかる。
また、付加される支援機能により、より正確な申告書を効率良く作成でき、また、受付、地方自治体への配信が可能となり、このことにより、申告書を受理する地方自治体の審査のための負荷軽減がはかれる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明における地方税電子申告方法を実現するビジネスモデルおよび利用主体の関係を説明するために引用した図である。
【0007】
図1において、1は、納税者個人や税理士等の地方税申告者、2は、法人等の地方税申告者であり、それぞれが流通している税務パッケージソフトウェア、あるいは専用のアプリケーションソフトウェアを実行可能な申告端末10(20)を有する。申告端末10(20)は、インターネット5経由で共同受付センタ3が持つ受付・配信サーバ30に接続される。
共同受付センタ3は、例えば、地方自治体を管轄する都道府県単位で設置されており、申告端末10(20)で作成された地方税申告書を受付け、申告書提出のための宛先となる地方自治体へ配信する。受付・配信サーバ30は、LG−WAN6(Local Government Wide Area Network)、あるいはインターネット5を介して地方自治体4が持つ審査サーバ40に接続され、ここで配信された申告書の審査が行われる。
【0008】
図2は、図1に示すビジネスモデルを実現するために必要なインフラを模式的に示した図である。
図2において、図1と同一番号が付されたブロックは図1に示すそれと同じため、重複を避ける意味でここではその説明を省略する。
共同受付センタ3にある受付・配信サーバ30は、窓口サーバ30’を介し、更に、中継のためのネットワーク機器であるルータ(RT)、あるいはアクセス制限のためのネットワーク機器であるファイアウォール(FW)経由でインターネット5に接続され、また、ルータ(RT)を介してLG−WAN6に接続される。受付・配信サーバ30は、地方税申告者1(2)から受付けた地方税申告書が格納される申告DB37と、地方自治体に配信した申告書が格納される配信DB38を内蔵する。
【0009】
地方自治体4が持つ審査サーバ40は、市町村単位で設置される形態の他に、近隣に位置する市町村がLAN(Local Area Network)を用いて共用し、あるいは市町村で持つ審査端末50がLG−WAN6に直結される形態も考えられ、既存税務システム60と連係されているものとする。
【0010】
図3は、図1、図2に示す受付・配信サーバの内部構成を機能展開して示したブロック図である。以下に示す各ブロックは、具体的には、CPUならびにメモリを含む周辺LSIで構成され、CPUがメモリに記録されたプログラムを読み出し、実行することにより、各ブロックが持つ機能を実現するものである。
受付・配信サーバ30は、通信インタフェース部31、申告書ファイル受付部32、申告書ファイル配信部33、認証制御部34、申告状況照会部35、配信状況管理部36、再送制御部39、そして、申告DB37、配信DB38で構成される。
【0011】
以下に各機能ブロックについて説明する。まず、通信インタフェース部31は、接続されるインターネット5、あるいはLG−WAN6とのインタフェースを司るもので、ここでは、TCP/IP(Transport Protocol/Internet Protocol)が実装されている。
申告書ファイル受付部32は、申告端末10(20)により作成された1以上の宛先を持つ納税者の電子署名入りの申告書ファイルをそれぞれ取り込む機能を持ち、申告書ファイル配信部33は、申告書ファイル受信部32によって取り込まれた申告書ファイルから宛先毎に分割したフレームを生成し、当該フレームに含まれる申告書ファイルを一括配信する機能を持つ。
なお、申告書ファイル配信部33は、パケットの再送制御部39を含み、この再送制御部39は、フレームの配信途中で配信エラーが発生したとき、当該エラーが発生した直前の申告ファイルを含むパケットから再送を行う機能を持つ。
【0012】
認証制御部34は、申告書ファイル配信部33が空ファイルから成るフレームを配信して正常動作が確認されたとき、申告端末10(20)が利用する税務ソフトウェア等申告書作成プログラムに対して認可のための改竄不能な識別子を発行し、以降、その識別子を受信することにより申告書ファイル受付部32による申告書ファイルの取り込み、また、申告書ファイル配信部33による申告書ファイルの配信を許可する機能を持つ。
ここで、認可のための改竄不能な識別子として、例えば、画像の中に共同受付センタ3、あるいは地方自治体4の署名に相当する情報をコード化して隠しておく電子透かしIDが考えられる。
【0013】
また、認証制御部34は、申告端末10(20)から申告書ファイルを取り込む際、申告端末10(20)によってアクセスされる窓口サーバ30’(ポータルサイト)が発行するトークンを受信して申告書ファイルの取り込みを許可する機能も合わせ持つ。
すなわち、図2に示す窓口サーバ30’からトークンとなるIDを受信した税務申告者1(2)のみ、受付・配信サーバ30による受付、配信の実行が許可される。ここでいうトークンは、ポータルサイトを介して本発明システムをログインした税務申告者1(2)であることを認識するために用いられ、直接本発明システムにログインする税務申告者1(2)を除外するセキュリティ上の措置である。
【0014】
また、申告状況照会部35は、申告端末10(20)からの要求に基づき、申告状況の一覧を申告時に付される整理番号毎にタイムスタンプ付きで照会する機能を持ち、更に、配信状況管理部36は、宛先からの要求に基づき、宛先となる地方自治体4毎の配信状況を配信区分に従って一覧表示する機能を持つ。ここで配信区分とは、未配信、配信済み、受領確認済み等の配信ステイタスを示す。
なお、申告状況照会部35は、照会の際、整理番号毎に申告書ファイルを閲覧可能なボタンを付して照会し、当該ボタンが選択指定されることにより、該当する申告書ファイルをダウンロードして照会する機能も合わせ持つ。
【0015】
図4は、図1、図2に示す審査サーバの内部構成を機能展開して示したブロック図であり、本発明と関係する部分のみ抽出して示してある。
以下に示す各ブロックは、図3同様、具体的には、CPUならびにメモリを含む周辺LSIで構成され、CPUがメモリに記録されたプログラムを読み出し、実行することにより、各ブロックが持つ機能を実現するものである。
審査サーバ40は、通信インタフェース部41と、審査部本体42と、重複審査部43と、差分保管部44と、審査(申告)DB45と、差分情報DB46で構成される。
【0016】
通信インタフェース部41は、接続されるLG−WAN6、あるいはインターネット5とのインタフェースを司るもので、ここでは、TCP/IP(Transport Protocol/Internet Protocol)が実装されるものとする。
審査部本体42は、共同受付センタ3を介して配信される税務申告書の本来の審査を行う部分であり、審査時、審査(申告)DB45に格納された申告書ファイルの中で重複受領が検出されたときに最新のタイムスタンプが付された申告書ファイルを有効として審査する重複審査部43と、審査時、申告書ファイルに付された納税者の電子署名と、申告書ファイルに前記納税者の了解のもとに修正が施され、当該修正者による電子署名をキーに、申告書ファイルの差分を抽出して差分情報DB46に保管し、要求があったときにその差分を照会する申告書ファイル差分保管部44で構成される。
なお、審査DB45には、共同受付センタ3にある配信DB38に蓄積された申告データのうち、地方自治体4が配信を受けた申告データの写しが格納され、差分情報DB46には、申告データの修正履歴が署名付きで抽出されて格納される。
【0017】
図5〜図7は、図1〜図4に示す本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートであり、申告端末10(20)、窓口サーバ30’ならびに受付・配信サーバ30、審査サーバ40におけるそれぞれの動作の流れを示す。具体的には、本発明における地方税務電子申告プログラムの処理手順を示す。
図8〜図12は、本発明実施形態の動作の理解を助けるために引用した図であり、ポータル画面(図8)、申告状況照会検索条件入力画面(図9)、申告状況照会画面(図10)、検索条件入力・一覧表示画面(図11)、申告データ形式と送信(配信)データ形式(図12)のそれぞれを示す。
以下、図5〜図12を参照しながら、図1〜図4に示す本発明実施形態の動作について詳細に説明する。
【0018】
まず、図5に示すフローチャートを参照しながら地方税申告者1(2)による申告端末10(20)を用いた申告書作成処理について説明する。
地方税申告者1(2)は、申告端末10(20)にインストールされた申告書作成プログラムが指示するメニューの中から申告データ作成を選択し、そのガイダンスに従い、税目、申告種別等を選択し、選択入力、あるいは自動計算等により申告データの入力を行う(ステップS501)。
そして、作成したデータのチェック、修正等を行い(ステップS502)、申告データに対してXML(eXtensible Markup Language)ファイル変換を施し、所属する地方自治体4の宛先設定等を行う(ステップS504)。更に、申告データに対して申告者、納税者の電子署名を施し(ステップS505)、作成した申告データファイルを宛先となる地方自治体4毎に保存する(ステップS506)。
【0019】
次に、通信ボタンをクリックすることによりブラウザを起動し、窓口サーバ30’(ポータルサイト)にログインする(ステップS508)。また、必要に応じて申告データを申告様式に従い印刷し保管しておく(ステップS509)。
次に、共同受付センタ3の受付・配信サーバ30による受付・配信処理について図6を参照しながら説明する。
共同受付センタ3では、まず、窓口サーバ30’を介して税務申告者1(2)によるログインを受付、ユーザID、パスワードに基づく利用者認証を行う(ステップS601)。ここで認証が得られた場合にポータルサイトへのアクセスが許可される。ここで、窓口サーバ30’は要求のあった申告端末10(20)に対してアプレットを送信し(ステップS602)、更なる認証操作(ステップS603)を得て本発明の地方税電子申告システムのシステムメニュー画面に移行する(ステップS604)。
【0020】
なお、アプレットには、利用者認証のためのトークンが含まれ、後述する申告端末10(20)から申告書ファイルを取り込む以前に、トークンを確認するステップを経て本発明の地方税電子申告システムの利用が許可されるものとする。このことにより、ポータルサイトを介さずに直接、本発明の地方税電子申告システムに対してログインしてきた利用者を除外し、セキュリティの強化がはかれる。また、ステップS603で示す認証操作に、以下に示す申告書作成プログラムの品質認証のための操作を加えても良い。これは、ステップS605で選択される“テスト”に相当する(ステップS618〜S620)。
【0021】
すなわち、申告書ファイル配信部33がテストのために空ファイルから成るフレームを配信(送信)して正常動作が確認されたとき(ステップS618,S619)、申告端末10(20)が利用する申告書作成ソフトウェアに対して認可のための改竄不能な識別子(認証ID)を発行し(ステップS620)、以降、当該識別子(認証ID)を受信することにより申告書ファイル受付部32による申告書ファイルの取り込みを許可することができる。
このことにより、共同受付センタ3あるいは地方自治体4の認可を受けた申告書作成プログラム以外の使用による地方税申告を受付けないシステムを構築でき、品質の高い地方税電子申告書の受付が可能になる。
【0022】
説明をステップS604のシステムメニュー表示に戻す。
ここでは、システムメニューとして、“送信”、“照会”、“テスト”の3つを用意してある(ステップS605)。
ここで、“送信”が選択された場合、申告端末10(20)によって作成された申告書ファイルのアップロードが行われ、通信インタフェース部31を介して一旦、申告書ファイル受付部32で取り込まれる。申告書ファイル受付部32で取り込んだ申告書ファイルは、申告DB37に蓄積される(ステップS606)。
【0023】
次に、申告書ファイル配信部33によりフレームデータの生成処理が実行される。ここでは、まず、申告DB37に蓄積された申告書ファイルを読み出して分割化可能か否かのチェックが行われる(ステップS607)。ステップS607の分割チェックを行わない(NOK)ならば、ステップS611に移行する。一方、ステップS607の分割チェックを行う(OK)ならば、整理番号が付された受信データを申告データ単位に分割し(ステップS608)、XMLフォーマットチェックが行われる(ステップS609)。XMLフォーマットチェックは、XMLパーサを使用して申告書データ(申告書単位)フォーマットが正しいか否かをチェックする。
そして、宛先となる地方自治体4毎に申告データを振り分け、生成されるフレームデータが図8に示されるような形態で画面表示される(ステップS610)。このとき、フレームを纏めるためのキーとしては、例えば、ユーザIDが考えられる。このことにより、全国各地に分散配置される支社あるいは事業所を持つ法人のIDを本社のIDと同一に扱うことで、支社、事業所に対応した自治体に納税申告する場合の手間を省くことができる。
なお、宛先が異なるが、関連したフレームを纏めて表示するタイミングは、利用者側でシステムメニュー画面から選択することにする。
【0024】
図8に示されるように、宛先となる地方自治体A、B、C毎に申告データファイル#1〜#nが表示され、それぞれに申告ボタンが割り付けられて表示される。地方税申告者1(2)は、画面スクロール操作を行うことによりチェックボックスを介して全ての宛先の申告データファイルを参照可能である。
地方税申告者1(2)は、申告ボタンをクリック(ON)することにより(ステップS611)、それぞれの宛先毎の一括配信が可能になる(ステップS612)。
このことにより、地域に分散して支社や事業所を持つ法人は、対応する複数の自治体に対する納税申告を一括して行うことが可能になり、そのための負担および費用が大幅に軽減される。
【0025】
なお、図12に、申告ファイルのデータ形式(申告データ形式)と配信ファイルのデータフォーマット形式(配信データ形式)が示されている。図12(a)から明らかなように、申告データファイルは、「整理番号」、「連番」、「団体コード(宛先コードの先頭の数ビット)」、「申告者ID」、「納税者ID」、「受付日時」、「税目区分」、「申告年度」、「申告期」、「申告区分」、「主様式」、「申告データエラー情報」、「既読区分」、「署名部」の各フイールドからなる。
また、図12(b)から明らかなように、配信データ形式は、「送信ファイル名」、「センタID」、「件数」、そして、「データ長」、「納税者ID」、「申告計算日」、「税目コード」、「主様式コード」、「申告コード」、「宛先ID」、「申告区分」、「再送回数」のそれぞれが件数分だけ繰り返えされる送信データヘッダ部と、件数分の申告データがそれぞれ任意長のXMLで表現された送信データ本体部、そして、署名データで構成される。
なお、申告ファイルは申告DB37に、配信データは配信DB38にそれぞれ蓄積される。
【0026】
次に、システムメニューの“照会”が選択された場合を説明する。
まず、税務申告者1(2)からの照会要求であるか、宛先である地方自治体4からの要求であるかがチェックされる(ステップS613)。ここで、申告者からの照会要求(申告状況照会)であった場合、申告状況照会部35は、図9に示す申告状況照会検索条件入力画面を出力して、申告者1(2)に対して絞り込みのために、「整理番号」、「税目名称」、「申告種別」、「受付年月日範囲指定」のための入力を促がす。
ここで、必要事項が入力され、検索ボタンがクリックされたとき、図10に示す申告状況照会画面がタイムスタンプ付きで表示される(ステップS614)。ここには、先の検索結果が表示される他に、整理番号毎ダウンロード要求可否を示すボタンが割り付けられて表示され、税務申告者1(2)がこのボタンをクリックすることにより該当する申告データファイルがダウンロードされて(DLL;ステップS615,S616)、表示される。また、必要に応じて印刷も可能である。
このことにより、申告者1(2)は、申告状況のステイタスチェックが可能となり、必要に応じて申告データを入手することができる。
【0027】
一方、ステップS605のシステムメニュー選択処理において、宛先である地方自治体4からの照会要求であった場合、配信状況管理部36は、図11(a)に示す検索条件入力画面を出力して、団体コードおよび配信区分等必要事項の入力を促がす。
ここで必要事項の入力が終了し、検索ボタンがクリックされると、図11(b)に示す配信状況一覧表示画面が表示される。ここに示される一覧表示画面には、団体コード毎の未配信件数、配信件数、受領件数が表示される。更に、画面端に割り付けられている「次を検索ボタン」をクリックすることにより異なる団体コードによる連続検索が可能である。
このことにより、宛先となる地方自治体4においても配信状況のステイタスチェックが可能となる。
【0028】
次に、システムメニューの“テスト”が選択された場合を説明する。
テストは、前記したように申告書作成プログラムの品質認証のための操作の意味合いを有する。同時に、地方税申告者1(2)に対する操作の練習を行えるメニュー(トレーニングメニュー)の意味合いを有する処理である。ステップS605で“テスト”が選択されると、既に説明したように、空ファイルの送信(S618)等の処理が実行され、操作のトレーニング(練習)ができる。
【0029】
最後に審査サーバ40による申告データの審査について、図4ならびに図7を参照しながら説明する。
審査部本体42は、通信インタフェース部41を介して受信し、審査(申告)DB45に蓄積された申告データの様式等につき形式チェックを行う(ステップS701)。次に、申告データを1件毎、または一覧形式で画面表示もしくは帳票印刷による内容チェックを行い(ステップS702)、必要に応じて申告の修正を行う(ステップS703)。勿論のこと修正は、地方税申告者1(2)あるいは納税者の了解のもとに行われる。
【0030】
修正処理にあたり(ステップS703)、申告書ファイルに付された納税者の電子署名と、申告書ファイルに納税者の了解のもとに修正が施され、当該修正者による電子署名とにより、申告書ファイルの差分を抽出し、その差分ファイルを差分情報DB46に保管する(ステップS704)。
差分の抽出ならびに差分ファイルの保管は差分保管部44が行う。後日、要求があったときにその差分情報DB46を検索することにより修正内容を照会することができ、訴訟対策として有効になる。
また、審査時、申告書ファイルの重複受領が検出されたときには、最新のタイムスタンプが付された申告書ファイルを有効として審査する。申告書ファイルの重複受領の検出および審査は重複審査部43が審査部本体42と協働して行う。
なお、申告書ファイルを帳票、あるいは電子媒体により既存税務システム60へ引き渡し、既存税務システム60との連係をはかることも行われる。
【0031】
以上説明のように本発明は、地方税の申告をインターネット等の通信媒体を介して提出させる仕組みを構築したものであり、付加される支援機能により、申告者に利便性を提供し、また、より正確な申告書を効率良く作成して申告書提出、および審査のための負荷および経費削減をはかるものである。
なお、本実施形態の地方税電子申告システムとは、図1、図2に示す受付・配信サーバ30および審査サーバ40をいう(審査サーバ40は、受付・配信サーバ30のバックヤードで動作するものとして説明したが、受付・配信サーバ30が、審査サーバ40が持つ機能を取り込んでもよい)。
また、図3に示す、通信インタフェース部31、申告書ファイル受付部32、申告書ファイル配信部33、認証制御部34、申告状況照会部35、配信状況管理部36、再送制御部39、ならびに図4に示す、通信インタフェース部41、審査部本体42、重複審査部43、差分保管部44のそれぞれで実行される手順をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明の地方税電子申告システムが実現されるものとする。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0032】
【発明の効果】
以上説明のように本発明によれば、地方税の申告をこれまでの持参、郵送による提出に加え、インターネットを介して提出可能とすることで、申告者に利便性を提供でき、また、申告書提出にかかる人件費、交通費、郵送費等経費の削減がはかれる。更に、審査支援機能により、より正確な申告書を効率良く作成することができ、申告行為が容易になる。
また、従来行われてきた受付、審査業務の人的負荷の軽減もはかれ、更に、電子化された申告書は、紙媒体とは異なり保管スペースを必要としないため、申告を受理する地方自治体側の省スペース化にも寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における地方税電子申告方法を実現するビジネスモデルおよび利用主体の関係を説明するために引用した図である。
【図2】図1に示すビジネスモデルを実現するために必要なインフラを模式的に示した図である。
【図3】図1、図2に示す受付・配信サーバの内部構成を機能展開して示したブロック図である。
【図4】図1、図2に示す審査サーバの内部構成を機能展開して示したブロック図である。
【図5】図1〜図4に示す本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図6】図1〜図4に示す本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図7】図1〜図4に示す本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図8】本発明実施形態で用いられる画面構成の一例を示す図である。
【図9】本発明実施形態で用いられる画面構成の一例を示す図である。
【図10】本発明実施形態で用いられる画面構成の一例を示す図である。
【図11】本発明実施形態で用いられる画面構成の一例を示す図である。
【図12】本発明実施形態で用いられる、申告データ形式と配信データ形式の一例を示す図である。
【符号の説明】
1(2)…地方税申告者、3…共同受付センタ、4…地方自治体、5…インターネット、6…LG−WAN、10(20)…申告端末、30…受付・配信サーバ、30’…窓口サーバ(ポータル)、40…審査サーバ、50…審査端末、60…既存システム、37…申告DB、38…配信DB
Claims (13)
- 地方税の申告書を作成する端末装置とは通信ネットワークを介して接続された地方税電子申告システムであって、
前記端末装置により作成された1以上の宛先を持つ納税者の電子署名入りの申告書ファイルをそれぞれ取り込む申告書ファイル受付手段と、
前記取り込まれた申告書ファイルから宛先毎に分割したフレームを生成し、当該フレームに含まれる申告書ファイルを一括配信する申告書ファイル配信手段と、
を備えたことを特徴とする地方税電子申告システム。 - 前記申告書ファイル配信手段は、
前記フレームの配信途中で配信エラーが発生したとき、当該エラーが発生した直前の申告ファイルを含むパケットから再送を行うパケット再送制御手段、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の地方税電子申告システム。 - 前記宛先からの要求に基づき、前記宛先毎の配信状況を配信区分に従って一覧表示する配信状況管理手段、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の地方税電子申告システム。 - 前記端末装置からの要求に基づき、申告状況の一覧を申告時に付される整理番号毎にタイムスタンプ付きで照会する申告状況照会手段、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の地方税電子申告システム。 - 前記申告状況照会手段は、
前記整理番号毎に申告書ファイルを閲覧可能なボタンを付して照会し、当該ボタンが選択指定されることにより、該当する申告書ファイルをダウンロードして照会することを特徴とする請求項4に記載の地方税電子申告システム。 - 審査時、前記申告書ファイルに付された納税者の電子署名と、前記申告書ファイルに前記納税者の了解のもとに修正が施され、当該修正者による電子署名とにより、申告書ファイルの差分を抽出して保管し、要求があったときにその差分を照会する申告書ファイル差分保管手段、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の地方税電子申告システム。 - 審査時、前記申告書ファイルの重複受領が検出されたときに最新のタイムスタンプが付された申告書ファイルを有効として審査する審査手段、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の地方税電子申告システム。 - 地方税電子申告システムとは通信ネットワークを介して接続された端末装置のための地方税電子申告方法であって、
1以上の申告データに宛先を付して入力し、署名入りの申告ファイルを作成する工程と、
前記地方税電子申告システムにアクセスすることにより前記申告ファイルが取り込まれ、利用者単位に申告データが振り分けられ生成されるデータフレームを前記宛先毎に送信する工程と、
を備えたことを特徴とする地方税電子申告方法。 - 地方税電子申告システム、もしくは同システムとは通信ネットワークを介して接続された端末装置のための地方税申告状況検索方法であって、
前記地方税電子申告システムにより生成され送信されるシステムメニューの中から申告状況照会を選択し、絞り込みに必要なデータを入力して検索指示を発行する工程と、
前記地方税検索システムから検索結果が示される申告状況照会画面データをタイムスタンプ付きで受け付ける工程と、
を備えたことを特徴とする地方税申告状況検索方法。 - 地方税の申告書を作成する端末装置とは通信ネットワークを介して接続された地方税電子申告システムに用いられる地方税電子申告プログラムであって、
前記端末装置により作成された1以上の宛先を持つ納税者の電子署名入りの申告書ファイルをそれぞれ取り込む申告書ファイル受付ステップと、
前記取り込まれた申告書ファイルから宛先毎に分割したフレームを生成し、当該フレームに含まれる申告書ファイルを一括配信する申告書ファイル配信ステップと、
をコンピュータに実行させる地方税電子申告プログラム。 - 前記宛先からの要求に基づき、前記宛先毎の配信状況を配信区分に従って一覧表示する配信状況管理ステップを含み、
前記ステップをコンピュータに実行させる請求項10に記載の地方税電子申告プログラム。 - 前記端末装置からの要求に基づき、申告状況の一覧を申告時に付される整理番号毎にタイムスタンプ付きで照会する申告状況照会ステップを含み、
前記ステップをコンピュータに実行させる請求項10に記載の地方税電子申告プログラム。 - 前記申告状況照会ステップは、
前記整理番号毎に申告書ファイルを閲覧可能なボタンを付して照会するステップと、
前記ボタンが選択指定されることにより、該当する申告書ファイルをダウンロードして照会するステップとを含み、
前記ステップをコンピュータに実行させる請求項12に記載の地方税電子申告プログラム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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