JP2004045569A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】転写前帯電器で発生するオゾンと、現像装置の動作によって発生する浮遊トナーとを効率的に回収し、排出する。
【解決手段】転写前帯電器7の背面に、放電ワイヤ7bによって発生したオゾンを回収するオゾン回収ダクト7dを設ける。感光ドラム1の回転方向に沿っての転写前帯電器7の上流側に開口部8bを有する浮遊トナー回収ダクト8を設ける。オゾン回収ダクト7dと浮遊トナー回収ダクト8とを、連通孔7fによって連通させる。オゾン回収ダクト7dにドラム軸方向の気流を発生させることで、オゾンを回収することができる。また、この気流により、連通孔7fを介して、浮遊トナー回収ダクト8の開口部8aから浮遊トナーを吸引し、回収することができるので、浮遊トナーが転写前帯電器7を汚染することがない。
【選択図】 図3
【解決手段】転写前帯電器7の背面に、放電ワイヤ7bによって発生したオゾンを回収するオゾン回収ダクト7dを設ける。感光ドラム1の回転方向に沿っての転写前帯電器7の上流側に開口部8bを有する浮遊トナー回収ダクト8を設ける。オゾン回収ダクト7dと浮遊トナー回収ダクト8とを、連通孔7fによって連通させる。オゾン回収ダクト7dにドラム軸方向の気流を発生させることで、オゾンを回収することができる。また、この気流により、連通孔7fを介して、浮遊トナー回収ダクト8の開口部8aから浮遊トナーを吸引し、回収することができるので、浮遊トナーが転写前帯電器7を汚染することがない。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉体のトナーを使用して画像形成を行う複写機,プリンタ,ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式のカラーの画像形成装置では、一般に、表面に感光層を有する感光ドラムを備えており、この感光ドラム表面を帯電する帯電装置として、コロナ帯電器が使用されている。コロナ帯電器は、空気中で帯電線や、電極などに高圧を印加し、このときの放電によって発生した正又は負のイオンを感光ドラム表面に与えるいわゆる非接触方式の帯電器である。
【0003】
コロナ帯電器は、大気中の酸素分子をイオン化して不要なオゾンを発生する。図6は、密閉空間でコロナ帯電器を用いて、AC高圧を印加し、DC成分との差電流、及びワイヤの線径などを変化させてオゾンの発生量を測定した結果を示している。このオゾンは、コロナ放電の電界を弱めて感光ドラム表面を所望の電位にするのを阻害したり、感光ドラム表面の感光層の性能を低下させたりして、画像欠陥を誘発する。
【0004】
そこで、従来、このオゾンを除去するために、活性炭や触媒を塗布したオゾンフィルタが利用されていた。活性炭でオゾンを吸着したり、触媒でオゾンを分解したりするのである。
【0005】
また、一般的に、駆動ファンなどの排気装置により、オゾンを含む空気を排出しながら、オゾンフィルタでオゾンを除去する手段も採られている。例えば、特公平4−67184号公報には、駆動ファンの駆動により、ダクトを通じて、オゾンを排出する技術が開示されている。このダクトは、紙等の記録材を転写部位に案内するダクトガイドに一体的に形成されている。
【0006】
また、特開平9−090828号公報には、帯電器の背面にダクトを設け、駆動ファンの駆動によってオゾンを回収するとともに、トナー補集室を現像器の直下に設置することで、浮遊トナーを回収する技術、つまりオゾンの回収とトナーの回収とを一体化して行う技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、画像形成装置の小型化の要請に伴って、このようなダクト及び他の手段を配置するのに十分なスペースを確保するのは困難になりつつある。
【0008】
また、最近の画像形成装置では、画像形成の高速化により感光ドラムの回転が速くなり、その周囲に発生する回転気流に沿ってトナーが浮遊しやすくなっている。この傾向は、フルカラー化により、感光ドラムの周囲に複数の現像手段を設けることがさらに助長される。
【0009】
このような画像形成装置を小型化する場合にあっても、各構成要素の機能を損なうことなく画質を維持する要請はさらに高まりつつある。
【0010】
そこで、本発明は、帯電器から発生するオゾンなどの排出を効率的に行い、また、画像形成装置の高速化・フルカラーに伴って増加しがちな浮遊トナーを良好に除去することができる構成でありながら、全体の小型化が可能な画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、移動可能な表面を有する像担持体と、該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体の表面に向けて電荷を付与する帯電手段と、を備えた画像形成装置において、前記帯電手段の背面に配設されて前記帯電手段で発生したオゾンを回収するオゾン回収ダクトと、前記像担持体の表面の移動方向に沿っての前記帯電手段の上流に配設されて浮遊トナーを回収する浮遊トナー回収ダクトと、を備え、前記オゾン回収ダクトと前記浮遊トナー回収ダクトとが隣接して配設されるとともに、前記オゾン回収ダクトと前記浮遊トナー回収ダクトとを連通させる連通孔を設け、同一の気流によって浮遊トナーとオゾンとを同時に回収する、ことを特徴とする。
【0012】
請求項2に係る発明は、移動可能な表面を有する像担持体と、前記像担持体上に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像手段と、前記像担持体上のトナー像を他部材に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置において、前記像担持体表面の移動方向に沿っての前記現像手段の下流側でかつ前記転写手段の上流側に配置されて前記トナー像の電荷を調整する転写前帯電手段と、前記像担持体表面の移動方向に沿っての前記現像手段の下流側でかつ前記転写前帯電手段の上流側に配設されて浮遊トナーを回収する浮遊トナー回収ダクトと、前記転写前帯電手段の背面に配設されて前記転写前帯電手段で発生したオゾンを回収するオゾン回収ダクトと、を備え、前記浮遊トナー回収ダクトと前記オゾン回収ダクトとが隣接して配設されるとともに、これら浮遊トナー回収ダクトとオゾン回収ダクトとを連通させる連通孔を設け、同一の気流によって浮遊トナーとオゾンとを同時に回収する、ことを特徴とする。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記オゾン回収ダクトを前記転写前帯電手段と一体的に構成するとともに、前記転写前帯電手段及び前記オゾン回収ダクトを画像形成装置本体に対して着脱自在に構成する、ことを特徴とする。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記浮遊トナー回収ダクトは、前記像担持体表面に対向するダクト面に、前記像担持体の軸方向に沿って複数のスリット状の開口部を有し、これら開口部が前記像担持体の軸方向に対して傾斜して形成されている、ことを特徴とする。
【0015】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記開口部は、前記像担持体表面の移動方向に沿っての上流側に位置する端部の開口幅が広く、下流側に位置する部分ほど開口幅が狭い、ことを特徴とする。
【0016】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、隣接する2個の開口部について、一方の開口部の幅の広い端部と他方の開口部の幅の狭い端部とが、前記像担持体の軸方向において重なるように配置されている、ことを特徴とする。
【0017】
〔作用〕
請求項1の発明によると、例えば、転写前帯電手段の背面側に配設されたオゾン回収ダクトに像担持体の軸方向に沿った気流を発生させると、転写前帯電手段で発生したオゾンは、この気流によって回収することができる。また、この気流により、連通孔を介して、浮遊トナー回収ダクトの開口部に浮遊トナーを吸引するエアが発生するので、浮遊トナーは、下流側の転写前帯電手段に到達することなく上流側の開口部によって回収され、転写前帯電部材を汚染するようなことはない。こうして回収されたオゾンと浮遊トナーは、上述の気流によって同時に排出することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
【0019】
<実施の形態1>
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例として、実施の形態1に係る画像形成装置を示す。同図に示す画像形成装置は、電子写真方式・中間転写方式の4色フルカラーの画像形成装置であり、同図はその概略構成を示す縦断面図である。
【0020】
同図に示す画像形成装置は、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)1を備えている。感光ドラム1の周囲には、その回転方向(矢印R1方向:以下適宜「ドラム回転方向」という。)に沿ってほぼ順に、帯電器(帯電手段)2、露光装置(露光手段)3、電位センサ(電位検知手段)4、ブラックの現像装置(現像手段)5、カラーの現像装置(現像手段)6、転写前帯電器7、浮遊トナー回収ダクト(エアフローダクト)8、中間転写ベルト(中間転写体)9、一次転写ローラ(一次転写手段)10、二次転写対向ローラ11、二次転写ローラ(二次転写手段)12、クリーニング装置13、光除電器14等が配設されている。さらにこれらの動作を制御する制御手段(不図示)を備えている。
【0021】
以下、上述の各部材・装置等について詳述する。
【0022】
感光ドラム1は、本実施の形態では、非晶質シリコンを主成分とする、アモルファス感光体を使用している。
【0023】
図2に感光ドラム1の縦断面図を模式的に示す。同図に示すように、感光ドラム1は、電子写真画像形成に必要な機能が分離された5層型の積層構造をしている。
【0024】
最も内側(図2では最も下側)には、円筒状に形成された導電性の支持体である導電性基体1aが配置されている。導電性基体1aの材質としては、主にアルミニニウムなどの金属導電材が挙げられる。導電性基体1aの表面には、内側から順に、この導電性基体1aからの電荷注入を阻止する阻止層1b、光の照射によって電荷対を発生する電荷発生層1c、発生した電荷の移動が可能な電荷輸送層1d、電荷を保持するための電荷保持層1eが積層されている。このうち、電界発生層1cと電荷輸送層1dとによって感光層1fを構成している。
【0025】
上述のそれぞれの層の膜厚は、阻止層1bが3μm、感光層1fが30μm、表層1eが1μm程度となっている。
【0026】
なお、上述の感光層1fには、分光感度の調整や、帯電性,残留電位等の電気特性の改良を目的として、主成分のシリコン以外に水素,酸素,ブタンなどの成分を含有させるようにしてもよい。
【0027】
上述構成の感光ドラム1は、以下に説明する各部材(装置)と組み合わせて、また画像形成方法おいて好適に使用されている。
【0028】
本発明の画像形成方法は、上述の感光ドラム1に対して、帯電,露光,現像(正規現像),中間転写,及び光除電を前記電子写真感光体に対し、帯電、像露光、正規現像、中間転写、及び光除電を行うことを含む。
【0029】
本発明の画像形成方法は、通常の方法に従って行うことも可能であるが、以下に説明する本発明の画像形成装置を用いて好適に実施することができる。
【0030】
上述の帯電器2としては、導電性ローラ,導電性ブラシ,磁気ブラシを用いた接触帯電方式、スコロトロン帯電を用いた非接触帯電方式を採用することができる。本実施の形態では、最も一般的に用いられるスコロトロン帯電方式を用いて説明するが、特にスコロトロン帯電方式に限られたものではない。
【0031】
帯電器2は、図1に示すように、放電ワイヤ2b(同図では、2本使用した例を示すが、1本又は3本以上でもよい。)として、直径40〜100μm程度のタングステンワイヤを使用している。ただし、導電性材料(表層に酸化防止層を持たせたてもよい)で形成されたワイヤであればよい。放電ワイヤ2bに印加する電圧(帯電バイアス)は最大で10kV、電流量として1500μA程度の印加電圧が印加され放電動作が行われる。
【0032】
帯電器2のグリッド2bとしては、直径50〜200μmの導電部材(SUS304その他の導電性材料)を用いている。ただし、金属導電材料にエッジング加工によって網目などの特定のパターン形状を施したものを採用してもよい。
【0033】
上述構成の帯電器2により、感光ドラム1は、200V〜1000V程度の範囲に均一(一様)に帯電される。
【0034】
露光装置3は、例えば半導体レーザ光の他、LED光等の公知の光源を使用、特に制限はない。露光装置3は、帯電後の感光ドラム1表面に対し、半導体レーザ光、LED光等を、所望の像露光イメージに露光できる光学系機器であればよく、本発明においては、画像イメージの非画像部分を像露光している。
【0035】
現像装置5,6としては、例えば、磁性又は非磁性の、一成分現像剤又は二成分現像剤を、接触又は非接触で現像する、一般的な現像装置を使用することができ、特に特定されるものではない。本実施の形態では、感光ドラム1表面の帯電極性とは逆極性の帯電トナーを用いて現像可能な機能を持っていれば十分である。なお、カラーの現像装置6は、回転可能なロータリ6aと、これに搭載されたイエロー(Y)の現像器6Y,マゼンタ(M)の現像器6M,シアン(C)の現像器6Cを有している。これら3色の現像器6Y,6M,6Cは、ロータリ6aの回転によって、現像に供される色の現像器が感光ドラム1に対向する現像位置に配置されるようになっている。
【0036】
一次転写ローラ(一次転写手段)10は、感光ドラム1上に順次に形成された各色のトナー像を、中間転写ベルト9上に順次に一次転写して、これらトナー像を中間転写ベルト9上で重ね合わせるものである。こうして中間転写ベルト9上で重ね合わされたトナー像は、二次転写ローラ(二次転写手段)12によって、一括で記録材上に二次転写される。
【0037】
中間転写ベルト9へのトナー像転写、及び記録材へのトナー像転写を行う転写手段は、特に限定されるものではないが、本発明では、回転自在な導電支持体上に形成された導電性弾性ローラを用い、導電性支持部に一定電流、又は一定電圧などに制御された高圧が印加され、環境、トナー像、記録材に応じて好適に一次転写(中間転写)、及び二次転写が行われるように高圧制御が行われる構成になっている。
【0038】
光除電器14は、例えば、それ自体公知の光源を用いて照射される。本実施の形態において、光除電に用いられる露光手段、及び光源の種類に特に制限はない。
【0039】
本発明の画像形成の方法においては、感光ドラム1の回転開始後、光除電器14を動作させ、次に帯電器2を作動させ、ついで露光装置3を作動させ、所定の期間、非画像部電位まで電位低下させた後に、画像形成領域に対し像露光を動作させる。
【0040】
このような動作は、コンピュータなどの公知の制御手段を用いて行ってもよいし、本発明の画像形成装置における制御手段(不図示)を用いても好適に行うことができる。
【0041】
本発明の画像形成装置は、前述した本発明の一連の制御を、前述した順序どおりに、光除電器14、帯電器2、露光装置3、現像装置5,6の作動を制御する機能を備えている。
【0042】
本発明の画像形成装置は、中間転写ベルト9を用い、感光ドラム1の対向位置に複数の現像装置5,6を備え、帯電器2、露光装置3によって形成された静電潜像をこれら現像装置5,6によって現像する。
【0043】
図1に示すように、本発明の画像形成装置は、感光ドラム1に対向するように、帯電器2、露光装置3、電位センサ4、現像装置5,6が設置されている。
【0044】
なお、以下では、説明の便宜上、ブラックの現像装置5を第1の現像装置4といい、またカラーの現像装置6を第2の現像装置というものとする。第2の現像装置6は、前述のように、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各色の現像器を有している。
【0045】
第1,第2の現像装置5,6の現像方式は、感光ドラム1の帯電を正極性とした場合、負帯電極性のトナーを用いることにより、正規現像を行う方式である。
【0046】
また、図1に示すように、感光ドラム1の斜め下方には、転写前帯電器7が配置されている。転写前帯電器7は、感光ドラム1上に形成されて色毎に異なる帯電量を持つ各色のトナー像の帯電量を調整し、中間転写ベルト9への転写条件を最適化する帯電器である。
【0047】
転写前帯電器7の背面側(感光ドラム1から遠い側)には、浮遊トナー回収ダクト8が配置されている。この浮遊トナー回収ダクト8は、浮遊トナーを回収するものである。この浮遊トナーは、第1,第2の現像装置5,6の現像動作時、及び第2の現像装置6のロータリ6aの回転動作時に発生して、ドラム回転流(感光ドラム1のドラム回転方向の回転により、感光ドラム周囲に発生する同方向のエアの流れ)に乗って運ばれてくる。転写前帯電器7は、浮遊トナーを回収する浮遊トナー回収ダクト8を背面側に備え、また、容易に画像形成装置本体から取り外し可能な構成となっている。したがって、放電ワイヤ7bの点検・交換などのメンテナンス性を高めることができる。
【0048】
本画像形成装置の転写前帯電器7に印加される高電圧の波形は、AC成分Vpp=8kV、周波数1kHzの矩形波であり、DC成分との差電流として、最大−300μA程度の差電値を帯電線に流している。
【0049】
図6は、密閉空間で、上述の転写前帯電器7を放電させた場合のオゾン濃度の増加を、差電流を変化させながら測定した結果を示す。これにより、短時間でオゾン濃度が急激に増加していることがわかる。
【0050】
感光ドラム1への影響で画像不具合が発生しないようなレベルに維持するためには、転写前帯電器7内、及び転写前帯電器7のドラム面対向部分のオゾン濃度を2ppm以下の低い状態に維持する必要がある。
【0051】
ここで、2ppmの数値は、本発明で用いているアモルファスシリコン感光体に対し、出願人らの検討により実験的に求められた数値である。
【0052】
図3,図4に、浮遊トナー回収ダクト8の構成を示す。このうち図3は、感光ドラム1の軸に直交する方向の縦断面図であり、また図4は全体構成を示す斜視図である。これらの図に示すように、浮遊トナー回収ダクト8は、感光ドラム1表面に対向する面(ダクト面)8aに、スリット状の複数の開口部8bが設けてある。
【0053】
これら開口部8bは、感光ドラム1の母線に沿って複数設けてあり、それぞれの開口部8bは、母線に対して斜めに穿設されている。各開口部8bは、画像形成装置本体の前側(図1中の表面側)に位置する前端部aが、画像形成装置本体の後側(図1中の裏面側)に位置する後端部bよりも感光ドラム1の回転方向に沿っての上流側に配置されるように斜めに穿設されている。なお、図4,図5(a),(b)中では、浮遊トナー回収ダクト8や転写前帯電器7のうちの、画像形成装置本体の前側に対応する側をF、後側に対応する側をRで示している。また、図5(b)中の符号Cは前側Fと後側Rとの中間を、またFCは、前側Fと中間Cとの中間を、CRは、中間Cと後側Rとの中間を示している。
【0054】
上述の複数の開口部8bのうちの相互に隣接する2個の開口部8bについて、前側Fに位置する開口部8bの後端部bと、後側Rに位置する開口部8bの前端部aとが、感光ドラム1の母線に沿った方向について重なり合うように配置されている。
【0055】
また、各開口部8bの開口幅は、前端部aが後端部bよりも広く、そして、前端部aに近いほど広く、後端部bに近いほど狭くなるように形成されている。すなわち、各開口部8bは、画像形成装置本体の前側よりも後側に位置する部分の開口幅が徐々に狭くなるように形成されている。つまり、各開口部8bは、開口面積が後側ほど狭くなるように形成されている。
【0056】
また浮遊トナー回収ダクト8は、ドラム回転方向の下流側に、後述する転写前帯電器7を画像形成装置本体に装着する際のガイドとなるシート状の挿入ガイド8cを有している。
【0057】
本実際の形態においては、駆動ファン(不図示)が画像形成装置本体の後側に配置されていて、この駆動ファンに動作により、上述の複数の開口部8bを介して浮遊トナー回収ダクト8の内側(ダクト内)に吸引されたエアは、このダクト内を前側から後側に向けてドラム軸方向に流れるようになっている。
【0058】
この際、複数の浮遊トナー回収ダクト8が上述のように構成されているので、ダクト内に発生するドラム軸方向の気流を用いて、上述の複数の開口部8bからドラム軸方向に均一な吸引が可能となる。
【0059】
なお、各開口部8bの開口面積の比率(開口幅の減少率)や、感光ドラム1の母線方向に対する開口部8bの傾斜角度は、特に制限されるるものではなく、画像形成装置本体内に、確保可能なスペースに応じて適時最適な形状を選択することが可能となる。
【0060】
浮遊トナー回収ダクト8は、上述のように構成されているので、感光ドラム1表面上の現像位置で現像時に発生したり、現像装置6のロータリ6aの回転により発生したりして、ドラム回転流に乗って搬送されてくる浮遊トナーを、積極的に回収することができる。
【0061】
なお、本実施の形態においては、感光ドラム1表面とダクト面8aとの間隙(ギャップ)は、2mm程度に設定されている。
【0062】
次に、上述の浮遊トナーの回収ダクト8のダクト面8aに対して、そのドラム回転方向下流側に隣接するようにして配置され、オゾン回収用のダクト機能を備えた転写前帯電器7について詳述する。なお、本実施の形態で使用している転写前帯電器7は、コロトロンタイプのコロナ帯電器である。この転写前帯電器7は、断面コ字形でその開口部を感光ドラム1表面に対向させたシールド7aと、その内側に、感光ドラム1表面の母船に沿うように張設された放電ワイヤ7bと、この放電ワイヤ7bを清掃するための清掃部材(不図示)を放電ワイヤ7bに沿って移動させるワイヤ自動清掃送りねじ7cとを有している。シールド7aにおける背面側の部分には、上述の清掃部材を放電ワイヤ7bに沿って移動させるために、放電ワイヤ7bに沿ってスリットが形成されている。
【0063】
本実施の形態において、このダクト機能を備えた転写前帯電器7は、図3,図4に示すように、画像形成装置本体側の一部を構成する上述の浮遊トナー回収ダクト8に対する着脱が容易となるように構成されている。上述の浮遊トナー回収ダクト8の挿入ガイド8cが、画像形成装置本体に対して転写前帯電器7を着脱する際のガイドとなっている。
【0064】
転写前帯電器7は、このような構成を取ることにより、放電ワイヤ(帯電線)7bの交換などのメンテ性に優れ、転写前帯電器7全体を交換することなく長期にわたって使用することができるようになっている。
【0065】
転写前帯電器7における、ドラム回転方向上流側の外面には、図3に示すように、絶縁体のシート(厚さt=0.2mm)で形成されたオゾン回収ダクト7dが接着されている。このオゾン回収ダクト7dは、上述の浮遊トナー回収ダクト8との間に仕切り板として作用する。このオゾン回収ダクト7dは、全体としてシールド7aよりも大き目のコ字形に形成されていて、一方の端部をシールド7aのドラム回転方向上流側の部分に接着するとともに、他方の端部をシールド7aのドラム回転方向下流側の部分に接着することで、シールド7aの背面側(開口部と反対の側)に、上述のワイヤ自動清掃送りねじ7cを収納するスペースを兼ねるダクトを確保するようにしている。さらに、オゾン回収ダクト7dには、図5(b)に示すように、長方形状の連通孔7e,7fが穿設されている。これら連通孔7e,7fは、転写前帯電器7側のオゾン回収ダクト7dの内側と、浮遊トナー回収ダクト8の内側とを連通されるものである。
【0066】
なお、オゾン回収ダクト7dは、前側(F側)及び後側(R側)において、さらに背面側に延長された延長部7gを形成している。
【0067】
なお、図5(b)中のCは、F側とR側との中央、FCはF側と中央Cとの中心、CRは中央CとR側との中心を示している。上述のオゾン回収ダクト7dには、図5(b)に示すように、上述のシールド7aのうちの、ドラム回転方向下流側に位置する部分は、転写前帯電器7を画像形成装置本体に着脱する際に、上述の浮遊トナー回収ダクト8の挿入ガイド8cによってガイドされる。
【0068】
このようにオゾン回収用のエアフローのオゾン回収ダクト7dを備えた転写前帯電器7を、画像形成装置本体の所定位置(不図示)に装着すると、駆動ファンにより吸引部において、トナー回収用の浮遊トナー回収ダクト8と、オゾン回収用のオゾン回収ダクト7dとの双方を共通化した構成となっている。
【0069】
上記の構成により、ドラム軸方向に気流が発生することになる。駆動ファンによる直接の気流は、ドラム軸方向が主流であり、この流れは、転写前帯電器8の背面側を通過することになる。これにより、転写前帯電器7の放電ワイヤ7bで発生したオゾンを積極的に転写前帯電器7の背面側へ導く構成となっている。すなわち、図5に示すように、駆動ファンによるドラム軸方向の気流により、オゾン回収ダクト7dの開口部7e,7fを通してオゾンが転写前帯電器7の背面側へ移動できるようになっている。
【0070】
さらに、この転写前帯電器7の背面への気流が、本体手前側でも弱らないようにするため、図5(b)に示すよう画像形成装置本体の前側に流入口15を設け、この流入口15によって、外気の流入を可能としている。
【0071】
このように画像形成装置本体に気流の流入口15を設けることにより、ドラム軸方向の気流が強くなり、転写前帯電器7の放電ワイヤ7bからオゾン回収ダクト7d、浮遊トナー回収ダクト8へ向かって移動する気流を増加させることができる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、例えば、転写前帯電手段の背面側に配設されたオゾン回収ダクトに像担持体の軸方向に沿った気流を発生させると、転写前帯電手段で発生したオゾンは、この気流によって回収することができる。また、この気流により、連通孔を介して、浮遊トナー回収ダクトの開口部に浮遊トナーを吸引するエアが発生するので、浮遊トナーは、下流側の転写前帯電手段に到達することなく上流側の開口部によって回収され、転写前帯電部材を汚染するようなことはない。さらに、こうして回収されたオゾンと浮遊トナーは、上述の気流によって同時に回収して排出することができるので、回収・排出を効率的に行うことができるとともに、それぞれ個別に回収・排出する場合に比べて構成を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の縦断面図である。
【図2】感光ドラムの層構成を模式的に示す縦断面図である。
【図3】転写前帯電器、オゾン回収ダクト、浮遊トナー回収ダクトの構成を示す縦断面図である。
【図4】浮遊トナー回収ダクトの構成を示す斜視図である。
【図5】(a)は転写前帯電器及びオゾン回収ダクトの構成と、気流の流れとを示す、ドラム軸方向の縦断面図である。(b)は転写前帯電器及びオゾン回収ダクトの構成と、気流の流れとを示す、斜視図である。
【図6】差電流を変化させたときの、転写前帯電器の放電ワイヤの線径と、オゾンの発生量との関係を説明する図である。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム)
2 帯電手段(帯電器)
3 露光手段(露光装置)
5 現像手段(ブラックの現像装置)
6 現像手段(カラーの現像装置)
7 転写前帯電手段(転写前帯電器)
7a シールド
7b 放電ワイヤ
7d オゾン回収ダクト
7e,7f 連通孔
8 浮遊トナー回収ダクト
8b 開口部
9 他部材(中間転写ベルト)
10 転写手段(一次転写ローラ)
a 開口部の開口幅が広い方の端部(前端部)
b 開港部の開口幅が狭い方の端部(後端部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉体のトナーを使用して画像形成を行う複写機,プリンタ,ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式のカラーの画像形成装置では、一般に、表面に感光層を有する感光ドラムを備えており、この感光ドラム表面を帯電する帯電装置として、コロナ帯電器が使用されている。コロナ帯電器は、空気中で帯電線や、電極などに高圧を印加し、このときの放電によって発生した正又は負のイオンを感光ドラム表面に与えるいわゆる非接触方式の帯電器である。
【0003】
コロナ帯電器は、大気中の酸素分子をイオン化して不要なオゾンを発生する。図6は、密閉空間でコロナ帯電器を用いて、AC高圧を印加し、DC成分との差電流、及びワイヤの線径などを変化させてオゾンの発生量を測定した結果を示している。このオゾンは、コロナ放電の電界を弱めて感光ドラム表面を所望の電位にするのを阻害したり、感光ドラム表面の感光層の性能を低下させたりして、画像欠陥を誘発する。
【0004】
そこで、従来、このオゾンを除去するために、活性炭や触媒を塗布したオゾンフィルタが利用されていた。活性炭でオゾンを吸着したり、触媒でオゾンを分解したりするのである。
【0005】
また、一般的に、駆動ファンなどの排気装置により、オゾンを含む空気を排出しながら、オゾンフィルタでオゾンを除去する手段も採られている。例えば、特公平4−67184号公報には、駆動ファンの駆動により、ダクトを通じて、オゾンを排出する技術が開示されている。このダクトは、紙等の記録材を転写部位に案内するダクトガイドに一体的に形成されている。
【0006】
また、特開平9−090828号公報には、帯電器の背面にダクトを設け、駆動ファンの駆動によってオゾンを回収するとともに、トナー補集室を現像器の直下に設置することで、浮遊トナーを回収する技術、つまりオゾンの回収とトナーの回収とを一体化して行う技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、画像形成装置の小型化の要請に伴って、このようなダクト及び他の手段を配置するのに十分なスペースを確保するのは困難になりつつある。
【0008】
また、最近の画像形成装置では、画像形成の高速化により感光ドラムの回転が速くなり、その周囲に発生する回転気流に沿ってトナーが浮遊しやすくなっている。この傾向は、フルカラー化により、感光ドラムの周囲に複数の現像手段を設けることがさらに助長される。
【0009】
このような画像形成装置を小型化する場合にあっても、各構成要素の機能を損なうことなく画質を維持する要請はさらに高まりつつある。
【0010】
そこで、本発明は、帯電器から発生するオゾンなどの排出を効率的に行い、また、画像形成装置の高速化・フルカラーに伴って増加しがちな浮遊トナーを良好に除去することができる構成でありながら、全体の小型化が可能な画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、移動可能な表面を有する像担持体と、該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体の表面に向けて電荷を付与する帯電手段と、を備えた画像形成装置において、前記帯電手段の背面に配設されて前記帯電手段で発生したオゾンを回収するオゾン回収ダクトと、前記像担持体の表面の移動方向に沿っての前記帯電手段の上流に配設されて浮遊トナーを回収する浮遊トナー回収ダクトと、を備え、前記オゾン回収ダクトと前記浮遊トナー回収ダクトとが隣接して配設されるとともに、前記オゾン回収ダクトと前記浮遊トナー回収ダクトとを連通させる連通孔を設け、同一の気流によって浮遊トナーとオゾンとを同時に回収する、ことを特徴とする。
【0012】
請求項2に係る発明は、移動可能な表面を有する像担持体と、前記像担持体上に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像手段と、前記像担持体上のトナー像を他部材に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置において、前記像担持体表面の移動方向に沿っての前記現像手段の下流側でかつ前記転写手段の上流側に配置されて前記トナー像の電荷を調整する転写前帯電手段と、前記像担持体表面の移動方向に沿っての前記現像手段の下流側でかつ前記転写前帯電手段の上流側に配設されて浮遊トナーを回収する浮遊トナー回収ダクトと、前記転写前帯電手段の背面に配設されて前記転写前帯電手段で発生したオゾンを回収するオゾン回収ダクトと、を備え、前記浮遊トナー回収ダクトと前記オゾン回収ダクトとが隣接して配設されるとともに、これら浮遊トナー回収ダクトとオゾン回収ダクトとを連通させる連通孔を設け、同一の気流によって浮遊トナーとオゾンとを同時に回収する、ことを特徴とする。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記オゾン回収ダクトを前記転写前帯電手段と一体的に構成するとともに、前記転写前帯電手段及び前記オゾン回収ダクトを画像形成装置本体に対して着脱自在に構成する、ことを特徴とする。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記浮遊トナー回収ダクトは、前記像担持体表面に対向するダクト面に、前記像担持体の軸方向に沿って複数のスリット状の開口部を有し、これら開口部が前記像担持体の軸方向に対して傾斜して形成されている、ことを特徴とする。
【0015】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記開口部は、前記像担持体表面の移動方向に沿っての上流側に位置する端部の開口幅が広く、下流側に位置する部分ほど開口幅が狭い、ことを特徴とする。
【0016】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、隣接する2個の開口部について、一方の開口部の幅の広い端部と他方の開口部の幅の狭い端部とが、前記像担持体の軸方向において重なるように配置されている、ことを特徴とする。
【0017】
〔作用〕
請求項1の発明によると、例えば、転写前帯電手段の背面側に配設されたオゾン回収ダクトに像担持体の軸方向に沿った気流を発生させると、転写前帯電手段で発生したオゾンは、この気流によって回収することができる。また、この気流により、連通孔を介して、浮遊トナー回収ダクトの開口部に浮遊トナーを吸引するエアが発生するので、浮遊トナーは、下流側の転写前帯電手段に到達することなく上流側の開口部によって回収され、転写前帯電部材を汚染するようなことはない。こうして回収されたオゾンと浮遊トナーは、上述の気流によって同時に排出することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
【0019】
<実施の形態1>
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例として、実施の形態1に係る画像形成装置を示す。同図に示す画像形成装置は、電子写真方式・中間転写方式の4色フルカラーの画像形成装置であり、同図はその概略構成を示す縦断面図である。
【0020】
同図に示す画像形成装置は、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)1を備えている。感光ドラム1の周囲には、その回転方向(矢印R1方向:以下適宜「ドラム回転方向」という。)に沿ってほぼ順に、帯電器(帯電手段)2、露光装置(露光手段)3、電位センサ(電位検知手段)4、ブラックの現像装置(現像手段)5、カラーの現像装置(現像手段)6、転写前帯電器7、浮遊トナー回収ダクト(エアフローダクト)8、中間転写ベルト(中間転写体)9、一次転写ローラ(一次転写手段)10、二次転写対向ローラ11、二次転写ローラ(二次転写手段)12、クリーニング装置13、光除電器14等が配設されている。さらにこれらの動作を制御する制御手段(不図示)を備えている。
【0021】
以下、上述の各部材・装置等について詳述する。
【0022】
感光ドラム1は、本実施の形態では、非晶質シリコンを主成分とする、アモルファス感光体を使用している。
【0023】
図2に感光ドラム1の縦断面図を模式的に示す。同図に示すように、感光ドラム1は、電子写真画像形成に必要な機能が分離された5層型の積層構造をしている。
【0024】
最も内側(図2では最も下側)には、円筒状に形成された導電性の支持体である導電性基体1aが配置されている。導電性基体1aの材質としては、主にアルミニニウムなどの金属導電材が挙げられる。導電性基体1aの表面には、内側から順に、この導電性基体1aからの電荷注入を阻止する阻止層1b、光の照射によって電荷対を発生する電荷発生層1c、発生した電荷の移動が可能な電荷輸送層1d、電荷を保持するための電荷保持層1eが積層されている。このうち、電界発生層1cと電荷輸送層1dとによって感光層1fを構成している。
【0025】
上述のそれぞれの層の膜厚は、阻止層1bが3μm、感光層1fが30μm、表層1eが1μm程度となっている。
【0026】
なお、上述の感光層1fには、分光感度の調整や、帯電性,残留電位等の電気特性の改良を目的として、主成分のシリコン以外に水素,酸素,ブタンなどの成分を含有させるようにしてもよい。
【0027】
上述構成の感光ドラム1は、以下に説明する各部材(装置)と組み合わせて、また画像形成方法おいて好適に使用されている。
【0028】
本発明の画像形成方法は、上述の感光ドラム1に対して、帯電,露光,現像(正規現像),中間転写,及び光除電を前記電子写真感光体に対し、帯電、像露光、正規現像、中間転写、及び光除電を行うことを含む。
【0029】
本発明の画像形成方法は、通常の方法に従って行うことも可能であるが、以下に説明する本発明の画像形成装置を用いて好適に実施することができる。
【0030】
上述の帯電器2としては、導電性ローラ,導電性ブラシ,磁気ブラシを用いた接触帯電方式、スコロトロン帯電を用いた非接触帯電方式を採用することができる。本実施の形態では、最も一般的に用いられるスコロトロン帯電方式を用いて説明するが、特にスコロトロン帯電方式に限られたものではない。
【0031】
帯電器2は、図1に示すように、放電ワイヤ2b(同図では、2本使用した例を示すが、1本又は3本以上でもよい。)として、直径40〜100μm程度のタングステンワイヤを使用している。ただし、導電性材料(表層に酸化防止層を持たせたてもよい)で形成されたワイヤであればよい。放電ワイヤ2bに印加する電圧(帯電バイアス)は最大で10kV、電流量として1500μA程度の印加電圧が印加され放電動作が行われる。
【0032】
帯電器2のグリッド2bとしては、直径50〜200μmの導電部材(SUS304その他の導電性材料)を用いている。ただし、金属導電材料にエッジング加工によって網目などの特定のパターン形状を施したものを採用してもよい。
【0033】
上述構成の帯電器2により、感光ドラム1は、200V〜1000V程度の範囲に均一(一様)に帯電される。
【0034】
露光装置3は、例えば半導体レーザ光の他、LED光等の公知の光源を使用、特に制限はない。露光装置3は、帯電後の感光ドラム1表面に対し、半導体レーザ光、LED光等を、所望の像露光イメージに露光できる光学系機器であればよく、本発明においては、画像イメージの非画像部分を像露光している。
【0035】
現像装置5,6としては、例えば、磁性又は非磁性の、一成分現像剤又は二成分現像剤を、接触又は非接触で現像する、一般的な現像装置を使用することができ、特に特定されるものではない。本実施の形態では、感光ドラム1表面の帯電極性とは逆極性の帯電トナーを用いて現像可能な機能を持っていれば十分である。なお、カラーの現像装置6は、回転可能なロータリ6aと、これに搭載されたイエロー(Y)の現像器6Y,マゼンタ(M)の現像器6M,シアン(C)の現像器6Cを有している。これら3色の現像器6Y,6M,6Cは、ロータリ6aの回転によって、現像に供される色の現像器が感光ドラム1に対向する現像位置に配置されるようになっている。
【0036】
一次転写ローラ(一次転写手段)10は、感光ドラム1上に順次に形成された各色のトナー像を、中間転写ベルト9上に順次に一次転写して、これらトナー像を中間転写ベルト9上で重ね合わせるものである。こうして中間転写ベルト9上で重ね合わされたトナー像は、二次転写ローラ(二次転写手段)12によって、一括で記録材上に二次転写される。
【0037】
中間転写ベルト9へのトナー像転写、及び記録材へのトナー像転写を行う転写手段は、特に限定されるものではないが、本発明では、回転自在な導電支持体上に形成された導電性弾性ローラを用い、導電性支持部に一定電流、又は一定電圧などに制御された高圧が印加され、環境、トナー像、記録材に応じて好適に一次転写(中間転写)、及び二次転写が行われるように高圧制御が行われる構成になっている。
【0038】
光除電器14は、例えば、それ自体公知の光源を用いて照射される。本実施の形態において、光除電に用いられる露光手段、及び光源の種類に特に制限はない。
【0039】
本発明の画像形成の方法においては、感光ドラム1の回転開始後、光除電器14を動作させ、次に帯電器2を作動させ、ついで露光装置3を作動させ、所定の期間、非画像部電位まで電位低下させた後に、画像形成領域に対し像露光を動作させる。
【0040】
このような動作は、コンピュータなどの公知の制御手段を用いて行ってもよいし、本発明の画像形成装置における制御手段(不図示)を用いても好適に行うことができる。
【0041】
本発明の画像形成装置は、前述した本発明の一連の制御を、前述した順序どおりに、光除電器14、帯電器2、露光装置3、現像装置5,6の作動を制御する機能を備えている。
【0042】
本発明の画像形成装置は、中間転写ベルト9を用い、感光ドラム1の対向位置に複数の現像装置5,6を備え、帯電器2、露光装置3によって形成された静電潜像をこれら現像装置5,6によって現像する。
【0043】
図1に示すように、本発明の画像形成装置は、感光ドラム1に対向するように、帯電器2、露光装置3、電位センサ4、現像装置5,6が設置されている。
【0044】
なお、以下では、説明の便宜上、ブラックの現像装置5を第1の現像装置4といい、またカラーの現像装置6を第2の現像装置というものとする。第2の現像装置6は、前述のように、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各色の現像器を有している。
【0045】
第1,第2の現像装置5,6の現像方式は、感光ドラム1の帯電を正極性とした場合、負帯電極性のトナーを用いることにより、正規現像を行う方式である。
【0046】
また、図1に示すように、感光ドラム1の斜め下方には、転写前帯電器7が配置されている。転写前帯電器7は、感光ドラム1上に形成されて色毎に異なる帯電量を持つ各色のトナー像の帯電量を調整し、中間転写ベルト9への転写条件を最適化する帯電器である。
【0047】
転写前帯電器7の背面側(感光ドラム1から遠い側)には、浮遊トナー回収ダクト8が配置されている。この浮遊トナー回収ダクト8は、浮遊トナーを回収するものである。この浮遊トナーは、第1,第2の現像装置5,6の現像動作時、及び第2の現像装置6のロータリ6aの回転動作時に発生して、ドラム回転流(感光ドラム1のドラム回転方向の回転により、感光ドラム周囲に発生する同方向のエアの流れ)に乗って運ばれてくる。転写前帯電器7は、浮遊トナーを回収する浮遊トナー回収ダクト8を背面側に備え、また、容易に画像形成装置本体から取り外し可能な構成となっている。したがって、放電ワイヤ7bの点検・交換などのメンテナンス性を高めることができる。
【0048】
本画像形成装置の転写前帯電器7に印加される高電圧の波形は、AC成分Vpp=8kV、周波数1kHzの矩形波であり、DC成分との差電流として、最大−300μA程度の差電値を帯電線に流している。
【0049】
図6は、密閉空間で、上述の転写前帯電器7を放電させた場合のオゾン濃度の増加を、差電流を変化させながら測定した結果を示す。これにより、短時間でオゾン濃度が急激に増加していることがわかる。
【0050】
感光ドラム1への影響で画像不具合が発生しないようなレベルに維持するためには、転写前帯電器7内、及び転写前帯電器7のドラム面対向部分のオゾン濃度を2ppm以下の低い状態に維持する必要がある。
【0051】
ここで、2ppmの数値は、本発明で用いているアモルファスシリコン感光体に対し、出願人らの検討により実験的に求められた数値である。
【0052】
図3,図4に、浮遊トナー回収ダクト8の構成を示す。このうち図3は、感光ドラム1の軸に直交する方向の縦断面図であり、また図4は全体構成を示す斜視図である。これらの図に示すように、浮遊トナー回収ダクト8は、感光ドラム1表面に対向する面(ダクト面)8aに、スリット状の複数の開口部8bが設けてある。
【0053】
これら開口部8bは、感光ドラム1の母線に沿って複数設けてあり、それぞれの開口部8bは、母線に対して斜めに穿設されている。各開口部8bは、画像形成装置本体の前側(図1中の表面側)に位置する前端部aが、画像形成装置本体の後側(図1中の裏面側)に位置する後端部bよりも感光ドラム1の回転方向に沿っての上流側に配置されるように斜めに穿設されている。なお、図4,図5(a),(b)中では、浮遊トナー回収ダクト8や転写前帯電器7のうちの、画像形成装置本体の前側に対応する側をF、後側に対応する側をRで示している。また、図5(b)中の符号Cは前側Fと後側Rとの中間を、またFCは、前側Fと中間Cとの中間を、CRは、中間Cと後側Rとの中間を示している。
【0054】
上述の複数の開口部8bのうちの相互に隣接する2個の開口部8bについて、前側Fに位置する開口部8bの後端部bと、後側Rに位置する開口部8bの前端部aとが、感光ドラム1の母線に沿った方向について重なり合うように配置されている。
【0055】
また、各開口部8bの開口幅は、前端部aが後端部bよりも広く、そして、前端部aに近いほど広く、後端部bに近いほど狭くなるように形成されている。すなわち、各開口部8bは、画像形成装置本体の前側よりも後側に位置する部分の開口幅が徐々に狭くなるように形成されている。つまり、各開口部8bは、開口面積が後側ほど狭くなるように形成されている。
【0056】
また浮遊トナー回収ダクト8は、ドラム回転方向の下流側に、後述する転写前帯電器7を画像形成装置本体に装着する際のガイドとなるシート状の挿入ガイド8cを有している。
【0057】
本実際の形態においては、駆動ファン(不図示)が画像形成装置本体の後側に配置されていて、この駆動ファンに動作により、上述の複数の開口部8bを介して浮遊トナー回収ダクト8の内側(ダクト内)に吸引されたエアは、このダクト内を前側から後側に向けてドラム軸方向に流れるようになっている。
【0058】
この際、複数の浮遊トナー回収ダクト8が上述のように構成されているので、ダクト内に発生するドラム軸方向の気流を用いて、上述の複数の開口部8bからドラム軸方向に均一な吸引が可能となる。
【0059】
なお、各開口部8bの開口面積の比率(開口幅の減少率)や、感光ドラム1の母線方向に対する開口部8bの傾斜角度は、特に制限されるるものではなく、画像形成装置本体内に、確保可能なスペースに応じて適時最適な形状を選択することが可能となる。
【0060】
浮遊トナー回収ダクト8は、上述のように構成されているので、感光ドラム1表面上の現像位置で現像時に発生したり、現像装置6のロータリ6aの回転により発生したりして、ドラム回転流に乗って搬送されてくる浮遊トナーを、積極的に回収することができる。
【0061】
なお、本実施の形態においては、感光ドラム1表面とダクト面8aとの間隙(ギャップ)は、2mm程度に設定されている。
【0062】
次に、上述の浮遊トナーの回収ダクト8のダクト面8aに対して、そのドラム回転方向下流側に隣接するようにして配置され、オゾン回収用のダクト機能を備えた転写前帯電器7について詳述する。なお、本実施の形態で使用している転写前帯電器7は、コロトロンタイプのコロナ帯電器である。この転写前帯電器7は、断面コ字形でその開口部を感光ドラム1表面に対向させたシールド7aと、その内側に、感光ドラム1表面の母船に沿うように張設された放電ワイヤ7bと、この放電ワイヤ7bを清掃するための清掃部材(不図示)を放電ワイヤ7bに沿って移動させるワイヤ自動清掃送りねじ7cとを有している。シールド7aにおける背面側の部分には、上述の清掃部材を放電ワイヤ7bに沿って移動させるために、放電ワイヤ7bに沿ってスリットが形成されている。
【0063】
本実施の形態において、このダクト機能を備えた転写前帯電器7は、図3,図4に示すように、画像形成装置本体側の一部を構成する上述の浮遊トナー回収ダクト8に対する着脱が容易となるように構成されている。上述の浮遊トナー回収ダクト8の挿入ガイド8cが、画像形成装置本体に対して転写前帯電器7を着脱する際のガイドとなっている。
【0064】
転写前帯電器7は、このような構成を取ることにより、放電ワイヤ(帯電線)7bの交換などのメンテ性に優れ、転写前帯電器7全体を交換することなく長期にわたって使用することができるようになっている。
【0065】
転写前帯電器7における、ドラム回転方向上流側の外面には、図3に示すように、絶縁体のシート(厚さt=0.2mm)で形成されたオゾン回収ダクト7dが接着されている。このオゾン回収ダクト7dは、上述の浮遊トナー回収ダクト8との間に仕切り板として作用する。このオゾン回収ダクト7dは、全体としてシールド7aよりも大き目のコ字形に形成されていて、一方の端部をシールド7aのドラム回転方向上流側の部分に接着するとともに、他方の端部をシールド7aのドラム回転方向下流側の部分に接着することで、シールド7aの背面側(開口部と反対の側)に、上述のワイヤ自動清掃送りねじ7cを収納するスペースを兼ねるダクトを確保するようにしている。さらに、オゾン回収ダクト7dには、図5(b)に示すように、長方形状の連通孔7e,7fが穿設されている。これら連通孔7e,7fは、転写前帯電器7側のオゾン回収ダクト7dの内側と、浮遊トナー回収ダクト8の内側とを連通されるものである。
【0066】
なお、オゾン回収ダクト7dは、前側(F側)及び後側(R側)において、さらに背面側に延長された延長部7gを形成している。
【0067】
なお、図5(b)中のCは、F側とR側との中央、FCはF側と中央Cとの中心、CRは中央CとR側との中心を示している。上述のオゾン回収ダクト7dには、図5(b)に示すように、上述のシールド7aのうちの、ドラム回転方向下流側に位置する部分は、転写前帯電器7を画像形成装置本体に着脱する際に、上述の浮遊トナー回収ダクト8の挿入ガイド8cによってガイドされる。
【0068】
このようにオゾン回収用のエアフローのオゾン回収ダクト7dを備えた転写前帯電器7を、画像形成装置本体の所定位置(不図示)に装着すると、駆動ファンにより吸引部において、トナー回収用の浮遊トナー回収ダクト8と、オゾン回収用のオゾン回収ダクト7dとの双方を共通化した構成となっている。
【0069】
上記の構成により、ドラム軸方向に気流が発生することになる。駆動ファンによる直接の気流は、ドラム軸方向が主流であり、この流れは、転写前帯電器8の背面側を通過することになる。これにより、転写前帯電器7の放電ワイヤ7bで発生したオゾンを積極的に転写前帯電器7の背面側へ導く構成となっている。すなわち、図5に示すように、駆動ファンによるドラム軸方向の気流により、オゾン回収ダクト7dの開口部7e,7fを通してオゾンが転写前帯電器7の背面側へ移動できるようになっている。
【0070】
さらに、この転写前帯電器7の背面への気流が、本体手前側でも弱らないようにするため、図5(b)に示すよう画像形成装置本体の前側に流入口15を設け、この流入口15によって、外気の流入を可能としている。
【0071】
このように画像形成装置本体に気流の流入口15を設けることにより、ドラム軸方向の気流が強くなり、転写前帯電器7の放電ワイヤ7bからオゾン回収ダクト7d、浮遊トナー回収ダクト8へ向かって移動する気流を増加させることができる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、例えば、転写前帯電手段の背面側に配設されたオゾン回収ダクトに像担持体の軸方向に沿った気流を発生させると、転写前帯電手段で発生したオゾンは、この気流によって回収することができる。また、この気流により、連通孔を介して、浮遊トナー回収ダクトの開口部に浮遊トナーを吸引するエアが発生するので、浮遊トナーは、下流側の転写前帯電手段に到達することなく上流側の開口部によって回収され、転写前帯電部材を汚染するようなことはない。さらに、こうして回収されたオゾンと浮遊トナーは、上述の気流によって同時に回収して排出することができるので、回収・排出を効率的に行うことができるとともに、それぞれ個別に回収・排出する場合に比べて構成を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の縦断面図である。
【図2】感光ドラムの層構成を模式的に示す縦断面図である。
【図3】転写前帯電器、オゾン回収ダクト、浮遊トナー回収ダクトの構成を示す縦断面図である。
【図4】浮遊トナー回収ダクトの構成を示す斜視図である。
【図5】(a)は転写前帯電器及びオゾン回収ダクトの構成と、気流の流れとを示す、ドラム軸方向の縦断面図である。(b)は転写前帯電器及びオゾン回収ダクトの構成と、気流の流れとを示す、斜視図である。
【図6】差電流を変化させたときの、転写前帯電器の放電ワイヤの線径と、オゾンの発生量との関係を説明する図である。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム)
2 帯電手段(帯電器)
3 露光手段(露光装置)
5 現像手段(ブラックの現像装置)
6 現像手段(カラーの現像装置)
7 転写前帯電手段(転写前帯電器)
7a シールド
7b 放電ワイヤ
7d オゾン回収ダクト
7e,7f 連通孔
8 浮遊トナー回収ダクト
8b 開口部
9 他部材(中間転写ベルト)
10 転写手段(一次転写ローラ)
a 開口部の開口幅が広い方の端部(前端部)
b 開港部の開口幅が狭い方の端部(後端部)
Claims (6)
- 移動可能な表面を有する像担持体と、該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体の表面に向けて電荷を付与する帯電手段と、を備えた画像形成装置において、
前記帯電手段の背面に配設されて前記帯電手段で発生したオゾンを回収するオゾン回収ダクトと、
前記像担持体の表面の移動方向に沿っての前記帯電手段の上流に配設されて浮遊トナーを回収する浮遊トナー回収ダクトと、を備え、
前記オゾン回収ダクトと前記浮遊トナー回収ダクトとが隣接して配設されるとともに、前記オゾン回収ダクトと前記浮遊トナー回収ダクトとを連通させる連通孔を設け、同一の気流によって浮遊トナーとオゾンとを同時に回収する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 移動可能な表面を有する像担持体と、前記像担持体上に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像手段と、前記像担持体上のトナー像を他部材に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置において、
前記像担持体表面の移動方向に沿っての前記現像手段の下流側でかつ前記転写手段の上流側に配置されて前記トナー像の電荷を調整する転写前帯電手段と、
前記像担持体表面の移動方向に沿っての前記現像手段の下流側でかつ前記転写前帯電手段の上流側に配設されて浮遊トナーを回収する浮遊トナー回収ダクトと、
前記転写前帯電手段の背面に配設されて前記転写前帯電手段で発生したオゾンを回収するオゾン回収ダクトと、を備え、
前記浮遊トナー回収ダクトと前記オゾン回収ダクトとが隣接して配設されるとともに、これら浮遊トナー回収ダクトとオゾン回収ダクトとを連通させる連通孔を設け、同一の気流によって浮遊トナーとオゾンとを同時に回収する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記オゾン回収ダクトを前記転写前帯電手段と一体的に構成するとともに、前記転写前帯電手段及び前記オゾン回収ダクトを画像形成装置本体に対して着脱自在に構成する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記浮遊トナー回収ダクトは、前記像担持体表面に対向するダクト面に、前記像担持体の軸方向に沿って複数のスリット状の開口部を有し、これら開口部が前記像担持体の軸方向に対して傾斜して形成されている、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記開口部は、前記像担持体表面の移動方向に沿っての上流側に位置する端部の開口幅が広く、下流側に位置する部分ほど開口幅が狭い、
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 隣接する2個の開口部について、一方の開口部の幅の広い端部と他方の開口部の幅の狭い端部とが、前記像担持体の軸方向において重なるように配置されている、
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2002200547A Pending JP2004045569A (ja) | 2002-07-09 | 2002-07-09 | 画像形成装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017203942A (ja) * | 2016-05-13 | 2017-11-16 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
-
2002
- 2002-07-09 JP JP2002200547A patent/JP2004045569A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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