JP2004044924A - 酒類の貯蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】なるべく温度変化の少ない、経済的で安価な酒類の貯蔵庫を提供することを課題としている。
【解決手段】発泡プラスチックからなる断熱箱体である酒類の貯蔵庫1であって、取換え可能な保冷剤15を備えられる保冷剤収容部10aと、酒類のボトルを収容することができる酒類保管部11a,12a,13a,14aと、前記保冷剤収容部10aと前記酒類保管部11a,12a,13a,14aを連通する通気孔とを有するように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】発泡プラスチックからなる断熱箱体である酒類の貯蔵庫1であって、取換え可能な保冷剤15を備えられる保冷剤収容部10aと、酒類のボトルを収容することができる酒類保管部11a,12a,13a,14aと、前記保冷剤収容部10aと前記酒類保管部11a,12a,13a,14aを連通する通気孔とを有するように構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボトル等に入った酒類を貯蔵する酒類の貯蔵庫に関し、特にボトルの貯蔵に適した温度を経済的に保持できる酒類の貯蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、グルメブームにより、日本国内においてワインを飲む人が急増してきている。これに伴い、ワインの味や香りにこだわりを示す人も急増し、ワインの飲み頃についても関心が持たれている。一般にワインは、その原料となるぶどうの収穫地、収穫年によって品質が異なり、ワインにはそれぞれ「飲み頃」の時期があると言われている。天候等の条件に恵まれた葡萄からできたワインは、その多くが、長期間熟成させた後にその本当のおいしさを発揮し、逆に条件に恵まれなかったワインは、比較的短期間の熟成で飲み頃となり、その後は品質が低下するようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、ワインは、そのワインに応じてある程度熟成させることにより本当のおいしさを味わうことができるが、熟成のためには、一定の温度・湿度など、ワインに適した環境で保存しなければならない。このため、ワインを保存する設備としてワインセラーが利用されている。
【0004】
一般に、ワインの保存に重要な、温度、湿度、光、振動という4つの要素のうち、特に重要であるとされるのが温度である。保存のための温度については、何度に温度を設定するかということよりも、温度変化を少なくするということが重要であるといわれており、ある1日の温度変化は2度〜3度を超えると問題があるとされている。
そのため、ワインセラーは、好みの温度に一定に維持できるようになっている。ワインセラーには、個人やレストラン、ワイン製造・販売業者などによって使用される様々なタイプがあるが、特に、個人がワインを保存するには、以下のタイプのワインセラーが利用される。
【0005】
第1の従来のワインセラーとしては、個人・家庭向けに製造販売されている小型の冷蔵庫タイプのものがある。しかし、冷蔵庫タイプのものは、個人で購入するには高額であるとともに、電気代も高くかかるという問題がある。また、ワインの熟成のためには、連続的な振動があるのは好ましくないところ、冷蔵庫タイプのものでは、コンプレッサによる継続的な振動があるという問題点があった。
【0006】
第2の従来のワインセラーとしては、個人のワインを保管する専門業者のレンタルワインセラーがある。専門業者が保管するため、温度・湿度とも理想的に設定されているが、レンタル料を定期的に支払うことも個人にとっては負担となる。また、人によっては、手元にワインを置いておきたいという欲求を満たされないという問題点もあった。
【0007】
そこで、本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、なるべく温度変化の少ない、経済的で安価な酒類の貯蔵庫を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決すべく構成されるものであり、請求項1に記載の発明は、発泡プラスチックの断熱箱体を備えてなる酒類の貯蔵庫であって、この断熱箱体は、保冷剤を収容可能な保冷剤収容部と、酒類のボトルを収容することができる酒類保管部と、前記保冷剤収容部と前記酒類保管部を連通する通気孔とを有することを特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、保冷剤収容部に収容される保冷剤が冷気を発生し、この冷気が通気孔を通じて酒類保管部に入り、酒類のボトルを冷却する。したがって、酒類のボトルは保冷剤と直接接することがなく、冷気を介して冷やされるため、酒類保管部のボトルを比較的均一な温度で冷やすことができる。また、コンプレッサを使用しないので、継続的な振動もなく、酒類の熟成に好適である。さらに、構造が簡単なので、コストも軽減でき、安価に製造することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成において、前記酒類保管部は複数層のボトル保管部からなり、隣接する各層のボトル保管部は通気孔で連通されていることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による作用に加え、複数層のボトル保管部が通気孔で連通されていることから、保冷剤による冷気がこの通気孔を介して各層のボトル保管部に行き渡る。そのため、断熱箱体内全体を一定の温度に保つことができ、各層に酒類のボトルを収容することができる。したがって、より多くのボトルを保存できる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明の構成において、前記断熱箱体は、前記各層のボトル保管部を境に分離可能に形成され、分離された各層の嵌め合い形状が同一であることを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明による作用に加え、前記各層のボトル保管部を境に分離可能に形成されていることから、貯蔵したいボトルの本数に合わせて各層を組み合わせ、必要な層数の貯蔵庫を形成することができる。そのため、貯蔵スペースなども必要最小限にすることができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明の構成において、前記保冷剤収容部は、前記酒類保管部よりも上に位置することを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1または請求項3に記載の発明による作用に加え、保冷剤収容部が断熱箱体内の上部に位置することから、保冷剤の取換えを容易に行うことができる。また、保冷剤収容部が酒類保管部より上にあるため、保冷剤による冷気が通気孔を通じて、酒類保管部に下りて行き、酒類保管部全体に行き渡ることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発明の構成において、前記酒類保管部は、保管すべき酒類のボトルの形状と略同じ形状の内部表面を有していることを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発明による作用に加え、酒類保管部の内部表面が保管すべき酒類のボトルの形状と略同じ形状であることから、酒類保管部に載置されたボトルが転がりにくくなり、安定的に保持される。そのため、ボトルが不意に転がり、割れることを防止することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明の構成において、前記酒類保管部の内部表面には、ボトルを内部表面から所定距離離間させる突起が設けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明による作用に加え、酒類保管部の内部表面に突起が設けられていることから、ボトルが載置される箇所に全面密着することがない。そのため、ボトル周りを空気が通り抜けられることにより、冷気がボトルの周りを流れるとともに、ボトル全体を一定の温度に保つことができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、酒類の貯蔵庫であって、請求項1から請求項6に記載の前記断熱箱体が段ボール箱内に収容されたことを特徴とする。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の発明による作用に加え、断熱箱体が断熱効果を有する段ボール箱内に保管されている。そのため、断熱効果を一層高めることができる。また、ボトル保管部が複数層である場合でも、一つにまとめることができ、持ち運びに便利である。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明における酒類の貯蔵庫の一例として、ワインの入ったワインボトルを貯蔵するワインセラーの例を図面を参照しながら説明する。
参照する図面において、図1は、本発明の実施形態に係るワインセラーの構成を示す分解斜視図である。図2(a)は、本実施形態に係るワインセラーの断面図であり、(b)は、(a)のA−A線断面図である。
【0023】
本実施形態に係るワインセラー1は、図1、図2に示すように保冷剤収容部10aを有する保冷剤収容箱10と、酒類保管部を形成する上段ブロック11、第1中段ブロック12、第2中段ブロック13、および下段ブロック14とを、それぞれ分離可能に備える。
上段ブロック11には、ワインボトルを保管するため、ボトル保管部(酒類保管部)11aが、横方向に3つ並べて略ワインボトルの形状に合わせた空間に形成される。また同様にして、第1中段ブロック12、第2中段ブロック13、下段ブロック14にもボトル保管部12a,13a,14aが形成される。
なお、保冷剤収容箱10および各ブロック11,12,13,14の材料には、特に発泡スチレン樹脂が好適に用いられる。
【0024】
図3(a)は、保冷剤収容箱10の平面図、(b)は、保冷剤収容箱10の斜視図を示す。保冷剤収容箱10は、保冷剤15を収容するための箱である。
保冷剤収容箱10は、図3(a)に示すように、四角形の箱型に形成されている。保冷剤収容箱10は、隔壁10d,10dにより内部を3つに仕切られており、その中央に位置する区画である保冷剤収容部10aに保冷剤15(図1参照)が収容されるようになっている。保冷剤収容部10aには、中央寄りに縦方向に三列、左右に二行、計六つの長方形の通気孔10bが、保冷剤収容箱10の下に配置される上段ブロック11のボトル保管部11aに通ずるように形成されている(図2(a)、図3(a)参照)。
なお、保冷剤収容部10aの保冷剤15の載置面10eは、波型に形成されていることが好ましい。これにより、載置面10eと載置された保冷剤15との接地面積が狭くなり、より効率よく冷気の発生を促すことができる。
【0025】
ワインを保管する際には保冷剤15を収容した後、保冷剤収容部10aを、その形状に合わせた大きさの蓋10cで覆うようにする。蓋10cの材料としては、発泡スチレン樹脂などの発泡プラスチックが用いられる。これにより、ワインセラー1の断熱効果を高めることができる。
また、保冷剤収容箱10の、上段ブロック11に対する面(下面)には、上段ブロック11のボトル保管部11aに載置されるワインボトルの形状に合わせた表面形状(内部表面)が形成されている。但し、この形状は、必ずしもワインボトルの形状と完全に一致する必要はなく、保冷剤収容箱10と上段ブロック11の間に、収容されるワインボトルの障害とならない間隙が形成されていればどんな形状であっても構わない。
【0026】
図4(a)は、上段ブロックの平面図、(b)は上段ブロックの斜視図、(c)は、上段ブロックの断面図である。
上段ブロック11は、保冷剤収容箱10の下方に配置され、ボトルを載置できるボトル保管部11aを有する。
ボトル保管部11aには、ボトルを直接載置するボトル載置面11bと、隣接する各ボトル載置面11b間の冷気を循環させるための連通孔11fとが設けられている。
【0027】
ボトル載置面11bは、隣接するボトルの上下を互い違いにして寝かせられるように、載置されるワインボトルの形状に合わせた表面形状(内部表面)に形成される。前記した保冷剤収容箱10の下面に形成された表面形状とボトル載置面11bの表面形状を一対として、ワインボトルの形状の空洞部が形成される。
【0028】
ボトル載置面11bには、第1中段ブロック12との間の冷気の循環のための通気孔11c,11dと、載置されるボトルをボトル載置面11bに直接密接しないように離間させるリブ(突起)11eとが設けられる。
通気孔11c,11dは、ボトル載置面11bから第1中段ブロック12のボトル保管部12aに通ずるように形成される(図2(a)参照)。
通気孔11cは、載置されるワインボトルの形状の中央部分に位置し、その大きさは、ワインボトルの胴部分を一回り小さくした大きさである。
通気孔11dは、ボトル載置面11bのワインボトルの形状の注ぎ口付近に位置し、たとえば半径1cm程度の円形状で形成される(図2(a)参照)。
【0029】
リブ11eは、載置されるワインボトルをボトル載置面11bから所定距離離間させるように、ワインボトルの胴部分の上部、下部、その中央に相当する部分に、ボトル周りに沿ってそれぞれ設けられている。これにより、ボトル周りの冷気の循環をよくすることができる。
【0030】
連通孔11fは、隣接するボトル保管部11a同士の間で冷気を循環させるため、ボトル載置面11b同士の間に形成される。連通孔11fは、図4(a),(b),(c)に示すように、隣接するボトル載置面11bのワインボトルの胴部分に互いに通ずるように形成され、胴部分の半分くらいの幅と、ボトル保管部11aの上面から、たとえば1cmくらいの深さを有している。
なお、上段ブロック11が第1中段ブロック12に対する面にも、第1中段ブロック12に載置されるボトルの形状に合わせた表面形状が形成される。
【0031】
上段ブロック11の下方に配置される第1中段ブロック12と、第1中段ブロック12の下方に配置される第2中段ブロック13については、上段ブロック11と同一の構成を有するものであるため、図面には各構成部分について同じ符号を付して、説明を省略する。
なお、各ブロック11,12,13を組み合わせる際には、各ブロック12,13に載置されるワインボトルの向きが、各ブロック12,13のすぐ上のブロック11,12のボトル載置面11b,12bに載置されるワインボトルの向きと上下が逆になるようにする。
【0032】
図5は、下段ブロックの平面図である。なお、下段ブロック14は、上段ブロック11の構成を一部変更したものであるため、同一の構成部分については、説明を省略する。
下段ブロック14は、図1に示すように、第2中段ブロック13の下方に配置され、本実施形態に係るワインセラー1の最下段となる。
【0033】
図5に示すように、下段ブロック14は、上段ブロック11と同様に、3つのボトル載置面14bと連通孔14fとを有するボトル保管部14aを備え、ボトル載置面14bはリブ14eを有する。下段ブロック14は、ワインセラーの最下段であるため、さらに下段につながる通気孔を形成する必要がない。
【0034】
なお、各ブロック11,12,13,14はそれぞれ、保冷剤収容箱10と同様に、四角形の箱型に形成され、その上下の縁部は互いに嵌め合うことができるようになっている。
【0035】
このワインセラー1に実際にワインを保管する場合は、ワインセラー1を専用の段ボール箱に入れることが好ましい。図6に、段ボール箱(酒類貯蔵庫)の斜視図を示す。図6に示すように、段ボール箱16は、上部に開口部16gを有する箱型の本体16aと、開口部16gの左右の対抗する縁部16e,16eから折り返すことのできる蓋16b,16bと、左右の縁部16e,16eに挟まれた縁部16fから開口部16gの全体に被さる一枚蓋16cを有している。一枚蓋16cの先端部16dは、開口部16gを覆うときに、開口部16gの内側に挿し込めるようになっている。このように構成することで、段ボール箱16の本体16aの開口部16gを蓋16b,16cにより覆った際の隙間を少なくすることができ、段ボール箱16とワインセラー1により、ワインセラー内の断熱効果を一層高めることができる。また、持ち運ぶ際にもワインセラー1が分離しないので運びやすい。
【0036】
以下、本実施形態に係るワインセラー1にワインを保管する場合を説明する。市販の160gの保冷剤15を3個1セットとして、保冷剤収容箱10の保冷剤収容部10aに重ならないように並べて、ボトル保管部11a,12a,13a,14aにワインボトルを保管する。
これにより、ワインセラー1内をある時間、ある温度範囲に保つことができ、ワインを良好に保存することができる。また、保冷剤15を定期的に取り換えることによって、ワインをある温度範囲で長期保存することができる。特に、真夏日などは一日2〜3回取り換えることが好ましい。気温が高い真夏日には、保冷剤15の効果が切れるのも早いためである。
このワインセラー1は、発泡スチレン樹脂など、発泡プラスチックからなるものであるため、コストも軽減でき、安価に製造することができる。
【0037】
また、複数層のボトル保管部11a,12a,13a,14aが通気孔11c,11dで連通されていることから、保冷剤15による冷気が各層に行き渡る。そのため、ワインセラー1全体をある温度範囲に保つことができる。したがって、複数本のボトルを保存できる。なお、各層の温度変化は後記するように、およそ2度前後の幅に抑えられる。そのため、温度変化がなるべくないことが望ましいワインの保存に適している。
【0038】
さらに、保冷剤収容箱10がワインセラー1内で上部に位置することから、保冷剤15の取換えを容易に行うことができる。また、保冷剤収容箱10が各ブロック11,12,13、14より上にあるため、保冷剤15による冷気が各ブロック11,12,13,14に行き渡ることができる。
【0039】
各ブロック11,12,13,14のボトル載置面11b,14b等が保管すべきワインボトルの形状と略同じ表面形状であることから、ボトル載置面11b,14b等に載置されたボトルが転がりにくくなり、安定的に保持される。そのため、ボトルが不意に転がり、割れることを防止することができる。
【0040】
ボトル載置面11b,14bにリブ11e,14eが設けられていることから、ボトルが載置される面に全面密着することがない。そのため、ボトル周りを冷気が通り抜けることができるため、冷気がボトルを包み、ボトル全体をある温度範囲に保つことができる。
【0041】
保冷剤収容箱10と各ブロック11,12,13,14が分離可能に形成されていることから、貯蔵したいボトルの本数に合わせてボトル保管部を組み合わせ、ワインセラー1を形成することができる。そのため、貯蔵スペースなども必要最小限にすることができる。
【0042】
以上、本実施形態に係るワインセラー1について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、様々な形態で実施される。
本実施形態では、ボトル保管部を4段として構成したが、ボトル保管部は、たとえば、4段未満であってもよいし、5段以上であってもよい。5段以上設けるときは合わせて保冷剤収容箱を増やすこともできる。また、ボトル保管部も、各ブロックに3つ設ける構成としたが、いくつ設けるかは適宜変更可能である。
【0043】
また、本実施形態では、ボトル載置面11bにリブ11eを設ける構成としたが、本発明はリブに限定されず、ボトル載置面11bから所定距離離間させる突起であれば、どんな形状のものであっても構わない。
【0044】
段ボール箱に収容されたワインセラーとした場合には、保冷剤収容部10aの断熱効果を高めるための蓋10cに加えて、保冷剤収容箱10の開口部全体を覆うように段ボールの左右を折り返した蓋で覆うようにしてもよい。この構成によれば、一層断熱効果を高めることができる。
なお、本発明に係るボトル保管部、ボトル載置面、通気孔、連通孔の大きさ・形状は、適宜変更可能であることはいうまでもない。
【0045】
次に、実際に、発泡スチレン樹脂からなるワインセラー1に保冷剤15を収容してワインを保存した場合の各ブロック11,12,13,14における温度変化の測定結果を図7に示す。本測定は、各ブロック11,12,13,14の連通孔11d,11d,11d,14dに温度センサを設けて行った。
【0046】
図7は、保冷剤15を予め3個収容し、その後12時間ごとに交換して2日間各ブロック11,12,13,14の温度を測定した結果のグラフである。用いる保冷剤15の中身は高吸水性ポリマーであり、交換時の保冷剤15の温度は0度であった。
まず、図7から、各ブロック11,12,13,14の温度変化は、上段ブロック11は20度〜23度、第1中段ブロック12は18度〜21度、第2中段ブロック13は18度〜20度、下段ブロック14は19度〜21度の範囲で温度が変化していることがわかる。すなわち、上段ブロック11と、第1中段ブロック12は3度以内の温度差で、第2中段ブロック13と下段ブロック14は2度以内の温度差で保たれている。
【0047】
また、1日目21時に室内の温度を急激に上昇させた場合であっても、ブロック11,12,13,14の温度は室温の上昇に比べるとあまり上がらず、温度変化を抑えられることがわかった。
ワインの保存には、前記したように、1日に2〜3度以上の温度変化は好ましくないとされるが、本発明に係るワインセラー1によれば、室内の温度変化に関わらず、第2中段ブロック13と下段ブロック14は、個別にみれば、2度以内の温度変化で抑えられ、ワインの保存に適しているということができる。また、上段ブロック11についてみれば、最高温度を記録したのは、室温が35度を超えた2日目18時以降であるため、保冷剤を取り換える時間を短縮するなどして、2度以内の変更幅に抑えることも可能である。第1中段ブロック12についてみれば、他のブロックに比べて、やや温度変化が激しいが、最高温度の21度を記録しているのが、1日目9時と2日目18時であるので、予め第1中段ブロック12内が冷えた状態でワインを保存すると最小限の温度変化で抑えられる。
【0048】
したがって、保冷剤15の交換は12時間ごとに行えば、各ブロック11,12,13,14では温度変化を2度以内で抑えることができ、ワインの保存に適していることがわかった。また、室温が35度以上を超える場合には、保冷剤15の交換をより短時間で行うとよい。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、酒類の保存に際して、温度変化をなるべく抑えることができるとともに、経済的で安価な貯蔵庫を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るワインセラーの構成を示す分解斜視図である。
【図2】(a)は、本実施形態に係るワインセラーの断面図であり、(b)は、(a)のA−A線断面図である。
【図3】(a)は、保冷剤収容箱の平面図、(b)は、保冷剤収容箱の斜視図である。
【図4】(a)は、上段ブロックの平面図、(b)は上段ブロックの斜視図、(c)は、上段ブロックの断面図である。
【図5】下段ブロックの平面図である。
【図6】段ボール箱の斜視図である。
【図7】保冷剤を12時間ごとに交換して各ブロックの温度を測定した結果のグラフである。
【符号の説明】
1 ワインセラー
10 保冷剤収容箱
10a 保冷剤収容部
11 上段ブロック
11a ボトル保管部
11b ボトル載置面
11c,11d 通気孔
11e リブ(突起)
11f 連通孔
12 第1中段ブロック
13 第2中段ブロック
14 下段ブロック
15 保冷剤
16 段ボール箱
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボトル等に入った酒類を貯蔵する酒類の貯蔵庫に関し、特にボトルの貯蔵に適した温度を経済的に保持できる酒類の貯蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、グルメブームにより、日本国内においてワインを飲む人が急増してきている。これに伴い、ワインの味や香りにこだわりを示す人も急増し、ワインの飲み頃についても関心が持たれている。一般にワインは、その原料となるぶどうの収穫地、収穫年によって品質が異なり、ワインにはそれぞれ「飲み頃」の時期があると言われている。天候等の条件に恵まれた葡萄からできたワインは、その多くが、長期間熟成させた後にその本当のおいしさを発揮し、逆に条件に恵まれなかったワインは、比較的短期間の熟成で飲み頃となり、その後は品質が低下するようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、ワインは、そのワインに応じてある程度熟成させることにより本当のおいしさを味わうことができるが、熟成のためには、一定の温度・湿度など、ワインに適した環境で保存しなければならない。このため、ワインを保存する設備としてワインセラーが利用されている。
【0004】
一般に、ワインの保存に重要な、温度、湿度、光、振動という4つの要素のうち、特に重要であるとされるのが温度である。保存のための温度については、何度に温度を設定するかということよりも、温度変化を少なくするということが重要であるといわれており、ある1日の温度変化は2度〜3度を超えると問題があるとされている。
そのため、ワインセラーは、好みの温度に一定に維持できるようになっている。ワインセラーには、個人やレストラン、ワイン製造・販売業者などによって使用される様々なタイプがあるが、特に、個人がワインを保存するには、以下のタイプのワインセラーが利用される。
【0005】
第1の従来のワインセラーとしては、個人・家庭向けに製造販売されている小型の冷蔵庫タイプのものがある。しかし、冷蔵庫タイプのものは、個人で購入するには高額であるとともに、電気代も高くかかるという問題がある。また、ワインの熟成のためには、連続的な振動があるのは好ましくないところ、冷蔵庫タイプのものでは、コンプレッサによる継続的な振動があるという問題点があった。
【0006】
第2の従来のワインセラーとしては、個人のワインを保管する専門業者のレンタルワインセラーがある。専門業者が保管するため、温度・湿度とも理想的に設定されているが、レンタル料を定期的に支払うことも個人にとっては負担となる。また、人によっては、手元にワインを置いておきたいという欲求を満たされないという問題点もあった。
【0007】
そこで、本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、なるべく温度変化の少ない、経済的で安価な酒類の貯蔵庫を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決すべく構成されるものであり、請求項1に記載の発明は、発泡プラスチックの断熱箱体を備えてなる酒類の貯蔵庫であって、この断熱箱体は、保冷剤を収容可能な保冷剤収容部と、酒類のボトルを収容することができる酒類保管部と、前記保冷剤収容部と前記酒類保管部を連通する通気孔とを有することを特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、保冷剤収容部に収容される保冷剤が冷気を発生し、この冷気が通気孔を通じて酒類保管部に入り、酒類のボトルを冷却する。したがって、酒類のボトルは保冷剤と直接接することがなく、冷気を介して冷やされるため、酒類保管部のボトルを比較的均一な温度で冷やすことができる。また、コンプレッサを使用しないので、継続的な振動もなく、酒類の熟成に好適である。さらに、構造が簡単なので、コストも軽減でき、安価に製造することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成において、前記酒類保管部は複数層のボトル保管部からなり、隣接する各層のボトル保管部は通気孔で連通されていることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による作用に加え、複数層のボトル保管部が通気孔で連通されていることから、保冷剤による冷気がこの通気孔を介して各層のボトル保管部に行き渡る。そのため、断熱箱体内全体を一定の温度に保つことができ、各層に酒類のボトルを収容することができる。したがって、より多くのボトルを保存できる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明の構成において、前記断熱箱体は、前記各層のボトル保管部を境に分離可能に形成され、分離された各層の嵌め合い形状が同一であることを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明による作用に加え、前記各層のボトル保管部を境に分離可能に形成されていることから、貯蔵したいボトルの本数に合わせて各層を組み合わせ、必要な層数の貯蔵庫を形成することができる。そのため、貯蔵スペースなども必要最小限にすることができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明の構成において、前記保冷剤収容部は、前記酒類保管部よりも上に位置することを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1または請求項3に記載の発明による作用に加え、保冷剤収容部が断熱箱体内の上部に位置することから、保冷剤の取換えを容易に行うことができる。また、保冷剤収容部が酒類保管部より上にあるため、保冷剤による冷気が通気孔を通じて、酒類保管部に下りて行き、酒類保管部全体に行き渡ることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発明の構成において、前記酒類保管部は、保管すべき酒類のボトルの形状と略同じ形状の内部表面を有していることを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発明による作用に加え、酒類保管部の内部表面が保管すべき酒類のボトルの形状と略同じ形状であることから、酒類保管部に載置されたボトルが転がりにくくなり、安定的に保持される。そのため、ボトルが不意に転がり、割れることを防止することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明の構成において、前記酒類保管部の内部表面には、ボトルを内部表面から所定距離離間させる突起が設けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明による作用に加え、酒類保管部の内部表面に突起が設けられていることから、ボトルが載置される箇所に全面密着することがない。そのため、ボトル周りを空気が通り抜けられることにより、冷気がボトルの周りを流れるとともに、ボトル全体を一定の温度に保つことができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、酒類の貯蔵庫であって、請求項1から請求項6に記載の前記断熱箱体が段ボール箱内に収容されたことを特徴とする。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の発明による作用に加え、断熱箱体が断熱効果を有する段ボール箱内に保管されている。そのため、断熱効果を一層高めることができる。また、ボトル保管部が複数層である場合でも、一つにまとめることができ、持ち運びに便利である。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明における酒類の貯蔵庫の一例として、ワインの入ったワインボトルを貯蔵するワインセラーの例を図面を参照しながら説明する。
参照する図面において、図1は、本発明の実施形態に係るワインセラーの構成を示す分解斜視図である。図2(a)は、本実施形態に係るワインセラーの断面図であり、(b)は、(a)のA−A線断面図である。
【0023】
本実施形態に係るワインセラー1は、図1、図2に示すように保冷剤収容部10aを有する保冷剤収容箱10と、酒類保管部を形成する上段ブロック11、第1中段ブロック12、第2中段ブロック13、および下段ブロック14とを、それぞれ分離可能に備える。
上段ブロック11には、ワインボトルを保管するため、ボトル保管部(酒類保管部)11aが、横方向に3つ並べて略ワインボトルの形状に合わせた空間に形成される。また同様にして、第1中段ブロック12、第2中段ブロック13、下段ブロック14にもボトル保管部12a,13a,14aが形成される。
なお、保冷剤収容箱10および各ブロック11,12,13,14の材料には、特に発泡スチレン樹脂が好適に用いられる。
【0024】
図3(a)は、保冷剤収容箱10の平面図、(b)は、保冷剤収容箱10の斜視図を示す。保冷剤収容箱10は、保冷剤15を収容するための箱である。
保冷剤収容箱10は、図3(a)に示すように、四角形の箱型に形成されている。保冷剤収容箱10は、隔壁10d,10dにより内部を3つに仕切られており、その中央に位置する区画である保冷剤収容部10aに保冷剤15(図1参照)が収容されるようになっている。保冷剤収容部10aには、中央寄りに縦方向に三列、左右に二行、計六つの長方形の通気孔10bが、保冷剤収容箱10の下に配置される上段ブロック11のボトル保管部11aに通ずるように形成されている(図2(a)、図3(a)参照)。
なお、保冷剤収容部10aの保冷剤15の載置面10eは、波型に形成されていることが好ましい。これにより、載置面10eと載置された保冷剤15との接地面積が狭くなり、より効率よく冷気の発生を促すことができる。
【0025】
ワインを保管する際には保冷剤15を収容した後、保冷剤収容部10aを、その形状に合わせた大きさの蓋10cで覆うようにする。蓋10cの材料としては、発泡スチレン樹脂などの発泡プラスチックが用いられる。これにより、ワインセラー1の断熱効果を高めることができる。
また、保冷剤収容箱10の、上段ブロック11に対する面(下面)には、上段ブロック11のボトル保管部11aに載置されるワインボトルの形状に合わせた表面形状(内部表面)が形成されている。但し、この形状は、必ずしもワインボトルの形状と完全に一致する必要はなく、保冷剤収容箱10と上段ブロック11の間に、収容されるワインボトルの障害とならない間隙が形成されていればどんな形状であっても構わない。
【0026】
図4(a)は、上段ブロックの平面図、(b)は上段ブロックの斜視図、(c)は、上段ブロックの断面図である。
上段ブロック11は、保冷剤収容箱10の下方に配置され、ボトルを載置できるボトル保管部11aを有する。
ボトル保管部11aには、ボトルを直接載置するボトル載置面11bと、隣接する各ボトル載置面11b間の冷気を循環させるための連通孔11fとが設けられている。
【0027】
ボトル載置面11bは、隣接するボトルの上下を互い違いにして寝かせられるように、載置されるワインボトルの形状に合わせた表面形状(内部表面)に形成される。前記した保冷剤収容箱10の下面に形成された表面形状とボトル載置面11bの表面形状を一対として、ワインボトルの形状の空洞部が形成される。
【0028】
ボトル載置面11bには、第1中段ブロック12との間の冷気の循環のための通気孔11c,11dと、載置されるボトルをボトル載置面11bに直接密接しないように離間させるリブ(突起)11eとが設けられる。
通気孔11c,11dは、ボトル載置面11bから第1中段ブロック12のボトル保管部12aに通ずるように形成される(図2(a)参照)。
通気孔11cは、載置されるワインボトルの形状の中央部分に位置し、その大きさは、ワインボトルの胴部分を一回り小さくした大きさである。
通気孔11dは、ボトル載置面11bのワインボトルの形状の注ぎ口付近に位置し、たとえば半径1cm程度の円形状で形成される(図2(a)参照)。
【0029】
リブ11eは、載置されるワインボトルをボトル載置面11bから所定距離離間させるように、ワインボトルの胴部分の上部、下部、その中央に相当する部分に、ボトル周りに沿ってそれぞれ設けられている。これにより、ボトル周りの冷気の循環をよくすることができる。
【0030】
連通孔11fは、隣接するボトル保管部11a同士の間で冷気を循環させるため、ボトル載置面11b同士の間に形成される。連通孔11fは、図4(a),(b),(c)に示すように、隣接するボトル載置面11bのワインボトルの胴部分に互いに通ずるように形成され、胴部分の半分くらいの幅と、ボトル保管部11aの上面から、たとえば1cmくらいの深さを有している。
なお、上段ブロック11が第1中段ブロック12に対する面にも、第1中段ブロック12に載置されるボトルの形状に合わせた表面形状が形成される。
【0031】
上段ブロック11の下方に配置される第1中段ブロック12と、第1中段ブロック12の下方に配置される第2中段ブロック13については、上段ブロック11と同一の構成を有するものであるため、図面には各構成部分について同じ符号を付して、説明を省略する。
なお、各ブロック11,12,13を組み合わせる際には、各ブロック12,13に載置されるワインボトルの向きが、各ブロック12,13のすぐ上のブロック11,12のボトル載置面11b,12bに載置されるワインボトルの向きと上下が逆になるようにする。
【0032】
図5は、下段ブロックの平面図である。なお、下段ブロック14は、上段ブロック11の構成を一部変更したものであるため、同一の構成部分については、説明を省略する。
下段ブロック14は、図1に示すように、第2中段ブロック13の下方に配置され、本実施形態に係るワインセラー1の最下段となる。
【0033】
図5に示すように、下段ブロック14は、上段ブロック11と同様に、3つのボトル載置面14bと連通孔14fとを有するボトル保管部14aを備え、ボトル載置面14bはリブ14eを有する。下段ブロック14は、ワインセラーの最下段であるため、さらに下段につながる通気孔を形成する必要がない。
【0034】
なお、各ブロック11,12,13,14はそれぞれ、保冷剤収容箱10と同様に、四角形の箱型に形成され、その上下の縁部は互いに嵌め合うことができるようになっている。
【0035】
このワインセラー1に実際にワインを保管する場合は、ワインセラー1を専用の段ボール箱に入れることが好ましい。図6に、段ボール箱(酒類貯蔵庫)の斜視図を示す。図6に示すように、段ボール箱16は、上部に開口部16gを有する箱型の本体16aと、開口部16gの左右の対抗する縁部16e,16eから折り返すことのできる蓋16b,16bと、左右の縁部16e,16eに挟まれた縁部16fから開口部16gの全体に被さる一枚蓋16cを有している。一枚蓋16cの先端部16dは、開口部16gを覆うときに、開口部16gの内側に挿し込めるようになっている。このように構成することで、段ボール箱16の本体16aの開口部16gを蓋16b,16cにより覆った際の隙間を少なくすることができ、段ボール箱16とワインセラー1により、ワインセラー内の断熱効果を一層高めることができる。また、持ち運ぶ際にもワインセラー1が分離しないので運びやすい。
【0036】
以下、本実施形態に係るワインセラー1にワインを保管する場合を説明する。市販の160gの保冷剤15を3個1セットとして、保冷剤収容箱10の保冷剤収容部10aに重ならないように並べて、ボトル保管部11a,12a,13a,14aにワインボトルを保管する。
これにより、ワインセラー1内をある時間、ある温度範囲に保つことができ、ワインを良好に保存することができる。また、保冷剤15を定期的に取り換えることによって、ワインをある温度範囲で長期保存することができる。特に、真夏日などは一日2〜3回取り換えることが好ましい。気温が高い真夏日には、保冷剤15の効果が切れるのも早いためである。
このワインセラー1は、発泡スチレン樹脂など、発泡プラスチックからなるものであるため、コストも軽減でき、安価に製造することができる。
【0037】
また、複数層のボトル保管部11a,12a,13a,14aが通気孔11c,11dで連通されていることから、保冷剤15による冷気が各層に行き渡る。そのため、ワインセラー1全体をある温度範囲に保つことができる。したがって、複数本のボトルを保存できる。なお、各層の温度変化は後記するように、およそ2度前後の幅に抑えられる。そのため、温度変化がなるべくないことが望ましいワインの保存に適している。
【0038】
さらに、保冷剤収容箱10がワインセラー1内で上部に位置することから、保冷剤15の取換えを容易に行うことができる。また、保冷剤収容箱10が各ブロック11,12,13、14より上にあるため、保冷剤15による冷気が各ブロック11,12,13,14に行き渡ることができる。
【0039】
各ブロック11,12,13,14のボトル載置面11b,14b等が保管すべきワインボトルの形状と略同じ表面形状であることから、ボトル載置面11b,14b等に載置されたボトルが転がりにくくなり、安定的に保持される。そのため、ボトルが不意に転がり、割れることを防止することができる。
【0040】
ボトル載置面11b,14bにリブ11e,14eが設けられていることから、ボトルが載置される面に全面密着することがない。そのため、ボトル周りを冷気が通り抜けることができるため、冷気がボトルを包み、ボトル全体をある温度範囲に保つことができる。
【0041】
保冷剤収容箱10と各ブロック11,12,13,14が分離可能に形成されていることから、貯蔵したいボトルの本数に合わせてボトル保管部を組み合わせ、ワインセラー1を形成することができる。そのため、貯蔵スペースなども必要最小限にすることができる。
【0042】
以上、本実施形態に係るワインセラー1について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、様々な形態で実施される。
本実施形態では、ボトル保管部を4段として構成したが、ボトル保管部は、たとえば、4段未満であってもよいし、5段以上であってもよい。5段以上設けるときは合わせて保冷剤収容箱を増やすこともできる。また、ボトル保管部も、各ブロックに3つ設ける構成としたが、いくつ設けるかは適宜変更可能である。
【0043】
また、本実施形態では、ボトル載置面11bにリブ11eを設ける構成としたが、本発明はリブに限定されず、ボトル載置面11bから所定距離離間させる突起であれば、どんな形状のものであっても構わない。
【0044】
段ボール箱に収容されたワインセラーとした場合には、保冷剤収容部10aの断熱効果を高めるための蓋10cに加えて、保冷剤収容箱10の開口部全体を覆うように段ボールの左右を折り返した蓋で覆うようにしてもよい。この構成によれば、一層断熱効果を高めることができる。
なお、本発明に係るボトル保管部、ボトル載置面、通気孔、連通孔の大きさ・形状は、適宜変更可能であることはいうまでもない。
【0045】
次に、実際に、発泡スチレン樹脂からなるワインセラー1に保冷剤15を収容してワインを保存した場合の各ブロック11,12,13,14における温度変化の測定結果を図7に示す。本測定は、各ブロック11,12,13,14の連通孔11d,11d,11d,14dに温度センサを設けて行った。
【0046】
図7は、保冷剤15を予め3個収容し、その後12時間ごとに交換して2日間各ブロック11,12,13,14の温度を測定した結果のグラフである。用いる保冷剤15の中身は高吸水性ポリマーであり、交換時の保冷剤15の温度は0度であった。
まず、図7から、各ブロック11,12,13,14の温度変化は、上段ブロック11は20度〜23度、第1中段ブロック12は18度〜21度、第2中段ブロック13は18度〜20度、下段ブロック14は19度〜21度の範囲で温度が変化していることがわかる。すなわち、上段ブロック11と、第1中段ブロック12は3度以内の温度差で、第2中段ブロック13と下段ブロック14は2度以内の温度差で保たれている。
【0047】
また、1日目21時に室内の温度を急激に上昇させた場合であっても、ブロック11,12,13,14の温度は室温の上昇に比べるとあまり上がらず、温度変化を抑えられることがわかった。
ワインの保存には、前記したように、1日に2〜3度以上の温度変化は好ましくないとされるが、本発明に係るワインセラー1によれば、室内の温度変化に関わらず、第2中段ブロック13と下段ブロック14は、個別にみれば、2度以内の温度変化で抑えられ、ワインの保存に適しているということができる。また、上段ブロック11についてみれば、最高温度を記録したのは、室温が35度を超えた2日目18時以降であるため、保冷剤を取り換える時間を短縮するなどして、2度以内の変更幅に抑えることも可能である。第1中段ブロック12についてみれば、他のブロックに比べて、やや温度変化が激しいが、最高温度の21度を記録しているのが、1日目9時と2日目18時であるので、予め第1中段ブロック12内が冷えた状態でワインを保存すると最小限の温度変化で抑えられる。
【0048】
したがって、保冷剤15の交換は12時間ごとに行えば、各ブロック11,12,13,14では温度変化を2度以内で抑えることができ、ワインの保存に適していることがわかった。また、室温が35度以上を超える場合には、保冷剤15の交換をより短時間で行うとよい。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、酒類の保存に際して、温度変化をなるべく抑えることができるとともに、経済的で安価な貯蔵庫を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るワインセラーの構成を示す分解斜視図である。
【図2】(a)は、本実施形態に係るワインセラーの断面図であり、(b)は、(a)のA−A線断面図である。
【図3】(a)は、保冷剤収容箱の平面図、(b)は、保冷剤収容箱の斜視図である。
【図4】(a)は、上段ブロックの平面図、(b)は上段ブロックの斜視図、(c)は、上段ブロックの断面図である。
【図5】下段ブロックの平面図である。
【図6】段ボール箱の斜視図である。
【図7】保冷剤を12時間ごとに交換して各ブロックの温度を測定した結果のグラフである。
【符号の説明】
1 ワインセラー
10 保冷剤収容箱
10a 保冷剤収容部
11 上段ブロック
11a ボトル保管部
11b ボトル載置面
11c,11d 通気孔
11e リブ(突起)
11f 連通孔
12 第1中段ブロック
13 第2中段ブロック
14 下段ブロック
15 保冷剤
16 段ボール箱
Claims (7)
- 発泡プラスチックの断熱箱体を備えてなる酒類の貯蔵庫であって、
この断熱箱体は、保冷剤を収容可能な保冷剤収容部と、
酒類のボトルを収容することができる酒類保管部と、
前記保冷剤収容部と前記酒類保管部を連通する通気孔とを有することを特徴とする酒類の貯蔵庫。 - 前記酒類保管部は複数層のボトル保管部からなり、隣接する各層のボトル保管部は通気孔で連通されていることを特徴とする請求項1に記載の酒類の貯蔵庫。
- 前記断熱箱体は、前記各層のボトル保管部を境に分離可能に形成され、分離された各層の嵌め合い形状が同一であることを特徴とする請求項2に記載の酒類の貯蔵庫。
- 前記保冷剤収容部は、前記酒類保管部よりも上に位置することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の酒類の貯蔵庫。
- 前記酒類保管部は、保管すべき酒類のボトルの形状と略同じ形状の内部表面を有していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の酒類の貯蔵庫。
- 前記酒類保管部の内部表面には、ボトルを内部表面から所定距離離間させる突起が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の酒類の貯蔵庫。
- 請求項1から請求項6に記載の前記断熱箱体が段ボール箱内に収容されたことを特徴とする酒類の貯蔵庫。
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