JP2004045096A - 生体成分の定量装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】特異的な画素特性を示す画素を予め解析対象画素から除外して定量分析精度を高くする。
【解決手段】光源部1からの近赤外光を被検体Sに投射してその透過光や散乱光を分光手段12を介して受光手段13で受光するとともに、光源部の光から生成したリファレンス光を分光手段を介して受光手段で受光し、受光手段から得られるこれらの受光信号をもとに演算手段14にて生体成分の定量を行う。 上記演算手段14は、各画素アドレスに波長割り付けした画素出力を行うマルチチャンネル型の上記受光手段13が光の入射がない時に発生する各画素出力の経時的標準偏差を基に解析対象画素から除外する画素を決定する較正手段を備える。特異的な画素特性を示す画素を解析対象画素から容易に除外することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】光源部1からの近赤外光を被検体Sに投射してその透過光や散乱光を分光手段12を介して受光手段13で受光するとともに、光源部の光から生成したリファレンス光を分光手段を介して受光手段で受光し、受光手段から得られるこれらの受光信号をもとに演算手段14にて生体成分の定量を行う。 上記演算手段14は、各画素アドレスに波長割り付けした画素出力を行うマルチチャンネル型の上記受光手段13が光の入射がない時に発生する各画素出力の経時的標準偏差を基に解析対象画素から除外する画素を決定する較正手段を備える。特異的な画素特性を示す画素を解析対象画素から容易に除外することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、近赤外領域における光の吸収を利用して生体組織中あるいは体液中の化学成分を分光分析して定量する生体成分の定量装置、たとえば皮膚組織中のグルコース濃度の定量分析で血糖値の測定などに用いられる定量装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
皮膚組織中のグルコース濃度は血液中のグルコース濃度(血糖値)と高い相関を有していることから血糖値定量のための代用値として用いられている。このグルコース濃度の定量を非侵襲で行うものとして、ハロゲンランプからなる光源の光(近赤外光)を集光レンズで集束して被検体に照射し、被検体内を透過あるいは拡散反射した光を回折格子などで分光した後、受光素子ユニットで受光し、受光素子ユニットで得られた生体信号をもとにグルコース濃度を演算するものがある。この場合、光源からの光をセラミック板などの標準板に照射して標準板で反射した光の受光も行ってリファレンス信号を得て、リファレンス信号と生体信号をもとにでグルコース濃度変化に由来するスペクトル中の吸光度の微量変化を解析し、グルコース濃度の演算を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、グルコース濃度は数十〜数百mg/dlと微量であるため、皮膚組織を透過あるいは拡散反射した光(生体信号)をもとにグルコース濃度の定量を行うには上記光をS/N良く捉えることが重要であり、このために吸光度ベースライン変動をできるだけ抑制してスペクトル測定の安定性を高くしておくと同時にグルコース濃度変化に応じたスペクトル変化を正しく捉えることができる分解能を持つものとしておかなくてはならない。従って周囲環境温度や時間的な変動に対して光源や受光素子ユニット等の光学部品の安定化、殊に受光素子ユニットの安定化が不可欠である。
【0004】
ここにおいて、分光した光を受光素子で受光して波長毎のデータを得る場合は、受光素子ユニットしてマルチチャンネル検出器を用いて、マルチチャンネル検出器で得られた解析波長範囲の全画素(ただし欠損画素は除く)の信号を吸光度換算した後にグルコース濃度推定のための解析に利用している。
【0005】
しかしマルチチャンネル検出器は、一般に全画素中の数%の画素が欠損画素である上に、欠損画素以外の他の画素もその特性は必ずしも一様でない。従って、欠損画素を除外して解析を行ったとしても、画素特性が全体画素特性に比べて総じて均一でない部分の画素、特に特異的な画素特性を示す画素も演算処理されることになる。このために、グルコース濃度変化に応じたスペクトル変化が正しく反映されぬまま解析されてしまう虞が非常に高く、従って良好な解析精度を得ることができないものとなっている。
【0006】
本発明は以上のような点を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、マルチチャンネル検出器の各画素別特性を把握して、特異的な画素特性を示す画素を予め解析対象画素から除外することで精度の高い定量分析ができるようにした生体成分の定量装置における較正方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
しかして本発明は、光源部からの近赤外光を被検体に投射してその透過光や散乱光を分光手段を介して受光手段で受光するとともに、光源部の光から生成したリファレンス光を分光手段を介して受光手段で受光し、受光手段から得られるこれらの受光信号をもとに演算手段にて生体成分の定量を行う生体成分の定量装置において、上記演算手段は、各画素アドレスに波長割り付けした画素出力を行うマルチチャンネル型の上記受光手段が光の入射がない時に発生する各画素出力の経時的標準偏差を基に解析対象画素から除外する画素を決定する較正手段を備えていることに特徴を有している。特異的な画素特性を示す画素を解析対象画素から容易に除外することができる。
【0008】
この場合、較正手段は、各画素における暗電流の経時的標準偏差を基に解析対象画素から除外する画素を決定するものであっても、リファレンス信号測定の光学経路および生体信号測定の光学経路を伝搬して各画素に至る2光束の比の常用対数である吸光度の経時的標準偏差を基に解析対象画素から除外する画素を決定するものであってもよい。
【0009】
また、較正手段は、経時的標準偏差が最小である画素のn倍以上(nは整数、2以上が好ましい)となる全ての画素を除外する画素としているものであっても、経時的標準偏差が全画素の平均値のn倍以上となる全ての画素を除外する画素としているものであってもよい。
【0010】
受光手段は恒温箱に収容しておくことも好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施の形態の一例に基づいて詳述すると、図1は本発明において用いる生体成分(グルコース)の定量装置の一例の構成を示すもので、ハロゲンランプからなる光源1、サンプル測定プローブ6とリファレンス測定プローブ7に均一な光を入光させるための拡散板2、拡散板2を透過した光を点光源にするためのピンホール3、ピンホールを通過した光をコリメートするためのレンズ4、レンズ4を通過した光を集束するためのレンズ5、レンズ5を通過した光を被検体(皮膚組織)Sに照射させるとともに被検体Sを透過あるいは拡散反射した光(生体信号)を受光するサンプル測定プローブ6、レンズ5を通過した光を参照用の標準反射板Rに照射して反射した光(リファレンス信号)を受光するリファレンス測定プローブ7、生体信号とリファレンス信号の光の測定経路を切り替えるためのシャッター8、生体信号とリファレンス信号の光を分光手段に導くためのコリメートレンズ9、コリメートレンズ9を通過した生体信号とリファレンス信号の光を集光するためのレンズ10、レンズ10を通過した前記生体信号とリファレンス信号の光を分光する回折格子を収めた分光手段12、分光手段12で分光された光を検出するためのマルチチャンネル型受光手段13、受光手段13で得られた信号をもとにグルコース濃度を演算する演算手段14で構成されている。
【0012】
サンプル測定プローブ6は、被検体Sに光を照射するための投光用光ファイバと被検体S内を透過あるいは拡散反射した光を受光するための受光用光ファイバとを複数本束ねたもので、被検体S表面に接触させるセンシング部6aは、図2(a)に示すように、クラッド径が200μm、コア径が180μmの投光用光ファイバの光の出射端15および受光用光ファイバの光の入射端16で構成され、出射端15が入射端16を中心とした円周上に配されている。出射端15と入射端16との中心間隔Lは650μmである。ただし、この中心間隔Lは0.1〜2mm以下の範囲内において設定されていればよい。サンプル測定プローブ6の出射部6bは図2(b)に示す通りである。また、リファレンス測定プローブ7もサンプル測定プローブ6と同じ構成となっている。
【0013】
測定に際しては、被検体Sに対する接触位置を一定化するための位置決め治具を用い、サンプル測定プローブ6のセンシング部6aと被検体S表面への接触圧力を所定圧に設定して当接させる。サンプル測定プローブ6内の投光用光ファイバを通り出射端15から出射した光は被検体(皮膚組織)Sを伝搬し、被検体Sから出射された一部の散乱光が入射端16に入る。同様にリファレンス測定プローブ7内の投光用光ファイバを通り出射端15から出射して標準反射板Rで反射した光はリファレンス測定プローブ7の入射端16によって受光する。
【0014】
そして上記両プローブ6,7の入射端16に入った光は、プローブ6,7の出射部6b,7bからシャッター8を介して分光手段12へと送られる。このシャッター8は、生体信号とリファレンス信号の光の測定経路を切り替えるためのもので、図3に示すように、測定開始後の初期状態では前記シャッター8は閉じており、従って受光手段13の暗出力が測定される。続いてリファレンス信号の光路にあるシャッター8bを開いてリファレンス信号の測定を行い、シャッター8bを閉じた後、生体信号の光路にあるシャッター8aを開いて生体信号を測定し、その後シャッター8aを閉じる。検量式を作成するためのデータ収集の場合、この一連の動作を10分毎に約3時間かけて行う。
【0015】
上記シャッター8を通過した生体信号とリファレンス信号の光は分光手段12で分光された後、マルチチャンネル型の受光手段13において受光信号として検出され、受光信号は増幅及びAD変換後、マイクロコンピュータからなる演算手段14に送られる。
【0016】
この時、測定されたリファレンス信号をRef、生体信号をSigとすると、吸光度Absは
Abs=log10(Ref/Sig)
と表されるが、演算手段14はリファレンス信号Refと生体信号Sigをもとにグルコース濃度変化に由来するスペクトル中の吸光度Absの微量変化を解析することでグルコース濃度を演算する。
【0017】
この時、一般には前記マルチチャンネル型受光手段13、たとえばアレイ型受光素子の解析波長範囲の全画素(欠損画素は除く)の信号を利用するのであるが、本発明においては、各画素別特性を把握して特異的な画素特性を示す画素を予め解析対象画素から除外し、残りの有効画素から得られた信号を演算処理してグルコース濃度の定量分析を行っている。
【0018】
この時の特異画素選別について具体的に説明すると、判断指標として上記受光手段13に光が入射しない時に発生する各画素出力、すなわち、各画素における暗電流を所要時間だけ連続計測してその標準偏差を求める。たとえば5分間隔で3時間連続計測した計37点の標準偏差を求める。次に、その暗電流の標準偏差が最小である画素の値を基準値とし、この基準値に所定値を加えた値以上(たとえば基準値の2倍以上)の標準偏差を持つ全ての画素を特異画素として抽出し、定量分析の対象画素から除外するのである。
【0019】
図4は電源投入後からの各3時間毎における暗電流の標準偏差の一例を示している。このように特異画素の除去という較正をした上で解析すれば、グルコース濃度変化に応じた吸光度のスペクトル変化をより正しく捉えることができ、さらに精度良いグルコース濃度の定量分析が可能となる。
【0020】
基準値の判断指標を暗電流とする場合、暗電流の標準偏差が全画素の平均値に所定値を加えた値以上(例えば全画素の平均値の2倍以上)の画素は全て除外するというようにしてもよい。ちなみに、ここでは2倍以上としたが、3〜5倍以上であってもよい。受光手段13にも個体差があるために、この数値はある程度その受光手段13の画素特性を把握した上で決めればよい。
【0021】
また、前記標準偏差の算出は、必ずしも5分間隔で3時間連続計測した計37点で求める必要は無く、OGTT(経口糖負荷試験)などの臨床試験における実験プロトコルに応じた時間を考慮して決めるのが望ましい。
【0022】
基準値の判断指標を暗電流ではなく、吸光度としてもよい。この場合、リファレンス信号測定経路と生体信号測定経路の2経路の途中に同品番同ロットの標準反射板Rを用意し、リファレンス信号測定経路から得た光と、生体信号測定経路から得た光の比の常用対数を吸光度と定義する。この吸光度の経時的標準偏差を求めることは、装置のベースライン安定性の評価となり、また、特異画素検出の為のひとつの判断指標となる。
【0023】
具体的にはまず標準反射板Rを経由してリファレンス信号測定の光学経路および生体信号測定の光学経路を伝搬した光によるところの各画素における2光束の比の常用対数、すなわち、各画素における吸光度をたとえば5分間隔で3時間連続計測した計37点で求め、得られた複数の吸光度の標準偏差を求める。次に、その吸光度の標準偏差が最小である画素の値を基準値とし、この基準値の例えば2倍以上となる全ての画素を解析対象画素から除外する。図5は電源投入後からの各3時間毎における吸光度の標準偏差の一例である。この場合においても、特異画素の除去という較正をした上で解析することになるために、グルコース濃度変化に応じた吸光度のスペクトル変化がより正しく捉えることができるものとなり、精度の良いグルコース濃度の定量分析が可能となる。
【0024】
この場合においても、標準偏差の算出は、たとえば5分間隔で3時間連続計測した計37点で求める必要は無く、OGTT(経口糖負荷試験)などの臨床試験における実験プロトコルに応じた時間を考慮して決めるのが望ましい。また、吸光度の標準偏差が最小である画素の値を基準値とし、それより2倍以上となる全ての画素を除外したが、必ずしも2倍以上である必要は無く、3〜5倍以上であってもよいものであり、受光手段13にも個体差があるためにこの数値はある程度その受光手段13の画素特性を把握した上で決めればよい。
【0025】
図6に示すものは、少なくともマルチチャンネル検出器である受光手段13を(図示例では分光手段12も)恒温箱15に入れることで、特異画素発生確率を低減させたものを示している。
【0026】
ところで、上記の各例では、サンプル測定プローブ6とリファレンス測定プローブ7の2つを備えているものについて示したが、図7に示すように、単一の測定プローブ6を被検体Sに当接させて生体信号を得るのと、標準反射板Rを利用したリファレンス信号を得るのとに用いるものについても適用することができる。図8はこの場合の電源投入後からの各3時間毎における暗電流の標準偏差の一例である。なお、このものにおいても、暗電流を判断指標とするほか、吸光度を判断指標とすることができる。後者の場合、標準反射板R経由のリファレンス信号測定の2回計測から、すなわち、1回目と2回目の測定したリファレンス信号の比から吸光度を算出し、それを繰り返して吸光度の標準偏差を求めればよい。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明においては、光源部からの近赤外光を被検体に投射してその透過光や散乱光を分光手段を介して受光手段で受光するとともに、光源部の光から生成したリファレンス光を分光手段を介して受光手段で受光し、受光手段から得られるこれらの受光信号をもとに演算手段にて生体成分の定量を行う生体成分の定量装置において、上記演算手段は、各画素アドレスに波長割り付けした画素出力を行うマルチチャンネル型の上記受光手段が光の入射がない時に発生する各画素出力の経時的標準偏差を基に解析対象画素から除外する画素を決定する較正手段を備えているために、特異的な画素特性を示す画素を解析対象画素から容易に除外することができるものであり、このような画素を解析対象画素から除外するために、解析対象画素から得られた信号を演算処理する時、精度の高い定量分析ができるものである。しかも、特異画素の除外による解析対象画素数の幻想により、各画素で要していた信号取り込み時間が削減され、スペクトルの測定時間の短縮もなされることになる。
【0028】
この場合、較正手段は、各画素における暗電流の経時的標準偏差を基に解析対象画素から除外する画素を決定するものであっても、リファレンス信号測定の光学経路および生体信号測定の光学経路を伝搬して各画素に至る2光束の比の常用対数である吸光度の経時的標準偏差を基に解析対象画素から除外する画素を決定するものであってもよい。いずれの場合も除外する画素を簡便に決定することができる。
【0029】
また、較正手段は、経時的標準偏差が最小である画素のn倍以上となる全ての画素を除外する画素としているものであっても、経時的標準偏差が全画素の平均値のn倍以上となる全ての画素を除外する画素としているものであってもよい。
【0030】
また、受光手段は恒温箱に収容しておくことで、特異画素の発生確率を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例における装置の概略図である。
【図2】(a)(b)は同上のプローブ構成の一例を示す正面図である。
【図3】同上のシャッター動作の説明図である。
【図4】電源投入後の全画素(256コ)における暗電流の各3時間標準偏差(5分間隔37点)の一例の説明図である。
【図5】電源投入後の全画素(256コ)における吸光度の各3時間標準偏差(5分間隔;37点)の一例の説明図である。
【図6】他例の概略図である。
【図7】別の例の概略図である。
【図8】同上における電源投入後の全画素(256コ)における暗電流の各3時間標準偏差(5分間隔;37点)の一例の説明図である。
【符号の説明】
1 光源
6 測定プローブ
7 測定プローブ
12 分光手段
13 受光手段
14 演算手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、近赤外領域における光の吸収を利用して生体組織中あるいは体液中の化学成分を分光分析して定量する生体成分の定量装置、たとえば皮膚組織中のグルコース濃度の定量分析で血糖値の測定などに用いられる定量装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
皮膚組織中のグルコース濃度は血液中のグルコース濃度(血糖値)と高い相関を有していることから血糖値定量のための代用値として用いられている。このグルコース濃度の定量を非侵襲で行うものとして、ハロゲンランプからなる光源の光(近赤外光)を集光レンズで集束して被検体に照射し、被検体内を透過あるいは拡散反射した光を回折格子などで分光した後、受光素子ユニットで受光し、受光素子ユニットで得られた生体信号をもとにグルコース濃度を演算するものがある。この場合、光源からの光をセラミック板などの標準板に照射して標準板で反射した光の受光も行ってリファレンス信号を得て、リファレンス信号と生体信号をもとにでグルコース濃度変化に由来するスペクトル中の吸光度の微量変化を解析し、グルコース濃度の演算を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、グルコース濃度は数十〜数百mg/dlと微量であるため、皮膚組織を透過あるいは拡散反射した光(生体信号)をもとにグルコース濃度の定量を行うには上記光をS/N良く捉えることが重要であり、このために吸光度ベースライン変動をできるだけ抑制してスペクトル測定の安定性を高くしておくと同時にグルコース濃度変化に応じたスペクトル変化を正しく捉えることができる分解能を持つものとしておかなくてはならない。従って周囲環境温度や時間的な変動に対して光源や受光素子ユニット等の光学部品の安定化、殊に受光素子ユニットの安定化が不可欠である。
【0004】
ここにおいて、分光した光を受光素子で受光して波長毎のデータを得る場合は、受光素子ユニットしてマルチチャンネル検出器を用いて、マルチチャンネル検出器で得られた解析波長範囲の全画素(ただし欠損画素は除く)の信号を吸光度換算した後にグルコース濃度推定のための解析に利用している。
【0005】
しかしマルチチャンネル検出器は、一般に全画素中の数%の画素が欠損画素である上に、欠損画素以外の他の画素もその特性は必ずしも一様でない。従って、欠損画素を除外して解析を行ったとしても、画素特性が全体画素特性に比べて総じて均一でない部分の画素、特に特異的な画素特性を示す画素も演算処理されることになる。このために、グルコース濃度変化に応じたスペクトル変化が正しく反映されぬまま解析されてしまう虞が非常に高く、従って良好な解析精度を得ることができないものとなっている。
【0006】
本発明は以上のような点を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、マルチチャンネル検出器の各画素別特性を把握して、特異的な画素特性を示す画素を予め解析対象画素から除外することで精度の高い定量分析ができるようにした生体成分の定量装置における較正方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
しかして本発明は、光源部からの近赤外光を被検体に投射してその透過光や散乱光を分光手段を介して受光手段で受光するとともに、光源部の光から生成したリファレンス光を分光手段を介して受光手段で受光し、受光手段から得られるこれらの受光信号をもとに演算手段にて生体成分の定量を行う生体成分の定量装置において、上記演算手段は、各画素アドレスに波長割り付けした画素出力を行うマルチチャンネル型の上記受光手段が光の入射がない時に発生する各画素出力の経時的標準偏差を基に解析対象画素から除外する画素を決定する較正手段を備えていることに特徴を有している。特異的な画素特性を示す画素を解析対象画素から容易に除外することができる。
【0008】
この場合、較正手段は、各画素における暗電流の経時的標準偏差を基に解析対象画素から除外する画素を決定するものであっても、リファレンス信号測定の光学経路および生体信号測定の光学経路を伝搬して各画素に至る2光束の比の常用対数である吸光度の経時的標準偏差を基に解析対象画素から除外する画素を決定するものであってもよい。
【0009】
また、較正手段は、経時的標準偏差が最小である画素のn倍以上(nは整数、2以上が好ましい)となる全ての画素を除外する画素としているものであっても、経時的標準偏差が全画素の平均値のn倍以上となる全ての画素を除外する画素としているものであってもよい。
【0010】
受光手段は恒温箱に収容しておくことも好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施の形態の一例に基づいて詳述すると、図1は本発明において用いる生体成分(グルコース)の定量装置の一例の構成を示すもので、ハロゲンランプからなる光源1、サンプル測定プローブ6とリファレンス測定プローブ7に均一な光を入光させるための拡散板2、拡散板2を透過した光を点光源にするためのピンホール3、ピンホールを通過した光をコリメートするためのレンズ4、レンズ4を通過した光を集束するためのレンズ5、レンズ5を通過した光を被検体(皮膚組織)Sに照射させるとともに被検体Sを透過あるいは拡散反射した光(生体信号)を受光するサンプル測定プローブ6、レンズ5を通過した光を参照用の標準反射板Rに照射して反射した光(リファレンス信号)を受光するリファレンス測定プローブ7、生体信号とリファレンス信号の光の測定経路を切り替えるためのシャッター8、生体信号とリファレンス信号の光を分光手段に導くためのコリメートレンズ9、コリメートレンズ9を通過した生体信号とリファレンス信号の光を集光するためのレンズ10、レンズ10を通過した前記生体信号とリファレンス信号の光を分光する回折格子を収めた分光手段12、分光手段12で分光された光を検出するためのマルチチャンネル型受光手段13、受光手段13で得られた信号をもとにグルコース濃度を演算する演算手段14で構成されている。
【0012】
サンプル測定プローブ6は、被検体Sに光を照射するための投光用光ファイバと被検体S内を透過あるいは拡散反射した光を受光するための受光用光ファイバとを複数本束ねたもので、被検体S表面に接触させるセンシング部6aは、図2(a)に示すように、クラッド径が200μm、コア径が180μmの投光用光ファイバの光の出射端15および受光用光ファイバの光の入射端16で構成され、出射端15が入射端16を中心とした円周上に配されている。出射端15と入射端16との中心間隔Lは650μmである。ただし、この中心間隔Lは0.1〜2mm以下の範囲内において設定されていればよい。サンプル測定プローブ6の出射部6bは図2(b)に示す通りである。また、リファレンス測定プローブ7もサンプル測定プローブ6と同じ構成となっている。
【0013】
測定に際しては、被検体Sに対する接触位置を一定化するための位置決め治具を用い、サンプル測定プローブ6のセンシング部6aと被検体S表面への接触圧力を所定圧に設定して当接させる。サンプル測定プローブ6内の投光用光ファイバを通り出射端15から出射した光は被検体(皮膚組織)Sを伝搬し、被検体Sから出射された一部の散乱光が入射端16に入る。同様にリファレンス測定プローブ7内の投光用光ファイバを通り出射端15から出射して標準反射板Rで反射した光はリファレンス測定プローブ7の入射端16によって受光する。
【0014】
そして上記両プローブ6,7の入射端16に入った光は、プローブ6,7の出射部6b,7bからシャッター8を介して分光手段12へと送られる。このシャッター8は、生体信号とリファレンス信号の光の測定経路を切り替えるためのもので、図3に示すように、測定開始後の初期状態では前記シャッター8は閉じており、従って受光手段13の暗出力が測定される。続いてリファレンス信号の光路にあるシャッター8bを開いてリファレンス信号の測定を行い、シャッター8bを閉じた後、生体信号の光路にあるシャッター8aを開いて生体信号を測定し、その後シャッター8aを閉じる。検量式を作成するためのデータ収集の場合、この一連の動作を10分毎に約3時間かけて行う。
【0015】
上記シャッター8を通過した生体信号とリファレンス信号の光は分光手段12で分光された後、マルチチャンネル型の受光手段13において受光信号として検出され、受光信号は増幅及びAD変換後、マイクロコンピュータからなる演算手段14に送られる。
【0016】
この時、測定されたリファレンス信号をRef、生体信号をSigとすると、吸光度Absは
Abs=log10(Ref/Sig)
と表されるが、演算手段14はリファレンス信号Refと生体信号Sigをもとにグルコース濃度変化に由来するスペクトル中の吸光度Absの微量変化を解析することでグルコース濃度を演算する。
【0017】
この時、一般には前記マルチチャンネル型受光手段13、たとえばアレイ型受光素子の解析波長範囲の全画素(欠損画素は除く)の信号を利用するのであるが、本発明においては、各画素別特性を把握して特異的な画素特性を示す画素を予め解析対象画素から除外し、残りの有効画素から得られた信号を演算処理してグルコース濃度の定量分析を行っている。
【0018】
この時の特異画素選別について具体的に説明すると、判断指標として上記受光手段13に光が入射しない時に発生する各画素出力、すなわち、各画素における暗電流を所要時間だけ連続計測してその標準偏差を求める。たとえば5分間隔で3時間連続計測した計37点の標準偏差を求める。次に、その暗電流の標準偏差が最小である画素の値を基準値とし、この基準値に所定値を加えた値以上(たとえば基準値の2倍以上)の標準偏差を持つ全ての画素を特異画素として抽出し、定量分析の対象画素から除外するのである。
【0019】
図4は電源投入後からの各3時間毎における暗電流の標準偏差の一例を示している。このように特異画素の除去という較正をした上で解析すれば、グルコース濃度変化に応じた吸光度のスペクトル変化をより正しく捉えることができ、さらに精度良いグルコース濃度の定量分析が可能となる。
【0020】
基準値の判断指標を暗電流とする場合、暗電流の標準偏差が全画素の平均値に所定値を加えた値以上(例えば全画素の平均値の2倍以上)の画素は全て除外するというようにしてもよい。ちなみに、ここでは2倍以上としたが、3〜5倍以上であってもよい。受光手段13にも個体差があるために、この数値はある程度その受光手段13の画素特性を把握した上で決めればよい。
【0021】
また、前記標準偏差の算出は、必ずしも5分間隔で3時間連続計測した計37点で求める必要は無く、OGTT(経口糖負荷試験)などの臨床試験における実験プロトコルに応じた時間を考慮して決めるのが望ましい。
【0022】
基準値の判断指標を暗電流ではなく、吸光度としてもよい。この場合、リファレンス信号測定経路と生体信号測定経路の2経路の途中に同品番同ロットの標準反射板Rを用意し、リファレンス信号測定経路から得た光と、生体信号測定経路から得た光の比の常用対数を吸光度と定義する。この吸光度の経時的標準偏差を求めることは、装置のベースライン安定性の評価となり、また、特異画素検出の為のひとつの判断指標となる。
【0023】
具体的にはまず標準反射板Rを経由してリファレンス信号測定の光学経路および生体信号測定の光学経路を伝搬した光によるところの各画素における2光束の比の常用対数、すなわち、各画素における吸光度をたとえば5分間隔で3時間連続計測した計37点で求め、得られた複数の吸光度の標準偏差を求める。次に、その吸光度の標準偏差が最小である画素の値を基準値とし、この基準値の例えば2倍以上となる全ての画素を解析対象画素から除外する。図5は電源投入後からの各3時間毎における吸光度の標準偏差の一例である。この場合においても、特異画素の除去という較正をした上で解析することになるために、グルコース濃度変化に応じた吸光度のスペクトル変化がより正しく捉えることができるものとなり、精度の良いグルコース濃度の定量分析が可能となる。
【0024】
この場合においても、標準偏差の算出は、たとえば5分間隔で3時間連続計測した計37点で求める必要は無く、OGTT(経口糖負荷試験)などの臨床試験における実験プロトコルに応じた時間を考慮して決めるのが望ましい。また、吸光度の標準偏差が最小である画素の値を基準値とし、それより2倍以上となる全ての画素を除外したが、必ずしも2倍以上である必要は無く、3〜5倍以上であってもよいものであり、受光手段13にも個体差があるためにこの数値はある程度その受光手段13の画素特性を把握した上で決めればよい。
【0025】
図6に示すものは、少なくともマルチチャンネル検出器である受光手段13を(図示例では分光手段12も)恒温箱15に入れることで、特異画素発生確率を低減させたものを示している。
【0026】
ところで、上記の各例では、サンプル測定プローブ6とリファレンス測定プローブ7の2つを備えているものについて示したが、図7に示すように、単一の測定プローブ6を被検体Sに当接させて生体信号を得るのと、標準反射板Rを利用したリファレンス信号を得るのとに用いるものについても適用することができる。図8はこの場合の電源投入後からの各3時間毎における暗電流の標準偏差の一例である。なお、このものにおいても、暗電流を判断指標とするほか、吸光度を判断指標とすることができる。後者の場合、標準反射板R経由のリファレンス信号測定の2回計測から、すなわち、1回目と2回目の測定したリファレンス信号の比から吸光度を算出し、それを繰り返して吸光度の標準偏差を求めればよい。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明においては、光源部からの近赤外光を被検体に投射してその透過光や散乱光を分光手段を介して受光手段で受光するとともに、光源部の光から生成したリファレンス光を分光手段を介して受光手段で受光し、受光手段から得られるこれらの受光信号をもとに演算手段にて生体成分の定量を行う生体成分の定量装置において、上記演算手段は、各画素アドレスに波長割り付けした画素出力を行うマルチチャンネル型の上記受光手段が光の入射がない時に発生する各画素出力の経時的標準偏差を基に解析対象画素から除外する画素を決定する較正手段を備えているために、特異的な画素特性を示す画素を解析対象画素から容易に除外することができるものであり、このような画素を解析対象画素から除外するために、解析対象画素から得られた信号を演算処理する時、精度の高い定量分析ができるものである。しかも、特異画素の除外による解析対象画素数の幻想により、各画素で要していた信号取り込み時間が削減され、スペクトルの測定時間の短縮もなされることになる。
【0028】
この場合、較正手段は、各画素における暗電流の経時的標準偏差を基に解析対象画素から除外する画素を決定するものであっても、リファレンス信号測定の光学経路および生体信号測定の光学経路を伝搬して各画素に至る2光束の比の常用対数である吸光度の経時的標準偏差を基に解析対象画素から除外する画素を決定するものであってもよい。いずれの場合も除外する画素を簡便に決定することができる。
【0029】
また、較正手段は、経時的標準偏差が最小である画素のn倍以上となる全ての画素を除外する画素としているものであっても、経時的標準偏差が全画素の平均値のn倍以上となる全ての画素を除外する画素としているものであってもよい。
【0030】
また、受光手段は恒温箱に収容しておくことで、特異画素の発生確率を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例における装置の概略図である。
【図2】(a)(b)は同上のプローブ構成の一例を示す正面図である。
【図3】同上のシャッター動作の説明図である。
【図4】電源投入後の全画素(256コ)における暗電流の各3時間標準偏差(5分間隔37点)の一例の説明図である。
【図5】電源投入後の全画素(256コ)における吸光度の各3時間標準偏差(5分間隔;37点)の一例の説明図である。
【図6】他例の概略図である。
【図7】別の例の概略図である。
【図8】同上における電源投入後の全画素(256コ)における暗電流の各3時間標準偏差(5分間隔;37点)の一例の説明図である。
【符号の説明】
1 光源
6 測定プローブ
7 測定プローブ
12 分光手段
13 受光手段
14 演算手段
Claims (6)
- 光源部からの近赤外光を被検体に投射してその透過光や散乱光を分光手段を介して受光手段で受光するとともに、光源部の光から生成したリファレンス光を分光手段を介して受光手段で受光し、受光手段から得られるこれらの受光信号をもとに演算手段にて生体成分の定量を行う生体成分の定量装置において、上記演算手段は、各画素アドレスに波長割り付けした画素出力を行うマルチチャンネル型の上記受光手段が光の入射がない時に発生する各画素出力の経時的標準偏差を基に解析対象画素から除外する画素を決定する較正手段を備えていることを特徴とする生体成分の定量装置。
- 較正手段は、各画素における暗電流の経時的標準偏差を基に解析対象画素から除外する画素を決定するものであることを特徴とする請求項1記載の生体成分の定量装置。
- 較正手段は、リファレンス信号測定の光学経路および生体信号測定の光学経路を伝搬して各画素に至る2光束の比の常用対数である吸光度の経時的標準偏差を基に解析対象画素から除外する画素を決定するものであることを特徴とする請求項1記載の生体成分の定量装置。
- 較正手段は、経時的標準偏差が最小である画素のn倍以上となる全ての画素を除外する画素としているものであることを特徴とする請求項2または3記載の生体成分の定量装置。
- 較正手段は、経時的標準偏差が全画素の平均値のn倍以上となる全ての画素を除外する画素としているものであることを特徴とする請求項2または3記載の生体成分の定量装置。
- 受光手段は恒温箱に収容されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の生体成分の定量装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007151962A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Matsushita Electric Works Ltd | 生体内成分測定装置 |
JP2008049091A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Matsushita Electric Works Ltd | 生体成分濃度測定方法 |
JP2011520552A (ja) * | 2008-05-22 | 2011-07-21 | ザ・キュレイターズ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・ミズーリ | スペクトルデータ分析を利用して血糖を非侵襲で光学的に検出するための方法およびシステム |
CN111595781A (zh) * | 2020-05-15 | 2020-08-28 | 北京建筑大学 | 一种曲面拟合的地面高光谱影像反射率校正方法 |
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2002
- 2002-07-09 JP JP2002200366A patent/JP2004045096A/ja not_active Withdrawn
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